JP2002322641A - 連続地中壁に用いられる鉄骨鉄筋ユニット及びこのユニットを用いた連続地中壁 - Google Patents

連続地中壁に用いられる鉄骨鉄筋ユニット及びこのユニットを用いた連続地中壁

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JP2002322641A
JP2002322641A JP2001126412A JP2001126412A JP2002322641A JP 2002322641 A JP2002322641 A JP 2002322641A JP 2001126412 A JP2001126412 A JP 2001126412A JP 2001126412 A JP2001126412 A JP 2001126412A JP 2002322641 A JP2002322641 A JP 2002322641A
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continuous underground
underground wall
unit
steel
concrete
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JP2001126412A
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English (en)
Inventor
Kenji Kozuki
健司 上月
Junichi Hirao
淳一 平尾
Mitsuo Tono
光男 東野
Hiroshi Wakiya
泰士 脇屋
Yuuichi Tatsumi
夕一 辰見
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JFE Steel Corp
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的軽量にでき、またコンクリートに対す
る付着性を十分に確保できるようにした連続地中壁に用
いられる鉄骨鉄筋ユニット及びこのユニットを用いた連
続地中壁を提供する。 【解決手段】 鉄骨鉄筋ユニット1は、その両側フラン
ジ部2aを連続壁掘削溝Aの両側壁面に向けて縦列させ
た4つのH形鋼2と、各H形鋼2のフランジ部2aに接
して縦方向に横列状態に配筋され、フランジ部2aに溶
接により固定された縦筋3aおよび横筋3b(鉄筋)
と、縦筋3aおよび横筋3bと直交して両フランジ部2
aのエッジ位置に配筋され、溶接により縦筋3aないし
横筋3に固定された補強筋4(鉄筋)とから構成されて
いる。ユニット1を泥水が満たされた掘削溝内に建て込
み、泥水をコンクリートと置換することで薄壁化した連
続地中壁が構築される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、連続地中
壁に用いられる鉄骨鉄筋ユニット及びこのユニットを用
いた連続地中壁に関する。
【0002】
【従来の技術】中・大深度の地下構造物においては、土
留壁として鉄筋コンクリート(RC、以下RCと略記す
る)構造の連続地中壁工法が採用されていることが多
い。ところが、高強度の連続地中壁が必要な場合、RC
造の連続地中壁では、壁厚が増し、また、コンクリート
中に埋設される鉄筋籠を構成する鉄筋も径が太くなり、
過密配筋構造となることから、加工が面倒で重量が増
し、施工性が低下するという課題があった。
【0003】このRC構造に替わるものとして、従来で
は、例えば特開平5−118030号公報に示すよう
に、鉄骨コンクリート(SC)を用いた工法も採用され
ている。この工法に用いられる鉄骨は、H形鋼を縦列す
るとともに、各H形鋼のウェブ間を連結用鋼材で一体に
連結して適度な長さのユニットとしたものであり、鉄骨
そのものの強度により、鉄筋籠を用いたものよりも壁厚
を薄くすることができるといった利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造にあっては、ユニットそのものの重量が鉄筋籠
に比べて過大となり、運搬、建て込みなどに際して大型
重機が必要であり、取扱性が悪いという課題がある。ま
た、従来の鉄筋籠にあっては、鉄筋の周囲にコンクリー
トが回り込むことによりコンクリートとの付着一体性が
大きくなるが、鉄骨の場合には、単なる面でコンクリー
トに接合するため、コンクリートに対する付着性が問題
となる。さらに、特に、H形鋼のフランジ面とコンクリ
ートとの接合面では、ある程度のかぶり厚みを確保する
ために余分なコンクリートを打設する必要があり、その
分溝幅を大きくしなければならなかった。
【0005】本発明は、以上の課題を解決するものであ
って、その目的は、比較的軽量にでき、またコンクリー
トに対する付着性を十分に確保できるようにした連続地
中壁の構築に用いられる鉄骨鉄筋ユニット及びこのユニ
ットを用いた連続地中壁を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る鉄骨鉄筋ユニットは、連続地中壁に用
いられコンクリート中に埋設される鉄骨鉄筋ユニットで
あって、その両側フランジ部が掘削溝の壁面に向けて所
定間隔を置いて縦列される複数のH形鋼と、各H形鋼の
フランジ部に跨ってこれを接合しすべてのH形鋼をユニ
ットとして取り扱うに足りる程度の強度及び本数を有す
る複数の鉄筋と、該鉄筋と直交して配設され該ユニット
のせん断補強を行うためのせん断補強筋とを備えてなる
ことを特徴とするものである。従って、本発明では、H
形鋼よりなる鉄骨を用いることにより、高強度化を図る
ことができる一方で、鉄筋を各H形鋼の連結材として用
い、この鉄筋は、ユニットとした場合に、クレーンなど
によるつり上げ重量に耐え得るだけの結合強度に応じた
強度及び配筋数でよいため、軽量化が可能である。
【0007】また、本発明では、前記H形鋼のフランジ
面に凹凸加工がなされていることにより、凹凸がコンク
リートに食込み、これによるアンカー効果により、コン
クリートに対する付着性も改善できる。
【0008】さらに、本発明に係る連続地中壁は、鉄骨
鉄筋ユニットがコンクリート中に埋設されてなることを
特徴とするものでるので、薄壁化することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明に係る鉄骨鉄筋ユニットを示している。図におい
て、この鉄骨鉄筋ユニット(以下単にユニットと称す
る)1は、その両側フランジ部2aを掘削溝Aの両側壁
面に向けて所定間隔を置いて縦列させた複数本(本実施
の形態では4つ)のH形鋼2と、各H形鋼2のフランジ
部2aに跨がりこれに接して縦方向に横列状態に配筋さ
れ、フランジ部2aに溶接により固定された複数の縦筋
3aおよび横筋3b(鉄筋)と、縦筋3aおよび横筋3
bと直交して両フランジ部2aのエッジ位置に配筋さ
れ、溶接により縦筋3aないしは横筋3bに固定され本
発明に係るユニット1のせん断補強を行うためのせん断
補強筋4(鉄筋)とから構成されている。
【0010】なお、図では4つのH形鋼2と複数の縦筋
3aおよび横筋3bおよび補強筋4との組合わせにより
ユニット1を構成したが、H形鋼2の数はこれより多く
ても少なくても良い。また、縦筋3aおよび横筋3b並
びに補強筋4の径およびH形鋼2に対する配筋本数およ
び配筋間隔は、吊上げ時に少なくともユニット1の形状
が保たれ、かつ該ユニット1を取り扱うのに足りる程度
の強度及び本数とすべく設計すればよく、これを満足す
る最小径及び最少配筋本数などが設定される。
【0011】さらに、ユニット1の長手方向両端には、
図示を省略するが、先行ユニットおよび後行ニットに接
合するための継手部が設けられる。
【0012】前記フランジ部2aの表面には、図2に拡
大して示すように、その幅方向に向けて多数条の鋸歯状
凹凸2bが形成されており、この凹凸2bのアンカー効
果によってフランジ部2aのコンクリートに対する付着
性を向上している。この凹凸2bは、例えば、H形鋼1
の成型用転造ローラの表面に予め凹凸を形成しておくこ
とで、H形鋼2の加工時に該種凹凸2bが転写される。
【0013】図3は、以上のユニット1を掘削溝A内に
建て込んでいる状態を示すもので、ユニット1はクロー
ラクレーン6のフックブロック6aに吊り治具7を介し
て吊り下げられ、泥水が満たされた掘削溝A内に建て込
まれる。
【0014】この場合のユニット1の重量は、オール鉄
骨製のものに比べて軽量化されているため、クローラク
レーン6に対する重量負担を軽減できる。
【0015】建て込み後コンクリートが打設され、泥水
と置き換えることで、連続地中壁が構築される。打設さ
れたコンクリートは縦筋3aおよび横筋3並びに補強筋
4に複雑に入組んで回り込むほか、H形鋼2のフランジ
2aの表面は凹凸が形成されているため、これによるア
ンカー効果により付着一体性が大となる。
【0016】また、同一強度の鉄筋を用いたRC造の連
続地中壁の厚みが1.0mであるのに対し、本発明のユ
ニット1を用いた連続地中壁の厚みは0.8m程度にお
さまり、約20%の薄壁化を図ることができ、またこれ
により掘削用重機の負担軽減と使用泥水およびコンクリ
ートの使用量削減も図ることができるものとなる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による連続地中壁に用いられる鉄骨鉄筋ユニットによ
れば、オール鉄骨製のSC造に比べて重量軽減を図るこ
とができ、また、コンクリートが鉄筋の周囲に回り込む
ほか、H形鋼のフランジ表面を凹凸加工することによる
アンカー効果も得られ、コンクリートに対する付着一体
性が大となる。さらに、本発明による連続地中壁によれ
ば、薄壁化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄骨鉄筋ユニットの斜視図であ
る。
【図2】同ユニットにおけるH形鋼の部分拡大図であ
る。
【図3】同ユニットの建て込み状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 鉄骨鉄筋ユニット 2 H形鋼 3 鉄筋 4 せん断補強筋 A 掘削溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 淳一 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 東野 光男 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内 (72)発明者 脇屋 泰士 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 辰見 夕一 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社内 Fターム(参考) 2D049 GB01 GC03 GD01 GE03 GE11 GE19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続地中壁に用いられコンクリート中に
    埋設される鉄骨鉄筋ユニットであって、 その両側フランジ部が掘削溝の壁面に向けて所定間隔を
    置いて縦列される複数のH形鋼と、各H形鋼のフランジ
    部に跨ってこれを接合しすべてのH形鋼をユニットとし
    て取り扱うに足りる程度の強度及び本数を有する複数の
    鉄筋と、該鉄筋と直交して配設され該ユニットのせん断
    補強を行うためのせん断補強筋とを備えてなることを特
    徴とする鉄骨鉄筋ユニット。
  2. 【請求項2】 前記H形鋼のフランジ面に凹凸加工がな
    されていることを特徴とする請求項1に記載の連続地中
    壁に用いられる鉄骨鉄筋ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の鉄骨鉄筋ユニ
    ットがコンクリート中に埋設されてなることを特徴とす
    る連続地中壁。
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