JP2006221868A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を簡略化し組立性の向上した燃料電池を提供する。
【解決手段】燃料電池は、化学反応により発電を行う起電部52と、燃料を収納した燃料タンクと、起電部と燃料タンクとの間で燃料を循環させるアノード流路と、起電部に接続され起電部からの生成物を排出するカソード流路と、カソード流路に接続され生成物を冷却し水を凝縮させる冷却部70、75と、冷却部で凝縮された水を燃料タンクに導く水回収流路と、アノード流路およびカソード流路を含む複数の流路を形成したベースマニホールド90と、を有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電子機器等の電源として使用される燃料電池に関する。
現在、携帯可能なノート型のパーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと称する)、モバイル機器等の電子機器の電源としては、主に、リチウムイオンバッテリなどの二次電池が用いられている。近年、これら電子機器の高機能化に伴う消費電力の増加や更なる長時間使用の要請から、高出力で充電の必要のない小型燃料電池が新たな電源として期待されている。燃料電池には種々の形態があるが、特に、燃料としてメタノール溶液を使用するダイレクトメタノール方式の燃料電池(以下、DMFCと称する)は、水素を燃料とする燃料電池に比べて燃料の取扱いが容易で、システムが簡易であることから、電子機器の電源として注目されている。
この種の燃料電池として、希釈循環システムを採用した燃料電池が提案されている(例えば、特許文献1)。システム内で循環するのは低濃度のメタノール水溶液である。発電によるメタノールの消費に対しては高濃度のメタノールを補充し、水の消費に対しては化学反応により生成される水を回収することで補充を行っている。このため、補充される高濃度のメタノールと水とを混合してメタノール水溶液を生成するための混合タンクが設けられている。起電部はアノードおよびカソードを備え、アノード側に希釈されたメタノールを、カソード側に空気を供給することにより、化学反応によって発電を行う。
このような燃料電池は、混合タンクと起電部との間で燃料水溶液を還流させるアノード流路、起電部で生成された生成物を排出するとともに、起電部に還流するカソード流路等、多数の流路を有している。そして、これらの流路はそれぞれ配管により形成され、これらの配管は各構成要素に接続されている。
特開2004−95376号公報
上記構成の燃料電池は、多数の配管を有し、構成要素間はこれらの配管により接続されている。そのため、燃料電池は部品点数が多く構成が複雑であるとともに、配管の接続等、組立てが面倒となる。これは、製造コストの低減、および製造効率の向上を図る上で望ましくない。
この発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造を簡略化し組立性の向上した燃料電池を提供することにある。
上記課題を達成するため、この発明の態様に係る燃料電池は、化学反応により発電を行う起電部と、燃料を収納した燃料タンクと、前記起電部と燃料タンクとの間で燃料を循環させるアノード流路と、前記起電部に接続され前記起電部からの生成物を排出するカソード流路と、前記カソード流路に接続され前記生成物を冷却し水を凝縮させる冷却部と、前記冷却部で凝縮された水を前記燃料タンクに導く水回収流路と、前記アノード流路およびカソード流路を含む複数の流路を形成したベースマニホールドと、を備えている。
以上のように構成された本発明によれば、構造を簡略化し組立性の向上した燃料電池を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る燃料電池について詳細に説明する。
図1および図2に示すように、燃料電池10は、メタノールを液体燃料としたDMFCとして構成され、電子機器、例えば、パーソナルコンピュータ11の電源として使用可能に構成されている。
燃料電池10は筐体12を備えている。この筐体12は、ほぼ角柱状に形成され水平に延びた本体14と、本体から延出した載置部16とを有している。載置部16は、平坦な矩形状に形成され、パーソナルコンピュータ11の後部を載置可能に形成されている。後述するように、本体14内には、発電部を構成する燃料タンク、起電部、混合タンク等が配置されている。載置部16には、パーソナルコンピュータ11をロックするロック機構等が配置されている。
図1に示すように、載置部16の上面には、パーソナルコンピュータ11と接続するためのコネクタ32が設けられている。パーソナルコンピュータ11の例えば底面後部には、燃料電池10側のコネクタ32と接続するための図示しないコネクタが設けられ、コネクタ32と機械的、電気的に接続される。載置部16の3箇所には、ロック機構を構成する位置決め突起41およびフック38が設けられている。これらの位置きめ突起41およびフック38は、パーソナルコンピュータ11の底面後部と係合し、載置部16に対してパーソナルコンピュータ11を位置決め、保持する。また、載置部16には、パーソナルコンピュータ11を燃料電池10から取り外す際、ロック機構のロックを解除するイジェクトボタン40が設けられている。載置部16内には、後述する発電部の動作を制御する制御部が設けられている。
図1に示すように、本体14の壁部には通気孔20を含む多数の通気孔が形成されている。後述するように、発電部を構成する燃料タンク50は脱着自在な燃料カートリッジとして構成されている。本体14の一側部は、燃料タンク50の脱着時に取り外し可能なカバー51として形成されている。
次に、発電部の構成について詳細に説明する。図3および図4は発電部を示す斜視図、図5は、発電部の系統図を示したものであり、特にDMFCスタックにより構成された起電部52とその周辺に設けられた補機について細部の系統を示している。図3および図4に示すように、発電部は、本体14内の一側部に設けられた燃料タンク50、本体内の中央部に設けられ化学反応により発電を行う起電部52、起電部と燃料タンクとの間に設けられた混合タンク54、本体内の他側部に設けられたアノード冷却器70およびカソード冷却器75を備えている。燃料タンク50には、液体燃料として高濃度のメタノールが収容されている。この燃料タンク50は本体14に対して脱着自在なカートリッジとして形成されている。
燃料タンク50は燃料供給流路18を介して混合タンク54に接続され、この燃料供給流路には、燃料タンクから混合タンクへ燃料を供給する第1送液ポンプ56、電磁弁63が設けられている。図6に示すように、起電部52は複数のセルを積層して構成され、各セルは、アノード(燃料極)58aとカソード(空気極)58bとの間に電解質膜60を挟持して構成されている。図4に示すように、起電部52の周囲には、多数の冷却フィン61が設けられている。
図3ないし図5に示すように、発電部は、エアバルブ62を介して起電部52のカソード58bに空気を供給する送気ポンプ64が設けられている。送気ポンプ64は空気供給部を構成している。起電部52と混合タンク54との間には燃料供給流路66aおよび燃料回収流路66bが接続され、起電部のアノード58aと混合タンク54との間で燃料を循環させるアノード流路を形成している。燃料供給流路66aには、フィルタ24、混合タンク54から起電部52へ燃料を送出する第2送液ポンプ68、イオンフィルタ25、逆止弁27が接続されている。
燃料回収流路66bの中途部にはアノード冷却器70が接続されている。このアノード冷却器は、燃料回収流路66bに接続された図示しない配管、およびこの配管の周囲に設けられた多数の放熱フィンを有している。また、アノード冷却器70は第1冷却ファン82aを有している。この第1冷却ファン82aは、本体14の通気孔20を通して本体内に冷却空気を吸い込み、アノード冷却器70の周囲を通して冷却空気を流通させた後、本体内に排気する。
起電部52には、カソード58bから発電により生じた生成物および空気を排出するカソード流路が接続されている。カソード流路の中途部にはカソード流路を流れる生成物および空気を冷却するカソード冷却器75が接続されている。カソード冷却器75は、それぞれ水平方向に対し傾斜して延びた図示しない複数の配管と、配管の周囲に設けられた多数の冷却フィンと、配管内で凝縮した水および起電部52から排出された水を貯溜する貯溜部(水回収タンク)72cを有している。
カソード流路は、起電部52からカソード冷却器75まで延出した第1流路72aと、貯溜部72c内に貯溜された水を混合タンク54に導く第1回収流路72dと、カソード冷却器75の上端に連通した第2流路72eと、を有している。第1回収流路72dは、アノード冷却器70と混合タンク54との間で燃料回収流路66bに連通し、この燃料回収流路66bを介して混合タンクに接続されている。第2流路72eは本体14の通気孔に向かって開口した排気口78を備えている。
第1回収流路72dには、貯溜部72c内の水を混合タンク54に供給する水回収ポンプ76が接続されている。また、貯溜部72c内には、この貯溜部内に溜まった水の水位を検出する水位センサ77が設けられている。
第2流路72eにおいて、排気口78の近傍には排気フィルタ80および排気バルブ81が設けられている。排気フィルタ80は、例えば、金属触媒等により構成され、カソード流路を通して排気される空気中に含まれるメタノール等の有害物質を除去する。排気フィルタ80の鉛直方向の下方には、水回収部28が設けられ、第2流路72eに連通している。また、カソード流路は、水回収部28内に回収された水を第1回収流路72dに導く第2回収流路72fを有している。この第2回収流路72fは、水回収ポンプ76と混合タンク54との間で第1回収流路72dに接続されている。
水回収ポンプ76と混合タンク54との間で第1回収流路72dには、混合タンク54から水回収ポンプ76側への水の逆流を規制する逆止弁42が設けられている。この逆止弁42と水回収部28との間で第2回収流路72fには、水回収ポンプ76から水回収部28側への水の逆流を規制する逆止弁44が設けられている。
図3および図4に示すように、カソード冷却器75は、アノード冷却器70と隙間を置いて対向配置されている。アノード冷却器70とカソード冷却器75との間には、遠心ファンからなる第2冷却ファン82bが設けられ、カソード冷却器75と対向している。第2冷却ファン82bは、通気孔を通して本体内に冷却空気を吸い込み、カソード冷却器75の周囲を通して冷却空気を流通させた後、本体内に排気する。
図3ないし図5に示すように、発電部は、混合タンク54内に収容された燃料の濃度を検出する濃度センサ88、この濃度センサに送られる燃料を冷却する燃料冷却部87を備えている。混合タンク54と起電部52との間において、燃料供給流路66aから分岐管が分岐し、この分岐を経由してメタノール水溶液を混合タンク54へと還流させる分岐流路66cが設けられている。分岐流路66cは、メタノール水溶液中のメタノール濃度の検出を行うために設けられた専用の流路である。分岐流路66cには、この分岐流を流れるメタノール水溶液の燃料濃度を検出する濃度センサ88が設けられている。濃度センサ88として、例えば、音速センサが用いられている。
燃料供給流路66aの分岐部と濃度センサ88と間で分岐流路66cには、濃度センサに送られるメタノール水溶液を冷却する燃料冷却部87が接続されている。この燃料冷却部87は、アノード冷却器70と一体に形成されている。燃料冷却部87は配管を蛇腹状に折り返して形成され、アノード冷却器70に隣接対向して設けられている。燃料冷却部87は、第1冷却ファン82aにより形成される冷却空気流の流路内に配設され、更に、冷却空気の流れに対してアノード冷却器70の上流側に設けられている。このように、燃料冷却部87は、アノード冷却器70への送風冷却流路内に組み込まれ、アノード冷却器70の冷却能力を利用して燃料冷却部87を冷却することができる。そして、分岐流路66cを流れるメタノール水溶液を燃料冷却部87によって冷却し、例えば、40℃以下に冷却されたメタノール水溶液を濃度センサ88に送ることができる。これにより、濃度センサ88が熱による分解能低下を防止している。
図5に示すように、発電部を構成している第1および第2送液ポンプ56、68、送気ポンプ64、水回収ポンプ76、エアバルブ62、排気バルブ81、冷却ファン82は制御部30に電気的に接続され、この制御部によって制御される。水位センサ77および濃度センサ88は制御部30に接続され、それぞれ検知信号を制御部に出力する。また、第1および第2送液ポンプ56、68、送気ポンプ64、水回収ポンプ76、エアバルブ62、排気バルブ81は、流路にメタノール水溶液、水、空気等の流体を流すとともに、流体の流量を調整する補機を構成している。
燃料電池10において、流体を流す複数の流路は、ベースマニホールド90により形成されている。図4、および図7ないし図9に示すように、ベースマニホールド90は、ほぼ矩形状のベース基板91aおよびベース基板とほぼ同一寸法に形成された板状のカバー部材91bを有している。ベース基板の91aの下面(第1表面)には細長い複数の溝92が形成されている。カバー部材91bはベース基板91aの下面に積層され複数の溝92を覆っている。そして、これら複数の溝92により、カソード流路およびアノード流路72を含む複数の流路が形成されている。
ベース基板91aおよびカバー部材91bは、例えば合成樹脂により形成され、レーザー溶着、熱溶着、超音波溶着等の溶着により互いに接合されている。この際、カバー部材91bおよびベース基板91aは、各溝92の両側に位置した領域が溝の全長に渡って溶着されている。また、カバー部材91bおよびベース基板91aの周縁部は、複数箇所が互いに溶着されている。不純物が溶け出る接着剤を用いてベース基板91aおよびカバー部材91bの接合した場合、流路を流れる燃料へ不純物が溶け出し、性能低下を生じる場合がある。本実施形態によれば、カバー部材91bおよびベース基板91aを接着によって接合することにより、剤を用いた場合、不純物の溶出を防止することができる。
ベース基板91aの下面には、複数の位置決め突起89aが突設されている。カバー部材91bには位置決め突起89aが係合する位置きめ孔89bが形成されている。そして、カバー部材91bは、位置決め突起89aを位置決め孔89bに係合させることにより、ベース基板91に対し所定位置に位置決めされた状態で接合されている。
図4および図9に示すように、ベース基板91aの下面側に形成された溝92と交差する方向に延びた流路を設ける場合、ベース基板91aの上面(第2表面)に溝92bを形成するとともに、ベース基板の上面に板状の部分カバー91cを積層し、溝92bを覆う。この溝92bにより、流路を形成する。なお、部分カバー91cは溶着によりベース基板91aに接合されている。
図4および図10に示すように、ベース基板91aには複数の連通孔96が形成されている。各連通孔96は、所定の位置で溝92に連通しているとともにベース基板91aの上面に開口している。ベース基板91aの上面には複数の台座94が突設され、各連通孔96の周囲に位置している。また、ベース基板91aの上面には、ポンプ等の補機を支持するための凸部95が形成されている。
上記のように構成されたベースマニホールド90は電源部の底側に配設されている。そして、電源部の複数の構成要素、例えば、混合タンク54、起電部52、アノード冷却器70、カソード冷却器75、第1および第2冷却ファン82a、82b、ポンプ類は、ベースマニホールド90のベース基板91aに取り付けられ、このベースマニホールドにより一体的に支持されている。
また、混合タンク54、起電部52、アノード冷却器70、カソード冷却器75を含む複数の構成要素は、ベースマニホールド90の流路に接続されている。起電部52を代表して説明すると、図10に示すように、起電部52はその底部からベースマニホールド90側へ突出した複数の連結管55aを有している。そして、起電部52は、連結管55aをベースマニホールド90の対応する連通孔96に挿入した状態で台座94上に載置されている。各連結管55aは、対応する溝92まで延び、流路に連通している。連結管55aの周囲で台座94と起電部52の底部との間にはシール材としてOリング97が配置されている。起電部52は例えば、ねじ止めによりベースマニホールド90に固定されている。これにより、起電部52はベースマニホールド90上に取り付けられ、かつ、ベースマニホールドの流路に接続されている。
混合タンク54、アノード冷却器70、カソード冷却器75は、起電部52と同様の構成によりベースマニホールド90に取り付けられ、ベースマニホールドにより形成された所定の流路に接続されている。電源部の組立て時、複数の構成要素を予め複数のユニットとして形成する。例えば、アノード冷却器70、カソード冷却器75、第1および第2冷却ファン82a、82bを有したユニット、起電部52とその周辺補機を有したユニット、混合タンク54およびその周辺補機を有したユニットを用意する。そして、各ユニットを順次、ベースマニホールド90に取り付け固定することにより、複数のユニットを連結する。あるいは、複数のユニットを予め互いに連結して1つのユニットとした後、ベースマニホールド90に取り付けても良い。
上記のように構成された燃料電池10をパーソナルコンピュータ11の電源として用いる場合、まず、パーソナルコンピュータの後端部を燃料電池の載置部16に載置し、所定位置にロックするとともにコネクタ32を介して電気的に接続する。この状態で図示しないスイッチをオンし、燃料電池10の発電を開始する。
この場合、第1送液ポンプ56により燃料タンク50から混合タンク54に高濃度のメタノールが供給され、起電部52から還流する溶媒としての水と混合され所定の濃度に希釈される。混合タンク54内で希釈されたメタノール水溶液は、第2送液ポンプ68により、アノード流路を通して起電部52のアノード58aに供給される。一方、起電部52のカソード58bには送気ポンプ64により空気が供給される。図6で示したように、供給されたメタノールおよび空気は、アノード58aとカソード58bとの間に設けられた電解質膜60で化学反応し、これにより、アノード58aとカソード58bとの間に電力が発生する。起電部52で発生した電力は、制御部30、コネクタ32を介してパーソナルコンピュータ11へ供給される。
発電反応に伴い、起電部52には反応生成物として、アノード58a側に二酸化炭素、カソード58b側に水が生成される。アノード58a側に生じた二酸化炭素および化学反応に供されなかったメタノールはアノード流路へ送られ、アノード冷却器70を通して冷却された後、混合タンク54に還流する。二酸化炭素は混合タンク54内で気化し、カソード冷却器75、排気バルブ81を介して、最終的には排気口78から外部へ排気される。
カソード58b側に生じた水は、その大部分が水蒸気となり空気とともにカソード流路に排出される。排出された水および水蒸気は、第1流路72aを通り、水は貯溜部72cに送られる。また、水蒸気および空気はカソード冷却器75に送られ、ここで水蒸気は冷却されて凝縮する。凝縮により生じた水は、貯溜部72cに回収される。貯溜部72c内に回収された水は、水回収ポンプ76により混合タンク54へ送られ、メタノールと混合された後、再び起電部52へ供給される。
また、第2流路72eに送られた空気および水蒸気の一部は、水回収部28に送られる。この際、水蒸気は第2流路72e内で結露し、これにより生じた水は水回収部28に回収される。空気および空気中に飛沫したメタノールは排気フィルタ80に送られ、ここで、メタノールが排気フィルタによって除去される。空気は排気バルブ81を通り、排気口78から本体14内に排気され、更に、本体の通気孔22を通して外部に排気される。なお、起電部52のアノード側から排出された二酸化炭素は、第2流路72eを通り、排気口78から本体14内に排気され、更に、本体の通気孔22を通して外部に排気される。
燃料電池10の動作中、第1冷却ファン82aおよび第2冷却ファン82bが駆動され、本体14に形成された通気孔を通して外気が本体14内に導入される。通気孔20を通して本体14内に導入された外気および本体14内の空気は、燃料冷却部87およびアノード冷却器70の周囲を通りこれを冷却した後、第1冷却ファン82aに吸気される。第2冷却ファン82bにより本体14内に導入された外気および本体14内の空気は、カソード冷却器75の周囲を通ってこれを冷却した後、第2冷却ファン82bに吸気される。また、第1および第2冷却ファン82a、82bから排気された空気は、起電部52およびその周囲を冷却した後、本体14の外部に排気される。
混合タンク54内におけるメタノールの濃度は濃度センサ88によって検出される。制御部30は、検出された濃度に応じて水回収ポンプ76を作動させ、貯溜部72c内の水を混合タンク54に供給することにより、メタノールの濃度を一定に維持する。また、カソード流路内における水の回収量、つまり、水蒸気の凝縮量は、貯溜部72cに回収された水の水位に応じて、カソード冷却器75の冷却能力を制御することにより調整される。ここでは、水位センサ77により検出された水位に応じて第2冷却ファン82bの駆動電圧を制御することにより、カソード冷却器75の冷却能力を調整し、水の回収量を制御する。
水の回収時、水回収ポンプ76は制御部30により正転駆動される。これにより、逆止弁42が開き、逆止弁44が閉じられる。そして、貯溜部72c内の水は、第1回収流路72dおよび逆止弁42を通って混合タンク54へ送られる。
また、制御部30は、例えば、一定の動作期間ごとに水回収ポンプ76を所定時間、逆転駆動し、水回収部28内に溜まった水を貯溜部72cに回収する。すなわち、水回収ポンプ76を逆転駆動されると、逆止弁44が開き、逆止弁42が閉じられる。そして、水回収部28内に溜まった水および第2流路72e内で結露した水は、第2回収流路72f、逆止弁44、および第1回収流路72dを通って貯溜部72cに回収される。その後、回収された水は、混合タンク54へ供給され、メタノールの希釈に用いられる。
以上のように構成された燃料電池10によれば、板状のベースマニホールド90により複数の流路を形成してユニット化することにより、流路を形成するための独立した配管を減らすことができる。その結果、部品点数を削減し、製造コストの低減および製造効率の向上を図ることが可能となる。ベースマニホールド90は、溝の形成された二枚の板材を貼り合わせた簡単な構成であり、安価に製造することができる。
また、ベースマニホールド90を支持基板として兼用し、電源部の構成要素はべーマニホールド上に取り付けられ支持されている。この際、各構成要素とベースマニホールド90における流路との接続は、各構成要素に設けられた連結管をベースマニホールドの連通孔に挿入するだけの簡単な作業で行うことができる。従って、流路の接続等、電源部の組立てを用意に行うことができ、製造コストの低減および製造効率の向上を図ることができる。以上のことから、構造を簡略化し組立性の向上した燃料電池が得られる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態において、発電部は燃料タンクおよび混合タンクを備えた構成としたが、混合タンクを省略し、燃料タンクで兼用する構成としてもよい。本願において、燃料タンクは、燃料を収納および供給する容器を示すもので、燃料タンクおよび混合タンクの両方あるいはいずれか一方を含むものとして示している。
ベースマニホールドに形成する流路は、カソード流路、アノード流路に限らず、必要に応じて種々変更可能である。発電部は、燃料タンク50、混合タンク54、起電部52、アノード冷却器70およびカソード冷却器75を順番に並べて配置した構成としたが、これらの配置は必要に応じて種々変更可能である。成就した実施形態では、混合タンク54、起電部52、アノード冷却器70およびカソード冷却器75をベースマニホールド上に実装する構成としたが、これに限定されることなく、これらの少なくとも1つをベースマニホールド上に取り付ける構成としてもよい。
この発明に係る燃料電池は、上述したパーソナルコンピュータに限らず、モバイル機器、携帯端末等の他の電子機器の電源としても使用可能である。燃料電池の形式としは、DMFCに限らず、PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell)等の他の形式としてもよい。
図1は、この発明の実施形態に係る燃料電池を示す斜視図。 図2は、前記燃料電池をパーソナルコンピュータに接続した状態を示す斜視図。 図3は、前記燃料電池の発電部を示す斜視図。 図4は、前記発電部およびベースマニホールドを示す分解斜視図。 図5は、前記燃料電池の発電部の構成を主に示す系統図。 図6は、前記燃料電池における起電部のセル構造を模式的に示す図。 図7は、前記ベースマニホールドを示す分解斜視図。 図8は、前記ベースマニホールドの断面図。 図9は、前記ベースマニホールドの断面図。 図10は、前記ベースマニホールドおよび実装された起電部を示す断面図。
符号の説明
10…燃料電池、 11…パーソナルコンピュータ、 14…本体、
18…燃料供給流路、 16…載置部、 50…燃料タンク、 52…起電部、
54…混合タンク、 66a…燃料供給流路、 66b…燃料回収流路、
66c…第2流路、 70…アノード冷却器、 72…カソード流路、
75…カソード冷却器、 90…ベースマニホールド、 91a…ベース基板、
91b…カバー部材、 92、92b…溝、 96…連通孔

Claims (7)

  1. 化学反応により発電を行う起電部と、
    燃料を収納した燃料タンクと、
    前記起電部と燃料タンクとの間で燃料を循環させるアノード流路と、
    前記起電部に接続され前記起電部からの生成物を排出するカソード流路と、
    前記カソード流路に接続され前記生成物を冷却し水を凝縮させる冷却部と、
    前記冷却部で凝縮された水を前記燃料タンクに導く水回収流路と、
    前記アノード流路およびカソード流路を含む複数の流路を形成したベースマニホールドと、を備えた燃料電池。
  2. 前記ベースマニホールドは板状に形成され、前記起電部、燃料タンク、および冷却部の少なくとも1つは、前記ベースマニホールド上に実装されている請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記ベースマニホールドは、第1表面および第2表面を有したベース基板と、それぞれ前記ベース基板の第1表面に形成され前記複数の流路を規定した複数の溝と、前記ベース基板に前記第1表面上に積層され前記複数の溝を覆った板状のカバー部材と、を備えている請求項1に記載の燃料電池。
  4. 前記ベースマニホールドは、前記ベース基板の第2表面に形成され流路を規定した溝と、前記第2表面上に積層され前記溝を覆った部分カバーと、を有している請求項3に記載の燃料電池。
  5. 前記ベース基板およびカバー部材は、溶着により前記溝の周囲で互いに接合されている請求項3に記載の燃料電池。
  6. 前記ベース基板は、前記第2表面に形成された複数の台座と、それぞれ前記流路に連通しているとともに前記台座の位置で前記第2表面に開口した複数の連通孔と、を有し、
    前記起電部、燃料タンク、冷却部の少なくとも1つは、前記台座上に載置されているとともに、前記連通孔を介して前記流路に接続されている請求項3に記載の燃料電池。
  7. 前記起電部、燃料タンク、冷却部の少なくとも1つは、前記ベースマニホールド側へ延出した連結管を有し、前記連結管は前記ベースマニホールドの連通孔に挿入され、前記流路に接続されている請求項6に記載の燃料電池。
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