JP2009122844A - 通信制御装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信ケーブル接続時の通信再開の高速化と通信ケーブル未接続時の消費電力の低減を両立する。
【解決手段】コネクタ28から通信ケーブル40が抜かれ、USB通信を行うプリンタ10と外部機器42との接続が断たれると、ケーブル40の信号線"DP","DM"が何れもローレベルとなることで外部機器42と接続断が内部バスI/F制御部32で検知され、コンピュータ16は通信I/F制御部(ホスト)48を強制的に省電力状態へ移行させ、各種のクロック信号を生成する逓倍回路の動作を停止させる。コネクタ28に通信ケーブル40が差し込まれ、外部機器42がプリンタ10と接続されると、信号線"DP","DM"の何れか一方が外部機器42によってプルアップされることで外部機器42との接続が内部バスI/F制御部32で検知され、コンピュータ16は通信I/F制御部(ホスト)48を通常状態に復帰させ、逓倍回路の動作を再開させる。
【選択図】図1

Description

本発明は通信制御装置及びプログラムに係り、特に、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で所定の通信プロトコルに準拠した通信を実現する通信制御手段を備えた通信制御装置、及び、コンピュータを前記通信制御装置として機能させるための通信制御プログラムに関する。
或る装置をUSB(Universal Serial Bus)によって他の装置と接続可能に構成する場合の省電力化に関し、特許文献1には、ホストコンピュータとUSBを介して接続可能な画像形成装置において、USBコネクタが接続されたかを監視し、USBコネクタが接続されるとUSB制御部へ電源を供給する技術が開示されている。
また特許文献2には、クロック再開に時間を要する拡張伝送クロック発生装置の他に、より低周波のクロックを発生する低速クロック発生装置を設け、サスペンド期間中はイベント監視装置のみを低速クロックによって動作させる技術が開示されている。
特開2006−43947号公報 特開2000−183894号公報
一般に、通信制御装置において、通信ケーブル接続時の通信再開の高速化と通信ケーブル未接続時の消費電力の低減を両立することは困難であった。
請求項1記載の発明に係る通信制御装置は、データの送受に用いるクロック信号の生成を含む通信制御処理を行うことで、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で所定の通信プロトコルに準拠した通信を実現する通信制御手段と、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否か検出する検出手段と、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させる制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記所定の通信プロトコルは、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続した場合にサスペンド状態へ移行することが規定された通信プロトコルであり、前記通信制御部は、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したことを検知した場合に、前記サスペンド状態として、前記クロック信号の生成を含む通信制御処理の実行を停止する状態へ移行する機能を備え、前記制御手段は、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段を前記サスペンド状態に維持させる所定の制御信号を前記通信制御手段に入力することで、前記クロック信号の生成を停止させることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記通信制御部は、少なくとも前記クロック信号の生成を行うと共に外部からサスペンド制御信号が入力されている間、少なくとも前記クロック信号の生成停止を含むサスペンド状態を維持する第1の通信制御部と、通信ケーブルを介して自装置を接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したか否かを監視し、相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したことを検知した場合に、相手装置との間の通信が再開される迄の間、前記第1の通信制御部へ前記サスペンド制御信号を出力する第2の通信制御部と、から成り、前記第2の通信制御部から前記第1の通信制御部への前記サスペンド制御信号が伝送される所定の信号線の途中に設けられ、前記所定の信号線を伝送される前記サスペンド制御信号及び入力端を介して入力された制御信号を前記サスペンド制御信号として前記第1の通信制御部へ各々入力させる信号入力部を備え、前記制御手段は、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記所定の制御信号を前記信号入力部を介し前記サスペンド制御信号として前記第1の通信制御部に入力させることで、前記第1の通信制御部による前記クロック信号の生成を停止させることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の発明において、前記所定の通信プロトコルは、前記通信ケーブルが給電線を含み、前記通信ケーブルを介して接続された一対の装置が接続されると、前記一対の装置のうちマスタとして機能する装置からスレーブとして機能する装置へ前記給電線を介して第1の所定電圧を供給することが規定された通信プロトコルであり、前記検出手段は、前記通信ケーブルを介して接続された相手装置に対して自装置が前記スレーブとして機能する場合、前記通信ケーブルが接続されるコネクタの複数の端子のうち、前記給電線が接続される端子に前記第1の所定電圧が供給されているか否かを判定することで、自装置が前記通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを検出することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載の発明において、前記所定の通信プロトコルは、前記通信ケーブルがデータ線を含み、前記通信ケーブルを介して接続された一対の装置が接続されると、前記一対の装置のうちスレーブとして機能する装置が前記データ線を第2の所定電圧へプルアップすることが規定された通信プロトコルであり、前記検出手段は、前記通信ケーブルを介して接続された相手装置に対して自装置が前記マスタとして機能する場合、前記通信ケーブルが接続されるコネクタの複数の端子のうち、前記データ線が接続される端子が前記第2の所定電圧にプルアップされているか否かを判定することで、自装置が前記通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを検出することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れかに記載の発明において、前記所定の通信プロトコルはUSBであることを特徴としている。
請求項7記載の発明に係る通信制御プログラムは、データの送受に用いるクロック信号の生成を含む通信制御処理を行うことで、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で所定の通信プロトコルに準拠した通信を実現する通信制御手段、及び、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否か検出する検出手段として機能する電子回路と接続されたコンピュータを、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させる制御手段として機能させる。
請求項1,7記載の発明は、通信ケーブル接続時の通信再開の高速化と通信ケーブル未接続時の消費電力の低減を両立できる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明は、通信ケーブルを介して相手装置と接続された状態でのサスペンド状態への移行が規定された通信プロトコルに適用する場合に、通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させることを、構成の複雑化を回避しつつ実現できる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させることを、通信制御部の構成を変更することなく簡易な構成で実現できる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、相手装置との接続時に自装置がスレーブとして機能する場合に、通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを確実に検出できる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、相手装置との接続時に自装置がマスタとして機能する場合に、通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを確実に検出できる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るプリンタ10が示されている。プリンタ10は、入力された画像データが表す画像を記録用紙に記録する画像形成部12と、プリンタ制御部14を備えており、プリンタ制御部14は、画像形成部12に画像データを入力すると共に画像形成部12の動作を制御する処理を行うコンピュータ16と、プリンタ10に設けられたコネクタ28、30の何れかを介してプリンタ10に接続された各種の外部機器と通信を行って画像データを取得する通信I/F(インタフェース)部26を含んで構成されている。
コンピュータ16はCPU18、RAMやROMから成るメモリ20、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部22を備え、これらが内部バス24を介して互いに接続されて構成されている。記憶部22には、コンピュータ16のCPU18により、画像形成部12に画像データを入力したり画像形成部12の動作を制御する処理を行うための制御プログラム(図示省略)がインストールされている。また記憶部22には、CPU18によって後述する割込制御処理を行うための割込制御プログラムもインストールされている。この割込制御プログラムは本発明に係る通信制御プログラムに対応しており、コンピュータ16は請求項7,8に記載のコンピュータに対応している。コンピュータ16は、CPU18が割込制御プログラムを実行することで本発明に係る制御手段(詳しくは請求項2及び請求項3に記載の制御手段)として機能し、コンピュータ16及び通信I/F部26を含むプリンタ制御部14は本発明に係る通信制御装置として機能することになる。
一方、通信I/F部26は、内部バス24に接続された内部バスI/F制御部32と、内部バスI/F制御部32及びコネクタ28、30と各々接続された通信I/F制御部38を含んで構成されている。コネクタ28、30は何れも外部機器とUSB(Universal Serial Bus)の規格に準拠した通信を行うためのコネクタであるが、コネクタ28は、コネクタ28に接続された通信ケーブル40を介して接続された外部機器42とプリンタ10との間で、プリンタ10をホスト(マスタともいう)、外部機器42をデバイス(スレーブ、或いはノードともいう)として機能させて通信を行うための形状とされており(この場合の外部機器42の典型例としてはメディアリーダが挙げられる)、コネクタ30は、コネクタ30に接続された通信ケーブル44を介して接続された外部機器46とプリンタ10との間で、外部機器46をホスト、プリンタ10をデバイスとして機能させて通信を行うための形状とされている(この場合の外部機器46の典型例としてはPC(Personal Computer)が挙げられる)。なお、本実施形態において、USBは本発明に係る所定の通信プロトコル(詳しくは請求項2、請求項4及び請求項5に記載の所定の通信プロトコル)に対応している。
通信I/F制御部38には、プリンタ10をホスト、外部機器42をデバイスとして機能させてUSBの規格に準拠した通信を行うための通信I/F制御部(ホスト)48と、外部機器46をホスト、プリンタ10をデバイスとして機能させてUSBの規格に準拠した通信を行うための通信I/F制御部(デバイス)50が各々設けられており、通信I/F制御部(ホスト)48はコネクタ28に接続され、通信I/F制御部(デバイス)50はコネクタ30に接続されている。
図2に示すように、通信I/F制御部(ホスト)48はUSB物理(PHY)I/F部52とUSBホスト制御部58を備え、USB物理I/F部52はUSB I/F制御部54とプロトコル制御部56から構成され、USBホスト制御部58はユーザI/F制御部60とプロトコル制御部62から構成されている。USBの規格に準拠した通信を行うための通信ケーブル40、44には、図2に示す"DP","DM","GND","VBUS"の4本の信号線が設けられており、コネクタ28、30には各信号線に接続される4個の端子を備えている。通信ケーブル40、44の4本の信号線のうち"GND"及び"VBUS"はホストからデバイスへ所定電圧(例えば5V)を供給するための給電線として用いられる(請求項4に記載の給電線にも対応している)。図2に示すように、コネクタ28の4個の端子のうち、通信ケーブル40の"GND","VBUS"の2本の信号線と接続される2個の端子は、USB物理I/F部52のプロトコル制御部56と接続されており、プロトコル制御部56は、コネクタ28及び通信ケーブル40を介しデバイスとして機能する外部機器42がプリンタと接続されると、"GND","VBUS"の2本の信号線を介して外部機器42へ所定電圧を供給する。
また、通信ケーブル40、44の4本の信号線のうち"DP"及び"DM"はホストとデバイスの間でデータを送受するためのデータ線として用いられ(請求項5に記載のデータ線にも対応している)、USBの規格に準拠した通信を行う機器同士が通信ケーブルを介して接続されている状態で、信号線"DP"と信号線"DM"は互いに反転した電圧レベル(信号線"DP"がハイレベルであれば信号線"DM"がローレベル、信号線"DP"がローレベルであれば信号線"DM"がハイレベル)に保持される。図2に示すように、コネクタ28の4個の端子のうち、通信ケーブル40の"DP","DM"の2本の信号線と接続される2個の端子は、USB物理I/F部52のUSB I/F制御部54と接続されており、USB I/F制御部54は、コネクタ28及び通信ケーブル40を介しデバイスとして機能する外部機器42がプリンタと接続されると、"DP","DM"の2本の信号線を介して外部機器42との間でデータを送受する。
また図示は省略するが、通信I/F制御部38には基本クロックUSBCLKを生成する基本クロック生成部が設けられており(なお、基本クロックUSBCLKの周波数としては、例えば12MHz, 24MHz, 48MHzの何れかを適用することができる)、基本クロック生成部によって生成された基本クロックUSBCLKはUSB物理I/F部52のUSB I/F制御部54に入力される。USB物理I/F部52は、入力された基本クロックUSBCLKを逓倍して、"DP","DM"の信号線を介して外部機器42から所定の転送レートでシリアル転送されたデータをサンプリングするためのサンプリングクロックと、USB物理I/F部52のプロトコル制御部56からUSBホスト制御部58のプロトコル制御部62へデータをパラレルに転送するためのパラレルデータ転送クロックUSBPHYCLKを各々生成する逓倍回路(図示省略)が設けられている(なお、サンプリングクロックの周波数としては、"DP","DM"の信号線を介してのデータの転送レートに応じた周波数、例えば480MHzを、パラレルデータ転送クロックUSBPHYCLKの周波数としては例えば30MHz又は60MHzを適用することができる)。
USB I/F制御部54は、"DP","DM"の信号線を介して外部機器42からシリアル転送されたデータをサンプリングクロックに同期したタイミングでサンプリングする。なお、サンプリングクロックは"DP","DM"の信号線を介してUSB I/F制御部54から外部機器42へデータをシリアルで転送する際にも用いられる。またプロトコル制御部56は、USB I/F制御部54によるサンプリングによって得られたデータを所定ビット幅(例えば8ビット幅又は16ビット幅)のパラレルのデータへ変換した後に、パラレルデータ転送クロックUSBPHYCLKに同期したタイミングでUSBホスト制御部58のプロトコル制御部62へ転送する(なお、図2ではUSB物理I/F部52のプロトコル制御部56からUSBホスト制御部58のプロトコル制御部62へパラレルにデータを転送するためのデータ線の図示は省略している)。USBホスト制御部58のプロトコル制御部62へパラレルで転送されたデータは、USBホスト制御部58から内部バスI/F制御部32を経由してコンピュータ16へ転送される。
また、USB物理I/F部52のプロトコル制御部56は、信号線"DP"の現在の電圧レベルがハイレベルかローレベルか表すデータ線状態信号LINE STATE[0]と、信号線"DM"の現在の電圧レベルがハイレベルかローレベルか表すデータ線状態信号LINE STATE[1]もUSBホスト制御部58のプロトコル制御部62へ出力する。なお、データ線状態信号LINE STATE[0],LINE STATE[1]を伝送する信号線は各々途中で2つに分岐され、OR回路66の2個の入力端にも各々接続されている。OR回路66の出力端は内部バスI/F制御部32に接続されており、OR回路66から出力された信号はUSB接続検出(ホスト)信号として内部バスI/F制御部32に入力される。
一方、USBの規格では、USBの規格に準拠した通信を行う機器同士が通信ケーブルを介して接続されている状態で、信号線"DP","DM"が所定時間(3m秒)以上使用されていない状態が継続した場合に、消費電力抑制のために回路をサスペンド状態へ遷移させることが規定されており、USBホスト制御部58のプロトコル制御部62は、データ線状態信号LINE STATE[0],LINE STATE[1]が表す信号線"DP","DM"の信号レベルが変化しない状態が所定時間(3m秒)以上継続したか否かを監視し、信号レベルが変化しない状態の継続時間が所定時間未満の通常時には"1"(ハイレベル)、前記継続時間が所定時間以上となったときには"0"(ローレベル)となるサスペンド制御信号SUSPENDを出力する。
従来、USBホスト制御部58のプロトコル制御部62から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDは、USBホスト制御部58のプロトコル制御部62とUSB物理I/F部52のプロトコル制御部56とを直接接続する信号線により、USB物理I/F部52のプロトコル制御部56に直接入力されるが、本実施形態では、USBホスト制御部58のプロトコル制御部62のうちサスペンド制御信号SUSPENDを出力する端子が、AND回路64の2個の入力端の一方に接続されており、このAND回路64の出力端が、USB物理I/F部52のプロトコル制御部56のうちサスペンド制御信号SUSPENDを入力するための端子に接続されている。そして、AND回路64の2個の入力端の他方は内部バスI/F制御部32を介してコンピュータ16に接続されており、AND回路64の2個の入力端の他方には、コンピュータ16から出力された省電力制御信号(後述)が、内部バスI/F制御部32を経由し、反転されて入力される。なお、AND回路64は請求項3に記載の信号入力部に対応している。
また、図3に示すように、通信I/F制御部(デバイス)50はUSB物理I/F部68とUSBデバイス制御部74を備え、USB物理I/F部68はUSB I/F制御部70とプロトコル制御部72から構成され、USBデバイス制御部74はユーザI/F制御部76とプロトコル制御部78から構成されている。通信I/F制御部(デバイス)50のUSB物理I/F部68(USB I/F制御部70及びプロトコル制御部72)、USBデバイス制御部74(ユーザI/F制御部76及びプロトコル制御部78)は、通信I/F制御部(ホスト)48のUSB物理I/F部52(USB I/F制御部54及びプロトコル制御部56)、USBホスト制御部58(ユーザI/F制御部60及びプロトコル制御部62)とほぼ同一の構成であるが、先に説明したOR回路66が省略され、代りに、コネクタ30のうち通信ケーブル44の信号線"VBUS"と接続される端子とプロトコル制御部72を接続する信号線が途中で分岐されて内部バスI/F制御部32に接続されており、前記端子の電圧レベルがUSB接続検出(デバイス)信号として内部バスI/F制御部32に入力される点で相違している。
なお、通信I/F制御部38の通信I/F制御部(ホスト)48及び通信I/F制御部(デバイス)50は本発明に係る通信制御手段に各々対応しており、通信I/F制御部(ホスト)48のUSB物理I/F部52及び通信I/F制御部(デバイス)50のUSB物理I/F部68は請求項3に記載の第1の通信制御部に、通信I/F制御部(ホスト)48のUSBホスト制御部58及び通信I/F制御部(デバイス)50のUSBデバイス制御部74は請求項3に記載の第2の通信制御部に各々対応している。
また、内部バスI/F制御部32は通信I/F制御部38とコンピュータ16との通信を司る。また図1に示すように、内部バスI/F制御部32は割込処理部34を内蔵しており、割込処理部34には割込レジスタ36が設けられている。割込レジスタ36の各ビットは互いに異なる割込要因に対応しており、割込処理部34は、内部バスI/F制御部32と通信I/F制御部38とのデータや信号の送受において、予め定められた複数種の割込要因のうちの何れかの割込要因の発生を検知すると、割込レジスタ36のうち発生を検知した割込要因に対応するビットを"1"にすると共に、内部バス24を介してCPU18へ割込信号を出力する。上記の割込処理部34は、通信I/F制御部(ホスト)48のOR回路66や、USB接続検出(ホスト)信号、USB接続検出(デバイス)信号を伝送する信号線と共に、本発明に係る検出手段(詳しくは請求項4,5に記載の検出手段)に対応している。
なお、上記の複数種の割込要因には「通信I/F制御部(ホスト)48から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がローレベルからハイレベルへ変化」「通信I/F制御部(ホスト)48から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がハイレベルからローレベルへ変化」「通信I/F制御部(デバイス)50から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がローレベルからハイレベルへ変化」「通信I/F制御部(デバイス)50から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がハイレベルからローレベルへ変化」の4種類の割込要因が含まれており、割込レジスタ36は上記4種類の割込要因に各々1ビットが割り当てられている。
なお、図1は外部機器との間でUSBの規格に準拠した通信を行うための通信I/F部26のみがプリンタ制御部14に設けられた構成を示しているが、これに限定されるものではなく、プリンタ制御部14には、外部機器との間で他の通信プロトコルに準拠した通信を行うための通信I/F部も設けられていてもよい。
次に本実施形態の作用を説明する。先にも説明したように、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部62や通信I/F制御部(デバイス)50のプロトコル制御部78は、USBの規格に従い、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されている期間(信号線"DP"と信号線"DM"は互いに反転した電圧レベルに保持されている期間)に、データ線状態信号LINE STATE[0],LINE STATE[1]が表す信号線"DP","DM"の信号レベルが変化しない状態が所定時間(3m秒)以上継続したか否かを監視し、信号レベルが変化しない状態の継続時間が所定時間未満の通常時には"1"(ハイレベル)、前記継続時間が所定時間以上となったときには"0"(ローレベル)となるサスペンド制御信号SUSPENDを出力する。
AND回路64を経由して上記のサスペンド制御信号SUSPENDが入力される通信I/F制御部(ホスト)48のUSB物理I/F部52や通信I/F制御部(デバイス)50のUSB物理I/F部68では、入力されているサスペンド制御信号SUSPENDが"0"(ローレベル)になると、基本クロックUSBCLKからサンプリングクロック及びパラレルデータ転送クロックUSBPHYCLKを各々生成する逓倍回路の動作を停止させる省電力状態へ移行する。これにより、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されており、接続されている外部機器42又は外部機器46との通信が所定時間以上行われていない期間における通信I/F制御部38の消費電力が低減される。
しかし、USBの規格では、USBの規格に準拠した通信を行う機器同士が通信ケーブルを介して接続されていない状態での消費電力を低減するための処理について規定されておらず、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部62や通信I/F制御部(デバイス)50のプロトコル制御部78は、USBの規格に従い、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されていない期間(信号線"DP"及び信号線"DM"がローレベルに保持されている期間)には、サスペンド制御信号SUSPENDを"1"(ハイレベル)のまま維持する。このため、当該期間には外部機器42や外部機器46との通信が行われる可能性が無いにも拘わらず、通信I/F制御部38で無駄に電力が消費されることになる。
また、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されていない期間の消費電力を低減するために、当該期間にUSB物理I/F部52やUSB物理I/F部68の電源、或いは通信I/F制御部(ホスト)48や通信I/F制御部(デバイス)50の電源をオフにした場合には、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されて電源をオンしてから外部機器42又は外部機器46との通信が可能となる迄の時間として、電源が安定する迄の時間や、逓倍回路で生成されるサンプリングクロックやパラレルデータ転送クロックUSBPHYCLKが安定する迄の時間、各種のレジスタへの再設定に要する時間等を全て見込む必要があり、電源をオンしてから通信可能となる迄の復帰時間が数百m秒にも達する。また、通信I/F部26のうちの特定部分の電源を独立してオンオフすることを可能とするために構成も複雑化することになる。
このため、本実施形態では、コンピュータ16のCPU18が図4に示す割込制御処理を行うことで、コネクタ28又はコネクタ30に外部機器42又は外部機器46が接続されていない期間の消費電力低減を実現している。なお、この割込制御処理は、CPU18に割込信号が入力される毎に、CPU18によって割込制御プログラムが実行されることで実現される。
割込制御処理では、まずステップ100でCPU18へ割込信号を入力した割込信号入力元を認識し、次のステップ102において、ステップ100で認識した割込信号入力元が通信I/F部26の内部バスI/F制御部32か否か判定する。プリンタ10には、各種の割込要因の発生を契機として割込信号を出力する処理部が通信I/F部26の内部バスI/F制御部32以外にも存在しており(例えば画像形成部12)、認識した割込信号入力元が通信I/F部26の内部バスI/F制御部32以外であった場合は、判定が否定されてステップ104へ移行し、割込信号が今回入力された要因(割込要因)を認識し、割込信号入力元及び認識した今回の割込要因に応じた処理を行って割込制御処理を終了する。
また、ステップ100で認識した割込信号入力元が通信I/F部26の内部バスI/F制御部32であった場合は、ステップ102の判定が肯定されてステップ106へ移行し、内部バスI/F制御部32の割込処理部34に設けられている割込レジスタ36から、当該割込レジスタ36に保持されている情報(割込要因情報)を読み出す。次のステップ108〜ステップ113ではステップ106で読み出した割込要因情報に基づいて今回の割込要因を判定する。
すなわち、ステップ108では、ステップ106で読み出した割込要因情報において値が"1"になっているビットが「通信I/F制御部(ホスト)48から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がローレベルからハイレベルへ変化」の割込要因に対応するビットか否か判定する。判定が否定された場合はステップ110へ移行し、ステップ106で読み出した割込要因情報において値が"1"になっているビットが「通信I/F制御部(デバイス)50から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がローレベルからハイレベルへ変化」の割込要因に対応するビットか否か判定する。この判定も否定された場合はステップ112へ移行し、ステップ106で読み出した割込要因情報において値が"1"になっているビットが「通信I/F制御部(ホスト)48から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がハイレベルからローレベルへ変化」の割込要因に対応するビットか否か判定する。この判定も否定された場合はステップ114へ移行し、ステップ106で読み出した割込要因情報において値が"1"になっているビットが「通信I/F制御部(デバイス)50から入力されるUSB接続検出(ホスト)信号がハイレベルからローレベルへ変化」の割込要因に対応するビットか否か判定する。
上記のステップ108〜ステップ114の何れの判定も否定された場合はステップ116へ移行し、ステップ106で読み出した割込要因情報において値が"1"になっているビットの位置に基づいて今回の割込要因を認識し、割込信号入力元(通信I/F部26)及び認識した今回の割込要因に応じた処理を行って割込制御処理を終了する。
次に、コネクタ28から通信ケーブル40が抜かれてプリンタ10と外部機器42との接続が断たれた場合の処理について説明する。プリンタ10と外部機器42との間では、プリンタ10がホスト、外部機器42がデバイスとして機能するので、外部機器42がコネクタ28及び通信ケーブル40を介してプリンタ10と接続されている間、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部56は通信ケーブル40の給電線"GND","VBUS"を介して外部機器42へ所定電圧を供給し、通信ケーブル40のデータ線"DP","DM"は外部機器42によって一方がプルアップ(ハイレベルに)されると共に、プリンタ10と外部機器42との間のデータの送受に伴い、ハイレベルにされるデータ線は適宜切り替わる。このため、外部機器42がコネクタ28及び通信ケーブル40を介してプリンタ10と接続されている間、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部56から出力されるデータ線状態信号LINE STATE[0],LINE STATE[1]は何れか一方が"1"(ハイレベル)になるので、OR回路66から内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(ホスト)信号は、外部機器42がコネクタ28及び通信ケーブル40を介してプリンタ10と接続されている間ハイレベルに維持される。
一方、コネクタ28から通信ケーブル40が抜かれてプリンタ10と外部機器42との接続が断たれると、通信ケーブル40のデータ線"DP","DM"と接続されるコネクタ28の2個の端子は何れもローレベルとなるので、OR回路66から内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(ホスト)信号はハイレベルからローレベルに変化し、この接続検出(ホスト)信号のレベルの変化が割込処理部34によって割込要因として認識され、割込レジスタ36の対応するビットに値"1"がセットされると共に、CPU18へ割込信号が入力される。この場合、前述したステップ108〜ステップ114のうちのステップ112の判定が肯定されることで、コネクタ28から通信ケーブル40が抜かれてプリンタ10と外部機器42との接続が断たれたことが検知される。
また、ステップ112の判定が肯定された場合はステップ118へ移行し、割込レジスタ36のうち値"1"がセットされている該当ビットをクリア(値"0"をセット)する。またステップ120では、内部バスI/F制御部32を介して通信I/F制御部(ホスト)48へ出力する省電力制御信号を"1"(ハイレベル)へ切り替え、割込制御処理を終了する。これにより、通信I/F制御部(ホスト)48のAND回路64には、上記の省電力制御信号が"0"(ローレベル)に反転されて入力されることで、通信I/F制御部(ホスト)48のAND回路64からプロトコル制御部56へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDは、プロトコル制御部62から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルに拘わらず、"0"(ローレベル)とされ、プロトコル制御部56を含むUSB物理I/F部52は逓倍回路の動作を停止させる省電力状態へ移行する。
また、コネクタ30から通信ケーブル44が抜かれてプリンタ10と外部機器46との接続が断たれた場合の処理について説明すると、プリンタ10と外部機器46との間では、外部機器46がホスト、プリンタ10がデバイスとして機能するので、外部機器46がコネクタ30及び通信ケーブル44を介してプリンタ10と接続されている間、通信I/F制御部(デバイス)50のプロトコル制御部72には通信ケーブル40の給電線"GND","VBUS"を介して外部機器46から所定電圧が供給され、内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(デバイス)信号は、外部機器46がコネクタ30及び通信ケーブル44を介してプリンタ10と接続されている間ハイレベルに維持される。
一方、コネクタ30から通信ケーブル44が抜かれてプリンタ10と外部機器46との接続が断たれると、通信ケーブル40の給電線"VBUS"と接続されるコネクタ30の端子はローレベルとなるので、内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(デバイス)信号はハイレベルからローレベルに変化し、この接続検出(デバイス)信号のレベルの変化が割込処理部34によって割込要因として認識され、割込レジスタ36の対応するビットに値"1"がセットされると共に、CPU18へ割込信号が入力される。この場合、前述したステップ108〜ステップ114のうちのステップ114の判定が肯定されることで、コネクタ30から通信ケーブル44が抜かれてプリンタ10と外部機器46との接続が断たれたことが検知される。
また、ステップ114の判定が肯定された場合はステップ122へ移行し、割込レジスタ36のうち値"1"がセットされている該当ビットをクリア(値"0"をセット)する。またステップ124では、内部バスI/F制御部32を介して通信I/F制御部(デバイス)50へ出力する省電力制御信号を"1"(ハイレベル)へ切り替え、割込制御処理を終了する。これにより、通信I/F制御部(デバイス)50のAND回路64には、上記の省電力制御信号が"0"(ローレベル)に反転されて入力されることで、通信I/F制御部(デバイス)50のAND回路64からプロトコル制御部72へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDは、プロトコル制御部78から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルに拘わらず、"0"(ローレベル)とされ、プロトコル制御部72を含むUSB物理I/F部68は逓倍回路の動作を停止させる省電力状態へ移行する。
このように、本実施形態ではプリンタ10と外部機器42又は外部機器46との接続が断たれると、プロトコル制御部56又はプロトコル制御部72に入力するサスペンド制御信号SUSPENDを強制的に"0"(ローレベル)とすることで、USB物理I/F部52又はUSB物理I/F部68を、逓倍回路の動作を停止させる省電力状態へ移行させている。本実施形態において、USB物理I/F部52やUSB物理I/F部68の電源をオフさせ場合に低減される消費電力は160mW程度であるが、上記のように逓倍回路の動作を停止させた場合も消費電力を150mW程度低減することができ、USB物理I/F部52やUSB物理I/F部68の電源をオフさせた場合にほぼ匹敵する消費電力を低減できる。
次に、プリンタ10と外部機器42との接続が断たれている状態から、通信ケーブル40がコネクタ28に差し込まれ、外部機器42が新たにプリンタ10と接続された場合の処理について説明する。通信ケーブル40がコネクタ28に差し込まれると、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部56は通信ケーブル40の給電線"GND","VBUS"を介して外部機器42への所定電圧の供給を開始し、通信ケーブル40のデータ線"DP","DM"は外部機器42によって一方がプルアップ(ハイレベルに)される。これにより、通信I/F制御部(ホスト)48のプロトコル制御部56から出力されるデータ線状態信号LINE STATE[0],LINE STATE[1]は何れか一方が"0"(ローレベル)から"1"(ハイレベル)に変化することで、OR回路66から内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(ホスト)信号もローレベルからハイレベルに変化する。この接続検出(ホスト)信号のレベルの変化は割込処理部34によって割込要因として認識され、割込レジスタ36の対応するビットに値"1"がセットされると共に、CPU18へ割込信号が入力される。
この場合、前述したステップ108〜ステップ114のうちのステップ108の判定が肯定されることで、通信ケーブル40がコネクタ28に差し込まれて外部機器42が新たにプリンタ10と接続されたことが検知される。また、ステップ108の判定が肯定された場合はステップ126へ移行し、割込レジスタ36のうち値"1"がセットされている該当ビットをクリア(値"0"をセット)する。またステップ128では、内部バスI/F制御部32を介して通信I/F制御部(ホスト)48へ出力する省電力制御信号を"0"(ローレベル)へ切り替える。
これにより、通信I/F制御部(ホスト)48のAND回路64には、上記の省電力制御信号が"1"(ハイレベル)に反転されて入力されることで、通信I/F制御部(ホスト)48のAND回路64からプロトコル制御部56へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルは、プロトコル制御部62から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルと一致される。外部機器42が新たにプリンタ10と接続された直後は、プロトコル制御部62から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルが"1"(ハイレベル)となっているので、プロトコル制御部56へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDは、省電力制御信号のレベルの変化に伴い結果として"0"(ローレベル)から"1"(ハイレベル)に切り替わり、プロトコル制御部56を含むUSB物理I/F部52はそれ迄の省電力状態から逓倍回路を動作させる通常状態へ移行する。そして、次のステップ130で所定時間(例えば800μ秒程度)が経過した後に通信I/F制御部(ホスト)48へアクセスし、割込制御処理を終了する。
続いて、プリンタ10と外部機器46との接続が断たれている状態から、通信ケーブル44がコネクタ30に差し込まれ、外部機器46が新たにプリンタ10と接続された場合の処理について説明する。通信ケーブル44がコネクタ30に差し込まれると、通信ケーブル44の給電線"GND","VBUS"を介して外部機器46から通信I/F制御部(デバイス)50のプロトコル制御部72への所定電圧の供給が開始されることで、内部バスI/F制御部32へ出力される接続検出(デバイス)信号もローレベルからハイレベルに変化する。この接続検出(デバイス)信号のレベルの変化は割込処理部34によって割込要因として認識され、割込レジスタ36の対応するビットに値"1"がセットされると共に、CPU18へ割込信号が入力される。この場合、前述したステップ108〜ステップ114のうちのステップ110の判定が肯定されることで、通信ケーブル44がコネクタ30に差し込まれて外部機器46が新たにプリンタ10と接続されたことが検知される。
また、ステップ110の判定が肯定された場合はステップ132へ移行し、割込レジスタ36のうち値"1"がセットされている該当ビットをクリア(値"0"をセット)する。またステップ134では、内部バスI/F制御部32を介して通信I/F制御部(デバイス)50へ出力する省電力制御信号を"0"(ローレベル)へ切り替える。これにより、通信I/F制御部(デバイス)50のAND回路64には、上記の省電力制御信号が"1"(ハイレベル)に反転されて入力されることで、通信I/F制御部(デバイス)50のAND回路64からプロトコル制御部72へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルは、プロトコル制御部78から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルと一致される。外部機器46が新たにプリンタ10と接続された直後は、プロトコル制御部78から出力されるサスペンド制御信号SUSPENDのレベルが"1"(ハイレベル)となっているので、プロトコル制御部72へ入力されるサスペンド制御信号SUSPENDは、省電力制御信号のレベルの変化に伴い結果として"0"(ローレベル)から"1"(ハイレベル)に切り替わり、プロトコル制御部72を含むUSB物理I/F部68はそれ迄の省電力状態から逓倍回路を動作させる通常状態へ移行する。そして、次のステップ136で所定時間(例えば800μ秒程度)が経過した後に通信I/F制御部(デバイス)50へアクセスし、割込制御処理を終了する。
このように、本実施形態では外部機器42又は外部機器46が新たにプリンタ10と接続されると、プロトコル制御部56又はプロトコル制御部72に入力するサスペンド制御信号SUSPENDが"1"(ハイレベル)に切り替わることで、USB物理I/F部52又はUSB物理I/F部68を、それ迄の省電力状態から逓倍回路を動作させる通常状態へ移行させている。本実施形態におけるUSB物理I/F部52やUSB物理I/F部68の省電力状態では、USB物理I/F部52やUSB物理I/F部68の電源をオフすることなく、クロック信号を発生する逓倍回路の動作を停止させているので、外部機器42又は外部機器46が新たにプリンタ10と接続されてから、プリンタ10が新たに接続された外部機器42や外部機器46との通信が可能となる迄の復帰時間として、電源が安定する迄の時間や、各種のレジスタへの再設定に要する時間等を見込む必要はなく、前記復帰時間は500μ秒程度のごく短い時間で済む(先のステップ130,136では余裕を見て800μ秒程度待機している)。
なお、上記では本発明をプリンタ10に適用した態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で、USB等のように本発明を適用可能な通信プロトコルに準拠した通信を行うことが可能な機器(但し、自装置がデバイス(スレーブ)として機能する場合、通信ケーブルを介して供給される電力に依存せずに別電源で動作することが可能な機器)であれば本発明を適用可能である。
また、上記では本発明に係る所定の通信プロトコルとしてUSBを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホットプラグ機能(電源を入れた状態で通信ケーブルの抜き差しを可能とする機能)を実現し、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていない状態での消費電力低減のための処理が規定されていない通信プロトコルであれば適用可能である。
また、上記では本発明に係る通信制御プログラムに対応する割込制御プログラムがコンピュータ16の記憶部22に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る通信制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本実施形態に係るプリンタの概略構成を示すブロック図である。 通信I/F制御部(ホスト)の概略構成を示すブロック図である。 通信I/F制御部(デバイス)の概略構成を示すブロック図である。 コンピュータで実行される割込制御処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 プリンタ
16 コンピュータ
18 CPU
22 記憶部
26 通信I/F部
28 コネクタ
30 コネクタ
32 内部バスI/F制御部
34 割込処理部
36 割込レジスタ
38 通信I/F制御部
40 通信ケーブル
42 外部機器
44 通信ケーブル
46 外部機器
48 通信I/F制御部(ホスト)
50 通信I/F制御部(デバイス)
52 USB物理I/F部
58 USBホスト制御部
64 AND回路
66 OR回路
68 USB物理I/F部
74 USBデバイス制御部

Claims (7)

  1. データの送受に用いるクロック信号の生成を含む通信制御処理を行うことで、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で所定の通信プロトコルに準拠した通信を実現する通信制御手段と、
    自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否か検出する検出手段と、
    自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させる制御手段と、
    を含む通信制御装置。
  2. 前記所定の通信プロトコルは、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続した場合にサスペンド状態へ移行することが規定された通信プロトコルであり、
    前記通信制御部は、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したことを検知した場合に、前記サスペンド状態として、前記クロック信号の生成を含む通信制御処理の実行を停止する状態へ移行する機能を備え、
    前記制御手段は、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段を前記サスペンド状態に維持させる所定の制御信号を前記通信制御手段に入力することで、前記クロック信号の生成を停止させることを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  3. 前記通信制御部は、少なくとも前記クロック信号の生成を行うと共に外部からサスペンド制御信号が入力されている間、少なくとも前記クロック信号の生成停止を含むサスペンド状態を維持する第1の通信制御部と、通信ケーブルを介して自装置を接続された相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したか否かを監視し、相手装置との間で通信が行われていない状態が所定時間以上継続したことを検知した場合に、相手装置との間の通信が再開される迄の間、前記第1の通信制御部へ前記サスペンド制御信号を出力する第2の通信制御部と、から成り、
    前記第2の通信制御部から前記第1の通信制御部への前記サスペンド制御信号が伝送される所定の信号線の途中に設けられ、前記所定の信号線を伝送される前記サスペンド制御信号及び入力端を介して入力された制御信号を前記サスペンド制御信号として前記第1の通信制御部へ各々入力させる信号入力部を備え、
    前記制御手段は、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記所定の制御信号を前記信号入力部を介し前記サスペンド制御信号として前記第1の通信制御部に入力させることで、前記第1の通信制御部による前記クロック信号の生成を停止させることを特徴とする請求項2記載の通信制御装置。
  4. 前記所定の通信プロトコルは、前記通信ケーブルが給電線を含み、前記通信ケーブルを介して接続された一対の装置が接続されると、前記一対の装置のうちマスタとして機能する装置からスレーブとして機能する装置へ前記給電線を介して第1の所定電圧を供給することが規定された通信プロトコルであり、
    前記検出手段は、前記通信ケーブルを介して接続された相手装置に対して自装置が前記スレーブとして機能する場合、前記通信ケーブルが接続されるコネクタの複数の端子のうち、前記給電線が接続される端子に前記第1の所定電圧が供給されているか否かを判定することで、自装置が前記通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを検出することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の通信制御装置。
  5. 前記所定の通信プロトコルは、前記通信ケーブルがデータ線を含み、前記通信ケーブルを介して接続された一対の装置が接続されると、前記一対の装置のうちスレーブとして機能する装置が前記データ線を第2の所定電圧へプルアップすることが規定された通信プロトコルであり、
    前記検出手段は、前記通信ケーブルを介して接続された相手装置に対して自装置が前記マスタとして機能する場合、前記通信ケーブルが接続されるコネクタの複数の端子のうち、前記データ線が接続される端子が前記第2の所定電圧にプルアップされているか否かを判定することで、自装置が前記通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否かを検出することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の通信制御装置。
  6. 前記所定の通信プロトコルはUSBであることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項記載の通信制御装置。
  7. データの送受に用いるクロック信号の生成を含む通信制御処理を行うことで、通信ケーブルを介して自装置と接続された相手装置との間で所定の通信プロトコルに準拠した通信を実現する通信制御手段、及び、自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されているか否か検出する検出手段として機能する電子回路と接続されたコンピュータを、
    自装置が通信ケーブルを介して相手装置と接続されていないことが前記検出手段によって検出されている間、前記通信制御手段によるクロック信号の生成を停止させる制御手段として機能させるための通信制御プログラム。
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