JP2009098362A - 写真プリント処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像処理されたテストプリントシートが排出部からスムーズに測色計に導入される構成を採用しながらも、処理槽の保守点検の作業性が良好な写真プリント処理装置を提供する。
【解決手段】現像処理部と、排出搬送部と、排出搬送部によって排出されたテストプリント用感光材料を測定する測色計20とが備えられている。現像処理部の上方を開放する開放姿勢と前記現像処理部の上方を覆う閉鎖姿勢との間で姿勢変更可能な上部カバー10が備えられ、測色計が、排出搬送部と接続される第1ポジションと排出搬送部から解除される第2ポジションとの間で移動可能なように移動機構30を介して上部カバーの上面に取り付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部と、現像処理された感光材料を排出する排出搬送部と、排出搬送部によって排出されたテストプリント用感光材料を測定する測色計とを備えた写真プリント処理装置に関する。
上述した写真プリント処理装置においては、写真プリント処理を開始する前に、最適な写真プリントを出力するために、露光処理や現像処理における各種処理条件の調整作業が行われる。この調整作業はセットアップ作業とも呼ばれ、感光材料にテストパターンを形成して出力したテストプリントシート(正確にはテストプリント用感光材料)におけるテストパターンの発色状態等が測色計によって測定され、その測定結果に基づいて、露光処理や現像処理における各種処理条件が補正される。
このようなテストプリントシートを用いたセットアップ作業を自動化するため、感光材料の排出部に、測色計に接続する分岐経路が設けられ、現像処理されたテストプリントシートがそのまま測色計に導入され、測色計による測定結果に基づいて各種処理条件を書き換える、写真プリント処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。そのような写真プリント処理装置の具体的な構成の1つとして、パネルアッセンブリの上部パネル上で排出部に接続するように測色計が取り付けられ、排出部に設けられた分岐経路を通じてテストプリントシートが自動的に測色計に導入されるものも知られている(例えば、特許文献2)。
特開2000−221649号公報(段落番号0028−0038、図1) 特開2007−171313号公報(段落番号0025−0034、図2、図3)
写真プリント処理装置の排出部は、通常、現像処理部に隣接する乾燥部から上方に延びるように配置されているので、現像処理されたテストプリントシートが排出部からスムーズに測色計に導入されるためには、上記特許文献2で示されているように、測色計が現像処理部の上方をカバーする上部カバーの上面に配置されると好都合である。しかしながら、上部カバーは、現像処理部を構成する処理槽を保守点検するために、時々、開放する必要がある。この上部カバーの開放時に、排出部と測色計の接続を解除し、測色計を上部カバーから取り外す作業は、処理槽の保守点検の作業性を悪くしていた。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、現像処理されたテストプリントシートが排出部からスムーズに測色計に導入される構成を採用しながらも、処理槽の保守点検の作業性が良好な写真プリント処理装置を提供することである。
上記課題を解決するために、露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部と、現像処理された感光材料を排出する排出搬送部と、排出搬送部によって排出されたテストプリント用感光材料を測定する測色計とを備えた、本発明による写真プリント処理装置では、前記現像処理部の上方を開放する開放姿勢と前記現像処理部の上方を覆う閉鎖姿勢との間で姿勢変更可能な上部カバーが備えられ、前記測色計が、前記排出搬送部と接続される第1ポジションと前記排出搬送部から解除される第2ポジションとの間で移動可能なように移動機構を介して前記上部カバーの上面に取り付けられている。
この構成によれば、測色計は上部カバーの上面に移動機構を介して移動可能に取り付けられ、測色計が第1ポジションに移動することで排出搬送部と接続され、測定すべきテストプリント用感光材料を排出搬送部から受け取ることが可能となる。さらに、測色計が第2ポジションに移動することで排出搬送部との接続が解除され、測色計を取り付けたまま、上部カバーが開放姿勢に姿勢変更することが可能となる。つまり、セットアップ作業時には、測色計を第1ポジションに移動させると、テストプリント用感光材料の導入が可能となる。また、処理槽の保守点検時には、測色計を第2ポジションに移動させると、測色計を取り外すことなしに、上部カバーは現像処理部の上方を開放する開放姿勢に姿勢変更可能となり、処理槽の保守点検の作業性が良好となる。
前記第2ポジションにおける測色計は、上部カバーと共に、上部カバーの閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更することになる。この姿勢変更は上部カバーの揺動によって実現させることが一般的であり、上部カバーの開放姿勢においてその上面が傾斜状態あるいは直立状態になる可能性がある。そのような場合では、上部カバーから測色計が落下しないような、工夫が必要である。従って、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記測色計が、少なくとも前記第2ポジションにおいて、前記開放姿勢での上部カバーから落下しないように前記上部カバーにロックされるように構成されている。
測色計自体の保守点検時などでは、測色計を上部カバーから取り外す必要がある。従って、移動機構による測色計の移動路程において、操作員がこの測色計を上部カバーから簡単に取り外すことができる位置として、第3のポジションを設定しておくと好都合である。ただし、測色計が上部カバーから簡単に取り外すことができる状態は、測色計が上部カバーから落下しやすい状態でもある。従って、この測色計を第3ポジションに移動させた状態で、上部カバーを閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更することは避けなければならない。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記上部カバーを閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更する際に用いるために前記上部カバーに形成された操作部が、前記第3ポジションに移動した前記測色計によって操作不能となるように構成されている。この構成によれば、上部カバーを閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更するために操作員が操作しなければならない操作部が第3ポジションに移動した前記測色計によって操作できないので、つまり測色計によって操作部が邪魔されてしまうので、操作員は測色計が第3ポジションに位置している状態で上部カバーを閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更することはできなくなる。
測色計が上部カバーの上面で移動することを可能にする移動機構の好適な構成例としては、レール式移動機構が提案される。このようなレール式移動機構は、例えば、前記上部カバーの上面に固定された少なくとも1つのレールと、前記測色計の下面に固定されるとともに前記レールに係合する係合部とから構成することができる。その際、レールに、レールと係合部との間で相互係合する形状を形成することで、測色計がレールから、つまり上部カバーから外れることを防止するレール区間が作り出される。また、その相互係合する形状を無くすことで、測色計をレールから、つまり上部カバーから外すことができるレール区間が作り出される。なお、レール式移動機構としては、上述したレールと係合部から構成されるもの以外に、引き出しや自動車シートなどによく用いられているアッパレールとロアレールからなる移動機構などを採用することも可能である。
本発明においては、測色計に対して重要な機能的な役割を果たす複数のポジションが設定されているので、これらのポジションに測色計が正しく位置決めされ、その位置が保持されることが重要となる。このため、本発明の好適な実施形態の1つでは、前記第1ポジションと前記第2ポジションにおいて前記レールと前記係合部との間の相対位置を保持する位置決め手段が前記レールと前記係合部との間に設けられている。位置決め手段の代表的な例として、バネ付勢されたピン又はボールと、このピン又はボールが入り込む孔とから構成されるものが挙げられる。
本発明による写真プリント処理装置1の1つの実施形態が図1に示されている。この写真プリント処理装置は、感光材料の一例である銀塩印画紙P(以下、印画紙Pと称する)に対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、このプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。この写真プリント処理装置はデジタルミニラボとも称せられるものである。模式的な断面図である図2からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納められたロール状の印画紙Pのいずれかを引き出してプリントサイズに切断し、切断された印画紙Pに対し、露光処理部13に配置されたプリントエンジンとしての露光ヘッド13aが露光を行う。この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽14aを有した現像処理部14に送って現像する。印画紙Pは、さらに乾燥部15で乾燥された後に装置上部の横送りコンベア16に排出され、横送りコンベヤ16によってソータ17に送り込まれる。ソータ17に送り込まれた印画紙P、つまり写真プリントPは、このソータ17の複数のトレイ17aに対してオーダ単位で仕分けられた状態で集積される。印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pを、装置内部に配置された、露光処理部13、現像処理部14、乾燥部15に搬送するため、印画紙搬送機構12が配置されている。印画紙搬送機構12は、露光処理部13の前後に配置されたチャッカー式印画紙搬送ユニットを除いて実質的に多数の挟持搬送ローラ対から構成されている。
露光ヘッド13aは、操作ステーション1Aから送られてくるプリントデータに基づいて、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の光線の照射を印画紙Pに対して行う。この露光処理においては、印画紙Pを副走査方向に搬送しながら、この搬送速度と同期して主走査方向に沿ってライン状に露光が行われる。尚、露光ヘッドとしては、露光仕様に応じて、レーザビーム方式、蛍光ビーム方式、液晶シャッター方式、DMD方式などの採用が可能であるが、ここではレーザビーム方式が採用されている。
この写真プリント処理装置1は、外側を複数の板金製パネルで覆われた本体フレーム2で形作られている。いくつかの板金製パネルは内部点検のために開放可能な扉として形成されている。特に、現像処理部14の上方を覆っている板金製パネルは、現像処理槽14aに対して上方から手入れすることができるように、ほぼ90度に開放可能な上部カバー10として形成されている。乾燥部15は現像処理部14に隣接して現像処理部14より上方に突き出した突き出しフレーム2aの内部に配置されている。前記横送りコンベヤ16は突き出しフレーム2aから水平方向に延びるように設けられ、上部カバー10との間に空間を作り出している。この上部カバー10と横送りコンベヤ16との間の空間に、図1と図2から明らかなように、レール式移動機構30を介して測色計20が突き出しフレーム2aに対して遠近方向に移動可能に取り付けられている。
この実施の形態では、上部カバー10は、図1において本体フレーム2の奥側を左右方向に延びている水平軸周りで揺動可能に本体フレーム2に取り付けられている。従って、上部カバー10は、現像処理部14の上方を閉鎖する姿勢と現像処理部14の上方を開放する開放姿勢の間でほぼ90度の揺動が可能となっている。この上部カバー10の開放姿勢への揺動時に、上部カバー10が横送りコンベヤ16と干渉することを避けるため、横送りコンベヤ16も、コンベヤ面が突き出しフレーム2aに接当するまでの、90度の揺動が可能となっている。
前記操作ステーション1Aは、本体フレーム2に隣接して配置された操作テーブルに構築されている。ここでは、操作ステーション1Aは、写真フィルムから画像データを取得するフィルムスキャナ3、各種情報を表示するモニタ4と、フィルムスキャナ3を通じて写真フィルムから読み取られた撮影画像や半導体メモリから直接読み取られた画像データの処理、プリントデータの生成、プリントステーション1Bの制御を行うコントローラ5として機能する汎用コンピュータから構成されている。コントローラ5には、操作入力部として機能するキーボードやマウス、デジタルカメラの撮影画像メモリとして用いられている半導体メモリなどから撮影画像を取得するためのメディアリーダなども接続されている。
写真プリント処理装置1のコントローラ5には、CPUを中核部材として、写真プリント処理装置の種々の動作を行うための機能部がハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で実装されているが、図3に示されているように、本発明に特に関係する機能部として、テストチャートデータ格納部50、色調補正やフィルタリング(ぼかしやシャープネスなど)やトリミングなどの各種フォトレタッチ処理を行う画像処理部51、出力階調値−濃度関係をテーブル化して格納しているルックアップテーブル52a、画像データが表現しているカラーとこの写真プリント処理装置によって出力される写真プリントPのカラーをマッチングさせるためのフォトレタッチ処理を完了した画像データの画素値に対してルックアップテーブル52aを用いて適切な出力階調値となるような補正を行う階調補正部52、適切な出力階調値となった画像データから露光ヘッド13aのためのプリントデータを生成するプリントデータ生成部53、この写真プリント処理装置1によって出力されたテストプリント用感光材料TP(以後、テストプリントシートを称する)に対する測色計20による測定結果として得られた測定濃度値に基づいて求められた補正量を用いてルックアップテーブル52aに格納されている出力階調値−濃度関係を調整する階調補正調整部54、測色計20の動作状態をチェックするとともにセットアップ時にテストプリントシートTPを測色計20に導入することを印画紙搬送機構12に命令する測色計管理部45が挙げられる。
図4に示すように、突き出しフレーム2aの内部には、印画紙Pを乾燥部15を経て横送りコンベヤ16に排出するとともに、テストプリントシートTPを乾燥部15を経て測色計20に送り込む排出搬送部60が印画紙搬送機構12の一部として構築されている。排出搬送部60の主要構成要素である挟持搬送ローラ対61は、駆動ローラと従動ローラとを組み合わせて構成されており、2つのローラの間隙に印画紙P又はテストプリントシートTPを挟みこんで駆動ローラを回転させることで、印画紙Pを下流側へと搬送する。ターンローラ対62は、上流側から上方に向かって搬送されてくる印画紙(写真プリント)P又はテストプリントシートTPを下方に向かって搬送させるように搬送方向を変化させるためのローラ群であり、例えば、駆動ローラと複数の従動ローラとで構成されている。搬送切換ガイド63は、ターンローラ対62のすぐ下流側に配置されている。印画紙(写真プリント)Pが搬送されている場合では、写真プリントPを横送りコンベヤ16へ送り出す写真プリント排出搬送経路(図4において実線で示されている)が利用され、テストプリントシートTPが搬送されている場合では、テストプリントシートTPを測色計29に送り出すテストプリントシート排出搬送経路(図4において破線で示されている)が利用される。写真プリント排出搬送経路とテストプリントシート排出搬送経路とは、ターンローラ対62の出口領域で分岐している。排出ローラ対64は、搬送切換ガイド63により誘導される印画紙(写真プリント)Pを、横送りコンベヤ16に排出するためのローラであり、2つのローラの間隙に印画紙(写真プリント)Pを挟み込んで、駆動ローラを回転することで印画紙(写真プリント)Pを搬出する。そして、印画紙(写真プリント)Pは、搬出孔65を通過して横送りコンベヤ16へ落下搬送される。ターンガイド66は、搬送切換ガイド63により案内されるテストプリントシートTPを、測色計20に誘導するためにテストプリントシート排出搬送経路に設けられたガイドである。このターンガイド66により、ターンローラ対62より送り出され垂直上方から搬送されてくるテストプリントシートTPが略水平方向へ搬送方向を変えられ、排出口67を通過して測色計20の搬入口に送り込まれる。
測色計20は、搬送されてくるテストプリントシートTPをコマ送りしながら、テストプリントシートTPに形成されている22段階のグレーパッチの濃度を測定する。この測色計20は分光測色計であり、ステッピングモータによって駆動される複数の圧着型の搬送ローラ対23とセンサ部22を備えている。センサ部22にはテストプリントシートTPに白色光を照射し、センシング対象からの反射光を受け、その反射光からR(赤)、G(緑)、B(青)又はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3原色毎の濃度データを取得するセンサ素子が組み込まれている。取得された濃度データはコントローラ5に転送される。測色計20の筐体21は、測色計20内の温度や明るさを一定にするために設けられており、例えば、合成樹脂部材等で形成されている。搬送ローラ対23は、センサ部22がテストプリントシートTPのグレーパッチの濃度を測定できるようにテストプリントシートTPを搬送する。センサ部22によってすべてのグレーパッチの濃度測定が取得されると、テストプリントシートTPは、搬送ローラ対23によって排出部24へ搬送される。
写真プリント処理装置1は、毎日の運転開始時ごとにセットアップ用にプリントされたテストプリントシートTPにおける各グレーパッチの濃度(濃度パターン)を測色計20に搭載されたセンサ部22を用いて測定する。そして、コントローラ5は、このセンサ部22の測定結果に基づいて露光ヘッド13aの出力状態を調整するセットアップを行う。通常、写真プリント処理装置1から出力されるプリント品質(プリント濃度)等は、露光ヘッド13aの発光状態、各処理槽14aの状態(処理液温度、酸化状態、活性化度合等)によって変化してしまう。このため、テストプリントシートTPに形成された濃度の異なる複数のグレーパッチのそれぞれの濃度をセンサ部22によって測定し、この測定結果に基づいて露光ヘッド13aの出力状態の調整、いわゆるセットアップが行われる。このようなセットアップ作業を行うことで、再現性の高い写真プリントを出力することができる。
測色計20を上部カバー10の上面に移動可能に取り付けているレール式移動機構30は、この実施形態では、図6から明らかなように、右側レール31と左側レール32とセンターレール33とを備えている。センターレール33は、右側レール31と左側レール32との間に配置されており、後で詳しく説明するが、測色計2を所定の位置に位置決めする位置決め手段として機能する。右側レール31と左側レール32とセンターレール33はいずれも図示されていない取付ねじによって上部カバー10の上面に固定される。右側レール31は、実質的に矩形断面からその左下矩形領域がカットされた断面形状を有している。この断面形状により、右側レール31は、左側レール32に向かって突き出した突起部31aを有することになるが、長手方向において2カ所でその突起部31aが切り欠かれて、切り欠き部31bが形成されている。左側レール32も、右側レール31と同様な形状で形成されており、右側レール31に向かって突き出した突起部32aと切り欠き部32bを有している。
図7に示すように、測色計20の筐体21の下面側には、右側レール31と左側レール32とセンターレール33とに対して跨ることができるように、それぞれのレールに対応する第1凹部21aと第2凹部21bと第3凹部21cが筐体下面全長に亘って設けられている。第1凹部21aには、第1凹部21aの断面が右側レール31の断面に対応するように、突き出した係合部35が形成されている。右側レール31が第1凹部21aに入り込むと、係合部35が右側レール31の突起部31aを抱え込むことになる。同様に、第2凹部21bには、第2凹部21bの断面が左側レール32の断面に対応するように、突き出した係合部36が形成されている。右側レール31が第2凹部21bに入り込むと、係合部36が左側レール32の突起部32aを抱え込むことになる。この実施の形態では、係合部36は、突き出し移動可能に筐体21に支持されており、バネによって右側レール31の方に付勢されている。これにより、測色計20は、横揺れが抑制された状態で移動することが可能となる。係合部35は右側レール31の2つの切り欠き部31bの間隔と同じ間隔で2つ設けられており、係合部36は左側レール32の2つの切り欠き部32bの間隔と同じ間隔で2つ設けられている。さらに、係合部35の長さは右側レール31の切り欠き部31bの長さよりわずかに短くなっており、係合部36の長さは、左側レール32の切り欠き部32bの長さよりわずかに短くなっている。従って、右側レール31の突起部31aと係合部35及び左側レール32の突起部32aと係合部36とがそれぞれ対向するポジションに測色計20が位置している場合、図7(a)から理解できるように、右側レール31の突起部31aと係合部35との係合、及び左側レール32の突起部32aと係合部36との係合とにより、測色計20が上部カバー10から外れることが防止される。また、右側レール31の切り欠き部31bと係合部35及び左側レール32の切り欠き部32bと係合部36とがそれぞれ対向するポジションに測色計20が位置している場合、図7(b)から理解できるように、右側レール31の突起部31aと係合部35との係合、及び左側レール32の突起部32aと係合部36との係合が外れ、測色計20がレール31と32から、つまり上部カバー10から上方に取り外すことが可能となる。
測色計20の第3凹部21cは、センターレール33の矩形断面に対応する断面を有している。図6に示されているように、センターレール33には第1位置決め孔33aと第2位置決め孔33bが設けられている。測色計20の筐体21には、図7に示されているように、第3凹部21cから突き出し可能で位置決め孔33a又は33bに挿入可能な位置決めピン41と、この位置決めピン41を下方に付勢しているバネ42が備えられている。従って、位置決めピン41が第1位置決め孔33aに挿入されることにより測色計20は第1ポジションに位置決めされ、位置決めピン41が第2位置決め孔33bに挿入されることにより測色計20は第2ポジションに位置決めされる。つまり、位置決めピン41と第1位置決め孔33aと第2位置決め孔33bとは、レール式移動機構30を介して移動する測色計20の位置決め手段40を作り出している。位置決めピン41は図示されていないレバーによってバネ42に抗して上方に引き上げられることが可能である。従って、このレバーを操作することで位置決め手段40による位置決めロックを解除することができる。
図8は、前記第1ポジションにおける測色計20とレール式移動機構30との位置関係を示す平面図である。この第1ポジションでは、測色計20の搬入口は排出搬送部60の排出口67と丁度向き合い、排出口67から排出されるテストプリントシートTPは測色計20に導入される。さらに、図8に示されているように、この第1ポジションにおいて、測色計20と突き出しフレーム2aとの間に設けられ、コントローラ5との通電を行うドロアコネクタ71も接続状態となる。また、このドロアコネクタ71が測色計20の幅方向の一端側に設けられているので、ドロアコネクタ71の接続状態を安定なものとするために測色計20の幅方向の他端側にクランプ突起72が設けられており、第1ポジションにおいて、このクランプ突起72も突き出しフレーム2aに設けられたクランプ孔73に差し込まれる。この第1ポジションにおいては、右側レール31の突起部31aと係合部35との係合、及び左側レール32の突起部32aと係合部36との係合が確実に行われており、測色計20は上部カバー10にしっかりと固定されている。
図9は、前記第2ポジションにおける測色計20とレール式移動機構30との位置関係を示す平面図である。この第2ポジションでは、測色計20の搬入口は排出搬送部60の排出口67に対して第1ポジションに較べて間隔を広げている。従って、この第2ポジションにおいては、測色計20とコントローラ5との間の電気信号接続を行うドロアコネクタ71が接続解除となっているとともに、クランプ突起72もクランプ孔73から抜け出している。この第2ポジションにおいては、右側レール31の突起部31aと係合部35との係合、及び左側レール32の突起部32aと係合部36との係合が確実に行われており、測色計20は上部カバー10にしっかりと固定されている。従って、測色計20をこの第2ポジションに位置決めし、図10に示すように横送りコンベヤ16をコンベヤ面が突き出しフレーム2aに接当するまで揺動させて、直立にすることで、上部カバー10の上方空間を開放すると、測色計20とともに上部カバー10を閉鎖姿勢から開放姿勢に揺動することができる。このように上部カバー10を開放姿勢に変更することにより、現像処理槽14aの上部が開放され、保守点検が容易となる。なお、上部カバー10の開放姿勢への揺動操作を可能にするため、上部カバー10の手前側の上面に窪みによって形成された凹み取っ手10aが上部カバー10の操作部として形成されている。
図11は、前記第2ポジションよりさらに突き出しフレーム2aから遠ざかった移動位置である第3ポジションにおける測色計20とレール式移動機構30との位置関係を示す平面図である。この第3ポジションにおいては、右側レール31の突起部31aと係合部35との係合、及び左側レール32の突起部32aと係合部36との係合が外れ、係合部35と36はそれぞれ、切り欠き部31bと32bと対向することになる。従って、この第3ポジションにおいて、測色計20が上部カバー10から上方に取り外すことが可能となる。なお、測色計20が上方に移動自在となっているこの第3ポジションで、上部カバー10が閉鎖姿勢から揺動すると、測色計20が落下する可能性がある。このため、この第3ポジションでは、上部カバー10の凹み取っ手10aが測色計20の筐体21によって覆われ、操作員が凹み取っ手10aを掴むことができないように工夫されている。
図12と図13には、開放姿勢に揺動した上部カバー10を開放姿勢に保持する上部カバーロック機構80が示されている。この上部カバーロック機構80は、現像処理部14における本体フレーム2の奥側上端部に設けられている。上部カバーロック機構80は、上部カバー10の揺動軸Pと平行に延びているロックレバー支軸81、ロックレバー支軸81を支持しているブラケット82、ロックレバー支軸81周りに揺動可能に設けられているロックレバー83、ロックレバー83を上部カバー10の開放姿勢方向に付勢するバネ84、上部カバー10の下面に設けられたストッパ体84を備えている。図13(a)に示すように、上部カバー10の閉鎖姿勢においては、ロックレバー83は、ロックレバー83の先端部に形成された接当部83aを上部カバー10の下面で押さえつけられることにより、バネ84の付勢力に抗して水平方向となっている。上部カバー10が閉鎖姿勢から開放姿勢に揺動されると、図13(b)に示すように、ロックレバー83もバネ84の付勢力により、同じ方向に揺動する。ストッパ体85は上部カバー10の下面に平行な基部85aとこの基部85aから折れ曲がった突起部85bからなっており、上部カバー10がほぼ90度揺動した姿勢では、ロックレバー83の接当部83aがストッパ体85の基部85aに接している。この状態から、上部カバー10を閉鎖姿勢の方向に少し戻し揺動すると、図13(c)に示すように、ロックレバー83の接当部83aがストッパ体85の突起部85bに引っかかり、それ以上の上部カバー10の閉鎖姿勢の方向の揺動が阻止される。このロック位置から上部カバー10を閉鎖姿勢の方向に揺動させるためには、操作員が、上部カバー10を少し持ち上げて、ロックレバー83の接当部83aをストッパ体85の突起部85bから外し、先にロックレバー83だけを接当部83aと突起部85bが噛み合わない位置まで上部カバー10の閉鎖姿勢の方向に揺動させ、その後、上部カバー10を閉鎖姿勢まで揺動させる。このような上部カバーロック機構80の働きで、開放姿勢の上部カバー10が不用意に閉鎖姿勢に揺動してしまうという不都合を回避することができる。
上記実施の形態の説明では、移動機構として、複数レールからなるレール式移動機構30が採用されていたが、1本のレールでも可能であり、また、レール式以外の移動機構を採用してもよい。また、レールと係合部の幾何学的形状は、種々の形状に改変可能である。
本発明による写真プリント処理装置の一例を示す外観図 写真プリント処理装置のプリントステーションを示す模式断面図 写真プリント処理装置のコントローラにおける機能ブロック図 排出搬送部と測色計と示す模式断面図 テストプリントシートの平面図 レール式移動機構のレール構造を示す斜視図 レールと係合部の関係を示す断面図 第1ポジションにおける測色計の位置関係を示す平面図 第2ポジションにおける測色計の位置関係を示す平面図 第2ポジションにおける測色計とレール式移動機構を示す斜視図 第3ポジションにおける測色計の位置関係を示す平面図 上部カバーロック機構を示す斜視図 上部カバーと上部カバーロック機構との関係を示す断面図
符号の説明
P:印画紙(感光材料)
TP:テストプリントシート(感光材料)
1:写真プリント処理装置
14:現像処理部
20:測色計
10:上部カバー
10a:凹み取っ手(操作部)
30:移動機構(レール式移動機構)
31:右側レール(レール)
32:左側レール(レール)
33:センターレール(レール)
35,36:係合部
40:位置決め手段
60:排出搬送部

Claims (6)

  1. 露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部と、現像処理された感光材料を排出する排出搬送部と、排出搬送部によって排出されたテストプリント用感光材料を測定する測色計とを備えた写真プリント処理装置において、
    前記現像処理部(14)の上方を開放する開放姿勢と前記現像処理部の上方を覆う閉鎖姿勢との間で姿勢変更可能な上部カバー(10)が備えられ、
    前記測色計(20)が、前記排出搬送部(60)と接続される第1ポジションと前記排出搬送部(60)から解除される第2ポジションとの間で移動可能なように移動機構(30)を介して前記上部カバー(10)の上面に取り付けられている、ことを特徴とする写真プリント処理装置。
  2. 前記測色計(20)は、少なくとも前記第2ポジションにおいて、前記開放姿勢での上部カバー(10)から落下しないように前記上部カバー(10)にロックされることを特徴とする請求項1に記載の写真プリント処理装置。
  3. 前記測色計(20)が前記上部カバー(10)から取り外し可能となる第3ポジションが設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の写真プリント処理装置。
  4. 前記上部カバー(10)を閉鎖姿勢から開放姿勢に姿勢変更する際に用いるために前記上部カバー(10)に形成された操作部(10a)が、前記第3ポジションに移動した前記測色計(20)によって操作不能となることを特徴とする請求項3に記載の写真プリント処理装置。
  5. 前記移動機構(30)は、前記上部カバー(10)の上面に固定された少なくとも1つのレール(31,32,33)と、前記測色計(20)の下面に固定されるとともに前記レール(31,32,33)に係合する係合部(21a,21b,21c)を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の写真プリント処理装置。
  6. 前記第1ポジションと前記第2ポジションにおいて前記レール(33)と前記係合部(21c)との間の相対位置を保持する位置決め手段(40)が前記レール(33)と前記係合部(21c)との間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の写真プリント処理装置。
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