JP2009082245A - 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 - Google Patents

生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 Download PDF

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Abstract

【課題】ステント留置時においては、十分な血管拡張保持力を備え、所定期間経過後においては、柔軟なものとなり血管の変形に対する高い追従性を発揮する生体内留置用ステントおよびそれを備える生体器官拡張器具を提供する。
【解決手段】生体内留置用ステント1は、線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントである。ステント1は、金属製線状構成要素21,22,23,24により略筒状に形成された金属製ステント基体2と、一端および他端が金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素3とにより形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、血管、胆管、気管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部、もしくは閉塞部の改善に使用される生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具に関する。
生体内留置用ステントは、血管あるいは他の生体内管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張し、その内腔を確保するためにそこに留置する一般的には管状の医療用具である。
ステントは、体外から体内に挿入するため、そのときは直径が小さく、目的の狭窄もしくは閉塞部位で拡張させて直径を大きくし、かつその管腔をそのままで保持する物である。
ステントとしては、金属線材、あるいは金属管を加工した円筒状のものが一般的である。カテーテルなどに細くした状態で装着され、生体内に挿入され、目的部位で何らかの方法で拡張させ、その管腔内壁に密着、固定することで管腔形状を維持する。ステントは、機能および留置方法によって、セルフエクスパンダブルステントとバルーンエクスパンダブルステントに区別される。バルーンエクスパンダブルステントはステント自体に拡張機能はなく、ステントを目的部位に挿入した後、ステント内にバルーンを位置させてバルーンを拡張させ、バルーンの拡張力によりステントを拡張(塑性変形)させ目的管腔の内面に密着させて固定する。このタイプのステントでは、上記のようなステントの拡張作業が必要になる。
ステント留置の目的は、PTCA等の手技を施した後に起こる再狭窄の予防、およびその低減化を図るものである。そして、近年では、このステントに生理活性物質を担持させることによって、管腔の留置部位で長期にわたって局所的にこの生理活性物質を放出させ、再狭窄率の低減化を図るものが利用されている。
例えば、特開平8−33718号公報(特許文献1)にはステント本体の表面に治療のための物質とポリマーの混合物をコーティングしたステントが開示されており、特開平9−56807号公報(特許文献2)には、ステント本体の表面に薬剤層を設け、さらにこの薬剤層の表面に生分解性ポリマー層を設けたステントが提案されている。
本願発明者が鋭意検討したところ、ステントが保有する血管拡張保持力(強度)に再狭窄の一因がある可能性があることがわかった。しかし、血管拡張保持力の低いステントでは、留置時に十分な血管狭窄部の改善を行うことができない。
特開平8−33718号公報 特開平9−56807号公報
本発明の目的は、ステント留置時においては、十分な血管拡張保持力を備え、狭窄部を良好に改善でき、かつ、所定期間経過後においては、柔軟なものとなり血管の変形に対する高い追従性を発揮する生体内留置用ステントおよびそれを備える生体器官拡張器具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
前記ステントは、非生分解性金属製線状構成要素により略筒状に形成された金属製ステント基体と、一端および他端が前記金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素とにより形成されている生体内留置用ステント。
(2) 前記金属製ステント基体は、ジグザグ形状の非生分解性金属製線状構成要素によりステントの軸方向に対して螺旋状に成形された複数の金属製線状螺旋状体を備え、前記生分解性材料製線状構成要素は、前記複数の金属製線状螺旋状体間を連結するとともにジグザグ形状となっている上記(1)に記載の生体内留置用ステント。
(3) 前記生分解性材料製線状構成要素は、前記金属製線状螺旋状体の螺旋方向と異なる方向に延びるものとなっている上記(1)または(2)に記載の生体内留置用ステント。
(4) 前記金属製ステント基体は、前記金属製ステント基体の両端に位置する部分に、無端に形成された金属製波線状環状部を備えている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(5) 前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの両端に位置する環状体は、金属製波線状環状体であり、かつ、前記連結部は、前記金属製線状構成要素により形成されているものである上記(1)に記載の生体内留置用ステント。
(6) 前記ステントは、ステントの軸方向に長くかつ中央部に開口を備える押しつぶされた環状構成要素が複数ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する環状構成要素が接続部にて接続された環状体からなり、かつ、複数の前記環状体がステントの軸方向に並び、さらに、前記環状体の前記接続部と隣り合う前記環状体の前記接続部とが連結部により少なくとも一か所連結されたものであり、前記接続部および前記連結部は、前記金属製線状構成要素により形成されており、かつ、全部もしくは一部の前記環状構成要素は、該環状構成要素の前記接続部と接続しない部分の一部分が、前記生分解性材料製線状構成要素により形成されて、他の部分が前記金属製線状構成要素により形成されているものである上記(1)に記載の生体内留置用ステント。
(7) 前記環状構成要素は、前記接続部より前記ステントの一端側部分が前記金属製線状構成要素により形成されており、前記接続部より前記ステントの他端側部分のほぼ全体が前記生分解性材料製線状構成要素により形成されている上記(6)に記載の生体内留置用ステント。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(8) 線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、前記環状体は、非生分解性金属製線状構成要素により形成されており、前記連結部は、生分解性材料製線状構成要素により形成されている生体内留置用ステント。
(9) 前記ステントは、前記金属製線状構成要素と前記生分解性材料製線状構成要素との接合部に離脱抑制手段を備えている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(10) 前記生分解性材料製線状構成要素は、前記金属製線状構成要素との接合部分における前記金属製線状構成要素の外面および/または内面を被覆している上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(11) 前記生分解性材料は、生分解性金属もしくは生分解性ポリマーである上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(12) 前記生分解性金属は、純マグネシウムまたはマグネシウム合金である上記(11)に記載の生体内留置用ステント。
(13) 前記マグネシウム合金は、Zr、Y、Ti、Ta、Nd、Nb、Zn、Ca、Al、Li、およびMnからなる生体適合性元素群から選択される少なくとも1つの元素を含有するものである上記(12)に記載の生体内留置用ステント。
(14) 前記生分解性ポリマーが、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、セルロース、ポリヒドロキシブチレイト吉草酸、およびポリオルソエステルからなる群から選択される少なくとも1つ、もしくは、これらの共重合体、混合物、または複合物である上記(11)に記載の生体内留置用ステント。
(15) 前記非生分解性金属製線状構成要素は、易塑性変形性金属製線状構成要素であり、前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
(16) 前記非生分解性金属製線状構成要素は、超弾性金属製線状構成要素であり、前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものである上記(1)ないし(14)のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(17) チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される上記(15)に記載のステントとを備える生体器官拡張器具。
(18) シースと、該シースの先端部内に収納された上記(16)のステントと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より押し出すための内管とを備える生体器官拡張器具。
本発明の生体内留置用ステントは、線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、前記ステントは、非生分解性金属製線状構成要素により略筒状に形成された金属製ステント基体と、一端および他端が前記金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素とにより形成されている。
このため、ステント留置時には、非生分解性金属製線状構成要素により略筒状に形成された金属製ステント基体と、一端および他端が前記金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素とにより、十分な血管拡張保持力を発揮する。そして、所定期間の経過により、生分解性材料製線状構成要素が生分解することにより、ステントの拡張維持力発現部は、非生分解性金属製線状構成要素により略筒状に形成された金属製ステント基体のみとなるため、ステントとして柔軟なものとなり、血管の変形に対する追従性が良好なものとなる。
また、本発明の生体内留置用ステントは、線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、前記環状体は、金属製線状構成要素により形成されており、前記連結部は、生分解性材料製線状構成要素により形成されている。
このため、ステント留置時には、ステントは、環状体を接続する連結部を備えるため、ステント軸方向に十分な剛性を持ち、十分な血管拡張保持力を発揮する。そして、所定期間の経過により、生分解性材料製線状構成要素により形成された連結部が生分解することにより、ステントは、個々の環状体に分割された状態となり、ステント全体として軸方向の剛性力が小さくなるとともに柔軟なものとなり、血管の変形に対する追従性が良好なものとなる。
本発明の生体内留置用ステントについて以下の好適実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例の生体内留置用ステントの正面図である。図2は、図1の生体内留置用ステントの展開図である。図3は、図1の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。図4は、図2の部分拡大図である。図5は、図4のA−A線拡大断面図である。
本発明の生体内留置用ステント1は、線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントである。ステント1は、非生分解性金属製線状構成要素21,22,23,24により略筒状に形成された金属製ステント基体2と、一端および他端が金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素3とにより形成されている。
この実施例のステント1は、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元する自己拡張型ステントである。なお、本発明のステントは、自己拡張型ステントに限定されるものではなく、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントであってもよい。
そして、この実施例のステント1は、図1ないし図3に示すように、非生分解性金属製線状構成要素21,22,23,24により略筒状に形成された金属製ステント基体2と、一端および他端が金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素3とにより形成されている。なお、図3は、図1の生体内留置用ステントより、生分解性材料製線状構成要素3が消失した状態、言い換えれば、非生分解性金属製ステント基体2のみの状態を示している。
本発明のステントでは、ステントの基本骨格部分は、非生分解性金属製線状構成要素により形成されており、生分解性材料製線状構成要素の消失後においてもステント形状を保持する。また、この実施例のステント1では、生分解性材料製線状構成要素が消失することにより、全体の線状構成要素の半分近くが消失するものとなり、図3に示すように、ステント形状を保持するものの線状構成要素間の距離が長くなり、言い換えれば、ステントの側面の隙間がかなり多くなり、拡張維持力が低下するとともに柔軟性が向上する。
そして、金属製ステント基体2は、ジグザグ形状の金属製線状構成要素によりステントの軸方向に対して螺旋状に成形された複数の線状螺旋状体21,22からなるものであり、生分解性材料製線状構成要素3は、複数の線状螺旋状体間を連結するとともにジグザグ形状となっている。そして、この実施例のステント1では生分解性材料製線状構成要素3のジグザグ形状は、金属製線状螺旋状体の螺旋方向と異なる方向に延びている。また、このステント1では、金属製ステント基体2は、金属製ステント基体の両端に位置する部分に、無端に形成された金属製波線状環状部23、24を備えている。このように、金属製ステント基体の両端部に、金属製波線状環状部23、24を備えることにより、ステントの両端部における血管拡張維持力が高いものとなる。
この実施例のステント1の金属製ステント基体2は、金属パイプを部分的に削除することにより形成されるとともに、図1ないし図3(特に、図3)に示すように、ジグザグ形状かつスパイラル状の複数(具体的には、2本)の線状螺旋状体21,22がほぼ平行に並んだ形態となっている。個々の線状螺旋状体21,22は、ジグザグ構造であることにより圧縮後復元時に確実に拡径することができ、スパイラル状であることにより、湾曲した狭窄部での変形性が高い。
この実施例の金属製ステント基体2は、図3に示すように、並列的に配置された2本の線状螺旋状体21,22と、金属製ステント基体の一端側に位置しかつ2本の線状螺旋状体21,22の一端が連結された一端側金属製波線状環状部23と、金属製ステント基体の他端側に位置しかつ2本の線状螺旋状体21,22の他端が連結された他端側金属製波線状環状部24によりにより形成されている。そして、金属製波線状環状部23、24では、線状螺旋状体21,22との連結部部分の谷部および山部の高さ(深さ)が、他の部分より大きいものとなっている。なお、線状螺旋状体は、3本以上であってもよい。
また、線状螺旋状体の屈曲部間ピッチ(言い換えれば、1本の線状螺旋状体における屈曲部の頂点間距離)は、2.0〜8.0mmが好ましい。また、線状螺旋状体における屈曲部の角度(内角)は、30〜70°が好ましい。そして、1本の線状螺旋状体において、屈曲部間ピッチ、すなわち屈曲部の角度(内角)は、すべて同じであってもよいが、部分的に異なるものであってもよい。例えば、ステント1の中央部に位置する部分の線状螺旋状体の屈曲部間ピッチが、両端部に位置する部分の線状螺旋状体の屈曲部間ピッチよりも短いものとしてもよい。
さらに、この実施例のステント1では全体として、複数の線状螺旋状体は、それぞれほぼ等間隔離間しているものとなっている。つまり、ステント1全体として、すべての線状螺旋状体においてその螺旋ピッチが同じとなっている。しかし、このようなものに限られず、線状螺旋状体の螺旋ピッチが部分的に異なるものとなっていてもよい。例えば、ステント1の中央部に位置する部分の線状螺旋状体自体の螺旋ピッチが、両端部に位置する部分の線状螺旋状体のピッチよりも短いものとしてもよい。このようにすることによって、ステント1として、両端部よりも、中央部の拡張力を高いものとすることができる。さらに、ステント1全体として、ステント1の中央部に位置する部分の線状螺旋状体の屈曲部間ピッチが、両端部に位置する部分の線状螺旋状体の屈曲部間ピッチよりも短いものとしてもよい。
そして自己拡張型ステントであるこの実施例の場合、金属製ステント基体2の形成材料としては、超弾性金属が好適である。超弾性金属としては、超弾性合金が好適に使用される。ここでいう超弾性合金とは一般に形状記憶合金といわれ、少なくとも生体温度(37℃付近)で超弾性を示すものである。特に好ましくは、49〜53原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性金属体が好適に使用される。特に好ましくは、上記のTi−Ni合金である。また、Ti−Ni合金の一部を0.01〜10.0%Xで置換したTi−Ni−X合金(X=Co,Fe,Mn,Cr,V,Al,Nb,W,Bなど)とすること、またはTi−Ni合金の一部を0.01〜30.0%原子で置換したTi−Ni−X合金(X=Cu,Pb,Zr)とすること、また、冷間加工率または/および最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。また、上記のTi−Ni−X合金を用いて冷間加工率および/または最終熱処理の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変えることができる。使用される超弾性合金の座屈強度(負荷時の降伏応力)は、5〜200kg/mm(22℃)、より好ましくは、8〜150kg/mm、復元応力(除荷時の降伏応力)は、3〜180kg/mm(22℃)、より好ましくは、5〜130kg/mmである。ここでいう超弾性とは、使用温度において通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引張り、圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせずにほぼ圧縮前の形状に回復することを意味する。
そして、このステント1では、生分解性材料製線状構成要素3は、複数の金属製線状螺旋状体21,22間を連結するとともにジグザグ形状となっている。また、生分解性材料製線状構成要素3のジグザグ形状は、金属製線状螺旋状体の螺旋方向と異なる方向に延びている。具体的には、金属製線状螺旋状体21,22間は、ほぼ等間隔にて短くかつ金属製線状螺旋状体の螺旋方向と異なる方向に延びるジグザグ形状の生分解性材料製線状構成要素3により連結されている。そして、複数のジグザグ形状の生分解性材料製線状構成要素3は、その配置位置も軸方向に延びる螺旋状となっている。ジグザグ形状の生分解性材料製線状構成要素3の頂点の数としては、3〜8程度のものが好ましい。
生分解性材料製線状構成要素に用いられる生分解性材料としては、生分解性金属もしくは生分解性ポリマーが好適に使用される。また、生分解性材料としては、ステント形成材料と接着性を有するものであることが好ましい。
生分解性金属は、純マグネシウムまたはマグネシウム合金、カルシウム、亜鉛、リチウムなどが使用される。好ましくは、純マグネシウムまたはマグネシウム合金である。マグネシウム合金としては、マグネシウムを主成分とし、Zr、Y、Ti、Ta、Nd、Nb、Zn、Ca、Al、Li、およびMnからなる生体適合性元素群から選択される少なくとも1つの元素を含有するものが好ましい。
マグネシウム合金としては、例えば、マグネシウムが50〜98%、リチウム(Li)が0〜40%、鉄が0〜5%、その他の金属または希土類元素(セリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム等)が0〜5%であるものを挙げることができる。また、例えば、マグネシウムが79〜97%、アルミニウムが2〜5%、リチウム(Li)が0〜12%、希土類元素(セリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム等)が1〜4%であるものを挙げることができる。また、例えば、マグネシウムが85〜91%、アルミニウムが2%、リチウム(Li)が6〜12%、希土類元素(セリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム等)が1%であるものを挙げることができる。また、例えば、マグネシウムが86〜97%、アルミニウムが2〜4%、リチウム(Li)が0〜8%、希土類元素(セリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム等)が1〜2%であるものを挙げることができる。また、例えば、アルミニウムが8.5〜9.5%、マンガン(Mn)が0.15〜0.4%、亜鉛が0.45〜0.9%、残りがマグネシウムであるものを挙げることができる。また、例えば、アルミニウムが4.5〜5.3%、マンガン(Mn)が0.28〜0.5%、残りがマグネシウムであるものを挙げることができる。また、例えば、マグネシウムが55〜65%、リチウム(Li)が30〜40%、その他の金属および/または希土類元素(セリウム、ランタン、ネオジム、プラセオジム等)が0〜5%であるものを挙げることができる。
また、生分解性ポリマーとしては、生体内で酵素的、非酵素的に分解され、分解物が毒性を示さないものであれば特に限定されないが、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−ポリグリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸−ポリカプロラクトン共重合体、ポリオルソエステル、ポリホスファゼン、ポリリン酸エステル、ポリヒドロキシ酪酸、ポリリンゴ酸、ポリα−アミノ酸、コラーゲン、ゼラチン、ラミニン、ヘパラン硫酸、フィブロネクチン、ビトロネクチン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ポリペプチド、キチン、キトサンなどが使用できる。
また、生分解性材料製線状構成要素と接合される非生分解性金属製線状螺旋状体の接合部分は、生分解性材料製線状構成要素形成材料との接着性を高めるために、全体もしくは一部を表面処理してもよい。表面処理としては、親和性の高い材料をプライマーとして表面に被覆する方法が好ましい。プライマー材料としては、種々のものが使用可能であるが、最も好ましいものは加水分解性基と有機官能基とを有するシランカップリング剤である。シランカップリング剤の加水分解性基(たとえばアルコキシ基)の分解により生成したシラノール基は金属製の易変形部の接合部分(自由端部分)の表面と共有結合等により結合され、シランカップリング剤の有機官能基(例えばエポキシ基、アミノ基、メルカプト基、ビニル基、メタクリロキシ基)は、樹脂製接着層中のポリマーと化学結合により結合することができる。具体的なシランカップリング剤としては、例えばγ−アミノプロピルエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。シランカップリング剤以外のプライマー材料としては、例えば有機チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、クロム系カップリング剤、有機リン酸系カップリング剤、ポリパラキシレン等の有機蒸着膜、シアノアクリレート系接着剤、ポリウレタン系のペーストレジン等が挙げられる。
また、生分解性材料製線状構成要素の形成材料中に生理活性物質を含有させてもよい。
生理活性物質としては、内膜肥厚を抑制する薬剤、抗癌剤、免疫抑制剤、抗生物質、抗リウマチ剤、抗血栓薬、HMG−CoA還元酵素阻害剤、ACE阻害剤、カルシウム拮抗剤、抗高脂血症剤、抗炎症剤、インテグリン阻害薬、抗アレルギー剤、抗酸化剤、GPIIbIIIa拮抗薬、レチノイド、フラボノイドおよびカロチノイド、脂質改善薬、DNA合成阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗血小板薬、血管平滑筋増殖抑制薬、抗炎症薬、生体由来材料、インターフェロンおよび遺伝子工学により生成される上皮細胞などが使用される。そして、上記の薬剤等の2種以上の混合物を使用してもよい。
抗癌剤としては、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、イリノテカン、ピラルビシン、パクリタキセル、ドセタキセル、メトトレキサート等が好ましい。免疫抑制剤としては、例えば、シロリムス、タクロリムス、アザチオプリン、シクロスポリン、シクロホスファミド、ミコフェノール酸モフェチル、グスペリムス、ミゾリビン等が好ましい。抗生物質としては、例えば、マイトマイシン、アドリアマイシン、ドキソルビシン、アクチノマイシン、ダウノルビシン、イダルビシン、ピラルビシン、アクラルビシン、エピルビシン、ペプロマイシン、ジノスタチンスチマラマー等が好ましい。抗リウマチ剤としては、例えば、メトトレキサート、チオリンゴ酸ナトリウム、ペニシラミン、ロベンザリット等が好ましい。抗血栓薬としては、例えば、ヘパリン、アスピリン、抗トロンビン製剤、チクロピジン、ヒルジン等が好ましい。HMG−CoA還元酵素阻害剤としては、例えば、セリバスタチン、セリバスタチンナトリウム、アトルバスタチン、ニスバスタチン、イタバスタチン、フルバスタチン、フルバスタチンナトリウム、シンバスタチン、ロバスタチン、プラバスタチン等が好ましい。ACE阻害剤としては、例えば、キナプリル、ペリンドプリルエルブミン、トランドラプリル、シラザプリル、テモカプリル、デラプリル、マレイン酸エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル等が好ましい。カルシウム拮抗剤としては、例えば、ニフェジピン、ニルバジピン、ジルチアゼム、ベニジピン、ニソルジピン等が好ましい。抗高脂血症剤としては、例えば、プロブコールが好ましい。抗アレルギー剤としては、例えば、トラニラストが好ましい。レチノイドとしては、例えば、オールトランスレチノイン酸フラボノイドおよびカロチノイドとしては、例えば、カテキン類、特にエピガロカテキンガレート、アントシアニン、プロアントシアニジン、リコピン、β−カロチン等が好ましい。チロシンキナーゼ阻害剤としては、例えば、ゲニステイン、チルフォスチン、アーブスタチン等が好ましい。抗炎症剤としては、例えば、デキサメタゾン、プレドニゾロン等のステロイドが好ましい。生体由来材料としては、例えば、EGF(epidermal growth factor)、VEGF(vascular endothelial growth factor)、HGF(hepatocyte growth factor)、PDGF(platelet derived growth factor)、bFGF(basic fibroblast growth factor)等が好ましい。
そして、この実施例のステント1では、図4および図5に示すように、生分解性材料製線状構成要素3は、金属製線状螺旋状体21,22の側部において接合されている。具体的には、図4に示すように、生分解性材料製線状構成要素3のステントの一端方向を向く先端部は、一方の金属製線状螺旋状体21,22の直線状部分の側部31と接合されている。そして、生分解性材料製線状構成要素3は、ジグザグ状にステントの周方向に所定距離延び他方の金属製線状螺旋状体21,22に到達する。そして、生分解性材料製線状構成要素3のステントの他端方向を向く後端部は、他方の金属製線状螺旋状体21,22の直線状部分の側部32と接合されている。このステントでは、いわゆる端面接合となっているが、接合形態としては、このようなものに限定されるものではなく、図6および図7に示すようなものであってもよい。
図6は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの部分拡大図である。図7は、図6のB−B線拡大断面図である。
この実施例のステントでは、金属製線状螺旋状体21,22は、ジグザグ形状より部分的に突出する接合部31a、32aを備えている。そして、接合部31aには、生分解性材料製線状構成要素3の一端が接合され、接合部32aには、生分解性材料製線状構成要素3の他端が接合されている。そして、この実施例のステントでは、図6に示すように、接合部31a、32aの自由端は、角部が丸められたものとなっている。さらに、接合部31a、32aは、生分解性材料製線状構成要素3の金属製ステント基体2からの離脱抑制手段を備えている。また、この実施例のステントでは、図6に示すように、生分解性材料製線状構成要素3の端部は、接合部31a、32aの自由端部分のみを被包するものとなっており、金属製線状螺旋状体21,22のジグザグ形状部分は、その表面が露出するものとなっている。
そして、このステントでは、図6に示すように、金属製線状螺旋状体21,22の接合部31a、32aの自由端部分の側部には、切欠部が形成されており、生分解性材料製線状構成要素3の一部は、接合部31a、32aの自由端部分の切欠部に侵入している。接合部31a、32aの自由端部分の切欠部とそれに侵入した生分解性材料製線状構成要素の部分により、両者の分離が抑制されている。
なお、連結部の形態は、上述のものに限定されるものではなく、図8および図9に示すようなものであってもよい。
図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの部分拡大図である。図9は、図8のC−C線拡大断面図である。
この実施例のステントでは、生分解性材料製線状構成要素3は、接合部33において、金属製線状螺旋状体21,22の外面および内面を被覆している。このようにすることにより、ステントの外面および内面は、段差部のないなだらかなものとなっている。なお、生分解性材料製線状構成要素は、金属製線状螺旋状体の外面または内面の一方のみを被覆するものであってもよい。
そして、上述したすべての実施例において、生分解性材料製線状構成要素と接合される金属製線状螺旋状体の接合部分は、生分解性材料製線状構成要素形成材料との接着性を高めるために、全体もしくは一部を表面処理してもよい。表面処理としては、親和性の高い材料をプライマーとして表面に被覆する方法が好ましい。表面処理方法としては、上述したものが好適に利用できる。
また、ステントの形態は、上述したものに限定されるものではない。例えば、図10ないし図13に示すようなものであってもよい。
図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。図11は、図10の生体内留置用ステントの展開図である。図12は、図10の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。なお、図12は、図10の生体内留置用ステントより、生分解性材料製線状構成要素43が消失した状態、言い換えれば、金属製ステント基体41のみの状態を示している。よって、このステントでは、ステントの基本骨格部分は、金属製線状構成要素により形成されており、生分解性材料製線状構成要素の消失後においてもステント形状を保持する。
この実施例のステント40は、線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部44により連結されたものであり、ステントの両端に位置する環状体45,46は、金属製波線状環状体であり、かつ、連結部44は、金属製線状構成要素により形成されている。
そして、この実施例のステント40では、ステントの両端に位置する環状体45,46は、金属製波線状環状体であるが、その他の環状体は、金属製線状構成要素42a、42bと生分解性材料製線状構成要素43の両者を備えるものとなっている。そして、このステント40では、なお、図10の生体内留置用ステントより、生分解性材料製線状構成要素43が消失した状態、言い換えれば、金属製ステント基体41のみの状態を示す図12に示されているように、上述したステント1と同様に、2本の金属製線状螺旋状体42a,42bを備えるものとなっている。そして、金属製線状螺旋状体42a,42b間は、ほぼ等間隔にて短くかつステントの周方向に延びるジグザグ形状の生分解性材料製線状構成要素43により連結されている。そして、複数のジグザグ形状の生分解性材料製線状構成要素43の配置位置は、軸方向に延びる螺旋状となっている。そして、この実施例のステントにおいても、金属製線状螺旋状体42a,42bと生分解性材料製線状構成要素43との接合形態としては、上述したいずれの接合形態を用いてもよい。
例えば、図13および図14に示すようなものであってもよい。
図13は、図11の生体内留置用ステントの部分拡大図である。図14は、図13のD−D線拡大断面図である。
この実施例のステントでは、金属製線状螺旋状体42は、連結部44より生分解性材料製線状構成要素43方向に延びる接合部42cを備えている。そして、接合部42cには、生分解性材料製線状構成要素43の端部が接合されている。そして、このステントでは、図13に示すように、接合部42cの自由端は、角部が丸められたものとなっている。さらに、接合部42cは、生分解性材料製線状構成要素43の金属製ステント基体41からの離脱抑制手段を備えている。具体的には、図13に示すように、生分解性材料製線状構成要素43の端部は、接合部42cの自由端部分のみを被包するものとなっており、金属製線状螺旋状体42の連結部44部分は、その表面が露出するものとなっている。そして、図13に示すように、金属製線状螺旋状体42の接合部42cの自由端部分の側部には、切欠部42dが形成されており、生分解性材料製線状構成要素43の一部は、接合部42cの自由端部分の切欠部42dに侵入している。接合部42cの自由端部分の切欠部42dとそれに侵入した生分解性材料製線状構成要素43の部分により、両者の分離が抑制されている。
この実施例のステント40において、ステント40を形成する波線状環状体の数としては、図10および図11に示すものでは、12となっている。波線状環状体の数としては、ステントの長さによって相違するが、4〜50が好ましく、特に、8〜35が好ましい。
また、本発明のステントとしては、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントであってもよい。
図15は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。図16は、図15の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。図17は、図15の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。なお、図17は、図16の生体内留置用ステントより、生分解性材料製線状構成要素が消失した状態、言い換えれば、金属製ステント基体のみの状態を示している。図18は、図16の部分拡大図である。よって、このステントでは、ステントの基本骨格部分は、金属製線状構成要素により形成されており、生分解性材料製線状構成要素の消失後においてもステント形状を保持する。
この実施例のステント50は、いわゆるバルーン拡張型ステントであり、ステントの軸方向に長くかつ中央部に開口を備える押しつぶされた環状構成要素52が複数ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する環状構成要素52が接続部53にて接続された環状体54からなり、かつ、複数の環状体54がステントの軸方向に並び、さらに、環状体54の接続部53と隣り合う環状体54の接続部53とが連結部55により少なくとも一か所連結されたものとなっている。
そして、接続部53および連結部55は、金属製線状構成要素により形成されており、かつ、全部もしくは一部の環状構成要素52は、環状構成要素52の接続部53と接続しない部分の一部分が、生分解性材料製線状構成要素により形成され、他の部分が金属製線状構成要素により形成されている。
そして、この実施例のステント50では、環状構成要素52は、接続部53よりステント50の一端側部分51が金属製線状構成要素により形成されており、接続部53よりステント50の他端側部分57のほぼ全体が生分解性材料製線状構成要素により形成されている。
この実施例のステントは、上述したようにバルーン拡張型ステントであり、金属製線状構成要素51の形成材料としては、易塑性変形性を有するものが好ましい。金属製線状構成要素51の形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ニオブ合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
生分解性材料製線状構成要素に用いられる生分解性材料としては、生分解性金属もしくは生分解性ポリマーが好適に使用される。また、生分解性材料としては、金属製線状構成要素形成材料と接着性を有するものであることが好ましい。生分解性金属および生分解性ポリマーとしては、上述したものが好適に使用できる。
また、生分解性材料製線状構成要素と接合される金属製線状構成要素の接合部分は、生分解性材料製線状構成要素形成材料との接着性を高めるために、全体もしくは一部を表面処理してもよい。表面処理としては、上述したものが好適に使用できる。
また、生分解性材料製線状構成要素の形成材料中に生理活性物質を含有させてもよい。生理活性物質としては、上述したものが好適に使用できる。
そして、図18に示すように、この実施例のステント50は、金属製線状構成要素51は、生分解性材料製線状構成要素57との接合のための接合部58a,59aを備えている。そして、接合部58a,59aには、生分解性材料製線状構成要素57の端部が接合されている。そして、このステントでは、図18に示すように、接合部58a,59aの自由端は、角部が丸められたものとなっている。さらに、接合部58a,59aは、生分解性材料製線状構成要素57の金属製ステント基体からの離脱抑制手段を備えている。具体的には、図18に示すように、金属製線状構成要素51の接合部58a,59aの自由端部分の側部には、切欠部が形成されており、生分解性材料製線状構成要素57の一部は、接合部58a,59aの自由端部分の切欠部に侵入している。接合部58a,59aの自由端部分の切欠部とそれに侵入した生分解性材料製線状構成要素57の部分により、両者の分離が抑制されている。
ステントの非拡張時の直径は、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.6mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時の長さは、8〜40mm程度が好適である。また、一つの環状体54の長さは、1.0〜2.5mm程度が好適である。
この実施例のステント50は、ステントの軸方向に長くかつ中央部に開口を備える押しつぶされた環状構成要素52が複数ステント50の中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する環状構成要素52(56a,56b)が接続部53にて接続された環状体54からなり、かつ、複数の環状体54(54a,54b,54c,54d,54e,54f)がステントの軸方向に並び、さらに、環状体54の接続部53と隣り合う環状体54の接続部53とが連結部55により少なくとも一か所連結されている。
さらに、各環状体54(54a,54b,54c,54d,54e,54f)における環状構成要素52は、隣り合う一方の環状構成要素56bが他方の環状構成要素56aよりステント50の軸方向基端側に位置し、各環状体54の端部はジグザグ状に突出するとともに、各環状体54のジグザグ状に突出する端部は、隣り合う環状体の内に侵入した形態となっている。また、各環状体54の接続部53は、ステント50の中心軸に対してほぼ平行(非拡張時)となっている。
そして、この実施例のステント50は、図17に示すように、接続部53,連結部55および全部の環状構成要素52の接続部53よりステント50の一端側部分51が金属製線状構成要素により形成されている。よって、このステントでは、ステントの基本骨格部分は、金属製線状構成要素により形成されており、生分解性材料製線状構成要素の消失後においてもステント形状を保持する。また、全部の環状構成要素52の接続部53よりステント50の他端側部分57のほぼ全体が生分解性材料製線状構成要素により形成されている。この実施例のステント50では、生分解性材料製線状構成要素が消失することにより、各環状構成要素52の半分近くの部分が消失するものとなり、図17に示すように、ステント形状を保持するものの線状構成要素間の距離が長くなり、言い換えれば、ステントの側面の隙間がかなり多くなり、拡張維持力が低下するとともに柔軟性が向上する。
そして、この実施例のステント50では、1つの環状体54内の各環状構成要素は、隣り合う一方の環状構成要素56bが他方の環状構成要素56aよりステント50の軸方向基端側に位置するものとなっている。つまり、1つの環状体54の端部は、ジグザグ状に突出するものとなっている。具体的には、1つの環状体54は、端部が先端側に突出する複数の環状構成要素56aと、端部が後端側に突出するとともにそれぞれが先端側に突出する環状構成要素56a間に位置する複数の環状構成要素56bとを備えている。この実施例のステント50では、各環状体54は、偶数個の環状構成要素を備えているため、隣り合うすべての環状構成要素56a、56bは、軸方向にずれた状態となっている。このようなジグザグ状形態が安定するため環状構成要素は、偶数個設けることが好ましい。
さらに、各環状体54において、隣り合う環状構成要素52(52a,52b)は、各環状要素の側部の中央付近において短い接続部53で接続されている。つまり、接続部53は、各環状構成要素52(52a,52b)を円周方向にて接続し、環状体を形成している。接続部53は、ステント50が拡張されても実質的に変化しないので、拡張するときの力が各環状構成要素の中心にかかりやすく、各環状構成要素は均一に拡張(変形)可能である。また、この接続部は、ステントの圧縮時もしくは拡張時において変形量の少ない部分である。
さらに、このステント50では、接続部53は、ステント50の中心軸に対してほぼ平行となっている。このため、ステント50の圧縮時に接続部の縮径化を制限することが少なく、ステント50を小径のものとすることができる。
環状構成要素52の数は、12に限られるものではなく、4以上であることが好ましい。特に、環状構成要素52の数は、6〜20が好適である。かつ、環状構成要素52の数は、偶数個であることが好ましい。また、環状構成要素の形状は、拡張された時の形状が略楕円状もしくは略菱形状となるものが好ましいが、他の多角形状、例えば、軸方向に長い長方形、六角形、八角形などであってよい。
環状体54の接続部53と隣り合う環状体54の接続部53とは、比較的長い(接続部に比べて長い)連結部55により連結されている。具体的には、環状体54aと隣り合う環状体54bとは、接続部53間を連結する連結部55により連結されている。環状体54bと隣り合う環状体54cとは、接続部53間を連結する連結部55により連結されている。環状体54cと隣り合う環状体54dとは、接続部53間を連結する連結部55により連結されている。環状体54dと隣り合う環状体54eとは、接続部53間を連結する連結部55により連結されている。環状体54eと隣り合う環状体54fとは、接続部53間を連結する連結部55により連結されている。また、この実施例のステントでは、連結部55は、隣り合う環状体54を複数箇所において連結するように設けられている。また、連結部は、一か所のみ連結するものとしてもよい。隣り合う環状体間に設けられる連結部の数としては、1〜5が好ましく、特に、1〜3が好ましい。
また、この実施例のステント50では、軸方向に見たとき、各環状構成要素52がステント50の軸方向に対してほぼ直線状となるように整列されている。具体的には、この実施例のステント50では、軸方向に隣り合うすべての環状構成要素が軸方向に対してほぼ直線状となるように整列されている。そして、すべての連結部55もステント50の軸方向にほぼ平行なものとなっている。このため、連結部55にねじれが生じにくい。さらに、すべての接続部53は、ステント50の軸方向に対して非拡張時において平行となっている。このため、接続部55においても、ねじれが生じにくい。
また、ステントの非拡張時の直径は、0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.6mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時の長さは、8〜40mm程度が好適である。また、一つの環状体の軸方向の長さは、1.0〜2.5mm程度が好適である。
次に、本発明の他の実施例の生体内留置用ステント60について説明する。
図19は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。図20は、図19の生体内留置用ステントの展開図である。図21は、図19の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。(なお、図21は、図20の生体内留置用ステントより、生分解性材料製線状構成要素が消失した状態、言い換えれば、金属製ステント基体のみの状態を示している)。
この実施例のステント60は、線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、ステント60は、線状構成要素により環状に形成された環状体62が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部63により連結されたものである。そして、環状体62は、非生分解性金属製線状構成要素により形成されており、連結部63は、生分解性材料製線状構成要素により形成されている。
この実施例のステント60は、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元する自己拡張型ステントである。なお、本発明のステントは、自己拡張型ステントに限定されるものではなく、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントであってもよい。また、ステントの形態もこのタイプのものに限定されるものではない。
そして、この実施例のステント60では、図21に示すように、生分解性材料製線状構成要素(連結部)63が消失した状態では、複数の環状体62が連結されておらず、孤立した状態となるため、各環状体は拡張保持力を発揮するものの、環状体間での拡張保持力は消失するため、ステント全体として、柔軟なものとなる。
そして、この実施例のステントにおいても、非生分解性金属製線状構成要素62と生分解性材料製線状構成要素63との接合形態としては、上述したいずれの接合形態を用いてもよい。例えば、図22および図23に示すようなものであってもよい。図22は、図20の部分拡大図である。図23は、図22のE−E線拡大断面図である。
この実施例のステント60では、連結部63は、隣り合う環状体62の近接する屈曲部を連結するように形成されている。そして、連結部63を構成する生分解性材料製線状構成要素の一部は、金属製線状構成要素62の一部分、具体的には、隣り合う環状体62の近接する屈曲部の頂点部分を被包している。そして、生分解性材料製線状構成要素により被包される環状体62の屈曲部の頂点部分は、生分解性材料製線状構成要素接合部形成材料との接着性を高めるために、表面処理されていることが好ましい。表面処理としては、親和性の高い材料をプライマーとして表面に被覆する方法が好ましい。表面処理方法としては、上述したものが好適に利用できる。
この実施例のステント60において、ステント60を形成する波線状環状体の数としては、図19および図20に示すものでは、12となっている。波線状環状体の数としては、ステントの長さによって相違するが、4〜50が好ましく、特に、8〜35が好ましい。
そして自己拡張型ステントであるこの実施例の場合、非生分解性金属製線状構成要素(環状体)の形成材料としては、超弾性金属が好適である。超弾性金属としては、上述したものが好適に使用される。
生分解性材料製線状構成要素に用いられる生分解性材料としては、生分解性金属もしくは生分解性ポリマーが好適に使用される。また、生分解性材料としては、金属製線状構成要素形成材料と接着性を有するものであることが好ましい。生分解性金属および生分解性ポリマーとしては、上述したものが好適に使用できる。
また、生分解性材料製線状構成要素の形成材料中に生理活性物質を含有させてもよい。生理活性物質としては、上述したものが好適に使用できる。
また、本発明のステントとしては、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能なステント、いわゆるバルーン拡張型ステントであってもよい。
そして、バルーン拡張型ステントの場合には、金属製線状構成要素の形成材料としては、易塑性変形性を有するものが好ましい。金属製線状構成要素(環状体)の形成材料としては、ある程度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース合金、コバルトクロム合金、チタン合金、ニオブ合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好適である。
次に、本発明の血管拡張器具を図面に示す実施例を用いて説明する。
図24は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。図25は、図24に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。図26は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。
本発明の血管拡張器具100は、チューブ状のシャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーン103と、折り畳まれた状態のバルーン103を被包するように装着され、かつバルーン103の拡張により拡張されるステント101を備えるものである。
ステント101としては、上述したステントのうちバルーン拡張型ステントが使用される。なお、ここで使用されるステントは、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可能ないわゆるバルーン拡張型ステントが用いられる。ステントとしては、バルーン103に装着された状態におけるステントの線状構成要素部分が占める面積は、ステントの空隙部を含む外周面の面積の60%〜80%であることが好ましい。さらに、本発明の血管拡張器具100では、シャフト本体部102は、一端がバルーン103内と連通するバルーン拡張用ルーメンを備える。生体器官拡張器具100は、ステントの中央部となる位置のシャフト本体部の外面に固定されたX線造影性部材もしくはステントの中央部分の所定長の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えている。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図25に示すように、シャフト本体部102は、シャフト本体部102の先端にて一端が開口し、シャフト本体部102の後端部にて他端が開口するガイドワイヤールーメン115を備えている。
この生体器官拡張器具100は、シャフト本体部102と、シャフト本体部102の先端部に固定されたステント拡張用バルーン103と、このバルーン103上に装着されたステント101を備える。シャフト本体部102は、内管112と外管113と分岐ハブ110とを備えている。
内管112は、図25に示すように、内部にガイドワイヤーを挿通するためのガイドワイヤールーメン115を備えるチューブ体である。内管112としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、250〜2000mm、外径が、0.1〜1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、肉厚10〜250μm、より好ましくは、20〜100μmのものである。そして、内管112は、外管113の内部に挿通され、その先端部が外管113より突出している。この内管112の外面と外管113の内面によりバルーン拡張用ルーメン116が形成されており、十分な容積を有している。外管113は、内部に内管112を挿通し、先端が内管112の先端よりやや後退した部分に位置するチューブ体である。
外管113としては、長さは、100〜2500mm、より好ましくは、200〜2000mm、外径が、0.5〜1.5mm、より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜200μm、より好ましくは、50〜100μmのものである。
この実施例の生体器官拡張器具100では、外管113は、先端側外管113aと本体側外管113bにより形成され、両者が接合されている。そして、先端側外管113aは、本体側外管113bとの接合部より先端側の部分において、テーパー状に縮径し、このテーパー部より先端側が細径となっている。
先端側外管113aの細径部での外径は、0.50〜1.5mm、好ましくは0.60〜1.1mmである。また、先端側外管113aの基端部および本体側外管113bの外径は、0.75〜1.5mm、好ましくは0.9〜1.1mmである。
そして、バルーン103は、先端側接合部103aおよび後端側接合部103bを有し、先端側接合部103aが内管112の先端より若干後端側の位置に固定され、後端側接合部103bが外管の先端に固定されている。また、バルーン103は、基端部付近にてバルーン拡張用ルーメン116と連通している。
内管112および外管113の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、ポリオレフィンである。
バルーン103は、図25に示すように、折り畳み可能なものであり、拡張させない状態では、内管112の外周に折り畳まれた状態となることができるものである。バルーン103は、図26に示すように、装着されるステント101を拡張できるようにほぼ同一径の筒状部分(好ましくは、円筒部分)となった拡張可能部を有している。略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱状のものであってもよい。そして、バルーン103は、上述のように、先端側接合部103aが内管112にまた後端側接合部103bが外管113の先端に接着剤または熱融着などにより液密に固着されている。また、このバルーン103では、拡張可能部と接合部との間がテーパー状に形成されている。
バルーン103は、バルーン103の内面と内管112の外面との間に拡張空間103cを形成する。この拡張空間103cは、後端部ではその全周において拡張用ルーメン116と連通している。このように、バルーン103の後端は、比較的大きい容積を有する拡張用ルーメンと連通しているので、拡張用ルーメン116よりバルーン内への拡張用流体の注入が確実である。
バルーン103の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリアリレーンサルファイド(例えば、ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。特に、延伸可能な材料であることが好ましく、バルーン103は、高い強度および拡張力を有する二軸延伸されたものが好ましい。
バルーン103の大きさとしては、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の外径が、2〜4mm、好ましくは2.5〜3.5mmであり、長さが10〜50mm、好ましくは20〜40mmである。また、先端側接合部103aの外径が、0.9〜1.5mm、好ましくは1〜1.3mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは1〜1.3mmである。また、後端側接合部103bの外径が、1〜1.6mm、好ましくは1.1〜1.5mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは、2〜4mmである。
そして、この血管拡張器具100は、図25および図26に示すように、拡張されたときの円筒部分(拡張可能部)の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定された2つのX線造影性部材117、118を備えている。なお、ステント101の中央部分の所定長の両端となる位置のシャフト本体部102(この実施例では、内管112)の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えるものとしてもよい。さらに、ステントの中央部となる位置のシャフト本体部の外面に固定された単独のX線造影性部材を設けるものとしてもよい。
X線造影性部材117、118は、所定の長さを有するリング状のもの、もしくは線状構成要素をコイル状に巻き付けたものなどが好適であり、形成材料は、例えば、金、白金、タングステンあるいはそれらの合金、あるいは銀−パラジウム合金等が好適である。
そして、バルーン103を被包するようにステント101が装着されている。ステントは、ステント拡張時より小径かつ折り畳まれたバルーンの外径より大きい内径の金属パイプを加工することにより作製される。そして、作製されたステント内にバルーンを挿入し、ステントの外面に対して均一な力を内側に向けて与え縮径させることにより製品状態のステントが形成される。つまり、上記のステント101は、バルーンへの圧縮装着時により完成する。
内管112と外管113との間(バルーン拡張用ルーメン116内)には、線状の剛性付与体(図示せず)が挿入されていてもよい。剛性付与体は、生体器官拡張器具100の可撓性をあまり低下させることなく、屈曲部位での生体器官拡張器具100の本体部102の極度の折れ曲がりを防止するとともに、生体器官拡張器具100の先端部の押し込みを容易にする。剛性付与体の先端部は、他の部分より研磨などの方法により細径となっていることが好ましい。また、剛性付与体は、細径部分の先端が、本体部外管113の先端部付近まで延びていることが好ましい。剛性付与体としては、金属線であることが好ましく、線径0.05〜1.50mm、好ましくは0.10〜1.00mmのステンレス鋼等の弾性金属、超弾性合金などであり、特に好ましくは、ばね用高張力ステンレス鋼、超弾性合金線である。
この実施例の生体器官拡張器具100では、図24に示すように、基端に分岐ハブ110が固定されている。分岐ハブ110は、ガイドワイヤールーメン115と連通しガイドワイヤーポートを形成するガイドワイヤー導入口109を有し、内管112に固着された内管ハブと、バルーン拡張用ルーメン116と連通しインジェクションポート111を有し、外管113に固着された外管ハブとからなっている。そして、外管ハブと内管ハブとは、固着されている。この分岐ハブ110の形成材料としては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
なお、生体器官拡張器具の構造は、上記のようなものに限定されるものではなく、生体器官拡張器具の中間部分にガイドワイヤールーメンと連通するガイドワイヤー挿入口を有するものであってもよい。
次に、本発明の他の実施例の血管拡張器具を図面に示す実施例を用いて説明する。
図27は、本発明の他の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。図28は、図27に示した生体器官拡張器具の先端部付近の拡大縦断面図である。
この実施例の生体器官拡張器具200は、シース202と、シース202の先端部内に収納されたステント203と、シース202内を摺動可能に挿通し、ステント203をシース202の先端より押し出すための内管204とを備える。
ステント203としては、円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元可能である上述した自己拡張型ステントが使用される。
この実施例の生体器官拡張器具200は、図27に示すように、シース202、自己拡張型ステント203、内管204を備えている。
シース202は、図27および図28に示すように、管状体であり、先端および後端は開口している。先端開口は、ステント203を体腔内の狭窄部に留置する際、ステント203の放出口として機能する。ステント203は、この先端開口より押し出されることにより応力負荷が解除されて拡張し圧縮前の形状に復元する。シース202の先端部は、ステント203を内部に収納するステント収納部位222となっている。また、シース202は、収納部位222より基端側に設けられた側孔221を備えている。側孔221は、ガイドワイヤーを外部に導出するためのものである。
シース202の外径としては、1.0〜4.0mm程度が好ましく、特に、1.5〜3.0mmが好ましい。また、シース202の内径としては、1.0〜2.5mm程度が好ましい。シース202の長さは、300〜2500mm、特に、300〜2000mm程度が好ましい。
また、シース202の基端部には、図27に示すように、シースハブ206が固定されている。シースハブ206は、シースハブ本体と、シースハブ本体内に収納され、内管204を摺動可能、かつ液密に保持する弁体(図示せず)を備えている。また、シースハブ206は、シースハブ本体の中央付近より斜め後方に分岐するサイドポート261を備えている。また、シースハブ206は、内管204の移動を規制する内管ロック機構を備えていることが好ましい。
内管204は、図27および図28に示すように、シャフト状の内管本体部240と、内管本体部240の先端に設けられ、シース202の先端より突出する先端部247と、内管本体部240の基端部に固定された内管ハブ207とを備える。
先端部247は、シース202の先端より突出し、かつ、図28に示すように、先端に向かって徐々に縮径するテーパー状に形成されていることが好ましい。このように形成することにより、狭窄部への挿入を容易なものとする。また、内管204は、ステント203よりも先端側に設けられ、シースの先端方向への移動を阻止するストッパーを備えることが好ましい。内管204の先端部247の基端は、シース202の先端と当接可能なものとなっており、上記のストッパーとして機能している。
また、内管204は、図28に示すように、自己拡張型ステント203を保持するための2つの突出部243,245を備えている。突出部243,245は、環状突出部であることが好ましい。内管204の先端部247の基端側には、ステント保持用突出部243が設けられている。そして、このステント保持用突出部243より所定距離基端側には、ステント押出用突出部245が設けられている。これら2つの突出部243,245間にステント203が配置される。これら突出部243,245の外径は、後述する圧縮されたステント203と当接可能な大きさとなっている。このため、ステント203は、突出部243により先端側への移動が規制され、突出部245により基端側への移動が規制される。さらに、内管204が先端側に移動すると、突出部245によりステント203は先端側に押され、シース202より排出される。さらに、ステント押出用突出部245の基端側は、図28に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部246となっていることが好ましい。同様に、ステント保持用突出部243の基端側は、図28に示すように、基端側に向かって徐々に縮径するテーパー部244となっていることが好ましい。このようにすることにより、内管204をシース202の先端より突出させ、ステント203をシースより放出した後に、内管204をシース202内に再収納する際に、突出部がシースの先端に引っかかることを防止する。また、突出部243,245は、X線造影性材料により別部材により形成されていてもよい。これにより、X線造影下でステントの位置を的確に把握することができ、手技がより容易なものとなる。
内管204は、図28に示すように、先端より少なくともシース202のステント収納部位222より基端側まで延びるルーメン241と、ルーメン241とステント収納部位より基端側において連通する内管側孔242とを備えている。この実施例の生体器官拡張器具200では、ルーメン241は、側孔242形成部位にて終端している。ルーメン241は、生体器官拡張器具200の先端よりガイドワイヤーの一端を挿入し、内管内を部分的に挿通させた後、内管側面より外部に導出するためのものである。そして、内管側孔242は、シース側孔221より、生体器官拡張器具200の若干先端側に位置している。内管側孔242の中心は、シース側孔221の中心より、0.5〜10mm先端側となっていることが好ましい。
なお、生体器官拡張器具としては、上述のタイプのものに限定されるものではなく、上記のルーメン241は、内管の基端まで延びるものであってもよい。この場合には、シースの側孔221は不要となる。
そして、内管204は、シース202内を貫通し、シース202の後端開口より突出している。内管204の基端部には、図27に示すように、内管ハブ207が固着されている。
図1は、本発明の一実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図2は、図1の生体内留置用ステントの展開図である。 図3は、図1の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。 図4は、図2の部分拡大図である。 図5は、図4のA−A線拡大断面図である。 図6は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの部分拡大図である。 図7は、図6のB−B線拡大断面図である。 図8は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの部分拡大図である。 図9は、図8のC−C線拡大断面図である。 図10は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図11は、図10の生体内留置用ステントの展開図である。 図12は、図10の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。 図13は、図11の生体内留置用ステントの部分拡大図である。 図14は、図13のD−D線拡大断面図である。 図15は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図16は、図15の生体内留置用ステントの拡張時の展開図である。 図17は、図15の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。 図18は、図17の部分拡大図である。 図19は、本発明の他の実施例の生体内留置用ステントの正面図である。 図20は、図19の生体内留置用ステントの展開図である。 図21は、図19の生体内留置用ステントの作用を説明するための説明図である。 図22は、図20の部分拡大図である。 図23は、図22のE−E線拡大断面図である。 図24は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。 図25は、図24に示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図である。 図26は、本発明の実施例の生体器官拡張器具の作用を説明するための説明図である。 図27は、本発明の他の実施例の生体器官拡張器具の部分省略正面図である。 図28は、図27に示した生体器官拡張器具の先端部付近の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 生体内留置用ステント
3 生分解性材料製線状構成要素
21,22,23,24 金属製線状構成要素

Claims (18)

  1. 線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
    前記ステントは、非生分解性金属製線状構成要素により略筒状に形成された金属製ステント基体と、一端および他端が前記金属製線状構成要素に接合された複数の生分解性材料製線状構成要素とにより形成されていることを特徴とする生体内留置用ステント。
  2. 前記金属製ステント基体は、ジグザグ形状の非生分解性金属製線状構成要素によりステントの軸方向に対して螺旋状に成形された複数の金属製線状螺旋状体を備え、前記生分解性材料製線状構成要素は、前記複数の金属製線状螺旋状体間を連結するとともにジグザグ形状となっている請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  3. 前記生分解性材料製線状構成要素は、前記金属製線状螺旋状体の螺旋方向と異なる方向に延びるものとなっている請求項1または2に記載の生体内留置用ステント。
  4. 前記金属製ステント基体は、前記金属製ステント基体の両端に位置する部分に、無端に形成された金属製波線状環状部を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  5. 前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、前記ステントの両端に位置する環状体は、金属製波線状環状体であり、かつ、前記連結部は、前記金属製線状構成要素により形成されているものである請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  6. 前記ステントは、ステントの軸方向に長くかつ中央部に開口を備える押しつぶされた環状構成要素が複数ステントの中心軸を取り囲むように配列され、かつ、隣接する環状構成要素が接続部にて接続された環状体からなり、かつ、複数の前記環状体がステントの軸方向に並び、さらに、前記環状体の前記接続部と隣り合う前記環状体の前記接続部とが連結部により少なくとも一か所連結されたものであり、前記接続部および前記連結部は、前記金属製線状構成要素により形成されており、かつ、全部もしくは一部の前記環状構成要素は、該環状構成要素の前記接続部と接続しない部分の一部分が、前記生分解性材料製線状構成要素により形成されて、他の部分が前記金属製線状構成要素により形成されているものである請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  7. 前記環状構成要素は、前記接続部より前記ステントの一端側部分が前記金属製線状構成要素により形成されており、前記接続部より前記ステントの他端側部分のほぼ全体が前記生分解性材料製線状構成要素により形成されている請求項6に記載の生体内留置用ステント。
  8. 線状構成要素により構成され、生体内への留置操作時に変形することにより生体内組織に密着する生体内留置用ステントであって、
    前記ステントは、前記線状構成要素により環状に形成された環状体が、複数軸方向に配列するとともに、隣り合う環状体が連結部により連結されたものであり、前記環状体は、非生分解性金属製線状構成要素により形成されており、前記連結部は、生分解性材料製線状構成要素により形成されていることを特徴とする生体内留置用ステント。
  9. 前記ステントは、前記金属製線状構成要素と前記生分解性材料製線状構成要素との接合部に離脱抑制手段を備えている請求項1ないし8のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  10. 前記生分解性材料製線状構成要素は、前記金属製線状構成要素との接合部分における前記金属製線状構成要素の外面および/または内面を被覆している請求項1ないし8のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  11. 前記生分解性材料は、生分解性金属もしくは生分解性ポリマーである請求項1ないし10のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  12. 前記生分解性金属は、純マグネシウムまたはマグネシウム合金である請求項11に記載の生体内留置用ステント。
  13. 前記マグネシウム合金は、Zr、Y、Ti、Ta、Nd、Nb、Zn、Ca、Al、Li、およびMnからなる生体適合性元素群から選択される少なくとも1つの元素を含有するものである請求項12に記載の生体内留置用ステント。
  14. 前記生分解性ポリマーが、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、セルロース、ポリヒドロキシブチレイト吉草酸、およびポリオルソエステルからなる群から選択される少なくとも1つ、もしくは、これらの共重合体、混合物、または複合物である請求項11に記載の生体内留置用ステント。
  15. 前記非生分解性金属製線状構成要素は、易塑性変形性金属製線状構成要素であり、前記ステントは、略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該ステントの内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張するものである請求項1ないし14のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  16. 前記非生分解性金属製線状構成要素は、超弾性金属製線状構成要素であり、前記ステントは、略円筒形状に形成され、生体内挿入時には中心軸方向に圧縮され、生体内留置時には外方に拡張して圧縮前の形状に復元するものである請求項1ないし14のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  17. チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張される請求項15に記載のステントとを備えることを特徴とする生体器官拡張器具。
  18. シースと、該シースの先端部内に収納された請求項16のステントと、該シース内を摺動可能に挿通し、前記ステントを前記シースの先端より押し出すための内管とを備えることを特徴とする生体器官拡張器具。
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