JP2009120161A - 車体フレーム構造 - Google Patents

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幸作 友澤
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Abstract

【課題】車体フレーム構造を改良することで、発泡充填材が充填された車体フレームのアウタパネルの変形を抑える。
【解決手段】断面がハット形状のアウタパネル21と、このアウタパネル21の内側に配置されたセンタピラースチフナ23との間に、断面コ字形状の閉断面空間24が形成され、この閉断面空間24に発泡充填材26,26が配置された車体フレーム構造において、断面コ字形状の閉断面空間24の角部24G,24H、又は角部24G,24Hを含む角部24G,24Hの近傍に発泡充填材26,26が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体フレーム構造の改良に関するものである。
従来、車両の車体フレーム内に閉断面空間を形成し、この閉断面空間内に発泡樹脂を充填して硬化させることにより、車体フレームの剛性を高める技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3525890号公報
特許文献1の図2を以下の図8で説明する。なお、符号は振り直した。
図8は従来の車体フレーム構造を示す断面図である。
フレーム100は、底壁部101、側壁部102,103及びフランジ部104,104からなるハット形状の第1部材106と、この第1部材106の車体内方に配置されるとともに底壁部111及びフランジ部112,112を備えた第2部材114と、これらの第1部材106及び第2部材114のそれぞれの間に配置されるとともに底壁部116、側壁部117,118及びフランジ部121,121からなるハット形状の中間部材123と、第1部材106及び中間部材123で形成される閉断面の空間部125内の一部を除いて充填された発泡充填材126とからなり、第1部材106、第2部材114及び中間部材123は、それぞれのフランジ部104,112,121で重ねられ、接合されている。
上記特許文献1のフレーム100において、例えば、最も車体外方に位置する第1部材106の板厚が小さい場合の作用について次図で説明する。
図9は従来の車体フレーム構造の作用を示す作用図である。説明の都合上、第1部材106の底壁部101の形状を変更している。
フレーム100の第1部材106の板厚が小さい場合には剛性が低くなるため、空間部125内の発泡充填材126が発泡するときに発生するガスの圧力が第1部材106の内面に作用し、第1部材106、特に側壁部101が外側に湾曲するように変形する。図中のdは変形量である。
このように、第1部材106が変形すると、第1部材106は車体外方から見える外観部品である場合には、外観性に影響を与えることになる。
本発明の目的は、車体フレーム構造を改良することで、発泡充填材が充填された車体フレームのアウタパネルの変形を抑えることにある。
請求項1に係る発明は、断面がハット形状のアウタパネルと、このアウタパネルの内側に配置された補強部材との間に、断面コ字形状の閉断面空間が形成され、この閉断面空間に発泡充填材が配置された車体フレーム構造において、断面コ字形状の閉断面空間の角部、又は角部を含む角部の近傍に発泡充填材が配置されていることを特徴とする。
作用として、例えば、発泡充填材を閉断面空間の平坦部に配置した場合は、発泡充填材が発泡するときに発泡充填材が膨らもうとする発泡圧力を、閉断面空間の平坦部を形成するアウタパネルの剛性が小さい平板部で受けるため、アウタパネルが変形しやすくなる。
しかし、発泡充填材を断面コ字形状の閉断面空間の角部、又は角部を含む角部の近傍に配置することで、発泡充填材の発泡圧力をアウタパネルの剛性が大きい角部で受けることが可能になり、アウタパネルは変形しにくくなる。
また、閉断面空間の平坦部を除き、角部又は角部を含む角部の近傍に発泡充填材を配置すれば、閉断面空間の全体に発泡充填材を配置するのに比べて発泡充填材の使用量が少なくなる。
更に、車体フレームは、発泡充填材によって、閉断面空間の角部又は角部を含む部分が補強される、即ち、アウタパネル及び補強部材の最も剛性が大きな角部が補強されるため、発泡充填材の使用量が少なくても、車体フレームの剛性の低下が抑えられ、車体フレームの剛性を確保することが可能になる。
請求項2に係る発明は、角部又は角部の近傍の補強部材に凹部が設けられ、この凹部で発泡充填材が位置決めされていることを特徴とする。
作用として、補強部材に設けられた凹部に発泡充填材が位置決めされるため、発泡充填材が発泡中にずれることがない。また、車体フレームを組み立てる際に、未発泡の発泡充填材のパネル部材への組付けが精度良く且つ容易に行える。
請求項3に係る発明は、角部又は角部の近傍の補強部材に位置規制部材が取付けられ、この位置規制部材で発泡充填材が位置決めされていることを特徴とする。
作用として、補強部材に取付けられた位置規制部材に発泡充填材が位置決めされるため、発泡充填材が発泡中にずれることがない。また、車体フレームを組み立てる際に、未発泡の発泡充填材の補強部材への組付けが精度良く且つ容易に行える。
請求項1に係る発明では、断面コ字形状の閉断面空間の角部、又は角部を含む角部の近傍に発泡充填材が配置されているので、発泡充填材を断面コ字形状の閉断面空間の角部又は角部を含む角部の近傍にのみ配置することで、発泡充填材の使用量を少なくすることができてコストダウンを図ることができ、また、発泡充填材によって、アウタパネル及び補強部材の最も剛性が大きな角部が補強されるため、発泡充填材の使用量が少なくても車体フレームの剛性を確保することができ、このようにコストダウンを図るとともに車体フレームの剛性を確保しながら、発泡充填材が発泡する際に発生する膨らもうとする発泡圧力をアウタパネルの剛性の高い角部で受けることができ、アウタパネルの変形を抑えることができる。従って、自動車の外観性低下を防止することができる。
請求項2に係る発明では、角部又は角部の近傍の補強部材に凹部が設けられ、この凹部で発泡充填材が位置決めされているので、発泡充填材が、発泡中に閉断面空間の角部からずれるのを防止することができ、アウタパネルの変形を確実に抑えることができる。
また、発泡充填材を角部に精度良く配置することができため、発泡充填材の使用量のバラツキを小さくすることができ、コストをより削減することができる。
更に、凹部によって、車体フレームの組立時に、未発泡の発泡充填材を補強部材に精度良く且つ容易に配置することができる。
請求項3に係る発明では、角部又は角部の近傍の補強部材に位置規制部材が取付けられ、この位置規制部材で発泡充填材が位置決めされているので、発泡充填材が、発泡中に閉断面空間の角部からずれるのを防止することができ、アウタパネルの変形を確実に抑えることができる。
また、発泡充填材を角部に精度良く配置することができため、発泡充填材の使用量のバラツキを小さくすることができ、コストをより削減することができる。
更に、車体フレームの組立時に、未発泡の発泡充填材を補強部材に精度良く且つ容易に配置することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車のサイドボディを示す側面図であり、自動車用のサイドボディ10は、ルーフに連結されるルーフサイドレール11と、このルーフサイドレール11の前端に連結されるフロントピラーアッパ12と、このフロントピラーアッパ12の下端に連結されるフロントピラーロア13と、ルーフサイドレール11の中間部から下方に延びるセンタピラー14と、ルーフサイドレール11の後端に連結されるリヤピラー16を含むリヤフェンダ17と、フロントピラーロア13の下端、センタピラー14の下端及びリヤフェンダ17の下端にそれぞれ連結されるサイドシル18とからなり、各部が複数のプレス鋼板を接合することで形成されている。
図2は図1の2−2線断面図(第1実施形態)である。図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している(以下同じ)。
車体フレームとしてのセンタピラー14は、最も車体外方に配置されて外部に露出する外観部品である断面ハット形状のアウタパネル21と、このアウタパネル21の車体内方に配置される断面ハット形状のインナパネル22と、これらのアウタパネル21及びインナパネル22のそれぞれの間に配置された補強のための断面ハット形状のセンタピラースチフナ23と、アウタパネル21及びセンタピラースチフナ23で囲まれた断面コ字状の閉断面空間24の一部に充填された発泡充填材26,26とからなる。なお、符号27はインナパネル22とセンタピラースチフナ23とで囲まれた閉断面空間である。
アウタパネル21は、車体外方に突出する底壁21aと、この底壁21aの両端から車体内方へ斜めに広がるように延びる側壁21b,21cと、これらの側壁21b,21cの内端部から前後方向に延びるフランジ部21e,21fとからなり、板厚が、例えば0.6〜0.8mmとされた薄い鋼板である。
符号21g,21hは、アウタパネル21の底壁21aと側壁21b,21cとの間の角部であり、角部21g,21hは、ここでは、底壁21aと側壁21b,21cとの間を繋ぐ円弧部である。
インナパネル22は、車体内方に突出する底壁22aと、この底壁22aの両端から車体外方に斜めに広がるように延びる側壁22b,22cと、これらの側壁22b,22cの外端部から前後方向に延びるフランジ部22e,22fとからなり、板厚が、例えば0.9〜1.1mmとされた鋼板である。
センタピラースチフナ23は、アウタパネル21の底壁21aに沿って近接するように配置された底壁23aと、この底壁23aの両端から車体内方に斜めに広がるように延びる側壁23b,23cと、これらの側壁23b,23cの内端部から前後方向に延びるフランジ部23e,23fとからなり、板厚が、例えば1.5〜1.8mmとされた鋼板である。
符号23gは、センタピラースチフナ23の底壁23aと側壁23bとの間の角部、符号23hは、センタピラースチフナ23の底壁23aと側壁23cとの間の角部であり、角部23g,23hは、ここでは、底壁23aと側壁23b、底壁23aと側壁23cのそれぞれの間を繋ぐ円弧部である。
上記のフランジ部23e,23fの両面は、アウタパネル21のフランジ部21e,21とインナパネル22のフランジ部22e,22fに溶接にて接合されている。
発泡充填材26は、アウタパネル21の角部21gとセンタピラースチフナ23の角部23gとで挟まれて形成された閉断面空間24の角部24G、及びこの角部24Gの近傍に配置された「くの字」状の部分であり、また、アウタパネル21の角部21hとセンタピラースチフナ23の角部23hとで挟まれて形成された閉断面空間24の角部24H、及びこの角部24Hの近傍に配置された「くの字」状の部分である。
以上に述べたセンタピラー14の組立要領を次に説明する。
図3(a)〜(c)は本発明に係るセンタピラー(第1実施形態)の組立要領を示す作用図である。
(a)において、インナパネル22のフランジ部22e,22f、センタピラースチフナ23のフランジ部23e,23f及びアウタパネル21のフランジ部21e,21fを接合する。
このとき、予め、センタピラースチフナ23における角部23g,23h及びこれらの角部23g,23hの近傍の底壁23a、側壁23b,23cのそれぞれの外面(アウタパネル21側の面)に未発泡の発泡充填材26A,26Aが塗布、接着などされて配置されている。
(b)はアウタパネル21、センタピラースチフナ23及びインナパネル22を接合してセンタピラー14を組み立てた状態を示している。
センタピラー14を組み立てた後に、アウタピラー21の外側から白抜き矢印で示すように熱を加え、発泡充填材26A,26Aを加熱して発泡させる。
このとき、発泡充填材26Aからは発泡に伴ってガスが発生して閉断面空間24内のガス圧が上昇するとともに、発泡充填材26Aが膨らもうとする発泡圧力が発生する。
(c)において、発泡充填材26A,26Aが発泡してアウタパネル21の角部21g,21h及び底壁部21aの一部、側壁21b,21cの一部のそれぞれの内面に接すると、アウタパネル21には発泡充填材26A,26Aから上記の発泡圧力を受ける。
発泡が終了後には、図2に示したように、閉断面空間24の角部24G,24H及び角部24G,24Hの近傍に発泡充填材26,26が配置されたセンタピラー14が出来る。
アウタパネル21を変形させる要因として、閉断面空間24内のガス圧上昇と、発泡充填材26Aに発生する発泡圧力とがあるが、発泡充填材26A,26Aを閉断面空間24の角部24G,24Hに配置することで、上記の発泡圧力をアウタパネル21の剛性の高い角部21g,21hで受けることができ、例えば、発泡圧力をアウタパネル21の底壁21aのみで受けるのに比べて、アウタパネル21の変形を抑えることができる。
また、発泡充填材26A,26Aを閉断面空間24の全体に配置するのに比べて発泡充填材26Aの使用量を少なくすることができ、コストを削減できるとともにセンタピラー14の組立時に、発泡充填材26Aをセンタピラースチフナ23に取付ける際に取付けが容易になり、取付時間を削減することができる。
図4は本発明に係るセンタピラー(第1実施形態)の剛性を説明する作用図である。
図中の上段はセンタピラーの剛性を評価するテスト方法を示している。即ち、テスト用のセンタピラー14Aの端部を支持部材35,35で2点支持し、これらの支持部材35,35間の中央に荷重Fを加えて、センタピラー14Aの変位δを測定する。
図中の中段はテスト用試料を示している。実施例(本実施形態)のセンタピラー14B、比較例1のセンタピラー14C(閉断面空間24内のほとんどに発泡充填材26が充填されたもの)、比較例2のセンタピラー14D(閉断面空間24内に発泡充填材が充填されていないもの)である。
図中の下段はテスト結果のグラフを示している。
比較例1では、変位量が少ないうちから大きな荷重が発生し、変位が大きくなっても大きな荷重が維持されている。即ち、センタピラー14Cの剛性が大きいことを示している。
実施例では、変位が小さいときから変位が大きくなるまで、上記の比較例1とほぼ同様な大きな荷重が発生している。即ち、実施例のセンタピラー14Bは比較例1のセンタピラー14Cと同等の剛性を有している。
比較例2は、実施例、比較例1と比べて変位が小さいときから大きくなるまで、発生する荷重は小さくなっている。
このように、実施例のセンタピラー14Bは、図2に示したように、補強のための発泡充填材26,26を、アウタパネル21の剛性の高い角部21g,21hと、センタピラースチフナ23の剛性の高い角部23g,23hとの間に配置することで、発泡充填材26の使用量が少なくても、センタピラー14の剛性の低下が抑えられている。
以上の図2に示したように、断面がハット形状のアウタパネル21と、このアウタパネル21の内側に配置された補強部材としてのセンタピラースチフナ23との間に、断面コ字形状の閉断面空間24が形成され、この閉断面空間24に発泡充填材26,26が配置された車体フレーム構造において、断面コ字形状の閉断面空間24の角部24G,24H、又は角部24G,24Hを含む角部24G,24Hの近傍に発泡充填材26,26が配置されているので、発泡充填材26の使用量を少なくすることができてコストダウンを図ることができ、また、発泡充填材26によって、アウタパネル21及びセンタピラースチフナ23の最も剛性が大きな角部21g,21h,23g,23hが補強されるため、発泡充填材26の使用量が少なくても車体フレームとしてのセンタピラー14の剛性を確保することができ、このようにコストダウンを図るとともにセンタピラー14の剛性を確保しながら、発泡充填材26が発泡する際に発生する膨らもうとする発泡圧力をアウタパネル21の剛性の高い角部21g,21hで受けることができ、アウタパネル21の変形を抑えることができる。従って、自動車の外観性低下を防止することができる。
図5(a),(b)は本発明に係るセンタピラー(第2実施形態)を示す断面図である。なお、図2に示した第1実施形態と同一構成については、同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)は未発泡の発泡充填材26A,26Aが充填されたセンタピラー41を示している。
センタピラー41は、アウタパネル21と、インナパネル22と、これらのアウタパネル21及びインナパネル22のそれぞれの間に配置された補強のための断面ハット形状のセンタピラースチフナ42とを備え、アウタパネル21及びセンタピラースチフナ42で囲まれた断面コ字状の閉断面空間43の一部、即ち、閉断面空間43の角部43G,43H及びこの角部43G,43Hの近傍に未発泡の発泡充填材26A,26Aが配置されている。なお、符号44はインナパネル22とセンタピラースチフナ42とで囲まれた閉断面空間である。
センタピラースチフナ42は、アウタパネル21の底壁21aに近接するように配置された底壁42aと、この底壁42aの両端から車体内方に斜めに広がるように延びる側壁42b,42cと、これらの側壁42b,42cの内端部から前後方向に延びるフランジ部42e,42fとからなり、板厚が、例えば1.5〜1.8mmとされた鋼板である。
センタピラースチフナ42の底壁42aと側壁42bとの角部42g及びこの角部42gの近傍には、底壁42aと側壁42bとに亘って凹部42jが形成され、底壁42aと側壁42cとの角部42h及びこの角部42hの近傍には、底壁42aと側壁42cとに亘って凹部42kが形成され、これらの凹部42j,42kに未発泡の発泡充填材26A,26Aが配置されている。
角部42g,42hは、ここでは、底壁42aと側壁42b,42cとのそれぞれの間を繋ぐ円弧部である。
凹部42j,42kは、未発泡の発泡充填材26A,26Aをセンタピラースチフナ42に塗布する、接着するなど配置するのに都合の良い部分であり、凹部42j,42kによって、センタピラー14を組み立てるときに、センタピラー42に未発泡の発泡充填材26A,26Aを配置する箇所が容易に把握できる。
(b)は発泡した後の発泡充填材26,26が充填されたセンタピラー41を示している。
センタピラー41は、アウタパネル21と、インナパネル22と、センタピラースチフナ42と、断面コ字状の閉断面空間43の一部に充填された発泡充填材26,26とからなる。
凹部42j,42kは、発泡中に発泡充填材26A,26A((a)参照)の位置がずれないようにする部分であり、発泡後の発泡充填材26,26を所定の位置に精度良く配置することができる。
以上に示したように、閉断面空間43の角部43G,43h又は角部43G,43Hの近傍の補強部材としてのセンタピラースチフナ42に凹部42j,42kが設けられ、これらの凹部42j,42hで発泡充填材26,26が位置決めされているので、発泡充填材26が、発泡中に閉断面空間43の角部43G,43Hからずれるのを防止することができ、アウタパネル21の変形を確実に抑えることができる。
また、発泡充填材26を角部43G,43Hに精度良く配置することができため、発泡充填材26の使用量のバラツキを小さくすることができ、コストをより削減することができる。
更に、凹部42j,42hによって、センタピラー41の組立時に、未発泡の発泡充填材26Aをセンタピラースチフナ42に精度良く且つ容易に配置することができる。
図6(a),(b)は本発明に係るセンタピラー(第3実施形態)を示す断面図である。なお、図2に示した第1実施形態と同一構成については、同一符号を付け、詳細説明は省略する。
(a)は未発泡の発泡充填材26A,26Aが充填されたセンタピラー51を示している。
センタピラー51は、アウタパネル21と、インナパネル22と、センタピラースチフナ23と、このセンタピラースチフナ23に取付けられた位置規制部材52,53とを備え、アウタパネル21及びセンタピラースチフナ23で囲まれた断面コ字状の閉断面空間24の一部に未発泡の発泡充填材26A,26Aが配置されている。
位置規制部材52,53は、センタピラースチフナ23の角部23g,23h及びこの近傍の底壁23a、側壁23b,23cのそれぞれの外面(アウタパネル21側の面)に取付けられたものであり、センタピラースチフナ23の外面に取付けられたベース部52a,53aと、このベース部52a,53aの両端から立ち上げられた位置規制端壁52b、52b,53b、53bとからなり、位置規制端壁52b、52b間、位置規制端壁53b、53b間にそれぞれ発泡充填材26Aが配置されている。
換言すれば、位置規制部材52のベース部52a、位置規制端壁52b,52bは凹部52cを形成し、位置規制部材53のベース部53a、位置規制端壁53b,53bは凹部53cを形成し、これらの凹部52c,53cに発泡充填材26Aがそれぞれ配置されている。
位置規制部材52,53の材質としては、ナイロンなどの樹脂やプレス成形された鋼板が好適である。
位置規制部材52,53は、未発泡の発泡充填材26A,26Aをセンタピラースチフナ23に配置するのに都合の良い部材であり、位置規制部材52,53によって、センタピラー51を組み立てるときに、センタピラー51に未発泡の発泡充填材26A,26Aを配置する箇所が容易に把握できる。
(b)は発泡した後の発泡充填材26,26が充填されたセンタピラー51を示している。
センタピラー51は、アウタパネル21と、インナパネル22と、センタピラースチフナ23と、位置規制部材52,53と、断面コ字状の閉断面空間24の一部に充填された発泡充填材26,26とからなる。
位置規制部材52,53は、発泡中に発泡充填材26A,26A((a)参照)の位置がずれないようにする部分であり、発泡後の発泡充填材26,26を所定の位置に精度良く配置することができる。
以上に示したように、閉断面空間24の角部24G,24H又は角部24G,24Hの近傍のセンタピラースチフナ23に位置規制部材52,53が取付けられ、これらの位置規制部材52,53でそれぞれ発泡充填材26が位置決めされているので、発泡充填材26が、発泡中に閉断面空間24の角部24G,24Hからずれるのを防止することができ、アウタパネル21の変形を確実に抑えることができる。
また、発泡充填材26を角部24G,24Hに精度良く配置することができため、発泡充填材26の使用量のバラツキを小さくすることができ、コストをより削減することができる。
更に、センタピラー51の組立時に、未発泡の発泡充填材26Aをセンタピラースチフナ23に精度良く且つ容易に配置することができる。
図7は本発明に係るセンタピラー(第4実施形態)を示す断面図であり、図2に示した実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
車体フレームとしてのセンタピラー61は、アウタパネル21と、このアウタパネル21の車体内方に配置される断面ハット形状のインナパネル62と、これらのアウタパネル21及びインナパネル62のそれぞれの間に配置された補強のための断面矩形状の補強部材としてのバルクヘッド63と、アウタパネル21及びバルクヘッド63で囲まれた断面コ字状の閉断面空間64の一部に充填された発泡充填材26,26とからなる。なお、符号67はバルクヘッド63の内側の閉断面空間である。
インナパネル62は、車体内方に突出する底壁62aと、この底壁62aの両端から車体外方に斜めに広がるように延びる側壁62b,62cと、これらの側壁62b,62cの外端部から前後方向に延びるフランジ部62e,62fとからなり、板厚が、例えば0.9〜1.1mmとされた鋼板である。
バルクヘッド63は、アウタパネル21の底壁21aに沿って近接するように配置された底壁63aと、この底壁63aの両端から車体内方に延びる側壁63b,63cと、これらの側壁63b,63cの内端部を繋ぐ内壁63eと、これらの底壁63a、側壁63b,63c及び内壁63eのそれぞれの一方の縁を繋ぐように張られた隔壁63jとからなり、板厚が、例えば1.5〜1.8mmとされた鋼板製のものである。
バルクヘッド63は、インナパネル62の底壁62aにスポット溶接された部材である。
このように、センタピラー61にバルクヘッド63を設けることで、閉断面空間64,67のくずれを防止して、軽量化できる。
符号63gは、バルクヘッド63の底壁63aと側壁63bとの間の角部、符号63hは、バルクヘッド63の底壁63aと側壁63cとの間の角部であり、角部63g,63hは、ここでは、底壁63aと側壁63b、底壁63aと側壁63cのそれぞれの間を繋ぐ円弧部である。
上記のアウタパネル21のフランジ部21e,21fとインナパネル62のフランジ部62e,62fとは、溶接にて接合されている。
発泡充填材26は、アウタパネル21の角部21gとバルクヘッド63の角部63gとで挟まれて形成された閉断面空間64の角部64G、及びこの角部64Gの近傍に配置された「くの字」状の部分であり、また、アウタパネル21の角部21hとバルクヘッド63の角部63hとで挟まれて形成された閉断面空間64の角部64H、及びこの角部64Hの近傍に配置された「くの字」状の部分である。
尚、本実施形態では、図6(a)に示したように、センタピラースチフナ23に2つの位置規制部材52,53を取付けたが、これに限らず、センタピラースチフナ23に、位置規制部材52,53を繋いで一体にした一つの位置規制部材を取付けてもよい。これにより、部品数を減らすことができ、取付けを簡単にすることができる。
本発明の車体フレーム構造は、自動車に好適である。
本発明に係る自動車のサイドボディを示す側面図である。 図1の2−2線断面図(第1実施形態)である。 本発明に係るセンタピラー(第1実施形態)の組立要領を示す作用図である。 本発明に係るセンタピラー(第1実施形態)の剛性を説明する作用図である。 本発明に係るセンタピラー(第2実施形態)を示す断面図である。 本発明に係るセンタピラー(第3実施形態)を示す断面図である。 本発明に係るセンタピラー(第4実施形態)を示す断面図である。 従来の車体フレーム構造を示す断面図である。 従来の車体フレーム構造の作用を示す作用図である。
符号の説明
14,41,51,61…車体フレーム(センタピラー)、21…アウタパネル、21e,21f,23e,23f,42e,42f…フランジ部、23,42…補強部材(センタピラースチフナ)、24,43,64…閉断面空間、24G,24H,43G,43H,64G,64H…角部、26…発泡充填材、42j,42k…凹部、52,53…位置規制部材、63…補強部材(バルクヘッド)。

Claims (3)

  1. 断面がハット形状のアウタパネルと、このアウタパネルの内側に配置された補強部材との間に、断面コ字形状の閉断面空間が形成され、この閉断面空間に発泡充填材が配置された車体フレーム構造において、
    前記断面コ字形状の閉断面空間の角部、又は角部を含む角部の近傍に前記発泡充填材が配置されていることを特徴とする車体フレーム構造。
  2. 前記角部又は角部の近傍の前記補強部材に凹部が設けられ、この凹部で前記発泡充填材が位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の車体フレーム構造。
  3. 前記角部又は角部の近傍の前記補強部材に位置規制部材が取付けられ、この位置規制部材で前記発泡充填材が位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の車体フレーム構造。
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