JP2000166846A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

Info

Publication number
JP2000166846A
JP2000166846A JP10350101A JP35010198A JP2000166846A JP 2000166846 A JP2000166846 A JP 2000166846A JP 10350101 A JP10350101 A JP 10350101A JP 35010198 A JP35010198 A JP 35010198A JP 2000166846 A JP2000166846 A JP 2000166846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
lid
dishwasher
opening
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10350101A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Yura
政樹 由良
Hiroaki Inui
浩章 乾
Takeshi Inada
剛士 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10350101A priority Critical patent/JP2000166846A/ja
Publication of JP2000166846A publication Critical patent/JP2000166846A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は食器の収納や取出しの作業性向上
や、同作業に伴う汚染水の飛散や、洗浄水の滴下を防止
した食器洗い乾燥機の提供を目的とする。 【解決手段】 被洗浄物を収納する開口部9と食器かご
1を有する洗浄槽2と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、
洗浄槽2内部の湿気を排出する排気口7と送風機6と、
前記排気口7を有して開口部9を開閉する蓋8とを備え
て、前記蓋8は上部ほど高い略コの字形の凸形状部10
を外周部に有して、前記洗浄槽2の開口部9は上部ほど
洗浄槽2の後部に向けて傾斜するとともに、前記蓋8の
凸形状部10が当接するシール部11を有するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器を洗浄して乾
燥する食器洗い乾燥機に係わり、特に蓋および排気を処
理する構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機について、図18
に基づいて説明する。食器の洗浄および乾燥を行うため
の構成として、被洗浄物である食器を収納する食器かご
60、洗浄水を噴射する洗浄ノズル61、洗浄水を加圧
する洗浄ポンプ62、洗浄槽63を有している。また、
洗浄水を機外に排出する排水ポンプ(図示なし)、洗浄
槽63に外気を送り込む送風機64、洗浄槽63内部の
湿気を排気する排気口65を有している。
【0003】また、洗浄水や外気を加熱するヒータ66
を備えて、洗浄ポンプ62、ヒータ66、排水ポンプ、
送風機64等を制御する制御装置67にて運転が制御さ
れる。さらには、この制御装置67によって、洗浄時間
や洗浄またはすすぎ温度を変化させたいくつかの運転方
法が選択できるものである。また、排気口65をその前
面に備えた蓋68は、その外周部に凸形状部69を備え
ている。さらにシール部100が洗浄槽63の前面の開
口部101に形成されていて、この開口部101の端面
は略鉛直方向の平面上にある。凸形状部69とシール部
100は、上縁部と左右の外周部を含む略コの字形のも
のであって、下端部は他の部材でシールする構成であ
る。
【0004】また、この蓋68の上縁部および本体上部
には、施錠装置102、103として、ハンドル、スイ
ッチ、施錠部材等が設けられている。このような食器洗
い乾燥機では、まず蓋68を開放して、食器かご60を
前方に引出して、被洗浄物である食器を食器かご60に
収納する作業が行われる。そして食器かご60を所定の
位置に押し込み、洗剤を投入して運転を開始する。運転
が開始されると、まず洗浄ポンプ62が洗浄水を加圧す
る動作が安定するための所定量の洗浄水を、洗浄槽63
に供給する給水工程が実行される。給水工程に続いて、
洗浄ポンプ62によって加圧され且つヒータ66によっ
て第1の所定温度まで加熱しながら、洗浄水が洗剤と共
に洗浄ノズル61の噴射口から噴射される本洗工程が行
われる。
【0005】洗浄水は洗浄ノズル61の噴射口から鉛直
方向または斜め上方向に噴射される。また洗浄ノズル6
1はこの噴射反力によって略水平に回転する。このよう
に回転する洗浄ノズル61から噴射された洗浄水の衝突
力・洗剤・熱等の作用によって、食器は洗浄されるもの
である。洗浄水が所定の温度に高まるとともに、所定時
間の本洗工程を経ると、次に食器等から洗い落とされた
汚れを含む洗浄水を排水ポンプによって機外に排出する
排水工程に入る。引き続いて、新たに洗浄水を供給する
給水工程と、洗剤や残菜(食器に付着した汚れを残菜と
もいう)で汚れた食器をすすぐために洗浄水を洗浄ノズ
ル61から噴射するすすぎ工程と、前記排水工程とが連
続して4回繰り返されて、洗浄工程を終了する。
【0006】なお、次工程の乾燥工程を短時間で行うた
めに、最終のすすぎ工程は、ヒータ66によって洗浄水
を第2の所定温度まで加熱しながら行う加熱すすぎ工程
となっている。ここで一般的には、第1の所定温度は第
2の所定温度以下であることが多い。洗浄工程に続い
て、送風機64およびヒータ66を運転して、洗浄槽6
3内の湿気を排出するとともに、食器に付着した洗浄水
の水滴を加熱して蒸発させる乾燥工程が行われる。
【0007】乾燥工程では、送風機64で外気を洗浄槽
63に送り込むことで、洗浄槽63内の湿気を排気口6
5から排気する。ヒータ66を適宜運転して、外気を温
風にして、被洗浄物の水滴を乾燥することで、必要な乾
燥性能を得るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の食器
洗い乾燥機では、運転中の蓋68の開放に伴って、主と
して以下のような課題を有している。第1に、蓋68を
開放して食器かご60を引出した時に、被洗浄物を収納
するための食器かご60と洗浄槽63の間の空隙が小さ
い。特に、図19に示すように洗浄槽63と食器かご6
0の位置関係において、鉛直方向の空間の広さを示すH
0よりは、食器かご60の前部に収納された食器と洗浄
槽63のなす空間距離を示すL0の大きさが十分確保で
きないことが、食器の収納に関して使い勝手を悪くして
いるものである。
【0009】この部分の寸法関係で、収納できる食器の
直径の大きさが制約されたり、食器を収納するときに洗
浄槽63と接触することによる損傷が起こりうるという
課題があった。これを解決するには、洗浄槽63の全高
を、すなわち機器の全高を拡大せざるを得ないものであ
った。第2に、洗浄途中で食器を追加するときには、運
転を一時停止して、食器に付着した汚れや洗剤等を含む
洗浄水が付着した食器かご60を引出すことになる。す
なわち、食器かご60は前方に引出されて、蓋68の上
縁部に設けた凸形状部69あるいはその近傍で静止す
る。このとき、被洗浄物に付着した汚れや、食器かご6
0および被洗浄物に付着した洗浄水が蓋68の外周部、
特に上縁部に飛散する恐れがあるものであった。
【0010】そのため、蓋68の上縁部に構成された施
錠装置102、103を構成するハンドル、スイッチ、
施錠部材の内部に汚染物が進入して、異臭の原因となる
恐れがあるものであった。もちろん、通常の使用方法
で、被洗浄物を食器かご60に収納するときにももちろ
ん、特に蓋68の上縁部に収納するときなど、凸形状部
69を超えて、汚れが蓋68の外周部に飛散する恐れが
あるものであった。
【0011】第3に、洗浄工程では洗浄ノズルからの噴
射に伴って進入した洗浄水や、洗浄温度とともに上昇し
た湿気が、排気口69には水滴として付着している。ま
た次の乾燥工程では、排気中の湿気が同様に排気口69
に水滴として付着している。このようなときに、運転を
一時停止して蓋68を開放すると、排気口65は鉛直方
向の下方に開口部を位置させることになって、蓋68の
開放の勢いとともに、これら排気口65に付着した洗浄
水が滴下しやすいものであった。
【0012】第4に、排気口65は蓋68の前面部にあ
って、その排気方向は本体の前方に固定されている。こ
のため、高温多湿な排気で前方に配置された機器に悪影
響を与える恐れがあるものであった。なお、ターンテー
ブル方式の食器洗浄機において、すなわち略円形の食器
かごが回転する方式で、食器の収納性を改善するものと
して、開口部の上壁の前端をを後退したものが、特開平
10−33449に提案されている。本提案では、食器
かごを引出す方式の食器洗い乾燥機が有する特有の課題
の解決には至っていない。
【0013】本発明は、以上のような従来の食器洗い乾
燥機が有している課題を解決するものである。特に、食
器の収納や取出しに伴う汚染水の飛散や、洗浄水の滴下
や、排気に関する課題を解決した食器洗い乾燥機を提供
することを目的としているものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の食器洗い乾燥機
は、被洗浄物を収納する開口部と食器かごを有する洗浄
槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気
を排気する排気口と送風機と、前記排気口を有して開口
部を開閉する蓋とを備えて、前記開口部は上縁部ほど洗
浄槽の後部に向けて傾斜してシール部を形成するととも
に、この開口部を閉じる蓋は上縁部ほど深い略コの字形
の凸形状部をその外周部に有して、これら蓋の凸形状部
と洗浄槽のシール部が当接することを特徴とするもので
ある。
【0015】この発明によれば、蓋開放時には、洗浄槽
の開口部は上部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜して、食
器かごと洗浄槽の開口部で形成される空間距離が大きい
から被洗浄物の収納が容易になって、使い勝手が向上し
た食器洗い乾燥機を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の食器洗い乾燥機は、開口
部と被洗浄物を収納する食器かごとを有する洗浄槽と、
洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄槽内部の湿気を排出
する排気口および送風機と、前記開口部を開閉する蓋と
を備え、前記蓋は前記排気口を有し、上部ほど高い略コ
の字形の凸形状部を外周部に形成して、前記開口部は上
部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜するとともに、前記蓋
の凸形状部が当接するシール部を有することを特徴とす
る食器洗い乾燥機である。
【0017】この発明によれば、蓋開放時には、洗浄槽
の開口部は上部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜して、食
器かごと洗浄槽の開口部で形成される空間距離が大きい
から被洗浄物の収納が容易になって、使い勝手が向上し
た食器洗い乾燥機を提供できる。請求項2記載の発明
は、請求項1の発明に加えて、食器かごは蓋の開放時に
前方に引出せるとともに、蓋の上部の凸形状部と係止す
ることを特徴とする食器洗い乾燥機である。
【0018】この発明では特に、食器かごの移動に伴う
洗浄水の滴下や飛散を、蓋の上部の凸形状部で受けて、
蓋の施錠装置の内部に汚水が進入して固着することや、
蓋の外周部に汚水が付着して臭いを発生することを防止
できる。請求項3記載の発明は、請求項1または2いず
れか1項の発明に加えて、蓋の凸形状部の上面に、排気
口を配置したことを特徴とする食器洗い乾燥機である。
【0019】この発明では、乾燥工程の排気を本体の前
方以外の方向に設定できる。特に、本体後方に排気する
ことが容易であり、この場合蓋の開放時に排気口に付着
した洗浄水の滴下を防止することができる。請求項4記
載の発明は、請求項1から3いずれか1項の発明に加え
て、排気口に連通して、排気を機外に案内する排気ダク
トを配置したことを特徴とする食器洗い乾燥機である。
【0020】この発明では特に、洗浄槽で発生した湿気
を排気ダクトによって、機器の設置状態に応じて必要な
場所まで、例えば流し台まで、案内することができて、
機器が設置された室内および周辺機器への影響が小さい
なる。請求項5記載の発明は、請求項4の発明に加え
て、排気の風圧を駆動源とした接続手段を排気口と排気
ダクトの中間部に配置したことを特徴とする食器洗い乾
燥機である。
【0021】この発明では特に、排気口と排気ダクト
は、排気すなわち送風機の運転に連動して接続手段で接
続されるものであるから、必要なタイミングで排気が接
続部から周囲に漏れないように、排気口から排気ダクト
に送り込むことができるものである。請求項6記載の発
明は、請求項4または5いずれか1項の発明に加えて、
排気ダクトに洗浄水を排出する排水ホースを収納したこ
とを特徴とする食器洗い乾燥機である。
【0022】この発明では特に、排水ホースを必要な場
所まで案内することができるものである。請求項7記載
の発明は、請求項1から6いずれか1項の発明に加え
て、排気ダクトに排水ホースを接続したことを特徴とす
る食器洗い乾燥機である。この発明では特に、単一の排
気ダクトから排水と排気を行うことができるものであ
る。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1から7い
ずれか1項の発明に加えて、排気口は、排気方向を選択
する排気方向切換手段を設けたことを特徴とする食器洗
い乾燥機である。この発明では、機器の設置状態に応じ
て、排気方向切換部にて排気方向を選択できる。もちろ
ん、洗浄槽内で発生した騒音も、ほぼその方向に放出で
きる。すなわち、適切な方向に排気することができるの
で、より静かで快適な使用空間を実現する。
【0024】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照しつつ説明する。 (実施例1)図1において、1は食器、調理道具等の被
洗浄物を収納する食器かご、2は洗浄槽、3は洗浄水を
噴射して略水平に回転する洗浄ノズル、4は洗浄水を加
圧する洗浄ポンプである。5は洗浄水を機外に排出する
排水ポンプ,6は洗浄槽2の湿気を排気する送風機であ
る。7は洗浄槽から湿気を排気するための排気口であ
る。
【0025】さらに、8は洗浄槽2の前部の開口部9を
開閉する蓋、10は蓋8の外周部の凸形状部であり、シ
ール部11が開口部9に形成されている。この開口部9
は傾斜しており、蓋8の上縁部ほど洗浄槽2の後部に向
けて傾斜している。シール部11も対応して傾斜してい
る。すなわち、この開口部9を閉じる蓋8は上縁部ほど
深い略コの字形の凸形状部10をその外周部に有してお
り、これら凸形状部10とシール部11が当接すること
で、洗浄槽2を開閉するものである。
【0026】ここで、「略コの字形」とは、凸形状部1
0が蓋8の左右と上部にあることを意味しており、蓋8
の下端と洗浄槽2のシールは他のシール部材で形成され
ている。また、この蓋8の上縁部および本体上部には、
施錠装置12、13として、ハンドル、スイッチ、施錠
部材等が設けられている。14は洗浄工程では洗浄水を
加熱するヒータであり、乾燥工程では空気を加熱する。
15は洗浄ポンプ4、送風機6、ヒータ14等の運転を
制御する制御装置である。
【0027】次に実施例1の食器洗い乾燥機としての動
作を説明する。洗浄工程および乾燥工程での運転方法
は、基本的に従来のものと同様であるので説明を省略す
る。実施例1における特徴的なことは、被洗浄物である
食器、調理道具等の収納や取出し作業における、使い勝
手の向上にあるので、その点から説明する。まず第1
に、蓋8を開放して食器かご1を引出した時に、図3に
示すように被洗浄物を収納するための食器かご1と洗浄
槽2の間の空隙が大きい。特に、図2および図3におい
て、洗浄槽2と食器かご1の位置関係について、鉛直方
向の空間の広さを示すH1の大きさそのものよりは、食
器かご1の前部に収納された食器と洗浄槽2のなす空間
距離を示すL1の大きさが大きいことが、食器の収納に
関して使い勝手を向上しているものである。
【0028】すなわち、洗浄槽2の開口部9が洗浄槽2
の後部に向けて傾斜していることで、L1を大きく確保
することができて、収納できる食器の直径の大きさが大
きくなるものであり、食器を収納するときに洗浄槽2あ
るいは前部の食器類と接触することによる損傷が防止で
きるものである。また第2に、運転中に一時停止して、
食器を追加するときなどには、汚れた洗浄水が付着した
食器かご1を引出すことになる。このとき、食器かご1
は蓋8の上縁部に設けた凸形状部10あるいはその近傍
で静止すると、被洗浄物に付着した汚れや、食器かご1
および被洗浄物に付着した洗浄水が蓋8の外周部、特に
上縁部に向かって飛散した時に、水滴は凸形状部10が
所定の高さを有することで、その内側に落下する。その
ため、蓋8の上縁部に構成された施錠装置12、13で
あるハンドル、スイッチ、施錠部材に汚染物が進入する
ことを防止して、長期間の使用に当たり、異臭や誤動作
を防止する。
【0029】もちろん、単純に汚れた食器を食器かご1
の中でも、蓋8の上縁部に相対する場所に収納するとき
には、凸形状部10が食器かご1に対して所定の高さを
有する壁面を形成するので、汚れが飛散することを防止
する。なお、実施例1において開口部9の傾斜の仕方を
変えた実施例として、図6、図7で実施例1a、図8で
実施例1bを示す。
【0030】実施例1aは、開口部20を洗浄槽2の側
面部上方から略鉛直方向で形成して、下部にR字形状の
傾斜開口部21を設けている。また、洗浄槽2および蓋
8の上縁部は、図6に示すように開口部20は上方より
見ると、凸型の円弧形状部22として、中央部に施錠装
置24、25を配置している。26、26aは排気口で
ある。このように形成することで、開口部20は洗浄槽
の後部よりの位置にあって、蓋8を開放して食器かご1
を引出した時には、側面の開口が大きいので、食器の収
納および取出しの作業性が向上する。一方、凸型の円弧
形状部22であるから、施錠装置24および25の大き
さ、特に施錠装置24の奥行方向での長さを短縮するこ
とができて、実施例1や従来技術のもので、施錠でき
る。すなわち、小型で強度のある信頼性の高い部材を使
用できるものである。
【0031】実施例1bは、開口部を洗浄槽の側面部は
上方から略鉛直方向で形成して(図示しないが、従来例
と同様)、洗浄槽2および蓋8の上縁部は、図8に示す
ように凹型の円弧形状部27として、中央部に施錠装置
28、29を配置している。30、30aは排気口であ
る。このように形成することで、蓋8を開放して食器か
ごを引出した時には、洗浄槽2の上縁部の開口が大きい
ので、この方向からの食器の収納および取出しの作業性
が向上する。
【0032】次に実施例1における特徴的なこととし
て、洗浄工程および乾燥工程の運転に伴う洗浄水の滴下
を防止することにあるので、その点について説明する。
洗浄工程では、特に加熱すすぎ工程で、制御装置15に
より制御されて、すすぎ温度は約60℃(運転コースの
選択によっては約80℃)まで加熱される。この時点
で、洗浄槽2の内部は高温で多湿な空気および噴射され
た洗浄水が充満しており、排気口7は進入した高温度の
水滴や、湿気から結露した水滴が付着している。設定さ
れた温度に達すると、すすぎ工程を終了して、排水ポン
プ5にて洗浄水を機外に排出して、乾燥工程に移る。
【0033】乾燥工程では、送風機6が機外の空気を洗
浄槽2内に送風するとともに、ヒータ14を適宜通電制
御することで、洗浄槽2内部の高温度で多湿な空気を排
気口7より排出するとともに、温風で被洗浄物に付着し
た水滴を蒸発させるものである。さて、蓋8の上縁部に
排気口7を配置していることで、以下の効果を得るもの
である。まず、洗浄運転中に、図2のように蓋8を開放
した状態にて、排気口7は上方に開口を有するので、前
述の水滴が滴下することが防止できる。また乾燥運転中
には、排気は機器の後方に排出される。もちろん、乾燥
工程の排気を本体の前方以外の方向に設計できるもので
ある。
【0034】(実施例2)本実施例は、基本構成が実施
例1と同様に、食器かご1、洗浄槽2、洗浄ノズル3、
洗浄ポンプ4、送風機6等を有したものであり、基本構
成についての説明は省略する。図9、図10ように、排
気口31対して、排気を案内する排気ダクト32を配置
した点で実施例1とは異なる。
【0035】実施例2では、排気口31および排気口3
1aに相対して、中空の排気ダクト32が配置されてい
て、排気ダクト32は途中より1本の蛇腹状のものとな
っている。また、33、34は、蓋35を固定する施錠
装置であり、36は実施例1と同様に傾斜した開口部で
ある。本実施例の食器洗い乾燥機としての動作の特徴は
以下の点にある。
【0036】第1に洗浄工程で洗浄槽2内部で洗浄ノズ
ル3からの噴射を要因として発生した洗浄騒音が、排気
口31、31aを経て、排気ダクト32の先端から機外
に排出される。このときの騒音レベルは、排気口31、
31aを通過する時の水準に比べると、減衰して、しか
も後方に排出することも可能であって、静かな運転騒音
が得られる。さらに、排気ダクト32に、マフラー効果
を持たせても、より静音化が図れるものである。
【0037】第2に、乾燥工程で排気された高温多湿な
空気は、排気口31から排気ダクト32へと送り込まれ
て、排気ダクト32にて所定の場所に排気される。もち
ろん、洗浄工程で洗浄ノズルからの噴射に伴って進入し
た洗浄水や、洗浄温度とともに上昇した湿気が、排気口
31、31aには水滴として付着していたり、次の乾燥
工程で、排気中の湿気が同様に排気口31、31aに水
滴として付着しているが、これらの水滴も同じ排気ダク
ト32に案内される。したがって、送風機の送風能力を
高めて、短時間で乾燥するようなものとしても、水滴の
飛散は生じない。
【0038】すなわち、排気口31は蓋35の上部に位
置するが、その排気方向は任意の位置に設置可能であ
る。このため、高温多湿な排気で前方に配置された機器
に悪影響を与える恐れのないものとすることができる。
第3に、排気口31および排気口31aには、通路を排
気ダクト32に接続するための接続手段として、接続部
材31bを有していて、排気ダクト32の先端の排気案
内部32aに接続部材31bが嵌合する。この接続部材
31bが排気の風圧で駆動されるものである。したがっ
て、排気口31、31aと排気ダクト32の接続が排気
の運転に連動して排気部材31bで行われるので、運転
時に排気が周囲に漏れないようにすることができるもの
である。排気口31の内部にも、同様に排気部材31b
が設けているが、図は省略する。
【0039】なお、接続部材31bは、比重の小さい樹
脂材料で、可能な限り薄肉で形成することで、排気の風
力で排気案内部32aの方向に移動するものである。さ
らには、排気の風圧がないときには、接続部材31b
は、ばね31cの反発力にて排気口31および31aの
内部に収納されるものである。すなわち、接続部材31
bは、必ず排気ダクト32とは一旦離脱するものであ
る。したがって、接続部材31bは排気口31、31a
や排気ダクト32との間で、汚れによって固着する恐れ
が小さくて、長期間の安定動作を可能にするものであ
る。
【0040】(実施例3)本実施例は、食器かご1、洗
浄槽2、ヒータ14等の基本構成が実施例2と同様であ
り、基本構成についての説明は省略する。図11、図1
2に示すように、排気ダクト40内に洗浄水を排出する
排水ホース41を入れ込むための空隙すなわち収納部を
設けた点で上記の実施例1〜2とは異なる。図におい
て、排気口42、42aと排気ダクト40の接続部の形
状は、実施例2と同様である。43、44は施錠装置、
45は蓋、46は開口部である。
【0041】本実施例の食器洗い乾燥機としての動作の
特徴は以下の点にある。まず第1に、排水ホース41は
機器を設置するときに、排気ダクト40とともに、必要
な場所まで案内することができるものである。たとえ
ば、排水と排気をキッチンの流しに案内できる。なお、
実施例3に関連した他の実施形態として、図13のよう
に排気ダクト46に排水ホース47を接続することがで
きる。
【0042】洗浄工程で、洗浄水は排水ポンプ5により
加圧されて排水ホース47から排水される。このとき洗
浄水は排水案内管47bにて排気ダクト46に供給され
て、先端46bから排出される。また乾燥工程では、排
気口42、42aから排気ダクト46に洗浄槽内の湿気
は排気される。このようにして、単一の排気ダクト46
にて、その先端46aから排水と排気を行うことができ
るものである。
【0043】特に、排気ダクト46が蛇腹状に比較的屈
曲自在なものである場合、実施例3のように内部に排水
ホース47が装着されていないことで、自由な方向に設
置できるので使い勝手がよい。 (実施例4)本実施例は、食器かご1、洗浄槽2、ヒー
タ14等の基本構成が実施例1と同様であり、基本構成
についての説明は省略する。
【0044】図14に示すように、排気口50aは排気
方向を選択する手段として、排気方向切換部51を設け
た点で実施例1〜3とは異なる。この排気方向切換部5
1は、排気口50、50aの下面で略円筒形状に形成さ
れていて、蓋52の上面に設けた嵌合部53に装着され
る。この排気方向切換部51と嵌合部53は回転自在に
嵌合しており、排気口50を前後左右いずれの方向にも
回転して装着できるものである。
【0045】本実施例の食器洗い乾燥機としての動作の
特徴は以下の点にある。洗浄槽2で発生した湿気の排気
方向を、排気口50の排気方向切換部51を回転させる
ことで、設置状態に応じた適切な方向に排気することが
できる。図14が後方に排気する状態であって、図15
は、前方に排気する状態を示す。もちろん、図16、図
17に示すように、前方はもちろん左右に排気すること
も可能にできるものである。
【0046】なお、排気方向切換部51は排気口50a
の一部として形成された実施例としているが、別部材に
て風向を変えるための案内部分を有する偏向板を設けて
もよいものである。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を有する。請求項
1記載の発明によれば、被洗浄物を収納する開口部と食
器かごを有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段
と、洗浄槽内部の湿気を排気する排気口と送風機と、前
記排気口を有して開口部を開閉する蓋とを備えて、前記
開口部は上縁部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜してシー
ル部を形成するとともに、この開口部を閉じる蓋は上縁
部ほど深い略コの字形の凸形状部をその外周部に有し
て、これら凸形状部とシール部が当接することで、蓋開
放時に食器かごと開口部の空間距離がが大きいから、被
洗浄物の収納および取出しが容易になって、使い勝手が
向上した食器洗い乾燥機を提供できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明に加えて、食器かごは蓋開放時に前方に引出せると
ともに、蓋の上部の凸形状部と係止することことで、食
器かごの移動に伴う洗浄水の滴下や飛散を、蓋の上縁部
で受けて、蓋の施錠装置に汚水が進入して固着すること
を防止することができて、耐久性が向上した食器洗い乾
燥機を提供する。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項1か
ら2いずれか1項の発明に加えて、蓋の凸形状部の上面
に、排気口を配置したことで、乾燥工程の排気を本体の
前方以外の方向に設定できる。特に、本体後方に排気す
ることが容易であり、この場合は、蓋の開放時に排気口
に付着した洗浄水の滴下を防止することができる食器洗
い乾燥機を提供する。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項1か
ら3いずれか1項の発明に加えて、排気口に連通して、
排気を案内する排気ダクトを配置したことで、洗浄槽で
発生した湿気を排気ダクトによって、機器の設置状態に
応じて必要な場所まで、例えば流し台まで、案内するこ
とができて、機器が設置された室内および周辺機器への
影響が小さい食器洗い乾燥機を提供するものである。同
時に洗浄工程で洗浄槽内部で発生した洗浄騒音が、排気
口を経て、排気ダクトの先端から機外に排出されても、
騒音レベルの小さな運転騒音であって、静音化が図れた
食器洗い乾燥機を提供するものである。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項4の
発明に加えて、排気の風圧を駆動源とした接続部材を排
気口と排気ダクトの中間部に配置したことで、排気口と
排気ダクトは排気の運転に連動して接続手段で接続され
るので、必要なタイミングで排気が接続部から周囲に漏
れないようにすることができる食器洗い乾燥機を提供す
るものである。
【0052】請求項6記載の発明によれば、請求4から
5いずれか1項の発明に加えて、排気ダクト内に洗浄水
を排出する排水ホースを収納したことで、排水ホースを
必要な場所まで案内するこができる。しかも排気ダクト
に収納された形態で案内することができるので、排水ホ
ースの位置が固定されて、排水時の水圧で移動すること
もない。同時に、設置形態がすっきりとして、見栄えの
よい食器洗い乾燥機を提供するものである。
【0053】請求項7記載の発明は、請求項4から6い
ずれか1項の発明に加えて、排気ダクトに排水ホースを
接続したことで、設置条件に最適な位置で、単一の排気
ダクトから排水と排気を行うことができる食器洗い乾燥
機を提供するものである。請求項8記載の発明によれ
ば、請求項1から7いずれか1項の発明に加えて、排気
口は排気方向を選択する排気方向切換手段を設けたこと
で、設置状態に応じて、適切な方向に排気することがで
きる。同時に、より静かな洗浄運転や快適な使用環境を
実現する食器洗い乾燥機を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の要
部断面図
【図2】同実施例の蓋の開放状態を示す断面図
【図3】同実施例の食器かごの引出状態を示す断面図
【図4】同実施例の開口部を示す側面図
【図5】同実施例の排気口を示す平面図
【図6】本発明の他の実施例1における排気口を示す平
面図
【図7】同開口部を示す側面図
【図8】本発明の別の実施例1における開口部を示す平
面図
【図9】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の側
面図
【図10】同実施例の排気ダクトを示す平面図
【図11】本発明の実施例3における食器洗い乾燥機の
側面図
【図12】同実施例の排気ダクトを示す平面図
【図13】本発明の他の実施例2における排水経路を示
す構成図
【図14】本発明の実施例4における食器洗い乾燥機の
要部断面図
【図15】同実施例の排気口を前方に変化させた状態を
示す要部断面図
【図16】同実施例の排気口を前方に変化させた状態を
示す部分断面図
【図17】同実施例の排気口を前方に変化させた状態を
示す断面図
【図18】従来の食器洗い乾燥機の要部断面図
【図19】従来の食器洗い乾燥機の食器かごの引出状態
を示す断面図
【図20】従来の食器洗い乾燥機の側面図
【符号の説明】
1 食器かご 2 洗浄槽 3 洗浄ノズル 4 洗浄ポンプ 5 排水ポンプ 6 送風機 7 排気口 8 蓋 9 開口部 10 凸形状部 11 シール部 12、13 施錠装置 14 ヒータ 15 制御装置 21 傾斜開口部 22 円弧状形状部 31a 排気口 31b 接続部材 32 排気ダクト 32a 排気案内部 41 排水ホース 47b 排水案内管 51 排気方向切換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲田 剛士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B082 BB01 BE01 EE01 EE02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部と被洗浄物を収納する食器かごと
    を有する洗浄槽と、洗浄水を噴射する洗浄手段と、洗浄
    槽内部の湿気を排出する排気口および送風機と、前記開
    口部を開閉する蓋とを備え、前記蓋は前記排気口を有
    し、上部ほど高い略コの字形の凸形状部を外周部に形成
    して、前記開口部は上部ほど洗浄槽の後部に向けて傾斜
    するとともに、前記蓋の凸形状部が当接するシール部を
    有する食器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】 食器かごは蓋の開放時に前方に引出せる
    とともに、蓋の上部の凸形状部と係止する請求項1記載
    の食器洗い乾燥機。
  3. 【請求項3】 蓋の凸形状部の上面に、排気口を配置し
    た請求項1または2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 【請求項4】 排気口に連通して、排気を機外に案内す
    る排気ダクトを配置した請求項1〜3いずれか1項記載
    の食器洗い乾燥機。
  5. 【請求項5】 排気の風圧を駆動源とした接続手段を排
    気口と排気ダクトの中間部に配置した請求項4記載の食
    器洗い乾燥機。
  6. 【請求項6】 排気ダクトに洗浄水を排出する排水ホー
    スを収納した請求項4または5記載の食器洗い乾燥機。
  7. 【請求項7】 排気ダクトに排水ホースを接続した請求
    項1〜6いずれか1項記載の食器洗い乾燥機。
  8. 【請求項8】 排気口は、排気方向を選択する排気方向
    切換手段を設けた請求項1〜7いずれか1項記載の食器
    洗い乾燥機。
JP10350101A 1998-12-09 1998-12-09 食器洗い乾燥機 Pending JP2000166846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10350101A JP2000166846A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 食器洗い乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10350101A JP2000166846A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 食器洗い乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000166846A true JP2000166846A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18408246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10350101A Pending JP2000166846A (ja) 1998-12-09 1998-12-09 食器洗い乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000166846A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081036A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Casio Comput Co Ltd 通気装置、発電ユニット及び電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081036A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Casio Comput Co Ltd 通気装置、発電ユニット及び電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100795261B1 (ko) 식기세척기
KR20080010718A (ko) 식기 세척기
JP2000166846A (ja) 食器洗い乾燥機
KR100767891B1 (ko) 식기 세척기
JP2019080603A (ja) 食器洗い機
JP2004049443A (ja) 食器洗浄機
JP3440399B2 (ja) 食器洗浄機付き流し台
JP2002065553A (ja) 食器洗い乾燥機
JP3546809B2 (ja) 食器洗浄機
JP2000325287A (ja) 食器洗い機
JP2007301066A (ja) 食器洗い機
JP3799719B2 (ja) 食器洗浄機
JP7117600B2 (ja) 食器洗い機
KR200292079Y1 (ko) 초음파식기세척장치
JPH08228989A (ja) 食器洗浄機
KR100946855B1 (ko) 식기 세정기
KR0176680B1 (ko) 승강가능한 식기바스켓을 갖는 식기세척기
JP2003235778A (ja) 食器洗浄機
JP2006000125A (ja) 食器洗浄機
JP2000166851A (ja) 食器洗い乾燥機
KR20070089365A (ko) 식기 세척기
JPH0852103A (ja) 食器洗浄機
JP3182311B2 (ja) 食器洗い機
JP4356399B2 (ja) 食器洗浄機
JPH06315450A (ja) 食器洗い乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041012