JP2009103383A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、たとえ長期の使用に亘って用いられても経年変化が生じ難く、原型の断面形状に早期に復帰して水漏れを確実に防止でき、信頼性の向上を得られるパッキンを備えた空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】筐体である室内機本体1の内部に熱交換器6を収容し、この熱交換器の下部に熱交換器で生成するドレン水を受けるドレンパン7を設け、このドレンパン内に集溜するドレン水を汲み上げて外部へ排出するドレンポンプ10を備え、ドレンパンの底面壁部位にドレンパンに残留するドレン水を排出するためのドレン口8をドレンキャップ18で開閉自在に閉塞し、このドレンキャップとドレンパンの底面壁との間に、ドレン口とドレンキャップとの間からのドレン水の漏れを防止するための断面が略X字状に形成されるパッキン20を挟着する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、たとえば天井埋込み型とした空気調和機の室内機に係り、特にドレンパンに設けられるドレン口と、このドレン口を開閉自在に閉塞する排水栓部材との間からのドレン水の漏れを防止するパッキンの改良に関する。
天井埋込み型とした空気調和機の室内機は、天井内に配置される室内機本体内部に、送風機と、熱交換器と、冷房運転時に熱交換器で生成されるドレン水を受けるドレンパンと、このドレンパンに溜ったドレン水を、ドレンホースを介して屋外へ排出するためのドレンポンプ等を備えている。
さらに上記ドレンパンには、ドレンホースの詰まりやドレンポンプの故障の際にドレンパンに溜ったドレン水を機外へ強制的に排出するため、あるいは長期に亘る使用によりドレンパン内に生成し蓄積された水垢状物質を除去する等のメンテナンス作業のために、ドレン口が設けられている。
たとえば、[特許文献1]では、ドレン口を封止するドレンキャップを、ドレン口に対して着脱自在とするとともに水密的に固定するように構成している。さらに、ドレンキャップの略中央部に排水孔を設け、この排水孔に対して着脱自在で水密的に固定する排水栓を設けた技術が開示されている。
ドレンパン内のスライムを除去する等のメンテナンス時は、大口径に設定されたドレン口からドレンキャップを外して行い、ドレン水を排出する際は排水栓を外し、小径の排水孔を開放して行う。さらに、ドレン口とドレンキャップが嵌合する内壁面に、複数個のOリングを介してドレン口にねじ込んで固定するように構成する、とある。
特開2007−85690号公報
すなわち、ドレンキャップとドレン口からのドレン水の漏れを防止するためのパッキン(「ガスケット」とも呼ばれる)として、Oリングが用いられる。このOリングについて、[特許文献1]では特に詳細な説明はないが、2つの被シール部材の間に挟圧されてシール性能を維持する、たとえばゴム組成物からなる。
Oリングは、断面形状が文字通り“O”状をなし、2つのシール部材間に挟圧されることにより、シール部材との接触部分が平坦状に弾性変形する。パッキンは、シール部材と被シール部材との接触面において摺動する用途と、摺動しない静止状態の用途があるが、いずれも高いシール性を維持するため、弾性率の高い素材が採用される。
しかしながら、Oリングばかりでなく一般に用いられるパッキンは、シール部材との接触部分が平坦状に弾性変形した状態で長期の使用に亘ると、高い弾性率を有するがため経年変化により、いわゆる“へたり”が生じ易い。
したがって、ドレンキャップとパッキンをドレン口から取外し、メンテナンス作業を行い、作業終了後に再度取付ける場合、それまで使用していたパッキンが原型の断面形状に完全復帰できないことが多い。ドレンキャップの締め付けが多少でも弱いと、本来のシール性を得られずに水漏れする等の不具合が生じる。
本発明は上記事情にもとづきなされたものであり、その目的とするところは、たとえ長期の使用に亘って用いられても経年変化が生じ難く、原型の断面形状に早期に復帰して水漏れを確実に防止でき、信頼性の向上を得られるパッキンを備えた空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の空気調和機の室内機は、筐体である室内機本体の内部に熱交換器を収容し、この熱交換器の下部に熱交換器で生成するドレン水を受けるドレンパンを設け、このドレンパン内に集溜するドレン水を汲み上げて外部へ排出するドレンポンプを備え、ドレンパンの底面壁部位にドレンパンに残留するドレン水を排出するためのドレン口を排水栓部材で開閉自在に閉塞し、この排水栓部材とドレンパンの底面壁との間に、ドレン口と排水栓部材との間からのドレン水の漏れを防止するための断面が略X字状に形成されるパッキンを挟着する。
本発明のパッキンを採用すれば、たとえ長期の使用に亘っても経年変化が生じ難く、原型の断面形状に早期に復帰して水漏れを確実に防止でき、信頼性の向上を得られる効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。(なお、文中に符号の付していない構成部品および構成部位については図示していない。また、図の煩雑さを避けるために意図して構成部品および構成部位に符号を付していない場合もある)
図1は、本発明の一実施の形態に係る天井埋込み型とした空気調和機の室内機を見上げた状態での斜視図。図2は、化粧パネルを取外した室内機本体の底面図である。
空気調和機の室内機は、天井板に設けられた取付け用開口部に室内側から挿入され、吊り下げボルト等を介して、いわゆる天井裏に吊持固定される室内機本体1と、この室内機本体1の下面部に取付けられ、天井板から室内側に露出する化粧パネル2とから構成される。
前記室内機本体1は、下面部が開口し、天板部と側面部に金属薄板を加工してなる板金製のケーシング3を備えている。このケーシング3の内周面は発泡スチロール材等からなる断熱材が取付けられ、内周面全面に亘って断熱材で覆われている。したがって、室内機本体1は断熱構造をなしている。
室内機本体1における下面開口部の略中央部に、ファンガードで保護された送風機5が配置される。この送風機5は、軸方向から空気を吸込んで周方向へ吹出す、いわゆる遠心ファン(「ターボファン」とも呼ばれる)を備えている。送風機5の上方部位が室内機本体1の天板部1aで覆われ、下方部位が開口部となっているので、下面開口部が送風機5の吸込み側となる。
この送風機5の吹出し側である周囲を囲むようにして、平面視で略四角枠状の熱交換器6が配置される。前記熱交換器6の下部にはドレンパン7が設けられていて、冷房運転時に熱交換器6の熱交換作用にともなって生成されるドレン水をドレンパン7が受けるようになっている。
上記ドレンパン7は、上記室内機本体1の周壁に嵌め込まれていて、その外側の辺部に内側ヘ向って凹陥形成される凹陥部aを有する。さらに、ドレンパン7は、一つの内角隅部のみが内径方向へ向って突出形成されていて、この突出部位のドレンパン7底面壁にドレン口8が設けられる。
上記ドレン口8は、メンテナンス時などドレンパン7に残留するドレン水や水垢状物質等(以下、これらを総称して、「ドレン水」と呼ぶ)を排出処理するための開口部である。ドレン口8は、後述する排水栓部材であるドレンキャップによって開閉自在に閉塞される。図1および図2は、ドレン口8からドレンキャップを取外した状態を示していて、開口されたドレン口8からドレンポンプ10が見えている。
すなわち、ドレンポンプ10はドレン口8の真上部位に設けられている。換言すれば、ドレンポンプ10の直下部位にドレン口8が設けられていて、ドレンポンプ10の中心軸がドレン口8の中心軸と一致するよう取付けられる。
しかも、ドレン口8の直径はドレンポンプ10の直径よりも大に形成されていて、ドレン口8からドレンポンプ10の外周面が完全に見える。そのため、ドレンポンプ10を取外すことにより、ドレンポンプ10はドレン口8に対して挿通自在となっている。
上記ドレン口8の近傍部位で、かつドレンパン7の内側一部に沿って電気部品箱11が設けられる。この電気部品箱11は、室内機本体1内に収容されている電動部品を制御する電気部品や、リモコンに対する送受信をなす電気部品等を収容する。
前記ケーシング3の下面開口部は、図1のみに示す前記化粧パネル2によって閉成されている。この化粧パネル2は、たとえば合成樹脂材から成型されて美麗に仕上げられており、天井板から室内に対して露出し、室内機本体1周面と天井板の取付け用開口部との隙間を遮蔽する。
この化粧パネル2の略中央部には吸込み口12が開口されていて、フィルタを備えた吸込みグリル13によって開閉自在である。図1は吸込みグリル13を開放して吸込み口12を露出した状態を示している。図2は室内機本体1から化粧パネル2を取外した状態を示している。
なお説明すると、前記吸込み口12は、送風機5および熱交換器6の内側部と対向する部位に開口していて、略矩形状をなしている。この吸込み口12に前記吸込みグリル13が着脱自在に取付けられる。
前記吸込みグリル13は、吸込み口12における室内空気の流通を可能としながら、吸込み口12からケーシング3内部に対する遮蔽をなす。メンテナンス時には、吸込みグリル13を開放することでフィルタを取外すことができ、室内床上でのフィルタの掃除が可能である。
上記ドレンパン7に設けられるドレン口8は、ドレンパン7の一つの内角隅部に設けられるところから、上記吸込み口12と対向する部位にある。また、化粧パネル2の各辺部に沿って吹出し口15が設けられていて、これは室内機本体1側面壁とドレンパン7の凹陥部aとで形成される隙間部に対向する。
化粧パネル2と送風機5との間にはベルマウス16が設けられ、周囲を上記ドレンパン7で囲まれる。ベルマウス16は、送風機5側が小径で、化粧パネル2の吸込み口12側が大径のホーン状に形成される。一部は上記電気部品箱11によって吸込み口12に対して遮蔽されるが、送風案内の機能は保持している。
つぎに、ドレンポンプ10の取付け構造について概略的に詳述する。
図3は室内機一部の概略構成図である。
上記ドレンポンプ10は吸込み部10aを下部側であるドレン口8に向け、上端面がポンプ支持具17に取付けられている。ドレン口8にドレンキャップ18が嵌め込まれた状態で、ドレンポンプ10の吸込み部10a端面とドレンキャップ18との間隔は極くわずかでしかなく、ドレンポンプ10の下部側の略半分はドレンパン7内に位置する。
すなわち、ドレンポンプ10の吸込み部10aはドレンパン7に集溜するドレン水内に完全に浸漬するよう支持される。ドレンポンプ10を支持するポンプ支持具17は、ポンプ支持部17aから直上部位へ延出される脚部17bを備えていて、この脚部17bの上端は室内機本体1を構成する天板部1aに取付け固定される。
ドレンポンプ10の裏面側には、吸込み部10aから吸込んだドレン水を吐出する吐出部が設けられていて、ここにドレンホース19の一端部が接続される。ドレンホース19は、吐出部からポンプ支持具17の脚部17b間に巻回され、さらに上記熱交換器6の上端部と室内機本体天板部1aとの間を越えて引き回される。
すなわち、室内機本体1の天板部1aにおいて、ケーシング3の内面に取付けられる断熱材4の一部が凹陥形成されていて、この凹陥部bにドレンホース19が挿通される。上記断熱材4に対する加工は必要であるが、凹陥部bを形成するだけなので、ほとんど工数に影響しない。また、熱交換器6の上端部に対して何らの加工も不要であり、工数への影響は全く無い。
上記熱交換器6は、その下端面がドレンパン7の底面壁に一体に設けられる突堤部dに載置される。一方で、熱交換器6の上端面は室内機本体1の天板部1aに設けられる断熱材4に接触している。すなわち、熱交換器6は室内機本体天板部1aとドレンパン7との間に、上下方向から挟持固定されている。
ただし、ドレンパン7において、熱交換器6を支持する突堤部dがドレンパン7の底面壁全周に亘って設けられていると、熱交換器6で生成されるドレン水が突堤部dの内側と外側に二分されてしまう。これに対して、上記ドレン口8とドレンポンプ10は熱交換器6の内側部位に設けられている。
熱交換器6で生成され流下して突堤部dの内側に集溜するドレン水は、そのままドレン口8およびドレンポンプ10に導かれるが、突堤部dの外側に集溜するドレン水はそこで溜ってしまい、突堤部dをオーバーフローしない限りドレン口8とドレンポンプ10に導かれないこととなる。
そのため、突堤部dの少なくとも一箇所において、ある程度の長さ寸法をもって突堤部dが切欠加工される。すなわち、突堤部dが中断され、この中断部eにおいてドレンパン7の底面壁が露出する。これにより、熱交換器6から突堤部dの外側部位に流下したドレン水は、中断部eを介して内側部位に導かれ、ドレン口8もしくはドレンポンプ10から排出されることになる。
つぎに、ドレン口8とドレンキャップ18について詳述する。
図4はドレン口8からドレンキャップ18を取外した斜視図である。
上記ドレン口8は、周面に沿って下方に一体に設けられる突部を有し、この突部の内周壁にねじ孔部である雌ねじ部fが設けられる。上記ドレンキャップ18は、ドレン口8の直径よりも大なる直径の円形をなす鍔部18aと、この鍔部18aの一側面に突設され、外周壁に上記雌ねじ部fと螺合可能なねじ部である雄ねじ部gを備えている。
このことにより、ドレンキャップ18の雄ねじ部gをドレン口8の雌ねじ部fに螺合締結することで、ドレンキャップ18はドレン口8を閉塞する。いわゆる、スクリューキャップ構造を採用することとなり、水漏れのない確実な閉栓作業を行える。または、ドレンキャップ18をドレン口8から螺脱し取外すことで、ドレン口8を完全開口できるようになっている。
ドレンキャップ18の雄ねじ部gには、周方向に沿って複数のドレン排水用孔22が互いに間隔を存して設けられている。一方、ドレン口8の雌ねじ部fには、上記ドレン排水用孔22と略同一寸法、もしくは小さい寸法に開口されるドレン排水用溝23が1ヶ所設けられる。
ドレン口8のドレン排水用溝23は、ドレンキャップ18がドレン口8を完全閉塞する位置ではドレン排水用孔22に連通しない。ドレンキャップ18を回動してドレン口8に対する完全閉塞が解け、さらにドレンキャップ18をある程度開放したときドレン排水用孔22がドレン排水用溝23に連通する。したがって、ドレン排水用孔22とドレン排水用溝23を介してドレンパン7内のドレン水が排水される。
これらドレン排水用孔22とドレン排水用溝23が設けられておらず、単にドレン口8をドレンキャップ18が開閉自在とする構成であると、ドレンキャップ18をドレン口8から取外したとき、ドレン口8からドレン水が瞬時に、かつ大量に排出されてしまう。そのため、ドレン水を受けきれずに周囲を濡らす虞れがあるが、上述の構成では徐々に排水されるので、全てを受けることができて周囲を濡らすことはない。
上記パッキン20は、ドレンキャップ18の鍔部18a上面に載置され、雄ねじ部gの周面にある程度の余裕をもって嵌め込まれる。つぎに、パッキン20について詳述する。
図5(A)は、パッキン20の平面図であり、図5(B)は図5(A)のB−B線に沿う断面図である。図6は、パッキン20の拡大した断面図である。
上記パッキン20は、たとえばゴム組成物からなり、高いシール性を維持するため、弾性率の高い素材が採用される。パッキン20は、図5(A)に示すように、平面視で円形状をなす。パッキン20の断面形状は、図5(B)および図6に示すように、略X字状に形成される。
具体的には、パッキン20は軸芯に沿って形成される基部20aと、この基部20aの周面から所定角度を存して4方向に一体に突設される辺部20bとから構成される。ここで、左右斜め方向に突出する辺部20b相互間の角度αは、上下斜め方向に突出する辺部20b相互間の角度βよりも大(α>β)に形成されている。
パッキン20の左右斜め方向に突出する辺部20bの一方側がドレンキャップ18の鍔部18a上に載置する。左右斜め方向に突出する辺部20bの相互角度αを広く形成したので、ドレンキャップ18をドレン口8に螺合する間でのパッキン20の姿勢が変わらず、安定性が良い。しかも、各辺部20bの先端は断面半円状に形成されていて、この頂部がドレンキャップ18の鍔部18aに線接触状態で載置され、より安定性が良い。
パッキン20の内周側の辺部20bにおいて、それぞれの辺部20b先端に沿って突部20cが一体に設けられる。この突部20cも断面略半円状をなしていて、パッキン20の内径側に突出する。そして、パッキン20をドレンキャップ18の鍔部18aに載置すると、突部20cはドレンキャップ18の外周壁である雄ねじ部gの基端に対向する。
また、上記パッキンは、全体高さ寸法Lに対して、軸芯に沿って形成される基部20aの厚さ寸法Laが、1/2〜1/3Lに形成されている。各辺部20bの高さ寸法は、全体高さLから基部20aの厚さ寸法Laを差し引いた残りの、それぞれ半分の寸法になる。
このようにして構成された空気調和機の室内機において、送風機5が駆動されると室内空気が吸込みグリル13と吸込み口12を介し、ベルマウス16に案内されて室内機本体1内に吸引される。室内空気は熱交換器6の一次側から熱交換器6を流通し、熱交換されてから二次側へ導出される。
そして、熱交換空気は吹出し口15から室内へ吹出され、室内の空気調和をなす。特に冷房運転時には、熱交換器6の熱交換作用にともなってドレン水が生成され、ドレンパン7に滴下する。時間の経過とともにドレンパン7におけるドレン水の集溜量が増大し、水位が上昇する。
フロートスイッチがドレンパン7内のドレン水の水位を常時検知していて、ドレン水の水位が基準の最高水位を越えたことを検知すると、フロートスイッチは制御部へ検知信号を送る。制御部はドレンポンプ10へ駆動信号を送り、ドレンポンプ10はドレン水を吸上げドレンホース19を介して外部へ排出する。
ドレンパン7に集溜されたドレン水は、ドレンパン7をオーバーフローすることなく円滑に排水される。ドレン水の水位が徐々に降下して最低基準水位にまで降下したことをフロートスイッチが検知すると、再び制御部へ検知信号が送られる。制御部はドレンポンプ10に停止信号を送り、ドレン水の排水を停止させる。
メンテナンス作業時等で、ドレンパン7内に残留するドレン水を全て排出する場合は、ドレン口8からドレンキャップ18を取外す。
つぎに、ドレン口8に対するパッキン20を備えたドレンキャップ18の開閉操作について詳述する。
図7は、ドレン口8からドレンキャップ18を取外してドレン口8を開放した状態を示す、ドレン口8とドレンキャップ18の一部斜視図。図8は、ドレン口8をドレンキャップ18で閉塞した状態を示す、ドレン口8とドレンキャップ18の一部斜視図である。
上述したように、ドレンパン7の底面壁にはドレンポンプ10のメンテナンス等でドレンパン7に残留するドレン水を排出するためのドレン口8が設けられている。このドレン口8は内周壁に雌ねじ部fを備え、かつドレン排水用溝23が1ヶ所設けられる。
これに対してドレンキャップ18は鍔部18aと雄ねじ部gを備えていて、鍔部18a上には断面が略X字状に形成されるパッキン20が載置される。雄ねじ部gには所定間隔を存して複数のドレン排水用孔22が設けられる。
図7に示すように、パッキン20の左右斜め方向に突出する下部側の辺部20bがドレンキャップ鍔部18a上に載置され、パッキン20の内周側の上下斜め方向に突出する辺部20bの先端がドレンキャップ18の雄ねじ部g基端に余裕をもって嵌め込まれる。
パッキン20の内周側の上下斜め方向に突出する辺部20bの先端には突部20cが設けられていて、これら突部20cはドレンキャップ18の雄ねじ部g基端に対向する。突部20cをパッキン20の内周側の辺部20bに設けたので、パッキン20を上下反転してドレンキャップ18の鍔部18a上に載置しても、何らの支障もない。すなわち、パッキン20の取付け方向を定める必要がないので、作業性が向上する。
さらに、ドレンキャップ18の鍔部18aに最も近い雄ねじ部g基端には、周方向に沿って凹部25が設けられる。この凹部25は断面半円状に形成され、上記パッキン20の辺部20bに一体に設けられる突部20cと嵌合可能な寸法形状をなしている。
図8に示すように、ドレンキャップ18をドレン口8に対向してから、ドレンキャップ雄ねじ部gをドレン口雌ねじ部fに合せ、ドレンキャップ18を回動操作する。パッキン20は、下部側の左右辺部20bがドレンキャップ18の鍔部18a上に載置される状態を保持したまま、上部側の左右辺部20bがドレンパン7の底面壁に接触する。
さらにドレンキャップ18を回動操作すると、ドレンキャップ鍔部18aとドレンパン7底面壁との間隔が徐々に狭まる。パッキン20は上部側と下部側の左右辺部20bが押圧力を受け、左右辺部20b相互の間隔が広がるよう弾性変形をなす。
これにともない、パッキン20の内周側に形成される辺部20bのうちの、特に下部側の辺部20b先端に設けられる突部20cが、ドレンキャップ雄ねじ部g基端に設けられる凹部25に侵入していく。
ドレンキャップ18を完全に締め切った状態で、パッキン20の上部側と下部側の左右辺部20bが最大限広がり、かつ互いに接触する。もしくは、互いにほとんど接触する位置まで近接する。同時に、下部側辺部20b先端の突部20cがドレンキャップ雄ねじ部g基端の凹部25に嵌め込まれる。
このように、断面が略X字状をなすパッキン20がドレンキャップ鍔部18aとドレンパン7底面壁との間に挟着された状態で、パッキン20の上部側と下部側の左右辺部20bがドレンキャップ鍔部18aとドレンパン7底面壁に密に接触して、ドレン口8とドレンキャップ18との間からの水漏れを完全防止し、信頼性の向上を得られる。
ドレンキャップ18のドレン口8に対するねじ込みが多少弱い場合、あるいは長期の使用に亘るところから自然的にドレンキャップ18のねじ込み状態が緩んでも、パッキン20の断面形状が略X字状をなしているところから、左右の辺部20b相互が弾性復帰して元の角度αに戻ろうとする。すなわち、パッキン20のシール性が確保される。
そして、この状態でパッキン20に設けられる突部20cがドレンキャップ18に設けられる凹部25に嵌り込むことで、パッキン20のドレンキャップ18に対するシール性のさらなる向上を図ることができ、より高い信頼性が得られる。
上記パッキン20の全体高さ寸法Lに対して、軸芯に沿って形成される基部20aの厚さ寸法Laを、1/2〜1/3Lに形成したから、パッキン20がドレンキャップ鍔部18aとドレンパン7の底面壁との間に挟着された状態で、パッキン20としての必要厚さを確保できて、シール性が確保される。
たとえば、パッキン20の全体高さ寸法Lに対して基部20aの厚さ寸法Laを1/2よりも大に設定すると、パッキン20に対する必要な締め付け厚さがとれずに、不安定なシール状態となる。
また、パッキン20の全体高さ寸法Lに対して基部20aの厚さ寸法Laを1/3よりも小に設定すると、ドレンキャップ18の締付けを過度にしなければならず、やはり不安定なシール状態となる。以上は、繰り返し行った実験結果から導き出されたものである。
ドレンポンプ10に対するメンテナンス作業時には、ドレンキャップを逆方向に回動操作して、ドレン口8から取外す。ドレンキャップ18の鍔部18aに載置した状態でパッキン20も取外される。パッキン20に対する押圧力が解消されるので、再び元の断面略X字状に早期に復帰する。
メンテナンス作業終了後に再びドレンキャップ18をドレン口8にねじ込むと、パッキン20は上述したように弾性変形してシールをなす。たとえ長期の使用に亘ったものであっても、断面形状から経年変化の影響がなく、充分なシール性を確保し、信頼性を得られる。
さらに加えて、ドレンキャップ18をドレン口8にねじ込む構造としたこと、パッキン20の辺部20bに突部20cを設けてドレンキャップ18に設けた凹部25に嵌り込むようにしたこと、およびパッキン20全体高さLに対する基部20a厚さ寸法Laの設定等の条件から、より確実なシールをなし、信頼性のさらなる向上に寄与する。
なお、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。
本発明における一実施の形態に係る、空気調和機の室内機を見上げた状態での斜視図。 同実施の形態に係る、化粧パネルを取外した室内機本体の底面図。 同実施の形態に係る、室内機本体一部の概略の断面図。 同実施の形態に係る、ドレンパン一部とドレンキャップの斜視図。 同実施の形態に係る、パッキンの平面図と、B−B線に沿う断面図。 同実施の形態に係る、パッキンの拡大した断面図。 同実施の形態に係る、ドレン口からドレンキャップを取外した状態の、それぞれ一部の斜視図。 同実施の形態に係る、ドレン口にドレンキャップを嵌め込んだ状態の、それぞれ一部の斜視図。
符号の説明
1…室内機本体、6…熱交換器、7…ドレンパン、10…ドレンポンプ、8…ドレン口、18…ドレンキャップ(排水栓部材)、20…パッキン、20a…鍔部、g…雄ねじ部(ねじ部)、f…雌ねじ部(ねじ孔部)、20a…(パッキンの)基部、20b…(パッキンの)辺部、20c…突部、25…凹部。

Claims (5)

  1. 筐体である室内機本体と、
    この室内機本体の内部に収容される熱交換器と、
    この熱交換器の下部に設けられ、熱交換器で生成されるドレン水を受けるドレンパンと、
    このドレンパン内に集溜するドレン水を汲み上げて外部へ排出するドレンポンプと、
    上記ドレンパンの底面壁部位に設けられ、ドレンパンに残留するドレン水を排出するためのドレン口と、
    このドレン口を開閉自在に閉塞する排水栓部材と、
    この排水栓部材とドレンパンの底面壁との間に挟着され、ドレン口と排水栓部材との間からのドレン水の漏れを防止する、断面が略X字状に形成されるパッキンと
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 上記排水栓部材は、上記パッキンを載置する鍔部とねじ部を備え、
    上記ドレン口は、ねじ孔部を備え、
    排水栓部材のねじ部をドレン口のねじ孔部に螺合することによって、排水栓部材はドレン口にねじ込まれ、ドレン口を閉塞することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  3. 上記パッキンは、排水栓部材の軸方向に対して反転自在に取付け可能であることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  4. 上記パッキンは、軸芯に沿って形成される基部と、この基部の周面から所定角度を存して4方向に一体に突設される辺部とからなり、
    上記パッキンは、内周側の辺部の先端に沿って一体に突出する突部を備え、
    上記排水栓部材は、外周壁に凹部を備え、
    上記パッキンは、排水栓部材の鍔部とドレンパンの底面壁との間に挟着された状態で、上記パッキンの突部が上記排水栓部材の凹部に嵌り込むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  5. 上記パッキンの全体高さ寸法Lに対して、上記基部の厚さ寸法Laは、1/2〜1/3Lに形成されることを特徴とする請求項4記載の空気調和機の室内機。
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