JP2009122643A - 印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法 - Google Patents

印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法を提供すること。
【解決手段】この方法は、感光性層を支持体に接触させる前に、感光性層および/または円筒状に成形された支持体を予熱するステップを含む。感光性層を積層して、隣接する端部を一緒に封止し融着して、円筒形感光部材を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷フォームとして使用され、特に凸版印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法に関する。
フレキソ印刷プレートは、特に、包装材料など、例えばボール紙やプラスチックフィルムなどの、軟質で容易に変形可能な表面への印刷に使用されることが周知である。フレキソ印刷プレートは、特許文献1および2に記載されているような光重合性組成物から作製することができる。光重合性組成物は、一般に、エラストマー結合剤と、少なくとも1種のモノマーとを含む。感光部材は、一般に、支持体とカバーシートまたは多層カバー部材との間に介在させた光重合性層を有する。化学線で画像通りに露光することにより、重合、即ち光重合性層の不溶化が、露光領域に生ずる。適切な溶媒で処理することにより、光重合性層の非露光領域が除去され、フレキソ印刷に使用することができる印刷レリーフが残る。
光重合性材料は、溶媒キャスティングやホットプレス、カレンダー加工、押出し法などの、いくつかの知られている方法によって、シートまたは層に形成することができる。フレキソ印刷部材として使用される光重合性材料を形成する好ましい方法は、光重合性材料の押出しカレンダー加工によるものである。押出しカレンダー加工では、印刷部材は、ひとかたまりの高温光重合性材料を押出しダイに通して層を形成し、この層をカレンダーのニップに通し、高温であるうちに、2つの平らな面、一般には2つのフレキシブルフィルムの間でカレンダー加工して足そうウェブを形成することにより作製する。フィルムは、多数の層または化合物フィルムを含むことができる。高温での押出しおよびカレンダー加工の後、ウェブは、この多層ウェブを例えば吹込み空気で冷却しながら、張力がかかった状態で保持することができる。多層ウェブとしての印刷部材は、適切なサイズのシートに切断することができる。ポリマー組成物の押出しおよびカレンダー加工は、例えばGruetzmacherらの特許文献3に開示されている。
典型的には、光重合性印刷部材はシートの形で使用されるが、連続円筒形態にある印刷部材を使用する特定の用途および利点がある。連続印刷部材は、壁紙や装飾およびギフト用包装紙、見当合せのためのぴたりと合う状態などの、連続的なデザインのフレキソ印刷での用途があるが、その理由は、このデザインを、プレートの継ぎ目のプリントスルーなしで容易に印刷することができるからである。さらに、そのような連続印刷部材は、レーザ露光装置上に取り付けるのに十分適しており、レーザによる露光を行って精密な見当合せが実現されるように、この部材をドラムの代わりに用いることができ、またはドラム上に取り付けることができる。さらに、多色画像の見当合せは、印刷機上に円筒状に成形された印刷フォームを取り付けることによって、大幅に向上し促進される。
継ぎ目のない連続印刷部材の形成は、いくつかの方法によって実現することができる。光重合性の平らなシート部材は、この部材を円筒形態に、即ち通常は印刷スリーブ支持体にまたは印刷シリンダそのものに巻き付け、次いで加熱して、継ぎ目のない連続部材が形成されるように縁部を結合することにより、再加工することができる。プレートの縁部を接合して円筒形態にするための方法は、例えば特許文献4、5、6、7、および8に開示されている。これらの方法は、シートを巻き付けた後、縁部が接合する温度にまでシートが加熱されるので、円筒状印刷部材を完全に形成するのに長時間かかる可能性がある。
特に、特許文献7は、間に生ずる気泡および空気の閉じ込めが回避されるように、縁部および/または領域を重ねることによって、熱可塑的に加工可能な感光性層の端部および/または側部領域の継ぎ目のない堅固な接合を開示する。全体的な層の材料は、加圧下で、かつ重ね合わされた端部/領域を接合した状態で加熱され、その結果、連続的に接合された感光性層が得られる。連続感光部材を形成する多くの方法において、連続的に接合された感光性層は、典型的には、フォトポリマー層の所望の厚さの均一性および印刷フォームの表面特性が得られるように研磨される。ここでは、支持体への層の付着後に全材料層を加熱するが、これは、複数の層が一緒に融着されるよう十分加熱するのに、さらなる時間を要する可能性がある。
任意選択で時々記述されているように、これらの方法によって形成された部材は、支持体と光重合性層との間に接着促進面または層をしばしば必要とする。スリーブ支持体または印刷シリンダの外面は、光重合性層がスリーブまたはシリンダに確実に保持されるように、(両面)テープで覆われていてもよく、または接着材料でコーティングされていてもよい。接着剤の付着は時間がかかり、円筒部材を作製する方法の複雑さを増大させるので、スリーブ支持体と光重合性層との間にテープまたは接着材料を付着させる必要性を避けることが、特に望ましい。
典型的にはスリーブ支持体の外面上の層として付着される接着材料は、均一な厚さを有するべきであり、欠陥が存在しないべきである。接着材料の不均一な付着は、露光中の化学線の透過が変化する可能性があり、または特に、連続印刷フォームの背面露光(支持体および接着層を通る)後に、密度のばらつきとして表れる可能性がある。印刷フォームの密度のばらつきは、このフォームが望み通りに印刷されないという認識を実際に引き起こしまたはもたらす可能性がある。時々、気泡は、連続印刷部材から連続凸版印刷フォームへの変換に使用される温度および/または溶媒の結果、接着層の内部にも形成される可能性がある。付着された接着層内の気泡またはその他のそのような欠陥の外観は、フォトポリマー層の接着に損害を引き起こす。印刷中のプレス上のインプレッションは、接着層内に気泡を引き起こし、気泡がより大きくなる可能性があり、したがって、フォトポリマー層が連続印刷フォームから部分的にまたは全体的に持ち上がる可能性がある。さらに、接着層内の気泡は、印刷領域の不均一性を引き起こし、その結果、印刷ミスが生ずる可能性がある。気泡は、連続印刷フォームの圧縮性に違いを引き起こし、その結果、印刷中のインク転写に違いをもたらす可能性もある。フォトポリマー層内の気泡は、研磨後のフォトポリマー層の外面上に具体化できることも可能である。
特許文献9は、感光性樹脂シートをシリンダの接着剤で覆われた面に巻き取りかつ巻き付けるステップであって、その巻き付けられた樹脂シートの縁部と重なり合う材料が全くなく、またはこれら縁部の間にスペースが全くない状態になるようにするステップと、回転するシリンダに、樹脂シートの面と接触する回転をロールにもたらし、それと同時に、溶融によって樹脂シートの縁部が互いに接合されるように、かつ樹脂シートの厚さが均一になるように加熱するステップとを含む、感光性樹脂シリンダを作製するための方法を開示する。樹脂シートをシリンダに付着させた後の加熱は、層が一緒に接合されるよう十分に加熱するのに、さらなる時間を要する可能性がある。さらに、接着テープまたは薬剤が、樹脂シートをシリンダに付着させるのに必要である。
さらに、感光性樹脂シリンダは、Seamex法によってフォトポリマー組成物の層から作製することもできる。Seamex法では、フォトポリマー材料の層を、熱活性化プライマーコートを有するニッケルスリーブに巻き付けて、この材料に結合させ、それによって、プレートの端部が一緒に接着されるようにする。アセンブリ全体を炉内に置いて硬化し、フォトポリマー層とプライマーコートとを結合させ、フォトポリマー層の端部を一緒に溶融する。次いでスリーブ上のフォトポリマー層を、必要な厚さに研磨し、きれいに拭き取り、保護コーティングを噴霧して、露光中にネガがフォトポリマーに粘着しないようにする。しかし、フォトポリマー層をスリーブに巻き付け、硬化しかつ溶融し、研磨しかつ噴霧するプロセスは、実現するのに約1.5から2日を要する。
特許文献10および11は、サンダー仕上げ、研磨、または追加の艶出しステップなしで、フレキシブルスリーブ上に厚さが均一な円筒状感光部材を形成するための装置および方法を開示する。この方法では、マンドレル上に直接支持されるスリーブに、溶融した光重合性材料の流れを供給し、スリーブ上に実質的に一定の厚さを有するように溶融光重合材料をカレンダー加工し、スリーブを、マンドレルの周りにかつマンドレルに沿って螺旋状に移動させて、部材の外面の艶出しを行い、このカレンダー加工ステップ中に、光重合性材料を加熱する。第1の形態では、フレキシブルスリーブを空気潤滑マンドレルに取り付けて、空気によってフレキシブルスリーブの回転および軸方向の移動を可能にし、溶融フォトポリマー材料の流れがスリーブとカレンダーロールとの間のギャップに供給されるようにする。第2の形態では、フレキシブルスリーブを、所定のクリアランスでスリーブの周りに位置決めされたカレンダーロールで、マンドレルに取り付ける。光重合性材料の固体シートを、スリーブとカレンダーロールとの間のギャップに供給する。スリーブの周囲を巡る光重合性材料の被覆ができると、光重合性材料とカレンダーロールとの接触によってスリーブが回転することになる。カレンダー加工中、固体シートを、そのガラス転移温度よりも高く加熱して、シートの計量を可能にする。しかし、この方法は、印刷業のニーズに合わせるために様々なサイズが得られるよう(例えば、内径または反復長、および印刷フォームの幅)、設備への著しい資本投資が必要である。
米国特許第4323637号明細書 米国特許第4427749号明細書 米国特許第4427759号明細書 独国特許第2844426号明細書 英国特許第1579817号明細書 欧州特許出願公開第0469375号明細書 米国特許第4883742号明細書 米国特許第4871650号明細書 米国特許第4337220号明細書 米国特許第5798019号明細書 米国特許第5916403号明細書 米国特許第6703095号明細書 米国特許第5301610号明細書 米国特許第6531184号明細書 米国特許出願公開第2001/0012599号明細書 欧州特許出願公開第0329228号明細書 米国特許第5488781号明細書 米国特許第4872407号明細書 米国特許第4520389号明細書 米国特許第4177074号明細書 米国特許第4431723号明細書 米国特許第4517279号明細書 米国特許第5679485号明細書 米国特許第5830621号明細書 米国特許第5863704号明細書 米国特許第4323636号明細書 米国特許第4430417号明細書 米国特許第4045231号明細書 米国特許第4956252号明細書 米国特許第5707773号明細書 米国特許第5015556号明細書 米国特許第4753865号明細書 米国特許第4726877号明細書 米国特許第4894315号明細書 国際公開第94/03838号パンフレット 国際公開第94/3839号パンフレット 米国特許第5262275号明細書 米国特許第5719009号明細書 欧州特許第0741330号明細書 米国特許第5607814号明細書 米国特許第5766819号明細書 米国特許第5840463号明細書 欧州特許出願公開第0891877号明細書 独国特許出願公開第3828551号明細書 米国特許第3796602号明細書 米国特許第5215859号明細書 国際公開第98/13730号パンフレット 米国特許第5279697号明細書 米国特許第6797454号明細書 米国特許第5798202号明細書 米国特許第5804353号明細書 米国特許第6757216号明細書
したがって、円筒状に成形された感光部材を作製するための、容易で比較的素早く生産的な方法が求められている。
本発明によれば、印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法が提供される。この方法は、外面を有する円筒状に成形された支持体を提供するステップと、熱可塑性結合剤、モノマー、および光開始剤を含む感光性層を提供するステップであって、この層が、第1の端部と、接触面によって接合された第1の端部と対向する第2の端部とを有するものであるステップとを含む。この方法は、第2の端部が第1の端部に隣接するように、感光性層を支持体の周りに巻き付けることにより、感光性層の接触面と支持体の外面とを接触させるステップと、感光性層を支持体に積層し、これらの端部を封止して支持体上に連続層を形成するステップとを含み、予熱ステップが、接触ステップの前に行われ、1)実際に接触させる前に、支持体の外面を39℃よりも高い温度に予熱するステップと、2)感光性層の接触面をそのガラス転移温度未満に予熱するステップと、1)および2)の組合せとからなる群から選択される。
本発明の別の態様によれば、外面を有する円筒状に成形された支持体と、第1の端部および接触面によって接合された第1の端部とは反対側にある第2の端部を有する感光性層とから、円筒状に成形された感光部材を作製するための装置が提供される。この装置は、支持体を支持するための手段と、この支持体に隣接して感光性層を位置決めするための手段と、支持するための手段に隣接する支持体の外面を予熱するための手段と、第2の端部が第1の端部に隣接するように、感光性層を支持体の周りに巻き付けることによって、感光性層の接触面と支持体の外面とを接触させるための手段と、感光性層を支持体に積層し、これらの端部を一緒に封止して、支持体上に連続層を形成するための手段とを含む。
本発明は、以下に記述される添付図面に関連する下記のその詳細な説明から、十分に理解することができる。
以下の詳細な記述全体を通して、同様の参照符号は、これら図面の全ての図において同様の部材を指す。
本発明は、印刷フォームとして使用される、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、印刷フォームは、フレキソ印刷フォームおよび活版印刷フォームとしての使用も含め、凸版印刷に特に適している。凸版印刷は、印刷フォームが画像領域から印刷される印刷方法であり、印刷フォームの画像領域が隆起し、非画像領域が凹んでいる。いくつかの実施形態では、印刷フォームは、グラビアまたはグラビア状印刷に適している。グラビア印刷は、印刷フォームが画像領域から印刷される方法であり、この場合、画像領域は凹んでおり、インクまたは印刷材料を含有する小さなリセスカップまたはウェルからなり、非画像領域は、このフォームの表面になる。グラビア状印刷は、凸版印刷フォームが使用されること以外はグラビア印刷と類似しており、画像領域が凹んでおり、印刷中に転写されるインクを保持するウェルを形成するリセス領域からなる。この方法は、迅速であり、他の方法によって必要とされる日数に対し、数分以内で、形成された感光性組成物層から円筒状に形成された感光部材を形成する。この方法は容易であり、円筒形支持体上に直接感光性層を提供することが確実であり、支持体に接着材料を付着させるステップが回避され、付着された接着層および得られた円筒形印刷フォームに関連する欠陥の可能性が回避される。この方法は、任意選択で、感光性層と支持体との接着を促進させるために処理する必要がある外面を有する、円筒状に形成された支持体の使用を回避することもできる。円筒状に成形された支持体および/または感光性層の予熱が、感光性層を支持体に接着させるのに十分であることは、意外なことである。層と支持体とを接触させる前に、支持体および/または感光性層を予熱することによって、少なくとも層の端部を一緒に封止しかつ支持体上に連続層を形成するのに十分な加熱が行われることは、意外で驚くべきことである。層と支持体とを接触させる前に、支持体および/または感光性層を予熱することによって、層の端部を一緒に封止し融着しかつ支持体上に連続層を形成するのに十分な加熱が行われることは、意外で驚くべきことである。感光部材は、画像通りに露光して、印刷に適した面を有する円筒形印刷部材にするための処理の後に、適合される。いくつかの実施形態では、面は、凸版印刷に適したレリーフ面である。いくつかの実施形態では、面は、グラビアまたはグラビア状印刷に適したインク受容セル面である。
この方法は、外面を有する円筒状に成形された支持体を提供するステップを含む。円筒状に成形された支持体は、その外面とは反対側に、円筒形に成形された感光部材を形成するための装置に連結されたベースロールの外面に隣接する内面を含む。プレス機に取り付ける場合、円筒状に成形された支持体の内面は、印刷シリンダまたは印刷シリンダに取り付けられたアダプタの外面にも隣接する。本明細書ではスリーブまたはベーススリーブまたはスリーブ支持体と呼ぶこともできる、円筒状に成形された支持体は、感光性層を保持し、印刷シリンダおよびベースロールに容易に取り付けることができまたそこから容易に取り外すことができる、円筒部材を提供する。スリーブは、回転滑りのない状態でベースロールを把持することができるべきである。円筒状に成形された印刷フォームの一部としてのスリーブは、滑りのない状態で印刷シリンダを把持することもできるべきである。スリーブは、摩擦嵌めまたは締まり嵌めを含めた任意の手段によって、滑りのない状態でベースロール上に保持することができる。スリーブをベースロールに保持するのに使用される嵌め合いは、スリーブを印刷シリンダに保持するのに使用される嵌め合いと同じにすることができ、または異ならせることができる。摩擦嵌めの場合、スリーブをベースロール(または印刷シリンダ)に滑らせ、スリーブの内面とベースロール(または印刷シリンダ)の外面との間の摩擦によって、所定位置に保持する。いくつかの実施形態では、ベースロールは、スリーブ支持体の内径よりも小さい外径を有し、したがって支持体は、ベースロール上を滑ることができ、スリーブとベースロールとの間の摩擦によって回転できるように保持することができる。締まり嵌めの場合、スリーブは、一般に印刷設備で利用可能な典型的には20から100psig(約138から690KPa)で、膨張可能である。スリーブは、ベースロール(または印刷シリンダ)上を容易に滑るように、十分に膨張すべきであり、したがって締まり嵌めの量を超える膨張が必要とされる。ベースロールまたは印刷シリンダとの典型的な締まり嵌めは、3から15ミルであるが、そのように限定するものではない。いくつかの実施形態では、スリーブをベースロール上に取り付け、摩擦嵌めを使用して保持する。その他の実施形態では、スリーブをベースロール上に取り付け、締まり嵌めを使用して保持する。ほとんどの実施形態では、締まり嵌めは、円筒形印刷フォームを印刷シリンダに確実に取り付けるのに適している。
スリーブ支持体を、適切な嵌め合いでベースロールおよび印刷シリンダに取り付けることができるなら、スリーブの形成に使用される1種または複数の材料および構造は、特に限定されない。スリーブは、印刷用のスリーブを形成するのに従来から使用されてきた、任意の材料または材料の組合せで形成することができる。スリーブは、単一の層、多数の層、複合体、一体構造を有することができる。スリーブは、そのフレキシビリティ、デュロメータなどに関して均質になるように構成されるべきであるが、連続印刷フォームの印刷能力に影響を及ぼさないことを条件に、安定化のために小さなストリップまたはフィラメントなどの部材を含むことができる。いくつかの実施形態では、スリーブは、スリーブ支持体の少なくとも外面を形成する樹脂組成物の層を含む。いくつかの実施形態では、支持体は、1つまたは複数の材料層で形成され、その外面として、樹脂組成物の層を含む。いくつかの実施形態では、支持体は、その全体が樹脂組成物の層で形成される。いくつかの実施形態では、支持体は、充填剤および/または繊維を有する樹脂組成物で形成される。繊維で強化された樹脂組成物で形成された支持体は、複合体スリーブの一例である。いくつかの実施形態では、支持体は、同じでも異なってもよい1つまたは複数の樹脂組成物層で形成される。樹脂組成物として適切な材料は、感光性層とスリーブ支持体とを接着させるための予熱によって樹脂層が融解せずまたは流動しない限り、限定するものではない。適切な樹脂材料の例には、エポキシ樹脂;ポリ塩化ビニルやポリ酢酸ビニルなどの、ポリスチレンおよびポリビニル樹脂;フェノール樹脂;および芳香族アミン硬化型エポキシ樹脂が含まれる。いくつかの実施形態では、樹脂は、充填剤を含んでもよく、または繊維強化を行うことができる。樹脂組成物に使用される繊維は限定されず、例えば、ガラス繊維、アラミド繊維、炭素繊維、金属繊維、およびセラミック繊維を含むことができる。スリーブに組み込まれる繊維には、連続の、織られた、かつ/または巻かれた材料を含めることができる。適切なスリーブの例は、特許文献12に記載されている。一実施形態では、スリーブ支持体は、繊維強化ポリマー樹脂またはプラスチックからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、スリーブ支持体は、円筒形印刷フォームにフロアを構築するためのバックフラッシュ露光に適合するように、紫外線を透過させる。スリーブは、約0.01から約6.35mm以上の(壁)厚さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブは、約0.25から約0.75mmの間の厚さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブは、約0.30から0.70mmの間の厚さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブは、約0.60から0.80mmの間の厚さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブは、約1から3mmの間の厚さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブは、その外面として、0.05から0.09mmの間の厚さを有する樹脂組成物の層を含む。
スリーブ支持体として使用され、または上述の樹脂組成物で作製されたスリーブと組み合わせて使用するのにも適したその他の材料には、印刷プレートの作製に使用される感光部材用の支持体として従来から使用されてきた材料が含まれる。スリーブは、フレキシブル材料の単一の層または多数の層から形成してもよい。スリーブで使用するのに適したフレキシブル材料の例には、付加ポリマーおよび線状縮合ポリマーによって形成されるようなポリマーフィルムと、発泡体、およびガラス繊維などの生地が含まれる。いくつかの実施形態では、フレキシブル材料は、フロアを構築するためのバックフラッシュ露光に適合するように、紫外線を透過させる。スリーブ支持体は、ニッケルやガラスエポキシなどの、不透明な化学線遮断材料を含んでもよい。ある最終使用条件下では、アルミニウムなどの金属を、それが放射線を透過しないものであっても支持体の層として使用することもできる。多層化スリーブは、特許文献13に開示されるように、フレキシブル材料層の間に接着層またはテープを含んでもよく、あるいは火炎処理や電子処理などの接着処理を有してもよい。
この方法は、感光性組成物の層を提供するステップを含む。熱および圧力の影響下、悪影響を及ぼすその感光特性がない状態で、それ自体に接合することができる任意の熱可塑的に加工可能な固体感光性層が、使用に適している。この層には、印刷レリーフプレートの製造に関してそれ自体が知られている、熱によって軟化しまたは加圧下で接着結合を示す固体のポリマー感光性層が、特に含まれる。固体感光性層は、少なくとも熱可塑性結合剤、モノマー、および光開始剤を含む。本明細書で使用される「固体」という用語は、明確な体積および形状を有しかつその体積または形状を変化させる傾向のある力に抵抗する、層の物理的状態を指す。感光性層は、一般に、室温では固体と見なされる。
感光性層は、シート状、ベルト状、またはストリップ状にすることができる。一実施形態では、本発明により使用される感光性層は、スリーブとの堅固な接触取着を可能にするために、また連続均質層が形成されるよう、感光性層の端部および/または側面領域の融着を可能にするために、支持されなくてもよい。いくつかの実施形態は、自立型感光性層を使用する。いくつかの実施形態では、使用される感光性層を、最初に一時的な支持体に、例えばプラスチックフィルムに付着させることも可能であるが、この一時的な支持体は後に、感光性層をこのプロセスで使用する直前に、例えば剥がすことによって除去されるものである。
いくつかの実施形態では、感光性組成物の層は、印刷プレートの使用に適した感光部材由来のものでよく、即ち、この部材は、少なくともフレキシブルな(シート)支持体、感光性層、感光性層上の剥離層、およびカバーシートを含んでよい。いくつかの実施形態では、シート支持体は、感光性層からの容易な剥離を促進させる、シリコンベースの面または層を含む。いくつかの実施形態では、感光性組成物の層は、シリコンベースの面または層を有する2つのシート支持体の間に形成される、感光性層由来のものでよい。1つまたは複数の層、例えばエラストマーキャップ層は、感光性層と共に円筒形支持体に転写することのできる部材に含めてもよい。少なくともシート支持体またはカバーシート(ならびに剥離層)は、感光性層を予熱する前に、または感光性層と支持体とを接触する前に、スリーブ支持体の外面に隣接することになる感光性層の一面から除去される。残されるシート支持体またはカバーシート(および剥離層)は、いくつかの実施形態では、接触前に、または積層前に除去することができ、その他の実施形態では、感光性層とスリーブ支持体とを接触させた後に、除去することができる。いくつかの実施形態では、提供された感光性層は、スリーブ上に形成された連続感光性層の厚さに等しいかそれ以上の厚さを有する。
感光性層は、第1の端部と、一般にこの第1の端部とは反対側にある第2の端部を含み、これらは接触面によって接合されている。第1の端部および第2の端部は、円筒形支持体の周りに巻き付けたときに、層をシリンダに形成するのに少なくとも互いに隣接させることのできる、感光性組成物の層のいずれかの端部でよい。いくつかの実施形態では、第1の端部および第2の端部は遠位端でよい。いくつかの実施形態では、第1の端部おより第2の端部は、外側端または外側縁でよい。感光性層は、サイズに合わせて必ずしも正確に切断する必要はない。層は、この層がスリーブに巻き付けられたときに第1の端部および第2の端部が隣接するように、切断することができる。第1の端部および第2の端部は、これら第1の端部および第2の端部が一致し、接触し、重なり、または小さなギャップ(例えば約0.5から1mm、または感光性層の厚さの約半分まで)を形成する場合にも、隣接すると見なすことができる。層は、例えば正方形、長方形、台形、および平行四辺形を含めた任意の所望の形状に、切断することができる。円筒状に方向付けられたときに、少なくとも隣接することになるこれらの端部は、トリム処理することができ、またはトリム処理して互いに一致するようにしてもよい。典型的には、これらの端部は、感光性層を予熱する前にトリム処理される。端部は、感光性層の平面(即ち、接触面または外面)に対して垂直でよく、またはある角度をなしてもよい。端部は、傾斜を付けてもよく、面取りがなされてもよく、または楔形にされてもよい。感光性層の接触面は、円筒状に成形された支持体の外面に直接接触するようになる、層の面である。
任意選択で、感光性層は、その全体を化学線に露光して、予熱前に層内に重合材料のシャドー層のフロアを形成してもよい。フロアを形成するための全面露を、しばしばバックフラッシュ露光と呼ぶ。感光性層が、この層と支持体とを接触させる前にバックフラッシュ露光される実施形態では、形成されるフロアが支持体に隣接することになるので、バックフラッシュ露光は感光性層の接触面にもたらされる。いくつかの実施形態では、バックフラッシュ露光は、シート支持体(存在する場合)を感光性層の接触面から除去した後に行う。その他の実施形態では、バックフラッシュ露光は、シート支持体(存在する場合)を感光性層の接触面から除去する前に行う。バックフラッシュ時間は、数秒から約10分に及んでよい。バックフラッシュ露光は、感光性層に感光性を持たせることができ、ドット解像度の強調を助けることができ、印刷フォーム用のレリーフの深さを確立することもできる。フロアは、より良好な機械的一体性を感光部材に提供する。いくつかの実施形態では、バックフラッシュ露光は、円筒形支持体が化学線を透過させる場合には、円筒状に成形された感光部材を形成した後に行うことができる。この場合、フロアを形成するための露光は、感光性層と支持体との接着も改善することができる。
この方法は、支持体と感光性層とを接触させる前に、スリーブ支持体および/または感光性層を予熱するステップを含む。スリーブ支持体および/または感光性層は、支持体の外面にいかなる接着材料またはテープも必要としない状態で、感光性層とスリーブ支持体との取着を行うのに十分な温度に予熱される。スリーブ支持体の外面および/または感光性層の接触面は、熱可塑性感光性層の粘着性により、これらの2つの面が、接触によって取着できるように予熱される。いくつかの実施形態では、スリーブ支持体の外面は、感光性層とスリーブとを取着し、または結合し、または接合するのに十分な温度であるがスリーブを歪めまたは変形しまたは劣化させるほど高くはない温度に予熱されるだけである。いくつかの実施形態では、スリーブの外面は、感光性層とスリーブ支持体とを取着させるため、39℃よりも高い温度に予熱される。いくつかの実施形態では、外面の予熱によって、スリーブにヒートシンクのような効果が得られ、このスリーブは、感光性層とスリーブとの接触中に、スリーブから感光性層に熱を伝達させることが可能になり、感光性層は、スリーブと取着するのに十分な粘性を有するようになる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を予熱することにより、深さを通して(即ち、内面に至る肉厚全体を通して)スリーブ支持体全体が加熱される。その他の実施形態では、スリーブの外面の予熱によって、スリーブの表面またはスリーブの肉厚の部分的な深さのみ加熱される。樹脂組成物からなるスリーブの一実施形態の外面を、39℃よりも高く予熱することによって、感光性層を支持体に取着させることが可能になる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を、40℃から75℃の間に加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を、40℃から95℃の間に加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を、40℃から105℃の間に加熱することができる。
いくつかの実施形態では、支持体と層との間にいかなる接着材料またはテープも必要とすることなく、感光性層と支持体との取着または結合または接合を行うのに十分な感光性層のガラス転移温度未満の温度に、感光性層と支持体との接触面のみを予熱する。いくつかの実施形態では、接触面の予熱によって、感光性層は、スリーブの外面に取着するのに十分な粘性を有するようになる。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面の予熱は、幅厚において層全体にわたり加熱する。その他の実施形態では、感光性層の接触面を予熱することによって、層の接触面または層の厚さの部分深さのみ加熱する。感光性層の接触面を、そのガラス転移温度未満に加熱することにより、感光性層は、この層の流動または融解を引き起こすことなく支持体に取着することが可能になる。感光性層は、熱可塑性材料を融解しまたは流動させる温度に予熱すると、この層の厚さが不均一になるので、そのような温度に予熱しないことが望ましい。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面を、40℃から100℃の間に加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を、40℃から75℃の間に加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を40℃から65℃の間に加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面を40℃から55℃の間に加熱することができる。
感光性層は、ガラス転移温度で融解しまたは流動する。感光性層の材料は、通常、固体と液体との間で急峻な転移を持たない粘弾性材料であり、したがってガラス転移温度は、固体と液体状態の間で急峻な転移温度を持たなくてよい。感光性層を、そのガラス転移温度未満に予熱することにより、粘弾性材料が流動または融解しないようにする。感光性層を、この層を軟化させかつ/または粘性を持たせるのに十分な任意の温度であるが、流動しまたは融解する閾値よりも低い温度に予熱することが、適切である。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面を、そのガラス転移温度よりも少なくとも10℃低い温度に予熱することができる。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面を、そのガラス転移温度よりも少なくとも30℃低い温度に予熱することができる。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面は、そのガラス転移温度よりも少なくとも60℃低い温度に予熱することができる。いくつかの実施形態では、感光性層の接触面を、そのガラス転移温度よりも少なくとも100℃低い温度に予熱することができる。しかし、本明細書全体を通して「軟化」という用語は、組成物が固体と液体状態の間で急峻な転移温度を有することができるか否かに関わらず、予熱された感光性層の挙動を記述するのに使用することができる。本発明の目的で、感光性層を「軟化」するのに広い温度範囲を利用することができる。端部の封止ならびに融着は、このプロセスの首尾良い操作中は、より低い温度ではより遅くてよく、より高い温度ではより速くてよい。
スリーブ支持体の外面と感光性層の接触面との両方は、支持体と感光性層とを接触させる前に予熱することができる。いくつかの実施形態では、外面および接触面は共に、同じまたは実質的に同じ温度に予熱される。その他の実施形態では、外面および接触面は共に、異なる温度に予熱される。その他の実施形態では、スリーブの外面を、感光性層の接触免の予熱温度よりも高い温度に予熱する。その他の実施形態では、感光性層の接触面を、スリーブの外面の予熱温度よりも高い温度に予熱する。いくつかの実施形態では、接触面および外面を少なくとも40℃に予熱する。いくつかの実施形態では、接触面および外面を40℃から100℃の間に予熱する。
いくつかの実施形態では、外面および/または接触面を10分未満予熱する。いくつかの実施形態では、外面および/または接触面を5分未満予熱する。いくつかの実施形態では、外面および/または接触面を1分未満予熱する。感光性層をスリーブ支持体に取着し、端部を封止し、または端部を封止し融着するのに適した温度に外面および/または接触面を予熱する時間は、少なくともスリーブ組成物、感光性組成物、スリーブの厚さ、感光性層の厚さに依存し、スリーブの外面および感光性層の接触面の一方または両方を加熱する場合には、その加熱方法、熱源と外面および/または接触面との近さなどに依存する。
支持体スリーブの外面および/または感光性層の接触面は、伝導、対流、輻射、およびこれらの組合せを含めた任意の適切な加熱手段によって、感光性層とスリーブ支持体との取着を行うのに十分な温度に加熱することができる。いくつかの実施形態では、外面および/または接触面を、赤外線加熱ランプなどの輻射エネルギー源によって、素早く加熱することができる。1つまたは複数の輻射エネルギー源を、接触面および/または予熱するのに使用することができる。その他の実施形態では、外面および/または接触面を、好ましくは非粘着性表面を有する加熱されたロールまたはドラムに接触させることによって、加熱することができる。いくつかの実施形態では、スリーブの外面および/または感光性層の接触面を、固定された1つまたは複数の熱源によって回転させまたは移送することができる。その他の実施形態では、熱源を、感光性層および/または外面に対して移動させることができる。外面を予熱するのに使用される、異なる熱源または同じ熱源は、感光層を予熱するのに使用することができる。
予熱は、感光性層とスリーブとを接触させる前に行われる。外面および/または接触面の予熱は、まだ接触していないスリーブおよび/または層の一部で行うことができ、それと同時にスリーブおよび層のその他の部分は一緒に接触されることを、理解すべきである。
この方法は、感光性層を支持体に巻き付けて第2の端部を第1の端部に隣接させることにより、感光性層の接触面と支持体の外面とを接触させるステップを含む。接触によって、感光性層はスリーブ支持体と直接接触するようになる。ベースロールに隣接して位置付けられたロールは、スリーブと層との間に空気が取り込まれない状態でスリーブと感光性層とを接触させるために、使用することができる。積層ロールと呼ぶこともできるロールは、ベースロール上に取り付けられたスリーブおよびこれらの間の感光層とニップを形成する。積層ロールおよび/またはベースロールは、スリーブの外面とニップにおける積層ロールとの距離、即ちギャップ変更して、ニップでの圧力を支持体状の感光性層に加えることができるように、相対運動を行う手段を含む。いくつかの実施形態では、積層ロールは、ギャップ内でのロールの変位の0から1mmの間にインプレッション設定を有することができる。インプレッション設定0は、感光性層の厚さに等しくまたは実質的に等しいニップでの距離を表す。インプレッション設定1mmは、感光性層の厚さよりも約1mm少ないニップでの距離を表す。いくつかの実施形態では、ロールは0から0.5mmの間のインプレッション設定を有することができる。相対運動のための手段は、厚さが異なる感光性層を有する、円筒状に成形された感光部材を作製するのにも、適応させることができる。
感光性層は、ベースロール上に取り付けられた支持体と積層ロールとの間のニップ内に、この層の第1の端部(前縁)を捕らえ、ベースロールおよび積層ロールを回転させ、それによって支持体の外面と感光性層の接触面とを接触させ、感光性層を支持体に巻き付けることによって、スリーブ支持体に接触させる。積層ロールは、一実施形態では層とスリーブとの緊密な接触を少なくとももたらし、その他の実施形態では感光性層をスリーブに押圧するので、感光性層と支持体との間には空気が捕捉されなくなる。ベースロール(支持体を有する)は少なくとも約1回、全回転し、即ち360度回転し、感光性層を支持体に巻き付け、第1の端部および第2の端部が互いに少なくとも隣接するようにする。いくつかの実施形態では、ベースロール(支持体を有する)は360度を超えて約450度まで回転し、それによって、確実に、第1および第2の端部を互いに少なくとも隣接させるようにする。いくつかの実施形態では、ベースロールを少なくとも約360度移動させ、かつ感光性層をスリーブ支持体に接触するように巻き付けた後、第1の端部および第2の端部を隣接させ、互いに接するようにする。いくつかの実施形態では、ベースロールを少なくとも約360度移動させ、かつ感光性層をスリーブ支持体に巻き付けて接触させた後、第1の端部および第2の端部を隣接させ、互いに一致させる。いくつかの実施形態では、ベースロールを少なくとも約360度移動させ、かつ感光性層をスリーブ支持体に巻き付けて接触させた後、第1の端部および第2の端部を隣接させ、互いに重ね合わせる。いくつかの実施形態では、第1および第2の端部は、約0.5から15mmの間で重ね合わせることができる。いくつかの実施形態では、第1および第2の端部は、10mmまで重ね合わせることができる。いくつかの実施形態では、ベースロールを少なくとも約360度移動させ、かつ感光性層をスリーブ支持体に巻き付けて接触させた後、第1の端部および第2の端部を隣接させ、互いに対して小さなギャップを形成する。いくつかの実施形態では、ギャップが感光性層の厚さの半分未満である。その他の実施形態では、ギャップは、約0.3から1mmにすることができる。
感光性層が、印刷プレートとして使用される感光部材から得られ、シート支持体またはカバーシート(および剥離層)が、接触中に接触面とは反対側にある感光性層の外面に存在する場合、シート支持体またはカバーシートは、端部が接触するようにロールが回転した後および端部を融着させる前に、除去される。一実施形態では、カバーシートまたはシート支持体は、感光性層が支持体と接触した後にベースロールが最初に1回転するときに、除去することができる。
いくつかの実施形態では、外面および/または接触面の予熱と積層によって、隣接する端部を一緒に封止し、融着することができる。いくつかの実施形態では、外面および/または接触面の予熱と積層によって、隣接する端部を一緒に封止することができ、隣接する端部を一緒に融着するには、追加の加熱が必要になる場合もある。感光性層の隣接端部を「封止」または「封止する」とは、隣接する端部が、支持体上に連続層を形成するのに十分に保持されるが、隣接する端部が一致する境界線または継ぎ目もしくは接合部は存在することを意味する。ほとんどの場合、この実施形態では、封止された隣接端部の継ぎ目または接合部が、円筒形感光部材の外面で目に見えるようになる。その他の場合には、封止された隣接端部の継ぎ目または接合部が、印刷中に明らかになる。感光性層の隣接端部を「融着」または「融着する」とは、隣接端部が一致する境界線または継ぎ目もしくは接合部が存在しないように、隣接端部を一緒に保持し結合して、支持体上に連続層を形成することを意味する。積層および融着の後、感光性層は、感光性材料の連続体になり、円筒形感光部材には継ぎ目がないと見なすことができる。
いくつかの実施形態では、感光性層とスリーブとを接触させた後、層および/またはスリーブは、上述の予熱するための手段によってもはや加熱されない。外面および/または接触面の予熱は、感光性層を粘着性にしまたはその粘着性を維持することによってスリーブに取着させるのに十分であり、また、隣接する端部を一緒に封止し融着するのに十分軟化させるのに十分である。スリーブ支持体の外面および/または感光性層の接触面の予熱は、接着剤またはテープを必要とせずに層とスリーブとを取着することが可能であるだけではなく、積層中に隣接端部が一緒に封止され融着されるよう十分であることも、驚くべきことである。
いくつかの実施形態では、感光性層とスリーブとを接触させた後、円筒形感光部材を、加熱のための手段によってさらに加熱する。上述の外面および/または接触面の予熱手段は、追加の加熱手段としても作動させることができる。予熱手段は、追加の加熱手段として機能するように適切に方向付ける必要があると考えられる。あるいは、追加の加熱手段は、予熱手段とは無関係にすることができる。追加の加熱手段は限定されず、伝導、対流、および輻射法を含むことができる。外面および/または接触面の予熱は、スリーブに取着するように感光性層に粘着性を持たせまたはその粘着性を維持するのに十分であり、また、隣接する端部が一緒に封止されるよう十分軟化させるのに十分である。スリーブ支持体の外面および/または感光性層の接触面の予熱は、接着剤またはテープを必要とせずに層とスリーブとを取着することが可能であるだけではなく、隣接する端部がこの隣接端部を一緒に封止するのに十分であることも、驚くべきことである。この実施形態では、円筒形感光部材、特に支持体上の感光性層を、この感光性層のガラス転移温度未満の温度に加熱することができる。円筒形感光部材は、積層状態で隣接端部を融着するのに十分な程度まで、さらに加熱することが望ましい。感光部材は予熱されたので、結合を完了しかつ積層状態で隣接端部を一緒に融着させるのに、感光部材の最小限の追加の加熱しか必要としなくてよい。
この方法は、感光性層を支持体に積層して、端部を一緒に封止し融着し、それによって支持体上に連続層を形成するステップを含む。「積層する」(または積層、積層した)という用語は、少なくとも2種の材料の層を一緒に一体化することを指し、即ち積層は、一体構造になるように、また円筒状に成形された感光部材が形成されるように、スリーブ支持体に感光性層を取着しまたは接合することを指す。積層ロールは感光性層の外面に接触し、押圧して、層を支持体に積層する。いくつかの実施形態では、ベースロールはスリーブ(感光性層を有する)を回転し続け、それと同時に積層ロールは感光性層に接触し、隣接端部を封止しかつ/または融着させる。この実施形態は、円筒状に成形された支持体上の、感光性層の厚さの均一性を維持するのを助けることもできる。いくつかの実施形態では、積層ロールは、隣接端部が封止されかつ/または融着される部位でのみ、感光性層に接触する。この実施形態では、ベースロールは部分的にしか回転しなくてよく、または積層ロールは、隣接端部の部位で押圧接触するように方向付けてもよい。積層ロールは、接触中に使用されるインプレッション設定と同じかまたは異なるインプレッション設定を有することができる。いくつかの実施形態では、積層ロールは、積層および融着のために、0から1mmの間にインプレッション設定を有することができ、その他の実施形態では、積層ロールは0から0.5mmの間にインプレッション設定を有することができる。
積層中、第1の端部および第2の端部を一緒に封止しかつ/または融着させて、円筒状に成形された支持体上に感光性層の連続層を形成する。融着は、隣接端部を、プラスチック状態の、即ち軟化した状態の材料とブレンドすることである。端部の融着は、予熱中に導入された、スリーブおよび/または感光性層に存在する熱を用いて行うことができる。スリーブおよび/または感光性層は、この層の少なくとも端部を軟化させ、かつ積層中に隣接端部の融着を可能にするのに十分な温度に予熱される。スリーブおよび/または層は、端部が軟化するような、また短時間で融着することが可能でありかつ連続層を形成するような温度に予熱される。いくつかの実施形態では、積層後に連続層は、端部が一致する部位で目に見えまたは印刷可能な継ぎ目がなくなり、即ち、端部は封止され融着されている。端部の融着は、感光性層がスリーブに接触した後の、追加の加熱によって助けることができる。積層し、融着し、研磨した後に、連続層は、端部が一致する部位において、目に見えまたは印刷可能な継ぎ目がなくなる。いくつかの実施形態では、隣接端部を封止し融着させるために接触させ積層するステップが、同じ装置で実施される。
隣接端部を融着して、連続的な継ぎ目のない感光性層をスリーブ支持体上に形成した後、この部材を室温まで冷却し、その後、円筒形感光部材をベースロールから除去する。円筒形感光部材は、この部材の所望の長さにトリム処理することができる軸方向端部を有する。
任意選択で、円筒形感光性層、特に第1の端部と第2の端部が融着される部位での厚さのあらゆる不均一性、または表面擾乱は、感光性層を所望の厚さの均一性にまで研磨することによって、除去することができる。砥石による研磨は、所望の厚さの均一性が得られるように、過剰なポリマー材料を除去するための従来の方法である。
任意選択で、感光性層がスリーブ支持体に固定されたときと同じ本発明の方法または異なる方法によって、その他の層を、円筒状に成形された感光部材の外面に付着させることができる。円筒状に成形された感光部材が作製されるよう、本発明のプロトコルで使用される最高温度以下の温度で動作させるため、外面に追加の層を付着させるいかなる方法に関しても、注意を払わなければならない。部材の外面に付着される追加の層の一例は、in−situマスクの形成に適切な化学線不透過層にすることができる。化学線不透過層は、任意の手段、例えばBodeらによる特許文献14、およびMichelsらによる特許文献15に開示されている円筒形体のコーティングによって、外面に付着させることができる。
円筒状に成形された感光部材を調製するための本発明の方法は、円筒形支持体およびその結果得られる円筒状に成形された部材に適応した装置で実施される。円筒形に成形された感光部材を作製するための装置10の一実施形態を、図1から3に示す。装置10は、円筒形(スリーブ)支持体12を支持するためのベースロール11と、ベースロール11に隣接しかつベースロール(またはベースロール上の支持体)とニップ13を形成する積層ロール14と、支持体12の外面18および/または感光性層の接触面を予熱するための手段15とを含む。ベースロール11および/または積層ロール14の位置は、互いに対して調節することができ、したがって、ニップ13における支持体12(またはベースロール)の外面18と積層ロール14の外面19との距離を変化させることができる。ニップ14における面同士の距離を調節することができるので、部材作製の際に、厚さが異なる感光性層および肉厚が異なるスリーブ支持体を用いることができる。
図1は、積層ロールと円筒状に成形された支持体を支持するベースローラとの間のニップに感光性組成物の層を供給することを示す、本発明の方法のステップの実施形態である。感光性層20は、この感光性層の第1の端部25(または前縁)が、円筒形支持スリーブ12を保持するベースロール11と積層ロール14との間に位置決めされる状態で、可動テーブル22上に存在する。可動テーブルは、スリーブ12に対して感光部材を位置決めするための手段の、一実施形態であると見なすことができる。ベースロール11は、スリーブ12を支持するための手段であり、ベースロールがシャフト、ドラム、マンドレル、またはマンドレルに取り付けられたアダプタである実施形態を包含することができる。スリーブ12は、ベースロール11に取り付けられる。ニップ13における、スリーブ12の外面18から積層ロール14の外面19までの距離は、当初は感光性層20の全厚よりも大きい。感光性層20は、部材の前縁25が最初にニップ13に進入するように、位置決めされる。ベースロール11および積層ロール14に隣接する可動テーブル22は、層20を保持し、位置決めするのを助けるために使用することができる。可動テーブル22は、ベースロール11の軸に平行な第1の方向、およびベースロール11の軸に直行する第2の方向に移動して、スリーブ支持体12と積層ロール14との間に感光性層20を正確に位置付ける。積層ロール14および/またはベースロール11は、積層ロール14とスリーブ支持体12との間のニップ13に、感光性層20の第1の端部25を捕らえるように移動することができる。
図2は、支持体12および感光性層20を加熱する予熱手段15を示す、本発明の方法のステップの実施形態である。支持体12の外面18および感光性層20の接触面24を予熱するための手段15の一実施形態は、輻射加熱器28として示され、それぞれが、少なくとも1個の管状赤外線加熱球30を含んでいるが、これは、装置10のフレームに接続されかつ加熱球との電気接続が施された端面支持体(図示せず)に取り付けられている。加熱球30の側面に隣接して、赤外線を集束しかつスリーブ支持体12の外面18および感光性層の接触面34に仕向けるように働く反射体32が存在する。そのような、端面支持体および反射体32を備えた赤外線加熱球30を有する加熱器28は、Heraeus Noblelight GmbH(Hanau、ドイツ)から得ることができる。ベースロール11は、回転することができ、それによってスリーブ支持体12が回転し、したがってスリーブの外面18全体は、感光性層20とスリーブとが接触する前に加熱される。感光性層20がテーブル22を横断するにつれ、層の接触面34は、スリーブと接触する前に加熱される。
予熱手段15の代替の実施形態では、単一の輻射加熱器28を使用して、スリーブ12および/または感光性層20を予熱することができる。反射体32を含む加熱器28は、加熱器が、スリーブ12および/または感光性層20を予熱するのに適合した位置まで回転するように、装置10上に取り付けることができる。
図2は、感光性層20の接触面34とスリーブ支持体12の外面18との接触、特に感光性層の前縁部分とスリーブとを接触させる実施形態も示す。ベースロール11および/または積層ロール14は、その他のもの(図示せず)に対して移動させるための手段を含むことができる。ニップ13に位置付けられた感光性層20の前縁25およびスリーブ支持体は、ベースロール11および積層ロール14が、ニップ13で感光性層20の前縁25を捕らえる前に、予熱されている。感光性層20およびスリーブ12は、まだ互いに接触しておらず、即ち層およびスリーブの非接触部分は、加熱器28により引き続き予熱することができる。少なくとも積層ロール14は、感光性層20に対してロールを押圧する(即ち、スリーブ支持体12に接触する)ための手段(図示せず)を含む。積層ロール14を押圧するための手段に関する適切な実施形態を提供することは、十分に当業者の範囲内であり、その例には、限定するものではないが引張りばね、作動シリンダ、インプレッション設定を有するニップで変位ギャップを維持する回転−並進メカニズム、およびインプレッション設定を有するニップで変位ギャップを維持する並進−並進メカニズムが含まれる。
図2および3は、感光性層を支持体に接触させることを示す、本発明の方法のステップの実施形態を示す。ベースロール11が回転し、それによって支持体12が回転して、感光性層20を支持体の外面18に取り付け取着する。感光性層20は、この層の接触面34とは反対側に、カバーシートまたはシート支持体(図示せず)を含んでよい。ニップ13では、感光性層20の接触面34がスリーブ支持体12の外面18に接触し、この支持体に取着される。感光性層20は、ベースロール11の表面で回転するときに、支持体と共に移動する。ベースロール11がその全回転を終了し、または終えたばかりのときに、感光性層20の第1の端部25は、この層の第2の端部35に少なくとも隣接するようになり、円筒形であるがいくらか不連続な感光性材料層を、支持体12の表面に形成する。
ベースロール11は、層を支持体に積層しかつ隣接する端部を融着するために、ある時間にわたって積層ロール14を接触状態で押圧するときに、感光性層20と共に支持体12を回転し続ける。感光層20の端部を融着することによって、感光性材料の連続層が支持体上に形成される。積層の一実施形態では、積層ロール14が感光性層20に接触したままであり、ベースロール11は、層の厚さの均一性を維持しかつ隣接部を融着するために、支持体12を回転し続ける。
円筒状に成形された感光部材を作製する装置は、例えば特許文献16、17、18、および19に開示されている、印刷シリンダにフレキソ印刷プレートを取り付けるための装置から得ることができる。さらに、フレキソ印刷プレートを印刷シリンダに取り付けるための商用装置は、本件特許出願人(Wilmington、DE)によるCYREL(登録商標)Microflex取付けおよびプルーフィングシステムとして入手可能である。従来の取付け装置によって印刷シリンダに取り付けられるフレキソ印刷プレートは、プレート上に凸版印刷面を形成するために、画像通りに露光し処理するステップを既に受けており、したがって、感光性層をシリンダ内に形成したり隣接端部を融着したりするなどの、円筒状に成形された感光部材の作製に関連する課題の一部が存在しない。未処理の、即ち露光されていない感光性層を支持体に接合するのに適合させるため、本発明の記述に従って、印刷シリンダに印刷プレートを取り付けるのに使用される装置の取付けを修正することは、当業者の範囲内である。いくつかの実施形態では、隣接端部を少なくとも封止し、任意選択で融着するために、接触させ積層するステップは、同じ装置内で実施される。
本発明の方法は、感光性層とスリーブ支持体との取着を促進するための接着層またはテープを、スリーブの外面と感光性層との間に必要としないので、特段の利点を有している。感光性層と支持体とを接触させる前に、スリーブの外面および/または感光性層の接触面を予熱することによって、接着剤の使用が回避される。これは、接着材料またはテープを付着させる余分なステップをなくすことによって、円筒状に成形された感光部材を作製するための方法を単純化している。これは、得られる印刷フォームに欠陥をさらに誘発させる可能性のある、接着剤の付着によって引き起こされた気泡や縞などの欠陥の可能性も回避する。驚くべきことに、感光性層および/または円筒状に成形された支持体を予熱するだけの本発明の方法は、感光性層の端部を一緒に融着して、連続層を支持体上に形成することが可能である。
感光性組成物
一実施形態において、感光部材は、熱可塑性結合剤、少なくとも1種のモノマー、および光開始剤を含む、光重合性組成物の層を含む。感光性層を、本明細書では光重合性層と呼んでもよい。本明細書で使用される「光重合性」という用語は、光重合性、光架橋性、または両方の系を包含するものである。光開始剤は、化学線に対して感受性を有する。
光重合性層は、熱可塑性結合剤、少なくとも1種のモノマー、および光開始剤を含む組成物で形成された、固体のエラストマー層である。光開始剤は、化学線に対して感受性を有する。本明細書の全体を通して、化学線は、紫外線および/または可視光線を含むことになる。光重合性組成物の固体層を、1種または複数の溶液で処理しかつ/または加熱して、フレキソ印刷に適切なレリーフを形成する。本明細書で使用される「固体」という用語は、明確な体積および形状を有し、かつその体積または形状を変化させる傾向のある力に抵抗する、層の物理状態を指す。
熱可塑性結合剤は、単一のポリマーまたはポリマーの混合物にすることができる。熱可塑性結合剤は、好ましくはエラストマー系である。結合剤は、ポリイソプレン、1,2−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン、ブタジエン/アクリロニトリル、およびジエン/スチレン熱可塑性−エラストマーブロックコポリマーを含む、共役ジオレフィン炭化水素の天然または合成ポリマーを含む。好ましくは熱可塑性結合剤は、A−B−A型ブロックコポリマーのエラストマーブロックコポリマーであり、但しAは、非エラストマーブロック、好ましくはビニルポリマー、最も好ましくはポリスチレンを表し、Bは、エラストマーブロック、好ましくはポリブタジエンまたはポリイソプレンを表す。好ましい熱可塑性エラストマー結合剤は、ポリ(スチレン/イソプレン/スチレン)ブロックコポリマーおよびポリ(スチレン/ブタジエン/スチレン)ブロックコポリマーである。A−B−A型ブロックコポリマーの非エラストマーとエラストマーとの比は、好ましくは10:90から35:65の範囲内である。熱可塑性結合剤は、水性、半水性、水、または有機溶媒洗い流し溶液に対して、可溶性、膨潤性、または分散性にすることができる。水性または半水性現像剤での処理によって洗い流すことができるエラストマー結合剤は、Proskowによる特許文献20、Proskowによる特許文献21、Wornによる特許文献22、Suzukiらによる特許文献23、Suzukiらによる特許文献24、およびSakuraiらによる特許文献25に開示されている。Chenの特許文献26、Heinzらの特許文献27、およびTodaらの特許文献28で論じられているブロックコポリマーは、有機溶媒溶液中で処理することにより、洗い流すことができる。一般に、洗い流し現像液に適切な熱可塑性結合剤は、加熱によって光重合性層の非重合領域が軟化し、融解し、または流動する熱処理での使用にも、適している。結合剤は、感光性組成物の少なくとも50重量%の量で存在する。
本明細書で使用される結合剤という用語は、Frydらによる特許文献29、およびQuinnらによる特許文献30に開示されているような、コアシェルミクロゲル、およびミクロゲルのブレンド、および予め形成された高分子ポリマーを包含する。
使用することができる、その他の適切な感光性エラストマーには、ポリウレタンエラストマーが含まれる。適切なポリウレタンエラストマーの例は、(i)有機ジイソシアネート、(ii)イソシアネート基と重合することが可能な少なくとも2個の遊離水素基を有し、かつ分子当たり少なくとも1個のエチレン系不飽和付加重合性基を有する、少なくとも1種の連鎖延長剤、および(iii)最小分子量が500であり、かつイソシアネート基と重合することが可能な少なくとも2個の遊離水素含有基を有する有機ポリオールの、反応生成物である。これら材料のいくつかのより完全な記述については、特許文献31を参照されたい。
光重合性組成物は、透明で曇りのない感光性層が生成される程度に結合剤に適合する、付加重合が可能な少なくとも1種の化合物を含有する。付加重合が可能な少なくとも1種の化合物を、モノマーと呼んでもよく、単一のモノマーまたはモノマーの混合物にすることができる。光重合性組成物に使用することができるモノマーは、当技術分野で周知であり、限定するものではないが、少なくとも1個の末端エチレン基を有する付加重合エチレン系不飽和化合物を含む。適切なモノマーの例には、アルコールおよびポリオールのアクリレートおよびメタクリレートモノエステルと、アルコールおよびポリオールのアクリレートおよびメタクリレートポリエステルが含まれるが、これらに限定するものではない。アルコールおよびポリオールの例には、アルカノール;アルキレングリコール;トリメチロールプロパン;ペンタエリスリトール;ジペンタエリスリトール;およびポリアクリロールオリゴマーなどが含まれる。単官能性および多官能性アクリレートまたはメタクリレートの混合物を使用してもよい。適切なモノマーのその他の例には、イソシアネート、エステル、およびエポキシドなどのアクリレートおよびメタクリレート誘導体が含まれる。モノマーは、エラストマー性が光重合性組成物に与えられるように、当業者によって適切に選択することができる。エラストマーモノマーの例には、アクリル化液体ポリイソプレン、アクリル化液体ブタジエン、ビニル含量の高い液体ポリイソプレン、およびビニル含量の高い液体ポリブタジエン(即ち、1〜2個のビニル基の含量が20重量%よりも多い)が含まれるが、これらに限定するものではない。さらに、モノマーの例は、Chenの特許文献26、Frydらの特許文献32、Frydらの特許文献33、およびFeinbergらの特許文献34に見出すことができる。付加重合が可能な化合物(モノマー)は、エラストマー組成物の少なくとも5重量%の量、好ましくは10から20重量%の量で存在する。
光開始剤は、化学線に対して感受性があり、過度な終結なしに1種または複数のモノマーの重合を開始する遊離基を発生する、任意の単一の化合物または化合物の組合せにすることができる。光開始剤は、化学線によって活性化され、その吸収スペクトルに応じて化学線に対して感受性を有する。光開始剤の吸収スペクトルは、典型的には化学線に対する最大吸収の波長で吸収ピークを含む。これらの特定の紫外線源に対して感受性のある、フレキソ印刷フォームとして使用される感光部材は、典型的には310〜400nmの間で吸収する光開始剤を使用する。知られている光開始剤の種類のいずれか、特に、キノン、ベンゾフェノン、ベンゾインエーテル、アリールケトン、ペルオキシド、ビイミダゾール、ベンジルジメチルケタール、ヒドロキシアルキルフェニルアセトフォン、ジアルコキシアクトフェノン、トリメチルベンゾイルホスフィンオキシド誘導体、アミノケトン、ベンゾイルシクロヘキサノール、メチルチオフェニルモルホリノケトン、モルホリノフェニルアミノケトン、αハロゲノアセトフェノン、オキシスルホニルケトン、スルホニルケトン、オキシスルホニルケトン、スルホニルケトン、ベンゾイルオキシムエステル、チオキサントロン、カンファーキノン、ケトクマリン、ミヒラーケトンなどの遊離基光開始剤を使用してもよい。あるいは光開始剤は、化合物の混合物であって、その1つが、放射線によって活性化された増感剤により引き起こされたときに、遊離基を提供する混合物であってもよい。一実施形態では、開始剤は、紫外線に対して感受性がある。別の実施形態では、開始剤は可視光線に対して感受性がある。光開始剤は、一般に、光重合性組成物の重量に対して0.001%から10.0%の量で存在する。
光重合性組成物は、所望の最終的な性質に応じて、その他の添加剤を含有することができる。光重合性組成物に対する追加の添加剤には、増感剤、可塑剤、レオロジー改質剤、熱重合阻害剤、着色剤、加工助剤、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤、および充填剤が含まれる。
感光性層の厚さは、所望の印刷フォームのタイプに応じて広範にわたり、例えば約0.020インチから約0.250インチまたはそれ以上(約0.05cmから約0.64cmまたはそれ以上)にわたり変えることができる。いくつかの実施形態では、提供される感光性層の厚さは、スリーブ支持体上の連続感光性層の厚さよりも大きい。
光重合性層そのものは、結合剤、モノマー、光開始剤、およびその他の成分を混合することにより、多くの方法で調製することができる。感光性層が感光性プレート由来であるいくつかの実施形態では、光重合性混合物をホットメルトに形成することができ、次いで所望の厚さにカレンダー加工することができる。組成物の融解、混合、脱気、および濾過の機能を果たすため、押出し機を使用することができる。次いで押し出された混合物を、支持体と一時的なカバーシートとの間でカレンダー加工することができる。あるいは、光重合性材料を、型内で、支持体と一時的なカバーシートとの間に配置することができる。次いで材料層を、熱および/または圧力をかけることによって平らに押圧する。
一実施形態において、円筒状に成形された感光部材はさらに、感光性層(または、存在する場合にはその他の層)の最上面に赤外線(IR)感受性層を含む。IR感受性層は、感光部材用に一体化したマスキング層を形成することができる。好ましいIR感受性層は、化学線を透過させず、即ち、少なくとも1.5の光学密度を有し、好ましくは赤外線レーザによるアブレーションによって画像形成することができ、処理中に除去可能であり、即ち現像溶液中または熱現像中に溶解しまたは分散することが可能である。IR感受性層は、例えば多置換フタロシアニン化合物、シアニン染料、メロシアニン染料などの、波長(750から20000nmの間の赤外線領域)で吸収性の高い材料、例えばカーボンブラック、黒鉛、二酸化クロムなどの無機顔料、またはアルミニウムや銅などの金属を含有する。赤外線吸収材料の量は、通常、層の全重量に対して0.1〜40重量%である。化学線を遮断するのに望ましい光学密度を実現するために、赤外線感受性層は、化学線の透過を防止する材料を含有する。いくつかの実施形態では、光学密度を2.0から3.0の間にすることができる。いくつかの実施形態では、光学密度を2.6から3.4の間にすることができる。この化学線遮断材料は、赤外線吸収材料と同じにすることができ、または異ならせることができ、例えば、染料または顔料、特に前述の無機顔料にすることができる。この材料の量は、通常、層の全重量に対して1〜70重量%である。赤外線感受性層は、任意選択で、例えばニトロセルロースや、アクリレート、メタクリレート、およびスチレンのホモポリマーまたはコポリマー、ポリアミド、ポリビニルアルコールなどのポリマー結合剤を含む。可塑剤やコーティング助剤などのその他の補助剤が可能である。赤外線感受性層は、通常、感受性層上に、層として前述の成分の溶液または分散液をコーティングし、その後乾燥することによって調製される。赤外線感受性層の厚さは、通常2nmから50μmであり、好ましくは4nmから40μmである。これらの赤外線感受性層およびその調製は、例えば、特許文献35および36に詳述されている。
円筒状に成形された感光部材は、露光し(画像通りの露光、および任意選択のバックフラッシュ露光を含む)、フレキソ印刷に適した印刷フォーム上にレリーフ面が形成されるように処理する従来のステップにかけることによって、円筒状に成形された印刷フォームに変換される。
露光プロセスは、通常、背面露光および画像通りの前面露光を含むが、前者は、必ずしも厳密に必要というわけではない。背面露光または「バックフラッシュ」は、画像通りの露光の前、後、またはその最中に行うことができる。画像通りの露光の前のバックフラッシュが、一般に好ましい。
画像通りに露光すると、感光性層の放射線露光領域は、層の未露光領域に著しい重合または架橋を引き起こすことなく、不溶性状態に変換される。任意の従来の化学線源は、この露光に使用することができる。適切な化学線源の例には、キセノンランプ、水銀灯、カーボンアーク、アルゴングローランプ、紫外線を放出する蛍光材料および電子閃光ユニットを含んだ蛍光灯、および印刷用フラッドランプが含まれる。典型的には、水銀蒸気アークまたは太陽灯を、感光部材から約1.5から約60インチ(約3.8から約153cm)の距離で使用することができる。これらの放射線源は、一般に、310〜400nmの間の長波長紫外線を放出する。露光時間は、放射線の強度およびスペクトルエネルギー分布、感光部材からのその距離、および光重合性材料の性質および量に応じて、数秒から数分まで変えてよい。
画像通りの露光は、画像保持フォトマスクを通して感光部材を露光することにより、実施することができる。フォトマスクは、別個のフィルム、即ち、画像保持トランスペアレンシーまたはフォトツール、例えばハロゲン化銀フィルムにすることができ;あるいはフォトマスクは、上述の感光部材と一体化することができる。フォトマスクが別個のフィルムである場合、任意選択のカバーシートを、通常は画像通りに露光する前に剥がし、感光部材上に剥離層を残す。フォトマスクは、通常のプロセスによって、例えば共通の真空フレームを使用することによって、感光部材の剥離層に密接に接触させる。このように、感光部材とフォトマスクとの実質的に均一で完全な接触は、許容される時間内で実現することができる。
一体化フォトマスクは、感光部材上に形成することが好ましい。特に好ましい実施形態では、感光部材は、一体化フォトマスクになる赤外線感受性層を含む。赤外線感受性層は、感光部材上にフォトマスクを形成するために、赤外線レーザで画像通りに露光する。赤外線レーザ露光は、750から20000nmの範囲を放出する様々なタイプの赤外線レーザを使用して、実施することができる。780から2000nmの範囲を放出するダイオードレーザ、および1064nmを放出するNd:YAGレーザを含む赤外線レーザが好ましい。いわゆるデジタル画像形成では、放射線不透過層を赤外線レーザで画像通りに露光して、光重合性層、即ちin−situマスクに画像を形成し、または放射線不透過層を、このマスク上に堆積する。赤外線レーザ放射は、Fanによる特許文献37および38;およびFanによる特許文献39に開示されるように、光重合性層から、赤外線感受性層(即ち、放射線不透過層)を選択的に除去することができ、例えば、アブレーションしまたは蒸発させることができる。一体化フォトマスクは、紫外線前露光、化学線による画像通りの主露光、および現像といった後続のステップのために、感光部材上に存在したままである。
マスク形成のデジタル方法の代替の実施形態では、感光部材は、赤外線感受性層を最初に含まない。この場合、赤外線感受性層は、上述の感光性層に含まれる赤外線感受性層と同じであり、または実質的に同じである。赤外線感受性層を保持する別個の部材は、この赤外線感受性層が、典型的には光重合性層である支持体とは反対側の感光部材の面に隣接するように、感光部材と共にアセンブラージュを形成することになる。別個の部材は、デジタル露光プロセスを補助するために、放出層や加熱層など、1つまたは複数のその他の層を含んでよい。Fanらの特許文献40;およびBlanchettの特許文献41、42、および43に開示されるように、アセンブラージュを、赤外線レーザ放射によって画像通りに露光して、赤外線感受性層を選択的に転写し、画像を光重合性層の上に形成しまたは堆積する。赤外線層の転写された部分のみが、感光部材上に存在し、in situマスクを形成する。
さらに、マスク画像は、別個の担体に生成し、次いで支持体とは反対側の光重合性層の面に、熱および/または圧力を加えることによって転写してもよい。光重合性層は、典型的には粘着性を有し、転写された画像を保持することになる。次いで別個の担体は、前露光および/または画像通りの露光の前に、部材から除去することができる。別個の担体は、材料を選択的に除去し、画像を形成するために、レーザ放射で画像通りに露光される赤外線感受性層を有してよい。このタイプの担体の例は、Rexam,Inc.製のLaserMask(登録商標)画像形成フィルムである。
デジタルマスク形成は、インクジェットインクのフォームに放射線不透過材料を画像通りに適用することによって実現できることも考えられる。インク−ジェットインクの画像通りの付着は、光重合性層上に直接行うことができ、または感光部材の光感受性層の上方に堆積することができる。
画像保持マスクを通した紫外線による全面露光の後、感光部材を処理して、光重合性層内の非重合領域を除去し、それによってレリーフ画像を形成する。感光性印刷部材の処理は、(1)光重合性層を適切な現像溶液に接触させて、非重合領域を洗い流す「湿式」現像、および(2)光重合性層を、非重合領域が融解しまたは軟化する現像温度に加熱し、吸収材料に接触させて非重合材料を吸い取る「乾式」現像を含むことができる。乾式現像を、熱現像と呼んでもよい。湿式現像は、通常、室温程度で実施される。現像溶液は、有機溶媒、水性または半水性溶液、あるいは水を含むことができる。現像溶液に何を選択するかは、主に、除去される光重合性組成物の化学的性質に依存することになる。適切な有機溶媒現像液は、芳香族または脂肪族炭化水素、脂肪族または芳香族ハロ炭化水素溶媒、あるいはそのような溶媒と適切なアルコールとの混合物を含む。その他の有機溶媒現像液は、公開された特許文献44に開示されている。適切な半水性現像液は、水および水混和性有機溶媒およびアルカリ性材料を含有することができる。適切な水性現像液は、水およびアルカリ性材料を含有することができる。その他の適切な水性現像溶液の組合せは、特許文献45に開示されている。
現像時間は変えることができるが、約2から約25分の範囲内が好ましい。現像溶液は、浸漬、噴霧、ブラシ、またはローラによる塗布も含めた、任意の従来からの手法で付着させることができる。ブラッシングによる補助は、感光性印刷部材の非重合部分を除去するのに、使用することができる。洗い流しは、得られたフレキソ印刷プレートの未露光部分を除去して露光画像およびフロアを構成するレリーフを残すのに、現像液および機械的ブラッシング動作を使用する、自動処理ユニットで実施することができる。
溶液中での現像による処理の後、フレキソ印刷フォームを、一般に吸い取りまたは拭き取って乾かし、次いで強制空気または赤外線炉でより完全に乾燥する。乾燥時間および温度は変えてよいが、典型的にはプレートを、約60℃で約60分から約120分間乾燥することができる。高温は、支持体が収縮する可能性があり、そのため見当合せの問題が生じる可能性があるので、推奨しない。
熱現像において、光重合性層は、非重合領域を液化させ、即ち融解しまたは流動させる、典型的には約40℃から200℃の間の現像温度に加熱することができる。次いで光重合性層は、重合していない光重合性組成物を除去するために、現像材料に接触させることができる。光重合性層の重合領域は、非重合領域よりも高い融解温度を有し、したがって現像温度では融解しない(例えば、特許文献46および47参照)。感光性印刷部材の熱現像に適切な装置は、特許文献48および49に開示されている。
別の代替の実施形態では、画像形成部材を適切に強化し、次いでレーザ放射線で画像通りに露光して、強化された層を画像通りにある深さまで彫り込みまたは除去してよい。特許文献50、51、および52、フレキシブルな支持体上の強化されたエラストマー層を、レーザで彫り込むことによってフレキソ印刷プレートを作製するための、適切な方法を開示する。特許文献50および51に開示されるこの方法では、フレキシブルな支持体上の強化エラストマー層からなるフレキソ印刷部材の、単層あるいは多層のうちの1つまたは複数の層の強化およびレーザによる彫り込みを行う。エラストマー層は、機械的に、または熱化学的に、または光化学的に、またはこれらの組合せによって強化される。機械的な強化は、微細な粒状材料などの強化物質を、エラストマー層に組み込むことによって行う。光化学的強化は、光硬化性材料をエラストマー層に組み込み、この層を化学線で露光することによって実現される。光硬化性材料は、光開始剤または光開始剤系を有する光架橋性および光重合性系を含む。
円筒状に成形された感光部材を使用して作製されたフレキソ印刷フォームを、均一に後露光して、光重合プロセスが終了することおよび印刷フォームが印刷および保存中に安定なままであることを確実にすることができる。この後露光ステップは、主露光と同じ放射線源を利用することができる。
非粘着化は、フレキソ印刷プレートの面が、一般には後露光で除去されない粘着性を有するままである場合には、適用することのできる任意選択の後現像処理である。粘着性は、臭素や塩素溶液を用いた処理などの、当技術分野で周知の方法によって、また300nm以下の波長を有する化学線源で露光することによって、排除することができる。
積層ロールと、円筒状に成形された支持体を支持するベースローラとの間のニップに、感光性組成物の層を提供することを示す、本発明の方法におけるステップの一実施形態の概略側面図である。 感光性層と支持体との予熱を示す、本発明の方法におけるステップの位置実施形態の概略側面図である。 感光性層を支持体に接触させることを示す、本発明の方法におけるステップの一実施形態の概略側面図である。

Claims (34)

  1. a)外面を有する円筒状に成形された支持体を提供するステップと、
    b)熱可塑性結合剤、モノマー、および光開始剤を含み、第1の端部、および前記第1の端部とは反対側にあり接触面によって接合された第2の端部を有する、感光性層を提供するステップと、
    c)前記第2の端部が前記第1の端部に隣接するように、前記支持体の周りに前記感光性層を巻き付けることによって、前記感光性層の前記接触面を前記支持体の外面に接触させるステップと、
    d)前記感光性層を前記支持体に積層し、前記端部を一緒に封止して、連続層を前記支持体上に形成するステップと
    を含み、
    予熱ステップが、前記接触ステップの前に行われ、1)前記支持体の前記外面を39℃より高い温度に予熱するステップと、2)前記感光性層の前記接触面を、そのガラス転移温度未満の温度に予熱するステップと、1)および2)の組合せとからなる群から選択されることを特徴とする印刷フォームとして使用される円筒状に成形された感光部材を作製するための方法。
  2. 積層中、前記端部を一緒に融着させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記接触ステップの後、積層中に前記端部を一緒に融着させるため、前記感光性層をそのガラス転移温度未満の温度に加熱するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記接触ステップの後、積層中に前記封止端部を一緒に融着させるのに十分な温度まで、前記感光性層を加熱するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記積層ステップd)の後、前記支持体とは反対側の前記感光層の面を研磨するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記感光性層は前記接触面上に支持体シートを含み、前記接触ステップの前に前記接触面から前記支持体シートを除去するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記感光性層は少なくとも1枚の支持体シートを含み、前記接触ステップの後に前記感光性層から前記支持体シートを除去するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記支持体シートはシリコンベースの面または層を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記支持体の前記外面の前記予熱は40から105℃の間の温度であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記感光性層の前記接触面の前記予熱は40から100℃の間の温度であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 前記感光性層の前記接触面の前記予熱は、40から65℃の間の温度であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記接触面および前記外面の前記予熱は、40から105℃の間での同じまたは異なる温度にすることができることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記予熱は、伝導、対流、輻射、およびこれらの組合せからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記支持体の前記予熱は輻射エネルギー源によって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 前記感光性層の前記予熱は輻射エネルギー源によって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1の端部および前記第2の端部が互いに一致するようにトリム処理するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  17. 前記接触ステップc)の後、前記第2の端部を前記第1の端部と一致させ、隣接させ、重ね合わせ、またはギャップを形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  18. 前記支持体は化学線に対して透過性であり、前記ステップe)の後に、前記支持体を通して前記部材を化学線で露光するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  19. 予熱の前に、前記感光性層の前記接触面を化学線で全面露光して、前記感光部材用のフロアを形成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  20. 前記支持体は、繊維強化ポリマー樹脂またはプラスチック、および充填剤強化ポリマー樹脂またはプラスチックからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  21. 前記支持体は、付加ポリマーによって形成されたポリマーフィルム、線状縮合ポリマーによって形成されたポリマーフィルム、金属、フォーム、および繊維ガラスからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  22. 前記支持体は、前記外面を形成する樹脂組成物の少なくとも1つの層を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  23. 前記樹脂組成物は、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニルやポリ酢酸ビニルなどの、ポリスチレンおよびポリビニル樹脂、フェノール樹脂、および芳香族アミン硬化型エポキシ樹脂からなる群から選択されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
  24. 前記接触ステップは、360から450度の間で前記支持体を回転させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  25. 前記接触ステップは、前記支持体の前記外面と、前記支持体とは反対側の前記感光性層の外面に接触する積層ロールとの間に、前記感光性層を位置決めするステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  26. 前記積層ステップは、前記感光性層を有する前記支持体を回転させるステップと、前記支持体とは反対側の前記感光性層の外面を積層ロールに接触させるステップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  27. 前記積層ロールは、0から1mmのインプレッション設定で前記感光性層を押圧することを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記積層ステップは、前記支持体とは反対側の前記感光性層の外面を、前記第2の端部が前記第1の端部に隣接する領域で積層ロールに接触させるステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  29. 積層後、前記感光性層は、前記支持体とは反対側に外面を有し、赤外線感受性材料の層を前記感光性層の前記外面に付着させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  30. 請求項1に記載の方法により作製されたことを特徴とする円筒状に成形された感光部材。
  31. 前記積層ステップ後、レリーフ印刷フォームとして使用される前記円筒状に成形された感光性部材を適合させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  32. 前記積層ステップ後、グラビア印刷フォームとして使用される前記円筒状に成形された感光部材を適合させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  33. 前記適合させるステップは、前記感光部材を画像通りに露光するステップ、および印刷に適切な面を形成するよう処理するステップを含むことを特徴とする請求項31または32に記載の方法。
  34. 外面を有する円筒状に成形された支持体と、第1の端部および接触面によって接合された前記第1の端部とは反対側にある第2の端部を有する感光性層とから、円筒状に成形された感光部材を作製するための装置であって、
    前記支持体を支持するための手段と、
    前記支持体に隣接して前記感光性層を位置決めするための手段と、
    前記支持するための手段に隣接する前記支持体の外面を予熱するための手段と、
    前記第2の端部が前記第1の端部に隣接するように、前記感光性層を前記支持体の周りに巻き付けることによって、前記感光性層の前記接触面を前記支持体の前記外面に接触させるための手段と、
    前記感光性層を前記支持体に積層し、前記端部を一緒に融着して、前記支持体上に連続層を形成するための手段と
    を含むことを特徴とする装置。
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