JP4752559B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP4752559B2
JP4752559B2 JP2006077119A JP2006077119A JP4752559B2 JP 4752559 B2 JP4752559 B2 JP 4752559B2 JP 2006077119 A JP2006077119 A JP 2006077119A JP 2006077119 A JP2006077119 A JP 2006077119A JP 4752559 B2 JP4752559 B2 JP 4752559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxygen
fuel
discharge port
introduction port
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006077119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007257870A (ja
Inventor
康成 椛澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2006077119A priority Critical patent/JP4752559B2/ja
Publication of JP2007257870A publication Critical patent/JP2007257870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4752559B2 publication Critical patent/JP4752559B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、料カートリッジに着脱可能であり燃料及び酸素を用いて発電を行う発電部を有した燃料電池システムに関する。
近年では、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳等といった小型電子機器がめざましい進歩・発展を遂げている。電子機器の電源として、アルカリ乾電池、マンガン乾電池といった一次電池又はニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、リチウムイオン電池といった二次電池が用いられている。ところが、一次電池及び二次電池は、エネルギの利用効率の観点から検証すると、必ずしもエネルギの有効利用が図られているとは言えない。そのため、今日では、一次電池及び二次電池の代替えのために、高いエネルギ利用効率を実現できる燃料電池についての研究・開発も盛んにおこなわれている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
燃料電池は、例えば電解質板が燃料極と酸素極との間に挟持されてなる燃料電池本体と、メタノール等の液体燃料と水の混合液を収容するとともに燃料電池本体に接続された燃料カートリッジと、を備えている。燃料カートリッジ内の混合液が空になれば、新しい燃料カートリッジに交換すれば良い。また、燃料カートリッジには様々な種類のものがあり、特許文献2に記載されているように、残量測定機能を有した燃料カートリッジもある。
特開2001−93551号公報 特開2004−142831号公報
しかしながら、残量測定機能のように種々の機能を燃料カートリッジに持たせると、燃料カートリッジ全体の体積に対する燃料の容量が小さくなってしまう。
ところで、燃料電池では、燃料電池本体の酸素極には酸素を供給する必要があり、その酸素として空気中の酸素が用いられる。空気には微小な塵埃が含まれていることがあるため、その塵埃を取り除くためにエアフィルタを燃料電池本体内に設け、空気をエアフィルタに通過させてから、酸素極に供給することが考えられる。しかしながら、エアフィルタを使用し続けると塵埃が詰まる等の理由によって酸素を吸い込みにくくなってしまい、エアフィルタを交換しなければならない。このようなエアフィルタを燃料カートリッジに設けると、酸素の取り込みエアフィルタを介して燃料電池システムに供給するための流路空間が必要となり、設計によっては燃料カートリッジでの燃料の容量が著しく小さくなってしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決しようとしてなされたものであり、エアフィルタを容易に交換することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
発明の燃料電池システムは、
燃料を排出する燃料排出口と、酸素を導入する酸素導入口と、酸素を排出する酸素排出口と、酸素が前記酸素導入口から導入された後であって前記酸素排出口から排出される前に通過するように前記酸素導入口と前記酸素排出口との間の酸素流動路に設けられたエアフィルタとを含む燃料カートリッジと着脱可能であり、燃料及び酸素を用いて発電を行う発電部と、
前記燃料カートリッジの前記燃料排出口から排出された燃料を導入する燃料導入ポートと、前記燃料カートリッジの前記酸素導入口に向けて酸素を排出する酸素排出ポートと、前記燃料カートリッジからの前記酸素排出口から排出された酸素を導入する酸素導入ポートとが設けられているインターフェース部と、を備え
前記酸素導入ポートから導入された酸素が前記発電部の酸素極に送られる一方で前記燃料導入ポートから導入された燃料から生成された水素が前記発電部の燃料極に送られることを特徴とする
本発明によれば、エアフィルタを容易に交換することができる燃料電池システムを提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
まず、図1〜図3を用いて燃料カートリッジ1について説明する。ここで、図1は燃料カートリッジ1の上面、背面及び左側面を示した斜視図であり、図2は図1と同一方向から見た場合の分解斜視図であり、図3は上面、正面及び左側面を示した分解斜視図である。
図1〜図3に示すように、燃料カートリッジ1の容器本体2は、前面、後面、上面、下面、右側面及び左側面からなる略直方体状の箱体であり、容器本体2の内部空間も直方体状に形成されている。容器本体2は、前面で開口した直方体箱状のパッケージ3と、後面で開口した直方体箱状の蓋材4とを有する。そして、パッケージ3の前面開口部が蓋材4の後面開口部に向き合って、蓋材4がパッケージ3に接合されることによって、容器本体2が組み立てられている。
容器本体2の後面8を圧力調整穴5が貫通し、これら圧力調整穴5によって容器本体2の外と内が通じている。圧力調整穴5には逆止弁6が嵌め込まれている。この逆止弁6は可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー)をダックビル状に形成したダックビル弁であり、逆止弁6はそのダックビル状の先端を容器本体2の内部に向けた状態で圧力調整穴5に嵌め込まれている。この逆止弁6は、容器本体2の内から外へ向かった流体の流れを阻止し、容器本体2の外から内に向かった流体の流れを許容するものである。
燃料排出口7、酸素導入口9及び酸素排出口10は、それぞれ蓋材4を厚さ方向に貫通して設けられ、容器本体2の前面においては燃料排出口7と酸素排出口10は、その周囲が凸設されたニップル部11及びニップル部12に設けられ突起している。蓋材4の裏面から見ると、ニップル部11及びニップル部12は凹設されている。燃料排出口7は圧力調整穴5に向き合った位置に形成され、酸素導入口9が酸素排出口10の上に形成されている。
蓋材4の裏面から見たニップル部11の凹設部分には、逆止弁17が嵌め込まれている。この逆止弁17は可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー)をダックビル状に形成したダックビル弁であり、逆止弁17はそのダックビル状の先端を容器本体2内部に向けた状態で燃料排出口7に嵌め込まれている。この逆止弁17によって、容器本体2の内から外へ向かった流体の流れが阻止される。
また、容器本体2内には間仕切16が配設されている。この間仕切16は前面で開口した直方体箱状に形成されている。間仕切16の前面開口が容器本体2の前面の裏面つまり蓋材4の裏面に向き合って、間仕切16によって酸素導入口9及び酸素排出口10が覆われ、間仕切16が容器本体2の前面の裏面に接合されている。この間仕切16によって容器本体2内の空間が、間仕切16と蓋材4に囲まれた酸素流動路20と、間仕切16とパッケージ3と蓋材4に囲まれた燃料収容空間21とに仕切られている。間仕切16によって酸素導入口9及び酸素排出口10が覆われているので、酸素導入口9及び酸素排出口10によって容器本体2の外と酸素流動路20が通じている。
容器本体2内の空間のうち燃料収容空間21には、液体18(図12に図示)が貯留されている。この液体18は、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール若しくはジメチルエーテル等の炭化水素又はこれらの混合物)であるか、又は、液体燃料と水の混合液である。
酸素導入口9はエアフィルタ15によって蓋材4の裏面側から閉塞されている。このエアフィルタ15によって、酸素導入口9を通過する空気中の塵埃が捕捉される。なお、エアフィルタ15が蓋材4の表面側に設けられ、酸素導入口9がエアフィルタ15によって外側から閉塞されても良い。また、エアフィルタ15は、酸素流動路20を酸素導入口9側と酸素排出口10側との間を仕切るように設けられていれば、酸素流動路20内のどこに設けられていても良い。したがって、酸素排出口10がエアフィルタ15によって内側から閉塞されても良いし、酸素排出口10がエアフィルタ15によって外側から閉塞されても良い。
次に、図4及び図5を用いて燃料電池システムとしての電子機器60について説明する。図4及び図5は、電子機器60の斜視図である。この電子機器60は、携帯型の電子機器であって、例えばノート型パーソナルコンピュータである。電子機器60の下筐体61にはキーボード63が設けられ、下筐体61はCPU、RAM、ROM、その他の電子部品から構成された演算処理回路を内蔵する。電子機器60の上筐体62には液晶ディスプレイ64が設けられている。下筐体61と上筐体62はヒンジ部65で結合されており、上筐体62を下筐体61に重ねてキーボード63に液晶ディスプレイ64を相対させた状態で折り畳むことができるように構成されている。下筐体61には装着空間66が形成され、その装着空間66が下筐体61の右側面で開口している。この装着空間66に発電ユニット30が挿入され、更に燃料カートリッジ1も装着空間66に挿入されて、装着空間66の開口が蓋体67によって閉塞されている。
図6は、発電ユニット30の斜視図である。図3に示すように、発電ユニット30は、ベース板31、インターフェース部40、マイクロリアクタ32、二次電池33、DC/DCコンバータなどの電源装置34、マイクロリアクタ32及びエアポンプ36を一体に組み付けてユニット化したものであり、この発電ユニット30に対して燃料カートリッジ1が着脱可能とされている。
ベース板31は矩形板状に設けられ、板状のインターフェース部40がベース板31の一辺の縁から起立した状態でベース板31に組み付けられている。マイクロリアクタ32及び二次電池33がベース板31に搭載され、二次電池33の上に燃料電池35が搭載されている。更に、マイクロリアクタ32の上方にエアポンプ36が搭載されている。図4に示すように、インターフェース部40が装着空間66の奥側となるようにして発電ユニット30が装着空間66に挿入され、この発電ユニット30が装着空間66から取り外せるようになっている。
図4及び図7に示すように、発電ユニット30が装着空間66に挿入されて発電ユニット30が下筐体61内に装着された場合、インターフェース部40が装着空間66の奥側となる。図7は、下筐体61の横断面を上から示したものである。図7に示すように、発電ユニット30が下筐体61に装着された場合、インターフェース部40の奥には大気と導通した酸素路68が形成されている。
図8は、図5とは別の角度から見た場合の電子機器60の斜視図である。図7及び図8に示すように、下筐体61の後ろ側面には、酸素吸引口69が形成され、この酸素吸引口69が酸素路68に通じている。
図6、図7、図9に示すように、予め装着空間66内に収容されている発電ユニット30のインターフェース部40に、燃料カートリッジ1の前面がインターフェース部40に向いた状態で図9中矢印A方向に燃料カートリッジ1を装着空間66内に挿入してインターフェース部40に当接することで、燃料カートリッジ1の燃料排出口7、酸素導入口9及び酸素排出口10がインターフェース部40に接続されて装着空間66に収容される。ここで、図9は、インターフェース部40に燃料カートリッジ1を接続しようとした場合の燃料カートリッジ1とインターフェース部40の斜視図である。
インターフェース部40について図9〜図11を用いて説明する。図10は、インターフェース部40の斜視図である。図11は、インターフェース部40を一部破断して示した斜視図である。図9〜図11に示すように、インターフェース部40は、多層基板41に結合プレート42を接合したものであり、結合プレート42の表面(接合面の反対面)が燃料カートリッジ1の前面に接する面となり、多層基板41の裏面が酸素路68に面している。
多層基板41には流路が形成されているとともに、ポンプ、センサ等が内蔵されている。具体的には、貫通孔や溝が形成された多数枚の薄膜フィルムを積層することで多層基板41が形成され、薄膜フィルムの貫通孔や溝が流路となり、その流路にポンプやセンサが埋め込まれている。多層基板41の内部に形成される流路としては燃料用流路と酸素用流路がある。
酸素排出ポート43が結合プレート42の表面から反対側の多層基板41の裏面まで貫通し、この酸素排出ポート43が酸素路68に通じている。また、酸素導入ポート44が結合プレート42を貫通し、多層基板41の表面が露出するように穿孔され、多層基板41の露出面には溝が形成されこの溝が酸素用流路71となっている。この酸素用流路71はエアポンプ36に接続している。
また、燃料導入ポート45が結合プレート42の表面から接合面まで貫通している。燃料導入ポート45の内側であって多層基板41の接合面には硬質多孔質棒46が立設され、この硬質多孔質棒46が多層基板41内部に形成された溝によってなす燃料用流路72に通じている。この燃料用流路がマイクロリアクタ32に接続し、この燃料用流路に送液ポンプ50(図14に図示)が設けられている。
結合プレート42の表面であって酸素排出ポート43の周りには、リング状のパッキン47が設けられ、酸素導入ポート44の周りには、リング状のパッキン48が設けられ、燃料導入ポート45の周りには、リング状のパッキン49が設けられている。これらパッキン47〜49はゴム弾性体からなる。
図9及び図12に示すように、酸素排出ポート43は酸素導入口9に対応して配置され、酸素導入ポート44が酸素排出口10のニップル部12に嵌合するように凹設された形状をなし、燃料導入ポート45が燃料排出口7のニップル部11に嵌合するように凹設された形状をなしている。ここで、図12は、インターフェース部40に燃料カートリッジ1を装着しようとした場合において、酸素排出ポート43、酸素導入ポート44及び酸素導入口9を通った縦断面を示した断面図である。
燃料カートリッジ1の前面が結合プレート42の表面に接して、燃料カートリッジ1がインターフェース部40に装着された状態では、酸素排出口10の周囲の突起部が酸素導入ポート44に挿入され、燃料排出口7の周囲の突起部が燃料導入ポート45に挿入され、酸素導入口9に酸素排出ポート43に通じている。パッキン47〜49が燃料カートリッジ1の前面によって圧縮され、漏れが防止されている。また、硬質多孔質棒46が逆止弁17に挿入され、逆止弁17が開いた状態にされ、燃料カートリッジ1の容器本体2内の液体18が硬質多孔質棒46に吸収される。
発電ユニット30のマイクロリアクタ32及び燃料電池35について図14を用いて説明する。図14は、電子機器60及び燃料カートリッジ1のブロック図である。
図14に示すように、マイクロリアクタ32は気化器51と、改質器52と、一酸化炭素除去器53と、燃焼器54とを備える。気化器51、改質器52、一酸化炭素除去器53及び燃焼器54は断熱パッケージに収容されている。気化器51が送液ポンプ50に接続され、改質器52が気化器51に接続され、一酸化炭素除去器53が改質器52及びエアポンプ36に接続されている。燃焼器54はエアポンプ36に接続されている。気化器51、改質器52、一酸化炭素除去器53及び燃焼器54には電熱ヒータ58が設けられ、改質器52には改質反応触媒、一酸化炭素除去器53には選択酸化反応触媒、燃焼器54には酸化反応触媒が担持されている。
燃料電池35は、触媒を担持した燃料極55と、触媒を担持した酸素極56と、燃料極55と酸素極56の間に挟持された電解質膜57とを備える。燃料極55は一酸化炭素除去器53及び燃焼器54に接続され、酸素極56はエアポンプ36に接続されている。
二次電池33が電熱ヒータ58に電圧を印加すると、電熱ヒータ58が気化器51、改質器52、一酸化炭素除去器53をそれぞれ所定の温度に加熱する。発電動作が開始されると、エアポンプ36が作動して、外部の空気が酸素吸引口69を通って酸素路68に取り込まれる。酸素路68に取り込まれた空気が酸素排出ポート43を通って酸素導入口9に送られる。酸素導入口9に送られた空気(酸素)はエアフィルタ15を通過し、空気内の塵埃がエアフィルタ15に捕捉され、空気が洗浄される。エアフィルタ15によって洗浄された空気は酸素流動路20を流動し、酸素排出口10及び酸素導入ポート44を通ってエアポンプ36に吸引され、吸引された空気が一酸化炭素除去器53、燃焼器54及び酸素極56に送られる。
一方、容器本体2内の液体18は送液ポンプ50によって気化器51に送られ、その液体18が気化器51によって蒸発される。気化器51によって気化した燃料と水の混合気は改質器52に送られる。改質器52では、気化器51から供給された混合気から水素及び二酸化炭素が改質反応触媒により生成される。なお、容器本体2内の液体18がメタノールと水の混合液である場合には、化学反応式(1)、(2)のような触媒反応が改質器52で起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 … (1)
2+CO2→H2O+CO … (2)
改質器52で生成された混合気は一酸化炭素除去器53に供給されてエアフィルタ15で塵が除かれた空気と混合される。一酸化炭素除去器53では、混合気中の一酸化炭素ガスが化学反応式(3)に示すように選択酸化反応触媒により優先的に酸化(燃焼)されて、一酸化炭素が除去される。したがって空気中の塵による一酸化炭素除去器53内の触媒の劣化を抑えることができる。
2CO+O2→2CO2 … (3)
一酸化炭素が除去された状態の混合気には水素ガスが含まれ、その混合気が燃料電池35の燃料極55に供給される。酸素極56にはエアポンプ36からエアフィルタ15で塵が除かれた空気が供給される。そして、燃料極55に供給された混合気中の水素が、電解質膜57を介して、酸素極56に供給された空気中の酸素と電気化学反応することによって、燃料極55と酸素極56との間で電力が生じる。その電気は二次電池33に蓄電されたり、電子機器60に供給されたりする。
なお、電解質膜57が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体高分子電解質膜)の場合には、燃料極55では次式(4)のような反応が起き、燃料極55で生成された水素イオンが電解質膜57を透過し、酸素極56では次式(5)のような反応が起こる。
2→2H++2e- …(4)
2H++1/2O2+2e-→H2O …(5)
このような空気の取り込みを行うことで空気中の塵による燃料電池35内の触媒の劣化を抑えることができる。酸素極56で未反応の空気は外部に放出される。燃料極55に供給された混合気は燃焼器54に送られ、この混合気には未反応の水素が含まれる。更に、燃焼器54にはエアポンプ36からエアフィルタ15で塵が除かれた空気が供給される。そして、燃焼器54内では水素が酸化することで燃焼熱が発し、その燃焼熱によって気化器51、改質器52及び一酸化炭素除去器53が加熱される。そして、各種の生成物を含む混合気が燃焼器54から外部に排出される。したがって空気中の塵による一酸化炭素除去器53内の触媒の劣化を抑えることができる。燃焼器54での燃焼熱量が気化器51、改質器52及び一酸化炭素除去器53を加熱するのに十分になるほどの水素が燃料極55側に未反応で残ってきたら、燃焼器54が気化器51、改質器52及び一酸化炭素除去器53に対する主熱源となり、電熱ヒータ58は主熱源から副熱源に切り替わる。
上述した電気化学反応によって生じた電力は、電源装置34のDC/DCコンバータを介して出力され、電子機器60が燃料電池35の発電により駆動する。以上のようにして液体18を消費して発電が行われていると、エアフィルタ15を通過した空気の総量が増え、エアフィルタ15が塵埃によって目詰まりしていく。燃料カートリッジ1にエアフィルタ15が取り付けられているから、燃料カートリッジ1の交換によってエアフィルタ15も一緒に安全且つ容易に交換することができる。そのため、ユーザがエアフィルタの交換時期を判断したり、交換時期を覚える必要もないので、エアフィルタ15の交換時期をユーザに意識させず、ユーザの負担を軽減することができる。
また、エアフィルタ15は、上記式(3)や式(5)のように、一酸化炭素除去器53や燃料電池35で利用される酸素量は、燃料カートリッジ1内の液体燃料等の量に対して化学量論的であり、システムの設計によって概ね算出できる。また空気中に含まれる酸素の存在比も一定なので、1つの液体燃料カートリッジ1に充填されている液体燃料の量からエアフィルタ15を通過する空気量(酸素量)が推定でき、エアフィルタ15は、この空気量に応じて集塵能力があればよく、過剰な集塵能力を必要としない。そのため、エアフィルタ15を小型化することができる。このように液体燃料カートリッジ1に備え付けられたエアフィルタ15は液体燃料カートリッジ1内の液体18が消費され尽くすまでに使用される酸素に対して集塵すればよいため長期間にわたって高い集塵能力が要求されないので、エアフィルタ15の目を粗くすることができ、エアポンプに過大な負荷を掛けることなく効率的に酸素を送ることができる。
酸素導入口9及び酸素排出口10が容器本体2の同じ前面に形成されていても、インターフェース部40は、酸素排出ポート43及び酸素導入ポート44が同じ面に形成されているので、図9中、矢印A方向に燃料カートリッジ1を装着空間66に挿入するだけで、一括して燃料カートリッジ1の酸素導入口9及び酸素排出口10と連結することができる。燃料カートリッジ1を装着した場合に酸素導入口9が塞がれずに酸素排出ポート43に通じ、酸素排出口10が塞がれずに酸素導入ポート44に通じる。そのため、酸素導入口69から酸素路68、酸素排出ポート43、酸素導入口9、酸素流動路20、酸素排出口10、酸素導入ポート44を順に経由してエアポンプ36までの経路を確立することができる。外部から酸素を取り込むための酸素導入口69が電子機器60に形成されているうえ、酸素導入口9及び酸素排出口10が容器本体2の同じ前面に形成されているので、酸素導入口9と酸素排出口10を互いに近い位置に形成することができる。仮に、燃料カートリッジ1において、容器本体2の前面にあたる蓋材4に酸素排出口10を配置し、蓋材4に対向する容器本体2の後面8にエアフィルタ15を配置した場合、蓋材4と後面8との間に容積の大きい酸素流動空間が形成されることになり、液体18の収容量が小さくなってしまうが、本実施形態の液体燃料カートリッジ1では、酸素導入口9及び酸素排出口10が容器本体2の同じ前面に形成されているので、酸素導入口9と酸素排出口10を互いに近い位置に形成することができ、間仕切16の大きさを小さくすることができ、更に酸素流動空間20の容量を最小限に抑えることができ、容器本体2に対して液体燃料収容空間21の占める割合を大きくすることができる。そのため、液体18の収容量を大きくとることができる。このような効果は、エアフィルタ15が酸素排出口10から最も遠い位置、つまり後面8以外の位置、例えば、パッケージ3の側面のような位置に配置されれば得ることができる。
なお、上記実施形態では、発電ユニット30が装着空間66から取り外せるようになっているが、この発電ユニット30が装着空間66内において固定され、燃料カートリッジ1が装着空間66から取り外せるようになっていても良い。
また、上記実施形態では、エアポンプ36が酸素導入ポート44から酸素極56(一酸化炭素除去器53、燃焼器54)までの間の経路に設けられているが、エアポンプ36が酸素路68内において酸素導入口69から酸素排出ポート43までの間に設けられても良い。
また上記実施形態では、燃料カートリッジ1に液体18として改質して水素が生成される炭化水素を含む液体燃料を備えていたが、このような液体燃料と独立して、水を蓄積して、水専用の排出口を設けてもよい。このような燃料カートリッジでは、発電動作の開始直前に、蓄積されている水を電解質膜57内を移動するイオンのキャリアとなるように送液ポンプによって燃料電池35の電解質膜57に送られる。そして、酸素極56で水が生成されると、この水によって電解質膜57を加湿するようにしてもよい。
燃料カートリッジの斜視図である。 図1と同一方向から見た場合の分解斜視図である。 図2とは別の方向から見た場合の分解斜視図である。 電子機器の斜視図である。 燃料カートリッジを装着した状態の電子機器の斜視図である。 発電ユニット及び燃料カートリッジの斜視図である。 電子機器の下筐体の横断面図である。 図5とは別の角度から見た場合の電子機器の斜視図である。 インターフェース部及び燃料カートリッジの斜視図である。 インターフェース部を一部破断して示した斜視図である。 インターフェース部を一部破断して示した斜視図である。 インターフェース部及び燃料カートリッジの縦断面図である。 インターフェース部及び燃料カートリッジが連結した状態の横断面図である。 燃料カートリッジ及び電子機器のブロック図である。
符号の説明
1 燃料カートリッジ
7 燃料排出口
9 酸素導入口
10 酸素排出口
15 エアフィルタ
18 液体
20 酸素流動路
30 発電ユニット
35 燃料電池
43 酸素排出ポート
44 酸素導入ポート
45 燃料導入ポート
60 電子機器
68 酸素路
66 装着空間
69 酸素導入口

Claims (1)

  1. 燃料を排出する燃料排出口と、酸素を導入する酸素導入口と、酸素を排出する酸素排出口と、酸素が前記酸素導入口から導入された後であって前記酸素排出口から排出される前に通過するように前記酸素導入口と前記酸素排出口との間の酸素流動路に設けられたエアフィルタとを含む燃料カートリッジと着脱可能であり、燃料及び酸素を用いて発電を行う発電部と、
    前記燃料カートリッジの前記燃料排出口から排出された燃料を導入する燃料導入ポートと、前記燃料カートリッジの前記酸素導入口に向けて酸素を排出する酸素排出ポートと、前記燃料カートリッジ前記酸素排出口から排出された酸素を導入する酸素導入ポートとが設けられているインターフェース部と、を備え、
    前記酸素導入ポートから導入された酸素が前記発電部の酸素極に送られる一方で前記燃料導入ポートから導入された燃料から生成された水素が前記発電部の燃料極に送られることを特徴とする燃料電池システム。
JP2006077119A 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池システム Expired - Fee Related JP4752559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006077119A JP4752559B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006077119A JP4752559B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011084131A Division JP5413617B2 (ja) 2011-04-06 2011-04-06 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007257870A JP2007257870A (ja) 2007-10-04
JP4752559B2 true JP4752559B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=38631908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006077119A Expired - Fee Related JP4752559B2 (ja) 2006-03-20 2006-03-20 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4752559B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010153356A (ja) * 2008-11-25 2010-07-08 Toshiba Corp 燃料電池用圧力調整バルブおよび燃料電池

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4004489B2 (ja) * 2003-09-12 2007-11-07 三洋電機株式会社 燃料電池システム
JP2007188640A (ja) * 2004-01-30 2007-07-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯型燃料電池、携帯機器および燃料カートリッジ
JP4364029B2 (ja) * 2004-03-24 2009-11-11 株式会社東芝 直接型液体燃料電池発電装置
JP4929568B2 (ja) * 2004-08-20 2012-05-09 株式会社Jvcケンウッド 燃料電池駆動装置
JP2007005053A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Toshiba Corp 燃料電池装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007257870A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4862452B2 (ja) 発電モジュール
JP2005108812A (ja) 燃料タンク
JP5166701B2 (ja) 液体カートリッジ
JP2008136964A (ja) 気液分離装置及び発電装置
JP4752559B2 (ja) 燃料電池システム
JP5223169B2 (ja) 燃料容器及び発電システム
US7993795B2 (en) Electronic device
JP5413617B2 (ja) 燃料電池システム
US7687178B2 (en) Fuel container
JP4846229B2 (ja) 流体容器
JP5320711B2 (ja) 発電装置
JP4686995B2 (ja) 電子機器
JP4961105B2 (ja) 燃料容器
JP4892809B2 (ja) 電子機器
JP2009087669A (ja) 燃料電池装置及び電子機器
JP4715083B2 (ja) 発電モジュール
JP4682505B2 (ja) 発電装置
JP2008123771A (ja) 発電モジュール及び電子機器
JP4961106B2 (ja) 燃料容器
JP5151138B2 (ja) 液体回収装置及び電子機器
JP2010212254A (ja) 発電装置
JP2004319388A (ja) 燃料電池用燃料容器、燃料供給装置および携帯機器用燃料電池
JP2009064717A (ja) 吸液構造、発電装置及び電子機器
JP2008218271A (ja) 発電装置および電子機器
JP2006049086A (ja) 燃料電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110124

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110509

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees