JP2018114631A - フレキソ印刷用樹脂シート - Google Patents

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敏次 山本
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利彦 金田
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陽子 富田
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Abstract

【課題】 フレキソ印刷版を版胴に固定し、フレキソ印刷版が伸びることを防ぎ、位置ずれを防止できる支持体を提供すること。【解決手段】 MD方向に100N/mm2の引張強度をかけたときの伸度が2〜10%であり、厚さが100μm〜1000μmである、フレキソ印刷用樹脂シート。【選択図】なし

Description

本発明は、フレキソ印刷用樹脂シートに関するものである。
フレキソ印刷は、凸版印刷方式の一種であって、版の素材としてゴムや合成樹脂等を使用し、ダンボール、フィルム、布等の表面印刷や、液晶配向膜を形成するために用いられている。
フレキソ印刷は、一般的にフレキソ印刷版が版胴に取り付けられた印刷機によって行われ、フレキソ印刷版と版胴との間には支持体が存在し、かかる支持体がフレキソ印刷版を版胴へ固定する。
フレキソ印刷において、版胴に取り付けられたフレキソ印刷版がせん断方向の力を受けながら繰り返し動作するために、フレキソ印刷版に伸びが生じ、印刷開始位置のずれや、印刷パターン全体の伸びによるピッチのずれ等の位置ずれが問題となる。このフレキソ印刷版の位置ずれは、印刷を繰り返すことにより伸びが蓄積して増大する。
引用文献1には、片面が印刷面、反対面が版胴への取付面とされた平板状で、取付面が特定の粗さを有するフレキソ印刷版が開示され、かかるフレキソ印刷版は大型の液晶配向膜の印刷に適し、印刷を繰り返しても位置ずれを防ぐことができるとされている。
特開第2015−152821号公報
しかしながら、液晶配向膜の形成等にフレキソ印刷を使用する場合には、液晶配向膜を高精度に印刷することが要求され、フレキソ印刷版の位置ずれをさらに防ぐことが求められている。
本発明は上記問題に鑑み、フレキソ印刷版を版胴に固定し、フレキソ印刷版が伸びることを防ぎ、位置ずれを防止できる支持体を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、MD方向に一定の荷重をかけたとき特定の伸度を有する樹脂シートを、版胴にフレキソ印刷版を固定する支持体として使用したとき、フレキソ印刷版の伸びを防ぎ、フレキソ印刷版の位置ずれを防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の態様を含むものである。
[1]
MD方向に100N/mm2の引張強度をかけたときの伸度が2〜10%であり、厚さが100μm〜1000μmである、フレキソ印刷用樹脂シート。
[2]
伸度が5%であるときの引張強度が85〜200N/mm2である、[1]に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[3]
MD方向に300Nの引張荷重をかけ1時間保持した後の寸法維持率が100〜110%である、[1]又は[2]に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[4]
MD方向に400Nの引張荷重をかけ15分間保持した後の、厚さの減少量が5%以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[5]
長繊維を含む、[1]〜[4]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[6]
樹脂フィルムが接着剤層を介して、長繊維を含む層を挟むサンド構造を有する、[1]〜[5]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[7]
長繊維が、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、金属繊維、ボロン繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、超高分子ポリエチレン繊維ポリアリレート、PBO繊維からなる群より選択される1種以上の高強度繊維である、[5]又は[6]に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[8]
長繊維がガラスクロスである、[5]〜[7]に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[9]
樹脂フィルムがPETフィルム、PENフィルム、PPフィルムからなる群から選択される1種又は2種以上である、[6]〜[8]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[10]
樹脂フィルムの厚さが20〜200μmである、[6]〜[9]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[11]
接着剤層の厚さが50μm以下である、[6]〜[10]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[12]
ガラスクロスの目付が25〜200g/m2である、[6]〜[11]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
[13]
フレキソ印刷版が取り付けられる面に粘着加工が施されている、[1]〜[12]のいずれかに記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
本発明のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の支持体として使用することができる。また、本発明のフレキソ印刷用樹脂シートは、印刷を繰り返したとしてもフレキソ印刷版が伸びることを防ぎ、フレキソ印刷版の位置ずれを防止できる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを支持体とし、かかる支持体に感光性樹脂組成物を含むフレキソ印刷版が積層した構成体における各層の構成を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と略記する。)について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[フレキソ印刷用樹脂シート]
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、MD方向に100N/mm2の引張強度をかけたときの伸度が2〜10%であり、厚さが100μm〜1000μmである。本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の支持体として使用したとき、フレキソ印刷版が伸びることを防ぎ、位置ずれを防止することができる。
上記MD方向とは、樹脂シートを印刷用版胴に取り付ける際に円周方向となる方向であり、印刷時の流れ方向を指す。
上記伸度とは、引張強度をかけた方向への伸びの変化率であり、元の樹脂シートの長さに対する、引張強度をかけたときの樹脂シートの長さと元の樹脂シートの長さとの差の比率を意味する。また、本実施形態における引張強度と伸度との数値関係は、具体的には実施例における樹脂シートの物性測定の方法により測定することができる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の伸びや位置づれをより強力に防止する観点から、MD方向に100N/mm2の引張強度をかけたときの伸度が、2〜8%であることが好ましく、2〜5%であることがより好ましい。
また、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートの厚さは、200〜800μmであることが好ましく、200μm〜400μmであることがより好ましい。樹脂シートの厚みは、100μm未満では必要な機械的強度が得られず、1000μmより大きいときは、取扱性が低く、版胴へ均一に装着することが難しい。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートをフレキソ印刷版の支持体として使用するとき、かかる樹脂シートは1枚で使用しても、2枚以上を貼り合せて使用してもよい。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の伸びや位置づれをより強力に防止する観点から、伸度が5%であるときの引張強度が、85〜200N/mm2であることが好ましく、85〜150N/mm2であることがより好ましく、90〜130N/mm2であることがさらに好ましい。
また、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の伸びや位置づれをより強力に防止する観点から、MD方向に300Nの引張荷重をかけ1時間保持した後の寸法維持率が100〜110%であることが好ましく、100〜108%であることがより好ましく、100〜105%であることがさらに好ましい。上記寸法維持率は、引張荷重を加え開放した後の樹脂シートの長さと、元の樹脂シートの長さとの比率を意味する。また、上記寸法維持率は、具体的には実施例における樹脂シートの物性測定の方法により測定することができる。
さらに、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の伸びや位置づれをより強力に防止する観点から、MD方向に400Nの引張荷重をかけ15分間保持した後の、厚さの減少量が5%以下であることが好ましく、4%以下であることがより好ましく、3%以下であることがさらに好ましい。上記厚さの減少量は、元の樹脂シートの厚さに対する、引張荷重を加えた後の樹脂シートの厚さと元の樹脂シートの厚さとの差の比率を意味する。樹脂シートにおける厚さの測定位置は、引張荷重を加えたときに最も厚さが変化する部分である樹脂シートの中央部である。また、上記減少量は、具体的には実施例における樹脂シートの物性測定の方法により測定することができる。
本実施形態における引張強度と伸度とを上述の範囲とすることや、引張荷重と寸法維持率を上述の範囲とすることや、引張荷重と厚さの減少量を上述の範囲とすることの方法としては、特に制限されるものではないが、例えば、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに長繊維を含有させる方法を好適に挙げることができる。すなわち、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、長繊維を含むフレキソ印刷用樹脂シートであることが好ましい。
上記引張強度、伸度、寸法維持率、MD方向に引張荷重と厚さの変化は、実施例に記載の方法によって測定することができる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートにおける樹脂としては、通常印刷に使用されるインキに含まれる溶剤に対し耐溶剤性を有しているものであれば特に限定されず、例えば、エステル樹脂、オレフィン樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂等が挙げられる。上記オレフィン樹脂としては、具体的には、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂等が挙げられる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに長繊維を含ませる方法としては、特に制限されず、長繊維を溶融した樹脂に配合してシート状に成形する方法や、長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法や、樹脂を含むフィルムで長繊維を挟む方法等が挙げられる。上記の長繊維を含ませる方法の中でも、フレキソ印刷用樹脂シートの製造容易性の観点から、長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法及び樹脂を含むフィルムで長繊維を挟む方法が好ましい。さらに、長繊維を含ませる方法としては、長繊維からの異物や凹凸の影響を小さくするために、樹脂を含むフィルムで長繊維を挟む方法がより好ましい。
前記長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法における樹脂としては、印刷に使用するインキに含まれる溶剤に対し耐溶剤性を備えているものであれば特に限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、塩ビ・アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートにおける長繊維の配合量は、フレキソ印刷用樹脂シートを構成する樹脂100質量部に対し、1〜200質量部であることが好ましく、10〜150質量部であることがより好ましく、15〜120質量部であることがさらに好ましい。長繊維の配合量が1質量部より小さいときは樹脂シートの機械的強度を確保することが難しく、長繊維の配合量が200質量部より大きいときは樹脂シートにした際の平面性が低下する傾向にある。
長繊維の種類としては、高強度且つ高弾性率を有する繊維(以下、単に高強度繊維ともいう)であることが好ましい。高強度繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、金属繊維、ボロン繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、超高分子ポリエチレン繊維ポリアリレート、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維(PBO繊維とも称す)からなる群より選択される1種以上が挙げられる。
前記長繊維は、取り扱いの容易性の観点から、織物であることが好ましい。前記織物の織り方は、特に限定されるものではなく、例えば、平織、綾織、朱子織等が挙げられる。また、長繊維は、織物であるとき、1層で使用してもよく、2層を重ねて使用してもよい。
また、長繊維としては、機械的強度や、コスト及びサイズ多様性による入手容易性の観点から、ガラスクロスが好ましい。前記ガラスクロスは、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、塩ビ・アクリル樹脂、エポキシ樹脂等からなる郡より選択される1種以上の目止め剤により目止めの処理がされたものであってもよい。
前記ガラスクロスの目付は、25〜200g/m2であることが好ましく、70〜150g/m2であることがより好ましい。25g/m2以下では樹脂シートの機械的強度を確保することが難しく、200g/m2以上では樹脂シートにした際の平面性が低下する傾向にある。
上述したように、長繊維を含ませる方法としては、樹脂を含むフィルムで長繊維を挟む方法が好ましい。したがって、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートの好ましい形態の一つは、樹脂フィルムが接着剤層を介して、長繊維を含む層を挟むサンド構造を有するフレキソ印刷用樹脂シートである。
また、前記長繊維はガラスクロスであることが好ましい。さらに、ガラスクロスは、フィルムへ貼り合わせ時の作業性の観点から、目止めの処理がされたガラスクロスであることが好ましい。
目止め処理とは、ガラスクロスに樹脂を一層極薄くコーティング処理することを意味する。具体的には、ガラスクロスを樹脂にディッピングして引き上げ、加熱乾燥することにより目止めの処理がされたガラスクロスを得ることができる。
目止め処理に使用できる樹脂としては、前記長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法における樹脂と同様のものを挙げることができ、具体的には、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エステル樹脂、塩ビ・アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
また、目止めの処理がされたガラスクロスにおける樹脂の質量は、目止めの処理がされたガラスクロスの質量に対し、0.1〜50質量%であることが好ましく、0.5〜30質量%であることがより好ましく、1.0〜20質量%であることがさらに好ましい。
前記サンド構造を有する樹脂フィルムにおける樹脂フィルムとしては、印刷に使用するインキに含まれる溶剤に対し耐溶剤性を備えているものであれば特に限定されず、材料である樹脂フィルム自体の厚み精度が良好であることから、ポリエステルフィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム等からなる群から選択される1種以上が好適に挙げられる。これら樹脂フィルムの中でも、コスト及びサイズ多様性による入手容易性の観点から、PETフィルム、PENフィルム、PPフィルムからなる群から選択される1種以上がより好ましい。また、これら樹脂フィルムは市販品を使用することができる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートが、樹脂フィルムが接着剤層を介して、長繊維を含む層を挟むサンド構造を有するフレキソ印刷用樹脂シートである場合、前記樹脂シートの構造は、具体的には、図1に示すように樹脂シート1で表され、
第一の樹脂フィルム層3、第一の接着剤層4、長繊維を含む層5、第二の接着剤層6、及び、第二の樹脂フィルム層7を含み、
前記長繊維を含む層5の第一の面に前記第一の接着剤層4が積層され、第二の面に前記第二の接着剤層6が積層され、
前記第一の接着剤層4において前記長繊維を含む層5が積層された面とは反対側の面に第一の樹脂フィルム層3が積層され、前記第二の接着剤層6において前記長繊維を含む層5が積層された面とは反対側の面に第二の樹脂フィルム層7が積層された、構造が挙げられる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに、感光性樹脂組成物層9を含むフレキソ印刷凸版2が貼り合された構成体の一態様を図1に示す。
上記樹脂フィルムの厚さは、20〜400μmであることが好ましく、20〜200μmであることがより好ましく、50〜200μmであることがさらに好ましい。
樹脂フィルムの厚さが20μmより薄いと、その他の層と積層して複合化した際の樹脂シートとしての平面性が劣り、400μmより厚いと複合シートを生産する際の取り扱いが難しくなる傾向にある。
上記接着剤層の厚さは、フレキソ印刷用樹脂シートの生産性及び機械的強度の観点から、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることがより好ましく、30μm以下であることがさらに好ましい。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートが、樹脂フィルムが接着剤層を介して、長繊維を含む層を挟むサンド構造を有するフレキソ印刷用樹脂シートである場合、例えば、以下の製造方法によって製造することができる。
第一の樹脂フィルムの一方の面に、接着剤を好ましくは50μg/m2以下、さらに好ましくは30g/m2以下となるように、例えば、ナイフコーター等を用いて塗布する。
接着剤が塗布された第一の樹脂フィルムを、30〜100℃で、1〜60分乾燥させる。乾燥温度と乾燥時間は、接着剤の種類等に応じて適宜変更することができる。
その後、例えば、ガラスクロス等の長繊維を、第一の樹脂フィルムの接着剤側の面に配置し、第一の樹脂フィルムをローラーでかけながら貼り合せる。
この作業をガラスクロスのもう一方の面に対し、第二の樹脂フィルムについても同様に行い、前記サンド構造を形成する。
さらに、得られたサンド構造体を必要に応じて30〜100℃の条件下で1〜20日間加熱し、複合化した樹脂シート、すなわち、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを得る。
また、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、上述したように長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法によっても製造することができる。長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法は、例えば以下の製造方法によって製造することができる。
上述した樹脂(必要に応じて硬化剤を含む)を、例えば、シリコン処理されたポリエステルフィルム上に流し入れ、その中に長繊維を含浸させる。
長繊維が含浸された樹脂の上面を、シリコン処理されたポリエステルフィルムで覆った後、鉄板で挟み込み加圧しながら、加熱し、成形して本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを得る。上記加熱温度や加熱時間は、使用する樹脂に応じて適宜調整することができる。
また、長繊維に樹脂を含浸、固化させる方法としては、ガラスクロスを、樹脂にディッピングして引き上げ、加熱乾燥する工程を1回以上、好ましくは1〜10回繰り返し、さらに、上記工程の繰り返しにより得られたガラスクロスを少なくとも1枚、鉄板で挟み加圧しながら、加熱し、成形する方法も挙げることができる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版が取り付けられる該フレキソ印刷用樹脂シートの面にさらに粘着加工が施されていてもよい。前記粘着加工とは、フレキソ印刷用樹脂シート上に、フレキソ印刷版を貼りつけられるようにする加工を意味し、例えば、粘着剤が塗布された状態である粘着剤付き樹脂シートや、両面テープが張られた両面テープ付き樹脂シートに加工されたものを指す。
粘着剤付き樹脂シートの製造方法としては、例えば、以下の製造方法によって製造することができる。
前記複合化した樹脂シートに、粘着剤を、樹脂シートの厚み精度、生産性及び機械的強度の観点から、好ましくは50μg/m2以下となるように、例えば、ナイフコーター等を用いて塗布する。粘着剤が塗布された樹脂フィルムを、30〜200℃で、1〜60分乾燥させ、粘着剤付き樹脂シートを得ることができる。乾燥温度と乾燥時間は、粘着剤の種類等に応じて適宜変更することができる。また、粘着剤付き樹脂シートを保管するときには、例えば、離型剤付ポリプロピレンフィルム等の保護膜により粘着剤が塗布された面をラミネートし、粘着剤を保護してもよい。
両面テープ付き樹脂シートの製造方法としては、例えば、3M社製「スコッチST−416」等の市販の両面テープを前記複合化した樹脂シートに張ることによって製造する方法が挙げられる。
前記サンド構造を形成するために使用する接着剤、及び、フレキソ印刷版をとりつけるための粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系、ウレタン系、ポリエステル系、酢酸ビニル系など公知の接着剤、粘着剤(山口章三郎監修「接着・粘着の事典」、1986年朝倉書店発行)の中から適宜選定することができる。
前記接着剤としては、長繊維と樹脂フィルムとを接着することができるものであれば特に限定されないが、印刷に使用する溶剤への耐溶剤性の観点から、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリイソシアネートからなる群より選択される1種以上であることが好ましく、ポリエステル系樹脂及びポリイソシアネートを含むことがより好ましい。
粘着剤としては、樹脂フィルムとフレキソ印刷版とを粘着させるものであれば特に限定されないが、印刷に使用する溶剤への耐溶剤性の観点から、例えば、感圧系アクリル系粘着剤が好ましい。
感圧系アクリル系粘着剤は、例えば、ブチルアクリレートや2−エチルヘキシルアクリレート、及びヒドロキシエチルメタクリレート等のアクリレート類、クリル酸に、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤を混合し、重合させることによって製造することができる。感圧系アクリル系粘着剤には、さらに可塑剤や硬化剤を含んでいてもよい。
[フレキソ印刷版]
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、フレキソ印刷版の支持体として使用することができる。具体的には本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを支持体とした場合のフレキソ印刷版は、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを支持体とし、かかる支持体上に感光性樹脂組成物を含むフレキソ印刷版が積層した構成を挙げることができる。上記感光性樹脂組成物を含むフレキソ印刷版は、製版された版である感光性樹脂凸版であってもよい。上記感光性樹脂凸版は、感光性樹脂組成物を光硬化し、現像して得ることができる。
上記感光性樹脂組成物は、数平均分子量が1000以上30万以下の樹脂(a)、重合性不飽和基及び/又はエポキシ基を有し、かつ数平均分子量が100以上1000未満の有機化合物(b)、光重合開始剤(c)を含有することが好ましい。
樹脂(a)と有機化合物(b)との割合は、通常、樹脂(a)100質量部に対して、有機化合物(b)は5〜200質量部であることが好ましく、20〜100質量部であることがより好ましい。
また、光重合開始剤(c)は、前記樹脂(a)と前記有機化合物(b)との合計の0.01〜10質量部であることが好ましい。
有機化合物(b)の割合が、上記の範囲であれば、得られる印刷版などの硬度と引張強伸度のバランスがとりやすい。また、架橋反応での収縮も小さく、厚み精度を確保できる。
(樹脂(a))
樹脂(a)としては、特に限定されるものではなく、公知の高分子化合物を用いることができる。好ましい樹脂(a)として、具体的には、合成ゴム、熱可塑性エラストマー等の硬度の高いゴム弾性のあるゴム系高分子化合物、弾性率の高い熱可塑性樹脂等の20℃において固体状の樹脂、あるいは分子内に重合性不飽和基を有する不飽和ポリウレタン、不飽和ポリエステル、液状ポリブタジエン等の20℃において液状の樹脂等からなる群より選択される1種以上を挙げることができる。
上記ゴム系高分子化合物としては、例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、モノビニル置換芳香族炭化水素と共役ジエンモノマーとの重合物を好適に挙げることができる。上記モノビニル置換芳香族炭化水素モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン等を挙げることができ、また、共役ジエンモノマーとしては、例えば、ブタジエン、イソプレン等を挙げることができる。
上記熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体等を挙げることができる。
上記弾性率の高い熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリアミック酸、ポリエステル、ポリフェニレンエーテル等を挙げることができる。
上記20℃において固体状の樹脂は、溶剤に溶解できるものがより好ましい。
樹脂(a)は、分子内に重合性不飽和基を有するものであることが好ましい。上記重合性不飽和基は、ラジカル重合反応、付加重合反応、開環付加重合反応する官能基であることが好ましい。
ラジカル重合反応する重合性不飽和基として、例えば、ビニル基、アセチレン基、メタクリル基、アクリル基等を挙げることができる。
付加重合反応する重合性不飽和基として、例えば、シンナモイル基、チオール基、アジド基等を挙げることができる。
開環付加反応する重合性不飽和基として、例えば、エポキシ基、オキセタン基、環状エステル基、ジオキシラン基、スピロオルトカーボネート基、スピロオルトエステル基、ビシクロオルトエステル基、シクロシロキサン基、環状イミノエーテル基等を挙げることができる。
樹脂(a)における重合性不飽和基の数は、印刷版の機械強度の観点から、1分子当たり、0.5以上であることが好ましく、0.7を越えることがより好ましい。樹脂(a)1分子に含まれる重合性不飽和基の数の平均は、核磁気共鳴スペクトル法(NMR法)による分子構造解析法で求めることができる。
重合性不飽和基は、樹脂(a)中の主鎖中、側鎖中あるいは末端に導入することができる。重合性不飽和基は、例えば、分子内に重合性不飽和基を有する化合物を出発原料として、ラジカル反応や縮合反応させることにより、分子主鎖あるいは側鎖に重合性不飽和基を導入することができる。
また、別法として、水酸基、アミノ基、エポキシ基、カルボキシル基、酸無水物基、ケトン基、ヒドラジン残基、イソシアネート基、イソチオシアネート基、環状カーボネート基、エステル基等の反応性基を複数有する、数千程度の分子量の成分と、上記反応性基と結合しうる基を複数有する結合剤(例えば、反応世紀が水酸基やアミノ基の場合、ポリイソシアネート等)を反応させ、分子量の調節、及び末端の結合基への変換を行った後、末端の結合基を反応する基と重合性不飽和基を有する有機化合物とを反応させて、末端に重合性不飽和基を導入する方法等が好適に挙げられる。
また、重合性不飽和基を有しない高分子化合物を出発原料として、置換反応、脱離反応、縮合反応、付加反応等の化学反応により重合性不飽和基を分子内に導入することもできる。重合性不飽和基を有しない高分子化合物としては、高分子化合物の主鎖にヘテロ原子を有する高分子化合物、複数種のモノマー成分から合成されたランダム共重合体、ブロック共重合体を挙げることができる。
樹脂(a)の数平均分子量は、好ましくは1000以上30万以下であり、より好ましくは5000以上10万以下であり、さらに好ましくは7000以上5万以下である。樹脂(a)の数平均分子量は、1000以上であれば、後に架橋して作製する光硬化物が強度を保ち、印刷版として、繰り返しの使用にも耐えられる。また、樹脂(a)の数平均分子量は、30万以下であれば、感光性樹脂組成物の成形加工時の粘度が過度に上昇することもなく、充填することができる。上記数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC法)で測定され、分子量既知のポリスチレンを基準に換算した値を用いる。
また、樹脂(a)としては、印刷工程において使用する溶剤インキの溶剤に対し耐性を向上させる観点から、分子内にカーボネート結合、エステル結合、エーテル結合、ウレア結合からなる群より選ばれる1種類以上の結合を有するか、及び/又は、飽和炭化水素鎖、不飽和炭化水素鎖からなる群より選ばれる1種類以上の分子鎖を有し、かつウレタン結合を有することが好ましい。
上記飽和炭化水素鎖及び不飽和炭化水素鎖としては、例えば、ポリブタジエン、ポリイソプレン、水添ポリブタジエン、部分水添ポリブタジエン、水添ポリイソプレン、部分水添ポリイソプレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を挙げることができる。
上記鎖を主鎖に有し、両末端が水酸基、アミノ基、カルボキシル基、イソシアネート基等からなる群より選ばれる1種類以上の官能基を有する化合物を出発原料とし、上記官能基と反応する官能基を有する化合物とを縮合反応させることによりさらに高分子量化させたポリマーを形成することができる。また、前記官能基は、末端に重合性不飽和基を導入するために用いることもできる。
樹脂(a)の分子鎖中に存在するカーボネート結合を有するとき、樹脂(a)としては、例えば、4,6−ポリアルキレンカーボネートジオール、8,9−ポリアルキレンカーボネートジオール、5,6−ポリアルキレンカーボネートジオール等の脂肪族ポリカーボネートジオールを挙げることができる。また、芳香族系分子構造を分子内に有する脂肪族ポリカーボネートジオールを用いてもよい。カーボネート結合を有する樹脂(a)は、末端の水酸基に、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物、あるいはトリイソシアネート化合物等を縮合反応させることによりさらに高分子量化することもできる。また、末端の水酸基あるいはイソシアネート基は、重合性不飽和基を導入するために使用することもできる。
樹脂(a)の分子鎖中に存在するエステル結合を有する場合、樹脂(a)としては、例えば、アジピン酸、フタル酸、マロン酸、コハク酸、イタコン酸、シュウ酸、グルタル酸、ピメリン酸、スペリン酸、アゼラン酸、セバシン酸、フマル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸化合物と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ピコナール、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール等の分子内に2個以上の水酸基を有する化合物とを、縮合反応させて得られるポリエステル類、及びポリカプロラクトン等のポリエステル類を挙げることができる。末端の水酸基あるいはカルボキシル基にジイソシアネート化合物を縮合反応させることによりさらに高分子量化させることもできる。また、末端の水酸基あるいはカルボキシル基を、重合性不飽和基を導入するために用いることもできる。
(有機化合物(b))
有機化合物(b)としては、例えば、ラジカル反応性化合物である、エチレン、プロピレン、スチレン、ジビニルベンゼン等のオレフィン類、アセチレン類、(メタ)アクリル酸及びその誘導体、ハロオレフィン類、アクリロニトリル等の不飽和ニトリル類、(メタ)アクリルアミド及びその誘導体、アリールアルコール、アリールイソシアネート等のアリール化合物、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸及びその誘導体、酢酸ビニル類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸の誘導体としては、例えば、シクロアルキル基、ビシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基などを有する脂環族化合物、ベンジル基、フェニル基、フェノキシ基、あるいはナフタレン骨格、アントラセン骨格、ビフェニル骨格、フェナントレン骨格、フルオレン骨格などを有する芳香族化合物、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アミノアルキル基、グリシジル基等を有する化合物、アルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリアルキレングリコールやトリメチロールプロパン等の多価アルコールとのエステル化合物、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン等のポリシロキサン構造を有する化合物等が挙げられる。また、芳香族化合物は、窒素、硫黄等の元素を含有した複素芳香族化合物でもよい。
また、有機化合物(b)としては、エポキシ基を有する化合物を用いることができる。エポキシ基を有する化合物としては、例えば、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリエチレングリコールジグリシジルエーテル、テトラエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールAにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドが付加した化合物のジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ(プロピレングリコールアジペート)ジオールジグリシジルエーテル、ポリ(エチレングリコールアジペート)ジオールジグリシジルエーテル、ポリ(カプロラクトン)ジオールジグリシジルエーテル等のエポキシ化合物、エポキシ変性シリコーンオイル(信越化学工業社製、商標名「HF−105」)等を挙げることができる。
有機化合物(b)は、1種又は2種以上のものを選択できる。
光重合開始剤(c)は、一般に使用されているものを使用することができ、例えば、高分子学会編「高分子データ・ハンドブック−基礎編」1986年培風館発行に例示されている、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の開始剤等が使用できる。
光重合開始剤(c)としては、特に限定されるものではないが、例えば、ベンゾフェノン、4,4−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、3,3',4,4'−テトラメトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;t−ブチルアントラキノン、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン類;2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン類;ミヒラーケトン;ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノ−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン、トリクロロアセトフェノン等のアセトフェノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド等のアシルホスフィンオキサイド類;メチルベンゾイルホルメート;1,7−ビスアクリジニルヘプタン;9−フェニルアクリジン;アゾビスイソブチロニトリル、ジアゾニウム化合物、テトラゼン化合物等のアゾ化合物類が挙げられる。
また、有機化合物(b)としてエポキシ基を有する化合物を用いるとき、光を吸収して酸を発生することにより、付加重合反応を誘起させる光重合開始剤を好適に用いることもできる。例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩等の光カチオン重合開始剤、あるいは光を吸収して塩基を発生する重合開始剤などが挙げられる。
これらは1種のみを単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
感光性樹脂組成物には、必要に応じて所定の補助添加成分が含有されていてもよい。補助添加成分としては、以下に限定されるものではないが、例えば、極性基含有ポリマー、液状ジエン、可塑剤、安定剤、熱重合防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料・顔料、滑剤、界面活性剤、無機多孔質体、香料等が挙げられる。
感光性樹脂組成物から感光性樹脂凸版を作製する方法としては、例えば、感光性樹脂組成物をベースフィルム10(図1参照)上に塗布し、さらに感光性樹脂組成物層上にネガフィルムを積層することにより製造し、さらに公知の現像装置を使用し、必要に応じて公知の現像液等を使用し、現像する方法が挙げられる。
図1に示すように、フレキソ印刷版は、粘着加工層8を介して本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに積層されてもよい。また、上記ベースフィルムに代えて、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを使用し、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに直接感光性樹脂組成物を積層し、感光性樹脂凸版としてもよい。
感光性樹脂組成物から感光性樹脂凸版を作製することは、本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートに感光性樹脂組成物を積層した後に行ってもよい。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、レーザー彫刻用の感光性樹脂組成物の支持体としても使用することができる。レーザー彫刻用の感光性樹脂組成物は、製版された感光性樹脂凸版であってもよい。
レーザー彫刻用の感光性樹脂凸版の製版は、例えば、CTP(Computer To Plate)技術によって行うことができる。CTP技術では、例えば、感光性樹脂組成物を含む層の上に、赤外線により取り除くことが可能な層(アブレーション層とも称す)を設け、レーザー光を照射することにより、所望の画像に相当するアブレーション層を除去し、ネガにあたる活性光線の透過部分を形成させる。アブレーション層を含む感光性樹脂組成物の構成としては、アブレーション層、感光性樹脂組成物がこの順に積層された構成が挙げられる。
上記アブレーション層としては、例えば、特開平11−153865号等に記載の赤外線吸収性の材料を含む層、特開2004−163925号等に記載の赤外線吸収性を有する金属を含む層、特許第2916408号等に記載の、水で現像するためにポリアミド等を含む層、特開2000−56447号等に記載のポリビニルアルコールを含む層等が挙げられる。
以下実施例などを用いて、本実施形態を更に詳細に説明するが、本実施形態はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(1)樹脂シートの製造
(接着剤の調製)
ポリエステル系樹脂(東洋モートン(株)製 TOMOFLEX AD−76P1)250gとポリイソシアネート(東洋モートン(株)製 TOMOFLEX CAT−10L)25gを混合し、固形分濃度が25%となるよう調整し、接着剤とした。
(感圧性アクリル系粘着剤の調製)
感圧系アクリル系粘着剤として、ブチルアクリレート:50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート:50重量部、アクリル酸:8重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート:0.5重量部を酢酸エチル溶液とした後、アゾビスイソブチロニトリルを重合開始剤とする沸点重合(定温溶液重合法)により、Mw=70万、Mw/Mn=3.1のアクリル系粘着剤を合成し、得られたアクリル系粘着剤100重量部に対して可塑剤W−2600(登録商標・大日本インキ工業(株)製、ポリエステル系可塑剤):3重量部、硬化剤コロネートL−55E(登録商標・日本ポリウレタン(株)製)を0.3重量部、混合した組成物を調製した。
[実施例1](樹脂シート(A)の製造)
厚み 50μmPET(東レ製、登録商標 S10)に接着剤を30g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗布し、80℃で2分乾燥させた。その後、ガラスクロス(旭シュエーベル製、IPCスペック 2117 目付107g/m2)に接着剤側を面し、PETをローラーでかけながら貼り合せた。この作業をガラスクロスのもう一方の面に実施した。40℃の条件下で10日間放置し、複合化した樹脂シートを得た。得られた樹脂シートは、ガラスクロスとPETとを剥がすことはできなかった。
さらに複合化した樹脂シートに、感圧性アクリル系粘着剤を50g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗工し、100℃で2分間乾燥させ、粘着剤付き樹脂シート(A)を得た。なお、保管時には離型剤付ポリプロピレンフィルムにてラミネートし、粘着剤を保護した。
[実施例2](樹脂シート(B)の製造)
実施例1から、樹脂シート(A)のPET厚みを50μmから100μmPETに変更し、ガラスクロスの目付を107g/m2から26g/m2に変更し、ガラスクロスを2枚挟む構成に変更した。具体的には実施例1と同様の手法により、ガラスクロスに接着剤側を面し、PETをローラーでかけながら貼り合せたガラスクロス付PETを2枚作製した。上記ガラスクロス付PETの1枚には、更にガラスクロス側に接着剤を30g/m2となるように塗布乾燥させた。その後、もう1枚のガラスクロス付PETのガラスクロス側に接着剤側を面し、PETをローラーでかけながら貼り合せることで、ガラスクロスを2枚挟んだ樹脂シート(B)を得た。この樹脂シートには感圧性アクリル粘着剤を塗工しなかった。
[実施例3](樹脂シート(C)の製造)
ガラスクロス(旭シュエーベル製、IPCスペック 2117 目付107g/m2)を、アクリルエマルジョン(DIC製、ディックファイン IV−3600)にディッピングして引き上げ、110℃20分乾燥し、アクリル樹脂でガラスクロスを目止め処理した。
樹脂シート(A)のPET厚みを50μmから100μmPETに変更し、ガラスクロスを107g/m2から、上述のアクリル樹脂で目止め処理されたガラスクロスに変更したこと以外は、実施例1と同様の手法により粘着剤付き樹脂シート(C)を得た。
[実施例4](樹脂シート(D)の製造)
エポキシ樹脂(三菱化学製 jER828)100重量部とエポキシ樹脂硬化剤(三菱化学製 jER ST12)50重量部を混合した。シリコン処理されたポリエステルフィルム上で0.2mmのスペーサーに混合した樹脂を流し入れ、その中にガラスクロス(旭シューベル製 目付107g/m2)を2層含浸させた。上面にシリコン処理されたポリエステルフィルムで覆った後、鉄板で挟み込み30分間加圧成型した後、100℃で1時間加温し、0.2mmの樹脂シートを得た。
[実施例5](樹脂シート(E)の製造)
ガラスクロス(日東紡社製、WLA116 目付105g/m2)を、四フッ化エチレン樹脂ディスパージョン(旭硝子社製、AD−911)にディッピングして引き上げ、100℃30分乾燥する工程を6回繰り返した。その後、0.23mmのスペーサーに上記工程後のガラスクロスを2枚入れ、鉄板で挟み加圧しながら、380℃30分加温し、0.23mmの樹脂シート(E)を得た。
[比較例1](比較樹脂シート(F)の製造)
厚み 250μmのPET(東レ製、ルミラーS10)に、感圧性アクリル系粘着剤を30g/m2となるようにナイフコーターを用いて塗工し、粘着剤付き樹脂シート(F)を得た。
[比較例2](比較樹脂シート(G)の製造)
樹脂シート(A)のガラスクロスを118g/m2のナイロンシートに変更したこと以外は、実施例1と同様の手法にして、粘着剤付樹脂シート(G)を得た。
(2)樹脂シートの物性測定
樹脂シートを幅1cm、長さ10cmに切り取り、温度23℃、相対湿度50%の恒温恒湿室内に一日放置した。チャック間 40mmにし、オートグラフ(島津製作所社製、「オートグラフAG−X」)にセットし、500mm/分の速度で引張試験を行った。
寸法維持率は、引張300Nかかった位置で1時間固定したのち応力を開放し、その試験片の標点間距離を測定した。標点とは引張前にチャック間に印をつけた点であり、標点間距離はノギスで測定した。引張後の標点間距離/引張前の標点間距離(40mm)=寸法維持率とした。
厚さの減少量は、引張400Nかかった位置で15分間固定したのち応力を開放し、その試験片の中央部の厚みを厚み計にて測定した。(引張前の厚み―引張後の厚み)/引張前の厚み=厚さの減少量とした。
各樹脂シートの引張試験した結果を表1に示す。
(3)感光性樹脂凸版の作製
1分子当たり平均1.7個の水酸基を有する末端水酸基型の水添化1,2−ポリブタジエン(数平均分子量n=2200、水添化率87%)220gとトリレンジイソシアネート22.2gを添加して、撹拌混合した。80℃で5時間反応させた後、2−ヒドロキシエチルメタクリレート12を加え、80℃で反応させ、末端がメタアクリル基を有する、数平均分子量が13000である樹脂(a)を製造した。
上記のように作製した樹脂(a)100重量部、有機化合物(b)としてラウリルメタクリレート16重量部とポリプロピレングリコールジメタクリレート8重量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン0.6重量部、その他添加剤として2,6−ジ−t−ブチルアセトフェノン0.1重量部を加えて、液状感光性樹脂組成物を調製した。
調製された液状感光性樹脂組成物を用いて、ネガフィルム(網点133lpi 50%網点)を用いて、全厚3mm、バック析出厚みがベースフィルム込みで約1mmの印刷版を作製した。露光装置としてAF210E(旭化成(株)製)、支持体としてAPRベースフィルムBF124(旭化成(株)製)、カバーフィルムとしてCF42(旭化成(株)製)を使用した。現像については装置としてALF200W(旭化成(株)製)、水系現像液としてW−6(旭化成(株)製)を4重量%使用し、約40℃で20分間洗浄した。後露光については装置としてALF200UP(旭化成(株)製)を使用し、10分間水中CL/GL後露光した。乾燥は、装置としてAL100P(旭化成(株)製)を使用し、60℃で10分間乾燥した。
(4)印刷版の作製
感光性樹脂凸版のベースフィルムに樹脂シートを貼り合せ、印刷版を作製した。
粘着剤がついていない樹脂シート(実施例3,実施例4の樹脂シート)は、両面テープ(3M社製、「スコッチST−416」)を用いて樹脂凸版と貼り合せ印刷版を作製した。
(5)印刷テスト
得られた印刷版を用いて実印刷評価を行った。AI−3型フレキソ印刷機(伊予機械製)を用いて、インキとして溶剤系のFBキング(藍色、東洋インキ製)を使用し、被印刷体にはコロナ処理された厚さ30μmのポリプロピレンフィルム(サントックス社製PA30、商品名)を用いた。アニロックスロールは800lpi(セル容積3.8cm/m)を使用して、200m/分の速度で、1万部の印刷を実施した。1万部刷了後に版の温度5点を測定し、版内の温度差を測定した。また、印刷物において部分的に色の濃淡が著しく発生した場合を“C”、印刷における問題はなかったが網点濃度が部分的に不均一であった場合を“B”、刷了でき網点部の色再現性に問題が生じなかった場合を“A”とした。A、B、Cの順で好ましい。版内温度差と、網点均一性の結果を表1に示す。
実施例1〜5の樹脂シートを支持体として用いたとき、印刷における問題は生じず、網点部の濃淡が均一で良好であった。すなわち、本発明の樹脂シートは、印刷を繰り返しても、樹脂シートの伸びがなく、フレキソ印刷版を版胴に固定できる。したがって、本発明の樹脂シートは、フレキソ印刷版が伸びることを防ぎ、位置ずれを防止し、網点部の色再現性が得られることが明らかとなった。
また、フレキソ印刷は繰り返されたときに、印刷の対象物との接触によって熱を発生する。発熱は、特に有機溶媒を含むインクでは溶媒の揮発を起こし、インク成分を変化させ、発色や色の濃淡に影響を与えることがある。本発明の樹脂シートは、版内の温度差が小さく、温度が均一であった。したがって、本発明の樹脂シートは、版内における温度の偏りがないことにより、版内で部分的に起こるインクの変性を抑制できるため、網点部の色再現性に寄与するといえる。
本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートは、レーザー彫刻用を含む感光性樹脂組成物や、かかる樹脂組成物から製版された感光性樹脂組成物凸版等のフレキソ印刷版の支持体として使用することができる。本実施形態のフレキソ印刷用樹脂シートを使用することにより、印刷を繰り返しても、印刷の位置ずれを防止し、温度の偏りを防ぐことができるため、印刷の色再現性が高く、印刷の生産性を向上できる。
1 :フレキソ印刷用樹脂シート(支持体)
2 :フレキソ印刷凸版
3 :第一の樹脂フィルム層
4 :第一の接着剤層
5 :長繊維を含む層
6 :第二の接着剤層
7 :第二の樹脂フィルム層
8 :粘着加工層
9 :感光性樹脂組成物層
10:ベースフィルム

Claims (13)

  1. MD方向に100N/mm2の引張強度をかけたときの伸度が2〜10%であり、厚さが100μm〜1000μmである、フレキソ印刷用樹脂シート。
  2. 伸度が5%であるときの引張強度が85〜200N/mm2である、請求項1に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  3. MD方向に300Nの引張荷重をかけ1時間保持した後の寸法維持率が100〜110%である、請求項1又は2に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  4. MD方向に400Nの引張荷重をかけ15分間保持した後の、厚さの減少量が5%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  5. 長繊維を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  6. 樹脂フィルムが接着剤層を介して、長繊維を含む層を挟むサンド構造を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  7. 長繊維が、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、金属繊維、ボロン繊維、セラミック繊維、アラミド繊維、超高分子ポリエチレン繊維ポリアリレート、PBO繊維からなる群より選択される1種以上の高強度繊維である、請求項5又は6に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  8. 長繊維がガラスクロスである、請求項5〜7のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  9. 樹脂フィルムがPETフィルム、PENフィルム、PPフィルムからなる群から選択される1種又は2種以上である、請求項6〜8のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  10. 樹脂フィルムの厚さが20〜200μmである、請求項6〜9のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  11. 接着剤層の厚さが50μm以下である、請求項6〜10のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  12. ガラスクロスの目付が25〜200g/m2である、請求項6〜11のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
  13. フレキソ印刷版が取り付けられる面に粘着加工が施されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のフレキソ印刷用樹脂シート。
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