JP2009081257A - 基板処理装置 - Google Patents

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篤史 大澤
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Abstract

【課題】処理の状況に応じて、処理液による処理の均一性を向上させることも、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させることもできる基板処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】基板処理装置1は、内槽11の内側へ向けて処理液を吐出して内槽11の内部に比較的高速の液流を形成する吐出ノズル131,132,141,142と、内槽11の側壁112a,112bに向けて処理液を吐出して内槽11の内部に比較的低速の液流を形成する吐出ノズル151,152とを備える。基板処理装置1は、処理の状況に応じてこれらの吐出ノズルを使い分けることにより、処理液による処理の均一性を向上させたい要求と、内槽11の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させたい要求とを、共に満足させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板等の平板状の基板を処理液中に浸漬することにより、基板に対して洗浄・エッチング等の処理を行う基板処理装置に関する。
基板の製造工程においては、処理槽に貯留された処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置が使用されている。図9は、従来の基板処理装置100の構成例を示した図である。図9に示したように、従来の基板処理装置100は、処理液を貯留する処理槽110を備えており、処理槽110の底部に配置された一対の吐出ノズル113から処理液を吐出しつつ処理槽110の上部から処理液をオーバーフローさせ、処理槽110内に貯留された処理液中に基板Wを浸漬させることにより、基板Wの処理を行う。
特に、いわゆるワンバス方式の基板処理装置では、吐出ノズル113からエッチング液、洗浄液、純水等の複数種類の処理液を順次に吐出する。そして、これらの複数種類の処理液を処理槽110の内部に順次に貯留することにより、基板Wに対して複数種類の処理を順次に行う。
このような従来の基板処理装置の構成は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2007−36189号公報
ワンバス方式の基板処理装置では、エッチング処理を行うときのように、基板Wに対して均一に処理を行いたいときと、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させたいときとがある。基板Wに対して均一に処理を行うためには、処理槽の内部に比較的高速の液流を形成し、処理槽の内部に貯留された処理液の濃度を均一化させることが望ましい。一方、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させるためには、処理槽の内部に比較的低速の液流を形成し、処理槽の上部から処理液を押し出すようにして排出することが望ましい。
しかしながら、従来の基板処理装置では、上記のように、一対の吐出ノズル113から処理槽110の内部に処理液を吐出する構成となっていた。このため、処理の状況に応じて処理槽110の内部に異なる液流を形成することは難しく、処理液による処理の均一性を向上させたいという要求と、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させたいという要求とを、共に満足させることはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、処理の状況に応じて、処理液による処理の均一性を向上させることも、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に効率よく置換させることもできる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置であって、内部に処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の内側へ向けて処理液を吐出する第1吐出手段と、前記処理槽の内側から前記処理槽の内壁面へ向けて処理液を吐出する第2吐出手段と、前記処理槽の上部からオーバーフローした処理液を排出する排出手段と、前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で基板を昇降移動させる移動手段と、処理の進行状況に応じて前記第1吐出手段および前記第2吐出手段の動作を個別に制御する制御手段と、を備え、前記第2吐出手段から吐出される処理液は、前記処理槽の前記内壁面に衝突することにより、前記第1吐出手段から吐出される処理液よりも低速の液流を前記処理槽の内部に形成することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の基板処理装置であって、前記第2吐出手段は、前記処理槽の前記内壁面に形成された凹部に向けて処理液を吐出することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、前記第1吐出手段は、前記処理槽の底部付近に配置された第1ノズルと、前記処理槽の上部付近に配置された第2ノズルとを有し、前記第2吐出手段は、前記処理槽の底部付近において前記第1ノズルより上方に配置された第3ノズルを有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の基板処理装置であって、前記第1ノズル、前記第2ノズル、および前記第3ノズルは、いずれも、前記処理槽の内部において基板が浸漬される領域を挟んで一対に配置されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置であって、前記処理液は、基板に対してエッチング処理を行うエッチング液と、その他の処理を行う非エッチング液とを含み、前記制御手段は、前記処理槽の内部に前記エッチング液を供給するときには、前記第1吐出手段から前記エッチング液を吐出させることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の基板処理装置であって、前記処理槽の内部に貯留された処理液に含まれる前記エッチング液成分の濃度又は処理液の比抵抗値を計測する計測手段を更に備え、前記制御手段は、前記処理槽の内部に貯留された前記エッチング液を前記非エッチング液に置換するときには、前記第1吐出手段から前記非エッチング液を吐出させ、前記計測手段の計測値が所定の値に到達すると、前記第1吐出手段からの前記非エッチング液の吐出を停止させるとともに前記第2吐出手段からの前記非エッチング液の吐出を行うことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板処理装置であって、前記制御手段は、前記処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に置換するときには、前記第1吐出手段からの前記他の処理液の吐出と、前記第2吐出手段からの前記他の処理液の吐出とを、交互に行うことを特徴とする。
請求項1〜7に記載の発明によれば、基板処理装置は、処理槽の内側へ向けて処理液を吐出する第1吐出手段と、処理槽の内側から処理槽の内壁面へ向けて処理液を吐出する第2吐出手段とを備え、処理の進行状況に応じて第1吐出手段および第2吐出手段の動作を個別に制御する。このため、処理液による処理の均一性を向上させたいときには、第1吐出手段を使用して処理槽の内部に高速の液流を形成し、処理槽内の処理液の濃度を均一化させることができる。また、処理槽内の処理液を他の処理液に効率よく置換したいときには、第2吐出手段を使用して処理槽の内部に低速の液流を形成し、処理槽から処理液を効率よく排出することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、第2吐出手段は、処理槽の内壁面に形成された凹部に向けて処理液を吐出する。このため、第2吐出手段から吐出された処理液を処理槽の内側へ向けて良好に進行させることができる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、第1吐出手段は、処理槽の底部付近に配置された第1ノズルと、処理槽の上部付近に配置された第2ノズルとを有し、第2吐出手段は、処理槽の底部付近において第1ノズルより上方に配置された第3ノズルを有する。このため、第1吐出手段から処理槽の内部に処理液を均等に吐出することができるとともに、第2吐出手段から処理槽の底部付近に処理液を吐出することができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、第1ノズル、第2ノズル、および第3ノズルは、いずれも、処理槽の内部において基板が浸漬される領域を挟んで一対に配置されている。このため、処理槽の内部に浸漬された基板の近傍に、偏りのない処理液の流れを形成することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、制御手段は、処理槽の内部にエッチング液を供給するときには、第1吐出手段からエッチング液を吐出させる。このため、処理槽の内部においてエッチング液成分の濃度を均一化させ、基板の主面においてエッチング処理を均一に進行させることができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、処理槽の内部に貯留された処理液に含まれるエッチング液成分の濃度又は処理液の比抵抗値を計測する計測手段を更に備え、制御手段は、処理槽の内部に貯留されたエッチング液を非エッチング液に置換するときには、第1吐出手段から非エッチング液を吐出させ、計測手段の計測値が所定の値に到達すると、第1吐出手段からの非エッチング液の吐出を停止させるとともに第2吐出手段からの非エッチング液の吐出を行う。このため、処理槽の内部にエッチング液成分がある程度残存している間は、第1吐出手段から処理液を吐出し、エッチング液成分の濃度を均一化させることができる。また、処理槽の内部からエッチング液成分がある程度排出された後は、第2吐出手段から処理液を吐出し、残存するエッチング液成分を処理槽から効率よく排出させることができる。
特に、請求項7に記載の発明によれば、制御手段は、処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に置換するときには、第1吐出手段からの他の処理液の吐出と、第2吐出手段からの他の処理液の吐出とを、交互に行う。このため、基板の近傍に滞留する処理液の成分を攪拌させつつ、処理液を効率よく置換させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.基板処理装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る基板処理装置1を、基板Wの主面と平行な平面で切断した縦断面図である。図2は、基板処理装置1を、基板Wの主面と垂直な平面で切断した縦断面図である。図1および図2には、装置内の各部の位置関係を明確化するために、共通のXYZ直交座標系が示されている。また、図3は、基板処理装置1が有する制御系や給排液系の構成を示した図である。以下では、図1〜図3を参照しつつ、基板処理装置1の構成について説明する。
この基板処理装置1は、処理槽10の内部に純水、希フッ酸、純水、SC−1液、純水、SC−2液、および純水(以下、これらの各液体およびこれらの混合液を総称して「処理液」という)を順次に貯留するとともに、これらの処理液中に複数枚の基板(以下、単に「基板」という)Wを浸漬することにより、基板Wに対して洗浄・エッチング等の処理を行う装置である。図1〜図3に示したように、基板処理装置1は、主として、処理液を貯留するための処理槽10と、基板Wを保持しつつ上下に搬送するためのリフタ20と、処理槽10に処理液を供給するための処理液供給部30と、処理槽10から処理液を排出するための処理液排出部40と、装置内の各部の動作を制御するための制御部50とを備えている。
処理槽10は、石英あるいは耐薬性の樹脂により構成された貯留容器である。処理槽10は、処理液を貯留してその内部に基板Wを浸漬させる内槽11と、内槽11の外周部に形成された外槽12とを有している。内槽11は、基板Wが浸漬された状態において基板Wの下方に位置する底壁111と、基板Wの側方に位置する側壁112a〜112dとを有しており、内槽11の上部は開放されている。
内槽11の内部には、内槽11の内側へ向けて処理液を吐出する4本の吐出ノズル131,132,141,142と、内槽11の側壁112a,112bへ向けて処理液を吐出する2本の吐出ノズル151,152とが設けられている。吐出ノズル131,132,141,142,151,152は、いずれも基板Wの配列方向に沿って水平に配置された中空管状の部材であり、各吐出ノズル131,132,141,142,151,152には、それぞれの吐出方向に応じて複数の吐出口が等間隔に形成されている。
吐出ノズル131,132は、内槽11の上部付近(処理液中に浸漬された基板Wの中心よりも高い位置)に配置され、基板Wを挟んで対向する一対の側壁112a,112bに沿って水平に固定されている。各吐出ノズル131,132には、内槽11の内側やや下方へ向けて処理液を吐出する複数の吐出口131a,132aが形成されている。複数の吐出口131a,132aのX軸方向の位置は、処理槽10内における隣り合う基板Wの間および両端に配置された基板Wの外側に対応する位置となっている。吐出ノズル131,132に処理液が供給されると、吐出ノズル131,132の複数の吐出口131a,132aから内槽11の内部における基板Wの浸漬位置に向けて処理液が吐出される。
吐出ノズル141,142は、内槽11の底部付近(処理液中に浸漬された基板Wの中心よりも低い位置)に配置され、基板Wを挟んで対向する一対の側壁112a,112bに沿って水平に固定されている。各吐出ノズル141,142には、内槽11の内側やや上方へ向けて処理液を吐出する複数の吐出口141a,142aと、底壁111に沿って内槽11の内側へ向けて処理液を吐出する複数の吐出口141b,142bとが形成されている。複数の吐出口141a,141b,142a,142bのX軸方向の位置は、処理槽10内における隣り合う基板Wの間および両端に配置された基板Wの外側に対応する位置となっている。吐出ノズル141,142に処理液が供給されると、吐出ノズル141,142の複数の吐出口141a,142aから内槽11の内部における基板Wの浸漬位置に向けて処理液が吐出されるとともに、吐出ノズル141,142の複数の吐出口141b,142bから内槽11の底部中央位置に向けて処理液が吐出される。
吐出ノズル151,152は、内槽11の底部付近の吐出ノズル141,142よりも上方位置に配置され、基板Wを挟んで対向する一対の側壁112a,112bに沿って水平に固定されている。各吐出ノズル151,152には、一対の側壁112a,112bに形成された溝部16に向けて処理液を吐出する複数の吐出口151a,151b,152a,152bが形成されている。溝部16は、それぞれ上部テーパ面16aと下部テーパ面16bとを有し、全体として内槽11の内側へ向けて開いた断面V字形状の溝となっている。吐出口151aおよび吐出口152aは、溝部16の上部テーパ面16aに向けられており、吐出口151bおよび吐出口152bは、溝部16の下部テーパ面16bに向けられている。また、複数の吐出口151a,151b,152a,152bのX軸方向の位置は、処理槽10内における隣り合う基板Wの間および両端に配置された基板Wの外側に対応する位置となっている。吐出ノズル151,152に処理液が供給されると、吐出ノズル151,152の複数の吐出口151a,152aから溝部16の上部テーパ面16aに向けて処理液が吐出されるとともに、吐出ノズル151,152の複数の吐出口151b,152bから溝部16の下部テーパ面16bに向けて処理液が吐出される。
吐出ノズル151,152から吐出された処理液は、溝部16の上部テーパ面16aおよび下部テーパ面16bに衝突し、上部テーパ面16aおよび下部テーパ面16bに沿って拡散しつつ内槽11の内側へ向きを変えて進行する。拡散された処理液は、太くかつ低速な液流となって内槽11の底部中央位置に到達し、更に、内槽11の上方へ向きを変えてゆっくりと上昇する。このように、側壁112a,112bに形成された溝部16は、吐出ノズル151,152から吐出された処理液の流れの向きを内槽11の内側へ向ける整流手段としての役割を果たすとともに、吐出ノズル151,152から吐出された処理液を拡散させてその流れを低速化させる役割を果たす。
基板処理装置1は、これらの吐出ノズル131,132,141,142,151,152から内槽11の内部に処理液を吐出させることにより、内槽11の内部に処理液を貯留することができる。内槽11の上部まで処理液が貯留されると、処理液は、内槽11の上部から外槽12へオーバーフローする。
また、内槽11の内部には、処理液の比抵抗値を計測するための比抵抗計17が設けられている。比抵抗計17は、一対の金属電極を有しており、当該金属電極間の電気抵抗を計測することにより、処理液の比抵抗値を計測する。比抵抗計17は、後述する処理液の置換処理の際に、処理槽10の内部に貯留された処理液の比抵抗値を計測し、取得された比抵抗値の情報を制御部50に送信する。なお、比抵抗計17は、金属電極中に温度センサを内蔵し、所定温度における比抵抗値の換算値を制御部50に送信するものであってもよい。
リフタ20は、基板Wを保持しつつ内槽11の内部と処理槽10の上方位置との間で基板Wを昇降移動させるための搬送機構である。リフタ20は、基板Wの配列方向にのびる3本の保持棒21を有しており、各保持棒21には複数の保持溝21aが刻設されている。基板Wは、その周縁部を保持溝21aに嵌合させた状態で3本の保持棒21上に互いに平行に起立姿勢で保持される。また、リフタ20は、モータやボールネジ等を組み合わせた公知の機構により構成される駆動部22と接続されている。駆動部22を動作させるとリフタ20は上下に移動し、基板Wは、内槽11の内部の浸漬位置(図1,図2の状態)と、処理槽10の上方の引き上げ位置との間で搬送される。
処理液供給部30は、上記の吐出ノズル131,132,141,142,151,152へ処理液を供給するための配管系である。図3に示したように、処理液供給部30は、処理液供給源31、主配管32、分岐配管33a,33b、および開閉弁34a,34bを有している。
処理液供給源31は、フッ酸供給源311、水酸化アンモニウム供給源312、塩酸供給源313、過酸化水素供給源314、および純水供給源315を有している。フッ酸供給源311、水酸化アンモニウム供給源312、塩酸供給源313、過酸化水素供給源314、および純水供給源315は、それぞれ開閉弁35a,35b,35c,35d,35eを介して主配管32に流路接続されている。また、主配管32の下流側の端部は分岐配管33aおよび分岐配管33bに接続されており、分岐配管33a,33bの経路途中には、それぞれ開閉弁34a,34bが介挿されている。分岐配管33aの下流側は更に4本に分岐してそれぞれ吐出ノズル131,132,141,142に接続されている。また、分岐配管33bの下流側は更に2本に分岐してそれぞれ吐出ノズル151,152に接続されている。
処理液供給源31において、開閉弁35b,35c,35dを閉鎖するとともに開閉弁35a,35eを開放すると、フッ酸供給源311からのフッ酸と、純水供給源315からの純水とが、所定の割合で混合されて希フッ酸が生成され、生成された希フッ酸が主配管32へ供給される。希フッ酸は、基板Wに対してエッチング処理を行うためのエッチング液として機能する。
また、処理液供給源31において、開閉弁35a,35cを閉鎖するとともに開閉弁35b,35d,35eを開放すると、水酸化アンモニウム供給源312からの水酸化アンモニウムと、過酸化水素供給源314からの過酸化水素と、純水供給源315からの純水とが、所定の割合で混合されてSC−1液が生成され、生成されたSC−1液が主配管32へ供給される。SC−1液は、基板Wに対して薬液洗浄処理(非エッチング処理)を行うための洗浄液として機能する。
また、処理液供給源31において、開閉弁35a,35bを閉鎖するとともに開閉弁35c,35d,35eを開放すると、塩酸供給源313からの塩酸と、過酸化水素供給源314からの過酸化水素と、純水供給源315からの純水とが、所定の割合で混合されてSC−2液が生成され、生成されたSC−2液が主配管32へ供給される。SC−2液は、基板Wに対して薬液洗浄処理(非エッチング処理)を行うための洗浄液として機能する。
また、処理液供給源31において、開閉弁35a,35b,35c,35dを閉鎖するとともに開閉弁35eを開放すると、純水供給源315からの純水のみが主配管32へ供給される。
また、このようにして処理液供給源31から供給される希フッ酸、SC−1液、SC−2液、又は純水は、開閉弁34a,34bの開閉状態を切り替えることにより、分岐配管33a又は分岐配管33bに供給される。すなわち、開閉弁34bを閉鎖して開閉弁34aを開放すると、処理液供給源31から供給された希フッ酸、SC−1液、SC−2液、又は純水が、分岐配管33aを通って吐出ノズル131,132,141,142へ送給され、吐出ノズル131,132,141,142の複数の吐出口131a,132a,141a,141b,142a,142bから内槽11の内部に吐出される。また、開閉弁34aを閉鎖して開閉弁34bを開放すると、処理液供給源31から供給された希フッ酸、SC−1液、SC−2液、又は純水が、配管33bを通って吐出ノズル151,152へ送給され、吐出ノズル151,152の複数の吐出口151a,151b,152a,152bから内槽11の内部に吐出される。
処理液排出部40は、外槽12から処理液を回収し、回収した処理液を排液ラインへ排出させるための配管系である。図3に示したように、処理液排出部40は、配管41を有している。配管41の上流側の端部は外槽12に接続されており、配管41の下流側の端部は工場内の排液ラインに接続されている。このため、外槽12へオーバーフローした処理液は、外槽12から配管41を通って排液ラインへ排出される。
制御部50は、基板処理装置1の各部の動作を制御するためのコンピュータ装置である。制御部50は、上記の比抵抗計17、駆動部22、および開閉弁34a,34b,35a,35b,35c,35d,35eと電気的に接続されている。制御部50は、比抵抗計17からの計測値を受信し、当該計測値や予めインストールされたプログラムに従って上記の駆動部22および開閉弁34a,34b,35a,35b,35c,35d,35eの動作を制御することにより、基板Wの処理を進行させる。
<2.基板処理装置の動作>
続いて、上記の基板処理装置1において基板Wを処理するときの動作について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
この基板処理装置1において基板Wの処理を行うときには、まず、開閉弁34aを閉鎖するとともに開閉弁34bを開放した状態で、処理液供給源31から純水を供給する。処理液供給源31から供給された純水は、主配管32および分岐配管33bを通って吐出ノズル151,152へ流入し、吐出ノズル151,152から内槽11の内部へ吐出される。これにより、純水は、内槽11の内部に徐々に貯留され、やがて内槽11の上部から外槽12へオーバーフローする(ステップS1)。外槽12へオーバーフローした純水は、配管41を通って排液ラインへ排出される。
次に、所定の搬送機構により他装置から搬送されてきた基板Wが、処理槽10の上方位置において待機するリフタ20上に載置される。リフタ20上に基板Wが載置されると、基板処理装置1は、駆動部22を動作させてリフタ20を降下させる。これにより、内槽11の内部に貯留された純水中に基板Wが浸漬される(ステップS2)。
続いて、基板処理装置1は、開閉弁34bを閉鎖するとともに開閉弁34aを開放する。そして、処理液供給源31から、純水に代えて希フッ酸を供給する。処理液供給源31から供給された希フッ酸は、主配管32および分岐配管33aを通って吐出ノズル131,132,141,142へ流入し、吐出ノズル131,132,141,142から内槽11の内部へ吐出される。基板処理装置1は、このように内槽11の内部に希フッ酸を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部を純水から希フッ酸に徐々に置換する(ステップS3)。
純水から希フッ酸への置換が開始されると、基板Wの主面近傍に供給されたフッ酸成分により、基板Wのエッチング処理が開始される。ここで、希フッ酸は、吐出ノズル131,132,141,142から内槽11の内側へ向けて吐出され、図6に示したように、内槽11の内部に比較的高速の液流を形成する。このため、内槽11の内部に供給されたフッ酸成分は、内槽11の内部全体に大きく攪拌される。したがって、純水から希フッ酸への置換の途中においても、常に、内槽11の内部においてフッ酸成分の濃度は均一化され、基板Wの主面全体に均一にエッチング処理が行われる。
純水から希フッ酸への置換が完了した後も、基板処理装置1は、必要に応じて吐出ノズル131,132,141,142からの希フッ酸の吐出を継続する。内槽11に貯留された希フッ酸の中に浸漬された基板Wは、引き続きエッチング処理を受ける(ステップS4)。
続いて、基板処理装置1は、内槽11の内部を希フッ酸から純水に置換する(ステップS5)。以下では、ステップS5における希フッ酸から純水への置換処理の詳細な手順について、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
内槽11の内部を希フッ酸から純水に置換するときには、まず、基板処理装置1は、開閉弁34bの閉鎖状態および開閉弁34aの開放状態を維持しつつ、処理液供給源31から純水を供給する。処理液供給源31から供給された純水は、主配管32および分岐配管33aを通って吐出ノズル131,132,141,142へ流入し、吐出ノズル131,132,141,142から内槽11の内部へ吐出される(ステップS51)。基板処理装置1は、このように内槽11の内部に純水を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部を希フッ酸から純水に徐々に置換する。
ここで、希フッ酸から純水への置換の初期段階では、内槽11の内部に残存するフッ酸成分により基板Wのエッチング処理が依然として進行する。基板処理装置1は、このような置換の初期段階においては、吐出ノズル131,132,141,142から純水を吐出し、図6に示したように、内槽11の内部に比較的高速の液流を形成する。これにより、内槽11の内部に残存するフッ酸成分は、内槽11の内部全体に大きく攪拌され、基板Wの主面全体において均一にエッチング処理が行われる。
希フッ酸から純水への置換が進行すると、内槽11の内部に貯留された処理液中のフッ酸成分の濃度は徐々に低下する。そして、フッ酸成分濃度の低下に伴い、比抵抗計17の計測値は徐々に上昇する。基板処理装置1は、比抵抗計17の計測値を受信し、当該計測値が所定の基準値r1に到達したかどうか連続的に監視する(ステップS52)。ここで、基準値r1は、処理液中のフッ酸成分により基板Wに対するエッチング処理が実質的に進行しなくなるような処理液の比抵抗値であり、事前の実験等に基づいて制御部50に設定されている。
基板処理装置1は、比抵抗計17の計測値が上記の基準値r1に到達すると、開閉弁34aを閉鎖するとともに開閉弁34bを開放する。これにより、吐出ノズル131,132,141,142からの純水の吐出を停止して、吐出ノズル151,152からの純水の吐出を開始する(ステップS53)。
吐出ノズル151,152から吐出された純水は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部16に衝突して拡散し、内槽11の内側へ向きを変えて進行する。このため、内槽11の内部では、図7に示したように、内槽11の底部付近から上部へ向かう低速かつ一律な液流が形成される。したがって、内槽11の内部に残存するフッ酸成分は、低速な純水の液流に押し出されるようにして内槽11の上部から外槽12へ排出され、内槽11の内部において純水への置換が効率よく進行する。
基板処理装置1は、引き続き比抵抗計17の計測値を受信し、当該計測値が所定の基準値r2に到達したかどうかを連続的に監視する(ステップS53)。ここで、基準値r2は、処理液中のフッ酸成分がほぼ完全に排出され、内槽11の内部がほぼ完全に純水に置換されたと判断できるような処理液の比抵抗値であり、予め制御部50に設定されている。そして、比抵抗計17の比抵抗値が基準値r2に到達すると、後続のステップS6へ移行する。
図4に戻る。基板処理装置1は、比抵抗計17の計測値が上記の基準値r2に到達した後も、必要に応じて吐出ノズル151,152からの純水の吐出を継続する。これにより、内槽11に貯留された純水の中に浸漬された基板Wは、純水によるリンス処理を受ける(ステップS6)。
続いて、基板処理装置1は、開閉弁34aの閉鎖状態および開閉弁34bの開放状態を維持しつつ、処理液供給源31からSC−1液を供給する。処理液供給源31から供給されたSC−1液は、主配管32および分岐配管33bを通って吐出ノズル151,152へ流入し、吐出ノズル151,152から内槽11の内部へ吐出される。基板処理装置1は、このように内槽11の内部にSC−1液を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部を純水からSC−1液に徐々に置換する(ステップS7)。
吐出ノズル151,152から吐出されたSC−1液は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部16に衝突して拡散し、内槽11の内側へ向きを変えて進行する。このため、内槽11の内部では、図7に示したように、内槽11の底部付近から上部へ向かう低速かつ一律な液流が形成される。したがって、内槽11の内部の純水は、低速なSC−1液の液流に押し出されるようにして内槽11の上部から外槽12へ排出され、内槽11の内部において純水からSC−1液への置換が効率よく進行する。
純水からSC−1液への置換が完了した後も、基板処理装置1は、必要に応じて吐出ノズル151,152からのSC−1液の吐出を継続する。これにより、内槽11に貯留されたSC−1液の中に浸漬された基板Wは、SC−1液による薬液洗浄処理を受ける(ステップS8)。
続いて、基板処理装置1は、開閉弁34aの閉鎖状態および開閉弁34bの開放状態を維持しつつ、処理液供給源31から純水を供給する。処理液供給源31から供給された純水は、主配管32および分岐配管33bを通って吐出ノズル151,152へ流入し、吐出ノズル151,152から内槽11の内部へ吐出される。基板処理装置1は、このように内槽11の内部に純水を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部をSC−1液から純水に徐々に置換する(ステップS9)。
吐出ノズル151,152から吐出された純水は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部16に衝突して拡散し、内槽11の内側へ向きを変えて進行する。このため、内槽11の内部では、図7に示したように、内槽11の底部付近から上部へ向かう低速かつ一律な液流が形成される。したがって、内槽11の内部のSC−1液は、低速な純水の液流に押し出されるようにして内槽11の上部から外槽12へ排出され、内槽11の内部においてSC−1液から純水への置換が効率よく進行する。
SC−1液から純水への置換が完了した後も、基板処理装置1は、必要に応じて吐出ノズル151,152からの純水の吐出を継続する。これにより、内槽11に貯留された純水の中に浸漬された基板Wは、純水によるリンス処理を受ける(ステップS10)。
続いて、基板処理装置1は、開閉弁34aの閉鎖状態および開閉弁34bの開放状態を維持しつつ、処理液供給源31からSC−2液を供給する。処理液供給源31から供給されたSC−2液は、主配管32および分岐配管33bを通って吐出ノズル151,152へ流入し、吐出ノズル151,152から内槽11の内部へ吐出される。基板処理装置1は、このように内槽11の内部にSC−2液を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部を純水からSC−2液に徐々に置換する(ステップS11)。
吐出ノズル151,152から吐出されたSC−2液は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部16に衝突して拡散し、内槽11の内側へ向きを変えて進行する。このため、内槽11の内部では、図7に示したように、内槽11の底部付近から上部へ向かう低速かつ一律な液流が形成される。したがって、内槽11の内部の純水は、低速なSC−2液の液流に押し出されるようにして内槽11の上部から外槽12へ排出され、内槽11の内部において純水からSC−2液への置換が効率よく進行する。
純水からSC−2液への置換が完了した後も、基板処理装置1は、必要に応じて吐出ノズル151,152からのSC−2液の吐出を継続する。これにより、内槽11に貯留されたSC−2液の中に浸漬された基板Wは、SC−2液による薬液洗浄処理を受ける(ステップS12)。
続いて、基板処理装置1は、開閉弁34aの閉鎖状態および開閉弁34bの開放状態を維持しつつ、処理液供給源31から純水を供給する。処理液供給源31から供給された純水は、主配管32および分岐配管33bを通って吐出ノズル151,152へ流入し、吐出ノズル151,152から内槽11の内部へ吐出される。基板処理装置1は、このように内槽11の内部に純水を供給しつつ、内槽11の上部から外槽12へ処理液をオーバーフローさせることにより、内槽11の内部をSC−2液から純水に徐々に置換する(ステップS13)。
吐出ノズル151,152から吐出された純水は、内槽11の側壁112a,112bに形成された溝部16に衝突して拡散し、内槽11の内側へ向きを変えて進行する。このため、内槽11の内部では、図7に示したように、内槽11の底部付近から上部へ向かう低速かつ一律な液流が形成される。したがって、内槽11の内部のSC−2液は、低速な純水の液流に押し出されるようにして内槽11の上部から外槽12へ排出され、内槽11の内部においてSC−2液から純水への置換が効率よく進行する。
SC−2液から純水への置換が完了した後も、基板処理装置1は、必要に応じて吐出ノズル151,152からの純水の吐出を継続する。これにより、内槽11に貯留された純水の中に浸漬された基板Wは、純水によるリンス処理を受ける(ステップS14)。
その後、基板処理装置1は、駆動部22を動作させてリフタ20を上昇させることにより、内槽11の内部から基板Wを引き上げる(ステップS15)。以上をもって、基板処理装置1は、一組の基板Wに対する処理を終了する。
本実施形態の基板処理装置1は、内槽11の内部においてエッチング処理を均一に進行させたいとき(上記のステップS2〜S52)には、吐出ノズル131,132,141,142から処理液を吐出して内槽11の内部に比較的高速の液流を形成する。このため、内槽11の内部においてフッ酸成分を攪拌し、フッ酸成分の濃度を均一化させることができる。また、本実施形態の基板処理装置1は、内槽11の内部に貯留された処理液を効率よく置換したいとき(上記のステップS53〜S14)には、吐出ノズル151,152から処理液を吐出して内槽11の内部に比較的低速の液流を形成する。このため、内槽11から処理液を効率よく排出させることができる。このように、本実施形態の基板処理装置1は、処理の状況に応じて吐出ノズル131,132,141,142と吐出ノズル151,152とを使い分けることにより、内槽11の内部において処理を均一化させたい要求と、内槽11の内部に貯留された処理液を効率よく置換させたい要求とを、いずれも満足させることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記のステップS53では、吐出ノズル151,152のみから純水を吐出させていたが、このステップS53の動作を図8に示したステップS531〜S533の動作に置き換えてもよい。すなわち、比抵抗計17の計測値が基準値r1に到達した後、吐出ノズル151,152からの純水の吐出(ステップS531)と、吐出ノズル131,132,141,142からの純水の吐出(ステップS532)と、吐出ノズル151,152からの純水の吐出とを順次に行うようにしてもよい。
このように、吐出ノズル151,152からの純水の吐出と吐出ノズル131,132,141,142からの純水の吐出とを交互に行えば、基板Wの表面やリフタ20の部材表面の近傍に滞留するフッ酸成分を吐出ノズル131,132,141,142から吐出される純水で攪拌しつつ、フッ酸成分を効率よく排出することができる。吐出ノズル151,152からの純水の吐出と、吐出ノズル131,132,141,142からの純水の吐出とは、例えば10〜20秒程度ずつ行えばよく、その繰り返し回数は、図8の例に限定されるものではない。但し、希フッ酸から純水への置換を良好に完了させるために、最後は吐出ノズル151,152からの純水の吐出を行うことが望ましい。また、後続のステップS6〜S14においても、同じように吐出ノズル151,152からの処理液の吐出と、吐出ノズル131,132,141,142からの処理液の吐出とを交互に繰り返し行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、内槽11の上部付近に吐出ノズル131,132を配置するとともに内槽11の底部付近に吐出ノズル141,142を配置し、吐出ノズル141,142の上方近傍位置に吐出ノズル151,152を配置していたが、吐出ノズル131,132,141,142,151,152は、必ずしもこのような位置関係でなくてもよい。例えば、吐出ノズル141,142よりも下方に吐出ノズル151,152を配置してもよい。
また、上記の実施形態では、吐出ノズル151,152は内槽11の側壁112a,112bに向けて処理液を吐出していたが、内槽11の底壁111に向けて処理液を吐出するようにしてもよい。すなわち、吐出ノズル151,152は、内槽11のいずれかの内壁面向けて処理液を吐出するものであればよい。吐出ノズル151,152から吐出された処理液を受ける内槽11の内壁面には、上記の実施形態のように溝部16が形成されていることが望ましいが、溝部16が形成されていなくても、吐出ノズル151,152から吐出された処理液を拡散させて内槽11の内部に低速の液流を形成することは可能である。
また、上記の実施形態では、吐出ノズル131,132,141,142,151,152に形成された吐出口131a,132a,141a,141b,142a,142b,151a,151b,152a,152bの開口径については特に言及していなかったが、吐出口131a,132a,141a,141b,142a,142bの開口径は、例えば、0.70mm〜1.0mm程度(例えば、0.85mm)とすればよく、吐出口151a,151b,152a,152bの開口径は、例えば、0.80mm〜1.50mm程度(例えば、1.10mm)とすればよい。各吐出口131a,132a,141a,141b,142a,142b,151a,151b,152a,152bの開口径は、全て同じであってもよいが、吐出口131a,132a,141a,141b,142a,142bの開口径よりも吐出口151a,151b,152a,152bの開口径をやや大きくすれば、内槽11の内部に形成される液流の速度の差をより大きくすることができる。
また、上記の実施形態では、溝部16は、一対のテーパ面16a,16bにより構成される断面V字形状の溝であったが、溝部16の形状は、曲面形状(半筒状)等の他の形状であってもよい。
また、上記の実施形態では、処理液として希フッ酸、SC−1液、SC−2液、および純水を使用していたが、本発明の基板処理装置は、他の処理液を使用して基板Wの処理を行うものであってもよい。また、本発明は、半導体基板を処理対象とする基板処理装置だけではなく、液晶表示装置用ガラス基板やフォトマスク用ガラス基板等の種々の基板を処理対象とする基板処理装置に適用することができる。
基板処理装置を、基板の主面と平行な平面で切断した縦断面図である。 基板処理装置を、基板の主面と垂直な平面で切断した縦断面図である。 基板処理装置の制御系や給排液系の構成を示した図である。 基板処理装置の動作の手順を示したフローチャートである。 希フッ酸から純水への置換処理の手順を示したフローチャートである。 吐出ノズルから内槽の内側へ向けて処理液を吐出する様子を示した図である。 吐出ノズルから内槽の側壁へ向けて処理液を吐出する様子を示した図である。 変形例に係る処理液の置換処理の手順を示したフローチャートである。 従来の基板処理装置の構成例を示した図である。
符号の説明
1 基板処理装置
10 処理槽
11 内槽
112a〜112d 側壁
12 外槽
131,132,141,142,151,152 吐出ノズル
131a,132a,141a,141b,142a,142b,151a,151b,152a,152b 吐出口
16 溝部
17 比抵抗計
20 リフタ
30 処理液供給部
31 処理液供給源
40 処理液排出部
50 制御部
W 基板

Claims (7)

  1. 処理液中に基板を浸漬することにより基板の処理を行う基板処理装置であって、
    内部に処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽の内側へ向けて処理液を吐出する第1吐出手段と、
    前記処理槽の内側から前記処理槽の内壁面へ向けて処理液を吐出する第2吐出手段と、
    前記処理槽の上部からオーバーフローした処理液を排出する排出手段と、
    前記処理槽の内部と前記処理槽の上方位置との間で基板を昇降移動させる移動手段と、
    処理の進行状況に応じて前記第1吐出手段および前記第2吐出手段の動作を個別に制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第2吐出手段から吐出される処理液は、前記処理槽の前記内壁面に衝突することにより、前記第1吐出手段から吐出される処理液よりも低速の液流を前記処理槽の内部に形成することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記第2吐出手段は、前記処理槽の前記内壁面に形成された凹部に向けて処理液を吐出することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記第1吐出手段は、前記処理槽の底部付近に配置された第1ノズルと、前記処理槽の上部付近に配置された第2ノズルとを有し、
    前記第2吐出手段は、前記処理槽の底部付近において前記第1ノズルより上方に配置された第3ノズルを有することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記第1ノズル、前記第2ノズル、および前記第3ノズルは、いずれも、前記処理槽の内部において基板が浸漬される領域を挟んで一対に配置されていることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記処理液は、基板に対してエッチング処理を行うエッチング液と、その他の処理を行う非エッチング液とを含み、
    前記制御手段は、前記処理槽の内部に前記エッチング液を供給するときには、前記第1吐出手段から前記エッチング液を吐出させることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記処理槽の内部に貯留された処理液に含まれる前記エッチング液成分の濃度又は処理液の比抵抗値を計測する計測手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記処理槽の内部に貯留された前記エッチング液を前記非エッチング液に置換するときには、前記第1吐出手段から前記非エッチング液を吐出させ、前記計測手段の計測値が所定の値に到達すると、前記第1吐出手段からの前記非エッチング液の吐出を停止させるとともに前記第2吐出手段からの前記非エッチング液の吐出を行うことを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記制御手段は、前記処理槽の内部に貯留された処理液を他の処理液に置換するときには、前記第1吐出手段からの前記他の処理液の吐出と、前記第2吐出手段からの前記他の処理液の吐出とを、交互に行うことを特徴とする基板処理装置。
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