JP2009094552A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の種類にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定を的確に行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】原稿のページの濃度を求めて、このページの濃度が濃度閾値未満であるか否かを判定し、濃度閾値未満であると判定された濃度のページについては、白紙のページであるとみなして、記録用紙への複写を禁止している。また、原稿には、色付きのものや再生紙を用いたものなど多様な種類のものがあって、原稿の下地そのものにも色もしくは濃度があるので、原稿の種類に応じて濃度閾値を調節設定することを可能にして、原稿の種類にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定が的確に行われるようにしている。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像データによって示される画像ページを記録用紙に記録する画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置においては、原稿をトレイから引き出して読取り、この原稿の画像(写真、図形、文字、記号等)を記録用紙に印刷して、記録用紙を排出しており、複数枚の原稿があれば、そのような原稿の引き出し及び読取りと記録用紙の印刷を繰り返す。
従って、複数枚の原稿の中に白紙が混在していた場合は、この白紙も読取られて、何も記録されない白紙の記録用紙が排出されることになり、記録用紙の無駄遣い、複写された文書中に白紙が混入するなどの不都合が生じる。
このため、例えば特許文献1では、原稿を読取って、原稿の濃度を求め、この原稿の濃度を所定の濃度値と比較し、原稿の濃度が所定の濃度値以下のときに、原稿が白紙であると判定して、この原稿の複写を取りやめている。
特開2000−156762号公報
しかしながら、原稿には多様な種類のものがあるので、特許文献1のように原稿の濃度を所定の濃度値と比較するだけでは、原稿が白紙であるか否かの判定を的確に行うことができなかった。
例えば、原稿として色付きのものや、再生紙を用いたものがある。このような原稿は、その下地の濃度が白地の濃度よりも高いので、何も記録されていなくても、下地の濃度が所定の濃度値を超えてしまい、原稿の複写がなされることがあった。
逆に、僅かの文字やページ番号等が記録された原稿の場合は、略白紙に近い状態なので、原稿の濃度が所定の濃度値以下となって、白紙であると判定され、原稿の複写がなされないことがあった。例えば、前のページに続くページであって、僅かながらも必要な情報が記載されたページのときに複写がなされず、必要な情報の欠落が発生することがあった。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、原稿の種類にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定を的確に行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、画像をページ単位で記録用紙に記録する画像形成装置において、濃度閾値を調節設定する濃度閾値調節手段と、画像を含むページの濃度を求めて、このページの濃度が前記濃度閾値調節手段により調節設定された濃度閾値未満であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により濃度閾値未満であると判定された濃度のページについては記録用紙への記録を禁止する制御手段とを備えている。
また、原稿を読取って画像を含むページとして取得する原稿読取り手段を備えている。
更に、前記濃度閾値調節手段は、原稿の下地の色に対応する濃度閾値を調節設定している。
また、前記濃度閾値調節手段は、再生紙からなる原稿の下地の濃度に対応する濃度閾値を調節設定している。
更に、前記濃度閾値調節手段は、原稿の下地の複数段階の色もしくは濃度に対応するそれぞれの濃度閾値のいずれかを選択的に調節設定している。
また、前記濃度閾値調節手段は、表示画面に重ねられたタッチパネルを含み、表示画面に対する濃度閾値の入力指示をタッチパネルを通じて行っている。
このような構成の本発明によれば、画像(写真、図形、文字、記号等)を含むページの濃度と比較される濃度閾値を調節設定することができ、ページの濃度が濃度閾値未満であると判定されると、この濃度のページについては記録用紙への記録を禁止している。ページの濃度は、例えば、スキャナー等により読取られた原稿のページの濃度である。
ここで、色付きや、再生紙を用いた原稿の場合は、原稿の下地の濃度が白地の濃度よりも高く、何も記録されていなくても、ページの濃度が高くなるので、濃度閾値を高く調節する。これにより、原稿に何も記録されていないにもかかわらず、ページの濃度が高かったとしても、このページ濃度が濃度閾値未満となって、原稿が白紙であるとみなされ、この原稿の複写が回避されて、複写及び記録用紙の無駄を省くことができる。
また、白地の原稿の場合は、ページの濃度が低くなるので、濃度閾値を低く調節する。これにより、僅かの文字だけが記録された原稿であったり、ページ番号等が記録された原稿であって、ページ濃度が低くても、このページ濃度が濃度閾値を越えて、白紙でないと判定され、複写がなされて、必要な情報、ページ、マーク等の欠落を未然に防止することができる。
例えば、原稿の下地の色に対応する濃度閾値を調節設定したり、再生紙からなる原稿の下地の濃度に対応する濃度閾値を調節設定したり、原稿の下地の複数段階の色もしくは濃度に対応するそれぞれの濃度閾値のいずれかを選択的に調節設定することにより、原稿が白紙であるか否かを的確に判定することが可能となり、白紙原稿の複写や必要な原稿の複写の欠落を防止することができる。
また、表示画面に対する濃度閾値の入力指示をタッチパネルを通じて行っているので、濃度閾値の調節設定が容易である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。この画像形成装置1では、原稿の画像(写真、図形、文字、記号等)を読取って記録用紙に印字する複写モード、原稿画像を読取って送信したり、原稿画像を受信して記録用紙に印字したりするファクシミリモード、及び情報端末装置からネットワークを通じて受信した画像を記録用紙に印字するプリンタモード等を選択的に行うことができる。この画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿搬送部2、原稿読取り部3、印字部4、記録用紙搬送部5、給紙部6、及び排紙トレイ7からなる。
次に、複写モードを例に挙げて、画像形成装置1の動作を説明する。
原稿搬送部2では、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、原稿の先端を一時的に停止されているPSローラ12に当接させて、原稿の先端をPSローラ12と平行にする。そして、PSローラ12と駆動軸間のクラッチをオンにして、PSローラ12を回転駆動し、PSローラ12によって原稿を再搬送して、原稿をプラテンガラス8aと原稿押え板9間に通過させる。
原稿読取り部3では、プラテンガラス8a上の原稿の通過に際し、第1走査ユニット15によって原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿を光電変換素子(以下CCDと称する)18上に結像する。CCD18は、原稿を主走査方向に繰り返し走査して読取り、原稿を示す画像データを出力する。
また、原稿がプラテンガラス8b上に置かれた場合は、第1及び第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によってプラテンガラス8b上の原稿を露光し、第1及び第2走査ユニット15、16によって原稿からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿をCCD18上に結像する。
CCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印刷部4に出力される。
印刷部4は、画像データによって示される原稿を記録用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、ローラ帯電装置22、レーザスキャンユニット(以下LSUと称する)23、現像装置24、転写装置25、クリーニング装置26、除電装置(図示せず)、及び定着装置27等を備えている。感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニング装置26及び除電装置によりクリーニングされてから、その表面をローラ帯電装置22により均一に帯電される。レーザスキャンユニット23は、画像データに応じてレーザー光を変調し、このレーザー光によって感光体ドラム21表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム21表面に形成する。現像装置24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写装置25は、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙搬送部5により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着装置27は、記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、記録用紙搬送部5により排紙トレイ7へと更に搬送されて排出される。
記録用紙搬送部5は、記録用紙を搬送するためのPSローラ28、搬送ローラ29、搬送経路31、反転搬送経路32、排紙ローラ33、及び分岐爪34等を備えている。搬送経路31では、記録用紙を給紙部6から受け取ってPSローラ28へと搬送し、記録用紙の先端を一時的に停止されているPSローラ28に当接させて、記録用紙の先端をPSローラ28と平行にし、この後に記録用紙をPSローラ28により印字部4の転写装置25へと搬送し、更に記録用紙を排紙トレイ7へと搬送する。また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、分岐爪34を回転移動させ、搬送経路31と反転搬送経路32の分岐路を切換えてから、記録用紙を搬送経路31から反転搬送経路32へと逆方向に搬送する。反転搬送経路32では、記録用紙を搬送経路31から受け取ると、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙を搬送経路31のPSローラ28へと戻す。これにより、記録用紙が転写装置25へと搬送されて、記録用紙の裏面にも画像が記録される。これらの搬送経路31、32には、記録用紙の通過を検出するための複数の検知スイッチが配置されており、各検知スイッチの検知に基づいて記録用紙の搬送タイミング等の制御が行われる。
給紙部6は、未使用の記録用紙を収容して、この未使用の記録用紙を記録用紙搬送部5に供給するものであって、給紙カセット36を備えている。給紙カセット36には、記録用紙が積層収容されており、半円柱型のピックアップローラ35により記録用紙が1枚ずつ引き出されてPSローラ28へと搬送される。
ところで、この画像形成装置1では、複数枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、これらの原稿の画像が順次読取られて、これらの画像がそれぞれの記録用紙に記録され、これらの記録用紙が排紙トレイ7に逐次排出される。
従って、複数枚の原稿の中に白紙が混在していた場合は、この白紙も読取られることになるが、仮に、この白紙を記録用紙に複写したならば、記録用紙の無駄遣い、複写された文書中に白紙が混入するなどの不都合が生じる。
そこで、本実施形態では、原稿のページの濃度を求めて、このページの濃度が濃度閾値未満であるか否かを判定し、濃度閾値未満であると判定された濃度のページについては、白紙のページであるとみなして、記録用紙への複写を禁止している。
また、原稿には、色付きのものや再生紙を用いたものなど多様な種類のものがあって、原稿の下地そのものにも色もしくは濃度があるので、原稿の種類に応じて濃度閾値を調節設定することを可能にして、原稿の種類にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定が的確に行われるようにしている。
次に、原稿のページが白紙であるか否かの判定及び濃度閾値の調節設定を行うための構成及び処理手順を説明する。
図2は、そのような判定及び濃度閾値の調節設定を行うための制御系を示すブロック図である。図2において、制御部41は、この画像形成装置1の統括的な制御を司るものであり、原稿搬送部2、原稿読取り部3、印字部4、記録用紙搬送部5、及び給紙部6等を制御したり、画像データの処理を行う。濃度検出部45は、画像データを制御部41から与えられ、この画像データの濃度を判定して、この判定結果を制御部41に通知する。記憶部46は、画像データ等を記憶する。
操作入力部42は、例えば図3(a)に示すような表示装置の画面43上に重ねられた透明なタッチパネル44等を含み、タッチパネル44等を通じて指示されたデータなどを入力するためのものである。タッチパネル44は、抵抗膜方式や感圧式等のものを適用することができる。
ここで、原稿の種類にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定を的確に行うには、原稿の複写に先立ち、次のように操作入力部42を操作して、濃度閾値を調節設定する必要がある。
まず、図3(a)の初期の画面43には、画像形成装置1のイラスト51、特別機能を指示するための操作ボタン52、両面コピーを指示するための操作ボタン53、仕上げを指示するための操作ボタン54、ファイリングを指示するための操作ボタン55、及び自動一時保存を指示するための操作ボタン56、コピー開始を指示するための操作ボタン57、イメージ送信開始を指示するための操作ボタン58、及びドキュメントファイリング開始を指示するための操作ボタン59等が表示されている。
この図3(a)の画面43上で、利用者の指先により特別機能の操作ボタン52が指示されると、タッチパネル44により画面43上の指示位置が検出される。操作入力部42は、画面43上の指示位置が操作ボタン52の表示エリアに入ることから、操作ボタン52が指示されたと判定して、この判定結果を制御部41に通知する。
制御部41は、操作ボタン52の指示の判定を通知されると、特別機能が指示されたとみなして、表示装置の画面43を図3(b)に示すように切替える。
図3(b)の画面43においては、原稿枚数のカウントを指示するための操作ボタン61、混載原稿を指示するための操作ボタン62、薄い原稿を指示するための操作ボタン63、及び白紙の記録の禁止を指示するための操作ボタン64等が表示されている。
このとき、利用者の指先により画面43上の白紙記録禁止の操作ボタン64が指示されると、タッチパネル44により画面43上の指示位置が検出される。操作入力部42は、操作ボタン64の指示を判定し、この判定結果を制御部41に通知する。制御部41は、操作ボタン64の指示の判定を通知されると、白紙の記録の禁止が指示されたとみなして、表示装置の画面43を図3(c)に示すように切替える。
図3(c)の画面43においては、原稿のページの濃度と比較される濃度閾値を指示するための2つの操作ボタン71、72、及び指示された濃度閾値を示す濃度閾値表示部73等が表示されている。一方の操作ボタン71は、濃度閾値を低く調節するためのものであり、他方の操作ボタン72は、濃度閾値を高く調節するためのものである。濃度閾値表示部73は、低い濃度閾値を示す指標「1」、中間の濃度閾値を示す指標「2」、及び高い濃度閾値を示す指標「3」を表示し、指示されている濃度閾値の指標を白黒反転表示する。
例えば、利用者の指先により画面43上の各操作ボタン71、72のいずれかが指示されると、タッチパネル44により画面43上の指示位置が検出される。操作入力部42は、画面43上の指示位置が操作ボタン71の表示エリアに入れば、濃度閾値を低く調節することが指示されているので、画面43上の濃度値表示部73で反転表示される指標を「3」→「2」→「1」と変更する。また、操作入力部42は、画面43上の指示位置が操作ボタン72の表示エリアに入れば、濃度閾値を高く調節することが指示されているので、画面43上の濃度値表示部73で反転表示される指標を「1」→「2」→「3」と変更する。そして、操作入力部42は、各操作ボタン71、72の操作により指示された濃度閾値の指標を制御部41に通知する。制御部41は、この濃度閾値の指標を通知されると、この指標の濃度閾値を設定する。例えば、濃度閾値の指標が「1」であれば、低い濃度閾値を設定し、また濃度閾値の指標が「2」であれば、中間の濃度閾値を設定し、更に濃度閾値の指標が「3」であれば、高い濃度閾値を設定する。
このような濃度閾値は、原稿セットトレイ11にセットされた原稿用紙の下地の色もしくは濃度に応じて設定される。例えば、原稿用紙が白地である場合は、濃度閾値の指標「1」が選択されて、低い濃度閾値が設定される。また、原稿用紙の下地が薄い色付きであったり、原稿用紙がその下地に薄い色が付いている再生紙である場合は、濃度閾値の指標「2」が選択されて、中間の濃度閾値が設定される。更に、原稿用紙の下地が濃い色付きである場合は、濃度閾値の指標「3」が選択されて、高い濃度閾値が設定される。
こうして濃度閾値を調節設定した後、図3(c)の画面43において、利用者の指先によりコピー開始の操作ボタン57が指示されると、この旨が入力操作部42を通じて制御部41に通知される。これに応答して制御部41は、複写を開始して、原稿画像の読取り、読取った画像の記録、記録用紙の排出等の一連の動作を制御する。これにより、先に述べたように原稿読取り部3により原稿の画像が読取られて、この画像を示す画像データが制御部41に入力され、制御部41により画像データに対する各種の画像処理が施され、画像処理済みの画像データが印刷部4に入力されて、レーザスキャンユニット23による感光体ドラム21表面への静電潜像の書き込み、現像装置24による感光体ドラム21表面のトナー像の形成、転写装置25による記録用紙へのトナー像の転写、定着装置27による記録用紙上のトナー像の定着、排紙トレイ7への記録用紙の排出がなされる。
また、このような複写に際し、図4のフローチャートに示すような処理が行われて、複数枚の原稿の中に混在している白紙の原稿が検出され、この白紙の原稿の複写が禁止される。このフローチャートの処理は次の通りである。
まず、制御部41は、原稿読取り部3により原稿の画像が読取られると(ステップS101)、原稿読取り部3からの画像データに基づいて、この原稿のページの濃度を求めて、このページの濃度を図3(c)の画面43上で設定された濃度閾値と比較し、このページの濃度が濃度閾値未満であるか否かを判定する(ステップS102)。
原稿のページの濃度は、ページ全体の濃度を平均化して求めても良いし、ページの特定の領域の濃度を平均化して求めても良い。ページの特定の領域としては、ページの縁近くの余白領域、ページの中央近くの領域、その他の領域、これらの領域の組み合わせ等が考えられる。
制御部41は、ページの濃度が濃度閾値未満でなければ(ステップS102で「No」)、原稿に画像が記録されており、原稿が白紙でないとみなす(ステップS103)。そして、制御部41は、この原稿画像の読取りに引き続く原稿画像の記録、記録用紙の排出等の動作を実行制御する。
また、制御部41は、ページの濃度が濃度閾値未満であれば(ステップS102で「Yes」)、原稿に何も記録されておらず、原稿が白紙であるとみなす(ステップS104)。この場合、制御部41は、原稿画像の読取りに引き続く原稿画像の記録、記録用紙の排出等の動作を禁止する。
これにより、白紙の原稿については、記録用紙への複写が禁止されて、記録用紙の無駄遣いや、複写された文書中に白紙が混入するなどの不都合が未然に防止される。
また、先に述べたように原稿用紙が白地である場合は、図3(c)の画面43において、低い濃度閾値が設定されるので、原稿用紙に僅かの文字やページ番号等が記録されているだけであっても、原稿のページ濃度が低い濃度閾値以上となり、原稿が白紙でないと判定されて、原稿の複写がなされるので、必要な情報の欠落が発生することはない。
あるいは、原稿用紙の下地が薄い色付きであったり、原稿用紙が再生紙である場合は、図3(c)の画面43において、中間の濃度閾値が設定されるので、何も記録されていない原稿のページの濃度が高めであっても、原稿のページの濃度が中間の濃度値未満となり、原稿が白紙であると判定されて、原稿の複写がなされず、記録用紙の無駄遣い等が防止される。
同様に、原稿用紙の下地が濃い色付きある場合は、高い濃度閾値が設定されるので、何も記録されていない原稿のページの濃度が高くても、原稿のページの濃度が高い濃度値未満となり、原稿が白紙であると判定されて、原稿の複写がなされず、記録用紙の無駄遣い等が防止される。
勿論、中間の濃度閾値や高い濃度閾値が設定されたときにも、原稿用紙に僅かの文字やページ番号等が記録されていれば、原稿のページ濃度が濃度閾値以上となり、原稿が白紙でないと判定されて、原稿の複写がなされるので、必要な情報の欠落が発生することはない。
このように本実施形態では、原稿の下地の濃度に応じて濃度閾値を段階的に調節設定しているので、原稿の下地の濃度にかかわらず、原稿が白紙であるか否かの判定を的確に行うことができ、必要な情報の欠落や、記録用紙の無駄遣い等を防止することができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、多様に変形することができる。例えば、3つの濃度閾値を選択的に調節設定してるが、2つや4つ以上の濃度閾値を選択的に調節設定したり、濃度閾値を連続的に増減することができるようにしても構わない。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す断面図である。 図1の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 (a)、(b)、及び(c)は、図1の画像形成装置における表示画面を例示する図である。 図1の画像形成装置における白紙の原稿を検出するための処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 原稿搬送部
3 原稿読取り部
4 印字部
6 給紙部
7 排紙トレイ
21 感光体ドラム
22 ローラ帯電装置
23 レーザスキャンユニット
24 現像装置
25 転写装置
26 クリーニング装置
27 定着装置
41 制御部
42 操作入力部
43 画面
44 タッチパネル
45 濃度検出部
46 記憶部

Claims (6)

  1. 画像をページ単位で記録用紙に記録する画像形成装置において、
    濃度閾値を調節設定する濃度閾値調節手段と、
    画像を含むページの濃度を求めて、このページの濃度が前記濃度閾値調節手段により調節設定された濃度閾値未満であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により濃度閾値未満であると判定された濃度のページについては記録用紙への記録を禁止する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿を読取って画像を含むページとして取得する原稿読取り手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度閾値調節手段は、原稿の下地の色に対応する濃度閾値を調節設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記濃度閾値調節手段は、再生紙からなる原稿の下地の濃度に対応する濃度閾値を調節設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記濃度閾値調節手段は、原稿の下地の複数段階の色もしくは濃度に対応するそれぞれの濃度閾値のいずれかを選択的に調節設定することが可能な請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記濃度閾値調節手段は、表示画面に重ねられたタッチパネルを含み、表示画面に対する濃度閾値の入力指示をタッチパネルを通じて行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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