JP2006288694A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 図柄表示との連動性を高めて図柄の停止表示を魅力的に演出でき、これにより、図柄表示と相乗した演出効果を実現して、遊技の魅力や楽しさを増すことができる遊技機を提供する。
【解決手段】 センター飾り11の上枠部11aに人形17を固定して設ける。人形17の手首17aは回転可能で、フィギュア駆動モータ55によって駆動されてスティック24を図柄表示装置47の前方に位置させる。リーチ演出の最終段で中央の数字19が変動して停止する直前にフィギュア駆動モータ55を作動させて、人形17がスティック24で図柄表示装置47の画面を叩くような動作をさせる。そのとき、図柄表示装置に閃光の背景画像26を表示させる。
【選択図】 図3
【解決手段】 センター飾り11の上枠部11aに人形17を固定して設ける。人形17の手首17aは回転可能で、フィギュア駆動モータ55によって駆動されてスティック24を図柄表示装置47の前方に位置させる。リーチ演出の最終段で中央の数字19が変動して停止する直前にフィギュア駆動モータ55を作動させて、人形17がスティック24で図柄表示装置47の画面を叩くような動作をさせる。そのとき、図柄表示装置に閃光の背景画像26を表示させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは、象徴的図像(いわゆるキャラクタ)の立体造形物を用いて図柄表示装置の演出効果を高めた遊技機に関する。
パチンコ、パチンコ機等と呼ばれる遊技機では、遊技者が発射ハンドルを操作して遊技領域へ打ち出した遊技球が、遊技盤面の障害釘や風車等に導かれつつ遊技領域を流下して、各種入賞口に入球し、入球を果たせなかった遊技球が遊技領域下部のアウト口に流入する。そして、遊技球が入賞口へ入球すると、所定倍率の遊技球が遊技者へ払い出されたり、抽選演算が行われて各種の特典が遊技者に提供されたりする。
他の遊技機に無い、この遊技機特有の魅力は、各種入賞口への入球を発射ハンドルの操作によって制御できるという操作感、達成感、また、遊技領域を移動し、流れ落ちる遊技球の挙動の面白さ、そして臨場感である。従って、臨場感を高めて、遊技進行や遊技球の挙動をさらに楽しめるように、遊技機には、テーマに沿った統一感のある装飾が施され、テーマにふさわしい立体造形物が盤面の目立つ位置に配置されている。立体造形物は、平板な図像や液晶画面では表現できない奥行き感や現実感を表現して、自身が現場に居合わせてドラマの一部となるような実在感や仮想現実感を生じさせ、単なる勝ち負けに止まらない遊技の楽しさを遊技者に提供する。
例えば、いわゆる第1種特別電動役物のパチンコ機に属する一部の機種では、遊技盤面の目立つ位置に大型の液晶装置(図柄表示装置)が配置され、図柄表示装置を囲む枠体構造に電飾照明や象徴的図像(いわゆるキャラクタ)の立体造形物を設けている。そして、スタートチャッカー(始動入賞口)へ遊技球が入球すると、図柄表示装置を通じて変動する図柄(動画、飾り図柄、装飾図柄)の演出を開始させ、図柄の変動が所定の停止態様(数字の一致、絵の一致等)で終了するような場合に、通常は閉鎖状態のアタッカーを開放して、アタッカーへの入球を可能にしている。
特許文献1に示される遊技機は、図柄表示装置を組み込んだセンター飾りが遊技領域のほぼ中央に配置され、センター飾りには、図柄表示装置に近接させて、象徴的図像(いわゆるキャラクタ)の大きな立体造形物が配置されている。そして、立体造形物の一部分が動作可能に組み付けられており、図柄表示装置を通じた飾り図柄の演出と関連付けて、立体造形物の一部分を動作させる演出を行っている。
特許文献1に示されるような遊技機では、立体造形物の一部分が動作すると、ひとまず遊技者の注意を動作部分へ惹き付けるが、遊技者の関心の中心はあくまでも図柄表示装置の飾り図柄(装飾図柄)なので、立体造形物の動作自体は遊技者にとって重要でも、関心事でもなく、遊技への集中を妨げることすらある。
また、特許文献1に示されるような遊技機では、立体造形物による演出パターンが少なくて表現力にも乏しいため、図柄表示の違いや演出ごとの違いを十分に表現できない。
本発明は、図柄表示との連動性を高めて、変動する図柄の停止を魅力的に演出でき、これにより、図柄表示と相乗した演出効果を実現して、遊技の魅力や楽しさを増すことができる遊技機を提供することを目的としている。
請求項1の遊技機は(例えば図1ないし図8参照)、所定の図柄(19)を変動表示する図柄表示装置(47)を備えた遊技機(1A)において、前記図柄表示装置(47)の前面に移動可能に配置された立体造形物(17)と、前記図柄表示装置(47)の前面に前記立体造形物(17)を移動させたことを契機として前記図柄表示装置(47)に前記図柄(19)を停止表示させる制御手段(42、55)とを備えたものである。
請求項2の遊技機は(例えば図1ないし図8参照)、請求項1記載の遊技機における前記制御手段(42、55)が、大当たり抽選の結果を示す図柄(19)を前記図柄表示装置(47)に表示させるものである。
請求項3の遊技機は(例えば図1ないし図8参照)、請求項1または2記載の遊技機における前記制御手段(42、55)が、前記立体造形物(17)に関連する図柄(19)を、前記図柄表示装置(47)に表示させるものである。
請求項4の遊技機は(例えば図1ないし図8参照)、請求項1乃至3いずれか1項記載の遊技機において、前記図柄表示装置(47)を囲む枠体構造(11)の上枠部分に前記立体造形物(17)が配置され、前記立体造形物(17)の一部(24)が前記図柄表示装置(47)と重なり合う位置へ移動可能に組み立てられ、前記制御手段(42、55)が、前記一部(24)を、前記図柄表示装置(47)と重なり合う位置へ移動させるものである。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1の遊技機では、図柄表示装置を通じて遊技者に図柄を変動表示し、遊技者の注目下で図柄を停止表示して所定のメッセージ、例えば大当たり、を伝達する演出を行う。ここで言う図柄とは絵柄、文字、数字の類であり、変動表示とは、図柄が移動したり伸縮したり切り替わったり出現/消失したり等する画像演出である。
そして、立体造形物は、変動する図柄と競演し、単に連動するに止まらず、図柄を停止表示する演出のクライマックスで忽然と動作して、図柄の停止表示に重大な意味付けを行う。そして、図柄表示装置の前面で立体造形物が移動することによって、図柄の停止表示は画面内の単なる画像のゲームではなくなり、遊技機は遊技者の運命の単なる傍観者ではなくなり、図柄の停止表示に向かう臨場感、期待感、危機感が一層高められる。従って、図柄表示装置を通じた演出効果が高まり、遊技者の遊技との一体感が高められて、遊技の楽しさが増す。
請求項2の遊技機では、大当たり抽選の結果に対応した停止態様で、図柄表示装置の図柄が停止表示される。停止態様とは絵柄や数字の一致/不一致、その種類、偶数/奇数の区別等である。停止態様は、大当たりとハズレ、大当たりの種類等によって異なっているので、遊技者は、図柄表示装置の図柄の変動表示を凝視しつつ、期待と不安半ばで抽選結果たる停止表示を待つ。そして、停止表示の少し前に立体造形物の全体またはその一部が動作して、あたかも立体造形物のその動作によって図柄が停止されたかのような演出が行われる。これにより、遊技機と遊技者の一体感が高められて、遊技の楽しさが増し、遊技機の需要を高めることができる。
請求項3の遊技機では、立体造形物単独では実行できない効果演出を図柄表示装置を通じて行う。立体造形物の出現、移動、動作などに結びつく図像や、立体造形物による演出効果を高める背景的な図像が図柄表示装置に表示される。従って、立体造形物の動作が図柄表示装置に表示させた図像によって遊技者にわかり易く印象的に演出されて、立体造形物による象徴性が高められ、図柄の停止表示がさらに必然的かつ劇的なものと遊技者に印象付けられる。
請求項4の遊技機では、立体造形物の一部が動作するので、全体が動作する場合に比較して支持や動作に係る機構が小型化、簡略化される。また、動作しない部分の動作余地が不要なので、大型の立体造形物を枠体構造の上枠部分に配置して遊技機全体のテーマやコンセプトを印象的に象徴させることができる。そして、大型の立体造形物を図柄表示装置に重ねると肝心の変動する図柄が見えなくなってしまうが、一部を移動して重ね合わせるだけなので、遊技者による図柄表示装置の観察を妨げないで済み、枠体構造の限られた空間を最大限に活用して、また、停止表示の確認を妨げることなく、図柄停止の演出効果を高めることができる。
本発明に係る遊技機の実施形態の一例であって遊技場等に設置されるパチンコ機を、図面を参照して以下に説明する。図1は本実施形態のパチンコ機の構成を示す正面図、図2はパチンコ機の制御系を示すブロック図である。本実施形態のパチンコ機1は、図柄表示装置47を組み込んだセンター飾り11が遊技領域7aのほぼ中央に配置され、センター飾り11の上枠部11aに人形17が配置されている。そして、図柄表示装置47の変動する図柄(数字)が停止する直前に、人形17の腕17aが回転してスティック12bを図柄表示装置47の画面に振り下ろす。
なお、本実施形態は、いわゆる第1種特別電動役物のパチンコ機1を説明しているが、本発明はこれに限らず、いわゆる第2種特別電動役物(遊技領域に始動入賞口と始動入賞口への入賞に基づいて開閉する特定領域を含んだ特別入賞装置とを有し、特別入賞装置の開放中に遊技球が入球して特定領域に入賞した時点で大当たりを発生させる構成)のパチンコ機や、いわゆる第3種特別電動役物(遊技領域に備えたオープンチャッカーへの入賞時に開放した電動式チューリップへの入球後、特定入賞口への入賞にて大当たりの権利を発生させる構成)のパチンコ機にも適用可能である。
<パチンコ機の説明>
パチンコ機1は、遊技者が発射ハンドル9を操作して遊技球を遊技盤7に打ち出すことにより、遊技領域7aの各種入賞口へ遊技球を入球させて、所定倍率の遊技球を払い出させる遊技機である。そして、スタートチャッカー部(始動入賞口)20へ入球すると抽選演算が実行され、抽選結果が大当たりであれば通常は閉鎖状態のアタッカー部(大入賞口)21を開放し、アタッカー部21に入球する多数の遊技球に対してそれぞれ所定倍率の遊技球が払い出されることにより、遊技者が大量の遊技球を獲得できる。抽選される大当たりには、大当たりが発生した後に次回の大当たりが発生し易くなる「確変当たり」と、次回の大当たりが発生し易くなるわけではない「通常当たり」とがある。
パチンコ機1は、遊技者が発射ハンドル9を操作して遊技球を遊技盤7に打ち出すことにより、遊技領域7aの各種入賞口へ遊技球を入球させて、所定倍率の遊技球を払い出させる遊技機である。そして、スタートチャッカー部(始動入賞口)20へ入球すると抽選演算が実行され、抽選結果が大当たりであれば通常は閉鎖状態のアタッカー部(大入賞口)21を開放し、アタッカー部21に入球する多数の遊技球に対してそれぞれ所定倍率の遊技球が払い出されることにより、遊技者が大量の遊技球を獲得できる。抽選される大当たりには、大当たりが発生した後に次回の大当たりが発生し易くなる「確変当たり」と、次回の大当たりが発生し易くなるわけではない「通常当たり」とがある。
図1に示すように、パチンコ機1Aは、種々の機構とその制御回路を取り付けた本体部分である前扉3を、枠体状の筐体2に開閉可能に取り付けて構成される。前扉3の前面には、二重の透明ガラス(図示せず)を嵌め込んだガラス枠5が開閉可能に取り付けられ、二重の透明ガラスをとおして遊技盤7の遊技領域7aが観察可能となっている。遊技領域7aの左右および上部の前扉3には、演出用照明装置23が配置され、前扉3の上部左右および下部には、スピーカ(図示せず)を組み込んだ放音装置8が配置されている。ガラス枠5の右辺中央には、ガラス枠5を前扉3に施錠/解錠し、前扉3を筐体2側に施錠/解錠する施錠装置4が配置されている。
前扉3の前面下部は一体型の皿ユニット13となっており、皿ユニット13の右上位置には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口18が設けられ、皿ユニット13の左上位置には、球貸ボタン14aおよびプリペイドカード返却ボタン14bが設けられ、皿ユニット13の中央部には、皿ユニット13下面の球排出口(図示せず)を通して、皿ユニット13に貯留された遊技球を下方へ取り出すための球抜きボタン22a、22bが設けられ、皿ユニット13の右下位置には、皿ユニット13の奥に配置された球発射装置(図示せず)を制御して遊技球を遊技領域7aへ打ち出すための発射ハンドル9が設けられ、また、皿ユニット13の左下位置には、灰皿50および操作ボタン48が配置されている。
一方、遊技領域7aの中央にはセンター飾り11、センター飾り11の下方には壷状役物10、壷状役物10の下方にはスルーゲート18、壷状役物10の左右には一般入賞口15がそれぞれ遊技盤7に固定されている。センター飾り11は、図柄表示装置47を取り付けた奥行きのある枠体状の役物で、下枠部分に奥行きのあるステージSが形成されている。
壷状役物10は、従来のスタートチャッカーとアタッカーを兼ねて左右に揺動する役物で、ステージSからこぼれ落ちた遊技球のうちスタートチャッカー部20の揺動位置と合致したものをスタートチャッカー部20へ入球させる一方、大当たりの場合には両肩部分のアタッカー部21を大きく開放して、アタッカー部21へ高確率で遊技球を入球させる。
スタートチャッカー部20へ遊技球が入球すると、後述する大当たり抽選や演出関連の抽選が実行されるが、一般入賞口15へ入球すると、抽選とは無関係に所定倍率の遊技球が払い出される。スルーゲート18を遊技球が通過すると、後述するように、壷状役物10の揺動状態を変化させる抽選が実行される。
遊技領域7aには、また、上記発射装置から発射された遊技球を遊技領域へ案内するガイドレール49、いずれの入賞口へも入球を果たせなかった遊技球を回収して遊技領域7aから排除するアウト口12、遊技領域7aを流下する遊技球の進路を規則付ける道釘(図示せず)、進路を複雑に変化させる回転自在な風車(図示せず)、各種入賞口への入球を制限する障害釘(図示せず)等も遊技盤7に固定して取り付けてある。
パチンコ機1の制御系は、図2に示すように、主基板41およびサブ基板42を含む。主基板41は、パチンコ機1Aの動作全体を統括的に管理するマイコン回路基板であり、パチンコ機1Aの動作全体を管理するシステムプログラムおよび遊技用の実行プログラムが予め記憶された記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行するマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
主基板41には、揺動モータ45、アタッカー開閉ソレノイド40を始めとする多数のセンサ、モータ、アクチュエーター等が接続されている。主基板41は、上述のプログラムに従って、各種センサからの入力を参照し、必要な演算と制御を実行してパチンコ機1Aを制御し、遊戯を進行させる。
主基板41は、上述のプログラムによって仮想的に実現される各種個別の制御回路、すなわち入賞判定手段31、入賞信号出力手段32、第1抽選手段33、第2抽選手段34、遊技制御手段35、保留手段36、作動制御手段37、作動判定手段38、および作動決定手段39を備えている。
入賞判定手段31は、スタートチャッカー部20へ入球した遊技球を検知してスタートチャッカー部20への入賞と判定する。入賞信号出力手段32は、入賞判定手段31によってスタートチャッカー部20への入賞が判定されたとき、スタートチャッカー部20へ入賞した旨の入賞信号を出力する。
第1抽選手段33は、入賞信号出力手段32からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満でのスタートチャッカー部20への入球を契機として、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。大当たりには、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値(例えば当選確率の割り増し)を付与し得る確率変動当たりと、付与しない通常当たりとの2種類がある。
第2抽選手段34は、第1抽選手段33の大当たり抽選で確率変動当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリから演出乱数値を取得して、飾り図柄の演出パターンを抽選する。すなわち、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターンコマンドを出力する。ここで、「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。
第2抽選手段34は、また、第1抽選手段33の大当たり抽選で通常当たりに当選した場合にも、演出乱数値を取得して飾り図柄の演出パターンを抽選する。すなわち、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターンコマンドを出力する。
第2抽選手段34は、さらに、第1抽選手段33の大当たり抽選で外れた場合にも、演出乱数値を取得して飾り図柄の演出パターンを抽選する。すなわち、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターンコマンドを出力する。
遊技制御手段35は、図柄表示装置47に表示させる飾り図柄に関する信号を制御コマンドとともにサブ基板42の表示制御手段44に送信する。すなわち、予め設定された演出データに応じて、図柄表示装置47における飾り図柄の背景部分の演出内容(大当たり抽選結果を除く内容)の画像データを準備し、第2抽選手段34で決定された飾り図柄の数字合わせ(絵合わせ)部分の演出内容(大当たり抽選の結果の内容)の画像データと組み合わせ、これにより、飾り図柄の画像信号を形成してサブ基板42の表示制御手段44に送信する。
保留手段36は、スタートチャッカー部20への入賞の都度に第2抽選手段34で決定された飾り図柄の演出パターンを、保留球として順次記憶保持する。この記憶状況は、遊技領域7a内に備えた保留球表示部(図示せず)に、例えば最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段37は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、第1抽選手段33と第2抽選手段34とによる上記抽選を行わせない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
そして、保留手段36は、保留(記憶)している飾り図柄の演出パターンの実行コマンドを順次表示制御手段34に送信し、この送信した実行コマンドに基づく演出表示が終了するまでは次の実行コマンドを送信しない。具体的に説明すれば、実行コマンドを送信すると保留球数を1デクリメントして図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)とともに、図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)を走らせ、図柄変動タイマがアップすると次の実行コマンドを表示制御手段44に送信する。
保留手段37は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段33で行われるスタートチャッカー部20への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動判定手段38は、スルーゲート18を遊技球が通過するごとにサブ抽選を実行し、抽選結果が当選(壷状役物10の揺動を中央で停止させる条件)か否かを判定する。また、保留手段36に大当たりの保留球がある場合、その図柄変動タイマがアップ(アタッカー部21を開放させる条件)か否かを判定する。
作動決定手段39は、作動判定手段38からの判定信号を受けて、揺動モータ45の停止またはアタッカー開閉ソレノイド40の作動を決定する。
作動制御手段37は、作動決定手段39から揺動モータ45の停止指令信号を受けると、壷状役物10の揺動が中央に来たタイミングで揺動モータ45を数秒間停止させて、スタートチャッカー部20を中央に位置決めて一時停止させる。また、作動制御手段37は、作動決定手段39からアタッカー開閉ソレノイド40の作動指令信号を受けると、アタッカー開閉ソレノイド40に対して所定のタイミングで駆動信号を送って、大当たり発生時にアタッカー部21を開放して所定数の入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉止する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる。
これにより、スルーゲート18を遊技球が通過するごとに主基板30で行われるサブ抽選に抽選したとき、作動制御手段37の制御に応答してスタートチャッカー部20がステージSの中央下に停止して、スタートチャッカー部20は、ステージSからこぼれ落ちる遊技球を効率的に入球させることができる。また、第1抽選手段33aの抽選による大当たり発生時には、作動制御手段37の制御に応答してアタッカー部21が所定パターンで開閉動作する。
一方、サブ基板42は、演出制御手段43および表示制御手段44を有しており、サブ基板42には、放音装置8、演出用照明装置23、図柄表示装置47、およびフィギュア駆動モータ55が接続されている。
演出制御手段43は、主基板41のマイクロプロセッサから供給される演出信号に従って、放音装置8、演出用照明装置23を適時駆動して、遊技者の聴覚及び視覚に訴える演出表示を行う。
表示制御手段44は、予め設定された演出データに応じて遊技制御手段35から送信された演出内容に関する信号に従って図柄表示装置47を適時駆動し、大当たり抽選結果を除く内容を飾り図柄の周囲領域に、大当たり抽選結果に関連する内容を飾り図柄の中央領域にそれぞれ遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
作動制御手段60は、飾り図柄の変動する画像が停止して抽選結果が遊技者に示される直前に、フィギュア駆動モータ55を回転させて人形17の腕17aを回転させ、飾り図柄の上にスティック24を振り下ろさせる。
本実施形態のパチンコ機1Aでは、パチンコ機1Aに対面着座した遊技者が発射ハンドル9を握って適宜の角度に回動操作すると、不図示の発射装置の作動によって遊技球が連続的に発射され、ガイドレール49に沿って遊技領域7aへ流れ込む。そして、遊技領域7aに打ち出された遊技球が、センター飾り11の遊技球ステージSを経由する等してスタートチャッカー部20に入球すると、入賞判定手段31が入賞と判定し、入賞信号出力手段32が入賞信号を出力する。
そして、入賞信号を契機に第1抽選手段33が抽選を行い、その抽選結果に基づいて第2抽選手段34が別の抽選を行って、抽選結果ごとに予め準備した演出パターンの選択肢から1つを選択する。そして、大当たりやリーチの演出パターンが選択された場合、サブ基板42によって制御される図柄表示装置47が飾り図柄の演出を開始する。そして、サブ基板42は、センター飾り11に配置された人形17を飾り図柄の演出に関連付けて動作させる演出や、放音装置8、演出用照明装置23等による効果演出も制御する。そして、飾り図柄が大当たりの停止態様で停止するような抽選結果であれば大当たり、確変当たりの停止態様で停止するような抽選結果であれば確変当たりと言った、遊技者の期待に応え得る結果がモータらされる。
<第1実施形態>
図3は第1実施形態のセンター飾りおよび壷状役物の構成の説明図、図4は人形を用いた演出のタイムチャート、図5は人形を用いた演出の説明図である。第1実施形態では、手首17aが回動可能な人形17をセンター飾り11の上枠部11aに固定しており、図柄表示装置47に表示させた変動する図柄19の停止直前に手首17aを回動させてスティック24を図柄表示装置47の画面に重ね合わせる。
図3は第1実施形態のセンター飾りおよび壷状役物の構成の説明図、図4は人形を用いた演出のタイムチャート、図5は人形を用いた演出の説明図である。第1実施形態では、手首17aが回動可能な人形17をセンター飾り11の上枠部11aに固定しており、図柄表示装置47に表示させた変動する図柄19の停止直前に手首17aを回動させてスティック24を図柄表示装置47の画面に重ね合わせる。
図3に示すように、センター飾り11は、図柄表示装置47を囲む枠体構造であって、その上枠部11cにステージSが形成され、その左枠部11bの上部にステージSへ遊技球を導入するワープ導入口16が形成されている。ステージSは、大画面の液晶装置を用いて飾り図柄の演出を行う図柄表示装置47の前方に配置された奥行きのある遊技球の転動面であって、左右方向へ遊技球を導く複数の凹凸ある案内面と、手前側へ向かって傾斜した傾斜面とを組み合わせて形成されている。
ワープ導入口16へ入球した遊技球は、左枠部11bの内部を下ってステージSに放出され、ステージSを左右に転動しつつ手前側へ移動してステージSの縁から遊技領域へこぼれ落ちるが、ステージSの縁が中央で一番低くなっているので、その多くが中央の縁から壷状役物10へ向かってこぼれ落ちる。
一方、壷状役物10は、揺動モータ45(図2参照)に駆動されて回動軸10aを中心に左右へ揺動しており、スタートチャッカー部20が中心に位置する揺動位置であれば、ステージSの中央の縁からこぼれ落ちる遊技球を入球させ得るが、スタートチャッカー部20が左右に位置する揺動位置であれば、ステージSの中央の縁からこぼれ落ちる遊技球は壷状役物10にぶつかって下方へ流れ落ちる。一方、ステージSの中央以外の縁からこぼれ落ちた遊技球も、丁度そのときスタートチャッカー部20が直下に位置していれば、スタートチャッカー部20へ入球し得る。
壷状役物10は、アニメーション作品の登場人物の象徴的図像(いわゆるキャラクタ)をかたどった外観に形成され、大当たりの場合に開放される特別入賞口(アタッカー)を兼ねている。大当たりの場合には、左右の肩口に設けた通常は閉鎖状態のアタッカー部21が開放され、壷状役物10の全体を揺動させつつ、ステージSをこぼれ落ちる遊技球や、センター飾り11の左右を迂回して壷状役物10へ向かう遊技球を開口25を通じて高確率に入球させ得る。
センター飾り11の上枠部11aには、壷状役物10と同じアニメーション作品の登場人物の象徴的図像(いわゆるキャラクタ)をかたどった大型の人形17が固定されている。人形17には、スティック24を固定した手首17aが回動可能に取り付けられており、フィギュア駆動モータ55(図2参照)を作動させることにより、手首17aを回動させ、矢印で示すように、スティック24を図柄表示装置47の画面へ重ね合わせることが可能である。
図2を参照して上述したように、第2抽選手段34は、図柄停止時に図柄表示装置47に表示される3つの数字の組み合わせを含む飾り図柄の演出パターンを、スタートチャッカー部20へ遊技球が入球するごとに抽選する。そして、表示制御手段44は、図柄表示装置47に画像信号を入力して飾り図柄を表示させ、第2抽選手段34による抽選結果がリーチ演出や大当たり演出に当選していれば、数字を変動させて抽選結果どおりの3つの数字の組み合わせで停止させる動画演出を実行させる。
これにより、図3に示すように、図柄表示装置47は、画面の左上の数字19aと右下の数字19bを最初に約10秒間、それぞれ変動(順次切り替え)させた後に停止させ、続いて中央の数字19を約10秒間変動(順次切り替え)させた後に停止させる。このとき、大当たりであれば、3つの数字19、19a、19bは一致しているが、ハズレであれば一致していない。
そして、中央の数字19が停止する数秒前に、フィギュア駆動モータ55を作動させて手首17aを回動させ、スティック24を上枠部11aに重ねた待機位置から図柄表示装置47の画面前方の振り下ろし位置までゆっくり移動して反転させ、再び待機位置へ戻す動作を続けて2回行わせる。
このとき、図5に示すように、スティック24が振り下ろし位置に到達するのとほぼ同時に、表示制御手段44(図2参照)は、図柄表示装置47に表示された数字19の背後に閃光の背景画像26を表示させて、振り下ろしたスティック24の先端から閃光が発する演出効果を追加する。
図2、図3を参照して図4に示すように、遊技の開始前、図柄表示装置47は、サブ基板42からビデオ信号を入力されて待受演出の飾り図柄を表示している。遊技者が遊技を開始すると、サブ基板42は、通常演出の飾り図柄を表示し、時刻t1、t2でスタートチャッカー部20へ遊技球が入球すると、サブ基板42は、飾り図柄が一方向へ流れる入球演出を実行させる。しかし、リーチ演出の抽選に外れていると、その後ほどなく通常演出へ戻る。なお、ここでは、保留球の存在は考えず、スタートチャッカー部20への入球が直ちに演出のトリガになるとして説明する。
しかし、時刻t3でスタートチャッカー部20へ遊技球が入球すると(リーチ演出の抽選に当選して)、飾り図柄によるリーチ演出が開始される。そして、図柄表示装置47の画面の左上の数字19aと右下の数字19bが同一数値で停止していわゆるリーチとなり、中央の数字19が変動している最中に、フィギュア駆動モータ55が正逆回転を2回繰り返して、人形17がスティック24を2回続けて振り下ろす。
そのとき、振り下ろすごとに閃光の背景画像26が表示され、その直後の時刻t5で数字19、19a、19bが共に同じ数値で停止すると、図柄表示装置47を通じて大当たり演出が開始されて、アタッカー開閉ソレノイド40が所定回数の開閉動作を繰り返す。
第1実施形態によれば、遊技者は、人形17がスティック24を振り下ろすのを心待ちにしているから、振り下ろす動作が目障りでも迷惑でもなく、歓迎と喜びを持って迎えられる。そして、平らな図柄表示装置47を通じた第三者的なテレビ画像ではなくて、臨場感ある第二者的な立体造形物の人形17を通じて、遊技進行や抽選結果のメッセージを暖かく受け取ることができる。そして、遊技者は、人形17の動作を経て停止する数字19に注目し、意味を考えて記憶に留めるから、演出に対する学習効果が高く、その意味を誤解無く理解され得る。
また、図柄表示装置47による飾り図柄の演出と連動させて人形17を動作させるから、パチンコ機1Aにおけるリーチ演出が統一的で調和の取れたものとなり、遊技者は遊技との一体感をより強く楽しむことができる。そして、遊技者の遊技意欲が盛り上がるリーチの演出時に、人形17による演出を通じて遊技者を勇気付けて遊技意欲をさらに盛り上げるから、リーチに遭遇した遊技者の精神状態に合致して、遊技機と遊技者の一体感がさらに増し、遊技の楽しみを増大することができる。
そして、人形17と壷状役物10は、固有の性格、性状、行動パターンを持つ象徴的図像(いわゆるキャラクタ)の外観に形成されているから、単なる機械部品、抽選図柄、数字の類ではなく、遊技盤の装飾の一部であり、それも全体が動作する装飾部材であり、さらに抽選結果を共に喜び共に励ましあう友人、仲間の類でもある。従って、アニメーション作品を通じた好意的な先入感から出発して、遊技の進行とともに、象徴的図像が遊技盤の印象や思い込みとさらに強く結びつく結果となり、パチンコ機1の個性を際立たせて他の機種との区別を容易にし、遊技者の嗜好性にもより強く応えることができる。
また、人形17は、手首17aから先の部分だけが回動するので、人形17の全体が動作する場合に比較して支持や動作に係る機構が小型化、簡略化され、全体を動作させる動作スペースが不要なので、大型の人形17をセンター飾り11の上枠部11aに配置して遊技機1A全体のテーマやコンセプトを印象的に象徴させることができる。
また、細いスティック24を図柄表示装置47に重ねるので、細いスティック24越しに肝心の変動する図柄を十分に観察でき、センター飾り11の限られた空間を最大限に活用して、図柄停止の確認を妨げることなく、図柄停止の演出効果を高めることができる。
また、図柄表示装置6、遊技球ステージS、人形17とその駆動機構等をセンター飾り11という1部品にまとめたから、ばらばらの部品で構成する場合に比較して配線や組み立てが容易になり、部品の取り付け精度や制御の位置決め精度をセンター飾り11の部品レベルで追い込んで、再現性、信頼性、歩留まり高く高精度、しかも低コストに実現できる。
<第2実施形態>
図6は第2実施形態のセンター飾りの構成の説明図、図7は人形を用いた演出のタイムチャート、図8は図柄表示装置による効果演出の説明図である。第2実施形態では、第1実施形態のセンター飾り11を置き換えてパチンコ機1Aに配置されるセンター飾り81に2体の人形17、29が配置され、人形17による図柄停止の演出に先立たせて人形29を予兆的に動作させている。第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通する部材には共通の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6は第2実施形態のセンター飾りの構成の説明図、図7は人形を用いた演出のタイムチャート、図8は図柄表示装置による効果演出の説明図である。第2実施形態では、第1実施形態のセンター飾り11を置き換えてパチンコ機1Aに配置されるセンター飾り81に2体の人形17、29が配置され、人形17による図柄停止の演出に先立たせて人形29を予兆的に動作させている。第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通する部材には共通の符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、センター飾り81の上枠部81aには、第1実施形態のセンター飾り11と同様に、アニメーション作品の登場人物の象徴的図像(いわゆるキャラクタ)をかたどった大型の人形17が固定される。そして、枠体構造のセンター飾り81の中央部分には図柄表示装置47が配置され、下枠部81cには奥行きのあるステージSが形成され、左枠部81bにはステージSへ遊技球を導入するワープ導入口(図示せず)が配置され、右枠部81dには人形17と同じアニメーション作品に登場する登場人物の象徴的図像をかたどった人形29が揺動可能に取り付けられている。人形29の上部29aには光源(図示せず)が組み込まれ、サブ基板42(図2参照)に制御されて発光可能である。
ステージSの中央下方には、人形17と同じアニメーション作品に登場する象徴的図像の財布をかたどったスタートチャッカー82が配置され、ステージSの中央から放出口83を通じてこぼれ落ちる遊技球は、スタートチャッカー82へ入球する確立が高くなっている。
そして、図柄表示装置47に表示された図柄が変動して停止する直前には、第1実施形態と同様に、人形17がスティック24を2回振り下ろして図柄表示装置47の画面に重ね合わせ、そのとき、振り下ろすたびに閃光の背景画像28が図柄表示装置47に表示される。
しかし、第2実施形態では、人形17の動作に先立たせて人形29を予兆的に動作させ、人形29の動作から人形17の動作に至る期間に、表示制御手段44(図2参照)が、人形17の登場を効果的に演出する背景画像を図柄表示装置47に表示させる。
すなわち、図6を参照して図7に示すように、遊技の開始前、図柄表示装置47は、待受演出の飾り図柄を表示しているが、遊技者が遊技を開始すると通常演出の飾り図柄を表示し、時刻t1、t2でスタートチャッカー(図示せず)へ遊技球が入球すると、図柄が目まぐるしく変化する入球演出を実行させる。しかし、リーチ演出の抽選に外れていると、その後ほどなく通常演出へ戻る。なお、図7においても、図4の場合と同じく、保留球は考慮しないこととする。
しかし、時刻t3でスタートチャッカー部20へ遊技球が入球すると(リーチ演出の抽選に当選して)、飾り図柄によるリーチ演出が開始される。この1回目のリーチは、図柄表示装置47に表示された2つの数字(不図示)が同一数値で停止していわゆるリーチとなるが、残りの数字が停止しても数値が揃わずハズレとなる。
その後、再び2つの数字が揃って残りの1つの数字が切り替わり始める、いわゆる発展リーチの演出が始まり、残りの1つの数字が切り替わりを継続している最中に、人形29の上部29aが数回点滅する。続いて時刻t4に人形29の全体が破線で示す位置まで回転して傾いた状態で小さな揺動を開始すると、人形29の上部からケムリが吐き出される背景画像27が図柄表示装置47に表示される。
さらに、図8に示すように、背景画像27の中から、人形17と同じアニメーション作品の登場人物の図像30が出現し、人形17の登場人物を呼び出す舞踏を行う動画が図柄表示装置47に表示される。
このときに至って、時刻t5に、フィギュア駆動モータ55が正逆回転を2回繰り返し、閃光の背景画像28を伴って人形17がスティック24を2回続けて振り下ろす。時刻t6で3つの数字が揃うと、図柄表示装置47を通じて大当たり演出が開始されて、アタッカー開閉ソレノイド40が所定回数の開閉動作を繰り返す。
なお、第2実施形態では、第1実施形態で説明した壷状役物10を設けておらず、アタッカー開閉ソレノイド40によって駆動されるアタッカー(図示せず)は、スタートチャッカー82の下方に別途配置されている。
第2実施形態のセンター飾り81によれば、人形29が予兆的に動作して、人形17の動作を引き起こし、変動する図柄の停止に至らせるかのような演出を行うから、人形29の動作によって図柄の停止への期待感が高められる分、図柄の停止までの時間が少し伸びても期待感が持続して、遊技の楽しさが損なわれないで済む。
また、人形29単独では表現できない効果演出を図柄表示装置47を通じて行い、人形29の動作と人形17の動作を自然なストーリー展開で結びつけるから、遊技者の年齢、性別、遊技経験の長短にかかわらず、リーチ演出が自然で楽しいものとなる。
また、遊技者の観察対象が変動する図柄から人形29、図像30を経て人形17へ図柄表示装置47の内外を往復するから、遊技者にとって図柄表示装置47が単なる平板な液晶画面ではなくなり、人形29、17の象徴的図像や他の装飾、照明と一体になって仮想的な現実空間を構成して遊技の楽しみを増加させる。
また、人形29と人形17の動作が図柄表示装置47に表示させた図像によって遊技者にわかり易く印象的に関連付けられ、人形29による予兆性と人形17による象徴性とが共に高められ、人形17による図柄の停止が第1実施形態よりもさらに必然的かつ劇的なものと遊技者に印象付けられる。
<第3実施形態>
図9は第3実施形態のセンター飾りを取り付けたパチンコ機の構成の説明図、図10は人形の動作の説明図である。第3実施形態のセンター飾り51は、センター飾り51の上枠部51aに収納された人形48が回転して図柄表示装置47の前面に重なり合う。図9、図10に示す第3実施形態の構成においても、第1実施形態、第2実施形態と共通する構成部材には、図1〜図8の構成部材と共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9は第3実施形態のセンター飾りを取り付けたパチンコ機の構成の説明図、図10は人形の動作の説明図である。第3実施形態のセンター飾り51は、センター飾り51の上枠部51aに収納された人形48が回転して図柄表示装置47の前面に重なり合う。図9、図10に示す第3実施形態の構成においても、第1実施形態、第2実施形態と共通する構成部材には、図1〜図8の構成部材と共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、パチンコ機1Bの遊技領域7aのほぼ中央を占めて、遊技盤7にセンター飾り51が取り付けられ、センター飾り51の下方にはスタートチャッカー85、スタートチャッカー85の下方にはアタッカー86が配置されている。センター飾り51の下枠部51cにはステージSが形成され、ワープ導入口16から進入してステージSを転がり移動する遊技球の一部が放出口83を通じてスタートチャッカー85の直上に放出され、スタートチャッカー85へ高い確率で入球する。
センター飾り51の上枠部51aの正面中央には、人形52が回転/揺動可能に取り付けられ、サブ基板42(図2参照)によって制御される図示しないモータおよび駆動機構によって回転/揺動される。機構上枠部51aの内部には、人形48が回転して出し入れ可能に収納されている。
第3実施形態のセンター飾り11でも、第2実施形態と同様に、リーチ演出の途中に人形48が先行して揺動し、図柄表示装置47と連動した演出で人形48の出現を予兆させる。そして、図柄表示装置47の変動する図柄が停止する直前に、上枠部51aから、例えば人形48が回転して釣り下がり、図柄表示装置47の前面に重なり合って、変動する図柄を停止させる演出を行う。
図10に示すように、センター飾り51の上枠部51aには、人形48の収納空間53が形成され、人形48は、回転軸48cを中心にして回転することにより、収納空間53から出し入れ可能である。左枠部51bには別の人形(図示せず)の収納空間54が形成され、右枠部51cにはさらに別の人形(図示せず)の収納空間56が形成されている。
第3実施形態のセンター飾り51では、リーチの信頼度に応じて登場する人形を異ならせる演出を行う。主基板41で抽選された信頼度が80%以上であれば、上枠部51aの収納空間53から人形48を登場させて、図柄表示装置47に表示された変動する図柄を停止する演出を行う。また、信頼度が40%〜79%であれば、左枠部51bの収納空間54から別の人形(図8の図像30をかたどった立体造形物)を登場させて同様に図柄を停止させる演出を行う。しかし、信頼度が39%未満であれば、右枠部51cの収納空間56からさらに別の人形(落胆を象徴する悪役人形)を登場させて、同様に図柄を停止させる演出を行う。
なお、信頼度とは、飾り図柄によるリーチ演出にバリエーションを持たせて、演出進行と帰着に一定の傾向を持たせつつも、遊技者が帰着を途中で確信できないようにするための抽選された分散指標である。信頼度は、図2に示す主基板41の第2抽選手段34でリーチ演出を決定する際に抽選され、同じ図柄の停止パターンでもそこに至るまでのリーチ演出を種々に異ならせる。
第3実施形態のセンター飾り51を用いた演出によれば、リーチの信頼度に応じて登場する人形が異なるため、信頼度の高い人形48による期待の演出や、信頼度の低いさらに別の人形でも大当たりという意外性の演出を通じて、図柄の停止まで予断を許さず、遊技の楽しさや挑戦意欲を損なわせない。
<第4実施形態>
図11は第4実施形態のセンター飾りの構成の説明図、図12は人形の動作の説明図である。第4実施形態のセンター飾り59は、図9に示す第3実施形態のセンター飾り51を置き換えて配置され、センター飾り59の上枠部59aに大きな人形52と小さな人形58a、58b、58c、58dを回転可能に取り付けている。図9、図10に示す第4実施形態の構成中、第1〜第3実施形態と共通する構成部材には、図1〜図10の構成部材と共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11は第4実施形態のセンター飾りの構成の説明図、図12は人形の動作の説明図である。第4実施形態のセンター飾り59は、図9に示す第3実施形態のセンター飾り51を置き換えて配置され、センター飾り59の上枠部59aに大きな人形52と小さな人形58a、58b、58c、58dを回転可能に取り付けている。図9、図10に示す第4実施形態の構成中、第1〜第3実施形態と共通する構成部材には、図1〜図10の構成部材と共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、センター飾り59の上枠部59aの正面中央には、人形52が回転/揺動可能に取り付けられ、サブ基板42(図2参照)によって制御される図示しないモータおよび駆動機構によって回転/揺動される。また、人形52の左右には一回り小さい同形の人形58a、58b、58c、58dが揺動可能に取り付けられ、サブ基板42(図2参照)によって制御される図示しないモータおよび駆動機構によって回転/揺動される。
センター飾り59の下枠部59cには奥行きのあるステージSが形成され、ワープ導入口16から進入した遊技球がステージS上を左右に転がり移動しつつ、手前側へ向かう傾斜によって手前側へ移動し、ステージSの縁からこぼれ落ちる。
第4実施形態のセンター飾り59では、図12に示すように、第2実施形態と同様に、リーチ演出の途中に人形58a、58b、58c、58dが先行して予兆的に揺動する。第4実施形態では、この揺動の振幅と周期をリーチの信頼度に応じて異ならせており、信頼度が80%以上であれば大きな振幅、信頼度が40%〜79%であれば小さな振幅、信頼度が39%未満であれば、振幅0、すなわち予兆なしである。予兆動作に続いて人形52が180度回転すると、図柄表示装置47には、人形52の壷型の口から図像57が出現したかのような演出動画が表示され、図柄表示装置47の画面上で変動する図柄を図像57が停止する。
1A、1B 遊技機(パチンコ機)
7 遊技盤
7a 遊技領域
10 壷状役物
11、81、51、59 センター飾り
17、29、48、52、52、58a、58b、58c、58d 立体造形物(人形)
17a、24 一部(手首、スティック)
19 図柄(数字)
20、82、85 入賞口(スタートチャッカー部、スタートチャッカー、スタートチャッカー)
21 アタッカー部
41、42、55 制御手段(主基板、サブ基板、フィギュア駆動モータ)
47 図柄表示装置
7 遊技盤
7a 遊技領域
10 壷状役物
11、81、51、59 センター飾り
17、29、48、52、52、58a、58b、58c、58d 立体造形物(人形)
17a、24 一部(手首、スティック)
19 図柄(数字)
20、82、85 入賞口(スタートチャッカー部、スタートチャッカー、スタートチャッカー)
21 アタッカー部
41、42、55 制御手段(主基板、サブ基板、フィギュア駆動モータ)
47 図柄表示装置
Claims (4)
- 所定の図柄を変動表示する図柄表示装置を備えた遊技機において、
前記図柄表示装置の前面に移動可能に配置された立体造形物と、
前記図柄表示装置の前面に前記立体造形物を移動させたことを契機として前記図柄表示装置に前記図柄を停止表示させる制御手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記制御手段は、大当たり抽選の結果を示す図柄を前記図柄表示装置に表示させることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記制御手段は、前記立体造形物に関連する図柄を、前記図柄表示装置に表示させることを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
- 前記図柄表示装置を囲む枠体構造の上枠部分に前記立体造形物が配置され、
前記立体造形物の一部が前記図柄表示装置と重なり合う位置へ移動可能に組み立てられ、
前記制御手段は、前記一部を、前記図柄表示装置と重なり合う位置へ移動させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005113129A JP2006288694A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005113129A JP2006288694A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006288694A true JP2006288694A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37409954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005113129A Withdrawn JP2006288694A (ja) | 2005-04-11 | 2005-04-11 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006288694A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015091530A (ja) * | 2015-02-18 | 2015-05-14 | 京楽産業.株式会社 | パチンコ遊技機 |
JP2015091529A (ja) * | 2015-02-18 | 2015-05-14 | 京楽産業.株式会社 | パチンコ遊技機 |
JP2015091531A (ja) * | 2015-02-18 | 2015-05-14 | 京楽産業.株式会社 | パチンコ遊技機 |
JP2018110757A (ja) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | 株式会社三共 | 遊技機 |
-
2005
- 2005-04-11 JP JP2005113129A patent/JP2006288694A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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