JP2007203586A - バルブコネクタ - Google Patents

バルブコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007203586A
JP2007203586A JP2006024666A JP2006024666A JP2007203586A JP 2007203586 A JP2007203586 A JP 2007203586A JP 2006024666 A JP2006024666 A JP 2006024666A JP 2006024666 A JP2006024666 A JP 2006024666A JP 2007203586 A JP2007203586 A JP 2007203586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
sealing
tire
inner member
communication hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006024666A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Inoue
裕介 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2006024666A priority Critical patent/JP2007203586A/ja
Publication of JP2007203586A publication Critical patent/JP2007203586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】少ない部品点数でシーリング剤の漏洩を防止する。
【解決手段】パッキン15は、ゴム等の弾性材料により構成され、リング状の内外シーリング部15A、バルブシーリング部15B、及び連接部15Cが一体成型されて構成されている。内外シーリング部15A、バルブシーリング部15B、及び連接部15Cの内径は同一とされ、内壁により開口14Dの内側に流路LRを構成している。パッキン15は、内外シーリング部15Aが開口14Dの外側に、バルブシーリング部15Bが開口14Dの内側に、連接部15Cが開口14Dに取り付けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入した後、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧させるシーリング・ポンプアップ装置に用いられるバルブコネクタに関する。
近年、車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、シーリング剤をタイヤの内部に注入してタイヤのパンク穴を補修すると共に、タイヤの内圧を所定の基準圧まで加圧(ポンプアップ)するタイヤのシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「タイヤシーリング装置」という。)が普及している。
上記のようなタイヤシーリング装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。 このシーリング・ポンプアップ装置によると、タイヤがパンクした場合には、作業者はパンクしたタイヤのタイヤバルブにジョイントホースの先端を固定し、シーリング剤容器に収納されたシーリング剤をジョイントホースを通じてタイヤ内に供給する。所定量のシーリング剤の供給が完了すると、タイヤの内圧が規定圧に達するまで、エアコンプレッサによりタイヤ内に空気が送り込まれる。
ところで、タイヤバルブとジョイントホースとを接続するために、通常、ジョイントホースの先端部には、バルブコネクタが取り付けられている(例えば、特許文献2参照)。バルブコネクタの内部をシーリング剤が通過するため、シーリング剤の供給時や圧抜きの際におけるシーリング剤の漏洩を防止する必要がある。シーリング剤の漏洩を防止するために、通常、各部材の接合部分にパッキン等が配置されるが、複数のパッキンが必要となり、部品点数も増加する。
特開2004−338158号公報 特開2004−358949号公報
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、少ない部品点数でシーリング剤の漏洩を防止することの可能なバルブコネクタを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るバルブコネクタは、パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入すると共に、前記空気入りタイヤへ加圧空気を供給するシーリング・ポンプアップ装置の、タイヤバルブとの接続に用いられるバルブコネクタであって、円筒状とされ、軸方向にシーリング剤流路が構成されると共に、一端側に前記シーリング剤及び加圧空気を供給するホースと接続されるホース接続部が形成され、他端側に連通孔の開口された内側部材と、前記内側部材の外周を覆い、前記内側部材と周方向に相対回転可能に取り付けられると共に、前記連通孔側に前記タイヤバルブと螺合される螺合部を有する外側部材と、前記連通孔から前記内側部材の外側に突出され前記螺合部に螺合された前記タイヤバルブにより押圧される被押圧突起部、及び、前記内側部材の内部に配置され前記連通孔を閉鎖する閉鎖位置と前記閉鎖位置よりも前記ホース接続部側で前記連通孔を開放する開放位置との間を移動するシーリング部、を有するバルブ部材と、前記内側部材の前記連通孔の外側に配置され前記内側部材と前記外側部材との間をシーリングする内外シーリング部と、前記内側部材の前記連通孔の内側に配置され、前記閉鎖位置で前記バルブ部材の前記シーリング部と前記内側部材との間をシーリングするバルブシーリング部と、前記内外シーリング部及び前記バルブシーリング部とを連接し前記連通孔内に配置された連接部と、を有するパッキンと、前記バルブ部材を前記閉鎖位置へ付勢する付勢部材と、を備えている。
上記構成のバルブコネクタは、互いに相対回転可能な内側部材と外側部材とを含んで構成され、内側部材の円筒内側にシーリング剤流路が構成されている。内側部材に構成された連通孔は、タイヤバルブとの非接続時には、バルブ部材が閉鎖位置に配置されて閉鎖されている。バルブ部材のシーリング部と連通孔との間にはパッキンのバルブシーリング部が配置されており、バルブシーリング部によりシーリング部と内側部材との間がシーリングされる。また、連通孔の外のタイヤバルブ側には、パッキンの内外シーリング部が配置され、内外シーリング部により、内側部材と外側部材との隙間がシーリングされる。そして、バルブシーリング部と内外シーリング部とは、連接部により連接されている。
上記構成によれば、連接部によりバルブシーリング部と内外シーリング部とが連接されて1つのパッキンが構成されており、複数箇所を1つのパッキンでシーリングすることができ、部品点数を少なくすることができる。
本発明の請求項2に係るバルブコネクタは、前記内外シーリング部、前記バルブシーリング部、及び、前記連接部が、一体成形されていることを特徴とする。
このように、一体成形により、パッキンを容易に製造することができる。
本発明の請求項3に係るバルブコネクタは、前記内側部材が、互いの軸方向に対向する側から一方の内側壁と他方の外側壁とが密着するように組み付けられる一対の部材で構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、内側部材を容易に組み立てることができる。
本発明の請求項4に係るバルブコネクタは、前記外側部材が、互いの軸方向に対向する側から一方の内側壁と他方の外側壁とが密着するように組み付けられる一対の部材で構成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、外側部材を容易に組み立てることができる。
以上説明したように、本発明のバルブコネクタによれば、少ない部品点数でシーリング剤の漏洩を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係るバルブコネクタについて説明する。
図1には、本発明の実施形態に係るバルブコネクタが用いられるシーリング・ポンプアップ装置(以下、単に「ポンプアップ装置」という。)が示されている。ポンプアップ装置30は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、そのタイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤをシーリング剤36により補修して規定圧まで内圧を再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1示されるように、ポンプアップ装置30は、その筐体として箱状のケーシング32を備えており、ケーシング32内には、加圧空気の供給源としてエアコンプレッサ34、及び、内部にシーリング剤36を収容するシーリング剤容器40が配置されている。このシーリング剤容器40内には、修理すべきタイヤ120のシーリング剤36が収容されている。
ここで、シーリング剤容器40は、ポリカーボネートを材質として成形され、半透明又は透明とされている。またシーリング剤容器40には、その高さ方向(矢印H方向)に沿った上端側の隔壁部分である頂板部にエア受入口39が設けられると共に、下端側の隔壁部分である底板部にシーリング剤吐出口38が設けられている。
さらに、エアコンプレッサ34には、エア吸入部41及びエア供給部43が設けられており、これらのエア吸入部41及びエア供給部43には、エア吸入口42及びエア供給口44がそれぞれ開口している。エアコンプレッサ34は、その作動時にエア吸入口42を通じて外部から空気を吸入し、この吸入空気を所定の圧縮比で加圧してエア供給口44を通じて外部へ吐出する。エアコンプレッサ34は、大気圧の空気を0.5MPa〜1.0MPa程度まで圧縮できる圧縮能力を有している。
また、エア供給口44には、耐圧ホース、パイプ等からなる共用配管46の一端部が接続されており、この共用配管46の他端部にはエア切換弁48が接続されている。エア切換弁48としては、1個の吸入ポート49及び2個の排出ポート50,51を有する三方(3ポート)電磁弁が用いられている。
ここで、エア切換弁48の吸入ポート49に共用配管46が接続され、一方の排出ポート50には、耐圧ホース、金属パイプ等の十分な耐圧性を有する配管材からなる第1エア配管54の一端部が接続され、また他方の排出ポート51には、流体用ホース等からなる第2エア配管56の一端部が接続されている。共用配管46及び第1エア配管54としては、タイヤ120の基準圧に所定の安全係数(通常、2.0〜5.0)を乗じた圧力に耐え得るものを用いる必要がある。またタイヤ120の規定圧としては、車両の種類等に応じて広く範囲で変化するが、乗用車では通常0.20MPa〜0.30MPaの範囲内で適宜設定される。
第2エア配管56の他端部はシーリング剤容器40のエア受入口39に接続されている。これにより、エア切換弁48の排出ポート51は、第2エア配管56を通じてシーリング剤容器40のエア受入口39に連通する。またシーリング剤容器40のシーリング剤吐出口38には、注液配管58の一端部が接続されている。
さらに、ポンプアップ装置30には、エア切換弁48と同様に、2個の吸入ポート61,62及び1個の排出ポート63を有する気液切換弁60が配置されており、この気液切換弁60における2個の吸入ポート61,62には、注液配管58の他端部及び第1エア配管54の他端部がそれぞれ接続されている。また気液切換弁60の排出ポート63にはジョイントホース66の一端部が接続されている。
ジョイントホース66の他端部には、タイヤ120のタイヤバルブ122にねじ止め可能とされたバルブコネクタ10が配置されている。バルブコネクタ10の詳細については、後述する。ジョイントホース66としては、共用配管46及び第1エア配管54と略等しい耐圧性を有するものが用いられる。
ポンプアップ装置30には、ケーシング32の外側に起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82を備えた操作パネル78が設けられている。また操作パネル78は駆動・制御回路84を内蔵すると共に電源ケーブル(図示省略)を備えており、この電源ケーブルを、例えば、車両に設置されたシガレットライターのソケットに差込むことにより、車両から駆動・制御回路84に電源が供給される。駆動・制御回路84は、起動/停止ボタン80及び気液切換ボタン82に対する操作に応じて、エアコンプレッサ34、エア切換弁48,及び気液切換弁60をそれぞれ制御する。
次に、上記のようなポンプアップ装置30に用いられるシーリング剤36について説明する。シーリング剤36は、SBR(スチレンブタジエンゴム)ラテックス、NBR(アクリルニトリル−ブタジエンゴム)ラテックス及びSBRラテックスとNBRラテックスとの混合物のゴムラテックス等のゴムラテックスを含むとともに、その水性分散剤又は水性乳剤の状態で加えられる樹脂系接着剤を有する。
更に、シーリング剤36には、パンク穴に対するシール性を高めるために、ポリエステル、ポリプロピレン、ガラス等からなる繊維材料又はウィスカーや、炭酸カルシウム、カーボンブラック等からなる充填剤(フィラー)を混合しても良く、またシール性能を安定化するためにケイ酸塩やポリスチレン粒子を混合してもよい。
またシーリング剤36には、上記成分以外に、グリコール、エチレン−グリコール、プロピレングリコール等の凍結防止剤、消泡剤、pH調整剤、乳化剤が一般に添加される。
次に、バルブコネクタ10について、詳細に構成を説明する。
図2に示すように、バルブコネクタ10は、第1内側部材12、第2内側部材14、第1外側部材16、第2外側部材18、バルブ部材20、及び、スプリング22を備えている。
第1内側部材12は、略円筒状とされ、一端側にジョイントホース66を接続可能なホース接続部12Aが形成されている。ホース接続部12Aの外径及び内径は、他端側よりも小さく、ホース接続部12Aの基端部には段差12Bが構成されている。第1内側部材12のホース接続部12Aと逆側の外周壁には、雄ねじ12Nが形成されており、第2内側部材14の内壁に形成される雌ねじ14Nと螺合可能とされている。第1内側部材12の外周壁の段差12Bよりも雄ねじ12N側には、溝12Cが構成されている、溝12Cには、Oリング12Oが配置されている。
第2内側部材14は、略円筒状とされ、第1内側部材12と逆側の外径及び内径が第1内側部材12側よりも小さく、段差14Bが構成されている。大径側の内径は、第1内側部材12の外形よりも大きく構成されている。第2内側部材14の小径側端部には、第2内側部材14の開口を覆うように底面部14Cが形成され、底面部14Cの中央には、開口14Dが構成されている。第2内側部材14の大径側の内側には、第1内側部材12の雄ねじ12Nと螺合可能な雌ねじ14Nが形成されている。
バルブ部材20は、開口14Dよりも小径で軸方向Mに長尺の被押圧部20A、及び、開口14Dよりも大径のバルブ部20Bを備えている。被押圧部20Aとバルブ部20Bとは一体的に構成され、バルブ部20Bの被押圧部20Aと逆側には中空20Rが構成されている。また、バルブ部20Bの被押圧部20A側の外周部には、切欠き20Kが構成されている。切欠き20Kと中空20Rは連通されている。中空20Rには円柱状のリブ20Dが形成されている。図3に示されるように、バルブ部材20は、被押圧部20Aが開口14Dから突出されるようにして、第2内側部材14の内部に配置される。
開口14Dの内側及び外側には、パッキン15が配置されている。パッキン15は、ゴム等の弾性材料により構成され、図5に示すように、リング状の内外シーリング部15A、バルブシーリング部15B、及び連接部15Cが一体成型されて構成されている。内外シーリング部15A、バルブシーリング部15B、及び連接部15Cの内径は同一とされ、内壁により開口14Dの内側に流路LRを構成している。内外シーリング部15Aの外径は、第2外側部材18の後述する本体部18B側の内径と略等しく、バルブシーリング部15Bの外径は、第2内側部材14の開口14D側の内径と略等しく、連接部15Cの外径は、開口14Dと略等しく構成されている。パッキン15は、第2内側部材14の外側から、バルブシーリング部15Bを変形させながら開口14Dを通して第2内側部材14の内部へ挿入することにより開口14Dの内外に取り付けられる。すなわち、内外シーリング部15Aが開口14Dの外側に、バルブシーリング部15Bが開口14Dの内側に、連接部15Cが開口14Dに取り付けられる。パッキン15が取り付けられると、シーリング剤36の流出口の内壁(シーリング部15A、連接部15C、バルブシーリング部15Bの内壁で構成される)は、シーリング剤36の流出方向に沿った形状となるので(図4参照)、流路抵抗を小さくすることができる。
上記構成のパッキン15とすることにより、1部材で2カ所のシーリングを行うことができ、部品点数を少なくすることができる。
バルブ部材20のバルブ部20B側には、スプリング22が配置されている。スプリング22の一端側はリブ20Dの外周に被せられ、他端側は第1内側部材12の段差12B部分の内側に当接される。
第1内側部材12と第2内側部材14とは、軸方向Mに対向する方向から第1内側部材12を第2内側部材14の内部に挿入すると共に、雄ねじ12Nと雌ねじ14Nとを螺合させることにより組み付けられる。組み付けにより、Oリング12Oが第1内側部材12の外周壁と第2内側部材14の内周壁との間をシーリングする。また、内部にシーリング剤流路SRが構成される。シーリング剤流路SRの第2内側部材14側にはバルブ部材20が配置され、第1内側部材12側にはスプリング22が配置されている。バルブ部材20は、スプリング22により外縁がバルブシーリング部15Bに当接される閉鎖位置P1へ付勢されている。バルブ部材20は、シーリング剤流路SR内に押し込まれて外縁がバルブシーリング部15Bから離れる開放位置P2へ移動可能とされている。バルブ部材20が閉鎖位置P1に配置された状態では、開口14Dは閉鎖され、開放位置P2に配置された状態で開口14Dは開放されている。バルブ部材20が開放位置P2へ移動する際にも、バルブシーリング部15Bは、内外シーリング部15Aと連接されているので、シーリング剤流路SR内で不用意に移動することがない。開口14Dが開放されると、シーリング剤流路SRとタイヤバルブ122とは連通される。
第2外側部材18は、略円筒形とされ、タイヤバルブ122と螺合可能な雌ねじ18Nが内側壁に形成された係合部18A、及び、第2内側部材14が嵌入される本体部18Bを有している。本体部18Bの内径及び外径は、係合部18Aよりも大径とされ、段差18Dが構成されている。段差18Dの外側には、径方向外側に突状のリブ18Eが形成されている。リブ18Eよりも本体部18B側の外周には、雄ねじ18Mが構成されている。本体部18Bの内側は、係合部18A側の内径が他方の内径よりも僅かに小さく構成されている。係合部18A側の内径は、第2内側部材14の小径側の外形よりも僅かに大きく構成されている。本体部18Bの内側の係合部18Aとの境界部分には、パッキン15の内外シーリング部15Aが配置される。内外シーリング部15Aは、内径が係合部18Aの内径よりも小さく構成され、タイヤバルブ122と接触可能とされている。
第1外側部材16は、略円筒形とされ、第2外側部材18側に雄ねじ18Mと螺合可能な雌ねじ16Nが構成されている。また、第2外側部材18と逆側の端部には、底部16Bが形成され、底部16Bの中央には、ホース接続部12Aを挿通可能な開口16Cが構成されている。第1外側部材16の内径は、第2内側部材14の大径側の外形よりも大きく構成され、第2内側部材14を内部に収納可能とされている。
第1外側部材16と第2外側部材18は、第1外側部材16を第1内側部材12の外側に、第2外側部材18を第2内側部材14の外側に、各々配置し、軸方向Mに対向する方向から第2外側部材18の雄ねじ18Mを第1外側部材16の雌ねじ16Nに螺合させることにより組み付けられる。内外シーリング部15Aは、第2外側部材18の段差18Dと第2内側部材14の底面部14Cとの間に配置されている。
第1外側部材16及び第2外側部材18と、第1内側部材12及び第2内側部材14とは、第2外側部材18の本体部18Bの係合部18A側の内壁部分のみが、第2内側部材14に接触される構成であり、第1外側部材16及び第2外側部材18と、第1内側部材12及び第2内側部材14とは、周方向に相対回転可能とされている。
上記構成のバルブコネクタ10と接続されるタイヤバルブ122は、円筒状の接続部122Aを備え、円筒内中心部に押圧部材122Bが設けられている。タイヤバルブ122の外周部には、雄ねじ122Nが形成されている。雄ねじ122Nは、雌ねじ18Nと螺合可能とされている。押圧部材122Bは、被押圧部20Aと同軸上に設けられ、雄ねじ122Nが、雌ねじ18Nと螺合されて、係合部18A内に挿入されると、被押圧部20Aに当接して、被押圧部20Aを内側へ押し込む。
次に、本実施形態に係るポンプアップ装置30を用いてパンクしたタイヤ120を修理する作業手順を説明する。
タイヤ120にパンクが発生した際には、先ず、作業者は、タイヤバルブ122にバルブコネクタ10の雌ねじ18Nにタイヤバルブ122の雄ねじ122Nを螺合させて、雄ねじ122Nの先端部分が内外シーリング部15Aに食い込むまで雌ねじ18Nの内部に挿入する。このとき、第1外側部材16及び第2外側部材18のみをタイヤバルブ122に対して回転させ、第1内側部材12及び第2内側部材14は回転させる必要はない。したがって、ジョイントホース66を回転させることなく、容易にバルブコネクタ10をタイヤバルブ122へ取り付けることができる。バルブ部材20の被押圧部20Aは、タイヤバルブ122の押圧部材122Bに押されて、図3に示す閉鎖位置P1から図4に示す開放位置P2へ移動する。これにより、開口14Dが開放される。その際、バルブシーリング部15Bは、内外シーリング部15Aと連接されているため、底面部14C部分に配置されたまま移動することがない。また、押圧部材122Bも被押圧部20Aに押されて図示しないタイヤバルブ側のバルブも開放され、シーリング剤流路SRとタイヤ120の内部とが連通される。
このとき、エアコンプレッサ34は停止しており、エア切換弁48は吸入ポート49が排出ポート51に連通したポジション(加圧ポジション)になっている。一方、気液切換弁60は、排出ポート63が吸入ポート61に連通したポジションとなって注液配管58を閉止し、注液配管58を通じてシーリング剤容器40内のシーリング剤36が自重によりタイヤ120側へ流出することを阻止している。このとき、気液切換弁60は第1エア配管54を開放しているが、エア切換弁48により閉止されているので、第1エア配管54内には、エアコンプレッサ34により供給される加圧空気は流通しない。
次いで、作業者は、電源ケーブルを車両のシガレットライターのソケット等へ差し込んだ後、操作パネル78の起動/停止ボタン80を押下する。これに連動し、駆動・制御回路84は、エアコンプレッサ34を作動させて、共用配管46及び第2エア配管56を通じてシーリング剤容器40内へ加圧空気を送り込む。
さらに、駆動・制御回路84は、エアコンプレッサ34の作動から所定時間が経過すると、気液切換弁60における排出ポート63の連通先を吸入ポート61から吸入ポート62に切り換える。これにより、シーリング剤容器40の内部が注液配管58及びジョイントホース66を通じてタイヤ120の内部に連通し、シーリング剤容器40内からシーリング剤36が自重及び加圧空気の静圧により押し出され、このシーリング剤36が注液配管58、ジョイントホース66、バルブコネクタ10を通ってタイヤ120内へ注入される。
バルブコネクタ10のシーリング剤流路SRには、シーリング剤36が通過するが、第1内側部材12の外周壁と第2内側部材14との内周壁との間には、Oリング12Oが配置されて、隙間がシーリングされているので、この部分からのシーリング剤の漏れを防止することができる。
また、タイヤバルブ122とバルブコネクタ10との接続部分にも、内外シーリング部15Aが配置されており、内外シーリング部15Aはタイヤバルブ122が挿入されることにより第2内側部材14の底面部14Cとタイヤバルブ122の先端部分間に挟まれて、第2外側部材18及び第2内側部材14に密着するので、この部分からのシーリング剤の漏れも防止することができる。なお、内外シーリング部15Aは、第2外側部材18の内周壁と第2内側部材の外周壁との間の隙間、及び、第2外側部材18の内周壁とタイヤバルブ122の外周壁との間の隙間の両方をシーリングする。
また、パッキン15の開口14D部分の内壁は、シーリング剤36の流出方向に沿った形状とされているので、流路抵抗を小さくすることができる。
作業者は、シーリング剤容器40内からタイヤ120内への所定量のシーリング剤36の注入が完了すると、操作パネル78の気液切換ボタン82を押下する。
気液切換ボタン82の押下に連動し、駆動・制御回路84は、気液切換弁60の排出ポート63の連通先を吸入ポート62から吸入ポート61に切り換え、これに同期してエア切換弁48の吸入ポート49の連通先を排出ポート51から排出ポート50に切り換える。これにより、エアコンプレッサ34から供給される加圧空気は、第1エア配管54及びジョイントホース66を通じてタイヤ120内へ供給開始され、タイヤ120の内圧を上昇させてタイヤ120を膨張させる。
この後、作業者は、エアコンプレッサ34に設けられた圧力ゲージ(図示省略)によりタイヤ120の内圧が規定圧になったことを確認したならば、起動/停止ボタン80を再度、押下する。これに連動し、駆動・制御回路84はエアコンプレッサ34を停止する。
次いで、作業者は、バルブコネクタ10をタイヤバルブ122から取り外してジョイントホース66をタイヤ120から切り離す。
作業者は、タイヤ120の規定圧での膨張完了後、シーリング剤36が硬化完了前に、シーリング剤36が注入されたタイヤ120を用いて一定距離に亘って予備走行する。これにより、タイヤ120内部にシーリング剤36が均一に拡散し、シーリング剤36がパンク穴に充填されてパンク穴を閉塞する。予備走行完了後に、作業者は、再びジョイントホース66のバルブコネクタ10をタイヤバルブ122にねじ止めし、エアコンプレッサ34を作動させてタイヤ120を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ120のパンク修理が完了し、ジョイントホース66をタイヤ120から取り外せば、このタイヤ120を用いて通常の走行が可能になる。
なお、本実施形態の第1外側部材16と第2外側部材とは、雄ねじ18Mと雌ねじ16Nとを螺合させることにより組み付けられたが、これらの部材の組み付けは、他の方法で行ってもよい。例えば、図6及び図7に示すように、雄ねじ18Mに代えて、第2外側部材18の本体部18Bに径方向外側に突出し第1外側部材16側に頂部を有する三角形状のリブ18Gを形成する。また、雌ねじ16Nに代えて、第1外側部材16の第2外側部材18側にスリット16S及び係合孔16Gを形成する。第1外側部材16と第2外側部材18との組み付けは、リブ18Gをスリット16Sから滑り込ませるようにして係合孔16Gへ挿入して行う。
本実施形態に係るポンプアップ装置を示す構成図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの分解縦断面図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの閉鎖時の縦断面図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの開放時の縦断面図である。 本実施形態に係るパッキンの斜視図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの変形例の分解縦断面図である。 本実施形態に係るバルブコネクタの変形例の組み付け後の図である。
符号の説明
10 バルブコネクタ
12A ホース接続部
12 第1内側部材
14D 開口
14 第2内側部材
15 パッキン
15A 内外シーリング部
15B バルブシーリング部
15C 連接部
16 第1外側部材
17 平成
18 第2外側部材
18A 係合部
18D 段差
18B 底部
18B 本体部
20 バルブ部材
20D リブ
20R 中空
20A 被押圧部
22 スプリング
30 ポンプアップ装置
36 シーリング剤
66 ジョイントホース
120 タイヤ
122 タイヤバルブ
P1 閉鎖位置
P2 開放位置
SR シーリング剤流路

Claims (4)

  1. パンクした空気入りタイヤの内部にパンク穴を閉塞するためのシーリング剤を注入すると共に、前記空気入りタイヤへ加圧空気を供給するシーリングポンプアップ装置の、タイヤバルブとの接続に用いられるバルブコネクタであって、
    円筒状とされ、軸方向にシーリング剤流路が構成されると共に、一端側に前記シーリング剤及び加圧空気を供給するホースと接続されるホース接続部が形成され、他端側に連通孔の開口された内側部材と、
    前記内側部材の外周を覆い、前記内側部材と周方向に相対回転可能に取り付けられると共に、前記連通孔側に前記タイヤバルブと螺合される螺合部を有する外側部材と、
    前記連通孔から前記内側部材の外側に突出され前記螺合部に螺合された前記タイヤバルブにより押圧される被押圧突起部、及び、前記内側部材の内部に配置され前記連通孔を閉鎖する閉鎖位置と前記閉鎖位置よりも前記ホース接続部側で前記連通孔を開放する開放位置との間を移動するシーリング部、を有するバルブ部材と、
    前記内側部材の前記連通孔の外側に配置され前記内側部材と前記外側部材との間をシーリングする内外シーリング部と、前記内側部材の前記連通孔の内側に配置され、前記閉鎖位置で前記バルブ部材の前記シーリング部と前記内側部材との間をシーリングするバルブシーリング部と、前記内外シーリング部及び前記バルブシーリング部とを連接し前記連通孔内に配置された連接部と、を有するパッキンと、
    前記バルブ部材を前記閉鎖位置へ付勢する付勢部材と、
    を備えたバルブコネクタ。
  2. 前記内外シーリング部、前記バルブシーリング部、及び、前記連接部は、一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載のバルブコネクタ。
  3. 前記内側部材は、互いの軸方向に対向する側から一方の内側壁と他方の外側壁とが密着するように組み付けられる一対の部材で構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載のバルブコネクタ。
  4. 前記外側部材は、互いの軸方向に対向する側から一方の内側壁と他方の外側壁とが密着するように組み付けられる一対の部材で構成されていること、を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のバルブコネクタ。
JP2006024666A 2006-02-01 2006-02-01 バルブコネクタ Pending JP2007203586A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024666A JP2007203586A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 バルブコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006024666A JP2007203586A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 バルブコネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007203586A true JP2007203586A (ja) 2007-08-16

Family

ID=38483466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006024666A Pending JP2007203586A (ja) 2006-02-01 2006-02-01 バルブコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007203586A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101383469B1 (ko) * 2012-10-10 2014-04-08 박점진 자전거 공기주입기용 복합형 주입부재
CN114072293A (zh) * 2020-05-29 2022-02-18 太平洋工业株式会社 连接器及连接器的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101383469B1 (ko) * 2012-10-10 2014-04-08 박점진 자전거 공기주입기용 복합형 주입부재
CN114072293A (zh) * 2020-05-29 2022-02-18 太平洋工业株式会社 连接器及连接器的制造方法
US11735859B2 (en) 2020-05-29 2023-08-22 Pacific Industrial Co., Ltd. Connector and connector manufacturing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5021242B2 (ja) シーリングポンプアップ装置
JP2007182036A (ja) コネクタ、及び、コネクタセット
US8020588B2 (en) Tire repair solution can
EP1749645A1 (en) Sealing pump-up device
WO2008075719A1 (ja) シーリング装置
WO2007148580A1 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2013067161A (ja) タイヤセメントを含むタイヤ修理装置
WO2007148587A1 (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP4928374B2 (ja) タイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニット
CN108349341B (zh) 瓶盖及其使用方法
JP2009121268A (ja) コンプレッサー用逆止弁、コンプレッサー、及び、ポンプアップ装置
JP2007203586A (ja) バルブコネクタ
JP2007076104A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2009056681A (ja) タイヤのパンク修理装置
JP2011131546A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2009208343A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2007190748A (ja) バルブコネクタ
JP2006117193A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP4563767B2 (ja) パンク応急処置装置、及び、パンク応急処置用エア回路
JP2010167742A (ja) シーリング・ポンプアップ装置
JP2011131535A (ja) ホース部材、シーリング・ポンプアップ装置
JP2000309254A (ja) タイヤのシール・ポンプアップ装置
JP2007190749A (ja) バルブコネクタ
JP4244313B2 (ja) シーリング・ポンプアップ装置及びアダプタ
JP4512501B2 (ja) タイヤのシーリング・ポンプアップ装置