JP2009096510A - 結束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネギ等の長物野菜を複数本供給部で受けて結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送した被結束物を粘着テープによって結束する結束部と、この結束部に粘着テープを供給する粘着テープ繰出部を備えた結束装置において、前記粘着テープによる結束が弛くならずに確実に結束することができる結束装置を提供する。
【解決手段】所定の間隔を存して被結束物Cを把持する2つ以上の把持受具28を設け、該把持受具28を半円弧状の被結束物把持面Hを有する開閉自在な2つの可動爪37,37´で構成するにあたり、この2つの可動爪37,37´の揺動支点を離間して配置すると共に、両可動爪37,37´の基部側Bを側面視で交差重合させた。
【選択図】図5

Description

本発明は、ネギ等の長物野菜を複数本束ねた状態で粘着テープを用いて結束することができる結束装置に関する。
従来、被結束物であるネギ等の長物野菜を供給部で複数本受けて結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送した被結束物を粘着テープによって結束する結束部と、該結束部に粘着テープを供給するテープ繰出部を備えると共に、前記搬送手段を、所定の間隔を存して被結束物を把持する2つ以上の把持受具で構成し、この把持
受具によって被結束物の複数箇所を把持した状態で結束できる結束装置を本出願人自ら出願している(例えば、特許文献1参照)。
特願2007−180269号公報(図1〜図3、図5)
ところが、上述した特許文献1の把持受具は、回転軸に固設した支持腕の先端に取り付けた内側に湾曲する固定爪と、この固定爪に対して左右略同一位置で開閉自在な内側に湾曲する可動爪で構成されており、この固定爪と可動爪からなる把持受具によって曲がりや根茎の径差が大きい被結束物であるネギ等の長物野菜を把持すると、両爪による被結束物の側面視における把持形態(把持断面形状)は、必然的に両爪の基端部と先端部を長径側とする略楕円形状になる。
即ち、固定爪と可動爪によって被結束物が上述の如く略楕円形状に把持されると、その長径側に相当する両爪の基端部側と先端部側の把持力が短径側に相当する両爪の略中間部よりも弱くなり、このように被結束物の把持状態が全体として緩慢な状態で粘着テープによる被結束物の結束がなされると、当該粘着テープによる結束が弛くなるといった欠点を有していた。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、複数本の被結束物を供給部で受けて結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送した被結束物を粘着テープによって結束する結束部と、該結束部に粘着テープを供給する粘着テープ繰出部を備えた結束装置において、前記搬送手段は、所定の間隔を存して被結束物を把持する2つ以上の把持受具を有し、該把持受具を半円弧状の被結束物把持面を有する開閉自在な2つの可動爪で構成するにあたり、この2つの可動爪の基部側を側面視で交差重合させたことを第1の特徴としている。
そして、前記供給部における2つの可動爪を被結束物を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪に被結束物を載置して供給部から結束位置への搬送を開始した途中に、2つの可動爪を自動的に閉じるように構成したことを第2の特徴としている。
また、前記供給部における2つの可動爪を被結束物を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪に被結束物を載置した後、2つの可動爪を手動で閉じることができるように構成したことを第3の特徴としている。
請求項1の発明によれば、結束物を供給部で受けて結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送した被結束物を粘着テープによって結束する結束部と、該結束部に粘着テープを供給する粘着テープ繰出部を備えた結束装置において、所定の間隔を存して被結束物を把持する2つ以上の把持受具を半円弧状の被結束物把持面を有する開閉自在な2つの可動爪で構成するにあたり、この2つの可動爪の基部側を側面視で交差重合させたことによって、前記2つの可動爪は、その基部側を側面視で常時重合させた状態で開閉できるようになり、この時、両可動爪による被結束物の側面視における把持形態(把持断面形状)は、従来の固定爪と可動爪で構成した把持受具のような略楕円形状とならず略円形状となり、被結束物に対する2つの可動爪の把持力が分散することなく被結束物全体を外側から均一に把持することができるので、粘着テープによる弛みのない安定した被結束物の結束が行なえるようになる。
そして、前記供給部における2つの可動爪を被結束物を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪に被結束物を載置して供給部から結束位置への搬送を開始した途中に、2つの可動爪を自動的に閉じるように構成したことによって、前記2つの可動爪の間に曲がりや根茎の径差が大きい被結束物であるネギ等の長物野菜を複数本容易に載置できると共に、2つの可動爪の間に被結束物を複数本載置した後、両可動爪の間から被結束物をはみ出させることなく速やかに結束位置まで搬送することができる。
また、前記供給部における2つの可動爪を被結束物を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪に被結束物を載置した後、2つの可動爪を手動で閉じることができるように構成したことによって、ネギのように根茎の曲がりが大きく、且つ茎部よりも葉側が嵩高となる被結束物を2つの可動爪の間に載置するにあたり、両可動爪の間からはみ出そうとする被結束物を両可動爪を手動で閉じることにより確実に把持することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、根と葉を切って所定の長さに切り揃えられた長物野菜の一例であるネギ(被結束物)Cを複数本束ねた状態で、その根側と葉側の二箇所を粘着テープで自動的に結束することができる結束装置1の左側面図、正面図、及び右側面図である。
結束装置1は、箱型の機台2の左右両側に側面視で後方に向けてく字状に形成した側枠3,3を立設すると共に、両側枠3,3の後側を横枠4で連結した強固な構造の機体フレーム5を備えている。そして、両側枠3,3の間には、手持ちで複数本のネギCを供給する供給部6と、該供給部6で受けた複数本のネギCを後方の結束位置Eまで搬送する搬送手段7と、該搬送手段7により搬送された複数本のネギCを粘着テープ8によって束ねた状態で結束する結束部(手段)9と、該結束部9に粘着テープ8を供給する両側枠3,3の上部に支持した粘着テープ繰出部11と、結束部9で結束したネギCを機体フレーム5の後側下方に円滑に排出する排出路12等を備えている。尚、図中符号13は、両側枠3,3に跨って粘着テープ繰出部11及び結束部9の上方を覆おう透明な樹脂製カバーである。
また、機台2内には、搬送手段7を駆動させる電動モータ14を内装すると共に、両側枠3,3の後側を連結した横枠4の下面にも電動モータ15を螺設している。この電動モータ15は、ネギCの結束時における粘着テープ8の押圧手段16等を装着したスライド台17を、両側枠3,3上部の傾斜方向(前下り傾斜)に沿って往復作動させる動力源である。
そして、上述した電動モータ14,15を駆動させる起動スイッチ21は、機台2の正面右寄りに設けてあり、この起動スイッチ21を「入」操作することによって、搬送手段7を介して被結束物である複数本のネギCを結束位置まで搬送し、更にこの複数本のネギCに粘着テープ8を繰り出して結束すると共に、結束を終えた複数本のネギCの束を排出路12に排出するといった一連の動作を実行できるようになっている。尚、図中符号22は、非常停止スイッチである。
次に、上述した各部の詳細な構成について説明する。先ず、搬送手段7は、両側枠3,3に軸支して電動モータ14からチェン25を介してA矢印方向に間歇回転する回転軸26と、この回転軸26の軸方向に所定の間隔を存して略同位相に取着した複数(2つ以上)の支持受具27と把持受具28を備えている。
即ち、図2に示すように、複数本のネギCの葉側Caに2体の支持受具27を設置すると共に、ネギCの茎部(軟白部)Cb根元寄りに1体の支持受具27を設け、更にこれらの支持受具27の間でネギCの葉側CaとネギCの茎部Cbを把持する2体の把持受具28を設置することによって、被結束物である複数本のネギCを支持受具27で安定よく支持しながら、把持受具28でもって複数本のネギCを確実に把持固定できるように構成してあり、搬送手段7を高速回転させても被結束物であるネギCが把持受具28からはみ出すといった搬送乱れが起こり難くしてある。
尚、図中符号31は、供給部6に手持ちで複数本のネギCを供給する際に、切り揃えられたネギCの茎部Cbの根元側を接当させて揃えた状態にする板状の位置決め板であり、この位置決め板31は、正面視で機台2の右端側に立設してある。また、詳細は後述する回転軸26の間歇回転停止は、図1に示す原点位置検出(リミット)スイッチ32と図3に示す結束位置検出(リミット)スイッチ75の検知によってなされる。
そして、図4は、被結束物であるネギCの茎部Cb根元寄りに設ける支持受具27の側面図であって、この支持受具27は、中心部を回転軸26に固設したプレート状の支持腕33と、該支持腕33の両端に回転軸26の回転方向(図中A矢印)方向に受け口を開放させるように略U字状に形成した受具34を備えている。尚、ネギCの葉側Caに設ける支持受具27は、ネギCの茎部Cb根元寄りに設ける支持受具27よりも受具34の懐形状をやや大きく形成することによって、ネギCの茎部Cbよりも嵩高となるネギCの葉側Caの支持性を高めている。
また、図5及び図6は、被結束物であるネギCの茎部Cbに設ける把持受具28の側面図と正面図であって、この把持受具28は、中心部を回転軸26に固設した側面視で略H形形状を有するプレート状の支持腕35と、この支持腕35両端の対向する突片35a,35a´及び突片35b,35b´に、支点ピン36を介して互いに揺動(開閉)自在に軸支した2つ(上下)の可動爪37,37´を備えている。
更に詳しくは、上述した2つの可動爪37,37´は、複数本のネギC(Cb)を束ねた状態で把持できるように、その揺動支点である支点ピン36から先端側の被結束物把持面Hを内向きの半円弧状に湾曲形成した爪部Nと、この爪部Nの基部側Bから前記揺動支点(36)経て回転軸26の方向に延出させた基端側直線部Sとを一体形成すると共に、2つの可動爪37,37´の基部側Bが側面視で交差重合するように両可動爪37,37´左右にずらして配置している。
そして、被結束物であるネギCを図1〜図3、及び図5に示すように手持ちで供給部6に供給する際は、供給部6における2つの可動爪37,37´のうち、下側の可動爪37の被結束物把持面Hに被結束物を載置することができるように、搬送手段7に備える詳細は後述するカム機構を介して、両可動爪37,37´は図示の如く大きく開かれた開放状態になっている。一方、供給部6と180度位相の粘着テープ8で結束されたネギCの排出が完了する被結束物排出完了位置Dにおいても、2つの可動爪37,37´が大きく開かれた開放状態になるように搬送手段7を構成している。尚、ネギCの葉側Caに設ける把持受具28は、ネギCの茎部Cbに設ける把持受具28よりも2つの可動爪37,37´の懐形状をやや大きく形成することによって、ネギCの茎部Cbよりも嵩高となるネギCの葉側Caの把持性を高めている。
また、上述した供給部6における2つの可動爪37,37´のうち上側可動爪37´と、被結束物排出完了位置Dにおける2つの可動爪37,37´のうち下側可動爪37´の基端側直線部Sには、支点ピン36位置から上方または下方に突出する突起部37aを設けてあり、この突起部37aには、支持ピン41を介して後述する輪状カム42に内接するカムフォロア38を回転自在に取付けている。
一方、供給部6における2つの可動爪37,37´のうち下側可動爪37と、被結束物排出完了位置Dにおける2つの可動爪37,37´のうち上側可動爪37の基端側直線部Sには、該支点ピン36位置から基端側直線部S寄りに下方または上方に突出する突起部37bを設けている。そして、両可動爪37,37´の基端側直線部Sの終端に螺設したビス40,40に引張スプリング43を係止せしめることによって、この引張スプリング43を介して前記突起部37bの爪部N側と支持ピン41とを常時当接させる方向に付勢すると共に、カムフォロア38の外周を輪状カム42に常時内接(転接)できるように構成している。
前記輪状カム42は、機台2に固設した支持ブラケット44に、組立性を考慮して扇形の切欠き45aを設けた略円盤状の取付ベース45を介して螺設した上部が開放する略馬蹄形の固定カム46と、取付ベース45の上部、即ち固定カム46の開放部分に支点ピン47を介して揺動自在に軸支した揺動カム48を備えている。そして、揺動カム48は、支点ピン47を基準として回転軸26の回転方向Aに延出させた短腕48aと、回転軸26の回転方向Aとは逆の方向に延出させた長腕48bとからなり、この長腕48bの中途部と取付ベース45とに止めネジ49,49をそれぞれ螺設して、両止めネジ49,49に引張スプリング51を係止せしめ、該引張スプリング51を介して固定カム46の前側端部と揺動カム48の長腕48bの先端部(図5に示す(イ)部)とが係合する方向に付勢することによって、固定カム46と揺動カム48の内周面に円滑なカム面を形成している。また、図5に示す(ロ)部、即ち固定カム46の後側端部と揺動カム48の短腕48aの後端部には、この短腕48aの後端部が揺動する際の両者46,48aの干渉を防止すべく適切な隙間を設けている。
ところで、被結束物であるネギCを図1〜図3、及び図5に示すように手持ちで供給部6に供給する際は、先ず供給部6における2つの可動爪37,37´のうち下側可動爪37の被結束物把持面HにネギCを載置する。この時、ネギCのように根茎の曲がりが大きく、且つ茎部Cbよりも葉側Caが嵩高となる被結束物であっても、本実施例では、2つの可動爪37,37´を手動で閉じることにより、被結束物を両可動爪37,37´の間からはみ出させることなく仮把持できるように構成している。
即ち、図5に示す如く2つの可動爪37,37´のうち下側可動爪37の被結束物把持面HにネギC(Cb)を載置した後、上側可動爪37´をE矢印方向(下方向)に手動で閉じれば、上側可動爪37´の基端側においてカムフォロア38を回転自在に取付けた支持ピン41と、下側可動爪37の基端側に設けた突起部37bが当接しながら、この下側可動爪37も図7に示す如くE´矢印方向(上方向)に揺動して閉じるので、ネギC(Cb)を確実に仮把持することができる。
この時、手動による上側可動爪37´の閉動作に伴って、揺動カム48の長腕48bが
カムフォロア38に当接しながら支点ピン47を中心として図7に示す如くF矢印方向(上方向)に揺動すると共に、上側可動爪37´による閉動作を所定の位置で規制し得る規制手段を設けている。この規制手段は、揺動カム48の長腕48bの先端部に設けた凹陥穴hと、この凹陥穴hに対応して取付ベース45に設けたボールプランジャ52からなり、当該上側可動爪37´が図示するように適切な閉動作位置まで手動で閉じられると、前記凹陥穴hにボールプランジャ52が嵌入するように両者h,52の位置関係を構成している。
尚、上述したように、供給部6において手動による上側可動爪37´の閉動作に連係して下側可動爪37が閉じる時、この下側可動爪37の基端側直線部Sの終端に引張スプリング43を係止するために螺設したビス40の頭部と、搬送手段7を構成する回転軸26と一体に回転するプレート状の支持腕35の基部に固設したストッパプレート53の上面が当接し、それによって下側可動爪37の閉動作が所定の位置で規制されると共に、前記ビス40の頭部とストッパプレート53の上面が当接した状態、即ち被結束物であるネギCが供給部6において2つの可動爪37,37´に把持された状態で搬送手段7を介して結束位置G(図8参照)まで搬送された後、当該結束位置Gにおける上側可動爪37の不要な開き動作を規制するので、特に嵩高となるネギCの葉側Caと、結束部(結束手段)9を構成する粘着テープ8の押圧手段16との干渉が起こることを回避できる。
また、供給部6の左右両側において、前方に向けて突設した側枠54,54には、発光部と受光部からなる光電式の供給部センサ55を設置してあり、この供給部センサ55は、作業者が複数本のネギCを供給部6に供給した後、作業者の手指が存在しないことを検知して搬送手段7や結束部9等の一連の連動した結束動作を可能にする共に、当該供給部センサ55が作業者の手指が存在することを検知した時は、前記搬送手段7や結束部9等の結束動作を停止できるように構成している。
次に結束部9について説明する。結束部9は、粘着テープ8の先端を係脱可能に貼着支持する支持部(ローラ)56と、スライド台17の前側で結束済の粘着テープ8を切断するカッター57と、結束位置Gにある複数本のネギCに粘着テープ8を下側から押接誘導しながら巻き付ける押圧手段16等を備えており、従来と同様なテープ巻付け貼着方式を採用している。
そして、結束部9を構成するカッター57と押圧手段16は、搬送手段7の後側上方で両側枠3,3上部の傾斜方向(前下り傾斜)に沿って往復作動するスライド台17の前側に設けてあり、それによって結束装置1の全体高さを低くしてコンパクトに構成すると共に結束作業の能率化を図っている。
また、左右の側枠3,3の上部に支持した粘着テープ繰出部11は、左右の側枠3,3の上部において内向きに突設した繰出軸58,59を備えており、両繰出軸58(正面視左側),59(正面視右側)の先端には、結束部9における複数本のネギCの結束位置Gに対応させて粘着テープ8を繰出送給する繰出輪61を装着している。尚、繰出輪61には、一定の制動力を有して当該繰出輪61を自由に繰出回転させることができるフリクション機構を備えている。そして、図中符号62は、繰出輪45の前側で粘着テープ8の下側(表側)を転接案内するガイドローラであり、このガイドローラ62により粘着テープ8を支持部56との間で下向きの適正傾斜に張設すると共に、押圧手段16による粘着テープ8の押接誘導を円滑に行えるようにしている。
尚、上述した繰出輪61に嵌挿支持する粘着テープ8は、略15mm幅のフィルム状テープの片面に接着剤を塗布して接着面を形成し、この接着面を内側にして繰出輪61に嵌挿可能な心材に多重巻きにした一般的な巻きテープを採用している。
そして、長物野菜である複数本束ねたネギCの茎部Cb(根側)と葉側Caの二箇所を粘着テープ8で結束する場合、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギにおいては、その一側の結束部である葉側Caが極めて折損し易いことから、本発明の結束装置1においては、複数本束ねたネギCの葉側Caを粘着テープ8によって結束する前に、該粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせることが可能な揺動リンク機構63を備えた粘着テープ弛緩手段64を設けることによって、複数本束ねたネギCの葉側Caに粘着テープ8を適切な張力状態で巻付けて結束できるように構成している。
前記粘着テープ弛緩手段64は、複数本束ねたネギCの葉側Caに粘着テープ8を供給する正面視で左側の粘着テープ繰出部11の近傍に設けてあり、粘着テープ弛緩手段64を構成する揺動リンク機構63への動力伝達は、搬送手段7を構成する支持受具27と把持受具28の回転軸26の軸端に固設したスプロケット65と、当該揺動リンク機構63への入力軸66の軸端に固設したスプロケット67と、両スプロケット65,67に巻回するチェン68によってなされる。
そして、上述した両スプロケット65,67の歯数は、搬送手段7である支持受具27と把持受具28の回転軸26が180度間歇回転する間に入力軸66が1回転するように設定してあり、それによって供給部6に手持ちで供給された複数本のネギCが、支持受具27と把持受具28に把持された状態で回転して結束位置Gまで搬送される間に、上述した揺動リンク機構63を介して粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせることができるように構成している。
次に、上述した結束装置1による被結束物の結束行程について説明する。図8(a)〜(h)は、供給部6に手持ちで供給された複数本のネギCの葉側Caを結束する際の搬送手段7を基準とする一部を省略した30度回転毎の模式的な結束行程を示したものであり、また図9は、そのタイミングチャートである。
先ず、図8(a)に示すように、結束作業を開始する供給部6において開放状態にある把持受具28を構成する2つの可動爪37,37´のうち、作業者は下側可動爪37の被結束物把持面HにネギC(Ca)を載置する。この時、上述したように2つの可動爪37,37´を手動で閉じれば、被結束物であるネギCの葉側Ca(茎部Cb)が両可動爪37,37´の間からはみ出すことを防止して確実に仮把持することができる(図7参照)。尚、被結束物であるネギCの茎部Cbに設けた搬送手段7(把持受具28)の機台2中心寄りには、把持受具28の下側可動爪37にネギCの茎部Cbが載置されたことを検出する被結束物検出(リミット)スイッチ71が、ステー72を介して取り付けてある(図2参照)。また、搬送手段7の模式的な結束行程は、図8(a)に示す如く水平基準で右上がりで30°傾斜した状態の原点位置(搬送手段7待機位置)から開始され、この状態では、揺動カム48の長腕48bの先端部にカムフォロア38が内接(転接)している。
次に、作業者が機台2に設けられた起動スイッチ21を「入」操作すると、電動モータ14が駆動して搬送手段7を駆動させる回転軸26が回転すると共に、粘着テープ弛緩手段64を構成する揺動リンク機構63へ動力が伝達され、この揺動リンク機構63を介して粘着テープ8の強制的な繰り出しが開始される。この状態は、図8(b)〜(c)に示す如く搬送手段7が30度〜60度回転した状態である。
そして、搬送手段7が30度〜60度回転に至る過程で、揺動カム48の長腕48bに対するカムフォロア38外周の内接(転接)が自動的に解除されるように搬送手段7のカム機構を構成してあり、この時点で把持受具28を構成する2つの可動爪37,37´を閉じる方向に引張スプリング43が直接作用するようになり、被結束物であるネギCの葉側Ca(茎部Cb)は、両動爪37,37´によって仮把持状態よりも更に強く把持されることになるが、両可動爪37,37´には、弾力性のあるシリコンチューブSiが被覆してあるので被結束物の不要な損傷が起こらない。
次いで、図8(c)〜(d)に示す如く搬送手段7が60度〜90度回転に至る過程では、図7に示す状態にある揺動カム48の短腕48aの後端部が、カムフォロア38外周との内接(転接)により強制的に跳ね上げられて、当該揺動カム48は、図5に示す状態に復帰するようになっている。尚、搬送手段7が90度回転した時点で粘着テープ8の適切な弛みが発現される。
そして、搬送手段7が90度回転から図8(e)に示すように120度回転する間に被結束物であるネギCの葉側Ca(茎部Cb)と粘着テープ8の接触が始まるが、この粘着テープ8の適切な弛みが発現されているので、ネギCの葉側Caは、粘着テープ8に強く押圧されることなく当該粘着テープ8が巻き付けられる。
更に搬送手段7の回転が進むと、結束位置検出スイッチ75により回転軸26の回転位置が図示しない接当子を介して検出され、当該搬送手段7が、図8(f)に示すように結束位置Gである150度回転位置で停止した後、電動モータ15が駆動することにより結束クランク機構76を介してスライド台17の下降がなされ、このスライド台17の前側に装着されている粘着テープ8の押圧手段16によって、図8(g)に示す如くネギCの葉側Ca(茎部Cb)が隙間なく結束されると共に、同じくカッター57によって結束済の粘着テープ8が切断されて被結束物の結束が完了する。この時、被結束物であるネギCの葉側Ca(茎部Cb)は、把持受具28を構成する2つの可動爪37,37´により確実に把持されているので結束弛み(乱れ)を起こし難い。
そして、被結束物Cの結束が完了してスライド台17が上昇復帰すると、機体フレーム5を構成する横枠4に設けた結束上昇位置検出スイッチ77とスライド台17側に設けた図示しない接当子が当接し、搬送手段7は、再び結束位置Gから30度回転した図8(h)に示す原点位置(搬送手段7待機位置)である180度回転位置で停止すると共に、その直前にネギCの葉側Ca(茎部Cb)を強く把持している把持受具28の2つの可動爪37,37´は、搬送手段7のカム機構を構成する輪状カム42の固定カム46に内接するカムフォロア38に連係して開放されるので、結束が完了している被結束物Cは把持受具28から容易に落下し、次いで排出路12を経て機体フレーム5の後側下方に円滑に排出されるようになっている。
以上説明したように、複数本の結束物Cを供給部6で受けて結束位置Gまで搬送する搬送手段7と、該搬送手段7により結束位置Gまで搬送した被結束物Cを粘着テープ8によって結束する結束部9と、該結束部9に粘着テープ8を供給する粘着テープ繰出部11を備えた結束装置1において、所定の間隔を存して被結束物Cを把持する2つ以上の把持受具28を半円弧状の被結束物把持面Hを有する開閉自在な2つの可動爪37,37´で構成するにあたり、この2つの可動爪37,37´の揺動支点(36)をそれぞれ離間して配置すると共に、両可動爪37,37´の基部側Bを側面視で交差重合させたことによって、前記2つの可動爪37,37´は、その基部側Bを側面視で常時重合させた状態で開閉できるようになり、この時、両可動爪37,37´による被結束物Cの側面視における把持形態(把持断面形状)は、従来の固定爪と可動爪で構成した把持受具のような略楕円形状とならず略円形状となり、被結束物Cに対する2つの可動爪37,37´の把持力が分散することなく被結束物C全体を外側から均一に把持することができるので、粘着テープ8による弛みのない安定した被結束物Cの結束が行なえるようになる。
そして、前記供給部6における2つの可動爪37,37´を被結束物Cを載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪37,37´に被結束物Cを載置して供給部6から結束位置Gへの搬送を開始した途中に、2つの可動爪37,37´を自動的に閉じるように構成したことによって、前記2つの可動爪37,37´の間に曲がりや根茎の径差が大きい被結束物Cであるネギ等の長物野菜を複数本容易に載置できると共に、2つの可動爪37,37´の間に被結束物Cを複数本載置した後、両可動爪37,37´の間から被結束物Cをはみ出させることなく速やかに結束位置Gまで搬送することができる。
また、前記供給部6における2つの可動爪37,37´を被結束物Cを載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪37,37´に被結束物Cを載置した後、2つの可動爪37,37´を手動で閉じることができるように構成したことによって、ネギのように根茎の曲がりが大きく、且つ茎部よりも葉側が嵩高となる被結束物Cを2つの可動爪37,37´の間に載置するにあたり、両可動爪37,37´の間からはみ出そうとする被結束物Cを両可動爪37,37´を手動で閉じることにより確実に把持することができる。
結束装置の左側面図。 結束装置の正面図。 結束装置の右側面図。 支持受具の右側面図。 搬送手段の右側面図。 搬送手段の正面図。 把持受具の作用図(右側面図)。 搬送手段を基準とする30度回転毎の模式的な結束行程図。 図8におけるタイミングチャート。
符号の説明
1 結束装置
6 供給部
7 搬送手段
8 粘着テープ
9 結束部
11 粘着テープ繰出部
28 把持受具
37 可動爪
37´ 可動爪
B 基部側(可動爪)
C 被結束物
G 結束位置
H 被結束物把持面(可動爪)

Claims (3)

  1. 複数本の被結束物(C)を供給部(6)で受けて結束位置(G)まで搬送する搬送手段(7)と、該搬送手段(7)により結束位置(G)まで搬送した被結束物(C)を粘着テープ(8)によって結束する結束部(9)と、該結束部(9)に粘着テープ(8)を供給する粘着テープ繰出部(11)を備えた結束装置(1)において、前記搬送手段(7)は、所定の間隔を存して被結束物(C)を把持する2つ以上の把持受具(28)を有し、該把持受具(28)を半円弧状の被結束物把持面(H)を有する開閉自在な2つの可動爪(37,37´)で構成するにあたり、この2つの可動爪(37,37´)の基部側(B)を側面視で交差重合させたことを特徴とする結束装置。
  2. 前記供給部(6)における2つの可動爪(37,37´)を被結束物(C)を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪(37,37´)に被結束物(C)を載置して供給部(6)から結束位置への搬送を開始した途中に、2つの可動爪(37,37´)を自動的に閉じるように構成した請求項1に記載の結束装置。
  3. 前記供給部(6)における2つの可動爪(37,37´)を被結束物(C)を載置可能な開いた状態にすると共に、2つの可動爪(37,37´)に被結束物(C)を載置した後、2つの可動爪(37,37´)を手動で閉じることができるように構成した請求項1に記載の結束装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08207907A (ja) * 1995-02-01 1996-08-13 Ogura Kogyo Kk 物品の把持供給装置
JP2001138270A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Shiga Pref Gov 伸縮自在の操作アーム及びその操作方法ならびに挟持具

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