JP2007234576A - ダイレクトギ酸燃料電池及びその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギ酸の濃度をリアルタイムで制御することにより、ダイレクトギ酸燃料電池の長期運転性を確保することができるダイレクトギ酸燃料電池及びその運転方法を提供する
【解決手段】ダイレクトギ酸燃料電池は、アノード12と、高分子電解質膜と、カソード11とを有する単位電池10と、アノード12へ燃料としてのギ酸を供給するギ酸供給部(21,22,23)と、カソード11へエアを供給するエア供給部60と、アノード12へ提供されるギ酸の一部の濃度をリアルタイムで測定するギ酸濃度測定機30と、ギ酸濃度測定機30から測定された濃度値を受け取り、それを予め設定された濃度値の範囲と比べ、測定された濃度値が設定された濃度値の範囲外とならないように、ギ酸濃度測定機30のリアルタイム測定に対応して、アノード12へ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部40とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、近年のポータブル電子機器の次世代電源として脚光を浴びているダイレクト液体燃料電池のうち特にダイレクトギ酸燃料電池において、pH値または伝導度値などを用いてリアルタイムでギ酸の濃度測定及び制御を行うダイレクトギ酸燃料電池及びその運転方法に関する。
低温燃料電池は、環境にやさしいのみならず、近年の高出力ポータブル電源の需要が急増している中で既存のエネルギーシステム(二次電池、キャパシタ)を充分に代替できるものと期待されている。特に、低温燃料電池のうちダイレクトメタノール燃料電池は、改質装置を不要とし、システムが簡単で小型化が可能であるという長所を持っている。
しかしながら、ダイレクトメタノール燃料電池は、メタノールの透過現象によるカソードの汚染と副反応によって燃料電池の性能及び耐久性が低下するという問題点を抱えている。さらには、人体有害性物質であるメタノールの使用規制によって、メタノール透過に関する技術的問題点解決されるとしてもメタノール燃料電池の早期商用化は難しいものと見込まれている。
一方、最近、ギ酸、エチレングリコール、ジメチルエーテル、ギ酸メチルなどのようにメタノールの短所を克服できる代替液体燃料に関する研究が進められている。この種の液体燃料は、メタノールに比べて、エネルギー密度は相対的に低いが(例えば、純粋メタノールが4690Wh/Lであるのに対し、純粋ギ酸は2086Wh/Lである)、人体に無害であるという長所を有する。
さらには、特にギ酸を液体燃料として用いるギ酸燃料電池の場合は、ギ酸が水溶液状態で水素イオンとギ酸イオンとに解離するため、ギ酸自体を、溶液抵抗を最小化することができる電解質として使用可能である。また、ギ酸イオンと高分子電解質膜に形成されているイオンクラスタとの反撥力によって、メタノールとは異なり、ギ酸の膜透過は非常に少ない。したがって、ギ酸燃料電池は、メタノール燃料電池において最も重要な問題点として認識されているカソード汚染及び副反応が極めて軽微であるという長所を有する。さらに、ギ酸燃料電池は、熱力学的平衡電位値が高く(約1.45V)、且つ酸化反応速度も早い。そのため、近年、ダイレクトギ酸燃料電池をポータブル電源システムとして使用するための研究と開発とが盛んに行われている。
下記の反応式は、ダイレクトギ酸燃料電池におけるアノード及びカソードでの反応をそれぞれ示すものである。
反応式1;HCOOH −> CO+2H+2e
反応式2;2H+2e+0.5O −> H
前記反応式から分かるように、アノードではギ酸の電気化学的酸化反応により2個の電子と水素イオンが生成され、該生成された水素イオンは高分子電解質膜を通ってカソードへ移動して、カソード側に供給された酸素と反応して水を生成するようになる。また、前記生成された電子は、外部回路を通ってアノードからカソードへ移動し、この時、抵抗値によってその使用範囲が決められる。
米国特許出願公開第2004/0151962号明成書
前記ギ酸は、直接酸化と間接酸化反応との二通りにより二酸化炭素に酸化されるが、今までのギ酸燃料電池の研究は、ギ酸の直接酸化のための最適の触媒開発に焦点が合わせられていた。しかしながら、このような限られた範囲での研究が主としてなされた結果、ダイレクトギ酸燃料電池をポータブル電源として商用化するのに必要な工程システム全体に関する研究は未だ微々たるレベルに止まっている。
特に、ダイレクトメタノール燃料電池のシステムとは異なって、ダイレクトギ酸燃料電池の場合は、高濃度のギ酸を使うのが必須であるが、高濃度のギ酸の使用のためのギ酸の濃度感知及び制御と、これに基づくギ酸燃料電池の運転システムに関する開発は行われていなかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ギ酸の濃度をリアルタイムで制御することにより、ダイレクトギ酸燃料電池の長期運転性を確保することができるダイレクトギ酸燃料電池及びその運転方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記ダイレクトギ酸燃料電池の運転時にギ酸濃度の感知を精度よくリアルタイムで行うことができ、また耐衝撃性、耐化学性、耐候性を持つギ酸濃度感知装置を提供することにある。
前記した目的は、アノードと、高分子電解質膜と、カソードとを有する単位電池または該単位電池のスタック;と、前記単位電池のアノードへ燃料としてのギ酸を供給するギ酸供給部;と、前記単位電池のカソードへエアまたは酸素を供給するエア供給部または酸素供給部;と、前記ギ酸供給部に連結され、アノードへ提供されるギ酸の一部の濃度をリアルタイムで測定するギ酸濃度測定機;と、前記ギ酸濃度測定機から測定された濃度値を受け取り、それを予め設定された濃度値の範囲と比べ、前記測定された濃度値が前記設定された濃度値の範囲外とならないように、前記ギ酸濃度測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部;と、を含むダイレクトギ酸燃料電池により達成される。
本発明の一実施の形態において、前記ギ酸濃度測定機は、前記ギ酸供給部に連結され、アノードへ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンのpH値をリアルタイムで測定するpH測定機であり、前記制御部は、前記pH測定機から測定されたpH値を受け取り、それを予め設定されたpH値の範囲と比べ、前記測定されたpH値が前記設定されたpH値の範囲外とならないように、前記pH測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部であることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記ギ酸濃度測定機は、前記ギ酸供給部に連結されアノードへ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンとギ酸イオンの伝導度値をリアルタイムで測定する伝導度測定機であり、前記制御部は、前記伝導度測定機から測定された伝導度値を受け取り、それを予め設定された伝導度値の範囲と比べ、前記測定された伝導度値が前記設定された伝導度値の範囲外とならないように、前記伝導度測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部であることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記ギ酸供給部は、純粋または高濃度のギ酸貯蔵部;と、カソードから排出された水または別途の水供給部からの水が供給され、前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部に連結され、濃度が調節されたギ酸を貯蔵する適正濃度ギ酸貯蔵部;と、前記制御部の制御信号に応じて前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から前記適正濃度ギ酸貯蔵部へ純粋または高濃度のギ酸を供給するように開閉するバルブ; と、前記適正濃度ギ酸貯蔵部からアノードへ適正濃度のギ酸を供給するポンプ;と、を有することが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記適正濃度ギ酸貯蔵部には、アノードから排出されたギ酸が供給されることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記ギ酸供給部は、純粋または高濃度のギ酸貯蔵部;と、カソードから排出された水または別途の水供給部から供給された水が貯蔵される水貯蔵部;と、前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から供給された純粋または高濃度のギ酸と前記水貯蔵部から供給された水とを混合して適正濃度のギ酸を提供する混合機;と、前記制御部の制御信号に応じて前記水貯蔵部から前記混合機へ水を供給するポンプ;と、前記制御部の制御信号に応じて前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から純粋または高濃度のギ酸を前記混合機へ供給するポンプ;と、前記混合機からアノードへ適正濃度のギ酸を供給するポンプ;と、を有することが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記混合機は、アノードから排出されたギ酸が供給されて一緒に混合されることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記pH測定機の参照電極が、甘汞電極、Ag/AgClからなる電極またはHg/HgSOからなる電極であり、前記pH測定機の本体電極が、フッ素樹脂及びエポキシからなる電極であることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記pH測定機の外被体は、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、炭素、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アルミナ、ニッケル、SUS 316またはガラスから製造されることが好ましい。
前記した目的は、アノードへ提供されるギ酸の一部の濃度をアノードへ提供される前にリアルタイムで測定する段階(S1); と、前記測定された濃度値を設定された濃度値の範囲と比べ、前記測定された濃度値が前記設定された濃度値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記リアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供する段階(S2);と、を含むダイレクトギ酸燃料電池の運転方法により達成される。
本発明の一実施の形態において、前記S1段階では、アノードへ提供されるギ酸の一部をアノードへ提供される前に解離させてなる水素イオンのpH値をリアルタイムで測定し、前記S2段階では、前記測定されたpH値を設定されたpH値の範囲と比べ、前記測定されたpH値が前記設定されたpH値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記pHのリアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供することが好ましい。
本発明の一実施の形態において、ギ酸濃度の変化に対応して95%以上の信頼性を有するようにpHを測定し、前記ギ酸の濃度変化時における前記測定されたpH値が1〜5秒内に一定の値となるようにすることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記設定されたpH値の範囲が、pH1.34〜0.42であることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記S1段階では、アノードへ提供されるギ酸の一部をアノードへ提供される前に解離させてなる水素イオンとギ酸イオンの伝導度値をリアルタイムで測定し、前記S2段階では、前記測定された伝導度値を設定された伝導度値の範囲と比べ、前記測定された伝導度値が前記設定された伝導度値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記伝導度のリアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供することが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記ギ酸の濃度変化時における前記伝導度値が、1〜5秒内に一定の値となるようにすることが好ましい。
本発明の一実施の形態において、前記設定された伝導度値の範囲が、9.5〜12mS/cmであることが好ましい。
以上で説明したように、本発明では、ギ酸の濃度をリアルタイムで測定し、それに基づいてギ酸の濃度をリアルタイムで制御することによりダイレクトギ酸燃料電池を一定の性能にて運転することができる。さらに、pHまたは伝導度の測定によりギ酸の濃度を測定する時、温度変化または濃度変化にも高い信頼性を持たせることができる。
本発明によるギ酸の濃度をリアルタイムで測定し、該測定された値に基づいてアノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する構成により、ダイレクトギ酸燃料電池の性能を一定に保つことができる。また、本発明によるギ酸濃度測定用マイクロ伝導度測定機やpH測定機は、強酸に耐久性を持っていて温度変化及び濃度変化にも高い信頼性を有する。さらに、本発明は、ダイレクトギ酸燃料電池と類似のその他の液体燃料電池システムにおいて、最適の燃料濃度調節のための参考資料として用いられ得る。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態によるリアルタイムでギ酸の濃度測定及び制御を行うダイレクトギ酸燃料電池の概略図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態によるダイレクトギ酸燃料電池は、大別してアノード12、高分子電解質膜及びカソード11からなる単位電池10と、単位電池10のアノード12へ燃料としてのギ酸を供給するギ酸供給部と、単位電池10のカソード11へエア(または酸素;以下同様)を供給するエア供給部60と、ギ酸濃度測定機30と、ギ酸濃度測定機30によって測定された濃度値を受け取ってギ酸の濃度制御を行う制御部40とからなる。
ギ酸供給部は、ギ酸貯蔵部20を含む。ギ酸貯蔵部20は、純粋(または、高濃度; 以下同様)ギ酸貯蔵部21と、ギ酸濃度測定機30が連結されたバッファ領域である適正濃度ギ酸貯蔵部22と、純粋ギ酸貯蔵部21から純粋ギ酸を適正濃度ギ酸貯蔵部22へ移動させるための制御部40に連結された開閉バルブ23とから構成される。
適正濃度ギ酸貯蔵部22には、カソード11から排出された水/エアのうちエアが除去された水が流れ込むようにすることができ、さらに、必要に応じては、適正濃度の調節のための別途の水供給部を適正濃度ギ酸貯蔵部22に連設することも可能である。一方、アノード12から排出されたギ酸/二酸化炭素のうち二酸化炭素除去機50によって二酸化炭素が除去されたギ酸が流れ込むようにすることができる。
適正濃度ギ酸貯蔵部22にはポンプ42が連結され、ポンプ42は、制御部40に連結されるポンプ駆動機41により駆動できるように連結されている。このとき、純粋ギ酸貯蔵部21の体積は、例えば270ccにすることがシステム全体の大きさと化学的エネルギー出力を考慮するに適切である。例えば、100%ギ酸のモル濃度は21.74M(mol/L)であり、この場合における化学的エネルギー密度は2086Wh/Lであるので、270ccの場合、化学的エネルギーは563.22Whになる。適正濃度ギ酸貯蔵部22の体積もシステムの大きさと供給量及び化学的エネルギー出力を考慮して30ccに設定することが好ましい。
エア供給部60はエアポンプから構成され、エアポンプは、制御部40によって制御され、カソード11へ適正流量にてエア供給を行う。エアポンプの体積は、40〜60ccが好ましく、1.5〜3.0Wの電力を消費し、1.5〜6.8L/minのエアをカソードへ供給することが好ましい。
制御部40は、センシング及びコントロールユニット(SENSING/CONTROL UNIT)であってPCBボードから構成される。一方、単位電池10のカソード11及びアノード12にはバックコンバータ70とDC−DCコンバータ80がそれぞれ接続され、これらは、さらに制御部40に接続されている。
ギ酸濃度測定機30は、ギ酸の濃度をリアルタイムで測定するための濃度測定装置であって、例えば、ギ酸を解離させてなる水素イオンのpHを測定するpH測定機である。このpH測定機は、適正濃度ギ酸貯蔵部22からギ酸の一部を抽出し解離させてなる水素イオンからリアルタイムでpH値を測定する。このpH測定機から測定されたpH値は、制御部40へ送られる。制御部40では、前記受け取ったpH値を、例えば、ギ酸の4〜10M濃度にあたるpH1.34〜0.42のように予め設定されたpH値の範囲と比べ、受け取ったpH値が設定されたpH値の範囲外とならないように、pH測定機のリアルタイム測定に対応してバルブ23の開閉を調節する。
pH値が、例えば、0.42より低い場合、制御部40はバルブ23を閉じるように制御するが、適正濃度ギ酸貯蔵部22には、カソード11から排出された水が持続的に流れ込まれるので、pH値が0.42以上になるようにギ酸の濃度を調節することができる。一方、pH値が、例えば、1.34より高い場合は、制御部40はバルブ23を開くように制御し、このようにしてバルブ23が開かれた場合、アノードから提供されたギ酸の他にも純粋ギ酸が提供されるので、pH値が1.34以下になるようにすることができる。
ギ酸濃度測定機30は、 例えば、適正濃度ギ酸貯蔵部22からギ酸の一部を抽出し、水との反応により解離させてなる水素イオンとギ酸イオンからリアルタイムで伝導度値を測定する伝導度測定機である。この伝導度測定機から、測定された伝導度値が制御部40に送られる。制御部40では、受け取った伝導度値を、例えば、ギ酸の4〜10M濃度にあたる伝導度9.5〜12mS/cmのように予め設定された伝導度値の範囲と比べ、受け取った伝導度値が設定された伝導度値の範囲外とならないように、伝導度測定機のリアルタイム測定に対応してバルブ23の開閉を調節する。
一方、制御部40は、制御部40に連結されたポンプ駆動機41によりポンプ42を作動させて、適正濃度ギ酸貯蔵部22から適正濃度ギ酸をアノード12へ提供することにより、ダイレクトギ酸燃料電池の性能を一定に保ちながら運転することができる。
[第2の実施の形態]
図2は、本発明の第2の実施の形態によるリアルタイムでギ酸の濃度測定及び制御を行うダイレクトギ酸燃料電池の概略図である。
図2に示すように、本発明の第2の実施の形態によるダイレクトギ酸燃料電池は、大別して、アノード12、高分子電解質膜及びカソード11からなる単位電池スタック10と、単位電池スタック10のアノード12側へ燃料としてのギ酸を供給するギ酸供給部と、単位電池スタック10のカソード11側へエアを供給するエア供給部60と、ギ酸供給部から供給されるギ酸の濃度を測定するギ酸濃度測定機30と、測定されたギ酸濃度値に基づいてギ酸の濃度制御を行う制御部40とからなる。
本発明の第2の実施の形態におけるギ酸供給部は、高濃度(または純粋;以下同様)ギ酸貯蔵部である高濃度ギ酸カートリッジ24と、水貯蔵部25、及び水とギ酸を混合する混合機26とからなる。すなわち、本発明の第2の実施の形態では、水と高濃度ギ酸とを別に貯蔵した後、ギ酸濃度測定に対応して混合機26で水と高濃度ギ酸とを適正濃度にて混合する。このとき、水、高濃度ギ酸または適正濃度にて混合したギ酸をそれぞれ移送するためにマイクロポンプ43がそれぞれ設けられ、マイクロポンプ43は、制御部40に連結されている。
マイクロポンプ43は、30〜50ccの体積を有することが好ましく、0.5〜1.5Wの電力を消費し、15〜40cc/minの流量を供給できるものが好ましい。
水貯蔵部25には、カソード11から排出された水/エアが流れ込まれ、このうちエアは排出される。第1の実施の形態と同様に、別途の水供給部をさらに設けることも可能である。
一方、アノード12から排出されたギ酸/二酸化炭素は、二酸化炭素除去機50によって二酸化炭素が除去され、除去された二酸化炭素は水貯蔵部25に流れていき、ガスとして排出されるようにすることができる。そして、二酸化炭素が除去されたアノード12からのギ酸は、さらに混合機26に流れ込まれるようにすることができ、このとき、流れ込まれるギ酸の濃度を測定するためのギ酸濃度測定機30をさらに設けることもできる。
混合機26には、マイクロポンプ43が連結され、ポンプ43によって混合機26内の適正濃度ギ酸がアノード12側へ供給される。
エア供給部60は、第1の実施の形態と同様にエアを一定流量にてカソード11側へ供給するエアポンプである。
第1の実施の形態の場合と同様に、第2の実施の形態でも前記ギ酸濃度測定機30はpH測定機であればよい。ここで、混合機26に連結されたpH測定機は、アノード12へ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンのpH値をリアルタイムで測定し、測定されたデータを制御部40へ提供する。
制御部40では、pH測定機から測定されたpH値を受け取り、それを予め設定されたpH値の範囲(例えば、第1の実施の形態と同じのpH1.34〜0.42)と比べ、測定されたpH値が設定されたpH値の範囲外とならないようにpH測定機のリアルタイム測定に対応して各ポンプ43を調節することにより水と高濃度ギ酸を混合機26へ供給してギ酸の濃度をリアルタイムで制御する。
一方、ギ酸濃度測定機30は、伝導度測定機であってもよい。ここで、混合機26に連結された伝導度測定機は、アノード12へ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンとギ酸イオンの伝導度値をリアルタイムで測定し、測定されたデータを制御部40へ提供する。
制御部40では、伝導度測定機から測定された伝導度値を受け取り、それを予め設定された伝導度値の範囲(例えば、第1の実施の形態と同じの9.5〜12mS/cm)と比べ、測定された伝導度値が設定された伝導度値の範囲外とならないように伝導度測定機のリアルタイム測定に対応して各ポンプ43を調節することにより水と高濃度ギ酸を混合機26へ供給してギ酸の濃度をリアルタイムで制御する。
以上のように、本発明の実施の形態によるダイレクトギ酸燃料電池では、pH測定機または伝導度測定機のようなギ酸濃度測定機30から測定されたギ酸濃度値に基づいて純粋または高濃度ギ酸、カソード11からの水(または、別に供給される水)、さらに、アノード12からの未反応ギ酸を適切に混合して濃度を制御する。
さらには、実施の形態によるダイレクトギ酸燃料電池の運転のためのpH測定機または伝導度測定機は、特に、リアルタイム感知が可能な高感度性を有し、しかも耐衝撃性、耐火学性、耐候性を有するものを使用する。
図3は、本発明の実施の形態において使われるダイレクトギ酸燃料電池のギ酸濃度測定用マイクロpH測定機の構造を示す概略図である。
図3に示すように、pH測定機は、グリップ部39aの下方の外被体の上側一部に、充填穴31aとそのカバー38aとを有する。外被体の下方には、参照電極33aと本体電極34aとを有する。本体電極34aの下部にはガラス電極バルブ35aが取り付けられ、その周辺に基準接点36aが存在する。
参照電極33aは、甘汞(calomel)電極、Ag/AgClからなる電極またはHg/HgSOからなる電極であることが好ましく、本体電極34aは、フッ素樹脂及びエポキシ樹脂からなる電極であることが好ましい。甘汞参照電極を使う場合、マイクロpH測定機は優れた水素イオン感応性を示す。また、甘汞電極は、温度変化が0〜80℃以上である場合にもpH値を測定することができ、強酸、強アルカリではセンサー感応度がよくない白金参照電極の場合とは異なり、強酸、強アルカリ溶液にも感応度が低下することなく適用可能である。
一方、甘汞電極の他にも、Ag/AgClとHg/HgSOが使われ得るが、Ag/AgClを採択する場合には、甘汞電極と等しいか類似の性能を果たしつつも価格が低廉であるので経済的であり、Hg/HgSOは塩素イオンを考慮しなければならない環境下で特に好ましい。
本体電極は、強酸に副反応を引き起こさないようにフッ素樹脂及びエポキシ樹脂からなることが好ましく、フッ素樹脂及びエポキシ樹脂を使用すると、優れた電気絶縁性を示し、また軽量となる。
一方、前述したようなpH測定機は、強酸であるギ酸に抵抗できるように、pH測定機の外被体が、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、炭素、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アルミナ、ニッケル、SUS 316またはガラスから製造されることが好ましい。
図3に示すようなマイクロpH測定機(マイクロpHメータ)の最外径は、使用目的と空間に応じて異なるが、ギ酸燃料電池システム(その中、特に燃料供給部である燃料タンク)の大きさ(又は体積)の制限によって略1.0〜2.8mmの直径を有することがが好ましく、5〜150mmの長さを有することが好ましい。また、体積は5〜20ccを有することが好ましい。
前述されたようなマイクロpH測定機を、燃料であるギ酸供給部の出口(アノードへ供給される側の出口)に取り付けることにより、アノードへ供給される出来る限り最大に混合されたギ酸の濃度を感知するようになる。
一方、ギ酸溶液の温度による信頼性のあるpH値を測定するために、ギ酸貯蔵槽の温度を感知した後、その感知された温度に基づいてクーリングファンを作動させてギ酸貯蔵槽の温度を制御した状態でpH値を測定することが好ましい。この場合、溶液の感応性を最大限に高めるべく溶液とマイクロpH測定機の接触が円滑になるように、pH測定機の溶液との接触部が可能な限り広い表面積を有する構造に作製して使用する。このような構造としては、例えば、センサーの末端接触部分がさじ形状に曲げられた構造が挙げられる。
図4は、本発明の実施の形態において使われるダイレクトギ酸燃料電池のギ酸濃度測定用マイクロ伝導度測定機の構造を示す概略図である。
図4に示すように、本発明の実施の形態において使われる伝導度測定機は、ケーブル31bに接続された、例えば本体が35mmの長さを有し直径が5mmである測定機であって、測定機の内部には、伝導度の測定のためにガラスステム上に白金黒がコートされた板35bがそれぞれ対向して配置される。測定機の本体の外被体33bは、エポキシ樹脂からなる。
前述されたようなマイクロ伝導度測定機も、燃料であるギ酸供給部の出口(アノードへ供給される側の出口)に取り付けることにより、アノードへ供給される可能な限り最大に混合されたギ酸の濃度を感知するようになる。
そして、ギ酸溶液の温度による信頼性のある伝導度値を測定するために、ギ酸貯蔵槽の温度を感知した後、その感知された温度に基づいてクーリングファンを作動させてギ酸貯蔵槽の温度を制御した状態で伝導度値を測定することが好ましい。この場合、溶液の感応性を最大限に高めるために、溶液とマイクロ伝導度測定機との接触が円滑になる構造に作製して使用すればよい。このような構造としては、例えばセンサーの末端接触部分がさじ形状に曲げられた構造が挙げられる。
図5は、本発明の実施の形態によるギ酸濃度によるpH値の変化を示すグラフである。
図5に示すように、ギ酸の濃度が増大するにつれてpH値が線形的に減少することが分かり、前記関係は、次の(式1)のように表すことができる。
式1:Y=1.91407−0.14674×X
(Y=pH値、X=HCOOH濃度)
ここで、4Mの場合におけるpH値は1.34であり、6M、8M、10Mの場合におけるpH値は、それぞれ1.03、0.78、0.42と減少するという事実を観察した。それぞれの値の測定誤差は±0.01であって、約98%の信頼性を持っている。
図6は、本発明の実施の形態によるpH測定時におけるギ酸濃度の感知応答時間の結果を示すグラフであって、図6には、ギ酸濃度の急激な変化による感応性と安定性を測定して表示した。
図6に示すように、ギ酸の濃度を4M、6M、8M、10M、6M、8Mの順に変化して測定した結果、その変化に対するpH値は1〜5秒内に安定性を示すことを観察した。このように、本発明では、ギ酸の濃度変化を敏感に測定及び制御することにより、一定のギ酸濃度を保つことができる。
図7は、本発明の実施の形態によるギ酸濃度による伝導度値の変化を示すグラフである。図8は、本発明の実施の形態による伝導度測定時におけるギ酸濃度の感知応答時間結果を示すグラフである。
図7及び図8に示すように、ギ酸の濃度変化に伴う伝導度値は1〜5秒内で安定性を示すことを観察した。15.0M及び2.0Mの場合があったものの、適正濃度範囲は4〜10Mで、これに対応する伝導度は9.5〜12mS/cmであった。伝導度測定の信頼度は、95%以上であった。このように、本発明では、ギ酸濃度の変化を高い信頼度をもって5秒以内、例えば1〜5秒の範囲で敏感に測定及び制御することにより、一定のギ酸濃度を保つことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるリアルタイムでギ酸濃度の測定及び制御を行うダイレクトギ酸燃料電池の概略図である。 図2は、本発明の第2の実施の形態によるリアルタイムでギ酸濃度の測定及び制御を行うダイレクトギ酸燃料電池の概略図である。 図3は、本発明の実施の形態において使われるダイレクトギ酸燃料電池のギ酸濃度測定用マイクロpH測定機の構造を示す概略図である。 図4は、本発明の実施の形態において使われるダイレクトギ酸燃料電池のギ酸濃度測定用マイクロ伝導度測定機を示す概略図である。 図5は、本発明の実施の形態においてギ酸濃度によるpH値の変化を示すグラフである。 図6は、本発明の実施の形態においてpH測定時におけるギ酸濃度の感知応答時間結果を示すグラフである。 図7は、本発明の実施の形態においてギ酸濃度による伝導度値の変化を示すグラフである。 図8は、本発明の実施の形態において伝導度測定時におけるギ酸濃度の感知応答時間の結果を示すグラフである。
符号の説明
10・・・単位電池,単位電池スタック
11・・・カソード
12・・・アノード
20・・・ギ酸貯蔵部
21・・・純粋ギ酸貯蔵部(高濃度ギ酸貯蔵部)
22・・・適正濃度ギ酸貯蔵部
23・・・開閉バルブ
24・・・高濃度ギ酸カートリッジ(純粋または高濃度のギ酸貯蔵部)
25・・・水貯蔵部
26・・・混合機
30・・・ギ酸濃度測定機
33a・・・参照電極
33b・・・外被体
34a・・・本体電極
40・・・制御部
42・・・ポンプ
43・・・マイクロポンプ(ポンプ)
60・・・エア供給部(酸素供給部)

Claims (16)

  1. アノードと、高分子電解質膜と、カソードとを有する単位電池または該単位電池のスタック;と、
    前記単位電池のアノードへ燃料としてのギ酸を供給するギ酸供給部;と、
    前記単位電池のカソードへエアまたは酸素を供給するエア供給部または酸素供給部;と、
    前記ギ酸供給部に連結され、アノードへ提供されるギ酸の一部の濃度をリアルタイムで測定するギ酸濃度測定機;と、
    前記ギ酸濃度測定機から測定された濃度値を受け取り、それを予め設定された濃度値の範囲と比べ、前記測定された濃度値が前記設定された濃度値の範囲外とならないように、前記ギ酸濃度測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部;と、を含むダイレクトギ酸燃料電池。
  2. 前記ギ酸濃度測定機は、前記ギ酸供給部に連結され、アノードへ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンのpH値をリアルタイムで測定するpH測定機であり、
    前記制御部は、前記pH測定機から測定されたpH値を受け取り、それを予め設定されたpH値の範囲と比べ、前記測定されたpH値が前記設定されたpH値の範囲外とならないように、前記pH測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部である請求項1に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  3. 前記ギ酸濃度測定機は、前記ギ酸供給部に連結されアノードへ提供されるギ酸の一部を解離させてなる水素イオンとギ酸イオンの伝導度値をリアルタイムで測定する伝導度測定機であり、
    前記制御部は、前記伝導度測定機から測定された伝導度値を受け取り、それを予め設定された伝導度値の範囲と比べ、前記測定された伝導度値が前記設定された伝導度値の範囲外とならないように、前記伝導度測定機のリアルタイム測定に対応して、アノードへ提供されるギ酸の濃度をリアルタイムで制御する制御部である請求項1に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  4. 前記ギ酸供給部は、
    純粋または高濃度のギ酸貯蔵部;と、
    カソードから排出された水または別途の水供給部からの水が供給され、前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部に連結され、濃度が調節されたギ酸を貯蔵する適正濃度ギ酸貯蔵部;と、
    前記制御部の制御信号に応じて前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から前記適正濃度ギ酸貯蔵部へ純粋または高濃度のギ酸を供給するように開閉するバルブ; と、
    前記適正濃度ギ酸貯蔵部からアノードへ適正濃度のギ酸を供給するポンプ;と、を有する請求項1に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  5. 前記適正濃度ギ酸貯蔵部には、アノードから排出されたギ酸が供給される請求項4に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  6. 前記ギ酸供給部は、
    純粋または高濃度のギ酸貯蔵部;と、
    カソードから排出された水または別途の水供給部から供給された水が貯蔵される水貯蔵部;と、
    前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から供給された純粋または高濃度のギ酸と前記水貯蔵部から供給された水とを混合して適正濃度のギ酸を提供する混合機;と、
    前記制御部の制御信号に応じて前記水貯蔵部から前記混合機へ水を供給するポンプ;と、
    前記制御部の制御信号に応じて前記純粋または高濃度のギ酸貯蔵部から純粋または高濃度のギ酸を前記混合機へ供給するポンプ;と、
    前記混合機からアノードへ適正濃度のギ酸を供給するポンプ;と、を有する請求項1に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  7. 前記混合機は、アノードから排出されたギ酸が供給されて一緒に混合される請求項6に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  8. 前記pH測定機の参照電極が、甘汞電極、Ag/AgClからなる電極またはHg/HgSOからなる電極であり、前記pH測定機の本体電極が、フッ素樹脂及びエポキシからなる電極である請求項2に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  9. 前記pH測定機の外被体は、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、炭素、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アルミナ、ニッケル、SUS 316またはガラスから製造されるものである請求項8に記載のダイレクトギ酸燃料電池。
  10. アノードへ提供されるギ酸の一部の濃度をアノードへ提供される前にリアルタイムで測定する段階(S1); と、
    前記測定された濃度値を設定された濃度値の範囲と比べ、前記測定された濃度値が前記設定された濃度値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記リアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供する段階(S2);と、を含むダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  11. 前記S1段階では、アノードへ提供されるギ酸の一部をアノードへ提供される前に解離させてなる水素イオンのpH値をリアルタイムで測定し、
    前記S2段階では、前記測定されたpH値を設定されたpH値の範囲と比べ、前記測定されたpH値が前記設定されたpH値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記pHのリアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供する請求項10に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  12. ギ酸濃度の変化に対応して95%以上の信頼性を有するようにpHを測定し、前記ギ酸の濃度変化時における前記測定されたpH値が1〜5秒内に一定の値となるようにする請求項11に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  13. 前記設定されたpH値の範囲が、pH1.34〜0.42である請求項11に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  14. 前記S1段階では、アノードへ提供されるギ酸の一部をアノードへ提供される前に解離させてなる水素イオンとギ酸イオンの伝導度値をリアルタイムで測定し、
    前記S2段階では、前記測定された伝導度値を設定された伝導度値の範囲と比べ、前記測定された伝導度値が前記設定された伝導度値の範囲外とならないように、アノードへ提供されるギ酸の濃度を前記伝導度のリアルタイム測定に対応してリアルタイムで調節した状態で、ギ酸をアノードへ提供する請求項10に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  15. 前記ギ酸の濃度変化時における前記伝導度値が、1〜5秒内に一定の値となるようにする請求項14に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
  16. 前記設定された伝導度値の範囲が、9.5〜12mS/cmである請求項14に記載のダイレクトギ酸燃料電池の運転方法。
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