JP2009070612A - 電子機器用容器及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化することができ、可搬性及び操作性が良好で、発電ユニットを搭載した電子機器の汎用性を高めることができる電子機器用容器及び電子機器を提供する
【解決手段】防水ケース100は、燃料により発電する発電ユニット4を有する電子機器1と、酸素を発生し、発生した酸素を発電ユニット4に供給する酸素発生部2と、を収容する。
【選択図】図1
【解決手段】防水ケース100は、燃料により発電する発電ユニット4を有する電子機器1と、酸素を発生し、発生した酸素を発電ユニット4に供給する酸素発生部2と、を収容する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器を収容する電子機器用容器及び電子機器に関する。
近年では、高いエネルギー利用効率を実現できる燃料電池についての研究・開発が盛んに行われており、めざましい進歩を遂げる小型電子機器(例えば、携帯電話機、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance、電子手帳等)用の電源としても注目されている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素とを電気化学的に反応させて化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出すものであり、将来性に富む有望な電池であると位置づけられている。燃料電池には直接型と改質型があり、直接型は、アルコール類及びガソリンといった液体燃料を直接燃料電池の燃料極に供給して発電させるものであり、改質型は燃料を水素に改質して改質された水素を燃料極に供給するものである。
燃料電池は、燃料極と、酸素極と、燃料極と酸素極との間に狭持された電解質膜とを備える。燃料極に送られたガス中の水素と、酸素極に送られた空気中の酸素が、電解質膜を介して電気化学反応をすることにより電力が生じる。なお、電解質膜が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体電解質膜)の場合には、燃料極では下記電気化学反応式(1)のような反応が起き、燃料極で生成された水素イオンが電解質膜を透過し、酸素極では下記電気化学反応式(2)のような反応が起こる。
H2→2H++2e-・・・(1)
2H++1/2O2+2e-→H2O・・・(2)
このように燃料電池で電力を得るためには、酸素極側に供給する酸素が必要で、酸素の供給手段として大気空気を用いるのが一般的である。例として、固体分子電解質膜(PEMFC)の場合を挙げたが、直接メタノール型燃料電池(DMFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)も同様に酸素を必要とし、その供給手段は大気を用いることが常用である。
燃料電池は、燃料極と、酸素極と、燃料極と酸素極との間に狭持された電解質膜とを備える。燃料極に送られたガス中の水素と、酸素極に送られた空気中の酸素が、電解質膜を介して電気化学反応をすることにより電力が生じる。なお、電解質膜が水素イオン透過性の電解質膜(例えば、固体電解質膜)の場合には、燃料極では下記電気化学反応式(1)のような反応が起き、燃料極で生成された水素イオンが電解質膜を透過し、酸素極では下記電気化学反応式(2)のような反応が起こる。
H2→2H++2e-・・・(1)
2H++1/2O2+2e-→H2O・・・(2)
このように燃料電池で電力を得るためには、酸素極側に供給する酸素が必要で、酸素の供給手段として大気空気を用いるのが一般的である。例として、固体分子電解質膜(PEMFC)の場合を挙げたが、直接メタノール型燃料電池(DMFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)も同様に酸素を必要とし、その供給手段は大気を用いることが常用である。
ところで、前述の小型電子機器は、その携帯利便性から様々な場面で使用できることがユーザーから望まれている。携帯機器、特にビデオカメラやデジタルカメラにおいては、その使い方として水中撮影を行うことがある。カメラ本体を防水ケースで覆い、密閉封止し、外部から各種操作ボタンを操作可能な機能を防水ケースに持たせることで、水中でも撮影を楽しむことができる。
しかしながら、燃料電池システムを搭載した場合、酸化剤を外部から得る手段を講じなければ酸素を得ることができない。そこで、酸化剤を得る手段としてユーザーが潜水時に使用する空気タンクや浮力調整器から得る技術が知られている(特許文献1参照)。その他、酸化剤を得る手段として、燃料電池のケーシングに空気室が設けられた技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−87223号公報
特開2005−92070号公報
しかしながら、燃料電池システムを搭載した場合、酸化剤を外部から得る手段を講じなければ酸素を得ることができない。そこで、酸化剤を得る手段としてユーザーが潜水時に使用する空気タンクや浮力調整器から得る技術が知られている(特許文献1参照)。その他、酸化剤を得る手段として、燃料電池のケーシングに空気室が設けられた技術が知られている(特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献1のように空気タンクや浮力調整器から空気を供給する場合、潜水用の道具を別途用意しなければならず、携帯機器という容易な可搬性や操作性が失われてしまうという問題がある。
一方、上記特許文献2のように空気室を設けた場合、水中撮影を行うことに対してコンパクトで容易であり、非常に有効な手段であるが、携帯機器を水中以外で使用する場合はわざわざ外部から得られる酸化剤を携帯機器の内部に空気室を実装することになり、燃料電池システムの体積効率が悪くなり、本来の燃料電池が有するメリットが無くなってしまうという問題がある。
以上のように、水中撮影など、特殊な使い方を行う場合には、リチウムイオン等の二次電池では防水ケースに注力すれば実現できる事項も、燃料電池を搭載した場合は防水ケースに入れるなど特別な手段を講じなければならず、非現実的である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、小型化することができ、可搬性及び操作性が良好で、発電ユニットを搭載した電子機器の汎用性を高めることができる電子機器用容器及び電子機器を提供することを目的としている。
一方、上記特許文献2のように空気室を設けた場合、水中撮影を行うことに対してコンパクトで容易であり、非常に有効な手段であるが、携帯機器を水中以外で使用する場合はわざわざ外部から得られる酸化剤を携帯機器の内部に空気室を実装することになり、燃料電池システムの体積効率が悪くなり、本来の燃料電池が有するメリットが無くなってしまうという問題がある。
以上のように、水中撮影など、特殊な使い方を行う場合には、リチウムイオン等の二次電池では防水ケースに注力すれば実現できる事項も、燃料電池を搭載した場合は防水ケースに入れるなど特別な手段を講じなければならず、非現実的である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、小型化することができ、可搬性及び操作性が良好で、発電ユニットを搭載した電子機器の汎用性を高めることができる電子機器用容器及び電子機器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電子機器用容器において、
燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、を収容することを特徴とする。
燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、を収容することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電子機器用容器において、
防水性を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の電子機器用容器において、
前記発電部から排出される排出物及び前記酸素発生部で発生した酸素のうち余剰分の酸素を、前記電子機器用容器の外部に排出する排出部を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電子機器用容器において、
前記排出部は可撓性を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記酸素発生部は、過酸化水素水溶液と、その分解触媒とを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の電子機器用容器において、
前記分解触媒が、金属又は酸化物であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5に記載の電子機器用容器において、
前記分解触媒が、二酸化マンガン、白金、パラジウム、タングステン、チタンのいずれか、もしくはそれらの合金であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記酸素発生部で発生した酸素を前記酸素発生部から排出する排出経路において、所定圧力に応じて前記電子機器用容器の外部に排出するよう調整する排出調整部を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、電子機器において、
燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、
前記電子機器と、前記酸素発生部を収容する電子機器用容器と、
前記電子機器用容器内に前記電子機器が収容されることを検出する装着検知部を有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の電子機器において、
前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されている場合に、前記酸素発生部から前記発電部を有する電子機器に酸素を供給し、
前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されていない場合に、前記電子機器用容器の外部から前記発電部を有する電子機器に空気を供給するよう制御する制御部を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9又は10に記載の電子機器において、
前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項9又は10に記載の電子機器において、
前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする。
防水性を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の電子機器用容器において、
前記発電部から排出される排出物及び前記酸素発生部で発生した酸素のうち余剰分の酸素を、前記電子機器用容器の外部に排出する排出部を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電子機器用容器において、
前記排出部は可撓性を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記酸素発生部は、過酸化水素水溶液と、その分解触媒とを備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の電子機器用容器において、
前記分解触媒が、金属又は酸化物であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5に記載の電子機器用容器において、
前記分解触媒が、二酸化マンガン、白金、パラジウム、タングステン、チタンのいずれか、もしくはそれらの合金であることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記酸素発生部で発生した酸素を前記酸素発生部から排出する排出経路において、所定圧力に応じて前記電子機器用容器の外部に排出するよう調整する排出調整部を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、電子機器において、
燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、
前記電子機器と、前記酸素発生部を収容する電子機器用容器と、
前記電子機器用容器内に前記電子機器が収容されることを検出する装着検知部を有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載の電子機器において、
前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されている場合に、前記酸素発生部から前記発電部を有する電子機器に酸素を供給し、
前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されていない場合に、前記電子機器用容器の外部から前記発電部を有する電子機器に空気を供給するよう制御する制御部を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器において、
前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9又は10に記載の電子機器において、
前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項9又は10に記載の電子機器において、
前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする。
本発明によれば、小型化することができ、可搬性及び操作性が良好で、電子機器の汎用性を高めることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するための技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を実施形態及び図示例に限定するものではない。
[第一の実施の形態]
図1は、防水ケース100内に電子機器1及び酸素発生部2が収容された状態を示した斜視図である。
防水ケース100は、主に、透明で防水性を有するポリカーボネート樹脂等から形成されており、密閉状態を確保できるものである。防水ケース100の上面には、排出管(排出部)101が接続されている。排出管101は可撓性を有し、例えばポリエチレン等の樹脂、アルミニウム合金等の金属、ポリエチレン等の樹脂の、三相構造の管から形成されているので、手曲げ加工も容易に行うことができ、自在に可動させることができる。また、排出管101の先端開口は気液分離膜102によって塞がれている。
気液分離膜102はその膜の表面に接触される液体に対してその膜の厚み方向へ透過させない液体遮断性を有するとともに、その表面に接触される気体に対してその膜の厚み方向へ透過させる気体透過性を有する。気液分離膜102としては、疎水性多孔質膜が好適であり具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、セルロースアセテートやセルローストリアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリエーテルスルホンやポリスルホンなどのポリスルホン系樹脂等からなるものが挙げられる。
[第一の実施の形態]
図1は、防水ケース100内に電子機器1及び酸素発生部2が収容された状態を示した斜視図である。
防水ケース100は、主に、透明で防水性を有するポリカーボネート樹脂等から形成されており、密閉状態を確保できるものである。防水ケース100の上面には、排出管(排出部)101が接続されている。排出管101は可撓性を有し、例えばポリエチレン等の樹脂、アルミニウム合金等の金属、ポリエチレン等の樹脂の、三相構造の管から形成されているので、手曲げ加工も容易に行うことができ、自在に可動させることができる。また、排出管101の先端開口は気液分離膜102によって塞がれている。
気液分離膜102はその膜の表面に接触される液体に対してその膜の厚み方向へ透過させない液体遮断性を有するとともに、その表面に接触される気体に対してその膜の厚み方向へ透過させる気体透過性を有する。気液分離膜102としては、疎水性多孔質膜が好適であり具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、セルロースアセテートやセルローストリアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリエーテルスルホンやポリスルホンなどのポリスルホン系樹脂等からなるものが挙げられる。
防水ケース100内は、上下に仕切る仕切り板103が設けられており、上下に二つの空間103a,103bが形成されている。防水ケース100の上側の空間103aには電子機器1が収容され、下側の空間103bには酸素発生部2が収容されている。また、上側の空間103aには、後述の発電ユニット4から排出される排出物を排出するための接続管104が収容され、接続管104は排出管101に接続されている。さらに、仕切り板103を貫通して酸素発生部2と電子機器1とを接続する酸素供給管105が設けられ、また、仕切り板103を貫通して酸素発生部2で発生した酸素のうち余剰の酸素を排出する接続管106が設けられている。
さらに、仕切り板103の電子機器1側を向く上面には、電子機器1側に突出する凸部51が形成され、電子機器1の仕切り板103側を向く下面には凸部51に嵌合する凹部52が形成されている。これら凸部51及び凹部52によって防水ケース100への電子機器1の装着の有無の検出を行う装着検出部5が構成されている。
さらに、仕切り板103の電子機器1側を向く上面には、電子機器1側に突出する凸部51が形成され、電子機器1の仕切り板103側を向く下面には凸部51に嵌合する凹部52が形成されている。これら凸部51及び凹部52によって防水ケース100への電子機器1の装着の有無の検出を行う装着検出部5が構成されている。
電子機器1は、自己発電機能及びデジタルカメラ機能を有するものであり、自己発電機能によって電子機器1の各部が動作する。なお、電子機器1のデジタルカメラ機能は周知の技術である。
電子機器1の筐体11にはレンズ部12及び表示部13が取り付けられている。筐体11の上面には電子機器1の電源ボタン14及び操作ボタン15が取り付けられている。操作ボタン15は、防水ケース100の外側に露出しており、電子機器1が防水ケース100に収容された状態でユーザーが使用又は操作できるようになっている。
筐体11内には、自己発電機能を有する発電ユニット4が収納されている(図1では図示略)。また、筐体11の上面には排出孔16が形成され、排出孔16には接続管104が接続され、接続管104は防水ケース100の上面に突出して設けられた排出管101に接続されている。また、この排出管101は、防水ケース100内で酸素発生部2に接続された接続管106に接続されている。この接続管106は、圧力弁(排出調整部)107を介して排出管101に接続されている。酸素発生部2には、後述する操作部232が取り付けられており、操作部232は防水ケース100の側面を貫通し、ユーザーが操作できるようになっている。
電子機器1の筐体11にはレンズ部12及び表示部13が取り付けられている。筐体11の上面には電子機器1の電源ボタン14及び操作ボタン15が取り付けられている。操作ボタン15は、防水ケース100の外側に露出しており、電子機器1が防水ケース100に収容された状態でユーザーが使用又は操作できるようになっている。
筐体11内には、自己発電機能を有する発電ユニット4が収納されている(図1では図示略)。また、筐体11の上面には排出孔16が形成され、排出孔16には接続管104が接続され、接続管104は防水ケース100の上面に突出して設けられた排出管101に接続されている。また、この排出管101は、防水ケース100内で酸素発生部2に接続された接続管106に接続されている。この接続管106は、圧力弁(排出調整部)107を介して排出管101に接続されている。酸素発生部2には、後述する操作部232が取り付けられており、操作部232は防水ケース100の側面を貫通し、ユーザーが操作できるようになっている。
次に、発電ユニット4、酸素発生部2及び装着検出部5についての機能を説明する。
図2は、電子機器1、発電ユニット4及び酸素発生部2等の概略構成を示したブロック図である。
発電ユニット4は、燃料容器41、反応部42、発電セル43、第一の加湿器44、第二の加湿器45、DC/DCコンバータ46、二次電池47、制御部48等を備えている。
燃料容器41には、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水の混合液が貯留されている。また、この燃料容器41は電子機器1の筐体11に対して着脱可能とされており、燃料容器41内の液体が無くなったら、燃料容器41を交換することができる。
図2は、電子機器1、発電ユニット4及び酸素発生部2等の概略構成を示したブロック図である。
発電ユニット4は、燃料容器41、反応部42、発電セル43、第一の加湿器44、第二の加湿器45、DC/DCコンバータ46、二次電池47、制御部48等を備えている。
燃料容器41には、液体燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)と水の混合液が貯留されている。また、この燃料容器41は電子機器1の筐体11に対して着脱可能とされており、燃料容器41内の液体が無くなったら、燃料容器41を交換することができる。
反応部42は、燃料容器1から供給された燃料を気化させて燃料ガス(気化された燃料と水蒸気の混合気)を生成する気化器421と、化学反応式(3)に示すように気化器421から供給された燃料ガスを改質して改質ガスを生成する改質器422と、改質器422を加熱して化学反応式(3)の反応を良好に行うために必要な温度に設定する触媒燃焼器423と、化学反応式(3)についで逐次的に起こる化学反応式(4)によって微量に副成される一酸化炭素COを、化学反応式(5)に示すように酸化させて除去する一酸化炭素除去器424とを備えている。また、気化器421、触媒燃焼器423及び一酸化炭素除去器424を加熱する電気ヒータとして機能するとともにこれらの温度を測定する温度計としても機能するヒータ兼温度計(図示しない)とを備えている。
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(3)
H2+CO2→H2O+CO・・・(4)
2CO+O2→2CO2・・・(5)
CH3OH+H2O→3H2+CO2・・・(3)
H2+CO2→H2O+CO・・・(4)
2CO+O2→2CO2・・・(5)
第一の加湿器44は、一酸化炭素除去器424で一酸化炭素が除去された改質ガスを加湿して、発電セル43のアノードに供給する。
第二の加湿器45は、空気ポンプP2から供給された空気を加湿して、発電セル43のカソードに供給する。
第二の加湿器45は、空気ポンプP2から供給された空気を加湿して、発電セル43のカソードに供給する。
発電セル43は、触媒微粒子を担持したアノードと、触媒微粒子を担持したカソードと、アノードとカソードとの間に介在されたフィルム状の固体高分子電解室膜とを備えている。発電セル43のアノードには、一酸化炭素除去器424を通った改質ガスが供給され、発電セル43のカソードには、後述の空気ポンプP2によって外部から空気が供給される。アノードにおいては、改質ガス中の水素が、下記電気化学反応式(6)に示すように、アノードの触媒微粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離する。水素イオンは固体高分子電解質膜を通じてカソードに伝導し、電子はアノードにより電気エネルギー(発電電力)として取り出される。カソードにおいては、下記電気化学反応式(7)に示すように、カソードに移動した電子と、空気中の酸素と、固体高分子電解質膜を通過した水素イオンとが反応して水が生成される。そして、アノードで未反応の水素を含むオフガスは触媒燃焼器423に送られ、カソードで生成された水や未反応の空気は排出物として排出管101へ送られるようになっている。
H2→2H++2e−・・・(6)
2H++1/2O2+2e−→H2O・・・(7)
H2→2H++2e−・・・(6)
2H++1/2O2+2e−→H2O・・・(7)
また、発電ユニット4は、燃料容器41、反応部42及び発電セル43等の他に、燃料容器41内の燃料を気化器421に供給する燃料ポンプP1と、外気から空気又は酸素発生部2から酸素を発電ユニット4中に導入する空気ポンプP2とを備えている。
燃料ポンプP1には、第一のバルブV1が接続され、第一のバルブV1には第一の流量計F1が接続されている。第一のバルブV1は、燃料ポンプP1と気化器421との間に設けられており、その開閉動作で燃料ポンプP1から気化器421への燃料の流通を遮断又は許容するようになっている。第一の流量計F1は第一のバルブV1と気化器421との間に設けられており、第一のバルブV1を通過した燃料の流量を測定するようになっている。
また、燃料ポンプP1と燃料容器41との間には、燃料容器41に貯蔵された燃料の残量検出を行う燃料残量センサSが設けられている。燃料残量センサSは、燃料容器41に貯蔵された燃料の残量を測定し、その測定結果となる電気信号を制御部48に出力する。
燃料ポンプP1には、第一のバルブV1が接続され、第一のバルブV1には第一の流量計F1が接続されている。第一のバルブV1は、燃料ポンプP1と気化器421との間に設けられており、その開閉動作で燃料ポンプP1から気化器421への燃料の流通を遮断又は許容するようになっている。第一の流量計F1は第一のバルブV1と気化器421との間に設けられており、第一のバルブV1を通過した燃料の流量を測定するようになっている。
また、燃料ポンプP1と燃料容器41との間には、燃料容器41に貯蔵された燃料の残量検出を行う燃料残量センサSが設けられている。燃料残量センサSは、燃料容器41に貯蔵された燃料の残量を測定し、その測定結果となる電気信号を制御部48に出力する。
空気ポンプP2は、後述の酸素発生部2と、第二のバルブV2、第三のバルブV3及び第二の加湿器45との間に設けられている。第二のバルブV2は、空気ポンプP2と触媒燃焼器423との間に設けられており、その開閉動作で空気ポンプP2から触媒燃焼器423への空気又は酸素の流通を遮断又は流量調整を行うようになっている。また、第三のバルブV3は、空気ポンプP2と一酸化炭素除去器424との間に設けられており、その開閉動作で空気ポンプP2から一酸化炭素除去器424への空気又は酸素の流通を遮断又は流量調整を行うようになっている。
制御部48には、燃料ポンプP1及び空気ポンプP2がドライバD1,D2を介して電気的に接続されている。制御部48は、例えば汎用のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成されているもので、燃料ポンプP1及び空気ポンプP2に制御信号を送信し、燃料ポンプP1及び空気ポンプP2の各ポンピング動作(送出量の調整を含む。)を制御するようになっている。
また、制御部48には、第一のバルブV1、第二のバルブV2及び第三のバルブV3がドライバD11,D12、D13を介して電気的に接続され、また、第一の流量計F1、第二の流量計F2、第三の流量計F3も電気的に接続されている。制御部48は、第一の流量計F1、第二の流量計F2、第三の流量計F3の測定結果を受けて燃料及び空気の流量を認識することができるとともに、第一のバルブV1、第二のバルブV2及び第三のバルブV3の開閉動作(開き量の調整を含む。)を制御することができるようになっている。
さらに、制御部48には、気化器421、触媒燃焼器423及び一酸化炭素除去器424をそれぞれ加熱する電気ヒータがドライバD21を介して電気的に接続されている。制御部48は、電気ヒータの発熱量とその停止とを制御するとともに、温度によって変化する電気ヒータの抵抗値等の電気的特性を計測することによって気化器421、触媒燃焼器423及び一酸化炭素除去器424の各反応器の温度を検出することができるようになっている。電気ヒータは、反応部42の起動時に気化器421、触媒燃焼器423及び一酸化炭素除去器424を加熱し、触媒燃焼器423が安定して加熱できるようになったら、停止あるいは熱量を低減させてもよい。
また、制御部48には、燃料残量センサSが電気的に接続されている。制御部48は、燃料残量センサSで測定された残量が所定量未満であれば、発電ユニット4を起動しない又は動作を停止し、残量が所定量以上であれば、発電ユニット4を起動する又は動作を維持するよう制御している。
また、制御部48には、後述の装着検出部5の電極部53,54に電気的に接続されており、電子機器1側の電極部54と防水ケース100側の電極部53との導通を検出し、導通を検出した場合には電子機器1を酸素供給モードとし、酸素発生部2における操作部232のON/OFFを検出する。両電極部53,54の導通を検出しない場合には電子機器1を大気モードとし、発電ユニット4を外気の空気で発電させるよう制御する。
また、制御部48には、後述の酸素発生部2の操作部検出手段234と電気的に接続されており、操作部検出手段234が操作部232の操作を検出し、その検出情報を受けて、操作部232がONであれば、酸素発生部2で発生させた酸素を用いることにより発電ユニット4の起動を開始させ、操作部232がOFFであれば操作部232をONにするように操作メッセージを電子機器1の表示部13に表示する。
また、制御部48には、後述の装着検出部5の電極部53,54に電気的に接続されており、電子機器1側の電極部54と防水ケース100側の電極部53との導通を検出し、導通を検出した場合には電子機器1を酸素供給モードとし、酸素発生部2における操作部232のON/OFFを検出する。両電極部53,54の導通を検出しない場合には電子機器1を大気モードとし、発電ユニット4を外気の空気で発電させるよう制御する。
また、制御部48には、後述の酸素発生部2の操作部検出手段234と電気的に接続されており、操作部検出手段234が操作部232の操作を検出し、その検出情報を受けて、操作部232がONであれば、酸素発生部2で発生させた酸素を用いることにより発電ユニット4の起動を開始させ、操作部232がOFFであれば操作部232をONにするように操作メッセージを電子機器1の表示部13に表示する。
発電セル43には、DC/DCコンバータ46が接続されており、DC/DCコンバータ46には外部電源、つまり発電ユニット4から電力の供給を受けて作動可能な電子機器(負荷)1が接続されている。DC/DCコンバータ46は発電セル43から出力された電圧を電子機器1の規格に応じて所定の電圧に変換して電子機器1に出力する装置であり、制御部48に接続され、制御部48は発電セル43からDC/DCコンバータ46に入力される入力電力を検出することができるようになっている。
さらに、DC/DCコンバータ46には二次電池47が接続されている。そして、例えば発電セル43で得た余剰の電気エネルギーを蓄え、発電セル43での電気エネルギーの生成が停止している場合に発電セル43の代替として電子機器1に電力を供給できるようになっている。制御部48や、各ドライバ、各センサ、反応部42の電気ヒータは、起動時において、DC/DCコンバータ46を介して二次電池47の出力の一部によって電気的に駆動され、発電セル43の出力が定常状態になったら、DC/DCコンバータ46を介して発電セル43の出力の一部によって電気的に駆動される。
さらに、DC/DCコンバータ46には二次電池47が接続されている。そして、例えば発電セル43で得た余剰の電気エネルギーを蓄え、発電セル43での電気エネルギーの生成が停止している場合に発電セル43の代替として電子機器1に電力を供給できるようになっている。制御部48や、各ドライバ、各センサ、反応部42の電気ヒータは、起動時において、DC/DCコンバータ46を介して二次電池47の出力の一部によって電気的に駆動され、発電セル43の出力が定常状態になったら、DC/DCコンバータ46を介して発電セル43の出力の一部によって電気的に駆動される。
図3は、酸素発生部2を示した側断面図である。
酸素発生部2は酸素を発生させ、発生した酸素は空気ポンプP2を介して上述の触媒燃焼器423及び第二の加湿器45に送られ、また、発生した酸素のうち余剰の酸素は接続管106及び圧力弁107を介して排出管101から防水ケース100の外部に排出される。なお、圧力弁107は、接続管106内の圧力が所定圧力以上となった場合に自発的に開き、所定圧力を下回った場合に自発的に閉じる弁である。
酸素発生部2は、過酸化水素水タンク21と、過酸化水素水分解触媒22と、過酸化水素水分解触媒22を過酸化水素水タンク21に供給するための触媒供給部23等を備えている。
過酸化水素水タンク21は内部空間を有し、内部空間に過酸化水素水溶液20が貯蔵されている。
過酸化水素水タンク21は全体として箱状をなしており、例えばポリエチレン、PTFE、硬質塩化ビニル、などの樹脂材料や、ガラスやセラミックなど、高純度のアルミニウムやSUSなどのステンレス鋼などの金属材料(硝酸や過酸化水素で、あらかじめ不活性化処理されているもの)などの何れかの材料で構成されるものである。
酸素発生部2は酸素を発生させ、発生した酸素は空気ポンプP2を介して上述の触媒燃焼器423及び第二の加湿器45に送られ、また、発生した酸素のうち余剰の酸素は接続管106及び圧力弁107を介して排出管101から防水ケース100の外部に排出される。なお、圧力弁107は、接続管106内の圧力が所定圧力以上となった場合に自発的に開き、所定圧力を下回った場合に自発的に閉じる弁である。
酸素発生部2は、過酸化水素水タンク21と、過酸化水素水分解触媒22と、過酸化水素水分解触媒22を過酸化水素水タンク21に供給するための触媒供給部23等を備えている。
過酸化水素水タンク21は内部空間を有し、内部空間に過酸化水素水溶液20が貯蔵されている。
過酸化水素水タンク21は全体として箱状をなしており、例えばポリエチレン、PTFE、硬質塩化ビニル、などの樹脂材料や、ガラスやセラミックなど、高純度のアルミニウムやSUSなどのステンレス鋼などの金属材料(硝酸や過酸化水素で、あらかじめ不活性化処理されているもの)などの何れかの材料で構成されるものである。
過酸化水素水タンク21の内部空間には過酸化水素水溶液20に接するように気液分離フィルター24が収容されている。そして、過酸化水素水タンク21の長手方向一端面で気液分離フィルター24に対向する面には、その端面を貫通し、気液分離フィルター24で分離された酸素が外部に排出されて、上述の発電ユニット4へ酸素を供給する供給孔25が形成されている。供給孔25は、上述の空気ポンプP2及び接続管106に接続されている。
気液分離フィルター104は供給孔25を塞ぎ、その気液分離フィルター24の表面に接触される液体に対してそのフィルター24の厚み方向へ透過させない液体遮断性を有するとともに、その表面に接触される気体に対してそのフィルター24の厚み方向へ透過させる気体透過性を有する。気液分離フィルター24としては、過酸化水素水に対し不活性で、疎水性多孔質膜が好適であり、例えば、多孔質化処理されたPTFEなどが望ましい。
気液分離フィルター104は供給孔25を塞ぎ、その気液分離フィルター24の表面に接触される液体に対してそのフィルター24の厚み方向へ透過させない液体遮断性を有するとともに、その表面に接触される気体に対してそのフィルター24の厚み方向へ透過させる気体透過性を有する。気液分離フィルター24としては、過酸化水素水に対し不活性で、疎水性多孔質膜が好適であり、例えば、多孔質化処理されたPTFEなどが望ましい。
触媒供給部23は、過酸化水素水タンク21の長手方向他端面の上部分に形成されて、過酸化水素水溶液20が貯蔵される内部空間に連通する連通路231と、連通路231に挿入されて前後に押圧自在な操作部232と、過酸化水素水溶液20が貯蔵される内部空間を形成する上側内壁面に形成されて過酸化水素水分解触媒22が貯蔵される貯蔵部233と、を備える。
操作部232は、その前後方向における略中央部分に過酸化水素水分解触媒22が通過可能なスリット232aが形成されている。また、操作部232には操作部232が過酸化水素水タンク21内へ押されたか否かを検出する操作部検出手段234が設けられている。操作部検出手段234としては、例えば、ピン押し型スイッチ等が挙げられ、制御部48に電気的に接続されており、操作部232が押し込められると、押し型スイッチである操作部検出手段234を押し、操作部232が操作されたか検出することができる。
過酸化水素水分解触媒22としては、例えば、金属、金属酸化物などを使用することができ、例えば、二酸化マンガン、白金、パラジウム、タングステン、チタン等、さらにはその合金等を使用することができ、微粒子とすることが好ましい。
操作部232が過酸化水素水タンク21内へと押される前は、操作部232の前端部232bによって貯蔵部231が塞がれているため、貯蔵部231に貯蔵された過酸化水素水分解触媒22は過酸化水素水溶液20内に落下しないようになっている。操作部232が過酸化水素水タンク21内へと押されることによって、操作部232が前方に移動し、スリット232aが貯蔵部231の下方に位置した時に、過酸化水素水分解触媒22がスリット232aを通過して過酸化水素水溶液20内に落下するようになっている。そして、過酸化水素水溶液20内に落下した過酸化水素水分解触媒22は、自発的に触媒反応によって過酸化炭素水溶液20を分解し酸素を発生させる。過酸化水素水溶液20がなくなるまで酸素は発生し続ける。発生した酸素は、気液分離フィルター24を通過して供給孔25から排出されて、空気ポンプP2を介して触媒燃焼器423や第二の加湿器45へ供給される。このとき、接続管106内の圧力が所定圧力以上の場合には、圧力弁107が開くので、圧力弁107を介して排出管101から外部に排出される。接続管106内の圧力が所定圧力を下回る場合には、圧力弁107は閉じられているので、空気ポンプP2を介して発電ユニット4にのみ供給される。
操作部232は、その前後方向における略中央部分に過酸化水素水分解触媒22が通過可能なスリット232aが形成されている。また、操作部232には操作部232が過酸化水素水タンク21内へ押されたか否かを検出する操作部検出手段234が設けられている。操作部検出手段234としては、例えば、ピン押し型スイッチ等が挙げられ、制御部48に電気的に接続されており、操作部232が押し込められると、押し型スイッチである操作部検出手段234を押し、操作部232が操作されたか検出することができる。
過酸化水素水分解触媒22としては、例えば、金属、金属酸化物などを使用することができ、例えば、二酸化マンガン、白金、パラジウム、タングステン、チタン等、さらにはその合金等を使用することができ、微粒子とすることが好ましい。
操作部232が過酸化水素水タンク21内へと押される前は、操作部232の前端部232bによって貯蔵部231が塞がれているため、貯蔵部231に貯蔵された過酸化水素水分解触媒22は過酸化水素水溶液20内に落下しないようになっている。操作部232が過酸化水素水タンク21内へと押されることによって、操作部232が前方に移動し、スリット232aが貯蔵部231の下方に位置した時に、過酸化水素水分解触媒22がスリット232aを通過して過酸化水素水溶液20内に落下するようになっている。そして、過酸化水素水溶液20内に落下した過酸化水素水分解触媒22は、自発的に触媒反応によって過酸化炭素水溶液20を分解し酸素を発生させる。過酸化水素水溶液20がなくなるまで酸素は発生し続ける。発生した酸素は、気液分離フィルター24を通過して供給孔25から排出されて、空気ポンプP2を介して触媒燃焼器423や第二の加湿器45へ供給される。このとき、接続管106内の圧力が所定圧力以上の場合には、圧力弁107が開くので、圧力弁107を介して排出管101から外部に排出される。接続管106内の圧力が所定圧力を下回る場合には、圧力弁107は閉じられているので、空気ポンプP2を介して発電ユニット4にのみ供給される。
図4は、装着検出部5の概略を示した側断面図である。
装着検出部5は、防水ケース100内の仕切り板103に形成された凸部51と、電子機器1の筐体11の下面に形成された凹部52と、凸部51の表面に形成された電極部53と、凹部52内に延在する電極部54と、を備える。凹部52側に設けられた電極部54は、制御部48に電気的に接続されており、凸部51を凹部52内に嵌め込むことによって電極部53と電極部54とが導通し、これによって防水ケース100に電子機器1が装着されたことが検出される。
装着検出部5は、防水ケース100内の仕切り板103に形成された凸部51と、電子機器1の筐体11の下面に形成された凹部52と、凸部51の表面に形成された電極部53と、凹部52内に延在する電極部54と、を備える。凹部52側に設けられた電極部54は、制御部48に電気的に接続されており、凸部51を凹部52内に嵌め込むことによって電極部53と電極部54とが導通し、これによって防水ケース100に電子機器1が装着されたことが検出される。
次に、電子機器1を防水ケース100に装着し、電子機器1の起動時における動作について説明する。
図5は、電子機器1の起動時における動作を示したフローチャートである。
電子機器1の電源ボタン14がONとされ(ステップS1)、制御部48に作動信号が入力されることによって、発電ユニット4が起動モードとなる(ステップS2)。そして、防水ケース100に電子機器1が装着されているか否かを判断する(ステップS3)。電子機器1側の凹部52と防水ケース100側の凸部51とが互いに嵌め合わされて、電子機器1の装着が検出されると、酸素供給モードとされる(ステップS4)。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、大気モードとされ(ステップS5)、発電ユニット4が起動し(ステップS8)、電子機器1が起動する(ステップS9)。このとき、発電ユニット4は、空気ポンプP2によって外部の空気が供給されることにより発電する。
酸素供給モードとされると、酸化剤である過酸化水素水溶液の流量を通常の大気モードで空気を供給する流量の1/5となるように設定する(ステップS6)。その後、酸素発生部2の操作部232のON/OFFを判断する(ステップS7)。操作部232がONの場合には、酸素発生部2で酸素が発生するとともに、発電ユニット4が起動する(ステップS8)。そして、空気ポンプP2によって酸素が供給されることにより発電し、電子機器1が起動する(ステップS9)。また、操作部232がOFFの場合には操作部232をONとするメッセージを表示部13に表示する(ステップS10)。
図5は、電子機器1の起動時における動作を示したフローチャートである。
電子機器1の電源ボタン14がONとされ(ステップS1)、制御部48に作動信号が入力されることによって、発電ユニット4が起動モードとなる(ステップS2)。そして、防水ケース100に電子機器1が装着されているか否かを判断する(ステップS3)。電子機器1側の凹部52と防水ケース100側の凸部51とが互いに嵌め合わされて、電子機器1の装着が検出されると、酸素供給モードとされる(ステップS4)。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、大気モードとされ(ステップS5)、発電ユニット4が起動し(ステップS8)、電子機器1が起動する(ステップS9)。このとき、発電ユニット4は、空気ポンプP2によって外部の空気が供給されることにより発電する。
酸素供給モードとされると、酸化剤である過酸化水素水溶液の流量を通常の大気モードで空気を供給する流量の1/5となるように設定する(ステップS6)。その後、酸素発生部2の操作部232のON/OFFを判断する(ステップS7)。操作部232がONの場合には、酸素発生部2で酸素が発生するとともに、発電ユニット4が起動する(ステップS8)。そして、空気ポンプP2によって酸素が供給されることにより発電し、電子機器1が起動する(ステップS9)。また、操作部232がOFFの場合には操作部232をONとするメッセージを表示部13に表示する(ステップS10)。
次に、上述のフローチャートにおいて、発電ユニット4が起動した場合のその後の動作について説明する。
発電ユニット4が起動すると、制御部48がドライバD1,D2を介して燃料ポンプP1及び空気ポンプP2を作動させ、さらにドライバD21を介して電気ヒータを発熱させる。
発電ユニット4の作動中、制御部48は、各電気ヒータからフィードバックされた温度のデータに基づき、各電気ヒータが所定温度になるように温度制御を行う。
燃料ポンプP1が作動すると、燃料容器41内の燃料が第一のバルブV1、第一の流量計F1を介して反応部42に向けて送られる。
発電ユニット4が起動すると、制御部48がドライバD1,D2を介して燃料ポンプP1及び空気ポンプP2を作動させ、さらにドライバD21を介して電気ヒータを発熱させる。
発電ユニット4の作動中、制御部48は、各電気ヒータからフィードバックされた温度のデータに基づき、各電気ヒータが所定温度になるように温度制御を行う。
燃料ポンプP1が作動すると、燃料容器41内の燃料が第一のバルブV1、第一の流量計F1を介して反応部42に向けて送られる。
空気ポンプP2が作動すると、大気モードの場合には、外気の空気が第二のバルブV2を介して触媒燃焼器423へ、第三のバルブV3を介して一酸化炭素除去器424へ、また第二の加湿器45に送られる。一方、酸素モードの場合には、酸素発生部2で発生した酸素が第二のバルブV2を介して触媒燃焼器423へ、第三のバルブV3を介して一酸化炭素除去器424へ、また第二の加湿器45に送られる。ここで、制御部48は、各流量計F1、F2、F3からフィードバックされた流量のデータに基づき、所定の流量となるように各バルブV1,V2、V3を制御する。
気化器421では、供給された燃料及び水が加熱されて気化(蒸発)し、メタノール及び水(水蒸気)の混合気となって改質器422に供給される。
改質器422では、気化器421から供給された混合気中のメタノールと水蒸気が触媒により反応して二酸化炭素及び水素が生成される(上記化学反応式(3)参照))。また、改質器422では、化学反応式(3)についで逐次的に一酸化炭素が生成される(上記化学反応式(4)参照)。そして、改質器422で生成された一酸化炭素、二酸化炭素及び水素等からなる混合気が一酸化炭素除去器424に供給される。
改質器422では、気化器421から供給された混合気中のメタノールと水蒸気が触媒により反応して二酸化炭素及び水素が生成される(上記化学反応式(3)参照))。また、改質器422では、化学反応式(3)についで逐次的に一酸化炭素が生成される(上記化学反応式(4)参照)。そして、改質器422で生成された一酸化炭素、二酸化炭素及び水素等からなる混合気が一酸化炭素除去器424に供給される。
一酸化炭素除去器424では、改質器422から供給された改質ガス中の一酸化炭素と、第三のバルブV3から供給された空気に含まれる酸素とが反応して二酸化炭素が生成される(上記化学反応式(5)参照)。
このように、反応部42の気化器421、改質器422及び一酸化炭素除去器424を経た燃料から二酸化炭素と水素が生成される。反応部42で生成された改質ガス(二酸化炭素及び水素等)は、第一の加湿器44に供給される。第一の加湿器44では、改質ガスを加湿した後、発電セル43のアノードに供給する。
発電セル43のアノードに供給された改質ガス中の水素が上記電気化学反応式(6)に示すように水素イオンと電子とに分離する。
発電セル43のアノードに供給された改質ガス中の水素が上記電気化学反応式(6)に示すように水素イオンと電子とに分離する。
一方、空気ポンプP2を介して第二の加湿器45に空気又は酸素が供給されると、第二の加湿器45では、供給された空気又は酸素を加湿した後、発電セル43のカソードに供給する。
発電セル43のカソードに供給された空気又は酸素は、上記電気化学反応式(7)に示すように水素イオンと電子と反応し、副生成物として水が生成される。
発電セル43のカソードに供給された空気又は酸素は、上記電気化学反応式(7)に示すように水素イオンと電子と反応し、副生成物として水が生成される。
ここで、アノード側では未反応の多くの水素はオフガスとして触媒燃焼器423に送られて燃焼されて、改質反応及び蒸発のエネルギーとして利用された後、接続管104及び排出管101を介して防水ケース100の外部に排出される。
カソード側では、供給された空気又は酸素が副生成物である水とともに排出され、同様に接続管104及び排出管101を介して防水ケース100の外部に排出される。
カソード側では、供給された空気又は酸素が副生成物である水とともに排出され、同様に接続管104及び排出管101を介して防水ケース100の外部に排出される。
発電セル43によって生成された電気エネルギーは、二次電池47に充電される。さらには、生成された電気エネルギーは、DC/DCコンバータ47に供給され、DC/DCコンバータ47によって直流電流の所定電圧に変換され、電子機器1に供給される。電子機器1は、供給された電気エネルギーにより動作する。
以上、本発明の第一の実施の形態によれば、防水ケース100は、発電ユニット4を有する電子機器1と、酸素を発生し発電ユニット4に酸素を供給する酸素発生部2と、を収容するので、電子機器1及び酸素発生部2が防水ケース100によって密閉されることにより水中で動作させることができ、発電ユニット4を搭載した電子機器1の汎用性を高めることができる。
また、酸素発生部2は電子機器1内には搭載されずに、防水ケース100内に収容されているので、水中用として特別に設ける必要がない。しかも、防水ケース100の外部に空気ボンベなどの酸素供給などの動作に必要な付属部材を設ける必要がなくなり、非常にコンパクトにすることができる。その結果、特に電子機器1を携帯用として使用する場合には、電子機器1が本来有する可搬性を損なうこともない。
また、発電ユニット4から排出される排出物及び酸素発生部2で発生した酸素のうち余剰分の酸素を防水ケース100の外部に排出する排出管101を備え、排出管101は可撓性を有するので、排出管101を自在に曲げることができ、水中内で気体が排出された際に、その気泡によって電子機器1のレンズ部12や表示部13の前を通過することを防止でき、撮影に対する影響が抑制される。
酸素発生部2は、過酸化水素水溶液20と、過酸化水素水分解触媒22とを備え、操作部232がONとされることにより、過酸化水素水タンク21内の過酸化水素水溶液20に過酸化水素水分解触媒22が落下して酸素を発生させる構造となっているので、単純な構成で容易に酸素を発生させることができる。
装着検出部5は、電子機器1が防水ケース100内に装着されたか否かを検出するので、装着検出部5によって電子機器1の装着が検出されると、電子機器1が酸素供給モードとされ、発電ユニット4に酸素が供給され、水中でも発電ユニット4が発電されて電子機器1が起動する。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、電子機器1は大気モードとされ、発電ユニット4に空気が供給され、通常状態で発電ユニット4が発電されて電子機器1が起動する。よって、用途に応じて電子機器1を効率的に使用することができる。
さらに、酸素発生部2に接続された接続管106の途中に、酸素発生部2で発生した酸素を、所定圧力に応じて防水ケース100の外部に排出する圧力弁107が設けられているので、酸素発生部2で発生した酸素の排出を圧力弁107の開閉動作によって自動的に調整することができる。すなわち、酸素発生部2で発生した酸素のうち余剰分を自動的に排出することができる。
また、酸素発生部2は電子機器1内には搭載されずに、防水ケース100内に収容されているので、水中用として特別に設ける必要がない。しかも、防水ケース100の外部に空気ボンベなどの酸素供給などの動作に必要な付属部材を設ける必要がなくなり、非常にコンパクトにすることができる。その結果、特に電子機器1を携帯用として使用する場合には、電子機器1が本来有する可搬性を損なうこともない。
また、発電ユニット4から排出される排出物及び酸素発生部2で発生した酸素のうち余剰分の酸素を防水ケース100の外部に排出する排出管101を備え、排出管101は可撓性を有するので、排出管101を自在に曲げることができ、水中内で気体が排出された際に、その気泡によって電子機器1のレンズ部12や表示部13の前を通過することを防止でき、撮影に対する影響が抑制される。
酸素発生部2は、過酸化水素水溶液20と、過酸化水素水分解触媒22とを備え、操作部232がONとされることにより、過酸化水素水タンク21内の過酸化水素水溶液20に過酸化水素水分解触媒22が落下して酸素を発生させる構造となっているので、単純な構成で容易に酸素を発生させることができる。
装着検出部5は、電子機器1が防水ケース100内に装着されたか否かを検出するので、装着検出部5によって電子機器1の装着が検出されると、電子機器1が酸素供給モードとされ、発電ユニット4に酸素が供給され、水中でも発電ユニット4が発電されて電子機器1が起動する。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、電子機器1は大気モードとされ、発電ユニット4に空気が供給され、通常状態で発電ユニット4が発電されて電子機器1が起動する。よって、用途に応じて電子機器1を効率的に使用することができる。
さらに、酸素発生部2に接続された接続管106の途中に、酸素発生部2で発生した酸素を、所定圧力に応じて防水ケース100の外部に排出する圧力弁107が設けられているので、酸素発生部2で発生した酸素の排出を圧力弁107の開閉動作によって自動的に調整することができる。すなわち、酸素発生部2で発生した酸素のうち余剰分を自動的に排出することができる。
[第二の実施の形態]
図6は、電子機器1、発電ユニット4及び酸素発生部6等の概略構成を示したブロック
図である。
第二の実施の形態の酸素発生部6は、第一の実施の形態の酸素発生部2と構成が異なる。酸素発生部6は、過酸化水素水分解触媒が貯蔵された酸素発生チャンバ61と、過酸化水素水溶液が貯蔵された過酸化水素水タンク62と、過酸化水素水タンク62から酸素発生チャンバ61に過酸化水素水溶液を送る送りポンプP3と、を備える。送りポンプP3は、制御部48にドライバ3を介して電気的に接続されており、制御部48の信号を受けて送りポンプP3が制御される。酸素発生チャンバ61は、特に図示しないが、上述した第一の実施の形態の過酸化水素水タンク21と同様に気液分離フィルター24や供給孔25が形成されており、供給孔25には空気ポンプP2に接続される酸素供給管105が接続されている。
なお、図6において、図2と同様の構成部分については同様の符号を付している。
図6は、電子機器1、発電ユニット4及び酸素発生部6等の概略構成を示したブロック
図である。
第二の実施の形態の酸素発生部6は、第一の実施の形態の酸素発生部2と構成が異なる。酸素発生部6は、過酸化水素水分解触媒が貯蔵された酸素発生チャンバ61と、過酸化水素水溶液が貯蔵された過酸化水素水タンク62と、過酸化水素水タンク62から酸素発生チャンバ61に過酸化水素水溶液を送る送りポンプP3と、を備える。送りポンプP3は、制御部48にドライバ3を介して電気的に接続されており、制御部48の信号を受けて送りポンプP3が制御される。酸素発生チャンバ61は、特に図示しないが、上述した第一の実施の形態の過酸化水素水タンク21と同様に気液分離フィルター24や供給孔25が形成されており、供給孔25には空気ポンプP2に接続される酸素供給管105が接続されている。
なお、図6において、図2と同様の構成部分については同様の符号を付している。
次に、電子機器1を防水ケース100に装着し、電子機器1の起動時における動作について説明する。
図7は、電子機器1の起動時における動作を示したフローチャートである。
電子機器1の電源ボタン14がONとされ(ステップS11)、制御部48に作動信号が入力されることによって、発電ユニット4が起動モードとなる(ステップS12)。そして、防水ケース100に電子機器1が装着されているか否かを判断する(ステップS13)。電子機器1側の凹部52と防水ケース100側の凸部51とが互いに嵌め合わされて、電子機器1の装着が検出されると、酸素供給モードとされる(ステップS14)。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、大気モードとされ(ステップS15)、発電ユニット4が起動し(ステップS18)、電子機器1が起動する(ステップS19)。このとき、発電ユニット4は、空気ポンプP2によって外部の空気が供給されることにより発電する。
酸素供給モードとされると、酸化剤である過酸化水素水溶液の流量を通常の大気モードで空気を供給する流量の1/5となるように設定する(ステップS16)。そして、酸素発生部2の送りポンプP3を起動させて、過酸化水素水タンク62から過酸化水素水溶液を酸素発生チャンバ61に供給する。これによって酸素が発生するとともに、発電ユニット4が起動する(ステップS18)。その後、空気ポンプP2によって酸素が供給されることにより発電し、電子機器1が起動する(ステップS9)。
図7は、電子機器1の起動時における動作を示したフローチャートである。
電子機器1の電源ボタン14がONとされ(ステップS11)、制御部48に作動信号が入力されることによって、発電ユニット4が起動モードとなる(ステップS12)。そして、防水ケース100に電子機器1が装着されているか否かを判断する(ステップS13)。電子機器1側の凹部52と防水ケース100側の凸部51とが互いに嵌め合わされて、電子機器1の装着が検出されると、酸素供給モードとされる(ステップS14)。一方、電子機器1の装着が検出されない場合には、大気モードとされ(ステップS15)、発電ユニット4が起動し(ステップS18)、電子機器1が起動する(ステップS19)。このとき、発電ユニット4は、空気ポンプP2によって外部の空気が供給されることにより発電する。
酸素供給モードとされると、酸化剤である過酸化水素水溶液の流量を通常の大気モードで空気を供給する流量の1/5となるように設定する(ステップS16)。そして、酸素発生部2の送りポンプP3を起動させて、過酸化水素水タンク62から過酸化水素水溶液を酸素発生チャンバ61に供給する。これによって酸素が発生するとともに、発電ユニット4が起動する(ステップS18)。その後、空気ポンプP2によって酸素が供給されることにより発電し、電子機器1が起動する(ステップS9)。
以上、本発明の第二の実施の形態によれば、酸素発生部6は、酸素発生チャンバ61と、過酸化水素水タンク62と、送りポンプP3とを備えているので、防水ケース100に電子機器1が装着されたことが検出されると、酸素供給モードとされ、送りポンプP3の起動により過酸化水素水溶液が酸素発生チャンバ61に送られて、自動的に酸素を発生させることができる。
その他、第一の実施の形態と同様の構成部分については同様の効果を得ることができる。
その他、第一の実施の形態と同様の構成部分については同様の効果を得ることができる。
なお、上記説明では電子機器1としてデジタルカメラを例に挙げて説明したが、電子機器1はこの他にも例えば、ビデオカメラ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、電子手帳、腕時計、デジタルスチルカメラ、ゲーム機器、遊技機、家庭用電気機器にも適用することができ、防水ケース内に収納して使用できるものであれば良い。
また、上記実施の形態では、電子機器1を防水ケース100内に収容するとしたが、電子機器1を収容し密閉できるものであれば上記防水ケース100に限定するものではない。
また、上記実施の形態では、電子機器1を防水ケース100内に収容するとしたが、電子機器1を収容し密閉できるものであれば上記防水ケース100に限定するものではない。
1 電子機器
2 酸素発生部
4 発電ユニット(発電部)
5 装着検出部
20 過酸化水素水溶液
22 過酸化水素水分解触媒
48 制御部
100 防水ケース(電子機器用容器)
101 排出管(排出部)
106 接続管(排出経路)
107 圧力弁(排出調整部)
2 酸素発生部
4 発電ユニット(発電部)
5 装着検出部
20 過酸化水素水溶液
22 過酸化水素水分解触媒
48 制御部
100 防水ケース(電子機器用容器)
101 排出管(排出部)
106 接続管(排出経路)
107 圧力弁(排出調整部)
Claims (14)
- 燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、を収容することを特徴とする電子機器用容器。 - 防水性を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用容器。
- 前記発電部から排出される排出物及び前記酸素発生部で発生した酸素のうち余剰分の酸素を、前記電子機器用容器の外部に排出する排出部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器用容器。
- 前記排出部は可撓性を有することを特徴とする請求項3に記載の電子機器用容器。
- 前記酸素発生部は、過酸化水素水溶液と、その分解触媒とを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器用容器。
- 前記分解触媒が、金属又は酸化物であることを特徴とする請求項5に記載の電子機器用容器。
- 前記分解触媒が、二酸化マンガン、白金、パラジウム、タングステン、チタンのいずれか、もしくはそれらの合金であることを特徴とする請求項5に記載の電子機器用容器。
- 前記酸素発生部で発生した酸素を前記酸素発生部から排出する排出経路において、所定圧力に応じて前記電子機器用容器の外部に排出するよう調整する排出調整部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器用容器。
- 燃料により発電する発電部を有する電子機器と、
酸素を発生し、発生した酸素を前記発電部に供給する酸素発生部と、
前記電子機器と、前記酸素発生部を収容する電子機器用容器と、
前記電子機器用容器内に前記電子機器が収容されることを検出する装着検知部を有することを特徴とする電子機器。 - 前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されている場合に、前記酸素発生部から前記発電部を有する電子機器に酸素を供給し、
前記電子機器が前記電子機器用容器に装着されていない場合に、前記電子機器用容器の外部から前記発電部を有する電子機器に空気を供給するよう制御する制御部を有することを特徴とする請求項9に記載の電子機器。 - 前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器。
- 前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子機器用容器。
- 前記電子機器は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項9又は10に記載の電子機器。
- 前記電子機器は、ビデオカメラであることを特徴とする請求項9又は10に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007235494A JP2009070612A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 電子機器用容器及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007235494A JP2009070612A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 電子機器用容器及び電子機器 |
Publications (1)
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JP2009070612A true JP2009070612A (ja) | 2009-04-02 |
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ID=40606666
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JP2007235494A Pending JP2009070612A (ja) | 2007-09-11 | 2007-09-11 | 電子機器用容器及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009070612A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011129432A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Fujikura Ltd | 燃料電池の酸素供給装置 |
-
2007
- 2007-09-11 JP JP2007235494A patent/JP2009070612A/ja active Pending
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JP2011129432A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Fujikura Ltd | 燃料電池の酸素供給装置 |
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