JP2005514106A - 腸管内に埋設可能なプロテーゼ - Google Patents

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Abstract

体内に挿入可能なチューブ状ステント(16)は、互いに個別的な複数のチューブ状セグメントを備え、これらセグメントは、大きな軸方向硬さ値を有したセグメント(22)と小さな軸方向硬さ値を有したセグメント(24)とからなる交互シーケンスとされている。小さな軸方向硬さ値を有したセグメント(24)は、体内管腔において尖って湾曲した領域に配置することを意図したものである。これにより、管腔に対しての適合性を高めることができる。軸方向にフレキシブルさの大きなセグメントは、金属製またはポリマー製のストランドを、より大きなピッチで巻回することによって、編込ステント内において大きな編込角度を形成することにより、得ることができる。その場合、軸方向にフレキシブルなセグメントは、大きな径方向力をもたらす。

Description

本発明は、例えばステントやステントグラフトといったような体内管腔内に設置可能とされた径方向拡張可能なプロテーゼに関するものであり、より詳細には、腸管内に適用することを意図したあるいは天然の湾曲度合いを有した他の体内管腔内に適用することを意図したプロテーゼに関するものである。
様々な治療手法および診断手法においては、自己拡張可能な医療用プロテーゼを、管腔内に配置して埋設する。そのようなデバイスは、米国特許第4,655,771号明細書(Wallsten氏による)に開示されている。Wallsten氏によるデバイスは、螺旋的に巻回されて編み込まれた複数のストランドあるいは複数の糸状部材から形成されたチューブ状構造である。ストランドは、例えばステンレススチールやコバルトベースの合金やチタンベースの合金といったような、生体適合性の金属から形成することができる。これに代えて、ストランドは、例えばPETやポリプロピレンといったようなポリマーから形成することができる。いずれの場合でも、ストランドは、フレキシブルなものとされ、これにより、軸方向伸長によって、プロテーゼが径方向に弾性的に圧縮することを可能としている。
典型的には、カテーテルあるいは他の適切な搬送デバイスは、カテーテルからプロテーゼを放出することを意図した処置サイトのところにまでプロテーゼを経管的に搬送する際には、プロテーゼを径方向圧縮状態に維持する。放出時には、プロテーゼは、軸方向長さを短くしながら、径方向に自己拡張する。
プロテーゼは、自由な非応力状態にまで拡張するよりも前の時点で、周囲組織に対して係合し得るよう構成されている。これにより、わずかな径方向圧縮に基づく弾性復元力のおかげで、堅固な固定を行い得るようになっている。ステントや他のデバイスは、処置サイトにおいて管腔のわずかな拡径を引き起こすことができ、プロテーゼの半径が自由状態の半径よりも小さい限りにおいては、自己固定径方向外向き力を継続して発揮することができる。
多くの応用においては、この自己拡張機能は、通常は塑性変形金属から形成されるバルーン式拡張可能デバイスと比較して、有利なものであると考えられている。自己拡張デバイスは、また、バルーン式拡張可能デバイスと比較して、バルーンや他の拡張機構を使用することなく配置することができる。
径方向に自己拡張可能なプロテーゼは、上述した Wallsten 特許に記載の相互編込螺旋という構成以外のものとしても、構成することができる。例えば、一重コイルや、さほどの軸方向短縮を必要とすることなく径方向自己拡張を行い得るよう構成された複数の交互ループからなる蛇行構成、とすることができる。
いずれにしても、自由状態の半径よりも小さなある半径にまで圧縮されたときに所定デバイスによってもたらされる径方向外向きの弾性力は、ストランドの性質と、デバイス構成と、に依存する。より詳細には、より大きな直径のストランドを使用することにより、あるいは、より多数のストランドを使用することにより、あるいは、大きな弾性率を有している金属とか他の材料とかからなるストランドを使用することにより、より大きな弾性力を得ることができる。螺旋ストランドを使用した構造においては、ストランドどうしの交差角度を増大させることにより、すなわち、より小さなピッチ角度でストランドを巻回することにより、弾性復元力を増大させることができる。
よって、径方向に自己拡張可能なプロテーゼは、様々なタイプやサイズの体内管腔内に固定し得るように、特注することができる。同時に、外科医は、例えば結腸や十二指腸や腸骨弓や大動脈弓や大静脈弓や上腕弓や卵管といったような天然の湾曲度合いを有した体内管腔内においてプロテーゼを使用した場合には、ある種の問題点に出くわす。この問題点を説明するために、図1は、閉塞(2)を有した湾曲管腔(1)を概略的に示している。図2からわかるように、ステント(3)は、管腔(1)内に配置されており、管腔の開通性を維持している。おそらく、血管形成用バルーンを使用することによって、閉塞領域において、管腔の拡径が行われた後の状態が示されている。ステント(3)によってもたらされる径方向力は、管腔の開通性を維持するに際しての重要な要因であり、また、管腔内にステントを固定するに際しての重要な要因である。
図2は、ステント(3)が、天然に湾曲した管腔を直線状化してしまう傾向を示している。これにより、符号(4,5)で示しているように、ステントの両端近傍において、管腔(この場合には、結腸)にキンクが発生する。その結果、望ましくないことに管腔が狭められてしまう。深刻なキンクが発生した場合には、閉塞が発生してしまう。この問題点の起源は、ステントの軸方向の硬さ(軸方向のフレキシブルさの欠如)である。
軸方向の硬さは、弾性率の小さなストランド材料を使用することによりステントを構成するストランドの直径を細くすることによって、あるいは、使用しているストランドの数を少なくすることによって、低減することができる。このような『手法』を使用した場合の難点は、図2の場合のように周囲組織に対して係合した際にステントによってもたらされる径方向外向き復元力が減少することである。その結果、ステントは、管腔の開通性と堅固な固定とを所望程度にもたらすことができなくなる。
例えばステント(3)といったような螺旋巻回ストランドから形成されたプロテーゼの場合には、軸方向のフレキシブルさは、螺旋をなすストランド交差角度を増大させることにより、改良することができる。このアプローチは、径方向外向き弾性復元力を低減させることなく軸方向硬さを低減し得ることのために、最初は、有効であるように思われる。上述したように、ストランド交差角度を増大させることは、径方向外向き力を増大させる。難点は、ストランド交差角度を増大させたときには、所定の径方向拡張度合いによってもたらされるストランドの軸方向短縮度合いが、それに応じて大きくなることである。このことは、埋設後にステントの拡径が過度であると深刻な事態となることから、処置対象をなす管腔に対して、意図したステントのサイズを厳密に適合させる必要性を増大させる。関連する問題点は、カテーテルや径方向自己拡張のための他の搬送デバイスからの放出の際に、ステントの軸方向位置決めに関する許容誤差が小さくなることである。
米国特許第4,655,771号明細書
したがって、本発明の目的は、軸方向に延在する複数のセグメントを備えて構成されさらにそれらセグメントが個々に特注されていることにより管腔の緩い湾曲領域であってもまた管腔の尖った湾曲領域であっても支持し得るものとされ、これにより、湾曲した体内管腔内に配置可能とされていてそのような管腔の開通性を維持し得るような医療デバイスを提供することである。
本発明の他の目的は、軸方向に延在する複数の個別セグメントを備えて構成されるとともに軸方向に比較的硬いセグメントと軸方向に比較的フレキシブルなセグメントとが交互に配置されてなるような体内挿入可能なチューブ状構造を、形成するための方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、配置後に周囲組織に対して係合した際に、軸方向のフレキシブルさがあるいは径方向の硬さがあるいはこれらの双方が選択的に変更されている各領域をもたらし得るような、体内挿入可能なプロテーゼを提供することである。
本発明の別の目的は、複数の個別セグメントを選択的に形成し得るとともに、径方向力が比較的大きくかつ軸方向硬さが比較的大きな少なくとも1つのセグメントと、径方向力が比較的小さくかつ軸方向硬さが比較的小さな少なくとも1つのセグメントと、を有しているような、体内挿入可能なプロテーゼを、形成するための方法を提供することである。
上記の目的および他の目的を達成するため、体内に挿入可能なプロテーゼが提供される。このプロテーゼは、チューブ状構造であって、互いに個別的な複数のチューブ状セグメントをもたらし得るよう選択的に形成された少なくとも1つのフレキシブルなストランドを備えている。複数のセグメントは、第1セグメントと、この第1セグメントに対して軸方向に離間して配置された第2セグメントと、第1セグメントと第2セグメントとの間に配置された第3セグメントと、を備えている。複数のセグメントの各々は、チューブ状構造が弛緩状態とされた時の公称直径を有しているとともに、弾性復元力を蓄えつつ所定直径にまで径方向に圧縮可能とされている。少なくとも1つのフレキシブルなストランドは、複数のセグメントが所定直径にまで径方向に圧縮可能とされたときには、第1セグメントに沿って第1軸方向硬さ値と第1径方向力値とを有するように、かつ、第2セグメントに沿って第2軸方向硬さ値と第2径方向力値とを有するように、かつ、第3セグメントに沿って第3軸方向硬さ値と第3径方向力値とを有するように、選択的に構成されている。第3軸方向硬さ値は、第1軸方向硬さ値と第2軸方向硬さ値とによって規定された範囲に関して、この範囲外の値とされている。
このプロテーゼのより基本的な態様においては、第1セグメントと第2セグメントとが、両端に位置し、第3セグメントが、プロテーゼの中間セグメントをもたらす。中間セグメントは、端部セグメントの軸方向硬さ値よりも大きな軸方向硬さ値を有することができる。これは、例えば、処置サイトが、管腔のうちの、より尖った湾曲領域によって挟まれた比較的緩やかな湾曲領域に沿って位置しているといったような場合である。これとは逆に、処置サイトが、管腔のうちの、直線状領域によって挟まれた尖った湾曲領域に沿って位置しているといったような場合には、中間セグメントの軸方向硬さ値は、好ましくは、端部セグメントの軸方向硬さ値よりも、小さなものとされる。
プロテーゼの他の好ましい態様においては、少なくとも1つのフレキシブルなストランドは、互いに逆向きに螺旋巻回された複数のフレキシブルなストランドを備え、これにより、複数のストランド交差角度を規定するようにして、複数のストランドどうしの交差を形成している。この実施形態においては、中間セグメントのストランド交差角度は、第1セグメントのストランド交差角度と第2セグメントのストランド交差角度とによって規定された範囲に関して、この範囲外の角度とされる。この実施形態は、プロテーゼの埋設対象をなす管腔の比較的尖った湾曲部分に沿って大きな径方向力が要求されるような応用において、特に好適である。
要望によっては、少なくとも1つのフレキシブルなストランドは、チューブ状構造の長さ全体にわたって延在する第一組をなす複数のフレキシブルなストランドと、チューブ状構造の第1領域に沿って延在する第二組をなす複数のフレキシブルなストランドと、を備え、これにより、第1領域に沿っては、相対的に大きな軸方向硬さと相対的に大きな径方向力とがもたらされる。第二組をなす複数のフレキシブルなストランドを含有していない第2領域に沿っては、プロテーゼは、相対的に小さな軸方向硬さと相対的に小さな径方向力とを有している。
本発明の他の見地においては、体内に挿入可能なデバイスが提供される。このデバイスは、互いに個別的な複数のチューブ状領域を規定し得るよう選択的に形成された少なくとも1つのフレキシブルなストランドを備えてなる体内挿入可能なチューブ状構造を具備している。第1領域に沿っては、ストランドは、第1の数とされたフィラメントを有している。第2領域に沿っては、ストランドは、第1の数よりも小さな第2の数とされたフィラメントを有している。その結果、チューブ状構造は、第1領域に沿って第1軸方向硬さ値を有し、この第1軸方向硬さ値は、第2領域に沿っての第2軸方向硬さ値よりも大きなものとされている。
チューブ状構造は、1つまたは複数のフレキシブルなストランドを、所望のチューブ状形状に巻回することによって、形成することができる。ここで、各フレキシブルストランドは、複合体であって、長さ全体に沿って、第1の数をなすフィラメントを有している。そして、少なくとも1つのフィラメントが、第2領域に沿って、チューブ状構造から除去され、第2領域には、第2の数のフィラメントだけが残される。フィラメントの除去は、選択的なカットによって、あるいは、選択的な加熱による所望ポイントにおける特定フィラメントの溶融または蒸発によって、あるいは、第2領域に沿っての溶解性フィラメントの選択的溶解によって、行うことができる。フィラメントを選択的に加熱または溶解する場合には、複合体ストランドは、互いに異なるタイプのフィラメントを備え、一方は、加熱または溶解を受けるタイプのものとされ、他方は、そうでないタイプのものとされる。
本発明の他の見地においては、天然の曲がりを有した体内管腔内に挿入可能なプロテーゼが提供される。このプロテーゼは、第1チューブ状壁セグメントと第2チューブ状壁セグメントとからなる交互シーケンスとされているとともに、少なくとも3つの壁セグメントを備えてなる、体内挿入可能なチューブ状壁を具備している。複数の壁セグメントの各々は、チューブ状構造が弛緩状態とされた時の公称直径を有しているとともに、弾性復元力を蓄えつつ所定直径にまで径方向に圧縮可能とされている。複数の壁セグメントは、所定直径にまで径方向に圧縮された時には、それぞれの軸方向硬さ値を有しており、すなわち、複数の第1チューブ状壁セグメントの各々は、それぞれ軸方向硬さ値を有し、なおかつ、複数の第2チューブ状壁セグメントの各々は、第1チューブ状壁セグメントの軸方向硬さ値よりも小さな軸方向硬さ値を有している。これにより、第2チューブ状壁セグメントは、第1チューブ状壁セグメントと比較して、チューブ状壁が設置される体内管腔の曲がりに対して、より容易に適合し得るものとされている。
本発明の他の見地においては、体内に挿入可能なステントが提供される。このステントは、少なくとも1つのフレキシブルな複合ストランドから形成されているとともに、体内管腔内のサイトに配置可能に構成され、この配置によって、サイトのところの周囲組織に対して径方向外向き力を付与し得るものとされた、ステント構造を具備している。複合ストランドは、少なくとも1つの生体安定性フィラメントと、少なくとも1つの生体吸収性フィラメントと、を備え、体内への配置時には、初期的に、少なくとも1つの生体安定性フィラメントと少なくとも1つの生体吸収性フィラメントとの組合せに基づいた第1の値をなす径方向外向き力を付与し得るよう構成されている。少なくとも1つの生体吸収性フィラメントは、生体吸収可能なものとされ、これにより、径方向外向き力は、少なくとも1つの生体安定性フィラメントだけに基づいた第2の値へと減少するようになっている。
要望によっては、ステント構造は、長手方向全体にわたって、互いに個別的な複数の領域を備えることができ、これら複数の領域は、少なくとも1つのストランドが少なくとも1つの生体安定性フィラメントと少なくとも1つの生体吸収性フィラメントとを有しているような第1領域と、少なくとも1つのストランドが少なくとも1つの生体安定性フィラメントだけを有しているような第2領域と、を備えることができる。
本発明は、さらに、長手方向に沿った各部分において互いに相違する径方向外向き力を付与し得るよう構成された体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法に関するものであって、この方法においては、
a.フレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを準備し;
b.実質的に一定直径の円筒形成形用マンドレル上に、少なくとも1つのフレキシブルなストランドを巻回し、この巻回時には、少なくとも1回はピッチを変更し、これにより、チューブ状プロテーゼ構造を形成するに際して、このチューブ状プロテーゼ構造の第1領域に沿っては少なくとも1つのストランドが第1ピッチで巻回されておりかつこのチューブ状プロテーゼ構造の第2領域に沿っては少なくとも1つのストランドが第1ピッチとは相違した第2ピッチで巻回されているような、選択された形状を有したものとしてチューブ状プロテーゼ構造を形成し;
c.少なくとも1つのストランドを選択された形状に維持しつつ、チューブ状構造を十分な温度にまで加熱することによって、チューブ状構造に対して選択された形状を熱的に付与する。
本発明による、体内挿入可能なプロテーゼを形成するための代替可能な方法においては、
a.実質的に一定直径の成形用マンドレル上において、実質的に一様なピッチでもって、少なくとも1つのフレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを巻回することによって、チューブ状構造を形成し;
b.チューブ状構造を、成形用マンドレルから取り外して、互いに異なる直径とされた複数のマンドレルセグメントを有した熱硬化用マンドレル上に配置し;
c.チューブ状構造を、熱硬化用マンドレルに対して密着させ、これにより、チューブ状構造を、選択された形状とし、ここで、この選択された形状を、第1直径を有した第1領域と、第2直径を有した第2領域と、これら第1および第2領域の間に位置するとともに第1直径と第2直径とによって規定された範囲に関してこの範囲外の直径を有した中間領域と、を備えてなるものとし;
d.チューブ状構造を熱硬化用マンドレルに密着させつつ、熱硬化用マンドレルを十分な温度にまで加熱することによって、チューブ状構造に対して選択された形状を熱的に付与する。
本発明による、体内挿入可能なプロテーゼを形成するための他の方法においては、
a.成形用マンドレル上において、少なくとも1つのフレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを巻回することによって、初期形状を有したチューブ状構造を形成し、ここで、成形用マンドレルを、第1直径とされた第1領域と、この第1領域から軸方向に配置されているとともに第1直径とは相違した第2直径を有した第2領域と、を少なくとも備えてなるものとし;
b.チューブ状構造を、成形用マンドレルから取り外して、熱硬化用マンドレルの周囲に配置し;
c.チューブ状構造を、熱硬化用マンドレルに対して実質的に密着させ、これにより、チューブ状構造を、選択された形状とし;
d.チューブ状構造を選択された形状に維持しつつ、チューブ状構造を十分な温度にまで加熱することによって、チューブ状構造に対して選択された形状を熱的に付与し、これにより、チューブ状構造に、成形用マンドレルの第1領域に沿って配置されていた部分に対応した領域に第1セグメントを形成するとともに、成形用マンドレルの第2領域に沿って配置されていた部分に対応した領域に第2セグメントを形成し、ここで、第1セグメントと第2セグメントとを、チューブ状構造が所定直径にまで径方向に圧縮されたときに、互いに異なる第1径方向外向き力値と第2径方向外向き力値とをもたらし得るように構成する。
熱硬化用マンドレルは、一様な直径のものとすることができる。あるいはこれに代えて、熱硬化用マンドレルは、互いに異なる直径を有した複数の個別領域を備えたものとすることができる。
さらに、本発明においては、軸方向硬さと径方向力とが互いに相違する複数のセグメントを備えてなる体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法が提供される。この方法においては、
a.少なくとも2つの生体適合性フィラメントからなる複合体として構成されたフレキシブルなストランドを準備し;
b.ストランドを選択的に巻回することにより、選択された形状を有したチューブ状構造を形成し;
c.チューブ状構造の軸方向に延在している所定領域に沿って、少なくとも1つのストランドから、少なくとも1つのフィラメントを選択的に除去し、これにより、チューブ状構造を、所定領域に沿っては、チューブ状構造の残部と比較して、低減された軸方向硬さ値と、低減された径方向力値と、を有したものとする。
本発明においては、管腔の開通性を維持し得るよう、湾曲した体内管腔内に配置可能とされた医療デバイスは、管腔のうちの湾曲の緩やかな領域を支持し得るように特注された軸方向セグメントと、管腔のうちの尖った湾曲領域を支持し得るように特注された軸方向セグメントと、を備えている。大きな軸方向硬さを有した複数のセグメントは、管腔の比較的直線的な領域に沿って配置することができ、大きな軸方向フレキシブルさを有した複数のセグメントは、尖った湾曲領域に沿って配置することができる。このデバイスは、互いに異なるピッチ角度すなわち互いに異なる編込角度を有した複数のセグメントを備えることができる。これにより、より大きな軸方向フレキシブルさを有した複数のセグメントは、また、大きな径方向力値をももたらす。デバイスは、互いに異なるセグメントに沿って異なる数のフィラメントを有したストランドから形成することができる。これにより、軸方向にフレキシブルさの大きなセグメントは、小さな値の径方向力をもたらす。複数のフィラメントを有したストランドは、また、少なくとも1つの生体吸収可能なフィラメントを有することができる。生体吸収可能なフィラメントは、生体中で低減するような径方向力値と軸方向硬さ値とをもたらす。
上記のおよび他の特徴点や利点をさらに明瞭に理解し得るよう、以下、添付図面を参照しつつ、詳細に説明する。
添付図面を参照すれば、図3には、体内挿入可能なステント(16)が、特に結腸(18)といったような天然の曲がりを有した体内管腔内に埋設されている。結腸は、ステントの長さ全体にわたってステントを囲んでいる組織壁(20)を備えている。ただし、図面上においては、ステントを明瞭に図示するために、一部を切り欠いて図示がなされている。
ステント(16)は、径方向に自己拡張可能なステントであって、螺旋巻回されて相互編込されたフレキシブルな複数のストランドから形成されている。その結果、このステント(16)は、半径が縮められかつ長さが引き伸ばされた状態へと弾性的に変形可能とされている。これにより、結腸内の処置サイトのところにまで、管腔内を通して容易に搬送することができる。処置サイトに到着すると、ステントは、カテーテルや他の搬送デバイス(図示せず)から放出され、これにより、径方向に自己拡張して、組織壁(20)に対して係合する。組織壁に対して係合した時点で、ステント(16)は、自由状態の時の直径すなわち外力を受けていない時の直径よりも小さな所定の直径に、維持される。したがって、図3に示すステントは、弾性復元力を維持し、この弾性復元力を、組織壁(20)に対して径方向外向きに印加する。この力は、閉塞性の組織を広げるように作用し、結腸内において管腔の開通性を維持する。この力は、また、ステントをなす各ストランドを、管腔壁内に押圧するように作用し、これにより、ステントの位置ズレを防止する。一方、組織壁(20)は、対抗するような径方向内向き力をもたらし、これにより、ステントを維持する。
ステント(16)は、図において符号“A”および“B”によって区別されているような互いに異なる2つのタイプのセグメント(22,24)といったような、複数の個別セグメントから構成されている。ステントのこれらセグメントは、ステント(16)が図示のような所定直径に維持されたときに、互いに異なる特性を有している。特に、ステントのセグメント(22)は、ステントのセグメント(24)と比較して、軸方向硬さすなわち長手方向硬さが、より大きなものとされている。セグメント(24)は、軸方向のフレキシブルさが大きく、したがって、結腸(18)の湾曲形状に対して、より容易に適合する。ステントのセグメント(22)は、ステントが搬送デバイスから放出された時点でステントが径方向に自己拡張する際の軸方向縮み度合いを軽減する。
図3からわかるように、セグメント(22,24)は、互いに交互的に配置されている。ステントのセグメント(22)は、結腸(18)のうちの、直線性が大きくかつ湾曲度合いの小さな領域に沿って配置されている。これに対し、ステントのセグメント(24)は、管腔のうちの、より尖って湾曲した領域に沿って配置されている。したがって、セグメント(22)とセグメント(24)とが協働することにより、ステントの固定力がもたらされている。セグメント(24)は、軸方向に過度に硬いものとされたステントが結腸や他の管腔の天然的曲がり領域を直線状としてしまう場合に発生するような、キンクという問題点を防止する。セグメント(22)は、配置時に傷害部位にわたってステントを位置決めすることを困難としてしまうような、ステントの全体的縮みを軽減するよう機能する。
図3に示すように、各セグメントは、長さをそれぞれ変更することができる。ある種の応用においては、セグメント(22)は、図示のように、セグメント(24)よりも長いものとされる。また、別の応用においては、セグメント(24)の方が、長いものとされる。2つのタイプのセグメントしか図示されていないけれども、本発明の範囲内においては、径方向力の程度や軸方向硬さの程度が互いに相違するような3つ以上のセグメントを使用することが想定される。
図4は、螺旋巻回されて相互織込された複数の弾性的かつ生体適合性ストランド(28)から形成されたような、代替可能な実施形態をなすステント(26)を示している。ストランドは、フレキシブルなものであって、好ましくは、Elgiloy(登録商標) という商標名で市販されているコバルトベース合金から形成される。代替可能な適切な金属には、ステンレス『スプリング』スチールや、チタン/ニッケル合金、がある。また、PETやポリプロピレンやPEEKやHDPEやポリサルフォンやアセチルやPTFEやFEPやポリウレタンといったものも含めた、ある種のポリマーが適切である。
ステント(26)は、ストランドどうしが150°という交差角度を形成しているセグメント(30)と、ストランドどうしが130°という交差角度を形成しているセグメント(32)と、からなる交互シーケンスから構成されている。ストランドの交差角度すなわち編込角度は、便宜的には、ステントの長手方向中心軸すなわち図4における水平方向軸を含む平面によって、二分割された角度とされる。ピッチ角度とは、ストランドが長手方向中心軸に対する直交面に対してストランドが巻回される角度である。よって、セグメント(30)のピッチ角度は、15°であり、セグメント(32)のピッチ角度は、25°である。図4Aにおいては、“P”は、ピッチ角度を示しており、“α”は、ストランド交差角度を示している。
セグメント(30)の方がストランド交差角度が大きいことにより、セグメント(32)と比較して、ステントが所定直径に維持されたときに、セグメント(30)によってもたらされる径方向外向き力の方が、より大きなものとなる。セグメント(30)は、また、より大きな軸方向フレキシブルさを有している。逆に、セグメント(32)は、ステント(26)が搬送デバイスから放出されて径方向に自己拡張する際に、軸方向の縮みが少ない。よって、ステント(26)においては、両端のセグメントと中央のセグメントとが、より大きなステント固定力をもたらし、なおかつ、ステント(26)が埋設される管腔の湾曲度合いによりうまく適合する。この構成は、管腔のうちの、より尖って曲がった領域内に閉塞サイトが存在する場合に、特に有効である。
図5は、代替可能な実施形態をなすステント(34)を示している。このステント(34)は、ステント(26)と同様に、螺旋巻回されて相互織込された複数の弾性的かつ生体適合性ストランド(36)から形成されている。ステント(34)は、ストランドどうしの交差角度が130°とされているセグメント(38)と、ストランドどうしの交差角度が150°とされているセグメント(40)と、からなる交互シーケンスから構成されている。加えて、セグメント(40)は、ステント(34)が自由状態にある時に、セグメント(38)よりも大きな直径を有しているものとして、形成されている。
図6においては、ステント(34)は、組織壁(44)によって規定された管腔(42)内に設置された状態で、図示されている。管腔(42)は、実際には湾曲しているものであるものの、図6においては、直線状のものとして図示されており、ステント(34)が径方向に圧縮されていて、所定直径に維持されている様子が、明瞭なものとされている。特に、セグメント(40)は、自由状態においてはセグメント(38)よりも大径のものであるにもかかわらず、セグメント(38)と同じ所定直径にまで、径方向に圧縮されている。したがって、他の構造的パラメータが同じであると仮定して、ステント(26)のセグメント(30)と比較した場合、セグメント(40)は、より大きな大きさの径方向外向き力をもたらしており、これにより、ステントを固定しているとともに、管腔の閉塞領域を拡径している。上述の場合と同様に、ステント(34)のセグメント(40)は、軸方向のフレキシブルさが大きく、このため、管腔の湾曲度合いに対して容易に適合することができる。
図7は、螺旋巻回されたかつ相互織込されたフレキシブルな複数のストランド(48)から形成されている、他の代替可能な実施形態をなすステント(46)を示している。ストランドは、ステントの長さ全体にわたって交差角度が実質的に一定となるようにして、巻回されている。このため、交互配置されたセグメント(50,52)は、互いに同じストランド交差角度を有している。
セグメント(50,52)は、ストランドの構成という点において、互いに相違している。特に、ストランド(50)に沿っては、各ストランドは、2つのフィラメント(54,56)を有している。しかしながら、ストランド(52)に沿っては、各ストランドは、ただ1つのフィラメント(54)しか有していない。フィラメント(54,56)が、セグメント(50)に沿っての径方向力と軸方向硬さとの双方に対して寄与していることのために、セグメント(50)は、セグメント(52)と比較して、より大きな径方向力をもたらすとともに、軸方向硬さが硬い。
セグメント(50)に沿っては、フィラメント(54,56)は、単に並置した上で、上一対かつ下一対(one pair over-one pair under)パターンに編み込むことができる。より好ましい実施態様においては、フィラメント(54,56)は、図8に示すように、ロープまたはケーブルの形態となるように、少なくともわずかに捻られる。フィラメント(54,56)は、図示したように、互いに同じ直径のものとすることができる。しかしながら、セグメント(50)がもたらす径方向力および軸方向硬さの大きさを、セグメント(52)に対して際立たせて大きなものとするためには、フィラメント(54)は、フィラメント(56)よりも大径のものとすることができる。逆に、そのような差異を小さなものとするためには、フィラメント(56)を、大径のものとすることができる。各ストランドが3つ以上のフィラメントを有していても、同様の結果を得ることができる。例えば、セグメント(50)に沿ってのストランドが、3つのフィラメントから構成されている場合には、セグメント(52)に沿ってのストランドは、交互配置されるセグメントどうしの間における特性差の大小に応じて、1つのフィラメントから構成することもまた2つのフィラメントから構成することもできる。
フィラメント材料を選択することによって、かなり大きな程度にわたって、ステントの特性を制御することができる。図7および図8に示すステント(46)のある例においては、双方のフィラメントは、例えば上述したような Elgiloy(登録商標)合金やステンレススプリングスチールといったようなものから形成されたワイヤとすることができる。このステントの他の例においては、双方のフィラメントは、例えばPETといったようなポリマーから形成される。
さらに他の代替例においては、フレキシブルなフィラメントを形成し得るような生体吸収性材料から形成されたフィラメントを使用する。適切な材料には、例えばポリラクチド[ポリ−L−ラクチド(PLLA),ポリ−D−ラクチド(PDLA)]といったようなポリ−アルファ−ヒドロキシアシッドや、ポリ−グリコライド(PGA)や、ポリジオキサノンや、ポリカプロラクトンや、ポリグルコネートや、ポリラクチックアシッド−ポリエソレンオキサイドコポリマーや、ポリ(ヒドロキシブチレート)や、ポリアンハイドライドや、ポリホスホエステルや、ポリ(アミノ酸)や、関連するコポリマー、がある。これらの材料は、生体内において、特性的な劣化速度を有している。PGAは、比較的速く生体吸収されるものであって、例えば、数週間から数ヶ月で生体吸収される。これに対して、PLAは、数ヶ月から数年間という期間で生体吸収される。
いずれにしても、ストランドは、好ましくは、生体吸収性フィラメントと、生体安定性フィラメントと、の双方を有している。これら双方のフィラメントを使用したステントを埋設したときには、生体吸収性フィラメントが、劣化し始める。これにより、ステントの径方向力とステントの軸方向硬さとが、体内で漸次的に減少する。最終的には、すべてのセグメントに沿って、径方向力と軸方向硬さとが、生体安定性フィラメントだけを使用したステントの場合の径方向力および軸方向硬と同じとなる。ステント(46)のこの例におけるある特定の態様においては、フィラメント(54)は、PET(Dacron(登録商標))から形成され、フィラメント(56)は、上述した生体吸収性材料の中の1つから形成される。
ステント(46)の他の例においては、フィラメント(54)は、例えば Elgiloy(登録商標)合金といったような金属からなるワイヤとされ、フィラメント(56)は、例えばPETといったようなポリマーから形成される。
一般に、様々な材料を使用することによってフィラメント(54,56)を形成することにより、すべてのフィラメントが同じ種類のものである場合に利用可能な形成方法とは異なる形成方法を使用して、ステント(46)を形成することができる。すべてのプロテーゼにおいて、ストランドが、まず最初に、ストランド内に組み込むことを意図したすべてのフィラメントを巻回することによって、形成される。その後、ストランドどうしを相互編込することによって、長さ全体にわたって各ストランドが一様であるようなチューブ状構造半製品が得られる。その後、ステントのうちのセグメント(52)を形成することを意図した領域に沿って、フィラメント(56)(あるいは、複数のフィラメントからなるストランドの場合には、複数のフィラメント(56))の一部を選択的に除去することによって、セグメント(52)を形成する。フィラメント(54,56)が同じ材料である場合には、この選択的除去は、ステントの長さに沿った選択的ポイントにおいて各フィラメント(56)をカットし、これにより、除去することを意図した各フィラメント(56)の一部を分離させることによって、得られる。カットおよび除去という作業は、手間がかかるとともに、コストがかかる手法である。
フィラメント(54)が金属でありかつフィラメント(56)がポリマーである場合には、ポリマー製フィラメントに対して、金属製フィラメントに対しては無害であるような、熱処理または化学的処理を施す。したがって、詳細に後述するように、レーザー蒸発によってあるいは他の熱印加手法によってあるいは溶解手法によって、ポリマー製フィラメントを除去することができる。
図9は、さらに他の代替可能な実施形態をなすステント(58)を示している。このステント(58)は、螺旋巻回されかつ相互織込されたフレキシブルなかつ生体適合性の複数のストランド(60)から形成されている。各ストランドは、2つのフィラメントから構成されている。すなわち、フィラメント(62)は、例えばPETといったような生体安定性材料から形成され、フィラメント(64)は、生体吸収性材料から形成されている。ステント(58)は、外科医が、初期的には大きな径方向力と大きな軸方向硬さとをもたらすとともに例えば1ヶ月といったような所定期間後には構造が再構成されて初期的な径方向力と軸方向硬さとがもはや不要とされるようなステントを埋設することを要望した場合には、特に有効である。ステント(58)の埋設後には、ステント(58)の径方向力および軸方向硬さは、生体吸収性ポリマーの劣化によって、生体内において漸次的に減少する。最終的には、実質的にすべての生体吸収性フィラメント(64)が、吸収され、図10に示すように、実質的にフィラメント(62)からなるストランド(60)から構成されたステント(58)が残ることとなる。他の重要な利点は、ピッチ角度やストランド交差角度を、小さな値に維持することができ、カテーテルからの放出時点でストランドが径方向拡張する際の軸方向縮み量を低減し得ることである。
図11は、さらに他の代替可能な実施形態をなすステント(66)を示している。このステント(66)は、単一の螺旋巻回されたストランド(68)から形成されている。ステントの第1セグメントに沿っては、ストランドは、フィラメント(70,72)を有している。好ましくは、これらフィラメント(70,72)は、図8に示すように、ロープまたはケーブルの形態となるように捻られる。ステントの第2セグメントに沿っては、ストランド(68)は、フィラメント(70)だけを有している。フィラメント(70)は、金属から、または、生体吸収性ポリマーから、形成することができる。フィラメント(72)は、金属から、または、生体安定性ポリマーから、または、生体吸収性ポリマーから、形成することができる。ストランド(66)は、要望によっては、複数のフィラメント(70)と、複数のフィラメント(72)と、を有することができる。
ステントの長手方向に沿って軸方向硬さレベルと径方向硬さレベルとが選択的に様々に変更されているステントを形成するに際しては、様々な方法を使用することができる。図12は、編込装置(74)を示している。この編込装置(74)を使用することにより、成形用マンドレル(78)上において、複数のストランド(76)の巻回と相互織込との双方を同時に行うことができる。数本のストランドしか図示されていないけれども、一例をなす方法においては、36本のストランドを使用することができる。すなわち、36個の個別のボビン(図示せず)を使用して、これらボビンから、それぞれ対応するストランドを同時に引き出すことができる。
巻回時には、ストランドの螺旋ピッチが、周期的に変更される。これにより、ストランド交差角度が150°とされた例えばセグメント(80)といったようなセグメントと、ストランド交差角度が130°とされたセグメント(82)と、を備えてなるチューブ状構造半製品が得られる。
得られたチューブ状構造を、成形用マンドレル(78)から取り外し、チューブ状熱硬化用マンドレル(84)(図13)上に配置する。このマンドレル(84)は、一定の直径を有したものとされ、好ましくは、成形用マンドレルの直径と同じ直径を有したものとされる。マンドレル(84)は、熱硬化温度以上の温度にまでチューブ状構造の温度を上昇させ得るよう十分に加熱される。これにより、所望の形状が熱的に形成され、例えばステント(26)(図4)といったようなデバイスが得られる。表1は、このタイプのステントに関しての構造的特性を示している。すなわち、各々が0.17mmという直径のものとされた36本の Elgiloy(登録商標)製ストランドが、22mm直径の成形用マンドレル上において巻回されさらに22mm直径の熱硬化用マンドレル上において熱的に成形されることによって形成されたタイプのステントに関しての、構造的特性を示している。
Figure 2005514106
表1は、ストランド交差角度が大きくなるにつれて、ステントのセグメントが、より大きな軸方向のフレキシブルさを有する(すなわち、長手方向の硬さがより小さくなる)とともに、径方向に圧縮されたときに、より大きな大きさの径方向外向き力をもたらすという、一般的な特徴点を示している。ステント(26)に特に注目すれば、150°で巻回されているセグメント(30)は、130°で巻回されているセグメント(32)と比較して、2倍よりも大きな径方向外向き力をもたらす(1,280Paと比較して、2,992Pa)とともに、長手方向の硬さが半分程度となっている。ストランド交差角度における5°という誤差が、特に公称径方向圧力に関しては、大きな差をもたらすものの、公称長手方向硬さに関しては、そうでもない。
本発明は、代替可能な方法をも包含するものである。図14および図15は、編込装置の制御パラメータを一定に維持しつつ、様々なストランド交差角度を有した複数のセグメントを形成するための方法に関するものである。その結果、初期的な編込構造は、長手方向全体にわたって、一定のストランド交差角度を有している。より詳細に説明すると、図14は、編込装置(86)を示している。この編込装置(86)を使用することにより、一定直径のものとされた成形用マンドレル(90)上において、複数のストランド(88)の巻回と相互織込との双方を同時に行うことができる。これにより得られた半製品をなすチューブ状構造は、一定のストランド交差角度を有している。
得られたチューブ状構造を、成形用マンドレルから取り外し、熱硬化用マンドレル上に配置する。この熱硬化用マンドレルは、例えば図15に示す熱硬化用マンドレル(92)のように、一定直径を有したものではなく、大径部分(94)と小径部分(96)とが交互に配置されてなるものである。マンドレル(92)の周囲にチューブ状構造を配置した状態で、チューブ状構造の両端部を、互いに引き離す向きに引っ張る。これにより、チューブ状構造が、径方向に収縮するとともに、チューブ状構造が、マンドレル(92)に対してより密着するようにして、引っ張られる。その後、チューブ状構造に対して、複数のクランプ部材(図示せず)を配置し、これにより、チューブ状部材を、マンドレルの外径に対して、より密着させる。
ある特定の一例においては、成形用マンドレル(90)の直径が、23mmとされ、熱硬化用マンドレルの大径部分(94)の直径が、23mmとされ、熱硬化用マンドレルの小径部分(96)の直径が、22mmとされる。チューブ状構造のストランド交差角度は、150°とされる。熱硬化用マンドレルの周囲に配置されてクランプされた時点で、チューブ状構造のうちの、熱硬化用マンドレルの大径部分(94)に沿った部分は、チューブ状構造が成形された直径と実質的に同じ直径をなす。その結果、ストランド交差角度は、約150°のままである。チューブ状構造のうちの、熱硬化用マンドレルの小径部分(96)に沿った部分においては、チューブ状構造は、22mmという小さな直径へと圧縮される。その結果、ストランド交差角度は、約130°へと減少する。
チューブ状構造が、熱硬化用マンドレルの外形に適合した状態で、マンドレルを加熱することによって、チューブ状構造の温度を、熱硬化温度以上の温度にまで上昇させる。これにより、マンドレルの形状が、チューブ状構造に対して熱的に転写される。この結果、130°というストランド交差角度を有した小径の3つのセグメント(38)と150°というストランド交差角度を有した大径の2つのセグメント(40)とを有してなる例えばステント(34)(図5)といったようなステントと同様のステントが得られる。
表2は、各々が0.17mmという直径のものとされた36本の Elgiloy(登録商標)合金製ストランドが、様々な直径のマンドレルを使用してまた様々なストランド交差角度でもって形成されたステントに関しての、様々な構造的パラメータを示している。
Figure 2005514106
図16は、上記方法に対しての代替可能な実施形態を示している。図16においては、編込装置(98)を使用することにより、成形用マンドレル(102)上において、複数のストランド(100)の巻回と相互織込とを行うことができる。マンドレル(102)は、複数の大径部分(104)と複数の小径部分(106)とが交互に配置されてなるものである。これにより得られる半製品をなすチューブ状構造は、複数の大径セグメントと複数の小径セグメントとが交互に配置されてなるものである。ストランド(100)は、半製品をなすチューブ状構造の長さ全体にわたって一定とされたストランド交差角度を有するようにして、巻回される。これに代えて、ストランドは、必要に応じて、複数の大径セグメントに沿って大きなストランド交差角度を有するようにして、巻回することができる。
この方法における一態様においては、半製品をなすチューブ状構造を、成形用マンドレル(102)から取り外し、図15に示すマンドレル(92)と同様の熱硬化用マンドレル上に配置する。この熱硬化用マンドレルは、成形用マンドレルの大径部分に対応した複数の大径部分と、成形用マンドレルの小径部分に対応した複数の小径部分と、が交互に配置されてなるものである。十分な熱を印加することにより、チューブ状構造に対して所望形状を熱的に付与することができる。これにより、例えばステント(34)(図5)といったようなステントと同様のステントが得られる。
この方法における他の態様においては、ストランド(100)は、同様にして、成形用マンドレル(102)の周囲に巻回される。これにより、得られる半製品をなすチューブ状構造は、複数の大径セグメントと複数の小径セグメントとを交互シーケンスとして備えている。しかしながら、その後、半製品をなすチューブ状構造を、一定直径の熱硬化用マンドレル上において、引っ張るすなわち径方向に圧縮させる。この場合、チューブ状構造のうちの複数の大径セグメントは、小径セグメントと比較して、より大きな程度でもって長手方向に引っ張られ、これにより、熱硬化用マンドレルと同じ直径とされる。複数のクランプ部材を使用することにより、特に大径セグメントの周囲において複数のクランプ部材を使用することにより、チューブ状構造を、マンドレルの外形形状に対して密着させることができる。したがって、これにより得られた一定直径のステントは、図4におけるステント(26)と同様のものとなり、比較的大きなストランド交差角度を有した複数のセグメントと比較的小さなストランド交差角度を有した複数のセグメントとを交互的に備えたものとなる。最終的なステントにおいて、ストランド交差角度が小さな方のセグメントは、半製品をなすチューブ状構造のうちの大径セグメントに対応している。
図17および図18は、ステント(46)(図7)と同様のステントを形成するための方法における初期的ステージを示している。図17においては、スプール(110)からの第1フィラメント(108)と、スプール(114)からの第2フィラメント(112)とが、ボビン(116)上へと同時に巻回される。これにより、フィラメント対からなるストランド(118)が得られる。ボビン(116)は、フィラメント対からなる様々なストランドを一定直径の成形用マンドレル(122)上へと同時的に巻回するための編込装置(120)に設置された複数のボビンのうちの(例えば36個のボビンのうちの)、1つのボビンである。
ある特定の態様においては、各フィラメント(108,112)は、0.14mmという直径のものとされた Elgiloy(登録商標)合金製ワイヤである。フィラメント対からなるストランド(118)から形成されたステントは、この場合には130°とされるようなストランド交差角度が同じであると仮定すれば、0.17mmという直径の単一ワイヤ製ストランドを同数だけ使用して形成されたステントと同等の、径方向力および軸方向硬さを有している。
この方法におけるある変形例においては、フィラメント対からなるストランドは、ケーブルまたはロープをなすようにわずかに捻られるものであって、図17に示すようなボビン巻回ステップを行う代わりに、購入することができる。
いずれにしても、相互編込後には、半製品をなすチューブ状構造を、成形用マンドレルから取り外し、一定直径の熱硬化用マンドレル上に配置する。この熱硬化用マンドレルは、好ましくは、成形用マンドレルと同じ直径のものとされ、例えば、22mmという直径とされる。上記の場合と同様に、半製品をなすチューブ状構造を、十分な温度にまで加熱することにより、ステントに対して所望の形状を熱的に付与することができる。
熱硬化用マンドレルから取り外した時点では、ステントは、長手方向の全体にわたって、実質的に同じストランド交差角度を有しており、そのため、径方向外向き力および軸方向のフレキシブルさが、長手方向の全体にわたって実質的に同じである。この時点で、フィラメント(112)を、ステントの長手方向のうちの、複数の個別セグメントの間の接合部分に相当するような選択的ポイントにおいて、カットする。このカットの後に、各フィラメント(112)は、互いに交互配置された複数の第1セグメントと複数の第2セグメントとに区分される。ステントから複数の第1セグメントが取り除かれ、これにより、ストランド(118)がフィラメント(108)だけを有しているような複数のセグメントが形成される。これらセグメントは、例えば、ステント(46)のセグメント(52)といったようなものである。第2フィラメントセグメントは、そのまま残され、これにより、フィラメント(108,112)の双方を有したストランドからなる複数のセグメントが得られる。
表3は、36本の Elgiloy(登録商標)合金製ストランドを使用したステントに関しての、径方向外向き力の値および軸方向硬さの値を示している。それら値は、各ストランドが2つのフィラメントを有しているセグメントと、各ストランドが単一のフィラメントのみを有しているセグメントと、に関して示されている。
Figure 2005514106
よって、各ストランドが2本のワイヤを有している各セグメントは、各ストランドが単一のワイヤのみを有している各セグメントと比較して、22mmという直径のマンドレル上に形成されたステントが20mmという直径へと径方向に圧縮されたときには、2倍の径方向外向き力と、2倍の長手方向硬さと、をもたらす。上述したように、ストランドをなす2つのフィラメントは、要望によっては、異なる直径のものとすることができ、これにより、交互配置されるセグメントどうしにおいて、径方向力と軸方向硬さとの双方を、変更することができる。
表4は、例えばPETといったような生体安定性ポリマーから構成されたステントに関し、径方向外向き力の値および軸方向硬さの値を示している。それら値は、各ストランドが単一のフィラメントのみを有しているセグメントと、各ストランドが、与えられた直径の2つのフィラメントを有しているセグメントと、に関して示されている。この表には示していないものの、互いに直径が異なる複数のフィラメントを使用した場合には、ストランド内に存在する限りにおいて、加算的な径方向圧力と加算的な長手方向硬さとがもたらされる。例えば、各ストランドが、0.35mm直径の1つのフィラメントと、0.4mm直径の1つのフィラメントと、を有しているセグメントにおいては、1,520Paという径方向圧力と、16.6N/mという長手方向硬さと、がもたらされることとなる。この例においては、36本のポリマー製ストランドが、130°というストランド交差角度でもって22mm直径の成形用マンドレル上において巻回して相互織込され、同じ直径の熱硬化用マンドレル上において熱処理されている。その結果、最終的なステントは、130°という編込角度を有している。
Figure 2005514106
すべての径方向圧力の値とすべての長手方向硬さの値とは、20mmという直径にまでステントを径方向に圧縮した際に、得られたものである。表4により、各ストランドが一対をなすポリマー製フィラメントを有しているセグメントは、各ポリマー製フィラメントの直径が0.35〜0.40mmという範囲とされたときに、 Elgiloy(登録商標)合金製ストランド(0.17mm直径)からなるセグメントに関しての径方向圧力の値および長手方向硬さの値を、最も良く近似する。
上述したように、ステント(46)と同様のステントを形成する、フィラメント対からなるストランドは、例えば Elgiloy(登録商標)合金からなるフィラメント(54)やPET等の生体安定性ポリマーからなるフィラメント(56)といったように、様々な材料からなるフィラメントから構成することができる。そのような場合には、ステントの形成は、双方のフィラメントが互いに同一であるときには存在しなかった制限を受ける。逆に、そのような形成過程は、双方のフィラメントが互いに同一であるときには使用できなかった手法を利用することができる。
制限は、熱硬化ステージにもたらされる。特に、 Elgiloy(登録商標)合金といったような金属は、典型的には、生体安定性ポリマーの熱硬化温度を超えているだけでなくそのような生体安定性ポリマーの融点をも超えているような温度において、熱硬化される。よって、金属製フィラメントとポリマー製フィラメントとの双方を備えて構成された編込チューブ状構造からなる半製品は、すべてのフィラメントが金属だけであるとかあるいはすべてのフィラメントがポリマーだけであるとかいったような場合と同じようには、熱硬化用マンドレル上において単純に熱硬化することができない。
この問題点を克服するため、1つの代替可能な方法においては、まず最初に、フィラメント(54)のための金属として、金属フィラメント材料としてのニッケルを約5重量%未満しか含有していないようなコバルト−クロム−モリブデン(CoCrMo)合金を選択する。いくつかのそのような合金は、本出願人に対して付与された米国特許第5,891,091号明細書(Stinson 氏による)に開示されている。このような合金からなるフィラメントは、熱処理を施すことなく、冷間加工によって成形することができる。よって、半製品をなすチューブ状構造を、上述したようにして熱硬化用マンドレル上に配置し、金属製フィラメントの熱硬化温度よりもずっと低温であるようなポリマー製生体安定性フィラメントの熱硬化温度にまで、チューブ状構造の温度を上昇させることによって、熱硬化を行うことができる。
他の適切な代替可能な方法においては、生体安定性ポリマー製フィラメントと組み合わせるよりも先に、金属製フィラメントを、所望の螺旋形状をなすようにして、熱硬化させる。ポリマー製フィラメントは、同様にして、予成形することができる。あるいはこれに代えて、ポリマー製フィラメントは、金属製フィラメントと組み合わせた後に、ずっと低温の熱硬化温度でもって、熱硬化することができる。予成形に関しては、本出願人に対して付与された米国特許第5,758,562号明細書(Thompson氏による)に開示されている。
他方、フィラメント(54,56)が、互いに異なる材料から形成されている場合には、フィラメント(56)の一部を選択的に除去するに際して、双方のフィラメントが互いに同じ材料からなる場合には適用できないような代替可能な手法を、使用することができる。図19は、熱硬化後の時点における半製品をなすチューブ状構造(124)を示している。この時点では、チューブ状構造の長さ全体にわたって、螺旋巻回されかつ相互編込された各ストランド(126)は、金属製フィラメントと、生体安定性ポリマー製フィラメントと、から形成されている。チューブ状構造を、レーザー(128)の近傍に配置する。このレーザーは、連続波(CW)モードまたはパルスモードでもって、レーザービーム(130)を生成する。いずれのモードにおいても、レーザービーム(130)は、チューブ状ステントの長手方向において選択されたポイントにおいて、ポリマー製フィラメントを選択的に照射する。
選択されたポイントは、径方向力が大きなセグメントと径方向力が小さなセグメントとの間の接合部分に対応することができる。この場合、フィラメント(56)が、レーザー蒸発によって切断され、その後、径方向力が小さなセグメントを意図した領域から除去される。これに代えて、ステント(124)を、レーザービームに対して軸方向に移動させることができる。これにより、軸方向硬さが小さい領域を意図した長さ部分に沿って、フィラメント(56)の長さ部分が、レーザー蒸発によって完全に除去される。いずれにしても、レーザー蒸発は、隣接している金属製フィラメント(54)に対しては、何ら影響を与えない。軸方向硬さが小さい領域を意図した長さ部分のみに沿っての、レーザー蒸発によるフィラメントの除去をさらに確実なものとするため、レーザー照射時には、軸方向硬さが大きい領域を意図したセグメントにおいて、フィラメント(56)をマスクしておくことができるすなわち遮蔽しておくことができる。
レーザー蒸発プロセスは、自動化することができ、フィラメントのカットを必要とするような状況と比較して、製造コストを実質的に低減することができる。
代替可能な方法においては、ポリマー製フィラメントの長さ部分を、軸方向硬さが小さい領域を意図したセグメントに沿って、金属製フィラメントに対して影響を与えない溶液を使用することによって、溶解させることができる。この場合にも、軸方向硬さが大きい領域を意図したセグメントにおいて、ポリマー製フィラメントをマスクしておくことすなわち遮蔽しておくことが、望ましい。
レーザー蒸発と同様のさらに他の代替可能な方法においては、ステント(124)に対して、選択的に、すなわち、軸方向硬さが小さいことを意図したセグメントに沿って、ポリマー製フィラメントを融解させるに十分な熱を印加する。意図したセグメントのみに沿ってポリマー製フィラメントが融解することを確実なものとするため、隣り合うセグメント間に、熱反射性シールドすなわち熱絶縁性シールドを配置することができる。
よって、本発明においては、ステントやステントグラフトや体内管腔内に埋設可能な他のデバイスは、軸方向硬さと径方向力とを長手方向に沿って選択的に変更することができ、これにより、体内管腔の湾曲度合いに対しての固定性と適合性とに関して最適の組合せを得ることができる。これに代えてあるいはこれに加えて、そのようなデバイスは、生体内において漸次的に劣化するような、初期的には大きな径方向力と軸方向硬さとをもたらすことができる。製造手法に応じて、デバイスは、径方向力と軸方向硬さとの双方が隣接セグメントよりも大きいような、あるいはこれに代えて、径方向力と軸方向フレキシブルさとの双方が隣接セグメントよりも大きいような、セグメントを備えて構成することができる。螺旋巻回されてなるデバイスにおいては、ピッチ角度およびストランド交差角度は、小さな値に維持することができる。これにより、径方向拡張に付随する軸方向収縮度合いを低減することができる。
閉塞を有した湾曲体内管腔を概略的に示す図である。 管腔内に埋設された従来技術によるステントを概略的に示す図である。 本発明に基づいて形成されたステントを、湾曲した体内管腔内に埋設した状態で概略的に示す図であって、ステントを明瞭に図示するために、一部を切り欠いて図示がなされている。 本発明に基づいて構成された他のステントを示す図である。 ストランドを拡大して示す図である。 ステントの代替可能な実施形態を示す側面図である。 図5のステントを、体内管腔内に埋設した状態で示す図である。 ステントの他の代替可能な実施形態を示す側面図である。 図7のステントの一部を拡大して示す図であって、ステントをなす単一のストランドを示している。 ステントの他の代替可能な実施形態を示す側面図である。 図9のステントを、ステントのうちの生体吸収性構成要素が体内で吸収された後の状態で示す図である。 単一ストランドから構成されたような、ステントの代替可能な実施形態を示す側面図である。 図4に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図4に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図5に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図5に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図5に示すステントと同様のステントを形成するための方法における編込ステージを示す図である。 図7に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図7に示すステントと同様のステントを形成するための方法における各ステージを示す図である。 図7に示すステントと同様のステントを形成するための方法における一ステージを示す図である。
符号の説明
16 ステント(プロテーゼ、デバイス)
22 セグメント
24 セグメント
26 ステント(プロテーゼ、デバイス)
28 ストランド
30 セグメント
32 セグメント
34 ステント(プロテーゼ、デバイス)
36 ストランド
38 セグメント
40 セグメント
46 ステント(プロテーゼ、デバイス)
48 ストランド
50 セグメント
52 セグメント
54 フィラメント
56 フィラメント
58 ステント(プロテーゼ、デバイス)
60 ストランド
62 フィラメント
64 フィラメント
66 ステント(プロテーゼ、デバイス)
68 ストランド
70 フィラメント
72 フィラメント
76 ストランド
78 成形用マンドレル
80 セグメント
82 セグメント
84 熱硬化用マンドレル
90 成形用マンドレル
92 熱硬化用マンドレル
94 大径部分(マンドレルセグメント)
96 小径部分(マンドレルセグメント)
100 ストランド
102 成形用マンドレル
104 大径部分(マンドレルセグメント)
106 小径部分(マンドレルセグメント)
108 フィラメント
112 フィラメント
118 フィラメント対からなるストランド
122 成形用マンドレル
124 チューブ状構造
126 ストランド

Claims (51)

  1. 体内に挿入可能なプロテーゼであって、
    互いに個別的な複数のチューブ状セグメントをもたらし得るよう選択的に形成された少なくとも1つのフレキシブルなストランドを備えてなる体内挿入可能なチューブ状構造を具備してなり、
    前記複数のセグメントが、第1セグメントと、この第1セグメントに対して軸方向に離間して配置された第2セグメントと、前記第1セグメントと前記第2セグメントとの間に配置された第3セグメントと、を備え、
    前記複数のセグメントの各々が、前記チューブ状構造が弛緩状態とされた時の公称直径を有しているとともに、弾性復元力を蓄えつつ所定直径にまで径方向に圧縮可能とされ、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記複数のセグメントが前記所定直径にまで径方向に圧縮可能とされたときには、前記第1セグメントに沿って第1軸方向硬さ値と第1径方向力値とを有するように、かつ、前記第2セグメントに沿って第2軸方向硬さ値と第2径方向力値とを有するように、かつ、前記第3セグメントに沿って第3軸方向硬さ値と第3径方向力値とを有するように、選択的に構成され、
    前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値と前記第2軸方向硬さ値とによって規定された範囲に関して、この範囲外の値とされていることを特徴とするプロテーゼ。
  2. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1軸方向硬さ値と前記第2軸方向硬さ値とが、実質的に同じであることを特徴とするプロテーゼ。
  3. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1軸方向硬さ値と前記第2軸方向硬さ値とが、前記第3軸方向硬さ値よりも小さいことを特徴とするプロテーゼ。
  4. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1軸方向硬さ値と前記第2軸方向硬さ値とが、前記第3軸方向硬さ値よりも大きいことを特徴とするプロテーゼ。
  5. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、互いに逆向きに螺旋巻回された複数のフレキシブルなストランドを備え、これにより、前記第1セグメントに沿っては第1ストランド交差角度とされかつ前記第2セグメントに沿っては第2ストランド交差角度とされかつ前記第3セグメントに沿っては第3ストランド交差角度とされたような複数のストランド交差角度を規定するようにして、複数のストランドどうしの交差を形成し、
    前記第3ストランド交差角度が、前記第1ストランド交差角度と前記第2ストランド交差角度とによって規定された範囲に関して、この範囲外の角度とされていることを特徴とするプロテーゼ。
  6. 請求項5記載のプロテーゼにおいて、
    前記第3ストランド交差角度が、前記第1ストランド交差角度および前記第2ストランド交差角度よりも大きく、
    前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値よりも小さいことを特徴とするプロテーゼ。
  7. 請求項5記載のプロテーゼにおいて、
    前記第3ストランド交差角度が、前記第1ストランド交差角度および前記第2ストランド交差角度よりも小さく、
    前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値よりも大きいことを特徴とするプロテーゼ。
  8. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第3径方向力値が、前記第1径方向力値と前記第2径方向力値とによって規定された範囲に関して、この範囲外の値とされていることを特徴とするプロテーゼ。
  9. 請求項8記載のプロテーゼにおいて、
    前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値よりも大きく、
    前記第3径方向力値が、前記第1径方向力値および前記第2径方向力値よりも大きいことを特徴とするプロテーゼ。
  10. 請求項8記載のプロテーゼにおいて、
    前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値よりも大きく、
    前記第3径方向力値が、前記第1径方向力値および前記第2径方向力値よりも小さいことを特徴とするプロテーゼ。
  11. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記チューブ状構造の第1領域に沿っては、第1の数とされたフィラメントを有し、前記チューブ状構造の第2領域に沿っては、前記第1の数よりも小さな第2の数とされたフィラメントを有し、
    前記第1領域と前記第2領域との一方が、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントを備え、
    前記第1領域と前記第2領域との他方が、前記第3セグメントを備えていることを特徴とするプロテーゼ。
  12. 請求項11記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1領域が、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントを備え、
    このため、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値が、前記第3軸方向硬さ値よりも大きく、なおかつ、前記第1径方向力値および前記第2径方向力値が、前記第3径方向力値よりも大きいことを特徴とするプロテーゼ。
  13. 請求項11記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1領域が、前記第3セグメントを備え、
    このため、前記第3軸方向硬さ値が、前記第1軸方向硬さ値および前記第2軸方向硬さ値よりも大きく、なおかつ、前記第3径方向力値が、前記第1径方向力値および前記第2径方向力値よりも大きいことを特徴とするプロテーゼ。
  14. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記チューブ状構造が、相対的に大きな軸方向硬さ値を有した複数のセグメントと相対的に小さな軸方向硬さ値を有した複数のセグメントとからなる交互シーケンスから実質的に構成され、
    前記交互シーケンスが、前記第1セグメントと前記第2セグメントと前記第3セグメントとを備えていることを特徴とするプロテーゼ。
  15. 請求項14記載のプロテーゼにおいて、
    前記交互シーケンスの前記各セグメントが、少なくとも1cmという軸方向長さを有していることを特徴とするプロテーゼ。
  16. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記チューブ状構造の長さ全体にわたって延在する第一組をなす複数のフレキシブルなストランドと、前記チューブ状構造の第1領域に沿って延在する第二組をなす複数のフレキシブルなストランドと、を備え、
    これにより、前記第1領域に沿っては、相対的に大きな軸方向硬さと相対的に大きな径方向力とがもたらされ、なおかつ、前記第二組をなす複数のフレキシブルなストランドを含有していない第2領域に沿っては、相対的に小さな軸方向硬さと相対的に小さな径方向力とがもたらされ、
    前記第1領域と前記第2領域との一方が、前記第1セグメントおよび前記第2セグメントを備え、
    前記第1領域と前記第2領域との他方が、前記第3セグメントを備えていることを特徴とするプロテーゼ。
  17. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1セグメントと前記第2セグメントと前記第3セグメントとが、互いに実質的に同じ公称直径を有していることを特徴とするプロテーゼ。
  18. 請求項1記載のプロテーゼにおいて、
    前記第1セグメントと前記第2セグメントとが、互いに実質的に同じ公称直径を有し、
    この互いに実質的に同じ公称直径が、前記第3セグメントの公称直径とは異なるものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  19. 体内に挿入可能なデバイスであって、
    互いに個別的な複数のチューブ状領域を規定し得るよう選択的に形成された少なくとも1つのフレキシブルなストランドを備えてなる体内挿入可能なチューブ状構造を具備してなり、
    前記複数の領域が、少なくとも、第1領域および第2領域を備え、
    前記複数の領域の各々が、前記チューブ状構造が弛緩状態とされた時の公称直径を有しているとともに、弾性復元力を蓄えつつ、前記公称直径よりも小さな所定直径にまで圧縮可能とされ、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記チューブ状構造の前記第1領域に沿っては、第1の数とされたフィラメントを有し、前記チューブ状構造の前記第2領域に沿っては、前記第1の数よりも小さな第2の数とされたフィラメントを有し、
    これにより、前記第1領域における第1軸方向硬さ値が、前記第2領域における第2軸方向硬さ値よりも大きなものとされていることを特徴とするデバイス。
  20. 請求項19記載のデバイスにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記第1領域に沿っては、互いに異なるタイプのものとされた第1タイプのフィラメントと第2タイプのフィラメントとを有し、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記第2領域に沿っては、前記第1タイプのフィラメントだけを有していることを特徴とするデバイス。
  21. 請求項20記載のデバイスにおいて、
    前記第1タイプのフィラメントが、金属製フィラメントと、生体安定性非金属フィラメントと、からなるグループの中から選択され、
    前記第2タイプのフィラメントが、金属製フィラメントと、生体安定性非金属フィラメントと、生分解性フィラメントと、からなるグループの中から選択されていることを特徴とするデバイス。
  22. 請求項19記載のデバイスにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記第1領域に沿っては、少なくとも2つのフィラメントを有してなるケーブルを備えていることを特徴とするデバイス。
  23. 請求項19記載のデバイスにおいて、
    前記チューブ状構造が、相対的に大きな軸方向硬さ値を有した複数の第1チューブ状セグメントと相対的に小さな軸方向硬さ値を有した複数の第2チューブ状セグメントとからなる交互シーケンスを備え、
    前記第1領域が、前記第1チューブ状セグメントを備え、
    前記第2領域が、前記第2チューブ状セグメントを備えていることを特徴とするデバイス。
  24. 請求項23記載のデバイスにおいて、
    前記チューブ状構造が、両端に位置する第1端部および第2端部のところに、端部セグメントを備え、
    これら端部セグメントが、2つの第1セグメントとされている、あるいは、2つの第2セグメントとされている、あるいは、第1セグメントおよび第2セグメントとされていることを特徴とするデバイス。
  25. 天然の曲がりを有した体内管腔内に挿入可能なプロテーゼであって、
    第1チューブ状壁セグメントと第2チューブ状壁セグメントとからなる交互シーケンスとされているとともに、少なくとも3つの壁セグメントを備えてなる、体内挿入可能なチューブ状壁を具備してなり、
    前記複数の壁セグメントの各々が、前記チューブ状構造が弛緩状態とされた時の公称直径を有しているとともに、弾性復元力を蓄えつつ所定直径にまで径方向に圧縮可能とされ、
    前記複数の壁セグメントが、前記所定直径にまで径方向に圧縮された時には、それぞれの軸方向硬さ値を有しており、すなわち、前記複数の第1チューブ状壁セグメントの各々が、それぞれ軸方向硬さ値を有し、なおかつ、前記複数の第2チューブ状壁セグメントの各々が、前記第1チューブ状壁セグメントの前記軸方向硬さ値よりも小さな軸方向硬さ値を有し、
    これにより、前記第2チューブ状壁セグメントが、前記第1チューブ状壁セグメントと比較して、前記チューブ状壁が設置される体内管腔の曲がりに対して、より容易に適合し得るものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  26. 請求項25記載のプロテーゼにおいて、
    前記複数の第1チューブ状壁セグメントのすべてが、互いに実質的に同じ軸方向硬さ値を有し、
    前記複数の第2チューブ状壁セグメントのすべてが、互いに実質的に同じ軸方向硬さ値を有していることを特徴とするプロテーゼ。
  27. 請求項26記載のプロテーゼにおいて、
    前記体内挿入可能なチューブ状壁が、第1チューブ状壁と第2チューブ状壁とを交互的にもたらし得るよう選択的に形成された少なくとも1つのフレキシブルなストランドを備えて構成されていることを特徴とするプロテーゼ。
  28. 請求項27記載のプロテーゼにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、互いに逆向きに螺旋巻回された複数のフレキシブルなストランドを備え、これにより、複数のストランド交差角度を規定するようにして、複数のストランドどうしの交差を形成し、
    前記第2チューブ状壁セグメントに沿ってのストランド交差角度が、前記第1チューブ状壁セグメントに沿ってのストランド交差角度よりも大きいものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  29. 請求項25記載のプロテーゼにおいて、
    前記複数のチューブ状壁セグメントが、前記所定直径にまで径方向に圧縮されたときには、それぞれ径方向力値を有し、
    前記第1チューブ状壁セグメントにおける径方向力値が、前記第2チューブ状壁セグメントにおける径方向力値よりも大きいものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  30. 請求項25記載のプロテーゼにおいて、
    前記複数のチューブ状壁セグメントが、前記所定直径にまで径方向に圧縮されたときには、それぞれ径方向力値を有し、
    前記第1チューブ状壁セグメントにおける径方向力値が、前記第2チューブ状壁セグメントにおける径方向力値よりも小さいものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  31. 請求項27記載のプロテーゼにおいて、
    前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドが、前記複数の第1チューブ状壁セグメントの各々に沿っては、第1の数とされたフィラメントを有し、前記複数の第2チューブ状壁セグメントの各々に沿っては、第2の数とされたフィラメントを有し、
    前記第2の数が、前記第1の数よりも小さなものとされていることを特徴とするプロテーゼ。
  32. 体内に挿入可能なステントであって、
    少なくとも1つのフレキシブルな複合ストランドから形成されているとともに、体内管腔内のサイトに配置可能に構成され、この配置によって、前記サイトのところの周囲組織に対して径方向外向き力を付与し得るものとされた、ステント構造を具備してなり、
    前記複合ストランドが、少なくとも1つの生体安定性フィラメントと、少なくとも1つの生体吸収性フィラメントと、を備え、
    前記複合ストランドが、体内への配置時には、初期的に、前記少なくとも1つの生体安定性フィラメントと前記少なくとも1つの生体吸収性フィラメントとの組合せに基づいた第1の値をなす径方向外向き力を付与し得るよう構成され、
    前記少なくとも1つの生体吸収性フィラメントが、生体吸収可能なものとされ、これにより、前記径方向外向き力が、前記少なくとも1つの生体安定性フィラメントだけに基づいた第2の値へと減少するようになっていることを特徴とするステント。
  33. 請求項32記載のステントにおいて、
    前記ステント構造が、長手方向において、互いに個別的な複数の領域を備え、
    これら複数の領域が、前記少なくとも1つのストランドが前記少なくとも1つの生体安定性フィラメントと前記少なくとも1つの生体吸収性フィラメントとを有しているような第1領域と、前記少なくとも1つのストランドが前記少なくとも1つの生体安定性フィラメントだけを有しているような第2領域と、を備えていることを特徴とするステント。
  34. 請求項32記載のステントにおいて、
    前記少なくとも1つの複合ストランドが、複数の生体安定性フィラメントと、複数の生体吸収性フィラメントと、を有していることを特徴とするステント。
  35. 請求項32記載のステントにおいて、
    前記少なくとも1つの複合ストランドが、互いに逆向きに螺旋巻回された複数のストランドを備え、これにより、複数のストランド交差角度を規定するようにして、複数のストランドどうしの交差を形成していることを特徴とするステント。
  36. 請求項32記載のステントにおいて、
    前記少なくとも1つの生体安定性フィラメントが、非金属製フィラメントを有していることを特徴とするステント。
  37. 長手方向に沿った各部分において互いに相違する径方向外向き力を付与し得るよう構成された体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法であって、
    フレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを準備し;
    実質的に一定直径の円筒形成形用マンドレル上に、前記少なくとも1つのフレキシブルなストランドを巻回し、この巻回時には、少なくとも1回はピッチを変更し、これにより、チューブ状プロテーゼ構造を形成するに際して、このチューブ状プロテーゼ構造の第1領域に沿っては前記少なくとも1つのストランドが第1ピッチで巻回されておりかつこのチューブ状プロテーゼ構造の第2領域に沿っては前記少なくとも1つのストランドが前記第1ピッチとは相違した第2ピッチで巻回されているような、選択された形状を有したものとして前記チューブ状プロテーゼ構造を形成し;
    前記少なくとも1つのストランドを前記選択された形状に維持しつつ、前記チューブ状構造を十分な温度にまで加熱することによって、前記チューブ状構造に対して前記選択された形状を熱的に付与する;
    ことを特徴とする方法。
  38. 請求項37記載の方法において、
    前記巻回に際しては、少なくとも第1のフレキシブルなストランドと第2のフレキシブルなストランドとを、互いに逆向きに螺旋巻回し、これにより、前記第1領域に沿っては第1ストランド交差角度とされかつ前記第2領域に沿っては前記第1ストランド交差角度とは相違した第2ストランド交差角度とされるようにして、複数のストランドどうしの交差を形成することを特徴とする方法。
  39. 請求項37記載の方法において、
    前記巻回の後に、前記チューブ状構造を、前記成形用マンドレルから取り外して、実質的に一定直径のものとされた熱硬化用マンドレル上に配置し;
    前記チューブ状構造を加熱するに際しては、前記熱硬化用マンドレルを加熱することを特徴とする方法。
  40. 体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法であって、
    実質的に一定直径の成形用マンドレル上において、実質的に一様なピッチでもって、少なくとも1つのフレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを巻回することによって、チューブ状構造を形成し;
    前記チューブ状構造を、前記成形用マンドレルから取り外して、互いに異なる直径とされた複数のマンドレルセグメントを有した熱硬化用マンドレル上に配置し;
    前記チューブ状構造を、前記熱硬化用マンドレルに対して密着させ、これにより、前記チューブ状構造を、選択された形状とし、ここで、この選択された形状を、第1直径を有した第1領域と、第2直径を有した第2領域と、これら第1および第2領域の間に位置するとともに前記第1直径と前記第2直径とによって規定された範囲に関してこの範囲外の直径を有した中間領域と、を備えてなるものとし;
    前記チューブ状構造を前記熱硬化用マンドレルに密着させつつ、前記熱硬化用マンドレルを十分な温度にまで加熱することによって、前記チューブ状構造に対して前記選択された形状を熱的に付与する;
    ことを特徴とする方法。
  41. 請求項40記載の方法において、
    前記少なくとも1つのストランドの巻回に際しては、少なくとも第1ストランドと第2ストランドとを、互いに逆向きに螺旋巻回し、これにより、複数のストランドどうしの交差を形成することを特徴とする方法。
  42. 体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法であって、
    成形用マンドレル上において、少なくとも1つのフレキシブルでありかつ生体適合性でありかつ熱的に成形可能な少なくとも1つのストランドを巻回することによって、初期形状を有したチューブ状構造を形成し、ここで、前記成形用マンドレルを、第1直径とされた第1領域と、この第1領域から軸方向に配置されているとともに前記第1直径とは相違した第2直径を有した第2領域と、を少なくとも備えてなるものとし;
    前記チューブ状構造を、前記成形用マンドレルから取り外して、熱硬化用マンドレルの周囲に配置し;
    前記チューブ状構造を、前記熱硬化用マンドレルに対して実質的に密着させ、これにより、前記チューブ状構造を、選択された形状とし;
    前記チューブ状構造を前記選択された形状に維持しつつ、前記チューブ状構造を十分な温度にまで加熱することによって、前記チューブ状構造に対して前記選択された形状を熱的に付与し、これにより、前記チューブ状構造に、前記成形用マンドレルの前記第1領域に沿って配置されていた部分に対応した領域に第1セグメントを形成するとともに、前記成形用マンドレルの前記第2領域に沿って配置されていた部分に対応した領域に第2セグメントを形成し、ここで、前記第1セグメントと前記第2セグメントとを、前記チューブ状構造が所定直径にまで径方向に圧縮されたときに、互いに異なる第1径方向外向き力値と第2径方向外向き力値とをもたらし得るように構成する;
    ことを特徴とする方法。
  43. 請求項42記載の方法において、
    前記熱硬化用マンドレルを、実質的に一定直径のものとし、
    これにより、前記選択された形状とされた前記チューブ状構造を、実質的に一定の直径を有したものとすることを特徴とする方法。
  44. 請求項42記載の方法において、
    前記熱硬化用マンドレルを、互いに異なる直径であるとともに前記成形用マンドレルの前記第1領域および前記第2領域にそれぞれ対応した直径を有した第1および第2の熱硬化用マンドレル領域を備えたものとし、
    これにより、前記選択された形状とされた前記チューブ状構造における前記第1セグメントおよび前記第2セグメントを、互いに異なる第1直径および第2直径のものとすることを特徴とする方法。
  45. 軸方向硬さと径方向力とが互いに相違する複数のセグメントを備えてなる体内挿入可能なプロテーゼを形成するための方法であって、
    少なくとも2つの生体適合性フィラメントからなる複合体として構成されたフレキシブルなストランドを準備し;
    前記ストランドを選択的に巻回することにより、選択された形状を有したチューブ状構造を形成し;
    前記チューブ状構造の軸方向に延在している所定領域に沿って、前記少なくとも1つのストランドから、少なくとも1つのフィラメントを選択的に除去し、これにより、前記チューブ状構造を、前記所定領域に沿っては、前記チューブ状構造の残部と比較して、低減された軸方向硬さ値と、低減された径方向力値と、を有したものとする;
    ことを特徴とする方法。
  46. 請求項45記載の方法において、
    前記ストランドの巻回に際しては、実質的に一定直径の成形用マンドレル上に、前記ストランドを巻回することを特徴とする方法。
  47. 請求項45記載の方法において、
    前記ストランドの選択的な巻回の後に、前記チューブ状構造を、前記選択された形状に維持しつつ、前記チューブ状構造を十分な温度にまで加熱することによって、前記チューブ状構造に対して前記選択された形状を熱的に付与することを特徴とする方法。
  48. 請求項45記載の方法において、
    前記少なくとも1つのフィラメントの選択的な除去に際しては、前記ストランドに沿った複数の選択されたポイントにおいて前記少なくとも1つのフィラメントをカットし、これにより、前記所定領域に沿って延在する前記少なくとも1つのフィラメントを長手方向において分断し、その後、前記フィラメントの前記分断された長手方向部分を、前記チューブ状構造から除去することを特徴とする方法。
  49. 請求項45記載の方法において、
    前記複数のフィラメントを、第1融点を有した少なくとも1つの第1フィラメントと、前記第1融点よりも低温の第2融点を有した少なくとも1つの第2フィラメントと、を備えたものとし、
    前記少なくとも1つのフィラメントの除去に際しては、選択されたポイントのところにおいて前記チューブ状構造を、前記第1融点よりも低温でありかつ前記第2融点よりも高温である温度にまで、加熱することを特徴とする方法。
  50. 請求項49記載の方法において、
    前記加熱に際しては、前記少なくとも1つの第2フィラメントをレーザー蒸発させることを特徴とする方法。
  51. 請求項50記載の方法において、
    前記少なくとも1つのストランドを、少なくとも1つの実質的に不溶解性の第1フィラメントと、少なくとも1つの可溶性の第2フィラメントと、を備えたものとし、
    前記少なくとも1つのフィラメントの除去に際しては、前記選択された領域のところにおいて、前記少なくとも1つの第2フィラメントを溶解させることを特徴とする方法。
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