以下、図面を参照して実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態の取引システムについて図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の取引システムの一例を示す図である。
取引システムは、予約装置10、取引装置20、情報処理装置30を含む。予約装置10と、取引装置20と、情報処理装置30は、データ通信等が可能でありネットワーク40を介してアクセス可能に接続されている。ネットワーク40は、有線ネットワークであってもよいし無線ネットワークであってもよい。
予約装置10は、顧客から取引装置20の利用予約の操作を受け付け、予約結果を表示する装置である。予約装置10は、受付部11と、制御部12と、出力部13とを備える。受付部11は、顧客からの利用予約を受け付ける機能と媒体の読み取り機能とを備えており、たとえば、タッチパネルやカード等の媒体を読み取るスキャナ等を含む。
制御部12は、受付部11で受け付けた情報を情報処理装置30に送信し、情報処理装置30から予約結果を受信する。制御部12は、受付部11および出力部13を制御する機能を備える。制御部12は、利用予約の要求を情報処理装置30に送信し、情報処理装置30から予約結果を受信する。出力部13は、予約結果や各種情報を表示する機能を備えており、たとえばディスプレイである。
取引装置20は、金融取引を行う装置であり、たとえば、金融機関等に設置されたATMである。取引装置20は、受付部21と、制御部22と、出力部23とを備える。なお、取引装置20は、顧客に取引指示や各種の情報を提供する表示部も備えるが図示を省略する。
受付部21は、取引装置20を利用する顧客から媒体(カード、通帳、現金等)や取引の指示を受け付ける。受付部21は、たとえば、カード処理ユニットや、テンキーや、タッチパネル等であり、取引装置20を利用する顧客からカードや金融取引の指示を受け付ける。カードは、キャッシュカードやクレジットカード等であり、金融取引の対象となる口座番号が記録されている。
制御部22は、受付部21で受け付けたカード等の媒体や操作の指示に基づいて、取引装置20を制御することができる。制御部22は、取引の要求を情報処理装置30に送信し、情報処理装置30から取引結果を受信する。
出力部23は、取引装置20から媒体等を出力する。出力部23は、たとえば、カード処理ユニットや、紙幣処理ユニットや、レシート処理ユニット等であり、レシート処理ユニットは印刷する機能を備えている。
情報処理装置30は、予約装置10から受信した利用予約の管理や、金融取引の機能を備えたコンピュータである。情報処理装置30は、制御部31と、記憶部32とを備える。なお、情報処理装置30は、システム管理者が操作するため入出力部等も備えるが図示を省略する。制御部31は、情報処理装置30全体を制御し、予約装置10や取引装置20と情報通信を行う。また、制御部31は、記憶部32に対し情報の記憶および読み出しが可能である。制御部31は、予約装置10から利用予約の要求を受信し、利用予約および取引装置20の状態から予約結果を生成し、予約装置10に予約結果を送信する。また、制御部31は、取引装置20から取引の要求を受信し、取引の要求および利用予約の要求に応じて手数料を求め、取引の結果および手数料を取引装置20に送信する。
記憶部32は、情報処理装置30に備えられたHDD(Hard Disk Drive)や各種メモリ等である。記憶部32は、予約情報32aや操作予測情報32bや取引装置管理情報32cや顧客管理情報32d等の各種データを記憶できる。
予約情報32aは、情報処理装置30が予約装置10から受信した取引装置20の利用予約の情報である。予約情報32aは、予約をした日時、予約をした顧客の口座番号等を管理する情報である。情報処理装置30は、取引装置20から取引要求を受信した際に、予約情報32aに登録のある顧客による取引要求である場合、利用予約をした日時における手数料を算出する。
操作予測情報32bは、過去の取引装置20の操作や運用状態から、現在の取引装置20の操作や運用状態を予測した情報である。情報処理装置30は、操作予測情報32bを用いて取引装置20を利用するための待ち時間を算出し、顧客に対して取引装置20の利用待ち時間の報知を行うことができる。
取引装置管理情報32cは、取引装置20についての運用状態、手数料、休止および保守について管理する情報である。情報処理装置30は、取引装置管理情報32cを用いて、取引装置20を利用する時刻に応じた手数料の計算を行い、顧客が利用可能な取引装置20に顧客を誘導する情報の報知を行うことができる。
顧客管理情報32dは、金融機関を利用する顧客を管理する情報である。顧客管理情報32dは、顧客の口座番号や口座残高、顧客の連絡先等を含む情報である。情報処理装置30は、顧客管理情報32dを用いて、取引装置20から受け付けた取引要求(金融取引等)を処理する。
ここで、取引システムの処理について説明する。顧客は、取引装置20を利用するために金融機関の店舗に来店し、取引装置20の利用を待つ待ち行列が存在することに気づき、予約装置10で取引装置20の利用予約を行うものとする。顧客は、カードを予約装置10でスキャンし、予約を行ったものとする。その後、顧客は、取引装置20でカードを用いて取引の要求を行う。
取引装置20は、情報処理装置30に取引の要求を送信する。情報処理装置30は、取引の要求を受信した場合、取引の要求を行った顧客と対応する顧客による利用予約の要求が有効であるか否かを判定し、利用予約の要求が有効である場合に、利用予約を行った時刻を基準として手数料を求める。これにより、顧客は、取引装置20の待ち時間が経過することにより発生する時間外手数料を支払わずに済む。
また、情報処理装置30は、予約装置10から利用予約の要求を受信した場合、取引装置20を管理する取引装置管理情報32cを記憶部32から読み出す。情報処理装置30は、取引装置管理情報32cに含まれる取引装置20の残額が所定の値よりも少ない場合に、他の取引装置を利用する指示を予約結果に含める。この予約結果は、予約装置10により表示され、顧客は目視で予約結果を確認できる。これにより、顧客は、取引装置20を利用するため順番待ちをしていたにも関わらず、残高不足のために取引装置20が利用できないという事態を回避することができる。
また、情報処理装置30は、予約装置10から利用予約の要求を受信した場合、取引装置20を管理する取引装置管理情報32cを記憶部32から読み出す。
情報処理装置30は、取引装置管理情報32cに含まれる取引装置20の休止時刻が利用予約を行った時刻から所定の時間内である場合に、取引装置の利用時間の注意情報を予約結果に含める。これにより、顧客は、取引装置20の利用を待ったにも関わらず、取引装置20の休止時間になったために取引装置20の利用ができないという事態を回避することができる。
こうして、取引システムは、取引装置20の利用に関する顧客サービスを向上させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態として、予約装置10をATM予約装置に適用し、取引装置20をATMに適用したATM配置イメージについて図2を用いて説明する。図2は、第2の実施形態のATM配置イメージの一例を示す図である。
ATM配置イメージ60は、金融機関等の店舗における各種機器の配置や顧客の所在のイメージを示している。金融機関等の店舗は、ATM利用エリア61以外に窓口接客エリア等を含むが、ATM利用エリア61以外については図示を省略する。
ATM利用エリア61には、ATM100a,100b,100c,100d,100eおよびATM予約装置80が設置されている。以下、ATM配置イメージ60で示したATMのいずれか1台を特定する場合はATM100a,100b,100c,100d,100eのいずれかを記載し、それ以外の場合はATM100を記載する。また、ATM利用エリア61には、ATM100を利用する顧客が出入りするための出入口62が設けられている。
ATM利用中顧客70は、ATM100を操作して取引を実行している顧客である。一例として、5人のATM利用中顧客70がそれぞれATM100を使用している様子を示している。ATM利用待ち顧客71は、ATM100を利用するため順番に待機している顧客である。一例として、3人のATM利用待ち顧客71が、ATM100の利用を待っている様子を示している。
ATM予約装置80は、ATM100の利用予約をする画面を表示し、顧客から利用予約をする旨の入力を受け付け、予約入力の結果の画面を表示する装置である。ATM予約装置80は、カードや通帳等の媒体が有する情報を読み取る機能と情報の入出力や通信機能を備えている。たとえば、ATM予約装置80は、媒体を読み取るスキャナとコンピュータとが接続したものであってもよいし、これらの機能が一体化したものであってもよい。
ここで、ATM100を利用する予定の顧客の動作の一例を説明する。顧客は、出入口62からATM利用エリア61に入り、ATM100がATM利用中顧客70によって利用中であり、ATM利用待ち顧客71が存在することを把握する。顧客は、ATM予約装置80を用いて媒体(カードや通帳)を読み取らせ、ATM100を利用する予約について入力する。顧客は、予約した結果をATM予約装置80で確認する。顧客は、ATM100を利用する際に、ATM予約装置80で予約をした時点における手数料でATM100を利用できる。また、顧客は、ATM予約装置80で予約をした時点からATM100の状態が変化した場合、状態の変化に応じた情報を受け取ることができる。ATM100の状態の変化に応じた情報とは、たとえば、ATM100の故障の情報や、顧客多数による利用可能時間の低減の注意喚起の情報や、ATM100の内部残高に応じた利用推奨するATM100への誘導情報等である。
顧客は、ATM100の時間外手数料が必要となる時刻まで残り時間が僅かとなった場合、ATM利用待ち顧客71の末尾に並ぶよりも先に、ATM予約装置80で予約を行うことで、時間外手数料の支払いを回避できる。また、顧客は、ATM予約装置80で予約を行うことで、利用可能なATM100に関する情報を取得できるため、ATM100を確実に利用することができる。
次に、第2の実施形態の取引システムについて図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態の取引システムの一例を示す図である。
金融機関等における取引システム200は、1台以上のATM100(図3ではその内の1台を図示)を備える。ATM100は、ネットワーク210を介して管理サーバ300およびATM予約サーバ400と接続している。また、ATM100は、ATM利用エリア61におけるネットワーク等でATM予約装置80と接続している。
ATM100は、顧客操作部120と、カード/レシート部130と、通帳処理部140と、硬貨処理部150と、紙幣処理部160と、テンキー入力部170とを有する。
顧客操作部120は、ディスプレイとタッチパネルを有し、取引操作の案内と、指示の受け付けとを行う。なお、図示を略すが、ATM100は、ディスプレイ等の表示による指示部だけでなく、受話器等の音声による指示部も備えている。取引操作の案内や入力の指示等は、ディスプレイ等を用いた表示の指示に限らず、音声ガイダンスによる指示を行うこともできる。
カード/レシート部130は、キャッシュカードやクレジットカード等のカードを用いる取引において、カードの挿入と排出とを行う。また、カード/レシート部130は、取引終了時におけるレシートの排出をする。
通帳処理部140は、通帳の受け付けの際に通帳の挿入と排出とを行い、必要に応じて通帳の印字をする。硬貨処理部150は、入金および出金取引の際に、硬貨の受け渡しを処理する。紙幣処理部160は、入金および出金取引の際に、紙幣の受け渡しを処理する。
テンキー入力部170は、数字等を入力するボタンを備え、顧客操作部120のタッチパネルと協働して顧客の指示を受け付ける。たとえば、テンキー入力部170は、キャッシュカード等を認証するための暗証番号や、金融取引内容の選択や、金融取引の金額等の入力を受け付けることができる。
管理サーバ300は、ATM100およびATM予約サーバ400と情報の送受信を行い、勘定系の業務やATM100を用いる顧客の認証処理や、ATM100を管理する機能を備えるプログラムが実行されるコンピュータである。
ATM予約サーバ400は、ATM100、ATM予約装置80および管理サーバ300と情報の送受信を行い、ATM100の予約に関する機能を備えるプログラムが実行されるコンピュータである。ATM予約サーバ400は、ATM予約装置80から予約に関する情報を受けて、予約結果をATM予約装置80に送信し、ATM100を予約した顧客に情報を提供する。
ここで、顧客がATM100で出金操作を行う際の動作について説明する。顧客は、顧客操作部120に表示された操作内容から出金操作を選択し、媒体(カードや通帳)を挿入する。ここで、顧客は、カードを用いてATM予約装置80で利用予約を行い、カードをカード/レシート部130に挿入するものとする。ATM100は、挿入されたカードから口座番号を読み取る。次に、顧客は、顧客操作部120に表示される指示に従い、顧客操作部120またはテンキー入力部170を操作して暗証番号の入力や出金金額の入力を行う。ATM100は、管理サーバ300に、口座番号、暗証番号、出金金額等を送信する。管理サーバ300は、口座番号に対応する顧客についてATM100の利用予約が行われているか否かを判定し、利用予約が行われている場合には予約時刻に応じた手数料を計算する。ここで、顧客は、手数料が無料の時間に利用予約を行っており、管理サーバ300は、手数料を無料と判定したものとする。また、管理サーバ300は、暗証番号の認証処理や、口座番号に対応する口座残高からの出金処理も行い、ATM100に出金許可を応答する。ATM100は、管理サーバ300から出金許可の応答を受信し、利用予約時間により手数料が無料である旨を顧客操作部120に表示し、出金金額で指定された現金を硬貨処理部150や紙幣処理部160から排出し、カードをカード/レシート部130から排出する。顧客は、顧客操作部120の表示を確認し、排出された現金およびカードを受け取り、出金操作を終了する。
次に、第2の実施形態の管理サーバのハードウェア構成について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態の管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
管理サーバ300は、制御部310を含む。制御部310は、プロセッサ311、RAM(Random Access Memory)312、HDD313、入出力信号インタフェース314、記憶媒体インタフェース315、通信インタフェース316を含む。管理サーバ300は、プロセッサ311によって装置全体が制御されている。プロセッサ311には、バス317を介してRAM312と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ311は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ311は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはPLD(Programmable Logic Device)である。また、プロセッサ311は、CPU、MPU、DSP、ASIC、PLDのうちの2以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM312は、管理サーバ300の主記憶装置として使用される。RAM312には、プロセッサ311に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に記憶される。また、RAM312には、プロセッサ311による処理に必要な各種データが記憶される。
バス317に接続されている周辺機器としては、HDD313、入出力信号インタフェース314、記憶媒体インタフェース315および通信インタフェース316がある。
HDD313は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD313は、管理サーバ300の補助記憶装置として使用される。HDD313には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが記憶される。なお、HDD313に限らず、SSD(Solid State Drive)を使用することもできる。なお、補助記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
入出力信号インタフェース314には、入出力デバイス318が接続されている。入出力デバイス318は、入力デバイスと出力デバイスを含む。入力デバイスの一例として、キーボードや、マウスや、タッチパネル等がある。また、出力デバイスの一例には、モニタや、ディスプレイや、液晶表示や、各種パネル表示装置や、スピーカー等の音声出力装置がある。
入出力信号インタフェース314は、キーボードやマウスから送られてくる信号をプロセッサ311に送信する。なお、マウスは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボール等がある。
入出力デバイス318の出力デバイスは、プロセッサ311からの命令に従って、画像をモニタ画面に表示させる。モニタとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等がある。
記憶媒体インタフェース315は、磁気やレーザ等を利用して記憶媒体319に記録されたデータの読み取りや書き込みを行う。また、記憶媒体インタフェース315は、半導体メモリ等の記憶媒体に記録されたデータの読み取りを行うものであってもよい。記憶媒体319とは、たとえば、光ディスクや、フラッシュメモリ等の半導体メモリ等を含む。光ディスクは、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc − Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。
記憶媒体インタフェース315は、管理サーバ300に周辺機器を接続するための通信インタフェースとしても用いることができる。たとえば、記憶媒体インタフェース315には、メモリ装置やメモリリーダライタを接続することができる。メモリ装置は、記憶媒体インタフェース315との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタは、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。
通信インタフェース316は、データベース320とネットワーク210に接続されている。通信インタフェース316は、他のコンピュータ、記憶装置、または通信機器との間でデータの送受信を行う。データベース320は、各種の情報を記憶するとともに検索や抽出等により情報を利用できるようにしたものであり、ストレージシステム等を用いてもよい。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態の管理サーバ300の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施形態の情報処理装置30も、図4に示した管理サーバ300のハードウェア構成で実現できる。なお、第2の実施形態のATM予約サーバ400、ATM予約装置80も、図4に示した管理サーバ300のハードウェア構成で実現できる。
なお、上記の構成は一例であり、管理サーバ300、ATM予約サーバ400、ATM予約装置80の構成部の組み合わせは適宜決定できる。たとえば、上記構成のうち必要のないものを削除するとしてもよいし、ATM予約装置80の場合にはカードや通帳を読み取るスキャナを加えてもよい。
管理サーバ300、ATM予約サーバ400、ATM予約装置80は、たとえばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。管理サーバ300、ATM予約サーバ400、ATM予約装置80に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。たとえば、管理サーバ300、ATM予約サーバ400、ATM予約装置80に実行させるプログラムをHDD313に記憶しておくことができる。プロセッサ311は、HDD313内のプログラムの少なくとも一部をRAM312にロードし、プログラムを実行する。また、管理サーバ300、ATM予約サーバ400、ATM予約装置80に実行させるプログラムを、光ディスク、メモリ装置、メモリカード等の可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に記憶されたプログラムは、たとえばプロセッサ311からの制御により、HDD313にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ311が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、第2の実施形態のATMについて図5を用いて説明する。図5は、第2の実施形態のATMのハードウェア構成の一例を示す図である。
ATM100は、制御部110と、ディスプレイ120aと、タッチパネル120bと、カード/レシート処理ユニット130aと、通帳処理ユニット140aと、硬貨処理ユニット150aと、紙幣処理ユニット160aと、テンキー処理ユニット170aと、対人センサ制御ユニット180aとを有する。
制御部110は、プロセッサ111、RAM112、第1HDD113a、第2HDD113b、外部通信インタフェース114、表示処理ユニット115、タッチパネル処理ユニット116およびI/O(Input/Output)制御部117を有し、各々がバス118を介して接続されている。
プロセッサ111は、ATM100の全体動作を制御する。プロセッサ111は、たとえばCPU、MPU等である。RAM112には、プロセッサ111に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM112には、プロセッサ111による処理に必要な各種データが格納される。
第1HDD113aおよび第2HDD113bには、OSやアプリケーションプログラムや取引履歴情報等を格納できる。第1HDD113aと、第2HDD113bとは、システム保護のために二重化されているが、いずれか一方のみで構成することもできる。また、第1HDD113aと第2HDD113bは、SSD(Solid State Drive)等他の記憶装置でも代用可能である。
外部通信インタフェース114は、外部のネットワーク210に接続され、管理サーバ300等との間でデータの送受信を行う。また、外部通信インタフェース114は、管理サーバ300へ暗証番号や取引情報等を送受信できる。
表示処理ユニット115には、ディスプレイ120aが接続される。ディスプレイ120aは、タッチパネル120bとともに顧客操作部120を構成する。表示処理ユニット115は、プロセッサ111の制御の下に、操作案内等の各種情報をディスプレイ120aの画面に表示させる。なお、図示を略すが、ATM100は、表示処理ユニット115だけでなく、音声処理ユニットを備えてもよい。音声処理ユニットには、受話器やイヤホン等音声出力可能な機器が接続される。音声処理ユニットは、顧客操作部120に付随して構成されてもよい。音声処理ユニットは、プロセッサ111の制御の下に、操作案内等の各種の情報を音声ガイダンスで受話器等に出力させる。
タッチパネル処理ユニット116には、タッチパネル120bが接続される。タッチパネル120bは、ディスプレイ120aの上層に形成される。タッチパネル処理ユニット116は、顧客の指がタッチパネル120bに接触あるいは接近した画面上の位置を検出し、プロセッサ111に通知する。
I/O制御部117には、カード/レシート処理ユニット130a、通帳処理ユニット140a、硬貨処理ユニット150a、紙幣処理ユニット160a、テンキー処理ユニット170aおよび対人センサ制御ユニット180aが接続される。I/O制御部117は、プロセッサ111の制御の下に、接続する各部にプロセッサ111からの指示を通知するとともに、各部から取得した情報をバス118経由でプロセッサ111に送る。
カード/レシート処理ユニット130aは、カード/レシート部130に設けられ、カードの取り込みと排出、およびレシートや整理券の排出を制御する。また、カード/レシート処理ユニット130aは、取り込んだカードに付された磁気で記録された情報(口座番号等)を読み込む。また、カード/レシート処理ユニット130aは、印刷等を行う機能も備えており、文字や図形を印刷することが可能である。カード/レシート処理ユニット130aは、カードの排出だけでなく、取引内容を印刷した明細票や整理券番号を印刷した整理券を排出することが可能である。
通帳処理ユニット140aは、通帳処理部140に設けられ、通帳の取り込みと排出を制御する。また、通帳処理ユニット140aは、取り込んだ通帳に付された磁気で記録された情報(口座番号等)を読み込む。また、通帳処理ユニット140aは、通帳に印字を行う機能も備えており、通帳の記帳が可能である。
硬貨処理ユニット150aは、硬貨処理部150に設けられ、プロセッサ111の指示に従って硬貨の入出金と、扉の開閉とを制御する。紙幣処理ユニット160aは、紙幣処理部160に設けられ、プロセッサ111の指示に従って紙幣の入出金と、扉の開閉とを制御する。
テンキー処理ユニット170aは、テンキー入力部170に設けられ、顧客が押下したボタンの情報を出力する。顧客が押下したボタンの情報には、暗証番号、金融取引で用いる情報等を含めてもよい。対人センサ制御ユニット180aは、人の接近を検知する対人センサを制御し、ATM100に顧客が近付いたことを検出する。なお、対人センサについては、図示を省略する。
可搬型記録媒体190は、たとえば、DVDやCD等の記録媒体である。可搬型記録媒体190は、取引履歴情報等を格納できる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、上記の構成は一例であり、ATM100の構成部の組み合わせは適宜決定できる。上記構成のうち必要のないものを削除するとしてもよいし、たとえば、手のひら静脈や指静脈を用いた生体認証部や非接触ICに対応する非接触IC部等を加えることもできる。なお、ATM100a,100b,100c,100d,100e、第1の実施形態に示した取引装置20もATM100と同様のハードウェアにより実現できる。
次に、第2の実施形態の取引システムの機能例について図6を用いて説明する。図6は、第2の実施形態の取引システムの機能例を示す図である。
ATM予約サーバ400は、制御部410および記憶部450を有する。なお、ATM予約サーバ400は、システム管理者からの入力を受け付ける入力受付部や、画面を表示する表示部等も有するが図示を省略する。
制御部410は、ATM予約サーバ400が備えるプロセッサにより機能が実現される。具体的には、プロセッサは、RAMに記憶されたプログラムを実行することで制御部410の機能を実現する。制御部410は、顧客情報に対応する利用予約の問い合わせを管理サーバ300から受け付ける。制御部410は、記憶部450に記憶した予約情報に基づき、顧客情報に対応する利用予約について応答する。顧客情報は、顧客を特定可能な情報であり、たとえば、金融機関の支店番号および口座番号等である。
記憶部450は、ATM予約サーバ400が備えるRAMの記憶領域やHDDの記憶領域を用いて実現される。記憶部450は、予約情報および操作予測情報を記憶する。
予約情報は、ATM予約サーバ400がATM予約装置80から受信した利用予約の情報と、利用予約で予約された操作が行われたか否かを示す情報とを含む情報である。予約情報は、後で図10を用いて説明する。
操作予測情報は、過去のATM100の操作や運用状態から、現在のATM100の操作や運用状態を予測した情報である。なお、操作予測情報は、過去の同月の実績データにその他のデータ(曜日別の操作実績データ、給料日直後の操作実績データ、カード決済日等の特定の日の実績データ)を適用して求めることができる。操作予測情報は、後で図11を用いて説明する。
管理サーバ300は、制御部310および記憶部350を有する。なお、管理サーバ300は、システム管理者からの入力を受け付ける入力受付部や、画面を表示する表示部等も有するが図示を省略する。
制御部310は、管理サーバ300が備えるプロセッサ311により機能が実現される。具体的には、プロセッサ311は、RAM312に記憶されたプログラムを実行することで制御部310の機能を実現する。
制御部310は、顧客情報、取引情報、暗証番号等をATM100から受け付ける。また、制御部310は、顧客情報に対応する利用予約をATM予約サーバ400に問合せ、利用予約が行われている場合、利用予約が行われた時点における手数料を算出する。制御部310は、受け付けた顧客情報に対する認証処理および取引処理を行い、算出した手数料とともにATM100に応答する。また、制御部310は、各ATMの状態の変化に応じて、利用予約を行った顧客に対して情報を報知する。
記憶部350は、管理サーバ300が備えるRAM312の記憶領域やHDD313の記憶領域を用いて実現される。記憶部350は、ATM管理情報および顧客情報を記憶する。ATM管理情報は、各ATMについての運用状態、手数料、休止および保守について管理する情報である。ATM管理情報は、後で図8を用いて説明する。顧客管理情報は、金融機関を利用する顧客を管理する情報である。顧客管理情報は、後で図9を用いて説明する。
ATM予約装置80は、制御部81、読取部82および記憶部85を有する。なお、ATM予約装置80は、顧客から予約情報の入力を受け付ける入力受付部や、予約画面や予約した結果を表示する表示部等も有するが図示を省略する。入力受付部は、キーボードやタッチパネル等の入力装置で構成される。表示部は、ディスプレイ等の表示装置で構成される。
制御部81は、ATM予約装置80が備えるプロセッサにより機能が実現される。具体的には、プロセッサは、RAMに記憶されたプログラムを実行することで制御部81の機能を実現する。
読取部82は、カードリーダーや通帳の磁気情報を読み取るスキャナ等を用いて実現される。読取部82は、媒体(カード、通帳)から口座番号を読み取る。顧客は、読取部82に持参した媒体を読み取らせ、ATM100の利用予約を行う。
記憶部85は、RAMの記憶領域やHDDの記憶領域を用いて実現される。記憶部85は、ATM設置情報を記憶する。ATM設置情報は、設置されたATM100を識別する情報である。ATM設置情報は、後で図7を用いて説明する。
制御部81は、顧客から受け付けた利用予約の情報をATM予約サーバ400に送信する。
ATM100は、制御部110、ディスプレイ120a、タッチパネル120bおよびカード/レシート処理ユニット130aを有する。なお、ATM100は、通帳処理ユニット140a等のその他の機能も有するが図示を省略する。
制御部110は、ATM100が備えるプロセッサ111により機能が実現される。具体的には、プロセッサ111は、RAM112に記憶されたプログラムを実行することで制御部110の機能を実現する。
ディスプレイ120aは、取引操作や入力指示等を表示する。顧客は、ディスプレイ120aに表示された画面を目視で確認する。タッチパネル120bは、顧客からの入力を受け付ける。顧客は、タッチパネル120bを介して取引を選択し、暗証番号等の入力を行う。カード/レシート処理ユニット130aは、顧客から挿入されるカードの顧客情報を読み取る。
制御部110は、カードから読み取った顧客情報や、入力された暗証番号や取引情報を管理サーバ300に送信する。また、制御部110は、取引の可否や手数料の金額についての応答を管理サーバ300から受信する。
次に、第2の実施形態のATM設置情報について図7を用いて説明する。図7は、第2の実施形態のATM設置情報の一例を示す図である。
ATM設置情報86は、設置されたATM100を識別する情報である。ATM設置情報86は、システム管理者等によって予め登録される情報である。ATM設置情報86は、記憶部85に記憶される情報である。
ATM設置情報86は、ATM設置場所とATM識別情報との項目を含む。ATM設置場所の項目には、ATM100が設置された場所を示す情報が登録される。ATM識別情報の項目には、ATM100を一意に特定する情報が登録される。
たとえば、ATM設置情報86には、ATM設置場所が「A町支店」、ATM識別情報が「01」という情報が登録される。これは、「A町支店」に存在する店舗のATM利用エリア61に、「01」で識別されるATM100が設置されていることを示す。
なお、ATM設置情報86は、原則としてATM予約装置80が存在するATM利用エリア61に設置されたATM100を識別する情報であるが、近隣に存在するATM100を識別する情報を含むものであってもよい。
次に、第2の実施形態のATM管理情報について図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態のATM管理情報の一例を示す図である。
ATM管理情報351は、各ATMについての運用状態、手数料、休止および保守について管理する情報である。ATM管理情報351は、記憶部350に記憶される情報である。
ATM管理情報351は、ATM設置場所、ATM識別情報、ATM内残額(万円)、ATM内警告額(万円)、時間外情報A、時間外情報B、休止時刻、保守予定、予約縮退時間(分)および状態の項目を含む。項目のうち、ATM内残額および状態の項目は、ATM予約サーバ400から情報を取得して設定する情報である。なお、ATM予約サーバ400は、各ATMから残高の情報や状態の情報を収集する。
項目のうち、ATM内残額および状態以外の項目は、システム管理者等によって予め登録される情報である。
ATM設置場所の項目には、ATM100が設置された場所を示す情報が登録される。ATM識別情報の項目には、ATM100を一意に特定する情報が登録される。ATM内残額の項目には、ATM100の内部に存在する現金の金額が登録される。なお、ATM内残額の単位は「万円」である。ATM内警告額の項目には、ATM100の内部に存在する現金が少なくなった場合に警告する閾値(下限の閾値)となる金額が登録される。なお、ATM内警告額の単位は「万円」である。また、図8においては、一例として下限の閾値となる金額を示すが、上限の閾値も併せて設定してもよい。ATM内警告額において、下限の閾値を設定することで出金不足を事前に回避する。また、ATM内警告額において、上限の閾値を設定することでオーバーフローが発生することを事前に回避することができる。
時間外情報A、時間外情報Bの項目には、それぞれ開始、終了、手数料の項目を含む。開始の項目には、時間外手数料が発生する時間帯の開始時間が登録される。終了の項目には、時間外手数料が発生する時間帯の終了時間が登録される。手数料の項目には、開始から終了までの時間帯においてATM100を利用することで徴収される手数料が登録される。なお、ATM管理情報351は、時間外手数料が発生する時間帯を2つ(時間外情報A、時間外情報B)示すが、これは一例に過ぎない。ATM管理情報351において、1つまたはN個の時間外情報(時間外情報A,…,時間外情報N)の項目を含めることができる。また、1つ以上の時間外情報について、時間外情報と記載する。
休止時刻の項目には、開始、終了の項目を含む。開始の項目には、ATM100の運転を休止する時間帯の開始時間が登録される。終了の項目には、ATM100の運転を休止する時間帯の終了時間が登録される。保守予定の項目には、年月日、時刻の項目を含む。年月日の項目には、ATM100の保守を実施する年月日が登録される。時刻の項目には、ATM100の保守を実施する時刻が登録される。予約縮退時間の項目には、ATM100が運転を休止する前に機能を縮退させる時間が登録される。状態の項目には、ATM100の運転状態が登録される。たとえば、状態の項目には、「休止中」または「稼動中」が登録される。
たとえば、ATM管理情報351には、ATM設置場所が「A町支店」、ATM識別情報が「01」、ATM内残額が「300」、ATM内警告額が「50」、時間外情報Aについて開始が「7:00」、終了が「8:29」、手数料が「108」という情報が登録される。また、時間外情報Bについて開始が「18:00」、終了が「19:59」、手数料が「216」、休止時刻について開始が「20:00」、終了が「6:59」という情報が登録される。また、保守予定について年月日が「2017/7/5」、時刻が「23:00」、予約縮退時間が「10」、状態が「休止中」という情報が登録される。
これは、「A町支店」に存在する店舗のATM利用エリア61に、「01」で識別されるATMが設置されていることを示す。ここで、「01」で識別されるATMがATM100aであるものとする。また、ATM100aの内部に存在する現金の金額が「300」万円であり、ATM100aの内部に存在する現金が少なくなった場合に警告する閾値(下限の閾値)となる金額が「50」万円であることを示す。また、時間外情報Aにおいて時間外手数料が発生する時間帯の開始時間が「7:00」であり、時間外情報Aにおいて時間外手数料が発生する時間帯の終了時間が「8:29」であり、時間外手数料が「108」円であることを示す。また、時間外情報Bにおいて時間外手数料が発生する時間帯の開始時間が「18:00」であり、時間外情報Bにおいて時間外手数料が発生する時間帯の終了時間が「19:59」であり、時間外手数料が「216」円であることを示す。また、ATM100aの運転を休止する時間帯の開始時間が「20:00」であり、ATM100aの運転を休止する時間帯の終了時間が「6:59」であることを示す。また、ATM100aの保守を実施する年月日が「2017年7月5日」であり、ATM100の保守を実施する時刻が「23:00」であることを示す。ATM100aの保守を実施する前にATM100の機能を縮退させる時間が「10」分であり、ATM100aの運転状態が「休止中」であることを示す。
次に、第2の実施形態の顧客管理情報について図9を用いて説明する。図9は、第2の実施形態の顧客管理情報の一例を示す図である。
顧客管理情報352は、金融機関を利用する顧客を管理する情報である。顧客管理情報352は、記憶部350に記憶される情報である。顧客管理情報352は、金融機関番号、支店番号、口座番号、暗証番号、口座残高およびATM予約設定情報の項目を含む。
金融機関番号の項目には、顧客の口座を有する金融機関を識別する情報が登録される。支店番号の項目には、金融機関の支店を識別する情報が登録される。口座番号の項目には、顧客の口座を識別する情報が登録される。暗証番号の項目には、顧客が金融取引を行う際に本人確認のために用いる暗証番号が登録される。
口座残高の項目には、顧客の口座の残高が登録される。ATM予約設定情報の項目には、顧客がATM予約装置80を介して利用予約を行う際に用いる情報が登録される。ATM予約設定情報の項目には、情報有無、ID(Identification)、パスワード、連絡先の項目を含む。ID、パスワード、連絡先の項目に登録される情報は、顧客が所持する携帯端末等で予め登録した情報であってもよい。また、ID、パスワード、連絡先の項目に登録される情報は、顧客がATM予約装置80で入力した情報を、管理サーバ300がATM予約サーバ400を介して受け付けて記憶部350に記憶してもよい。また、ID、パスワード、連作先の項目に登録される情報は、顧客がATM予約装置80で入力した情報を、管理サーバ300がATM予約サーバ400を介して受け付けて記憶部350に記憶してもよい。
情報有無の項目には、ATM予約設定情報が登録されたか否かを示す情報が登録される。たとえば、ATM予約設定情報が登録された場合に「有」、登録されていない場合に「無」が登録される。IDの項目には、ATM100の利用予約を行う顧客を識別する情報が登録される。パスワードの項目には、顧客がATM100の利用予約を行う際に本人確認のために用いるパスワードが登録される。連絡先の項目には、ATM100の利用予約を行う顧客の連絡先が登録される。管理サーバ300は、ATM100の運転状況等を顧客の連絡先に報知することにより、顧客をATM100に誘導したり、ATM100の利用上の注意を喚起したりできる。
たとえば、顧客管理情報352には、金融機関番号が「9990」、支店番号が「001」、口座番号が「123456」、暗証番号が「3210」、口座残高が「1,000,000」という情報が登録される。また、ATM予約設定情報について情報有無が「有」、IDが「user01」、パスワードが「pass101」、連絡先が「A@abc.co.jp」という情報が登録される。
これは、顧客の口座を有する金融機関を識別する情報が「9990」であり、支店番号が「001」であり、口座番号が「123456」であることを示す。また、この口座番号に対応する顧客の暗証番号が「3210」であり、口座残高が「1,000,000」円であることを示す。また、この口座番号に対応する顧客は、ATM予約情報を保持し(「有」)、ATM100の利用予約を行う際のIDが「user01」、パスワードが「pass101」、連絡先が「A@abc.co.jp」であることを示す。
次に、第2の実施形態の予約情報について図10を用いて説明する。図10は、第2の実施形態の予約情報の一例を示す図である。
予約情報451は、ATM予約サーバ400がATM予約装置80から受信した利用予約の情報と、利用予約で予約された操作が行われたか否かを示す情報とを含む情報である。また、予約情報451は、いつ、どこに設置されたATMにおいて、どの顧客が、どのような操作を予約したか、予約された操作が実行されたか否かを示す情報である。予約情報451は、記憶部450に記憶される情報である。ATM予約サーバ400は、所定の時間(たとえば、24時間)、操作状況が変更されない予約情報451のエントリについて消去することができる。
予約情報451は、予約番号、予約日時、予約場所、支店番号、口座番号、予約操作回数、入出金予定額、操作状況の項目を含む。なお、金融機関番号も含めることができるが、図示を省略する。他行の顧客も予約可能とする場合、予約情報451に金融機関番号を含める。予約の対象者を自行の顧客のみとする場合、金融機関番号は不要となる。また、予約の対象者を自行の顧客のみとする場合、ATM予約装置80において「他行のお客様はATMの予約ができません」等の表示をして利用者に報知する。
予約番号の項目には、利用予約の各エントリを識別する情報が登録される。予約日時の項目には、顧客がATM予約装置80を操作し、ATM100の利用予約を行った年月日時分が登録される。予約場所の項目には、顧客が操作したATM予約装置80が設置されている場所を識別する情報が登録される。支店番号の項目および口座番号の項目は、図9の説明と同様である。
予約操作回数の項目には、顧客がATM予約装置80を介して入力した利用予約の情報に関し、予定しているATM100に対する操作の回数が登録される。予約操作回数の項目には、残高照会、引出、記帳、振込、振替、その他の項目を含む。残高照会の項目には、顧客がATM100において残高照会を行う予定の回数が登録される。引出の項目には、顧客がATM100において引出を行う予定の回数が登録される。記帳の項目には、顧客がATM100において通帳の記帳を行う予定の回数が登録される。振込の項目には、顧客がATM100において振込を行う予定の回数が登録される。
振替の項目には、顧客がATM100において振替を行う予定の回数が登録される。その他の項目には、顧客がATM100において、残高照会、引出、記帳、振込、振替、以外の操作を行う予定の回数が登録される。入出金予定額(万円)の項目には、入金、出金の項目を含む。入金の項目には、顧客がATM100において入金を行う予定の金額が登録される。出金の項目には、顧客がATM100において出金を行う予定の金額が登録される。操作状況の項目には、予約番号で特定されるエントリについて、顧客が利用予約したエントリについて操作済みであるか否かが登録される。顧客が、予約番号で特定されるエントリを顧客が操作済みである場合「済」、操作済みでない場合「未」が登録される。
たとえば、予約情報451には、予約番号が「1005」、予約日時が「2017/7/5 17:45」、予約場所が「A町支店」、支店番号が「001」、口座番号が「123456」、という情報が登録される。また、予約情報451には、予約操作回数について残高照会が「0」、引出が「1」、記帳が「0」、振込が「0」、振替が「0」、その他が「0」、入出金予定額について入金が「0」、出金が「25」、操作状況が「未」という情報が登録される。
これは、予約番号「1005」で示されるエントリが、予約日時が「2017年7月5日17時45分」であり、顧客が利用予約を行ったATM予約装置80の設置場所が「A町支店」であることを示す。また、支店番号「001」および口座番号「123456」は、利用予約をした顧客の口座に対応する支店番号と口座番号である。また、顧客は、利用予約の際に「引出」を「1」回行う予定であることを予約し、その他の取引は利用予約を行っていないことを示す。また、顧客は、利用予約を行った際に「25」万円を出金予定の金額として入力したことを示す。また、予約番号「1005」のエントリの内容は、まだ顧客が操作を行っていない(操作状況「未」)ことを示す。
次に、第2の実施形態の操作予測情報について図11を用いて説明する。図11は、第2の実施形態の操作予測情報の一例を示す図である。
操作予測情報452は、過去のATM100の操作や運用状態から、現在のATM100の操作や運用状態を予測した情報である。操作予測情報452は、記憶部450に記憶される情報である。
操作予測情報452は、ATM設置場所ごとの情報である。なお、操作予測情報452は、ATM利用エリア61ごとや金融機関の支店ごとの情報であってもよい。操作予測情報452は、一例として、ATM設置場所「A町支店」についての情報を示す。
操作予測情報452は、操作年月日、操作時刻範囲、操作予測時間(秒)、入出金予定額(万円)、予測待ち人数の項目を含む。
操作年月日の項目には、操作予測の対象となる年月日が登録される。操作時刻範囲の項目には、開始、終了の項目を含む。開始の項目には、操作予測の対象となる時間帯の開始時刻が登録される。終了の項目には、操作予測の対象となる時間帯の終了時刻が登録される。
操作予測時間の項目には、顧客がATM100において操作を行う際に必要と予測される時間が登録される。登録するデータとして、過去の対応する月日や曜日(たとえば、2017年7月の第1水曜日の場合には、2016年7月の第1水曜日)の同一の操作、同一時間帯の操作時間の平均値等を用いることができる。操作予測時間の単位は、秒である。
操作予測時間の項目には、残高照会、引出、入金、記帳、振込、振替、その他、1人平均の項目を含む。残高照会の項目には、顧客がATM100において残高照会を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。引出の項目には、顧客がATM100において引出を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。入金の項目には、顧客がATM100において入金を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。記帳の項目には、顧客がATM100において記帳を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。振込の項目には、顧客がATM100において振込を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。振替の項目には、顧客がATM100において振替を行う際に操作に必要と予測される時間が登録される。その他の項目には、顧客がATM100において、残高照会、引出、入金、記帳、振込、振替以外の操作に必要と予測される時間が登録される。1人平均の項目には、ATM100において操作を行う際に必要と予測される顧客1人あたりの平均時間が登録される。
入出金予定額の項目には、顧客がATM100において出金を行う際に、入出金すると予測される金額が登録される。入出金予定額の項目に登録するデータとして、過去の対応する月日や曜日(たとえば、2017年7月の第1水曜日の場合には、2016年7月の第1水曜日)の同一時間帯の入金金額および出金金額の平均値等を用いることができる。金額の単位は、万円である。
入出金予定額の項目には、入金、出金の項目を含む。入金の項目には、顧客がATM100において入金を行う際に入金すると予測される金額が登録される。出金の項目には、顧客がATM100において出金を行う際に出金すると予測される金額が登録される。
予測待ち人数の項目には、ATM設置場所において(または、ATM利用エリア61や支店において)、ATM100の利用を待つ顧客数として予想される人数が登録される。予測待ち人数の項目に登録するデータとして、過去の対応する月日や曜日の監視カメラの映像の分析結果や、ATM予約装置80のログデータを用いることができる。さらに、過去のデータに金融機関の係員による予測データ等を適用したものを用いてもよい。
予測待ち人数の項目には、予約無し、予約有りの項目を含む。予約無しの項目には、ATM予約装置80で予約を行わずにATM100の利用を待つ顧客数として予想される人数が登録される。予約有りの項目には、ATM予約装置80で予約を行う顧客数として予想される人数が登録される。
たとえば、操作予測情報452には、ATM設置場所が「A町支店」、操作年月日が「2017/7/5」、操作時刻範囲について開始が「17:00」、終了が「17:29」という情報が登録される。また、操作予測時間について残高照会が「60」、引出が「120」、入金が「120」、記帳が「200」、振込が「250」、振替が「180」、その他が「180」、1人平均が「180」という情報が登録される。また、入出金予定額について入金が「0」、出金が「3」、予測待ち人数について予約無しが「4」、予約有りが「0」という情報が登録される。
これは、ATM設置場所が「A町支店」のATM利用エリア61について、「2017年7月5日」に、「17:00」から「17:29」まで時間帯における操作予測のエントリであることを示す。また、残高照会に「60」秒、引出に「120」秒、入金に「120」秒、記帳に「200」秒、振込に「250」秒、振替に「180」秒、その他の処理に「180」秒、1人平均「180」秒の時間がかかることが予測されることを示す。また、入金に「0」万円、出金に「3」万円、予約無しの待ち顧客数が「4」人、予約有りの待ち顧客数が「0」人と予測されることを示す。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が実行するATM予約受付処理について図12を用いて説明する。図12は、第2の実施形態のATM予約受付処理のフローチャートを示す図である。
ATM予約受付処理は、ATM予約装置80が顧客からATM100の利用予約を受け付ける処理である。ATM予約装置80は、取引システムが起動した場合にATM予約受付処理を実行する。
[ステップS11]制御部81は、現在の日時情報を取得する。たとえば、制御部81は、OSが提供する日付および時間情報を取得する関数を実行することで、現在の日時情報を取得できる。
[ステップS12]制御部81は、記憶部85からATM設置情報86を読み出し、設置されたATMの情報を取得する。制御部81は、設置されたATMに対応するATM管理情報を管理サーバ300に要求する。
[ステップS13]制御部81は、管理サーバ300からATM管理情報351を取得する。制御部81は、ATM管理情報351から設置されたATMに対応する情報を取得できる。
[ステップS14]制御部81は、ATM設置情報86に登録されたATMの情報をATM管理情報351から読み出す。
[ステップS15]制御部81は、現在の日時情報とステップS14で読み出したATM管理情報351とを比較し、現在時刻から時間外手数料の開始時刻まで予約縮退時間の範囲内か否かを判定する。たとえば、現在の日時情報に含まれる現在時刻が「17:55」であり、時間外情報の開始が「18:00」であり、予約縮退時間が「10」分である場合について説明する。この場合、制御部81は、時間外手数料が発生する時間帯の開始時間まで残り5分であり、現在時刻が手数料の開始時刻まで予約縮退時間「10」分の範囲内であると判定する。
制御部81は、現在時刻が予約縮退時間の範囲内でないと判定する場合、ステップS16にすすむ。制御部81は、現在時刻が予約縮退時間の範囲内であると判定する場合、ステップS17にすすむ。
[ステップS16]制御部81は、通常予約画面をディスプレイ等の表示部に表示する。通常予約画面は、現在時刻から時間外手数料の開始時刻までの時間が予約縮退時間の範囲外の場合にATM予約装置80の表示部に表示される画面である。通常予約画面は、後で図13を用いて説明する。
[ステップS17]制御部81は、縮退予約画面をディスプレイ等の表示部に表示する。縮退予約画面は、現在時刻から時間外手数料の開始時刻までの時間が予約縮退時間の範囲内の場合にATM予約装置80の表示部に表示される画面である。縮退予約画面は、後で図14を用いて説明する。
[ステップS18]制御部81は、予約入力を受け付けたか否かを判定する。具体的には、制御部81は、ATM予約装置80が備える読取部82や入力受付部を介して、顧客の利用予約の入力の受け付けやカードや通帳のスキャンを行ったか否かを判定する。
制御部81は、予約入力を受け付けたと判定する場合、ステップS19にすすむ。制御部81は、予約入力を受け付けていないと判定する場合、ステップS11にすすみ、再度、現在時刻に応じた予約画面の表示を行う。
[ステップS19]制御部81は、ATM設置情報86とステップS18で顧客から受け付けた入力情報と入力時刻とをATM予約サーバ400に送信する。なお、制御部81は、ATM予約装置80を識別する情報(識別番号等)もATM予約サーバ400に送信する。
[ステップS20]制御部81は、ATM予約サーバ400から予約受付情報を受信する。予約受付情報は、ステップS19で送信した利用予約に関する情報に応じて、ATM予約サーバ400が作成する情報である。予約受付情報は、後で図18を用いて説明する。
[ステップS21]制御部81は、予約受付情報を予約結果画面としてディスプレイ等の表示部に表示し、処理を終了する。予約結果画面には、たとえば、通常予約結果画面、誘導予約結果画面、警告予約結果画面がある。通常予約結果画面は、後で図15を用いて説明する。誘導予約結果画面は、後で図16を用いて説明する。警告予約結果画面は、後で図17を用いて説明する。
なお、制御部81は、予約受付情報を表示部に所定時間表示した後、または、顧客から表示内容を確認した旨の入力を受け付けた場合、ステップS11にすすみ、現在時刻に応じた予約画面表示(顧客からの利用予約の受付待ち画面の表示)を行うことができる。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が表示する通常予約画面について図13を用いて説明する。図13は、第2の実施形態の通常予約画面の一例を示す図である。
通常予約画面500は、ATM予約受付処理のステップS16においてATM予約装置80によって表示される画面である。通常予約画面500は、ATM予約装置80が備える表示部に表示される画面である。ATM予約装置80は、表示部に通常予約画面500を表示するとともに、読取部82および入力受付部によって顧客からの入力を受け付ける。
通常予約画面500は、予約方法入力領域501、操作内容入力領域502、操作詳細入力領域503、予約ボタン504を含む。
予約方法入力領域501は、顧客からATM100の利用予約の予約方法の入力を受け付ける領域である。予約方法として、キャッシュカードまたは通帳を用いて予約する方法と、ID・パスワードを入力して予約する方法とがある。顧客は、ATM予約装置80が備える入力受付部からいずれかの予約方法を入力し、予約方法に応じた入力を行う。たとえば、顧客は、カードまたは通帳での予約を選択した場合、ATM予約装置80が備える読取部82によってカードをスキャンする。
操作内容入力領域502は、顧客からATM100で行う予定の操作内容の入力を受け付ける領域である。操作内容として、引出、その他、詳細未定、の3つを選択できるが、これは一例であり、別の項目であってもよい。顧客は、操作内容として引出を選択した場合、引出予定金額を入力できる。
操作詳細入力領域503は、操作内容入力領域502で入力した内容以外の項目について、顧客から入力を受け付ける領域である。操作内容として、残高照会、通帳記帳、振替、振込、その他の項目について回数の入力を受け付ける。なお、これは一例であり、別の項目であってもよい。
予約ボタン504は、顧客から予約を実行する旨の入力を受け付けるボタンである。ATM予約装置80は、予約ボタン504の押下を検知し、通常予約画面500で入力された情報をATM予約サーバ400に送信する。
このように、取引システム200は、通常予約画面500で事前に操作内容を受け付けることにより、顧客が操作に必要とする時間を予め計算し、顧客の待ち時間や顧客が操作を開始する時間が休止時間に及ぶか否かを確認することができる。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が表示する縮退予約画面について図14を用いて説明する。図14は、第2の実施形態の縮退予約画面の一例を示す図である。
縮退予約画面510は、ATM予約受付処理のステップS17においてATM予約装置80によって表示される画面である。縮退予約画面510は、ATM予約装置80が備える表示部に表示される画面である。ATM予約装置80は、表示部に縮退予約画面510を表示するとともに、読取部82および入力受付部によって顧客からの入力を受け付ける。
縮退予約画面510は、予約方法入力領域511、予約方法説明領域512、予約ボタン513を含む。
予約方法入力領域511は、顧客からATM100の利用予約の予約方法の入力を受け付ける領域である。予約方法として、キャッシュカードまたは通帳を用いて予約する方法と、ID・パスワードを入力して予約する方法とがある。顧客は、ATM予約装置80が備える入力受付部からいずれかの予約方法を入力し、予約方法に応じた入力を行う。たとえば、顧客は、カードまたは通帳での予約を選択した場合、ATM予約装置80が備える読取部82によってカードをスキャンする。
予約方法説明領域512は、予約方法を説明する領域である。たとえば、予約方法説明領域512は、「・キャッシュカードでの予約は、カードをスキャンしてください。・通帳での予約は、磁気をスキャンしてください。・ID・パスワードでの予約は、入力欄に入力してください。」等の文言や、操作方法の図解説明等を表示する領域である。
予約ボタン513は、顧客から予約を実行する旨の入力を受け付けるボタンである。ATM予約装置80は、予約ボタン504の押下を検知し、通常予約画面500で入力された情報をATM予約サーバ400に送信する。
このように、ATM予約装置80は、休止時間が迫った場合、通常予約画面500から縮退予約画面510に切り替えることで、顧客が入力に必要とする時間を短縮することができる。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が表示する通常予約結果画面について図15を用いて説明する。図15は、第2の実施形態の通常予約結果画面の一例を示す図である。
通常予約結果画面520は、ATM予約受付処理のステップS21においてATM予約装置80によって表示される画面である。通常予約結果画面520は、ATM予約装置80が備える表示部に表示される画面である。ATM予約装置80は、表示部に通常予約結果画面520を表示するとともに、入力受付部によって顧客からの入力を受け付ける。
通常予約結果画面520は、予約結果表示領域521、利用条件表示領域522、確認ボタン523を含む。ATM予約装置80は、ATM予約サーバ400から受信した情報に応じて、予約結果表示領域521および利用条件表示領域522を表示する。
予約結果表示領域521は、予約結果を表示する領域である。たとえば、予約結果表示領域521は、たとえば「予約結果 お客さまのATMご利用の予約を受け付けました。」等の文言を表示する。
利用条件表示領域522は、ATMを利用する条件を表示する領域である。たとえば、利用条件表示領域522は、たとえば「ATMご利用手数料 0円 ATM休止予定時刻 23時00分」等の文言を表示する。
確認ボタン523は、顧客から通常予約結果画面520を確認した旨の入力を受け付けるボタンである。ATM予約装置80は、確認ボタン523の押下を検知し、利用予約の受付を待機する画面に表示部の表示を遷移させる。なお、ATM予約装置80は、確認ボタン523の押下を所定の時間検知しない場合、同様に利用予約の受付を待機する画面に表示を遷移させる。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が表示する誘導予約結果画面について図16を用いて説明する。図16は、第2の実施形態の誘導予約結果画面の一例を示す図である。
誘導予約結果画面530は、ATM予約受付処理のステップS21においてATM予約装置80によって表示される画面である。誘導予約結果画面530は、ATM予約装置80が備える表示部に表示される画面である。ATM予約装置80は、表示部に誘導予約結果画面530を表示するとともに、入力受付部によって顧客からの入力を受け付ける。
誘導予約結果画面530は、予約結果表示領域531、誘導表示領域532、利用条件表示領域533、確認ボタン534を含む。ATM予約装置80は、ATM予約サーバ400から受信した情報に応じて、予約結果表示領域531、誘導表示領域532および利用条件表示領域533を表示する。
予約結果表示領域531は、予約結果表示領域521と同様であるため説明を省略する。利用条件表示領域533は、利用条件表示領域522と同様であるため説明を省略する。確認ボタン534は、確認ボタン523と同様であるため説明を省略する。
誘導表示領域532は、どのATMを利用すべきか顧客を誘導する表示をする領域である。誘導表示領域532は、たとえば「10万円以上の引出は、ATM2号機をご利用ください。ATM2号機は、左から2番目のATMです。」等の文言を表示する。なお、誘導表示領域532に表示される内容は、顧客が利用予約で入力した操作内容や、ATMの運用状態等に応じて、ATM予約サーバ400からATM予約装置80に送信される。
次に、第2の実施形態のATM予約装置が表示する警告予約結果画面について図17を用いて説明する。図17は、第2の実施形態の警告予約結果画面の一例を示す図である。
警告予約結果画面540は、ATM予約受付処理のステップS21においてATM予約装置80によって表示される画面である。警告予約結果画面540は、ATM予約装置80が備える表示部に表示される画面である。ATM予約装置80は、表示部に警告予約結果画面540を表示するとともに、入力受付部によって顧客からの入力を受け付ける。
警告予約結果画面540は、予約結果表示領域541、警告表示領域542、利用条件表示領域543、確認ボタン544を含む。ATM予約装置80は、ATM予約サーバ400から受信した情報に応じて、予約結果表示領域541、警告表示領域542および利用条件表示領域543を表示する。
予約結果表示領域541は、予約結果表示領域521と同様であるため説明を省略する。利用条件表示領域543は、利用条件表示領域522と同様であるため説明を省略する。確認ボタン544は、確認ボタン523と同様であるため説明を省略する。
警告表示領域542は、保守点検や休止等によってATMが利用できないことを顧客に警告および説明する表示をする領域である。警告表示領域542は、たとえば「休止時刻が迫っています。19時50分以降は、ご利用できない場合があります。」等の文言を表示する。なお、警告表示領域542に表示される内容は、顧客が利用予約で入力した操作内容や、ATMの運用状態等に応じて、ATM予約サーバ400からATM予約装置80に送信される。
次に、第2の実施形態のATM予約サーバが実行する予約情報作成処理について図18を用いて説明する。図18は、第2の実施形態の予約情報作成処理のフローチャートを示す図である。
予約情報作成処理は、ATM予約サーバ400がATM予約装置80からATM100の利用予約に関する情報を受信し、受信した利用予約に関する情報に応じて予約受付情報を作成し応答する処理である。ATM予約サーバ400は、ATM予約装置80から利用予約に関する情報を受信した場合に予約情報作成処理を実行する。
[ステップS31]制御部410は、ATM設置情報86、入力情報、入力時刻をATM予約装置80から受信する。なお、制御部410は、ATM予約装置80の識別情報を受信し、複数のATM予約装置80から情報を受信した際に区別することができる。
[ステップS32]制御部410は、ステップS31で受信した情報に基づき、予約情報451を更新する。具体的には、制御部410は、予約情報451について新たな予約番号を昇順に生成し、予約番号に対応するエントリに、ステップS31で受信した情報を登録する。制御部410は、予約情報451について、ATM予約装置80で入力された情報から予約日時、予約情報、支店番号、口座番号を登録する。また、制御部410は、予約情報451について、予約操作回数および入出金予定額の入力情報がない場合は「0」を登録する。また、制御部410は、予約情報451について操作状況の初期値として「未」を登録する。
[ステップS33]制御部410は、管理サーバ300からATM管理情報351を取得する。具体的には、制御部410は、ステップS31で受信したATM設置情報86に対応するATMについてのATM管理情報351を管理サーバ300から取得する。
[ステップS34]制御部410は、ATMの時間外手数料を算出する。具体的には、制御部410は、ステップS31で受信した入力時刻とステップS33で取得したATM管理情報351に含まれる時間外情報とから時間外手数料を算出する。
[ステップS35]制御部410は、ATM予測操作時刻を算出する。ATM予測操作時刻は、利用予約をした顧客がATMの操作ができると予測される時刻である。ATM予測操作時刻は、入力時刻(顧客が利用予約をじた時刻)に待ち時間を加えた時刻となる。
具体的には、制御部410は、予約情報451から予約操作回数を読み出し、操作予測情報452から操作予測時間を読み出し、操作ごとに予約操作回数と操作予測時間との積を求め、操作ごとの積の合計値から待ち時間を求める。この際に、制御部410は、ステップS31で受信した入力時刻が含まれる操作時刻範囲に対応する操作予測時間を用いる。また、制御部410は、ステップS31で受信した入力時刻が含まれる操作時刻範囲について、対応する予約日時の予約操作回数を求める。
なお、制御部410は、予約情報451において予約操作回数の値が全て「0」である場合、操作予測情報452の操作予測時間において「1人平均」の時間と、予約情報451のエントリ数との積を求めて待ち時間を求めることもできる。
なお、これらのATM予測操作時刻の算出方法は一例に過ぎず、その他の方法でATM予測操作時刻を求めてもよい。
[ステップS36]制御部410は、入力時刻においてATMから出金可能か否かを判定する。具体的には、制御部410は、ATM管理情報351のATM内残額がATM内警告額以上の金額である場合、出金可能であると判定する。また、制御部410は、顧客が引出予定金額を入力した場合、ATM内残額が引出予定金額以上であれば出金可能であると判定する。
制御部410は、ATM設置情報86に登録された全てのATMについて出金可能か否かを判定し、1以上のATMが出金可能であれば出金可能と判定する。
制御部410は、出金可能であると判定した場合にステップS38にすすむ。制御部410は、出金可能でないと判定した場合にステップS37にすすむ。
[ステップS37]制御部410は、残額不足の警告情報を作成する。残額不足の警告情報は、予約受付情報に含める情報の1つである。残額不足の警告情報は、ATM内の残額が不足しているため利用予約をしたATM設置場所においてATMの利用ができない旨を顧客に説明する情報である。
[ステップS38]制御部410は、ステップS35で算出したATM予測操作時刻が休止時刻における開始から終了までの時間帯に含まれるか否かを判定する。
制御部410は、ATM予測操作時刻が休止時刻に含まれる場合にステップS39にすすむ。制御部410は、ATM予測操作時刻が休止時刻に含まれない場合にステップS42にすすむ。
[ステップS39]制御部410は、ATM予測操作時刻が保守予定の年月日および時刻に含まれるか否かを判定する。
制御部410は、ATM予測操作時刻が保守予定に含まれる場合にステップS40にすすむ。制御部410は、ATM予測操作時刻が保守予定に含まれない場合にステップS41にすすむ。
[ステップS40]制御部410は、休止の警告情報を作成する。休止の警告情報は、予約受付情報に含める情報の1つである。休止の警告情報は、ATMが休止する予定であるため利用予約をしたATM設置場所においてATMの利用ができない旨を顧客に説明する情報である。また、制御部410は、休止時刻の変更をしない。
[ステップS41]制御部410は、休止時刻を変更する。具体的には、制御部410は、休止時刻の開始が「20:00」であり、保守予定の時刻が「23:00」である場合、休止時刻の開始を「22:30」に変更する。このように、制御部410は、休止時刻を保守予定の時刻に影響のない範囲で変更することで、顧客がATMを利用する時間を延長することができるとともに、保守についても保守予定の通りに実施できる。
[ステップS42]制御部410は、予約受付情報を作成する。制御部410は、算出した時間外手数料、警告情報、休止時刻、ATM内残額がATM内警告額以上のATMの設置情報等を含めた予約受付情報を作成する。予約受付情報は、ATM予約装置80が予約結果画面に表示する情報である。制御部410は、作成した予約受付情報をATM予約装置80に送信し、処理を終了する。
次に、第2の実施形態のATMが実行するATM取引処理について図19を用いて説明する。図19は、第2の実施形態のATM取引処理のフローチャートを示す図である。
ATM取引処理は、ATM100が顧客から取引操作を受け付け、取引の実行を管理サーバ300に要求し、取引の実行結果を出力する処理である。ATM100は、ATM100を利用する顧客を検知した場合に、取引を選択する画面を表示しATM取引処理を実行する。
[ステップS51]制御部110は、対人センサ制御ユニット180aを介し顧客が接近したことを検出した場合に、取引選択画面を顧客操作部120に表示し、顧客に取引を選択させる。取引選択画面は、顧客に実行する取引を選択させる画面である。取引選択画面は、後で図20を用いて説明する。
[ステップS52]制御部110は、タッチパネル処理ユニット116を介して取引選択画面に含まれる取引ボタンのいずれかが押下されたか否かを判定する。制御部110は、取引ボタンのいずれかが押下され、取引が開始された場合にステップS53にすすむ。制御部110は、取引ボタンのいずれも押下されない場合にステップS51にもどる。
[ステップS53]制御部110は、カード/レシート処理ユニット130a又は通帳処理ユニット140aを介し、ステップS52で押下された取引ボタンに応じて媒体(カード又は通帳)を受付する。たとえば、制御部110は、ステップS52において記帳が選択された場合、通帳を媒体として受付する。また、制御部110は、ステップS52において引出が選択された場合、カードを媒体として受付する。
[ステップS54]制御部110は、取引入力画面を顧客操作部120に表示する。たとえば、制御部110は、ステップS52において記帳が選択された場合、通帳を挿入する指示を表示する。また、制御部110は、ステップS52において引出が選択された場合、暗証番号、出金金額の入力画面を表示する。
[ステップS55]制御部110は、ステップS54で表示した内容に応じて、顧客からの取引入力を受け付ける。
[ステップS56]制御部110は、顧客情報、取引内容、操作時刻、ATM設置場所、ATM識別情報を管理サーバ300に送信する。顧客情報は、通帳やカード等の媒体から読み出した情報であり、たとえば、支店番号や口座番号等である。取引内容は、ステップS52,S55で入力された情報であり、たとえば、引出の操作、暗証番号、出金金額等を含む情報である。操作時刻は、ステップS52で取引を選択するボタンを押下した時刻である。ATM設置場所およびATM識別情報は、予めATM100の第1HDD113aや第2HDD113b等の記憶部に記憶されている情報である。
[ステップS57]制御部110は、取引結果を管理サーバ300から受信する。取引結果は、ステップS56で送信した情報に対する応答である。取引結果には、取引の可否、取引の内容等の情報が含まれている。取引結果は、たとえば引出の取引に対しては出金金額の出金を許可する旨の情報が含まれる。
[ステップS58]制御部110は、ステップS57で受信した取引結果に基づき取引内容を顧客操作部120に表示する。たとえば、制御部110は、引出が選択された場合、取引内容として、「引出の処理を受け付けしました。現金およびカードをお受け取りください。」等の表示をする。
[ステップS59]制御部110は、ステップS53で受付けた媒体(カード、通帳)や、選択された取引に応じて現金やレシート等を排出し、処理を終了する。
次に、第2の実施形態のATMが表示する取引選択画面について図20を用いて説明する。図20は、第2の実施形態の取引選択画面の一例を示す図である。
取引選択画面550は、ATM100が対人センサ制御ユニット180aによって顧客が接近したことを検出した場合に、顧客操作部120に表示される画面である。取引選択画面550は、顧客に実行する取引を選択させる画面である。
取引選択画面550は、選択可能な取引に対応するボタン551〜556を含む。取引選択画面550の例では、引出ボタン551、預入ボタン552、振込ボタン553、暗証番号変更ボタン554、残高照会ボタン555および記帳ボタン556の各ボタンが表示され、ATM100は押下されたボタンに対応する取引を行う。なお、取引選択画面550は、一例に過ぎず、その他の取引に対応するボタンを表示してもよい。
ATM100は、タッチパネル処理ユニット116を介してボタンが押下されたことを検出し、取引処理を開始する。なお、ATM100は、選択可能な取引に対応するボタン551〜556を取引選択画面550に表示するとともに、テンキー入力部170と協働した入力の受け付けができる。
次に、第2の実施形態の管理サーバが実行する管理サーバ処理について図21を用いて説明する。図21は、第2の実施形態の管理サーバ処理のフローチャートを示す図である(その1)。図22は、第2の実施形態の管理サーバ処理のフローチャートを示す図である(その2)。
管理サーバ処理は、管理サーバ300が、ATM100から受信した取引情報を処理し、顧客に対し状況に応じたメッセージを送信する処理である。管理サーバ300は、ATM100から取引に関する情報を受信した場合に管理サーバ処理を実行する。
[ステップS61]制御部310は、顧客情報(口座番号、支店番号等)、取引内容、操作時刻、ATM設置場所、ATM識別情報をATM100から受信する。
[ステップS62]制御部310は、予約情報451をATM予約サーバ400から取得する。制御部310は、ステップS61で受信した顧客情報に対応する情報を予約情報451から取得する。
[ステップS63]制御部310は、同一のATM100について、顧客情報が前回の操作時と同一か否かを判定する。言い換えると、制御部310は、ATM100を利用している顧客が、連続して同じATM100を利用しているか否かを判定する。制御部310は、同一の顧客情報を同一のATM識別情報を有するATM100から連続して受信した場合、同一の顧客が連続して同じATM100を利用していると判定する。制御部は、異なる顧客情報が同じATM識別情報を有するATM100から連続して受信した場合、ATM100を利用する顧客が変わった(使用されるカード、通帳が変わった)と判定する。
制御部310は、顧客情報が前回の操作時と同一である場合(同じ顧客が連続して同一ATM100で操作している場合)、ステップS66にすすむ。制御部310は、顧客情報が前回の操作時と異なる場合(ATM100を操作する顧客が異なる場合)、ステップS64にすすむ。
[ステップS64]制御部310は、前回の操作について予約情報451にエントリが有るか否かを判定する。言い換えると、制御部310は、ステップS61で受信したATM識別情報で識別されるATM100について、前回の操作時の顧客情報(たとえば、金融機関番号、支店番号、口座番号)と一致するエントリが予約情報451に存在するか否かを判定する。なお、管理サーバ300は、ATM100から受信した情報についての履歴情報(ログ情報)を記憶部350に記憶しており、ログ情報と予約情報451とを対比することで、前回の操作時と今回の操作時とで同一の顧客情報のエントリの存在の有無を判定することができる。
なお、制御部310は、予約情報451に金融機関番号の項目が含まれない場合、支店番号および口座番号が一致するエントリが予約情報451に存在するか否かを判定する。
制御部310は、前回の操作について予約情報451にエントリが有る場合にステップS65にすすむ。制御部310は、前回の操作について予約情報451にエントリがない場合にステップS66にすすむ。
[ステップS65]制御部310は、予約情報451に存在する前回の操作時の顧客情報のエントリについて、操作状況を「未」から「済」に設定する。
このように、制御部310は、連続した操作において顧客が同一か否かを判定し、異なる場合に操作状況を「済」に設定することで、同一の顧客(同一の支店番号および口座番号を有する顧客)が同一のATM100を連続して利用する場合には、利用予約を有効として扱うことができる。なお、制御部310は、予約情報451に金融機関番号も含まれる場合、金融機関番号と支店番号と口座番号との3つの項目が一致する顧客を同一の顧客であると判定する。
このため、顧客は、同一のカード(または通帳)を用いた処理を連続して実行する場合、複数の利用予約を入力する必要は無い。顧客は、同一のATM100において連続して複数の操作を行う場合(たとえば、残高照会、次に引出、その次に振込を行う場合)、3回の利用予約を行う必要は無く、1回の利用予約で済むため、顧客の利便性を向上できる。
[ステップS66]制御部310は、ステップS61で受信した顧客情報(今回の操作時の顧客情報)について、予約情報451に同日同一店舗に有効な予約のエントリが有るか否かを判定する。
制御部310は、有効な予約のエントリが有る場合、ステップS68にすすむ。制御部310は、有効な予約のエントリがない場合、ステップS67にすすむ。
[ステップS67]制御部310は、ステップS61で受信した操作時刻から手数料を算出する。具体的には、制御部310は、ステップS61で受信したATM識別情報に対応するATM管理情報351を読み出し、操作時刻に対応する時間外情報から手数料を読み出す。
[ステップS68]制御部310は、ステップS66における有効な予約のエントリについて、予約情報451の操作状況が「済」であるか否かを判定する。制御部310は、操作状況が「済」である場合(有効な予約のエントリが存在するが、操作が済んでいる場合)、ステップS71にすすむ。制御部310は、操作状況が「済」でない場合(有効な予約のエントリが存在し、操作が未だ行われていない場合)、ステップS69にすすむ。
[ステップS69]制御部310は、予約情報451に登録された予約日時から手数料を算出する。
[ステップS70]制御部310は、予約情報451における操作状況について「操作中」を設定する。
[ステップS71]制御部310は、ステップS61で受信した操作時刻から手数料を算出する。
[ステップS72]制御部310は、ステップS61で受信した取引内容に応じて、取引認証処理、取引の実行を行う。たとえば、制御部310は、引出の取引内容を受信した場合、暗証番号の認証、口座残高から引出金額の出金可否の判定等を行うが、詳細については省略する。
[ステップS73]制御部310は、ステップS61において情報を受信したATM100に対して、受信した情報に対応する取引結果を送信する。
[ステップS74]制御部310は、顧客管理情報352を更新する。たとえば、制御部310は、引出処理を実行した口座番号に対応する顧客管理情報352のエントリについて、出金金額および手数料に応じて口座残高を更新する。
[ステップS75]制御部310は、ATM管理情報351を更新する。たとえば、制御部310は、引出処理を実行したATM100に対応するATM管理情報351のエントリについて、出金金額および手数料に応じてATM内残額を更新する。
[ステップS76]制御部310は、時刻(休止時刻、保守予定の時刻、予約縮退時間、顧客の待ち時間等)が予約時と比較して変更が有るか否かを判定する。制御部310は、変更が有る場合にステップS78にすすみ、変更がない場合にステップS77にすすむ。
[ステップS77]制御部310は、ATM残額が予約時と比較して変更が有るか否かを判定する。制御部310は、変更が有る場合にステップS78にすすみ、変更がない場合に処理を終了する。
[ステップS78]制御部310は、変更した項目と関連する予約者にメッセージを送信し、処理を終了する。メッセージの内容は、たとえば、休止時刻が延期された事や、顧客の待ち時間が延長又は短縮された事や、ATM内残額の減少に伴い引出が困難である事等がある。
ここで、メッセージの送信について、ATM設置場所がA町支店の全てのATM100においてATM内残額がATM内警告額以下となった場合についてさらに説明する。制御部310は、予約場所がA町支店である口座番号に対応する顧客の連絡先に「A町支店のATMで引出ができなくなりました。別のATMをご利用ください。」というメッセージを送信する。なお、制御部310は、ATM予約サーバ400から予約情報451を取得し、操作状況が「未」である口座番号に対応する顧客(利用予約を行ったが、まだ予約した操作を行っていない顧客)にのみメッセージを送信できる。
このように、制御部310は、ATM100の運転状況や利用状況に応じたメッセージを顧客に送信することで、顧客に対するサービスを向上させることができる。
なお、取引システム200において、管理サーバ300の機能とATM予約サーバ400の機能とを単一のサーバにおいて実現してもよいし、2以上のサーバにおいて実現してもよい。
こうして、取引システム200は、ATM100の利用に関する顧客サービスを向上させることができる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、取引装置20とATM100と予約装置10とATM予約装置80と情報処理装置30と管理サーバ300とATM予約サーバ400とが有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等がある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。