JP2009110550A - 電源回路、電子機器、半導体集積回路装置及び電源回路の制御方法 - Google Patents

電源回路、電子機器、半導体集積回路装置及び電源回路の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電源の投入順序を制御することができるDC−DCコンバータを提供すること。
【解決手段】スイッチ制御回路82は、第1電圧V1と分圧電圧V21との比較結果に応じてトランジスタT21のオン抵抗値を制御することで、スイッチ回路44のトランジスタTSのオン抵抗値を制御する。これにより、第1電圧V1に比例して第2電圧V2が制御される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源回路、電子機器、半導体集積回路装置及び電源回路の制御方法に関するものである。
半導体装置(LSI)は、高速化・高集積化が進められている。また、半導体装置は、低消費電力化の要求に伴い低電圧化が進められている。電子機器は各種半導体装置を組み合わせて構成され、それらの半導体装置には、それぞれの装置の構成に応じた電圧の電源が供給されている。半導体装置は、それら供給する電源の順番により動作が不安定になる場合がある。このため、複数の電源間において、それらを生成するタイミングを調整することが望まれている。
従来、半導体装置(LSI)は、高速化・高集積化が進められている。また、半導体装置は、低消費電力化の要求に伴い低電圧化が進められている。電子機器は各種半導体装置を組み合わせて構成され、それらの半導体装置には、それぞれの装置の構成に応じた電圧の電源が供給されている。半導体装置は、それら供給する電源の順番により動作が不安定になる場合がある。このため、互いに電圧が異なる複数の電源を供給する順番を制御する電源回路が提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
また、1つの半導体装置の内部においても、上記と同様に、互いに異なる複数の電圧を供給する順序により動作が不安定になる場合がある。例えば、半導体装置としてのASIC(Application Specific Integrated Circuit )は、標準電圧(接続される装置と共通な電圧)で動作する入出力回路(I/O回路、 Interface部)と、標準電圧よりも低い電圧で動作する内部回路(Core部)とを備えている。そして、内部回路の電源を供給した後に、入出力回路部の電源を供給する必要があり、この順番で電源を供給することにより、入出力回路部における誤信号の発生を防止する。図13は、このように電源を供給する電源回路10の回路図である。は、例えば、図13に示すDC−DCコンバータ(直流電圧変換回路)により構成される。
この電源回路10は、入力電圧Vinを降圧した第1電圧V1と、入力電圧Vinと等しい第2電圧V2と、を半導体回路11に供給する変換回路(DC−DCコンバータ部)12を備えている。半導体回路11は、第1電圧V1により動作する内部回路11aと、第2電圧V2により動作する入出力回路11bとを備えている。変換回路12は、発振器21の出力信号と、第1電圧V1と基準電圧Vr1とを比較する比較器22の出力信号とを比較するPWM制御回路23の出力信号により第1トランジスタT1と第2トランジスタT2をオンオフ制御し、入力電圧Vinを降圧した第1電圧V1を生成する。また、電源回路10は、スイッチ回路13と、該スイッチ回路13を制御するスイッチ制御回路(SW制御部)14を備えている。このスイッチ制御回路14は、第1電圧V1と基準電圧Vr2とを比較する比較器25を備え、この比較器25の出力信号によりスイッチ回路13を構成しスイッチとして機能するトランジスタTSのオンオフを制御する。この構成により、電源回路10は、第1電圧V1が基準電圧Vr2よりも高くなったときにトランジスタTSをオンし、入力電圧Vinと実質的に等しい第2電圧V2を出力する。
ところで、電子機器は、図14に示すように、複数の半導体集積回路31を備えている。各半導体集積回路31は、上記したように、内部回路と入出力回路を備えている。そして、各半導体装置は、内部回路に供給する電源電圧が変動すると誤動作するため、精度の高い電圧(必要な値にきわめて近い電圧)が必要であるため、電源回路10をそれぞれ備えている。
特開平8−95652号公報 特開平11−143559号公報 特開2004−129333号公報
ところが、各半導体集積回路31の電源回路10は、電源を供給するタイミングにバラツキがあるため、図15に示すように、半導体集積回路31間で信号を伝達する入出力回路11bがラッチアップを起こして貫通電流が流れるという問題があった。この問題は、1つの半導体装置内の回路間、例えば内部回路と入出力回路においても、同様の問題が発生する。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の電源の投入順序を制御することができる電源回路、電子機器、半導体集積回路装置及び電源回路の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明によれば、入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路を備え、変換回路は、入力電圧を第1の直流電圧に変換し、スイッチ制御回路は、第1の直流電圧に応じてスイッチ回路の抵抗値を制御し、第1の直流電圧に比例して第2の直流電圧を制御する。従って、第1の直流電圧と同時に第2の直流電圧を上昇させることができる。そして、これら第1の直流電圧が供給される回路と第2の直流電圧が供給される回路との間で貫通電流が流れるのを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路を備え、変換回路は、接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により入力電圧を第1の直流電圧に変換する。スイッチ制御回路は、第1の直流電圧又はソフトスタート信号の電圧に応じてスイッチ回路の抵抗値を制御し、第1の直流電圧又はソフトスタート信号の電圧に比例して第2の直流電圧を制御する。従って、複数の電源回路を備えた場合、各電源回路において第1の直流電圧と第2の直流電圧を同時に上昇させることができる。そして、これら第1の直流電圧が供給される回路と第2の直流電圧が供給される回路との間で貫通電流が流れるのを防止することができるとともに、第2の直流電圧がそれぞれ供給される入出力回路間に貫通電流が流れるのを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、電子機器は、請求項2に記載の電源回路を複数備え、各電源回路に同一のソフトスタート信号が入力される。従って、複数の電源回路において第1の直流電圧と第2の直流電圧を同時に上昇させることができる。そして、これら第1の直流電圧が供給される回路と第2の直流電圧が供給される回路との間で貫通電流が流れるのを防止することができるとともに、第2の直流電圧がそれぞれ供給される入出力回路間に貫通電流が流れるのを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載の電源回路と、電源回路にて生成される第1及び第2の直流電圧が供給される半導体回路とが備えられる。従って、半導体回路に備えられ、第1の直流電圧で動作する回路と、第2の直流電圧で動作する回路との間に貫通電流が流れるのを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、電源回路には、入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、が備えられる。スイッチ制御回路は、第1の直流電圧に応じてスイッチ回路の抵抗値を制御し、第1の直流電圧に比例して第2の直流電圧を制御する。従って、第1の直流電圧と同時に第2の直流電圧を上昇させることができる。そして、これら第1の直流電圧が供給される回路と第2の直流電圧が供給される回路との間で貫通電流が流れるのを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、電源回路には、入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、が備えられる。変換回路は、接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により第1の直流電圧を生成する。スイッチ制御回路は、第1の直流電圧又はソフトスタート信号の電圧に応じてスイッチ回路の抵抗値を制御し、第1の直流電圧又はソフトスタート信号の電圧に比例して第2の直流電圧を制御する。従って、複数の電源回路を備えた場合、各電源回路において第1の直流電圧と第2の直流電圧を同時に上昇させることができる。そして、これら第1の直流電圧が供給される回路と第2の直流電圧が供給される回路との間で貫通電流が流れるのを防止することができるとともに、第2の直流電圧がそれぞれ供給される入出力回路間に貫通電流が流れるのを防止することができる。
以上記述したように、本発明によれば、複数の電源の投入順序を制御することができる電源回路、電子機器、半導体集積回路装置及び電源回路の制御方法を提供することができる。
第一実施形態の半導体集積回路装置のブロック図。 電子機器のブロック図。 DC−DCコンバータの動作を示す波形図。 第二実施形態の半導体集積回路装置のブロック図。 DC−DCコンバータの動作を示す波形図。 第三実施形態の半導体集積回路装置のブロック図。 電子機器のブロック図。 DC−DCコンバータの動作を示す波形図。 別のDC−DCコンバータを備えた半導体集積回路装置のブロック図。 別のDC−DCコンバータを備えた半導体集積回路装置のブロック図。 別のDC−DCコンバータを備えた半導体集積回路装置のブロック図。 別のDC−DCコンバータを備えた半導体集積回路装置のブロック図。 従来の半導体集積回路装置のブロック図。 従来の電子機器のブロック図。 半導体集積回路装置の一部回路図。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図3に従って説明する。尚、図
図1は、半導体集積回路装置(以下、単に半導体装置という)40の概略ブロック図である。
半導体装置40は、半導体回路41と、該半導体回路41に複数の動作電源を供給する電源回路42(DC−DCコンバータ)とを備え、これら回路41,42は1つのチップ上に形成されている。半導体回路41は、異なる電源電圧にて動作する複数の回路を備えている。尚、複数の回路として、図1には内部回路(Core Logic)41aと入出力回路(Interface Logic )41bとを示す。内部回路41aは、第1電圧にて動作し、入出力回路41bは第2電圧にて動作する。
電源回路42は、入力電圧Vinに基づいて、半導体回路41にて必要な電圧の電源を生成する。本実施形態では、電源回路42はDC−DCコンバータであり、入力電圧Vinを降圧した値を持つ第1の直流電圧としての第1電圧V1を生成するとともに、入力電圧Vinと実質的に等しい値を持つ第2の直流電圧としての第2電圧V2を出力する。
電源回路42は、変換回路43と、スイッチ回路44、スイッチ制御回路(SW制御部)45を備えている。
変換回路43は、直流である入力電圧Vinを直流である第1電圧V1に電圧変換する。スイッチ回路44は、入力電圧Vinが入力され、半導体回路41に接続されている。スイッチ制御回路45は、第1電圧V1と通知信号STが入力されている。スイッチ制御回路45は、第1電圧V1と通知信号STとに基づいてスイッチ回路44をオンオフ制御する。スイッチ回路44がオン(閉路)されることにより入力電圧Vinが第2電圧V2として半導体回路41に出力される。
変換回路43は、誤差増幅回路51、基準電源e1、発振器52、PWM制御回路53、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2を含む。変換回路43は、第1電圧V1と基準電源e1の基準電圧Vr1との差電圧に基づいてパルス幅変調した信号により第1及び第2トランジスタT2を制御し、該第1電圧V1を生成する。
誤差増幅回路51は、非反転入力端子に基準電源e1から基準電圧Vr1が入力され、反転入力端子に第1電圧V1が入力されている。誤差増幅回路51は、基準電圧Vr1と第1電圧V1との差電圧を増幅した信号S1を出力する。発振器52は三角波発振器であり、所定の周波数を持つ三角波信号OSC1を出力する。PWM制御回路53は、誤差増幅回路51の出力信号S1と三角波信号OSC1の電圧を比較し、該比較結果に応じたパルス幅を持つ第1制御信号SG1と第2制御信号SG2を生成する。
第1トランジスタT1は本実施形態ではPチャネルMOSトランジスタであり、ソースには入力電圧Vinが印加され、ドレインは第2トランジスタT2に接続され、ゲートに第1制御信号SG1が印加されている。第2トランジスタT2は本実施形態ではNチャネルMOSトランジスタであり、ソースは低電位電源(本実施形態ではグランドGND)に接続され、ドレインは第1トランジスタT1に接続され、ゲートに第2制御信号SG2が印加されている。第1トランジスタT1と第2トランジスタT2とが接続されたノードにはチョークコイルL1の第1端子が接続され、コイルL1の第2端子は半導体回路41に接続されている。また、コイルL1の第2端子は、平滑用コンデンサC1を介してグランドGNDに接続されている。
第1トランジスタT1と第2トランジスタT2は、第1制御信号SG1と第2制御信号SG2によりほぼ相補的にオンオフする。これらトランジスタT1,T2のオンオフにより、入力電圧Vinを降圧した第1電圧V1を半導体回路41に供給する。そして、第1電圧V1は、信号S1(第1電圧V1と基準電圧Vr1の差電圧の増幅信号)と三角波信号OSC1の比較結果に応じたトランジスタT1,T2のオン/オフ比により決定される。つまり、変換回路43は、第1電圧V1の検出結果をフィードバックしてPWM制御回路53が出力する第1制御信号SG1,第2制御信号SG2のパルス幅を制御(PWM制御)し、これにより、トランジスタT1のオン時間とオフ時間の比(オン/オフ比)を制御することで、第1電圧V1を制御する。
スイッチ回路44は、本実施形態ではPチャネルMOSトランジスタTSにより構成され、該トランジスタTSは、第1端子(例えばソース端子)に入力電圧Vinが印加され、第2端子(例えばドレイン端子)が半導体回路41に接続され、制御端子(ゲート端子)がスイッチ制御回路45に接続されている。
スイッチ制御回路45は、基準電源e11,e12、比較器61,62、トランジスタT11を備えている。第1比較器61は電圧比較器であり、反転入力端子に第1電圧V1が入力され、非反転入力端子に第1基準電源e11から第1基準電圧Vr11が入力され、出力端子はトランジスタT11に接続されている。第1基準電源e11は、第1基準電圧Vr11が第1電圧V1より低く設定されている。第1比較器61は、第1電圧V1と第1基準電圧Vr11とを比較し、その比較結果に応じてHレベル又はLレベルの信号S11を出力する。
トランジスタT11は、本実施形態ではNチャネルMOSトランジスタであり、ソースが低電位電源(グランドGND)に接続され、ドレインが外部端子P1に接続され、ゲートに信号S11が印加されている。従って、スイッチ制御回路45は、外部端子P1からトランジスタT11の状態に応じた通知信号STを出力することになる。このトランジスタT11の状態(オン又はオフ)は、第1比較器61の比較結果、つまり第1電圧V1と第1基準電圧Vr11との高低関係、つまり、第1電圧V1が第1基準電圧Vr11を超えているか否かと対応する。従って、第1基準電圧Vr11を適宜設定することで、第1電圧V1が所定の電圧にほぼ達しているか否かを示す通知信号STを出力するようにすることができる。
逆に、外部端子P1を介して通知信号STがスイッチ制御回路45に入力されるとみることができる。この通知信号STは、第2比較器62の反転入力端子に印加される。上記のトランジスタT11のドレインは第2比較器62の反転入力端子に接続されている。従って、第2比較器62の反転入力端子には、トランジスタT11のオンオフ状態と、通知信号STの電圧とに応じた電圧が印加される。つまり、第2比較器62の反転入力端子は、トランジスタT11がオンしている時にはグランドGNDレベルとなり、トランジスタT11がオフしている時には通知信号STのレベルとなる。
第2比較器62は、非反転入力端子に第2基準電源e12から第2基準電圧Vr12が入力されている。第2基準電源e12は、第2基準電圧Vr12が入力電圧Vinよりも低く設定されている。第2比較器62は、反転入力端子の電圧レベルと、第2基準電圧Vr12とを比較し、その比較結果に応じてHレベル又はLレベルの信号S12を出力する。この信号S12は、スイッチ回路44を構成するトランジスタTSのゲートに印加されている。
上記した外部端子P1は、図1において、抵抗R1の第1端子が接続され、抵抗R1の第2端子には入力電圧Vinが印加されている。従って、図1の接続状態に於いて、抵抗R1は、外部端子P1を入力電圧Vinレベルにプルアップする。
上記のように構成されたスイッチ制御回路45に於いて、第1比較器61は、第1電圧V1が第1基準電圧Vr11より低い場合にHレベルの信号S11を出力し、該信号S11によりトランジスタT11がオンする。このため、第2比較器62は、反転入力端子のレベルが第2基準電圧Vr12より低いため、Hレベルの信号S12を出力し、該信号S12によりスイッチ回路44がオフ(開路)する。
また、別の例として、第1電圧V1が第1基準電圧Vr11より高い場合、第1比較器61はLレベルの信号S11を出力し、該信号S11によりトランジスタT11がオフする。このため、第2比較器62には通知信号STが入力される。このため、第2比較器62は、通知信号STのレベルと第2基準電圧Vr12の比較結果に応じた信号S12を出力し、該信号によりスイッチ回路44がオン(閉路)又はオフ(開路)する。
従って、スイッチ制御回路45は、第1電圧V1が第1基準電圧Vr11より低い時にはスイッチ回路44をオフに制御し、第1電圧V1が第1基準電圧Vr11より高い時には通知信号STのレベル(外部端子P1のレベル)に応じてスイッチ回路44をオン又はオフに制御する。
図2に示すように、電子機器70は、図1に示す半導体装置40(他の半導体装置と区別するために第1半導体装置40aとする)と共に、複数(図2において2つ)の半導体装置(第2,第3半導体装置)40b,40cを備えている。第2半導体装置40b及び第3半導体装置40cは、第1半導体装置40aと同様に、第1電圧V1bと第2電圧V2にて動作する半導体回路(図示略)を備えている。各半導体装置40a,40b,40cの半導体回路は、入出力回路を介して信号の授受が可能に接続されている。
また、第2半導体装置40b及び第3半導体装置40cは、第1半導体装置40aの電源回路42と同様に構成された電源回路(図示略)を備え、各電源回路の外部端子P1は、互いに接続されている。従って、抵抗R1は、各半導体装置40a,40b,40cの外部端子P1をプルアップする。
上記のように接続された半導体装置40a,40b,40cにおいて、第2電圧V2を出力するタイミングがばらつく。このバラツキは、第1電圧V1が上昇する速度に起因する。例えば、各半導体装置40a,40b,40cに於いて、第1電圧V1をそれぞれ電圧V1a,V1b,V1cとし、第2電圧V2をそれぞれ電圧V2a,V2b,V2cとする。そして、第1それぞれ電圧V1a,V1b,V1cの上昇速度が、図3に示すように、第2半導体装置40における第1電圧V1bの上昇速度が最も早く、第1半導体装置40における第1電圧V1aが最も遅いとする。
上記の条件において、各半導体装置40a,40b,40cの電源回路42は、各第1電圧V1a,V1b,V1cが基準電圧Vr11よりも低い電圧の時にトランジスタT11をオンして外部端子P1をグランドGNDレベルにする。つまり、各半導体装置40a,40b,40c間において、電源回路42は、第1電圧V1a,V1b,V1cが基準電圧Vr11よりも低い場合に外部端子P1からLレベルの通知信号STを出力することと等価となる。そして、複数の半導体装置40a,40b,40cのうちの少なくとも1つにおいて、第1電圧V1a,V1b,V1cが基準電圧Vr11よりも低い場合、通知信号STがLレベルとなる。従って、図3に示すように、最も遅く上昇する第1半導体装置40の第1電圧V1aが基準電圧Vr11よりも高くなると、通知信号STがHレベルとなる。
そして、各半導体装置40a,40b,40cの電源回路42は、Hレベルの通知信号STに応答してスイッチ回路44をオンに制御する。このため、各半導体装置40a,40b,40cにおいて第2電圧V2を出力するタイミングは、ほぼ一致する。このため、各半導体装置40a,40b,40c間において、入出力回路41bに第2電圧V2が供給されるタイミングがほぼ一致するため、それら入出力回路41bにおいてラッチアップは発生しない。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)スイッチ制御回路45は、第1電圧V1と基準電圧Vr11とを比較した比較結果と、入力される通知信号STとに基づいて、スイッチ回路44のトランジスタTSをオンオフ制御する。従って、第1電圧V1が基準電圧Vr11よりも高くなり、且つ通知信号STにより他の装置の準備が完了した後に第2電圧V2を出力することができ、複数の電圧V1,V2の順序を制御することができる。そして、これら第1電圧V1が供給される内部回路41aと第2電圧V2が供給される入出力回路41bとの間で貫通電流が流れるのを防止することができる。
(2)スイッチ制御回路45は、第1電圧V1と基準電圧Vr11とを比較した比較結果に応じた信号を出力する。従って、複数の電源回路42を備えた場合、各電源回路42間において、出力される信号を通知信号STとして受け取るように接続することで、全ての電源回路42において第1電圧V1が基準電圧Vr11よりも高くなり、且つ通知信号STにより他の装置の準備が完了した後に第2電圧V2を出力することができ、複数の電圧V1,V2の順序を制御することができる。そして、第2電圧V2がそれぞれ供給される入出力回路41b間に貫通電流が流れるのを防止することができる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図4,図5に従って説明する。
尚、説明の便宜上、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図4は、本実施形態に於ける半導体集積回路装置(半導体装置)80のブロック回路図である。
半導体装置80は、半導体回路41と、該半導体回路41に複数の動作電源を供給する電源回路81(DC−DCコンバータ)とを備え、これら回路41,81は1つのチップ上に形成されている。
電源回路81は、変換回路43と、スイッチ回路44、スイッチ制御回路(SW制御部)82を備えている。
スイッチ制御回路82は、分圧回路83、誤差増幅器84、トランジスタT21、抵抗R13を備えている。
分圧回路83は直列接続された複数(本実施形態では2つ)の抵抗R11,R12から構成されている。第1抵抗R11の第1端子はスイッチ回路44の出力側端子(トランジスタTSの第2端子)に接続され、第1抵抗R11の第2端子は第2抵抗R12の第1端子に接続され、第2抵抗R12の第2端子はグランドGNDに接続されている。第1抵抗R11と第2抵抗R12の間のノードは誤差増幅器84の反転入力端子に接続されている。従って、分圧回路83は、第1抵抗R11と第2抵抗R12の抵抗値比に応じて第2電圧V2を分圧した電圧V21を生成する。
誤差増幅器84は、反転入力端子に分圧回路83にて生成した電圧が入力され、非反転入力端子に第1電圧V1が入力され、出力端子がトランジスタT21に接続されている。誤差増幅器84は、第1電圧V1と分圧電圧V21の差電圧を増幅した信号S21を出力する。
トランジスタT21は、本実施形態ではPチャネルMOSトランジスタであり、ソースが抵抗R13の第1端子に接続され、ドレインが低電位電源(グランドGND)に接続され、ゲートに信号S21が印加されている。抵抗R13の第2端子には入力電圧Vinが印加されている。トランジスタT21と抵抗R21との間のノードはスイッチ回路44を構成するトランジスタTSのゲートに接続されている。
上記のように構成された電源回路81において、誤差増幅器84は、第1電圧V1より分圧電圧V21が低い場合、誤差増幅器84の出力信号S21によりトランジスタT21のオン抵抗値が小さくなる。このため、スイッチ回路44を構成するトランジスタTSのゲートに印加される信号S22の電圧が低くなり、該トランジスタTSのオン抵抗値が小さくなる。従って、トランジスタTSのオン抵抗値に応じて第2電圧V2が上昇する。
第2電圧V2の上昇に従って分圧電圧V21が上昇して第1電圧V1に近づく、つまり差電圧が0に近づくと、誤差増幅器84から出力される信号S21の電圧が低下し、トランジスタT21のオン抵抗値が大きくなる。このため、スイッチ回路44を構成するトランジスタTSのゲートに印加される信号S22の電圧が高くなり、該トランジスタTSのオン抵抗値が大きくなる。従って、第2電圧V2が低くなる。
第1電圧V1は、変換回路43の動作に従って、電源投入から徐々に上昇する。従って、誤差増幅器84の非反転入力端子における電圧が増加するため、それに伴って第2電圧V2が上昇する。即ち、電源回路81は、図5に示すように、第1電圧V1の上昇に比例して第2電圧V2を上昇させるリニア・レギュレータとして動作する。そして、スイッチ制御回路82は、第1電圧V1が一定の電圧に安定すると、誤差増幅器84の非反転入力端子における電圧に対してスイッチ回路44から出力される第2電圧V2を一定電圧に安定化する。
上記のように構成された電源回路81は、半導体回路41において内部回路41aに発生する貫通電流を防止する。つまり、内部回路41aと入出力回路41bは動作電源が異なり、内部回路41aに動作電源である第1電圧V1が供給され、入出力回路41bに動作電源である第2電圧V2が供給されていない場合、内部回路41aにおいて入出力回路41bから信号を受け取る入力ゲートの電圧が不安定になり、貫通電流が流れる。これに対し、本実施形態の電源回路81は、内部回路41aに供給する第1電圧V1の上昇に比例して入出力回路41bに供給する第2電圧V2を上昇させる。従って、内部回路において入出力回路41bから信号を受け取る入力ゲートの電圧が安定し、貫通電流を防止する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電源回路81は、内部回路41aに供給する第1電圧V1の上昇に比例して入出力回路41bに供給する第2電圧V2を上昇させる。従って、内部回路において入出力回路41bから信号を受け取る入力ゲートの電圧が安定し、貫通電流を防止することができる。
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を図6〜図8に従って説明する。
尚、説明の便宜上、第一,第二実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図6は、本実施形態に於ける半導体集積回路装置(半導体装置)90のブロック回路図である。
半導体装置90は、半導体回路41と、該半導体回路41に複数の動作電源を供給する電源回路91(DC−DCコンバータ)とを備え、これら回路41,91は1つのチップ上に形成されている。
電源回路91は、変換回路92と、スイッチ回路44、スイッチ制御回路(SW制御部)82を備えている。
変換回路92は、誤差増幅器93、基準電源e1、PWM制御回路53、発振器52、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2を含む。変換回路92にはソフトスタート信号SSが入力される。変換回路92は、基準電源e1の基準電圧Vr1及びソフトスタート信号SSのうち低電位側の電圧と、第1電圧V1との差電圧に基づいてパルス幅変調した信号により第1及び第2トランジスタT2を制御し、該第1電圧V1を生成する。
誤差増幅器93は、2つの非反転入力端子を持ち、両非反転入力端子に入力される電圧の低い方と、反転入力端子に入力される電圧との差電圧を増幅した信号S31を出力する。本実施形態では、誤差増幅器93は、第1の非反転入力端子に基準電源e1から基準電圧Vr1が入力され、第2の非反転入力端子は外部端子P2に接続され、反転入力端子に第1電圧V1が入力されている。その外部端子P2とグランドGNDとの間にはコンデンサC2が接続されている。また、外部端子には、定電流回路94が接続されている。従って、誤差増幅器93の第2の非反転入力端子には、定電流回路94による充電に伴って電位上昇するコンデンサC2の両端間の電圧を持つソフトスタート信号SSが入力される。従って、誤差増幅器93は、基準電圧Vr1とソフトスタート信号SSのうち低い方の電圧と第1電圧V1との差電圧を増幅した信号S31を出力する。
このように構成された変換回路92において、電源投入時(電源回路91の起動時)、外部端子P2に接続されたコンデンサC2は放電されているため、ソフトスタート信号SSの電位は零ボルト(0V)である。このため、変換回路92は、0Vの第1電圧V1を出力する。ソフトスタート信号SSの電位は、電源回路91に内蔵された定電流回路94により流される電流I1による充電によって0Vから徐々に上昇する。このソフトスタート信号SSの電圧が基準電圧Vr11よりも低い間、変換回路92は、ソフトスタート信号SSの電圧と第1電圧V1との差電圧に応じてトランジスタT1,T2を制御する。従って、ソフトスタート信号SSの電圧が徐々に増加するため、変換回路92は、このソフトスタート信号SSの電位に従って第1電圧V1を徐々に上昇させる。そして、ソフトスタート信号SSの電位が基準電圧Vr11よりも高くなると、変換回路92は、基準電圧Vr11と第1電圧V1との差電圧に応じてトランジスタT1,T2を制御する。従って、変換回路92は、基準電圧Vr11により出力電圧(第1電圧V1)を制御し、この第1電圧V1を一定電圧に維持するように動作する。
図7に示すように、電子機器100は、図6に示す半導体装置90(他の半導体装置と区別するため、以下、第1半導体装置90aとする)と共に、複数(図2において2つ)の半導体装置(第2,第3半導体装置)90b,90cを備えている。第2半導体装置90bは、第1半導体装置90aと同様に、第1電圧V1bと第2電圧V2にて動作する半導体回路(図示略)を備え、第3半導体装置90cは、第1半導体装置90aと同様に、第1電圧V1cと第2電圧V2にて動作する半導体回路(図示略)を備えている。尚、本実施形態において、各半導体装置90a,90b,90cの内部回路41aが必要とする第1電圧の値は異なっており、これらをV1a,V1b,V1cとする。各半導体装置90a,90b,90cの半導体回路41は、入出力回路41bを介して信号の授受が可能に接続されている。第2半導体装置90b及び第3半導体装置90cは、第1半導体装置90aの電源回路91と同様に構成された電源回路(図示略)を備え、各電源回路の外部端子P2は、互いに接続されている。従って、各半導体装置90a,90b,90cには、外部端子P2に接続されたコンデンサC2の充電電荷に応じた電位を持つソフトスタート信号SSが入力される。このため、図8に示すように、各半導体装置90a,90b,90cの電源回路91は、第1電圧V1,V1b,V1cと同時に第2電圧V2を上昇させると共に、第1電圧V1,V1b,V1cの上昇に従って比例的に第2電圧V2を上昇させる。
上記のように構成された電源回路91は、内部回路41aに供給する第1電圧V1の上昇に比例して入出力回路41bに供給する第2電圧V2を上昇させる。従って、内部回路において入出力回路41bから信号を受け取る入力ゲートの電圧が安定し、貫通電流を防止する。また、電子機器100において、複数の半導体装置90a,90b,90cの電源回路91は、外部端子P2に接続されたコンデンサC2の充電電荷に対応する電位のソフトスタート信号SSに基づいて第1電圧V1(,V1b,V1c)を上昇させる。従って、各半導体装置90a,90b,90cにおいて生成される第2電圧V2が同時に上昇する。このため、各半導体装置90a,90b,90c間において、入出力回路41bに第2電圧V2が供給されるタイミングが一致するため、それら入出力回路41bにおいてラッチアップは発生しない。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電源回路91は、内部回路41aに供給する第1電圧V1の上昇に比例して入出力回路41bに供給する第2電圧V2を上昇させる。従って、内部回路において入出力回路41bから信号を受け取る入力ゲートの電圧が安定するため、貫通電流を防止することができる。また、電子機器100において、複数の半導体装置90a,90b,90cの電源回路91は、外部端子P2に接続されたコンデンサC2の充電電荷に対応する電位のソフトスタート信号SSに基づいて第1電圧V1(,V1b,V1c)を上昇させる。従って、各半導体装置90a,90b,90cにおいて生成される第2電圧V2が同時に上昇し、各半導体装置90a,90b,90c間において、入出力回路41bに第2電圧V2が供給されるタイミングが一致するため、それら入出力回路41bにおけるラッチアップの発生を防止することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記第三実施形態では、スイッチ制御回路82の誤差増幅器93に第1電圧V1を入力するようにしたが、図9に示すように、ソフトスタート信号SSを入力するようにしてもよい。この構成においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、入力電圧Vinを降圧した第1電圧V1と、入力電圧Vinと実質的に同じ値の第2電圧V2とを出力する降圧型の電源回路に具体化したが、第1電圧V1と第2電圧V2とを適宜変更してもよい。
例えば、図10に示す半導体集積回路装置110に具体化してもよい。この半導体集積回路装置119は、入力電圧Vinを昇圧した第1電圧V1を出力する電源回路111を備えている。この電源回路111は、入力電圧Vinが一端に印加されるコイルL2の他端を変換回路112のトランジスタT1,T2間のノードに接続し、第1トランジスタT1のソースから入力電圧Vinを昇圧した第1電圧V1を出力する。
また、図11に示す半導体集積回路装置120に具体化してもよい。この半導体集積回路装置120は、負電圧を生成する電源回路121を備えている。この電源回路121の変換回路122は、第2トランジスタT2のソースが半導体回路41に接続され、誤差増幅器93の非反転入力端子には負の基準電圧Vr31が入力されている。このように構成された電源回路91は、第2トランジスタT2のソースから負の第2電圧V2を出力する。
また、図12に示す半導体集積回路装置130に具体化してもよい。この半導体集積回路装置130は、半導体回路131と電源回路132を備え、半導体回路131は複数の第1電源Va,Vbにて動作する内部回路131aを備えている。電源回路132は、昇圧電圧と負電圧とを生成する。この電源回路132の変換回路133は、直列接続された第1及び第2トランジスタT1,T2と、直列接続された第3及び第4トランジスタT3,T4を備えている。第1トランジスタT1はPチャネルMOSトランジスタであり、ソースが半導体回路131に接続され、ドレインが第2トランジスタT2のドレインに接続され、ゲートがPWM制御回路134に接続されている。このPWM制御回路134の動作は、上記したPWM制御回路53と同様である。第2トランジスタT2はNチャネルMOSトランジスタであり、ソースがグランドGNDに接続され、ドレインが第1トランジスタT1に接続され、ゲートがPWM制御回路134に接続されている。第1トランジスタT1のソースとグランドGNDとの間には平滑用のコンデンサC1が接続されている。
第3トランジスタT3はPチャネルMOSトランジスタであり、ソースに入力電圧Vinが印加され、ドレインが第4トランジスタT4に接続され、ゲートがPWM制御回路134に接続されている。第4トランジスタT4はNチャネルMOSトランジスタであり、ソースが半導体回路41に接続され、ドレインが第3トランジスタT3に接続され、ゲートがPWM制御回路134に接続されている。第4トランジスタT4のソースとグランドGNDとの間には平滑用のコンデンサC11が接続されている。
第1トランジスタT1と第2トランジスタT2の間のノードN1と、第3トランジスタT3と第4トランジスタT4の間のノードN2との間にはチョークコイルL1が接続されている。
電源回路132は、入力電圧Vinを電圧変換した第1電圧としての電圧Va,Vbを生成する。つまり、電源回路132は、第1及び第2トランジスタT1,T2により、入力電圧Vinを昇圧した電圧Vaを第1トランジスタT1のソースから半導体回路131の内部回路131aに供給し、第3及び第4トランジスタT3,T4により、負の電圧Vbを第4トランジスタT4のソースから半導体回路131の内部回路131aに供給する。
尚、上記のようにチョークコイルL1を接続することで、昇圧用のチョークコイルと負電圧用のチョークコイルとを別々に設ける場合に比べて、電源回路132の占有面積の増加を抑える。
・上記各実施形態では、半導体回路と電源回路を1つのチップ上に形成した、つまり半導体集積回路装置を1つのチップにて構成したが、この装置を複数のチップにて構成し、これら複数のチップを1つのパッケージ内に収容してもよい。また、半導体回路と電源回路をそれぞれ異なるチップ又はパッケージにて構成し、これらチップ又はパッケージをプリント基板上に搭載して半導体集積回路装置を構成してもよい。尚、電源回路をチップ上に形成する場合、チョークコイルL1と平滑用コンデンサC1をそのチップの外部に接続される素子としてもよい。この場合、チップ上に形成される素子(例えば図1において実線で囲まれた複数の素子)がDC−DCコンバータの制御回路を構成する。尚、第1及び第2トランジスタT1,T2を除く素子により制御回路を構成してもよい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(付記1)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路であって、
前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記第1の直流電圧と基準電圧とを比較した比較結果と、入力される通知信号とに基づいて、前記スイッチ回路を制御するスイッチ制御回路と、
を備えたことを特徴とする電源回路。
(付記2)
前記第1の直流電圧と基準電圧とを比較した比較結果に応じた信号を出力することを特徴とする付記1記載の電源回路。
(付記3)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路であって、
前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記第1の直流電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するスイッチ制御回路と、
を備えたことを特徴とする電源回路。
(付記4)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路であって、
接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と前記第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するスイッチ制御回路と、
を備えたことを特徴とする電源回路。
(付記5)
付記1又は付記2に記載の電源回路を複数備え、各電源回路に同一の通知信号を入力することを特徴とする電子機器。
(付記6)
付記4に記載の電源回路を複数備え、各電源回路に同一のソフトスタート信号を入力することを特徴とする電子機器。
(付記7)
付記1〜4のうち何れか一つに記載の電源回路と、前記電源回路にて生成される第1及び第2の直流電圧が供給される半導体回路とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記8)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路の制御方法であって、
前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、を備え、
前記スイッチ制御回路は、
前記第1の直流電圧と基準電圧とを比較した比較結果と、入力される通知信号とに基づいて、前記スイッチ回路を制御することを特徴とする電源回路の制御方法。
(付記9)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路の制御方法であって、
前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
を備え、
前記スイッチ制御回路は、前記第1の直流電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するようにしたことを特徴とする電源回路の制御方法。
(付記10)
入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路の制御方法であって、
前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
を備え、
前記変換回路は、接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と前記第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により前記第1の直流電圧を生成し、
前記スイッチ制御回路は、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するようにしたことを特徴とする電源回路の制御方法。
(付記11)
前記変換回路は、前記入力電圧を降圧して前記第1の直流電圧を生成する降圧型DC−DCコンバータであることを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一つに記載の電源回路。
(付記12)
前記変換回路は、前記入力電圧を昇圧して前記第1の直流電圧を生成する昇圧型DC−DCコンバータであることを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一つに記載の電源回路。
(付記13)
前記変換回路は、前記入力電圧に基づいて負の前記第1の直流電圧を生成する負電圧型DC−DCコンバータであることを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一つに記載の電源回路。
(付記14)
前記変換回路は、前記入力電圧を昇圧した昇圧電圧と、前記入力電圧に基づいて生成した負電圧とを前記第1の直流電圧として生成するDC−DCコンバータであることを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一つに記載の電源回路。
(付記15)
付記1又は付記2に記載の電源回路と、前記電源回路にて生成される第1及び第2の直流電圧が供給される半導体回路とを有する半導体集積回路装置を複数備え、各半導体集積回路装置の電源回路に同一の通知信号を入力することを特徴とする電子機器。
(付記16)
付記4に記載の電源回路と、前記電源回路にて生成される第1及び第2の直流電圧が供給される半導体回路とを有する半導体集積回路装置を複数備え、各半導体集積回路装置の電源回路に同一のソフトスタート信号を入力することを特徴とする電子機器。
40 半導体集積回路装置
41 半導体回路
41a 内部回路
41b 入出力回路
43 変換回路
44 スイッチ回路
45 スイッチ制御回路
ST 通知信号
SS ソフトスタート信号
V1 第1電圧
V2 第2電圧
Vr11 基準電圧

Claims (6)

  1. 入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路であって、
    前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
    前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
    前記第1の直流電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するスイッチ制御回路と、
    を備えたことを特徴とする電源回路。
  2. 入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路であって、
    接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と前記第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
    前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
    前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するスイッチ制御回路と、
    を備えたことを特徴とする電源回路。
  3. 請求項2に記載の電源回路を複数備え、各電源回路に同一のソフトスタート信号を入力することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1又は2に記載の電源回路と、前記電源回路にて生成される第1及び第2の直流電圧が供給される半導体回路とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路の制御方法であって、
    前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
    前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
    を備え、
    前記スイッチ制御回路は、前記第1の直流電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するようにしたことを特徴とする電源回路の制御方法。
  6. 入力電圧から負荷に供給する複数の電圧を生成する電源回路の制御方法であって、
    前記入力電圧を第1の直流電圧に変換する変換回路と、
    前記入力電圧を第2の直流電圧として出力するためのスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
    を備え、
    前記変換回路は、接続されるソフトスタート用コンデンサの容量値で決定される時定数で変化するソフトスタート信号と基準電圧のうち低電位側の電圧と前記第1の直流電圧との差電圧に基づくパルス幅変調により前記第1の直流電圧を生成し、
    前記スイッチ制御回路は、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に応じて前記スイッチ回路の抵抗値を制御し、前記第1の直流電圧又は前記ソフトスタート信号の電圧に比例して前記第2の直流電圧を制御するようにしたことを特徴とする電源回路の制御方法。
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