JP2009094352A - 二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】高電位がドレインに印加された状態で二重絶縁ゲート電界効果トランジスタをオフ状態とするときのドレイン漏れ電流の増加を軽減し、かつソース、ドレイン寄生抵抗の増加によるオン電流低下が抑制できる二重絶縁ゲート電界効果トランジスタを提供する
【解決手段】チャネル領域の厚さがソース領域およびドレイン領域のそれぞれの厚さよりも薄い二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおいて、第一のゲート絶縁膜に接し第一のゲート電極とドレイン領域間に介在する第一のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さおよび第二のゲート絶縁膜に接し第二のゲート電極とドレイン領域間に介在する第二のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さを、第一のゲート酸化膜の厚さ及び第二のゲート酸化膜の厚さよりも厚くする。
【選択図】図9

Description

本発明は二重絶縁ゲートMOSトランジスタ構造の改良に関する。
図1は第一構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの模式図である。
図1に示されるような第一導電形の高濃度不純物がそれぞれ導入されたソース領域Sおよびドレイン領域Dと、その間に接して介在するチャネル領域CHと、チャネル領域CHの第一の表面SF1に第一のゲート絶縁膜OX1を介して接する第一のゲート電極G1およびチャネル領域CHの第二の表面SF2に第二のゲート絶縁膜OX2を介して接する第二のゲート電極G2とを有し、第一および第二のゲート電極G1,G2はチャネル領域CHを挟んで対向するように配置された二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ構造(第一構造と略称する)は、例えば、特許文献1「二重ゲート電界効果トランジスタ」、特許文献2「二重ゲート・トランジスタおよびその製造方法」等で知られている。
これらの二重絶縁ゲート電界効果トランジスタはいわゆる短チャネル効果を軽減できる構造として有望であると知られている。なお,ソース領域とドレイン領域はその役割を入れ替えても同様な電気特性になるようにチャネル領域に対して対称に配置されるのが通常である。
図1において、基板に対するX,Y,Zの方向は基本的には任意で良いが、説明の都合上及び用語の定義上、ソース領域からドレイン領域に向かう方向をX方向、第一のゲート電極から第二のゲート電極に向かう方向をY方向、さらにX方向、Y方向で作られる平面に垂直な方向をZ方向とする。この明細書中では、X方向を長さ、Y方向を厚さ、Z方向を幅という。なお、基板は表面が絶縁層で覆われたものが用いられ,その絶縁層上に設けられている半導体層に図1の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタなどが形成されるのが普通である。
この明細書中では基板面がXY面に平行であると仮定しておく。チャネル領域のZ方向の長さをチャネル幅(W)、X方向の長さをチャネル長(LC)、チャネル領域CHのY方向の長さをチャネル厚さ(TCH)、ゲート電極G1やG2はチャネル領域CHの対向する二つの面にそれぞれ形成されたゲート絶縁膜OX1やOX2を介して接触している。その部分のゲート電極G1やG2のX方向の長さをゲート長(LG、通常G1およびG2で等しい値が用いられる)と称する。
ゲート電極材料は金属や、高濃度に不純物が導入されたポリシリコン等、電気導電率の極めて低いものが望ましく、また必ずしも同じ材料でなくても良く、G1とG2では異なる材料が用いられる場合もある。さらに、それぞれに対するゲート絶縁膜厚さをTOX1およびTOX2とするが、この値も必ずしも同じでなくても良い場合がある。さらに、普通にはソース領域Sおよびドレイン領域Dの高濃度不純物分布はY、Z方向にはほぼ一様で,X方向にはある分布関数,例えばガウス分布とか誤差関数分布などでそれぞれチャネル領域内に向かって急激に減少している。したがって、通常LCはLGより小さいが明確に定義することは難しい。
さて、上記のような二重絶縁ゲート電界効果トランジスタは微細構造化に適していると認められているが,チャネル長LC(ゲート長LGと言っても良い)をより短くする場合、短チャネル効果を一層抑制する必要があり,そのためにはチャネル領域の厚さ、TCHをより薄くする必要がある。
しかし,図1のようにソース領域Sおよびドレイン領域Dの厚さ(Y方向の長さ、TSおよびTD)がチャネル領域の厚さTSと同じ構造では、ソースおよびドレイン領域の寄生抵抗の増加が顕著となり、その動作特性の短チャネル化による改善効果が阻害される。そこで,その寄生抵抗の増加を軽減するために図2に示される構造(第二構造と略称する)が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
図2は第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの模式図である。
図2において,S、D、およびCHはそれぞれソース領域,ドレイン領域、およびチャネル領域であり,G1およびG2はそれぞれ第一のゲート電極および第二のゲート電極であり、OX1およびOX2はチャネル領域の対向する両側面に設けられそれぞれ両ソース領域およびドレイン領域に連なる第一のゲート絶縁膜および第二のゲート絶縁膜であり、OX3およびOX4は第一のゲート絶縁膜に接しそれぞれゲート電極G1をソース領域Sおよびドレイン領域Dから絶縁するための絶縁膜であり、OX5およびOX6は第二のゲート絶縁膜に接しそれぞれゲート電極G2をソース領域Sおよびドレイン領域Dから絶縁するための絶縁膜である。
OX3は第一のゲート−ソース間絶縁層を構成し、OX4は第一のゲート−ドレイン間絶縁層を構成し、OX5は第二のゲート−ソース間絶縁層を構成し、OX6は第二のゲート−ドレイン間絶縁層を構成する。なお、図2ではこれらOX3ないしOX6とゲート絶縁膜との境界が便宜上明瞭に示されているが、実際は同じ材料で同時に形成される場合もあるので境界が明瞭でない場合もある。座標軸XYZの方向は図1と同様である。
図3は第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタのX−Y平面に平行な断面図である。
図3は図2の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタのX−Y平面に平行な断面を示すが,Z軸の位置は任意である。通常、Z軸のどの位置をとってもほぼ同様な断面寸法となるように設計、製作される。図3において,TCHはチャネル領域の厚さ,TSおよびTDはそれぞれソース領域およびドレイン領域の厚さである。通常TSとTDはほぼ等しく、TCHは短チャネル効果を抑制するに十分な薄さの値とし、これに対しTSおよびTDをTCHより大きな値としてソース領域およびドレイン領域の寄生抵抗の増加を抑制するようになっている。
このような構造では、厚くなったソース領域Sおよびドレイン領域Dとゲート電極G1とをそれぞれ絶縁する絶縁層OX3およびOX4が必要である。その絶縁層の厚さを図3のようにTOS1およびTOD1とする。第二ゲート電極G2についても同様に絶縁層OX5およびOX6が必要で,その厚さを図3のようにTOS2およびTOD2とする。ソース領域およびドレイン領域は高濃度に不純物が導入されているが、導入方法によってはその一部が図3の厚さの薄いチャネル領域CH内にしみ込む場合がある。その場合、チャネル領域とソース領域およびドレイン領域との境界は図示されているほど明確にはならないかもしれないが、TOS1、TOS2、TOD1、TOD2がゲート絶縁膜OX1およびOX2の厚さ、TOX1およびTOX2と同程度であれば各ゲート電極による電位の制御可能範囲内であるので高濃度不純物がしみ込んだCH部分をなおチャネル領域と見なして良い。
さて、上記のような二重絶縁ゲート電界効果トランジスタはチャネルが短くなるとトランジスタ動作がオフ状態のときのドレイン漏れ電流の増大が顕在化してきた。この点は消費電力削減の観点から解決すべき問題として重要視され、その解決のために様々な提案がなされている。上記ドレイン漏れ電流の増大は、低電源電圧化に対応するためのしきい値電圧の低下によって生じるいわゆるサブしきい値領域でのドレイン電流増加の他に、オフ状態のドレインとゲート電極の電位によってドレイン近傍の電界が増大し,いわゆるバンド間トンネル現象(BBTと略称する)が生じ、キャリヤがチャネル領域内に発生し,過剰なドレイン電流が流れる(GIDL、Gate Induced Drain Leakageと呼ばれている)ことに原因がある。
特に二重絶縁ゲートMOSトランジスタのようにチャネル領域が電気的に浮遊状態にある場合には通常の電流を担うキャリヤ1とは反対導電形のキャリヤ2がチャネル領域内に蓄積し,そのためソース領域からのキャリヤ1の注入が増加することによりその増大現象は通常の電界効果トランジスタより深刻である。このGIDLによる過剰なドレイン電流増加を軽減するためにはオフ状態におけるドレイン近傍の電界の強さを軽減してやれば良い。
図4は従来の一般的絶縁ゲート電界効果トランジスタにおけるアンダーラップ構造の概念図である。横軸はソースからドレインへ向かう距離、縦軸は不純物濃度を表す。
図1の第一構造に適応する方法の一つとして、図4の概念図に示すようにゲート電極端とソースまたはドレインへの不純物導入端とをある距離(Lu)を置いて離す構造とすることが下記非特許文献1から4等で提案されている。
すなわち、ドレイン領域の高濃度不純物導入端と低電位が印加されているゲート電極端をアンダーラップ長Luだけ離す(アンダーラップ構造と称する。通常はソース領域においても同様構造にしている)ことによってほぼ電源電圧に等しい電位がドレインに印加されたときに、ドレイン領域近傍のゲート電極下の電界を低下させることができるわけである。
図5は第一構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおけるドレイン電流対ゲート電圧特性のシミュレーション結果を示した図である。横軸はゲート電圧(V)、縦軸はドレイン電流(A/micrometer)を表す。
図5は、ゲート電圧Vgに対するドレイン電流Idを、二次元デバイスシミュレーションによりアンダーラップ長Luをパラメータとして計算した例である。ただし、ゲート長LGは100nm、ゲート酸化膜厚は各々2nm、チャネル厚さTCHは10nmであり、第一ゲート電極と第二ゲート電極は同じ電位が印加されているものとする。また、ドレイン領域およびソース領域の不純物分布はガウス分布でチャネル領域側に減少しているとし,その特性長(不純物濃度がピーク値の約0.1倍になる拡散距離)を5nmとした。
図5に示されるように、ドレイン電圧Vdが電源電圧(図5の場合は1V)に等しい時、ゲート電圧を下げていくとしきい値電圧(約0.3V)以下でドレイン電流Idは指数関数的に減少していく。
特許第3543117号公報 特開2003−163356号公報 Y. -K. Choi, D. Ha, T. -J. King and J. Bokor : "Investigation of Gate-Induced Drain Leakage(GIDL) Current in Thin Body Devices", Jpn. J. Appl. Phys. Vol.42(2003)pp.2073-2076. V. Trivedi, J. G. Fossum, and M. M. Chowdhury:"Nanoscale FinFETs With Gate-Source/Drain Underlap", IEEE Trans. on Electron Devices, Vol.52, No.1, 2005, pp.56-62. K. Tanaka, K. Takeuchi, and M. Hane:"Practical FinFET Design Considering GIDL for LSTP(Low Standby Power) Devices", IEDM 2005, pp.1001-1004. K. Tanaka, K. Takeuchi, and M. Hane:"Source/Drain Optimization of Double Gate FinFET Considering GIDL for Low Standby Power Devices", IEICE, Electron, Vol.E90-C, No. 4 April, 2007, pp.842-847.
しかし、ゲート電圧が0.2V程度から減少しなくなり、オフ電位(0V)付近で返って急激な増加が見られる。この現象がGIDL効果である。この現象は、第一ゲート電極と第二ゲート電極が別々の電位が印加される場合においてもドレインが高電位な状態で二重絶縁ゲート電界効果トランジスタをオフにするようなゲート電位とするときにも生じる。さて、図5に示されるように、GIDLによるドレイン漏れ電流の増加はLuが大きいほど小さくなるが、あまり大きくするとソース,あるいはドレイン寄生抵抗の増加や、ゲート電極によるドレイン電流の制御性が低下することが原因で、いわゆるオン電流が低下するのが欠点となる。
上記手法は図2の第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにも適応でき、またソース領域およびドレイン領域がチャネル領域よりも厚いのでソースおよびドレインの寄生抵抗の増加も少ないと言う特長もある。しかし、厚いドレイン領域の電位がドレイン領域近傍でゲート電極下のチャネル内電界を増加させるためGIDL効果そのものは大きくなる場合がある。TOD1やTOD2を十分に大きくすればほぼ第一構造と同様な結果になる。
このようにするため、ゲート電極とドレイン領域を絶縁する絶縁層の厚さTOD1およびTOD2(今後、簡単のためTOD1=TOD2=TODとする)の値をどの程度まで小さく出来るかが重要で、アンダーラップ構造をより有効なものとし、ソース、ドレイン寄生抵抗の増加によるオン電流の低下を押さえつつGIDLによるドレイン漏れ電流を低下させるようなTOD値を有する素子構造が望まれる。
本発明の目的は、高電位がドレインに印加された状態で二重絶縁ゲート電界効果トランジスタをオフ状態とするときのドレイン漏れ電流の増加を軽減し、かつソース、ドレイン寄生抵抗の増加によるオン電流低下が抑制できる二重絶縁ゲート電界効果トランジスタを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の解決手段を採用する。
第一導電形の高濃度不純物がそれぞれ導入されたソース領域およびドレイン領域と、ソース領域とドレイン領域の間に両領域に接して介在するチャネル領域と、チャネル領域の両領域に連なる第一の表面に第一のゲート絶縁膜を介して接する第一のゲート電極およびチャネル領域の両領域に連なる第二の表面に第二のゲート絶縁膜を介して接する第二のゲート電極を有し、
第一のゲート電極と第二のゲート電極がチャネル領域を挟んで対向して設けられ,
チャネル領域の厚さがソース領域およびドレイン領域のそれぞれの厚さよりも薄い二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおいて、
第一のゲート絶縁膜に接し第一のゲート電極とドレイン領域間に介在する第一のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さおよび第二のゲート絶縁膜に接し第二のゲート電極とドレイン領域間に介在する第二のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さを、第一のゲート酸化膜の厚さ及び第二のゲート酸化膜の厚さよりも厚くする。
本発明は、ゲート電極とドレイン領域を絶縁する絶縁層の厚さTOD1およびTOD2の値を小さくすると共に、アンダーラップ構造をより有効なものとし、ソース、ドレイン寄生抵抗の増加によるオン電流の低下を押さえつつ、バンド間トンネル現象により過剰なドレイン電流が流れるGIDLによるドレイン漏れ電流を低下させることができる。
また、高電位がドレインに印加された状態で二重絶縁ゲート電界効果トランジスタをオフ状態とするときのドレイン漏れ電流の増加を軽減し、かつソース、ドレイン寄生抵抗の増加によるオン電流低下が抑制できる。
本発明の実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
図6は本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長0nmでのシミュレーション結果を示した図である。横軸はTOD/TOX比、縦軸はNormalized Ioff(オフ電流Ioffはドレイン電圧が1Vのとき、ゲート電圧を0Vとした場合のドレイン電流)を表す。
図6は図2の構造(第二構造)におけるオフ電流のTOD依存性を2次元シミュレーション(atlas, SILVACO社)により計算した結果を示す。シミュレーション条件はゲート長LGを100nm、ゲート絶縁膜厚さは、TOX1=TOX2=TOX=2nm、チャネル厚さTSは10nmとした。また、ソース、ドレイン領域に置ける高濃度不純物分布はガウス分布とし,その特性長(ピーク濃度位置から濃度が約0.1倍になる点までの距離)は5nmとした。アンダーラップ長Luは0nm、すなわち、ソースドレイン高濃度不純物導入端位置がゲート電極端と一致している場合を示した。オフ電流Ioffはドレイン電圧が1Vのとき、ゲート電圧を0Vとした場合のドレイン電流であり,図1の構造(第一構造)において同様シミュレーション条件で得られる同じLuの場合のオフ電流(図5に示されている)で規格化して示してある。横軸はTODをTOXで規格化して示してある。
すなわち、図6の特性曲線の傾向は酸化膜厚の具体的厚さによらない。
図7は本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長5nmでのシミュレーション結果を示した図である。
図8は本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長10nmでのシミュレーション結果を示した図である。
図9は本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長15nmでのシミュレーション結果を示した図である。
図7乃至図9の横軸はTOD/TOX比、縦軸はNormalized Ioff(オフ電流Ioffはドレイン電圧が1Vのとき、ゲート電圧を0Vとした場合のドレイン電流)を表す。
図7乃至図9はそれぞれLuを5、10、15nmとした場合の同様シミュレーション結果である。Luを15nm以上とすると図9のようにオフ電流の差は第一構造と第二構造との差は無くなることがわかる。また、図7乃至図9の結果から、TODをTOXより小さくすると第二構造のオフ電流は第一構造のオフ電流より著しく増加することがわかる。TODを大きくしていくと第二構造のオフ電流は第一構造のそれに漸近していく。詳しく見ると、規格化オフ電流はTODを増加していくと、1以下(0.7程度)になり、それから徐々に増加して1に漸近していることがわかる。
しかし、その変動は図7乃至図9からわかるように小さいし、あまり大きくするのはほぼ第一構造と同じになるので好ましくない。これらの計算結果からの結論はTODをTOXより大きくしなければならず、特に1.5倍以上とすれば十分な改善効果が得られる。すなわち、1.5倍以上ではどの値を用いてもほぼ同じ改善効果が得られ、TODの具体的値は、ソース領域やドレイン領域の寄生抵抗や、ゲートとソース領域あるいはドレイン領域間の寄生容量が動作特性に与える影響を勘案して決めることができる。なお、TODの最大値としてはゲート電極端からソース電極端の距離である。また、第一ゲート酸化膜厚と第二ゲート酸化膜厚が異なる場合でも、どちらか厚い方のゲート酸化膜厚よりTODが厚くなっていれば、どちらのゲート電極側でもGIDLを減少出来ることを示している。
図10は本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オン電流のTOD/TOX依存性について、種々のアンダーラップ長でのシミュレーション結果を示した図である。横軸はTOD/TOX比、縦軸はNormalized Ion(オン電流Ionはドレイン電圧が1Vのとき、ゲート電圧を1Vとした場合のドレイン電流)を表す。
図10は第二構造のオン電流のTOD/TOX依存性を示している。オン電流は第一構造の同様Lu値に対応するオン電流で規格化して示した。
図10のように、規格化オン電流はすべて1以上であるので、第二構造は第一構造より大きなオン電流が得られることがわかる。すなわち、オフ電流のみを考慮する場合は、TODをTOXと等しくした場合でも第二構造のオフ電流は第一構造の場合より約2倍以上増加する場合もあるので、オン電流を大きく保ったままオフ電流を小さくするにはTODをTOXの1.5倍とするのが最も効果的とも言える。
第一構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの模式図である。 第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタの模式図である。 第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタのX−Y平面に平行な断面図である。 従来の一般的絶縁ゲートゲート電界効果トランジスタにおけるアンダーラップ構造の概念図である。 第一構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおけるドレイン電流対ゲート電圧特性のシミュレーション結果を示した図である。 本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長0nmでのシミュレーション結果を示した図である。 本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長5nmでのシミュレーション結果を示した図である。 本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長10nmでのシミュレーション結果を示した図である。 本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オフ電流のTOD/TOX依存性について、アンダーラップ長15nmでのシミュレーション結果を示した図である。 本発明における第二構造の二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおける規格化オン電流のTOD/TOX依存性について、種々のアンダーラップ長でのシミュレーション結果を示した図である。
符号の説明
S ソース領域
D ドレイン領域
CH チャネル領域
G1 第一のゲート電極
G2 第二のゲート電極
SF1 チャネル領域CHの第一の表面
SF2 チャネル領域CHの第二の表面
OX1 第一のゲート絶縁膜
OX2 第二のゲート絶縁膜
OX3 第一のゲート−ソース間絶縁層
OX4 第一のゲート−ドレイン間絶縁層
OX5 第二のゲート−ソース間絶縁層
OX6 第二のゲート−ドレイン間絶縁層

Claims (4)

  1. 第一導電形の高濃度不純物がそれぞれ導入されたソース領域およびドレイン領域と、
    前記ソース領域と前記ドレイン領域の間に前記両領域に接して介在するチャネル領域と、前記チャネル領域の前記両領域に連なる第一の表面に第一のゲート絶縁膜を介して接する第一のゲート電極および前記チャネル領域の前記両領域に連なる第二の表面に第二のゲート絶縁膜を介して接する第二のゲート電極を有し、
    前記第一のゲート電極と前記第二のゲート電極は前記チャネル領域を挟んで対向して設けられ,
    前記チャネル領域の厚さが前記ソース領域およびドレイン領域のそれぞれの厚さよりも薄い二重絶縁ゲート電界効果トランジスタにおいて、
    前記第一のゲート絶縁膜に接し前記第一のゲート電極と前記ドレイン領域間に介在する第一のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さおよび前記第二のゲート絶縁膜に接し前記第二のゲート電極と前記ドレイン領域間に介在する第二のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さを、前記第一のゲート酸化膜の厚さ及び前記第二のゲート酸化膜の厚さよりも厚くしたことを特徴とする二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1において、前記第一のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さを前記第一のゲート酸化膜の厚さの1.5倍以上にしたことを特徴とする二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ。
  3. 請求項1において、前記第二のゲート−ドレイン間絶縁層の厚さを前記第二のゲート酸化膜の厚さの1.5倍以上にしたことを特徴とする二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ドレイン領域の高濃度不純物導入端を前記第一および第二のゲート電極のドレイン側端部から前記両領域を結ぶ方向に離したことを特徴とする二重絶縁ゲート電界効果トランジスタ。
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