JP2009104470A - 取引監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金融機関の窓口に設置された窓口端末装置を操作するオペレータ及び顧客を検知する第1、第2のセンサ5、6を備えると共に、窓口端末1の記憶部に取引中少なくとも顧客の在席が必要な条件を保有させ、取引開始後、第1、第2のセンサ5、6を稼動し、第2のセンサ6が顧客を検知しなくなったとき、顧客の在席が必要な条件の場合は、取引を強制終了させる。
【選択図】図1
Description
更に、この仕組みを補完するため、下記特許文献に示されているように、取引中のオペレータの存在をセンサにより検知し、離席キーを抜くのを忘れてオペレータが離席した場合、一定時間が経過してもオペレータの存在が検知されない場合に、窓口端末画のキー入力を受け付けないようにしたシステムが提案されている。
例えば、金融機関においては、窓口用端末での取引に対し、取引の種類や、取引の状況等によって顧客の在席が要求されることがあるが、顧客の在席は検知できないため、顧客が離席した状態でオペレータにより取引が実行されてしまうことがあり、その場合オペレータが不正に取引操作を行うことを防止できないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
図において1は金融機関(銀行等)の営業店の窓口に設けられた窓口端末、2は該営業店内に設けられた現金処理機、3は同じく営業店内に設けられた承認用端末で、これら1〜3はLAN等により接続されている。
窓口端末1は、オペレータが操作の際自身のオペレータ番号を入力した後、オペレータが操作して顧客から依頼された取引を実行するもので、図示しないホストコンピュータにオンライン接続され、現金処理機2は取引に伴う現金の入出金処理を行う機能を有し、承認用端末3は役席権限を有する行員(以下承認者)が操作して各種の承認処理等を行うもので、本実施例においては窓口端末1でオペレータや顧客の不在という事態が発生したとき取引継続の許可、不許可の承認処理を行うために操作されるものとなっている。
例えば、税金や公共料金の納付等はオペレータと顧客の両方の在席が常に必要な取引、入金や出金及び振込等は取引の受付け時及び現金や通帳等の受取り時のみ顧客の在席が必要な取引等のように、取引の種類に応じてオペレータや顧客の存在が必要な条件が設定されていると共に、入金や出金等のように現金の処理が伴う取引においては金額入力時や現金の入出金処理動作中あるいは顧客による暗証番号入力時はオペレータと顧客の両方の在席が常に必要な状況というように、取引中の状況に応じてオペレータや顧客の存在が必要な条件が設定され、記憶部に記憶、保有されている。
窓口端末1の制御部は、これらの情報に基づいて第1、第2のセンサ5、6、及び第1、第2の録画装置7、8を稼動させると共に、例えば現金処理機2の動作時はオペレータと顧客が共に在席している必要がある等の条件に応じて、第1、第2のセンサ5、6の検知状態を判断して取引の継続や、承認依頼を実行する等の制御を行うものとなっている。
尚、取引種別と処理種別とで設定されている在席の要否が一致しない場合は、処理種別に設定されている要否情報が優先される。
こうすることによって、例えば受付番号が発行されている顧客を呼び出した後に、顧客が窓口に到着する前に顧客が行う取引を開始して待つ、というようなことも可能である。(顧客が行う取引の情報は、例えば受付番号発行時に受付機で顧客に取引種別を指定させておき、呼び出し時に窓口端末1に表示するようにしてオペレータに知らせることが出来る)
ここでさらに出金取引中の処理種別=金額入力処理について、在席情報がオペレータ=要、顧客=要であるとする。
すなわち、金額入力画面までは前記の条件によりオペレータのみで処理を進めることができるが、金額入力エリアへの入力操作は顧客も在席していない場合には受け付けないように制御され、そのため、金額入力はオペレータ、顧客ともに在席していないと行えないことになる。
また、出金取引中の処理種別=暗証番号入力処理について、在席情報がオペレータ=否、顧客=要であるとする。
10は金融機関の地区センタ等に設けられた管理端末で、この管理端末10には窓口端末1の録画装置7、8で録画、録音された録画、録音情報を保存するデータベース(DB)11が設けられている。
上述した構成による実施例の作用について説明する。
尚、以下に説明する各部の窓口端末1、承認用端末3、及び管理端末10の動作は、各端末1、3、10にそれぞれ設けられている図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて、各端末1、3、10にそれぞれ設けられている図示しない制御部により制御されるものとする。
営業店の窓口で顧客がオペレータに取引を依頼すると(S1)、オペレータは入力部を操作し、窓口端末1の表示部に表示されている取引選択画面上で顧客が依頼した取引を選択して、その選択した取引のオペレーションを開始する(S2)。
この第1、第2のセンサ5、6の検知結果は稼動状況として、窓口端末1の表示部に表示されている取引情報を入力するための取引画面内に表示される。
また、第1、第2のセンサ5、6の稼動と連動して稼動が開始された第1、第2の録画装置7、8により取引操作中のオペレータと取引を依頼した顧客がそれぞれ録画され、音声等が録音される。
窓口端末1を操作するオペレータが取引の処理を実行している間、窓口端末1の制御部は第1、第2のセンサ5、6の出力を監視し、第1、第2のセンサ5、6がオペレータまたは顧客を検知しなくなった場合、制御部は、記憶部に記憶された条件を参照して現在行われている取引がオペレータと顧客の両方の在席が常に必要な取引の受付け時及び現金等の受取り時のみ顧客の在席が必要な取引等のいずれのものかを調べ、取引継続か否かを判断する(S4)。
尚、現在の取引がオペレータと顧客の両方の在席が常に必要な取引ではなく、顧客の在席が必要ではない状況等のときは、第2のセンサ6が顧客を検知しなくなった場合でも、取引は継続と判断する。
図4はセンサの稼働状況を変更した画面の例を示す図で、この図に示したように図3に比べて「顧客ON」が「顧客OFF」に変更され、また「取引OK」が「取引NG」に変更される。
図5は取引画面上に警告メッセージを表示した場合の例を示す図で、この図に示したように取引画面上に、不正行為が検知されたため取引を強制終了した旨の警告メッセージが表示される。
また、前記のように取引を強制終了すると、制御部は承認用端末3及び管理端末10に取引の強制終了が発生したことを通知する情報と、強制終了した取引の明細、例えば担当オペレータのオペレータ番号、取引種類、口座番号、取引金額、顧客の氏名等からなる明細と、現金処理実行時の顧客の不在席等の強制終了事由を送信する(S7)。
図6は承認用端末3及び管理端末10のそれぞれの表示部に表示される強制終了発生メッセージの例を示す図で、この図に示したように表示部に表示された通常画面(承認者やオペレータが通常の業務を行う画面)上に、取引の強制終了が発生したことを知らせると共に、取引の確認を促す旨の内容のメッセージが表示される。
図7はこの場合の確認画面の例を示す図で、この図に示したように確認画面には承認用端末3及び管理端末10が窓口端末1から受信した強制終了した取引の明細(例えば担当オペレータのオペレータ番号、取引種類、口座番号、取引金額、顧客の氏名等)と、強制終了事由(例えば現金処理実行時の顧客の不在席等)が表示される。
この場合の取引終了か否かの判断は、窓口端末1を操作するオペレータの処理等がすべて終了して、オペレータが入力部により取引終了の旨の情報を入力したか否かにより判断する。
承認用端末3は窓口端末1から承認依頼の通知と承認発生事由を受信すると、制御部が表示部に取引の承認を行うように促す旨のメッセージを表示する。
すなわち、承認用端末3を操作する承認者が表示部に表示されたメッセージを見て画面上に表示されている「OK」ボタン16を入力部により操作すると、承認用端末3の制御部は表示部に承認画面を表示する。
この録画確認画面を参考にして承認者は取引を承認するか否かを判断し、画面上に表示されている「確認」ボタン20を入力部により操作すると、承認用端末3の制御部は表示部に再び図9の承認画面を表示する。
窓口端末1の制御部は取引を承認する旨の通知、または取引を中止する旨の通知を承認端末3から受信すると、表示部に取引成立または不成立の表示を行い、表示部に取引選択画面等を表示し、第1、第2のセンサ5、6と第1、第2の録画装置7、8の稼動を停止させて待機状態とする。
そしてS8に進み、取引成立の場合、取引の明細(例えば担当オペレータのオペレータ番号、取引種類、口座番号、取引金額、顧客の氏名等)が第1、第2のセンサ5、6の稼動時間、取引成立情報等と共にジャーナル部9に保存され、取引不成立の場合は取引の明細(例えば担当オペレータのオペレータ番号、取引種類、口座番号、取引金額、顧客の氏名等)が第1、第2のセンサ5、6の稼動時間、取引不成立情報等と共にジャーナル部9に保存される。
また、録画装置によりオペレータと顧客の双方をそれぞれ録画、録音しているため、不正取引や不正行為等が発見されたとき、その不正取引や不正行為等を誰が行ったかを録画、録音情報により後で確認することができるだけでなく、取引中に録画装置が稼動していることで、不正取引や不正行為等を抑制できるという効果が得られる。
更に、近接センサの予想稼働時間(取引予想時間)と実際のセンサ稼動時間(取引時間)の間に大きなずれが生じた場合、承認端末で承認を行うようにしているため、取引の堅確性を向上させることができるという効果も得られる。
尚、上述した実施例では、金融機関における窓口端末での適用例を説明したが、相談端末等にも適用可能である。
2 現金処理機
3 承認用端末
4 表示部
5 第1のセンサ
6 第2のセンサ
7 第1の録画装置
8 第2の録画装置
9 ジャーナル部
10 管理端末
11 データベース
12 通信回線
Claims (7)
- 金融機関の窓口に設置された窓口端末装置をオペレータが操作して顧客が依頼した取引を行う場合の取引監視システムであって、
オペレータ及び顧客を検知するセンサを備えると共に、窓口端末に取引中少なくとも顧客の在席が必要な条件を保有させ、
取引開始後、前記センサを稼動し、センサによる顧客の検知状態を監視して、顧客が検知されなくなったとき前記顧客の在席が必要な条件の場合は、取引を強制終了させることを特徴とする取引監視システム。 - 請求項1記載の取引監視システムにおいて、
取引中、前記センサによるオペレータ及び顧客の検知結果を前記窓口端末の表示画面内に表示することを特徴とする取引監視システム。 - 請求項1記載の取引監視システムにおいて、
ジャーナル部を備え、
取引終了時に、前記ジャーナル部にセンサの稼働時間を取引の明細と共に保存することを特徴とする取引監視システム。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の取引監視システムにおいて、
取引承認を行う承認者が操作する承認用端末を備え、
取引が強制終了された場合、強制終了された取引の明細及び強制終了理由を付加したデータを前記窓口端末から前記承認用端末に送信することを特徴とする取引監視システム。 - 請求項4記載の取引監視システムにおいて、
前記窓口端末に取引毎のセンサの稼動予測時間を保有させ、
オペレータの処理終了後、該当取引におけるセンサの稼動予測時間と実際のセンサの稼働時間を比較し、センサの稼動予測時間に対して実際のセンサの稼働時間が一定の時間以下または一定の時間以上相違する場合、前記窓口端末から前記承認用端末に取引の明細と承認依頼事由を送信することを特徴とする取引監視システム。 - 請求項5記載の取引監視システムにおいて、
オペレータ及び顧客を録画する録画装置を備え、
前記窓口端末から前記承認用端末に取引の明細と承認依頼事由を送信する際、前記録画装置で録画した録画情報も送信することを特徴とする取引監視システム。 - 請求項6記載の取引監視システムにおいて、
データベースを有する管理端末を備え、
前記録画装置で録画した録画情報を前記管理端末へ送信して前記データベースに保管することを特徴とする取引監視システム。
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