JP2009081036A - 通気装置、発電ユニット及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】給気口や排気口といった通気口を塞がれないようにする。
【解決手段】通気装置41は、中空を有した中空体61と、中空体61を回転可能に支持したベース42と、中空体61の中空を2つの領域に区切る隔壁68と、を備え、通気口78,79が中空体61の側壁を貫通して中空に通じ、通気ポート64,65が中空体61の軸心に沿って中空体61の両側面62,63を貫通し、流路48,49がベース42に形成され、流路48,49と通気ポート64,65が通じている。
【選択図】図1

Description

本発明は、通気装置に関し、特に通気口が回転する通気装置、それを備える発電ユニット及び電子機器に関する。
近年、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として燃料電池が注目されるようになり、燃料電池自動車や電化住宅などへの実用化が進められてきている。また、携帯電話機やノート型パソコンといった携帯型電子機器においても、燃料電池を電源として用いる研究・開発が進められている。
燃料電池は、酸素と水素の電気化学反応を利用して発電するものである。更に、燃料電池に使用する水素は液体燃料の改質により得られたものであり、液体燃料を改質すべく改質器等が燃料電池の周辺に設けられている。
燃料電池に使用する酸素は外気から取り込んだものである。また、燃料電池の周辺装置における化学反応にも酸素が利用され、その酸素も外気から取り込んだものである。それゆえ、外気を取り込むべく、燃料電池を備え付けた電子機器には、給気口が設けられている(例えば、特許文献1参照)。一方、燃料電池や周辺装置において化学反応が起こる結果、生成物が生成されるが、そのような生成物を外部に排出すべく、排気口が電子機器に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−265835号公報
ところで、ユーザが電子機器を使用する場合に、何らかの遮蔽物によって排気口や通気口が塞がれてしまうことがある。また、排気口や給気口が塞がれないように、ユーザは電子機器の設置場所を考慮しなければならないが、適切な設置場所が無いこともある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、給気口や排気口といった通気口を塞がれないようにすることを課題とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明によれば、
中空を有した中空体と、
前記中空体を回転可能に支持したベースと、を備え、
通気口が前記中空体の側壁を貫通して前記中空に通じ、
通気ポートが前記中空体の軸心に沿って前記中空体を内外に貫通し、
流路が前記ベースに形成され、前記流路と前記通気ポートが通じていることを特徴とする通気装置が提供される。
請求項2に係る発明によれば、
別の通気ポートが前記通気ポートの反対側において前記中空体の軸心に沿って前記中空体を内外に貫通し、
別の流路が前記ベースに形成され、前記別の流路と前記別の通気ポートが通じていることを特徴とする請求項1に記載の通気装置が提供される。
請求項3に係る発明によれば、
前記中空内に設けられ、当該中空を一方の通気ポート側の領域と他方の通気ポート側の領域に区切る隔壁を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の通気装置が提供される。
請求項4に係る発明によれば、
前記通気口が前記中空のうち一方の通気ポート側の領域に通じ、別の通気口が前記中空体の側壁を貫通して他方の通気ポート側の領域に通じることを特徴とする請求項3に記載の通気装置が提供される。
請求項5に係る発明によれば、
前記中空体を回転させる駆動機構を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置が提供される。
請求項6に係る発明によれば、
前記通気口の近傍において前記中空体に設けられたセンサを更に備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の通気装置が提供される。
請求項7に係る発明によれば、
前記中空体を回転させる駆動機構と、
前記通気口の近傍において前記中空体に設けられ、遮蔽物の有無を検知する近接センサと、
前記近接センサにより遮蔽物の存在が検出された場合に前記駆動機構を作動させ、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出された場合に前記駆動機構を停止する制御部と、を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置が提供される。
請求項8に係る発明によれば、
前記制御部は、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記駆動機構を停止することを特徴とする請求項7に記載の通気装置が提供される。
請求項9に係る発明によれば、
報知器を更に備え、
前記制御部は、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記報知器を作動させることを特徴とする請求項7又は8に記載の通気装置が提供される。
請求項10に係る発明によれば、
前記中空体を回転させる駆動機構と、
前記通気口の近傍において前記中空体に設けられ、遮蔽物までの距離を検出する測距センサと、
燃料電池の出力電力を検出する電力検出手段と、
前記電力検出手段による検出距離に基づき閾値を設定する閾値設定手段と、
前記測距センサによる検出距離と前記閾値設定手段による設定閾値を比較する比較手段と、
前記比較手段により検出距離が設定閾値未満であると判断された場合に前記駆動機構を作動させ、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断された場合に前記駆動機構を停止する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置が提供される。
請求項11に係る発明によれば、
前記制御手段は、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記駆動機構を停止することを特徴とする請求項10に記載の通気装置が提供される。
請求項12に係る発明によれば、
報知器を更に備え、
前記制御手段は、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記報知器を作動させることを特徴とする請求項10又は11に記載の通気装置が提供される。
請求項13に係る発明によれば、
請求項1から12の何れか一項に記載の通気装置を備えることを特徴とする発電ユニットが提供される。
請求項14に係る発明によれば、
請求項1から12の何れか一項に記載の通気装置を備えることを特徴とする電子機器が提供される。
本発明によれば、中空体が回転可能に設けられているので、中空体が回転することで、通気口が障害物等によって塞がれないように、通気口の位置を調整することができる。
また、通気ポートが中空体の軸心に沿って形成されているから、中空体が回転したものとしても通気ポートが移動しないので、通気ポートと流路を常に接続した状態を保つことができる。そのため、通気装置をシンプルな構造とすることができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は電子機器1の上面側を主に示した斜視図であり、図2は電子機器1の下面側を主に示した斜視図である。
この電子機器1は、下本体2と、上本体3と、を有する。下本体2の上面には、タッチパッド4及びキーボード装着部5が設けられ、キーボード装着部5にはキーボードが装着される。下本体2の背面部がヒンジ結合を介して上本体3に結合されている。上本体3にはディスプレイ6が設けられ、上本体3が下本体2に重ねられてこれらが閉じると、ディスプレイ6がキーボード装着部5に対向する。
下本体2の背面部には、発電ユニット10が設けられている。この発電ユニット10は下本体2に対して着脱可能とされており、下本体2から取り外した状態の発電ユニット10を図3に示す。また、発電ユニット10の内部には、図4に示すような各種の小型反応器、小型流体機器等が設けられている。燃料カートリッジ11は、液体燃料と水を別々に貯留するものである。燃料カートリッジ11は、発電ユニット10に対して着脱可能とされている。
液体ポンプ12は、燃料カートリッジ11内の液体燃料を吸引して、ON−OFFバルブ14を介して気化器15に送液するものである。液体ポンプ13は、燃料カートリッジ11内の水を吸引して、ON−OFFバルブ14を介して気化器15に送液するものである。
外部の空気がエアポンプ20によって燃料電池25の空気極28、一酸化炭素除去器17及び燃焼器18に送られる。エアポンプ20によって吸い込まれる空気はエアフィルタ19を通過するので、空気中の塵埃が除去される。エアポンプ20と一酸化炭素除去器17との間には流量センサ21及び流量制御バルブ23が設けられ、エアポンプ20と燃焼器18との間には流量センサ22及び流量制御バルブ24が設けられている。流量制御バルブ23,24は空気流量を制御するものであり、流量センサ21,22は空気流量を検出して電気信号に変換するものである。
気化器15は、燃料と水の混合液を気化させるものである。気化器15で気化した混合気は改質器16へ送出される。改質器16は、気化した水と燃料から水素ガス等を下記化学反応式(1)のように触媒反応により生成し、更に微量ながら一酸化炭素ガスを下記化学反応式(2)のように生成する。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
2+CO2→H2O+CO …(2)
改質器16で生成されたガスが一酸化炭素除去器17に送出される。一酸化炭素除去器9は、一酸化炭素を触媒により優先的に酸化させることで、一酸化炭素を選択的に除去する(下記化学反応式(3)参照)。
2CO+O2→2CO2 …(3)
一酸化炭素除去器17を経た生成ガスが燃料電池25の燃料極26に送出される。燃料電池25は、燃料極26と、空気極28と、燃料極26と空気極28との間に挟まれた電解質膜27とを有する。燃料電池25においては、燃料極26に供給された生成ガスのうち水素が電解質膜27を介して、空気極28に供給された空気中の酸素と電気化学反応することによって、燃料極26と空気極28との間で電力が生じる。
電解質膜27が固体高分子電解質膜である場合、燃料極26では次式(4)のような反応が起き、燃料極26で生成された水素イオンが電解質膜27を透過し、空気極28では次式(5)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
空気極28を経た空気等が外部に排出される。一方、燃料極26で電気化学反応せずに残った水素ガス等が燃焼器18に送られる。燃焼器18は、未反応の水素ガス等を触媒により燃焼させるものである。燃焼器18において燃焼熱が生じ、その燃焼熱が気化器15における気化潜熱として用いられたり、改質器16で起こる吸熱反応に用いられたりする。燃焼器18を経た生成物が外部に排出される。
燃料電池25の燃料極26と空気極28との間で生じた電力はDC/DCコンバータ29に供給される。なお、液体ポンプ12,13の動作速度が高くなるにつれて、燃料電池25への水素の供給速度も高くなるので、燃料電池25で生じる電力も大きくなる。
DC/DCコンバータ29は燃料電池25により生成された電気を適切な電圧に変換して電子機器1の各部に供給する機能の他に、燃料電池25により生成された電気を2次電池31に充電する機能を有する。また、DC/DCコンバータ29は、2次電池31に蓄電された電力を電子機器1の各部に供給する機能を有する。燃料電池25の出力電力を表す信号がDC/DCコンバータ29によって生成され、その信号が制御回路30に出力される。制御回路30は、ポンプ12,13,20やバルブ14,23,24を制御する。更には、流量センサ21,22により検知された流量が制御回路30に入力される。更に、2次電池31の蓄電量が制御回路30に入力される。また、制御回路30はディスプレイ6に表示制御信号を出力し、ディスプレイ6に各種の表示を行う。制御回路30はマイコン、RAM、ROM等を有するものである。
図3に示すように発電ユニット10が筐体40を有し、図4に示された発電ユニット10の構成要素は筐体40に内蔵されている。筐体40の中央部には、通気装置41が設けられている。
以下、通気装置41について図3、図5、図6、図7及び図8を用いて説明する。この通気装置41は、筐体40の中央部に取り付けられたベース42と、ベース42に取り付けられた通気部材60と、を備える。
図5及び図6は、電子機器1を破断して示した概略断面図である。図7は、通気装置41を破断して示した断面図である。図8は、通気部材60をその中心線を通った面で破断して示した斜視断面図である。
図8に示すように、通気部材60は、内部空間を有した中空体61と、中空体61の両側面62,63にそれぞれ形成された通気ポート64,65と、通気ポート64の周囲において側面62に凸設されたリング状の軸部66と、通気ポート65の周囲において側面63に凸設されたリング状の軸部67と、中空体61の内側において両側面62,63の間に設けられた隔壁68と、中空体61の側壁に形成された複数の通気口78,79と、中空体61の中心線に関して通気口78,79の反対となる位置において中空体61の側壁に凸設された規制突起70と、を有する。
中空体61は中空円柱状に形成されおり、側面62,63が円柱の両底面である。通気口78,79が中空体61の円柱面側壁を貫通している。隔壁68は中空体61の側面62,63に対してほぼ平行に設けられている。この隔壁68は、中空体61の内部空間を側面63側の領域と側面62側の領域に区切る。通気口78が中空体61の中空のうち側面62側の領域に通じ、通気口79が中空体61の中空のうち側面63側の領域に通じている。
通気ポート65は中空体61の中心線に沿って側面63を貫通し、通気ポート64は中空体61の中心線に沿って側面62を貫通している。通気ポート65は中空体61の内部空間のうち側面63側の領域に通じ、通気ポート64は側面62側の領域に通じる。
図3、図5〜図7に示すように、筐体40の中央部に空間凹所が形成され、その空間凹所にベース42が取り付けられている。なお、ベース42が筐体40に取り付けられているが、ベース42が筐体40と一体形成され、ベース42が筐体40の一部であってもよい。
ベース42の上面から背面にかけて開口43が形成されている。そして、ベース42の内側には、通気部材60を収容するための収容スペース45が形成され、その収容スペース45が開口43において開口している。収容スペース45の内壁面は円柱面を成しており、収容スペース45の内壁面であって開口43に相対する部分には、凹部44が形成されている。凹部44は、中空体61の軸心を中心にして90度の範囲で形成されている。
中空体61の両側面62,63が左右方向を向いて、中空体61が収容スペース45に収容されている。ここで、収容スペース45の内側左右の側面には軸孔46,47がそれぞれ形成され、通気部材60の軸部66,67が軸孔46,47にそれぞれ挿入されて軸支されている。これにより、中空体61はその中心線を軸心としてベース42に回転可能に支持されている。
ベース42には流路48,49が形成されており、流路48が軸孔46に通じ、流路49が軸孔47に通じている。そのため、通気ポート64が流路48に接続され、通気ポート65が流路49に接続されている。流路48は図4に示されたエアフィルタ19を介してエアポンプ20に通じており、流路49は燃料電池25の空気極28や燃焼器18に通じている。そのため、給気は通気口78、通気ポート64及び流路48を通じて行われ、排気は流路49、通気ポート65、通気口79を通じて行われる。従って、通気口78が給気口として機能し、通気口79が排気口として機能する。
また、軸部66がパッキン50に挿入され、パッキン50が側面62と収容スペース45の側面に挟まれることで、軸部66と軸孔46の接続部における気密性が保たれている。同様に、軸部67と軸孔47の接続部における気密性がパッキン51によって保たれている。
中空体61が収容スペース45に収容された状態では、通気口78,79が開口43から露出し、規制突起70が凹部44に入り込んでいる。軸部66,67が軸孔46,47に軸支されることで、通気部材60がその中心線を中心にして回転可能となっている。これにより、通気口78,79が開口43内に位置した状態で周方向に移動可能となっているとともに、規制突起70が凹部44に入り込んだ状態で周方向に移動可能となっている。通気部材60の回転可能な範囲は規制突起70と凹部44によって決められている。つまり、規制突起70が凹部44の周方向端部における段部52に当接したら、通気部材60がそれ以上回転できなくなり、規制突起70が凹部44の周方向他方の端部における段部53に当接したら、通気部材60がそれ以上回転できなくなる。規制突起70と凹部44によって定まる範囲では、常に通気口78,79が開口43から露出している。なお、通気部材60の回転は手動で行う。
本実施形態によれば、通気口78,79が可動式の通気部材60に形成されているため、通気口78,79が必要な機能であることがユーザに意識される。また、通気口78,79が障害物等によって塞がった場合でも、障害物等を退かせることなく、通気部材60を回転させることで通気口78,79の位置を変えて、通気口78,79を開けることができる。特に、障害物等があるために電子機器1の適切な設置場所がない場合でも、通気口78,79の位置を調整することで、障害物等によって通気口78,79が塞がれないようにすることができる。
また、回転軸となる軸部66,67に通気ポート64,65を形成し、通気ポート64,65や軸孔46,47を通じて給排気が行われるので、中空体61を軸部66,67及び軸孔46,47によって回転可能とした場合でも、流路48,49をフレキシブルなチューブやホースによって形成せずとも済む。そのため、部品点数の削減を図ることができるとともに、設計の自由度を高めることができる。それのため、通気装置41の構造をシンプルにすることができる。
また、中空体61の内部空間を隔壁68によって区分けしているので、給気と排気を別々の経路で行うことができる。つまり、排出した排ガスがそのまま給気されずに済む。
また、通気部材60の回転可能範囲を規制突起70及び凹部44によって制限することによって、通気口78,79がベース42によって塞がれず、通気口78,79が常に開口43から露出する。
また、通気部材60を操作しやすい。
〔第2の実施の形態〕
第2実施形態における通気装置141について図9〜図11を用いて説明する。図9は通気装置141を設けた発電ユニット10を示す斜視図であり、図10は通気装置141を示す分解斜視図であり、図11は通気装置141を示す断面図である。なお、図9〜図11において、通気装置141と通気装置41との間で互いに対応する構成要素には下二桁共通数字を付す。
この通気装置141は、第1実施形態における通気装置41に代えて発電ユニット10の中央部に設けられている。通気装置141は、筐体40の中央部に取り付けられたベース142と、ベース142に取り付けられた通気部材160と、を備える。
第1実施形態における通気部材60では、通気ポート64,65の周囲に軸部66,67が凸設されていたのに対し、第2実施形態における通気部材160では通気ポート164,165の周囲に軸部が形成されていない。そして、通気ポート164,165は軸孔を兼ねたものである。そのため、ベース142に軸部156,157が設けられている。つまり、収容スペース145の内側左右の側面には軸部156,157が凸設され、軸部156が通気ポート164に挿入されて軸支され、軸部157が通気ポート165に挿入されて軸支されている。これにより、通気部材160がその中心線を中心にして回転可能となっており、その回転可能範囲は、規制突起170が段部152に当接する位置から規制突起170が段部153に当接する位置まである。
第1実施形態では、通気部材60が手動で回転するものであったが、本実施形態では、通気部材160が電動で回転するものである。即ち、中空体161の側壁にセクタギア173が形成され、セクタギア173にピニオン174が噛み合い、そのピニオン174がモータ175のスピンドルに直結されている。モータ175は、ステッピングモータである。また、モータ175は、収容スペース145内においてベース142に固定されている。
本実施形態では、制御回路30が発電ユニット10の制御部のほか、通気装置141の制御部も兼ねている。図12のブロック図に示すように、モータ175はモータドライバ176によって駆動され、モータ175の制御は制御回路30によって行われる。つまり、制御回路30がパルスを順次モータドライバ176に出力することによってモータ175を動作させる。ここで、1回のパルスにつき、モータ175が基本ステップ角だけ回転するので、制御回路30がパルス数によってモータ175の回転角度を制御するとともに、その周波数によってモータ175の回転速度を制御する。
また、図9〜図11に示すように、軸部156,157がリング状に設けられ、軸部156の中央に形成された通気ポート154が流路148に通じ、軸部157の中央に形成された通気ポート155が流路149に通じている。
また、中空体161の内部空間が隔壁168によって区切られ、この隔壁168には貫通孔171が形成されている。この貫通孔171は中空体161の径方向(径方向は中空体161の中心線に直行する方向である。)に貫通しており、貫通孔171の両端が中空体161の側壁において開口している。貫通孔171の一方の開口は通気口178,179の近傍に位置している。
貫通孔171の両開口のうち通気口178,179近くの開口には、センサ172が設けられている。
このセンサ172は、貫通孔171の延長上における遮蔽物の有無を検出する近接センサである。センサ172に用いる近接センサは、誘導型、静電容量型、超音波型、光電型、磁気型の何れであってもよい。貫通孔171の延長線に沿って所定距離の範囲内に遮蔽物が存在する場合には、センサ172の出力信号がハイであり、その範囲内に遮蔽物が存在しない場合には、センサ172の出力信号がローである。センサ172の信号は制御回路30(図12に図示)に出力される。なお、遮蔽物の有無とハイ・ローの関係は逆であってもよい。
制御回路30はセンサ172の出力信号に応じてディスプレイ6やモータ175の制御を行う。以下、図13のフローチャートを用いて制御回路30の制御動作について説明するとともに、それに伴う通気装置141の動作について説明する。
図13に示す処理が開始した時点では、モータ175が止まっている。まず、通気部材160が任意の位置にある状態で、制御回路30がセンサ172の出力信号から遮蔽物の有無を判断する。(ステップS1)。センサ172の前に遮蔽物が存在しない場合には、センサ172の出力信号がローであるから、制御回路30の処理がステップS1に戻り(ステップS1:No)、センサ172の前に遮蔽物が存在する場合には、センサ172の出力信号がハイであるから、制御回路30の処理がステップS2に移行する(ステップS1:Yes)。
次に、通気装置141における通気部材160を基準の位置に回転させる基準設定(ステップS2)を行う。制御回路30は、モータ175に出力するパルス数を表すカウンタ値N(Nは変数で正数)を通気部材160の回転可能範囲の回転角度に対応するパルス数である所定回数M(Mは正数)を上回る値(例えば、N=M+1)をモータ175に出力し、モータ175を動作させる。モータ175の動作によって、通気部材160は通気装置141の段部153側(または段部152側)に回転動作の限界の位置まで回転する。このときモータ175は、カウンタ値Nに相当するパルス数だけ動作して通気部材160を回転させるが、規制突起170が段部153に当接する位置(または段部152に当接する位置)まで通気部材160が回転すると、カウンタ値Nに満たなくても、モータ175に負荷がかかり、モータ175は前記パルスを受信していても、回転動作しない。このようにすることで、任意の位置にある通気部材160は基準となる位置に定まることとなる(ステップS3)。
次に、制御回路30は、RAMに記憶するカウンタ値Nをゼロに設定する(ステップS4)。
次に、基準位置まで通気部材160が回転した後、制御回路30は、センサ172の出力信号から遮蔽物の有無を判断する。(ステップS5)。センサ172の前に遮蔽物が存在しない場合には、センサ172の出力信号がローであるから、制御回路30の処理がステップS5に戻り(ステップS5:No、N=0)、センサ172の前に遮蔽物が存在する場合には、センサ172の出力信号がハイであるから、制御回路30の処理がステップS6に移行する。
センサ172によって遮蔽物が検出されると、制御回路30がモータ175を作動させる。つまり、制御回路30がパルスを一回出力すると(ステップS6)、モータ175が基準ステップ角を回転するので、制御回路30がパルスを順次出力することで、モータ175が回転し続ける(ステップS6、ステップS7、ステップS8:No、ステップS5:Yesの処理の繰り返し)。このとき、モータ175の回転は、その直前の回転方向に対し、逆回転になるように制御回路30から制御信号がモータ175に送られ、モータ175は作動する。図13に示すフローチャートにおいて、モータ175の回転は、カウンタ値Nをゼロに設定するステップ(ステップS4、ステップS9)の前後で、互いに反転するように制御される。
モータ175が回転すると、モータ175によって通気部材160が回転する。これにより、センサ172及び通気口178,179が周方向に移動する。
ここで、モータ175が回転している時、制御回路30がパルスを一回出力する毎に、制御回路30がカウンタ値Nに1を加算して(ステップS7)、そのカウンタ値Nを所定回数Mと比較する(ステップS8)。
ステップS8において、制御回路30がカウンタ値Nを所定回数M未満であると判断したら(ステップS8:No)、制御回路30の処理がステップS5に戻って、制御回路30がセンサ172の出力信号から遮蔽物の有無を判断する(ステップS5)。制御回路30の処理がステップS5に戻ったときには、モータ175が所定回数Mに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を未だ回転していないが、カウンタ値Nに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を回転したことになる。それだけモータ175が回転して、通気部材160も回転すると、センサ172が遮蔽物の前から退き、センサ172によって遮蔽物が検出されなくなることがある。そうなると、センサ172の出力信号がローとなるから、制御回路30の処理がステップS1に移行する(ステップS5:No、N≠0)。その後は、制御回路30がパルスを出力しないので、モータ175が停止する。そして、センサ172によって遮蔽物が検出されるまで(ステップS1:Yes)、制御回路30はステップS1の処理を繰り返す。
一方、センサ172によって遮蔽物が検出されている状態が継続すると、ステップS6、ステップS7、ステップS8:No、ステップS5:Yesの処理が繰り返さるので、モータ175が回転し続ける。そして、ステップS6、ステップS7、ステップS8:No、ステップS5:Yesの処理の繰り返しにより、制御回路30が所定回数Mだけパルスを出力すると、モータ175が所定回数Mに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を回転し、通気部材160が回転可能範囲の回転角度を回転する。通気部材160がそれだけ回転しても、センサ172により遮蔽物が検出されているのだから、遮蔽物が開口143全体を覆っていることになり、通気口178,179が遮蔽物に隠れてしまっている。
そして、ステップS8において、制御回路30がカウンタ値Nと所定回数Mが等しいと判断したら(ステップS8:Yes)、制御回路30がカウンタ値Nをゼロに設定する(ステップS9)。その後は、制御回路30がパルスを出力しないので、モータ175が停止する。
そして、制御回路30がディスプレイ6に表示制御信号を出力し、ディスプレイ6によってエラー表示が行われる(ステップS10)。この時、液体ポンプ12,13やエアポンプ20が作動しているのであれば、制御回路30が液体ポンプ12,13やエアポンプ20を停止してもよい。これにより、燃料電池25における発電が止まる。
ディスプレイ6にエラー表示が行われると、ディスプレイ6は警告をユーザに報知するための報知器として機能し、これを見たユーザはエラーを認識して、遮蔽物による通気口178,179の閉塞を認識する。なお、報知器としてディスプレイ6を用いるのではなく、報知ブザーや報知灯が下本体2、上本体3又は筐体40に設けられ、制御回路30が報知ブザーを鳴らしたり、報知灯を点灯又は点滅したりしてもよい。
その後、センサ172によって遮蔽物が検出されなくなるまで(ステップS11:No)、制御回路30がディスプレイ6のエラー表示を継続する(ステップS11:Yes)。センサ172によって遮蔽物が検出されなくなったら、制御回路30の処理がステップS5に戻り、センサ172によって遮蔽物が検出されるまで(ステップS5:Yes)、制御回路30はステップS5の処理を繰り返す。
本実施形態によれば、遮蔽物によって通気口178,179が覆われた場合、通気部材160が自動的に回転するので、その覆いが自動的に除かれる。また、通気部材160が回転しても、通気口178,179の覆いが除かれなければ、そのことがディスプレイ6によりユーザに報知されるので、ユーザが遮蔽物の覆いに気づいて、その遮蔽物を退かす。
近接センサをセンサ172に用いたが、測距センサをセンサ172に用いてもよい。測距センサは、貫通孔171の延長上にある遮蔽物とその測距センサとの距離を検出し、その距離を電気信号に変換するものである。測距センサであるセンサ172によって検出された距離を表す信号は、制御回路30に出力される。センサ172によって検出された距離が大きくなるにつれて、センサ172から出力される信号のレベルが高くなる。
センサ172が測距センサである場合、図14のフローチャートを用いて制御回路30の制御動作について説明するとともに、それに伴う通気装置141の動作について説明する。
まず、DC/DCコンバータ29により燃料電池25の出力電力を検出する(ステップS21)。次に、制御回路30は、検出した出力電力に応じた閾値を設定する(ステップS22)。つまり、燃料電池25の出力電力が高くなるにつれて、閾値の設定値も高くなる。なお、DC/DCコンバータ29により燃料電池25の出力電力が直接的に検出されたが、制御回路30が液体ポンプ12や液体ポンプ13の駆動速度を制御するので、制御回路30が液体ポンプ12、13のうち両方又は片方の駆動速度から燃料電池25の出力電力を換算するものとしてもよい。つまり、液体ポンプ12、13の駆動速度が増すにつれて、燃料電池25の出力電力も増すので、制御回路30は、液体ポンプ12、13の駆動速度と燃料電池25の出力電力との関係を表した換算式又は換算テーブルを利用して、液体ポンプ12、13の駆動速度から燃料電池25の出力電力を換算する。
そして、制御回路30がセンサ172により遮蔽物までの距離を検出し(ステップS23)、検出距離が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS24)。そして、センサ172から遮蔽物までの距離が閾値以上である場合には、制御回路30の処理がステップS21に戻り(ステップS24:No)、センサ172から遮蔽物までの距離が閾値未満である場合には、制御回路30の処理がステップS25に移行する。つまり、センサ172を基準として、閾値で表した距離の範囲内に遮蔽物があれば、制御回路30の処理がステップS25に移行し、その範囲内に遮蔽物がなければ、制御回路30の処理がステップS21に戻る。
従って、ステップS24において、センサ172による検出距離が閾値以上であれば(ステップS24:No)、ステップS21〜ステップS24:Noの処理が制御回路30によって繰り返される。制御回路30がステップS21〜ステップS24:Noの処理を繰り返すと、制御回路30がステップS22において出力電力に応じて閾値をその都度設定する。一方、センサ172による検出距離が閾値未満となると、制御回路30がモータ175を作動させ、通気部材160を基準の位置にセットする。通気装置141における通気部材160を基準の位置に回転させる基準設定(ステップS25)を行う。制御回路30は、モータ175に出力するパルス数を表すカウンタ値N(Nは変数で正数)を通気部材160の回転可能範囲の回転角度に対応するパルス数である所定回数M(Mは正数)を上回る値(例えば、N=M+1)をモータ175に出力し、モータ175を動作させる。モータ175の動作によって、通気部材160は通気装置141の段部153側(または段部152側)に回転動作の限界の位置まで回転する。このときモータ175は、カウンタ値Nに相当するパルス数だけ動作して通気部材160を回転させるが、規制突起170が段部153に当接する位置(または段部152に当接する位置)まで通気部材160が回転すると、カウンタ値Nに満たなくても、モータ175に負荷がかかり、モータ175は前記パルスを受信していても、回転動作しない。このようにすることで、任意の位置にある通気部材160は基準となる位置に定まることとなる(ステップS26)。次に、制御回路30は、RAMに記憶するカウンタ値Nをゼロに設定する(ステップS27)。
通気部材141が基準位置に定まった後、前述のステップS21、ステップS22、ステップS23と同様に、出力電力の検出(ステップS28)、出力電力から閾値を設定(ステップS29)、距離の検出(ステップS30)を行う。センサ172から遮蔽物までの距離が閾値以上である場合には、制御回路30の処理がステップS28に戻り(ステップS31:No、N=0)、センサ172から遮蔽物までの距離が閾値未満である場合には、制御回路30の処理がステップS32に移行する。(ステップS31:Yes)制御回路30がパルスを一回出力すると(ステップS32)、モータ175が基準ステップ角を回転するので、制御回路30がパルスを順次出力することで、モータ175が回転し続ける(ステップS28〜ステップS34:Noの処理の繰り返し)。このとき、モータ175の回転は、その直前の回転方向に対し、逆回転になるように制御回路30から制御信号がモータ175に送られ、モータ175は作動する。図14に示すフローチャートにおいて、モータ175の回転は、カウンタ値Nをゼロに設定するステップ(ステップS27、ステップS35)の前後で、互いに反転するように制御される。制御回路30がステップS28〜ステップS34:Noの処理を繰り返すと、制御回路30がステップS29において出力電力に応じて閾値をその都度設定する。
以上のようにモータ175が回転すると、モータ175によって通気部材160が回転する。これにより、センサ172及び通気口178,179が周方向に移動する。モータ175が回転している時、制御回路30がパルスを一回出力する毎に、制御回路30がカウンタ値Nに1を加算して(ステップS33)、そのカウンタ値Nを所定回数Mと比較する(ステップS34)。
制御回路30がカウンタ値Nを所定回数M未満であると判断したら(ステップS34:No)、制御回路30の処理がステップS28に戻って、制御回路30が出力電力より得た閾値と検出距離を比較する(ステップS28〜S30)。制御回路30の処理がステップS28に戻ったときには、モータ175が所定回数Mに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を未だ回転していないが、カウンタ値Nに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を回転したことになる。それだけモータ175が回転して、通気部材160も回転すると、センサ172と遮蔽物の距離が増し、閾値で表した距離の範囲内から遮蔽物が外れる。そうなると、制御回路30の処理がステップS21に移行する(ステップS31:No、N≠0)。その後は、制御回路30がパルスを出力しないので、モータ175が停止する。そして、センサ172による検出距離が閾値未満になるまで(ステップS24:Yes)、制御回路30がステップS21〜ステップS24の処理を繰り返す。
一方、ステップ31で、センサ172による検出距離が閾値未満である状態が継続すると、ステップS28〜ステップS34:Noの処理が繰り返さるので、モータ175が回転し続ける。そして、ステップS28〜ステップS34:Noの処理の繰り返しにより、制御回路30が所定回数Mだけパルスを出力すると、モータ175が所定回数Mに基本ステップ角を乗じて得た回転角度を回転し、通気部材160が回転可能範囲の回転角度を回転する。通気部材160がそれだけ回転しても、検出距離が閾値以上にならないのだから、遮蔽物が開口143全体を覆っていることになり、通気口178,179が遮蔽物に隠れてしまっている。
そして、制御回路30がカウンタ値Nと所定回数Mが等しいと判断したら(ステップS34:Yes)、制御回路30がカウンタ値Nをゼロに設定する(ステップS35)。その後は、制御回路30がパルスを出力しないので、モータ175が停止する。
そして、制御回路30がディスプレイ6に表示制御信号を出力し、ディスプレイ6によってエラー表示が行われる(ステップS36)。
次に、制御回路30は、DC/DCコンバータ29により燃料電池25の出力電力を検出し(ステップS37)、その出力電力に応じた閾値を設定する(ステップS38)。そして、制御回路30がセンサ172により遮蔽物までの距離を検出し(ステップS39)、検出距離が閾値未満であるか否かを判断する(ステップS40)。
その後、センサ172による検出距離が閾値以上になるまで(ステップS40:No)、制御回路30がディスプレイ6のエラー表示を継続する(ステップS40:Yes)。センサ172による検出距離が閾値以上になると、制御回路30の処理がステップS36に戻り、センサ172による検出距離が閾値未満になるまで(ステップS40:Yes)、制御回路30はステップS36〜ステップS40の処理を繰り返す。
センサ172が測距センサである場合でも、遮蔽物によって通気口178,179が覆われた場合、通気部材160が自動的に回転するので、遮蔽物が通気口178,179から離れる。また、通気部材160が回転しても、通気口178,179から遮蔽物までの距離が大きくならなければ、そのことがディスプレイ6によりユーザに報知されるので、ユーザが遮蔽物の覆いに気づいて、その遮蔽物を退かす。この時、通気口178,179から遮蔽物までの距離が遠いか近いかについては、燃料電池25の出力電力が考慮されので、燃料電池25の駆動状態に適した動作が行われる。
本実施形態では、モータ175がステッピングモータであったが、他のモータ(例えば、サーボモータ)であってもよい。また、ステップS8、ステップS34においてモータ175の回転角については開ループ制御を用いたが、モータ175の回転角をエンコーダ等によって検出し、検出回転角を制御回路30にフィードバックする閉ループ制御を用いてもよい。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対して種々の設計変更を行ったものも本発明の範囲に含まれる。以下、上記第1実施形態に対して変更を行った変形例を挙げるが、下記のような変形を第2実施形態に対して行ってもよい。以下の変形例は、変更した部分を除いて、上記実施形態と同様に設けられている。また、以下の変形例を可能な範囲で組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
図15は、通気部材60を電子機器1の上本体3に取り付けた場合を示した図面である。ヒンジ結合部と反対側の上本体3の縁部の中央部に通気部材60が取り付けられている。この場合、図15に示された上本体3が図7等に示されたベース42の代わりである。そのため、図7等に示すように通気部材60がベース42に取り付けられたのと同様な構造で、図15に示された通気部材60が上本体3に取り付けられている。更に、図15の場合、発電ユニット10からの流路49は図16に示すように設けられている。流路48は、図16に示された流路49と左右対称に設けられている。
〔変形例2〕
図17は、通気部材60を電子機器1の上本体3に取り付けた場合を示した図面である。図17に示すように、ヒンジ結合部と反対側の上本体3の縁部の右端部に通気部材60が取り付けられている。この場合、図17に示された上本体3が図7等に示されたベース42の代わりであり、図7等に示すように通気部材60がベース42に取り付けられたのと同様な構造で、図17に示された通気部材60が上本体3に取り付けられている。但し、図17の場合では、軸部66と軸部67のどちらか一方だけが上本体3に軸支されており、他方は軸支されておらず、中空体61の内側には隔壁68が設けられていない点で、図17の場合と図7の場合とが相違する。図17では、右端部に取り付けているが、左端部にも取り付けることで、デザイン性を向上させてもよい。
〔変形例3〕
図18は、2つの通気部材60を電子機器1の上本体3の左右両端部にそれぞれ取り付けた場合を示した図面である。この場合、図18に示された上本体3が図7等に示されたベース42の代わりであり、図18に示された通気部材60と上本体3の取付構造は、図7等に示された通気部材60とベース42の取付構造と同じように設けられている。図18では、左右両端部に取り付けているが、片側だけでもよい。
〔変形例4〕
図19は、2つの通気部材60を電子機器1の下本体2の左右両端部にそれぞれ取り付けた場合を示した図面である。この場合、図19に示された下本体2が図7等に示されたベース42の代わりであり、図19に示された通気部材60と下本体2の取付構造は、図7等に示された通気部材60とベース42の取付構造と同じように設けられている。但し、図19の場合では、軸部66と軸部67のどちらか一方だけが下本体2に軸支されており、他方は軸支されておらず、中空体61の内側には隔壁68が設けられていない点で、図19の場合と図7の場合とが相違する。図19では、左右両端部に取り付けているが、片側だけでもよい。
〔変形例5〕
図20は、通気部材60を電子機器1の下本体2の右端部に取り付けた場合を示した図面である。この場合、図20に示された下本体2が図7等に示されたベース42の代わりであり、図20に示された通気部材60と下本体2の取付構造は、図7等に示された通気部材60とベース42の取付構造と同じように設けられている。図20では、右端部に取り付けているが、左端部にも取り付けることで、デザイン性を向上させてもよい。
また、変形例において、1つの電子機器1に通気部材60が2つある場合、通気部材60が、給気口、排気口の両方を一体として構成されなくてもよく、一方を給気口用の通気部材、他方を排気口用の通気部材としてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態における電子機器の上面側を示した斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態における電子機器の下面側を示した斜視図である。 図3は、上記電子機器に備わる発電ユニットを示した斜視図である。 図4は、上記発電ユニットの構成を示したブロック図である。 図5は、上記電子機器を破断して示した概略断面図である。 図6は、上記電子機器を破断して示した概略断面図である。 図7は、上記発電ユニットに備わる通気装置を示した断面図である。 図8は、上記通気装置に備わる通気部材を示した斜視断面図である。 図9は、第2実施形態における通気装置を備える発電ユニットを示した斜視図である。 図10は、第2実施形態における通気装置を示した分解斜視図である。 図11は、第2実施形態における通気装置を示した断面図である。 図12は、第2実施形態における通気装置を備える発電ユニットの構成を示したブロック図である。 図13は、通気構造の制御回路による制御処理を示したフローチャートである。 図14は、通気構造の制御回路による制御処理を示したフローチャートである。 図15は、通気構造の設置位置を変更した場合の電子機器を示した斜視図である。 図16は、図15における要部を示した概略平面図である。 図17は、通気構造の設置位置を変更した場合の電子機器を示した斜視図である。 図18は、通気構造の設置位置を変更した場合の電子機器を示した斜視図である。 図19は、通気構造の設置位置を変更した場合の電子機器を示した斜視図である。 図20は、通気構造の設置位置を変更した場合の電子機器を示した斜視図である。
符号の説明
1 電子機器
6 ディスプレイ
10 発電ユニット
25 燃料電池
30 制御回路
41、141 通気装置
42、142 ベース
61 中空体
64、65、164、165 通気ポート
78、79、178、179 通気口
68 隔壁
48、49、148、149 流路
172 センサ
175 モータ

Claims (14)

  1. 中空を有した中空体と、
    前記中空体を回転可能に支持したベースと、を備え、
    通気口が前記中空体の側壁を貫通して前記中空に通じ、
    通気ポートが前記中空体の軸心に沿って前記中空体を内外に貫通し、
    流路が前記ベースに形成され、前記流路と前記通気ポートが通じていることを特徴とする通気装置。
  2. 別の通気ポートが前記通気ポートの反対側において前記中空体の軸心に沿って前記中空体を内外に貫通し、
    別の流路が前記ベースに形成され、前記別の流路と前記別の通気ポートが通じていることを特徴とする請求項1に記載の通気装置。
  3. 前記中空内に設けられ、当該中空を一方の通気ポート側の領域と他方の通気ポート側の領域に区切る隔壁を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の通気装置。
  4. 前記通気口が前記中空のうち一方の通気ポート側の領域に通じ、別の通気口が前記中空体の側壁を貫通して前記中空のうち他方の通気ポート側の領域に通じることを特徴とする請求項3に記載の通気装置。
  5. 前記中空体を回転させる駆動機構を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置。
  6. 前記通気口の近傍において前記中空体に設けられたセンサを更に備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の通気装置。
  7. 前記中空体を回転させる駆動機構と、
    前記通気口の近傍において前記中空体に設けられ、遮蔽物の有無を検知する近接センサと、
    前記近接センサにより遮蔽物の存在が検出された場合に前記駆動機構を作動させ、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出された場合に前記駆動機構を停止する制御部と、を更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置。
  8. 前記制御部は、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記駆動機構を停止することを特徴とする請求項7に記載の通気装置。
  9. 報知器を更に備え、
    前記制御部は、前記近接センサにより遮蔽物の無い状態が検出されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記報知器を作動させることを特徴とする請求項7又は8に記載の通気装置。
  10. 前記中空体を回転させる駆動機構と、
    前記通気口の近傍において前記中空体に設けられ、遮蔽物までの距離を検出する測距センサと、
    燃料電池の出力電力を検出する電力検出手段と、
    前記電力検出手段による検出距離に基づき閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記測距センサによる検出距離と前記閾値設定手段による設定閾値を比較する比較手段と、
    前記比較手段により検出距離が設定閾値未満であると判断された場合に前記駆動機構を作動させ、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断された場合に前記駆動機構を停止する制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の通気装置。
  11. 前記制御手段は、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記駆動機構を停止することを特徴とする請求項10に記載の通気装置。
  12. 報知器を更に備え、
    前記制御手段は、前記比較手段により検出距離が設定閾値以上であると判断されずに前記駆動機構を継続して作動させ、前記中空体が所定回転角度を回転したら、前記報知器を作動させることを特徴とする請求項10又は11に記載の通気装置。
  13. 請求項1から12の何れか一項に記載の通気装置を備えることを特徴とする発電ユニット。
  14. 請求項1から12の何れか一項に記載の通気装置を備えることを特徴とする電子機器。
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