JP2009081240A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009081240A
JP2009081240A JP2007248748A JP2007248748A JP2009081240A JP 2009081240 A JP2009081240 A JP 2009081240A JP 2007248748 A JP2007248748 A JP 2007248748A JP 2007248748 A JP2007248748 A JP 2007248748A JP 2009081240 A JP2009081240 A JP 2009081240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing apparatus
hydrofluoric acid
acid solution
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007248748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5016430B2 (ja
Inventor
Atsushi Osawa
篤史 大澤
Yoshitaka Abiko
良隆 我孫子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007248748A priority Critical patent/JP5016430B2/ja
Priority to TW097133788A priority patent/TWI406330B/zh
Priority to US12/207,633 priority patent/US8043468B2/en
Priority to KR1020080090369A priority patent/KR100987570B1/ko
Priority to CN2008101610930A priority patent/CN101399172B/zh
Publication of JP2009081240A publication Critical patent/JP2009081240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5016430B2 publication Critical patent/JP5016430B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】処理槽の内部における処理液の攪拌を抑制し、パーティクル等の異物を効率よく処理槽の外部へ排出することができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置1は、吐出ノズル13から内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部14に向けてフッ酸溶液を吐出する。このため、吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液は、溝部14に衝突して拡散し、低速かつ一律な液流として内槽11の上部に向けて進行する。したがって、内槽11の内部に発生した金属成分や異物は、内槽11の内部において攪拌されることなく内槽11の上部へ浮上し、フッ酸溶液とともに速やかに外槽12へ排出される。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板等の基板を処理液中に浸漬することにより、基板に対して洗浄・エッチング等の処理を行う基板処理装置に関する。
基板の製造工程においては、処理槽に貯留された処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置が使用されている。図10は、従来の基板処理装置100の例を示した図である。図10に示したように、従来の基板処理装置100は、処理液を貯留する処理槽110を有し、処理槽110の底部に配置された吐出ノズル113から処理液を吐出しつつ処理槽110の上部から処理液をオーバーフローさせることにより基板Wの周囲に処理液を供給し、基板Wの処理を行う。
このような従来の基板処理装置の構成は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2007−36189号公報
図10に示したように、従来の基板処理装置100の吐出ノズル113は、処理槽110内の基板Wに向けて処理液を吐出するようになっている。このため、吐出ノズル113から吐出された処理液は、処理槽110の内部において比較的高速な液流を形成し、処理槽110の内部全体に攪拌されることとなる。しかしながら、このような従来の吐出形態は、処理槽110の内部全体に処理液を攪拌するものであるため、処理槽110から古い処理液を効率よく排出して新しい処理液に置換できるものではなかった。
このような従来の基板処理装置100では、処理槽110の内部にパーティクル等の異物が混入すると、当該異物も処理槽110の内部において処理液とともに攪拌されることとなる。このため、従来の基板処理装置100は、処理槽110の内部に混入した異物を、処理槽110から速やかに排出することはできなかった。したがって、このような異物が処理中の基板Wの表面に付着し、基板Wを汚染したり、基板Wの処理不良を引き起こしたりする恐れがあった。特に、処理液として酸性の薬液を使用する場合や、疎水表面の基板Wを使用する場合には、基板Wの表面にパーティクル等の異物が付着し易いため、上記の問題はより深刻であった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、処理槽の内部における処理液の攪拌を抑制し、パーティクル等の異物を効率よく処理槽の外部へ排出することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置であって、側壁と底壁とを有し、その内部に処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の内部に処理液を吐出する吐出手段と、前記処理槽の上部からオーバーフローした処理液を排出する排出手段と、前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で基板を昇降移動させる移動手段と、を備え、前記吐出手段は、前記処理槽の内部において前記側壁または前記底壁に向けて処理液を吐出することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記吐出手段は、前記側壁または前記底壁に形成された凹部に向けて処理液を吐出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の基板処理装置であって、前記吐出手段は、一対の吐出ノズルを有し、前記一対の吐出ノズルは、前記処理槽の対向する一対の側壁に形成された凹部に向けてそれぞれ処理液を吐出することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記凹部は、前記一対の側壁の下端部にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載の基板処理装置であって、前記凹部は、前記処理槽の内側へ向けて開いた断面V字形状の溝であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の基板処理装置であって、前記吐出ノズルは、前記断面V字形状の溝を構成する一対のテーパ面のうち、下側のテーパ面へ向けて処理液を吐出することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項3または請求項4に記載の基板処理装置であって、前記凹部は、前記処理槽の内側へ向けて開いた曲面状の溝であることを特徴とする。
請求項1〜7に記載の発明によれば、基板処理装置の吐出手段は、処理槽の内部において側壁または底壁に向けて処理液を吐出する。このため、吐出手段から吐出された処理液は、側壁または底壁に衝突して拡散し、低速かつ一律な液流として処理槽の上部へ向けて進行する。したがって、処理槽の内部に発生したパーティクル等の異物は、処理槽の内部において攪拌されることなく処理槽の上部へ浮上し、処理液とともに処理槽の外部へ速やかに排出される。また、吐出手段自体の構造を複雑化する必要がないため、基板処理装置の製造コストを抑えることができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、吐出手段は、側壁または底壁に形成された凹部に向けて処理液を吐出する。このため、側壁または底壁において拡散された処理液を、処理槽の中央部に向けて進行させることができる。したがって、処理液中に浸漬された基板の周囲において、低速かつ一律な処理液の流れを良好に形成できる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、吐出手段は、一対の吐出ノズルを有し、一対の吐出ノズルは、処理槽の対向する一対の側壁に形成された凹部に向けてそれぞれ処理液を吐出する。このため、一対の側壁において拡散された処理液を処理槽の中央部付近において合流させ、処理槽の中央部付近において上部へ向けて進行させることができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、凹部は、一対の側壁の下端部にそれぞれ形成されている。このため、処理槽の底部付近において処理液を拡散させ、処理槽の底部から上部へ向かう処理液の流れを良好に形成することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、凹部は、処理槽の内側へ向けて開いた断面V字形状の溝である。このため、処理槽の側壁に凹部を容易に形成することができる。また、断面V字形状の溝を構成するテーパ面の傾きにより、処理液の進行方向を容易に設定できる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、吐出ノズルは、断面V字形状の溝を構成する一対のテーパ面のうち、下側のテーパ面へ向けて処理液を吐出する。このため、処理槽の底部付近に向けてより多くの処理液を進行させることができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、凹部は、処理槽の内側へ向けて開いた曲面状の溝である。このため、処理液の進行方向をより適切に設定できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1を、基板Wの主面と平行な平面で切断した縦断面図である。図1には、基板処理装置1が有する制御系や給排液系の構成も示されている。また、図2は、基板処理装置1を、基板Wの主面と垂直な平面で切断した縦断面図である。図1および図2には、装置内の各部の位置関係を明確化するために、共通のXYZ直交座標系が示されている。
この基板処理装置1は、処理槽10の内部にフッ酸(HF)溶液を貯留し、貯留されたフッ酸溶液中に複数枚の基板(以下、単に「基板」という)Wを浸漬することにより、基板Wに対してエッチング処理を行う装置である。図1および図2に示したように、基板処理装置1は、主として、フッ酸溶液を貯留するための処理槽10と、基板Wを保持しつつ上下に搬送するリフタ20と、処理槽10にフッ酸溶液を供給するためのフッ酸溶液供給部30と、処理槽10からフッ酸溶液を排出するためのフッ酸溶液排出部40と、装置内の各部の動作を制御するための制御部50とを備えている。
処理槽10は、石英等の耐薬性の材料により構成された貯留容器である。処理槽10は、フッ酸溶液を貯留してその内部に基板Wを浸漬させる内槽11と、内槽11の外周部に形成された外槽12とを有している。内槽11は、基板Wが浸漬された状態において基板Wの下方に位置する底壁111と、基板Wの側方に位置する側壁112a〜112dとを有しており、内槽11の上部は開放されている。また、内槽11の内部には、フッ酸溶液を吐出する一対の吐出ノズル13が設けられている。吐出ノズル13からフッ酸溶液が吐出されると、内槽11の内部にフッ酸溶液が貯留され、内槽11の上部まで貯留されたフッ酸溶液は、内槽11の上部から外槽12へオーバーフローする。
内槽11の側壁112a〜112dのうち、基板Wの配列方向に対して平行な一対の側壁112a,112bは、その下端部(底壁111に接する部位)が外側へ向けて突出した形状を有している。このため、側壁112a,112bの下端部の内側面には、基板Wの配列方向に沿ってのびる溝部14が形成されている。溝部14は、それぞれ上部テーパ面14aと下部テーパ面14bとを有し、全体として内槽11の内部へ向けて開いた断面V字形状の溝を構成している。
一対の吐出ノズル13は、側壁112a,112bに形成された溝部14および基板Wの配列方向に沿って水平に配置された管状の部材である。各吐出ノズル13には、複数の吐出口13aが等間隔に形成されている。吐出ノズル13上における複数の吐出口13aの位置は、処理槽10内における隣り合う基板Wの間および両端に配置された基板Wの外側に対応する位置となっている。また、複数の吐出口13aは、その吐出方向が溝部14の下部テーパ面14bに向けられている。複数の吐出口13aから吐出されるフッ酸溶液は、溝部14の下部テーパ面14bに対して垂直に衝突する。
図3は、処理槽10にフッ酸溶液が貯留された状態において、更に吐出ノズル13からフッ酸溶液を吐出したときのフッ酸溶液の流れを示した図である。図3に示したように、吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液は、溝部14の下部テーパ面14bに衝突し、下部テーパ面14bに沿って拡散しつつ内槽11の内側へ向きを変えて進行する。フッ酸溶液は、下部テーパ面14bに衝突して拡散することにより、その流れが低速化し、更に内槽11の底部付近から上方へ向きを変えてゆっくりと上昇する。このように、側壁112a,112bに形成された溝部14は、フッ酸溶液の流れの向きを内槽11の内側へ向ける整流手段としての役割を果たすとともに、フッ酸溶液を拡散させてその流れを低速化させる役割を果たす。
リフタ20は、基板Wを保持しつつ処理槽10の内部と処理槽10の上方位置との間で基板Wを昇降移動させるための搬送機構である。リフタ20は、基板Wの配列方向にのびる3本の保持棒21を有しており、各保持棒21には複数の保持溝21aが刻設されている。基板Wは、その周縁部を保持溝21aに嵌合させた状態で3本の保持棒21上に互いに平行に起立姿勢で保持される。また、リフタ20は、モータやボールネジ等を組み合わせた公知の機構により構成される駆動部22と接続されている。駆動部22を動作させるとリフタ20は上下に移動し、基板Wは、処理槽10の内部の浸漬位置(図1の状態)と、処理槽10の上方の引き上げ位置との間で搬送される。
フッ酸溶液供給部30は、上記の吐出ノズル13へ処理液を供給するための配管系である。図1に示したように、フッ酸溶液供給部30は、フッ酸溶液供給源31と、配管32と、開閉弁33とを有している。配管32の上流側の端部はフッ酸溶液供給源31に接続されており、配管32の経路途中には開閉弁33が介挿されている。また、配管32の下流側は2本に分岐して一対の吐出ノズル13にそれぞれ接続されている。このため、開閉弁33を開放すると、フッ酸溶液供給源31から配管32を通って一対の吐出ノズル13へフッ酸溶液が供給され、吐出ノズル13の複数の吐出口13aから内槽11の内部へフッ酸溶液が吐出される。
フッ酸溶液排出部40は、外槽12からフッ酸溶液を回収し、回収したフッ酸溶液を排液ラインへ排出させるための配管系である。図1に示したように、フッ酸溶液排出部40は、配管41と、開閉弁42とを有している。配管41の上流側の端部は外槽12に接続されており、配管41の下流側の端部は工場内の排液ラインに接続されている。また、配管41の経路途中には開閉弁42が介挿されている。このため、開閉弁42を開放すると、外槽12から配管41を通って排液ラインへ、フッ酸溶液が排出される。
制御部50は、基板処理装置1の各部の動作を制御するためのコンピュータ装置である。制御部50は、上記の駆動部22、開閉弁33、および開閉弁42と電気的に接続されている。制御部50は、予めインストールされたプログラムや種々の指示入力に従って上記の駆動部22、開閉弁33、および開閉弁42を動作させることにより、基板Wの処理を進行させる。
<2.基板処理装置の動作>
続いて、上記の基板処理装置1において基板Wを処理するときの動作について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。この基板処理装置1において基板Wの処理を行うときには、まず、開閉弁33および開閉弁42を開放する。これにより、フッ酸溶液供給源31から配管32を介して吐出ノズル13へフッ酸溶液を供給し、吐出ノズル13から内槽11の内部へフッ酸溶液を吐出する(ステップS1)。吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液は、内槽11の内部に徐々に貯留され、やがて内槽11の上部から外槽12へオーバーフローする。
次に、所定の搬送機構により他装置から搬送されてきた基板Wが、処理槽10の上方位置において待機するリフタ20上に載置される。リフタ20上に基板Wが載置されると、基板処理装置1は、駆動部22を動作させてリフタ20を降下させ、処理槽10の内部に貯留されたフッ酸溶液中に基板Wを浸漬させる(ステップS2)。基板Wは、フッ酸溶液中に浸漬されると、フッ酸溶液中のフッ酸成分によりエッチング処理を受ける。
このとき、処理槽10の内部においては、おおむね図3に示したようなフッ酸溶液の流れが形成されている。すなわち、吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液は、溝部14の下部テーパ面14bに衝突し、拡散および低速化しつつ、下部テーパ面14bに沿って基板W側へ向きを変えて進行する。そして、内槽11の中央底部付近において合流したフッ酸溶液は、内槽11の底部付近から上部へ向けてゆっくりと上昇し、基板Wの周囲において低速かつ一律に上方へ向かう液流を形成する。
エッチング処理が進行すると、基板Wの表面からフッ酸溶液中に金属成分が溶出し、また、基板Wの表面に付着していたパーティクル等の異物がリフトオフ(遊離)されてフッ酸溶液中に混入する。しかしながら、上記の通り基板Wの周囲においては、低速かつ一律に上方へ向かう液流が形成されている。このため、フッ酸溶液中に混入した金属成分や異物は、内槽11の内部において攪拌されることなく内槽11の上部へ向けて浮上し、フッ酸溶液とともに外槽12へ速やかに排出される。したがって、フッ酸溶液中に発生した金属成分や異物が基板Wの表面に再付着することが防止される。
所定時間のエッチング処理が終了すると、基板処理装置1は、駆動部22を動作させてリフタ20を上昇させ、内槽11の内部に貯留されたフッ酸溶液中から基板Wを引き上げる(ステップS3)。その後、基板Wは、リフタ20から所定の搬送装置に引き渡され、後続の処理を行う装置へ搬送される。また、基板処理装置1は、開閉弁33および開閉弁42を閉鎖する。これにより、吐出ノズル13からのフッ酸溶液の吐出およびフッ酸溶液排出部40へのフッ酸溶液の排出を停止させる(ステップS4)。以上をもって、一組の基板Wに対する一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の基板処理装置1は、吐出ノズル13から内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部14に向けてフッ酸溶液を吐出する。このため、吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液は、溝部14に衝突して拡散し、低速かつ一律な液流として内槽11の上部に向けて進行する。したがって、内槽11の内部に発生した金属成分や異物は、内槽11の内部において攪拌されることなく内槽11の上部へ浮上し、フッ酸溶液とともに速やかに外槽12へ排出される。
また、本実施形態の基板処理装置では、内槽11の内部において低速かつ一律なフッ酸溶液の液流を形成するため、内槽11の内部からフッ酸溶液を効率よく排出するとともに、内槽11の内部に新たなフッ酸溶液を効率よく供給できる。すなわち、エッチング処理中において、内槽11の内部を新たなフッ酸溶液に効率よく置換でき、基板Wに対して常に清浄なフッ酸溶液を作用させることができる。このため、エッチング処理の時間を短縮できる。
仮に、吐出ノズル13の吐出口13aの口径を大きくしたとすれば、上流側の吐出口13aと下流側の吐出口13aとでフッ酸溶液の吐出圧が大きく相違してしまう。しかしながら、本実施形態の基板処理装置1は、吐出口13aの口径を大きくすることによってフッ酸溶液の流れを低速化させるのではなく、内槽11の側壁112a,112bにフッ酸溶液を衝突させることによりフッ酸溶液の流れを低速化させる。このため、上流側の吐出口13aと下流側の吐出口13aとでフッ酸溶液の吐出圧が大きく相違してしまうことを防止しつつ、フッ酸溶液の流れを低速化させることができる。
また、本実施形態の基板処理装置1は、吐出ノズル13自体の構成を複雑化することなく、フッ酸溶液の流れを低速化させる。このため、吐出ノズル13を含む基板処理装置1の製造コストの上昇を抑えつつ、フッ酸溶液の置換効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、吐出ノズル13は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部14のうち、下部テーパ面14bに向けてフッ酸溶液を吐出する。このため、拡散されたフッ酸溶液を、内槽11の底部付近に向けてより多く進行させることができ、これにより、フッ酸溶液の置換効率をより向上させることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、吐出ノズル13は、溝部14の下部テーパ面14bに向けてフッ酸溶液を吐出していたが、吐出ノズル13は、溝部14の他の部位に向けてフッ酸溶液を吐出してもよい。他の実施形態として、図5に示したように、吐出ノズル13から上下のテーパ面14a,14bの境界部に向けてフッ酸溶液を吐出するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、溝部14は、一対のテーパ面14a,14bにより構成される断面V字形状の溝であったが、溝部14の形状は、例えば、図6や図7に示したような曲面形状(半筒状)であってもよい。すなわち、吐出ノズル13の複数の吐出口13aに対向する位置に、吐出されたフッ酸溶液を整流するための形状を有する凹部が形成されていればよい。溝部14を曲面形状とする場合、図7に示したように、吐出ノズル13を溝部14の中心軸よりもやや上方に配置し、溝部14の上部に向けてフッ酸溶液を吐出するようにしてもよい。このようにすれば、吐出ノズル13から吐出されたフッ酸溶液を、溝部14の曲面に沿って底部付近へ進行させることができ、内槽11の底部から上部へ向かうフッ酸溶液の流れを良好に形成することができる。
また、上記の実施形態では、内槽11の側壁112a,112bの下端部に溝部14を形成していたが、溝部14は、側壁112a,112bの若干上部寄りの位置に形成されていてもよい。また、溝部14は、図8に示したように、内槽11の底壁111に形成されていてもよい。
また、内槽11に溝部14を形成することなく、吐出ノズル13から内槽11の内面に向けてフッ酸溶液を吐出するようにしてもよい。例えば、図9に示したように、吐出ノズル13から内槽11の側壁112a,112bに向けてフッ酸溶液を吐出するようにしてもよい。このような形態であっても、フッ酸溶液を拡散させてその流速を低下させることができ、基板Wの周囲に低速なフッ酸溶液の流れを形成することができる。側壁112a,112bに向けてフッ酸溶液を吐出する場合には、図9に示したように、側壁112a,112bに対して垂直にフッ酸溶液を吐出することが望ましい。このようにすれば、内槽11の上部付近のフッ酸溶液(金属成分や異物を含むフッ酸溶液)を吐出液流に巻き込んで内槽11の底部へ運搬してしまうことを防止できる。
また、上記の実施形態では、処理液としてフッ酸溶液を使用していたが、本発明の基板処理装置は、他の処理液を使用して基板Wの処理を行うものであってもよい。例えば、処理液としてSC−1液、SC−2液、CARO酸、純水等を使用するものであってもよい。また、本発明は、半導体基板を処理対象とする基板処理装置だけではなく、液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板等の種々の基板を処理対象とする基板処理装置に適用することができる。
基板処理装置を、基板の主面と平行な平面で切断した縦断面図である。 基板処理装置を、基板の主面と垂直な平面で切断した縦断面図である。 処理槽内におけるフッ酸溶液の流れを示した図である。 基板処理装置の動作の流れを示したフローチャートである。 変形例に係る処理槽の形状およびフッ酸溶液の流れを示した図である。 変形例に係る処理槽の形状およびフッ酸溶液の流れを示した図である。 変形例に係る処理槽の形状およびフッ酸溶液の流れを示した図である。 変形例に係る処理槽の形状およびフッ酸溶液の流れを示した図である。 変形例に係る処理槽の形状およびフッ酸溶液の流れを示した図である。 従来の基板処理装置の例を示した図である。
符号の説明
1 基板処理装置
10 処理槽
11 内槽
12 外槽
13 吐出ノズル
13a 吐出口
14 溝部
14a,14b テーパ面
20 リフタ
30 フッ酸溶液供給部
40 フッ酸溶液排出部
50 制御部
111 底壁
112a〜112d 側壁
W 基板

Claims (7)

  1. 処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置であって、
    側壁と底壁とを有し、その内部に処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽の内部に処理液を吐出する吐出手段と、
    前記処理槽の上部からオーバーフローした処理液を排出する排出手段と、
    前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で基板を昇降移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記吐出手段は、前記処理槽の内部において前記側壁または前記底壁に向けて処理液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記吐出手段は、前記側壁または前記底壁に形成された凹部に向けて処理液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記吐出手段は、一対の吐出ノズルを有し、
    前記一対の吐出ノズルは、前記処理槽の対向する一対の側壁に形成された凹部に向けてそれぞれ処理液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記凹部は、前記一対の側壁の下端部にそれぞれ形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記凹部は、前記処理槽の内側へ向けて開いた断面V字形状の溝であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記吐出ノズルは、前記断面V字形状の溝を構成する一対のテーパ面のうち、下側のテーパ面へ向けて処理液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項3または請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記凹部は、前記処理槽の内側へ向けて開いた曲面状の溝であることを特徴とする基板処理装置。
JP2007248748A 2007-09-26 2007-09-26 基板処理装置 Active JP5016430B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007248748A JP5016430B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 基板処理装置
TW097133788A TWI406330B (zh) 2007-09-26 2008-09-03 基板處理裝置及基板處理方法
US12/207,633 US8043468B2 (en) 2007-09-26 2008-09-10 Apparatus for and method of processing substrate
KR1020080090369A KR100987570B1 (ko) 2007-09-26 2008-09-12 기판처리장치 및 기판처리방법
CN2008101610930A CN101399172B (zh) 2007-09-26 2008-09-26 基板处理装置以及基板处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007248748A JP5016430B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009081240A true JP2009081240A (ja) 2009-04-16
JP5016430B2 JP5016430B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=40655785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007248748A Active JP5016430B2 (ja) 2007-09-26 2007-09-26 基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5016430B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016204106A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社ジェイ・イー・ティ 基板処理装置
JP2017069529A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置及び基板液処理方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09171987A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JPH10303167A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007036189A (ja) * 2005-06-24 2007-02-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持具および基板処理装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09171987A (ja) * 1995-12-18 1997-06-30 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JPH10303167A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2007036189A (ja) * 2005-06-24 2007-02-08 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板保持具および基板処理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016204106A1 (ja) * 2015-06-15 2016-12-22 株式会社ジェイ・イー・ティ 基板処理装置
JP6231249B2 (ja) * 2015-06-15 2017-11-15 株式会社ジェイ・イー・ティ 基板処理装置
JPWO2016204106A1 (ja) * 2015-06-15 2017-11-30 株式会社ジェイ・イー・ティ 基板処理装置
US10615059B2 (en) 2015-06-15 2020-04-07 J.E.T. Co., Ltd. Substrate processing device
JP2017069529A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置及び基板液処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5016430B2 (ja) 2012-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100987570B1 (ko) 기판처리장치 및 기판처리방법
JP7181764B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP4999808B2 (ja) 基板処理装置
JP2009231579A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
US20100307540A1 (en) Method for processing a semiconductor substrate surface and a chemical processing device for the semiconductor substrate surface
JP2009239061A (ja) 基板処理装置
JP2007335791A (ja) 基板処理装置
JP2009081257A (ja) 基板処理装置
JP2007007577A (ja) 洗浄装置および洗浄方法、ならびにコンピュータにより読取可能な記憶媒体
JP2006196781A (ja) 基板表面処理装置
JP5189121B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法、およびこの基板処理方法を実行するためのコンピュータプログラムが記録された記録媒体
JP5016430B2 (ja) 基板処理装置
JP2001244233A (ja) ウェット処理装置
JP2013070022A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2009141022A (ja) 基板処理装置
JP3133049U (ja) 半導体ウェハの洗浄処理装置
KR101100961B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2009238802A (ja) 基板処理装置
JP2009248069A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2005244130A (ja) 基板処理法及び基板処理装置
JP2006303042A (ja) 基板表面処理装置
JP2008251655A (ja) 基板処理装置
JP2017117926A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2009081248A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2000218243A (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5016430

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250