JP2009092088A - 保持器付きラジアルころ軸受 - Google Patents

保持器付きラジアルころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2009092088A
JP2009092088A JP2007260573A JP2007260573A JP2009092088A JP 2009092088 A JP2009092088 A JP 2009092088A JP 2007260573 A JP2007260573 A JP 2007260573A JP 2007260573 A JP2007260573 A JP 2007260573A JP 2009092088 A JP2009092088 A JP 2009092088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller bearing
cage
radial roller
circumferential direction
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007260573A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5012383B2 (ja
Inventor
Tetsuya Takahashi
鉄也 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2007260573A priority Critical patent/JP5012383B2/ja
Publication of JP2009092088A publication Critical patent/JP2009092088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5012383B2 publication Critical patent/JP5012383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/44Needle bearings
    • F16C19/46Needle bearings with one row or needles
    • F16C19/463Needle bearings with one row or needles consisting of needle rollers held in a cage, i.e. subunit without race rings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/61Toothed gear systems, e.g. support of pinion shafts

Abstract

【課題】軸受内部の潤滑油の流れ不良の原因をなくし、耐久性に優れたラジアルころ軸受を実現する。
【解決手段】ラジアルころ軸受に組み込んだ保持器3cに形成しているポケット10b、10bの内面のうちの、円周方向で対向して、各円筒ころ2、2の転動面を案内する各柱部9、9の案内面の一部に、上記保持器3cの内周面と外周面とを連通させる状態で通油用凹部13、13を形成する。これにより、上記課題を解決する。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車用変速機や各種機械装置の回転支持部に組み込むラジアルころ軸受の改良に関する。尚、本明細書及び特許請求の範囲中の『ころ』の語には、外径に対する長さの比(アスペクト比)が大きい、ニードルも含む。
自動車用変速機や各種機械装置の回転支持部のうち、大きなラジアル荷重が加わる部分にラジアルころ軸受が組み込まれている。例えば自動車の自動変速装置を構成する遊星歯車式変速機に組み込まれているラジアルころ軸受として、図7に示す様な構成を有するラジアルころ軸受1が、広く知られている。このラジアルころ軸受1は、複数のころ2、2を、ラジアルころ軸受用保持器である保持器3により転動自在に保持すると共に、支持軸4の中間部外周面を円筒状の内輪軌道5とし、この支持軸4の周囲に配置された遊星歯車6の内周面を円筒状の外輪軌道7としている。そして、上記各ころ2、2の転動面を、これら内輪軌道5及び外輪軌道7に転がり接触させている。
又、上記ラジアルころ軸受1で使用されている保持器3の構造として、図8に示す様なものが知られている。この保持器3aは、軸方向に互いに間隔をあけて配置した、それぞれが円輪状である1対のリム部8、8と、複数本の柱部9、9とを備える。これら各柱部9、9は、円周方向に亙って間欠的に配置され、それぞれの両端部を上記両リム部8、8の互いに対向する内側面に連続させている。又、円周方向に隣り合う上記各柱部9、9の円周方向両側縁と上記両リム部8、8の互いに対向する内側面とにより囲まれる空間部分を、それぞれポケット10、10とし、これら各ポケット10、10内に、各ころ2、2を、転動自在に保持している。
又、図9は、上記保持器3aとは異なる構造ではあるが、特許文献1に記載された保持器3bの構造を示している。この保持器3bは、各ポケット10aの内面の形状以外は、上記保持器3aの構造とほぼ同様である。
この保持器3bの場合には、各ポケット10aの内面のうちの円周方向両側面で、この保持器3bの直径方向に関する内端部に内径側係止突部11、11を、同じく外端部に外径側係止突部12、12を、それぞれ各柱部9、9の全長に亙って形成している。
上述の様な保持器3bにより各ころ2を転動自在に保持するには、上記各ポケット10a内にこれら各ころ2を、この保持器3bの外径側から挿入する。この挿入作業は、これら各ポケット10aの円周方向両側を仕切る柱部9、9及びこれら各柱部9、9の側面に形成した外径側係止突部12、12を弾性変形させつつ、上記各ころ2を上記各ポケット10a内に押し込む事により行なう。上記各係止突部11、12から外れた部分での上記各ポケット10aの円周方向に亙る幅W10a は、上記各ころ2の外径D2 よりも大きい(W10a >D2 )為、図9に示す様に各ポケット10a内に上記各ころ2を保持した状態でこれら各ころ2は、各ポケット10a内で軽い力で転動自在となる。又、上記各ポケット10aの内径側開口部に存在する1対の内径側係止突部11、11の先端縁同士の自由状態での間隔D11、並びに外径側開口部に存在する1対の外径側係止突部12、12の先端縁同士の自由状態での間隔D12は、それぞれ上記各ころ2の外径D2 よりも小さい(D11、D12<D2 )。従って、上記各ポケット10a内に保持したころ2が、これら各ポケット10a内から不用意に脱落する事はない。
上述した様な保持器3a、3bは、上記各ポケット10a内に潤滑油が流れにくく、潤滑条件が厳しい場合には、前記ラジアルころ軸受1に、早期摩耗、剥離、焼き付き、かじり等の損傷が発生する可能性がある。この様な損傷の発生原因となる、潤滑油の流れ不良の原因の1 つとして、以下の様なものがある。
上記各ポケット10、10aの内径側、外径側両開口周縁部とこれら各ポケット10、10a内に保持したころ2、2の転動面との間の隙間が小さい場合、内径側の隙間を通じて上記各ポケット10、10a内に流入する潤滑油の量が少なくなり、外径側の隙間を通じて上記各ポケット10、10aから流出する潤滑油の量が少なくなる。この結果、上記各ポケット10、10a内を内径側から外径側に流通する潤滑油の量が少なくなり、潤滑油の量が不足したり、或はポケット10、10a内に存在する潤滑油の温度が上昇し易くなる。潤滑油の温度上昇は、粘度低下に基づく潤滑性能の悪化の原因となり、上記損傷を発生し易くする為、好ましくない。
特開平10−318264号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、この様な潤滑油の流れ不良の原因をなくす事により、保持器を組み込んだラジアルころ軸受に、早期摩耗、剥離、焼き付き、かじり等の損傷が発生する事を防止すべく発明したものである。
本発明の対象となる保持器付きラジアルころ軸受は、互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内輪軌道及び外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数本のころと、保持器とを備える。
このうちの保持器は、円筒状である。又、軸方向両端部に互いに平行に且つ互いに同心に設けられた、それぞれが円環状である1対のリム部を備える。又、これら両リム部同士の間に掛け渡される状態で互いに平行に且つ円周方向に関して(一般的には互いに均一な)間隔をあけた状態で設けられた複数本の柱部を備える。そして、円周方向に隣り合うこれら各柱部と上記両リム部とにより四周を囲まれる部分を、それぞれ上記各ころを転動自在に保持する為のポケットとしている。
特に、本発明の保持器付きラジアルころ軸受に於いては、上記各ポケットのうちの少なくとも一部のポケットの内面に、少なくとも1個所の通油用凹部を、上記保持器の内周面と外周面とを連通させる状態で形成している。
上述の様な、本発明の保持器付きラジアルころ軸受を実施する場合に、具体的には、例えば請求項2に記載した様に、上記通油用凹部を、ポケットの円周方向で対向して各ころの転動面を案内する、各柱部の案内面の軸方向中央部に、これら各案内面同士の円周方向に関する距離を、これら各案内面の軸方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成する。
或いは、請求項3に記載した様に、上記通油用凹部を、上記各ポケットの円周方向で対向して、上記各ころの転動面を案内する上記各柱部の案内面の軸方向両端部に、これら各案内面同士の円周方向に関する距離を、これら各案内面の軸方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成する。
或いは、請求項4に記載した様に、上記通油用凹部を、上記各ポケットの軸方向で対向して、上記各ころの軸方向端面と対向する各面の円周方向一部に、これら各面同士の軸方向に関する距離を、これら各面の円周方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成する。
或いは、請求項5に記載した様に、上記各ポケットの内径側、外径側両開口縁部のうちの少なくとも一方の開口縁部に、少なくとも軸方向一部の円周方向に関する距離を、上記各円筒ころの外径よりも小さくした係止部を形成し、これら各円筒ころを上記各ポケットに、これら各係止部の自由状態で、これら各係止部を形成した開口縁側を通過不能に保持自在とする。更に、上記通油用凹部を上記各係止部の軸方向中央部に形成する。
尚、上記保持器として、請求項6に記載した様な、分割できない単一の部材により円筒状に構成される一体型保持器や、請求項7に記載した様な、それぞれが部分円筒状に形成された保持器素子を組み合わせる事により、円周方向に亙って複数に分割自在とした分割型保持器を使用する事ができる。
上述の様に構成する本発明の保持器付きラジアルころ軸受によれば、各ポケットの内面に通油用凹部を設ける事で、軸受運転時に於ける軸受内部の通油性を向上して、内輪、外輪両軌道面と各円筒ころの転動面との転がり接触部に介在する潤滑油の量を十分に確保する事ができる。これにより、上記保持器に、早期摩耗、剥離、焼き付き、かじり等の損傷が発生する事を有効に防止し、延いては、この保持器を組み込んだラジアルころ軸受の耐久性の向上を図る事ができる。更に、このラジアルころ軸受を組み込んだ、自動車用変速機や各種機械装置の各種回転機械装置の高性能化を可能にできる。
[実施の形態の第1例]
図1〜2は、請求項1、2、6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、ラジアルころ軸受を構成する保持器3cに形成した各ポケット10b、10bの内面形状に工夫した点にある。この特徴部分以外の構造及び作用は、前述の図7に示したラジアルころ軸受を含め、従来から知られているラジアルころ軸受の場合と同様である。この為、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のラジアルころ軸受に組み込む保持器3cの場合、この保持器3cに形成しているポケット10b、10bの内面のうち、円周方向で対向して、各円筒ころ2、2の転動面を案内する各柱部9、9の案内面(円周方向側面)の軸方向中央部に通油用凹部13、13を、上記保持器3cの内周面と外周面とを連通させる状態(図2の表裏方向に連通させる状態)で形成している。そして、上記各通油用凹部13、13を形成した上記案内面同士の円周方向に関する距離L13(図2参照)を、これら案内面の軸方向残部同士の円周方向に関する距離L10b よりも大きく(L13>L10b )している。
この様な保持器3cを組み込んだ、本例のラジアルころ軸受の場合、この軸受の運転時に、上記各通油用凹部13、13の径方向内方から、多くの潤滑油が、上記各ポケット10b、10b内に流入する。又、これら上記各ポケット10b、10bに流入した潤滑油は、上記各通油用凹部13、13を通過しつつ、これら各ポケット10b、10bの径方向外側から流出する。この為、上記ラジアルころ軸受内部の通油性を向上して、内輪、外輪両外輪軌道面と上記各円筒ころ2、2の転動面との転がり接触部に介在する潤滑油の量を十分に確保すると共に、この潤滑油の温度上昇を抑える事ができる。これにより、上記ラジアルころ軸受に早期摩耗、剥離、焼き付き、かじり等の損傷が発生する事を有効に防止して、このラジアルころ軸受の耐久性の向上を図る事ができる。更に、このラジアルころ軸受を組み込んだ、自動車用変速機や各種機械装置の各種回転機械装置の高性能化を可能にできる。
尚、上記各通油用凹部13、13の軸方向の幅、円周方向の深さは、特に限定するものではなく、上記各柱部9、9の強度や、上記ラジアルころ軸受の耐久性、使用環境での潤滑条件等を考慮して、設計的に定める事ができる。
又、本例では、上記保持器3cに形成した総てのポケット10b、10bに、上記各通油用凹部13、13を形成している。この様な構成にする事が、上記軸受内部の通油性を向上する面では最も好ましい。但し、ラジアルころ軸受の使用環境で必要となる負荷容量等に応じてポケット10b、10bの数を多くし、しかも各柱部9、9の強度を確保する事を考慮した場合に、上述した様に、総てのポケット10b、10bに、上記各通油用凹部13、13を形成できない場合が考えられる。この様な場合には、上記保持器3cに形成したポケット10b、10bのうちの一部のポケット10b、10bにのみ上記各通油用凹部13、13を形成しても良い。この様な構造によれば、総ての上記ポケット10b、10bに上記各通油用凹部13、13を形成した場合に比べて効果は小さくなるが、軸受内部の通油性を向上する事はできる。この際、これら各通油用凹部13、13を形成したポケット10b、10bを、円周方向に関して等間隔に配置する事が好ましい。但し、等間隔に配置する事ができない様な場合には、上記各ポケット10b、10bのうちの任意のポケット10b、10bにのみ、上記各通油用凹部13、13を形成しても良い。
[実施の形態の第2例]
図3は、請求項1、3、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のラジアルころ軸受に組み込む保持器3dの場合、この保持器3dに形成しているポケット10c、10cの内面のうち、円周方向で対向して、各円筒ころ2、2の転動面を案内する各柱部9、9の案内面(円周方向側面)の軸方向両端部に、上記保持器3dの内周面と外周面とを連通させる状態で通油用凹部13a、13aを形成している。そして、これら通油用凹部13a、13aを形成した部分での、上記案内面同士の円周方向に関する距離L13a を、これら案内面の軸方向残部同士の円周方向に関する距離L10c よりも大きく(L13a >L10c )している。
その他の部分の構成及び作用に就いては、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第3例]
図4は、請求項1、4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例のラジアルころ軸受に組み込む保持器3eの場合、この保持器3eに形成しているポケット10d、10dの内面のうち、軸方向で対向して、各円筒ころ2、2の軸方向端面と対向する各面の円周方向中間部に通油用凹部13b、13bを、上記保持器3eの内周面と外周面とを連通させる状態で形成している。そして、これら通油用凹部13b、13bを形成した上記各面同士の軸方向に関する距離H13b を、これら各面の周方向残部同士の軸方向に関する距離H10d よりも大きく(H13b >H10d )している。又、上記各通油用凹部13b、13bの円周方向の幅L13b を、上記各円筒ころの直径D2 よりも小さく(L13b <D2 )している。この様な本例の場合、上記各通油用凹部13b、13bを通じて、上記保持器3eの内径側から外径側に、多量の潤滑油を流通させる。
その他の部分の構成及び作用に就いては、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
[実施の形態の第4例]
図5〜6は、請求項1、5〜7に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例は、前述の図9に示した保持器3bと同様の構造の保持器に関して、各ポケット10a、10aの内面の形状を工夫している。本例の保持器3fは、これら各ポケット10a、10aの内面のうちの、円周方向両側面で、この保持器の直径方向に関する内端部に内径側係止突部11、11(図6参照)を、同じく外端部に外径側係止突部12、12を、それぞれ形成している。そして、これら内径側、外径側両係止突部11、12の軸方向中央部に、それぞれ通油用凹部13c、13cを形成している。
そして、これら通油用凹部13c、13cのうちで、円周方向に向き合った通油用凹部13c、13cの奥面同士の距離L13c を、これら通油用凹部13c、13cをそれぞれ形成した上記内径側、外径側両係止突部11、12同士のうちで、円周方向に向き合った内径側、外径側両係止突部11、12の先端縁同士の円周方向に関する距離L11及びL12よりも大きく(L>L11、L12)している。この様な本例の場合、上記各ポケット10a、10aから各円筒ころ2、2が不用意に抜け出るのを防止する構造で、上記各通油用凹部13、13を通じて、上記保持器3fの内径側から外径側に、多量の潤滑油を流通させる。
その他の部分の構成及び作用に就いては、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
尚、本例の場合には、上記各通油用凹部13c、13cを、上記各内径側、外径側各両係止突部11、12の軸方向中央部分に設けているが、これら通油用凹部の位置は、軸方向中央部に限らない。又、上記内径側、外径側各係止突部11、12の複数個所に上記各通油用凹部13c、13cを設けてもよい。
又、本例の場合には、内径側、外径側共に係止突部を形成しているが、このうちのどちらか一方のみに係止突部を形成している様な構造の場合にも、この係止突部に本例の様な通油用凹部を形成する事で、軸受内部の潤滑性を向上する事ができる。
本発明は、ラジアルころ軸受の運転時にこの軸受内部での潤滑性を向上させるべく発明したものである。上述した、実施の形態の第1〜4例は、それぞれ単独で実施する場合に限らず、これら実施の形態の第1〜4例を組み合わせて実施する事で、前記ラジアルころ軸受の使用環境で必要となる潤滑条件に対して柔軟に対応する事ができる。
又、本発明を実施する場合に、保持器を合成樹脂製とする事が、材料費の低減、軽量化による性能向上等の面から有利である。但し、本発明は、金属製の保持器を備えたラジアルニードル軸受に関して適用しても、性能向上効果を得られる。更に、本発明を、分割型の保持器に対して適用する場合は、分割の数は2に限らず、3以上であっても良い。
本発明の実施の形態の第1例を示す、ラジアルころ軸受に組み込む保持器の斜視図。 同じく、本発明の特徴を説明する為に、ころが各ポケットに保持された状態の保持器の一部を示す図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図2と同様の図。 本発明の実施の形態の第4例を示す、図2と同様の図。 同じく、図5の拡大A−A断面図。 従来構造の1例を示す、ラジアルころ軸受を組み込んだ遊星歯車回転支持部の断面図。 従来から用いられている保持器の第1例を、保持器にころを組み込んだ状態で示す斜視図。 同第2例を、保持器にころを組み込んだ状態で示す部分断面図。
符号の説明
1 ラジアルころ軸受
2 円筒ころ
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f 保持器
4 支持軸
5 内輪軌道
6 遊星歯車
7 外輪軌道
8 リム部
9 柱部
10、10a、10b、10c、10d、10e ポケット
11 内径側係止凹部
12 外径側係止凹部
13、13a、13b、13c 通油用凹部

Claims (7)

  1. 互いに同心に配置された、それぞれが円筒状である内輪軌道及び外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数本のころと、これら各ころを転動自在に保持する保持器とを備え、
    このうちの保持器は、円筒状であり、軸方向両端部に互いに平行に且つ互いに同心に設けられた、それぞれが円環状である1対のリム部と、これら両リム部同士の間に掛け渡された状態で互いに平行に且つ円周方向に関して間隔をあけた状態で設けられた複数本の柱部とを備え、円周方向に隣り合うこれら各柱部と上記両リム部とにより四周を囲まれる部分を、それぞれ上記各ころを転動自在に保持する為のポケットとしている、保持器付きラジアルころ軸受に於いて、
    これら各ポケットのうちの少なくとも一部のポケットの内面に、少なくとも1個所の通油用凹部が、上記保持器の内周面と外周面とを連通させる状態で形成されている事を特徴とする保持器付きラジアルころ軸受。
  2. 通油用凹部が、ポケットの円周方向で対向して各ころの転動面を案内する、各柱部の案内面の軸方向中央部に、これら各案内面同士の円周方向に関する距離を、これら各案内面の軸方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成されている、請求項1に記載した保持器付きラジアルころ軸受。
  3. 通油用凹部が、ポケットの円周方向で対向して、各ころの転動面を案内する各柱部の案内面の軸方向両端部に、これら各案内面同士の円周方向に関する距離を、これら各案内面の軸方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成されている、請求項1に記載した保持器付きラジアルころ軸受。
  4. 通油用凹部が、ポケットの軸方向で対向して、各ころの軸方向端面と対向する各面の円周方向一部に、これら各面同士の軸方向に関する距離を、これら各面の円周方向残部よりも大きくした状態で、それぞれ形成されている、請求項1に記載した保持器付きラジアルころ軸受。
  5. 各ポケットの内径側、外径側両開口縁部のうちの少なくとも一方の開口縁部に、少なくとも軸方向一部の円周方向に関する距離を、各円筒ころの外径よりも小さくした係止部を形成し、これら各円筒ころを上記各ポケットに、これら各係止部の自由状態で上記開口縁側を通過不能に保持自在としており、通油用凹部が上記各係止部の軸方向中央部に形成されている、請求項1に記載した保持器付きラジアルころ軸受。
  6. 保持器が、分割できない単一の部材により円筒状に構成された一体型保持器である、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した、保持器付きラジアルころ軸受。
  7. 保持器が、それぞれが部分円筒状に形成された保持器素子を組み合わせる事により、円周方向に亙って複数に分割自在とした分割型保持器である、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した、保持器付きラジアルころ軸受。
JP2007260573A 2007-10-04 2007-10-04 保持器付きラジアルころ軸受 Active JP5012383B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260573A JP5012383B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 保持器付きラジアルころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007260573A JP5012383B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 保持器付きラジアルころ軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009092088A true JP2009092088A (ja) 2009-04-30
JP5012383B2 JP5012383B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40664285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007260573A Active JP5012383B2 (ja) 2007-10-04 2007-10-04 保持器付きラジアルころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5012383B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018129326A1 (de) 2017-11-24 2019-05-29 Jtekt Corporation Käfig für Radialwälzlager
WO2021177369A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 日本精工株式会社 ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08219149A (ja) * 1995-02-08 1996-08-27 Nippon Thompson Co Ltd 保持器付きころ
JP2004144244A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Koyo Seiko Co Ltd ころ軸受用の保持器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08219149A (ja) * 1995-02-08 1996-08-27 Nippon Thompson Co Ltd 保持器付きころ
JP2004144244A (ja) * 2002-10-25 2004-05-20 Koyo Seiko Co Ltd ころ軸受用の保持器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018129326A1 (de) 2017-11-24 2019-05-29 Jtekt Corporation Käfig für Radialwälzlager
US10378584B2 (en) 2017-11-24 2019-08-13 Jtekt Corporation Cage for radial roller bearing
WO2021177369A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 日本精工株式会社 ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP5012383B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5348590B2 (ja) 深みぞ玉軸受およびギヤ支持装置
WO2015041109A1 (ja) 軸受構造体
JP2012041940A (ja) 円筒ころ軸受の保持器及び円筒ころ軸受
JP6234137B2 (ja) 深みぞ玉軸受
JP2008286232A (ja) ラジアルニードル軸受
JP6076610B2 (ja) ころ軸受の保持器
JP5012383B2 (ja) 保持器付きラジアルころ軸受
JP2011080506A (ja) 深みぞ玉軸受およびギヤ支持装置
JP2018194040A (ja) スラストころ軸受用保持器及びスラストころ軸受
JP2018087630A (ja) 玉軸受用保持器及び玉軸受
JP2013092241A (ja) 深みぞ玉軸受および軸受装置
JP2012246972A (ja) スラストころ軸受
JP2008002495A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2011007284A (ja) 深みぞ玉軸受およびギヤ支持装置
JP2008121767A (ja) 円すいころ軸受
JP2013072451A (ja) 深みぞ玉軸受および軸受装置
WO2016132914A1 (ja) 深みぞ玉軸受
JP5909918B2 (ja) ころ軸受用保持器
JP6050000B2 (ja) 深みぞ玉軸受および軸受装置
JP2009092162A (ja) ころ軸受
WO2016125573A1 (ja) 針状ころ軸受
JP6349681B2 (ja) ラジアルころ軸受用保持器及びラジアルころ軸受
JP2007332996A (ja) 複列ころ軸受
JP2006258262A (ja) 複列転がり軸受
JP6269021B2 (ja) ラジアルころ軸受用保持器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5012383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150