JP2007140075A - バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

バリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レジスト膜を液浸露光用の液体から保護するバリア膜を通して該液体がレジスト膜に浸透することを防止して、良好な形状を有する微細パターンを得られるようにする。
【解決手段】パターン形成方法は、基板101の上に形成したレジスト膜102の上に、ポリマーと該ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むバリア膜103を形成する。続いて、形成されたバリア膜103を加熱してポリマーを架橋した後、バリア膜103の上に液体104を配した状態で、バリア膜103を介してレジスト膜102に露光光を選択的に照射してパターン露光を行なう。続いて、バリア膜103を除去した後、パターン露光が行なわれたレジスト膜103に対して現像を行なうことにより、レジスト膜102からレジストパターン102aを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセス等において用いられ、液浸リソグラフィ用のレジスト膜の上に形成されるバリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法に関する。
半導体集積回路の大集積化及び半導体素子のダウンサイジングに伴って、リソグラフィ技術の開発の加速が望まれている。現在のところ、露光光としては、水銀ランプ、KrFエキシマレーザ又はArFエキシマレーザ等を用いる光リソグラフィによりパターン形成が行なわれている。これと共に、より短波長の157nmの波長を持つF2 レーザの使用も検討されているが、露光装置及びレジスト材料における課題が未だ多く残されているため、より短波長の露光光を用いる光リソグラフィの実用化の時期は未だ先になっている。
このような状況から、最近従来の露光光を用いてパターンの一層の微細化を進めるべく、液浸リソグラフィ(immersion lithography)法が提案されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
この液浸リソグラフィ法によると、露光装置内における投影レンズとウエハ上のレジスト膜との間の領域が屈折率がn(n>1)である液体で満たされることになるため、露光装置のNA(開口数)の値がn・NAとなるので、レジスト膜の解像性が向上する。
また、近年、液浸リソグラフィ法において、屈折率をさらに高めるべく、液浸露光用の液体に酸性溶液を用いる提案もなされている(例えば、非特許文献2を参照。)。
以下、従来の液浸リソグラフィを用いたパターン形成方法について図19(a)〜図19(d)、図20(a)及び図20(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)
……………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図19(a)に示すように、基板1の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜2を形成する。
次に、図19(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜2の上に以下の組成を有するバリア膜形成用材料から、厚さが50nmのバリア膜3を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図19(c)に示すように、成膜されたバリア膜3をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図19(d)に示すように、バリア膜3の上に、水よりなる液浸露光用の液体4を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザよりなりマスク6を透過した露光光5を液体4及びバリア膜3を介してレジスト膜2に照射して、パターン露光を行なう。
次に、図20(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜2に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱した後、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図20(b)に示すように、レジスト膜2の未露光部よりなるレジストパターン2aを得られる。
M. Switkes and M. Rothschild, "Immersion lithography at 157 nm", J. Vac. Sci. Technol., Vol.B19, p.2353 (2001) B. W. Smith, A. Bourov, Y. Fan, L. Zavyalova, N. Lafferty, F. Cropanese, "Approaching the numerical aperture of water - Immersion lithography at 193nm", Proc. SPIE, Vol.5377, p.273 (2004)
ところが、図20(b)に示すように、前記従来のパターン形成方法により得られるレジストパターン2aのパターン形状は不良であった。
本願発明者らは、従来の液浸リソグラフィ法により得られるレジストパターン2aの形状が不良となる原因を種々検討した結果、レジスト膜2の上に形成され、液浸露光用の液体4からレジスト膜2を保護するバリア膜3を通してレジスト膜2にまで液体4が浸透する結果、パターン露光されたレジスト膜2にウォーターマーク欠陥が生じるとの結論に達している。図20(b)においては、レジスト膜2に生じたウォーターマーク欠陥によって、レジスト膜2中の酸発生剤が液体4に抽出された結果、パターン露光及び露光後の加熱による化学増幅が十分に起こらず、ブリッジ欠陥が生じたものと考えられる。
このように、形状不良が生じたレジストパターンを用いて被処理膜に対してエッチングを行なうと、被処理膜から得られるパターンの形状も不良になってしまうため、半導体装置の製造プロセスにおける生産性及び歩留まりが低下してしまうという問題が発生する。
前記従来の問題に鑑み、本発明は、レジスト膜を液浸露光用の液体から保護するバリア膜を通して該液体がレジスト膜に浸透することを防止して、良好な形状を有する微細パターンを得られるようにすることを目的とする。
本願発明者らは、レジスト膜を保護するバリア膜を構成するポリマー自体を熱により架橋させる構成、バリア膜の表面にフッ素プラズマにより撥水性処理を施す構成及びバリア膜の表面に撥水性又は防水性を有する膜を形成する構成により、液浸露光用の液体がバリア膜を浸透しなくなって、レジスト膜にウォーターマーク欠陥が生じなくなることを見出した。これは、いずれの構成もバリア膜の表面状態が、液体を強くはじくか浸透を妨げる効果によると考えられる。
具体的に、本発明に係るバリア膜形成用材料は、レジスト膜の上に液体を配してレジスト膜を露光する際に、レジスト膜と液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料を対象とし、ポリマーと該ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むことを特徴とする。
本発明のバリア膜形成用材料によると、バリア膜の主成分であるポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤を含むため、レジスト膜上に本バリア膜形成用材料によりバリア膜を形成した後、形成したバリア膜を加熱してポリマーに架橋反応を生じさせると、バリア膜の架橋したポリマーは液浸露光用の液体の浸透性が著しく低下する。このため、架橋したポリマーを含むバリア膜で覆われたレジスト膜にはウォーターマーク欠陥が生じなくなってレジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
本発明のバリア膜形成用材料において、架橋剤にはメラミン化合物又はエポキシ化合物を用いることができる。
また、本発明のバリア膜形成用材料において、ポリマーには、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールを用いることができる。
本発明に係る第1のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上に、ポリマーと該ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むバリア膜を形成する工程と、形成されたバリア膜を加熱して、ポリマーを架橋剤により架橋する工程と、バリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第1のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にポリマーと該ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むバリア膜を形成し、その後、形成されたバリア膜を加熱してポリマーを架橋剤により架橋するため、バリア膜の架橋したポリマーは液浸露光用の液体の浸透性が著しく低下する。従って、架橋したポリマーを含むバリア膜で覆われたレジスト膜には液浸露光用の液体によるウォーターマーク欠陥が生じなくなって、レジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
第1のパターン形成方法において、架橋剤にはメラミン化合物又はエポキシ化合物を用いることができる。
第1のパターン形成方法において、ポリマーには、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールを用いることができる。
本発明に係る第2のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、形成されたバリア膜に対してその表面に撥水性を持たせる撥水性処理を施す工程と、該撥水性処理が施されたバリア膜の上に液体を配した状態で、バリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第2のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にバリア膜を形成した後、形成されたバリア膜に対してその表面に撥水性を持たせる撥水性処理を施すため、撥水性処理が施されたバリア膜は液浸露光用の液体の浸透性が著しく低下する。従って、表面が撥水性処理されたバリア膜で覆われたレジスト膜には液浸露光用の液体によるウォーターマーク欠陥が生じなくなって、レジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
第2のパターン形成方法において、撥水性処理を施す工程は、バリア膜にフッ素を含むプラズマを照射する工程であることが好ましい。
本発明に係る第3のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に撥水性を有する撥水性膜を形成する工程と、撥水性膜の上に液体を配した状態で、撥水性膜及びバリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、撥水性膜を除去する工程と、撥水性膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なって、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る第4のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に撥水性を有する撥水性膜を形成する工程と、撥水性膜の上に液体を配した状態で、撥水性膜及びバリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、撥水性膜を除去する工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第3又は第4のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にバリア膜を形成した後、形成したバリア膜の上に撥水性を有する撥水性膜を形成するため、バリア膜はその上に形成された撥水性膜によって液浸露光用の液体がレジスト膜に浸透しなくなる。従って、レジスト膜には液浸露光用の液体によるウォーターマーク欠陥が生じなくなって、レジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
第3又は第4のパターン形成方法において、撥水性膜を形成する工程は、フッ素を含む材料をバリア膜の表面にコーティングする工程であることが好ましい。
また、第3又は第4のパターン形成方法において、撥水性膜には主鎖がフッ素であるポリマーを用いることができる。
第3又は第4のパターン形成方法において、ポリマーにはテトラフルオロエチレンの共重合ポリマーを用いることができる。
本発明に係る第5のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に防水性を有する防水性膜を形成する工程と、防水性膜の上に液体を配した状態で、防水性膜及びバリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、防水性膜を除去する工程と、防水性膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なって、バリア膜を除去すると共にレジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
また、本発明に係る第6のパターン形成方法は、基板の上にレジスト膜を形成する工程と、レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、バリア膜の上に防水性を有する防水性膜を形成する工程と、防水性膜の上に液体を配した状態で、防水性膜及びバリア膜を介してレジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、防水性膜を除去する工程と、バリア膜を除去する工程と、バリア膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とする。
第5又は第6のパターン形成方法によると、レジスト膜の上にバリア膜を形成した後、形成したバリア膜の上に防水性を有する防水性膜を形成するため、バリア膜はその上に形成された防水性膜によって液浸露光用の液体がレジスト膜に浸透しなくなる。従って、レジスト膜には液浸露光用の液体によるウォーターマーク欠陥が生じなくなって、レジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細パターンを得ることができる。
第5又は第6のパターン形成方法において、防水性膜にはポリアミドを含む膜を用いることができる。
この場合に、ポリアミドには、ε-カプロラクタムの縮重合ポリマー、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との共縮重合ポリマー又はp-フェニレンジアミンとテレフタル酸との共縮重合ポリマーを用いることができる。
第2〜第6のパターン形成方法は、バリア膜を形成する工程とパターン露光を行なう工程との間に、バリア膜を加熱する工程をさらに備えていることが好ましい。このようにすると、バリア膜の緻密性が増すため、露光時にその上に配される液体に対してより難溶性が増す。なお、バリア膜の緻密性を過度に増大させることは、該バリア膜を溶解して除去することが困難となるため、適当な温度範囲で加熱する必要がある。例えば、100℃以上且つ150℃以下が好ましい。但し、本発明はこの温度範囲に限られない。
また、本発明に係るレジスト膜保護用のバリア膜については、現像前又は現像時に除去すればよい。
バリア膜を除去する溶剤には、有機溶媒、フッ素溶媒、現像液又は希釈現像液等がある。有機溶媒には、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−アミルアルコール又はイソアミルアルコール等を用いることができる。フッ素溶媒には、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパン又はトリエチルアミントリスハイドロフルオライド等を用いることができる。
また、希釈現像液の希釈の程度は、通常の現像液である濃度が2.38%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液よりも濃度が低ければ良く、例えば0.001%以上且つ2%以下であることが好ましい。但し、本発明はこの濃度範囲に限定されない。
なお、本発明の第1のパターン形成方法に係るポリマーが熱架橋されたバリア膜及び第2のパターン形成方法に係る撥水性処理を施されたバリア膜に対しては、該バリア膜の除去剤として有機溶媒又はフッ素溶媒を用いることができる。
第5のパターン形成方法に係るバリア膜の上に形成される撥水性膜及び及び第6のパターン形成方法に係るバリア膜の上に形成される防水性膜は、バリア膜を除去する前に除去すればよい。撥水性膜及び防水性膜を除去する際にも、有機溶媒又はフッ素溶媒を用いることができる。撥水性膜及び防水性膜は、バリア膜上に形成された膜であるため、これを除去する際に、レジスト膜にダメージを与えるおそれがないという利点がある。
ところで、本発明に係るバリア膜は、第3及び第5のパターン形成方法のように現像時に除去してもよく、第4及び第6のパターン形成方法のように現像前に除去しても良い。いずれにおいてもそれぞれに利点があり、まず、第3及び第5のパターン形成方法のように、バリア膜をレジスト膜の現像時に除去すると、レジスト膜の溶解特性をコントロールして向上させることができるという利点がある。言い換えれば、現像時にバリア膜をも同時に除去すると、レジスト膜の溶解特性をある程度は制御することが可能となる。また、第4及び第6のパターン形成方法のように、現像前にバリア膜を除去すると、その後の現像工程をスムーズに行なうことができる。
ここで、レジスト膜の溶解特性について図21を参照しながら説明する。一般に、溶解特性に優れるとされる場合は、露光量がある閾値(図21の閾値領域)を越えるとに、急激に溶解速度が向上するような場合である(図21の破線グラフA)。露光量に対する溶解速度が急激に変化すればする程、レジスト膜における露光部と未露光部との間で溶解性の差を出しやすくなるため、良好なパターン形成を行ないやすくなる。従って、現像時にバリア膜を除去する場合は、バリア膜を除去する必要がある分だけ、溶解速度が全体に低下するので、図21に示す円Cで囲んだ領域の溶解速度をより平坦なグラフにすることができる。その結果、実際のレジスト膜の溶解特性がグラフBで示すような場合において、露光量が少ない場合の溶解速度を、その少ない露光量にある程度のばらつきがあったとしても、遅い溶解速度で比較的に均等な状態となるように調整することができる。すなわち、レジスト膜の露光部と未露光部との間で溶解性の差が出やすくなるため、良好なパターン形状を得やすくなる。
第1〜第6のパターン形成方法において、液体には水を用いることができる。
また、第1〜第6のパターン形成方法において、液体には酸性溶液を用いることができる。
この場合に、酸性溶液は、硫酸セシウム(Cs2SO4)水溶液又はリン酸(H3PO4)水溶液を用いることができる。なお、液浸用の液体には、界面活性剤等の添加物を含んでいてもよい。
第1〜第6のパターン形成方法において、露光光には、KrFエキシマレーザ光、Xe2 エキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光を用いることができる。
本発明に係るバリア膜形成用材料及びそれを用いたパターン形成方法によると、液浸露光用の液体がレジスト膜にまで浸透することがなくなるため、レジスト膜の液体による変質が防止されるので、良好な形状を有する微細なレジストパターンを得ることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法について図1(a)〜図1(d)及び図2(a)〜図2(c)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図1(a)に示すように、基板101の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜102を形成する。
次に、図1(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜102の上に以下の組成を有する本発明に係るバリア膜形成用材料から、厚さが60nmのバリア膜103を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
1,3,5-トリ(ヒドロキシメチル)メラミン(架橋剤)……………………………0.1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図1(c)に示すように、成膜されたバリア膜103をホットプレートにより120℃の温度下で90秒間加熱して、バリア膜103の緻密性を向上させる。
次に、図1(d)に示すように、加熱処理されたバリア膜103と投影レンズ106との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体104を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光105を、液体104及びバリア膜103を介してレジスト膜102に照射してパターン露光を行なう。
次に、図2(a)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜102に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図2(b)に示すように、例えばn−ブチルアルコールによりバリア膜103を除去した後、ベークされたレジスト膜102に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図2(c)に示すように、レジスト膜102の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン102aを得ることができる。
このように、第1の実施形態によると、図1(b)に示すバリア膜形成工程において、レジスト膜102の上に形成されるバリア膜103の構成材料に、熱による架橋剤である1,3,5-トリ(ヒドロキシメチル)メラミンを添加している。このため、図1(d)に示すパターン露光工程において、バリア膜103のベースポリマーが添加された架橋剤が加熱されることにより架橋反応を起こして、液体104のレジスト膜102への浸透を阻止するので、レジスト膜102に液体104によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜102の液体104による酸発生剤等の抽出によて生じる変質が防止されるので、得られるレジストパターン102aの形状が良好となる。
なお、第1の実施形態においては、架橋剤としてメラミン化合物である1,3,5-トリ(ヒドロキシメチル)メラミンを用いたが、これに限られず、エポキシ化合物である例えばエポキシメタノール等を用いても同様の良好な結果を得ることができる。
また、バリア膜102を構成するポリマーにポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールを用いたが、これに代えて、ポリビニールアルコール又はポリアクリル酸を用いることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法について図3(a)〜図3(d)及び図4(a)〜図4(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図3(a)に示すように、基板201の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜202を形成する。
次に、図3(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜202の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが50nmのバリア膜203を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図3(c)に示すように、成膜されたバリア膜203をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜203の緻密性を向上させる。
次に、図3(d)に示すように、バリア膜203の表面に対する撥水性処理として、プラズマ化したトリフルオロメタン(CHF3 )を10秒間照射する。これにより、バリア膜203の表面には、フッ素(F)原子が吸着してなるフッ素吸着層203aが形成される。
次に、図4(a)に示すように、表面にフッ素吸着層203aが形成されたバリア膜203と投影レンズ206との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体204を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光205を、液体204及びバリア膜203を介してレジスト膜202に照射してパターン露光を行なう。
次に、図4(b)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜202に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図4(c)に示すように、例えばトリエチルアミントリスハイドロフルオライドによりバリア膜203を除去した後、ベークされたレジスト膜202に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図4(d)に示すように、レジスト膜202の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン202aを得ることができる。
このように、第2の実施形態によると、図3(d)に示すバリア膜の撥水性処理工程において、レジスト膜202の上に形成されるバリア膜203の表面に、フッ素プラズマによるフッ素吸着層203aを形成している。このため、図4(a)に示すパターン露光工程において、バリア膜203の表面に形成されたフッ素吸着層203aにより、液体204のレジスト膜202への浸透が阻止されるので、レジスト膜202に液体204によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜202の液体204による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン202aの形状が良好となる。
なお、第2の実施形態においては、フッ素プラズマによる撥水性処理をされたバリア膜203の除去にトリエチルアミントリスハイドロフルオライドを用いが、これに限られず、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパン等を用いてもよい。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法について図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図5(a)に示すように、基板301の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜302を形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜302の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが50nmのバリア膜303を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図5(c)に示すように、成膜されたバリア膜303をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜303の緻密性を向上させる。
次に、図5(d)に示すように、バリア膜303の上に、厚さが10nmの撥水性膜であるフッ素コート膜307を形成する。具体的には、例えばノナフルオロ-t-ブチルメチルエーテル又はノナフルオロ-t-ブチルエチルエーテル等からなるフッ素を主成分とする液体をスピン塗布法により成膜してフッ素コート膜307を得る。ここで、成膜されたフッ素コート膜307に対して100℃程度の加熱を行なってもよい。
次に、図6(a)に示すように、フッ素コート膜307と投影レンズ306との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体304を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光305を、液体304、フッ素コート膜307及びバリア膜303を介してレジスト膜302に照射してパターン露光を行なう。
次に、図6(b)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜302に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図6(c)に示すように、例えば1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンにより、フッ素コート膜307及びバリア膜303を除去した後、ベークされたレジスト膜302に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なうと、図6(d)に示すように、レジスト膜302の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン302aを得ることができる。
このように、第3の実施形態によると、図5(d)に示す撥水性膜形成工程において、レジスト膜302の上に撥水性を有するフッ素コート膜307を形成している。このため、図6(a)に示すパターン露光工程において、バリア膜303の上に形成されたフッ素コート膜307により、液体304のレジスト膜302への浸透が阻止されるので、レジスト膜302に液体304によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜302の液体304による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン302aの形状が良好となる。
なお、第3の実施形態においては、フッ素コート膜307及びバリア膜303の除去に1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンを用いが、これに限られず、トリエチルアミントリスハイドロフルオライド等を用いてもよい。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法について図7(a)〜図7(d)、図8(a)〜図8(d)及び図9を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図7(a)に示すように、基板401の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜402を形成する。
次に、図7(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜402の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが30nmのバリア膜403を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図7(c)に示すように、成膜されたバリア膜403をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜403の緻密性を向上させる。
次に、図7(d)に示すように、バリア膜403の上に、厚さが25nmで主鎖がフッ素のポリマーであるポリ(テトラフルオロエチレン(60mol%)-t-ブチルアクリレート(40mol%))からなる撥水性膜407を成膜する。
次に、図8(a)に示すように、成膜された撥水性膜407をホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図8(b)に示すように、表面に撥水性膜407が形成されたバリア膜403と投影レンズ406との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体404を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光405を、液体404、撥水性膜407及びバリア膜403を介してレジスト膜402に照射してパターン露光を行なう。
次に、図8(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜402に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図8(d)に示すように、例えば1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンにより、撥水性膜407を除去する。
次に、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液によりバリア膜403を除去すると共に、さらにベークされたレジスト膜402に対して現像を行なうと、図9に示すように、レジスト膜402の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン402aを得ることができる。
このように、第4の実施形態によると、図7(d)に示す撥水性膜形成工程において、レジスト膜402の上に主鎖がフッ素の撥水性を有する撥水性膜407を形成している。このため、図8(b)に示すパターン露光工程において、バリア膜403の上に形成された撥水性膜407により、液体404のレジスト膜402への浸透が阻止されるので、レジスト膜402に液体404によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜402の液体404による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン402aの形状が良好となる。
なお、第4の実施形態においては、撥水性膜407の除去に1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンを用いが、これに限られず、トリエチルアミントリスハイドロフルオライド等を用いてもよい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方法について図10(a)〜図10(d)、図11(a)〜図11(d)、図12(a)及び図12(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図10(a)に示すように、基板501の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜502を形成する。
次に、図10(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜502の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが30nmのバリア膜503を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図10(c)に示すように、成膜されたバリア膜503をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜503の緻密性を向上させる。
次に、図10(d)に示すように、バリア膜503の上に、厚さが25nmで主鎖がフッ素のポリマーであるポリ(テトラフルオロエチレン(60mol%)-t-ブチルアクリレート(40mol%))からなる撥水性膜507を成膜する。
次に、図11(a)に示すように、成膜された撥水性膜507をホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図11(b)に示すように、表面に撥水性膜507が形成されたバリア膜503と投影レンズ506との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体504を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光505を、液体504、撥水性膜507及びバリア膜503を介してレジスト膜502に照射してパターン露光を行なう。
次に、図11(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜502に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図11(d)に示すように、例えば1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンにより、撥水性膜507を除去する。
次に、図12(a)に示すように、濃度が0.002wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜503を除去する。
次に、図12(b)に示すように、バリア膜503が除去され且つベークされたレジスト膜502に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なって、レジスト膜502の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン502aを得ることができる。
このように、第5の実施形態によると、図10(d)に示す撥水性膜形成工程において、レジスト膜502の上に主鎖がフッ素の撥水性を有する撥水性膜507を形成している。このため、図11(b)に示すパターン露光工程において、バリア膜503の上に形成された撥水性膜507により、液体504のレジスト膜502への浸透が阻止されるので、レジスト膜502に液体504によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜502の液体504による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン502aの形状が良好となる。
なお、第5の実施形態においては、撥水性膜507の除去に1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパンを用いが、これに限られず、トリエチルアミントリスハイドロフルオライド等を用いてもよい。
なお、前述したように、前記の第4の実施形態においては、バリア膜403を現像と同時に現像液により除去しているため、レジスト膜402に対して溶解性のコントロールを行なえる。一方、本実施形態においては、バリア膜503を現像工程の前に行なうため、バリア膜503を確実に除去できるので、現像工程をスムーズに行なえる。
(第6の実施形態)
以下、本発明の第6の実施形態に係るパターン形成方法について図13(a)〜図13(d)、図14(a)〜図14(d)及び図15を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図13(a)に示すように、基板601の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜602を形成する。
次に、図13(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜602の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが40nmのバリア膜603を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図13(c)に示すように、成膜されたバリア膜603をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜603の緻密性を向上させる。
次に、図13(d)に示すように、バリア膜603の上に、厚さが20nmのポリアミドであって、ε-カプロラクタムの縮重合ポリマーからなる防水性膜607を成膜する。
次に、図14(a)に示すように、成膜された撥水性膜607をホットプレートにより125℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図14(b)に示すように、表面に防水性膜607が形成されたバリア膜603と投影レンズ606との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体604を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光605を、液体604、防水性膜607及びバリア膜603を介してレジスト膜602に照射してパターン露光を行なう。
次に、図14(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜602に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図14(d)に示すように、例えばトリエチルアミントリスハイドロフルオライドにより、防水性膜607を除去する。
次に、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液によりバリア膜603を除去すると共に、さらにベークされたレジスト膜602に対して現像を行なうと、図15に示すように、レジスト膜602の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン602aを得ることができる。
このように、第6の実施形態によると、図13(d)に示す防水性膜形成工程において、レジスト膜602の上にポリアミドからなり防水性を有する防水性膜607を形成している。このため、図14(b)に示すパターン露光工程において、バリア膜603の上に形成された撥水性膜607により、液体604のレジスト膜602への浸透が阻止されるので、レジスト膜602に液体604によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜602の液体604による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン602aの形状が良好となる。
なお、第4の実施形態においては、防水性膜607の除去にトリエチルアミントリスハイドロフルオライドを用いが、これに限られず、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパン等を用いてもよい。
(第7の実施形態)
以下、本発明の第7の実施形態に係るパターン形成方法について図16(a)〜図16(d)、図17(a)〜図17(d)、図18(a)及び図18(b)を参照しながら説明する。
まず、以下の組成を有するポジ型の化学増幅型レジスト材料を準備する。
ポリ((ノルボルネン−5−メチレン-t-ブチルカルボキシレート)(50mol%)−(無水マレイン酸)(50mol%))(ベースポリマー)…………………………………………………2g
トリフェニルスルフォニウムトリフルオロメタンスルフォン酸(酸発生剤)…………………………………………………………………………………………………………0.05g
トリエタノールアミン(クエンチャー)………………………………………0.002g
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(溶媒)……………………20g
次に、図16(a)に示すように、基板701の上に前記の化学増幅型レジスト材料を塗布して、0.35μmの厚さを持つレジスト膜702を形成する。
次に、図16(b)に示すように、例えばスピン塗布法により、レジスト膜702の上に以下の組成を有する従来のバリア膜形成用材料から、厚さが40nmのバリア膜703を成膜する。
ポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコール(ベースポリマー)…………1g
n−ブチルアルコール(溶媒)…………………………………………………………20g
次に、図16(c)に示すように、成膜されたバリア膜703をホットプレートにより110℃の温度下で60秒間加熱して、バリア膜703の緻密性を向上させる。
次に、図16(d)に示すように、バリア膜703の上に、厚さが20nmのポリアミドであって、ε-カプロラクタムの縮重合ポリマーからなる防水性膜707を成膜する。
次に、図17(a)に示すように、成膜された防水性膜707をホットプレートにより115℃の温度下で60秒間加熱する。
次に、図17(b)に示すように、表面に撥水性膜707が形成されたバリア膜703と投影レンズ706との間に、例えばパドル(液盛り)法により水よりなる液浸露光用の液体704を配して、NAが0.68であるArFエキシマレーザ光であって、マスク(図示せず)を透過した露光光705を、液体704、防水性膜707及びバリア膜703を介してレジスト膜702に照射してパターン露光を行なう。
次に、図17(c)に示すように、パターン露光が行なわれたレジスト膜702に対して、ホットプレートにより105℃の温度下で60秒間加熱する(露光後ベーク)。
次に、図17(d)に示すように、例えばトリエチルアミントリスハイドロフルオライドにより、防水性膜707を除去する。
次に、図18(a)に示すように、濃度が0.002wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド水溶液(アルカリ性希釈現像液)によりバリア膜703を除去する。
次に、図18(b)に示すように、バリア膜703が除去され且つベークされたレジスト膜702に対して、濃度が2.38wt%のテトラメチルアンモニウムハイドロキサイド現像液により現像を行なって、レジスト膜702の未露光部よりなり、0.09μmのライン幅で良好な形状を有するレジストパターン702aを得ることができる。
このように、第7の実施形態によると、図16(d)に示す防水性膜形成工程において、レジスト膜702の上に主鎖がフッ素の撥水性を有する防水性膜707を形成している。このため、図17(b)に示すパターン露光工程において、バリア膜703の上に形成された防水性膜707により、液体704のレジスト膜702への浸透が阻止されるので、レジスト膜702に液体704によるウォーターマーク欠陥が生じることがない。その結果、レジスト膜702の液体704による酸発生剤等の抽出による変質が防止されるので、得られるレジストパターン702aの形状が良好となる。
なお、第7の実施形態においては、防水性膜707の除去にトリエチルアミントリスハイドロフルオライドを用いが、これに限られず、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロ-1-ジエチルアミノプロパン等を用いてもよい。
なお、前記の第6の実施形態においては、バリア膜603を現像と同時に現像液により除去しているため、レジスト膜602に対して溶解性のコントロールを行なえる。一方、本実施形態においては、バリア膜703を現像工程の前に行なうため、バリア膜703を確実に除去できるので、現像工程をスムーズに行なえる。
なお、第1〜第7の各実施形態において、バリア膜の膜厚は30nm〜60nmとしたが、30nm以上且つ100nm以下程度とすることができる。但し、この数値範囲には限られない。
また、各実施形態においては、バリア膜の成膜後に各バリア膜に対して膜質を緻密にする加熱処理を行なったが、このバリア膜に対する加熱処理は必ずしも行なう必要はなく、成膜するバリア膜の組成又はバリア膜の膜厚等により適宜行なえばよい。
また、第2の実施形態と同様に、第1、第3〜第7の他の実施形態においても、液浸露光用の液体に硫酸セシウムを添加して、該液体の屈折率を高めてもよい。なお、添加する化合物は硫酸セシウムに限られず、リン酸(H3PO4)を用いることができる。さらには、液浸露光用の液体に界面活性剤を添加してもよい。
また、各実施形態において、露光光にArFエキシマレーザ光を用いたが、これに限られず、露光光として、KrFエキシマレーザ光、Xe2 レーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光を用いることができる。
また、各実施形態においては、液浸露光用の液体を配する方法にパドル法を用いたが、これには限られず、例えば基板ごと液体に漬けるディップ法等を用いてもよい。
また、各実施形態においては、レジスト膜にポジ型の化学増幅型レジストを用いたが、ネガ型の化学増幅型レジストに対しても本発明は適用可能である。さらには、本発明は化学増幅型レジストに限られない。
本発明に係るバリア膜形成用材料又はそれを用いたパターン形成方法は、レジスト膜の上に形成されるバリア膜を介した液体の浸透が防止されるため、良好な形状を有する微細パターンを得ることができ、半導体装置の製造プロセスにおいて用いられる微細なパターン形成等に有用である。
(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第3の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第5の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第6の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第6の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第7の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は本発明の第7の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第7の実施形態に係るパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)〜(d)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 (a)及び(b)は従来のパターン形成方法の各工程を示す断面図である。 本発明のパターン形成方法を用いたレジストの溶解性の制御を説明するグラフである。
符号の説明
101 基板
102 レジスト膜
102a レジストパターン
103 バリア膜
104 液体
105 露光光
106 投影レンズ
201 基板
202 レジスト膜
202a レジストパターン
203 バリア膜
203a フッ素吸着層
204 液体
205 露光光
206 投影レンズ
301 基板
302 レジスト膜
302a レジストパターン
303 バリア膜
304 液体
305 露光光
306 投影レンズ
307 フッ素コート膜
401 基板
402 レジスト膜
402a レジストパターン
403 バリア膜
404 液体
405 露光光
406 投影レンズ
407 撥水性膜
501 基板
502 レジスト膜
502a レジストパターン
503 バリア膜
504 液体
505 露光光
506 投影レンズ
507 撥水性膜
601 基板
602 レジスト膜
602a レジストパターン
603 バリア膜
604 液体
605 露光光
606 投影レンズ
607 防水性膜
701 基板
702 レジスト膜
702a レジストパターン
703 バリア膜
704 液体
705 露光光
706 投影レンズ
707 撥水性膜

Claims (22)

  1. レジスト膜の上に液体を配して前記レジスト膜を露光する際に、前記レジスト膜と前記液体との間にバリア膜を形成するためのバリア膜形成用材料であって、
    ポリマーと、
    前記ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むことを特徴とするバリア膜形成用材料。
  2. 前記架橋剤は、メラミン化合物又はエポキシ化合物を含むことを特徴とする請求項1に記載のバリア膜形成用材料。
  3. 前記ポリマーは、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールであることを特徴とする請求項1又は2に記載のバリア膜形成用材料。
  4. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上に、ポリマーと該ポリマーに熱により架橋反応を生じさせる架橋剤とを含むバリア膜を形成する工程と、
    形成された前記バリア膜を加熱して、前記ポリマーを前記架橋剤により架橋する工程と、
    前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  5. 前記架橋剤は、メラミン化合物又はエポキシ化合物を含むことを特徴とする請求項4に記載のパターン形成方法。
  6. 前記ポリマーは、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸又はポリビニールヘキサフルオロイソプロピルアルコールであることを特徴とする請求項4又は5に記載のパターン形成方法。
  7. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、
    形成された前記バリア膜に対してその表面に撥水性を持たせる撥水性処理を施す工程と、
    前記撥水性処理が施された前記バリア膜の上に液体を配した状態で、前記バリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光が行なわれた前記レジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  8. 前記撥水性処理を施す工程は、前記バリア膜にフッ素を含むプラズマを照射する工程であることを特徴とする請求項7に記載のパターン形成方法。
  9. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に撥水性を有する撥水性膜を形成する工程と、
    前記撥水性膜の上に液体を配した状態で、前記撥水性膜及びバリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記撥水性膜を除去する工程と、
    前記撥水性膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なって、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  10. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に撥水性を有する撥水性膜を形成する工程と、
    前記撥水性膜の上に液体を配した状態で、前記撥水性膜及びバリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記撥水性膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  11. 前記撥水性膜を形成する工程は、フッ素を含む材料を前記バリア膜の表面にコーティングする工程であることを特徴とする請求項9又は10に記載のパターン形成方法。
  12. 前記撥水性膜は、主鎖がフッ素であるポリマーを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載のパターン形成方法。
  13. 前記ポリマーは、テトラフルオロエチレンの共重合ポリマーであることを特徴とする請求項12に記載のパターン形成方法。
  14. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に防水性を有する防水性膜を形成する工程と、
    前記防水性膜の上に液体を配した状態で、前記防水性膜及びバリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記防水性膜を除去する工程と、
    前記防水性膜を除去した後、且つパターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なって、前記バリア膜を除去すると共に前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  15. 基板の上にレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜の上にバリア膜を形成する工程と、
    前記バリア膜の上に防水性を有する防水性膜を形成する工程と、
    前記防水性膜の上に液体を配した状態で、前記防水性膜及びバリア膜を介して前記レジスト膜に露光光を選択的に照射することによりパターン露光を行なう工程と、
    前記防水性膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去する工程と、
    前記バリア膜を除去した後、パターン露光されたレジスト膜に対して現像を行なうことにより、前記レジスト膜からレジストパターンを形成する工程とを備えていることを特徴とするパターン形成方法。
  16. 前記防水性膜は、ポリアミドを含むことを特徴とする請求項14又は15に記載のパターン形成方法。
  17. 前記ポリアミドは、ε-カプロラクタムの縮重合ポリマー、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との共縮重合ポリマー又はp-フェニレンジアミンとテレフタル酸との共縮重合ポリマーであることを特徴とする請求項16に記載のパターン形成方法。
  18. 前記バリア膜を形成する工程と前記パターン露光を行なう工程との間に、
    前記バリア膜を加熱する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項7〜17のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  19. 前記液体は、水であることを特徴とする請求項4〜18のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  20. 前記液体は、酸性溶液であることを特徴とする請求項4〜18のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  21. 前記酸性溶液は、硫酸セシウム水溶液又はリン酸水溶液であることを特徴とする請求項20に記載のパターン形成方法。
  22. 前記露光光は、KrFエキシマレーザ光、Xe2 エキシマレーザ光、ArFエキシマレーザ光、F2 レーザ光、KrArレーザ光又はAr2 レーザ光であることを特徴とする請求項4〜21のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
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