JP2009117423A - 塗布乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の処理液が塗布された塗布済み基板に処理液の塗布斑が生じるのを抑制することができる塗布乾燥装置を提供する。
【解決手段】塗布乾燥装置1は、基板の表面にレジスト液を塗布する塗布処理部2と、レジスト液が塗布された塗布済み基板5が収容される減圧室30を有し、減圧室30内を減圧して塗布済み基板5の乾燥を行う減圧乾燥処理部3と、塗布処理部2からの塗布済み基板5を減圧乾燥処理部3まで搬送すると共に、減圧室30内に塗布済み基板5を搬入する基板搬送部4とを備える。基板搬送部4は、塗布済み基板5が一表面に載置されると共に、減圧室30内を通過するように配置される搬送ベルト42を有する。塗布済み基板5の乾燥を行うときは、基板搬送部4は、塗布済み基板5が減圧室30内に搬入された時点で搬送ベルト42の移動を停止し、減圧乾燥処理部3は、搬送ベルト42を使用して減圧室30を密閉する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばフォトリソグラフィ工程においてレジスト液を基板に塗布した後に乾燥させてレジスト膜を形成するときのように、所定の処理液を基板に塗布した後に乾燥させるときに好適に用いられる塗布乾燥装置に関する。
液晶表示装置の製造プロセスでは、フォトリソグラフィ技術が用いられている。フォトリソグラフィ技術とは、基板にレジスト液を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンなどの所定の形状に対応してレジスト膜を露光・現像する技術である。
上述したレジスト膜は、レジスト液塗布処理部で基板表面にレジスト液を塗布した後、基板搬送部によって塗布済み基板を減圧乾燥処理部に搬送し、減圧乾燥処理部でレジスト液を乾燥させて形成される。
基板搬送部では、塗布済み基板を搬送するとき、塗布済み基板を支持して搬送する支持部材として、例えば図8(a)に示すように、塗布済み基板100の下面を支持するフォーク状の搬送アーム101が用いられている(特許文献1参照)。また、塗布済み基板100を持ち上げて搬送する搬送機構として、例えば図8(a)に示すように、複数個の搬送コロ102で支持された塗布済み基板100の下方に、円柱状の基板支持用突き上げピン104を複数本備えた押し上げユニット103を配置し、この押上げユニット103を上昇させて基板支持用突き上げピン104で塗布済み基板100を支持した状態で搬送する搬送機構も開発されている(特許文献2及び特許文献3参照)。
特開平11−26550号公報 特開2005−142372号公報 特開2007−176631号公報
上述した従来技術では、基板搬送部から発生する熱が、塗布済み基板に接触する搬送アームや押し上げユニットを介して塗布済み基板に伝達される。このとき、搬送アームや押し上げユニットは塗布済み基板の一部だけに接触しているので、接触部分と非接触部分とで塗布済み基板に温度差が生じる。そして、この温度差が原因で、図8(b)に示すように塗布済み基板に塗布されたレジスト液に塗布斑105が生じてしまうという問題がある。
本発明の解決すべき課題は、所定の処理液が塗布された塗布済み基板に処理液の塗布斑が生じるのを抑制することができる塗布乾燥装置を提供することである。
請求項1の発明は、基板の表面に所定の処理液を塗布する塗布処理部と、前記処理液が塗布された塗布済み基板が収容される減圧室を有し、該減圧室内を減圧して前記塗布済み基板の乾燥を行う減圧乾燥処理部と、前記塗布処理部からの前記塗布済み基板を前記減圧乾燥処理部まで搬送すると共に、前記減圧室内に前記塗布済み基板を搬入する基板搬送部とを備え、前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が一表面に載置されると共に、前記減圧室内を通過するように配置される搬送ベルトを有し、前記塗布済み基板を搬送するとき、前記基板搬送部は、前記搬送ベルトを長手方向に移動させて前記塗布済み基板を搬送し、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が前記減圧室内に搬入された時点で前記搬送ベルトの移動を停止し、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトを使用して前記減圧室を密閉することを特徴とする塗布乾燥装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、導電性を有することを特徴としている。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の塗布乾燥装置において、前記基板搬送部は、前記搬送ベルトに摺接される導電粘着ロールを備えることを特徴としている。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の塗布乾燥装置において、前記減圧室を構成するハウジングは、上側ハウジングと下側ハウジングとに分離可能に構成され、前記搬送ベルトは、弾性を有すると共に、分離した前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの間を移動するように配置され、前記塗布済み基板を搬送するとき、前記減圧乾燥処理部は、前記ハウジングを上側ハウジングと下側ハウジングとに分離し、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの間に搬入された時点で前記搬送ベルトの移動を停止し、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトを挟持した状態で前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとを合体させて前記減圧室を構成し、前記搬送ベルトを、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所をシールするシール部材として使用することを特徴としている。
また、請求項5の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成され、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間それぞれに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴としている。
また、請求項6の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、全体がメッシュ構造であり、前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴としている。
また、請求項7の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記塗布済み基板が載置される載置領域を挟んで対向する場所にそれぞれ1つずつ設定される長さ方向に延びる帯状領域がメッシュ構造であり、前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴としている。
また、請求項8の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記塗布済み基板が載置される載置領域以外の領域がメッシュ構造であり、前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴としている。
また、請求項9の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記接合箇所に干渉する領域以外の領域がメッシュ構造であり、前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴としている。
また、請求項10の発明は、請求項4に記載の塗布乾燥装置において、前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の一部分に配置される大きさに形成され、前記上側ハウジング及び下側ハウジングのいずれかには、前記搬送ベルトが配置されない接合箇所に、前記搬送ベルトと同じ厚みで同じ構造のシール部材が設けられていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、塗布済み基板は搬送ベルトの一表面に載置された状態で、即ち下面全体が搬送ベルトで支持された状態で減圧乾燥処理部まで搬送されるので、搬送ベルトからの熱的影響が塗布済み基板全体に及ぶ。これによって、塗布済み基板の温度分布がほぼ均一になり、処理液の塗布斑の発生を抑制することができる。また、塗布済み基板は搬送ベルトに載置されたまま減圧室内に搬入されるので、塗布済み基板をスムーズに搬送することができる。さらに、搬送ベルトを使用して減圧室を密閉するので、減圧室の気密性を保持して減圧乾燥を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、搬送ベルトが導電性を有するので、静電気の帯電による搬送ベルトへの集塵を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、搬送ベルトに導電粘着ロールが摺接されるので、搬送ベルトに付着したゴミや埃を除去することができる。また、導電粘着ロールによって搬送ベルトに帯電した静電気を除去できるので、静電気の帯電による搬送ベルトへの集塵を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、塗布済み基板を搬送するときは、減圧室を構成する上側ハウジングと下側ハウジングとは分離しているので、搬送ベルトをスムーズに移動させることができる。また、塗布済み基板の乾燥を行うときは、弾性を有する搬送ベルトが、上側ハウジングと下側ハウジングとの接合箇所をシールするシール部材として使用されるので、減圧室の気密性を保持して減圧乾燥を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、搬送ベルトが上側ハウジングと下側ハウジングとの接合箇所の全体に配置されてシール部材として使用されるので、減圧室の気密性保持を良好に行うことができる。また、搬送ベルトによって減圧室内が上側空間と下側空間とに区分されるが、上側空間と下側空間とをそれぞれ減圧することによって、減圧室の減圧を良好に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、搬送ベルトが上側ハウジングと下側ハウジングとの接合箇所の全体に配置されてシール部材として使用されるので、減圧室の気密性保持を良好に行うことができる。また、搬送ベルトによって減圧室内が上側空間と下側空間とに区分されるが、搬送ベルトがメッシュ構造であるので、上側空間と下側空間とは連通している。メッシュ構造とは、多数の同一形状の貫通孔が所定の配列パターンで配列された構造である。したがって、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して減圧することによって、減圧室の減圧を良好に行うことができる。さらに、メッシュ構造を形成する貫通孔がハウジングの接合箇所に配置されたときでも、貫通孔におけるハウジングの厚み方向の長さが接合箇所でのハウジングの厚みよりも小さいので、貫通孔からハウジング外部の空気が流入することはない。
また、搬送ベルト全体がメッシュ構造であるので、塗布済み基板をどこに載置しても載置状態(塗布済み基板と搬送ベルトとの接触状態)は同じである。したがって、塗布済み基板を搬送ベルトに載置するときの位置決め精度は、高くなくてもよい。
請求項7、請求項8又は請求項9に記載の発明によれば、搬送ベルトが上側ハウジングと下側ハウジングとの接合箇所の全体に配置されてシール部材として使用されるので、減圧室の気密性保持を良好に行うことができる。また、搬送ベルトによって減圧室内が上側空間と下側空間とに区分されるが、搬送ベルトがメッシュ構造であるので、上側空間と下側空間とは連通している。したがって、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して減圧することによって、減圧室の減圧を良好に行うことができる。
特に請求項7又は請求項8に記載の発明によれば、メッシュ構造を形成する貫通孔がハウジングの接合箇所に配置されたときでも、貫通孔におけるハウジングの厚み方向の長さが接合箇所でのハウジングの厚みよりも小さいので、貫通孔からハウジング外部の空気が流入することはない。また、塗布済み基板が接触する部分にはメッシュ構造(貫通孔)が存在しないので、塗布済み基板全体が均一な状態で支持され、塗布斑の発生が防止できる。
特に請求項7に記載の発明によれば、基板の載置領域を挟んで対向する場所に長さ方向に延びる帯状領域がメッシュ構造であるので、基板を搬送ベルトに載置するとき、幅方向の位置決め精度を高くするだけでよく、長さ方向の位置決め精度は低くてもよい。
特に請求項8に記載の発明によれば、基板の載置領域を挟んで対向する場所に長さ方向に延びる帯状領域をメッシュ構造にする場合に比べて、メッシュ構造にする領域を広くすることができるので、減圧室を減圧する際の負荷を軽減することができる。また、基板の載置領域以外の領域をメッシュ構造にするので、貫通孔の形やサイズ、配列パターン等の自由度が大きくなる。
特に請求項9に記載の発明によれば、ハウジングの接合箇所に干渉する領域はメッシュ構造ではないので、貫通孔からハウジング外部の空気が流入することを考慮する必要がなく、大きさや形状を気にすることなく貫通孔(メッシュ構造)を形成することができる。
請求項10に記載の発明によれば、搬送ベルトが上側ハウジングと下側ハウジングとの接合箇所の一部分に配置されてシール部材として使用されると共に、搬送ベルトが配置されない他の部分には、搬送ベルトと同じ厚みで同じ構造のシール部材が設けられているので、減圧室の気密性保持を良好に行うことができる。また、搬送ベルトは接合箇所の一部分だけに配置されるので、減圧室内が上側空間と下側空間とに明確に区分されるわけではなく、減圧室の減圧をスムーズに行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態である塗布乾燥装置1の概略的構成を示す構成図である。塗布乾燥装置1は、塗布処理部2と、減圧乾燥処理部3と、基板搬送部4とを備えて構成されている。
塗布処理部2は、基板の表面に所定の処理液としてレジスト液を塗布する。減圧乾燥処理部3は、レジスト液が塗布された基板(塗布済み基板という)5が収容される減圧室30を有し、この減圧室30内を減圧して塗布済み基板5のレジスト液の乾燥を行う。
基板搬送部4は、塗布処理部2からの塗布済み基板5を減圧乾燥処理部3まで搬送すると共に、減圧室30内に塗布済み基板5を搬入する。基板搬送部4は、一対のプーリ40,41に巻き回される無端状の搬送ベルト42を備える。搬送ベルト42は、弾性及び導電性を有している。弾性を有する搬送ベルト42は、例えばポリウレタンやゴムなどの弾性材料で形成してもよいし、金属からなる芯の周囲に弾性材料をコーティングして形成してもよい。また導電性を有する搬送ベルト42は、表面に導電性材料をコーティングして形成してもよいし、搬送ベルト42の構成材料に帯電防止剤を練り込んで形成してもよい。なお、搬送ベルト42として、例えば「トランジロン(商標)」を使用することができる。
一対のプーリ40,41は、回転軸40a,40bが水平方向に延びて配置されると共に、搬送ベルト42が水平方向に移動するように同じ高さに配置される。
一対のプーリ40,41のいずれかを図1において時計回りに回転させることによって、搬送ベルト42は長さ方向に移動する。具体的には、搬送ベルト42の上側部分42aが図1の矢印R1で示されるように左から右へ、即ち塗布処理部2から減圧乾燥処理部3に向かって移動する。塗布処理部2からの塗布済み基板5は、上側部分42aの上面に載置された状態で減圧乾燥処理部3に向かって搬送される。
搬送ベルト42の上側部分42aは、減圧室30内を通過するように配置されているので、塗布済み基板5は搬送ベルト42に載置されたままで減圧室30に搬入され、減圧乾燥後に搬出される。上側部分42aの下面側には、複数個(図1では3個)の補助ローラ43が配置されており、補助ローラ43によって上側部分42aが水平となるように支持している。
また、搬送ベルト42の下側部分42bには、導電粘着ロール44が摺接されている。導電粘着ロール44とは、静電気の除去機能と、ゴミや埃の除去機能とを有するものである。導電粘着ロール44としては、例えば「グリーンダッシュ(商標)」や、「MEIWAメイタック(商標)」を用いることができる。
塗布処理部2によってレジスト液が塗布された塗布済み基板5が、搬送ベルト42の上側部分42aに載置されると、基板搬送部4は、搬送ベルト42の上側部分42aを矢印R1方向に移動させて塗布済み基板5を搬送する。このとき、減圧乾燥処理部3は、後述するようにハウジング31を上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとに分離させている。その後、基板搬送部4は、塗布済み基板5が減圧室30内(上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの間)に搬入された時点で搬送ベルト42の移動を停止する。そして、減圧乾燥処理部3は、後述するように上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとを合体させると共に、搬送ベルト42を使用して減圧室30を密閉した後、減圧室30内の空気を吸引して減圧し、塗布済み基板5のレジスト液を減圧乾燥させる。
乾燥が終了すると、減圧乾燥処理部3は、ハウジング31を上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとに分離し、基板搬送部4は、再び搬送ベルト42を移動させてレジスト液が乾燥した基板(乾燥済み基板という)5を減圧室30から搬出させて、次の工程を行う基板処理設備に引き渡す。
図2は、減圧乾燥処理部3の具体的構成を示す構成図であり、(a)は側面図であり、(b)は平面図であり、(c)は(b)の切断面線c2−c2から見た断面図であり、(d)はハウジング31を分離した状態を示す断面図である。
減圧室を構成するハウジング31は、図2(d)に示すように、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとに分離可能に構成されている。上側ハウジング31aが昇降可能に構成されており、上側ハウジング31aが上方に移動することによって、ハウジング31が2つに分離される。下側ハウジング31b内には、搬送ベルト42に載置された塗布済み基板5を支持するテーブル32が配置されている。
搬送ベルト42は、上述したように弾性を有すると共に、図2(d)に示すように、分離した上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの間を移動するように配置されている。さらに、搬送ベルト42は、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所(図2(b)で斜線を付した領域)A1の全部に配置される大きさに形成されている。即ち、搬送ベルト42は、上側ハウジング31a及び下側ハウジング31bの開口部全体を覆うことができる大きさに形成されている。
塗布済み基板5を搬送するときは、減圧乾燥処理部3は、ハウジング31を上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとに分離し(図2(d)参照)、基板搬送部4は、搬送ベルト42を移動させて塗布済み基板5を搬送する。塗布済み基板5は、図2(b)に示すように、搬送ベルト42に仮想的に設定される載置領域F1内に載置されている。載置領域F1は、塗布済み基板5の大きさよりも大きい領域に設定されている。これは、厳密な載置領域を設定する必要がないからである。したがって、塗布済み基板5を搬送ベルト42に載置するときの位置決め精度は、高くする必要はない。
塗布済み基板5の乾燥を行うときは、基板搬送部4は、塗布済み基板5が上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの間に搬入された時点で搬送ベルト42の移動を停止する(図2(d)参照)。その後、減圧乾燥処理部3は、搬送ベルト42を挟持した状態で上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとを合体させて減圧室30を構成し(図2(c)参照)、搬送ベルト42を、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所A1をシールするシール部材として使用する。
ここで、搬送ベルト42は上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所A1の全部に配置される大きさに形成されているので、減圧室30は搬送ベルト42によって上側空間30aと下側空間30bとに区分されることになる(図2(c)参照)。そこで、減圧乾燥処理部3は、搬送ベルト42によって上側空間30aと下側空間30bとに区分された減圧室30に対して、上側空間30aに吸引装置33を接続し、また下側空間30bに吸引装置34を接続して減圧室30内を減圧する。
乾燥が終了すると、減圧乾燥処理部3は、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとを分離し、基板搬送部4は、搬送ベルト42を移動させて乾燥済み基板5を減圧室30から搬出する。
以上のように第1実施形態によれば、塗布済み基板5は搬送ベルト42の一表面に載置された状態で、即ち下面全体が搬送ベルト42で支持された状態で減圧乾燥処理部3まで搬送されるので、搬送ベルト42からの熱的影響が塗布済み基板5全体に及ぶ。これによって、塗布済み基板5の温度分布がほぼ均一になり、レジスト液の塗布斑の発生を抑制することができる。また、塗布済み基板5は搬送ベルト42に載置されたまま減圧室30内に搬入されるので、塗布済み基板5をスムーズに搬送することができる。さらに、減圧室30内を通過するように配置された搬送ベルト42は減圧室30を密閉するシール部材として使用されるので、減圧室30の気密性を保持して減圧乾燥を行うことができる。
また、搬送ベルト42が導電性を有するので、静電気の帯電による搬送ベルト42への集塵を抑制することができる。さらに、搬送ベルト42に導電粘着ロール44が摺接されるので、搬送ベルト42に付着したゴミや埃を除去することができる。また、導電粘着ロール44によって搬送ベルト42に帯電した静電気を除去できるので、静電気の帯電による搬送ベルト42への集塵を抑制することができる。
また、塗布済み基板5を搬送するときは、減圧室30を構成する上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとは分離しているので、搬送ベルト42をスムーズに移動させることができる。また、塗布済み基板5の乾燥を行うときは、弾性を有する搬送ベルト42が上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所A1のシール部材として使用されるので、減圧室30の気密性を保持して減圧乾燥を行うことができる。
また、搬送ベルト42が上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所A1の全体に配置されてシール部材として使用されるので、減圧室30の気密性保持を良好に行うことができる。また、搬送ベルト42によって減圧室30内が上側空間30aと下側空間30bとに区分されるが、上側空間30aと下側空間30bとをそれぞれ減圧することによって、減圧室30の減圧を良好に行うことができる。
図3は、本発明の第2実施形態を説明するための図であり、(a)は搬送ベルト42Aの一部を拡大して示す平面図であり、(b)は減圧乾燥処理部3の構成を示す側面図である。
第2実施形態は、上述した第1実施形態と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。第2実施形態の特徴は、搬送ベルト42A全体をメッシュ構造にしたことである。メッシュ構造とは、多数の同一形状の貫通孔が所定の配列パターンで配列された構造である。第2実施形態では、図3(a)に示すように、多数の円形の貫通孔42cが搬送ベルト42Aの長さ方向R2及び幅方向R3に同一の配列ピッチで配置されている。
メッシュ構造を形成する貫通孔42cにおけるハウジング31の厚み方向(搬送ベルト42Aの長さ方向)R2の長さLaは、接合箇所でのハウジング31の厚みWaよりも小さく設定されている。同様に、貫通孔42cにおけるハウジング31の厚み方向(搬送ベルト42Aの幅方向)R3の長さLbは、接合箇所でのハウジング31の厚みWbよりも小さく設定されている。
減圧室30は搬送ベルト42Aによって上側空間30aと下側空間30bとに区分されるが、搬送ベルト42Aには貫通孔42cが形成されているので、上側空間30aと下側空間30bとは連通している(図3(b)参照)。したがって、塗布済み基板5の乾燥を行うとき、減圧乾燥処理部3は、下側空間30bに接続された吸引装置34を駆動して減圧室30内を減圧する。尚、上側空間30aに吸引装置34を接続して減圧室30内を減圧してもよい。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、メッシュ構造を形成する貫通孔42cがハウジング31の接合箇所に配置されたときでも、貫通孔42cにおけるハウジング31の厚み方向の長さLa,Lbが接合箇所でのハウジング31の厚みWa,Wbよりも小さいので、貫通孔42cから外部の空気が流入することはない。また、搬送ベルト42Aによって減圧室30内が上側空間30aと下側空間30bとに区分されるが、搬送ベルト42Aがメッシュ構造であるので、上側空間30aと下側空間30bとは連通している。したがって、下側空間30bに吸引装置34を接続して減圧することによって、減圧室30の減圧を良好に行うことができる。
また、搬送ベルト42全体がメッシュ構造であるので、塗布済み基板5をどこに載置しても載置状態(塗布済み基板5と搬送ベルト42との接触状態)は同じである。したがって、塗布済み基板5を搬送ベルト42に載置するときの位置決め精度は、高くなくてもよい。但し、貫通孔42cが大きすぎると、搬送ベルト42と塗布済み基板5との接触部分と非接触部分との温度差が大きくなり、塗布済み基板5の温度分布が不均一になるおそれがあるので、適当な大きさに設定する必要がある。
図4は、本発明の第3実施形態を説明するための図であり、(a)は減圧乾燥処理部3の平面図であり、(b)はメッシュ構造の一例を示す拡大平面図であり、(c)はメッシュ構造の他の例を示す拡大平面図である。
第3実施形態は、上述した第2実施形態と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。第3実施形態の特徴は、搬送ベルト42Bの一部分をメッシュ構造にしたことである。メッシュ構造にする部分は、例えば図4(a)に示すように、搬送ベルト42Bの長さ方向R2に延びる2つの帯状領域A2,A3である。帯状領域A2,A3は、搬送ベルト42Bの全長に亘って設定されると共に、塗布済み基板5の載置領域F1を挟んで対向する場所にそれぞれ1つずつ設定されている。
帯状領域A2,A3では、図4(b)に示すように、多数の円形の貫通孔42dが搬送ベルト42Bの長さ方向R2及び幅方向R3に同一の配列ピッチで配置されている。長さ方向R2には、多数の貫通孔42dが配列され、幅方向R3には、4個の貫通孔42dが配列されている。貫通孔42dにおけるハウジング31の厚み方向R2の長さLaは、接合箇所でのハウジング31の厚みWaよりも小さく設定されている。
また、帯状領域A2,A3の貫通孔は、図4(c)に示すように、多数の円形の貫通孔42eを帯状領域A2,A3の長さ方向R2に1列に配列してもよい。貫通孔42eの直径は、帯状領域A2,A3の幅とほぼ同じ長さに設定される。尚、貫通孔42eにおいても、貫通孔42eにおけるハウジング31の厚み方向R2の長さLaは、接合箇所でのハウジング31の厚みWaよりも小さく設定されている。
また、メッシュ構造にする領域は、図5(a)に示すように、塗布済み基板5を載置する載置領域F1以外の残余の領域F2でもよいし、図5(b)に示すように、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所に干渉する領域F3以外の残余の領域F4でもよい。
第3実施形態と第2実施形態の違いは、メッシュ構造とする場所や、貫通孔の形状や数だけであるので、第3実施形態においても、第2実施形態と同様の効果が得られる。
また、図4(a)及び図5(a)に示す構造の場合は、塗布済み基板5が接触する部分にはメッシュ構造(貫通孔)が存在しないので、塗布済み基板5全体が均一な状態で支持され、塗布斑の発生が防止できる。
また、図4(a)に示す構造の場合は、塗布済み基板5の載置領域F1を挟んで対向する場所に長さ方向に延びる帯状領域A2,A3がメッシュ構造であるので、塗布済み基板5を搬送ベルト42Bに載置するとき、幅方向の位置決め精度を高くするだけでよく、長さ方向の位置決め精度は低くてもよい。
また、図5(a)に示す構造の場合は、塗布済み基板5の載置領域F1を挟んで対向する場所に長さ方向に延びる帯状領域A2,A3をメッシュ構造にする場合に比べて、メッシュ構造にする領域を広くすることができるので、減圧室30を減圧する際の負荷を軽減することができる。また、塗布済み基板5の載置領域F1以外の領域F2をメッシュ構造にするので、貫通孔の形やサイズ、配列パターン等の自由度が大きくなる。
また、図5(b)の構造の場合、ハウジング31の接合箇所に干渉する領域F3はメッシュ構造ではないので、貫通孔からの外部空気の流入を考慮する必要がなく、大きさや形状を気にすることなく貫通孔(メッシュ構造)を形成することができる。
図6は、本発明の第4実施形態を説明するための図であり、(a)は減圧乾燥処理部3の平面図であり、(b)は(a)の切断面線b5−b5から見た断面図であり、(c)は(a)の切断面線c5−c5から見た断面図である。
第4実施形態は、上述した第1実施形態と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。第4実施形態の特徴は、搬送ベルト42Cが上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所の一部分に配置されるようにハウジング31及び搬送ベルト42Cを形成したことである。即ち、図6(a)に示すように搬送ベルト42Cの幅W1は、減圧室30の幅方向長さW2よりも小さい値に設定される。
第4実施形態では、搬送ベルト42Cは接合箇所の一部分だけに配置されるので、下側ハウジング31bにおける搬送ベルト42Cが配置されない接合箇所(図6(a)で斜線を付した領域)A4には、シール部材35が設けられている(図6(c)参照)。シール部材35は、搬送ベルト42Cと同じ厚みで同じ構造で形成される。尚、シール部材35は、上側ハウジング31aに設けるようにしてもよい。
塗布済み基板5の乾燥を行うとき、減圧乾燥処理部3は、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとを接合させる。このとき、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとの接合箇所の一部分に搬送ベルト42Cが配置されてシール部材として使用されると共に、搬送ベルト42Cが配置されていない他の部分には、搬送ベルト42Cと同じ厚みで同じ構造で形成されたシール部材35が下側ハウジング31bに予め設けられているので、減圧室30の密閉を良好に行うことができる。
また、上側ハウジング31aと下側ハウジング31bとを接合したとき、搬送ベルト42Cは接合箇所の一部分だけに配置されるので、上記第1〜第3実施形態のように減圧室30内が上側空間30aと下側空間30bとに明確に区分されるわけではなく、図6(b)に示すように、1つの吸引装置34を例えば下側ハウジング31bに接続して吸引すれば、減圧室30の減圧を良好に行うことができる。
第4実施形態でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。図7は、塗布済み基板(乾燥済み基板)5を搬送ベルト42から搬出する搬出機構の構成例を示す図である。なお、搬送ベルト42A,42B,42Cについても同様である。
搬出機構としては、図7(a)に示すように基板搬送部4と同様に、一対のプーリ50,51に搬送ベルト52を巻き回して構成されたベルト式搬出機構を用いることができる。このベルト式搬出機構は、基板搬送部4に対して搬送方向R1の下流側に近接して配置される。ベルト式搬出機構の搬送ベルト52の上側部分52aは、基板搬送部4の搬送ベルト42の上側部分42aに対して平行かつ同じ高さになるように配置される。基板搬送部4によって搬送されてきた塗布済み基板5は、ベルト式搬出機構の搬送ベルト52に乗り移って搬出される。
また、塗布済み基板5を上方に持ち上げて搬出する必要がある場合は、図7(b)に示すように、基板搬送部4に対して搬送方向R1の下流側に近接してコロ搬送部60を配置し、さらにコロ搬送部60の下方に、円柱状の基板支持用突き上げピン62を複数本備えた押し上げユニット61を配置して搬出機構を構成する。この搬出機構では、基板搬送部4によって搬送されてきた塗布済み基板5は、コロ搬送部60に乗り移った後、押し上げユニット61によって上方に押し上げられる。その後、図示しないロボットアームなどを用いて塗布済み基板5が搬出される。
上記の各実施形態では、塗布済み基板5を搬送ベルトに載置するときやハウジング31内に収容するときに、塗布済み基板5の載置領域F1が所定の位置にくるように搬送ベルトを停止させる必要がある。載置領域F1の検出は、例えば載置領域F1を示すマークを搬送ベルトに付しておき、このマークが検出されたときに搬送ベルトを停止するようにすればよい。また、反射型の光センサや透過型の光センサを用いてもよい。さらに、ハウジング31に収容するときは、塗布済み基板5自体を上述した検出方法で検出して搬送ベルトを停止するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態である塗布乾燥装置の概略的構成を示す構成図。 減圧乾燥処理部の具体的構成を示す構成図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(b)の切断面線c2−c2から見た断面図、(d)はハウジングを分離した状態を示す断面図。 本発明の第2実施形態を説明するための図であり、(a)は搬送ベルトの一部を拡大して示す平面図、(b)は減圧乾燥処理部の構成を示す側面図。 本発明の第3実施形態を説明するための図であり、(a)は減圧乾燥処理部の平面図、(b)はメッシュ構造の一例を示す拡大平面図、(c)はメッシュ構造の他の例を示す拡大平面図。 (a)及び(b)はメッシュ構造を形成する領域を示す平面図。 本発明の第4実施形態を説明するための図であり、(a)は減圧乾燥処理部の平面図、(b)は(a)の切断面線b5−b5から見た断面図、(c)は(a)の切断面線c5−c5から見た断面図。 塗布済み基板を搬送ベルトから搬出する搬出機構の構成例を示す図。 従来技術を説明するための模式図。
符号の説明
1 塗布乾燥装置
2 塗布処理部
3 減圧乾燥処理部
4 基板搬送部
5 塗布済み基板(乾燥済み基板)
30 減圧室
30a 上側空間
30b 下側空間
31 ハウジング
31a 上側ハウジング
31b 下側ハウジング
32 テーブル
33,34 吸引装置
35 シール部材
40,41 プーリ
42,42A,42B,42C 搬送ベルト
42a 上側部分
42b 下側部分
42c,42d,42e 貫通孔
43 補助ローラ
44 導電粘着ローラ

Claims (10)

  1. 基板の表面に所定の処理液を塗布する塗布処理部と、
    前記処理液が塗布された塗布済み基板が収容される減圧室を有し、該減圧室内を減圧して前記塗布済み基板の乾燥を行う減圧乾燥処理部と、
    前記塗布処理部からの前記塗布済み基板を前記減圧乾燥処理部まで搬送すると共に、前記減圧室内に前記塗布済み基板を搬入する基板搬送部とを備え、
    前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が一表面に載置されると共に、前記減圧室内を通過するように配置される搬送ベルトを有し、
    前記塗布済み基板を搬送するとき、前記基板搬送部は、前記搬送ベルトを長手方向に移動させて前記塗布済み基板を搬送し、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が前記減圧室内に搬入された時点で前記搬送ベルトの移動を停止し、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトを使用して前記減圧室を密閉することを特徴とする塗布乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、導電性を有することを特徴とする塗布乾燥装置。
  3. 請求項1又は2に記載の塗布乾燥装置において、
    前記基板搬送部は、前記搬送ベルトに摺接される導電粘着ロールを備えることを特徴とする塗布乾燥装置。
  4. 請求項1に記載の塗布乾燥装置において、
    前記減圧室を構成するハウジングは、上側ハウジングと下側ハウジングとに分離可能に構成され、
    前記搬送ベルトは、弾性を有すると共に、分離した前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの間を移動するように配置され、
    前記塗布済み基板を搬送するとき、前記減圧乾燥処理部は、前記ハウジングを上側ハウジングと下側ハウジングとに分離し、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記基板搬送部は、前記塗布済み基板が前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの間に搬入された時点で前記搬送ベルトの移動を停止し、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトを挟持した状態で前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとを合体させて前記減圧室を構成し、前記搬送ベルトを、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所をシールするシール部材として使用することを特徴とする塗布乾燥装置。
  5. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成され、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間それぞれに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴とする塗布乾燥装置。
  6. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、全体がメッシュ構造であり、
    前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴とする塗布乾燥装置。
  7. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記塗布済み基板が載置される載置領域を挟んで対向する場所にそれぞれ1つずつ設定される長さ方向に延びる帯状領域がメッシュ構造であり、
    前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴とする塗布乾燥装置。
  8. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記塗布済み基板が載置される載置領域以外の領域がメッシュ構造であり、
    前記メッシュ構造を形成する貫通孔における前記ハウジングの厚み方向の長さは、前記接合箇所での前記ハウジングの厚みよりも小さく設定され、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴とする塗布乾燥装置。
  9. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の全部に配置される大きさに形成されると共に、前記接合箇所に干渉する領域以外の領域がメッシュ構造であり、
    前記塗布済み基板の乾燥を行うとき、前記減圧乾燥処理部は、前記搬送ベルトによって上側空間と下側空間とに区分された前記減圧室に対して、上側空間及び下側空間のいずれかに吸引手段を接続して前記減圧室内を減圧することを特徴とする塗布乾燥装置。
  10. 請求項4に記載の塗布乾燥装置において、
    前記搬送ベルトは、前記上側ハウジングと前記下側ハウジングとの接合箇所の一部分に配置される大きさに形成され、
    前記上側ハウジング及び下側ハウジングのいずれかには、前記搬送ベルトが配置されない接合箇所に、前記搬送ベルトと同じ厚みで同じ構造のシール部材が設けられていることを特徴とする塗布搬送装置。
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