JP2009110103A - 自動販売機の商品収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定の円軌跡上に穿設される複数の挿入孔を有し、商品販売要求に応じて、複数の商品収納室の中で販売するべき商品を収納する一の商品収納室が商品取出口に対向するように回転する回転板と、複数の挿入孔に挿入されるとともに複数の挿入孔から突出する複数の突片を有し、複数の商品収納室を画成するべく回転板上に立設される複数の放射状の仕切板と、回転板が回転するとき、複数の商品収納室を特定するべく複数の突片の通過を検出する検出器と、を備えてなる自動販売機の商品収納装置。
【選択図】図4
Description
この自動販売機の商品収納装置によれば、検出器は、突片より円軌跡の方向に長い突起を当該突片と区別して検出することにより、検出された突起を基準位置として、各突片の通過を検出できる。これにより、各突片に対応する各商品収納室の位置の特定も可能となる。また、この突起は、突片より円軌跡の方向に長いこと以外は例えば当該突片と略同じ構造としてよいため、これは装置の構成の簡易化に寄与する。
この自動販売機の商品収納装置によれば、例えば商品収納室の分割数を変更する場合、回転板上でこの分割数に応じた位置に仕切板を立設することになる。このように商品収納室を分割する作業においては仕切板の突片は必然的に挿入孔に挿入されるため、回転板の回転時には、挿入孔から突出した突片の通過が検出器により確実に検出される。一方、もし例えばルートマンが仕切板を立設する際に突片を挿入孔に確実に挿入しなかった場合、この突片は検出器に検出されない。よって、これを利用して、前記誤設定の検知が可能となる。従って、例えば回転板上で画成された商品収納室に対し検出器の検出対象を別途設ける場合等に比べて、商品収納室に係る設定作業がより一層容易になるとともに、例えばルートマンによる誤設定を事前に検知できる。
この自動販売機の商品収納装置によれば、検出器は、光センサの光路の遮断又は透過により、複数の突片の通過を検出できる。これにより、例えば突片に直接接触してオン・オフ動作をするマイクロスイッチ等の機械的な検出器と比べて、検出の確度が向上する。
この自動販売機の商品収納装置によれば、検出器は、光センサの光路の遮断時間又は透過時間により、複数の突片と突起とを区別しつつこれらの通過を検出できる。
この自動販売機の商品収納装置によれば、複数の突片と光センサとの間にアームを介在させることにより、例えばもし突片の位置にばらつきがあったとしても、このばらつきをアームの機械的な動作を通じて吸収しつつ、光センサの光路の遮断又は透過に係る動作を均一なものとできる。つまり、簡易な構成により商品収納室を確実に特定できる。
この自動販売機の商品収納装置によれば、複数の突片及び突起と光センサとの間にアームを介在させることにより、例えばもし突片及び突起の位置にばらつきがある場合には、このばらつきをアームの機械的な動作を通じて吸収して、光センサの光路の遮断又は透過に係る動作を均一なものとできる。つまり、簡易な構成により商品収納室を確実に特定できる。
<<<全体構成>>>
図1及び図2を参照しつつ、本実施の形態の自動販売機1の構成例について説明する。尚、図1は、本実施の形態の自動販売機1の外観構成例を示す正面図である。図2は、本実施の形態の商品取出装置3及び商品収納装置5の構成例を示す斜視図である。
硬貨投入口22は、利用者が商品を購入する代金を支払うべく硬貨を投入するためのものであり、前扉2における設置箇所裏側(図1の紙面裏側)には、投入された硬貨の金額等を検出するための所定の手段(不図示)が設けられている。
返却レバー23は、利用者が紙幣挿入口21又は硬貨投入口22を通じて一旦支払った紙幣又は硬貨を返却するためのものである。本実施の形態では、紙幣は紙幣挿入口21から返却され、硬貨は返却口24から返却されるようになっている。
返却口24は、利用者が支払った金銭に対する釣銭を硬貨で返却したり、利用者が支払った金銭と同額の金銭を返却レバー23の操作を通じて硬貨で返却したりするためのものである。
ハンドル25は、例えばルートマンが本体の開口面に対し前扉2を開閉するべく手で把持するためのものである。
図3乃至図8を参照しつつ、前述した商品収納装置10の具体的な構成例について説明する。尚、図3は、本実施の形態の商品収納装置10の構成例を示す斜視図である。図4は、本実施の形態の回転板12の構成例を示す斜視図である。図5は、本実施の形態の固定板11の構成例を示す平面図である。図6は、本実施の形態の検出器115において突片122aを検出していない状態の構成例を示す斜視図である。図7は、本実施の形態の検出器115において突片122aを検出している状態の構成例を示す斜視図である。図8は、本実施の形態の検出器115において突片122aを検出している状態の構成例を示す側面図である。
図3及び図4に例示されるように、回転板12は、その中心から放射状に複数の仕切板122及び支持板122’が立設されて、これらの仕切板122及び支持板122’の総数と同数の略三角柱形状をなす商品収納室124が画成された円板である。本実施の形態では、複数の商品収納室124は、回転板12と、この回転板12と略同形状の天井板123との間に挟持されている。具体的には、回転板12上に、その回転軸に沿って例えば四角柱形状をなす中空の支柱125が立設され、この支柱を中心として放射状に例えば4枚の支持板122’が立設され、これらの支持板122’の間に更に複数の仕切板122が立設されている。そして、天井板123は、これらの仕切板122及び支持板122’の上に設置されている。
更に、回転板12の側面には、ギア12aが形成されており、固定板11に設けられた歯車112と噛合するようになっている。
図4に例示されるように、仕切板122は、略矩形状をなす板であり、前述したように、回転板12及び天井板123の所定の孔(不図示)に対して嵌合するべき所定の部材(不図示)が突設されている。
同図に例示されるように、支持板122’は、仕切板122と略同形状をなす板であり、前述したように、回転板12及び天井板123に対しネジ留め等により立設されるようになっている。
本実施の形態では、回転板12上に、仕切板122が例えば最大16枚まで立設可能となっており、支持板122’が例えば4枚立設することになっている。つまり、本実施の形態の回転板12には、少なくとも前述した所定の円軌跡上には、仕切板122の最大立設枚数に対応した挿入孔12eが穿設されている。
図3及び図5に例示されるように、固定板11は、略矩形状をなす板であって、回転板12の円形溝12bと対向する位置に例えば3個の案内ローラ13が固設されている。
また、固定板11には、回転板12が固定板11から外れないようにするためのストッパ113、回転板12のギア12aと噛合して当該回転板12に回転力を伝達する歯車112、当該歯車112を駆動する駆動源111等が設けられている。ここで、駆動源111は所定の駆動モータ111aを有している。
図5に例示されるように、検出器115は、回転板12における固定板11と対向する面の突片122a、12c及び突起12dの通過を検出するべく、固定板11上に固設されている。また、同図の例示によれば、固定板11上では、検出器115における後述する光センサ115e、115f等は遮蔽カバー114で覆われており、検出器115における後述する当接部材115bの両側には回転板12を回転可能に支持するための第2支持ローラ117が固設されている。尚、固定板11上では、検出器115の当接部材115bと対向する面には凹部11aが形成されている。この凹部11aは、当接部材115bの後述する固定板11側への変位のためのスペースを形成している。
図9を参照しつつ、前述した自動販売機1の商品収納装置10による回転板12の回転動作を司る構成例について説明する。同図は、本実施の形態の回転板12の回転動作を司る構成の一例を示すブロック図である。
図10及び図11を参照しつつ、前述した構成を備えた自動販売機1の商品収納装置10による回転板12の回転動作について説明する。尚、図10は、本実施の形態の自動販売機1が商品を販売する際の制御部200の処理手順の一例を示すフローチャートである。図11は、本実施の形態の自動販売機1が商品収納室124の分割数を計数する際の制御部200の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、後述するように、各商品収納装置124には連続した番号が割り当てられているものとする。つまり、商品収納室124の分割数が例えば20個であれば、各商品収納室124には1乃至20という番号が割り当てられている。ここで、「1」は、回転板12において突起12dが設けられた基準位置と略相対する位置の商品収納室124に対応する番号である。これは、前述したように、回転板12の回転中心に関して、検出器115と扉41aとが略相対する位置に配置されているためである。
何れかの販売釦32が押下されたと判別した場合(S100:YES)、制御部200は、RAM204を参照して、押下された販売釦32に該当する商品収納装置10において現時点で商品が収納されている商品収納室124の番号を読み出す(S101)。つまり、制御部200は、商品の収納を示すフラグが設定されている番号をRAM204から読み出す。
NとMとが一致していないと判別した場合(S103:NO)、制御部200は、商品収納装置10の駆動モータ111aの駆動を開始させる(S104)。これにより、回転板12が回転を開始する。
検出器115による検出が開始されたと判別した場合(S105:YES)、制御部200は、タイマ201をリセットした後に計時を開始させる(S106)。
一方、tが所定時間以上であると判別した場合(S108:NO)、制御部200は、カウンタ202を「1」にセットして(S110)、後述するステップS111の処理を実行する。尚、tが所定時間以上であることは、検出器115が回転板12の突起12dを検出したことを意味する。
NとMとが一致していないと判別した場合(S111:NO)、制御部200は、前述したステップS105の処理を再度実行する。
NとMとが一致していると判別した場合(S111:YES)、制御部200は、商品収納装置10の駆動モータ111aの駆動を停止させる(S112)。これにより、回転板12が回転を停止する。
制御部200は、RAM204において、商品を販売した商品収納室124の番号Mに対して商品が販売された(商品を収納していない)旨を示すフラグを設定した後(S114)、RAM204において、商品の収納を示すフラグが設定されている番号が残存しているか否かを判別する(S115)。
商品の収納を示すフラグが設定されている番号がRAM204に残存していないと判別した場合(S115:NO)、制御部200は、処理を終了する。
本実施の形態では、例えばルートマンは、商品収納装置10の回転板12上の仕切板122を付け替えて商品収納室124の分割数を変更した場合、コントローラ205を通じて、自動販売機1に対し商品収納室124の分割数の計数要求を行なうものとする。
検出器115による検出が開始されたと判別した場合(S201:YES)、制御部200は、タイマ201をリセットした後に計時を開始させる(S202)。
制御部200は、検出器115が回転板12の突片122a、12c又は突起12dの検出を終了したか否かを判別する(S203)。
tが所定時間未満であると判別した場合(S204:YES)、制御部200は、前述したステップS201の処理を再度実行する。
tが所定時間以上であると判別した場合(S204:NO)、制御部200は、カウンタ202を「1」にセットして(S205)、検出器115が回転板12の突片122a、12c又は突起12dの検出を開始したか否かを判別する(S206)。
検出器115による検出が開始されたと判別した場合(S206:YES)、制御部200は、タイマ201をリセットした後に計時を開始させる(S207)。
検出器115による検出が終了したと判別した場合(S208:YES)、制御部200は、タイマ201の計時した時間tが前述した所定時間未満であるか否かを判別する(S209)。
tが所定時間未満であると判別した場合(S209:YES)、制御部200は、カウンタ202を1つだけインクリメントさせて(S210)、前述したステップS206の処理を再度実行する。
tが所定時間以上であると判別した場合(S209:NO)、制御部200は、商品収納装置10の駆動モータ111aの駆動を停止・終了させる(S211)。これにより、回転板12が回転を停止・終了する。
Nが所定の分割数と等しいと判別した場合(S212:YES)、制御部200は、処理を終了する。
Nが所定の分割数と異なると判別した場合(S212:NO)、制御部200は、例えばブザー205aを通じてこの旨をルートマンに通知した後(S213)、処理を終了する。
本実施の形態の自動販売機1の商品収納装置10は、少なくとも、所定の円軌跡上に複数の挿入孔12eが穿設された回転板12と、複数の挿入孔12eに挿入されてこれらから突出する複数の突片122aを有する複数の放射状の仕切板122と、回転板12の回転時に複数の突片122aの通過を検出する検出器115と、を備えている。
但しこれに限定されるものではなく、例えば、回転板12は、突起12dを備えていなくてもよい。この場合でも、自動販売機1は、少なくとも、例えばルートマンにより立設された仕切板122に対応する商品収納室124を、検出器115を通じて、商品取出口に確実に対向させることができる。つまり、自動販売機1は、突片122a、12cが検出器115により検出されると、回転板12の回転を停止させて、当該突片122a、12cに対応する商品収納室124を商品取出口に確実に対向させることができる。
但し、これに限定されるものではなく、例えば、回転板12は、複数の商品収納室124の分割数に応じた位置に挿入孔12eが穿設されていないものであってもよい。
但し、これに限定されるものではなく、検出器115は、例えば、突片122a、12c及び突起12dを検出している時間が光センサ115e、115fの光路の遮断時間に対応するように構成されていてもよい。また、例えば、検出器115が突片122a、12cの通過と突起12dの通過とを区別して検出するための手段は、必ずしも、前記光路の遮断時間又は透過時間の計時によるものでなくてもよい。更に、検出器115は、複数の突片122a、12cの通過を検出するための手段であれば、いかなるものであってもよい。
但し、突片122a、12c及び突起12dと当接して光センサ115e、115fの光路を遮断又は透過するための手段は、アーム115b、115cに限定されるものではない。
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
5、10 商品収納装置 11a 凹部 12 回転板
12a ギア 12b 円形溝 12c、122a 突片
12d 突起 12e 挿入孔 13 案内ローラ
21 紙幣挿入口 22 硬貨投入口 23 返却レバー
24 返却口 25 ハンドル 31 枠体
31a、31b 化粧フレーム 32 販売釦 40 扉開閉装置
41a、41b 扉 42 レール台 111 駆動源
111a 駆動モータ 112 歯車 113 ストッパ
114 遮蔽カバー 115 検出器 115a、115d 支持部材
115b 当接部材 115c 遮断部材 115e 発光素子
115f 受光素子 117 第2支持ローラ 121 第1支持ローラ
122 仕切板 122’支持板 123 天井板
124 商品収納室 125 支柱 200 制御部
201 タイマ 202 カウンタ 203 ROM
204 RAM 205 コントローラ 205a ブザー
Claims (7)
- 所定の円軌跡上に穿設される複数の挿入孔を有し、商品販売要求に応じて、複数の商品収納室の中で販売するべき商品を収納する一の商品収納室が商品取出口に対向するように回転する回転板と、
前記複数の挿入孔に挿入されるとともに前記複数の挿入孔から突出する複数の突片を有し、前記複数の商品収納室を画成するべく前記回転板上に立設される複数の放射状の仕切板と、
前記回転板が回転するとき、前記複数の商品収納室を特定するべく前記複数の突片の通過を検出する検出器と、
を備えたことを特徴とする自動販売機の商品収納装置。 - 前記回転板に対し、前記突片の突出方向に突出するとともに、前記円軌跡の方向に前記突片の長さよりも長く延在する突起を備え、
前記検出器は、前記突起を基準位置として、前記複数の突片の通過を検出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記複数の突片は、前記複数の商品収納室の分割数に応じた位置における前記複数の挿入孔に挿入される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記検出器は、発光素子及び受光素子からなる光センサを有し、前記発光素子及び前記受光素子の間の光路が遮断又は透過となることにより、前記複数の突片の通過を検出する、
ことを特徴とする請求項1又は3に記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記検出器は、発光素子及び受光素子からなる光センサを有し、前記発光素子及び前記受光素子の間の光路が遮断又は透過となる時間に応じて、前記複数の突片及び前記突起の通過を検出する、
ことを特徴とする請求項2又は4に記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記検出器は、前記複数の突片に当接している間、前記光センサの光路を遮断又は透過とするべく移動するアームを有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機の商品収納装置。 - 前記検出器は、前記複数の突片及び前記突起に当接している間、前記光センサの光路を遮断又は透過とするべく移動するアームを有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の自動販売機の商品収納装置。
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