JP2008081129A - 結束装置 - Google Patents
結束装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008081129A JP2008081129A JP2006260093A JP2006260093A JP2008081129A JP 2008081129 A JP2008081129 A JP 2008081129A JP 2006260093 A JP2006260093 A JP 2006260093A JP 2006260093 A JP2006260093 A JP 2006260093A JP 2008081129 A JP2008081129 A JP 2008081129A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive tape
- binding
- bundling
- bound
- feeding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Basic Packing Technique (AREA)
Abstract
【課題】一定量の被結束物を供給部側で受けて他側の結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送された被結束物を粘着テープによって束ねた状態で結束する結束部と、該結束部に粘着テープを供給する粘着テープ繰出部を備えた結束装置によって、複数本束ねたネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を粘着テープで結束する際、折損し易いネギの葉側を傷めることなく結束できるようにする。
【解決手段】被結束物Cを粘着テープ8によって結束する前に、該粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段51を、粘着テープ繰出部11と結束部9との間に設けると共に、当該粘着テープ弛緩手段51を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成した。
【選択図】図4
【解決手段】被結束物Cを粘着テープ8によって結束する前に、該粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段51を、粘着テープ繰出部11と結束部9との間に設けると共に、当該粘着テープ弛緩手段51を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成した。
【選択図】図4
Description
本発明は、ネギ等の長物野菜を一定量束ねた状態で粘着テープを用いて結束することができる結束装置に関する。
従来、長尺のネギ等を複数本束ねた状態で、その両端近傍を粘着テープを用いて同時に結束することができるように、粘着テープ取付具と、ネギ等の被結束物の載置台と、粘着テープ切断保持具と、粘着テープ折返し具とからなる2つの束ね器を平行に配置した結束装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、アスパラガスや長ネギ、ゴボウ等の茎根類あるいは棒状部材等の被結束物を粘着テープを用いて所定束に結束すべく、被結束物を供給部側で受けて他側の結束位置に搬送する搬送部と、この搬送部で搬送された被結束物を結束する結束部と、該結束部に粘着テープを繰り出し送給する粘着テープ繰出部等からなる結束装置を構成し、被結束物を供給待機姿勢から搬送姿勢を経て結束/排出する一行程を半回転(180°)毎の間歇回転によって行なえるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−294313号公報(第2−3頁、図1、図5)
特開2001−18916号公報(第3−6頁、図1−図3、図5、 図10)
そして、既述した特許文献1の粘着テープ取付具は、粘着テープに巻戻し抵抗を付与
するブレーキ手段を備えており、このブレーキ手段によって粘着テープの弛みをなくしつつ、且つ粘着テープ切断保持具で切断した粘着テープの巻戻し端を粘着テープ折返し具によって保持しながら、長尺のネギ等を複数本束ねた状態で結束できるようになっている。
するブレーキ手段を備えており、このブレーキ手段によって粘着テープの弛みをなくしつつ、且つ粘着テープ切断保持具で切断した粘着テープの巻戻し端を粘着テープ折返し具によって保持しながら、長尺のネギ等を複数本束ねた状態で結束できるようになっている。
また、特許文献2の粘着テープ繰出部には、この粘着テープ繰出部と結束部との間で粘着テープを弛めた状態で張設する繰出補助機構を設けており、例えば被結束物である束状のアスパラガスが搬送部によって結束部に搬送され、その首部側が粘着テープを押圧して結束待機姿勢に移る時、前記繰出補助機構により粘着テープを弛め、それによって折損し易いアスパラガスの首部側を強く締め付けることなく結束できるようにしている。
しかし、複数本束ねたネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を粘着テープで結束する場合、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギにおいては、その一側の結束部である葉側が極めて折損し易く、特許文献1のように粘着テープの弛み調整手段を有していない結束装置では、白ネギの葉側を折損させずに結束することができなかった。
また、被結束物である白ネギを複数本束ねると、その結束部である根側と葉側の見掛け上の周長は大きく異なり(根側<葉側)、特許文献2のように、粘着テープ繰出部と結束部との間で粘着テープを弛めた状態で張設する繰出補助機構を設けたものであっても、極めて折損し易い白ネギの葉側を傷めることなく結束することはできなかった。そこで既述した葉側の見掛け上の周長を考慮して、十分に粘着テープを弛めた状態で張設することができる粘着テープ弛緩手段を設けることが期待されていた。
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、一定量の被結束物を供給部側で受けて他側の結束位置まで搬送する搬送手段と、該搬送手段により結束位置まで搬送された被結束物を粘着テープによって束ねた状態で結束する結束部と、該結束部に粘着テープを供給する粘着テープ繰出部を備えた結束装置において、前記被結束物を粘着テープによって結束する前に、該粘着テープを強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段を設けたことを第1の特徴としている。
そして、結束装置がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部と結束部との間に粘着テープ弛緩手段を設けたことを第2の特徴としている。
更に、粘着テープ弛緩手段を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成したことを第3の特徴としている。
そして、結束装置がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部と結束部との間に粘着テープ弛緩手段を設けたことを第2の特徴としている。
更に、粘着テープ弛緩手段を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成したことを第3の特徴としている。
請求項1の発明によれば、一定量の被結束物を粘着テープによって結束する前に、該粘着テープを強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段を設けたことによって、被結束物が極めて折損し易いものであっても、粘着テープを十分に弛めた適切な張力状態で被結束物を傷めることなく結束することができる。
そして、結束装置がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部結束部との間に粘着テープ弛緩手段を設けたことによって、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギのように、その結束部分である葉側が極めて折損し易い場合でも問題なく結束することができる。
更に、粘着テープ弛緩手段を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成したことによって、様々な形態を有する被結束物に応じた適切なテープ結束を行うことができる。
そして、結束装置がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部結束部との間に粘着テープ弛緩手段を設けたことによって、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギのように、その結束部分である葉側が極めて折損し易い場合でも問題なく結束することができる。
更に、粘着テープ弛緩手段を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成したことによって、様々な形態を有する被結束物に応じた適切なテープ結束を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、根と葉を切って所定の長さに切り揃えられた長物野菜の一例であるネギ(被結束物)Cを複数本束ねた状態で、その根側と葉側の二箇所を粘着テープで自動的に結束する結束装置1の左側面図、正面図、及び右側面図である。
結束装置1は、箱型の機台2の左右両側に側面視で後方に向けてく字状に形成した側枠3,3を立設すると共に、両側枠3,3の後側を横枠4で連結した強固な構造の機体フレーム5を備えている。そして、両側枠3,3の間には、手持ちで複数本のネギCを供給する供給部6と、該供給部6で受けた複数本のネギCを後方の結束位置まで搬送する搬送手段7と、該搬送手段7により搬送された複数本のネギCを粘着テープ8によって束ねた状態で結束する結束部9と、該結束部9に粘着テープ8を供給する両側枠3,3の上部に支持した粘着テープ繰出部11と、結束部9で結束したネギCを機体フレーム5の後側下方に円滑に排出する排出路12等を備えている。尚、図中符号13は、両側枠3,3に跨って粘着テープ繰出部11及び結束部9の上方を開閉可能に覆おう樹脂製の透明カバーである。
また、機台2内には、搬送手段7を駆動させる電動モータ14を内装すると共に、両側枠3,3の後側を連結した横枠4の下面にも電動モータ15を螺設している。この電動モータ15は、ネギCの結束時における粘着テープ8の押圧手段16等を装着したスライド台17を、両側枠3,3上部の傾斜方向(前下り傾斜)に沿って往復作動させる動力源である。
そして、上述した電動モータ14,15を駆動させる起動スイッチ21は、機台2の正面右寄りに設けてあり、当該起動スイッチ21を「入」操作することによって、被結束物である複数本のネギCを結束位置まで搬送し、更にこの複数本のネギCに粘着テープ8を繰り出して結束すると共に、結束を終えた複数本のネギCの束を排出路12に排出するといった一連の動作を実行できるようになっている。尚、図中符号22は、非常停止スイッチである。
次に、上述した各部の詳細な構成について説明する。先ず、搬送手段7は、両側枠3,3に軸支して電動モータ14からチェン25を介してA矢印方向に180度間歇回転する回転軸26と、この回転軸26の軸方向に所定の間隔を存して略同位相に取着した複数の支持受具27と把持受具28を備えている。
即ち、図2に示すように、複数本のネギCの葉側Caに2体の支持受具27を設置すると共に、ネギCの茎部(軟白部)Cb根元寄りに1体の支持受具27を設け、更にこれらの支持受具27の間でネギCの葉側CaとネギCの茎部Cbを把持する2体の把持受具28を設置することによって、被結束物である複数本のネギCを支持受具27で安定よく支持しながら、把持受具28でもって確実に把持固定することができるので、搬送手段7を高速回転させても被結束物の搬送乱れは起こらない。
尚、図中符号31は、供給部6に手持ちで複数本のネギCを供給する際に、切り揃えられたネギCの茎部Cbの根本側を接当させて揃えた状態にする板状の位置決め板であり、この位置決め板31は、正面視で機台2の右端側に立設してある。また、回転軸26の180度間歇回転停止は、図1に示すリミットスイッチ32の検知によりなされる。
更に詳しくは、支持受具27は
1159243363859_0
中心部を回転軸26に固設した支持腕27aと、該支持腕27aの両端に回転方向に受け口を開放させるように略U字状に形成した受具27bを備えている。また、把持受具28は、中心部を回転軸26に固設した支持腕28aの両端の回転方向下手側に内向きに湾曲形成した固定爪28bを取り付けると共に、この固定爪28bの中途部に、該固定爪28bと略同形状の可動爪28cを回転方向上手側で揺動可能に軸支し、該可動爪28cの基端部に設けたローラ33を図示しないカムガイドに転接させることによって、供給部6に手持ちで複数本のネギCを供給する際は、可動爪28cを固定爪28bに対して開放姿勢にすると共に、被結束物である複数本のネギCを結束位置まで搬送する際は、可動爪28cを閉じて被結束物を把持する搬送姿勢に切り換えることができるようになっている。
1159243363859_0
中心部を回転軸26に固設した支持腕27aと、該支持腕27aの両端に回転方向に受け口を開放させるように略U字状に形成した受具27bを備えている。また、把持受具28は、中心部を回転軸26に固設した支持腕28aの両端の回転方向下手側に内向きに湾曲形成した固定爪28bを取り付けると共に、この固定爪28bの中途部に、該固定爪28bと略同形状の可動爪28cを回転方向上手側で揺動可能に軸支し、該可動爪28cの基端部に設けたローラ33を図示しないカムガイドに転接させることによって、供給部6に手持ちで複数本のネギCを供給する際は、可動爪28cを固定爪28bに対して開放姿勢にすると共に、被結束物である複数本のネギCを結束位置まで搬送する際は、可動爪28cを閉じて被結束物を把持する搬送姿勢に切り換えることができるようになっている。
また、供給部6の左右両側において、前方に向けて突設した側枠36,36には、発光部と受光部からなる光電式の供給部センサ37を設置してあり、この供給部センサ37は、作業者が複数本のネギCを供給部6に供給した後、作業者の手指が存在しないことを検知して搬送手段7や結束部9等の一連の連動した結束動作を可能にする共に、当該供給部センサ37が作業者の手指が存在することを検知した時は、前記搬送手段7や結束部9等の結束動作を停止させるようにしている。
次に結束部9について説明する。結束部9は、粘着テープ8の先端を係脱可能に貼着支持する支持部(ローラ)41と、スライド台17の前側で結束済の粘着テープ8を切断するカッター42と、図7(h)に示すように、結束位置にある複数本のネギCに粘着テープ8を下側から押接誘導しながら巻き付ける押圧手段16等を備えており、従来と同様なテープ巻付け貼着方式を採用している。
そして、結束部9を構成するカッター42と押圧手段16は、搬送手段7の後側上方で両側枠3,3上部の傾斜方向(前下り傾斜)に沿って往復作動するスライド台17に設けてあり、それによって結束装置1の全体高さを低くしてコンパクトに構成すると共に結束作業の能率化を図っている。
また、左右の側枠3,3の上部に支持した粘着テープ繰出部11は、左右の側枠3,3の上部において内向きに突設した繰出軸43,44を備えており、両繰出軸43(正面視左側),44(正面視右側)の先端には、結束部9における複数本のネギCの結束位置に対応させて粘着テープ8を繰出送給する繰出輪45を装着している。尚、繰出輪45には、一定の制動力を有して当該繰出輪45を自由に繰出回転させることができるフリクション機構を備えている。そして、図中符号46は、繰出輪45の前側で粘着テープ8の下側(表側)を転接案内するガイドローラであり、このガイドローラ46により粘着テープ8を支持部41との間で下向きの適正傾斜に張設すると共に、押圧手段16による粘着テープ8の押接誘導を円滑に行えるようにしている。
尚、上述した繰出輪45に嵌挿支持する粘着テープ8は、略10mm幅のフィルム状テープの片面に接着剤を塗布して接着面を形成し、この接着面を内側にして繰出輪45に嵌挿可能な心材に多重巻きにした一般的な巻きテープを採用している。
そして、長物野菜である複数本束ねたネギCの茎部Cb(根側)と葉側Caの二箇所を粘着テープ8で結束する場合、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギにおいては、その一側の結束部である葉側Caが極めて折損し易いことから、本発明の結束装置1においては、複数本束ねたネギCの葉側Caを粘着テープ8によって結束する前に、該粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせることが可能な揺動リンク機構52を備えた粘着テープ弛緩手段51を設けることによって、複数本束ねたネギCの葉側Caに粘着テープ8を適切な張力状態で巻付けて結束できるようにしている。
前記粘着テープ弛緩手段51は、複数本束ねたネギCの葉側Caに粘着テープ8を供給する正面視で左側の粘着テープ繰出部11の近傍に設けてあり、粘着テープ弛緩手段51を構成する揺動リンク機構52への動力伝達は、搬送手段7を構成する支持受具27と把持受具28の回転軸26の軸端に固設したスプロケット53と、当該揺動リンク機構52への入力軸54の一側軸端に固設したスプロケット55と、両スプロケット53,55に巻回するチェン56によってなされる。尚、前記入力軸54は、図4〜図6に示すように、左側の側枠3に螺設した正面視による断面が略コ字状のブラケット57にピローブロック58,58を介して回転軸26と平行に支承してある。
そして、上述した両スプロケット53、55の歯数は、搬送手段7である支持受具27と把持受具28の回転軸26が180度間歇回転する間に入力軸54が1回転するように設定してあり、それによって供給部6に手持ちで供給された複数本のネギCが、支持受具27と把持受具28に把持されながら180度回転して供給部6から結束位置まで搬送される間に、上述した揺動リンク機構52を介して粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせることができる。
更に詳しくは、揺動リンク機構52は、ブラケット57に支承した入力軸54の中間部に固設した側面視で略楕円形のカム59と、ブラケット57下部の回動支点P1を中心として結束装置1の前後方向に揺動可能な側面視でL字状の揺動アーム61と、この揺動アーム61の短辺61aの先端側に設けたローラ62をカム59に外接させると共に、該揺動アーム61の長辺61bの先端に一端を連結するロッド63と、ブラケット57上部の回動支点P2を中心として結束装置1の左右方向に揺動可能なプレート状の揺動アーム64と、この揺動アーム64の短辺64aの先端にロッド63の他端を連結すると共に、該
揺動アーム64の長辺64bの先端に直交させて突設したガイドプレート65と、該ガイドプレート65に設けた長穴H1に沿って摺動可能に介装した球面軸受66と、該球面軸受66に摺動可能に挿通すると共に、繰出軸43を回動支点とする結束装置1の前後方向に揺動自在に支持した揺動アーム67の中途部に螺設した摺動ピン68と、揺動アーム67の先端に螺設した粘着テープ8の下面(非粘着面)側に当接可能なローラ69等を備えている。尚、図中符号71は、揺動アーム61の短辺61aの先端側に設けたローラ62を常時カム59に外接させるための付勢スプリングである。
揺動アーム64の長辺64bの先端に直交させて突設したガイドプレート65と、該ガイドプレート65に設けた長穴H1に沿って摺動可能に介装した球面軸受66と、該球面軸受66に摺動可能に挿通すると共に、繰出軸43を回動支点とする結束装置1の前後方向に揺動自在に支持した揺動アーム67の中途部に螺設した摺動ピン68と、揺動アーム67の先端に螺設した粘着テープ8の下面(非粘着面)側に当接可能なローラ69等を備えている。尚、図中符号71は、揺動アーム61の短辺61aの先端側に設けたローラ62を常時カム59に外接させるための付勢スプリングである。
また、図7(a)〜(h)は、供給部6に手持ちで供給された複数本のネギCの葉側Caを、本発明の粘着テープ弛緩手段51を用いて結束する際の搬送手段7を基準とする一部を省略した30度回転毎のモデル的な結束行程を示したものである。
即ち、供給部6に手持ちで供給された複数本のネギCが、支持受具27と把持受具28に把持されながら180度回転(1/2回転)して供給部6から結束位置まで搬送される間に、上述の如く構成した揺動リンク機構52の側面視で略楕円形のカム59が360度回転(1回転)し、このカム59に外接するローラ62を備える揺動アーム61、該揺動アーム61に連係するロッド63、該ロッド63に連係する揺動アーム64、該揺動アーム64に突設したガイドプレート65に介装した球面軸受66に摺動可能に挿通すると共に、繰出軸43を回動支点とする揺動アーム67の中途部に螺設した摺動ピン68、及びこの摺動ピン68に連係する揺動アーム67を介しての該揺動アーム67の先端に螺設したローラ69の上方移動により、該ローラ69で粘着テープ8の下面を突き上げることができ、それによって図4及び図7(b)〜(e)に示すように、粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせることができるようになっている。
この時、ローラ69による粘着テープ8の下面の突き上げ、即ちカム59によるリフト量に相当する粘着テープ8の繰り出し長は、本実施例では約80mmとなるように設定しあり、図4に示すように、粘着テープ8の押圧手段16の近傍に備える粘着テープ8のガイドローラ40と、揺動アーム67の先端に螺設したローラ69との接線L2−L1に相当する粘着テープ8の弛みを持たせることができる。
また、図中符号72は、揺動アーム61の短辺61aの先端に当接して、当該揺動アーム61の揺動ストロークを調節する調整ネジであり、ブラケット57に螺装されている。この調整ネジ72の出量を変更することにより被結束物である複数本束ねたネギCの葉側Caの生育状態に応じた最適な粘着テープ8の繰り出し長を調節することができ、更には、当該調整ネジ72の出量を大きくするとカム59に対する揺動アーム61のローラ62の外接が解除され、粘着テープ弛緩手段51を作用状態と非作用状態とに切換えることもできるので、様々な形態を有する被結束物に応じた適切なテープ結束が可能である。そして、既述したロッド63は、その両端にボールジョイントを有してターンバックル式の長さ調節が可能であり、それによってローラ69による粘着テープ8の相対的な下面の突き上げ開始位置を適宜調節することができる。
尚、図6に示すように、回動支点P2を中心として結束装置1の左右方向に揺動するプレート状の揺動アーム64と、繰出軸43を回動支点とする結束装置1の前後方向に揺動する揺動アーム67は、この揺動アーム67の中途部に螺設した摺動ピン68に連係して揺動するが、両揺動アーム64,67の揺動方向は略直交することから、揺動アーム64の長辺64bの先端に直交させてガイドプレート65を突設すると共に、該ガイドプレート65に設けた長穴H1に沿って球面軸受66を摺動可能に介装し、更に該球面軸受66に摺動ピン68を摺動可能に挿通することによって、略直交して揺動する両揺動アーム64,67の動作がスムーズに行えるように融通を持たせている。
また、図2及び図5に示すように、正面視で左側の粘着テープ繰出部11を支持する左側の側枠3上部に内向きで突設した繰出軸43は、筒軸であって、この筒軸43に嵌挿する棒軸73を介して当該粘着テープ繰出部11のセット位置(摺動ピン68を含む)を結束装置1の左右方向に適宜調節可能に構成している。即ち、被結束物である複数本束ねたネギCの葉側Caの生育状態に応じた最適な粘着テープ8の繰り出し位置を調節することができるようになっている。尚、前記粘着テープ繰出部11に対応して結束部9も結束装置1の左右方向に位置調節することができる。
以上説明したように、一定量(複数本)の被結束物Cを供給部6側で受けて他側の結束位置まで搬送する搬送手段7と、該搬送手段7により結束位置まで搬送された被結束物Cを粘着テープ8によって束ねた状態で結束する結束部9と、該結束部9に粘着テープ8を供給する粘着テープ繰出部11を備えた結束装置1において、前記被結束物Cを粘着テープ8によって結束する前に、該粘着テープ8を強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段51を設けたことによって、被結束物Cが極めて折損し易いものであっても、粘着テープ8を十分に弛めた適切な張力状態で被結束物Cを傷めることなく結束することができる。
そして、結束装置1がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部11と結束部9との間に粘着テープ弛緩手段51を設けたことによって、特に水分を多く含む朝採りされた白ネギのように、その結束部分である葉側が極めて折損し易い場合でも問題なく結束することができる。更に、粘着テープ弛緩手段51を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成したことによって、様々な形態を有する被結束物に応じた適切なテープ結束を行うことができる。即ち、本発明の粘着テープ弛緩手段51を備える結束装置1は、被結束物がネギC等の長物野菜だけでなく、花卉類のように根側(茎側)と葉側(花弁側)の形態が異なる植物を結束する際にも用いることができる。
1 結束装置
6 供給部
7 搬送手段
8 粘着テープ
9 結束部
11 粘着テープ繰出部
51 粘着テープ弛緩手段
C 被結束物
6 供給部
7 搬送手段
8 粘着テープ
9 結束部
11 粘着テープ繰出部
51 粘着テープ弛緩手段
C 被結束物
Claims (3)
- 一定量の被結束物(C)を供給部(6)側で受けて他側の結束位置まで搬送する搬送手段(7)と、該搬送手段(7)により結束位置まで搬送された被結束物(C)を粘着テープ(8)によって束ねた状態で結束する結束部(9)と、該結束部(9)に粘着テープ(8)を供給する粘着テープ繰出部(11)を備えた結束装置(1)において、前記被結束物(C)を粘着テープ(8)によって結束する前に、該粘着テープ(8)を強制的に繰り出して弛みを持たせる粘着テープ弛緩手段(51)を設けたことを特徴とする結束装置。
- 結束装置(1)がネギ等の長物野菜の根側と葉側の二箇所を結束するものであり、当該長物野菜の葉側を結束する粘着テープ繰出部(11)と結束部(9)との間に粘着テープ弛緩手段(51)を設けた請求項1に記載の結束装置。
- 粘着テープ弛緩手段(51)を作用状態と非作用状態とに切換可能に構成した請求項1または請求項2に記載の結束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006260093A JP2008081129A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 結束装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006260093A JP2008081129A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 結束装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008081129A true JP2008081129A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39352375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006260093A Pending JP2008081129A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 結束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008081129A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6276108U (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | ||
JP2001018916A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-23 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 結束装置 |
-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006260093A patent/JP2008081129A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6276108U (ja) * | 1985-10-31 | 1987-05-15 | ||
JP2001018916A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-23 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 結束装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
MXPA05008327A (es) | Aparato para reemplazar un carrete de alimentacion que alimenta una pelicula de recubrimiento, para colocar y cortar un segmento de pelicula y un metodo relativo al mismo. | |
KR200399454Y1 (ko) | 마늘 줄기 절단기 | |
KR102211008B1 (ko) | 루프를 형성하기 위한 방법 및 장치 | |
JP5019530B2 (ja) | にら等の物品出荷調製装置 | |
KR100853492B1 (ko) | 다발 묶음장치 | |
JP2008189359A (ja) | ラベル貼付装置 | |
JP2008081129A (ja) | 結束装置 | |
KR100597245B1 (ko) | 적층된 샌드위치패널의 결속포장기 | |
JP4866267B2 (ja) | ラベル貼付装置 | |
JP4305630B2 (ja) | 自動結束機 | |
JP7265753B2 (ja) | 鱗茎菜類調製機 | |
JPH09290811A (ja) | 銘板自動貼付機 | |
JP3547371B2 (ja) | マーカーチューブ処理方法及び装置 | |
JP2009096510A (ja) | 結束装置 | |
CN214268279U (zh) | 一种智能贴标装备 | |
CN215625677U (zh) | 一种标签带自动贴胶装置 | |
JP5172560B2 (ja) | ラベル供給方法及びその装置 | |
JP5951276B2 (ja) | ラベル貼付装置 | |
JP2001018916A (ja) | 結束装置 | |
JP2009012850A (ja) | 結束装置 | |
KR200392130Y1 (ko) | 적층된 샌드위치패널의 결속포장기 | |
JP2000177710A (ja) | にら等の物品出荷調製装置 | |
JP4455115B2 (ja) | 野菜類の袋詰め結束装置 | |
JP2546758Y2 (ja) | 移植機における苗切断装置 | |
KR101160939B1 (ko) | 매듭끈 삽입 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110905 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111018 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120306 |