JP2009113881A - 高所作業車のブーム自動格納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブームの自動格納を作業者に不安感を与えることなく短時間で完了させるとともに、油圧ポンプの動力損失を低減させる。
【解決手段】自動格納スイッチからのブームの自動格納指示に応じて、旋回モータ、起伏シリンダ及び伸縮シリンダに対する作動油の給排制御を行い、ブームを車体上の格納位置(ブームレスト)に格納させる格納制御部と、起伏角度検出器により検出されたブームの起伏角度に応じて、ブームの倒伏動の開始位置を算出する位置算出部とを有する。そして、格納制御部は、自動格納スイッチからブームの自動格納が指示され、旋回角度検出器により検出されたブームの旋回角度が位置算出部により算出されたブームの倒伏動の開始位置(例えば、第1〜第3の開始位置P1〜P3のいずれか)に達したことが検出されると、起伏シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させてブームの倒伏動を開始させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体上に旋回動、起伏動及び伸縮動自在に配設されたブームを備えた高所作業車に関し、特にブームを車体上の所定の格納位置に自動で格納できる高所作業車のブーム自動格納装置に関する。
高所作業車は、車体上に旋回動、起伏動及び伸縮動等が自在に配設されたブームと、その先端部に作業者が搭乗する作業台とを備え、作業台に搭乗した作業者が作業台上に設けられた操作装置を操作して、ブームを旋回動、起伏動及び伸縮動等をさせることにより、任意の高所に移動して作業を行うことができるようになっている。このような高所作業車では、作業終了後にブームの車体上のブームレスト(格納位置)に格納する際に、作業者のブーム操作によらず、車両のコントローラに自動で行わせるブーム自動格納装置が実現されている(例えば、特許文献1参照)これは、作業者の作業負担を減らし、安全確実にブームを格納する目的で採用されたものであり、例えばブームの自動格納を支持する自動格納スイッチが操作されたときに、ブームの作動制御を行うコントローラが予め記憶された手順に従って、ブームを縮作動、旋回動、倒伏動させ、ブームをブームレスト上に載置させるものである。
特開2007−63015号公報
ところで、従来のブーム自動格納装置においては、ブームを一作動方向毎に順次、縮作動、旋回動、倒伏動させるものであったため、ブームの格納が完了するまでに時間がかかるという問題があった。そこで、格納時間を短縮するために、例えば、前記ブームの各作動方向を順次行うのではなく、全方向の格納作動を同時に行うことも考案されたが、この方法の自動格納ではブームの作動が複雑になり、作業台に搭乗する作業者にとって作業台(ブーム)がどちらの方向に動くか把握し難く、作業者に不安感を与えてしまうという問題があった。
また、作業台に搭乗の作業者に対して快適な作業性を与えるため、ブームが格納位置に近づくにつれて徐々に作動速度を遅くするようなものもあるが、ブームの伸縮動、旋回動、起伏動等の作動を行わせる油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプは、常時一定の回転数で回転駆動されるようになっており、上記のようなブームの格納作動速度の減速時など油圧アクチュエータに送り込む作動油量が小さくて済む場合には、吐出された作動油の多くは余剰油として油タンクに戻されることとなり、油圧ポンプの動力損失が大きいという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ブームの自動格納を作業者に不安感を与えることなく短時間で完了させることができるとともに、油圧ポンプの動力損失を低減させることができる、高所作業車のブーム自動格納装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る高所作業車のブーム自動格納装置では、車体と、前記車体上に旋回動、起伏動及び伸縮動自在に配設されたブームと、前記ブームを旋回動させる旋回モータ、前記ブームを起伏動させる起伏シリンダ及び前記ブームを伸縮動させる伸縮シリンダと、前記ブームの前記車体に対する旋回角度を検出する旋回角度検出器と、前記ブームの起伏角を検出する起伏角度検出器と、前記ブームを前記車体上に自動格納することを指示する自動格納指示手段(例えば、本実施形態における自動格納スイッチSW)と、前記自動格納指示手段からの前記ブームの自動格納指示に応じて、前記旋回モータ、前記起伏シリンダ及び前記伸縮シリンダに対する作動油の給排制御を行い、前記ブームを前記車体上の格納位置に格納させる格納制御手段(例えば、本実施形態におけるコントローラ60の格納制御部63)と、前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示されると、前記起伏角度検出器により検出された前記ブームの起伏角度に応じて、前記ブームの倒伏動の開始位置を算出する位置算出手段(例えば、本実施形態におけるコントロール60の位置算出部62)とを備える。前記格納制御手段は、前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示され、前記旋回角度検出器により検出された前記ブームの旋回角度が前記位置算出手段により算出された前記開始位置に達したことが検出されると、前記起伏シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの倒伏動を開始させるように構成する。
なお、本発明は、前記ブームの長さを検出する長さ検出器を備え、前記格納制御手段は、前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示されると、前記ブームが所定の縮作動速度に達するまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの縮作動を開始させ、前記長さ検出器により前記ブームが所定長さに達したことが検出されると、前記ブームが格納長さに達して前記ブームの縮作動を終了させるまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの縮作動を減速させるとともに、前記ブームの旋回速度が所定速度に達するまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの旋回動を開始させ、前記旋回角度検出器により前記ブームが前記格納位置付近の所定旋回角度に達したことが検出されると、前記ブームが格納旋回角度に達して前記ブームの旋回動を終了させるまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの旋回動を減速させるとともに、前記起伏シリンダに作動油を供給して前記ブームの倒伏動を開始させ、前記ブームが前記格納位置(例えば、本実施形態におけるブームレスト16)に格納された時点で、前記ブームの倒伏動を終了させることように構成することが好ましい。
上記構成の本発明に係る高所作業車のブーム自動格納装置によれば、ブームの自動格納時において、ブームを全縮させた後に旋回動させるとき、ブームと運転キャビンや車体上に設けられたブームレストとの衝突を防止することができ、より安全性の高いブームの自動格納が可能な高所作業車を提供することができる。また、ブームの各方向への格納作動を重複させて行わせることで、具体的には旋回動と倒伏動を重複させることで、格納作動が完了するまでの時間を短縮し、迅速な自動格納作動を行うことができるとともに、ブームが旋回動、倒伏動の順に格納作動するように予め設定することで、作業台に搭乗した作業者は作業台(ブーム)が作動する方向を予測することができ、作業者に不安感を与えることなく、ブームの自動格納を実行させることができる。さらに、ブームの格納作動速度を減速するときに発生した余剰油を、次の他の方向への格納作動を行うために利用することで、具体的には、ブームの旋回動の減速時に発生した余剰油を旋回モータから起伏シリンダへと供給することで、旋回モータ、起伏シリンダ等の油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプの動力損失を抑えることができ、作業時に掛かるコスト節減に貢献することができる。
なお、本発明に係るブーム自動格納装置は、前記ブームの長さを検出する長さ検出器を備え、前記格納制御手段は、前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示されると、前記ブームが所定の縮作動速度に達するまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの縮作動を開始させ、前記長さ検出器により前記ブームが所定長さに達したことが検出されると、前記ブームが格納長さに達して前記ブームの縮作動を終了させるまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの縮作動を減速させるとともに、前記ブームの旋回速度が所定速度に達するまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの旋回動を開始させ、前記旋回角度検出器により前記ブームが前記格納位置付近の所定旋回角度に達したことが検出されると、前記ブームが格納旋回角度に達して前記ブームの旋回動を終了させるまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの旋回動を減速させるとともに、前記起伏シリンダに作動油を供給して前記ブームの倒伏動を開始させ、前記ブームが前記格納位置に格納された時点で、前記ブームの倒伏動を終了させることように構成することが好ましい。
上記構成によれば、ブームの各方向への格納作動を重複させて行わせることで、具体的にはブームの縮作動と旋回動、及び旋回動と倒伏動をそれぞれ重複させることで、格納作動が完了するまでの時間を短縮し、迅速な自動格納作動を行うことができる。また、ブームが縮作動、旋回動、倒伏動の順に格納作動するように予め設定することで、作業台に搭乗した作業者は作業台(ブーム)が作動する方向を予測することができ、作業者に不安感を与えることなく、ブームの自動格納を実行させることができる。また、ブームの作動速度は、どの作動方向においても、作動開始後は徐々に増加して各作動が格納位置に近づくと徐々に減速するように制御することで、作業者は次の作動を予測することができるとともに、ブームの格納作動方向が変わる際もその変化が緩やかとなり、作業者は身体のバランスを崩したりする等の心配がない。また、このとき、ブームの格納作動速度を減速するときに発生した余剰油を、次の他の方向への格納作動を行うために利用することで、具体的には、ブームの縮作動の減速時に伸縮シリンダで発生した余剰油を旋回モータへ、ブームの旋回動の減速時に発生した余剰油を旋回モータから起伏シリンダへとそれぞれ供給することで、伸縮シリンダ、旋回モータ、起伏シリンダ等の油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプの動力損失を抑えることができ、作業時に掛かるコスト節減に貢献することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明に係るブーム自動格納装置を備えた高所作業車1である。本発明に係るブーム自動格納装置を説明する前に、まずこの高所作業車1の構成について説明する。
高所作業車1は、図2に示すように、走行用車輪11を備えて運転キャビン12から走行運転が可能なトラック式の車体10と、車体10上に設けられた旋回台20と、この旋回台20から上方に延びて設けられた支柱21の上部にフートピン22を介して基端部が支持されたブーム(伸縮ブーム)30と、このブーム30の先端部に取り付けられた作業者搭乗用の作業台40とを有して構成される。
旋回台20は車体10の後部に上下軸まわり360度回動自在に取り付けられている。車体10の内部には旋回モータ(油圧モータ)23が設けられており、この旋回モータ23を回転作動させることにより、図示しないギヤを介して旋回台20を水平旋回動させることができる。ブーム30は基端ブーム30a、中間ブーム30b及び先端ブーム30cが入れ子式に構成されており、内部に設けられた伸縮シリンダ(油圧シリンダ)31の伸縮作動により各ブーム30a,30b,30cを相対的に移動させてブーム30全体を軸方向に伸縮動させることができる。また、基端ブーム30aと旋回台20の支柱21との間には起伏シリンダ(油圧シリンダ)24が跨設されており、この起伏シリンダ24を伸縮作動させることによりブーム30全体を起伏動させることができる。
先端ブーム30cの先端部には垂直ポスト保持金具32が取り付けられており、この垂直ポスト保持金具32により垂直ポスト33の下端部が枢支されている。この垂直ポスト33はブーム30内に設けられた図示しないレベリング装置により、ブーム30の起伏角度によらず常時垂直姿勢が保持される構成となっている。
作業台40は箱形状を有しており、外部に突出して設けられた作業台保持ブラケット41を介して垂直ポスト33の上端部に回動自在に取り付けられている。作業台保持ブラケット41の内部には首振りモータ(油圧モータ)42が設けられており、この作業台首振りモータ42を回転作動させることにより、作業台40全体を垂直ポスト33まわりに首振り動(水平旋回動)させることができる。ここで、垂直ポスト33は上述のように常時垂直姿勢が保たれるため、結果として作業台40の床面はブーム30の起伏角度によらず常時水平に保持される。
作業台40には上部操作装置50が設けられており、ここにはブーム30の旋回、起伏、伸縮操作を行うためのブーム操作レバー51及び作業台40の首振り操作を行うための作業台操作レバー52が備えられている。ブーム操作レバー51及び作業台操作レバー52の操作により出力された操作信号は、それぞれ車体10内に設置されたコントローラ60のバルブ制御部61に入力される(図1参照)。コントローラ60のバルブ制御部61は、ブーム操作レバー51からの操作信号に基づいて、旋回モータ23に対応する第1制御バルブV1、伸縮シリンダ31に対応する第2制御バルブV2及び起伏シリンダ24に対応する第3制御バルブV3の各スプール(図示せず)を電磁駆動する。よって、旋回モータ23伸縮シリンダ31及び起伏シリンダ24は、ブーム操作レバー51の操作に応じた方向及び速度で作動する。また、コントローラ60のバルブ制御部61は、作業台操作レバー52からの操作信号に基づいて、作業台首振りモータ42に対応する第4制御バルブV4のスプール(図示せず)を電磁駆動するため、作業台首振りモータ42は作業台操作レバー52の操作に応じた方向及び速度で作動する。なお、旋回モータ23には第1制御バルブV1経由で、伸縮シリンダ31には第2制御バルブV2経由で、起伏シリンダ24には第3バルブV3経由で、作業台首振りモータ42には第4バルブV4経由で、車体10内に設けられた油圧ポンプPにより圧油が供給されるようになっている。
このような構成により、作業台40に搭乗した作業者は、ブーム操作レバー51を操作してブーム30を旋回、起伏及び伸縮作動させ、あるいは作業台操作レバー52を操作して作業台40を旋回作動させることで、作業者が搭乗している作業台40を所望の位置に移動させることができる。
車体10の前後左右4箇所にはアウトリガジャッキ13が設けられており、作業前に側方及び下方に張り出して(伸長作動して)接地させることにより、車体10を安定的に支持することができ、車体10に作用する大きな転倒モーメントに抗して安全に作業を行うことが可能である。
非作業時及び道路走行時には、ブーム30は所定の格納位置に格納しておくようになっている。ブーム30の格納位置は、基端ブーム30aの中間部下面を車体10から上方に延びて設けられたブームレスト(ブーム受け)16に上方から載置させる位置であり、このときブーム30は先端部が車体10の前方へ向き、ほぼ水平姿勢まで倒伏させられた姿勢となる(図2において一点鎖線で示すブーム30を参照)。
作業姿勢にあるブーム30を格納位置に格納させるには、まず作業台40を所定の首振り姿勢となるように垂直ポスト33まわりに首振り作動させ、ブーム30を全縮状態にした後、ブーム30がブームレスト16のほぼ直上に位置するようにブーム30を旋回動(必要であれば起伏動)させる。そしてブーム30を倒伏動させていき、基端ブーム30aの中間部をブームレスト16に載置させる。なお、このブーム30の倒伏動の際には、必要に応じてブーム30を横(水平)方向に振り、ブーム30がちょうどブームレスト16の上に載置されるようにする。
ブームレスト30は、車体10から上方に延びた支柱部16aと、支柱部16aの上部に設けられた載置部16bとからなっており、載置部16bにはブーム30がブームレスト16に載置された状態を検出する格納検出スイッチ(例えば、基端ブーム30aにより押圧されてオンとなるリミットスイッチ)17が設けられている。そして、この格納検出スイッチ17によりブーム30が(基端ブーム30aが)ブームレスト16上に載置されたときには、上部操作装置50に設けられた格納完了ランプ53を点灯させるようになっており、作業者はこの格納完了ランプ53の点灯に基づいて、ブーム30が正常に格納した状態を確認することができるようになっている。
このように作業者は自ら行うブーム操作レバー51や作業台操作レバー52の操作によって、ブーム30を所定の格納位置(ブーム30をブームレスト16に載置させる位置)に格納させることが可能であるが、作業者の作業負担を減らし、より安全確実にブームを格納できるよう、本高所作業車1には以下に説明するブーム自動格納装置を備えている。
まず、上記高所作業車1に備えられたブーム自動格納装置について説明する。本発明に係る高所作業車1に備えられた自動格納装置は、図1に示すように、旋回角度検出器71、起伏角度検出器72、長さ検出器73、自動格納スイッチSW、格納検出スイッチ17、格納完了ランプ53、コントローラ60のバルブ制御部61、位置算出部62及び格納制御部63を有して構成される。
旋回角度検出器71は、車体10内に設けられ、ブーム30(旋回台20)の車体10に対する旋回角度を検出する。起伏角度検出器72は、ブーム30の基端部に設けられ、ブーム30の水平面に対する起伏角度を検出する(いわゆる、絶対角方式)。長さ検出器73は、ブーム30内に設けられ、ブーム30の長さを検出する。これら検出器71〜73からの検出情報は、いずれもコントローラ60に入力される。
自動格納スイッチSWは、ブーム30を車体10上に自動格納することを指示するもので、該スイッチSWからの自動格納指示はコントローラ60の格納制御部63に入力される。なお、本実施形態においては、自動格納スイッチSWは、上部操作装置50に設けられているが、地上側からブーム30の操作を行う下部操作装置55にも設けてもよい。この構成により、例えば、作業台40に搭乗している作業者が負傷する等して上部操作装置50においてスイッチ操作ができない場合に、地上の作業者のスイッチ操作によりブーム30の自動格納指示を出し、速やかに作業台40上の作業者を救出することが可能となる。
コントローラ60の位置算出部62は、自動格納スイッチSWからブーム30の自動格納が指示されると、起伏角度検出器72により検出されたブーム30の起伏角度に応じて、ブーム30の倒伏動の開始位置を算出する。なお、本実施形態ではブーム30の倒伏動の開始位置として、自動格納スイッチSWの入力時の起伏角度を三段階に分け、図3に示すように、前記起伏角度が高い方から順に、第1の開始位置P1(旋回格納位置の3度手前、すなわち自動格納時におけるブーム30の旋回動の減速開始時)、第2の開始位置P2(旋回格納位置の2度手前)、第3の開始位置P3(旋回格納位置の1度手前)を設定している。
コントローラ60の格納制御部63は、予め自動格納プログラムを記憶しており、自動格納スイッチSWからのブーム30の自動格納指示が入力されると、この自動格納プログラムに従って、旋回角度検出器71、起伏角度検出器72及び長さ検出器73からのブーム30の位置情報や位置算出部62の算出結果に基づいてバルブ制御部61に作動信号を出力し、旋回モータ23、起伏シリンダ24及び伸縮シリンダ31に対する作動油の給排制御を行い、ブーム30を全縮状態にさせた後、ブームレスト16(格納位置)の直上に位置するようにブーム30を旋回動(及び必要があれば起伏動)させ、続いてブーム30を倒伏動させて、その下面部をブームレスト16上に載置させるようになっている。
次に、上記構成のブーム自動格納装置の作用について、図3を用いて説明する。作業台40に搭乗し高所作業を終了した作業者は、上部操作装置50に設けられた自動格納スイッチSWを操作する。自動格納スイッチSWから出力された自動格納指示はコントローラ60の格納制御部63に入力され、コントローラ60の格納制御部63は予め記憶されている自動格納プログラムに従って自動格納シーケンスをスタートさせる。
コントローラ60の格納制御部63は、自動格納スイッチSWからのブーム30の自動格納指示が入力されると、まず、起伏角度検出器72により検出されたブーム30の起伏角度に応じて、位置算出部62にブーム30の倒伏動の開始位置(本実施形態では、第1〜第3の開始位置P1〜P3のいずれか)を算出させる。
また、自動格納スイッチSWからのブーム30の自動格納指示が入力されると、ブーム30が所定の縮作動速度に達するまで、バルブ作動制御部61に第2制御バルブV2を徐々に開かせて伸縮シリンダ31に供給する作動油の流量を徐々に増加させて、ブーム30の縮作動を開始させる。
そして、長さ検出器73によりブーム30が格納位置(例えば、全縮状態)付近の所定長さに達したことが検出されると、バルブ作動制御部61に第2制御バルブV2を徐々に閉じさせ、ブーム30が格納長さに達してブーム30の縮作動を終了させるまで、伸縮シリンダ31に供給する作動油の流量を徐々に減少させ、ブーム30の縮作動を減速させると同時に、ブーム30の旋回速度が所定速度に達するまで、旋回モータ23に供給する作動油の流量を徐々に増加させてブーム30の旋回動を開始させる。
なお、ブーム30の旋回動を開始する時点で、ブーム30の起伏角度が起伏待機角度(詳細は後述するが、全縮状態のブーム30が旋回動しても、運転キャビン12やブームレスト16と衝突しないように設定されているブーム30の起伏角度)よりも低かった場合は、この起伏待機角度を超えるまでブーム30を一旦起仰させてから旋回動を開始させる。
続いて、旋回角度検出器71によりブーム30が格納位置付近の所定旋回角度に達したことが検出されると、ブーム30が格納旋回角度に達してブーム30の旋回動を終了させるまで、バルブ作動制御部61に第1制御バルブV1を徐々に閉じさせ、旋回モータ23に供給する作動油の流量を徐々に減少させ、ブーム30の旋回動を減速させる。そして、旋回角度検出器71により検出されたブーム30の旋回角度が、位置算出部62により算出されたブーム30の倒伏動の開始位置(本実施形態では第1の開始位置P1〜第3の開始位置P3のいずれか)に達したことが検出されると、バルブ作動制御部61に第3制御バルブV3を徐々に開かせ、旋回モータ23で発生した余剰油を利用して、起伏シリンダ24に供給する作動油の流量を徐々に増加させ、ブーム30の倒伏動を開始させる。
ここで、起伏角度方向には格納制御部63に起伏待機角度が予め記憶されており、上記のように旋回動および倒伏動の連動中に起伏待機角度に達したときには、ブーム30の倒伏動は一旦停止される。この起伏待機角度は、図4に車体前面から見たときのブーム高さ位置をハッチングを付した実線で示すように、ブーム30が運転キャビン12やブームレスト16に側面から衝突するのを防ぐため、一定の角度の余裕をもってブームレスト16の上方位置に設定されている。
格納制御部63は、この起伏待機角度をもってブーム30をブームレスト16の真上で旋回停止させた後、ブーム30の倒伏動を再開し静かにブームレスト16上に載置させる。そして、ブーム30がブームレスト16上に載置されると、格納検出スイッチ17の作動によりブーム30のブームレスト16への格納が検出され、該スイッチ17の作動により格納制御部63はブーム30の倒伏動を終了させ、ブーム30の自動格納が完了する。さらに、格納制御部63は、格納検出スイッチ17の作動を受けて、上部操作装置50の格納完了ランプ53を点灯させるため、作業台40に搭乗している作業者はブーム30の自動格納が完了したことを認識することができる。
以上のような本発明に係る高所作業車1のブーム自動格納装置は、本実施形態に限定されるものではなく、適宜改良可能である。例えば、自動格納実行時のブーム30の起伏角度が起伏待機角度よりも低い場合、起伏待機角度を超えるまでブーム30を一旦起仰させる際に、本実施形態ではブーム30の旋回動の開始前に行っているが、このタイミングに限定されるものではなく、ブーム30の伸縮動の開始前や倒伏動の開始前など、適宜設定可能である。
また、本実施形態では、ブーム30の倒伏動の開始位置は自動格納スイッチSWの入力時のブーム起伏角度に応じて設定したが、前記ブーム起伏角度によらず、例えばブーム30の旋回動の減速開始時と同時にブームの倒伏動を開始するように設定することも可能である。
本発明に係るブーム自動格納装置を説明するブロック図である。 本発明に係るブーム自動格納装置を搭載した高所作業車の側面図である。 本発明に係るブーム自動格納装置のバルブ制御とブーム作動速度の関係を説明する説明図である。 本発明に係る高所作業車の格納待機角度を説明する説明図である。
符号の説明
1 高所作業車
10 車体
16 ブームレスト(格納位置)
23 旋回モータ
24 起伏シリンダ
30 ブーム
31 伸縮シリンダ
51 ブーム操作レバー
52 作業台操作レバー
60 コントローラ
61 バルブ制御部
62 位置算出部(位置算出手段)
63 格納制御部(格納制御手段)
71 旋回角度検出器
72 起伏角度検出器
73 長さ検出器
SW 自動格納スイッチ

Claims (2)

  1. 車体と、
    前記車体上に旋回動、起伏動及び伸縮動自在に配設されたブームと、
    前記ブームを旋回動させる旋回モータ、前記ブームを起伏動させる起伏シリンダ及び前記ブームを伸縮動させる伸縮シリンダと、
    前記ブームの前記車体に対する旋回角度を検出する旋回角度検出器と、
    前記ブームの起伏角を検出する起伏角度検出器と、
    前記ブームを前記車体上に自動格納することを指示する自動格納指示手段と、
    前記自動格納指示手段からの前記ブームの自動格納指示に応じて、前記旋回モータ、前記起伏シリンダ及び前記伸縮シリンダに対する作動油の給排制御を行い、前記ブームを前記車体上の格納位置に格納させる格納制御手段と、
    前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示されると、前記起伏角度検出器により検出された前記ブームの起伏角度に応じて、前記ブームの倒伏動の開始位置を算出する位置算出手段とを備え、
    前記格納制御手段は、前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示され、前記旋回角度検出器により検出された前記ブームの旋回角度が前記位置算出手段により算出された前記開始位置に達したことが検出されると、前記起伏シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの倒伏動を開始させることを特徴とする高所作業車のブーム自動格納装置。
  2. 前記ブームの長さを検出する長さ検出器を備え、
    前記格納制御手段は、
    前記自動格納指示手段から前記ブームの自動格納が指示されると、
    前記ブームが所定の縮作動速度に達するまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの縮作動を開始させ、
    前記長さ検出器により前記ブームが所定長さに達したことが検出されると、前記ブームが格納長さに達して前記ブームの縮作動を終了させるまで、前記伸縮シリンダに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの縮作動を減速させるとともに、前記ブームの旋回速度が所定速度に達するまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に増加させて前記ブームの旋回動を開始させ、
    前記旋回角度検出器により前記ブームが前記格納位置付近の所定旋回角度に達したことが検出されると、前記ブームが格納旋回角度に達して前記ブームの旋回動を終了させるまで、前記旋回モータに供給する作動油の流量を徐々に減少させて前記ブームの旋回動を減速させるとともに、前記起伏シリンダに作動油を供給して前記ブームの倒伏動を開始させ、前記ブームが前記格納位置に格納された時点で、前記ブームの倒伏動を終了させることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車のブーム自動格納装置。
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