JP2009098395A - バリア膜形成用材料及びパターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液浸リソグラフィ法によるポジ型レジストの現像時の残渣物(溶け残り)を解消して、良好な形状を有する微細化パターンを得られるようにする。
【解決手段】基板101の上にポジ型の化学増幅レジスト膜102を形成する。続いて、レジスト膜102の上に液浸用の液体104を配した状態でレジスト膜102に露光光105を選択的に照射することによりパターン露光を行う。パターン露光の後に、レジスト膜102の表面をアルカリ可溶化するための表面処理を行う。表面処理の後に、パターン露光が行われたレジスト膜102に対して現像を行って、レジスト膜102からレジストパターン102aを形成する。レジスト膜102の表面をアルカリ可溶化するための表面処理は、レジスト膜102を熱酸発生剤を含む溶液にさらした後、レジスト膜102を加熱する処理である。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセス等において用いられる、レジスト膜の上に形成されるバリア膜形成用材料、及びパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光として、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を光源とする光リソグラフィによりパターン形成が行われている。さらに波長を短くしたF2レーザの使用も検討されたが、露光装置及びレジスト材料に課題が多く残されているため、現在では開発が中止されている。
このような状況から、最近では、従来の露光光を用いてパターンの一層の微細化を進めるべく、液浸リソグラフィ(immersion lithography)法が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
液浸リソグラフィ法によると、露光装置内における投影レンズとウエハ上のレジスト膜との間の領域が屈折率n(n>1)である液体(液浸溶液)で満たされることになるため、露光装置のNA(開口数)がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。また、液体の屈折率をさらに高めるために、液浸溶液として酸性溶液を用いることも提案されている(例えば、非特許文献2を参照。)。
以下、従来の液浸リソグラフィ法を用いたパターン形成方法について図7(a)〜図7(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図7(a)に示すように、基板1の上に前記のレジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図7(b)に示すように、形成されたレジスト膜2の上に、例えばパドル(液盛り)法により、水よりなる液浸用の液体3を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク4を透過した露光光5をレジスト膜2に照射してパターン露光を行う。
次に、図7(c)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行うと、図7(d)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなり0.09μmのライン幅を有するレジストパターン2aが得られる。
M. Switkes and M. Rothschild,"Immersion lithography at 157 nm", J. Vac. Sci. Technol., Vol.B19, p.2353 (2001). B. W. Smith, A. Bourov, Y. Fan, L. Zavyalova, N. Lafferty, F. Cropanese, "Approaching the numerical aperture of water - Immersion lithography at 193nm", Proc. SPIE, Vol.5377, p.273 (2004).
本願発明者らは、図7(d)に示すように、前記従来のパターン形成方法により得られるレジストパターン2aには、レジスト膜2と液浸用の液体3とが接触することにより生じた変物質等からなる残渣物(溶け残り)2bが生じるという現象を見いだした。このような残渣物2bが残存した状態のレジストパターン2aを用いて被処理膜に対してエッチングを行うと、被処理膜から得られるパターンの形状も不良となってしまうため、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題が発生する。
なお、レジスト膜の上にバリア膜を配した場合にも、バリア膜と液浸用の液体とが接触することにより、また、バリア膜とレジスト膜とが直接に接触することにより生じた変物質等からなる残渣物(溶け残り)が生じるため、上記と同様の問題が発生する。
前記の問題に鑑み、本発明は、液浸リソグラフィ法によるポジ型レジストの現像時の残渣物(溶け残り)を解消して、良好な形状を有する微細化パターンを得られるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、種々検討を重ねた結果、パターン露光を行った後のレジスト膜(ポジ型の化学増幅レジスト)の表面をアルカリ可溶とし、露光後の現像により、露光部はいうまでもなく、未露光部のレジスト膜の表層部をも溶解することにより、現像後のパターンに生じる欠陥要因物質(残渣物)を除去することができるという知見を得ている。
レジスト膜の表面をアルカリ可溶とするには、レジスト膜の表面を熱酸発生剤を含む溶液で処理した後に加熱するという第1の手法、及びレジスト膜の上に酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成するという第2の手法等が挙げられる。
熱酸発生剤は加熱により酸を発生し、発生した酸はレジスト膜中を移動する。レジスト膜中においては、酸はレジスト膜の表面から移動するため、まず、レジスト膜の表層部に拡散する。酸はレジスト膜中の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となるので、その後の現像工程において、レジスト膜の表層部は未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解する。その結果、液浸露光用の液体とレジスト膜との接触による変物質等からなる残渣物(溶け残り)が現像工程によって除去されることになる。
また、バリア膜中においては、加熱により発生した酸はバリア膜中の酸脱離基及びバリア膜と接触しているレジスト膜の表層部の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となる。従って、その後の現像工程において、バリア膜自体の溶解性が向上すると共にレジスト膜の表層部が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解するようになる。その結果、レジスト膜及びバリア膜の残渣物(溶け残り)が現像工程によって除去されることになる。なお、バリア膜としての液浸用の液体とレジスト膜との間のバリア特性は、バリア膜を構成するポリマーの性質で決まるため、酸脱離基を有する化合物及び熱酸発生剤の添加による膜特性に劣化は生じない。
なお、レジスト膜の表層部の10nm程度かそれよりも浅い領域、より好ましくは、レジスト膜の表層部の5nm程度かそれよりも浅い領域がアルカリ可溶となることが好ましい。
また、本発明に係る熱酸発生剤の溶液による表面処理方法としては、ディップ法、スプレイ法又はパドル法等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されない。表面処理の処理時間は、120秒以下程度でよく、より好ましくは10秒以上且つ60秒以下程度である。
本発明は、前記の知見に基づいてなされ、具体的には以下の構成によって実現される。
本発明に係るバリア膜形成用材料は、ポジ型の化学増幅レジスト膜の上に液体を配した状態でレジスト膜を露光する際に、レジスト膜と液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料を対象とし、酸脱離基を有する化合物と、熱酸発生剤とを含むことを特徴とする。
本発明のバリア膜形成用材料によると、液浸リソグラフィに用いるバリア膜形成用材料に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むため、加熱により発生した酸はバリア膜中の酸脱離基及びバリア膜と接触しているレジスト膜の表層部の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となる。従って、現像時において、バリア膜とレジスト膜の表層部が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解するため、バリア膜及びレジスト膜の残渣物(溶け残り)が現像によって除去されるので、レジスト膜から良好な形状を有する微細化パターンを得ることができる。
本発明のバリア膜形成用材料において、酸脱離基には、t−ブチル基、2−エトキシエチル基、アダマンチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を用いることができる。なお、バリア膜形成用材料には、これらの酸脱離基を有する化合物が含まれていればよく、また、バリア膜を構成するポリマー(ベースポリマー)にこれらの酸脱離基が含まれていてもよい。
本発明のバリア膜形成用材料において、熱酸発生剤には、[化1]の一般式で表される、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルを用いることができる。
Figure 2009098395
この場合に、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルには、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、t−ブチルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸を用いることができる。
本発明において、レジスト膜の表面処理に用いる溶液に対する熱酸発生剤の濃度、又は熱酸発生剤のバリア膜への添加量は、レジスト膜又はバリア膜中の酸脱離基の反応を起こさせればよく、20wt%以下程度であればよく、より好ましくは、5wt%以上且つ10wt%以下程度である。
本発明に係るバリア膜を構成するポリマーとして、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール等のアルカリ可溶性ポリマーを用いることができる。
また、本発明に係るバリア膜は、2層以上の積層膜であってもよく、最下層に酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含んでいればよい。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に液体を配した状態でレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光の後に、レジスト膜の表面をアルカリ可溶化するための表面処理を行う工程と、表面処理の後に、パターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1のパターン形成方法によると、パターン露光の後に、レジスト膜の表面をアルカリ可溶化するための表面処理を行うため、その後の現像工程において、レジスト膜の表層部が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解する。このため、液浸露光用の液体とレジスト膜との接触による変物質等からなる残渣物が現像によって除去されるので、レジスト膜から良好な形状を有する微細化パターンを得ることができる。
第1のパターン形成方法において、表面処理を行う工程は、レジスト膜を熱酸発生剤を含む溶液にさらす工程と、熱酸発生剤を含む溶液にさらされたレジスト膜を加熱する工程とを含むことが好ましい。
このようにすると、加熱により発生した酸はレジスト膜の表層部の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となるので、レジスト膜の表面をアルカリ可溶化することができる。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光の後に、レジスト膜及びバリア膜を加熱する工程と、レジスト膜及びバリア膜を加熱した後に、バリア膜を除去する工程と、バリア膜が除去されたレジスト膜に対して現像を行って、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る第3のパターン形成方法は、基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、パターン露光の後に、レジスト膜及びバリア膜を加熱する工程と、レジスト膜及びバリア膜を加熱した後に、パターン露光が行われたレジスト膜に対して現像を行って、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第2又は第3のパターン形成方法によると、レジスト膜の上に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成し、パターン露光の後にレジスト膜及びバリア膜を加熱する。このため、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜に加熱により発生した酸は、バリア膜中の酸脱離基及びバリア膜と接触しているレジスト膜の表層部の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となる。従って、現像工程において、レジスト膜の表層部が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解するため、バリア膜及びレジスト膜の残渣物が現像によって除去されるので、レジスト膜から良好な形状を有する微細化パターンを得ることができる。
なお、第2のパターン形成方法と第3のパターン形成方法との相違点は、以下の通りである。第2のパターン形成方法においては、現像を行う前にレジスト膜上のバリア膜を除去している。これに対し、第3のパターン形成方法においては、現像中に現像液によりレジスト膜上のバリア膜を除去している。第2のパターン形成方法の場合は、現像前にバリア膜を除去しているため、現像処理が通常通り支障なく進行する。また、第3のパターン形成方法の場合は、現像時にバリア膜を除去しているため、レジスト膜の溶解特性を制御できるので、レジストの溶解特性が向上する。
第2又は第3のパターン形成方法において、酸脱離基には、t−ブチル基、2−エトキシエチル基、アダマンチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を用いることができる。
第1〜第3のパターン形成方法において、熱酸発生剤には、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルを用いることができる。
この場合に、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルには、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、t−ブチルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸を用いることができる。
第2又は第3のパターン形成方法は、バリア膜を形成する工程とパターン露光を行う工程との間に、形成されたバリア膜を加熱する工程をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、バリア膜の緻密性が向上して、液浸用の液体に対する難溶性がさらに増す。なお、バリア膜の緻密性が過度に向上すると、該バリア膜の溶解除去が困難となるため、適当な温度範囲で加熱する必要がある。また、熱酸発生剤による酸発生のための加熱温度(110℃以上程度)に近づかないことが求められ、通常は90℃程度である。但し、本発明において、バリア膜に対する加熱温度はこの温度範囲に限られない。
第1〜第3のパターン形成方法において、液体には、水又は酸性溶液を用いることができる。
この場合に、酸性溶液には、硫酸セシウム水溶液又はリン酸水溶液を用いることができる。なお、液浸用の液体には、界面活性剤等の添加物を含ませてもよい。
第1〜第3のパターン形成方法において、露光光には、ArFエキシマレーザ光、KrFエキシマレーザ光、Xe2レーザ光、F2レーザ光、KrArレーザ光又はAr2レーザ光を用いることができる。
本発明に係るバリア膜形成用材料及びパターン形成方法によると、液浸リソグラフィ法による現像時のレジストの残渣物が解消されて、良好な形状を有する微細化パターンを得ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いるパターン形成方法について図1(a)〜図1(d)、図2(a)及び図2(b)を参照しながら説明する。
まず、例えば、以下の組成を有するポジ型の化学増幅レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記のレジスト材料を塗布して、例えば0.35μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えばパドル(液盛り)法により、レジスト膜102と投影レンズ106との間に、水よりなる液浸用の液体104を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光105をレジスト膜102に照射してパターン露光を行う。
次に、図1(c)に示すように、熱酸発生剤であるシクロヘキシルベンゼンスルフォン酸を7wt%の濃度で添加したsec−ブチルアルコール溶液107にレジスト膜102を20秒間さらすディップ処理を行う。
次に、図1(d)に示すように、パターン露光及びディップ処理が行われたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図2に示すように、ベークされたレジスト膜102に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行う。これにより、レジスト膜102の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
このように、第1の実施形態によると、図1(c)に示すディップ処理工程において、ポジ型の化学増幅レジストからなるレジスト膜102の表面を、熱酸発生剤であるシクロヘキシルベンゼンスルフォン酸を含むアルコール溶液107にさらす。このため、図1(d)に示す加熱工程(露光後べーク)において、レジスト膜102の表面に付着した熱酸発生剤から酸が発生し、発生した酸はレジスト膜102の表層部に拡散する。拡散した酸はレジスト膜102の酸脱離基と反応し、酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となる。従って、図2に示す現像工程において、レジスト膜102の表層部の厚さが5nm程度の領域は未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解するため、液浸用の液体104とレジスト膜102との接触による変物質等からなる残渣物が現像工程によって除去されるので、レジストパターン102aのパターン形状が良好となる。
なお、第1の実施形態においては、レジスト膜102の表層部の5nm程度の領域がアルカリ性現像液に溶解するとしたが、現像液に溶解するレジスト膜102の表層部の厚さは、熱酸発生剤を含む溶液の濃度、溶液にさらす時間、加熱工程のベーク温度とベーク時間、及び現像時間等によって、適宜調整することが可能である。
また、第1の実施形態においては、ディップ処理に用いる熱酸発生剤である、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルとして、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸を用いたが、これに代えて、例えば、t−ブチルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸を用いることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いるパターン形成方法について図3(a)〜図3(d)及び図4(a)〜図4(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板201の上に前記のレジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜202の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、0.07μmの厚さを持つバリア膜203を形成する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g アダマンチルメタクリレート(酸脱離基を有する化合物)………………………0.3g
t−ブチルベンゼンスルフォン酸(熱酸発生剤)…………………………………0.1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図3(c)に示すように、成膜されたバリア膜203をホットプレートにより90℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜203の緻密性を向上させる。
次に、図3(d)に示すように、例えばパドル(液盛り)法により、バリア膜203と投影レンズ206との間に、水よりなる液浸用の液体204を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光205をバリア膜203を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行う。
次に、図4(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図4(b)に示すように、濃度が0.05wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜203を除去した後、ベークされたレジスト膜202に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)により現像を行う。その結果、図4(c)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
このように、第2の実施形態によると、図3(d)に示すパターン露光工程の前に、レジスト膜202の上に、酸脱離基を有する化合物(アダマンチルメタクリレート)と熱酸発生剤(t−ブチルベンゼンスルフォン酸)とを含むバリア膜203を成膜する。このため、図4(a)に示す加熱(露光後べーク)工程において、バリア膜203中に、加熱により熱酸発生剤から酸が発生し、発生した酸はバリア膜203の酸脱離基及びバリア膜203と接触しているレジスト膜202の表層部の酸脱離基と反応する。酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となるため、その後の現像工程において、バリア膜203自体の溶解性が向上すると共に、レジスト膜202の表層部の厚さが3nm程度の領域が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解する。これにより、バリア膜203及びレジスト膜202の残渣物が現像工程によって除去されることになる。
なお、第2の実施形態においては、レジスト膜202の表層部の3nm程度の領域がアルカリ性現像液に溶解するとしたが、現像液に溶解するレジスト膜202の表層部の厚さは、バリア膜203中の熱酸発生剤と酸脱離基を有する化合物の濃度、露光後加熱工程のベーク温度とベーク時間、及び現像時間等によって、適宜調整することが可能である。
また、第2の実施形態においては、図3(c)に示すように、パターン露光の前に、成膜したバリア膜203を加熱してその緻密性を向上することにより、バリア膜203の液浸用の液体204に対する難溶性を増している。このため、レジスト膜202からの酸発生剤等の液浸用の液体204への溶出を防止するバリア膜203本来のバリアとしての機能を向上させることができる。なお、前述したように、緻密性を向上する加熱工程における加熱温度は、熱酸発生剤から酸を発生させない程度の温度であることはいうまでもない。なお、バリア膜203に対する緻密性を向上する加熱工程は必ずしも実施する必要はない。
第2の実施形態においては、バリア膜203に添加する熱酸発生剤である、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルとして、t−ブチルベンゼンスルフォン酸を用いたが、これに代えて、例えば、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸を用いることができる。
また、バリア膜203に添加する酸脱離基を有する化合物として、アダマンチルメタクリレートを用いたが、これに代えて、酸脱離基として、t−ブチル基、2−エトキシエチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を有する化合物を用いることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いるパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)、図6(a)及び図6(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板301の上に前記のレジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜302を形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜302の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、0.10μmの厚さを持つバリア膜303を形成する。
ポリアクリル酸(ベースポリマー)………………………………………………………1g
t−ブチルアクリル酸(酸脱離基を有する化合物)………………………………0.8g
シクロヘキシルトルエンスルフォン酸(熱酸発生剤)…………………………0.12g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図5(c)に示すように、成膜されたバリア膜303をホットプレートにより90℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜303の緻密性を向上させる。
次に、図5(d)に示すように、例えばパドル(液盛り)法により、バリア膜303と投影レンズ306との間に、水よりなる液浸用の液体304を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光305をバリア膜303を介してレジスト膜302に照射してパターン露光を行う。
次に、図6(a)に示すように、パターン露光が行われたレジスト膜302に対して、ホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、ベークされたレジスト膜302に対して、2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性現像液)によりバリア膜303を除去すると共に、さらに現像を行う。その結果、図6(b)に示すように、レジスト膜302の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン302aを得ることができる。
このように、第3の実施形態によると、図5(d)に示すパターン露光工程の前に、レジスト膜302の上に、酸脱離基を有する化合物(t−ブチルアクリル酸)と熱酸発生剤(シクロヘキシルトルエンスルフォン酸)とを含むバリア膜303を成膜する。このため、図6(a)に示す加熱(露光後べーク)工程において、バリア膜303中に、加熱により熱酸発生剤から酸が発生し、発生した酸はバリア膜303の酸脱離基及びバリア膜303と接触しているレジスト膜302の表層部の酸脱離基と反応する。酸と反応した酸脱離基はアルカリ可溶となるため、その後の現像工程において、バリア膜303自体の溶解性が向上すると共に、レジスト膜302の表層部の厚さが2nm程度の領域が未露光部をも含めてアルカリ性現像液に溶解する。これにより、バリア膜303及びレジスト膜302の残渣物が現像工程によって除去されることになる。
なお、第3の実施形態においては、レジスト膜302の表層部の2nm程度の領域がアルカリ性現像液に溶解するとしたが、現像液に溶解するレジスト膜302の表層部の厚さは、バリア膜303中の熱酸発生剤と酸脱離基を有する化合物の濃度、露光後加熱工程のベーク温度とベーク時間、及び現像時間等によって、適宜調整することが可能である。
また、第3の実施形態においても、図5(c)に示すように、パターン露光の前に、成膜したバリア膜303を加熱してその緻密性を向上することにより、バリア膜303の液浸用の液体304に対する難溶性を増している。このため、レジスト膜302からの酸発生剤等の液浸用の液体304への溶出を防止するバリア膜303本来のバリアとしての機能を向上させることができる。なお、前述したように、緻密性を向上する加熱工程における加熱温度は、熱酸発生剤から酸を発生させない程度の温度であることはいうまでもない。なお、バリア膜303に対する緻密性を向上する加熱工程は必ずしも実施する必要はない。
第3の実施形態においては、バリア膜303に添加する熱酸発生剤である、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルとして、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸を用いたが、これに代えて、例えば、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、t−ブチルベンゼンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸を用いることができる。
また、バリア膜303に添加する酸脱離基を有する化合物として、t−ブチルアクリル酸を用いたが、これに代えて、酸脱離基として、2−エトキシエチル基、アダマンチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基を有する化合物を用いることができる。
なお、本発明の第1〜第3の実施形態に係るパターン形成方法において、液浸用の液体には、水を用いたが、これに代えて、酸性溶液を用いてもよい。酸性溶液には、硫酸セシウム(CsSO)水溶液又はリン酸(HPO)水溶液等を用いることができるが、これらに限定されることはない。この場合の硫酸セシウム又はリン酸の濃度は1wt%から10wt%程度で良い。但し、必ずしもこの濃度には限られない。また、液浸用の液体には界面活性剤等の添加物を含んでいてもよい。
また、本発明に係る各バリア膜の膜厚は、第2及び第3の各実施形態で示した0.07μmから0.10μm程度の膜厚には限られず、その下限値はレジスト膜中の成分が液浸用の液体に溶出すること又は液浸用の液体がレジスト膜中に浸透することを防止できる程度の膜厚であり、また、その上限値は露光光の透過を妨げず且つ容易に除去できる程度の膜厚である。例えば、0.05μmから0.12μmが好ましい。但し、必ずしもこの数値範囲には限られない。
また、本発明に係るアルカリ可溶となるレジスト膜の表層部の厚さは、第1〜第3の各実施形態で示した厚さには限られず、レジスト膜又はバリア膜由来の残渣物がレジスト膜表面に付着せず、現像中に除去される厚さであれば良く、10nm程度以下が好ましい。さらには、現像後のレジスト膜の膜厚が、パターン形成後のエッチング工程等での耐性を維持しなければならないため、5nm程度以下が好ましい。但し、必ずしもこの数値範囲には限られない。
また、第1〜第3の各実施形態に係るパターン形成方法において、露光光には、ArFエキシマレーザ光を用いたが、これに代えて、KrFエキシマレーザ光、Xe2レーザ光、F2レーザ光、KrArレーザ光又はAr2レーザ光を用いてもよい。
また、各実施形態においては、バリア膜の上に液浸用の液体を配する方法にパドル法を用いたが、これに限られない。例えば基板ごと液浸用の液体に漬けるディップ法等を用いてもよい。
また、各実施形態で用いたポジ型の化学増幅レジスト材料は、一例に過ぎず、他の組成からなるポジ型の化学増幅レジスト材料であっても、本発明は有効である。
本発明に係るバリア膜形成用材料及びパターン形成方法は、液浸リソグラフィ法によるポジ型レジストの現像時の残渣物(溶け残り)が解消されて、良好な形状を有する微細化パターンを得られるようになり、半導体装置の製造プロセス等に用いられる、レジスト膜の上に形成されるバリア膜形成用材料、及びパターン形成方法等に有用である。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第2の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係るバリア膜形成用材料を用いたパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。
符号の説明
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
104 液浸用の液体
105 露光光
106 投影レンズ
107 熱酸発生剤を含むアルコール溶液
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 バリア膜
204 液浸用の液体
205 露光光
206 投影レンズ
301 基板
302 レジスト膜
302a レジストパターン
303 バリア膜
304 液浸用の液体
305 露光光
306 投影レンズ

Claims (15)

  1. ポジ型の化学増幅レジスト膜の上に液体を配した状態で前記レジスト膜を露光する際に、前記レジスト膜と前記液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料であって、
    酸脱離基を有する化合物と、
    熱酸発生剤とを含むことを特徴とするバリア膜形成用材料。
  2. 前記酸脱離基は、t−ブチル基、2−エトキシエチル基、アダマンチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基であることを特徴とする請求項1に記載のバリア膜形成用材料。
  3. 前記熱酸発生剤は、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のバリア膜形成用材料。
  4. 前記エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルは、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、t−ブチルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸であることを特徴とする請求項3に記載のバリア膜形成用材料。
  5. 基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に液体を配した状態で前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    前記パターン露光の後に、前記レジスト膜の表面をアルカリ可溶化するための表面処理を行う工程と、
    前記表面処理の後に、パターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  6. 前記表面処理を行う工程は、
    前記レジスト膜を、熱酸発生剤を含む溶液にさらす工程と、
    前記熱酸発生剤を含む溶液にさらされた前記レジスト膜を加熱する工程とを含むことを特徴とする請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    前記パターン露光の後に、前記レジスト膜及びバリア膜を加熱する工程と、
    前記レジスト膜及びバリア膜を加熱した後に、前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜が除去された前記レジスト膜に対して現像を行って、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  8. 基板の上にポジ型の化学増幅レジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、酸脱離基を有する化合物と熱酸発生剤とを含むバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行う工程と、
    前記パターン露光の後に、前記レジスト膜及びバリア膜を加熱する工程と、
    前記レジスト膜及びバリア膜を加熱した後に、パターン露光が行われた前記レジスト膜に対して現像を行って、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  9. 前記酸脱離基は、t−ブチル基、2−エトキシエチル基、アダマンチル基又はt−ブチルオキシカルボニル基であることを特徴とする請求項7又は8に記載のパターン形成方法。
  10. 前記熱酸発生剤は、エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  11. 前記エステル部が無置換アルキル基であるスルフォン酸エステルは、シクロヘキシルベンゼンスルフォン酸、t−ブチルベンゼンスルフォン酸、シクロヘキシルトルエンスルフォン酸又はt−ブチルトルエンスルフォン酸であることを特徴とする請求項10に記載のパターン形成方法。
  12. 前記バリア膜を形成する工程と前記パターン露光を行う工程との間に、
    形成された前記バリア膜を加熱する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載のパターン形成方法。
  13. 前記液体は、水又は酸性溶液であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  14. 前記酸性溶液は、硫酸セシウム水溶液又はリン酸水溶液であることを特徴とする請求項12に記載のパターン形成方法。
  15. 前記露光光は、ArFエキシマレーザ光、KrFエキシマレーザ光、Xe2レーザ光、F2レーザ光、KrArレーザ光又はAr2レーザ光であることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
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