JP5340721B2 - 電源装置 - Google Patents

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この出願は、電源装置に関する。
近年、携帯端末を始めとして様々な電子機器において、一定の電源電圧を所望の電源電圧に変換して出力するDC−DCコンバータ(電源装置)が幅広く利用されている。
DC−DCコンバータとしては、例えば、PFM(Pulse Frequency Modulation)方式およびPWM(Pulse Width Modulation)方式等が知られている。
PFM方式のDC−DCコンバータは、スイッチング動作の1サイクルにおいてコイルに電圧を印加する期間(オン期間)を固定とし、この固定期間の繰り返し周期を調整して出力電圧を制御する。
すなわち、PFM方式のものは、例えば、出力電圧と固定された基準電圧をコンパレータで比較し、出力電圧が基準電圧のレベル以下となったとき、一定幅のパルスを出力して出力電圧を制御している。
また、PWM方式のDC−DCコンバータは、スイッチング動作の周期を固定とし、繰り返し周期内におけるオン期間のパルス幅(デューティ比)を調整して出力電圧を制御する。
すなわち、PWM方式のものは、例えば、プルアップトランジスタを、クロックでオンし、エラーアンプの出力と一定振幅の鋸歯状波(三角波形状)のコイルに流れる電流波形とが一致した点、或いは、単に基準電圧とが合致した点でオフして出力電圧を制御する。
図1は従来の電源装置の一例を示すブロック図であり、PFM方式のコンパレータを使用したDC−DCコンバータの例を示すものである。
図1に示されるように、従来のDC−DCコンバータは、スイッチ素子101,ダイオード素子102,コイル103,平滑容量104,コンパレータ105,モノマルチ回路(MM)106および等価直列抵抗(ESR)107を有する。
スイッチ素子101は、電源電圧Vinを供給する高電位電源線PSLとコイル103の一端との間に設けられ、また、ダイオード素子102は、コイル103の一端LXと接地線GNDとの間に設けられている。
ここで、スイッチ素子101は、コンパレータ105の比較結果によるモノマルチ回路106からのワンショットパルス出力に応じてオンするプルアップ側の出力トランジスタに対応する。
また、ダイオード素子102は、スイッチ素子(第1スイッチ素子)101がオンするときにオフし、スイッチ素子101がオフするときにオンするプルダウン側の出力トランジスタ(スイッチ素子)に対応する。なお、ESR107は、平滑容量104の寄生抵抗に相当し、ESR107で発生する電圧は、平滑容量104に流れる電流によるもので,ほぼコイル電流に相当する。
図1に示すDC−DCコンバータは、コンパレータ105で固定された基準電圧Vrefの値と出力電圧Vout(Vo)を比較するため、出力電圧Voutに生じるリップルにより制御されている。
すなわち、図1のDC−DCコンバータは、高速応答が可能であるが、リップルを得るために大きな抵抗値のESR107を有する平滑容量104を使う必要がある。
ところで、従来、ヒステリシス特性を有するDC/DCコンバータを制御するランプ信号を生成するために、出力分圧回路にランプ信号生成容量を接続することが提案されている。
特開2007−174772号公報 米国特許第6147478号明細書
上述したように、図1に示す従来のDC−DCコンバータは、平滑容量104のESR107に発生するリップル電圧により制御されており、ESR107の抵抗値が小さいと不安定になる欠点があった。
すなわち、図1の従来例では、抵抗値の大きなESR107を有する有機電解コンデンサ等の平滑容量104を使用する必要があり、例えば、ESRの抵抗値が小さいセラミックコンデンサをそのまま平滑容量104として使用することはできなかった。或いは、セラミックコンデンサを平滑容量104として使用するには、ESR107として機能する固定抵抗を別に設けなければならなかった。
そのため、図1に示す従来のコンパレータを使用したPWM方式のDC−DCコンバータは、小型化および低コスト化の面で問題があった。
一方、エラーアンプを用いたPWM方式のものは、系を安定化させるためエラーアンプ部の帯域幅をスイッチング周波数の1/10以下程度にする必要があり、応答が遅くなるため平滑容量を大きくしなければならず、機器の小型化や低コスト化に不利であった。
この出願は、上述した課題に鑑み、小さな抵抗値のESRを有する平滑容量を使用可能として、小型化,高速化,低コスト化および安定した動作の電源装置の提供を目的とする。
第1実施形態によれば、一端が第1端子に接続され、他端が第2端子に接続されたコイルと、第1電源線と前記第1端子との間に設けられた第1スイッチ素子と、前記第2端子と第2電源線との間に接続された容量と、前記コイルに流れる電流に基づいて第1出力信号を生成するコイル電流相当波形生成回路と、前記第2端子の電圧と前記第1出力信号とを加算し、第2出力信号を出力する加算回路と、前記第2出力信号と基準電圧を比較して第3出力信号を出力し、前記第1スイッチ素子をスイッチング制御するコンパレータと、を有し、前記コイル電流相当波形生成回路は、一端が前記第1端子に接続された第1抵抗素子と、一端が前記第1抵抗素子の他端に接続され他端が前記第2電源線に接続された第1容量素子とを有する第1ローパスフィルタと、前記第1抵抗素子の他端と前記加算回路との間に接続された第2ローパスフィルタと、を有する電源装置が提供される。
第2実施形態によれば、一端が第1端子に接続され、他端が第2端子に接続されたコイルと、第1電源線と前記第1端子との間に設けられた第1スイッチ素子と、前記第2端子と第2電源線との間に接続された容量と、前記コイルに流れる電流に基づいて第1出力信号を生成するコイル電流相当波形生成回路と、出力電圧と前記第1出力信号とを加算し、第2出力信号を出力する加算回路と、前記第2出力信号と基準電圧を比較して第3出力信号を出力し、前記第1スイッチ素子をスイッチング制御するコンパレータと、を有し、前記コイル電流相当波形生成回路は、前記第1端子と前記第2電源線との間に設けられた第1ローパスフィルタと、前記第1端子と前記第2電源線との間に設けられた第2ローパスフィルタと、を有する電源装置が提供される。
各実施形態によれば、小さな抵抗値のESRを有する平滑容量を使用可能として、小型化,高速化,低コスト化および安定した動作の電源装置を提供することができる。
まず、電源装置の実施形態を、図2を参照して概略的に説明する。本明細書において、本実施形態の電源装置は、降圧スイッチング電源として説明するが、降圧/昇圧スイッチング電源および昇圧スイッチング電源に対しても適用することが可能である。
図2は本実施形態の電源装置を概略的に示すブロック図である。
図2に示されるように、第1実施例のDC−DCコンバータは、スイッチ素子1,ダイオード素子2,コイル3,平滑容量4,コンパレータ5,モノマルチ回路(MM)6,コイル電流相当波形生成回路7および加算回路8を有する。
スイッチ素子1は、電源電圧Vinを供給する高電位電源線(第1電源線)PSLとコイル3の一端との間に設けられ、また、ダイオード素子2は、コイル3の一端LXと接地線(第2電源線)GNDとの間に設けられている。
ここで、スイッチ素子1は、コンパレータ5の比較結果によるモノマルチ回路6からのワンショットパルス出力に応じてオンするプルアップ側の出力トランジスタに対応する。
また、ダイオード素子2は、スイッチ素子(第1スイッチ素子)1がオンするときにオフし、スイッチ素子1がオフするときにオンするプルダウン側の出力トランジスタ(第2スイッチ素子)に対応する。
コイル電流相当波形生成回路7は、コイル3の一端LXおよび接地線GND、並びに、コイル3の他端および平滑容量4の一端が接続する電圧出力ノード(第1接続ノード)N1に接続され、コイル3に流れる電流ILに相当する波形を生成する。
加算回路8は、電圧出力ノードの出力電圧Voutに対してコイル電流相当波形生成回路7の出力電圧を加算し,その電圧Voをコンパレータ5の反転入力(負入力)に供給する。なお、コンパレータ5の非反転入力(正入力)には、所定の基準電圧Vrefが印加されている。
そして、コンパレータ5は、その負入力に供給された信号の電圧Voをその正入力に印加された基準電圧Vrefと比較し、その比較結果に対応したモノマルチ回路6からのワンショットパルスによりスイッチ素子1をオン/オフ制御する。
なお、スイッチ素子1は、プルアップ側の出力トランジスタに対応し、また、ダイオード素子2は、スイッチ素子1がオンするときにオフし、スイッチ素子1がオフするときにオンするプルダウン側の出力トランジスタに対応する。
このように、本実施形態の電源装置において、コイル電流相当波形生成回路7および加算回路8は、前述した図1における等価直列抵抗(ESR)107による出力電圧Voutのリップルを再現する機能を有している。
そして、本実施形態の電源装置によれば、ESRの抵抗値が小さい小型の容量やセラミックコンデンサをそのまま平滑容量として使用することが可能になる。
すなわち、例えば、セラミックコンデンサは、低コストのため電源装置の低コスト化を図ることができ、また、資源の有効利用の面でも好ましいものである。さらに、ESRが小さい平滑容量を使用することで出力電圧Voutのリップルが小さくなり、ノイズが少なく安定した電源装置を提供することが可能になる。
これにより、本実施形態の電源装置によれば、小さな抵抗値のESRを有する平滑容量が使用可能となり、小型化,高速化,低コスト化および安定した動作の電源装置を提供することができる。なお、上記の効果は、後述する各実施例でも同様に得られる。
以下、電源装置の各実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図3は第1実施例の電源装置を概略的に示すブロック図である。
図3と上述した図2との比較から明らかなように、本第1実施例の電源装置において、コイル電流相当波形生成回路7は、抵抗素子(第1抵抗素子)R1および容量素子(第1容量素子)C1を有する。
第1抵抗素子R1は、その一端がコイル3の一端LXに接続され、また、第1容量素子C1は、その一端が接地線GNDに接続されている。そして、第1抵抗素子R1の他端は、第2接続ノードN2において第1容量素子C1の他端に接続されている。すなわち、ローパスフィルタ(第1ローパスフィルタ)は、第1抵抗素子R1および第1容量素子C1を有している。
加算回路8は、第2および第3の2つの抵抗素子R2,R3を有する。第2抵抗素子R2は、その一端が第1接続ノードN1に接続され、また、第3抵抗素子R3は、その一端が第2接続ノードN2に接続され、第2および第3抵抗素子R2,R3の他端は、共通接続されている。さらに、第2および第3抵抗素子R2,R3の共通接続ノードは、コンパレータ5の負入力に接続されている。
ここで、コイル電流ILは、スイッチ素子1がオンのときコイル3に印加される電圧Vin−Voutに比例して増加し、また、スイッチ素子1がオフのときは、Voutに比例して減少する。
従って、それぞれに比例した電流で第1容量素子C1を充放電することにより、コイル電流ILに相当する波形が得られる。また、コイル電流ILが不連続となる軽負荷の場合、第1容量素子C1への電流を遮断すればよい。なお、コイル電流が不連続となる場合であっても、接続ノードLX点の電圧は、リンギングの影響を無視できれば、第1容量素子C1の端子電圧とほぼ同一であるので、遮断しなくてもよい。
上記コイル電流ILの波形は、コイル3とスイッチ素子1との接続ノードLXを抵抗素子R1および第1容量素子C1によるローパスフィルタ7で得られた電圧と、出力電圧Voutの目標電圧である基準電圧Vrefとの差によって得ることができる。このとき、コイル電流ILが不連続になると、出力電圧Voutとなり、平均電圧(ノードN2の電圧)もほぼ出力電圧Voutと等しいため、単純に出力電圧Voutと混合すればよいことになる。
すなわち、本第1実施例の電源装置では、図1の電源装置におけるESR107にコイル電流ILが流れた場合に発生する電圧(コイル電流相当波形)に相当する信号が出力電圧Voutに加算され、コンパレータ5の負入力に電圧Voとして供給される。
そして、コンパレータ5は、その負入力に供給された信号波形の電圧Voをその正入力に印加された基準電圧Vrefと比較し、モノマルチ回路6に対して比較結果を出力する。
モノマルチ回路6は、コンパレータ5の負入力に供給された電圧Voが基準電圧Vrefよりも低い場合には、そのコンパレータ5の比較結果に応じて、ワンショットパルスを出力してスイッチ素子1を所定時間オンし、入力電圧Vinをコイル3に印加する。
なお、スイッチ素子1はプルアップ側の出力トランジスタに対応し、また、ダイオード素子2はプルダウン側の出力トランジスタに対応するのは前述した通りである。
ここで、実際の回路設計においては、コンパレータ5の正入力に印加された基準電圧Vrefに対して、その負入力に供給される電圧Voのレベルを調整するために、例えば、第1容量素子C1と並列に第4抵抗素子R4を設けてもよい。
図4は図3の電源装置の動作を従来例と比較して説明するための波形図である。
まず、図4の最上段(一段目)に示されるように、スイッチ素子1およびコイル3の接続ノードLXにおける波形は、コンパレータ5の出力に対応したタイミングで出力されるモノマルチ回路6による所定のパルス幅Pだけ電源電圧Vinのレベルになる。
これにより、図4の二段目に示されるように、コイル3を流れるコイル電流ILは、ノードLXの波形に応じて三角波形状の信号となる。
ここで、図4の三段目に示されるように、上述したローパスフィルタ7を設けずにESRが小さい平滑容量4だけを使用した場合の出力電圧Voutの波形La1は、非常に小さな振幅の信号となる。比較のために、前述した図1の電源装置のようなESRが大きい平滑容量104を使用した場合のコンパレータ105の負入力の信号波形(出力電圧Vout(Vo)の波形)La2を、図4の三段目に破線として重ねて示す。
このように、ESRが大きい平滑容量104を使用した場合、コンパレータ105の負入力の信号波形La2は、ESRが小さい平滑容量4のみを使用した場合の波形La1よりも遥かに大きな振幅(例えば、数10mV)の波形となることが分かる。
図4の四段目に示されるように、第1抵抗素子R1および第1容量素子C1の接続ノードN2は、出力電圧Voutにほぼ合致した平均電圧を持つ電圧波形となっている。ここで、ノードN2における電圧波形の振幅は、例えば、100mV程度である。なお、図4では、図3における第4抵抗素子R4の影響は無視している。
そして、図4の最下段(四段目)に示されるように、本第1実施例の電源装置において、コンパレータ5の負入力の信号波形La3は、信号波形La1とノードN2の信号の混合波形となる。従って、上述したESRが大きい平滑容量104を使用したときの信号波形La2と同等の波形とすることができるのが分かる。
すなわち、ESRが小さい平滑容量4を使用した場合でも、第1抵抗素子R1および第1容量素子C1を含むコイル電流相当波形生成回路7、並びに、第2および第3抵抗素子R2,R3を含む加算回路8を設けることで信号波形La2を再現することができる。
図5は第1実施例の電源装置の変形例を示す回路図である。なお、図5における参照符号Ioは、出力電圧Voutが印加される負荷を流れる電流を示している。
図5と上述した図3との比較から明らかなように、本第1実施例の変形例の電源装置において、加算回路8は、図3のような第2および第3抵抗素子R2,R3ではなく、電圧依存電圧源とされている。
すなわち、電圧依存電圧源8は、第1容量素子C1および第1抵抗素子R1の接続ノードN2の電位(ローパスフィルタ7の出力電圧)を、例えば、1/100倍して出力電圧Voutに加算するようになっている。このように、加算回路8は、抵抗素子により加算するだけでなく様々な回路を適用することができる。
なお、出力電圧Voutに加算するローパスフィルタ7の出力電圧は、1/100倍に限定されるものではなく、適宜その利得を調整してコンパレータ5の動作を最適化することができる。
また、モノマルチ回路6は、ANDゲート61,67、フリップフロップ62、電圧依存電流源63、スイッチ素子64、容量65、コンパレータ66およびインバータ68を有する。
コンパレータ66の正入力には、基準電圧Vrが印加され、その負入力に接続された容量65がオンパルス幅(P)を規定する。また、オフ時には、スイッチ素子64がオンとなって容量65に蓄えられた電荷を放電する。
なお、図5に示す電源装置は、異なる電源電圧Vinに対しても、スイッチング周波数が変化せず、所定の出力電圧Voutを安定して出力できるようになっている。
すなわち、例えばモノマルチ回路6の電圧依存電流源63は、電源電圧Vinが異なる場合、同一電圧を出力するためにデューティ比を変化させる必要があるが、電源電圧に追従してオンパルス幅(P)を変化させてスイッチング周波数を固定するようになっている。
図6は図5の電源装置の動作を従来例と比較して説明するための波形図であり、負荷を流れる電流Ioが2A〜0.5Aのときの動作を従来例と比較して示すシミュレーション波形図である。
図6において、横軸Xは、時間[μsec]を示し、また、縦軸Y1は、電圧Vout,Voの電圧値[V]を示し、そして、縦軸Y2は、コイル電流ILの電流値[A]を示す。
なお、図6において、参照符号SSはスイッチ素子1(101)をオン/オフ制御するためのモノマルチ回路6(106)の出力信号を示す。
また、曲線Lb1およびLc1は、図5の電源装置におけるコイル3に流れるコイル電流ILおよびコンパレータ5の負入力に供給される信号電圧Voを示し、さらに、曲線Lc3は、図5の電源装置における出力電圧Voutを示す。
そして、曲線Lb2およびLc2は、図1の従来の電源装置において、50mΩの抵抗値のESRを有する平滑容量104を使用したときのコイル103を流れるコイル電流ILおよびコンパレータ105の負入力に供給する信号電圧Vo(出力電圧Vout)を示す。
すなわち、曲線Lb1,Lc1およびLc3は、ESRを持たない平滑容量4を使用し、出力電圧Voutに対してコイル電流相当波形生成回路7の出力電圧を加算した電圧Voをコンパレータ5の負入力に供給した電源装置におけるシミュレーション波形である。
なお、コイル電流相当波形生成回路7の出力電圧は、電圧依存電圧源(加算回路)8により1/50倍して出力電圧Voutに加算され、その加算された信号電圧Voがコンパレータ5の負入力に入力される。
図6の曲線Lb1およびLb2に示されるように、コイル電流ILは、スイッチ素子1(101)をオン状態に制御するモノマルチ回路6(106)の出力信号SSに対応した三角波として約2Aから約0.5Aへと負荷の急激な変動に応じて変化している。
このとき、曲線Lb1およびLb2は、コイル電流ILのレベルが変化する前後の時間100μsec〜104μsec並びに110μsec〜113μsec辺りで多少のずれが観察されるが、ほぼ同様に変化している。
さらに、図6から明らかなように、図5のコンパレータ5の負入力の電圧Vo(曲線Lc1)と図1のコンパレータ105の負入力の電圧Vout(曲線Lc2)とは、コイル電流ILのずれに対応した多少の相違は見られるが、ほぼ同様に変化している。
また、図1の電源装置の出力電圧Vout(曲線Lc2)には大きなリップル波形が含まれているが、図5の電源装置の出力電圧Vout(曲線Lc3)には大きなリップル波形は含まれていない。
なお、曲線Lc3から明らかなように、図5の電源装置の出力電圧Voutは、コイル電流ILの変動に伴い、出力電流により出力電圧が若干変化する。すなわち、負荷が急変する100μsec〜112μsec辺りで出力電圧Voutの電位が若干上昇する。
すなわち、本第1実施例の電源装置において、通常の負荷が安定している場合の出力電圧Voutは、大きなリップル波形を含まずに安定した波形となっており、また、負荷が急変した場合でも若干の電位変化はあるが許容し得る範囲のものである。
このように、本第1実施例によれば、ESRを持たない(ESRの抵抗値が小さい)小型の容量やセラミックコンデンサ等を平滑容量4として使用しても、コンパレータ5の負入力にはリップルを有する信号電圧を与えてスイッチ素子1の制御を行うことができる。
さらに、平滑容量4がESRを持たないため、出力電圧Voutのリップルは小さく、ノイズの少ない安定した電源装置を提供することが可能になる。
図7は第2実施例の電源装置を示すブロック図である。
図7と前述した図5(図3)との比較から明らかなように、本第2実施例の電源装置において、コイル電流相当波形生成回路7は、第1ローパスフィルタ71および第2ローパスフィルタ72を有する。ここで、第1ローパスフィルタ71は、図5の電源装置におけるローパスフィルタ7に相当する。
すなわち、図7に示す第2実施例の電源装置では、図5に示す第1実施例の電源装置に対して、第1抵抗素子R1および第1容量素子C1の接続ノード(第2接続ノード)N2と接地線GNDとの間に第2ローパスフィルタ72を設けるようになっている。
第2ローパスフィルタ72は、一端が第2接続ノードN2に接続された第5抵抗素子R5と、一端が第5抵抗素子R5の他端に接続され、他端が接地線GNDに接続された第2容量素子C2を有する。ここで、第2ローパスフィルタ72は、第1ローパスフィルタ71の1/10程度のより低い帯域幅を有している。
さらに、本第2実施例の電源装置において、加算回路8は、第2抵抗素子R2、並びに、第1gmアンプ82を有する。
第2gmアンプ81の入力は、第5抵抗素子R5および第2容量素子C2の接続ノード(第3接続ノード)N3に接続され、第2gmアンプ81の出力は、第1gmアンプ82の入力に接続され、反転増幅により接続ノードN2点の低周波変動を抑圧している。なお、第1および第2gmアンプ82および81には、基準電圧Vrefが印加されている。
そして、第1gmアンプ82の出力は、一端が第1接続ノードN1に接続された第2抵抗素子R2の他端に接続されて出力電圧Voutに加算され、その加算された信号電圧Voがコンパレータ5の負入力に供給される。
すなわち、第1および第2gmアンプ82,81は、基準電圧Vrefとの差を電流に変換して、帰還および第2抵抗素子R2の電圧降下により出力電圧Voutにリップル波形を重畳した信号電圧Voがコンパレータ5の負入力に供給されるようになっている。
本第2実施例は、図6を参照して説明した第1実施例における負荷が急変した場合の出力電圧Voutの電位変化(図6の曲線Lc3の100μsec〜112μsec辺りでの電位上昇)を低減するために第2ローパスフィルタ72を追加したものに相当する。なお、この第2実施例の電源装置は、第2ローパスフィルタおよび第2gmアンプ81が無ければ、第1実施例と等価な動作となる。
ここで、初段の第1ローパスフィルタ71は、リップル波形の再現と高速応答を可能とするために、例えば、スイッチング周波数(SS)の1/10程度に設定される。また、2段目の第2ローパスフィルタ72は、直流成分を抽出するために、例えば、第1ローパスフィルタ71の1/10〜1/100程度の時定数に設定される。
そして、2段目の第2ローパスフィルタ72の出力を初段の第1ローパスフィルタ71に帰還することで、すなわち、第2gmアンプ81の出力を第2接続ノードN2に接続することで、初段の出力はリップル分のみで低周波成分の変動が抑圧されることになる。これにより、コイル3を流れる電流ILの波形に対して、容量4の電流波形に準じた波形を再現することが可能になる。
すなわち、本第2実施例の電源装置は、第1ローパスフィルタ71の出力(第2接続ノードN2)から、より低い通過帯域幅を持つ第2ローパスフィルタ72で低周波成分を取り出して第1ローパスフィルタ71の出力に帰還するようになっている。これにより、負荷変動の影響を抑えて、より一層安定した出力電圧Voutを供給することが可能になる。
図8は図7の電源装置の出力電圧を従来および第1実施例と比較して示す波形図であり、図6と同様の動作条件における出力電圧Voutのシミュレーション波形を示すものである。
図8において、横軸Xは、時間[μsec]を示し、また、縦軸Yは、出力電圧Voutの電圧値[V]を示す。
なお、図8における曲線Lc2およびLc3は図6と同様のものであり、曲線Lc2は、50mΩの抵抗値のESRを有する平滑容量104を使用した従来の電源装置における出力電圧Voutを示し、曲線Lc3は図5の電源装置による出力電圧Voutを示す。そして、曲線Lc4は、図7に示す第2実施例の電源装置による出力電圧Voutを示している。
ここで、曲線Lc4は、図7の電源装置において、第2ローパスフィルタ72の帯域幅を第1ローパスフィルタ71の帯域幅より1/10程度の低く設定して得られたシミュレーション結果である。
図8の曲線Lc4とLc3の比較から明らかなように、第1ローパスフィルタ71(ローパスフィルタ7)に加えて第2ローパスフィルタ72を設けた本第2実施例によれば、負荷変動の影響を抑えてより一層安定した電源電圧Voutを出力することが可能である。
図9は第2実施例の変形例の電源装置を示すブロック図である。
図9と図7との比較から明らかなように、図9の変形例では、コイル電流相当波形生成回路7において、第2ローパスフィルタ72が第1ローパスフィルタ71と並列に、スイッチ素子1およびコイル3の接続ノードLXと接地線GNDとの間に接続されている。
なお、図9に示されるように、第2接続ノードN2と接地線GNDとの間には第6抵抗素子R6が設けられ、また、第5抵抗素子R5および第2容量素子C2との第3接続ノードN3と接地線GNDとの間には第7抵抗素子R7が設けられている。
さらに、加算回路8において、第1gmアンプ82の出力と接地線GNDとの間に第4抵抗素子R4が設けられている。これらの抵抗素子R6,R7,R4は、それぞれ抵抗素子R1,R5,R2との分圧回路を構成している。これにより、出力電圧と異なる任意の基準電圧Vrefが設定でき、電源装置の動作をより一層安定化させることが可能になる。
図7および図9に示すように、第2ローパスフィルタ72は、第1ローパスフィルタ71(第2接続ノードN2)と加算回路8(第2gmアンプ81の入力)との間に設けてもよく、また、第1ローパスフィルタ71と並列に設けてもよい。
図10は第3実施例の電源装置を示すブロック図である。
図10と図7との比較から明らかなように、図10の第3実施例では、コイル電流相当波形生成回路7において、第2ローパスフィルタ72が第2接続ノードN2とコイル3の他端(第1接続ノードN1)との間に設けられている。
すなわち、図7の電源装置において接地線GNDに接続されていた第2容量素子C2の他端を、出力電圧Voutを出力する第1接続ノードN1に接続するようになっている。
さらに、加算回路8において、第1gmアンプ82の極性を図7の第2実施例とは逆にして、第1gmアンプ82の出力を、第8抵抗素子R8を介してコンパレータ5の正入力に供給するようになっている。
なお、コンパレータ5の負入力は、第1接続ノードN1に接続され、出力電圧Voutを受け取るようになっている。また、コンパレータ5の正入力には、第9抵抗素子R9を介して基準電圧Vrefが印加されている。
ところで、出力電圧Voutの低下は、コイル電流ILの増加を招くが、平滑容量4では放電状態となって、従来の電源装置におけるESR(107)に流れる電流は負の方向になる。
この状態は、出力電圧Voutの変化が支配的な場合、出力電圧Voutに対してコイル電流ILの要素を加算することで再現できるが、例えば、図7の電源装置では、リップル電流取り出しのため、コイル電流ILの増加が支配的となる。
そこで、図10に示す本第3実施例の電源装置では、このコイル電流ILの増加を抑え、従来の電源装置におけるESRに流れる負の電流を再現するために、コイル電流ILを抽出するローパスフィルタの基準電位を出力電圧Voutのノードから取るようにする。これにより、例えば、急峻な出力電圧低下に対する応答を改善することが可能になる。
すなわち、本第3実施例の電源装置では、第2ローパスフィルタ72の基準電圧を出力電圧Voutとすることで、より一層安定性を改善することができる。また、第1gmアンプ82の極性を反転し、その出力信号をコンパレータ5の基準電圧(Vref)側に加えることで、出力点(第1接続ノードN1)に生じるノイズの影響も抑えることができる。
図11は第3実施例の変形例の電源装置を示すブロック図である。
図11と図9との比較から明らかなように、図11の変形例は、コイル電流相当波形生成回路7において、第2ローパスフィルタ72がコイル3の一端(ノードLX)とコイル3の他端(第1接続ノードN1)との間に設けられている。
すなわち、図9の電源装置において接地線GNDに接続されていた第2容量素子C2の他端を、出力電圧Voutを出力する第1接続ノードN1に接続するようになっている。なお、加算回路8の構成は、図9の電源装置におけるものと同様である。
本第3実施例の変形例の電源装置においても、第2ローパスフィルタ72の基準電圧を出力電圧Voutとすることで、より一層安定性を改善することができる。
以上、詳述したように、各実施例の電源装置によれば、ESRの抵抗値が小さい小型のセラミックコンデンサをそのまま平滑容量として使用することが可能になる。さらに、ESRが小さい平滑容量を使用することで出力電圧Voutのリップルが小さくなる。
これにより、各実施例の電源装置によれば、小さな抵抗値のESRを有する平滑容量を使用可能として、小型化,高速化,低コスト化および安定した動作の電源装置を提供することができる。
以上、詳述したように、各実施例の電源装置によれば、ESRの抵抗値が小さい小型の容量やセラミックコンデンサをそのまま平滑容量として使用することが可能になる。さらに、ESRが小さい平滑容量を使用することで出力電圧Voutのリップルが小さくなる。 これにより、各実施例の電源装置によれば、小さな抵抗値のESRを有する平滑容量を使用可能として、小型化,高速化,低コスト化および安定した動作の電源装置を提供することができる。
なお、上述した第1〜第3実施例は、降圧スイッチング電源だけでなく、降圧/昇圧スイッチング電源および昇圧スイッチング電源に対しても適用することが可能である。すなわち、第1〜第3実施例は、単なる例であり、具体的な回路構成等は様々に変形することができるのはいうまでもない。また、各ローパスフィルタの時定数(通過帯域幅)、並びに、出力電圧Voutに加算するコイル電流相当波形生成回路7の出力電圧の調整度合も、回路設計等に応じて様々な値に設定することができる。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
第1電源線とコイルの一端との間に設けられた第1スイッチ素子と、
前記コイルの他端と第2電源線との間に接続された平滑容量と、
前記コイルに流れる電流に相当する波形を生成するコイル電流相当波形生成回路と、
前記出力電圧に対して前記コイル電流相当波形生成回路の出力信号を加算する加算回路と、
該加算回路の出力信号と基準電圧を比較して前記第1スイッチ素子をスイッチング制御するコンパレータと、を有することを特徴とする電源装置。
(付記2)
付記1に記載の電源装置において、さらに、
前記コンパレータの前記出力信号を受け取って所定幅のパルス信号を出力するモノマルチ回路と、
前記コイルの前記一端と前記第2電源線との間に設けられたダイオード素子または同期整流を行う第2スイッチ素子と、を有し、
前記第1スイッチ素子は、前記モノマルチ回路からの出力パルス信号によりスイッチング制御され、前記ダイオード素子または前記第2スイッチ素子は、前記第1スイッチ素子がオンするときにオフし、前記第1スイッチ素子がオフするときにオンすることを特徴とする電源装置。
(付記3)
付記1または2に記載の電源装置において、
前記コイル電流相当波形生成回路は、前記コイルの前記一端と前記第2電源線との間に設けられた第1ローパスフィルタを有することを特徴とする電源装置。
(付記4)
付記3に記載の電源装置において、
前記第1ローパスフィルタは、一端が前記コイルの前記一端に接続された第1抵抗素子、および、一端が前記第1抵抗素子の他端に接続され,他端が前記第2電源線に接続された第1容量素子を有することを特徴とする電源装置。
(付記5)
付記4に記載の電源装置において、
前記加算回路は、一端が前記コイルの前記他端に接続された第2抵抗素子と、一端が前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第3抵抗素子と、を有し、
前記第2抵抗素子の他端および前記第3抵抗素子の他端を接続して前記コンパレータの一端に信号を供給することを特徴とする電源装置。
(付記6)
付記5に記載の電源装置において、
前記加算回路は、さらに、
前記第2抵抗素子の前記他端と前記第2電源線との間に接続された第4抵抗素子を有することを特徴とする電源装置。
(付記7)
付記3に記載の電源装置において、前記コイル電流相当波形生成回路は、さらに、
前記第1抵抗素子の前記他端と前記加算回路との間に、前記第1ローパスフィルタと直列に設けられた第2ローパスフィルタを有することを特徴とする電源装置。
(付記8)
付記3に記載の電源装置において、前記コイル電流相当波形生成回路は、さらに、
前記コイルの前記一端と前記第2電源線との間に、前記第1ローパスフィルタと並列に設けられた第2ローパスフィルタを有することを特徴とする電源装置。
(付記9)
付記3に記載の電源装置において、前記コイル電流相当波形生成回路は、さらに、
前記第1抵抗素子の前記他端と前記コイルの前記他端との間に直列に設けられた第2ローパスフィルタを有することを特徴とする電源装置。
(付記10)
付記3に記載の電源装置において、前記コイル電流相当波形生成回路は、さらに、
前記コイルの前記一端と前記コイルの前記他端との間に、前記コイルと並列に設けられた第2ローパスフィルタを有することを特徴とする電源装置。
(付記11)
付記7〜10のいずれか1項に記載の電源装置において、
前記第2ローパスフィルタは、前記第1ローパスフィルタよりも低い帯域幅を有することを特徴とする電源装置。
(付記12)
付記7に記載の電源装置において、
前記第2ローパスフィルタは、一端が前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第5抵抗素子、および、一端が前記第5抵抗素子の他端に接続され,他端が前記第2電源線に接続された第2容量素子を有し、
前記加算回路は、一端が前記コイルの前記他端に接続された第2抵抗素子、入力が前記第5抵抗素子の前記他端に接続された第2gmアンプ、入力が前記第2gmアンプの出力および前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第1gmアンプを有し、
前記第2抵抗素子の他端および前記第1gmアンプの出力を接続して前記コンパレータの一端に信号を供給することを特徴とする電源装置。
(付記13)
付記8に記載の電源装置において、
前記第2ローパスフィルタは、一端が前記コイルの前記一端に接続された第5抵抗素子、および、一端が前記第5抵抗素子の他端に接続され,他端が前記第2電源線に接続された第2容量素子を有し、
前記加算回路は、一端が前記コイルの前記他端に接続された第2抵抗素子、入力が前記第5抵抗素子の前記他端に接続された第2gmアンプ、入力が前記第2gmアンプの出力および前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第1gmアンプを有し、
前記第2抵抗素子の他端および前記第1gmアンプの出力を接続して前記コンパレータの一端に信号を供給することを特徴とする電源装置。
(付記14)
付記13に記載の電源装置において、
前記コイル電流相当波形生成回路は、さらに、前記第1抵抗素子の前記他端と前記第2電源線との間に設けられた第6抵抗素子、および、前記第5抵抗素子の前記他端と前記第2電源線との間に設けられた第7抵抗素子を有し、
前記加算回路は、さらに、前記第2抵抗素子の前記他端と前記第2電源線との間に接続された第4抵抗素子を有することを特徴とする電源装置。
(付記15)
付記9に記載の電源装置において、
前記第2ローパスフィルタは、一端が前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第5抵抗素子、および、一端が前記第5抵抗素子の他端に接続され,他端が前記コイルの前記他端に接続された第2容量素子を有し、
前記加算回路は、入力が前記第5抵抗素子の前記他端に接続された第2gmアンプ、入力が前記第2gmアンプの出力および前記第1抵抗素子の前記他端に接続されると共に極性が反転された第1gmアンプ、一端が前記第1gmアンプの出力に接続された第8抵抗素子、および、一端に前記基準電圧が印加された第9抵抗素子を有し、
前記コンパレータの一端を前記コイルの前記他端に接続すると共に、前記第8抵抗素子の他端および前記第9抵抗素子の他端を接続して前記コンパレータの他端に信号を供給することを特徴とする電源装置。
(付記16)
付記10に記載の電源装置において、
前記第2ローパスフィルタは、一端が前記コイルの前記一端に接続された第5抵抗素子、および、一端が前記第5抵抗素子の他端に接続され,他端が前記コイルの前記他端に接続された第2容量素子を有し、
前記加算回路は、一端が前記コイルの前記他端に接続された第2抵抗素子、入力が前記第5抵抗素子の前記他端に接続された第2gmアンプ、入力が前記第2gmアンプの出力および前記第1抵抗素子の前記他端に接続された第1gmアンプを有し、
前記第2抵抗素子の他端および前記第1gmアンプの出力を接続して前記コンパレータの一端に信号を供給することを特徴とする電源装置。
(付記17)
付記3〜16のいずれか1項に記載の電源装置において、
前記第1ローパスフィルタは、スイッチング周波数よりも低い帯域幅を有することを特徴とする電源装置。
従来の電源装置の一例を示すブロック図である。 本実施形態の電源装置を概略的に示すブロック図である。 第1実施例の電源装置を概略的に示すブロック図である。 図3の電源装置の動作を従来例と比較して説明するための波形図である。 第1実施例の電源装置の変形例を示す回路図である。 図5の電源装置の動作を従来例と比較して説明するための波形図である。 第2実施例の電源装置を示すブロック図である。 図7の電源装置の出力電圧を従来および第1実施例と比較して示す波形図である。 第2実施例の変形例の電源装置を示すブロック図である。 第3実施例の電源装置を示すブロック図である。 第3実施例の変形例の電源装置を示すブロック図である。
符号の説明
1,101 スイッチ素子(第1スイッチ素子:プルアップ側の出力トランジスタ)
2,102 ダイオード素子(第2スイッチ素子:プルダウン側の出力トランジスタ)
3,103 コイル
4,104 平滑容量
5,105 コンパレータ
6,106 モノマルチ回路(MM)
7 コイル電流相当波形生成回路
8 加算回路
71 第1ローパスフィルタ
72 第2ローパスフィルタ
107 平滑容量の等価直列抵抗(ESR)

Claims (6)

  1. 一端が第1端子に接続され、他端が第2端子に接続されたコイルと、
    第1電源線と前記第1端子との間に設けられた第1スイッチ素子と、
    前記第2端子と第2電源線との間に接続された容量と、
    前記コイルに流れる電流に基づいて第1出力信号を生成するコイル電流相当波形生成回路と、
    前記第2端子の電圧と前記第1出力信号とを加算し、第2出力信号を出力する加算回路と、
    前記第2出力信号と基準電圧を比較して第3出力信号を出力し、前記第1スイッチ素子をスイッチング制御するコンパレータと、を有し、
    前記コイル電流相当波形生成回路は、
    一端が前記第1端子に接続された第1抵抗素子と、一端が前記第1抵抗素子の他端に接続され他端が前記第2電源線に接続された第1容量素子とを有する第1ローパスフィルタと、
    前記第1抵抗素子の他端と前記加算回路との間に接続された第2ローパスフィルタと、を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記コイル電流相当波形生成回路は、前記第2ローパスフィルタと前記加算回路との間に接続されて前記第1出力信号を出力する増幅器を有し、前記増幅器の出力端子と前記第1抵抗素子の他端とが接続されることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 一端が第1端子に接続され、他端が第2端子に接続されたコイルと、
    第1電源線と前記第1端子との間に設けられた第1スイッチ素子と、
    前記第2端子と第2電源線との間に接続された容量と、
    前記コイルに流れる電流に基づいて第1出力信号を生成するコイル電流相当波形生成回路と、
    出力電圧と前記第1出力信号とを加算し、第2出力信号を出力する加算回路と、
    前記第2出力信号と基準電圧を比較して第3出力信号を出力し、前記第1スイッチ素子をスイッチング制御するコンパレータと、を有し、
    前記コイル電流相当波形生成回路は、
    前記第1端子と前記第2電源線との間に設けられた第1ローパスフィルタと、
    前記第1端子と前記第2電源線との間に設けられた第2ローパスフィルタと、を有することを特徴とする電源装置。
  4. 前記第1ローパスフィルタは、
    一端が前記第1端子に接続された第1抵抗素子と、
    一端が前記第1抵抗素子の他端に接続され他端が前記第2電源線に接続された第1容量素子と、を有し、
    前記コイル電流相当波形生成回路は、前記第2ローパスフィルタと前記加算回路との間に接続されて前記第1出力信号を出力する増幅器を有し、前記増幅器の出力端子と前記第1抵抗素子の他端とが接続されることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. さらに、
    前記第3出力信号を受け取って所定幅のパルス信号を出力するモノマルチ回路と、
    前記第1端子と前記第2電源線との間に設けられたダイオード素子または同期整流を行う第2スイッチ素子と、を有し、
    前記第1スイッチ素子は、前記モノマルチ回路からの出力パルス信号によりスイッチング制御され、前記ダイオード素子または前記第2スイッチ素子は、前記第1スイッチ素子がオンするときにオフし、前記第1スイッチ素子がオフするときにオンすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記第2ローパスフィルタは、前記第1ローパスフィルタよりも低い周波数帯域を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。
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