JP4420740B2 - ポンプアップ装置 - Google Patents

ポンプアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4420740B2
JP4420740B2 JP2004157542A JP2004157542A JP4420740B2 JP 4420740 B2 JP4420740 B2 JP 4420740B2 JP 2004157542 A JP2004157542 A JP 2004157542A JP 2004157542 A JP2004157542 A JP 2004157542A JP 4420740 B2 JP4420740 B2 JP 4420740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder chamber
piston
air
cylinder
dead center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004157542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005337121A (ja
Inventor
裕二 竹田
隆治 泉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2004157542A priority Critical patent/JP4420740B2/ja
Publication of JP2005337121A publication Critical patent/JP2005337121A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420740B2 publication Critical patent/JP4420740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C73/00Repairing of articles made from plastics or substances in a plastic state, e.g. of articles shaped or produced by using techniques covered by this subclass or subclass B29D
    • B29C73/16Auto-repairing or self-sealing arrangements or agents
    • B29C73/166Devices or methods for introducing sealing compositions into articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を加圧(ポンプアップ)するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が普及している。この種のポンプアップ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1に示されたポンプアップ装置は、シーリング剤を収容した耐圧容器と、圧縮空気の供給源であるエアコンプレッサとを備えており、エアコンプレッサにより圧縮空気を耐圧容器内に供給することにより、圧縮空気の静圧により耐圧ホースを通して耐圧容器内からタイヤ内へ注入した後、耐圧容器及び耐圧ホースを通してタイヤ内へ圧縮空気を供給してタイヤをポンプアップする。
ところで、上記したようなポンプアップ装置に適用されるエアコンプレッサとしては、例えば、図8に示されるようなレシプロ式のものが多く用いられる。このエアコンプレッサ210には、シリンダ212及び、このシリンダ212内に往復移動可能に配設され、シリンダ212内にシリンダ室213を形成するピストン214が設けられ、このピストン214はコンロッド218を介してクランクシャフト216に連結されている。エアコンプレッサ210では、クランクシャフト216が駆動モータ(図示省略)からのトルクにより回転することにより、このクランクシャフト216の回転運動がクランクシャフト216及びコンロッド218により往復運動に変換され、ピストン214がシリンダ212内の容積を膨張させる吸入方向(下方)及びシリンダ212内の容積を縮小させる吐出方向(上方)へ一定ストロークで交互に移動する。このとき、ピストン214が吸入方向へ移動すると、シリンダ212の頂部に設けられた吸入口220からシリンダ室213内へ空気が吸入される。この後、ピストン214が下死点に達して吐出方向へ移動すると、ピストン214によりシリンダ室213内で空気が圧縮されつつ、この圧縮空気がシリンダ212頂部に設けられた吐出口222から吐出され、この圧縮空気は耐圧ホース等を通してタイヤ内へ供給される。
特許第3210863号公報(図1)
図8に示されるようなエアコンプレッサ210では、タイヤ内への圧縮空気の供給開始後にタイヤの内圧が上昇するに従って、ピストン214が下死点から上死点へ移動する際のピストン室213内の内圧が上昇し、吐出方向へ移動するピストン214の移動抵抗が徐々に増加する現象が生じる。この吐出方向へ移動するピストン214の移動抵抗の増加に伴って、エアコンプレッサ210ではクランクシャフト216を回転させるために必要となるトルクが増加するため、駆動モータに供給される駆動電流を増加させる必要がある。
またポンプアップ装置に圧縮空気の供給源としてレシプロ式のエアコンプレッサを用い、このエアコンプレッサへ車両に搭載されたバッテリーから駆動電流を供給する場合には、タイヤの内圧が所定の基準圧付近まで上昇した際に、駆動モータに車両側に設けられた電流遮断器の定格電流よりも高い電流が流れ、電流遮断器が作動することを確実に防止する必要がある。
このため、エアコンプレッサでは、タイヤの内圧が基準圧以上まで上昇した際にも、駆動モータに流れる電流が車両側の電流遮断器に設定された定格電流以下になるように、エア供給時における駆動モータの回転数及び駆動モータからクランクシャフトへのギヤ減速比を、それぞれ十分な余裕を持って設定する必要がある。この結果、タイヤ内へ圧縮空気を供給開始した直後の期間には、エアコンプレッサを本来の最大能力に対して著しく低い効率(低負荷)の状態で運転せざる得ず、これがポンプアップ装置によるタイヤのポンプアップ時間を短縮することの妨げなっている。
本発明の目的は、上記事実を考慮し、空気入りタイヤ内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフトを回転させるために必要となるトルクを平準化して、空気入りタイヤ内への圧縮空気の供給効率を向上できるポンプアップ装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係るポンプアップ装置は、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、を有し、前記可変圧縮手段は、前記シリンダを前記シリンダ室の内容積を拡縮する拡縮方向に沿って前記ピストンに対して相対的に移動可能に支持した支持部材と、空気入りタイヤの内圧上昇に従って前記シリンダ室の内容積が徐々に拡張するように、前記シリンダを前記拡縮方向に沿って移動させる容積調整機構と、を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係るポンプアップ装置は、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、を有し、前記可変圧縮手段は、前記ピストンの前記シリンダ室内に面した圧縮面に配設され、該シリンダ室の内圧上昇に従って体積が徐々に縮小する体積可変部材を有することを特徴とする。
本発明の請求項3に係るポンプアップ装置は、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、を有し、前記可変圧縮手段は、前記シリンダ室における前記吸入・吐出方向に沿った少なくとも一部分を形成し、前記シリンダ室の内部温度の上昇に従って該シリンダ室の前記吸入・吐出方向に沿った寸法を徐々に伸長する熱膨張部材を有することを特徴とする。
本発明の請求項1〜3に係るポンプアップ装置では、可変圧縮手段が、ピストンがシリンダ内における下死点から上死点に移動するまでのピストンによるシリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させることにより、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給開始した直後には、ピストンがシリンダ内における下死点から上死点に移動するまでのピストンによるシリンダ室内における空気の圧縮比が略最大になっているが、この状態では空気入りタイヤの内圧が低く(略大気圧)、ピストンが下死点から上死点へ移動開始する際のシリンダ室の内圧も低いままなので、シリンダ室内に充填された空気に対する圧縮比が大きくても、下死点から上死点へ移動するピストンによりシリンダ室内で圧縮される空気が達する最大圧も大気圧に対応する低い値になり、シリンダ室内の内圧が過度に上昇することがなくなる。
次いで、空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給開始した後、空気入りタイヤの内圧が徐々に上昇するに従って、ピストンが下死点から上死点へ移動開始する際のシリンダ室の内圧も徐々に上昇するが、このシリンダ室の内圧上昇に従って、ピストンがシリンダ内における下死点から上死点に移動するまでのピストンによるシリンダ室内における空気の圧縮比を徐々に減少できるので、シリンダ室の内圧が空気入りタイヤの内圧上昇に伴って上昇しても、下死点から上死点へ移動するピストンによりシリンダ室内で圧縮される空気の最大圧が上昇することを抑制できる。
従って、請求項1〜3に係るポンプアップ装置によれば、空気入りタイヤへの圧縮空気の供給開始後に空気入りタイヤの内圧が経時的に上昇しても、空気入りタイヤの内圧上昇に伴って下死点から上死点へ移動するピストンによりシリンダ室内で圧縮される空気の最大圧が上昇することを抑制し、空気入りタイヤ内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフトを回転させるために必要となるトルクを平準化できる。
この結果、タイヤ内への圧縮空気の供給開始から供給完了までのエア供給時に、クランクシャフトを回転させる駆動モータ等の駆動源に対する負荷変動を抑制でき、駆動源を常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になるので、空気入りタイヤのポンプアップ時間を効果的に短縮できるようになる。
なお、請求項1〜3に記載された「シリンダ室内における空気の圧縮比」とは、吸入口及び吐出口の開閉状態とは関係なく、ピストンが下死点にある時のシリンダ室の内容積(最大容積)とピストンが上死点にある時のシリンダ室の内容積(最小容積)との比(最小容積/最大容積)であって、必ずしも吸入口及び吐出口の双方が閉じた状態でのピストン室の容積比である圧縮比である必要はない。
以上説明したように、本発明に係るポンプアップ装置によれば、空気入りタイヤ内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフトを回転させるために必要となるトルクを平準化して、空気入りタイヤ内への圧縮空気の供給効率を向上できる。
以下、本発明の実施形態に係るポンプアップ装置について図面を参照して説明する。
(シーリング・ポンプアップ装置の構成)
図1には、本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が示されている。ポンプアップ装置30は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤により補修して所定の基準圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1に示されるように、ポンプアップ装置30は、その外殻部として箱状のケーシング32を備えており、ケーシング32内には、圧縮空気の供給源としてエアコンプレッサ34が配置されている。またケーシング32内には、内部にシーリング剤36を収容する液剤容器40が配置されるている。この液剤容器40内部には、ポンプアップ装置30により修理すべきタイヤの種類毎に規定された量(例えば、200cc)以上のシーリング剤が収容されている。
ここで、液剤容器40はポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂により成形されている。液剤容器40としては、一般的な空気入りタイヤの内圧として規定されている圧力(基準圧)よりもかなり低い耐圧性を有するものを用いることができ、しかも特別な気密構造を有するものを用いる必要もない。また液剤容器40には、その高さ方向に沿った上端側の隔壁部分である頂板部にエア受入口39が設けられると共に、下端側の隔壁部分である底板部に液剤吐出口38が設けられている。
図1に示されるように、エアコンプレッサ34にはエア吸入部41及びエア供給部43が設けられており、これらのエア吸入部41及びエア供給部43には、エア吸入口42及びエア供給口44がそれぞれ開口している。エアコンプレッサは、その作動時にエア吸入口42を通して外部から空気を吸入し、この吸入空気を所定の圧縮比で加圧してエア供給口44を通して外部へ吐出する。エアコンプレッサ34は、例えば、大気圧の空気を0.5MPa〜1.0MPa程度まで圧縮できる圧縮能力を有している。エア供給口44には、耐圧ホース、パイプ等からなる共用配管46の一端部が接続されており、この共用配管46の他端部にはエア切換弁48が接続されている。エア切換弁48としては、1個の吸入ポート49及び2個の排出ポート50,51を有する三方(3ポート)電磁弁が用いられている。
ここで、エア切換弁48の吸入ポート49に共用配管46が接続され、一方の排出ポート50には、耐圧ホース、金属パイプ等の十分な耐圧性を有する配管材からなる第1エア配管54の一端部が接続され、また他方の排出ポート51には、流体用ホース等からなる第2エア配管56の一端部が接続されている。共用配管46及び第1エア配管54としては、タイヤ20の基準圧に所定の安全係数(通常、2.0〜5.0)を乗じた圧力に耐え得るものを用いる必要がある。またタイヤ20の基準圧としては、車両の種類等に応じて広く範囲で変化するが、乗用車では通常0.20MPa〜0.30MPaの範囲内で適宜設定される。
第2エア配管56の他端部は、液剤容器40のエア受入口39に接続されている。これにより、エア切換弁48の排出ポート51は、第2エア配管56を通して液剤容器40のエア受入口39に連通する。また液剤容器40の液剤吐出口38には、低圧流体用ホース等からから注液配管58の一端部が接続されている。
図1に示されるように、ポンプアップ装置30には、エア切換弁48と同様に、2個の吸入ポート61,62及び1個の排出ポート63を有する気液切換弁60が配置されており、この気液切換弁60における2個の吸入ポート61,62には、注液配管58の他端部及び第1エア配管54の他端部がそれぞれ接続されている。また気液切換弁60の排出ポート63にはジョイントホース66の一端部が接続されている。ジョイントホース66の他端部には、タイヤ20のタイヤバルブ22にねじ止め可能とされたアダプタ68が配置されている。ジョイントホース66としては、共用配管46及び第1エア配管54と略等しい耐圧性を有するものが用いられる。具体的には、ジョイントホース66としては、ナイロン等の強化により強化された耐圧ホースを用いることが好ましい。
ポンプアップ装置30には、ケーシング32の外側に起動/停止ボタン72及び気液切換ボタン74を備えた操作パネル70が設けられると共に、ケーシング32内に電流遮断器76及び電源回路78が設けられている。電源回路78には、電流遮断器76を介して2芯の電源ケーブル80が接続されている。この電源ケーブル80の先端部には、車両に設置されたシガーソケット(図示省略)に挿脱可能とされたプラグ82が設けられており、このプラグ82をシガーソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリーから電源回路78に電源が供給可能となる。電源回路78は、起動/停止ボタン72及び気液切換ボタン74に対する操作に応じて、エアコンプレッサ34及び切換弁48,60の動作をそれぞれ制御する。
電流遮断器76としてはヒューズ式のものが用いられている。この電流遮断器76は、一対の外部接点(図示省略)を介して2本の導線からなる電源ケーブル80における1本の導線に直列的に接続されている。これにより、電源回路78に許容電流を越える過電流が流れてヒューズが溶断すると、電源ケーブル80が非導通となり車両のバッテリーから電源回路78への電源供給が遮断される。
エアコンプレッサ34はレシプロ型のものとして構成されており、図2に示されるように、エアコンプレッサ34には、ベアリング(図示省略)により回転可能に支持されたクランクシャフト84が設けられると共に、このクランクシャフト84の軸心Sを中心とする径方向に沿って延在するように配置されたシリンダ86が設けられている。またシリンダ86の頂部には、図2(B)に示されるように吸入口90及び吐出口92がそれぞれ開口しており、これらの吸入口90及び吐出口92には、それぞれ吸入方向及び吐出方向へのみ流体(空気)を流通可能とする吸入弁94及び吐出弁96が開閉可能に配置されている。ここで、シリンダ86の吸入口90及び吐出口92は、配管98,100を通してエア吸入口42及びエア供給口44(図1参照)にそれぞれ接続されている。
シリンダ86内には、図2(A)に示されるように、ピストン102がクランクシャフト84の軸心Sを中心とする径方向と一致する吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に収納されている。このピストン102は、シリンダ86内に円柱状の空間であるシリンダ室88を形成しており、このシリンダ室88の内容積を膨張させる吸入方向(矢印V方向)及びシリンダ室88の内容積を縮小させる吐出方向(矢印E方向)へ交互に移動する。このとき、ピストン102がシリンダ室88内で吸入方向へ移動すると、吸入口90を通してシリンダ室88内へ空気が吸入され、またピストン102が吐出方向へ移動すると、このピストン102によりシリンダ室88内の空気が圧縮されつつ吐出口92から吐出される。
クランクシャフト84には、軸心Sから外周側へ延出する扇状のカウンターウェイト104が形成されると共に、軸心Sを介してカウンターウェイト104の反対側にクランクピン106が設けられている。ピストン102は、コンロッド108を介してクランクシャフト84に連結されている。ここで、コンロッド108は、その一端部がピストン102に設けられたピストンピン110を介してピストン102に相対的に回動可能に連結され、他端部がクランクシャフト84におけるクランクピン106に相対的に回動可能に連結されている。これにより、クランクシャフト84が回転すると、このクランクシャフト84の回転運動がクランクシャフト84及びコンロッド108により吸入・吐出方向に沿ったピストン102の往復運動に変換され、ピストン102がシリンダ86内で吸入方向及び吐出方向(矢印E方向)へ一定のストロークで交互に移動する。このとき、ピストン102のストロークは、クランクシャフト84の軸心Sからクランクピン106の軸心までの軸間距離と等しくなる。またピストン102は、吸入・吐出方向に沿ってシリンダ室88の内容積を最も拡張する下死点(図2(A)参照)とシリンダ室88の内容積を最も縮小する上死点(図2(B)参照)との間で往復移動する。
クランクシャフト84には、直流の駆動モータ(図示省略)が減速機を介してトルク伝達可能に連結されている。この駆動モータは、電源回路78(図1参照)により直流電源を供給されると、減速機を介して電流値に対応するトルクをクランクシャフト84に伝達し、クランクシャフト84を一方向へ回転させる。
エアコンプレッサ34には、図2に示されるように、シリンダ86の上側にピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比をタイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少させるための容積調整機構112が設けられている。
容積調整機構112は、円筒状に形成された補助シリンダ114と、この補助シリンダ114内に配設された補助ピストン116とを備えている。補助ピストン116は、補助シリンダ114内に外部から区画された補助シリンダ室115を形成すると共に、この補助シリンダ室115の内容積を拡縮させる拡張・縮小方向へ移動可能とされている。ここで、補助ピストン116は、補助シリンダ室115内に配置された付勢部材であるコイルスプリング118により補助シリンダ室115の内容積を縮小する縮小方向へ常に付勢されている。また補助シリンダ室115は通気管120を通してシリンダ室88内に連通している。
なお、本実施形態では、補助ピストン116を付勢する付勢部材としてコイルスプリング118を用いているが、このような付勢部材としては、コイルスプリング118以外にも、補助シリンダ114内に充填された空気等の圧縮性流体や、発泡ウレタンゴム等の弾性材料を用いることができる。
ここで、容積調整機構112は、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従って補助ピストン102を徐々に補助シリンダ室115の内容積を拡張させる方向へ移動させる。すなわち、容積調整機構112では、吸入弁94が閉鎖され、かつ吐出弁96が開放された状態ではシリンダ室88及び通気管120を通して補助シリンダ室115が空気入りタイヤ20と連通し、補助シリンダ室115の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇する。この補助シリンダ室115の内圧は、補助ピストン116を拡張方向へ移動させる押圧力として作用する。従って、補助シリンダ室115内の内圧上昇に従って、補助ピストン116は、コイルスプリング118の付勢力に抗して内圧上昇量に対応する距離だけ拡張方向へ移動する。このとき、補助シリンダ室115内の内圧上昇量に対する補助ピストン116の移動量は、コイルスプリング118のバネ定数を適宜選択することにより設定可能になる。
上記のように容積調整機構112がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室88に連通した補助シリンダ室115の内容積を徐々に拡張することにより、ピストン102が下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
次に、上記のようなポンプアップ装置30に用いられるシーリング剤36について説明する。シーリング剤36は、SBR(スチレンブタジエンゴム)ラテックス、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びSBRラテックスとNBRラテックスとの混合物のゴムラテックス等のゴムラテックスを含むとともに、その水性分散剤又は水性乳剤の状態で加えられる樹脂系接着剤を有する。
更に、シーリング剤36には、パンク穴に対するシール性を高めるために、ポリエステル、ポリプロピレン、ガラス等からなる繊維材料又はウィスカーや、炭酸カルシウム、カーボンブラック等からなる充填剤(フィラー)を混合しても良く、またシール性能を安定化するためにケイ酸塩やポリスチレン粒子を混合してもよい。
またシーリング剤36には、上記成分以外に、グリコール、エチレン−グリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、消泡剤、pH調整剤、乳化剤が一般に添加される。
(シーリング・ポンプアップ装置の動作及び作用)
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置30を用いてパンクしたタイヤ20を修理する作業手順を説明する。
タイヤ20にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、タイヤ20におけるタイヤバルブ22にアダプタ68をねじ止めし、ジョイントホース66をパンクしたタイヤ20へ接続する。このとき、エアコンプレッサ34は停止しており、エア切換弁48は吸入ポート49が排出ポート51に連通したポジション(加圧ポジション)になっている。一方、気液切換弁60は、排出ポート63が吸入ポート61に連通したポジションとなって注液配管58を閉止し、注液配管58を通して液剤容器40内のシーリング剤36が自重によりタイヤ20側へ流出することを阻止している。このとき、気液切換弁60は第1エア配管54を開放しているが、エア切換弁48により閉止されているので、第1エア配管54内には、エアコンプレッサ34により供給される圧縮空気は流通しない
次いで、作業者は、電源ケーブル80のプラグ82を車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだの後、操作パネル70の起動/停止ボタン72を押下する。これに連動し、電源回路78は、エアコンプレッサ34を作動させて、共用配管46及び第2エア配管56を通して液剤容器40内へ圧縮空気を送り込む。
電源回路78は、エアコンプレッサ34の作動から所定時間が経過すると、気液切換弁60における排出ポート63の連通先を排出ポート62から排出ポート61に切り換える。これにより、液剤容器40の内部が注液配管58及びジョイントホース66を通してタイヤ20の内部に連通し、液剤容器40内からシーリング剤36が自重及び圧縮空気の静圧により押し出され、このシーリング剤36が注液配管58及びジョイントホース66を通ってタイヤ20内へ注入される。これにより、シーリング剤36は、圧縮空気の静圧を受けて液剤容器40内から押し出される。
このとき、液剤容器40内の気層部分の静圧は、シーリング剤36の粘度に応じて設定され、タイヤ20の基準圧よりもかなり低いものあっても、シーリング剤36を液剤容器40内からタイヤ20内へ注入する時間を効果的に短縮できる。具体的には、液剤容器40内の空気静圧は、シーリング剤36の粘度に応じて0.05MPa〜0.15MPaの範囲で設定され、この範囲でシーリング剤36の粘度が高い程、高圧に設定される。
作業者は、液剤容器40内からタイヤ20内への所定量のシーリング剤36の注入が完了すると、操作パネル70の気液切換ボタン74を押下する。この所定量のシーリング剤36の注入完了は、注入開始からの時間をパラメータとして判断しても良く、また液剤容器40に透明な窓部を設けおき、この窓部を通して作業者がシーリング剤36の注入量を確認するようにして良い。
気液切換ボタン74の押下に連動し、電源回路78は、気液切換弁60の排出ポート63の連通先を吸入ポート62から吸入ポート61に切り換え、これに同期してエア切換弁48の吸入ポート49の連通先を排出ポート51から排出ポート50に切り換える。これにより、エアコンプレッサ34から供給される圧縮空気は、第1エア配管54及びジョイントホース66を通してタイヤ20内へ供給開始され、タイヤ20の内圧を上昇させてタイヤ20を膨張させる。
この後、作業者は、エアコンプレッサ34に設けられた圧力ゲージ(図示省略)によりタイヤ20の内圧が規定圧になったことを確認したならば、起動/停止ボタン72を再度、押下する。これに連動し、電源回路78はエアコンプレッサ34への電源供給を停止する。次いで、作業者は、アダプタ68をタイヤバルブ22から取り外してジョイントホース66をタイヤ20から切り離す。
作業者は、タイヤ20の規定圧での膨張完了後、シーリング剤36が硬化完了前に、シーリング剤36が注入されたタイヤ20を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ20内部にシーリング剤36が均一に拡散し、シーリング剤36がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、再びジョイントホース66のアダプタ68をタイヤバルブ22にねじ止めし、エアコンプレッサ34を作動させてタイヤ20を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ20のパンク修理が完了し、ジョイントホース66をタイヤ20から取り外せば、このタイヤ20を用いて通常の走行が可能になる。
またシーリング・ポンプアップ装置30では、エアコンプレッサ34の運転中に何らかの原因、例えば、エアコンプレッサ34の損傷により駆動モータの負荷が異常上昇したり、電源回路78からの漏電等により電源ケーブル80に許容電流を越える過電流流れた場合には、この過電流は電源ケーブル80に直列的に接続された電流遮断器76にも流れることになる。従って、電源ケーブル80に過電流が所定の応答時間を超えて流れ続けると、電流遮断器76は作動し、電源ケーブル80を通じた車両のバッテリーから電源回路78への電源供給を遮断する。
以上説明した本発明の実施形態に係るポンプアップ装置30では、エアコンプレッサ34における容積調整機構112が、ピストン102がシリンダ86内における下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比をタイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少させることにより、タイヤ20内へ圧縮空気を供給開始した直後には、ピストン102によるシリンダ室内における空気の圧縮比が略最大になっているが、この状態ではタイヤ20の内圧が低く(略大気圧)、ピストン102が下死点から上死点へ移動開始する際のシリンダ室88の内圧も低いままなので、シリンダ室88内に充填された空気に対する圧縮比が大きくても、下死点から上死点へ移動するピストン102によりシリンダ室88内で圧縮される空気が達する最大圧も大気圧に対応する低い値になり、シリンダ室88内の内圧が過度に上昇することがなくなる。
次いで、ポンプアップ装置30では、タイヤ20内へ圧縮空気を供給開始した後、タイヤ20の内圧が徐々に上昇するに従って、エアコンプレッサ34におけるピストン102が下死点から上死点へ移動開始する際のシリンダ室88の内圧も徐々に上昇するが、このシリンダ室88の内圧上昇に従って、ピストン102がシリンダ86内における下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比を徐々に減少できるので、シリンダ室88の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇しても、下死点から上死点へ移動するピストン102によりシリンダ室88内で圧縮される空気の最大圧が上昇することを抑制できる。
従って、本実施形態に係るポンプアップ装置30によれば、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、このタイヤ20の内圧上昇に伴って下死点から上死点へ移動するピストン102によりシリンダ室88内で圧縮される空気の最大圧が上昇することを抑制し、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できる。
この結果、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から供給完了までの圧縮空気の供給時に、クランクシャフト84を回転させる駆動モータに対する負荷変動を抑制でき、駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になるので、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できるようになる。このとき、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から供給完了までの期間に駆動モータへ供給される駆動電流の電流値も安定化できるので、車両のバッテリーにより供給可能な定格電流値と略等しい電流を常に駆動モータに供給し、エアコンプレッサ34を高い効率で安定的に運転できるようになる。
(エアコンプレッサの変形例)
次に、本発明の実施形態に係るポンプアップ装置30に適用可能なエアコンプレッサの変形例1〜6について説明する。図3〜図7には、それぞれ図2に示されるエアコンプレッサ34に代えてポンプアップ装置30に適用可能なエアコンプレッが示されている。なお、これらの変形例1〜6に係るエアコンプレッサにおいて、図2に示されるエアコンプレッサ34と共通の部分には同一符号を付して説明を省略する。
変形例1に係るエアコンプレッサ122には、図3に示されるように、タイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室127の内容積を徐々に拡張するための容積調整機構124が設けられている。容積調整機構124には、薄肉円筒状に形成されたシリンダ126を保持するシリンダホルダ128が設けられている。シリンダホルダ128内には、内径がシリンダ126の外径よりも僅かに大きい円柱状の収納室129が設けられており、この収納室129内には、シリンダ126がピストン△△の吸入・吐出方向と平行な拡張・縮小方向に沿ってスライド可能に収納されている。この拡張・縮小方向に沿ってシリンダ126が移動することにより、シリンダ室127の内容積が拡縮する。すなわちシリンダ126が縮小方向(図3では下方)へ移動すると、シリンダ室127の内容積が縮小し、またシリンダ126が拡張方向(図3では上方)へ移動すると、シリンダ室127の内容積が拡張することになる。
また容積調整機構124には、収納室129内にシリンダ126を常に縮小方向へ付勢するコイルスプリング130が配置されている。なお、本実施形態では、シリンダ126を縮小方向へ付勢する付勢部材としてコイルスプリング130を用いているが、このような付勢部材としては、コイルスプリング130以外にも、空気ばね等の圧縮性流体を用いたものや、発泡ウレタンゴム等の弾性材料を用いることができる。
ここで、容積調整機構124は、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室127の内容積を徐々に拡張方向へ移動させる。すなわち、エアコンプレッサ122では、その吸入弁94が閉鎖され、かつ吐出弁96が開放された状態では、シリンダ室127がタイヤ20内と連通し、このシリンダ室127の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇する。このシリンダ室127の内圧は、シリンダ126を介してコイルスプリング130に押圧力として作用する。このため、シリンダ室127の内圧が上昇すると、図3(B)に示されるように、シリンダ126はコイルスプリング130の付勢力に抗して内圧上昇量に対応する距離だけ拡張方向へ移動する。このとき、シリンダ室127内の内圧上昇量に対するシリンダ126の移動量は、コイルスプリング130のバネ定数を適宜選択することにより設定可能になる。
上記のように容積調整機構124がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室127の内容積を徐々に拡張することにより、ピストン102が下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
従って、変形例1に係るエアコンプレッサ122によっても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できるので、クランクシャフト84を回転させる駆動モータ駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になり、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できる、という効果を得られる。
変形例2に係るエアコンプレッサ131には、図4に示されるように、タイヤ20の内圧上昇に従ってピストン102の下死点から上死点までのストロークを徐々に短縮するための容積調整機構132が設けられている。この容積調整機構132は、コンロッド134におけるピストンピン110とクランクピン106との中間部に設けられている。ここで、コンロッド134は、容積調整機構132を介してロッド部135とロッド部136とに分割されており、容積調整機構132は2個のロッド部135,136を連結している。
容積調整機構132には、円筒状に形成された連結筒138が設けられており、この連結筒138内には、ロッド部135,136の端部がそれぞれ挿入されている。ロッド部135,136の連結筒138内への挿入端にはそれぞれ鍔状の摺動部材140,141が形成されており、これらの摺動部材140,141は連結筒138によりコンロッド134の長手方向に沿って摺動可能に支持されている。また連結筒138は、その両端部の開口径がそれぞれ摺動部材140,141の外径よりも小さくなっている。これにより、ロッド部135,136の端部がそれぞれ連結筒138内から脱落することが防止されると共に、コンロッド134は、そのピストンピン110からクランクピン106までの寸法が伸縮可能になる。
連結筒138内には、摺動部材140と摺動部材141との間にコイルスプリング142が介装されており、このコイルスプリング142は、摺動部材140と摺動部材141とを常に間隔を広げる方向へ付勢している。ここで、コンロッド134のピストンピン110からクランクピン106までの寸法が伸縮することにより、シリンダ室88の内容積が拡縮すする。すなわちコンロッド134が伸長するとシリンダ室88の内容積ストロークが減少し、コンロッド134が縮長すると、シリンダ室88の内容積が拡張することになる。
ここで、容積調整機構132は、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従ってコンロッド134を徐々に縮長してシリンダ室88の内容積を減少させる。すなわち、エアコンプレッサ131では、その吸入弁94が閉鎖され、かつ吐出弁96が開放された状態では、シリンダ室88がタイヤ20内と連通し、このシリンダ室88の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇する。このシリンダ室88の内圧は、ピストン102及びロッド部135を介してコイルスプリング142に圧縮力として作用する。このため、シリンダ室88内の内圧が上昇すると、図4(B)に示されるように、コンロッド134は、容積調整機構132により内圧上昇量に対応する寸法だけ縮長し、シリンダ室88の内容積をコンロッド134の縮長量と対応する量だけ減少させる。このとき、シリンダ室88の内圧上昇量に対するコンロッド134の縮長量は、コイルスプリング142のバネ定数を適宜選択することにより設定可能になる。
上記のように容積調整機構132がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従ってピストン102のストロークを徐々に減少させることにより、ピストン102が下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
従って、変形例2に係るエアコンプレッサ131によっても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できるので、クランクシャフト84を回転させる駆動モータ駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になり、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できる、という効果を得られる。
変形例3に係るエアコンプレッサ144には、図5に示されるように、ピストン102におけるシリンダ室88内に面した圧縮面103に吸入・吐出方向に沿って扁平なプレート状に形成された体積可変部材148が固着されている。この体積可変部材148は、空気等の圧縮性流体が封入された伸縮可能な袋体により構成されており、シリンダ室88の内圧上昇に従って体積が徐々に縮小するようになっている。なお、本実施形態では、体積可変部材148を圧縮性流体が封入された袋体により構成したが、これ以外にも、例えば、発泡ウレタンゴム等の発泡性材料や、このような発泡材料を収納した伸縮可能な袋体により体積可変部材を形成するようにしても良い。
エアコンプレッサ144では、その吸入弁94が閉鎖され、かつ吐出弁96が開放された状態では、シリンダ室88がタイヤ20内と連通し、このシリンダ室127の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇する。このシリンダ室127の内圧は、体積可変部材148に対して圧縮力として作用する。このため、シリンダ室88の内圧が上昇すると、図5(B)に示されるように、体積可変部材148はシリンダ室88の内圧上昇量に対応する量だけ体積が縮小する。このとき、シリンダ室88の内圧上昇量に対する体積可変部材148の容積縮小量は、所望の体積弾性係数が得られるように圧縮性流体の種類、圧縮性流体が封入された袋体の材質等を適宜選択することにより設定可能になる。
上記のように体積可変部材148の体積がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に縮小することにより、ピストン102が下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室88内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
従って、変形例3に係るエアコンプレッサ144によっても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できるので、クランクシャフト84を回転させる駆動モータ駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になり、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できる、という効果を得られる。
変形例4に係るエアコンプレッサ150には、図6に示されるように、タイヤ20の内圧上昇に従ってピストン152における圧縮面103からピストンピン110までの吸入・吐出方向に沿った長さであるピストン高さHを伸縮可能とするピストン高さ調整機構154が設けられている。ピストン高さ調整機構154は、ピストン152における圧縮面103からピストンピン110との中間部に設けられている。ここで、ピストン152は、ピストン高さ調整機構154を介して圧縮面103側のブロック部156とピストンピン110側のブロック部158とに分割されており、ピストン高さ調整機構154は2個のブロック部156,158を連結している。
ピストン高さ調整機構154にはブロック部156,158との間に介装されたコイルスプリング160が設けられており、このコイルスプリング160は、ブロック部156とブロック部158を弾性的に連結している。これにより、コイルスプリング160が寸法が伸縮すると、ピストン152のピストン高さHが変化する。すなわちコイルスプリング160が伸長すると、ピストン152のピストン高さHが増加し、コイルスプリング160が縮長すると、ピストン152のピストン高さHが減少することになる。
ここで、ピストン高さ調整機構154は、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従ってピストン高さHを徐々に縮長する。すなわち、エアコンプレッサ150では、その吸入弁94が閉鎖され、かつ吐出弁96が開放された状態では、シリンダ室88がタイヤ20内と連通し、このシリンダ室88の内圧がタイヤ20の内圧上昇に伴って上昇する。このシリンダ室88の内圧は、ピストン152のブロック部156を介してコイルスプリング160に圧縮力として作用する。このため、シリンダ室88内の内圧が上昇すると、図6(B)に示されるように、コイルスプリング160はシリンダ室88の内圧上昇量に対応する寸法だけ縮長し、ピストン高さHをコイルスプリング160の縮長量と等しい距離だけ減少させる。このとき、シリンダ室88の内圧上昇量に対するピストン高さHの縮長量は、コイルスプリング160のバネ定数を適宜選択することにより設定可能になる。
上記のようにピストン高さ調整機構154がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従ってピストン152のピストン高さHを徐々に減少させることにより、ピストン152が下死点から上死点に移動するまでのピストン152によるシリンダ室88内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
従って、変形例4に係るエアコンプレッサ150によっても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できるので、クランクシャフト84を回転させる駆動モータ駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になり、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できる、という効果を得られる。
変形例5に係るエアコンプレッサ162には、図7に示されるように、薄肉円筒状に形成されたシリンダ164における吸入・吐出方向に沿った一部分がリング状の熱膨張部材166により形成されている。この熱膨張部材166は、熱膨張係数が大きい金属材料、例えば、バイメタルの高膨張層に用いられる鉄−ニッケル系合金により形成されている。熱膨張部材166は、吸入・吐出方向に沿って下死点にあるピストン102の圧縮面103よりも上死点側に配置、すなわちシリンダ室165内へ面するように配置されている。これにより、熱膨張部材166は、シリンダ室165の内部温度の上昇に従って吸入・吐出方向に沿って熱膨張し、シリンダ室165の吸入・吐出方向に沿った寸法を熱膨張量と等しいだけ伸長する。
ここで、エアコンプレッサ162では、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室165の内圧も上昇する。このとき、シリンダ室165の内圧上昇に伴ってピストン102がシリンダ室165内で空気を圧縮変化(ポリトロープ変化)させる際に発生する発熱量が増加する。従って、エアコンプレッサ162では、ポンプアップ装置30によるタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、このタイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室165の内部温度が徐々に上昇すると共に、熱膨張部材166がシリンダ室165内の温度上昇に応じて吸入・吐出方向に沿って熱膨張し、シリンダ室165の吸入・吐出方向に沿った寸法を熱膨張量と等しいだけ伸長する。このとき、シリンダ室165の内部温度の上昇量に対するシリンダ室165の伸長量は、熱膨張部材166を形成する金属材料を適宜選択し、所望の熱膨張率を得ることにより設定可能になる。
上記のように熱膨張部材166がタイヤ20内への圧縮空気の供給時に、タイヤ20の内圧上昇に従ってシリンダ室165の吸入・吐出方向に沿った寸法を熱膨張量と等しいだけ伸長し、シリンダ室165の内容積を徐々に拡張することにより、ピストン102が下死点から上死点に移動するまでのピストン102によるシリンダ室165内における空気の圧縮比が、タイヤ20の内圧上昇に従って徐々に減少することになる。
従って、変形例5に係るエアコンプレッサ162によっても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始後にタイヤ20の内圧が経時的に上昇しても、タイヤ20内への圧縮空気の供給開始から完了までにおけるクランクシャフト84を回転させるために必要となるトルクを平準化できるので、クランクシャフト84を回転させる駆動モータ駆動モータを常に高い効率(高負荷)で運転することが可能になり、タイヤ20に対するシーリング剤36の注入時間及びポンプアップ時間を効果的に短縮できる、という効果を得られる。
また本実施形態に係るポンプアップ装置30は、エアコンプレッサ34,122,131,144,150,162及びシーリング剤36を収容した液剤容器40が装置内に収納され、この液剤容器40内のシーリング剤36をタイヤ20へ注入する注入作業と、この注入作業の完了後にタイヤ20内へ加圧空気を供給するポンプアップ作業とをそれぞれ自動的に行うもの(シーリング・ポンプアップ装置)であるが、本実施形態に係る各エアコンプレッサ34,122,131,144,150,162は、シーリング剤36を収容した液剤容器が装置本体とは分離して設けられたシーリング・ポンプアップ装置において、この液剤容器を作業者が手等により圧縮変形させ、又は液剤容器内へ圧縮空気を供給することより、液剤容器内のシーリング剤をタイヤ20内へ注入した後、このシーリング剤が注入されたタイヤ20内へ加圧空気を供給するシーリング・ポンプアップ装置に用いても良く、またタイヤ20内に圧縮空気を供給してタイヤ20の内圧を必要に応じて昇圧するだけの装置(ポンプアップ装置)に用いても良い。
図8に示される従来のレシプロ式エアコンプレッサ(比較例1及び2)及び、図2に示される容積調整機構を備えた本発明に係るエアコンプレッサ(実施例)をそれぞれ用いて空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給した結果を以下に説明する。
図9(A)のグラフには、空気の圧縮比がRHに設定された従来のエアコンプレッサ(比較例1)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧PSまで昇圧した際の駆動モータに流れる電流値と、空気の圧縮比がRL(RL<RH>に設定された従来のエアコンプレッサ(比較例2)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際の駆動モータに流れる電流値と、初期の空気の圧縮比がRHに設定され、空気入りタイヤの内圧が規定圧PSに達したときの空気の圧縮比がRLに設定された本発明に係るエアコンプレッサ(実施例)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際の駆動モータに流れる電流値がそれぞれ示されている。
また図9(B)のグラフには、空気の圧縮比がRHに設定された従来のエアコンプレッサ(比較例1)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際に吐出される圧縮空気の流量と、空気の圧縮比がRL(RL<RH>に設定された従来のエアコンプレッサ(比較例2)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際に吐出される圧縮空気の流量と、初期の空気の圧縮比がRHに設定され、空気入りタイヤの内圧が規定圧PSに達したときの空気の圧縮比がRLに設定された本発明に係るエアコンプレッサ(実施例)を用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際に吐出される圧縮空気の流量がそれぞれ示されている。
図9(A)から明かなように、比較例1及び2に係るエアコンプレッサでは圧力上昇に対して略直線的に駆動モータを流れる電流値が増加するが、実施例に係るエアコンプレッサでは、比較例1及び2に係るエアコンプレッサと比較し、圧力が上昇するに従って駆動モータを流れる電流値の増加率が低下し、また運転開始直後を除いて比較例1に係るエアコンプレッサよりも駆動電流を低いものにできる。
また図9(B)から明かなように、実施例に係るエアコンプレッサでは、運転開始時には比較例1に係るエアコンプレッサと略等しい圧縮空気の流量が得られ、また規定圧PSに達した運転完了時を除いて比較例2に係るエアコンプレッサを常に上回る圧縮空気の流量を得られる。
本発明の実施形態に係るシーリング・ポンプアップ装置の構成を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの一例を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの変形例1を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの変形例2を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの変形例3を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの変形例4を示す構成図である。 図1に示されるポンプアップ装置に適用可能なエアコンプレッサの変形例5を示す構成図である。 タイヤのポンプアップ装置に適用可能な従来のエアコンプレッサを示す構成図である。 (A)は本発明及び従来のエアコンプレッサを用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際の駆動モータに流れる電流値の変化を示すグラフ、(B)は本発明及び従来のエアコンプレッサを用いて空気入りタイヤの内圧を大気圧から所定の規定圧まで昇圧した際に吐出される圧縮空気の流量の変化を示すグラフである。
符号の説明
20 タイヤ(空気入りタイヤ)
30 ポンプアップ装置(空気入りタイヤ)
34 エアコンプレッサ
36 シーリング剤
84 クランクシャフト
86 シリンダ
88 シリンダ室
88 補助シリンダ室
90 吸入口
90 吸入弁
92 吐出口
94 吸入弁
96 吐出弁
102 ピストン
102 補助ピストン
103 圧縮面
108 コンロッド
110 ピストンピン
112 容積調整機構
114 補助シリンダ
115 補助シリンダ室
116 補助ピストン
118 コイルスプリング
120 通気管
122 エアコンプレッサ
124 容積調整機構
126 シリンダ
127 シリンダ室
128 シリンダホルダ
129 収納室
130 コイルスプリング
131 エアコンプレッサ
132 容積調整機構
134 コンロッド
135、136 ロッド部
138 連結筒
140、141 摺動部材
142 コイルスプリング
144 エアコンプレッサ
148 体積可変部材
150 エアコンプレッサ
152 ピストン
154 ピストン高さ調整機構
156、158 ブロック部
160 コイルスプリング
162 エアコンプレッサ
164 シリンダ
165 シリンダ室
166 熱膨張部材

Claims (3)

  1. 空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、
    外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、
    前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、
    前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、
    前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、
    を有し、
    前記可変圧縮手段は、前記シリンダを前記シリンダ室の内容積を拡縮する拡縮方向に沿って前記ピストンに対して相対的に移動可能に支持した支持部材と、空気入りタイヤの内圧上昇に従って前記シリンダ室の内容積が徐々に拡張するように、前記シリンダを前記拡縮方向に沿って移動させる容積調整機構と、を有することを特徴とするポンプアップ装置。
  2. 空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、
    外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、
    前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、
    前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、
    前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、
    を有し、
    前記可変圧縮手段は、前記ピストンの前記シリンダ室内に面した圧縮面に配設され、該シリンダ室の内圧上昇に従って体積が徐々に縮小する体積可変部材を有することを特徴とするポンプアップ装置。
  3. 空気入りタイヤ内へ圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するポンプアップ装置であって、
    外気を吸入する吸入口及び圧縮空気を吐出すると共に空気入りタイヤへ接続される吐出口がそれぞれ設けられたシリンダと、
    前記シリンダ内に所定の吸入・吐出方向に沿って往復移動可能に配設されると共に外部から区画されたシリンダ室を形成し、前記シリンダ室の内容積を膨張させる吸入方向への移動時に前記吸入口から前記シリンダ室内へ空気を吸入させ、前記シリンダ室の内容積を縮小させる吐出方向への移動時に前記シリンダ室内の空気を圧縮しつつ前記吐出口から吐出させるピストンと、
    前記ピストンがコンロッドを介して連結され、外部からのトルクにより回転するに従って、前記ピストンが前記シリンダ内における所定の下死点から上死点まで吐出方向へ移動した後、前記上死点から前記下死点に前記吸入方向へ移動するように、前記ピストンを前記シリンダ内で往復運動させるクランクシャフトと、
    前記ピストンが前記下死点から前記上死点に移動するまでの該ピストンによる前記シリンダ室内における空気の圧縮比を、空気入りタイヤの内圧上昇に従って徐々に減少させる可変圧縮手段と、
    を有し、
    前記可変圧縮手段は、前記シリンダ室における前記吸入・吐出方向に沿った少なくとも一部分を形成し、前記シリンダ室の内部温度の上昇に従って該シリンダ室の前記吸入・吐出方向に沿った寸法を徐々に伸長する熱膨張部材を有することを特徴とするポンプアップ装置。
JP2004157542A 2004-05-27 2004-05-27 ポンプアップ装置 Expired - Fee Related JP4420740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157542A JP4420740B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 ポンプアップ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004157542A JP4420740B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 ポンプアップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005337121A JP2005337121A (ja) 2005-12-08
JP4420740B2 true JP4420740B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35490965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004157542A Expired - Fee Related JP4420740B2 (ja) 2004-05-27 2004-05-27 ポンプアップ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420740B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6169727B2 (ja) * 2013-02-07 2017-07-26 周 文三 空気圧縮機装置
DE102013107850A1 (de) * 2013-07-23 2015-01-29 Continental Reifen Deutschland Gmbh Kompressor mit Druckbegrenzung
CN111852816A (zh) * 2020-06-04 2020-10-30 聂伦喜 天然气降压机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005337121A (ja) 2005-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5021242B2 (ja) シーリングポンプアップ装置
WO2005115730A1 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2007182036A (ja) コネクタ、及び、コネクタセット
JP4420740B2 (ja) ポンプアップ装置
JP2009121268A (ja) コンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置
AU2013101404A4 (en) Cylinder Seat of an Air Compressor of a Tire Repair Machine
JP2007076104A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2007191045A (ja) ポンプアップ装置
WO2005110825A1 (ja) シーリング・ポンプアップ装置及びポンプアップ装置
JP2009208343A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP3195506U (ja) コンプレッサユニット
JP4210149B2 (ja) タイヤのシーリング・ポンプアップ装置及びポンプアップ装置
JP4323860B2 (ja) タイヤのシーリング・ポンプアップ装置
JP2006009778A (ja) ポンプアップ装置及びシーリング剤注入装置
JP6259112B2 (ja) 膨張可能な対象物を封止して膨張させるための装置
JP4512501B2 (ja) タイヤのシーリング・ポンプアップ装置
JP4559835B2 (ja) タイヤのシーリング・ポンプアップ装置
JP2006103499A (ja) ポンプアップ装置
JP2005131999A (ja) シーリング・ポンプアップ装置及びアダプタ
JP2006105045A (ja) コンプレッサ及びポンプアップ装置
JP2010208192A (ja) シーリング・ポンプアップ装置、及び、シーリング・ポンプアップ方法
JP6445003B2 (ja) 圧力制限型コンプレッサとシール剤容器とを備えた、膨らまし可能な物体を充填する装置
JP2005248808A (ja) ポンプアップ装置
KR101987686B1 (ko) 공압 조절장치 및 이를 이용한 자동차용 쇽업소버 시스템
JP2007106071A (ja) シーリング・ポンプアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees