JP2017117926A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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翔太 内田
Shota Uchida
翔太 内田
梶野 一樹
Kazuki Kajino
一樹 梶野
吉田 順一
Junichi Yoshida
順一 吉田
健介 篠原
Kensuke Shinohara
健介 篠原
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Abstract

【課題】処理液を用いた基板処理において、処理液が処理槽内で局所に滞留することを抑制し、処理液を効果的に循環できる基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】この基板処理装置1は、処理液によって複数の基板2を処理する。基板処理装置1は、処理液を貯留する処理槽20と、処理槽20内に処理液を供給するノズル23と、処理槽20内に配置され、複数の基板2を処理液中に起立姿勢で保持する基板保持部30と、処理槽20内に配置され、回転軸9を中心に回転するインペラ70と、インペラ70を回転させるモータ80と、を有する。これにより、処理層20内の処理液が撹拌される。したがって、処理液は、処理槽20内の局所に滞留することなく循環される。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板等の平板状の基板を処理液中に浸漬することにより、基板に対して洗浄やエッチング等の処理を行う基板処理装置及び基板処理方法に関するものである。
基板の製造工程においては、処理槽に貯留された処理液中に基板を浸漬することで基板の処理を行う基板処理装置が使用されている。このような基板処理装置では、基板への異物の付着や処理ムラを抑えるために、処理槽に貯留された処理液を処理槽内において循環させることが望ましい。このような技術は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の基板処理装置は、処理槽の底部近傍に処理液を吐出する吐出ノズルを配設し、その吐出ノズルから処理液を吐出して処理槽上部からオーバーフローさせることで、処理液を循環させる。
また、特許文献1に記載の基板処理装置は、内槽の側壁に形成された断面V字形の溝部の、下側テーパー面に向けて処理液を吐出して内槽の内部に比較的低速の液流を形成する第三吐出ノズルを備える。そして、第三吐出ノズルから吐出され内槽の下側テーパー面に衝突した処理液の流れのうち、上方向に向かう流れを板状部材で阻止する。これにより、処理液が、処理槽内で局所に滞留することなく、均一に上方向に流すことができる旨が記載されている(請求項1、図4等参照)。
特開2013−70022号公報 特開2007−262466号公報
しかしながら、特許文献1の技術を適用するためには、処理槽を従来の形状から変形させる必要がある。すなわち、既存の処理槽に、特許文献1の技術を適用するためには、設備の改造が必要となり、改造費用を要することとなる。
そこで、簡易な構成により処理槽内の処理液を循環させる手法として、インペラなどを使用して処理液を撹拌する手法が考えられる。特許文献2の技術では、処理液の流路中にある噴流ポンプに備えられたインペラによって、処理液を撹拌させる旨が記載されている(図1、段落94等参照)。しかしながら、特許文献2の技術では、処理槽内での処理液の循環は考慮されていない。したがって、特許文献2の技術では、処理液が、処理槽内で局所に滞留することを十分に抑えることはできないと考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、処理液を用いた基板処理装置において、簡易な構成を適用することで装置の改造を抑えつつ、処理槽内において効果的に処理液を循環できる基板処理装置および基板処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、処理液によって複数の基板を処理する基板処理装置であって、前記処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽内に前記処理液を供給するノズルと、前記処理槽内に配置され、前記複数の基板を前記処理液中に起立姿勢で保持する基板保持部と、前記処理槽内に配置されるインペラと、前記インペラを回転軸を中心に回転させるモータと、を有する。
本願の第2発明は、第1発明の基板処理装置であって、前記インペラは、前記処理槽の底部と、前記基板との間に配置される。
本願の第3発明は、第1発明から第3発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記ノズルは、前記処理槽の側部から前記処理槽の内側へ向けて前記処理液を吐出し、前記インペラと、前記ノズルと、は水平方向に重なる。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記処理槽に貯留された処理液の液面に対して基板が下方に位置する浸漬状態と、前記液面に対して基板および前記基板保持部が上方に位置する露出状態との間で、基板と前記液面とを相対的に移動させる移動機構をさらに有し、前記インペラは、前記移動機構と連動して、上下に移動する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記インペラは、前記回転軸に沿って延び、前記回転軸を中心に回転する第1シャフトと、前記第1シャフトに固定された、一つ以上の撹拌羽と、を有する。
本願の第6発明は、第5発明の基板処理装置であって、前記撹拌羽は、前記基板と、前記回転軸に直交する方向に重なる。
本願の第7発明は、第5発明または第6発明の基板処理装置であって、前記回転軸と交差する方向に延び、前記モータと接続される第2シャフトと、前記処理槽内に配置され、前記第1シャフトと、前記第2シャフトと、を接続する動力伝達部と、をさらに有し、前記モータは、前記第2シャフトを回転させ、前記動力伝達部は、前記第2シャフトの回転運動を、前記第1シャフトの回転運動へと、変換して伝達する。
本願の第8発明は、第7発明の基板処理装置であって、前記動力伝達部の外側面を覆うカバー部をさらに有する。
本願の第9発明は第1発明から第8発明までのいずれかの基板処理装置であって、前記インペラの回転方向および回転速度を切り替える制御部をさらに有する。
本願の第10発明は、処理液によって基板を処理する基板処理方法であって、a)複数の前記基板を前記処理液が満たされた処理槽中に浸漬する工程と、b)前記処理槽中に前記処理液を吐出する工程と、c)前記処理槽中に吐出された前記処理液を撹拌する工程と、を有する。
本願の第1発明〜第10発明によれば、インペラにより、処理液が処理槽内で撹拌される。これにより、基板表面付近で、処理液が、処理槽内の局所に滞留することを抑制できる。したがって、処理槽内で処理液が効果的に循環される。その結果、基板表面への異物の付着等の、処理不良の発生を抑制できる。
特に、第2発明、第3発明または第9発明によれば、処理液が処理槽内でより効果的に撹拌される。これにより、基板表面付近で、処理液が、局所に滞留することをより抑制できる。
特に、第4発明によれば、インペラは、基板保持部および基板が、処理槽内の浸漬位置へ移動することで、処理槽内に配置される。このようにすれば、処理槽の加工を施すことなく、インペラを処理槽内に配置できる。
特に、第5発明によれば、インペラを簡易な構成とすることができる。
特に、第6発明によれば、撹拌された処理液を、複数の基板に対して、均一に送ることができる。これにより、処理液による基板の処理ムラをより抑えることができる。
特に、第7発明によれば、処理槽の加工を施すことなく、インペラを処理槽内に配置できる。
特に、第8発明によれば、動力伝達部を処理液中に配置した場合であっても、動力伝達部の劣化を抑制することができる。
基板処理装置の前方から見た縦断面図である。 基板処理装置の側方から見た縦断面図である。 インペラの斜視図である。 インペラの無い処理槽内の液流を示す図である。 処理槽内の液流を示す図である。 基板処理のフローチャートである。 変形例に係る基板処理装置の側方から見た図である。 変形例に係る基板処理装置の側方から見た図である。 変形例に係るインペラの斜視図である。 変形例に係るインペラの斜視図である。 変形例に係るインペラの斜視図である。 変形例に係るインペラの斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1の前方から見た縦断面図である。図2は、基板処理装置1の側方から見た縦断面図である。この基板処理装置1は、半導体の製造工程において、略円板状の基板である半導体ウエハ2に対して、リン酸等の処理液によるエッチング処理を行う装置である。この基板処理装置1では、複数枚の半導体ウエハ2が、一括して処理される。図1に示すように、本実施形態の基板処理装置1は、処理槽20、基板保持部30、移動機構であるリフタ機構40、処理液供給部50、処理液回収部60、インペラ70、モータ80および制御部90を備えている。
処理槽20は、処理液を貯留する貯留容器である。処理槽20は、処理液を貯留してその内部に複数枚の半導体ウエハ2を浸漬させる内槽21と、内槽21の外周部に設けられた外槽22とを有する。内槽21の底部の両側部には、一対の処理液供給ノズル23が設けられている。各処理液供給ノズル23は、複数枚の半導体ウエハ2の配列方向に沿って、管状に延びている。また、各処理液供給ノズル23には、複数の吐出口25が設けられている。吐出口25は、内槽21の底部の中央に向けられている。処理液供給ノズル23に処理液が供給されると、当該処理液は、複数の吐出口25から吐出されて内槽21の内部に貯留される。また、内槽21の上部まで貯留された処理液は、内槽21の上部からオーバーフローして、外槽22へ捕集される。
基板保持部30は、複数枚の半導体ウエハ2を保持する部位である。基板保持部30は、複数枚の半導体ウエハ2の配列方向に沿って延びる3本の保持棒31により構成されている。各保持棒31の上面には、複数の保持溝(図示省略)が刻設されている。複数枚の半導体ウエハ2は、それらの周縁部を保持溝に嵌合させた状態で、3本の保持棒31上に、互いに平行に起立姿勢で保持される。
リフタ機構40は、基板保持部30を上下に移動させる機構である。リフタ機構40は、例えば、エアシリンダやモータの駆動力を利用して、実現することができる。リフタ機構40を下向きに駆動させると、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2が、内槽21の内部の浸漬位置P1へ移動する。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2が、内槽21に貯留された処理液の液面より下方に位置する浸漬状態(図1において実線で示す状態)となる。一方、リフタ機構40を上向きに駆動させると、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2が、処理槽20より上方の引き上げ位置P2へ引き上げられる。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2が、内槽21に貯留された処理液の液面より上方に位置する露出状態(図2において実線で示す状態)となる。
処理液供給部50は、処理液供給ノズル23へ処理液を供給するための機構である。処理液には、例えばリン酸が用いられる。ただし、処理液には、硝酸、フッ酸等の他の薬液が用いられてもよく、これらの混合液が用いられてもよい。図1に示すように、処理液供給部50は、給液配管51、処理液供給源52、および第1開閉弁53を有する。給液配管51の上流側の端部は、処理液供給源52に接続されている。給液配管51の下流側の端部は、2本に分岐して、一対の処理液供給ノズル23に、それぞれ接続されている。また、第1開閉弁53は、給液配管51の経路途中に介挿されている。このため、第1開閉弁53を開放すると、処理液供給源52から給液配管51を通って一対の処理液供給ノズル23へ、処理液が供給される。
処理液回収部60は、外槽22に捕集された使用済みの処理液を、基板処理装置1の外部へ排出するための機構である。図1に示すように、処理液回収部60は、排液配管61および第2開閉弁62を有する。排液配管61の上流側の端部は、外槽22に接続されている。排液配管61の下流側の端部は、工場内の排液ラインに接続されている。また、第2開閉弁62は、排液配管61の経路途中に介挿されている。このため、第2開閉弁62を開放すると、外槽22から排液配管61を通って排液ラインへ、処理液が排出される。なお、排出された処理液を再生処理し、再び内槽21へ循環供給してもよい。
インペラ70は、処理槽20の内槽21の内部に配置され、回転軸9を中心に回転する部材である。回転軸9は、複数枚の半導体ウエハ2の配列方向に沿って延びている。インペラ70は、例えば、処理液に対する耐性を備える樹脂材料等から構成される。ただし、インペラ70は、他の材料から構成されてもよい。また、本実施形態では、二つのインペラ70が、内槽21の内部に配置されている。ただし、内槽21の内部に配置されるインペラ70の数は、一つであってもよく、三つ以上であってもよい。
モータ80は、処理槽20の外部に設置され、インペラ70と接続される。インペラ70は、モータ80の駆動力によって、内槽21の内部で回転し、処理液を撹拌する。これにより、処理液が、内槽21の内部で局所に滞留することを抑制できる。すなわち、処理液供給ノズル23から吐出された処理液が、内槽21の内部で効果的に循環される。また、処理槽20の改造は、モータ80とインペラ70とを接続するための貫通孔24の形成のみに抑えることができる。このため、設備の改造費用を抑えつつ、処理液の撹拌性能を向上できる。また、既存の設備に対しても、容易にインペラ70を設置することができる。
図3は、インペラ70の斜視図である。図3に示すように、インペラ70は、第1シャフト71と、撹拌羽73とを有する。第1シャフト71は、回転軸9に沿って延びる。そして、第1シャフト71は、処理槽20に形成された貫通孔24を介して、外部のモータ80と接続される。
第1シャフト71は、モータ80の動力によって回転軸9を中心に回転する。撹拌羽73は、第1シャフト71に固定され、第1シャフト71の回転に伴って、回転軸9を中心に回転する。これにより、内槽21の内部の処理液が撹拌される。したがって、処理液が、内槽21の内部で局所に滞留することを抑制できる。
また、本実施形態では撹拌羽73は、第1シャフト71を中心に対象な形状となっている。これにより、処理液は、均一に撹拌される。なお、第1シャフト71と、撹拌羽73とは、同一部材であってもよく、別部材であってもよい。
図4は、インペラの無い基板処理装置1aの、処理液の流れを示す図(比較例)である。図5は、本実施形態の基板処理装置1における処理液の流れを示す図である。基板処理装置1aでは、図4の矢印で示すように、処理液は、処理液供給ノズル23aから内槽21aの底部に向かう。次に、処理液は、内槽21aの中央付近に向かう。その後、処理液は、外槽22aへと向かう。このため、処理液は、内槽21aの中央付近から、水平方向外側に向かうにつれ、循環されにくくなる。したがって、半導体ウエハ2aの中心部からやや水平方向外側の位置(図4中の破線で囲んだ位置)において、処理液の滞留が発生しやすくなる。
そこで、本実施形態では、図1、図2および図5に示すように、インペラ70は、内槽21の底部と半導体ウエハ2との間に配置される。そして、インペラ70は、処理液供給ノズル23とは水平方向に重なる位置に配置される。また、インペラ70は、図5の破線矢印で示すように、撹拌羽73の先端が内槽21の底部から、処理液供給ノズル23に向かう方向に(図5の右側のインペラ70において反時計回りに)回転する。
これにより、図5の矢印で示すように、処理液供給ノズル23から内槽21の底部へと向かう処理液の流れの一部は、インペラ70によって、処理液供給ノズル23側へ向けて、押し戻される。そして、処理液供給ノズル23側へ向けて押し戻された処理液は、外槽22へと向かって流れる。したがって、半導体ウエハ2の中心から水平方向外側へも、循環された処理液が行きわたりやすくなる。その結果、処理液が、半導体ウエハ2の表面付近で局所に滞留することを抑制できる。
また、図2に示すように、本実施形態では撹拌羽73は、半導体ウエハ2と回転軸9に直交する方向に重なる。これにより、撹拌羽73により撹拌された処理液が、複数の半導体ウエハ2に対して、均一に行きわたりやすくなる。したがって、複数の半導体ウエハ2に対して、半導体ウエハ2の表面付近での局所的な処理液の滞留をより抑制できる。その結果、複数の半導体ウエハ2は、処理液による処理ムラが抑えられ、均一に処理される。
制御部90は、図1および図2中に概念的に示したように、リフタ機構40、第1開閉弁53、第2開閉弁62およびモータ80と電気的に接続されている。制御部90は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、電子回路基板により構成されていてもよい。制御部90は、ユーザの操作、各種の入力信号、または予め設定されたプログラムに従って、リフタ機構40、第1開閉弁53、第2開閉弁62およびモータ80の動作を制御する。
<2.エッチング処理の流れについて>
続いて、上記の基板処理装置1を用いたエッチング処理の流れについて、図6のフローチャートを参照しつつ、説明する。基板処理装置1においてエッチング処理を行うときには、まず、当該処理を行う旨の指令が、制御部90に入力される。制御部90は、当該指令を受信すると、基板処理装置1内の各部を動作制御する。これにより、図6に示すエッチング処理が進行する。
基板処理装置1は、まず、第1開閉弁53および第2開閉弁62を開放する。そうすると、処理液供給源52から給液配管51を通って処理液が供給され、処理液供給ノズル23から内槽21の内部へ、処理液が吐出される。処理液供給ノズル23から吐出された処理液は、内槽21の内部に徐々に貯留され(ステップS1)、やがて内槽21の上部から外槽22へオーバーフローする。なお、処理液供給ノズル23からの処理液の吐出は、以下のステップS2〜S4においても継続される。
続いて、基板処理装置1は、リフタ機構40を動作させて、基板保持部30を下降させる。そうすると、複数枚の半導体ウエハ2が、内槽21の内部に貯留された処理液中に、浸漬される(ステップS2)。これにより、複数枚の半導体ウエハ2に対するエッチング処理が開始される。内槽21の内部においては、処理液と反応することで、半導体ウエハ2の表面が選択的に溶解され除去される。そして、半導体ウエハ2から溶解した半導体成分は、処理液とともに内槽21の内部で循環されつつ、徐々に内槽21の外部へと排出される。
その後、基板処理装置1は、モータ80を動作させて、インペラ70を回転させる(ステップS3)。そうすると、処理液供給ノズル23から吐出された処理液が、内槽21の内部に撹拌される。そして、予め設定されたエッチング処理時間が経過すると、基板処理装置1は、リフタ機構40を動作させて、基板保持部30を上昇させる。これにより、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2を、浸漬位置P1から引き上げ位置P2へ引き上げる(ステップS4)。すなわち、基板保持部30および複数枚の半導体ウエハ2を、内槽21に貯留された処理液から露出した露出状態とする。以上をもって、複数枚の半導体ウエハ2に対するエッチング処理を終了する。
これにより、半導体ウエハ2の表面付近で、処理液が局所に滞留することが抑制される。特に、半導体ウエハ2としてSiウエハを用い、Siウエハをリン酸によりエッチング処理する場合、リン酸が局所に滞留することで、Siウエハの表面付近でのSi濃度が高くなる。そうすると、Siウエハの表面にSiが再析出する。しかしながら、本実施形態の基板処理装置1では、リン酸が局所に滞留することなく効果的に循環される。したがって、SiウエハへのSiの再析出を抑制することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
図7は、変形例に係る基板処理装置1Aの、側方から見た縦断面図である。この基板処理装置1Aのインペラ70Aは、第1シャフト71Aと、第2シャフト72Aと、撹拌羽73Aと、動力伝達部74Aと、カバー部75Aとを有する。
第2シャフト72Aは、第1シャフト71Aと交差する方向(図7の例では上下方向)に延びる。また、第2シャフト72Aは、モータ80Aと接続され、モータ80Aの駆動力により回転する。動力伝達部74Aは、内槽21A内に配置され、第2シャフト72Aと、第1シャフト71Aとを接続する。そして、動力伝達部74Aは、第2シャフト72Aの回転運動を、第1シャフト71Aの回転運動へと変換して伝達する。動力伝達部74Aには、例えば、交差軸の歯車機構を利用して、実現することができる。カバー部75Aは、動力伝達部74Aの外周部を覆う。これにより、動力伝達部74Aと処理液が接触することが防止される。
モータ80Aを駆動させると、第2シャフト72Aが回転し、第2シャフト72Aの回転と連動して第1シャフト71Aが回転する。これにより、インペラ70Aが回転し、内槽21A内の処理液が撹拌される。こうすることで、第1シャフト71Aと、モータ80Aとを接続するための貫通孔を、内槽21Aに設ける必要がなくなる。すなわち、処理槽20Aを加工することなく、インペラ70Aを内槽21A内に配置できる。
図8は、他の変形例に係る基板処理装置1Bの、側方から見た縦断面図である。この基板処理装置1Bのインペラ70Bは、基板保持部30Bに取り付けられる。そして、インペラ70Bは、リフタ機構40Bによる基板保持部30Bの上下移動と連動して上下移動する。そして、インペラ70Bは、基板保持部30Bおよび複数枚の半導体ウエハ2Bが、内槽21Bの内部の浸漬位置へ移動することで、内槽21B内に配置される。このようにすれば、処理槽20Bの加工を施すことなく、インペラ70Bを内槽21B内に配置できる。このとき、インペラ70Bを回転させるモータ80Bは、内槽21Bに貫通孔を設けず配置されるのであれば、配置については特に限られない。
図9〜図12は、変形例に係るインペラの斜視図である。図9に示すように、インペラ70Cは、第1シャフト71Cに複数の撹拌羽73Cが固定されるものであってもよい。また、図10に示すように、インペラ70Dの撹拌羽73Dは、回転軸9Dを中心に非対称な形状であってもよい。また、図11および図12に示すように、インペラ70E,70Fの撹拌羽73E,73Fは、一枚の板状部材により構成されてもよい。
また、上記実施形態では、エッチング処理は、ステップS1からステップS4の順序で行われていた。しかしながら、エッチング処理は、必ずしも当該順序で行われなくてもよい。例えば、半導体ウエハを浸漬させるステップS2と、インペラの回転を開始させるステップS3とを入れ替えてもよい。また、ステップS1からステップS4以外にも、インペラの回転方向を切り替えるステップおよびインペラの回転速度を切り替えるステップを加えてもよい。エッチング処理中に、制御部が、インペラの回転速度を切り替えるようにすれば、インペラによる処理液の撹拌の強さや向きに、変化をつけることができる。
また、上記実施形態では、基板保持部は、複数枚の半導体ウエハの配列方向に沿って延びる3本の保持棒により構成されていた。しかしながら、基板保持部は、その上面に半導体ウエハを起立姿勢で載置するものであれば、上記の実施形態とは異なる構成であってもよい。例えば、基板保持部を構成する保持棒の数が、2本であってもよい。
また、上記の実施形態では、基板処理装置は、エッチング処理用途として用いられていた。しかしながら、基板処理装置は、基板洗浄用途として用いられてもよい。この場合、処理液として、純水等の洗浄液を用いればよい。また、基板処理装置は、基板に対して、エッチングおよび洗浄以外の処理を行うものであってもよい。
また、上記の基板処理装置は、半導体ウエハを処理対象としていたが、本発明の基板処理装置および基板処理方法は、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルタ用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板などの他の精密電子装置用基板を、処理対象とするものであってもよい。
また、基板処理装置の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1,1A,1B 基板処理装置
2,2B,2a 半導体ウエハ
9,9D 回転軸
20,20A,20B 処理槽
21,21A,21B 内槽
22 外槽
23 処理液供給ノズル
24 貫通孔
25 吐出口
30,30B 基板保持部
31 保持棒
40 リフタ機構
50 処理液供給部
51 給液配管
52 処理液供給源
53 第1開閉弁
60 処理液回収部
61 排液配管
62 第2開閉弁
70,70A,70B,70C,70D,70E,70F インペラ
71,71A,71C 第1シャフト
72A 第2シャフト
73,73A,73C,73D,73E,73F 撹拌羽
74A 動力伝達部
75A カバー部
80,80A モータ
90 制御部

Claims (10)

  1. 処理液によって複数の基板を処理する基板処理装置であって、
    前記処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽内に前記処理液を供給するノズルと、
    前記処理槽内に配置され、前記複数の基板を前記処理液中に起立姿勢で保持する基板保持部と、
    前記処理槽内に配置されるインペラと、
    前記インペラを回転軸を中心に回転させるモータと、
    を有する基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記インペラは、前記処理槽の底部と、前記基板との間に配置される基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記ノズルは、前記処理槽の側部から前記処理槽の内側へ向けて前記処理液を吐出し、
    前記インペラと、前記ノズルと、は水平方向に重なる基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記処理槽に貯留された処理液の液面に対して基板が下方に位置する浸漬状態と、前記液面に対して基板および前記基板保持部が上方に位置する露出状態との間で、基板と前記液面とを相対的に移動させる移動機構をさらに有し、
    前記インペラは、前記移動機構と連動して、上下に移動する基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記インペラは、
    前記回転軸に沿って延び、前記回転軸を中心に回転する第1シャフトと、
    前記第1シャフトに固定された、一つ以上の撹拌羽と、
    を有する基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記撹拌羽は、前記基板と、前記回転軸に直交する方向に重なる基板処理装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記回転軸と交差する方向に延び、前記モータと接続される第2シャフトと、
    前記処理槽内に配置され、前記第1シャフトと、前記第2シャフトと、を接続する動力伝達部と、
    をさらに有し、
    前記モータは、前記第2シャフトを回転させ、
    前記動力伝達部は、前記第2シャフトの回転運動を、前記第1シャフトの回転運動へと、変換して伝達する基板処理装置。
  8. 請求項7に記載の基板処理装置であって、
    前記動力伝達部の外側面を覆うカバー部をさらに有する基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記インペラの回転方向および回転速度を切り替える制御部をさらに有する基板処理装置。
  10. 処理液によって基板を処理する基板処理方法であって、
    a)複数の前記基板を前記処理液が満たされた処理槽中に浸漬する工程と、
    b)前記処理槽中に前記処理液を吐出する工程と、
    c)前記処理槽中に吐出された前記処理液を撹拌する工程と、
    を有する基板処理方法。
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WO2019181067A1 (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社Screenホールディングス 基板処理装置

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