JP2011105419A - 給紙装置、給紙ユニット及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】導風路の構造を工夫して、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようにする。
【解決手段】複数の用紙を積載する用紙載置部2と、用紙載置部2を上方向又は下方向に駆動する駆動機構48と、駆動機構48によって駆動された用紙載置部2の用紙の最上部の位置を検知する上限検知センサ22と、ここに検知された最上部の用紙に所定の風量の空気を吹き付けると共に当該用紙を吸着する用紙捌き部53と、吸着された用紙を所定の方向に搬送する用紙搬送部78とを備え、用紙捌き部53では、分離空気供給機構5が最上位の用紙に所定の風量の空気を吹き付け、導風路52が分離空気供給機構5から吹き出される空気の一部を分岐して所定の方向に導くものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、センサ機構を有して、積載された用紙の端縁に空気を吹き付け、用紙を浮上させて、搬送ベルト等で構成される吸着面に用紙を吸着させて繰り出す大容量の給紙装置、当該装置を備えた給紙ユニット及び画像形成システムに関するものである。
近年、複写機やプリンタ等の画像形成装置には、大量の用紙を給紙可能な給紙装置であるエア捌き方式を導入した給紙装置が用いられる場合が多くなってきた。エア捌き方式の給紙装置によれば、用紙載置部に積載された用紙を1枚ずつ捌くために、紙先端方向から紙端部へ空気を吹き付け、用紙を浮上させ、空気が吸引される吸気口が形成された穴開きベルト等の吸着面で用紙を吸着して用紙捌きを実行し、そのベルトを回転駆動して用紙を所定の方向へ搬送するようになされる。
このような給紙装置において、用紙を1枚ずつ正確に捌くために、エア誘導用の導風路が備えられ、この吹出口付近には、上限検知センサ等の用紙検知部が配置され、用紙の上限位置を検知するようになされる。また、当該給紙装置の排紙口付近には、給紙検知センサ等の給紙検知部が配置され、用紙の先端や後端等を検知して当該用紙の通過を検出するようになされる。用紙検知部や、給紙検知部等には、反射型や、透過型等の光学センサが用いられる。これらはいずれも発光素子から発光された光を受光素子で受光することで、検知対象物である用紙の有無を判断している。
また、エア捌き方式の複数の給紙装置を実装した給紙ユニットでは、コート紙等の用紙の種類(紙種)に対応して、大量の用紙を取り扱うために高速に給紙することが求められている。その際の用紙検知部や、給紙検知部等にも高い検知精度が要求されている。
この種のエア捌き方式の給紙装置に関連して、特許文献1には、画像形成装置の給紙装置が開示されている。この給紙装置によれば、分離ローラ、用紙検知部及び制御部を備え、分離ローラが用紙を分離すると、用紙検知部が分離ローラに用紙が複数枚あることを検知する。制御部は検知回数をカウントし、この検知回数に基づいて浮上空気の風量を制御するようになされる。
特開2007−297149号公報(第7頁 第6図)
ところで、特許文献1に見られるようなエア捌き方式の給紙装置によれば、次のような問題が生ずる。
i.この種の給紙装置には、コート紙等の用紙の種類(紙種)に対応して、用紙を1枚ずつ捌くために、紙先端方向から紙端部にエアを吹き付けるための導風路が備えられ、この吹出口付近には、上限検知センサ等の用紙検知部が配置される場合が多い。用紙検知部の受光面は、用紙の上限位置を精度良く検知するためにクリーンでなければならず、定期的又は不定期に清掃を行わなければならない。
ii.エア捌き方式によれば、用紙を1枚ずつ捌いて搬送する過程において、紙粉が発生したり、発生した紙粉や、追い刷り時の打ち粉等が周囲に飛び散る場合がある。紙粉や打ち粉等が用紙検知部の受光面に堆積することで、用紙検知部の感度が落ちる場合があり、紙粉や打ち粉等の堆積度合いによっては、用紙検知部が誤検知することがある。用紙検知部が誤検知に陥ると、用紙が重送したり、紙詰まり等のジャムの原因となることが懸念される。
本発明は、このような課題を解決するものであって、導風路の構造を工夫して、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようにした給紙装置、給紙ユニット及び画像形成システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る給紙装置は、複数の用紙を積載する用紙載置部と、前記用紙が積載された前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動する駆動機構と、前記駆動機構によって上方向又は下方向に駆動された前記用紙載置部の用紙の最上部の位置を検知する用紙検知部と、前記用紙検知部によって検知された前記最上部の用紙に所定の風量の空気を吹き付けると共に当該用紙を吸着する用紙捌き部と、前記用紙捌き部によって吸着された前記用紙を所定の方向に搬送する用紙搬送部とを備え、前記用紙捌き部は、前記最上位の用紙に所定の風量の空気を吹き付ける送風機構を有し、かつ、前記送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して所定の方向に導く導風機構を有することを特徴とするものである。
請求項1に記載の給紙装置によれば、用紙積載部には複数の用紙が積載される。駆動機構は、用紙が積載された用紙載置部を上方向又は下方向に駆動する。用紙検知部は、駆動機構によって上方向又は下方向に駆動された用紙載置部の用紙の最上部の位置を検知する。用紙捌き部は、用紙検知部によって検知された最上部の用紙に所定の風量の空気を吹き付けると共に当該用紙を吸着する。用紙搬送部は、用紙捌き部によって吸着された用紙を所定の方向に搬送する。これを前提にして、用紙捌き部は、送風機構及び導風機構を有している。送風機構は、最上位の用紙に所定の風量の空気を吹き付け、導風機構は、送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して所定の方向に導くようになる。
従って、送風機構から吹き出された空気の一部であって、導風機構によって分岐された空気を用紙検知部に導くことができる。これにより、用紙検知部を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部の受光面を清掃できるようになる。
請求項2に記載の給紙装置は、請求項1において、前記導風機構には用紙捌き用の第1のシャッタが備えられ、前記第1のシャッタは、前記送風機構から吹き出された空気に関して前記用紙を浮上させる方向又は前記用紙を吸着して搬送する方向のいずれか一方を選択するように制御され、前記第1のシャッタが前記用紙を浮上させる方向を選択するように制御されるときに、前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記給紙検知部に導かれることを特徴とするものである。
請求項3に記載の給紙装置は、請求項1又は2において、前記導風機構は、前記送風機構から吹き出された空気の一部を前記用紙検知部へ導く導風路を有し、前記導風路には用紙の種類に対応して開閉される風導入制御用の第2のシャッタが備えられ、前記用紙が捌き難い場合は、前記第2のシャッタを閉鎖するように制御され、前記用紙が捌き易い場合は、前記第2のシャッタを開放するように制御されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の給紙装置は、請求項1乃至3において、前記用紙が用紙載置部に積載されたか否かを検知して載置検知信号を出力する積載検知部が備えられ、前記積載検知部から出力される載置検知信号に基づいて前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動を開始してから、前記用紙載置部の用紙の最上部の位置が検知されるまで、前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記用紙検知部に導かれることを特徴とするものである。
請求項5に記載の給紙装置は、請求項1乃至4において、搬送異常を発生した前記用紙を取り除いたか否かを検知してジャム処理完了信号を出力するジャム処理検知部が備えられ、前記ジャム処理検知部から出力されるジャム処理完了信号に基づいて前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動を再開してから、前記用紙載置部の用紙の最上部の位置が検知されるまで、前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記用紙検知部に導かれることを特徴とするものである。
請求項6に記載の給紙装置は、請求項1において、前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の給紙有無を検知する給紙検知部を備え、前記用紙捌き部の導風機構は、前記送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して前記給紙検知部に導くことを特徴とするものである。
請求項7に記載の給紙ユニットは、所定の用紙に画像を形成する画像形成装置に用紙を給紙する用紙給紙部を備え、用紙給紙部には、請求項1乃至6に記載のいずれかの給紙装置又は請求項1乃至6に記載の給紙装置を組み合わせた給紙装置が含まれることを特徴とするものである。
請求項7に記載の給紙ユニットによれば、用紙給紙部は画像形成装置に用紙を給紙する。画像形成装置は用紙給紙部によって給紙された所定の用紙に画像を形成する。これを前提にして、用紙給紙部には、本発明に係る給紙装置が含まれるので、用紙検知部や給紙検知部等を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようになる。
請求項8に記載の画像形成システムは、所定の用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に用紙を給紙する給紙ユニットとを備え、前記給紙ユニットには、請求項1乃至6に記載のいずれかの給紙装置又は請求項1乃至6に記載の給紙装置を組み合わせた給紙装置が含まれることを特徴とするものである。
請求項8に記載の画像形成システムによれば、給紙ユニットは画像形成装置に用紙を給紙する。画像形成装置は給紙ユニットによって給紙された所定の用紙に画像を形成する。これを前提にして、給紙ユニットには、本発明に係る給紙装置が含まれるので、用紙検知部や給紙検知部等を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようになる。
請求項1に記載の給紙装置によれば、用紙捌き部に送風機構及び導風機構を備え、導風機構は、送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して所定の方向に導くようになされる。
この構成によって、送風機構から吹き出された空気の一部であって、導風機構によって分岐された空気を用紙検知部に導くことができる。これにより、用紙検知部を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部の受光面を清掃できるようになる。
請求項2に記載の給紙装置によれば、用紙を浮上させる方向を選択するように第1のシャッタが制御されるときに、送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて給紙検知部に導かれるので、給紙検知部を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気を使用して給紙検知部の受光面を清掃できるようになる。
請求項3によれば、用紙の種類に対応して開閉される風導入制御用の第2のシャッタが備えられ、用紙が捌き難い場合は、第2のシャッタを閉鎖するように制御され、用紙が捌き易い場合は、第2のシャッタを開放するように制御されるので、紙種に対応したシャッタ開放時の余分な空気を用紙検知部の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。なお、紙種に対応して紙粉や打ち粉等が多い場合には、第2のシャッタを閉鎖するように制御し、それ以外の場合は、第2のシャッタを開放するように制御することで、シャッタ開放時の余分な空気を用紙検知部の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
請求項4によれば、用紙載置部が上方向又は下方向に駆動を開始してから、用紙検知部が用紙載置部の用紙の最上部の位置を検知するまで、送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて用紙検知部に導かれるので、用紙載置部に用紙を載置してから、用紙が上限位置まで上昇する一定時間、先端方向から用紙検知部へ空気を吹き付けて、当該用紙検知部を清掃できるようになる。
請求項5によれば、ジャム処理が完了した後、用紙載置部が上方向又は下方向に駆動を再開されてから、用紙載置部の用紙の最上部の位置が検知されるまで、送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて用紙検知部に導かれるので、ジャムが発生した後、用紙載置部が再スタートする一定時間、先端方向から用紙検知部へ空気を吹き付けて、当該用紙検知部を清掃できるようになる。
請求項6に記載の給紙装置によれば、用紙捌き部の導風機構が送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して給紙検知部に導くようになされるので、給紙検知部を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して給紙検知部の受光面を清掃できるようになる。
請求項7に記載の給紙ユニットによれば、画像形成装置に用紙を給紙する用紙給紙部を備え、用紙給紙部には、本発明に係る給紙装置が含まれるので、用紙検知部や給紙検知部等を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようになる。
請求項8に記載の画像形成システムによれば、画像形成装置に用紙を給紙する給紙ユニットを備え、給紙ユニットには、本発明に係る給紙装置が含まれるので、用紙検知部や給紙検知部等を構成する受光面に空気を吹き付けることができ、用紙捌き用の空気の一部を使用して用紙検知部や給紙検知部等の受光面を清掃できるようになる。
本発明に係る第1の実施形態としての給紙装置1の構成例を示す説明図である。 給紙装置1の浮上空気供給機構側から分離空気供給機構側を見たダクト57の配置例(その1)を示す説明図である。 給紙装置1の用紙吸着機構側から用紙収納部20を見たダクト57の配置例(その2)を示す説明図である。 給紙装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。 給紙装置1の給紙動作例(その1)を示す説明図である。 給紙装置1の給紙動作例(その2)を示す説明図である。 第1の実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例を示すフローチャートである。 第2の実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例を示すフローチャートである。 第3の実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例を示すフローチャートである。 第4の実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例を示すフローチャートである。 第5の実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例を示すフローチャートである。 第2の実施形態としての給紙ユニット100の構成例を示す説明図である。 第3の実施形態としての画像形成システム200の構成例を示す説明図である。 画像形成システム200における画像形成装置110の構成例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態としての給紙装置及び画像形成装置について説明する。
<第1の実施形態>
[給紙装置1の構成例]
図1に示す給紙装置1は、複写機や複合機等の画像形成装置に組み合わせて使用可能な大容量給紙ユニットに適用して好適なものであり、用紙収納部20、用紙捌き部53及び用紙搬送部78を備えて構成される。給紙装置1では、用紙捌き部53が用紙Pに空気(以下エアという)を吹き付けて吸着し、用紙搬送部78が当該用紙Pを用紙収納部20から所定の方向へ搬送(給紙)するようになされる。用紙収納部20には用紙載置部2が設けられ、所定枚数の用紙Pが積載された形態で収納可能な空間が形成される。用紙載置部2は載置台2aを有して複数の用紙Pを積載する。
載置台2aは駆動機構48によって駆動される。この例で、駆動機構48は用紙Pの積載方向に沿って、用紙Pが積載された用紙載置部2を上方向又は下方向に昇降するように動作する。用紙収納部20には、用紙載置部2に積載される用紙Pの先端位置を保持する用紙先端突き当て面21が、用紙載置部2の昇降方向に沿って形成されている。
用紙捌き部53は、吸着搬送機構3、分離空気供給機構5、上限検知センサ22、浮上空気供給機構45及び導風路52を有して構成される。浮上空気供給機構45及び分離空気供給機構5は送風機構の一例を構成する。用紙捌き部53は、用紙検知部の一例を構成する上限検知センサ22によって検知された最上部の用紙Pに所定の風量の空気を吹き付けると共に当該用紙Pを吸着する。
用紙載置部2の前面には分離空気供給機構5が設けられ、最上位の用紙Pに所定の風量の空気を吹き付けるように動作する。分離空気供給機構5は送風ファン51、エア調整用のシャッタ54及び切り替え用のシャッタ55を有している。送風ファン51は所定の位置で吸い込んだエアを導風路52内へ吹き出すように動作する。
導風路52は導風機構の一例を構成し、送風ファン51に接続され、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して所定の方向に導く。例えば、導風路52には、用紙収納部20の前方に第1の吹出口50a(分離空気吹出口)が設けられている。この例では、送風ファン51で吸い込まれたエアが、吹出口50aから用紙Pの先端面に向けて分離エアとして吹き出される。
送風ファン51と導風路52との接続部位にはエア調整用のシャッタ54が設けられる。シャッタ54は、導風路52の一部を開閉して、送風ファン51から導風路52へ吹き出されるエア量を調整し、紙種に対応して、エア強弱を制御するようになされる。例えば、用紙Pがコート紙等の捌きにくい紙である場合は、エアを強く吹き付けるために、シャッタ54を絞り込む。用紙Pが普通紙等の捌き易い紙である場合は、エアを弱くするために、シャッタ54を開口する。シャッタ開口時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
上述の導風路52内には、第1のシャッタの一例を構成する用紙捌き切り替え用のシャッタ55が備えられる。シャッタ55は、分離空気供給機構5から吹き出されたエアに関して用紙Pを浮上させる方向又は用紙Pを吸着して搬送する方向(用紙Pを捌く方向)のいずれか一方を選択するように制御される。例えば、シャッタ55が用紙Pを浮上させる方向を選択するように制御されるときに、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。この結果、エアが上限検知センサ22に当たって、その受光面(検知面)が清掃されるようになる。
また、シャッタ55が用紙Pを捌く方向にあるときは、第2の吹出口50b(分離空気吹出口)から吹き出された分離エアは、用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30に沿うような向きとなり、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から用紙Pに吹き付けられる。これにより、切り替え用のシャッタ55によって、用紙Pを捌く方向と、用紙Pを浮上させる方向とにエアの吹き付け方向を切り替えることができる。しかも、上限検知センサ22を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアを使用して上限検知センサ22の受光面を清掃できるようになる。
この例で、切り替え用のシャッタ55の下流側の導風路52内には、センサ清掃専用のダクト57が設けられ、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22の方向へ導くように構成されている。ダクト57は、例えば、その一端を成すエア吸い込み側が円錐形(ホーン状)を有しており、エアを取り込み易くしている。その他端を成すエア吹き出し側はノズル状を成している。ダクト57のノズル状の端部は上限検知センサ22の受光面に向けて配置され、導風路52から分岐されたエアを受光面に向けて吹き付けるようになされる。
ダクト57の入口には第2のシャッタの一例を構成するエア導入用のシャッタ56が設けられ、紙種に対応して、ダクト57を開閉するようになされる。例えば、用紙Pが捌き難い場合は、エア導入用のシャッタ56を閉鎖するように制御され、用紙Pが捌き易い場合は、エア導入用のシャッタ56を開放するように制御される。この制御によって、紙種に対応したシャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
なお、紙種に対応して紙粉や打ち粉等が多い場合には、エア導入用のシャッタ56を開放するように制御し、それ以外の場合は、エア導入用のシャッタ56を閉鎖するように制御することで、シャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
上述の用紙収納部20の用紙先端突き当て面21と対峙する側には、浮上空気供給機構45が備えられる。この例で、給紙装置1には側面ガイド4が設けられる。浮上空気供給機構45は、側面ガイド4に設けられる。浮上空気供給機構45には、用紙収納部20の側方に浮上空気吹出口(以下、吹出口40という)が形成される。浮上空気供給機構45では、送風ファン41で吸い込まれた空気が、ダクト42を介して吹出口40から浮上空気として吹き出される。吹出口40から吹き出された浮上エアは、用紙載置部2に積載された用紙Pの側面にエアを吹き付ける。
上述の導風路52の吹出口50aには上限検知センサ22が配置されている。上限検知センサ22は、駆動機構48によって上方向又は下方向に駆動される用紙載置部2の用紙Pの最上部の位置(以下上面位置Puという)を検知して用紙上限位置検知信号S22を出力する。上限検知センサ22は、用紙Pの積載方向に沿って用紙先端突き当て面21の所定位置に検知位置が形成される、例えば、一対の反射型の光学センサで構成される。
上限検知センサ22は、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知可能な位置に配置される。上限検知センサ22は、吸着可能高さH1に用紙Pがない状態では、例えば出力がOFFになり、吸着可能高さH1に用紙Pがある状態では出力がONになる。
上述の用紙収納部20の上部には吸着搬送機構3が配置される。吸着搬送機構3は、搬送ベルト30を有している。また、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30が巻きつけられる駆動ローラ31と、従動ローラ32と、2個の従動ローラを有した従動ローラ群33を備える。搬送ベルト30は無端状で、搬送ベルト30を貫通する吸気口30aが、搬送ベルト30の幅方向に並列され、搬送ベルト30の幅方向と直交する長さ方向の全体に形成される(図2及び図3参照)。
駆動ローラ31は、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対して直交する方向に軸を有し、図4において、後述する搬送駆動用のモータM1により回転駆動される。従動ローラ32及び従動ローラ群33は、駆動ローラ31の軸と略平行な軸を有し、駆動ローラ31が回転駆動されることによる搬送ベルト30の回転に従動する回転自在な構成である。
吸着搬送機構3は、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に対して、用紙先端突き当て面21より前側に従動ローラ群33が配置される。また、用紙載置部2の上部に駆動ローラ31が配置される。さらに、従動ローラ群33と駆動ローラ31の間で用紙載置部2の上部に従動ローラ32が配置される。
吸着搬送機構3は、駆動ローラ31と従動ローラ群33との間で、搬送ベルト30が用紙Pの搬送方向に沿って張られる。これにより、吸着搬送機構3は、搬送ベルト30の駆動ローラ31に巻きつけられる後端側は、用紙載置部2に積載された用紙Pの上部に位置し、搬送ベルト30の従動ローラ群33に巻きつけられる先端側は、用紙先端突き当て面21より前側に位置する。
また、吸着搬送機構3は、2本の搬送ベルト30を有している。その2本の搬送ベルト30が、用紙Pの搬送方向に対して左右に並列して設けられる。駆動ローラ31が矢印Fで示す方向に回転駆動されることにより、各搬送ベルト30が回転し、搬送ベルト30の用紙載置部2に面した側が、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向に移動する。
駆動ローラ31の円周面における下端位置と、従動ローラ32の円周面における下端位置は、略同一の高さとなるように構成される。これに対して、従動ローラ群33のうち、下側の従動ローラの円周面における下端位置は、従動ローラ32の下端位置より所定量高い位置となるように構成される。
これにより、搬送ベルト30の用紙載置部2に面した側で、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に形成される面は、用紙載置部2に積載された用紙Pの面と略平行となる。これに対して、従動ローラ32と従動ローラ群33との間の面は、用紙Pの搬送方向に沿って上向きに傾斜しており、搬送ベルト30は、従動ローラ32に巻きつけられた部位では屈曲した面となる。
吸着搬送機構3は、搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気が吸い込まれる吸着室34を備える。吸着室34は、図示しないファンにより空気が吸い込まれる空間が、搬送ベルト30の内側に形成され、用紙載置部2に面した側に位置する搬送ベルト30に対向する下側が開口し、用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30の吸気口30aから空気が吸い込まれる。
吸着搬送機構3において、吸着室34の空気が図示しないファンにより吸い込まれると、吸着室34が負圧となることで、用紙載置部2に面した側に位置する搬送ベルト30の吸気口30aから空気が吸い込まれ、用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気の流れが発生する。これにより、吸気口30aから吸着室34に空気が吸い込まれる用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30で、用紙Pを吸着する吸着面30bが構成される。
吸着室34の内部には吸着検知センサ6が配置される。吸着検知センサ6は、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pの有無を検知する。吸着検知センサ6は、例えば一対の光学センサで構成され、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pに押し上げられて変位する検知子60の有無を検知する。すなわち、吸着搬送機構3で搬送ベルト30に用紙Pが吸着されると、搬送ベルト30で構成される吸着面30bから突出した検知子60を押し上げる力が加わる。検知子60を押し上げる力が加わると、バネ61が弾性変形して検知子60は軸62を支点に回転し、吸着面30bに対して格納される方向に変位する。
また、搬送ベルト30に吸着される用紙Pがなくなると、検知子60を押し上げる力が加わらなくなり、バネ61の弾性力で検知子60は軸62を支点に回転し、吸着面30bに対して突出する方向に変位する。このように、吸着搬送機構3による搬送ベルト30への用紙Pの吸着の有無で、検知子60は回転動作を行って変位する。吸着検知センサ6は、搬送ベルト30に用紙Pが吸着されていない状態では、例えば出力がOFFになり、搬送ベルト30に用紙Pが吸着された状態では出力がONになる。これにより、吸着検知センサ6の出力から、搬送ベルト30に用紙Pが吸着されたか否かが判断できる。
給紙装置1では、用紙載置部2に積載された用紙Pが吸着搬送機構3で繰り出されることで、用紙載置部2上における用紙Pの積載高さが減少すると、用紙Pの上面位置Puが上限検知センサ22で検知される位置まで、用紙載置部2を上昇させ、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1となるように制御される。
また、図中、矢印Fで示す用紙Pの搬送方向を基準して、吸着搬送機構3を上流側としたとき、その下流側には、用紙搬送部78が配置され、用紙捌き部53によって吸着された用紙Pを所定の方向に搬送するように動作する。用紙搬送部78は用紙搬送路35を有しており、吸着搬送機構3で繰り出される用紙Pが搬送される。用紙搬送路35はガイド部材等を備え、吸着搬送機構3で吸着されて繰り出される用紙Pの搬送をガイドする。
用紙搬送路35には、用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30と、用紙先端突き当て面21の上端との間に、用紙Pが進入する用紙進入口36が形成される。用紙搬送部78は用紙搬送路35の他に搬送ローラ37と、当該搬送ローラ37に対向する従動ローラ38とを備える。搬送ローラ37は、図4にて後述するモータM2により回転駆動され、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pを従動ローラ38との間に挟持して搬送する。
用紙搬送路35には給紙検知部の一例を構成する給紙検知センサ39が配置される。給紙検知センサ39は、搬送ローラ37及び従動ローラ38の上流側に検知位置が形成される、例えば、一対の反射型の光学センサで構成され、吸着搬送機構3で繰り出され、搬送ローラ37で搬送される用紙Pを検知する。給紙検知センサ39は、吸着搬送機構3で繰り出された用紙Pの先端が到達すると、例えば、出力がONになり、搬送ローラ37で搬送されて用紙Pの後端が抜けると、出力がOFFになる。
この例で、導風路52に第3の吹出口50cを形成しておくと、切り替え用のシャッタ55が用紙Pを吸着して搬送する方向を選択するように制御されるときに、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して給紙検知センサ39に導くようになされる。このような吹出口50cを導風路52に形成しておくと、給紙検知センサ39を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアを使用して給紙検知センサ39の受光面を清掃できるようになる。給紙検知センサ39の紙粉除去効果により、給紙検知センサ39の検知不良を防止できる。
続いて、図2及び図3を参照して、ダクト57の配置例(その1,2)について説明する。図2に示す給紙装置1は筐体7を有しており、筐体7内には用紙載置部2、吸着搬送機構3、側面ガイド4及び分離空気供給機構5が収容される。分離空気供給機構5には吹出口50a,50b及び、エア導入用のシャッタ56を有したダクト57が配置される。
ダクト57は、給紙装置1の浮上空気供給機構側から分離空気供給機構側を見た場合、上限検知センサ22に隣接して配置される。上限検知センサ22は導風路52の外部を構成する用紙先端突き当て面21に開口された吹出口50aから露出して見えている。ダクト57のノズル状の端部は、エアを受光面に向けて吹き付けるために、上限検知センサ22の受光面に向けて配置される。
図2に示す用紙載置部2の側面には側面ガイド4が設けられる。側面ガイド4は、図1で矢印Fに示した用紙Pの搬送方向と直交する幅方向に移動自在で、用紙載置部2に積載された用紙Pの側面を当接して用紙Pが動かないように支持する。また、図3に示すように用紙載置部2の後面には後面ガイド9が設けられる。後面ガイド9は、図1で矢印Fに示した用紙Pの搬送方向に移動自在で、用紙載置部2に積載された用紙Pの後面を当接して用紙Pが動かないように支持する。
なお、図3に示す給紙装置1において、ダクト57は、分離空気供給機構5の内部でL形を有して配置される。ダクト57の円錐形部位が分離空気供給機構5でエアを取り込める方向に配置される。これにより、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22の受光面に導くようになされる。
[給紙装置1の制御系の構成例]
図4を参照して、給紙装置1の制御系の構成例について説明する。図4に示す給紙装置1によれば、吸着検知センサ6、制御部15、上限検知センサ22、給紙検知センサ39、トレイセンサ70、通信部71、ジャム処理検知部72、6個のモータM1〜M6及び、2個のソレノイドMg1,Mg2を有して構成される。
吸着検知センサ6は制御部15に接続され、図1に示した吸着搬送機構3において、用紙Pが搬送ベルト30に吸着されたことを検知して、吸着検知信号S6を制御部15に出力する。吸着検知センサ6は、搬送ベルト30に用紙Pが吸着されていない状態では、例えば、ロー・レベルの吸着検知信号S6を発生する。ロー・レベルの吸着検知信号S6は、出力=OFFの状態である。反対に、搬送ベルト30に用紙Pが吸着された状態では、例えば、ハイ・レベルの吸着検知信号S6を発生する。ハイ・レベルの吸着検知信号S6は、出力=ONの状態である。
上限検知センサ22は制御部15に接続され、図1に示した用紙捌き部53において、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知して、用紙上限位置検知信号S22を制御部15に出力する。上限検知センサ22は、吸着可能高さH1に用紙Pがない状態では、例えば、ロー・レベルの用紙上限位置検知信号S22を発生する。出力=OFFの状態である。吸着可能高さH1に用紙Pがある状態では、例えば、ハイ・レベルの用紙上限位置検知信号S22を発生する。出力=ONの状態である。
給紙検知センサ39は制御部15に接続され、図1に示した用紙捌き部53から繰り出された用紙Pの先端及び後端が所定の位置に到達したことを検知し、給紙検知信号S39を制御部15に出力する。給紙検知センサ39は、例えば、用紙Pが用紙搬送路35を通過している間、例えば、ハイ・レベルの給紙検知信号S39を発生する。反対に、用紙Pが用紙搬送路35に存在しない場合は、例えば、ロー・レベルの給紙検知信号S39を発生する。
トレイセンサ70は制御部15に接続され、用紙載置部2に用紙Pがセットされたことを検知し、トレイセット信号S70を制御部15に出力する。トレイセンサ70は図示せずも、用紙載置部2の載置台2aに取り付けられ、用紙Pが用紙載置部2にセットされると、例えば、ハイ・レベルのトレイセット信号S70を発生する。反対に、用紙Pが用紙載置部2にセットさていないと、例えば、ロー・レベルのトレイセット信号S70を発生する。
通信部71は制御部15に接続され、複写機や複合機等の画像形成装置から制御情報D71や設定情報等を受信して制御部15に当該制御情報D71等を転送する。設定情報には、用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する最適な浮上エア及び分離エアの風量に関する初期設定値が含まれる。制御情報D71には複写機や複合機等の画像形成装置で生じたジャム処理の完了を示すジャム処理完了信号S72が含まれる。
ジャム処理検知部72は制御部15に接続され、当該給紙装置1で、例えば、搬送異常を発生した用紙Pを取り除いたか否かを検知してジャム処理完了信号S72を制御部15に出力する。ジャム処理検知部72には反射型や透過型の光学センサが用いられる。これらの光学センサは、用紙収納部20の前面の開閉扉等に設けられ、当該開閉扉をジャム処理等のために開け閉めした際に、ジャム処理完了を示すジャム処理完了信号S72を発生するようになされる。
制御部15にはRAM11が設けられ、例えば、RAM11には用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する最適な浮上エア及び分離エアの風量に関する初期設定値が予め記憶される。初期設定値は、通信部71によって、複写機や複合機等の画像形成装置から受信して制御部15のRAM11に格納される。制御部15は、吸着検知センサ6、上限検知センサ22、給紙検知センサ39、トレイセンサ70、通信部71及びジャム処理検知部72の出力等に基づいて、図1に示した用紙載置部2に積載された用紙Pを1枚ずつ繰り出す給紙制御を実行する。
制御部15は吸着検知センサ6から吸着検知信号S6を入力し、吸着検知センサ6で検知された搬送ベルト30への用紙Pの吸着の有無により、搬送駆動用のモータM1を制御する。モータM1は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm1に基づいて搬送ベルト30を駆動する。
制御部15は、上限検知センサ22から用紙上限位置検知信号S22を入力し、上限検知センサ22で検知された用紙Pの上面位置Puに基づいて載置台昇降用のモータM2を制御する。モータM2は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm2に基づいて用紙載置部2を昇降する。制御部15は用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puを、給紙可能高さH1に合わせるようなモータ制御信号Sm2をモータM2に出力する。
制御部15は、給紙検知センサ39から給紙検知信号S39を入力し、給紙検知センサ39で検知された用紙Pの先端又は後端の搬送位置に基づいて搬送駆動用のモータM3を制御する。モータM3は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm3に基づいて用紙搬送部78を制御する。制御部15は、モータM3を制御して用紙搬送部78の搬送ローラ37を駆動する。
制御部15は浮上空気供給機構45の送風ファン41及び分離空気供給機構5の送風ファン51を制御して、用紙Pに吹き付けられるエアの風量を調整する。ファン駆動用のモータM4は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm4に基づいて浮上空気供給機構45の送風ファン41を駆動する。ファン駆動用のモータM5は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて浮上空気供給機構45の送風ファン51を駆動する。
制御部15は分離空気供給機構5のシャッタ54を制御して、用紙Pに吹き付けるエアの風量を調整する。モータM6は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm6に基づいて分離空気供給機構5のシャッタ54を駆動する。
制御部15は導風路52内の切り替え用のシャッタ55を制御して、分離空気供給機構5から吹き出されたエアに関して用紙Pを浮上させる方向又は用紙Pを吸着して搬送する方向(用紙Pを捌く方向)のいずれか一方を選択するようになされる。ソレノイドMg1は制御部15に接続され、制御部15から出力されるソレノイド制御信号Sg1に基づいて導風路52内のシャッタ55を駆動する。例えば、切り替え用のシャッタ55は、ソレノイドMg1が用紙Pを浮上させる方向を選択するように制御されるときに、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。この結果、エアが上限検知センサ22に当たって、その受光面(検知面)が清掃されるようになる。
制御部15は用紙Pの種類に対応して、ダクト57のエア導入制御用のシャッタ56を開閉制御して、上限検知センサ22に吹き付けるエアをON/OFFする。ソレノイドMg2は制御部15に接続され、制御部15から出力されるソレノイド制御信号Sg2に基づいてダクト57のシャッタ56を駆動する。用紙Pが捌き難い場合は、シャッタ56を閉鎖するように制御され、用紙Pが捌き易い場合は、シャッタ56を開放するように制御される。
この制御によって、紙種に対応したシャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。なお、紙種に対応して紙粉や打ち粉等が多い場合には、シャッタ56を開放するように制御し、それ以外の場合は、シャッタ56を閉鎖するように制御することで、シャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
制御部15は、ジャム処理検知部72からジャム処理完了信号S72を入力し、モータM2にモータ制御信号Sm2を出力して、用紙載置部2を上方向又は下方向に駆動を再開してから、用紙載置部2の用紙Pの最上部の位置が検知されるまで、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22に導かれるように、ソレノイドMg1やMg2等を制御する。
この制御によって、ジャム処理が完了した後、用紙載置部2が上方向又は下方向に駆動を再開されてから、用紙載置部2の用紙Pの最上部の位置が検知されるまで、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれるので、ジャムが発生した後、用紙載置部2が再スタートする一定時間、先端方向から上限検知センサ22へエアを吹き付けて、当該上限検知センサ22を清掃できるようになる。
ジャム処理は当該給紙装置1以外の複写機や複合機等の画像形成装置でも生じる場合が想定される。その際には、ジャム処理完了信号S72は、通信部71を介して複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15に通知される。制御部15では、画像形成装置から受信したジャム処理完了信号S72に基づいて用紙載置部2が再スタートする一定時間、先端方向から上限検知センサ22へエアを吹き付けて、当該上限検知センサ22の清掃を実行するようになる。
[給紙装置1の動作例]
図5及び図6を参照して、給紙装置1の動作例(その1,2)について説明する。この例で用紙Pを浮上させ、当該用紙を吸着して用紙搬送路35に搬送する場合、RAM11から用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する浮上エア及び分離エアの最適な風量に関する初期設定値が読み出されて、当該初期設定値に対応する風量で浮上エア及び分離エアが用紙に吹き付けられる。紙種は、例えば、捌き易い用紙である場合であって、分離空気供給機構5のシャッタ54が全開されている場合である。また、ダクト57のエア導入制御用のシャッタ56も開放されている場合を前提とする。
これらを制御条件にして、図5に示す給紙装置1によれば、図4に示した制御部15のRAM11には用紙サイズ、坪量及び紙種に対応する最適な浮上エア及び分離エアの風量に関する初期設定値が予め記憶される。初期設定値は、通信部71によって、複写機や複合機等の画像形成装置から受信して制御部15のRAM11に格納される。制御部15は、吸着検知センサ6、上限検知センサ22、給紙検知センサ39及び、トレイセンサ70の出力等に基づいて、図1に示した用紙載置部2に積載された用紙Pを1枚ずつ繰り出す給紙制御を実行する。
トレイセンサ70は、用紙載置部2に用紙Pがセットされていることを検知して、ハイ・レベルのトレイセット信号S70を制御部15に出力する。トレイセット信号S70を入力した制御部15は、上限検知センサ22から用紙上限位置検知信号S22を入力し、上限検知センサ22で検知された用紙Pの上面位置Puに基づいて載置台昇降用のモータM2を制御する。モータM2は制御部15から出力されるモータ制御信号Sm2に基づいて用紙載置部2を昇降する。制御部15は用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puを、給紙可能高さH1に合わせるようなモータ制御信号Sm2をモータM2に出力する。
そして、上限検知センサ22は図1に示した用紙捌き部53において、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知すると、例えば、ハイ・レベルの用紙上限位置検知信号S22を制御部15に出力する。
このハイ・レベルの用紙上限位置検知信号S22を入力した制御部15は、RAM11に記憶された初期設定値に対応する風量で、用紙Pにエアを吹き付けるようにモータM4,M5を制御する。制御部15は、モータM4,M5を制御して送風ファン41,51の風量を決定する。例えば、制御部15は浮上空気供給機構45の送風ファン41及び分離空気供給機構5の送風ファン51を制御して、用紙Pに吹き付けられるエアの風量を調整する。モータM4は制御部15から出力されるモータ制御信号Sm4に基づいて浮上空気供給機構45の送風ファン41を駆動する。モータM5は、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて浮上空気供給機構45の送風ファン51を駆動する。
この結果、用紙Pに風量が調整された浮上エア及び分離エアが吹き付けられることで、最上位の用紙Pと次の用紙Pとが常に距離D1だけ離れるようになり、給紙装置1は用紙捌き動作を実行する。このとき、吸着面30bに吸着される最上位の用紙とその下方にある次の用紙との間の距離D1が安定する。
このとき、制御部15は導風路52内の切り替え用のシャッタ55を制御して、分離空気供給機構5から吹き出されたエアに関して用紙Pを浮上させる方向、図中、a点を選択するようになされる。ソレノイドMg1は制御部15から出力されるソレノイド制御信号Sg1に基づいて導風路52内のシャッタ55を駆動する。シャッタ55は、ソレノイドMg1が用紙Pを浮上させる方向を選択するように制御される。この制御によって、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。この結果、エアが上限検知センサ22に当たって、その受光面(検知面)が清掃されるようになる。
一方、吸着搬送機構3では、吸着室34の空気が図示しないファンにより吸い込まれると、吸着室34が負圧となることで、用紙載置部2に面した側に位置する搬送ベルト30の吸気口30aから空気が吸い込まれ、用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30に用紙Pを吸着する空気の流れが発生する。これにより、吸気口30aから吸着室34に空気が吸い込まれる用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30の吸着面30bで用紙Pを吸着するようになる。
このとき、吸着搬送機構3内の吸着検知センサ6は、用紙Pが搬送ベルト30に吸着されたことを検知して、例えば、ハイ・レベルの吸着検知信号S6を制御部15に出力する。吸着検知センサ6から吸着検知信号S6を入力した制御部15は、吸着検知信号S6に基づいて搬送駆動用のモータM1を制御する。モータM1は制御部15から出力されるモータ制御信号Sm1に基づいて搬送ベルト30を駆動する。
また、制御部15は導風路52内の切り替え用のシャッタ55を制御して、分離空気供給機構5から吹き出されたエアに関して、用紙Pを浮上させる方向から、用紙Pを吸着して搬送する方向、図中、b点(用紙Pを捌く方向)へシャッタ55を切り替えるようになされる。図4に示したソレノイドMg1は制御部15から出力されるソレノイド制御信号Sg1に基づいて導風路52内のシャッタ55を駆動する。
上述の搬送ベルト30が駆動されることで、図6に示す用紙Pが吸着搬送機構3から分離されて用紙搬送路35に搬送される。制御部15は、給紙検知センサ39から給紙検知信号S39を入力し、給紙検知センサ39で検知された用紙Pの先端又は後端の搬送位置に基づいて搬送用のモータM3を制御する。モータM3は制御部15に接続され、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm3に基づいて用紙搬送部78を制御する。制御部15は、モータM3を制御して用紙搬送部78の搬送ローラ37を駆動する。
この例で、切り替え用のシャッタ55が用紙Pを捌く方向、すなわち、b点を選択しているので、吹出口50b(分離空気吹出口)から吹き出された分離エアが用紙載置部2に面した側の搬送ベルト30に沿うような向きとなり、搬送ベルト30に吸着された用紙Pの前方から用紙Pに吹き付けられる。
このとき、給紙検知センサ39は、用紙捌き部53から繰り出された用紙Pの先端及び後端が所定の位置に到達したことを検知し、給紙検知信号S39を制御部15に出力する。給紙検知センサ39は、用紙Pが用紙搬送路35を通過している間、ハイ・レベルの給紙検知信号S39を制御部15に出力する。用紙Pが用紙搬送路35を通過し終えると、ロー・レベルの給紙検知信号S39を制御部15に出力する。
制御部15はロー・レベルの給紙検知信号S39を入力してから所定時間を経過後にシャッタ55をb点からa点へ戻すように導風路52を切り替える。この例では、用紙Pが用紙搬送路35を通過した直後であって、次の用紙Pを捌く前に、給紙検知センサ39を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアを使用して給紙検知センサ39の受光面を清掃できるようになる。このようにして、用紙捌き部53が用紙Pに空気(以下エアという)を吹き付けて吸着し、用紙搬送部78が当該用紙Pを用紙収納部20から所定の方向へ搬送(給紙)するようになされる。
続いて、図7〜図11を参照して、第1〜第5に実施例としての上限検知センサ22の自動清掃例について説明する。
第1の実施例では、給紙装置1において、導風路52内に設けられたダクト57のシャッタ56は開放状態で、導風路52内に設けられた切り替え用のシャッタ55を駆動制御して上限検知センサ22を清掃するようにした。その際に、シャッタ56は開放状態で、シャッタ55の駆動制御に関して、用紙Pを捌く方向(b点)を”シャッタ閉”とし、用紙Pを浮上させる方向(a点)を”シャッタ開”として、シャッタ55が、”シャッタ開”、すなわち、用紙Pを浮上させる方向にあるとき、エアが上限検知センサ22に当たるようにした。
これをシャッタ駆動条件にして、図7に示すステップST11で制御部15は給紙スタートを待機する。給紙スタートの指令は、複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15へ制御情報D71として通信される。制御部15は当該制御情報D71に基づいて給紙処理を開始する。
給紙処理を開始した制御部15は、ステップST12で分離エアを供給する。このとき、制御部15は、ファン駆動用のモータM5にモータ制御信号Sm5を出力して分離空気供給機構5の送風ファン51を駆動制御する。モータM5は、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて送風ファン51を駆動するので、送風ファン51から導風路52内にエアが吹き出される。
次に、ステップST13で制御部15はシャッタ駆動処理を実行する。このとき、制御部15は、分離空気供給機構5から吹き出されたエアに関して、用紙Pを浮上させる方向又は用紙Pを吸着して搬送する方向のいずれか一方を選択するように切り替え用のシャッタ55を制御する。
そして、ステップST14で制御部15は”シャッタ開”又は”シャッタ閉”に対応して制御を分岐する。”シャッタ開”の場合は、ステップST15に移行して制御部15は上限検知センサ22の清掃処理を実行する。このとき、シャッタ55が用紙Pを浮上させる方向を選択するように制御されるので、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。その後、ステップST16に移行する。
”シャッタ閉”の場合は上限検知センサ22の清掃処理をパスして、ステップST16に移行し、制御部15はシャッタ駆動処理を終了するか否かを判別する。この際に、制御部15は、例えば、複写機や複合機等の画像形成装置から給紙終了指令等を受信して終了判別を実行する。給紙終了指令が受信されず、シャッタ駆動処理を継続する場合は、ステップST12に戻って、上述した”シャッタ開”又は”シャッタ閉”に対応して上限検知センサ22の清掃処理を継続する。給紙終了指令が受信され、シャッタ駆動処理を終了する場合は、上限検知センサ22の清掃処理を終了する。
このように第1の実施例に係る給紙装置1によれば、用紙Pを浮上させる方向を選択するように切り替え用のシャッタ55が制御されるときに、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれるので、当該上限検知センサ22を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアを使用して上限検知センサ22の受光面を清掃できるようになる。
第2の実施例では、給紙装置1において、ダクト57のシャッタ56は開放状態で、切り替え用のシャッタ55が、用紙Pを浮上させる方向(a点)、すなわち、”シャッタ開”として設定されている場合であって、用紙トレイセットから給紙スタートに至る期間を利用して、エアを上限検知センサ22に当てて清掃を実行するようにした場合である。
これをセンサ清掃条件にして、図8に示すステップST21で制御部15は用紙載置部2に用紙Pがセットされたか否かを判別する。その際に、用紙Pが載置台2aにセットされると、トレイセンサ70は、用紙載置部2に用紙Pがセットされたことを検知し、ハイ・レベルのトレイセット信号S70を制御部15に出力する。
用紙セットを示すトレイセット信号S70を入力した制御部15は、ステップST22で分離エアを供給する。このとき、第1の実施例と同様にして分離空気供給機構5の送風ファン51から導風路52内にエアが吹き出される。
次に、ステップST23で制御部15は載置台昇降用のモータM2(上昇モータともいう)を駆動する。このとき、制御部15は、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puを、給紙可能高さH1に合わせるようなモータ制御信号Sm2をモータM2に出力する。モータM2は制御部15から出力されるモータ制御信号Sm2に基づいて用紙載置部2を昇降する。
そして、ステップST24で制御部15は上限検知センサ22が用紙Pの上限を検出したか否かを判別する。このとき、上限検知センサ22は、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることを検知して、ハイ・レベルの用紙上限位置検知信号S22(出力=ON)を制御部15に出力する。
この例では、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1に無いことが検知され、ロー・レベルの用紙上限位置検知信号S22(出力=OFF)が制御部15に出力されている場合は、ステップST25に移行して制御部15は上限検知センサ22の清掃処理を実行する。このとき、シャッタ55が用紙Pを浮上させる方向を選択するように設定されているので、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。その後、ステップST23に戻る。
また、用紙載置部2に積載された用紙Pの上面位置Puが、吸着搬送機構3による吸着可能高さH1にあることが検知されて、ハイ・レベルの用紙上限位置検知信号S22が制御部15に出力された場合は、ステップST26に移行して制御部15は載置台昇降用のモータM2を停止する。その後、ステップST27に移行して制御部15は分離エアを停止する。
そして、ステップST28で制御部15は給紙スタートを待機する。給紙スタートの指令は、第1の実施例と同様にして複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15へ制御情報D71として通信される。給紙スタートの指令を入力した場合は、ステップST29で制御部15は当該制御情報D71に基づいて給紙処理を開始する。その後の処理は、第1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
このように第2の実施例に係る給紙装置1によれば、用紙載置部2が上方向に駆動を開始してから、上限検知センサ22が用紙載置部2の用紙Pの最上部の位置を検知するまで、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれるので、用紙載置部2に用紙Pを載置してから、用紙Pが上限位置まで上昇する一定時間、先端方向から上限検知センサ22へエアを吹き付けて、当該上限検知センサ22を清掃できるようになる。
第3の実施例では、給紙装置1において、ダクト57のシャッタ56は開放状態で、切り替え用のシャッタ55が、用紙Pを浮上させる方向(a点)、すなわち、”シャッタ開”として設定されている場合であって、複写機や複合機等の画像形成装置で用紙Pの搬送異常が発生し、そのジャム処理を終了した後、その時点から再給紙スタートに至る期間を利用して、エアを上限検知センサ22に当てて清掃を実行するようにした場合である。
これをセンサ清掃条件にして、図9に示すステップST31で制御部15は複写機や複合機等の画像形成装置でジャム処理が終了したか否かを判別する。その際に、例えば、通信部71は、複写機や複合機等の画像形成装置からジャム処理の完了を示すジャム処理完了信号S72を受信する。ジャム処理完了信号S72は通信部71から制御部15へ転送される。当該給紙装置1内で発生した搬送異常に対しては、ジャム処理検知部72が、例えば、搬送異常を発生した用紙Pを取り除いたか否かを検知してジャム処理完了信号S72を制御部15に出力する。
ジャム処理完了を示すジャム処理完了信号S72を入力した制御部15は、ステップST32で分離エアを供給する。このとき、第1及び第2の実施例と同様にして分離空気供給機構5の送風ファン51から導風路52内にエアが吹き出される。
次に、ステップST33で制御部15はタイマを起動して経過時間を測定する。このとき、制御部15は、予め設定された駆動閾値時間と計測経過時間とを比較して分離空気供給機構5の送風ファン51を駆動制御する。このとき、ファン駆動用のモータM5は、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて送風ファン51を駆動する。
そして、計測経過時間が駆動閾値時間に満たない場合は、ステップST34に移行して制御部15は、センサ清掃処理を実行する。このとき、シャッタ55が用紙Pを浮上させる方向を選択するように設定されているので、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれる。その後、ステップST32に戻る。
計測経過時間が駆動閾値時間以上に達した場合は、ステップST35に移行して、制御部15は分離エアを停止する。その後、ステップST36で制御部15は再給紙スタートを待機する。再給紙スタートの指令は、第1及び第2の実施例と同様にして複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15へ制御情報D71として通信される。再給紙スタートの指令を入力した場合は、ステップST37で制御部15が当該制御情報D71に基づいて給紙処理を再開する。その後の処理は、第1及び第2の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
このように第3の実施例に係る給紙装置1によれば、複写機や複合機等の画像形成装置で用紙Pの搬送異常が発生し、そのジャム処理を完了した後、その時点から再給紙スタートに至る期間、分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部が分岐されて上限検知センサ22に導かれるようにした。この結果、ジャム処理終了した時点から再給紙スタートに至る期間、例えば、用紙載置部2が上方向又は下方向に駆動を再開されてから、用紙載置部2の用紙Pの最上部の位置が検知されるまでの期間を利用して、先端方向からエアを上限検知センサ22に当てて清掃を実行できるようになった。
第4の実施例では、給紙装置1において、導風路52内のダクト57の入口に設けられたエア導入制御用のシャッタ56を駆動する場合、用紙Pの種類(以下で紙種ともいう)に対応してシャッタ駆動を設定し、上限検知センサ22を清掃するようにした。その際に、シャッタ56の駆動設定に関して、エアをダクト57に導入する場合を”シャッタ開”とし、エアをダクト57に導入しない場合を”シャッタ閉”として、シャッタ56が、”シャッタ開”を選択する場合に、エアが上限検知センサ22に当たるようにした。
これらをシャッタ設定条件にして、図10に示すステップST41で制御部15は紙種情報を入力する。その際に、例えば、通信部71が複写機や複合機等の画像形成装置からコート紙等の紙の種類を示す紙種情報を受信する。紙種情報は通信部71から制御部15へ転送される。
ステップST42で制御部15は紙種情報をデコードして(読み出して)用紙Pが捌き難い紙の種類か否かに対応してシャッタ駆動制御時の設定を分岐する。用紙Pがコート紙等のように捌き難い種類の紙である場合は、ステップST43に移行して制御部15は、エア導入制御用のシャッタ56に”シャッタ閉”を設定する。用紙Pが普通紙等の捌き易い種類の紙である場合は、ステップST44に移行して制御部15は、シャッタ56に”シャッタ開”を設定する。
その後、ステップST45で制御部15は給紙スタートを待機する。給紙スタートの指令は、第1〜第3の実施例と同様にして、複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15へ制御情報D71として通信される。制御部15は当該制御情報D71に基づいて給紙処理を開始するようになる。
この例で、給紙スタートの指令を入力した制御部15は、ステップST46で分離エアを供給する。このとき、制御部15は、ファン駆動用のモータM5にモータ制御信号Sm5を出力して分離空気供給機構5の送風ファン51を駆動制御する。モータM5は、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて送風ファン51を駆動するので、送風ファン51から導風路52内にエアが吹き出される。
次に、ステップST47で制御部15はシャッタ駆動処理を実行する。このとき、制御部15は、紙種に対応したソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力してシャッタ56を駆動制御する。
そして、ステップST48で制御部15は制御を分岐する。この例では、用紙Pがコート紙等のように捌き難い種類の紙である場合、制御部15は、シャッタ56を閉鎖するようなソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力する。ソレノイドMg2はソレノイド制御信号Sg2に基づいてダクト57のシャッタ56を閉鎖する。この結果、シャッタ56は、上限検知センサ22に吹き付けるエアをOFFするので、清掃処理はパスされる。その後、ステップST410に移行して給紙処理が実行される。その際に、エア調整用のシャッタ54を絞り込んで、エアを用紙Pに強く吹き付けるようにするとよい。
反対に、用紙Pが普通紙等のような捌き易い種類の紙である場合、制御部15は、シャッタ56を開放するようなソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力する。ソレノイドMg2はソレノイド制御信号Sg2に基づいてダクト57のシャッタ56を開放する。この結果、シャッタ56は、上限検知センサ22に吹き付けるエアをONするので、ステップST49に移行して制御部15は上限検知センサ22の清掃処理を実行する。その後、ステップST410に移行して給紙処理が実行される。
このように第4の実施例に係る給紙装置1によれば、ダクト57の入口にエア導入制御用のシャッタ56が設けられ、紙種に対応して、シャッタ56を開又は閉に設定するようになされる。上述の例によれば、用紙Pがコート紙等のように捌き難い場合は、シャッタ56を閉鎖するように”シャッタ閉”が設定され、用紙Pが捌き易い場合は、シャッタ56を開放するように”シャッタ開”が設定される。この設定によって、紙種に対応したシャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになる。
第5の実施例では、給紙装置1において、導風路52内のダクト57の入口に設けられたエア導入制御用のシャッタ56を駆動する場合、紙粉や打ち粉等の用紙Pの状態の情報(以下で紙状態情報ともいう)に対応してシャッタ駆動を設定し、上限検知センサ22を清掃するようにした。その際に、第4の実施例と同様にして、シャッタ56の駆動設定に関し、エアをダクト57に導入する場合を”シャッタ開”とし、エアをダクト57に導入しない場合を”シャッタ閉”として、シャッタ56が、”シャッタ開”を選択する場合に、エアが上限検知センサ22に当たるようにした。
これらをシャッタ設定条件にして、図10に示すステップST51で制御部15は紙状態情報を入力する。その際に、例えば、通信部71が複写機や複合機等の画像形成装置から紙粉や打ち粉等の用紙Pの状態を示す紙状態情報を受信する。紙状態情報は通信部71から制御部15へ転送される。紙粉は用紙Pが裁断紙である場合に生ずる。打ち粉は、追い刷り紙等において、画像剥離防止用のでんぷん質の粉が散布されることで生ずる。
ステップST52で制御部15は紙状態情報をデコードして(読み出して)用紙Pが捌き難い紙の状態か否かに対応してシャッタ駆動制御時の設定を分岐する。用紙Pが紙粉や打ち粉等の状態を伴う紙である場合は、ステップST53に移行して制御部15は、エア導入制御用のシャッタ56に”シャッタ開”を設定する。用紙Pが紙粉や打ち粉等の状態を伴わない紙である場合は、ステップST54に移行して制御部15は、シャッタ56に”シャッタ閉”を設定する。
その後、ステップST55で制御部15は給紙スタートを待機する。給紙スタートの指令は、第1〜第4の実施例と同様にして、複写機や複合機等の画像形成装置から制御部15へ制御情報D71として通信される。制御部15は当該制御情報D71に基づいて給紙処理を開始するようになる。
この例で、給紙スタートの指令を入力した制御部15は、ステップST56で分離エアを供給する。このとき、制御部15は、ファン駆動用のモータM5にモータ制御信号Sm5を出力して分離空気供給機構5の送風ファン51を駆動制御する。モータM5は、制御部15から出力されるモータ制御信号Sm5に基づいて送風ファン51を駆動するので、送風ファン51から導風路52内にエアが吹き出される。
次に、ステップST57で制御部15はシャッタ駆動処理を実行する。このとき、制御部15は、紙状態に対応したソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力してシャッタ56を駆動制御する。そして、ステップST58で制御部15は制御を分岐する。
この例では、用紙Pが紙粉や打ち粉等の状態を伴う紙である場合、制御部15は、シャッタ56を開放するようなソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力する。ソレノイドMg2はソレノイド制御信号Sg2に基づいてダクト57のシャッタ56を開放する。この結果、シャッタ56は、上限検知センサ22に吹き付けるエアをONするので、ステップST59に移行して制御部15は、上限検知センサ22の清掃処理を実行する。その後、ステップST510に移行して給紙処理が実行される。
反対に、用紙Pが紙粉や打ち粉等の状態を伴わない紙である場合、制御部15は、シャッタ56を閉鎖するようなソレノイド制御信号Sg2をソレノイドMg2に出力する。ソレノイドMg2はソレノイド制御信号Sg2に基づいてダクト57のシャッタ56を閉鎖する。この結果、シャッタ56は、上限検知センサ22に吹き付けるエアをOFFするので、清掃処理はパスされる。
第5の実施例に係る給紙装置1によれば、ダクト57の入口にエア導入制御用のシャッタ56が設けられ、用紙Pの状態に対応して、シャッタ56を開又は閉に設定するようになされる。上述の例によれば、用紙Pの状態が紙粉や打ち粉等を伴う場合には、エア導入用のシャッタ56を開放するように制御し、それ以外の場合は、シャッタ56を閉鎖するように制御することで、シャッタ開放時の余分なエアを上限検知センサ22の受光面に吹き付けて清掃を実行できるようになった(紙粉除去効果)。この紙粉除去効果により、上限検知センサ22の検知不良を防止できる。
このように第1の実施形態としての給紙装置1によれば、用紙捌き部53には、分離空気供給機構5及び導風路52が備えられ、分離空気供給機構5が最上位の用紙Pに所定の風量のエアを吹き付け、導風路52では、第1〜第5の実施例で説明したように分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22や、給紙検知センサ39等の方向に導くようになる。
従って、分離空気供給機構5から吹き出されたエアの一部であって、導風路52によって分岐されたエアを上限検知センサ22や、給紙検知センサ39等を構成する受光面に吹き付けることができ、用紙捌き用のエアの一部を使用して上限検知センサ22や、給紙検知センサ39等の受光面を清掃できるようになった。
<第2の実施形態>
図12を参照して、第2の実施形態に係る給紙ユニット100について説明する。図12に示す給紙ユニット100は用紙給紙部の一例を構成する複数の給紙装置#1〜#3を備える。給紙装置#1〜#3には、第1の実施形態で説明した給紙装置1が使用される。給紙装置#1〜#3の各々は、上限検知センサ22や、給紙検知センサ39、導風路52、用紙捌き部53等を有して構成される(図1参照)。
本実施の形態で、給紙ユニット100は、その一例として、3つの給紙装置1を備える場合を示している。最上段の給紙装置#1は用紙トレイP220を有し、中段の給紙装置#2は用紙トレイP221を有し、最下段の給紙装置#3は用紙トレイP222を備えている。また、各々の用紙トレイP220,P221,P222上には、図1に示した搬送ベルト30等を有した吸着搬送機構3が備えられる。さらに、各用紙トレイP220,P221,P222の側方には、用紙トレイP220,P221,P222に積載された用紙Pの側面にある吹出口40から浮上エアを吹き付け、用紙Pの幅方向を保持する側面ガイド4が備えられる。
用紙トレイP220,P221,P222に積載された用紙Pの先端面にある吹出口50aから最上位の用紙と次の用紙との間に分離エアを吹き付ける分離空気供給機構5が備えられる。分離空気供給機構5は導風路52を有しており、導風路52の吹出口付近には上限検知センサ22が設けられる。分離空気供給機構5は、最上位の用紙Pに所定の風量のエアを吹き付け、導風路52では、第1〜第5の実施例で説明したように分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22に導くようになされる。
用紙トレイP220,P221,P222は、図面の手前側に設けられる図示しない正面扉を開けて、図の前後方向に引き出し可能に設けられている。なお、用紙トレイの前面を外装板として構成すると共に、外装板に手が掛けられる取手等を備え、取手等を利用して用紙トレイの引き出し及び押し込みを行うように構成することもできる。
吸着搬送機構3による用紙Pの給紙方向は、各用紙トレイP220,P221,P222の引き出し方向と直交する方向(図における左側方向)である。吸着搬送機構3で搬送ベルト30に吸着される用紙Pは、吹出口40から吹き出される浮上エア及び吹出口50aから吹き出される分離エア等の作用で1枚に分離される。吸着搬送機構3により用紙トレイP220から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、ガイド部材の作用で下向きに搬送方向が変えられる。次に、垂直方向の用紙搬送路を構成する搬送ローラR223〜R226により下方に搬送され、ガイド部材で図の左側略水平方向にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接して停止される。その後、搬送ローラ227等の回転開始に伴って、用紙Pは画像形成装置内に送り込まれる。搬送ローラR227は、後述する画像形成装置110における画像形成プロセスとのタイミングをとるためのレジストローラとしての機能を果たしている。
同様に、吸着搬送機構3により用紙トレイP221から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、ガイド部材の作用で下向きに搬送方向が変えられる。次に、搬送ローラR225,R226により下方に搬送され、ガイド部材で図の左側略水平方向にガイドされた後、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接して停止され、搬送ローラR227の回転開始に伴って画像形成装置内に送り込まれる。
さらに、吸着搬送機構3により用紙トレイP222から繰り出される用紙Pは、図1に示した従動ローラ群33の下側の従動ローラに巻きつけられた搬送ベルト30の下面と略同じ高さにニップ部を有した搬送ローラ37及び従動ローラ38に挟持される。
搬送ローラ37と従動ローラ38に挟持された用紙Pは、搬送ローラ37により搬送されると共に、回転停止状態にある搬送ローラR227に先端を当接した状態で停止され、搬送ローラR227の回転開始に従って画像形成装置内に送り込まれる。
このように第2の実施形態としての給紙ユニット100によれば、第1の実施形態で説明した給紙装置1を備えるので、用紙捌き部53に設けられた、分離空気供給機構5が最上位の用紙Pに所定の風量のエアを吹き付け、導風路52では、第1〜第5の実施例で説明したように分離空気供給機構5から吹き出されるエアの一部を分岐して上限検知センサ22に導くようになる。従って、上限検知センサ22を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアの一部を使用して上限検知センサ22の受光面を清掃できるようになる。
<第3の実施形態>
図13及び図14を参照して、第3の実施形態としての画像形成システム200について説明する。図13に示す画像形成システム200は、大容量の給紙ユニット100及び画像形成装置110を備えて構成される。画像形成システム200によれば、給紙ユニット100が画像形成装置110に用紙Pを給紙すると、画像形成装置110が所定の用紙Pに画像を形成する。給紙ユニット100には、第2の実施形態で説明した給紙ユニット100が組み合わせて使用される。
この例では、第2の実施形態で説明した給紙ユニット100が、給紙装置#1〜#3において、1枚毎に分離して排出された用紙Pを連通口95に搬送する。給紙ユニット100には画像形成装置110が接続され、当該画像形成装置110は連通口95に搬送された用紙Pを受け取り、各種画像形成処理を行った後、機外の排紙トレイ上に載置される。
図14に示す画像形成装置110は、給紙ユニット100に接続可能であって、例えばデジタルカラー複写機を構成する。画像形成装置110は、画像形成部114及び画像読取装置111で構成される。画像形成装置110は、さらに、用紙給紙部90、定着部87及び制御部25を備えている。画像形成部114は、タンデム型カラー画像形成部と称されるもので、複数組の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10K及び転写ユニット80で構成されている。
画像読取装置111は、自動原稿送り装置112及び走査露光装置113で構成され、画像形成部114の上部に設置されている。自動原稿送り装置112の原稿台上に載置された原稿Gは図示しない搬送部により搬送され、走査露光装置113の光学系により原稿Gの片面又は両面の画像が走査露光され、当該画像はCCDやCMOS等で構成されるラインイメージセンサ8に読み込まれる。ラインイメージセンサ8により光電変換された画像データは、図示しない画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光部3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、円筒状の感光体ドラム1Yの周囲に帯電部2Y、露光部3Y、現像部4Y、1次転写部5Y及びクリーニング部6Yを有する。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、円筒状の感光体ドラム1Mの周囲に帯電部2M、露光部3M、現像部4M、1次転写部5M及びクリーニング部6Mを有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、円筒状の感光体ドラム1Cの周囲に帯電部2C、露光部3C、現像部4C、1次転写部5C及びクリーニング部6Cを有する。黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、円筒状の感光体ドラム1Kの周囲に帯電部2K、露光部3K、現像部4K、1次転写部5K及びクリーニング部6Kを有する。この例で、カラー画像データが画像形成装置110に入力されると、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kより各色のトナー像を形成し、画像形成装置110にモノクロ画像データが入力されると、画像形成ユニット10Kよりブラックのトナー像を形成する。
転写ユニット80は、中間転写ベルト81、2次転写部82、駆動ローラ83及びベルトクリーニング部84で構成される。中間転写ベルト81は、駆動ローラ83を含む複数のローラにより巻き回され、回動可能に支持されている。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kと1次転写部5Y,5M,5C,5Kとが中間転写ベルト81を圧着する。感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに形成されたトナー像が中間転写ベルト81に逐次転写され、中間転写ベルト81上にトナー像が形成される。
用紙給紙部90は、用紙トレイP10,P11,P12、給紙ローラ91、レジストローラ92等で構成される。用紙トレイP10,P11,P12内に収容された用紙Pは、用紙給紙部90に設けられた給紙装置1により1枚毎に吸着・分離され、給紙ローラ91を経て、停止状態にあるレジストローラ92へ給紙される。
用紙Pはレジストローラ92で一旦停止され、用紙Pの先端と中間転写ベルト81に形成されたトナー像との位置が一致するタイミングでレジストローラ92が回転を開始することにより2次転写部82に用紙Pが給紙され、用紙P上にトナー像が転写される。2次転写部82により用紙Pにトナー像が転写された後、中間転写ベルト81に付着している残留トナーがベルトクリーニング部84によって除去される。
定着部87は、定着ローラ88及び加圧ローラ89で構成されている。トナー像が転写された用紙Pは、定着ローラ88と加圧ローラ89との間に形成されたニップ部で用紙P上に形成された画像を加熱及び加圧され、用紙P上にトナー像が定着される。その後、用紙Pは、排紙ローラ93に挟持されて機外の排紙トレイ94上に載置される。
制御部25は、演算制御処理を行うCPUと、各種プログラムを記憶しているROM、各種データを記憶するRAM等を有し、一連の画像形成プロセスに関わる制御等の全ての制御を行う。
このように、第3の実施形態としての画像形成システム200によれば、画像形成装置110に本発明に係る給紙ユニット100が接続される。給紙ユニット100は画像形成装置110に用紙Pを給紙する。画像形成装置110は給紙ユニット100によって給紙された所定の用紙Pに画像を形成する。これを前提にして、給紙ユニット100には、本発明に係る給紙装置1が含まれるので、上限検知センサ22や給紙検知センサ39等を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアの一部を使用して上限検知センサ22や給紙検知センサ39等の受光面を清掃できるようになる。
なお、本実施の形態ではカラー画像を形成する画像形成装置を説明したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であっても良い。また、用紙給紙部90に第2の実施形態で説明したエア捌き方式の給紙ユニット100の機能そのものを導入してもよい。この導入によってカラー複写機単体において、本発明に係る給紙装置1が含まれるので、上限検知センサ22や給紙検知センサ39等を構成する受光面にエアを吹き付けることができ、用紙捌き用のエアの一部を使用して上限検知センサ22や給紙検知センサ39等の受光面を清掃できるようになる。
本発明は、センサ機構を有して、積載された用紙の端縁に空気を吹き付け、用紙を浮上させて、搬送ベルト等で構成される吸着面に用紙を吸着させて繰り出す大容量の給紙装置、当該装置を備えた給紙ユニット及び画像形成システムに適用して極めて好適である。
1 給紙装置
2 用紙載置部
3 吸着搬送機構
4 側面ガイド
5 分離空気供給機構
6 吸着検知センサ
15 制御部
20 用紙収納部
22 上限検知センサ(用紙検知部)
30 搬送ベルト
39 給紙検知センサ(給紙検知部)
40 浮上空気吹出口
41,51 送風ファン
45 浮上空気供給機構
48 駆動機構
50a,50c,50c 吹出口
52 導風路(導風機構)
53 用紙捌き部
54 エア調整用のシャッタ
55 切り替え用のシャッタ(第1のシャッタ)
56 エア導入制御用のシャッタ(第2のシャッタ)
57 ダクト(導風路)
70 トレイセンサ(積載検知部)
71 通信部
72 ジャム処理検知部
78 用紙搬送部
100 給紙ユニット
110 画像形成装置
200 画像形成システム

Claims (8)

  1. 複数の用紙を積載する用紙載置部と、
    前記用紙が積載された前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構によって上方向又は下方向に駆動された前記用紙載置部の用紙の最上部の位置を検知する用紙検知部と、
    前記用紙検知部によって検知された前記最上部の用紙に所定の風量の空気を吹き付けると共に当該用紙を吸着する用紙捌き部と、
    前記用紙捌き部によって吸着された前記用紙を所定の方向に搬送する用紙搬送部とを備え、
    前記用紙捌き部は、
    前記最上位の用紙に所定の風量の空気を吹き付ける送風機構を有し、かつ、前記送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して所定の方向に導く導風機構を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記導風機構には用紙捌き用の第1のシャッタが備えられ、
    前記第1のシャッタは、
    前記送風機構から吹き出された空気に関して前記用紙を浮上させる方向又は前記用紙を吸着して搬送する方向のいずれか一方を選択するように制御され、
    前記第1のシャッタが前記用紙を浮上させる方向を選択するように制御されるときに、
    前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記用紙検知部に導かれることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記導風機構は、
    前記送風機構から吹き出された空気の一部を前記用紙検知部へ導く導風路を有し、
    前記導風路には用紙の種類に対応して開閉される風導入制御用の第2のシャッタが備えられ、
    前記用紙が捌き難い場合は、前記第2のシャッタを閉鎖するように制御され、
    前記用紙が捌き易い場合は、前記第2のシャッタを開放するように制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記用紙が用紙載置部に積載されたか否かを検知して載置検知信号を出力する積載検知部が備えられ、
    前記積載検知部から出力される載置検知信号に基づいて前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動を開始してから、前記用紙載置部の用紙の最上部の位置が検知されるまで、前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記用紙検知部に導かれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給紙装置。
  5. 搬送異常を発生した前記用紙を取り除いたか否かを検知してジャム処理完了信号を出力するジャム処理検知部が備えられ、
    前記ジャム処理検知部から出力されるジャム処理完了信号に基づいて前記用紙載置部を上方向又は下方向に駆動を再開してから、前記用紙載置部の用紙の最上部の位置が検知されるまで、前記送風機構から吹き出される空気の一部が分岐されて前記用紙検知部に導かれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の給紙装置。
  6. 前記用紙搬送部によって搬送される前記用紙の給紙有無を検知する給紙検知部を備え、
    前記用紙捌き部の導風機構は、
    前記送風機構から吹き出される空気の一部を分岐して前記給紙検知部に導くことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  7. 所定の用紙に画像を形成する画像形成装置に用紙を給紙する用紙給紙部を備え、
    前記用紙給紙部には、
    請求項1乃至6に記載のいずれかの給紙装置又は請求項1乃至6に記載の給紙装置を組み合わせた給紙装置が含まれることを特徴とする給紙ユニット。
  8. 所定の用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に用紙を給紙する給紙ユニットとを備え、
    前記給紙ユニットには、
    請求項1乃至6に記載のいずれかの給紙装置又は請求項1乃至6に記載の給紙装置を組み合わせた給紙装置が含まれることを特徴とする画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103922164A (zh) * 2013-01-10 2014-07-16 柯尼卡美能达株式会社 片材供给装置及图像形成装置
KR101666647B1 (ko) * 2016-06-27 2016-10-14 (주)대진코스탈 문서 세단기 투입구 센서 이물질 제거장치

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