JP2009121268A - コンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置 - Google Patents

コンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排気終了後、弁体が所定位置に戻って排気口を閉じるコンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】シリンダー16には、シリンダー16の排気口110の周辺を密封するシリンダーヘッド114が設けられている。シリンダーヘッド114内には逆止弁116が設けられている。逆止弁116は、排気口110を開閉する弁体120と、弁体120を排気口110に向けて付勢する圧縮コイルバネ122と、排気口110から遠ざかる方向に向けて弁体120から延び出すガイド棒124と、を備えている。シリンダーヘッド114にはガイド棒124を案内する案内凹部115が形成されている。従って、弁体120の移動方向がガイド棒124及び案内凹部115によって規制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、加圧空気が経由するコンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置に関し、更に詳細には、空気入りタイヤ内に加圧空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧する際に用いるのに最適なコンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修した後、所定の基準圧まで内圧を加圧(ポンプアップ)するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が普及している。
この種のポンプアップ装置としては、例えば、シーリング剤の収納容器と、エアーコンプレッサー(以下、単に「コンプレッサー」という)とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
ポンプアップ装置を用いてパンクしたタイヤを修理する作業手順は、先ずシーリング剤をタイヤ内へ注入し、その後、コンプレッサーを作動させて加圧空気をタイヤ内へ充填し、タイヤを膨張させる。
この直後に、シーリング剤が注入されたタイヤにより一定距離に亘って予備走行し、タイヤ内部にシーリング剤を均一に拡散し、シーリング剤によりパンク穴をシールした後、再びコンプレッサーによりタイヤを規定の内圧まで再度、ポンプアップする。
ところで、このポンプアップ装置には、加圧した空気を排気する排気口がシリンダーに形成されている。また、ポンプアップ装置には、この排気口を開閉する逆止弁が設けられている。この構成により、排気時にはシリンダー内の加圧空気によって逆止弁が押圧されて弁を開いた状態になり、排気終了後には逆止弁が付勢手段によって排気口に押圧されて弁を閉じた状態となる。
しかし、排気終了後、付勢手段によって逆止弁が排気口に押圧されても逆止弁が所定の位置に戻らず、排気口を閉じる上で弊害が生じることがあった。
特開2006−44313号公報
本発明は、上記事実を考慮して、排気終了後、弁体が所定位置に戻って排気口を閉じるコンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、コンプレッサーを構成するシリンダーの排気口側に設けられたコンプレッサー用逆止弁であって、前記排気口を開閉する弁体と、前記弁体を前記排気口に向けて付勢する付勢手段と、前記弁体の移動方向を規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、シリンダー内の圧力によって弁体を押圧する力が付勢手段による付勢力よりも高くなると、弁体が移動して排気口と弁体との間に隙間が形成され、この隙間から空気が排気される。ここで、弁体の移動方向が規制手段によって規制されているので、移動する際に意図しない方向に移動することがない。従って、空気が排気された後、付勢手段によって弁体が所定位置に戻って排気口を閉じる。
請求項2に記載の発明は、前記規制手段は、前記弁体から延び出すガイド棒と、前記ガイド棒を案内する案内部と、で構成されることを特徴とする。
ガイド棒は弁体に一体的に設けられていてもよいし、弁体に着脱自在に取付けられていてもよい。
請求項2に記載の発明では、ガイド棒が移動する際には案内部によって案内される。
請求項3に記載の発明は、前記付勢手段が圧縮コイルバネで構成されることを特徴とする。
これにより、付勢手段の構成を簡素にすることができる。
請求項4に記載の発明は、前記排気口が円孔状で、前記弁体の前記排気口側が湾曲凸面状とされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、空気が排気された後、排気口を閉じる所定の位置に弁体が戻る際、円周状の排気口周縁部が湾曲凸面によって均等に押圧される。従って、排気口がバランス良く密封される。
請求項5に記載の発明は、前記弁体の前記排気口側が球面状とされていることを特徴とする。
これにより、請求項4によって得られる効果を更に顕著にすることができる。
請求項6に記載の発明は、加圧空気を送り出す排気口が形成されたシリンダーと、前記排気口の周辺を密閉するとともに圧縮空気の送給用配管が接続されるシリンダーヘッドと、前記シリンダーヘッド内に設けられた請求項1に記載のコンプレッサー用逆止弁と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、コンプレッサーを使用して排気口からの圧縮空気を送給用配管に送り出した後、付勢手段によって弁体が所定位置に戻って排気口を閉じる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のコンプレッサーを備えたポンプアップ装置であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、空気が排気された後、付勢手段によって弁体が所定位置に戻って排気口を閉じる。
本発明によれば、排気終了後、弁体が所定位置に戻って排気口を閉じるコンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置とすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
(シーリング・ポンプアップ装置の構成)
図1には、本発明の一実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が示されている。
ポンプアップ装置30は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、ポンプアップ装置30は、その外殻部として箱状のケーシング32を備えており、ケーシング32内には、加圧空気の供給源としてコンプレッサー34(以下、単にコンプレッサー34という)が配置されている。
またケーシング32内には、内部にシーリング剤36を収容する液剤容器40が配置されている。
この液剤容器40内部には、ポンプアップ装置30により修理すべきタイヤの種類毎に規定された量(例えば、200cc)以上のシーリング剤が収容されている。
ここで、液剤容器40はポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂により成形されている。
液剤容器40としては、一般的な空気入りタイヤの内圧として規定されている圧力(基準圧)よりもかなり低い耐圧性を有するものを用いることができ、しかも特別な気密構造を有するものを用いる必要もない。
また液剤容器40には、その高さ方向に沿った上端側の隔壁部分である頂板部にエアー受入口39が設けられると共に、下端側の隔壁部分である底板部に液剤吐出口38が設けられている。
本実施形態に係るポンプアップ装置30では、コンプレッサー34としてレシプロ形のものが用いられている。
コンプレッサー34は、ピストン、クランク、クランク軸(何れも図示せず)、及び、シリンダー16(図2参照)を備えている。
シリンダー16には、エアー吸入口42、及びエアー排出口44がそれぞれ開口している。
コンプレッサー34は、その作動時にエアー吸入口42を通して外部から空気を吸入し、この吸入空気を所定の圧縮比で加圧してエアー排出口44を通して外部へ吐出する。
コンプレッサー34は、大気圧の空気を0.5MPa〜1.0MPa程度まで圧縮できる圧縮能力を有している。
エアー排出口44には、耐圧ホース、パイプ等からなる共用配管46の一端部が接続されており、この共用配管46の他端部にはエアー切換弁48が接続されている。
エアー切換弁48としては、1個の吸入ポート49及び2個の排出ポート50,51を有する三方(3ポート)電磁弁が用いられている。
ここで、エアー切換弁48の吸入ポート49に共用配管46が接続され、一方の排出ポート50には、耐圧ホース、金属パイプ等の十分な耐圧性を有する配管材からなる第1エアー配管54の一端部が接続され、また他方の排出ポート51には、流体用ホース等からなる第2エアー配管56の一端部が接続されている。
第2エアー配管56の他端部は液剤容器40のエアー受入口39に接続されている。
これにより、エアー切換弁48の排出ポート51は、第2エアー配管56を通して液剤容器40のエアー受入口39に連通する。
また液剤容器40の液剤吐出口38には、低圧流体用ホース等からから注液配管58の一端部が接続されている。
図1に示されるように、ポンプアップ装置30には、エアー切換弁48と同様に、2個の吸入ポート61,62及び1個の排出ポート63を有する気液切換弁60が配置されており、この気液切換弁60における2個の吸入ポート61,62には、注液配管58の他端部及び第1エアー配管54の他端部がそれぞれ接続されている。
また気液切換弁60の排出ポート63にはジョイントホース66の一端部が接続されている。
ジョイントホース66の他端部には、タイヤ100のタイヤバルブ102にねじ止め可能とされたアダプタ68が配置されている。ジョイントホース66としては、共用配管46及び第1エアー配管54と略等しい耐圧性を有するものが用いられる。
具体的には、ジョイントホース66としては、ナイロン等の強化により強化された耐圧ホースを用いることが好ましい。
第1エアー配管54には、エアー切換弁48と気液切換弁60との間に加圧空気に対する加熱手段である加熱器70が配置されている。
図1に示されるように、加熱器70は、その外殻部として十分な耐圧性及び耐熱性を有する加熱ポット72を有しており、加熱ポット72の内部には、U字状に湾曲した加圧空気の流通路74が形成されると共に、流通路74の内面に沿って延在する発熱抵抗体76が配置されている。
ここで、発熱抵抗体76としては、例えば、電圧印加時にジュール熱を発生するハロゲンヒータ、遠赤外線を発生するセラミックヒータ等を用いることができる。
また発熱抵抗体76には、流通路74内を通過する加圧気体との接触面積を増加するために、流通路74内へ面して板状、突起状等に形成されたフィンを形成しておくことが好ましい。
ポンプアップ装置30には、ケーシング32の外側に起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82を備えた操作パネル78が設けられている。
また操作パネル78は駆動・制御回路84を内蔵すると共に電源ケーブル(図示省略)を備えており、この電源ケーブルを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両から駆動・制御回路84に電源が供給される。
駆動・制御回路84は、起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82に対する操作に応じて、後述するコンプレッサー34の駆動モーター35、切換弁48,60及び発熱抵抗体76をそれぞれ制御する。
(コンプレッサー)
図1に示すように、コンプレッサー34は駆動源として駆動モーター35を備えており、この駆動モーター35の出力軸はクランク軸(図示せず)に連結されている。
また、上述したように、コンプレッサー34は、図2に示すように、ピストン10、クランク12、クランク軸14、シリンダー16を備えている。シリンダー16には、加圧空気を送り出す排気口110が形成されている。排気口110は、シリンダー16から延び出す短い円筒部113の開口によって形成された円孔状であり、排気口周縁部110Eは円周状とされている。
また、コンプレッサー34は、排気口110の周辺を密閉するとともに圧縮空気の送給用配管Pが接続されるシリンダーヘッド114と、シリンダーヘッド114内に設けられた逆止弁116と、を備えている。なお、送給用配管Pがシリンダーヘッド114の頭部114Tに接続される形態であってもよいし、シリンダーヘッド114の側壁114Sに接続される形態であってもよい。
逆止弁116は、排気口110を開閉する円板状の弁体120と、弁体120を排気口110に向けて付勢する圧縮コイルバネ122と、シリンダー16から遠ざかる方向に弁体120の背面側から延び出すガイド棒124と、を備えている。また、シリンダーヘッド114の内側には、ガイド棒124を案内する案内凹部115が形成されている。なお、シリンダー16内の空気圧が高くなって弁体120を排気口110から離すように移動させた際、弁体120の移動距離が適切であるように、案内凹部115の凹部深さdが設定されている。
(シーリング剤)
次に、上記のようなポンプアップ装置30に用いられるシーリング剤36について説明する。
シーリング剤36は、SBR(スチレンブタジエンゴム)ラテックス、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びSBRラテックスとNBRラテックスとの混合物のゴムラテックス等のゴムラテックスを含むとともに、その水性分散剤又は水性乳剤の状態で加えられる樹脂系接着剤を有する。
更に、シーリング剤36には、パンク穴に対するシール性を高めるために、ポリエステル、ポリプロピレン、ガラス等からなる繊維材料又はウィスカーや、炭酸カルシウム、カーボンブラック等からなる充填剤(フィラー)を混合しても良く、またシール性能を安定化するためにケイ酸塩やポリスチレン粒子を混合してもよい。
またシーリング剤36には、上記成分以外に、グリコール、エチレン−グリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、消泡剤、pH調整剤、乳化剤が一般に添加される。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置30を用いてパンクしたタイヤ100を修理する作業手順を説明する。
タイヤ100にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、タイヤ100におけるタイヤバルブ102にアダプタ68をねじ止めし、ジョイントホース66をパンクしたタイヤ100へ接続する。
このとき、コンプレッサー34は停止しており、エアー切換弁48は吸入ポート49が排出ポート51に連通したポジション(加圧ポジション)になっている。
一方、気液切換弁60は、排出ポート63が吸入ポート61に連通したポジションとなって注液配管58を閉止し、注液配管58を通して液剤容器40内のシーリング剤36が自重によりタイヤ100側へ流出することを阻止している。
このとき、気液切換弁60は第1エアー配管54を開放しているが、エアー切換弁48により閉止されているので、第1エアー配管54内には、コンプレッサー34により供給される加圧空気は流通しない。
次いで、作業者は、電源ケーブルを車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだ後、操作パネル78の起動/停止ボタン80を押下する。
これに連動し、駆動・制御回路84は、コンプレッサー34を作動させて、共用配管46及び第2エアー配管56を通して液剤容器40内へ加圧空気を送り込む。
また、駆動・制御回路84は、起動/停止ボタン80の押下に連動し、加熱器70における発熱抵抗体76に駆動電圧を印加し、加圧空気が加熱ポット72内を流通する前から、発熱抵抗体76を予備加熱しておく。
駆動・制御回路84は、コンプレッサー34の作動から所定時間が経過すると、気液切換弁60における排出ポート63の連通先を排出ポート62から排出ポート61に切り換える。
これにより、液剤容器40の内部が注液配管58及びジョイントホース66を通してタイヤ100の内部に連通し、液剤容器40内からシーリング剤36が自重及び加圧空気の静圧により押し出され、このシーリング剤36が注液配管58及びジョイントホース66を通ってタイヤ100内へ注入される。
このとき、シーリング剤36は、加圧空気の静圧を受けて液剤容器40内から押し出されるので、自重のみでシーリング剤36を液剤容器40から吐出する場合と比較して短時間で規定量のシーリング剤36をタイヤ100内へ注入できる。
このとき、液剤容器40の気層部分の静圧は、シーリング剤36の粘度に応じて設定され、タイヤ100の基準圧よりもかなり低いものあっても、シーリング剤36を液剤容器40内からタイヤ100内へ注入する時間を効果的に短縮できる。
具体的には、液剤容器40内の空気静圧は、シーリング剤36の粘度に応じて0.05MPa〜0.15MPaの範囲で設定され、この範囲でシーリング剤36の粘度が高い程、高圧に設定される。
なお、シーリング剤36の液剤容器40からタイヤ100内への注入時には、液剤容器40内の空気静圧が急激に上昇しないように、駆動・制御回路84によりコンプレッサー34の駆動モーター35をタイヤ100のポンプアップ時よりも低速回転するように制御することが好ましい。
作業者は、液剤容器40内からタイヤ100内への所定量のシーリング剤36の注入が完了すると、操作パネル78の気液切換ボタン82を押下する。
この所定量のシーリング剤36の注入完了は、注入開始からの時間をパラメータとして判断しても良く、また液剤容器40に透明な窓部を設けおき、この窓部を通して作業者がシーリング剤36の注入量を確認するようにして良い。
気液切換ボタン82の押下に連動し、駆動・制御回路84は、気液切換弁60の排出ポート63の連通先を吸入ポート62から吸入ポート61に切り換え、これに同期してエアー切換弁48の吸入ポート49の連通先を排出ポート51から排出ポート50に切り換える。
これにより、コンプレッサー34から供給される加圧空気は、第1エアー配管54及びジョイントホース66を通してタイヤ100内へ供給開始され、タイヤ100の内圧を上昇させてタイヤ100を膨張させる。
このとき、第1エアー配管54内を流通する加圧空気は、加熱器70により40°C〜100°C、好ましくは60°C〜80°Cとなるように加熱されてタイヤ100内へ供給される。
これにより、シーリング剤36の硬化時間が周囲の環境温度に殆ど影響を受けなくなり、タイヤ100内へ注入されたシーリング剤36の硬化時間を安定化することができる。
この結果、例えば、周囲の環境温度の影響を受けて、後述する予備走行が完了してもシーリング剤36が未硬化のままで、あるいは予備走行前にシーリング剤36がタイヤ100内の硬化してしまい、パンク穴の補修が失敗又は不完全になることを効果的に防止できる。
この後、作業者は、コンプレッサー34に設けられた圧力ゲージ(図示省略)によりタイヤ100の内圧が規定圧になったことを確認したならば、起動/停止ボタン80を再度、押下する。
これに連動し、駆動・制御回路84はコンプレッサー34を停止する。
次いで、作業者は、アダプタ68をタイヤバルブ102から取り外してジョイントホース66をタイヤ100から切り離す。
作業者は、タイヤ100の規定圧での膨張完了後、シーリング剤36が硬化完了前に、シーリング剤36が注入されたタイヤ100を用いて一定距離に亘って予備走行する。
これにより、タイヤ100内部にシーリング剤36が均一に拡散し、シーリング剤36がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。
予備走行完了後に、作業者は、再びジョイントホース66のアダプタ68をタイヤバルブ102にねじ止めし、コンプレッサー34を作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。
これにより、タイヤ100のパンク修理が完了し、ジョイントホース66をタイヤ100から取り外せば、このタイヤ100を用いて通常の走行が可能になる。
これらの工程では、コンプレッサー34から空気が送られる際、シリンダー16内の空気圧が高くなって弁体120を押圧する力が圧縮コイルバネ122の付勢力よりも高くなると、図3に示すように、圧縮コイルバネ122が縮まって弁体120が排気口110から離れ、弁体120と排気口110との隙間から空気が排気される。
ここで、弁体120の移動方向は、ガイド棒124及び案内凹部115によって、排気口110の中心線C(ガイド棒124の長手方向)に限定されている。従って、空気が排気された後、圧縮コイルバネ122の付勢力によって弁体120が中心線Cに沿って排気口110に向けて戻る。よって、図2に示すように、弁体120が意図した所定位置に戻り、排気口110の周囲が均等な押圧力で弁体120によって押圧され、逆止弁116が密封バランス良く閉じた状態となる。
また、弁体120を排気口110に向けて付勢する付勢手段として圧縮コイルバネ122を設けているので、これにより、付勢手段の構成を簡素にすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。図4、図5に示すように、本実施形態では、第1実施形態に比べ、逆止弁116に代えて逆止弁136がシリンダーヘッド114内に設けられている。逆止弁136を構成する弁体130の排気口側は、球面部134で形成されていることにより球面状となっている。また、弁体130の形状に合わせて、圧縮コイルバネ122に代えて圧縮コイルバネ132が設けられている。圧縮コイルバネ132は、弁体130に近くなるほど半径が徐々に小さくなっている。
本実施形態では、空気が排気された後、圧縮コイルバネ132の付勢力によって弁体130が所定位置に戻って排気口110を閉じる際、図4に示すように、円周状の排気口周縁部110Eが弁体130の球面部134によって均等に押圧される。従って、排気口110が更にバランス良く密封される。
<試験例>
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、第1実施形態のポンプアップ装置の一例(以下、実施例1のポンプアップ装置という)、第2実施形態のポンプアップ装置の一例(以下、実施例2のポンプアップ装置という)、及び、従来のポンプアップ装置の一例(以下、従来例のポンプアップ装置という)を用意し、パンクしたタイヤを修理する試験を行った。ここで、図6に示すように、従来例のポンプアップ装置では、実施例1のポンプアップ装置の逆止弁116を構成するガイド棒124及び案内凹部115(何れも図2、図3参照)が形成されていない。
実施例1のポンプアップ装置、及び、実施例2のポンプアップ装置は、何れも、逆止弁が閉じる際に良好に閉じており、良好に作動した。
一方、従来例のポンプアップ装置では、逆止弁216が閉じる際、図7に示すように、弁体220の周縁部220Eが排気口110の内側に引っ掛かって所定位置に戻らずに弁が閉になっていなかったり、図8に示すように、弁体220の中心線Mが排気口110の中心線Cからずれて排気口周縁部110Eの密封バランスが悪かったりした。なお、弁体220の構成は弁体120(図2、図3参照)と同様であり、圧縮コイルバネ212によって排気口に向けて付勢されている。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態のポンプアップ装置を示す構成図である。 第1実施形態のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が閉じた状態)。 第1実施形態のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が開いた状態)。 第2実施形態のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が閉じた状態)。 第2実施形態のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が開いた状態)。 試験例で用いた従来のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が閉じた状態)。 試験例で用いた従来のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が良好に閉まっていない状態)。 試験例で用いた従来のポンプアップ装置のコンプレッサーの要部の断面図である(逆止弁が良好に閉まっていない状態)。
符号の説明
16 シリンダー
30 ポンプアップ装置
34 コンプレッサー
100 タイヤ
110 排気口
114 シリンダーヘッド
115 案内凹部(案内部)
116 逆止弁(コンプレッサー用逆止弁)
120 弁体
122 圧縮コイルバネ(付勢手段、圧縮コイルバネ)
124 ガイド棒(規制手段、ガイド棒)
130 弁体
132 圧縮コイルバネ
134 球面部(湾曲凸面状、球面状)
216 逆止弁
220 弁体
P 送給用配管

Claims (7)

  1. コンプレッサーを構成するシリンダーの排気口側に設けられたコンプレッサー用逆止弁であって、
    前記排気口を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記排気口に向けて付勢する付勢手段と、
    前記弁体の移動方向を規制する規制手段と、
    を備えたことを特徴とするコンプレッサー用逆止弁。
  2. 前記規制手段は、前記弁体から延び出すガイド棒と、
    前記ガイド棒を案内する案内部と、
    で構成されることを特徴とする請求項1に記載のコンプレッサー用逆止弁。
  3. 前記付勢手段が圧縮コイルバネで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンプレッサー用逆止弁。
  4. 前記排気口が円孔状で、
    前記弁体の前記排気口側が湾曲凸面状とされていることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載のコンプレッサー用逆止弁。
  5. 前記弁体の前記排気口側が球面状とされていることを特徴とする請求項4に記載のコンプレッサー用逆止弁。
  6. 加圧空気を送り出す排気口が形成されたシリンダーと、
    前記排気口の周辺を密閉するとともに圧縮空気の送給用配管が接続されるシリンダーヘッドと、
    前記シリンダーヘッド内に設けられた請求項1に記載のコンプレッサー用逆止弁と、
    を備えたことを特徴とするコンプレッサー。
  7. 請求項6に記載のコンプレッサーを備えたことを特徴とするポンプアップ装置。
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