JP2006168922A - 画像形成装置及び給紙方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ノーフィード、重送、ジャム等の搬送不良が起こった場合にリカバリーを確実に行い、また、搬送不良発生後の給紙を安定させる。
【解決手段】 積載された用紙に空気を吹き付けて用紙の分離性を向上する吹きつけ手段を、搬送不良の発生状況に応じて制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は積載された用紙を1枚ずつ搬出する給紙装置を有する画像形成装置及び給紙方法に関する。
前記のような給紙装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の一部として使用されており、また、画像形成装置本体とは別ユニットの付属装置として使用されている。
近年、電子写真方式の画像形成装置は、その高解像度や高速性能を生かして印刷の分野にも利用される傾向にある。而して印刷の分野では、様々な紙質の用紙が用いられ、高安定性の搬送性能が要求されるために、従来の給紙方式、即ち、積載された用紙に摩擦ローラを圧接し、回転させて最上位の用紙から送り出す給紙方式の改良が求められている。
積載された用紙を1枚に分離し、送り出す技術において、用紙の分離・搬送を確実に行うために、積載された用紙の側方から空気を吹き付ける技術がある。
特許文献1においては、用紙の種類に応じて空気を吹き付けるノズルの吹きつけ角度を変えることが提案されている。
また、特許文献2では、操作パネル上の設定により、吹き付ける空気の風量を変えることが提案されている。
特開平5−24692号公報 特開平5−27504号公報
特許文献1、2に開示されている方法は、吹きつけ角度や風量を種々変えるものではあるが、一旦設定されると、設定された条件で吹き付け手段が作動して給紙が行われる。
しかしながら、用紙が搬送されないノーフィードや分離不良である重送等の給紙部における搬送不良や、下流においてジャムが発生した場合、空気の吹きつけ条件を初期設定のまま継続したのでは、再度ジャムが発生するなどの不具合が発生しやすいという問題がある。即ち、用紙の種類により吹きつけ条件を変えて設定したとしても、用紙の分離性や搬送性は、温度、湿度等の環境により変化するので、設定条件が適切ではなくなる場合があり、ジャム等の搬送不良が発生しやすい。
本発明は、空気を吹き付けて用紙を分離し搬送する従来技術におけるこのような問題を解決し、搬送不良の発生確率が低く、搬送不良が発生した場合にも、速やかに回復することが出来る給紙方法及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
(請求項1)
積載された用紙から1枚ずつ分離して搬出する給紙装置であって、積載された用紙の側方から空気を吹き付ける吹きつけ手段を有する給紙装置を有する画像形成装置において、
搬送不良検知手段及び前記吹きつけ手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記搬送不良検知手段により搬送不良が検知されたときに、吹きつけ風量を変更するように前記吹きつけ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
(請求項2)
前記制御手段は、用紙の種類に応じた吹きつけ風量のデータテーブルを有し、用紙の種類に応じた風量の空気を吹き付けるように、前記吹きつけ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
(請求項3)
操作部を有し、該操作部において用紙の種類を設定することが出来ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
(請求項4)
前記搬送不良検知手段がノーフィード又は重送を検知したときに、風量を増すように、前記制御手段が制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(請求項5)
前記搬送不良検知手段がジャムを検知したときに、画像形成時の給紙動作において、風量を減らすように前記制御手段が制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
(請求項6)
積載された用紙の側方から空気を吹き付け、上方の用紙から送り出す給紙方法において、搬送路の所定位置に第1所定時間内に用紙が到達したか否かを検知し、検知した場合には、初期設定された搬送条件で用紙を搬送し、検知しない場合には、吹き付け風量を増して用紙の送り出しを行うことを特徴とする給紙方法。
(請求項7)
前記所定位置に前記第1所定時間よりも長い第2所定時間内に用紙が到達したか否かを検知し、検知した場合には、搬送を続行し、検知しない場合には、搬送を停止することを特徴とする請求項6に記載の給紙方法。
請求項1〜7のいずれかの発明により、ノーフィード、重送、ジャム等の搬送不良が発生した場合に、リカバリー後の給紙が安定して行われる。
請求項2又は3の発明により、種々の紙質の用紙に対して、紙種に関係なく、安定した給紙が行われる。
請求項3の発明により、紙種を指定する操作により、吹きつけ風量が設定されるので、オペレータは簡単な操作で吹き付け風量を設定することができる。
請求項4の発明により、ノーフィード又は重送が発生した場合に、吹きつけ風量を増すので、用紙の分離性が向上し、以後の給紙が安定して行われる。
請求項5の発明により、ジャム発生の原因の一つである、紙曲がりが少なくなり、ジャムの発生確率が低減される。
請求項6の発明により、ノーフィード、ジャム等のように装置を停止させる原因となる搬送不良に至らない搬送不良が是正されるので、装置停止の原因となる搬送不良を未然に防止することができる。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。画像形成装置は画像形成装置本体A、大容量給紙装置B及び後処理装置Cで構成される。図1の画像形成装置本体Aは電子写真方式を利用してトナー画像を用紙上に形成するもので、自動原稿送り装置1、画像読取装置2、画像形成部3、用紙収納部4、給紙搬送部5、反転排紙・再給紙部6、反転搬送部8及び給紙装置100を有している。
自動原稿送り装置1は、原稿を載置する原稿載置台11、原稿載置台11上に載置された原稿を分離する原稿分離手段12、原稿分離手段12で分離された原稿を搬送する複数のローラを含む原稿搬送手段13、原稿搬送手段13で搬送された原稿を排紙する原稿排紙手段14、原稿排紙手段14によって排紙された原稿を載置する原稿排紙台15、および、両面読取モードにおいて原稿の表裏を反転させるためのローラ対からなる原稿反転手段16を有している。
原稿載置台11上に載置された複数枚の原稿(不図示)は、原稿分離手段12によって1枚ずつ分離され、原稿搬送手段13によって画像読取部に向けて搬送される。
前記画像読取部は原稿搬送手段13の下方部に設けられており、前記画像読取部に形成された画像読取装置2のスリット21を通して原稿の画像が読み取られるようになっている。
また、自動原稿送り装置1は可倒式に構成されており、この自動原稿送り装置1を起こしてプラテンガラス22上を開放し、当該プラテンガラス22上に原稿を直接載置して複写を行うこともできるように構成してある。
画像読取装置2は、原稿の画像を読み取って画像データを得るための装置であり、スリット21を介して原稿を照射するランプ23aと原稿からの反射光を反射させる第1ミラー23bとを一体化してなる第1ミラーユニット23と、第1ミラー23bからの光を反射させる第2ミラー24aと第3ミラー24bとを一体化してなる第2ミラーユニット24と、当該第2ミラーユニット24からの反射光を、撮像素子であるCCDに結像させる結像レンズ25と、結像レンズ25によって結像された光像を光電変換するライン状のCCD26とを有する。
CCD26により光電変換されたアナログ信号は、アナログ処理後にA/D変換され、適宜の画像処理を施された後、画像データとして画像メモリ(図示せず)に蓄積される。
なお、自動原稿送り装置1によって送られる原稿を画像読取装置2で読み取る態様においては、第1ミラーユニット23、および、第2ミラーユニット24は、図示位置に固定される。
また、プラテンガラス22上に載置された原稿の画像の読み取りは、第1ミラーユニット23と第2ミラーユニット24とを、一定の光路長を保ちながら、プラテンガラス22に沿って移動させることにより行う。
画像形成部3は、像担持体としての光導電性感光層を表面に有する感光体ドラム31、当該感光体ドラム31の表面を一様帯電させる帯電電極を含む帯電手段32、画像処理後の画像データに基いて作動され、感光体ドラム31上を露光して静電荷潜像(単に、潜像ともいう)を形成するための露光手段である書き込み手段33、感光体ドラム31上に形成される潜像を反転現像してトナー像となす現像処理を行う現像手段34、トナー像を普通紙等からなる用紙(以下、用紙という)上に転写せしめる転写電極を含む転写手段35、トナー像が転写された用紙の裏面から、例えば、ACまたはACとDCを重畳させた電圧によるコロナ放電を行い、感光体ドラム31上からの用紙の分離を促進する分離手段36、および、転写工程終了後の感光体ドラム31を清掃するためのクリーニング手段37等を有する。
38は分離後の用紙を、定着装置、例えば、加熱ローラ型の定着装置9に向けて搬送する搬送ベルト、63は排紙ローラである。
定着装置9は、加熱源Hを内蔵し、その周囲を独立回転する定着上ローラ900と、定着上ローラ900と圧接しながら回転する定着下ローラ903からなる定着処理手段を主要素とし、定着排出ローラ61、用紙の搬送路を選択的に切り替える切替手段62等を一体的に有している。
上記構成による画像形成は、適宜の駆動手段によって矢示の方向に回転する感光体ドラム31を帯電手段32により順次帯電した後、書き込み手段33によるドット露光で原稿画像に対応した潜像を形成し、現像装置34を用いて接触現像により潜像をトナー像となし、その後、第2給紙手段としてのレジストローラ56の回転開始により給送される用紙上に、転写手段35の作用を介して転写させることで達成される。
実際には、レジストローラ56に用紙が到達している状態で、当該レジストローラ56の回転開始に伴う給紙にタイミングを合わせて、感光体ドラム31上にトナー像を形成する現像処理のためのプロセスを開始するようになっている。
そのために、書き込み手段33による感光体ドラム31上の書き込み位置から転写手段35の転写位置までの距離とレジストローラ56から転写手段35までの距離を同一に設定するとともに、感光体ドラム31、レジストローラ56、転写前ローラ57の線速度を同一に設定してある。
転写後の用紙は分離手段36の作用により感光体ドラム31上から分離され、定着装置9の加熱加圧作用を受けた後、機外に排出される。
一方、転写領域を通過した感光体ドラム31は更に回転を続け、クリーニング手段37によって残留トナーが除去されて次の画像形成への準備がなされる。
構成の説明に戻って、用紙収納部4には、用紙Pを積層状態で収納する3個の給紙トレイ40が上下方向に配列してあり、それぞれの給紙トレイ40は、引き出し可能に設けてある。
各給紙トレイ40に対応して給紙装置100が設けられ、給紙装置100により用紙Pが1枚ずつ送り出され、給紙搬送部5により画像形成部3へと搬送される。給紙装置100については後に説明する。
55は用紙Pの搬送方向にみて給紙搬送部5と、反転搬送部8との合流部に設けられた搬送ローラである。
反転排紙・再給紙部6は、転写定着後の用紙Pを反転排紙したり、両面画像形成モードに従って用紙Pを再給紙するための機能を有し、反転搬送部8は、反転排紙・再給紙部6に送り込まれた用紙Pの表裏を反転して、レジストローラ56に向けて送り出す機能を有するが、本発明と直接関係がないので詳細な説明は省略するものとする。
図1における3個の給紙装置100は同一構造を有する。図2、3により給紙装置100を説明する。図2は給紙装置100の正面図、図3は給紙装置100を図1の左方向から見た給紙装置の側方断面図である。
給紙装置100は、図1、2に示すように、送り出しローラ101、給紙ローラ102、分離ローラ103及び搬送ローラ対104を有し、送り出しローラ1により用紙Pを上方のものから摩擦により送り出し、搬送方向と逆方向にトルクリミッタにより制限された搬送力を分離ローラ103に付与しつつ給紙ローラ102で搬送することにより、用紙Pを1枚に分離し、搬送ローラ対104により、1枚に分離された用紙Pを搬送する。給紙ローラ102の位置に用紙センサPS1が設けられる。
給紙トレイ40の用紙台105に積載された用紙Pの搬送方向先端部の両側に、空気を吹き付ける吹きつけ手段110、110が設けられる。
各吹きつけ手段110は、ファン筐体111、捌きファン112を有する。捌きファン112には種々のファンを用いることができるが、図示の例では、シロッコファンが用いられる。捌きファン112の回転により、捌きファン112の回転軸に対応するファン筐体111の部分に設けられる吸気口111Aから空気が流入し、ファンの上方においてファン筐体111に設けられた吹き出し口111Bから空気が吹き出し、積載用紙Pの最上部に側方から吹き付ける。
矢印で示すような空気の流れにより、最上部の用紙Pが下方の用紙Pから分離され、送り出しローラ101、給紙ローラ102等による送り出しにおいて、用紙Pが確実に1枚に分離される。
図4は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図である。
制御手段CRは用紙センサPS1、PS2、ジャムセンサJSからの信号及び紙種設定部OPからの信号に基づいて、捌きファン112を回転駆動するファンモータFMを制御する。
用紙センサPS1は前記に説明したように、給紙装置100の給紙ローラ102の位置に設けられ、用紙センサPS2は図1における搬送ローラ55の上流、即ち、複数の給紙部からの搬送路の合流部に設けられたセンサであり、用紙Pの通過及び用紙Pの重送を検知する。なお、用紙センサPS2はジャムセンサとしても用いられる。用紙センサPS1には光センサ又はマイクロスイッチが用いられ、用紙センサPS2には、超音波センサが好ましく、超音波センサにより、用紙の通過及び複数枚の用紙が同時に通過する重送が検知される。
ジャムセンサJSは搬送部5、レジストローラ57の近傍等に設けられた用紙センサであり、用紙センサPS2を含む。用紙ジャムの検知には、用紙Pが所定時間内に所定位置に到達したか否かを検知することによる動的ジャム検知及び所定位置に所定時間以上滞留しているか否かを検知することによる静的ジャム検知が含まれる。
紙種設定部OPは操作パネルからなり、後に説明するように、オペレータの操作で設定された紙種の情報を出力する。
制御手段CRはCPU及びRAM、ROM、不揮発メモリ等のメモリを有し、不揮発メモリMRは紙種、即ち、用紙Pの種類に対応して設定された風量データのテーブルを記憶している。該データのテーブルの一例を表1に示す。
表1において風量1は最も弱い風量であり、数が増す毎に風量が強くなる。
Figure 2006168922
表1から明らかなように、用紙Pの坪量が大きい、即ち、厚い用紙ほど風量が強いが、厚さ以外の紙質によっても風量が異なる。表1のデータは実験によりあらかじめ最適風量を求めた結果得られたものである。
図5は、本発明の実施の形態に係る給紙装置における捌きファンの制御のフローチャートである。
捌きファン112を起動し(STEP1)、送り出しローラ101、給紙ローラ102等を駆動して給紙トレイ40からの給紙を開始する(STEP2)。
次に、STEP2の給紙開始から所定時間内に用紙Pが用紙センサPS1により検知されたか否かを見る(STEP3)。到達していない場合(STEP3のN)、ノーフィードのフラグをセットする(STEP4)。
到達している場合(STEP3のY)、用紙センサPS2の出力から、重送か否かを見る(STEP5)。重送が検知された場合(STEP5のY)、重送フラグをセットする(STEP6)。
STEP5において重送が検知されない場合、ジャム発生の有無を見る(STEP7)。STEP7のジャム検知は、前記に説明したように、画像形成装置内の幾つかの位置において用紙センサにより用紙を検知して行われる。STEP7においてジャムが検知された場合(STEP7のY)、ジャムフラグをセットする(STEP8)。STEP7においてジャムが検知されなかった場合(STEP7のN)、画像形成を行い(STEP10)、所定枚数の画像形成が完了しない場合(STEP11のN)、STEP2に戻り、所定枚数の画像形成が完了したら(STEP11のY)、捌きファン112及びその他の負荷を停止して(STEP12)終了する。
STEP4、6及び8において各種フラグをセットした後に、画像形成装置を停止させる(STEP9)。この停止はジャムによる停止である。
STEP9の停止が行われた場合に、図6に示すジャムリカバリーが実行されるが、図6のジャムリカバリーはオペレータの操作により開始する。即ち、給紙装置100を引き出して給紙装置100における用紙Pの収納状態の確認とか、ジャム紙の除去する等のリカバリー操作の後に、コピー釦を押す操作により図6のリカバリー制御が開始する。
リカバリー制御において、ノーフィードフラグがセットされている場合(STEP20のY)、捌きファンの風量を+1し、ノーフィードフラグをリセットする(STEP21)。STEP21における風量の+1は、表1における風量を1だけ増す設定処理であり、標準の風量が各紙種により異なるように、+1された風量も各紙種により異なる。たとえば、坪量92−130gの普通紙では風量3から4になるが、坪量92−130gの塗工紙では、風量4から5となる。
ノフィードフラグがセットされていない場合(STEP20のN)及び捌きファンの風量を+1した後に、重送フラグのセット/リセットを見る(STEP22)、重送フラグがセットされている場合(STEP22のY)、捌きファンの風量を+1して重送フラグをリセットし(STEP23)、重送フラグがセットされていない場合(STEP22のN)及び風量を+1した後に、ジャムフラグのセット/リセットを見る(STEP24)。
ジャムフラグがセットされている場合(STEP24のY)捌きファン112の風量を−1する。風量を−1する場合も、表1に従って設定されている風量を1だけ弱くする設定である。ジャムフラグがセットでない場合(STEP24のN)及び風量を−1した後に、捌きファン112を起動して(STEP26)、STEP2に戻って用紙の給紙制御が続行する。
STEP26においては、STEP21、23及び25において設定された条件で捌きファンが作動する。なお、ノーフィードと重送が同時に検知されることはないので、STEP21と23とがともに、同時に行われることはない。
ノーフィード及び重送は給紙部において、用紙Pの分離が十分でない場合に発生する。STEP21及び23において、捌きファンの風量を増すことにより、積載された用紙Pの分離性が良くなって、ノーフィード及び重送が防止され、正常な用紙送り出しが行われる。
図6のルーチンが終了すると、図5のステップSTEP2に移行することから分かるように、リカバリー後の給紙においては、捌きファンの風量を増すことにより、ノーフィードや重送が発生し難い条件の下で給紙が行われる。また、この変更した風量設定値は負揮発メモリMR(図4参照)のデータを書き換えているため、以降の画像形成動作においても有効である。勿論、画像形成装置の電源OFF後の作動再開において、変更した風量設定値が用いられる。
また、搬送ジャムは用紙Pが傾いて搬送される、所謂紙曲がりが顕著になることにより発生する場合が多い。一方、捌き用の空気を吹き付けることにより、紙曲がりが発生しやすくなる場合がある。従って、捌きファン112の風量を減少させて、ジャム発生以降の給紙を行うことにより、ジャムの発生を少なくすることができる。即ち、STEP25において、捌きファン112の風量を弱くすることにより、ジャムの発生が防止される。
図7は本発明の他の実施の形態における制御のフローチャートである。図7(a)は用紙の給紙制御を示し、図7(b)はジャム発生時のリカバリーにおける制御を示す。
捌きファン112を起動し(STEP30)、送り出しローラ101、給紙ローラ102等を駆動して給紙トレイ40からの給紙を開始する(STEP31)。
次に、用紙センサPS1により、ノーフィード監視時間として設定され第2所定時間T2よりも短い第1所定時間T1、例えば、T1=T2×(1/2)以内に用紙が検知されたか否かを見る(STEP32)。STEP32はノーフィードジャムではないが、用紙Pの搬送遅れを監視するステップである。
STEP32のN、即ち、用紙Pが正常に搬送されていない場合、STEP33において捌きファンの風量を+1する。この場合の風量増加も、図4に関して前記に説明したように、各紙種に対応して設定された風量に対する増加である。なお、STEP33における風量増加は、捌きファン112が作動中に行われるので、STEP33の処理により直ちに捌きファン112の風量が増加する。これにより、遅れていた用紙の搬出が促進される。
STEP32のYの場合及びSTEP33において風量増加を行った後に、ノーフィード監視のために設定された第2所定時間内に、用紙が所定位置に到達したか否かがチェックされる(STEP34)。
到達している場合には(STEP34のY)、画像形成が行われる(STEP37)。STEP38において、画像形成枚数をカウントして、設定枚数の画像形成まで、STEP31からSTEP37を繰り返し、設定枚数の画像形成が行われた段階(STEP38のY)で、捌きファン112及びその他の負荷を停止させ(STEP39)終了する。
STEP34において、第2所定時間内に用紙が到達していない場合(STEP34のN)、ノーフィードフラグをセットし(STEP35)、ジャムによる停止処理を行い(STEP36)、捌きファン112及びその他の負荷を停止して(STEP39)終了する。
図7(b)はオペレータによるリカバリーの操作が行われたときの制御である。図7(a)のSTEP36でノーフィードによる停止が行われた場合、オペレータは給紙トレイ40を装置から引き出して、給紙部を確認してコピー釦を押す。この操作により図7(b)のリカバリーがスタートする。
リカバリーにおいては、ノーフィードフラグがセットされているか否かがチェックされ(STEP40)、セットされている場合(STEP40のY)、捌きファン112の風量を+1に設定し、ノーフィードフラグをリセットする(STEP41)。風量+1増加後及び、STEP40において、ノーフィードフラグがセットされていない場合に、図7(a)のSTEP31に移行して、用紙Pの搬送が行われる。
表1に示すうように紙種に風量が対応づけられているが、オペレータは操作パネルに設けられた紙種設定部により紙種を設定することができる。次に、紙種設定について説明する。
図8〜13は操作パネルに表示される操作画面を示し、紙質及び風量の設定は、図8から図13への順序で行われる。
機械状態画面の機械設定タグ200を押し、用紙設定釦200aを押すと、図8の用紙設定画面DPL1が表示される。用紙設定画面DPL1には、トレイ設定釦201があり、トレイ設定釦201を押すと、図9に示すトレイ設定画面DPL2の表示に切り替わる。トレイ設定画面DPL2には、トレイ1〜トレイ5に対応する選択釦202a〜202eがあり、れらの釦から選択することにより、設定トレイが選択される。トレイ設定画面DPL2において、トレイを選択釦202a〜202eのいずれかを選択し、設定変更釦203を押すと、図10の設定変更画面DPL3に切り替わる。
設定変更画面DPL3には、用紙種類釦204があり、用紙種類釦204を押すと図11の用紙種類選択画面DPL4に切り替わる。用紙種類選択画面DPL4には用紙の種類を示す複数の用紙種類釦205a〜205iがあり、これらの釦を選択して押すことにより、用紙の種類が選択される。
図10の設定変更画面DPL3には、更に、坪量釦206があり、坪量釦206を押すと、図12の坪量設定画面DPL5に切り替わり、坪量設定画面DPL5には、各種の用紙の坪量に対応した複数の坪量釦207a〜207hが表示される。これらの釦を選択して押すことにより、用紙の坪量が設定される。
以上のようにして、図9のトレイ設定画面DPL2を用いて給紙トレイが選択され、図11の用紙種類選択画面DPL4を用いて、選択された給紙トレイに収容された用紙の種類が選択され、図12の坪量選択画面DPL5を用いて、用紙の坪量が設定される。
このようにして、用紙の種類及び坪量が設定されると、設定条件に対応した捌きファンの風量が表1に従って、設定される。
なお、風量設定において、表1に基づき自動的に風量を設定するのではなく、オペレータが直接にマニュアルで風量を設定することができる。
図13はこのようなマニュアル設定用の画面である。
図13の風量設定画面DPL6は、図9のトレイ設定画面DPL2に設けられたエアーブロー釦208を押すことによりポップアップする。風量設定画面DPL6には、自動釦209及び複数の風量釦210a〜210eが設けられる。
通常は自動釦209がアクティブ状態にあるが、風量釦210a〜210eのいずれかを押すことにより、選択した釦がアクティブに切り替わり、切り替わった釦で示される風量が設定される。自動においては、表1に示すデータに従い各種の紙種に対応した風量が自動的に設定される。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体図である。 給紙装置の正面図である。 給紙装置の側方断面図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る給紙装置における捌きファンの制御のフローチャートである。 リカバリー制御のフローチャートである。 本発明の他の実施の形態における制御のフローチャートである。 操作パネルに表示される操作画面である。 操作パネルに表示される操作画面である。 操作パネルに表示される操作画面である。 操作パネルに表示される操作画面である。 操作パネルに表示される操作画面である。 操作パネルに表示される操作画面である。
符号の説明
100 給紙装置
110 吹きつけ手段
112 捌きファン
CR 制御手段
PS1、PS2 用紙センサ
JS ジャムセンサ
T1 第1所定時間
T2 第2所定時間
CR 制御手段

Claims (7)

  1. 積載された用紙から1枚ずつ分離して搬出する給紙装置であって、積載された用紙の側方から空気を吹き付ける吹きつけ手段を有する給紙装置を有する画像形成装置において、
    搬送不良検知手段及び前記吹きつけ手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記搬送不良検知手段により搬送不良が検知されたときに、吹きつけ風量を変更するように前記吹きつけ手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、用紙の種類に応じた吹きつけ風量のデータテーブルを有し、用紙の種類に応じた風量の空気を吹き付けるように、前記吹きつけ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 操作部を有し、該操作部において用紙の種類を設定することが出来ることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送不良検知手段がノーフィード又は重送を検知したときに、風量を増すように、前記制御手段が制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送不良検知手段がジャムを検知したときに、画像形成時の給紙動作において、風量を減らすように前記制御手段が制御を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 積載された用紙の側方から空気を吹き付け、上方の用紙から送り出す給紙方法において、搬送路の所定位置に第1所定時間内に用紙が到達したか否かを検知し、検知した場合には、初期設定された搬送条件で用紙を搬送し、検知しない場合には、吹き付け風量を増して用紙の送り出しを行うことを特徴とする給紙方法。
  7. 前記所定位置に前記第1所定時間よりも長い第2所定時間内に用紙が到達したか否かを検知し、検知した場合には、搬送を続行し、検知しない場合には、搬送を停止することを特徴とする請求項6に記載の給紙方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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