JP5223169B2 - 燃料容器及び発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を貯蔵する燃料容器及び燃料が供給されることにより改質反応を利用して発電する発電システムに関する。
近年では、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳等といった小型電子機器がめざましい進歩・発展を遂げている。電子機器の電源として、アルカリ乾電池、マンガン乾電池といった一次電池又はニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、リチウムイオン電池といった二次電池が用いられている。今日では、一次電池及び二次電池の代替えのために、高いエネルギー容量を実現できる燃料電池についての研究・開発が盛んに行われている。
燃料電池は、燃料と大気中の酸素とを電気化学的に反応させて化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、燃料の化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する電気化学反応を利用しているので、該反応に副生成物が生成され排出される。このような副生成物には、水や二酸化炭素等があり、また、未反応の燃料や空気等が排出される。このような排出物の一部は冷却器や熱交換器を経て回収器などによって回収される。例えば、特許文献1のように、燃料電池のアノードから排出されるメタノール水溶液を冷却する熱交換器や、カソードから排出される空気を冷却して水を生成し、生成した水をタンクに供給する冷却器を備えた燃料電池システム(発電システム)がある。
特開2004−265787号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の冷却器は3つのファンで構成されているので大きな構造となってしまっていた。また燃料電池システムの内部に設けられているため、燃料電池システム内に熱がこもり高温となりやすいので、冷却するための空気を外部から大量に取り込まなければならず、このために送気ポンプを大型化する必要があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高効率で水を回収することができ、また小型化を図ることのできる燃料容器及び発電システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、燃料容器において、
筐体内に収容され、燃料を貯蔵する燃料貯蔵部と、
前記燃料貯蔵部から燃料が供給されることにより発電する発電部から排出された排出物を冷却する冷却部と、
を備え
前記冷却部は、放熱板を有し、
前記放熱板と前記筐体との互いに対向する対向面のいずれか一方に溝部が形成され、
前記溝部と、前記筐体の外面のうちの前記溝部に対向する対向面との間に形成される流路内に前記排出物を流通させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の燃料容器において、
前記筐体と前記燃料貯蔵部との間に形成される空間部分に、前記冷却部により冷却された排出物を回収する回収部が、前記筐体に設けられた孔を介して前記溝部に連通するように設けられていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の燃料容器において、
前記筐体には、前記流路と前記回収部とを連通させる貫通穴が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載の燃料容器において、
前記回収部には、前記排出物中の気体と液体をそれぞれ分離する気液分離膜が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、筐体内に収容された燃料容器であって燃料を貯蔵する前記燃料容器と、前記燃料容器が着脱自在に設けられて燃料容器から燃料が供給されることにより発電する発電部とを備えた発電システムにおいて、
前記発電部から排出される排出物を冷却する冷却部が外部に露出するように装着されていて、
前記冷却部は、放熱板を有し、
前記放熱板と前記筐体との互いに対向する対向面のいずれか一方に溝部が形成され、
前記溝部と、前記筐体の外面のうちの前記溝部に対向する対向面との間に形成される流路内に前記排出物を流通させることを特徴とする。
本発明によれば、燃料容器に冷却部を設けられ、特に放熱板のような薄く簡易な構造によって排出物を冷却できるので、大型化することなく、また発電部から排出される排出部を冷却する冷却部が外部に露出するように装着されているので冷却効果が高く高効率で水を回収でき、小型化を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
図1は、燃料容器100の分解斜視図、図2(a)は放熱板21の下面図、(b)は切断線IIB-IIBに沿って切断した際の矢視断面図、(c)は筐体4の上面図、図3(a)は切断線IIIA−IIIAに沿って切断した際の矢視断面図、(b)は切断線IIIB−IIIBに沿って切断した際の矢視断面図、図4(a)は燃料容器100の上面図、(b)は切断線IVB-IVBに沿って切断した際の矢視断面図である。
燃料容器100は、燃料を貯蔵する燃料貯蔵部1と、燃料貯蔵部1から燃料が供給されることにより発電する発電モジュール(発電部)200(図5参照)から排出された気体及び水を含む排出物を冷却する冷却部2と、冷却部2により冷却された排出物を回収する回収部3と、燃料貯蔵部1を収容する筐体4と、取り込まれた気体を燃料容器100に排出することができるとともに取り込まれた液体を回収部3に残す気液分離膜5と、を備えている。
燃料貯蔵部1は、内部に燃料が貯蔵され、貯蔵された燃料の量に応じて内部の容積が可変になるように収縮自在な薄い袋状をなし、燃料貯蔵部1は固形の箱状の筐体4内に収容されている。
燃料は、化学燃料例えばメタノール、エタノール等のアルコール類やジメチルエーテル等のエーテル類、ガソリンといった化学組成に水素原子を含む化合物、又は化学燃料と水との混合物を使用することができる。本実施の形態では、メタノールが燃料として用いられる。
燃料貯蔵部1の長手方向一端面(図1中右端面)には、その端面から外側に突出するとともに筐体4の右端面を貫通して、発電モジュール200に燃料を排出する燃料排出口11が凸状に形成されている。
燃料排出口11には、燃料排出口11を通って燃料貯蔵部1の内から外に不要に燃料が排出するのを阻止する逆止弁(図示しない)が嵌め込まれている。具体的には、逆止弁は可撓性・弾性を有する材料をダックビル状に形成したダックビル弁であり、逆止弁はそのダックビル状の先端を燃料貯蔵部1の内側に向けた状態で燃料排出口11に嵌め込まれている。可撓性・弾性を有する材料としては、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)やブチルゴム等が挙げられ、一般的にブチルゴムは高分子の弾性材料の中では低いガス透過性を示すため、より小さいサイズの部品を作るためには実用においてブチルゴムを選択することが好ましい。また、逆止弁は機械的な複雑構造を持たないため、容積を小さくすることができ、低コスト化を図ることができる。なお、逆止弁には、後述の発電モジュール200側に設けられた燃料供給管(図示しない)が挿入される際に燃料貯蔵部1の内と外を連通する挿入孔が予め設けられていても良く、燃料供給管を挿入することによって初めて挿入孔が形成されるような構造であっても良い。挿入孔が予め設けられている場合、燃料供給管の内部に圧力が加わると、挿入孔の周囲では挿入孔を閉じる方向に力が加わるので燃料が挿入孔から不要に燃料貯蔵部1の外に漏洩することがない。そして、発電モジュール200の燃料供給管が挿入されることにより、燃料貯蔵部1から燃料排出口11、燃料供給管を介して発電モジュール200へと燃料が排出される。
回収部3は、燃料貯蔵部1の外側であって筐体4内の空間部分とされている。よって、燃料貯蔵部1内の燃料が減少するにつれて袋状の燃料貯蔵部1内の容積は小さくなるので、相対的に回収部3の容積が大きくなり、その容積分の水等の液体Lを回収することができるようになっている。また、回収部3には予め液体Lが少量入れられており、回収部3内に回収されるときの状態が水蒸気であっても予め入っている水Lによって冷却されて液化し収縮するので回収部3の容積を抑えながら効率的に水回収を促進している。なお、冷却用の液体Lは水以外の液体でもよく、液体Lの代わりに吸湿性の塩化カルシウム等の薬剤を含む固体であっても構わない。
筐体4は、透明又は半透明をなした部材であって、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル等の材料から構成されているが、ABS等の不透明な樹脂でも金属でも構わない。
筐体4の右端面には、燃料貯蔵部1に設けられた燃料排出口11が貫通し、外部に突出している。
また、筐体4の右端面には、燃料排出口11の上側に、その右端面を貫通して筐体4内に連通し、後述の発電モジュール200で排出された排出物が供給される排出物供給口41が形成されている。
排出物供給口41には、排出物供給口41を通って筐体4の内から外に不要に排出物が排出するのを阻止する逆止弁(図示しない)が嵌め込まれている。具体的に、逆止弁は上記燃料排出口11に嵌め込まれた逆止弁と同様のものを使用することができる。逆止弁には排出物供給管42が連結され、排出物供給管42は筐体4の上面に貫通する貫通穴43を介して後述の流路23に連通している。
筐体4の長手方向他端部(図1中左端部)側における上面には、筐体4内に連通する矩形状の開口部44が形成され、筐体4の長手方向他端面(左端面)にも、筐体4内に連通する矩形状の開口部45が形成されている。そして、これら2つの開口部44,45に跨って各開口部44,45を覆うように気液分離機能を有する気液分離膜5が貼り付けられている。気液分離膜5は、膜の表面に接触される液体に対して膜の厚さ方向にほとんど透過しないとともに接触される気体に対して膜の厚さ方向に透過性を示す特性を有している膜であって、疎水性多孔質膜が好適であり具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、セルロースアセテートやセルローストリアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリエーテルスルホンやポリスルホンなどのポリスルホン系樹脂等からなるものが挙げられる。このような気液分離膜5は長方形状の薄膜で、折り曲げて貼り付けられている。よって、気液分離膜5を介して筐体4の内側と外側とを酸素や水蒸気等の気体が通過でき、水等の液体は気液分離膜5を通過しないようになっている。そのため、外部に水が液体として漏れることがない。また、気液分離膜5は、二つの開口部44,45に跨って貼り付けられているので、開口部44,45の二カ所から気体を放出させることができる。また少なくとも開口部44,45の一方が開放されていれば、他方が回収部3に回収された液体によって塞がれていても正常に気体を外に放出することができる。
また、筐体4の左端部側における上面には、上面を貫通して回収部3に連通する貫通穴46が形成されている。この貫通穴46を通って、後述の流路23内を流通する排出物が回収部3に回収される。
さらに、筐体4の下面左端部には、後述の電子機器400に着脱自在に装着するためのガイド部47が取り付けられている。ガイド部47は、筐体4の下面から下方に突出する側断面視T字型をなしている(図1参照)。
冷却部2は、筐体4の上面に対向する下面に蛇行状の溝部22が形成された放熱板21を備え、放熱板21が筐体4の上面に組み合わされて設けられた筐体4の上面と溝部22との間の空間によって形成される流路23内に排出物が流通されて冷却されるようになっている。
放熱板21は、筐体4の材料よりも熱伝導率が高く、左端部の一部が矩形状に切り欠かれた上面視コ字状をなしており、筐体4の長手方向(左右方向)及び幅方向(前後方向)においてそれぞれ若干小さく形成されている。矩形状の切欠部24には、上述の気液分離膜5が配置される。放熱板21には、熱伝導率の高い金属を使用することが好ましく、例えばアルミニウム(熱伝導率237W/m・K)、銅(熱伝導率398W/m・K)、マグネシウム(熱伝導率156W/m・K)、等のいずれかを含む単体金属又は合金を使用することができる。筐体4が例えば樹脂製で熱伝導率が低ければ放熱板21はSUS304(熱伝導率16W/m・K)、チタン(熱伝導率21.9W/m・K)であってもよい。このような放熱板21が筐体4の上面に接着剤等によって貼り付けられていてもよく、、熱融着によって放熱板21を筐体4の上面に固定しても良い。
放熱板21の下面には、図2(a)中、右上側に位置する一端部22aから左下側に位置する他端部22bまで蛇行した溝部22が形成されている。一端部22aは、排出物供給口41に連結された排出物供給管42に連通している。また、溝部22の他端部22bは、筐体4の左端部側の上面に形成された上記貫通穴46に連通している。
上述の燃料容器100において、燃料貯蔵部1内の燃料は、燃料排出口11を介して後述の発電モジュール200に供給され、この燃料を利用して電気エネルギーが取り出される。また、発電モジュール200で生じた排出物は、排出物供給口41を介して排出物供給管42内に供給された後、貫通穴43を介して流路23内に送り込まれる。そして、排出物中の気体は流路23内を流通している間に熱伝導性のよい放熱板21により吸熱されることによって冷却されて、一部が凝縮されて水となり、貫通穴46を介して回収部3に回収される。放熱部21において流路23内の流体から奪った熱は、速やかに放熱部21全体に伝搬されるので、溝部22が設けられている箇所ばかりでなく、溝部22が設けられていない箇所でも燃料容器100の外に放熱することができる。また、排出物中の水は流路23内を流通してそのまま貫通穴46を介して回収部3に回収される。凝縮されなかった気体は、回収部3の上方に形成された開口部44,45を覆う気液分離膜5を通過して外部へ放出され、水等の液体は気液分離膜5を通過できないので回収部3に貯留され、液体Lとなる。
図5は、上記燃料容器100と発電モジュール200とを備えた発電システム300の概略構成を示したブロック図である。
発電システム300は、上述の燃料容器100と、燃料容器100から供給された燃料によって発電する発電モジュール200とから構成され、発電モジュール200で発電するとともに発電モジュール200から排出された排出物を燃料容器の冷却部を介して回収部に回収する。
発電モジュール200は、水を貯蔵する水タンク201と、燃料容器100及び水タンク201から供給された燃料と水から水素を生成する反応装置210と、水素の電気化学反応により電気エネルギーを生成する燃料電池220とを備えている。また、反応装置210で生成された水素を加湿して燃料電池220のアノードに供給する第一の加湿器221、燃料電池220のカソードに供給する空気を加湿する第二の加湿器222を備えている。燃料電池220の電解質膜は、第一の加湿器221及び第二の加湿器222によって加湿された空気及び改質ガスにより加湿されており、電解質膜内の水素イオンが移動しやすい状態となっている。第一の加湿器221及び第二の加湿器222への水の供給の開始時期は、燃料電池220が発電を開始する直前が好ましく、水供給期間は、燃料電池220が発電している間供給されていてもよく、また燃料電池220が発電する際に生じる水が電解質膜全体に浸透するのであれば、発電を開始する直前のみであってもよい。
水タンク201は、水が貯蔵され、貯蔵された水は後述する第一の水ポンプP1及び第二の水ポンプP2が反応装置210の気化器211や第一及び第二の加湿器221,222に水を供給する。また、後述するように燃料電池220のカソードから排出された排出物(水、空気等)を水回収器202によって一旦回収した後、水回収器202に設けられた疎水性膜を含む気液分離膜203によって気液分離した水を水タンク201に貯蔵する。気液分離膜203で気液分離された水蒸気を含む気体は燃料容器100の冷却部2へ送るようになっている。さらに、第一及び第二の加湿器221,222から排出された水も水タンク201に貯蔵する。
また、水タンク201には、水タンク201内に貯蔵された水の残量検出を行う水残量センサS1が設けられている。水残量センサS1は、水タンク201に貯蔵された水の残量を測定し、その測定結果となる電気信号を制御部230に出力する。
反応装置210は、燃料容器100及び水タンク201から供給された燃料と水を気化させて燃料ガス(気化された燃料と水蒸気の混合気)を生成する気化器211と、化学反応式(1)に示すように気化器211から供給された燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器212と、改質器212を加熱して化学反応式(1)の反応を良好に行うために必要な温度に設定する燃料触媒器213と、化学反応式(1)についで逐次的に起こる化学反応式(2)によって微量に副成される一酸化炭素COを、化学反応式(3)に示すように酸化させて除去するCO除去器214とを備えている。また、気化器211、触媒燃焼器213及びCO除去器214を加熱する電気ヒータとして機能するとともにこれらの温度を測定する温度計としても機能するヒータ兼温度計(図示しない)とを備えている。
CHOH+HO→3H+CO・・・(1)
+CO→HO+CO・・・(2)
2CO+O→2CO・・・(3)
第一の加湿器221は、CO除去器214で一酸化炭素が除去された改質ガスを水タンク201から供給された水によって加湿して、燃料電池220のアノードに供給する。
第二の加湿器222は、空気ポンプP4から供給された空気を水タンク201から供給された水によって加湿して、燃料電池220のカソードに供給する。また、第二の加湿器222に供給された水の一部は第一の加湿器221に送り込まれ、第二の加湿器222から排出された水は水タンク201に回収されるようになっている。
燃料電池220は、触媒微粒子を担持したアノードと、触媒微粒子を担持したカソードと、アノードとカソードとの間に介在されたフィルム状の固体高分子電解室膜とを備えている。燃料電池220のアノードには、CO除去器214を通った改質ガスが供給され、燃料電池220のカソードには、後述の空気ポンプP4によって外部から空気が供給される。アノードにおいては、改質ガス中の水素が、電気化学反応式(4)に示すように、アノードの触媒微粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離する。水素イオンは固体高分子電解質膜を通じてカソードに伝導し、電子はアノードにより電気エネルギー(発電電力)として取り出される。カソードにおいては、電気化学反応式(5)に示すように、カソードに移動した電子と、空気中の酸素と、固体高分子電解質膜を通過した水素イオンとが反応して水が生成される。そして、アノードで未反応の水素を含むオフガスは触媒燃焼器213に送られ、カソードで生成された水や未反応の空気は排出物として水回収器202に送られるようになっている。
→2H+2e・・・(4)
2H+1/2O+2e→HO・・・(5)
また、発電システム300は、燃料容器100、水タンク201、反応装置210及び燃料電池220等の他に、燃料容器100内の燃料を気化器211に供給する燃料ポンプP3と、水タンク201内の水を気化器211に供給する第一の水ポンプP1と、水タンク201内の水を第一及び第二の加湿器221,222に供給する第二の水ポンプP2と、外気から発電システム300中に空気を導入する空気ポンプP4とを備えている。
燃料ポンプP3には、第一のバルブV1が接続され、第一のバルブV1には第一の流量計F1が接続されている。第一のバルブV1は、燃料ポンプP3と気化器211との間に設けられており、その開閉動作で燃料ポンプP3から気化器211への燃料の流通を遮断又は許容するようになっている。第一の流量計F1は第一のバルブV1と気化器211との間に設けられており、第一のバルブV1を通過した燃料の流量を測定するようになっている。
また、燃料ポンプP3と燃料容器100との間には、燃料容器100に貯蔵された燃料の残量検出を行う燃料残量センサS2が設けられている。燃料残量センサS2は、燃料貯蔵部1に貯蔵された燃料の残量を測定し、その測定結果となる電気信号を制御部230に出力する。
第一の水ポンプP1には、第二のバルブV2が接続され、第二のバルブV2には第二の流量計F2が接続されている。第二のバルブV2は、第一の水ポンプP1と気化器211との間に設けられており、その開閉動作で第一の水ポンプP1から気化器211への水の流通を遮断又は許容するようになっている。第二の流量計F2は第二のバルブV2と気化器211との間に設けられており、第二のバルブV2を通過した水の流量を測定するようになっている。
なお、第一の流量計F1と気化器211との間で、燃料ポンプP3によって送られた燃料と第一の水ポンプP1によって送られた水とが混合された後、気化器211に送られるようになっている。第一のバルブV1から排出された燃料12と第二のバルブV2から排出された水は、反応装置210に到達する前に混合される。
第二の水ポンプP2には、第一の加湿器221及び第二の加湿器222が接続されて、第一の加湿器221及び第二の加湿器222に水が供給されるようになっている。
また、水回収器202と燃料容器100の冷却部2との間には第三のバルブV3が接続されている。第三のバルブV3は、その開閉動作で水回収器202から燃料容器100の冷却部2へ、また、触媒燃焼器213から冷却部2へ、排出物(水、水蒸気を含む気体、オフガス等)の流通を遮断又は許容するようになっている。
さらに、水タンク201と燃料電池220のカソードとの間であって、水タンク201と第三のバルブV3との間には第四のバルブV4が接続されている。第四のバルブV4は、水タンク201側に切り替えて第二の加湿器222から水タンク201へ、燃料電池220のカソードから排出された不要な水の流通を遮断又は許容するようになっている。具体的には、第四のバルブV4は、水タンク201内の水が所定量以上(満タン)である場合に、水タンク201側への水の供給を遮断し、第三のバルブV3側に水の供給の許容するように切り替えて第二の加湿器222から第三のバルブV3を介して燃料容器100の冷却部2へ、第二の加湿器222から排出された水の流通を遮断又は許容するように制御され、一方、水タンク201内の水が所定量未満である場合に、第三のバルブV3側への水の供給を遮断し、水タンク201側に水の供給を行うように制御される。
空気ポンプP4には、第五のバルブV5、第六のバルブV6及び第二の加湿器222が接続されている。第五のバルブV5は、空気ポンプP4とCO除去器214との間に設けられ、その開閉動作で、空気ポンプP4からCO除去器214への空気の流通を遮断又は流量調整を行なうようになっている。
第六のバルブV6は、空気ポンプP4と触媒燃焼器213との間に設けられており、その開閉動作で、空気ポンプP4から触媒燃焼器213への空気の流通を遮断又は流量調整を行なうようになっている。
制御部230には、燃料ポンプP3、第一の水ポンプP1、第二の水ポンプP2及び空気ポンプP4がドライバD1〜D4を介して電気的に接続されている。制御部230は、例えば汎用のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されているもので、燃料ポンプP3、第一の水ポンプP1、第二の水ポンプP2及び空気ポンプP4とに制御信号を送信し、燃料ポンプP3、第一の水ポンプP1、第二の水ポンプP2及び空気ポンプP4の各ポンピング動作(送出量の調整を含む。)を制御するようになっている。
また、制御部230には、第一〜第六のバルブV1〜V6がドライバD11〜D16を介して電気的に接続され、また、第一の流量計F1、第二の流量計F2も電気的に接続されている。制御部230は、第一の流量計F1、第二の流量計F2の測定結果を受けて燃料及び水の流量を認識することができるとともに、第一〜第四のバルブV1〜V4の開閉動作(開き量の調整を含む。)と第四のバルブV4の水タンク201側と第三のバルブV3側との切替動作とを制御することができるようになっている。
さらに、制御部230には、気化器211、触媒燃焼器213及びCO除去器214をそれぞれ加熱する電気ヒータがドライバD21を介して電気的に接続されている。制御部230は、電気ヒータの発熱量とその停止とを制御するとともに、温度によって変化する電気ヒータの抵抗値等の電気的特性を計測することによって気化器211、触媒燃焼器213及びCO除去器214の各反応器の温度を検出することができるようになっている。電気ヒータは、反応装置210の起動時に気化器211、触媒燃焼器213及びCO除去器214を加熱し、触媒燃焼器213が安定して加熱できるようになったら、停止あるいは熱量を低減させてもよい。
また、制御部230には、燃料残量センサS2及び水残量センサS1が電気的に接続されている。制御部230は、燃料残量センサS2で測定された残量が所定量未満であれば、発電システム300を起動しない又は動作を停止し、残量が所定量以上であれば、発電システム300を起動する又は動作を維持するよう制御している。また、制御部230は、水残量センサS1で測定された残量が所定量以下であれば、水タンク201内に水を回収し、所定量以上(満タン)であれば、燃料容器100の回収部3へと水を送るよう制御している。
燃料電池220には、DC/DCコンバータ240が接続されており、DC/DCコンバータ240には外部電源、つまり発電システム300から電力の供給を受けて作動可能な外部機器(負荷)が接続されている。DC/DCコンバータ240は燃料電池220から出力された電圧を外部電子機器の規格に応じて所定の電圧に変換して外部電子機器に出力する装置であり、制御部230に接続され、制御部230は燃料電池220からDC/DCコンバータ240に入力される入力電力を検出することができるようになっている。
さらに、DC/DCコンバータ240には2次電池241が接続されている。そして、例えば燃料電池220で得た余剰の電気エネルギーを蓄え、燃料電池220での電気エネルギーの生成が停止している場合に燃料電池220の代替として外部電子機器に電力を供給できるようになっている。制御部230や、各ドライバ、各センサ、反応装置210の電気ヒータは、起動時において、DC/DCコンバータ240を介して2次電池241の出力の一部によって電気的に駆動され、燃料電池220の出力が定常状態になったら、DC/DCコンバータ240を介して燃料電池220の出力の一部によって電気的に駆動される。
上記構成を具備する発電システム300は、例えば、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、遊技機、家庭用電気機器その他の電子機器(外部電子機器)内に備え付けられるものであり、外部電子機器を作動させるための電源として用いられる。
次に、発電システム300の動作について説明する。
発電システム300が作動し、制御部230がドライバD1〜D4を介して燃料ポンプP3、第一の水ポンプP1、第二の水ポンプP2及び空気ポンプP4を作動させ、さらにドライバD21を介して電気ヒータを発熱させる。ここで、発電システム300の作動は、外部電子機器から通信用端子、通信用電極を介して制御部230に作動信号が入力されることによって開始する。
発電システム300の作動中、制御部230は、各電気ヒータからフィードバックされた温度のデータに基づき、各電気ヒータが所定温度になるように温度制御を行う。
燃料ポンプP3が作動すると、燃料容器100の燃料貯蔵部1内の燃料が燃料排出管11から第一のバルブV1、第一の流量計F1を介して反応装置210に向けて送られる。
第一の水ポンプP1が作動すると、水タンク201内の水が第二のバルブV2、第二の流量計F2を介して反応装置210に向けて送られ、燃料と水とが混合された後、気化器211に送られる。さらに、第二の水ポンプP2が作動すると、水タンク201内の水が燃料電池220のカソード側に設けられた第一及び第二の加湿器221,222に送られる。
空気ポンプP4が作動すると、外気の空気が第六のバルブV6を介して触媒燃焼器213に送られ、第五のバルブV5を介して一酸化炭素除去器214に送られる。また、空気ポンプP4の作動により、外気の空気が第二の加湿器222に送られる。ここで、制御部230は、各流量計F1、F2からフィードバックされた流量のデータに基づき、所定の流量となるように各バルブV1〜V4を制御する。
気化器211では、供給された燃料及び水が加熱されて気化(蒸発)し、メタノール及び水(水蒸気)の混合気となって改質器212に供給される。
改質器212では、気化器211から供給された混合気中のメタノールと水蒸気が触媒により反応して二酸化炭素及び水素が生成される(上記化学反応式(1)参照))。また、改質器212では、化学反応式(1)についで逐次的に一酸化炭素が生成される(上記化学反応式(2)参照)。そして、改質器212で生成された一酸化炭素、二酸化炭素及び水素等からなる混合気がCO除去器214に供給される。
CO除去器214では、改質器212から供給された改質ガス中の一酸化炭素と、第五のバルブV5から供給された空気に含まれる酸素とが反応して二酸化炭素が生成される(上記化学反応式(3)参照)。
このように、反応装置210の気化器211、改質器212及びCO除去器214を経た燃料から二酸化炭素と水素が生成される。反応装置210で生成された改質ガス(二酸化炭素及び水素等)は、第一の加湿器221に供給される。第一の加湿器221は、第四のバルブV4が水タンク201側に切り替えられて第二の水ポンプP2及び第二の加湿器222を介して水が供給され、この供給された水の中に改質ガスを通過させることで加湿した後、燃料電池220のアノードに供給する。
燃料電池220のアノードに供給された改質ガス中の水素が上記化学反応式(4)に示すように水素イオンと電子とに分離する。
一方、空気ポンプP4を介して第二の加湿器222に空気が供給される。第二の加湿器222は、第四のバルブV4が水タンク201側に切り替えられて第二の水ポンプP2を介して水が供給され、この供給された水の中に空気を通過させることで加湿した後、燃料電池220のカソードに供給する。
燃料電池220のカソードに供給された空気は、空気中の酸素が上記化学反応式(5)に示すように水素イオンと電子と反応し、副生成物として水が生成される。
ここで、アノード側では未反応の多くの水素はオフガスとして触媒燃焼器213に送られて燃焼されて、改質反応及び蒸発のエネルギーとして利用された後、燃料容器100の冷却部2に送られる。そして、冷却部2で冷却された後、水は回収部3で回収され、気体は気液分離膜5から放出される。
カソード側では、供給された空気が副生成物である水とともに排出され、水回収器202に送り込まれ、気液分離膜203によって気液分離されて、水は水タンク201に貯蔵され再利用される。水蒸気を含む気体は燃料容器100の冷却部2に送られる。そして、上記と同様にして冷却部2で冷却されて液体となった水は回収部3で回収され、液体とならなかった気体は気液分離膜5を介して放出される。
また、水残量検出センサS1が水タンク201内の水が所定量以上(満タン)となったことを検出した場合には、第四のバルブV4を水タンク201側から第三のバルブV3側に切り替え、余分な水等の液体が燃料容器100の回収部3へと送られる。
燃料電池220によって生成された電気エネルギーは、二次電池241に充電される。さらには、生成された電気エネルギーは、DC/DCコンバータ240に供給され、DC/DCコンバータ240によって直流電流の所定電圧に変換され、外部電子機器に供給される。外部電子機器は、供給された電気エネルギーにより動作する。
燃料電池220は、高分子電解質型燃料電池の場合数十℃に加熱されているため、燃料電池220のカソードにおいて生成される水の殆んどが水蒸気として水回収器202又は第四のバルブV4に供給される。このうち、気液分離膜203を介して送出された水蒸気及び第四のバルブV4を介して送出された水蒸気及び水は、第三のバルブV3を経て冷却部2でさらに冷却され、このうちの水蒸気が液体となる。このため、気液分離膜5から放出される気体のうちの水分量は比較的少なくて済むので、発電システム300の周囲が湿気のために濡れてしまうということを抑制できる。
上記発電システム300を電子機器400に適用した場合を説明する。特に、携帯型の電子機器であって、ノート型パーソナルコンピュータに適用した場合である。図6(a)は電子機器400の上面図、(b)は(a)を右側から見た際の右側面図、(c)は(a)を後面側から見た際の後面図である。
電子機器400は、CPU、RAM、ROM、その他の電子部品から構成された演算処理回路を内蔵した本体401と、本体401に対して着脱自在の発電モジュール200とを備える。発電モジュール200は、燃料を貯留した燃料容器100を収容自在であり、燃料容器100の燃料を用いて発電を行い、生成した電気エネルギーを本体401に供給することにより本体401を駆動する。なお、燃料容器100及び発電モジュール200の構成や動作は上述と同様であるためその説明を省略する。
本体401は、キーボードを備え付けた下筐体402と、液晶等のディスプレイパネルを備え付けた上筐体403とを備える。上筐体403は下筐体402にヒンジ結合されており、上筐体403を下筐体402に重ねてキーボードにディスプレイパネルを相対させた状態で本体401を折り畳むことができるように構成されている。発電モジュール200は、下筐体402の後側で露出した形で電子機器400に電力を供給を供給するように下筐体402に連結されている。発電モジュール200は下筐体402から取り外し自在に設定されているので、電子機器400は発電モジュール200及び発電モジュール200と同サイズ、同型状のリチウムイオンバッテリのいずれに対しても装着可能であり、これらから出力される電力によって動作することが可能である。 発電モジュール200には、上面、右側面及び後面が開口した左右に延在する矩形状の収納空間404が形成されている。この収納空間404に、右側の開口から燃料容器100を差し込んで収納できるようになっている。また、収納空間404を形成する底部の右端部には、燃料容器100の下面に形成されたガイド部47に係合するレール部405が形成されている。よって、燃料容器100は放熱板21が上面となるようにして、左方向へスライド移動させるとともに、ガイド部47をレール部405に係合させることによって収納空間404に燃料容器100が装着される。
このように収納空間404に収納された燃料容器100は、放熱板21が収納空間404の上面開口から露出し、外気に直接触れるため、放熱性が良く水回収率が高く、外部への水漏れが防止される。放熱板21からの放熱による温度は燃料電池220の動作温度より十分低く、冷却部2によって液化される水等の液体の量も燃料容器100の筐体4の容量の一部に過ぎないので、電子機器400のCPUの放熱による熱量より十分小さいため安全である。
以上のように、燃料容器100は、燃料貯蔵部1と冷却部2と回収部3とがセットになっているので、燃料容器100を発電モジュール200に装着することによって、燃料電池220で生成される液体のうち一部の水を水タンク201に残し、余剰の水や水蒸気を燃料容器100に送り込み、そのうち残った水蒸気を、表面が外部に露出された冷却部2で冷却して液体とするので発電モジュール200への燃料の供給及び発電モジュール200からの排出物の回収の両方を十分に行うことができる。そして、燃料容器100の交換の際に取り込まれた排出物も一緒に捨てることができ、発電モジュール200での余剰の水が外部への漏れることを確実に防止できる。また、燃料容器100の冷却部2を電子機器の最も外側に装着させて外部に露出するように設けることによって、従来と異なり冷却効果が高く、水回収率も高くなる。また、熱がこもって高温となるのを防ぐこともでき、ファン等の大型冷却手段を設ける必要がなく、小型化でき、コストを低減できる。
さらに、回収部3は筐体4と燃料貯蔵部1との間に形成される空間部分であるので、筐体4内のスペースを有効利用でき、別途回収部3を設けることなく、この点においても小型化を図ることができる。特に、燃料貯蔵部1は袋状であるので、燃料貯蔵部1内の燃料が減少した場合に、これに伴って回収部3の容積が増加し、回収効率に優れる。
冷却部2は、筐体4の上面に、溝部22が形成された放熱板21を貼り付け、溝部22と筐体4の上面とで形成される流路23内に排出物を流通させる構成であるので、単純な構造で容易かつ安価に製造でき、使い捨ての燃料容器100側に設けた場合に好適である。
また、筐体4に、流路23と回収部3とを連通させる貫通穴46が形成され、筐体4の回収部3に臨む面(上面及び左端面)にそれぞれ開口部44,45が形成されて、これら開口部44,45に跨って気液分離膜5が設けられているので、流路23を流通して冷却された排出物が貫通穴46を介して回収部3に回収される。そして、回収部3で回収された排出物中の気体は気液分離膜5を介して外部に放出され、水は気液分離膜5を通過できないので外部に漏れることがない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。図7中、図1と同様の構成部分については同様の数字に符号Bを付している。
例えば、上記実施の形態において、気液分離膜5を覆う開口部44,45は矩形状であるとしたが、これに限らず図7に示すように多数の孔44B,44B,…、45B,45B,…によって気液分離膜5Bを覆うようにしても良い。このような構造にすることで仮に切欠部24を有する冷却部2を用いても、外部から気液分離膜5Bに内部に向けて力が加わっても各孔44B間又は各孔45B間には、筐体4が介在し気液分離膜5Bを支えているので気液分離膜5Bがへこんだり、破損したりしにくくなる。また仮に気液分離膜5Bが剥がれてしまった場合でも、各孔44B、45Bの径が小さいため、回収部3B内の液体が漏洩しにくい。また、図示しないが上記二つの開口部44,45を互いに連通させて、筐体4の上面及び左端面に跨って切り欠いた一つの開口部としても良く、形状は適宜変更しても良い。その他、円形状や三角形状等であっても良い。
また、上記実施の形態において、放熱板21の左端部の一部に形成された切欠部24は矩形状であるとしたが、切欠部24の代わりに図7に示すように多数の孔23B,23B,…としても良く、形状は適宜変更可能である。この場合、開口部44が単孔であっても、孔23B間の放熱板21Bが気液分離膜5Bの一部を覆うので気液分離膜5Bがへこんだり、破損したり、剥がれることを抑制することができる。さらに、多数の孔44B、45Bを有する筐体4Bと冷却部2とを組み合わせることによってより、気液分離膜5Bを保護しやすくなる。このとき、筐体4Bの各孔44Bの位置は、放熱板21Bに設けられた孔23Bの位置に対応していることが好ましい。また孔23Bの孔の数が孔44Bの孔の数と少なくとも同数であればそれ以上であってもよい。なお放熱板21Bも気液分離膜5Bの各外面を覆うように折れ曲がった形状でもよく、孔44、45(又は孔44B、45B)を、気液分離膜5Bを介して覆うようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態において、放熱板21の下面に溝部22を形成し、この溝部22と筐体4の上面とで流路23を構成するとしたが、筐体4の上面に上記蛇行状の溝部22を形成し、この溝部22と放熱板21の下面とで流路23を構成するとしても良い。また、放熱板21の下面及び筐体4の上面の両面に互いに位置が合致するように上記溝部23を形成しても構わない。さらに、溝部23の形状も適宜変更可能である。
また、放熱板21の表面積を大きくして放熱効率を高めるため、放熱板21の上面に複数のフィンを取り付けても良いし、複数のフィンを放熱板21と一体に形成しても良い。
また、筐体4は上記樹脂以外であっても、熱伝導性の高い材料、例えば金属や、表面をアルマイト処理したアルミニウム等から構成しても良い。この場合も、放熱効率が高くなるため水回収率が高くなり好ましい。
また上記実施の形態では、放熱板を燃料容器に設けたが、電子機器400に設けてもよい。このとき放熱板は、電子機器400に収容される燃料容器に接し且つ図6に示すように外に露出されていることが好ましい。
燃料容器100の分解斜視図である。 (a)は放熱板21の下面図、(b)は切断線IIB-IIBに沿って切断した際の矢視断面図、(c)は筐体4の上面図である。 (a)は切断線IIIA−IIIAに沿って切断した際の矢視断面図、(b)は切断線IIIB−IIIBに沿って切断した際の矢視断面図である。 (a)は燃料容器100の上面図、(b)は切断線IVB-IVBに沿って切断した際の矢視断面図である。 発電システム300の概略構成を示したブロック図である。 (a)は電子機器400の上面図、(b)は(a)を右側から見た際の右側面図、(c)は(a)を後面側から見た際の後面図である。 燃料容器100Bの分解斜視図である。
符号の説明
1 燃料貯蔵部
2 冷却部
3 回収部
4 筐体
5 気液分離膜
21 放熱板
22 溝部
23 流路
46 貫通穴
100 燃料容器
200 発電モジュール(発電部)
300 発電システム

Claims (5)

  1. 筐体内に収容され、燃料を貯蔵する燃料貯蔵部と、
    前記燃料貯蔵部から燃料が供給されることにより発電する発電部から排出された排出物を冷却する冷却部と、
    を備え、
    前記冷却部は、放熱板を有し、
    前記放熱板と前記筐体との互いに対向する対向面のいずれか一方に溝部が形成され、
    前記溝部と、前記筐体の外面のうちの前記溝部に対向する対向面との間に形成される流路内に前記排出物を流通させることを特徴とする燃料容器。
  2. 前記筐体と前記燃料貯蔵部との間に形成される空間部分に、前記冷却部により冷却された排出物を回収する回収部が、前記筐体に設けられた孔を介して前記溝部に連通するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料容器。
  3. 前記筐体には、前記流路と前記回収部とを連通させる貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料容器。
  4. 前記回収部には、前記排出物中の気体と液体をそれぞれ分離する気液分離膜が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料容器。
  5. 筐体内に収容された燃料容器であって燃料を貯蔵する前記燃料容器と、前記燃料容器が着脱自在に設けられて燃料容器から燃料が供給されることにより発電する発電部とを備えた発電システムにおいて、
    前記発電部から排出される排出物を冷却する冷却部が外部に露出するように装着されていて、
    前記冷却部は、放熱板を有し、
    前記放熱板と前記筐体との互いに対向する対向面のいずれか一方に溝部が形成され、
    前記溝部と、前記筐体の外面のうちの前記溝部に対向する対向面との間に形成される流路内に前記排出物を流通させることを特徴とする発電システム。
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