JP2009120125A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達系統における歯車機構のがた打ち音の発生を防止することができるハイブリッド車両の制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関と電動機とが、内燃機関の出力トルクを電動機と出力部材とに分配する動力分配機構にそれぞれ連結され、出力部材に変速機構を介して駆動輪が連結された動力伝達系統を備えたハイブリッド車両の制御装置において、内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達を接続・遮断するクラッチ機構と、動力伝達系統内で用いられている歯車機構のうち、出力トルクの伝達に関与する歯車機構における歯車のがた打ち音が発生し得る状態を判断するがた打ち音発生状態判断手段(ステップS11,S14)と、がた打ち音が発生し得る状態であると判断された場合に、クラッチ機構を解放するクラッチ機構制御手段(ステップS15)とを備えている。
【選択図】図5

Description

この発明は、車両の走行のための動力源として内燃機関と発電機能のある電動機とを備えているハイブリッド車両に関し、特にこれらの内燃機関と電動機との動力を変速機によって変速して出力するように構成されたハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
従来、複数の動力源としてガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関、およびモータ・ジェネレータなどの電動機を搭載したハイブリッド車が知られている。このようなハイブリッド車においては、エンジンおよびモータ・ジェネレータの持つ特性を生かしつつ、燃費を向上し、かつ、排気ガスの低減を図ることが可能である。この種のハイブリッド車の一例が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載されたハイブリッド車両用駆動装置は、主に発電機として機能する第1モータ・ジェネレータと、エンジンで発生する動力を第1モータ・ジェネレータおよび駆動輪に分割する動力分割機構と、第1モータ・ジェネレータに対しエンジンの反対側に配置されるとともに、主に電動機として機能してエンジンの動力とは別に駆動輪を駆動するための動力を発生する第2モータ・ジェネレータとを備え、第2モータ・ジェネレータの外径を第1モータ・ジェネレータの外径よりも小さくしたハイブリッド車両用駆動装置であって、第2モータ・ジェネレータよりも外径が小さく、かつ第2モータ・ジェネレータの回転を減速させるための減速機構が、第2モータ・ジェネレータに対しエンジンの反対側に配置されている。
なお、特許文献2には、電動機が連結された動力伝達系統に、内燃機関が断続機構を介して選択的に連結されるハイブリッド車の駆動制御装置であって、電動機の出力で走行している際に、内燃機関に対する燃料の供給を停止した状態で断続機構を係合状態に制御することにより内燃機関を動力伝達系統に連結して内燃機関を回転させるモータリング手段を備えたハイブリッド車の駆動制御装置が記載されている。
また、特許文献3には、内燃機関と、変速機と、内燃機関と変速機の間に設けられた入力側クラッチと、変速機の出力側に設けられた出力側クラッチとを備え、内燃機関の停止後、所定の再始動条件が満たされると、入力側クラッチが係合し、かつ出力側クラッチが係合していない状態で、内燃機関を再始動させるように構成された車両の制御装置が記載されている。
特開2003−191761号公報 特開平11−205907号公報 特開2001−20769号公報
上記の特許文献1に記載されたハイブリッド車両用駆動装置における動力分割機構および減速機構は、それぞれ遊星歯車機構によって構成されている。そして、エンジンのクランク軸に連結された入力軸と動力分割機構を構成している遊星歯車機構のキャリアとが連結され、第1モータ・ジェネレータのロータと動力分割機構を構成している遊星歯車機構のサンギヤとが連結され、中間軸および出力軸と動力分割機構を構成している遊星歯車機構のリングギヤとが連結されている。また、それら中間軸および出力軸は、減速機構を構成している遊星歯車機構のリングギヤに連結され、第2モータ・ジェネレータのロータと減速機構を構成している遊星歯車機構のサンギヤとが連結されている。
したがって、この特許文献1に記載されたハイブリッド車両用駆動装置は、エンジンと動力分割機構および減速機構の遊星歯車機構とが機械的に常時連結されている。そのため、動力分割機構および減速機構を構成している遊星歯車機構の各歯車の噛み合い部分に不可避的に存在するバックラッシにより、エンジンのトルク変動が生じる際や回転数が変化する際に歯車のがた打ち音が発生し、車両のドライバビリティが低下してしまう可能性があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、内燃機関および電動機の出力する動力を合成もしくは分配し、また、それら内燃機関と電動機との動力を変速して出力する歯車機構を備えたハイブリッド車において、歯車機構におけるがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目標を達成するために、請求項1の発明は、内燃機関と電動機とが、それぞれ前記内燃機関の出力トルクを前記電動機と出力部材とに分配する動力分配機構に連結され、前記出力部材にその出力部材に伝達されたトルクを変速して出力する変速機構を介して駆動輪が連結された動力伝達系統を備えたハイブリッド車両の制御装置において、前記内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達経路を接続・遮断するクラッチ機構と、前記動力伝達系統内で用いられている歯車機構のうち、前記出力トルクの伝達に関与する歯車機構における歯車のがた打ち音が発生し得る状態を判断するがた打ち音発生状態判断手段と、前記がた打ち音発生状態判断手段により、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断された場合に、前記クラッチ機構を解放して前記動力伝達経路を遮断するクラッチ機構制御手段とを備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ハイブリッド車の温度環境を検知する温度環境判断手段を更に備え、前記クラッチ機構制御手段は、前記温度環境判断手段により、前記温度環境が常温時と比較して前記内燃機関の始動性が低下する寒冷時であると判断された場合に、前記クラッチ機構を解放するタイミングを変更する手段を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記がた打ち音発生状態判断手段が、前記内燃機関が起動される場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
また、請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記がた打ち音発生状態判断手段が、前記内燃機関が停止させられる場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
また、請求項5の発明は、請求項1または2の発明において、前記がた打ち音発生状態判断手段が、前記車両が停止していて、かつ前記内燃機関がアイドリング状態で運転される場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
そして、請求項6の発明は、請求項1または2の発明において、前記がた打ち音発生状態判断手段が、前記内燃機関の出力トルクと前記電動機の回生トルクとがつり合う場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。
請求項1の発明によれば、例えば動力分配機構や変速機構あるいはデファレンシャルなどで用いられる歯車機構のような、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性がある状態であるか否かが判断される。そして、動力伝達系統が、歯車のがた打ち音が発生する可能性がある状態であると判断された場合には、クラッチ機構が解放されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構でがた打ち音が発生する可能性がある場合に、内燃機関の出力トルクが動力伝達系統に伝達することが回避され、内燃機関の出力トルクの変動や回転数の変化に起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性がある状態であるか否か判断されるとともに、車両の温度環境が寒冷時であるか否かが判断される。そして、動力伝達系統が、歯車のがた打ち音が発生する可能性がある状態であると判断され、かつ、車両の温度環境が寒冷時であると判断された場合には、常温時と比較してクラッチ機構を解放するタイミングが変更されて、内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。具体的には、内燃機関を起動する際には、常温時よりも低い回転数の段階で、クラッチ機構が解放され、また内燃機関を停止する際には、常温時よりも高い回転数の段階で、クラッチ機構が解放される。常温時と比較して寒冷時には、内燃機関の回転数が低い段階で歯車のがた打ち音が発生し易くなるが、寒冷時にはクラッチ機構を解放するタイミングが適宜に変更されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、車両の温度環境が寒冷時に変化した場合であっても、内燃機関の出力トルクの変動や回転数の変化に起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項3の発明によれば、内燃機関が起動されることが検出されると、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性があると判断され、クラッチ機構が解放されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、内燃機関の始動時におけるトルク変動や回転数の変化に起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項4の発明によれば、内燃機関が停止させられることが検出されると、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性があると判断され、クラッチ機構が解放されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、内燃機関の停止時におけるトルク変動や回転数の変化に起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
また、請求項5の発明によれば、車両が停止していること、かつ内燃機関がアイドリング状態であること、すなわち車両に加速要求がないことが検出されると、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性があると判断され、クラッチ機構が解放されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、内燃機関がアイドリング運転されて、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構でがたつきが生じ易くなる際に、歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
そして、請求項6の発明によれば、車両が低負荷・低車速で走行中に、内燃機関の出力トルクと電動機の回生トルクとがつり合っているもしくはほぼつり合っている状態であることが検出されると、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構で、歯車のがた打ち音が発生する可能性があると判断され、クラッチ機構が解放されて内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達が遮断される。そのため、低負荷・低車速で走行中に電動機が回生制御され、内燃機関の出力トルクと電動機の回生トルクとがつり合うことにより、内燃機関の出力トルクの伝達に関与する歯車機構でがたつきが生じ易くなる際に、歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図1,図2は、この発明を用いることの可能なハイブリッド車両VEの動力伝達系統PTの構成例を示している。図1,図2に示された車両VEは、動力の発生原理が異なる2種類の動力源を有している。すなわち、エンジン(E/G)1と、発電機能のある電動機として第1,第2の2つのモータ・ジェネレータ(MG1、MG2)2,3とが動力源として設けられている。
エンジン1は、例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジン、あるいは天然ガスエンジンなどの燃料を燃焼して動力を出力する動力機関であり、好ましくはスロットル開度などで負荷を電気的に制御でき、また所定の負荷に対して回転数を制御することにより燃費が最も良好な最適運転点に設定できる内燃機関である。
各モータ・ジェネレータ2,3は、一例として、ロータに永久磁石を備えた同期電動機によって構成されており、発電機および電動機として機能するように、言い換えると、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能と、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能とを兼備するように構成されている電動機である。それら2つのモータ・ジェネレータ2,3は、それぞれ、ロータ2a,3aおよびステータ2b,3bを有しており、ステータ2b,3bはいずれもケーシング4などに固定されている。
また、各モータ・ジェネレータ2,3は、それぞれに対応して設けられたインバータ5,6を介して、バッテリあるいはキャパシタなどの蓄電装置7,8にそれぞれ接続されている。また、インバータ5とインバータ6とを接続する電気回路9が設けられており、蓄電装置7と蓄電装置8との間で電力の授受をおこなうことが可能に構成されているとともに、モータ・ジェネレータ2とモータ・ジェネレータ3との間で、蓄電装置7,8を経由することなく、電力の授受をおこなうことが可能に構成されている。したがって、一方のモータ・ジェネレータ2(もしくは3)を発電機として機能させ、その発電された電力を他方のモータ・ジェネレータ3(もしくは2)に与えてこれをモータとして機能させることが可能なように構成されている。また蓄電装置7,8からそれぞれのモータ・ジェネレータ2,3に電力を供給して、そのモータ・ジェネレータ2,3をモータとして機能させることも可能なように構成されている。
上記のエンジン1および各モータ・ジェネレータ2,3による動力源から出力された動力が、変速機構10を介して駆動輪11に伝達されるように動力伝達経路が構成されている。具体的には、エンジン1の出力軸1aが、この発明のクラッチ機構に相当するクラッチ12、およびダンパ機構13を介して、動力分配装置14に連結されている。
クラッチ12は、入力側係合部材と出力側係合部材とを互いに係合・解放することにより動力を伝達・遮断する係合装置であり、例えば、摩擦式係合装置、または電磁式係合装置、あるいは噛み合い式係合装置等を用いることができる。この実施例では、摩擦式係合装置を用いているものとする。そして、クラッチ12は、電気信号に基づいて動作するアクチュエータ(図示せず)によって係合・解放動作するように構成されている。
このように、この動力伝達系統PTは、エンジン1と動力伝達系統PTとの間の動力伝達を接続・遮断するクラッチ12が設けられていることにより、動力伝達系統PTでニュートラル状態を設定する際には、クラッチ12を解放すればよく、第1モータ・ジェネレータ2を力行制御させなくともよい。そのため、第1モータ・ジェネレータ2を力行制御させることにより動力伝達系統PTでのニュートラル状態を設定する場合と比較して、動力損失を低減させて、動力伝達効率を向上させることができる。
ダンパ機構13は、例えばトーショナルダンパなどのトルク変動を吸収し、かつ振動を減衰する公知の緩衝装置である。なお、クラッチ12とダンパ機構13との配置は、互いに入れ換えることもできる。すなわち、図2に示すように、エンジン1の出力軸1aとダンパ機構13とが連結され、ダンパ機構13とクラッチ12の一方の係合部材とが連結され、クラッチ12の他方の係合部材と動力分配機構14とが連結される構成であってもよい。
動力分配機構14は、動力の合成もしくは分配の機能を有する3要素の差動歯車機構であり、したがってシングルピニオン型遊星歯車機構やダブルピニオン型遊星歯車機構を用いて構成することができる。この図1,図2に示す例では、キャリア14cを入力要素、サンギヤ14sを反力要素、リングギヤ14rを出力要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成されている。
すなわち、外歯歯車であるサンギヤ14sの外周側に、内歯歯車であるリングギヤ14rがサンギヤ14sに対して同心円上に配置され、これらのサンギヤ14sとリングギヤ14rとに噛み合っているピニオンギヤ14pが、キャリア14cによって自転自在および公転自在に保持されている。そして、そのキャリア14cにエンジン1の出力軸1aすなわちクランクシャフトなどの出力部が連結されている。したがってキャリア14cが入力要素となっている。
動力分配機構14のサンギヤ14sに、第1モータ・ジェネレータ(MG1)2が連結されている。すなわち、第1モータ・ジェネレータ2のロータ2aがサンギヤ14sに連結され、前述したように第1モータ・ジェネレータ2のステータ2bはケーシング4などに固定されている。したがってサンギヤ14sが反力要素となっている。
また、動力分配機構14のリングギヤ14rに、変速機構10が連結されている。すなわち、この発明の出力部材に相当する動力分配機構14の出力部材14aがリングギヤ14rに連結されている。したがってリングギヤ14rが出力要素となっている。
変速機構10は、入力回転数と出力回転数との比である変速比を変更可能に構成された動力伝達装置であり、この図1,図2に示す例では、サンギヤ10sを入力要素、リングギヤ10rを反力要素、キャリア10cを出力要素としたシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成されている。
すなわち、外歯歯車であるサンギヤ10sの外周側に、内歯歯車であるリングギヤ10rがサンギヤ10sに対して同心円上に配置され、これらのサンギヤ10sとリングギヤ10rとに噛み合っているピニオンギヤ10pが、キャリア10cによって自転自在および公転自在に保持されている。そして、そのサンギヤ10sには、変速機構10の入力部材10aを介して第2モータ・ジェネレータ3のロータ3aが連結されている。したがってサンギヤ10sが入力要素となっている。
変速機構10のリングギヤ10rは、ケーシング4などに固定されている。したがってリングギヤ10rが反力要素となっている。
また、変速機構10のキャリア10cには、出力部材14aを介して動力分配機構14のリングギヤ14rが連結されているとともに、デファレンシャル15およびドライブシャフト16を介して駆動輪11が連結されている。したがってキャリア10cが出力要素となっている。
したがって、変速機構10に伝達されるエンジン1および第1モータ・ジェネレータ2の出力トルクは、変速機構10の遊星歯車機構の差動作用により、出力要素であるキャリア10cの回転数を制御することが可能である。具体的には、入力要素であるサンギヤ10sに連結された第2モータ・ジェネレータ3の出力を制御することにより、キャリア10cすなわち出力部材14aの回転数を無段階に(連続的に)制御することが可能である。つまり、変速機構10は無段変速機としての機能を有している。
なお、この発明のハイブリッド車の動力伝達系統PTとしては、上記のような変速機構10の構成以外に、例えば、図3,図4(図4は、図3に示す動力伝達系統PTの構成例に対してクラッチ12とダンパ機構13との配置を入れ換えた構成例である)に示すような構成の変速機構を用いることもできる。この図3,図4に示す動力伝達系統PTの構成例における変速機構20は、いわゆるラビニョ型の遊星歯車機構および2組のブレーキより構成されている従来公知の変速機構である。
つぎに、制御系統について説明する。上記のように構成されたハイブリッド車両VEの動力伝達系統PTを含む車両VE全体を制御する電子制御装置(ECU)17が設けられており、電子制御装置17には、例えば、車速センサ18の信号、加速要求検知センサ(図示せず)の信号、制動要求検知センサ(図示せず)の信号、エンジン回転数センサ(図示せず)の信号、蓄電装置7,8の充電量を検知するセンサ(図示せず)の信号、各モータ・ジェネレータ2,3の回転数を検知するセンサ(図示せず)の信号、エンジン1の温度を検知するセンサ(図示せず)の信号、変速機構10の温度を検知するセンサ(図示せず)の信号、動力分配機構の温度を検知するセンサ(図示せず)の信号、各モータ・ジェネレータ2,3の温度を検知するセンサ(図示せず)の信号、出力部材14aの回転数を検知するセンサ(図示せず)の信号などが入力される。これに対して、電子制御装置17からは、エンジン1を制御する信号、各モータ・ジェネレータ2,3(インバータ5,6)を制御する信号などが出力される。
車両VEにおいて、エンジン1が運転されて、エンジントルクが動力分配機構14のキャリア14cに伝達されると、第1モータ・ジェネレータ2により反力トルクが受け持たれて、エンジントルクがリングギヤ14rに伝達される。そのリングギヤ14rに伝達されたトルクが、変速機構10およびデファレンシャル15を経由して駆動輪11に伝達されて駆動力が発生する。動力分配機構14においては、サンギヤ14sとキャリア14cとリングギヤ14rとの差動作用により、入力要素であるキャリア14cと、出力要素であるリングギヤ14rとの変速比を制御することが可能である。具体的には、反力トルクを受け持つ第1モータ・ジェネレータ2の出力を制御することにより、エンジン回転数を無段階に(連続的に)制御することが可能である。つまり、動力分配機構14は無段変速機としての機能を有している。
このように、第1モータ・ジェネレータ2で反力トルクを受け持つ場合、各種の条件に基づいて、第1モータ・ジェネレータ2の回転方向が、正回転、停止、逆回転などに選択的に切り換えられる。例えば、第1モータ・ジェネレータ2が正回転して反力トルクを受け持つ場合、第1モータ・ジェネレータ2は回生制御され、その結果、第1モータ・ジェネレータ2で発生した電力を、蓄電装置7に充電したり、あるいはインバータ5,6を経由させてモータ・ジェネレータ2に供給して第2モータ・ジェネレータ3を力行制御することが可能である。すなわち、第2モータ・ジェネレータ3が電動機として駆動され、そのトルクが変速機構10、デファレンシャル15およびドライブシャフト16を経由して駆動輪11に伝達される。これに対して、第1モータ・ジェネレータ2が逆回転して反力トルクを受け持つ場合、第1モータ・ジェネレータ2は力行制御される。第1モータ・ジェネレータ2に供給する電力は、蓄電装置7または第2モータ・ジェネレータ3から供給することが可能である。すなわち、第2モータ・ジェネレータ3を回生制御させて、その電力を、インバータ5,6を経由させて第1モータ・ジェネレータ2に供給することも可能である。
ここで、動力分配機構14の変速比制御について説明すると、この動力分配機構14の変速比制御は、エンジン1の燃費を向上させることを目的として、エンジン1の運転状態と、動力分配機構14の変速比とを協調制御するものである。例えば、加速要求(アクセル開度)および車速に基づいて、車両VEにおける要求駆動力が求められる。これは、例えば予め用意したマップから求めることができる。その要求駆動力と車速とからエンジン1の要求出力が算出され、その要求出力を最小の燃費で出力する目標エンジン回転数が、マップを使用して求められる。そして、実エンジン回転数を燃費の良好な目標エンジン回転数に近づけるように、第1モータ・ジェネレータ2の出力(トルク×回転数)が制御される。この制御と並行して、実エンジン出力を目標エンジン出力に近づけるように、エンジン1の電子スロットルバルブの開度などが制御される。このように、動力分配機構14の変速比を制御することにより、エンジン1の運転状態を最適燃費線に沿って制御することが可能である。
また、第2モータ・ジェネレータ3を電動機として駆動させ、第2モータ・ジェネレータ3のトルクを、変速機構10を経由させて駆動輪11に伝達する制御を実行可能である。すなわち、駆動輪11にトルクを伝達して駆動力を発生させる場合、エンジン1または第2モータ・ジェネレータ3の少なくとも一方のトルクを駆動輪11に伝達可能であり、いずれの動力源のトルクまたは両方の動力源のトルクを伝達するかが、電子制御装置17に入力される信号およびデータに基づいて判断される。
これに対して、車両VEが惰力走行する場合は、車両VEの運動エネルギが変速機構10および動力分配機構14を経由してエンジン1に伝達され、エンジンブレーキ力が発生する。また、車両VEの惰力走行時に変速機構10の入力部材10aに伝達された運動エネルギの一部を第2モータ・ジェネレータ3に伝達し、この第2モータ・ジェネレータ3で回生制動力を発生させ、発生した電力を蓄電装置8に充電することも可能である。
前述したように、この発明のハイブリッド車VEは、それぞれ遊星歯車機構によって構成され動力分配機構14および変速機構10が設けられていて、動力分配機構14には、エンジン1の出力軸1aおよび出力部材14aが連結されていて、動力分配機構14と変速機構10とは、出力部材14aを介して互いに連結されている。そして、歯車機構を用いた動力伝達機構は、歯車機構における各歯車の噛み合い部分に、互いに噛み合う歯車の歯面間の遊びであるバックラッシが不可避的に存在する。そのため、エンジン1の出力トルクが変動する際やエンジン1の回転数が変化する際に、各歯車の噛み合い部分においては、バックラッシの分だけがたつきが生じ、その結果、歯車のがた打ち音が発生して、車両VEのドライバビリティが低下してしまうおそれがある。そこで、この発明の制御装置は、このような事態を防止もしくは抑制するために、以下の制御を実行するように構成されている。
(第1の制御例)
先ず、この発明の制御装置による第1の制御例の説明する。この第1の制御例は、エンジン1を起動する際に、エンジン1の点火直後にクラッチ12を解放してエンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達を遮断することにより、エンジン1の初爆時の振動やトルク変動に起因する歯車のがた打ち音を解消するようにした制御例である。
図5は、その第1の制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図5において、先ず、エンジン1を起動させる信号が出力されたか否かが判断される(ステップS11)。エンジン1の起動信号が未だ検出されていないことにより、このステップS11で否定的に判断された場合は、それ以降の制御は実行されず、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、エンジン1の起動信号が検出されたことにより、ステップS11で肯定的に判断された場合には、ステップS12へ進み、クラッチ12が係合される。すなわち、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされ、第1モータ・ジェネレータ2の出力する動力によりエンジン1をクランキングし、エンジン1を起動させることが可能な状態にされる。
続いて、エンジン1の回転数が増速するように第1モータ・ジェネレータ2の回転が制御され、エンジン1がクランキングされる(ステップS13)。
エンジン1のクランキングが開始されると、エンジン1の回転数が所定回転数α以上に上昇したか否かが判断される(ステップS14)。ここでの所定回転数αとは、エンジン1が自律運転可能な回転数の下限値として予め定められた所定値である。例えば、外気温やエンジン1のオイルの油温と関連付けされたマップなどから求められて設定される。
エンジン1の回転数が未だ所定回転数αに満たないことにより、このステップS14で否定的に判断された場合は、ステップS13へ戻り、従前の制御が繰り返し実行される。すなわち、エンジン1の回転数が所定回転数α以上になるまで、ステップS13の制御が繰り返し実行される。
これに対して、エンジン1の回転数が所定回転数α以上となったことにより、ステップS14で肯定的に判断された場合には、ステップS15へ進み、エンジン1が点火されて起動される。そして、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される(ステップS16)。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
上記のように、この第1の制御例では、エンジン1が起動されることが検出されると、先ず、クラッチ12が係合されて、第1モータ・ジェネレータ2によりエンジン1の回転数が自律運転可能な所定回転数α以上となるようにエンジン1がクランキングされる。そして、エンジン1が点火されて始動されると、クラッチ12が速やかに解放され、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。したがって、エンジン1が点火されて始動される際に、エンジン1の初爆時の振動によるエンジン1の回転数変化やトルク変動が動力伝達系統PTに伝達されない。そのため、エンジン1の始動時におけるトルク変動や回転数の変化に起因する動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でのがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
(第2の制御例)
つぎに、この発明の制御装置による第2の制御例の説明する。この第2の制御例は、エンジン1を停止する際に、エンジン1の回転が停止する直前にクラッチ12を解放してエンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達を遮断することにより、エンジン1の回転が停止する際の振動やトルク変動による歯車のがた打ち音を解消するようにした制御例である。
図6は、その第2の制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図6において、先ず、エンジン1を停止させる信号が出力されたか否かが判断される(ステップS21)。エンジン1の停止信号が未だ検出されていないことにより、このステップS21で否定的に判断された場合は、それ以降の制御は実行されず、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、エンジン1の停止信号が検出されたことにより、ステップS21で肯定的に判断された場合には、ステップS22へ進み、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。
クラッチ12が解放されると、エンジン1への燃料の供給が停止させらて、例えばエンジン1への燃料噴射が停止させられて、エンジン1の運転が停止させられる(ステップS23)。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
上記のように、この第2の制御例では、エンジン1が停止させられることが検出されると、先ず、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。そして、クラッチ12が解放された後に、エンジン1への燃料の供給が停止させられ、エンジン1の運転が停止させられる。エンジン1の回転が停止する際には、エンジン1および動力伝達系統PTのイナーシャトルクや固有振動数などの影響により、振動やトルク変動が生じる場合があるが、エンジン1の回転が停止する直前に、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断されているため、エンジン1の停止時におけるトルク変動や回転数の変化に起因する動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でのがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
(第3の制御例)
つぎに、この発明の制御装置による第3の制御例の説明する。この第3の制御例は、車両VEが停止していてエンジン1がアイドリング状態の場合や低負荷・一定速度で走行している状態の場合に、クラッチ12を解放してエンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達を遮断することにより、動力伝達系統PTの歯車、すなわち動力伝達系統PT内でエンジン1の出力トルクの伝達に関与する歯車が無負荷に近い状態で駆動される際に歯車のバックラッシの分だけ歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなることに起因する歯車のがた打ち音を解消するようにした制御例である。
図7は、その第3の制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。なお、この第3の制御例は、エンジン1が既に起動していることが制御の前提となっている。図7において、先ず、車両VEの車速が検出されて読み込まれる(ステップS31)。車両VEの車速は、車速センサ18により検出することができるが、出力部材14aの回転数を検知するセンサや第2モータ・ジェネレータ3の回転数を検知するセンサの検出値などからも求めることができる。
続いて、車両VEが停止している、もしくは、加速要求がないか否かが判断される(ステップS32)。車両VEが停止しているか否かの判断は、上記のステップS31で求められた車速の値により判断することができる。すなわち、車速がゼロである場合に車両VEが停止していると判断することができる。また、加速要求があるか否かの判断は、例えばアクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)、あるいはエンジン1のスロットル開度などの変化量を検知することにより判断することができる。
車両VEが停止しておらず、すなわち車速がゼロでなく、かつ、加速要求があったこと、すなわちアクセル開度やスロットル開度が増大方向に変化させられたことにより、このステップS32で否定的に判断された場合は、ステップS33へ進み、通常の走行モードにおける走行制御が実行され、その後このルーチンを一旦終了する。
これに対して、車両VEが停止している、すなわち車速がゼロであること、もしくは、加速要求がないこと、すなわちアクセル開度やスロットル開度が変化させられていないことにより、ステップS33で肯定的に判断された場合には、ステップS34へ進み、第1モータ・ジェネレータ2に対して第1モータ・ジェネレータ2を回生制御する要求があるか否かが判断される。
第1モータ・ジェネレータ2を回生制御する要求があったことにより、このステップS34で肯定的に判断された場合は、ステップS35へ進み、クラッチ12が係合され、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされる。なお、既にクラッチ12が係合されている場合は、その係合状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、第1モータ・ジェネレータ2を回生制御する要求がないことにより、ステップS34で否定的に判断された場合には、ステップS36へ進み、クラッチ12が解放され、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達伝達が遮断される。なお、既にクラッチ12が解放されている場合は、その解放状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
車両VEが停止している、もしくは走行中の車両VEに加速要求がない状態、すなわち、車両VEが停止していてエンジン1がアイドリングされている状態、もしくは車両VEが低負荷の一定速度で走行しているあるいは惰力走行している状態で、なおかつ、第1モータ・ジェネレータ2を回生制御する要求がない場合は、動力伝達系統PTの歯車が無負荷に近い状態あるいは相対的に大きな負荷がかからない状態で駆動される。そのため、動力伝達系統PTの各歯車ではエンジン1のトルク変動や回転数の変化の影響を受け易くなり、その結果、歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなり、歯車のがた打ち音が発生し易くなる。
そこでこの第3の制御例では、上記のように、車両VEが停止していてエンジン1がアイドリングされている状態、もしくは車両VEが低負荷の一定速度で走行しているあるいは惰力走行している状態で、かつ、第1モータ・ジェネレータ2を回生制御する要求がない場合に、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。そのため、動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなることに起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
(第4の制御例)
つぎに、この発明の制御装置による第4の制御例の説明する。この第4の制御例は、車両VEが低負荷・低車速でかつ第1モータ・ジェネレータ2が回生(発電)している状態で走行している際に、エンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合うような場合に、クラッチ12を解放してエンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達を遮断することにより、出力部材14aに作用するトルクが変動してその際に歯車のバックラッシの分だけ歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなることに起因する歯車のがた打ち音を解消するようにした制御例である。
図8は、その第4の制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図8において、先ず、車両VEの車速が、歯車のがた打ち音の発生が懸念される所定の車速範囲内であるか否かが判断される(ステップS41)。歯車のがた打ち音の発生が懸念される所定の車速範囲とは、歯車のがた打ち音が発生する可能性が高い車速の範囲として、理論上あるいは実験上・経験的に予め設定された車速域のことである。具体的には、相対的に低車速の場合に、動力伝達系統PTの歯車が無負荷に近い状態あるいは相対的に大きな負荷がかからない状態で駆動されることにより、動力伝達系統PTの歯車ではエンジン1のトルク変動や回転数の変化の影響を受け易くなって、その結果、歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなり、歯車のがた打ち音が発生し易くなる。したがって、相対的に低車速の所定の車速範囲が、歯車のがた打ち音の発生が懸念される所定の車速範囲として設定される。
車速が歯車のがた打ち音の発生が懸念される所定の車速範囲内でないことにより、このステップS41で否定的に判断された場合は、ステップS42へ進み、クラッチ12が係合され、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされる。なお、既にクラッチ12が係合されている場合は、その係合状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、車速が歯車のがた打ち音の発生が懸念される所定の車速範囲内であることにより、ステップS41で肯定的に判断された場合には、ステップS43へ進み、車両VEが充電走行状態であるか否か、すなわち第1モータ・ジェネレータ2が回生制御されている状態であるか否かが判断される。
車両VEが充電走行状態でないこと、すなわち第1モータ・ジェネレータ2が回生制御されていない状態であることにより、このステップS43で否定的に判断された場合は、それ以降の制御は実行されず、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、車両VEが充電走行状態であること、すなわち第1モータ・ジェネレータ2が回生制御されている状態であることにより、ステップS43で肯定的に判断された場合には、ステップS44へ進み、アクセル開度やスロットル開度等の要求駆動力、および車速などから、エンジン1の出力トルク、および第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクが求められる。
続いて、各歯車対のギヤ比など動力伝達系統PTの各歯車機構におけるギヤ諸元等を基に、第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクを除いた出力部材14aのトルクT1が求められる(ステップS45)。
出力部材14aのトルクT1が算出されると、そのトルクT1の絶対値が閾値β以下であるか否かが判断される(ステップS46)。ここで閾値βは、エンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合っている状態もしくはほぼつり合っている状態を判定するための閾値であり、ゼロ(すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとが完全につり合っている状態では、トルクT1がゼロになる)もしくはゼロに近い所定の値に設定されている。
トルクT1の絶対値が閾値βよりも大きいこと、すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合っていないことにより、このステップS46で否定的に判断された場合は、ステップS47へ進み、クラッチ12が係合され、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされる。なお、既にクラッチ12が係合されている場合は、その係合状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、トルクT1の絶対値が閾値β以下であること、すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合っているもしくはほぼつり合っていることにより、ステップS46で肯定的に判断された場合には、ステップS48へ進み、クラッチ12が解放され、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。なお、既にクラッチ12が解放されている場合は、その解放状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
車両VEが低負荷・低車速で走行している場合、第1モータ・ジェネレータ2が回生制御されると、出力部材14aにはエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとが作用する。このとき、エンジン1の出力トルクの回転方向を正の方向とすると、第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクの回転方向は負の方向となり、出力部材14aにかかるトルクは、正回転のエンジン1の出力トルクと負回転の第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとが相殺されてゼロもしくはゼロ近傍の値になる。すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合った状態もしくはほぼつり合った状態になる。
エンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合うと、出力部材14aに作用するトルクがゼロ近傍の値で上下するようになり、その出力部材14aに作用するトルクの上下動によって歯車のバックラッシの分だけ動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなって、その結果、歯車のがた打ち音が発生し易くなる。
そこでこの第4の制御例では、上記のように、車両VEが低負荷・低車速でかつ第1モータ・ジェネレータ2が回生されている状態で走行する際に、エンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクとがつり合う場合、すなわち上記のステップS45で求められる出力部材14aのトルクT1の絶対値が閾値β以下の場合に、クラッチ12が解放され、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。そのため、動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなることに起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
なお、図9は、上記の第4の制御例の変形例で、第4の制御例に対して第2モータ・ジェネレータ3の出力トルク、およびデファレンシャル15における歯車のがたつきを考慮した制御例である。図8のフローチャートのステップS44ないしS46の制御内容が、図9のフローチャートにおいて、ステップS44’ないしS46のように変更されている。
すなわち、車両VEが低負荷・低車速でかつ第1モータ・ジェネレータ2が回生(発電)している状態で走行していることにより、ステップS41,S43で、いずれも肯定的に判断されると、ステップS44’に進み、アクセル開度やスロットル開度等の要求駆動力、および車速などから、エンジン1の出力トルク、および第1モータ・ジェネレータ2の回生トルク、ならびに第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクが求められる。
続いて、各歯車対のギヤ比など動力伝達系統PTの各歯車機構におけるギヤ諸元等を基に、第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクも含んだ出力部材14aのトルクT2が求められる(ステップS45’)。
出力部材14aのトルクT2が算出されると、そのトルクT2の絶対値が閾値β’以下であるか否かが判断される(ステップS46’)。ここで閾値β’は、前述の閾値βと同様、エンジン1の出力トルク、および第1モータ・ジェネレータ2の回生トルク、ならびに第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクの3者がつり合っている状態もしくはほぼつり合っている状態を判定するための閾値であり、ゼロ(すなわち前記3者のトルクが完全につり合っている状態では、トルクT2がゼロになる)もしくはゼロに近い所定の値に設定されている。
トルクT2の絶対値が閾値β’よりも大きいこと、すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクと第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクとがつり合っていないことにより、このステップS46’で否定的に判断された場合は、ステップS47へ進み、クラッチ12が係合され、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされる。なお、既にクラッチ12が係合されている場合は、その係合状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、トルクT2の絶対値が閾値β’以下であること、すなわちエンジン1の出力トルクと第1モータ・ジェネレータ2の回生トルクと第2モータ・ジェネレータ3の出力トルクとがつり合っているもしくはほぼつり合っていることにより、ステップS46’で肯定的に判断された場合には、ステップS48へ進み、クラッチ12が解放され、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。なお、既にクラッチ12が解放されている場合は、その解放状態が継続される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
このように、第2モータ・ジェネレータ3の出力トルク、およびデファレンシャル15の歯車のバックラッシを考慮することにより、デファレンシャル15の歯車も含む動力伝達系統PTの各歯車の噛み合い部分でがたつきが生じ易くなることに起因する歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
(第5の制御例)
つぎに、この発明の制御装置による第5の制御例の説明する。この第5の制御例は、低温時には、常温時と比較して蓄電装置7,8の性能が低下すること、また常温時と比較して車両VEの動力伝達系統PTにおける固有振動数(共振点)が変化することなどを考慮して、温度に応じてクラッチ12を解放するタイミングを変更するようにした制御例である。
図10,図11は、それぞれ、この第5の制御例を説明するためのフローチャートであって、これらのフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。
図10のフローチャートは、エンジン1の起動時における制御例を示している。図10において、先ず、エンジン1を起動させる信号が出力されたか否かが判断される(ステップS51)。エンジン1の起動信号が未だ検出されていないことにより、このステップS51で否定的に判断された場合は、それ以降の制御は実行されず、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、エンジン1の起動信号が検出されたことにより、ステップS51で肯定的に判断された場合には、ステップS52へ進み、常温時か寒冷時かを判断するための温度H、具体的には、変速機構10の温度、エンジン1の温度、外気温、油温等が検出されて読み込まれる。ここでの温度Hは、上記のいずれかの温度で代表される値でもよく、あるいは上記の各温度に基づいて求められる値であってもよい。
温度Hが求められると、その温度Hが規定温度ε以下であるか否かが判断される(ステップS53)。この規定温度εは、温度Hを基に、車両VEがおかれている温度環境が、常温時であるか寒冷時であるかを判断するための閾値として予め設定される値であり、温度Hが規定温度εよりも高い場合に常温時と判断され、温度Hが規定温度ε以下である場合に寒冷時と判断される。
温度Hが規定温度εよりも高いことにより、このステップS53で否定的に判断された場合、すなわち車両VEがおかれている温度環境が常温時であると判断された場合は、ステップS54へ進み、常温時における通常のエンジン1の起動制御が実行される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、温度Hが規定温度ε以下であることにより、ステップS53で肯定的に判断された場合、すなわち車両VEがおかれている温度環境が寒冷時であると判断された場合には、ステップS55へ進み、クラッチ12が係合される。すなわち、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされ、第1モータ・ジェネレータ2の出力する動力によりエンジン1をクランキングし、エンジン1を起動させることが可能な状態にされる。
続いて、エンジン1の回転数が増速するように第1モータ・ジェネレータ2の回転が制御され、エンジン1がクランキングされる(ステップS56)。
そして、エンジン1のクランキングが開始されると、常温時よりも低いエンジン1の回転数でクラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される(ステップS57)。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
一方、図11のフローチャートは、エンジン1の停止時における制御例を示している。図11において、先ず、エンジン1を停止させる信号が出力されたか否かが判断される(ステップS61)。エンジン1の停止信号が未だ検出されていないことにより、このステップS61で否定的に判断された場合は、それ以降の制御は実行されず、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、エンジン1の停止信号が検出されたことにより、ステップS61で肯定的に判断された場合には、ステップS62へ進み、前述の図10のフローチャートにおけるステップS52と同様、常温時か寒冷時かを判断するための温度Hが検出されて読み込まれ、その温度Hが規定温度ε以下であるか否かが判断される(ステップS63)。
温度Hが規定温度εよりも高いことにより、このステップS63で否定的に判断された場合、すなわち車両VEがおかれている温度環境が常温時であると判断された場合は、ステップS64へ進み、常温時における通常のエンジン1の起動制御が実行される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
これに対して、温度Hが規定温度ε以下であることにより、ステップS63で肯定的に判断された場合、すなわち車両VEがおかれている温度環境が寒冷時であると判断された場合には、ステップS65へ進み、クラッチ12が係合される。すなわち、エンジン1と動力分配機構14とが動力伝達可能な状態にされ、第1モータ・ジェネレータ2の出力する動力によりエンジン1をクランキングし、エンジン1を起動させることが可能な状態にされる。
続いて、エンジン1の回転数が減速(停止)するように第1モータ・ジェネレータ2の回転が制御される(ステップS66)。
そして、エンジン1の回転数の低下が開始されると、常温時よりも高いエンジン1の回転数でクラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される(ステップS67)。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
寒冷時には、蓄電装置7,8の充電容量が低下するため、常温時と比較して、エンジン1をクランキングする際の第1モータ・ジェネレータ2の出力トルクが低下し、エンジン1の始動性が悪くなる。また、常温時と比較して、車両VEの動力伝達系統PTにおける固有振動数(共振点)が変化する。具体的には固有振動数が常温時と比較して低くなり、共振が起こるエンジン1の回転数が常温時と比較して低くなる。そのため、常温時と比較して、エンジン1の回転数が低い段階で、歯車のがた打ち音が発生し易くなる。
そこでこの第5の制御例では、上記のように、常温時と比較してエンジン1の回転数が低い段階で歯車のがた打ち音が発生し易くなる寒冷時に、エンジン1を起動する際には、常温時よりも低いエンジン1の回転数の段階で、クラッチ12が解放され、またエンジンを停止する際には、常温時よりも高いエンジン1の回転数の段階で、クラッチ12が解放されて、エンジン1と動力分配機構14との間の動力伝達が遮断される。そのため、寒冷時のエンジン1の起動時および停止時における歯車のがた打ち音の発生を防止もしくは抑制することができる。
なお、上記の図10,図11のフローチャートにおけるステップS57,S67での制御は、クラッチ12を解放するエンジン1の回転数を通常時よりも低い回転数に(ステップS57)、もしくは通常時よりも高い回転数に(ステップS67)変更する制御に代えて、例えば、通常時よりも第1モータ・ジェネレータ2の回転数変化率を大きくする、すなわち通常時よりも第1モータ・ジェネレータ2の角加速度を大きくする制御、あるいは、通常時よりも第1モータ・ジェネレータ2の出力トルクを大きくする制御を実行することによっても、同様の効果を得ることができる。
すなわち、図12に示すように、通常時よりも第1モータ・ジェネレータ2の回転数の変化率を大きくすること、もしくは、通常時よりも第1モータ・ジェネレータ2の出力トルクを大きくすることにより、エンジン1の回転数変化率すなわち角加速度を大きくすることができる。エンジン1の回転数変化率を大きくすることによって、共振が起こるエンジン1の回転数を変化させることができる。その結果、寒冷時にクラッチ12を解放するタイミングを変更したことと同じ状態になり、上記のステップS57,S67での制御と実質的に同様の効果を得ることができるのである。
ここで、上記の各フローチャートに示す制御例と、この発明との関係を簡単に説明すると、上述したステップS11,S14,S21,S31,S32,S34,S41,S43,S46,S46’,S51,S53,S61,S63の機能的手段が、この発明のがた打ち音発生状態判断手段に相当し、ステップS15,S22,S36,S48,S57,S67の機能的手段が、この発明のクラッチ機構制御手段に相当する。また、ステップS52,S53,S62,S63の機能的手段が、この発明の温度環境判断手段に相当する。
なお、この発明は上述した具体例に限定されない。例えばこの発明における動力源は、遊星歯車機構を介して互いに連結されたエンジンとモータ・ジェネレータとから構成された動力装置に限定されないのであって、要は、出力軸などの出力部材に動力を出力できる動力装置であればよい。そして、上記の具体例では、電動機と発電機との機能を備えたモータ・ジェネレータを例にして説明したが、この発明における動力源を構成する一つの駆動装置は電動機および/または発電機であってもよい。
この発明で対象とするハイブリッド車両の動力伝達系統および制御系統の一例を模式的に示す図である。 この発明で対象とするハイブリッド車両の動力伝達系統の他の構成例を模式的に示す図である。 この発明で対象とするハイブリッド車両の動力伝達系統の他の構成例を模式的に示す図である。 この発明で対象とするハイブリッド車両の動力伝達系統の他の構成例を模式的に示す図である。 この発明に係る制御装置による第1の制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第2の制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第3の制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第4の制御例を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第4の制御例の変形例を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第4の制御例におけるエンジン起動時の制御を説明するためのフローチャートである。 この発明に係る制御装置による第4の制御例におけるエンジン停止時の制御を説明するためのフローチャートである。 図11に示す制御を行った場合のタイムチャートの一例を示す図である。
符号の説明
1…エンジン、 2,3…モータ・ジェネレータ(電動機)、 5,6…インバータ、 7,8…蓄電装置(バッテリ)、 10,20…変速機構、 11…駆動輪、 12…クラッチ(クラッチ機構)、 14…動力分配機構、 17…電子制御装置(ECU)、 18…車速センサ、 PT…動力伝達系統、 VE…車両。

Claims (6)

  1. 内燃機関と電動機とが、それぞれ前記内燃機関の出力トルクを前記電動機と出力部材とに分配する動力分配機構に連結され、前記出力部材にその出力部材に伝達されたトルクを変速して出力する変速機構を介して駆動輪が連結された動力伝達系統を備えたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記内燃機関と動力分配機構との間の動力伝達経路を接続・遮断するクラッチ機構と、
    前記動力伝達系統内で用いられている歯車機構のうち、前記出力トルクの伝達に関与する歯車機構における歯車のがた打ち音が発生し得る状態を判断するがた打ち音発生状態判断手段と、
    前記がた打ち音発生状態判断手段により、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断された場合に、前記クラッチ機構を解放して前記動力伝達経路を遮断するクラッチ機構制御手段と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記ハイブリッド車の温度環境を検知する温度環境判断手段を更に備え、
    前記クラッチ機構制御手段は、前記温度環境判断手段により、前記温度環境が常温時と比較して前記内燃機関の始動性が低下する寒冷時であると判断された場合に、前記クラッチ機構を解放するタイミングを変更する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記がた打ち音発生状態判断手段は、前記内燃機関が起動される場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記がた打ち音発生状態判断手段は、前記内燃機関が停止させられる場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記がた打ち音発生状態判断手段は、前記車両が停止していて、かつ前記内燃機関がアイドリング状態で運転される場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記がた打ち音発生状態判断手段は、前記内燃機関の出力トルクと前記電動機の回生トルクとがつり合う場合に、前記がた打ち音が発生し得る状態であると判断する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
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