JP2009095499A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】2種タイプ特有の興趣性を犠牲にすることなく自由度の高い表示装置を備えるパチンコ機の提供。
【解決手段】遊技領域を形成する遊技盤30に始動口33と大入賞口装置100とが備えられ、前記大入賞口装置100は、前記始動口33に遊技球が通過することを契機として開放される入賞口と、入賞口に入った遊技球を案内する複数の流路と、いずれかの流路の最下流に配置される当たり孔120とを有する、パチンコ機であって、動作可能であり、入賞口に入った遊技球を前記動作に基づき前記当たり孔120に入る確率が高い流路と低い流路とに振り分ける模型役物200と、模型役物200の背後に、模型役物200の動作と関連づけられる画像が表示される表示装置37とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】遊技領域を形成する遊技盤30に始動口33と大入賞口装置100とが備えられ、前記大入賞口装置100は、前記始動口33に遊技球が通過することを契機として開放される入賞口と、入賞口に入った遊技球を案内する複数の流路と、いずれかの流路の最下流に配置される当たり孔120とを有する、パチンコ機であって、動作可能であり、入賞口に入った遊技球を前記動作に基づき前記当たり孔120に入る確率が高い流路と低い流路とに振り分ける模型役物200と、模型役物200の背後に、模型役物200の動作と関連づけられる画像が表示される表示装置37とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、表示装置を備えたパチンコ機に関し、特に、遊技球を異なる流路に振り分ける振分機能を備えたパチンコ機に関する。
従来、画像の表示の豊富さや演出の自由度の広さにより、盤面内に表示装置を備えたパチンコ機が登場している。例えば特許文献1に記載されるパチンコ機は、画像が表示される表示装置を盤面に備え、さらに、表示装置の前面に常設配置された可動役物を備えている。そして、この可動役物は、表示装置で表示される画像に対応して可動している。
特許文献1に記載のパチンコ機によれば、上記のようにすることで、興趣性がよりいっそう向上するとしている。
特開2001−38005号公報
上記特許文献1に記載のパチンコ機のように、表示装置の前面に配置され、表示装置に表示される画像に対応して可動する可動役物は、装飾物としての意味合いしかなく、遊技球の行方を楽しむというパチンコ機本来の興趣性の向上に寄与しているとは言い難い状況になっている。
本発明は、かかる問題に鑑みなされたものであって、表示装置を備えるパチンコ機であって、表示装置の前に遊技球の振り分け機能を備えた可動役物を配置することで、遊技者に違和感を与えることなく、パチンコ機本来の興趣性を主として遊技者に看取させることのできるパチンコ機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかるパチンコ機は、遊技領域を形成する遊技盤に始動口と大入賞口装置とが備えられ、前記大入賞口装置は、前記始動口に遊技球が通過することを契機として開放される入賞口と、入賞口に入った遊技球を案内する複数の流路と、いずれかの流路の最下流に配置される当たり孔とを有する、パチンコ機であって、動作可能であり、入賞口に入った遊技球を前記動作に基づき前記当たり孔に入る確率が高い流路と低い流路とに振り分ける模型役物と、前記模型役物の背後に、前記模型役物の動作と関連づけられる画像が表示される表示装置とを備えることを特徴とする。
これにより、当たり孔に入る確率が高いか低いかを振り分ける模型役物に遊技者は主として注目し、表示装置に表示される画像は、前記模型役物の動作と関連付けられているため模型役物を装飾する従の画像として認識される。
従って、遊技者は、遊技球の行方を目で追い、当たり孔に入る確率が高い流路に振り分けられるか低い流路に振り分けられるかで一喜一憂するパチンコ機本来の興趣性を存分に享受することができると共に、模型役物の背景として表示される画像により、遊技に対する飽きを可及的に回避することが可能となる。
また、模型役物と表示装置に表示される画像との相乗効果により、さらに新しい興趣性がパチンコ機に備わる可能性もある。
本発明によれば、パチンコ機本来の興趣性と表示装置による表現の豊富さとを併有しつつ、相乗効果により興趣性の更なる向上を期待することができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる2種タイプのパチンコ機について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるパチンコ機の斜視図である。
同図(a)に示すように、パチンコ機10は、外枠11、前枠12、窓枠13、および窓枠13に覆われた遊技盤などを備えている。
また、同図(b)に示すように、パチンコ機10は、その背面に、表示装置である液晶ディスプレイなどの表示制御を行なう表示サブ基盤21、各種遊技音の出力制御を行なう音サブ基盤22、パチンコ機10の主要な制御を行う処理部、例えば遊技に関する主たる制御手段を備える主基盤23、遊技球の払い出し動作を制御する払出基盤24、各基盤等に電源を供給する電源基盤25等を備えている。
同図(b)に示すように、前記各種基盤は、不正防止のため、それぞれが透明ケースに収納された状態で取り付けられている。
外枠11は、パチンコホールに設置されている台島の開口部にパチンコ機10を取り付けるための部材であり、前後面が開口する薄い四角筒状に形成されている。外枠11の大きさは、台島の開口部に合致する大きさで統一されており、正面視において外枠11の範囲内にパチンコ機10が納まるものとなっている。
前枠12は、ヒンジにより外枠11の前端面に開閉可能に軸着されている。従って、パチンコホールの台島に外枠11が固定された状態において、前枠12を開閉することができ、台島に取り付けられた状態でパチンコ機10の背面を見ることができるようになっている。
前枠12の前面下部には、上面が開口する下皿14と、上面が開口する上皿15とが固定されている。上皿15は払い出された賞球(遊技球)が保持されるとともに、遊技球を遊技領域に打ち出すための打球鎚に遊技球を供給するための部位である。下皿14は、上皿15が賞球でいっぱいになった場合に溢れた賞球を保持しておく部位である。
下皿14の右端周辺にはハンドル台16が固定されており、ハンドル台16には発射ハンドル19が揺動自在に装着されている。この発射ハンドル19の後方には発射モータが固定されており、発射モータの揺動軸には打球鎚が連結されている。この発射モータは打球鎚の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル19が揺動操作されたときには発射モータに駆動電源が与えられ、打球鎚が駆動することに基づいて上皿15から供給される遊技球を遊技領域に弾き出すものとなっている。
窓枠13は、前枠12の前面に開閉自在に軸着されている。窓枠13は、円形孔状の窓部17を有し、窓部17には透明なガラス窓17aが固定されている。この窓枠13の左上隅部および右上隅部の裏面には、遊技音を出力するスピーカ18が固定されている。また、窓枠13には複数の装飾LEDが固定されている。
次に、窓枠13の奥にガラス窓17aを介して視認可能に取り付けられる遊技盤について説明する。
図2は、遊技盤の正面図である。
遊技盤30は、上述のように前枠12の後面に装着されており、窓枠13のガラス窓17aに前方から覆われている。
遊技盤30は、遊技領域を形成する部材であり、基礎板31、ガイドレール32、障害釘39、始動口33、大入賞口装置100、アウト口52、一般入賞口35、画像表示装置37などを備えている。
基礎板31は、遊技盤30の各構成部材を固定するための板であり、中間部に大入賞口装置100や画像表示装置37を取り付けるための矩形の孔が設けられている。
画像表示装置37は、2種タイプの遊技の演出としての画像を表示する液晶画面を備える装置であり、大入賞口装置100の背面に配置され、基礎板31に設けられた前記矩形の孔を通して画像が見えるように基礎板31に取り付けられている。
ガイドレール32は、この基礎板31の前面に起立状に取り付けられる金属製帯状の部材であり、遊技球が転落する領域である遊技領域31bを画定している。
障害釘39は、遊技領域31b内の基礎板31に植設され、遊技領域31bを転落する遊技球の進路を複雑に変化させる部材である。
始動口33は、遊技球が入ることにより大入賞口装置100の役物羽根101を稼働させる契機となる部分であり、上面が開口するポケット状に形成される部材である。始動口33は、遊技領域31b内における大入賞口装置100の下方に3箇所に取り付けられており、左右両側に「1」と付されている始動口33に遊技球が入賞すると役物羽根101が1回開閉する。また、中央の「2」と付されている始動口33に遊技球が入賞すると役物羽根101が2回開閉を繰り返すものとなっている。始動口33の背部には、役物羽根101開閉の契機となる始動口スイッチ(図示せず)が内部に取り付けられている。始動口スイッチは、始動口33内に遊技球が入賞したことを検出するセンサであり、遊技球が始動口33を通過した時点で反応するセンサである。
一般入賞口35は、遊技球が入賞すると所定数の賞球が払い出される部分であり、上面が開口するポケット状に形成されている。一般入賞口35は、一般入賞口スイッチが内部に取り付けられており、遊技球が一般入賞口35に入賞したことを一般入賞口スイッチが検知するものとなっている。
図3は、大入賞口装置を示す斜視図である。
同図に示すように、大入賞口装置100は、役物羽根101と、第1振分装置102と、第2振分装置110と、模型役物200と、第4振分装置104と、第5振分装置105と、復活鎚106と、当たり孔としてのVゾーン120とを備えている。また、大入賞口装置100は、遊技球が案内される複数の流路を備えており、前記流路が分岐する部分には前記第1振分装置102や、第2振分装置110、模型役物200、第4振分装置104、第5振分装置105、復活鎚106がそれぞれ接続されている。また、いずれかの流路の最下流にはVゾーン120が接続されている。
以上の構成により、大入賞口装置100に入った遊技球は、上記各振分装置などにより案内される流路がある確率で振り分けられ、最終的にVゾーン120に入るか否かの確率が決定されることになる。
役物羽根101は、大入賞口装置100に遊技球を導入するための可動部材であり、大入賞口装置100の上部開口部である入賞口に左右対称に一対設けられている。役物羽根101は、通常閉ざされた状態となっており、この状態では大入賞口装置100内に遊技球は入賞しない。遊技球が始動口33に入賞した場合、役物羽根101は、短時間開状態となった後、閉状態に戻る。遊技球が「2」と付された始動口33に入賞した場合は、役物羽根101の前記開閉動作が2回続けで実施される。
また、大入賞口装置100に入賞した遊技球が大入賞口装置100内の当たり孔であるVゾーン120に入った場合、役物羽根101は、大入賞口装置100に所定球数(例えば10球)入賞するか、役物羽根101が所定回数(例えば18回)開閉動作を実施するかのいずれかが早く達するまで開閉動作を繰り返す。この遊技球がVゾーン120に入った後の状態は大当たり遊技と言われている。
第1振分装置102は、開状態の役物羽根101により大入賞口装置100に入賞した遊技球が最初に振り分けられる部分である。本実施の形態の場合、役物羽根101を通過して入賞した遊技球は、流路中央部に案内され、中央部に設けられた孔に落下する。前記孔の下方には垂れ下がった垂下片107が揺動自在に設けられており、当該垂下片107の揺動により遊技球は左右方向に延びる二つの流路のいずれかに振り分けられる。
第2振分装置110は、第2振分装置110全体を回転揺動させることにより、第2振分装置110内部に受け入れた遊技球を二つの流路に振り分ける振分装置であって、大入賞口装置100の左右側端に一対設けられている。これら一対の第2振分装置110は、第1振分装置102で振り分けられた遊技球を受け入れて、さらに二つの流路のいずれかに振り分ける。
模型役物200は、第2振分装置110で振り分けられた遊技球の内、所定の流路に案内された遊技球に対し、通過口を開閉して通過口に入り込む遊技球とそうでない遊技球とを振り分ける第3振分装置として機能するものである。なお、模型役物200の詳細については後述する。
第4振分装置104は、第2振分装置110で振り分けられた遊技球の内、模型役物200により通過口に落ち込まなかった遊技球を、大当たりか外れかのいずれかに振り分ける装置である。第4振分装置104は、垂直から若干傾いた軸を回転軸とする回転体と、当該回転体に放射方向にU字状に切り欠かれた切欠と、遊技球を回転体に案内する案内路と復活路とを備えている。また、切欠は、回転体に等間隔に4つ設けられており、これらの内の「V」と付され、最も深く切り欠かれたVゾーン120に遊技球が保持されると、大当たりとなる孔に落ち込み、それ以外の切欠に保持されるとアウト球として処理される孔に落ち込む。第4振分装置104に到達した遊技球は、以上のようにして最終的な振分がなされる。
第5振分装置105は、模型役物200により開閉される通過口に落ち込んだ遊技球の行く先を振り分ける装置であり、左右にそれぞれ設けられている。向かって右側にある第5振分装置105は、右に傾斜する傾斜路と、傾斜路を通過する遊技球を整流するための整流壁とを備え、整流壁の上端面は左に傾斜している。向かって左側にある第5振分装置105は前記と左右対称の形状となっている。第5振分装置105は、大入賞口装置100に対して突出している場合、ほぼ自由落下に近い状態で落下する遊技球を傾斜面で受け止めると共に、整流壁で遊技球の動きを規制し、復活鎚106の方向に遊技球を壁に沿って転がす。大入賞口装置100に対し整流壁を残した状態で没入している場合、第5振分装置105は、落下する遊技球を整流壁の上面で受け止め遊技球の運動方向ベクトルを左方向に変更させる。以上により、第5振分装置105は、ほぼ自由落下する遊技球を左右方向に振り分ける。第5振分装置105により左側に振り分けられた遊技球は、アウト球になる。右側に振り分けられたアウト球も壁に沿って進行し、原則的にはアウト球になる。なお左側に配置される第5振分装置105は、本説明と左右対称となる。
復活鎚106は、所定の間隔、または、ランダムに出没を繰り返し、復活鎚106の目前に存在する遊技球を打ち出すことのできる部材である。復活鎚106にはソレノイドが接続されている。そして、ソレノイドをあるタイミングで通電することで、プランジャを介し復活鎚106が短時間で出没する。復活鎚106は、第5振分装置105により、壁沿いに進行してきた遊技球をある確率で第4振分装置104に打ち出すことができるものとなっている。
図4は、模型役物を示す斜視図であり、(a)、(b)、(c)はそれぞれ模型役物の可動状態を段階的に示す図である。
同図に示す模型役物200は、通過口201を閉塞し、また、開放することのできる装置であり、揺動体220と、蓋体203と、第2揺動機構210と、駆動機構230(図5参照)とを備えている。
通過口201は、遊技球を落とし込む孔の端部に存在し、遊技球が前記孔に落ち込む際に通過する開口部である。
揺動体220は、蓋体203に対して3次元的な動きを付与するための駆動力を伝達する部材である。本実施の形態の場合、模型役物200に視覚的効果を付与するため、揺動体220は、人形の下半身を模した形状が採用されている。また、揺動体220は、揺動軸部221と、アーム部222とを備えている。
揺動軸部221は、縦に延びて配置される円筒形状の部材であり、揺動軸部221の一端部周壁には第2揺動機構210の一つである第1歯部211が放射状に設けられている。また、揺動軸部221の中央部分には駆動機構230の一つである軸受部231が揺動軸部221を囲んで配置されており、軸受部231と揺動軸部221との位置関係がずれないようにストッパ223が揺動軸部221の周壁に、軸受部231を挟むように2箇所に突設されている。
アーム部222は、蓋体203と揺動軸部221の他端部とを接続する部材であり、揺動軸部221の他端部から放射方向に延設されている。
蓋体203は、揺動体220が所定の状態にある際に通過口201を閉塞しうる部材であり、アーム部222の先端に取り付けられている。本実施の形態の場合、蓋体203は、揺動体220と同様、視覚的効果を模型役物200に付与するため、揺動体220と一体となって、人形の靴を模した形状が採用されている。
駆動機構230は、蓋体203と共に揺動体220を駆動する機構であり、軸受部231と、第1揺動軸体232と、クランク(図示せず)と、プランジャ234(図5参照)と、ソレノイド235(図5参照)とを備えている。
軸受部231は、揺動軸部221を第2揺動自在に軸支すると共に、揺動軸部221を第1揺動させる揺動力を伝達する円筒形状の部材である。また、軸受部231は、第1揺動軸体232と一体に形成されている。
第1揺動軸体232は、揺動体220の第1揺動軸に沿って延びる部材であり、軸受部231の周壁の中央部と第1揺動軸体232の一端とが一体にT字状に接続されている。また、第1揺動軸体232は、大入賞口装置100に固定される固定体240に軸支されている。
クランクは、プランジャ234の往復運動を第1揺動軸体232の第1揺動運動に変換するための部材であり、第1揺動軸体232の第1揺動軸に対し放射線上に延びて配置されている。また、クランクは第1揺動軸体232の他端部と固定的に接続されている。また、プランジャ234とは回動可能に接続されている。
プランジャ234は、ソレノイド235に接続され、往復動する部材である。
ソレノイド235は、電源のオン・オフによりプランジャ234を往復動させることができる駆動源であり、固定体240と同様、大入賞口装置100に固定されている。
第2揺動機構210は、ソレノイド235からの駆動力により揺動軸部221を第2揺動させる機構であり、第1歯部211と第2歯部212とを備えている。
第1歯部211は、前述の通り揺動軸部221の一端部周壁に放射状に突設さられる傘歯車の一部である。第1歯部211は、第2歯部212とかみ合うことにより揺動軸部221の第1揺動力を揺動軸部221が第2揺動するための力に変換するものである。
第2歯部212は、第1歯部211とかみ合うように固定体240の表面に設けられる傘歯車の一部である。
図5は、模型役物と画像表示装置とを示す正面図である。
同図に示すように、画像表示装置37は、模型役物200の背後に配置されており、画像表示装置37の画面には、模型役物200の動作と関連づけられる画像が表示されている。
本実施の形態の場合、模型役物200は人形であり、トコトコと歩くように動作し、当該歩くという動作により遊技球を異なる流路に振り分けている。また、画像表示装置37に表示される画像は、人形の歩く動作と関連づけられており、図5(a)→(b)→(c)で順に示すように、1点透視図法で描かれた町並みがだんだん遠ざかり新たな町並みが登場するような画像がアニメーションのように順次表示される。
次に、模型役物200の「歩く」動作、及び、表示装置37に表示された画像について図4及び図5を用いて具体的に説明する。
まず、ソレノイド235がプランジャ234を没入方向に移動させると、クランクが左方向に第1揺動する(図4、図5の(c)→(b)→(a))。固定体240に軸支される第1揺動軸体232は、クランクの第1揺動に伴い左方向に第1揺動する。第1揺動軸体232と一体に接続される軸受部231も第1揺動軸を中心として左方向に第1揺動する。軸受部231の第1揺動に伴い、軸受部231に軸支される揺動軸部221が第1揺動軸を中心として左方向に第1揺動し、これと一体に接続されるアーム部222を介し蓋体203が第1揺動する。当該揺動体220の第1揺動により図4、図5の(c)に示すように通過口201を閉塞していた蓋体203は、図4、図5の(a)に示すように通過口201を開放状態として上方に持ち上がる。
なお、本明細書において、「右方向に第1揺動」とは、模型役物200を正面から見た場合(図5の状態)に揺動体220などが時計方向に第1揺動することを意味し、「左方向に第1揺動」とは前記状態で反時計方向に第1揺動することを意味する。
一方、上記揺動体220の第1揺動の揺動力により、揺動軸部221の一端部に設けられる第1歯部211が、固定状の第2歯部212とかみ合うことによって、第1揺動しながら軸受部231によって形成される第2揺動軸を中心として第2揺動する。この第2揺動機構210により揺動体220は、第2揺動(模型役物200上部から見て右方向に第2揺動)し、蓋体203は、揺動体220の揺動軸部221とアーム部222とを介して揺動体220と共に第2揺動する。
以上の第1揺動と第2揺動とが同時に行われるため、蓋体203は、螺旋状に持ち上がり、蓋体203の面と通過口201の面とが平行(一致)状態から交差する角度が徐々に増加するように蓋体203が通過口201から遠ざかる。
次に、ソレノイド235がプランジャ234を突出方向に移動させると、クランクが右方向に第1揺動する(図4、図5の(a)→(b)→(c))。第1揺動軸体232も右方向に第1揺動する。軸受部231も右方向に第1揺動する。軸受部231の第1揺動に伴い、揺動軸部221とアーム部222とを介し蓋体203が第1揺動する。当該揺動体220の第1揺動により蓋体203は下方に下がる。
上記揺動体220の第1揺動と同時に、揺動軸部221の一端部に設けられる第1歯部211が、固定状の第2歯部212とかみ合うことによって、第1揺動しながら第2揺動する。この第2揺動機構210により揺動体220は、第2揺動(模型役物200上部から見て左方向に第2揺動)し、蓋体203は、揺動体220の揺動軸部221とアーム部222とを介して揺動体220と共に第2揺動する。
以上の動作が繰り返されることにより、人形である模型役物200はトコトコと歩いているような動作をすることになる。また、模型役物200の動作を速めれば、人形が走っているような印象を与えることができる。
また、表示装置37の画面の左右両端にそれぞれ一部が表示されているビル301、302(図5(a))は、次に表示される画像では、遠近法により若干小さく表示され、かつ、ビル301、302の全面が表示される(図5(b))。次に表示される画像では、さらにビル301、302が小さく表示されると共に、画像の左右両端には新たなビルが大きく表示される(図5(c))。
このように、左右に描かれているビルが焦点(画面の中央近傍)に向かって順次移動するような複数の画像が順次表示され、また、遠近法により焦点に近寄るほど小さく表示されることで、町並みが後ろに流れるようなアニメーションを表示することが可能である。
以上のように、模型役物200の「歩く」という動作と関連づけられる町並みや道の画像であって、前記動作と関連づけられるアニメーション(動画)を模型役物200の背後に配置される表示装置37に表示するため、模型役物200が前記町並みをこちらに向かって歩いているように遊技者に印象づけることができる。
また、本実施の形態の場合、表示装置37に表示される画像の焦点(視点)を模型役物200が遊技者に対して常に隠す態様で配置されているため、画像の中に存在する町並みなどの部分の全てが焦点に集まり消えていくというアニメーションにおける違和感を遊技者に与えることを回避することができる。従って、模型役物200が歩いているという印象をより強く、かつ、自然に遊技者に与えることが可能となる。
そして、模型役物200と表示装置37とを上記のような配置とし、模型役物200と画像とを関連づけた場合、遊技者は、模型役物200である人形に注目し、当該人形を主人公とし看取する。一方、主人公である人形の背後にある画像表示装置37に表示される画像を、遊技者は、人形を装飾する背景として認識する。
以上のような構成を採用することで、遊技者は、主人公である模型役物200と、模型役物200によって振り分けられる遊技球の行方を主として注目し、画像表示装置37を備えてもなお、2種タイプのパチンコ機特有の興趣性を損なうことがない。また、画像表示装置37に表示できる画像の自由度の高さを利用して、模型役物200の背景を種々変更することができる。例えば、模型役物200である人形を世界の各都市で歩かせるような演出をすることも可能となる。これにより、「歩く」という単純な動作に様々な装飾のバリエーションを付加することができ、遊技者の飽きを回避することが可能となる。
なお、本実施の形態では駆動源としてソレノイド235を採用しているが、駆動源はこれに限定されるわけではなく、ステッピングモータなど任意のモータやその他の駆動源を採用することができる。また、前記モータは、揺動体220の背面に隠れた状態で第1揺動軸体232と接続されるものが望ましい。これは、揺動体220により駆動源が隠されて遊技者に見えなくなり、演出効果を妨げないためである。
また、図5において、プランジャ234などを揺動体220から離した位置に記載しているが、これに限定されるわけではなく、揺動体220の背面に隠れる位置に設けてもよい。また、プランジャ234とクランクとを透明の部材で形成しても構わない。
また、模型役物200は、人形ばかりでなく何らかの事物の形状を模し、可動の役物であれば形態を模す対象は特に限定されない。例えば車の模型を模型役物200に採用し、画像表示装置37に表示される画像を、高速道路を走っているようなアニメーションにしてもよい。
また、図6の斜視図に示すように、模型役物200の背後に二つの表示装置37a、37bを配置し、これら二つの表示装置37a、37bの一辺を当接、または、近接させ、当接部が模型役物200から遠ざかる方向に没入するように配置してもよい。
このような構成にすれば、表示装置37a、37bにそれぞれ表示される画像が実際に奥行きのある状態で遊技者に看取されるため、よりリアルな背景を提供することが可能となる。
また、図7に示すように、表示装置37として可撓性のある表示装置37(例えば電子ペーパーや、ELディスプレイなど)を採用し、通常は図7(a)に示すように平面状態で画像を表示するものとし、何らかのイベントが発生したときなどに図7(b)に示す矢印の方向に表示装置37を引っ張って表示装置37を屈曲させるものとしてもよい。
このような構成にすることによって、イベントと模型役物200の背景との間に何らかの関連性を持たせることで、より興趣性を向上させることが可能となる。
さらにまた、模型役物の動作と表示装置に表示される画像とを連動させてもかまわない。例えば、模型役物が停止状態の時は、同一の静止画像を表示したり、停止状態に関連するアニメーションを表示したりし、模型役物が振分動作などの動作をしているときは、停止状態の時とは異なる静止画に差し替えたり、動作状態に関連するアニメーション(背景画像がスクロールする等)を表示したりしてもかまわない。また、模型役物の動作速度に対応して、表示装置に表示されるアニメーションのスクロール速度を変更してもかまわない。つまり表示装置における画像の表示状態を模型役物の動作状態と関連づけてもよい。
本願発明は、2種タイプのパチンコ機に利用できる。
10…パチンコ機、37…表示装置、100…大入賞口装置、200…模型役物、201…通過口、203…蓋体、210…第2揺動機構、220…揺動体、230…駆動機構、235…ソレノイド
Claims (1)
- 遊技領域を形成する遊技盤に始動口と大入賞口装置とが備えられ、前記大入賞口装置は、前記始動口に遊技球が通過することを契機として開放される入賞口と、入賞口に入った遊技球を案内する複数の流路と、いずれかの流路の最下流に配置される当たり孔とを有する、パチンコ機であって、
動作可能であり、入賞口に入った遊技球を前記動作に基づき前記当たり孔に入る確率が高い流路と低い流路とに振り分ける模型役物と、
前記模型役物の背後に、前記模型役物の動作と関連づけられる画像が表示される表示装置と
を備えるパチンコ機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014112235A (ja) * | 2013-12-26 | 2014-06-19 | Shinsei Denshi Co Ltd | 液晶表示装置および表示機能付き機器 |
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- 2007-10-17 JP JP2007270639A patent/JP2009095499A/ja active Pending
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