JP2009091122A - 給紙装置及び該給紙装置を有する画像形成システム - Google Patents

給紙装置及び該給紙装置を有する画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】低コストであるにも関わらず、収納した用紙を除湿させる時間を短縮することが可能な給紙装置を提供することである。
【解決手段】複数の用紙収納部を有する給紙装置において、複数の用紙収納部のうちで使用する用紙収納部を特定し、使用する用紙収納部における前記湿度センサで検知した相対湿度の情報に基づいて、使用する用紙収納部に設けられた除湿手段を作動させるとともに、使用しない他の用紙収納部に設けられた除湿手段を作動させる給紙装置とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、用紙を収納する用紙収納部を備えた給紙装置に関し、特に、湿気を吸収した用紙を除湿する除湿手段を有する給紙装置、及び当該給紙装置を備えた画像形成システムに関する。
画像形成装置の給紙装置に使用される用紙は、周囲の環境や保管状態等により周囲の湿気を吸収し易い。給紙装置に積載した用紙束から一枚の用紙を送り出して画像形成を行う場合に、高湿環境下で吸湿した用紙を用いると、用紙と用紙との間に介在する水分により用紙間の密着力が強くなり、用紙を搬送する場合に、複数枚が同時に搬送されてしまう、いわゆる重送が生じたり、用紙搬送タイミングの遅れが生じたりするという問題がある。
近年、カタログやポスターに用いる印刷物を出力する場合に、電子写真方式の画像形成装置にて光沢度の高い画像を形成することが要求されてきている。このような場合に用紙の表面に樹脂等を被膜した塗工紙は電子写真用の普通紙に比べて表面平滑性が高い。そのため塗工紙間の密着性が普通紙に比べて高く、塗工紙を画像形成装置に使用する際には、前述の重送や用紙搬送のタイミングの遅れが生じ易くなる。特に高湿環境下ではこれらの問題は発生し易い。
これらの問題に対して、特許文献1及び特許文献2に記載の給紙装置においては、給紙装置近傍の湿度を検知して、用紙の吸湿度を推定し、推定した吸湿度に基づいて、加熱、乾燥風の吹き付け等の除湿手段を作動させて、用紙を除湿することが行われている。
特開2000−255807号公報 特開2005−335837号公報
しかし、用紙を除湿するには、長い時間がかかるという問題がある、個々の加熱ヒータ等の除湿手段の性能を向上させることにより問題は解決できるが、コストアップの一因になるという問題がある。
本願発明は上記問題に鑑み、低コストであるにも関わらず、収納した用紙を除湿させる時間を短縮することが可能な給紙装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)用紙を収納し、収納した用紙を画像形成装置に搬送する複数の用紙収納部と、
それぞれの前記用紙収納部に対応する除湿手段と、
湿度センサと、
制御部と
画像形成装置と通信する通信部と、を有する給紙装置であって、
前記制御部は、前記通信部からの通信データに基づいて前記複数の用紙収納部のうちで使用する用紙収納部を特定し、該使用する用紙収納部における前記湿度センサで検知した相対湿度の情報に基づいて、前記使用する用紙収納部に対応する除湿手段を作動させるとともに、使用しない他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることにより前記使用する用紙収納部の除湿を行うことを特徴とする給紙装置。
(2)前記使用する用紙収納部に対応する除湿手段と前記他の用紙収納部に対応する除湿手段とを隔てる開閉可能な隔壁を有し、
前記制御部は、前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させるとともに前記隔壁を開放させることを特徴とする(1)に記載の給紙装置。
(3)温度センサを有し、
前記除湿手段は、空気を加熱するヒータ部を有し、
前記制御部は、前記湿度センサで検知した相対湿度及び前記温度センサで検知した温度の情報に基づいて相対湿度50%RH以下とするのに必要な温度上昇量を判断し、該温度上昇量が所定量以上の場合に、
前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする(1)又は(2)に記載の給紙装置。
(4)前記湿度センサが検知した相対湿度の検出値が所定量以上の場合に、
前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする(1)又は(2)に記載の給紙装置。
(5)前記制御部は、前記通信部から前記用紙収納部に収納している用紙情報を取得し、使用する用紙収納部に収納している用紙情報が塗工紙である場合に、他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の給紙装置。
(6)外気の温度及び相対湿度を検知する外部温湿度センサと、
用紙収納部の所定位置からの取り外し及び装着を検知する挿抜検知手段と、を有し、
前記制御部は、前記挿抜検知手段が、使用する用紙収納部の取り出し及び装着を検知した場合に、
前記外部温湿度センサが検知した温度及び相対湿度の情報に基づいて使用する用紙収納部に対応する除湿手段及び他の用紙収納部に対応する除湿手段を、所定時間作動させることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の給紙装置。
(7)(1)乃至(6)のいずれかに記載の給紙装置と、
該給紙装置から搬送された用紙に画像を形成する画像形成装置と
を有することを特徴とする画像形成システム。
本発明によれば、低コストであるにも関わらず、収納した用紙を除湿させる時間を短縮することが可能な給紙装置を提供することができる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概略を示す図である。画像形成システムは、画像形成装置Aと給紙装置としての給紙装置Bとで構成される。
画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体6、給紙装置20及び定着装置35等からなる。
画像形成装置Aはその上部に、画像読取部A4を有し、原稿台上に載置された原稿は画像読取部Aの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像処理等が行われた後、露光手段3に入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10C及び黒画像を形成する画像形成部10Kは、それぞれ感光体ドラム1、帯電手段2、露光手段3、現像装置4、クリーニング手段5及び一次転写手段7を有する。図では、画像形成部10Yの感光体等に符号を付し、他の画像形成部10M、10C、10Kについては符号を省略している。
中間転写体6は、複数のローラにより巻回され、循環移動する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kにより形成された各色の画像は、循環移動する中間転写体6上に各画像形成部の一次転写手段7により逐次転写(一次転写)されて、カラー画像が合成される。
給紙装置20の給紙カセット21A内に収容された用紙Sは、給紙手段22Aにより給紙され、給紙ローラ23,24,25,26及びレジストローラ27等を経て、二次転写手段9に搬送され、二次転写手段9により転写ローラ用紙S上にカラー画像が転写(二次転写)される。
なお、画像形成装置Aの下部に縦列配置された3段の給紙カセット21Aは、略同一の構成をなすので、同符号を付した。また、3段の給紙手段22Aも、ほぼ同一の構成をなすから、同符号を付してある。
カラー画像が転写された用紙Sは、定着装置35において用紙Sが加熱ローラ35Aと加圧ローラ35Bとによって挟持され、加熱及び加圧される。これにより、用紙S上のトナー像が定着されて用紙S上に固定され、排紙ローラ28に挟持されて機外の排紙トレイ29上に載置される。
一方、二次転写手段9により用紙Sにカラー画像を転写した後、用紙Sを曲率分離した中間転写体6は、クリーニング手段8によりクリーニングされる。
定着処理された用紙Sを反転排紙する場合には用紙Sは定着装置30と排紙ローラ28の中間に配置された切換ゲート28Aの図示下側の搬送路を通過し、下方の搬送路r1に搬送された後、逆転搬送されて切換ゲート28Aの図示左側の搬送路r2を通過し、排紙ローラ28により装置外に排出される。
用紙Sの両面に複写する場合には、用紙Sの第1面に形成した画像を定着処理した後、用紙Sを搬送路r1、さらに搬送路r3に導入した後、逆転搬送し、搬送路r4に搬送した後、上方に迂回し給紙ローラ26により搬送する。用紙Sは前述と同様に第1面の裏面である第2面に各色の画像が形成され、定着装置30により加熱定着処理され、排紙ローラ28によって装置外に排出される。
なお、上述の画像形成装置Aは、カラー画像を形成する画像形成装置であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。
[給紙装置B]
画像形成装置Aの図示右側面側には、例えば総枚数5000枚以上の大量の用紙を給紙するための給紙装置Bが連結されている。
給紙装置Bは3段の用紙収納部としての給紙トレイ100A、100B、100Cを有する。給紙トレイ100A、100B、100Cはそれぞれ筐体によりそれぞれ独立している。また給紙トレイ100A、100B、100Cはほぼ同様の構成をしており、以降は、これらを総称して給紙トレイ100とも称する。
給紙トレイ100から給紙ユニット50により収納している用紙の上面から用紙Sが一枚に分離され、搬送ローラにより搬送され、給紙ローラ53から画像形成装置Aに送り込まれる。
SWは、光学方式による位置検知センサを備えており給紙トレイ100の給紙装置Bからの取り出しと装着を検知する挿脱検知手段である。
図2は、給紙トレイ100の拡大断面図である。同図に示す給紙トレイにおいて、ピックアップ手段としてのピックアップローラ51、ピックアップローラ51により送り出された用紙Sを一枚ずつに分離するために搬送ローラ521と重送防止ローラ(リバースローラ)522からなる分離手段52及び分離手段52により分離された用紙Sを搬送する給紙ローラ53を有する。
昇降底板56上に積載された用紙Sは、図示しないモータにより昇降する昇降部材によって上昇し用紙Sの上面がピックアップローラ51の外周面に当接する所定位置に到達すると、図示しないセンサにより用紙Sの上面が検知され、昇降底板56の上昇が停止される。昇降底板56には、紙の有無を検知する用紙有無検知センサPS1が配置されており、昇降底板56上の用紙切れを検知する。
給紙信号によりピックアップローラ51と搬送ローラ521が回転を開始する。所定圧力で用紙Sの上面に圧接させたピックアップローラ51は、用紙Sを搬送ローラ521と重送防止ローラ522とのニップ位置に送り込んだ後、用紙面から離間する。
重送防止ローラ522は図示しないトルクリミッタを介して用紙Sの搬送方向(図示Y方向)と逆方向(図示CW方向)に駆動されていて、図示しないバネによる所定圧力で搬送ローラ521に圧接されている。
重送防止ローラ522は、ニップ位置に用紙Sが存在せず、搬送ローラ521に直接接触したとき、又は、一枚の用紙Sがニップ位置に送り込まれたとき、トルクリミッタがリミットトルクを超えて滑り、搬送ローラ521に従動回転(図示CCW方向)して一枚の用紙Sを搬送する。
一方、2枚以上の用紙Sが分離手段52位置に送り込まれた場合、通常はリミットトルクが用紙間の摩擦力Fに打ち勝って、重送防止ローラ522を逆回転(図示CW方向)させ、下側の用紙Sを押し戻し、多数枚送りを防止して、用紙束の最上位の用紙Sを一枚ずつ搬送する。塗工紙においては前述の用紙間の摩擦力Fが高い傾向にあり、リミットトルクに打ち勝って用紙の正常な搬送を阻害する場合がある。以下、塗工紙における湿度と塗工紙間の摩擦力Fとの関係について説明する。
図3は各環境における塗工紙間の摩擦力Fの変化を表すグラフである。横軸は環境、縦軸は摩擦力Fを示している。ここでいう摩擦力は、各環境下に長時間放置した塗工紙を平らな面に複数枚重ねて載置させ、最上面の塗工紙を紙面に平行な方向に引っ張った際に動き始める直前の最大静摩擦力のことである。なお塗工紙はA3判を用い、引っ張り方向は長手方向に平行な方向である。
同図に示すように相対湿度が高いほど、摩擦力Fが高いことがわかる。また同図に示す摩擦力において5N以上の場合には用紙搬送時において重送が頻発することから5N未満を目標摩擦力とした。このことから塗工紙を用いる場合には、周囲環境を50%RH以下にする必要があることがわかる。
[給紙トレイ及び除湿手段]
次に、図4乃至図6に基づいて給紙トレイ及び除湿手段について説明する。図4は給紙トレイ100の斜視図であり、図5は同上面図、図6は給紙装置Bの断面図模式図である。
図4において、積層された用紙Sは、昇降底板56の上に載置され、不図示の昇降機構により、昇降可能に支持されている。用紙端部規制部材である一対の側部規制部材111、112は、用紙Sの幅方向(図示X方向)に移動自在になっており、積載された用紙Sの両側に当接して用紙Sの両側位置を規制している。後端規制部材118は、用紙Sの搬送方向(図示Y方向)に移動自在で、用紙Sの送り方向後端の位置を規制しており、用紙端部規制部材としても機能する。側部規制部材111、112及び後端規制部材118は用紙サイズに応じて変位される。
30は除湿手段である。除湿手段30は、ヒータユニット301とダクト302から構成され、それぞれの給紙トレイ100A、100B、100Cに対応して設けられている。なお図4乃至図6に示す実施形態においては、除湿手段30はそれぞれの給紙トレイ100A、100B、100Cの内部に設けているが、これに限られず、給紙トレイ100の外側に設け、その間とダクトで接続するような構成としてもよい。
図5に示すように、ヒータ部として機能するヒータユニット301は、空気を循環させる通路Pと、通路Pの壁面に設けたシート状の加熱部Hと、ファンF1から構成される。通路Pに取り込まれた給紙トレイ100の空気は、加熱部Hにより加熱され、加熱された空気はファンF1の送風により給紙トレイ100内に再び送り出される。加熱された空気は相対湿度が低下した乾燥した空気となる。
ダクト302には、開閉可能な隔壁として機能する水平シャッタSHと、垂直シャッタSVを備える。図5及び図6に示す状態においては、水平シャッタSHは閉じており、垂直シャッタSVは開放している。このような状態においては、ヒータユニット301で加熱された空気はそのまま図示X方向に送られ、同じ給紙ユニット内部の用紙Sに乾燥した空気を吹き付ける。なお、同図の状態においては上下に隣接する給紙トレイ100間では加熱した空気の行き来は行われず、隣接する給紙トレイ100間ではそれぞれ独立した空間となっている。
図6に示すように、用紙Sの側部規制部材111、112は縦長の箱状に形成され、その上部に吸気口111A、112Aが、その下部に吸気口111B、112B及びファンF2がそれぞれ設けられる。
ファンF2が作動することにより、矢印で示すように空気が循環し、ヒータユニット301の加熱で乾燥した空気が昇降底板56上に積載された用紙Sに吹き付けられる。
乾燥した空気は図示のように積載された用紙Sの上部に吹き付けられて、用紙Sに含まれる水分を減少させる除湿が行われる。また積載した用紙束の上面の用紙Sに空気を吹き付けることによりその用紙Sを振動させ、また用紙S間に空気を送り込むことにより用紙S間の摩擦力を低下させる。このことにより一枚一枚に分離する作用を有し、搬送ローラ521と重送防止ローラ522からなる分離手段52による分離を補助する。
以上説明した除湿手段は、用紙に乾燥空気を吹き付けることによるものであるが、除湿手段としては、用紙収納部の下方にヒータを設けて、用紙を加熱し除湿するものや、ペルティエ素子(Peltier device)を用いて空気内の水蒸気を結露させて、結露した水分を除去することにより除湿するようにしてもよい。
[制御構成]
図7は、画像形成システムの制御ブロック図である。なお、同図では本実施形態の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像形成システムとして既知の部分については省略してある。
B0は制御部であり、制御部B0は、CPU(B01)、ROM(B02)、RAM(B03)からなり、CPU(B01)がROM(B02)に格納される所定のプログラムを読み出してRAM(B03)の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。給紙トレイ100A、100B、100Cにはそれぞれ前述の除湿手段30、給紙トレイ内部の温度、湿度を測定する温度センサと湿度センサからなる温湿度センサTHを備えている。すなわち温湿度センサTHにより用紙の湿度状態を推定する。また隔壁開閉モータB1により前述の開閉可能な隔壁として機能する水平シャッタSH、垂直シャッタSVの開閉動作を行う。用紙残量検知センサB2では各給紙トレイ100のそれぞれの用紙Sの残量を検知する。
制御部B0では、給紙装置Bの通信部B5及び画像形成装置Aの通信部A5を介して画像形成装置の制御部A0と通信を行う。画像形成装置Aでは操作表示部A2により、画像形成装置Aの各給紙カセットA21及び後処理装置Bの各給紙トレイ100に、収納している用紙Sの用紙情報を入力することができる。用紙情報としては普通紙あるいは塗工紙等の紙種類情報、用紙の斤量情報、サイズ情報などである。そして給紙装置Bの制御部B0では、通信部B5を介してその用紙の紙種類情報を取得することができる。
B2は用紙残量検知センサであり、給紙トレイ100に収納している用紙Sの残量を検知することができる。B4は給紙装置B周辺の外気の温度及び相対湿度を検知する外気温湿度センサである。
[制御フロー]
図8は、実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。本制御フローは給紙装置Bの制御部B0により実行される処理である。
ステップS11で、通信部B5を経由して通信データとしての印刷ジョブが入力された場合(ステップS11のYes)には制御部B0ではその印刷ジョブの内容に基づき、給紙トレイの選択を行う(ステップS12)。なお以下においては、本ステップにおいて最上段の給紙トレイ100Aが選択されたものとして説明を行う。この場合、本ステップで選択した給紙トレイ100Aは「使用する用紙収納部」に相当し、それ以外の給紙トレイ100B、100Cは「使用しない他の用紙収納部」に相当する。
続いてステップS13では、ステップS12で選択した給紙トレイ100Aの内部の相対湿度の情報を温湿度センサTHより取得する。ステップS14では、取得した相対湿度値と目標湿度値との差分h1を算出する。目標湿度値としては例えば50%RHとする。これは前述のとおり50%RHの環境下では塗工紙間の摩擦力Fが5N未満となるために重送がほとんど発生しなくなるからである。
ステップS15では、制御部B0によりステップS14で算出した差分h1が所定量よりも大きいか否かを判断する。所定量の設定に関しては、除湿手段30による除湿性能と、目標湿度に低下するまでに要する除湿時間を考慮して設定する。例えば、除湿に要する許容時間を5分として、一つのヒータユニット部301を用いたときの除湿性能が3%RH/minとした場合には差分h1の設定値は15%RHとなる。
制御部B0が差分h1が所定量以下と判断した場合には(ステップS15のNo)、使用する用紙収納部である給紙トレイ100Aの除湿手段30Aのみを作動させる(ステップS16)。
一方、制御部B0が差分h1が所定量よりも大きいと判断した場合。つまり一つの除湿手段30で除湿を行った場合に見積もられる除湿に要する時間が長い場合には、複数の除湿手段30を作動させる。具体的には、除湿手段30Aとともに、「使用しない他の用紙収納部」である給紙トレイ100B及び100Cの除湿手段30B、30Cも作動させて、使用する用紙収納部である給紙トレイ100Aの除湿を行う(ステップS17)。
ステップS18では、除湿手段30B、30Cの作動させるとともに、ダクト302の内部に設けている、他の用紙収納部に対応する除湿手段とを隔てる隔壁として機能するシャッタSHを開放し、それと併せて風向を規制するシャッタSVを閉じる。なおここで「使用する用紙収納部に対応する除湿手段と他の用紙収納部に対応する除湿手段とを隔てる隔壁」とは、給紙トレイ100Aと給紙トレイ100Bとの関係では図6に示した100Aに設けているシャッタSHであり、給紙トレイ100Aと給紙トレイ100Bとの関係では同100A及び100Bに設けているシャッタSHのことである。
図9は、ステップS18により、除湿手段30A、30B、30Cのダクト302の内部のシャッタSH、SVを開閉させた状態を説明する給紙装置Bの断面図模式図である。
図9においては図6の状態から、除湿手段30A、30BのシャッタSHを開放し、30B、30CのシャッタSVを閉じている。また併せてダクト内の空気を循環させる正逆回転可能なファンF3を動作させている。なおファンF3は、図5及び図6に示した二つのシャッタSHに対応する位置の、手前側と奥側にそれぞれひとつずつ設けている。そしてそれぞれの送風を逆方向にすることにより、ダクト302の内部の空気を循環させている。そして図9は、手前側のファンF3の位置における空気の流れを示したものであり、給紙トレイ100A、100Bにおいては上向きの風向になっている。
このように、図9に示すような状態においては、使用する用紙収納部の除湿手段30Aだけでなく、他の用紙収納部の除湿手段30B、30Cも作動させて加熱され乾燥した空気を給紙トレイ100Aの内部に送風する。
ステップS21では、制御部B0は画像形成装置Aに対して通信部B5を介してウェイト指示をする。画像形成装置Aではこのウェイト指示に基づいて操作表示部A2に除湿完了までの推定待ち時間を表示するようにしてもよい。
ステップS22では、制御部B0は、使用する用紙収納部である給紙トレイ100Aの温湿度センサTHから相対湿度情報を取得し続ける、当該湿度値が目標湿度として例えば50%RHに達しない間はウェイト指示を出し続ける(ステップS22のNo)。そして目標湿度以下になった場合(ステップS22のYes)、ウェイト指示を解除する。そして画像形成装置Aでは、ステップS11で入力された印刷ジョブの実行を行い終了する(終了)。
本実施形態によれば、使用する用紙収納部に設けられた除湿手段を作動させるとともに、使用しない他の用紙収納部に設けられた除湿手段を作動させることにより、低コストであるにも関わらず、収納した用紙を除湿させる時間を短縮することが可能な給紙装置を提供することができる。
[第2の実施形態]
図10に基づき第2の実施形態について説明する。図10は、第2の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。同図に示す事項以外についは図1乃至図9に示した実施形態と同様であり説明は省略する。また図8と同一の制御については同符号を付すことにより説明を省略する。
制御部B0ではステップS13bで、使用する用紙収納部である給紙トレイ100Aの温度情報と湿度情報を温湿度センサTHから取得する。
ステップS14bでは目標湿度である相対湿度50%RHとするのに必要な温度上昇量h2を算出する。本算出方法について図11に基づいて説明する。
図11は、各温度と各相対湿度における絶対湿度を示した表である。横軸は相対湿度%RH、縦軸は温度℃であり、表の中は各温度と各相対湿度における容積絶対湿度(g/m3)を表したものである。
例えばステップS13で取得した温度情報と湿度情報がそれぞれ28℃、65%RHであった場合には絶対湿度は17.71g/m3となる。これを50%RHまで低下させるためには温度を33℃(図示矢印(a))まで温度を上昇させればよい。この場合には必要な温度上昇量h2は5℃(=33−28)であることがわかる。また同様に30℃、80%RHであった場合には、絶対湿度は24.30g/m3であるから、相対湿度を50%RHとするためには、温度を39℃にすればよいことがわかる(図示矢印(b))。この場合には必要な温度上昇量h2は9℃(=39−30)である。このようにして、ステップS13bで取得した温度と相対湿度情報から必要な温度上昇量h2を算出する。
図10の制御フローの説明に戻る。ステップS15bでは制御部B0はステップS14bで算出した温度上昇量h2が所定量、例えば5℃よりも大きいか否かを判断する。所定量よりも温度上昇量h2が大きいと判断した場合(ステップS15bのYes)ステップS17、ステップS18を実行する。一方、所定量よりも温度上昇量h2が小さいと判断した場合(ステップS15bのNo)、ステップS16を実行する。以降は前述のステップS21以降の処理を実行して終了する。
このように、除湿手段30がヒータユニット301により用紙収納部の内部の空気を加熱することにより除湿を行うような実施形態においては、必要な温度上昇量h2を求めて当該温度上昇量h2が所定量よりも大きいか否かを判断することにより、より正確に除湿に要する時間を見積もることができる。
[第3の実施形態]
図12は、第3の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。同図に示すフローは、図8の制御フローの一部を変更したものであり、それ以外のフローは、図8又は図10に示す制御フローと同様である。
同図に示す制御フローにおいては、ステップS125において、制御部B0により使用する用紙収納部である、給紙トレイ100に収納している用紙が塗工紙か否かを判断する。ユーザはあらかじめ、画像形成装置Aの操作表示部A2から各給紙トレイの収納用紙の紙種類情報を入力しておく、制御部B0では、その情報を通信部B5を介して取得している。制御部B0ではその取得した情報に基づいて塗工紙か否かの判断をすることができる。
塗工紙でなければ(ステップS125のNo)制御は終了する。一方、塗工紙であると判断した場合には、ステップS13以降の制御フローを実行する。
塗工紙であるか否かを判断して、図8又は図9の制御フローを実行するのは、図3で示したように高湿環境下で塗工紙間の摩擦力が上昇することによる不具合が発生し易いからである。そして図3の現象は、塗工紙以外の用紙に比べて顕著である。
本実施形態によれば、塗工紙であるか否かを判断することにより収納した用紙を除湿させる制御を行うか否かを判断することにより、不必要な除湿を行うことによる除湿にともなうの待ち時間を生じさせない給紙装置を提供することができる。
[第4の実施形態]
図13は、第4の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。同図に示すフローは、図8、図10の制御フローに先だって行うものである。本制御フローにおいては、給紙装置の外気の温度及び相対湿度の情報に基づいて、給紙トレイ100の内部の除湿を行うものである。また同図において図8と同一の制御については同符号番号を付すことにより説明を省略する。
ステップS30において、制御部B0は、各給紙トレイに設けている挿抜検知手段SWからの信号により、いずれかの給紙トレイ100の挿抜を検知した場合(ステップS30のYes)には、続いてステップS13cで外気温湿度センサB4からの信号により外部の温湿度情報を取得する。
ステップS14c乃至ステップS18は、前述の図10と同様の制御フローであり、説明は省略する。
ステップS31では、制御部B0が有するタイマーを初期化する。そしてステップS32では、タイマーが所定時間、例えば5分経過するまで待ち続ける(ステップS32のNo)。なお、ステップS18までで、除湿手段を機能させているので、本ステップにおいては、複数の給紙トレイの除湿手段を作動させ続けている状態である。
所定時間経過したと判断した場合(ステップS32のYes)には、次のステップS33で除湿手段を停止させ、同時に隔壁(シャッタSH)を閉鎖させて元の状態に戻す。以降は、ステップS11の制御フローを実行する。
なお、ステップS30のフローに続いて、挿抜が行われた給紙トレイ100の用紙残量が挿抜前後で変化したか否かを判断し、変化した場合にのみステップS13c以降の制御フローを実行するようにしてもよい。
本実施形態によれば、外気の相対湿度が高い場合において、給紙トレイ100Aの挿抜により内部の用紙の湿度状態と、給紙トレイ100の内部の湿度検知値に乖離が生じた場合であっても、印刷ジョブの入力に先だって複数の用紙収納部の除湿手段を作動させることにより、印刷ジョブの入力後に実行する、収納した用紙を除湿させる時間を短縮することが可能な給紙装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概略を示す図である。 給紙トレイ100の拡大断面図である。 各環境における塗工紙間の摩擦力Fの変化を表すグラフである。 給紙トレイ100の斜視図である。 給紙トレイ100の上面図である。 給紙装置Bの断面図模式図である。 画像形成システムの制御ブロック図である。 実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。 ダクト302の内部のシャッタSH、SVを開閉させた状態を説明する給紙装置Bの断面図模式図である。 第2の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。 各温度と各相対湿度における絶対湿度を示した表である。 第3の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。 第4の実施形態に係る製本装置の制御フローを示す図である。
符号の説明
A 画像形成装置
B 給紙装置
B0 制御部
100A、100B、100C 給紙トレイ
30A、30B、30C 除湿手段
301 ヒータユニット
H ヒータ
302 ダクト
SH 水平シャッタ
SV 垂直シャッタ
F1、F2、F3 ファン
TH 温湿度センサ
B4 外気温湿度検知センサ
SW 挿抜検知手段

Claims (7)

  1. 用紙を収納し、収納した用紙を画像形成装置に搬送する複数の用紙収納部と、
    それぞれの前記用紙収納部に対応する除湿手段と、
    湿度センサと、
    制御部と
    画像形成装置と通信する通信部と、を有する給紙装置であって、
    前記制御部は、前記通信部からの通信データに基づいて前記複数の用紙収納部のうちで使用する用紙収納部を特定し、該使用する用紙収納部における前記湿度センサで検知した相対湿度の情報に基づいて、前記使用する用紙収納部に対応する除湿手段を作動させるとともに、使用しない他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることにより前記使用する用紙収納部の除湿を行うことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記使用する用紙収納部に対応する除湿手段と前記他の用紙収納部に対応する除湿手段とを隔てる開閉可能な隔壁を有し、
    前記制御部は、前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させるとともに前記隔壁を開放させることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 温度センサを有し、
    前記除湿手段は、空気を加熱するヒータ部を有し、
    前記制御部は、前記湿度センサで検知した相対湿度及び前記温度センサで検知した温度の情報に基づいて相対湿度50%RH以下とするのに必要な温度上昇量を判断し、該温度上昇量が所定量以上の場合に、
    前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記湿度センサが検知した相対湿度の検出値が所定量以上の場合に、
    前記他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  5. 前記制御部は、前記通信部から前記用紙収納部に収納している用紙情報を取得し、使用する用紙収納部に収納している用紙情報が塗工紙である場合に、他の用紙収納部に対応する除湿手段を作動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 外気の温度及び相対湿度を検知する外部温湿度センサと、
    用紙収納部の所定位置からの取り外し及び装着を検知する挿抜検知手段と、を有し、
    前記制御部は、前記挿抜検知手段が、使用する用紙収納部の取り出し及び装着を検知した場合に、
    前記外部温湿度センサが検知した温度及び相対湿度の情報に基づいて使用する用紙収納部に対応する除湿手段及び他の用紙収納部に対応する除湿手段を、所定時間作動させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の給紙装置と、
    該給紙装置から搬送された用紙に画像を形成する画像形成装置と
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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