JP2009107824A - 媒体収納繰出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高回転に対応した高価なトルクリミッタに代えて低回転用の安価なトルクリミッタの使用が可能な媒体収納繰出装置を実現する。
【解決手段】トルクリミッタによりリール軸に取り付けられたリール130、135とドラム120間で前記テープの巻き取りまたは巻き戻しを行うことにより媒体の繰出しまたは収納を行うように構成した媒体収納繰出装置100において、媒体の繰出し時には、ドラム120がテープを巻き戻す速度より速い速度でリール軸を回転させ、媒体の収納時には、ドラム120がテープを巻き取る速度より遅い速度でリール軸を回転させて、ドラム120がテープを巻き戻す速度より速い速度でリール軸を回転させ、リール軸とリール130、135の回転速度差をトルクリミッタで吸収するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣入出金機、小切手/証書回収発行機および紙幣/小切手/証書受け渡し装置等において、ドラムとリール間でテープを巻き取り、巻き戻すことによって、紙幣、小切手、証書等の紙葉状の媒体を収納繰出する装置に関する。
ドラムとリール間でテープを巻き取り、巻き戻すことによって、紙葉類媒体を収納繰出する装置は、テープを2本用いる方式(例えば特許文献1)と1本用いる方式(例えば特許文献2)とがある。
また、テープを駆動する方式は、複数のモータを使う方式(例えば特許文献1)と1つのモータで駆動する方式(例えば特許文献3)がある。
2本のテープを用い、1つのモータで駆動する方式を以下に図面を用いて説明する。
図30は要部側面説明図、図31は要部正面説明図である。
図において、100は収納繰出装置である。110、115はテープであり、同じ形状で同じ長さである。
テープ110、115の一端はドラム120に巻きつけてあり、他端はリール130、135に巻き付けてある。
前記ドラム120は、テープ110、115に挟まれた媒体300をテープ110、115と一緒に巻き取るドラムであり、ドラム軸121に固定してある。
また、リール130、135は、テープ110、115のみを巻き取るリールであり、両リール130、135は同じ形状である。両リール130、135は、それぞれのリール軸131、136にトルクリミッタ132、137を介して取り付けてある。
185は媒体入出口であり、媒体収納繰出装置100の外にある。図示しない搬送ユニットから搬送されてきた媒体が、媒体入出口185から収納繰出装置100に取り込まれる。
媒体入出口185にはテープ110、115のアイドルプーリ190、195が実装され、テープ110、115は、ドラム120からアイドルプーリ190、195を介してリール130、135に巻き付けてある。
105は、媒体収納繰出装置100のフレームであり、このフレーム105にベアリング106を介してドラム軸121が取り付けてある。ドラム軸121は、ベアリング106によってフレーム105に対して自由に回転する構造になっている。
140は駆動モータであり、ドラムギヤ142に駆動伝達を行う。ドラムギヤ142はドラム軸121に固定されており、駆動モータ140が回転すると、ドラム軸121、ドラム120が回転する構造になっている。
このドラム軸121とリール軸131、136については、以下に示す駆動伝達手段を設けている。
ドラム軸121には、ドラムギヤ150が取り付けられており、このドラムギヤ150は、リールギヤ155、160と噛み合っている。リールギヤ155、160は、同じ歯数のギヤであり、ワンウェイクラッチ165、170を介してリール軸131、136に取り付けられている。
また、リール軸131、136は、ワンウェイクラッチ175、180を介してフレーム105に取り付けてある。
前記ワンウェイクラッチ165、170は、リールギヤ155、160がリール130、
135を巻き取る方向に回転した場合、ワンウェイクラッチ165、170がロックし、リールギヤ155、160の回転がリール軸131、136に伝達されるようになっている。
一方、ドラムギヤ150がリール130、135を巻き戻す方向に回転した場合、ワンウェイクラッチ165、170が空転方向に回転するために、リールギヤ155、160の回転は、リール軸131、136に伝達されない仕組みになっている。
また、前記ワンウェイクラッチ175、180は、リール軸131、136がリール130、135でテープ110、115を巻き取る方向に回転した場合、ワンウェイクラッチ175、180が空転する方向である。リール130、135でテープ110、115を巻き戻す方向に回転しようとした場合、ワンウェイクラッチ175、180がロックして巻き戻し方向に回転しない仕組みになっている。
ドラムギヤ150とリールギヤ155、160のギヤ比は、ドラム120がテープ110、115を巻き戻すときに、ドラム120がテープ110、115を巻き戻す速度よりリール130、135がテープ110、115を巻き取る速度の方が常に速くなるように設定してある。その詳細を下記の通りである。
図32は、ドラム巻き戻し時の説明図である。リール130、135のテープ巻き取り半径RA1、ドラム120側のテープの巻き取り半径をRA2とし、ドラムギヤ150のギヤ歯数・角速度をZA2・WA2、リールギヤ155、160のギヤ歯数・角速度をZA1・WA1、リール軸131、136によるテープ巻き取り速度をVA1、ドラム軸121のテープ巻き戻し速度をVA2とすると、
VA1=RA1×WA1,VA2=RA2×WA2…式1
が成り立つ。
ドラム120がテープ110、115を巻き戻す速度よりリール軸131、136がテープを巻き取る速度の方を速くするためにVA1とVA2の速度関係は常に、
VA1>VA2…式2
を保証する。
式1、式2より、
RA1×WA1>RA2×WA2 → RA1/RA2>WA2/WA1…式3
角速度の比は、ギヤ比で決まるため、WA2/WA1=ZA1/ZA2…式4
式3、式4より、
RA1/RA2>ZA1/ZA2…式5
なお、媒体を繰り出すにつれて、リール径RA1は大きくなり、ドラム径RA2は小さくなる。径の変化によるRA1、RA2は、以下の関係式が成り立つ。
RA1=ra1×ka1…式6
RA2=ra2×ka2…式7
ra1:テープが空のときのリール半径
ka1:テープの巻き取りによるリール半径の増える係数
ka1は、リールにテープがないとき、すなわちドラム120に媒体が収納容量一杯に収納されているときは1であり、リールにテープが全部巻かれているとき、すなわちドラム120にテープがないときをT1とすると、
ka1は、
1≦ka1≦T1 (1<T1)…式8
が成り立つ。
ra2:テープが空のときのドラムの半径
ka2:テープの巻き取りによるドラム半径の増える係数
ka2は、ドラム120にテープがないときは1であり、ドラム120に媒体が収納容量一杯に収納されているときはT2とすると、
ka2は、
1≦ka2≦T2 (1<T2)…式9
が成り立つ。
RA1/RA2の最小値は、RA1が最小値、RA2が最大値のときのため、式6、式7、式8、式9より、
RA1/RA2の最小値=(ra1×1)/(ra2×T2)
常に式5を保証するためにRA1/RA2の最小値で式5を満たす必要がある。
よって、
ra1/(ra2×T2)>ZA1/ZA2…式10
上記ギヤ比に設定することにより、テープの巻き取り・巻き戻しによるドラム径・リール径が変化しても常にVA1とVA2の速度関係が、VA1>VA2となることが保証される。
こうして、常にドラムがテープを巻き戻す速度よりリールがテープを巻き取る速度の方が速くなるようなギヤ比を設定している。
この媒体収納繰出装置100の繰出動作を図33を用いて以下に説明する。
駆動モータ140は、ドラム120を矢印a1方向に回転する。このとき、ドラムギヤ150を介してリールギヤ155、160がリールを巻き取る方向である矢印a2方向に回転するため、ワンウェイクラッチ165、170がロックし、リールギヤ155、160の回転をリール軸131、136に伝達されるようになっている。
そのため、リール軸131、136は、矢印a3方向に回転するため、ワンウェイクラッチ175、180が空転し、リール軸131、136は回転できる。
また、このとき、前述した式10を満たすため、ドラム120がテープ110、115を巻き戻す速度より、リール軸131、136がテープ110、115を巻き取る速度の方が常に速くなるようなギヤ比を設定しているため、速度の差分をリール130、135とリール軸131、136の間にあるトルクリミッタ132、137が回転することによって吸収する。そのため、テープ110、115には、トルクリミッタ132、137のトルクによって絶えずテンションがかかっている。
それによって、テープ110、115が絶えずテンションがかかった状態で、ドラム120がテープ110、115を巻き戻しながら矢印a1方向に回転するため、テープ110、115に挟まれた媒体310がドラム120の巻き戻しによってドラム120から繰出され、媒体310はテープ110、115間を走行して媒体入出口185から放出される。
この媒体収納繰出装置100の収納動作を図34を用いて説明する。
媒体320が、媒体入出口185から収納繰出装置100の中に搬送されると、駆動モータ140はドラム120が矢印b1方向に回転する。
このとき、リールギヤ155、160がリール巻き戻し方向である矢印b2方向に回転するため、ワンウェイクラッチ165、170が空転し、リールギヤ155、160の回転をリール軸131、136に伝達されないようになっている。
そのため、駆動はドラム120のみに伝達され、矢印b1方向に回転する。このとき、ドラム120の回転によってテープ110、115はドラム120に巻き取られるため、リール130、135には、テープによって巻き戻し方向に回転させる力が発生する。そのとき、リール軸131、136は、テープを巻き戻す方向に力がかかるが、ワンウェイクラッチ175、180によってロックがかかるためにリール軸131、135は、巻き戻し方向に回転しないような仕組みになっている。
そのため、リール130、135は、テープによって回転方向に力がかかるが、リール軸131、136は回転しないために、リール130、135とリール軸131、136の間にあるトルクリミッタ132、137が回転することにより、リール130、135が回転してテープ110、115はリール130、135からドラム120に巻き取られる。そのため、テープ110、115は、トルクリミッタ132、137のトルクによって、絶えずテンションがかかった状態になっている。
こうして、媒体入出口185から入ってきた媒体320は、テープ110、115に挟まれながらドラム120に巻き取られることによって媒体を収納する。
このように、収納・繰出動作時に、テープ110、115に弛みが発生すると、テープ110、115がアイドルプーリ190、195やリール130、135から外れたり巻き取り時の媒体挟み力がなくなる問題がでるが、上記繰出し・収納動作では、テープに絶えずテンションをかけて弛まないような仕組みになっている。
特開平3−128854号公報 特開昭58−12558号公報 特開平8−67382号公報
しかしながら、上述した従来の技術においては、繰出動作では、リール軸131、136が常にリール130、135の回転より遅いため、トルクリミッタ132、137は、常に回転している。
また、収納動作では、回転しないリール軸131、136に対して、リール130、135が回転するためにトルクリミッタ132、137は、常に回転している。
この繰出動作でのトルクリミッタの角速度をTA1、収納動作でのトルクリミッタの角速度をTA2とすると、
TA1=(リール軸の角速度)−(リール角速度)…式11
TA2=(リールの角速度)…式12
トルクリミッタは、角速度が大きくなると、寿命が短くなる問題があり、また、高回転に対応したトルクリミッタは、価格が高価であることからも品質とコストを両立させようとするとトルクリミッタは低回転での使用が求められる。
そのため、繰出動作の回転では、(リール軸の角速度)>(リール角速度)の範囲で、TA1の角速度をなるべく小さくするように、ドラムギヤ150の歯数ZA2、リールギヤ155、160の歯数ZA1の比を設定して、角速度を押さえる必要がある。つまり、式10を満たす範囲でZA1/ZA2を大きくする必要がる。
一方、収納動作の回転では、リール軸の角速度が停止しているため、テープ速度VA1
とリール半径RA1で算出される。
TA2=VA1/RA1…式13
繰出動作のようにリール軸が回転しないため、トルクリミッタの角速度は、リールの角速度に対して減速する要素がなく、角速度が高くなる場合がある。
具体的な例N1を、下記に示す。
テープが空のときの、リール半径ra1=50mm
テープが一杯に巻き取られているときの、リール半径の増加係数T1=1.3
テープが空のときの、ドラム半径ra2=80mm
テープが一杯に巻き取られているときの、ドラム半径の増加係数T2=1.5
収納・繰出のテープ速度をVA1=1200mm/sとして、
繰出動作でのトルクリミッタの角速度TA1を求める。
ドラム軸の角速度WA2=VA1/RA2
リール軸の角速度
WA1=(ZA2/ZA1)×WA2=(ZA2/ZA1)×VA1/RA2
リールの角速度WA3=VA1/RA1
式11より、
TA1=(ZA2/ZA1)×VA1/RA2−VA1/RA1…式14
ZA2/ZA1には、式10を常にみたしていないといけないため、
式10より、ra1/(ra2×T2)>ZA1/ZA2
50/(80×1.5)>ZA/ZA2
0.4167>ZA1/ZA2
ZA1/ZA2=0.41とする。
式14より、
TA1=(1/0.41)×VA1/RA2−VA1/RA1=[(1/0.41)/
RA2−1/RA1]×VA1
式6、式7より、
TA1=[(1/0.41)/(ra2×ka2)−1/(ra1×ka1)]×
VA1
TA1の最大値は、(ra2×ka2)が最小値で、(ra1×ka1)が最大値のとき、すなわち、ドラム120にテープが空であり、リールにテープが全部巻かれているときである。
そのとき、
TA1(最大値)=[(1/0.41)/(ra2×1)−1/(ra1×T1)]×
VA1=[(1/0.41)/80−1/(50×1.3)]×
1200=18.12
一方、収納動作でのトルクリミッタの角速度TA2を求めると、
式13より、TA2=VA1/RA1
TA2=VA1/(ra1×ka1)
TA2の最大値は、(ra1×ka1)の最小値のときであり、つなわち、リールにテープが空のときである。
TA2(最大値)=VA1/(ra1×1)=1200/(50×1)=24…式15
このように、収納動作は、繰出動作のようにリール軸が回転しないために、角速度が高くなる場合があった。
また、従来技術では、トルクリミッタの角速度が高くなる問題以外にも、高価なワンウェイクラッチを4個使う必要があり、コストが高くなる要因でもあった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そこで本発明は、テープのみを巻き取るリールと、該リールを回転させるリール軸と、前記リールを前記リール軸に取り付けるトルクリミッタと、テープと媒体とを一緒に巻き取るドラムを有し、前記リールとドラム間で前記テープの巻き取りまたは巻き戻しを行うことにより前記媒体の繰出しまたは収納を行うように構成した媒体収納繰出装置において、 前記媒体の繰出し時には、前記ドラムが前記テープを巻き戻す速度より速い速度で前記リール軸を回転させ、前記媒体の収納時には、前記ドラムが前記テープを巻き取る速度より遅い速度で前記リール軸を回転させて、前記リール軸と前記リールの回転速度差を前記トルクリミッタで吸収することを特徴とする。
このようにした本発明は、媒体の繰出し時だけでなく、媒体の収納時にも、リール軸を回転させるため、収納・繰出動作両方でみた最大角速度を大幅に下げることができてトルクリミッタを低回転で使用が可能となり、トルクリミッタの寿命を長くすることができるという効果が得られ、さらに、ワンウェイクラッチの使用個数を少なくすることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明による実施例を説明する。
図1は実施例1を示す要部側面説明図、図2は要部正面説明図である。
なお、以下の説明において、上記従来技術と同様の部位は同一符号を用いて説明する。
図において、405はドラムギヤであり、ワンウェイクラッチ420を介して、ドラム軸121に接続されている。その歯数は、ドラムギヤ150と同じZA2のギヤである。
410、415はドラムギヤ405と噛み合っているリールギヤであり、リール軸131、136にそれぞれ固定されている。そのギヤ歯数は、リールギヤ155、160と同じZA1である。
リール軸131、136は、ベアリング430、431を介して装置のフレーム105に取り付けられており、リール軸131、136はフレームに対して、自由に回転する構造になっている。
411はリールギヤであり、リール軸131に固定されている。その歯数は、ZA3である。
また、416はドラムギヤであり、ワンウェイクラッチ425を介してドラム軸121に接続されている。その歯数は、ZA4のギヤである。
このワンウェイクラッチ420、425の回転方向は、図1において以下の方向でロック・空転するものとし、ワンウェイクラッチ420側について図3により詳述する。
図3(イ)の実線矢印に示すように、ドラム軸121を時計回りに回したときに、ワンウェイクラッチ420はロックし、ワンウェイクラッチ420は破線矢印に示すように時計回りに回る。
図3(ロ)の実線矢印に示すように、ドラム軸121を反時計回りに回したときは、ワンウェイクラッチ420はロックしないため、ワンウェイクラッチ420は回らない。
図3(ハ)の実線矢印に示すように、ドラムギヤ405を時計回りに回したときに、ワンウェイクラッチが空転するためにドラム軸121は回らない。
図3(二)の実線矢印に示すように、ドラムギヤ405を反時計回りに回したときは、ワンウェイクラッチ420はロックするためにドラム軸121は反時計回りに回る。
よって、リールギヤ411でドラムギヤ416をドラム120がテープを巻き取り方向、すなわち反時計回りに回転すると、ワンウェイクラッチ425がロックする。
このとき、リール軸131の角速度をWA3、テープ巻き戻し速度をVA3、ドラムの角速度をWA4、テープの巻き取り速度をVA4とすると、
ZA3、ZA4は常にVA4>VA3となるようにギヤ比が設定されている。
すなわち、
VA3=RA1×WA3 VA4=RA2×WA4とすると、
VA3<VA4
RA1×WA3<RA2×WA1 → RA1/RA2<WA4/WA3
角速度の比は、ギヤ比できまるため、WA4/WA3=ZA3/ZA4
RA1/RA2<ZA3/ZA4…式21
式6、式7より、
ZA3/ZA4>RA1/RA2=(ra1×ka1)/(ra2×ka2)…式22
式21は、常に関係式を満たさないといけないため、(ra1×ka1)/(ra2×ka2)の最大値で満たす必要がある。
(ra1×ka1)/(ra2×ka2)の最大値は、(ra1×ka1)が最大値で、かつ(ra2×ka2)が最小値のときのため、
式8、式9より、
(ra1×ka1)/(ra2×ka2)≦(ra1×T1)/(ra2×1)…
式23
よって、
ZA3/ZA4>(ra1×T1)/(ra2)…式24
上記ギヤ比に設定することにより、テープの巻き取り・巻き戻しによるドラム径・リール径が変化しても、常にVA1とVA4の速度関係が、VA4>VA3となることが保証される。
こうして、リールギヤ411とドライブギヤ416は、リールがテープを巻き戻す速度よりドラム120がテープを巻き取る速度の方が速くなるようなギヤ比を設定している。
上述した構成による繰出動作を図2及び図4を用いて以下に説明する。
駆動モータ140は、ドラム120が巻き戻す方向に回転し、ドラムギヤ142を介してドラム軸121に伝達される。
このとき、ドラム軸121とワンウェイクラッチ420の関係は、図3(イ)に示す如く、ドラム軸121が時計回りに回るため、ワンウェイクラッチ420はロックしてワンウェイクラッチ420が破線矢印に示すように時計回りに回る。
そのため、図4に示す如く、ドラムギヤ405は矢印c1方向に回転し、リールギヤ410、415は矢印c2方向に回転する。
リールギヤ410、415は、リール軸131、136に固定されているために、リール軸131、136を巻き取り方向である矢印c2方向に回転させる。
リール軸131、136の回転速度は、ドラムギヤ405のギヤ歯数ZA2、リールギヤ410、415の歯数をZA1が式10を満たしているため、ドラム120がテープを巻き戻すことにより、ドラム120とテープで接続されているリール130、135が回転する量より速い速度で回転している。この回転速度の差は、リール130、135とリール軸131、136の間に接続されているトルクリミッタ132、137によって吸収される。
また、図5に示す如く、リール軸131が矢印c2方向に回転することにより、リールギヤ411が矢印c3方向に回転する。それにより、ドラムギヤ416が矢印c4方向に回転する。
ドラム軸121の角速度WX1のときのドラムギヤ416の角速度WX2は、ドラムギヤ405→リールギヤ410→リールギヤ411→ドラムギヤ416の歯数で決まるため、
WX2=(ドラムギヤ405の歯数/リールギヤ410の歯数)×(リールギヤ411の歯数/ドラムギヤ416の歯数)×WX1
WX2=(ZA2/ZA1)×(ZA3/ZA4)×WX1…式31
式10より、
ra1/(ra2×T2)>ZA1/ZA2
ZA2/ZA1>(ra2×T2)/ra1…式32
式24と式32により式31は、
WX2>[(ra2×T2)/ra1]×[(ra1×T1)/ra2]×WX1
=[(ra2×T2×ra1×T1/(ra1×ra2)]×WX1
=(T1×T2)×WX1
式8、式9により、
1<T1、1<T2のため、(T1×T2)>1となり、
WX2>WX1…式33
そのため、図6に示す如く、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ420の回転は、ドラム軸121が矢印c5に示すように時計回りにWX1の角速度で回転し、ワンウェイクラッチ420は矢印c6に示すように時計回りにWX2の角速度で回転する。
式33より、WX2>WX1のため、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ420の相対角速度は、図7に示す如く、ワンウェイクラッチ420が矢印c7に示すように時計回りに回転する。
この場合、図3(ロ)に示す如く、ワンウェイクラッチ420は空転し、ドラムギヤ416の回転は、ドラム軸121に伝達されない。
つぎに、収納動作について図2及び図8を用いて説明する。
駆動モータ140によってドラム120が巻き取る方向に回転し、ドラムギヤ142を介してドラム軸121に伝達される。このとき、ドラム120が巻き取り方向である矢印d1方向に回転することにより、テープ110、115が巻き取られ、テープの他端が巻かれているリール130、135が矢印d2方向に回転する。
それにより、図9に示す如く、リール130とトルクリミッタ132を介して接続されているリール軸131が矢印D3方向に回転し、リールギヤ411を通してドラムギヤ416が矢印d4方向に伝達される。
このときのワンウェイクラッチ425については、ワンウェイクラッチ425がd4方向、ドラム軸121がd1方向のため、共に反時計回りに回転する。
図10に示す如く、ワンウェイクラッチ425の角速度d5がドラム軸121の角速度d6より遅いとき、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ425の相対角速度は、図11の矢印d7に示す如く、時計回りになるため図3(ハ)に示す如く、ワンウェイクラッチ425は空転する。
図12に示す如く、ワンウェイクラッチ425の角速度d8がドラム軸121の角速度d9より速いとき、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ425の相対角速度は図13の矢印d10に示す如く、反時計回りになるため、図3(二)で示すようにワンウェイクラッチ425はロックしてドラム軸121も矢印d11で示すようにワンウェイクラッチ425と同じ速度で回りだす。
そのため、リール130の回転によってリール軸131はつれまわし回転をするが、リール軸131の回転速度は、ワンウェイクラッチ425の角速度がドラム軸121の角速度と同じになる角速度までである。
また、リール軸136は、リール軸131とドラムギヤ405にて1対1で伝達されているため、リール軸136は、リール軸131と同じ角速度で回転する。
ドラム120の角速度をWY1、ドラムに巻かれるテープによって回転するリール130、135の角速度をWY2、リールに接続されているトルクリミッタ132、137によってつれまわし回転されるリール軸131、136の最大つれまわし回転速度をWY3とすると、
WY2とWY1は、テープの両端をそれぞれ巻き取っているため、テープの速さと巻き取り半径によって角速度が決定される。テープの速度をVTとすると、
VT=WY2×RA1、VT=WY1×RA2
WY2×RA1=WY1×RA2
WY2=(RA2/RA1)×WY1
式6、式7より、
WY2=[(ra2×ka2)/(ra1×ka1)]×WY1…式41
式8、式9により、
WY2=[(ra2×ka2)/(ra1×ka1)]×WY1>[(ra2×1)/(ra1×T1)]×WY1
WY2>[ra2/(ra1×T1)]×WY1…式42
WY3は、ドラム120の角速度WY1とドラムギヤ416、リールギヤ411の歯数によって決まるため、
WY3=(ZA4/ZA3)×WY1…式43
式24により、ZA4/ZA3<ra2/(ra1×T1)のため、
WY3<[ra2/(ra1×T1)]×WY1…式44
式42、式44から、
WY3<[ra2/(ra1×T1)]×WY1<WY2…式45
常に、リール速度WY2の方がリール軸速度WY3より速い速度で回転するようになる。
そのため、常にリール130、135の角速度よりリール軸131、136の回転速度が遅い角速度で回転しており、回転速度の差は、トルクリミッタ132、137によって吸収される。
またこのときに、図14に示す如く、リール軸131が矢印e1方向に回転することにより、リールギヤ410が回転し、ドラムギヤ405が矢印e2方向である反時計回りに回転する。そのため、ワンウェイクラッチ420については、ドラム軸121とワンウェイクラッチ420共に反時計回りに回転する。
このワンウェイクラッチ420の空転・ロックの条件は、前述したワンウェイクラッチ425の条件と同じである。
ドラムギヤ405の回転速度をWY4とすると、
WY4は、リール軸131の角速度WY3とリールギヤ410、ドラムギヤ405の歯数によって決まるため、
WY4=(ZA1/ZA2)×WY3…式46
式10により、
ZA1/ZA2<ra1/(ra2×T2)
WY4<[ra1/(ra2×T2)]×WY3…式47
WY3の速度は、式44より、
WY3<[ra2/(ra1×T1)]×WY1…式48
WY4<[ra1/(ra2×T2)]×[ra2/(ra1×T1)]×WY1
WY4<[(ra1×ra2)]/(ra2×T2×ra1×T1)]×WY1
WY4<[1/(T2×T1)]×WY1…式49
式8、式9より、
1<T1、1<T2のため、(T2×T1)>1
よって、WY4<WY1…式50
図15に示す如く、ドラムギヤ405に固定されているワンウェイクラッチ420の角速度e3は、ドラム軸121の角速度e4より遅いため、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ420の相対角速度は、図16の矢印e5に示すように時計回りになり、ワンウェイクラッチ420は空転する。
よって、リールギヤ410からの伝達でドラムギヤ405は回転するが、ドラム軸121に駆動を伝達しないため、収納動作時のドラム120への影響はない。
このように収納動作時もリール軸が回転しているため、収納動作でのトルクリミッタの角速度をTB2とすると、
TB2=(リールの角速度)−(リール軸の角速度)…式51
となり、従来技術での角速度の式12と比較してリール軸が回転している分、角速度を遅くすることができる。
具体的な例N1によって従来技術と比較する。
繰出動作でのトルクリミッタの角速度TB1、収納動作でのトルクリミッタの角速度をTB2として、
繰出動作でのトルクリミッタの角速度TB1を求める。
繰出動作でのギヤ歯数ZA1、ZA2が従来技術と同じため、
TB1(最大値)=18.12となる。
一方、収納動作でのトルクリミッタの角速度TB2を求めると、
リール130、135の
リール角速度=VA1/RA1=VA1/(ra1×ka1)…式52
リール軸131、136の角速度WY3は、式43より、
WY3=(ZA4/ZA3)×WY1…式53
式24より、
ZA3/ZA4>(ra1×T1)/(ra2×1)
=(50×1.3)/80=0.813
ZA3/ZA4>0.813のため、ギヤ比ZA3/ZA4=0.82とする。
式53より、
WY3=(1/0.82)×WY1=
(1/0.82)×VA1/(ra2×ka2)…式54
式51、式52、式54より、
TB2=VA1/(ra1×ka1)−(1/0.82)
×VA1/(ra2×ka2)
=VA1×[1/(ra1×ka1)−1/〔0.82×(ra2×ka2)〕]
TB2の最大値は、(ra1×ka1)が最小値で、かつ(ra2×ka2)が最大値の場合、すなわち、リールにテープが空でドラムにテープが全部巻かれているときである。
TB2(最大値)=VA1×[1/(ra1×1)−1/〔0.82
×(ra2×T2)〕]
=1200×[1/50−1/(0.82×80×1.5)]=11.8
このように、式15の従来技術の場合の角速度TA2=24に対してTB2=11.8のため、収納動作での角速度を大幅に下げることが可能である。
また、収納・繰出動作両方でみた最大角速度も、従来技術では、収納動作での最大値24に対して本実施例の最大値は、繰出動作で18.12のため、トルクリミッタの最大角速度を大幅に下げることができる。
さらに、トルクリミッタの角速度以外にもこの実施例では高価なワンウェイクラッチを2個に減らすことができるためにコストが安くなる。
以上説明した実施例1では、駆動モータ140の動力をドラム軸121に伝達して動作させていたが、駆動モータ140の動力をリール側に伝達して動作させることも可能である。リール側に駆動力を伝達した場合の説明を以下に示す。
図17は実施例を示す要部側面説明図、図18は要部正面説明図であり、実施例1と比較すると、駆動モータ140の動力を、リールギヤ411に直接駆動伝達している。
繰出動作を図19を用いて説明する。
駆動モータ140にてリール軸131が巻き取る方向、すなわち矢印f1方向に回転し、リールギヤ411を介してリール軸131に伝達される。
このとき、リール軸131に固定されているリールギヤ410を介してドラムギヤ405は矢印f2方向に回転し、また、リールギヤ411と駆動伝達されているドラムギヤ416も矢印f2方向に回転する。
一方、ドラムギヤ405と駆動伝達されているリールギヤ415は、矢印f3方向に回転する。このとき、図20に示す如く、リール軸131、136とトルクリミッタ132、137を介して接続されているリール130、135が、巻き取り方向である矢印f4・f5に回転することにより、テープ110、115が巻き取られ、テープがf6、f7方向に巻かれることにより、テープの他端が巻かれているドラム120がf8方向に回転する。
このとき、ワンウェイクラッチ420については、ワンウェイクラッチ420、ドラム軸121共に時計回りに回転する。
図21に示す如く、ドラム軸121の角速度g1が、ワンウェイクラッチ420の角速度g2より遅いとき、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ420の相対角速度は、図22の矢印g3に示すように、時計回りに回るため、図3(ハ)に示すように、ワンウェイクラッチ420は空転する。
図23に示す如く、ドラム軸121の角速度g4がワンウェイクラッチ420の角速度g5より速くなると、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチ420の相対角速度は、図24の矢印g6に示すように、反時計回りになるため、図3(二)で示すようにワンウェイクラッチ420はロックし、そのために、ドラム軸121は、ワンウェイクラッチ420より速くは回らない構造になっている。
また、ワンウェイクラッチ425も、ワンウェイクラッチ420とロック、空転方向が同じのため、ドラム軸121がワンウェイクラッチ425より角速度が遅いとき、ワンウェイクラッチ425は空転し、ドラム軸121がワンウェイクラッチ425より角速度が速くなると、ワンウェイクラッチ425はロックする。
そのため、ドラム軸121はワンウェイクラッチ425よりは速く回らない構造になっている。
よって、リール130の回転によってドラム軸121はつれまわし回転するが、回転速度は、ワンウェイクラッチ420またはワンウェイクラッチ425の角速度がドラム軸121の角速度と同じになる角速度までである。
ドラムギヤ405とリールギヤ410、415は式10を満たしているため、テープの巻き取り・巻き戻しによるドラム径・リール径が変化しても、常にリール軸131、136がテープを巻き取る速度の方が、ドラム120がテープを巻き戻す速度より速くなるようなギヤ比が設定されている。
また、ドラムギヤ416とリールギヤ411は式24を満たしているため、テープの巻き取り・巻き戻しによるドラム径・リール径が変化しても常にリール軸131がテープを巻き取る速度の方が、ドラム120がテープを巻き戻す速度より遅くなるようなギヤ比を設定している。
よって、ドラム軸121のつれまわし回転は、ワンウェイクラッチ420の方が先にロックすることにより、速度に規制がかかり、そのとき、リールがテープを巻き取る速度の方がドラム120がテープを巻き戻す速度より速くなる。この回転速度の差は、トルクリミッタ132、137にて吸収される。
つぎに、収納動作の説明を図25を用いて以下に説明する。
駆動モータ140は、リール軸131が巻き戻す方向、すなわち矢印g7に回転し、リール軸131に固定されているリールギヤ410、リールギヤ411は矢印g7方向の時計回り、ドラムギヤ405、416は矢印g8方向の反時計回りに回転する。
また、リール軸136は、リール軸131と、ドラムギヤ405を介して1対1のギヤ比で伝達されているために、リール軸131と同じ角速度で矢印g9方向に回転する。
このとき、ドラム軸121とワンウェイクラッチ420、425の関係は、以下の通りである。
図26に示す如く、ドラム軸121の角速度h1が、ワンウェイクラッチ420、425の角速度h2より遅いとき、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチの相対角速度は、図27の矢印h3に示すように、反時計回りになるため、図3(二)に示すようにワンウェイクラッチ420はロックする。
図28に示すごとく、ドラム軸121の角速度h4がワンウェイクラッチ420、425の角速度h5より速くなると、ドラム軸121に対するワンウェイクラッチの相対角速度は、図29の矢印h6に示すように時計回りになるために図3(ハ)で示すようにワンウェイクラッチ420は空転する。
そのため、ドラム軸121は、ワンウェイクラッチ420、425のうち、より速く回るワンウェイクラッチに追従し、もう一方のワンウェイクラッチはドラム軸121の方が速く回転するため、空転する構造になっている。
ワンウェイクラッチ420の駆動系は、式10により、常にリール軸131、136がテープを巻き戻す速度よりドラム120がテープを巻き取る速度の方が遅くなるようなギヤ比に設定されており、ワンウェイクラッチ425の駆動系は、式24により、常にリール軸131がテープの巻き戻す速度より、ドラム120がテープを巻き取る速度の方が速くなるようなギヤ比に設定してある。
そのため、ワンウェイクラッチ425の方が速く回転するため、ドラム軸121は、ワンウェイクラッチ425に追従する。
このとき、ドラム120がテープを巻き取る速度の方が、リールがテープを巻き戻す速度より速いため、この回転速度の差は、トルクリミッタ132、137にて吸収される。
以上の説明は、ドラムギヤ142を駆動モータ140で回転させることで説明したが、これに限定されるものではなく、ドラム軸121やリール軸131、136を直接的に回転させるようなものでも無論よい。
実施例1を示す要部側面説明図 要部正面説明図 ワンウェイクラッチの回転方向の説明図 ドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 ドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの回転方向の説明図 収納動作時のドラムとリールの回転方向の説明図 収納動作時のリールギヤの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 実施例2を示す要部側面説明図 実施例2を示す要部正面説明図 繰出動作時のドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 繰出動作時のドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 収納動作時のドラムギヤとリールギヤの回転方向の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 ワンウェイクラッチの角速度の説明図 従来例の要部側面説明図 従来例の要部正面説明図 ドラム巻き戻し時の説明図 媒体繰出動作の説明図 媒体収納動作の説明図
符号の説明
100 媒体収納繰出装置
105 フレーム
110、115 テープ
120 ドラム
121 ドラム軸
130、135 リール
131、136 リール軸
132、137 トルクリミッタ
140 駆動モータ
300 媒体
405 ドラムギヤ
410、411、415 リールギヤ
416 ドラムギヤ
420、425 ワンウェイクラッチ
430、431 ベアリング

Claims (2)

  1. テープのみを巻き取るリールと、該リールを回転させるリール軸と、前記リールを前記リール軸に取り付けるトルクリミッタと、テープと媒体とを一緒に巻き取るドラムを有し、
    前記リールとドラム間で前記テープの巻き取りまたは巻き戻しを行うことにより前記媒体の繰出しまたは収納を行うように構成した媒体収納繰出装置において、
    前記媒体の繰出し時には、前記ドラムが前記テープを巻き戻す速度より速い速度で前記リール軸を回転させ、
    前記媒体の収納時には、前記ドラムが前記テープを巻き取る速度より遅い速度で前記リール軸を回転させて、
    前記リール軸と前記リールの回転速度差を前記トルクリミッタで吸収することを特徴とする媒体収納繰出装置。
  2. 請求項1記載の媒体収納繰出装置において、
    前記ドラム及びリールを回転させる駆動源と
    前記ドラムがテープを巻き戻す速度より速い速度で前記リール軸が回転するように前記駆動源の動力を伝達する第1の伝達手段と、
    この第1の伝達手段中に設けられ、前記ドラムを取り付けたドラム軸と前記リール軸間の巻き取り方向になる回転の伝達を阻止する第1のワンウェイクラッチと、
    前記ドラムがテープを巻き取る速度より遅い速度で前記リール軸が回転するように前記駆動源の動力を伝達する第2の伝達手段と、
    この伝達手段中に設けられ、前記ドラム軸と前記リール軸間の巻き戻し方向になる回転の伝達を阻止する第2のワンウェイクラッチを備えたことを特徴とする媒体収納繰出装置。
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