JP2009102986A - 形鋼及び該形鋼を用いた壁体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内面側に複数の突起を有するH形鋼であって、前記突起が形成されたH形鋼面に垂直な断面における該突起の上辺幅b2、突起高さh、突起ピッチPが、P/h≦10、かつ、P/b2≧4を満たすようにした。また、前記H形鋼を構造部材として使用した壁体であって、前記H形鋼がフランジ外面を壁面に向けて壁体長手方向に複数立設されてなるものである。
【選択図】 図1
Description
この壁体においては、コンクリート103と横鉄筋104及び主鉄筋105が一体となって鋼・コンクリート構造を構成しているが、H形鋼101とコンクリート103との付着はとられておらずH形鋼101とコンクリート103との一体化は図られていない。
そこで、本発明の第1の目的は、突起の大きさや配置を特定することによりコンクリートとの付着力に優れた形鋼を得ることを目的としている。
近年、土木、建築分野においては、有効利用できる面積を広くするため、地下壁や建物の構造壁の壁厚みを薄くすることが指向されているが、図27に示すような壁体では、壁体の耐力を維持しつつ、壁厚みを薄くすることが困難である。
そこで、本発明の第2の目的は壁厚みを薄くすることができる壁体を得ることを目的としている。
P/h≦10、かつ、P/b2≧4
以下、上式の根拠について説明する。まず、P/h≦10とした根拠について説明し、次にP/b2≧4として根拠を説明する。
図18は突起が形成された形鋼面に垂直な突起断面の一例を示しており、図18(a)は台形断面の突起を示し、図18(b)は矩形断面の突起を示している。
鋼・コンクリート構造において、高耐力・高剛性化を実現するため必要不可欠なことは、両者を一体化させ、鋼とコンクリートで作用外力をバランスよく負担する構造を得ることである。鋼・コンクリートの一体化とは、鋼とコンクリートの間で応力のやりとりができる構造であり、そのためには、鋼とコンクリート間において十分な付着力(性能)を有することが必要となる。
ここで、支圧破壊τ1とは、突起前面のコンクリートの支圧破壊により定まるせん断強度であり、τ2とは突起とコンクリート境界面でのせん断破壊により定まるせん断強度である。
そして、支圧破壊τ1及びせん断破壊τ2を一般モデル式で表すと、下式のとおりとなる。
付着応力度τmaxを求めるためには、τ1、τ2を比較する必要があり、そのため下記の仮定をおこなう。
(仮定1)
建設材料として通常用いられるコンクリートの一軸圧縮強度σcとせん断強度τcの関係として、下式を仮定する(設計基準等にも近似)。
τc=0.1×σc -------------------(3)
そこで、コンクリートの一軸圧縮強度σcとせん断強度τcの関係のばらつきも考慮した上で、安定した付着応力度τmaxが得られる突起ピッチとして下式を満たすことを条件とした。
P/h≦10 ------------------------(4)
鋼・コンクリート間のせん断破壊は、主として、コンクリートと突起上辺b2との境界線上(図20参照)で発生する。一般的に、前記境界線上にあるコンクリートの占める割合が大きい程(即ち、上辺b2が占める割合が小さい程)、せん断強度は上昇する。
突起ピッチPと突起上辺幅b2との比が、鋼・コンクリート間のせん断強度τ2に及ぼす影響は次式で評価できる。
τ2=(P−b2)/P・τc ------------------------(5)
τc:コンクリートのせん断強度
(5)式は突起上辺幅b2分のコンクリートせん断破壊面長さ損失による強度低下を考慮したせん断強度τ2を表現したものであり、コンクリートせん断強度τcに、せん断破壊面長さ損失率(P−b2)/Pを乗じたものがτ2と表せる。
また、τ2/τcの増分変化率(一階微分)とP/b2の関係を図22に示す。図22よりP/b2が4以上の領域で、増分変化率はサチュレートすることがわかる。
以上のことから安定した付着応力度を維持するための突起ピッチPと突起上辺幅b2との関係は下式を満たす必要がある。
P/b2≧4 ------------------------(6)
2mm≦h≦50mm、かつ、4b2≦P≦10h
高さが2mmよりも小さいと、地下壁体のように水中コンクリート打設を行う場合、突起へのスライムと呼ばれる不純物の付着や突起の腐食等により、コンクリートとの確実な付着の確保が困難になるため、2mmを下限とした。
一方、突起高さが50mmを超えるとトレミー管挿入時あるいは引き上げ時の障害になる恐れが高まるため、50mmを上限とした。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b1≦P≦10h
の下限値は1となる。そこで、上記(2)の4b2≦Pにおける突起の上辺幅b2に代えて突起の下辺幅b1を用いることができ、上記(2)における突起の上辺幅b2を突起の下辺幅b1に代えたものが、4b1≦Pである。
また、突起は圧延等によって形成することも可能であるが、その場合にはその断面形状等が必ずしも、図18(a)、(b)に示すような理想的な台形又は矩形となるとは限らない。例えば、図23に示す突起のように、先端方向に向かって高さが低くなる湾曲した略三角形となる場合は、場所によって断面形状が異なることもある。
このような場合には、代表値を設けて評価し、上記(1)〜(3)に示した本発明の条件式にあてはめればよい。例えば、図23に示した例では、以下のように代表値を設ければよい(図24参照)。
(ア)突起高さh:突起付け根(ウェブ側)から1/2L地点における高さの値
(L:突起長さ(突起付け根から突起先端までの距離))
(イ)突起幅b1:突起付け根(ウェブ側)から1/2L地点における下辺の値
(ウ)突起幅b2:突起付け根(ウェブ側)から1/2L地点における上辺の値
(エ)突起ピッチP:突起付け根(ウェブ側)から1/2L地点における突起(幅方向)中央位置間の距離
また、突起幅b1、b2および突起ピッチPについては、突起付け根(ウェブ側)から1/2L地点においてコンクリートと鋼材の有効コンクリートせん断長(隣接する突起間のコンクリート長さ)が四角形状の場合と等しくなるからである。
P/h≦40、かつ、P/b2≧4
上記の数値限定のうちP/b2≧4とした根拠は上記(1)で説明した通りである。以下においてはP/h≦40とした根拠について説明する。
τ1とτ2について、一般モデル式で表すと、前述したように下記のようになる。
この構造では、隣り合うH形鋼が内部のコンクリートの変形を、ウェブ面とフランジ面で拘束することから、その強度が割増される。よって、現実に使用する鋼・コンクリート間の付着応力度τ’maxは、上記τ1、τ2について強度の割増係数
α1 :フランジ間の拘束効果による支圧破壊に対する割増係数
α2 :フランジ間の拘束効果によるせん断破壊に対する割増係数
をそれぞれ乗じた値 α1・τ1とα2・τ2との比較で、両者のうちの小さい方の値として定義される。
ここで、α1・τ1、α2・τ2の両者を比較するため前述したτc=0.1×σcという仮定をおこない、この仮定をもとにα1×τ1、α2×τ2とP/hの関係を示すと図26の通りになる。
両破壊形式のうち小さい方の値が鋼・コンクリート間の付着応力度τ’maxとなるが、上記のグラフからおよそP/h=42を境に、それ以下の領域ではコンクリート破壊がせん断破壊形式(τ2依存)となり、τ’maxに大きな変化がないのに対し、それ以上になるとコンクリート破壊が支圧破壊形式(τ1依存)となり、τ’maxの低下が顕著となる。したがって、付着力を大きく確保するためには、コンクリート破壊がせん断破壊形式の領域になるように突起ピッチを決めるのが望ましい。
この関係から、コンクリートの一軸圧縮強度σcとせん断強度τcの関係のばらつきも考慮した上で、安定した付着応力度τ’maxが得られる突起ピッチの形状として、P/h≦40とした。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b2≦P≦40h
2mm≦h≦50mm、かつ、4b1≦P≦40h
このウェブ面に設ける付着力強化手段としては、突起であってもよいし、あるいは凹部のようなものでもよい。突起の場合には、上記(1)〜(6)に示した条件を満たすものであってもよいし、あるいは満たさないものであってもよい。いずれにしても、付着力強化手段ウェブ面に付着力強化手段を設けることで、上記(1)〜(6)で設けた突起と相まって付着力を向上させることができる。
なお、上記の説明は突起幅下辺b1についてであるが、突起幅上辺b2についてもこれが広すぎるとコンクリートとのせん断面積を減少(せん断応力減少)させる要因になるので、一定の制限が必要となる。しかし、この点については、上記(2)で既にせん断応力τ2の低下を防止するための制限式として4b2 ≦Pを設けているので、新たに加える必要はない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る突起付きH形鋼1の説明図であり、図1(a)は概略平面図、図1(b)はX−X部分断面図である。
実施の形態1に係る突起付きH形鋼1は、図1に示すようにフランジ内面の4面に断面矩形状の突起2が突起長手方向をフランジ幅Wf 方向として、H形鋼長手方向複数箇所に形成されてなる。フランジ内面の突起2は、突起高さh1、突起幅bおよび突起長さL1を有し、フランジとウェブとで構成される角部に接触せずに形成されている。
突起2がフランジ幅方向と平行であれば、左右どちらの向きに生じる付着特性も同様のものとなり強弱の差がなくなり安定した付着性能を得ることができる。一方、突起の向きがフランジ幅方向に対し傾きを持つと、付着の働く向きによってその特性が異なる可能性はあるものの、圧延成形により得られた突起の場合、一方向に傾きを持つ形状であったが、付着の向きによる特性の違いはごくわずかであった。
図2は、本発明の実施の形態2に係る突起付きH形鋼11の説明図であり、図2(a)は概略平面図、図2(b)はX−X部分断面図である。
実施の形態2に係る突起付きH形鋼11は、図2に示すように、フランジ内面の4面に断面矩形状の突起2が第1実施の形態に係る突起2と同様に形成されていると共に、ウェブ両表面に付着力強化手段としての突起2Aがそれぞれ突起長手方向をウェブ高さ方向とし、H形鋼長手方向複数箇所に形成されている。
もっとも、フランジ面に形成した突起によって必要とされる付着力の大半が確保できるのであれば、ウェブ面に形成する突起は補助的に付着力を増加させるものと位置づけ、その場合には必ずしも上記の形状・配置を満たす必要はない。
図3は、本発明の実施の形態3に係る突起付きH形鋼21の説明図である。実施の形態3に係る突起付きH形鋼21は、図3に示すように、フランジ内面にフランジ内面の4面に突起高さh1、突起幅b、突起長さL1の突起2が形成されていると共にウェブ面に突起高さh2、突起幅b、突起長さL3の突起2Bが形成されている。またフランジ内面の突起2およびウェブ面の突起2Bが共にフランジとウェブとで構成される角部に接触して形成され、ウェブ面の突起2Bは、ウェブ面の中央部に形成されていない。
前記した角部の接触により、さらにコンクリートもしくは固化処理土との間の付着力増大させること(一体化効果)ができる。実施の形態3に係る突起付きH形鋼21のウェブ面に形成されている突起2Bの突起長さL3は、第2実施の形態に係る突起付きH形鋼11のウェブ面に形成されている突起2Aの突起長さL2より短く設定されている。
なお、突起の形状及び配置、すなわち突起ピッチP、突起幅b、突起高さh1とh2については、実施の形態1及び2と同様である。
図4は本発明の実施の形態4に係る壁体の説明図であり、壁体を立設した場合の水平断面を示している。
本実施の形態4に係る壁体は、図4に示すように、実施の形態1に示した突起付きH形鋼1を構造部材として使用した壁体であり、構造部材として突起付きH形鋼1のみを用いたもの(図4(a))、突起付きH形鋼1に加えて横鉄筋4を構造部材としたもの(図4(b))、さらに縦鉄筋5を構造部材として加えたもの(図4(c))を示している。
この結果、H形鋼とコンクリート間で付着をとらない従来例の場合(図27参照)には、鉄筋104、105との間で付着をとって鋼・コンクリート構造にする必要があったが、本実施の形態においては、コンクリート等との付着を取るために鉄筋104、105を配置したり、これらの周囲に所定の厚み以上のコンクリートを配置したりすることを必要としない。しかも突起がフランジの内面側に形成されているので、フランジ外面にはH形鋼1との付着を取るためのコンクリート等を必要としない。
その結果、突起付きH形鋼1のフランジ外面から壁面までの間隔B1を従来例におけるフランジ外面から壁面までの間隔B10より小さくすることができ、壁厚みを薄くすることができる。
また、構造体自体の耐力が増加しているので、その意味でも壁厚みを薄くできる。
この壁体においては、壁体に対して作用する主鉄筋5に直交方向の曲げに対する抵抗力を増すことができる。
例えば図4(a)に示した壁体構造においては、連結部材として例えば平鋼を用い、壁体構築時、平鋼を突起付きH形鋼1のフランジに溶接で固着することにより、突起付きH形鋼1に固着された平鋼により隣接するH形鋼1同士が連結されてなる壁体とすることができる。
また、図4(b)および(c)に示した壁体構造においては、壁体構築時、横鉄筋4をフランジ面に溶接することにより、鉄骨構造部の隣接する突起付きH形鋼1同士が連結されてなる壁体とすることができる。
そして、実施の形態2、3に示したH形鋼11,21を構造部材として壁体を構築した場合には、H形鋼11,21とコンクリート等との付着力が大きいことからより大きな耐力を有する壁体とすることができる。
試験体2:P=50mm、P/h=17、b=12.5mm
試験体3:P=100mm、P/h=33、b=12.5mm
試験体4:P=150mm、P/h=50、b=12.5mm
なお、試験体2、3および4に用いた突起付きH形鋼1の突起2は、鋼製角材を突起部材として用いてH形鋼に溶接した。また、試験に際しては、鋼製冶具を用いて、側部のコンクリート面を両面から挟み込み拘束した。
)で除した値である。載荷方法は、変位制御により押し抜き単調載荷方式で行った。
また、上述した各試験体における最大付着応力度τ’max 、各試験体の最大付着応力度τ’max と試験体1の最大付着応力度τ’max
の比、最大載荷重、最大載荷重時の相対ずれ量をまとめて表1に示した。なお、鋼・コンクリート壁体とした場合の鋼−コンクリート間の相対ずれ量の許容値は、5mm程度と想定されるので、その範囲にて比較した。
もっとも、壁体構造として必要な付着強度は3.0N/mm2であるところ、試験体2(突起ピッチP=50mm)、および試験体3(突起ピッチP=100mm)では、3.0N/mm2を大きく超えていたが、試験体4(突起ピッチP=150mm)では最大付着応力度は3.0N/mm2未満であった。
このことから、壁体構造として必要な付着強度を確保するには、本発明の範囲であるP/h≦40かつP/b≧4を満たすことが必要であることが分かる。
つまり、本発明の範囲内の突起を有するフランジ内面突起付きH形鋼1を用いることにより、高耐力、高剛性を有する壁体とすることができ、より薄壁とすることができる。
突起ピッチの影響を考察するために、試験体1、試験体5および試験体6についての付着応力度(N/mm2)と相対ズレ量(mm)の関係を図9に示す。
図9から分かるように、相対ずれ量δ=5mm以内における最大付着応力度は、試験体5(突起ピッチP=50mm)では、壁体構造として必要な付着強度3.0N/mm2を大きく超えていたが、試験体6(突起ピッチP=150mm)では最大付着応力度は3.0N/mm2未満であった。このことから、圧延成形突起において、突起ピッチをP/h≦40とすることが、壁体構造として必要な付着強度を得るのに有効であることがわかる。
突起ピッチの影響を考察するために、試験体1、試験体5および試験体7についての付着応力度(N/mm2)と相対ズレ量(mm)の関係を図10に示す。
図10から分かるように、相対ずれ量δ=5mmにおける最大付着応力度は、試験体5(突起高さh=3mm)では、壁体構造として必要な付着強度3.0N/mm2を大きく超えていたが、試験体7(突起高さh=1.2mm)では最大付着応力度は3.0N/mm2未満であった。
また、試験体9(突起高さh=2mm)、試験体10(突起高さh=2.5mm)についても、表2に示すように最大付着応力度はそれぞれ3.95N/mm2、4.01N/mm2であり、壁体構造として必要な付着強度3.0N/mm2を超えている。
以上の結果から、所定の付着強度を得るための突起高さhは、本発明の範囲内(P/h≦40)とすることが望ましいことがわかる。
図11に示すような湾曲形状の突起を設けた場合に、凹面側がコンクリートを押し抜く面となる場合を逆方向(図11(a)、試験体8)とし、凸面側がコンクリートを押し抜く面となる場合を逆方向(図11(b)、試験体5)とした。
突起向き(湾曲形状)の影響を考察するために、試験体5と試験体8についての付着応力度(N/mm2)と相対ズレ量(mm)の関係を図12に示す。
図12から分かるように、相対ずれ量δ=5mm以内における最大付着応力度は、両試験体ともに壁体構造として必要な付着強度3.0N/mm2を大きく超えており、コンクリート押し抜く突起の湾曲面が変わっても付着特性に大きな差異はみられなかった。すなわち、突起向き(湾曲形状)は付着特性に大きな影響を与えず、湾曲方向はいずれの向きであってもよいことがわかる。
上記フランジ内面突起付きH形鋼1を構造部材として図14に示すように直方体状の基部に模擬壁体を構築し、図中矢印で示す方向の繰り返し荷重を載荷して試験を行った。
しかしながら、実際の壁体に卓越して作用する力は、曲げ・せん断力であるため、押し抜き力に対する性能の実証のみでは壁体としての性能の実証としては十分とは言えない。
そこで、本実施例では曲げ・せん断力に対する鋼・コンクリート壁体の性能を実大サイズの試験体により確認した。
図16は本実施例の試験体の説明図であり、H形鋼1を中心部に配置し、その周囲をコンクリート31で囲んだ構造である。試験体の両端部及び軸方向中央部にはコンクリート31を保護するための保護プレート33を設け、両端部を支持すると共に軸方向中央部に載荷する構造とした。なお、H形鋼の仕様は、実施例1に示したものと同様であり、突起の仕様(製法、寸法を含む)及びコンクリートの仕様は実施例2の試験体5と同様とした。
図17から分かるように、実験結果は付着特性を考慮した計算値と良く一致していることから、曲げ・せん断力に対し、鋼・コンクリート壁体として期待どおりの性能を有しているが確認できた。
2 突起部材
3、31、32 コンクリート(固化処理土)
4 横鉄筋
5 主鉄筋
h、h1、h2 突起高さ
b 矩形断面突起の突起幅
b1 突起断面における下辺突起幅
b2 突起断面における上辺突起幅
L、L1、L2、L3 突起長さ:突起付け根から突起先端までの距離
P 突起ピッチ
A1、A2、A3、A10 壁厚み
B1、B2、B3、B10 フランジ外面から壁面までの間隔
H ウェブ高さ
Wf フランジ幅
Claims (14)
- 内面側に複数の突起を有する形鋼であって、前記突起が形成された形鋼面に垂直な断面における該突起の上辺幅b2、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
P/h≦10、かつ、P/b2≧4 - 内面側に複数の突起を有する形鋼であって、前記突起が形成された形鋼面に垂直な断面における該突起の上辺幅b2、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b2≦P≦10h - 内面側に複数の突起を有する形鋼であって、前記突起が形成された形鋼面に垂直な断面における該突起の下辺幅b1、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b1≦P≦10h - ウェブ面を互いに対向させて壁体長手方向に複数立設して鋼・コンクリート壁体の構造部材として使用されるH型の形鋼であって、フランジ内面側に複数の突起を有すると共に前記突起が形成されたH形鋼面に垂直な断面における該突起の上辺幅b2、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
P/h≦40、かつ、P/b2≧4 - ウェブ面を互いに対向させて壁体長手方向に複数立設して鋼・コンクリート壁体の構造部材として使用されるH型の形鋼であって、フランジ内面側に複数の突起を有すると共に前記突起が形成されたH形鋼面に垂直な断面における該突起の上辺幅b2、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b2≦P≦40h - ウェブ面を互いに対向させて壁体長手方向に複数立設して鋼・コンクリート壁体の構造部材として使用されるH型の形鋼であって、フランジ内面側に複数の突起を有すると共に前記突起が形成されたH形鋼面に垂直な断面における該突起の下辺幅b1、突起高さh、突起ピッチPが下式を満たすことを特徴とする形鋼。
2mm≦h≦50mm、かつ、4b1≦P≦40h - 付着力強化手段がウェブ面に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の形鋼。
- 突起の下辺幅をb1としたときに、h≦b1であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の形鋼。
- 突起がフランジ内面及びウェブ面に設けられると共に、これら両方に設けた突起が一体化されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の形鋼。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の形鋼を構造部材として使用した壁体であって、前記形鋼がフランジ外面を壁面に向けて壁体長手方向に複数立設されてなることを特徴とする壁体。
- 隣接する形鋼同士が連結部材により連結されていることを特徴とする請求項10記載の壁体。
- 形鋼のフランジ外面に接触して壁体高さ方向複数箇所に横鉄筋を配設したことを特徴とする請求項10記載の壁体。
- 隣接する形鋼のフランジ間であって横鉄筋の内側に該横鉄筋に接触すると共に十字状に交叉するように主鉄筋を配設したことを特徴とする請求項12記載の壁体。
- 横鉄筋を形鋼のフランジ外面に固着したことを特徴とする請求項12又は13に記載の壁体。
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