JP2009078613A - 自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法 - Google Patents

自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各車輪のうち一方の車輪にのみアンチロックブレーキ制御が実行された場合に該一方の車輪への制動力の付与が不能な制動機構の下流側ブレーキ液路内に発生した上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消できる自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法を提供する。
【解決手段】ECUは、前輪ABS制御のみが実行された場合には第1実行回数FKをインクリメントする一方、後輪ABS制御のみが実行された場合には第2実行回数RKをインクリメントする。そして、ECUは、第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK以上であった場合(ステップS52が肯定判定)には連通制御許可フラグFLGrに「1」とセットする(ステップS53)一方、第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上であった場合(ステップS54が肯定判定)には連通制御許可フラグFLGrに「0(零)」とセットする(ステップS55)。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車両の制動時に該自動二輪車両の車輪のロックを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行させるための自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法に関する。
一般に、車両の一種である自動二輪車両においても、自動四輪車両と同様に車両制動時における車両の操作性の向上が望まれている。そこで、近年では、自動二輪車両にも車両制動時に車輪がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御(「ABS制御」ともいう。)を実行可能な自動二輪車両用の制動装置(以下、単に「制動装置」という。)を搭載することが提案されている。
この制動装置は、前輪用の第1制動機構と後輪用の第2制動機構とを備えている。これら各制動機構は、マスタシリンダと、ホイールシリンダと、該ホイールシリンダ内から流出したブレーキ液を一時貯留するリザーバと、該リザーバ内に一時貯留されているブレーキ液を吸引してマスタシリンダ側に吐出するポンプとをそれぞれ備えている。また、マスタシリンダ側からホイールシリンダに向けてブレーキ液を流動させるための各上流側ブレーキ液路上には、常開型の第1開閉弁がそれぞれ配設されると共に、ホイールシリンダからリザーバに向けてブレーキ液を流動させるための各下流側ブレーキ液路上には、常閉型の第2開閉弁がそれぞれ配設されている。なお、各制動機構の各ポンプは、共通のモータを駆動源としている。
ところで、各制動機構では、自動二輪車両のイグニッションスイッチが「オン」になった直後に各制動装置が正常に駆動するか否かをチェックするイニシャルチェックが実行される。このイニシャルチェックでは、第2開閉弁を閉じ状態にしてポンプを駆動させることがあり、各制動機構の下流側ブレーキ液路内には、イニシャルチェックの実行によって上流側ブレーキ液路内に対する負圧が発生するおそれがあった。
そこで、上記制動制御装置では、イニシャルチェックの終了後に各開閉弁を開閉駆動させる連通制御を実行していた。その結果、第2開閉弁よりも上流側のブレーキ液路からブレーキ液が下流側ブレーキ液路内に流動することにより、下流側ブレーキ液路の負圧状態が解消されるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−53428号公報
ところで、各制動機構のうち第1制動機構のみ駆動するようにブレーキ操作手段が操作された場合には、各車輪のうち前輪にのみ制動力が付与されることになる。この状態で前輪に対するABS制御の開始条件が成立した場合、前輪にはABS制御が実行される一方、後輪にはABS制御が実行されない。しかしながら、各制動機構に設けられたポンプの駆動源は共通であるため、第2制動機構のポンプは、後輪に対してABS制御が実行されないにも関わらず、駆動することになる。そのため、第2制動機構では、第2開閉弁が閉じ状態のままでポンプが駆動することになる。したがって、前輪に制動力を付与することが不能な第2制動機構の下流側ブレーキ液路内には、上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生してしまい、その後に第2制動機構を駆動させるべく運転手がブレーキ操作手段を操作した際に、その操作量に対する違和感を運転手に与えてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。その目的は、各車輪のうち一方の車輪にのみアンチロックブレーキ制御が実行された場合に該一方の車輪への制動力の付与が不能な制動機構の下流側ブレーキ液路内に発生した上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消できる自動二輪車両の制動制御装置、及び自動二輪車両の制動制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、自動二輪車両の制動制御装置にかかる請求項1に記載の発明は、自動二輪車両の各車輪(FW,RW)のうち第1の車輪(FW,RW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)を制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられ、前記各ポンプ(27f,27r)は、共通の回転電機(M)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっており、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された場合に、前記各ポンプ(27f,27r)を駆動させるべく前記回転電機(M)を回転させることにより前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)内のブレーキ液圧を制御して該ホイールシリンダ(19f,19r,50)に対応する車輪(FW,RW)がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行する制御手段(15)を備え、該制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW,RW)及び第2の車輪(RW)のうち何れか一方の車輪に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(24f,24r、33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御の実行を許可することを要旨とする。
上記構成では、制動装置には、各制動機構に設けられたポンプの共通の駆動源となる回転電機が設けられている。そのため、各車輪のうち一方の車輪にのみアンチロックブレーキ制御(「ABS制御」ともいう。)が実行された場合には、一方の車輪に制動力を付与することが不能な制動機構でもポンプが駆動し、該制動機構の下流側ブレーキ液路内には、上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生してしまう。しかし、本発明では、各車輪のうち一方の車輪にのみABS制御が実行された場合には、連通制御の実行が許可され、該連通制御が実行されることにより、一方の車輪に制動力を付与することが不能な制動機構における下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が解消される。したがって、運転手によるブレーキ操作手段の操作によって各車輪のうち一方の車輪にのみABS制御が実行された場合に該一方の車輪への制動力の付与が不能な制動機構の下流側ブレーキ液路内に発生した上流側ブレーキ液路に対する負圧を解消できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動二輪車両の制動制御装置において、前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された第1実行回数(FK)を計測する第1実行回数計測手段(S35)と、前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された第2実行回数(RK)を計測する第2実行回数計測手段(S41)とをさらに備え、前記制御手段(15)は、前記第1実行回数計測手段(S35)によって計測された第1実行回数(FK)が予め設定された第1実行回数閾値(KFK)以上である場合、又は、前記第2実行回数計測手段(S41)によって計測された第2実行回数(RK)が予め設定された第2実行回数閾値(KRK)以上である場合に、前記連通制御の実行を許可することを要旨とする。
一般に、各車輪のうち一方の車輪へのABS制御が一回だけ実行されたとしても、一方の車輪に制動力を付与不能な制動機構の下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧は、あまり大きくない。そのため、一方の車輪に制動力を付与不能な制動機構を駆動させるべくブレーキ操作手段が操作されても、その操作量に対して運転手が感じる違和感は小さい。その点、本発明では、一方の車輪(例えば第1の車輪)に対するABS制御が実行される毎に実行回数(例えば第1実行回数)が計測される。そして、この実行回数(例えば第1実行回数)が実行回数閾値(例えば第1実行回数閾値)以上になった場合には、一方の車輪に制動力を付与不能な制動機構(例えば第2制動機構)の下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が大きくなったと判断し、連通制御の実行が許可される。したがって、適切なタイミングで連通制御を実行することが可能になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には前記第2制動機構(14)に対する前記連通制御の実行を許可する一方、前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には前記第1制動機構(13)に対する前記連通制御の実行を許可することを要旨とする。
上記構成では、第1の車輪(又は第2の車輪)に対してABS制御を実行したことによって第2制動機構(又は第1制動機構)の下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生した場合には、第1の車輪(又は第2の車輪)に制動力の付与が可能な第1制動機構(又は第2制動機構)に対する連通制御は実行されない。そのため、下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生していない制動機構に対して不必要に連通制御が実行されることが抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の自動二輪車両の制動制御装置において、前記第1制動機構(13)に前記連通制御を実行するための第1駆動パターン(P1)と前記第2制動機構(14)に前記連通制御を実行するための第2駆動パターン(P2)とを記憶する記憶手段(41)をさらに備え、前記各駆動パターン(P1,P2)は、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側から前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)側へのブレーキ液の流入可能量が互いに異なるようにそれぞれ設定されており、前記制御手段(15)は、前記第1制動機構(13)に対する前記連通制御の実行を許可した場合には前記第1駆動パターン(P1)に基づく連通制御を実行する一方、前記第2制動機構(14)に対する前記連通制御の実行を許可した場合には前記第2駆動パターン(P2)に基づく連通制御を実行することを要旨とする。
上記構成では、第1制動機構には、該第1制動機構に対して適切な駆動パターンである第1駆動パターンに基づく連通制御が実行される一方、第2制動機構には、該第2制動機構に対して適切な駆動パターンである第2駆動パターンに基づく連通制御が実行される。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の自動二輪車両の制動制御装置において、前記第2制動機構(14)は、前記第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力をそれぞれ付与可能な構成とされ、前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行する場合には前記各制動機構(13,14)の駆動をそれぞれ制御するようになっており、前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW,RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には、前記連通制御の実行を規制することを要旨とする。
上記構成では、第1の車輪に対してABS制御を実行する場合には、第1制動機構だけではなく第2制動機構も駆動することになる。そのため、第1の車輪に対してABS制御が実行された場合、第2制動機構の下流側ブレーキ液路内に上流側ブレーキ液路に対する負圧が発生しないため、連通制御の不必要な実行が抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の自動二輪車両の制動制御装置において、前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された実行回数(RK)を計測する実行回数計測手段(S84)をさらに備え、前記制御手段(15)は、前記実行回数計測手段(S84)によって計測された実行回数(RK)が予め設定された実行回数閾値(KRK)以上である場合に、前記連通制御の実行を許可することを要旨とする。
一般に、第2の車輪へのABS制御が一回だけ実行されたとしても、第1制動機構の下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧は、あまり大きくない。そのため、第1制動機構を駆動させるべくブレーキ操作手段が操作されても、その操作量に対して運転手が感じる違和感は小さい。その点、本発明では、第2の車輪に対するABS制御が実行される毎に実行回数が計測される。そして、この実行回数が実行回数閾値以上になった場合には、第1制動機構の下流側ブレーキ液路内の上流側ブレーキ液路に対する負圧が大きくなったと判断し、連通制御の実行が許可される。したがって、適切なタイミングで連通制御を実行することが可能になる。
一方、自動二輪車両の制動制御方法にかかる請求項7に記載の発明は、車両の各車輪(FW,RW)のうち第1の車輪(FW,RW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)を制御する自動二輪車両の制動制御方法であって、前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FK,RK)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられ、前記各ポンプ(27f,27r)は、共通の回転電機(M)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっており、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された場合に、前記各ポンプ(27f,27r)を駆動させるべく前記回転電機(M)を回転させることにより前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)内のブレーキ液圧を制御して該ホイールシリンダ(19f,19r,50)に対応する車輪(FW,RW)がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行する自動二輪車両の制動制御方法において、前記第1の車輪(FW,RW)及び第2の車輪(RW)のうち何れか一方の車輪に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御の実行を許可する連通制御許可ステップ(S53,S54)と、該連通制御許可ステップ(S53,S54)にて前記連通制御の実行が許可された場合に、該連通制御を実行する連通制御実行ステップ(S62,S66)とを有することを要旨とする。
上記構成では、請求項1に記載の発明と同等の作用効果を奏し得る。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、自動二輪車両の制動制御装置及び自動二輪車両の制動制御方法に具体化した第1の実施形態を図1〜図7に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車両は、駆動輪である後輪(第2の車輪)RWに駆動力を付与するための図示しない駆動機構と、第1の車輪としての前輪FW及び後輪RWに制動力を付与するための制動装置11とを備えている。駆動機構は、自動二輪車両の駆動源となるエンジン(図示略)を備え、該エンジンは、運転手によるアクセル12の操作量に応じた駆動力を出力するようになっている。
制動装置11は、前輪FWに制動力を付与するための第1制動機構13と、後輪RWに制動力を付与するための第2制動機構14と、これら各制動機構13,14の駆動を制御するための制動制御装置としての電子制御装置(以下、「ECU」という。)15とを備えている。第1制動機構13には、第1マスタシリンダ16f及びブースタ17を有する第1液圧発生装置18fと、前輪FWに対応する第1ホイールシリンダ19fと、第1マスタシリンダ16fと第1ホイールシリンダ19fとを連通するための第1液圧回路20fとが設けられている。そして、自動二輪車両の右側ハンドル21に対応する位置に配設されたブレーキ操作手段としてのブレーキレバー22が右側ハンドル21に接近するように握り操作された場合には、ブレーキレバー22の操作量に応じたブレーキ液が第1マスタシリンダ16f側から第1液圧回路20fを介して第1ホイールシリンダ19f内に供給されるようになっている。なお、本実施形態の自動二輪車両には、ブレーキレバー22が握り操作されたことを検出するための第1ブレーキスイッチSW1が設けられ、該第1ブレーキスイッチSW1からは、ブレーキレバー22の操作状況に応じた信号がECU15に出力されるようになっている。
第2制動機構14には、第1マスタシリンダ16fよりも小容量の第2マスタシリンダ16rを有する第2液圧発生装置18rと、後輪RWに対応する第2ホイールシリンダ19rと、第2マスタシリンダ16rと第2ホイールシリンダ19rとを連通するための第2液圧回路20rとが設けられている。そして、自動二輪車両の右足置きの前方に配設されたブレーキ操作手段としてのブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、ブレーキペダル23の操作量に応じたブレーキ液が第2マスタシリンダ16r側から第2液圧回路20rを介して第2ホイールシリンダ19r内に供給されるようになっている。なお、本実施形態の自動二輪車両には、ブレーキペダル23が踏込み操作されたことを検出するための第2ブレーキスイッチSW2が設けられ、該第2ブレーキスイッチSW2からは、ブレーキペダル23の操作状況に応じた信号がECU15に出力されるようになっている。
次に、各液圧回路20f,20rについて以下説明する。
各液圧回路20f,20rは、マスタシリンダ16f,16r内のブレーキ液をホイールシリンダ19f,19rに向けて流動させるための上流側ブレーキ液路24f,24rと、各ホイールシリンダ19f,19rから流出したブレーキ液が流動する下流側ブレーキ液路25f,25rとをそれぞれ備えた構成とされている。各液圧回路20f,20r上には、ホイールシリンダ19f,19r側から下流側ブレーキ液路25f,25r内を流動してきたブレーキ液を一時貯留するリザーバ26f,26rと、リザーバ26f,26r内に一時貯留されているブレーキ液を内部に吸引して上流側ブレーキ液路24f,24r側に吐出するポンプ27f,27r(例えば、ピストンポンプ)とがそれぞれ設けられている。これら各ポンプ27f,27rは、共通の回転電機としてのモータM(本実施形態では直流モータ)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっている。
また、各液圧回路20f,20rには、上流側ブレーキ液路24f,24rと下流側ブレーキ液路25f,25rとをホイールシリンダ19f,19rを介することなく連通させるための連通液路28f,28rがそれぞれ形成されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rの上流端と上流側ブレーキ液路24f,24rとの連結部位のことを「上流側連結部位」というと共に、連通液路28f,28rの下流端と下流側ブレーキ液路25f,25rとの連結部位のことを「下流側連結部位」というものとする。
また、各液圧回路20f,20r上において、上流側連結部位とホイールシリンダ19f,19rとの間には、常開型の第1開閉弁29f,29r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。また、各液圧回路20f,20r上において、ホイールシリンダ19f,19rと下流側連結部位との間には、常閉型の第2開閉弁30f,30r(例えば電磁弁)がそれぞれ配設されている。さらに、各連通液路28f,28r上には、常開弁である第1開閉弁31f,31rがそれぞれ配設されると共に、各連通液路28f,28r上において第1開閉弁31f,31rよりも下流側には、常閉弁である第2開閉弁32f,32rがそれぞれ配設されている。なお、以降の記載において、連通液路28f,28rにおいて第1開閉弁31f,31rと第2開閉弁32f,32rとの間のブレーキ液路のことを、「負圧解消用液路33f,33r」というものとする。
上述した第1開閉弁29f,31f,29r,31rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ閉じ動作する一方、第2開閉弁30f,32f,30r,32rは、それぞれのソレノイドコイルが通電されることによりそれぞれ開き動作するようになっている。そして、上記したブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作された状態で各開閉弁29f〜32f,29r〜32rがそれぞれ開閉駆動することにより、各ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液圧が増圧されたり、保持されたり、減圧されたりするアンチロックブレーキ制御(以下、「ABS制御」という。)が、実行されるようになっている。
次に、本実施形態のECU15について以下説明する。
ECU15は、入力側インターフェース(図示略)と、出力側インターフェース(図示略)と、CPU40、ROM41及びRAM42などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路とを主体として構成されている。ECU15の入力側インターフェースには、上記各ブレーキスイッチSW1,SW2、各車輪FW,RWの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE1,SE2、及び自動二輪車両の車体加速度を検出するための車体加速度センサSE3、及び自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが電気的に接続されている。なお、車体加速度センサSE3は、車両が加速した場合にはECU15が正の値を示すような信号を出力する一方、車両が減速した場合にはECU15が負の値を示すような信号を出力するように構成されている。
一方、ECU15の出力側インターフェースには、各ポンプ27f,27rを駆動させるためのモータM、及び各開閉弁29f〜32f,29r〜32rが電気的に接続されている。そして、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2、各車輪速度センサSE1,SE2、車体加速度センサSE3及びイグニッションスイッチIGSWからの各入力信号に基づき、モータM及び各開閉弁29f〜32f,29r〜32rを個別に制御するようになっている。したがって、本実施形態では、ECU15が、制御手段としても機能するようになっている。
デジタルコンピュータにおいて、ROM41には、モータM及び各開閉弁29f〜32f,29r〜32rを個別に制御するための各種の制御プログラム(後述するABS制御処理、ABS制御実行回数計測処理、連通制御実行処理等)、各種閾値(後述する第1実行回数閾値、第2実行回数閾値等)、及び各種のテーブル(後述する連通制御の各駆動パターンを示すテーブル等)などが記憶されている。また、RAM42には、自動二輪車両の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報(後述する第1実行回数、第2実行回数、車体加速度、推定車体速度、前輪実行中フラグ、後輪実行中フラグ、第1インクリメント規制フラグ、第2インクリメント規制フラグ、連通制御許可フラグ等)などがそれぞれ記憶されるようになっている。
次に、ROM41に記憶されるテーブルについて図2及び図3に基づき以下説明する。
図2及び図3に示すテーブルには、液圧回路20f,20rにおいて第2開閉弁32f,32rよりも上流側となる負圧解消用液路33f,33rと下流側ブレーキ液路25f,25rとを連通させる連通制御に関して、連通液路28f,28r上の第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rの駆動態様を示す複数種類(本実施形態では2種類)の駆動パターンP1,P2が記憶されている。これら各駆動パターンP1,P2のうち第1駆動パターンP1は、第1制動機構13の第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとを駆動させる際に選択されるパターンであると共に、第2駆動パターンP2は、第2制動機構14の第1開閉弁31rと第2開閉弁32rとを駆動させる際に選択されるパターンである。したがって、本実施形態では、ROM41により、記憶手段が構成されている。
第1駆動パターンP1に基づく連通制御(以下、「第1連通制御」ともいう。)では、該連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1(本実施形態では20msec. (ミリ秒))が経過するまでの間、第1開閉弁31fのソレノイドを通電にすることで第1開閉弁31fの閉じ状態が維持される。また、連通制御が開始された時点から第2弁制御時間Tvm2(本実施形態では5msec. )が経過した場合には、第2開閉弁32fのソレノイドへの通電を開始することで第2開閉弁32fが開き状態になる。
そして、第2開閉弁32fが開き状態になった時点から第3弁制御時間Tvm3(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第2開閉弁32fが閉じ状態になる。続いて、連通制御が開始された時点から第1弁制御時間Tvm1が経過した場合には、第1開閉弁31fが開き状態になる。さらに、第1開閉弁31fが開き状態になった時点から第4弁制御時間Tvm4(本実施形態では10msec. )が経過した場合には、第1開閉弁31fが再び閉じ状態になる。すなわち、第1連通制御では、上述した第1開閉弁31f及び第2開閉弁32fの開閉駆動が繰り返し実行される。なお、本実施形態では、第1連通制御の実行時間は、第1経過時間閾値KTm1(本実施形態では「890msec. 」)に予め設定されている。
一方、第2駆動パターンP2に基づく連通制御(以下、「第2連通制御」ともいう。)において、第1開閉弁31rと第2開閉弁32rとの開閉駆動の各タイミングは、第1連通制御における第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとの開閉駆動の各タイミングとそれぞれ同様である。ただし、第2連通制御の実行時間は、図3に示すように、第1経過時間閾値KTm1よりも短い第2経過時間閾値KTm2(本実施形態では「290msec. 」)に予め設定されている。そのため、第2連通制御の実行によって第2開閉弁32rよりも上流側から下流側ブレーキ液路25r内へ流入可能なブレーキ液の流入可能量は、第1連通制御の実行によって第2開閉弁32fよりも上流側から下流側ブレーキ液路25f内へ流入可能なブレーキ液の流入可能量よりも少ない。
次に、第1連通制御が実行されたときの作用について以下説明する。なお、第1制動機構13の下流側ブレーキ液路25f内には、上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が発生しているものとする。また、第2連通制御では、第1連通制御と同等の作用効果が得られるため、第2連通制御が実行された際の作用については、その記載を省略する。
さて、第1連通制御が実行されると、第1開閉弁31fが閉じ状態になると共に第2開閉弁32fが開き状態になる。すると、下流側ブレーキ液路25fは、第2開閉弁32fと第1開閉弁31fとの間の負圧解消用液路33fと連通状態になり、負圧解消用液路33fから下流側ブレーキ液路25f内にブレーキ液が流入する。その結果、負圧解消用液路33f内は、該負圧解消用液路33fから下流側ブレーキ液路25f側に流動したブレーキ液の液量分だけ、上流側ブレーキ液路24fに対して負圧になる。そして次に、第2開閉弁32fが閉じ状態になると共に第1開閉弁31fが開き状態になった場合、負圧解消用液路33f内には上流側ブレーキ液路24fからブレーキ液が流入し、負圧解消用液路33f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が解消される。その後、第1開閉弁31fが閉じ状態になると共に第2開閉弁32fが開き状態になると、負圧解消用液路33fのブレーキ液の一部が、下流側ブレーキ液路25f内にブレーキ液が流入する。
このように第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとの開閉駆動が各別に繰り返されると、上流側ブレーキ液路24f内のブレーキ液が、負圧解消用液路33fを介して下流側ブレーキ液路25fに徐々に流入することになる。そして、第1連通制御が開始されてから第1経過時間閾値KTm1が経過した頃には、下流側ブレーキ液路25f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が解消されている。
次に、本実施形態のECU15が実行する各制御処理のうちABS制御を実行するためのABS制御処理ルーチン、ABS制御実行回数計測処理ルーチン及び連通制御実行処理ルーチンについて、図4〜図7に示すフローチャートに基づき以下説明する。なお、図4に示すABS制御処理ルーチンは、ABS制御を車輪FW,RW毎に実行するための処理ルーチンである。また、図5に示すABS制御実行回数計測処理ルーチンは、前輪FWに対するABS制御(以下、「前輪ABS制御」という。)の第1実行回数及び後輪RWに対するABS制御(以下、「後輪ABS制御」という。)の第2実行回数を計測するための処理ルーチンである。さらに、図6及び図7に示す連通制御実行処理ルーチンは、ABS制御実行回数計測処理ルーチンにて計測された第1実行回数及び第2実行回数に応じて連通制御を実行するための処理ルーチンである。
まず、図4に示すABS制御処理ルーチンについて説明する。
さて、ECU15は、所定周期毎(例えば0.01sec.(秒)毎)にABS制御処理ルーチンを実行する。そして、ABS制御処理ルーチンにおいて、ECU15は、前輪ABS制御を実行するためのABS制御実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS10)。この前輪FWのABS制御実行条件は、車体加速度センサSE3からの入力信号に基づき演算された車両の車体減速度の大きさが予め設定された減速度閾値以上であること、車輪(この場合は、前輪FW)のスリップ率が予め設定されたスリップ率閾値以上であることである。これら2つの条件が全て成立した場合に、前輪FWのABS制御実行条件が成立したことになる。その一方で、上記各条件のうち少なくとも一方が非成立である場合は、前輪FWのABS制御実行条件が成立していないことになる。なお、車輪のスリップ率は、車両の車体速度と車輪の車輪速度との差を車体速度で除算することにより演算される値である。
ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、ECU15は、前輪ABS制御を実行する(ステップS11)。具体的には、ECU15は、前輪FW用のホイールシリンダ19f内のブレーキ液圧の減圧、保持及び増圧が繰り返されるように第1制動機構13の第1開閉弁29f、第2開閉弁30f及びポンプ27f(モータM)の駆動を個別に制御して前輪FWがロックすることを抑制する。そして、ECU15は、前輪実行中フラグFLGFabsを「1」にセットし(ステップS12)、その処理を後述するステップS17に移行する。なお、前輪実行中フラグFLGFabsは、前輪ABS制御が実行中である場合には「1」にセットされる一方、前輪ABS制御が実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。
一方、ステップS10の判定結果が否定判定である場合、ECU15は、第1開閉弁29f及び第2開閉弁30fの開閉駆動を停止して前輪ABS制御を終了する(ステップS13)。続いて、ECU15は、後輪実行中フラグFLGRabsが「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS14)。この後輪実行中フラグFLGRabsは、後輪ABS制御が実行中である場合には「1」にセットされる一方、後輪ABS制御が実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。ステップS14の判定結果が肯定判定(FLGRabs=「1」)である場合、ECU15は、ポンプ27f(モータM)の駆動を停止し(ステップS15)、前輪実行中フラグFLGFabsを「0(零)」にセットする(ステップS16)。その後、ECU15は、その処理を後述するステップS17に移行する。一方、ステップS14の判定結果が否定判定(FLGRabs=「0」)である場合、ECU15は、後輪ABS制御が実行中であると判断し、ステップS15の処理を実行することなくステップS16の処理を実行した後、その処理を後述するステップS17に移行する。
ステップS17において、ECU15は、後輪ABS制御を実行するためのABS制御実行条件が成立しているか否かを判定する。この後輪RWのABS制御実行条件は、前輪FWのABS制御実行条件と同様である。ステップS17の判定結果が肯定判定である場合、ECU15は、後輪ABS制御を実行する(ステップS18)。具体的には、ECU15は、後輪RW用のホイールシリンダ19r内のブレーキ液圧の減圧、保持及び増圧が繰り返されるように第2制動機構14の第1開閉弁29r、第2開閉弁30r及びポンプ27r(モータM)の駆動を個別に制御して後輪RWがロックすることを抑制する。そして、ECU15は、後輪実行中フラグFLGRabsを「1」にセットし(ステップS19)、ABS制御処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS17の判定結果が否定判定である場合、ECU15は、第1開閉弁29r及び第2開閉弁30rの開閉駆動を停止して後輪ABS制御を終了する(ステップS20)。続いて、ECU15は、前輪実行中フラグFLGFabsが「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS21)。この判定結果が肯定判定(FLGFabs=「1」)である場合、ECU15は、ポンプ27r(モータM)の駆動を停止し(ステップS22)、後輪実行中フラグFLGRabsを「0(零)」にセットする(ステップS23)。その後、ECU15は、ABS制御処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS21の判定結果が否定判定(FLGFabs=「0」)である場合、ECU15は、前輪ABS制御が実行中であると判断し、ステップS22の処理を実行することなくステップS23の処理を実行した後、ABS制御処理ルーチンを一旦終了する。
次に、ABS制御実行回数計測処理ルーチンについて図5に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、ECU15は、所定周期毎(例えば0.01sec.毎)にABS制御実行回数計測処理ルーチンを実行する。そして、ABS制御実行回数計測処理ルーチンにおいて、ECU15は、前輪実行中フラグFLGFabsが「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS30)。この判定結果が肯定判定(FLGFabs=「1」)である場合、ECU15は、後輪実行中フラグFLGRabsが「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が肯定判定(FLGRabs=「1」)である場合、ECU15は、前輪ABS制御及び後輪ABS制御が共に実行中であると判断し、第1実行回数FKを「0(零)」にリセットする(ステップS32)。続いて、ECU15は、第2実行回数RKを「0(零)」にリセットし(ステップS33)、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS31の判定結果が否定判定(FLGRabs=「0」)である場合、ECU15は、第1インクリメント規制フラグFLG1が「0(零)」にセットされているか否かを判定する(ステップS34)。この第1インクリメント規制フラグFLG1は、前輪ABS制御のみが実行されるようになってから第1実行回数FKのインクリメントが既に実行された場合には「1」にセットされる一方、第1実行回数FKのインクリメントが未だ実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。ステップS34の判定結果が否定判定(FLG1=「1」)である場合、ECU15は、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS34の判定結果が肯定判定(FLG1=「0」)である場合、ECU15は、前輪ABS制御が実行中であると共に後輪ABSが実行されていないため、第1実行回数FKを「1」だけインクリメントし(ステップS35)、第2実行回数RKを「0(零)」にセットする(ステップS36)。この点で、本実施形態では、ECU15が、第1実行回数FKを計測する第1実行回数計測手段としても機能する。そして、ECU15は、第1インクリメント規制フラグFLG1を「1」にセットし(ステップS37)、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。
その一方で、ステップS30の判定結果が否定判定(FLGFabs=「0」)である場合、ECU15は、後輪実行中フラグFLGRabsが「1」にセットされているか否かを判定する(ステップS38)。この判定結果が肯定判定(FLGRabs=「1」)である場合、ECU15は、第2インクリメント規制フラグFLG2が「0(零)」にセットされているか否かを判定する(ステップS39)。この第2インクリメント規制フラグFLG2は、後輪ABS制御のみが実行されるようになってから第2実行回数RKのインクリメントが既に実行された場合には「1」にセットされる一方、第2実行回数RKのインクリメントが未だ実行されていない場合には「0(零)」にセットされるフラグである。
ステップS39の判定結果が否定判定(FLG2=「1」)である場合、ECU15は、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS39の判定結果が肯定判定(FLG2=「0」)である場合、ECU15は、後輪ABS制御が実行中であると共に前輪ABSが実行されていないため、第1実行回数FKを「0(零)」にリセットし(ステップS40)、第2実行回数RKを「1」だけインクリメントする(ステップS41)。この点で、本実施形態では、ECU15が、第2実行回数RKを計測する第2実行回数計測手段としても機能する。そして、ECU15は、第2インクリメント規制フラグFLG2を「1」にセットし(ステップS42)、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS38の判定結果が否定判定(FLGRabs=「0」)である場合、ECU15は、前輪ABS制御及び後輪ABS制御が共に実行されていないと判断し、第1インクリメント規制フラグFLG1を「0(零)」にセットする(ステップS43)。続いて、ECU15は、第2インクリメント規制フラグFLG2を「0(零)」にセットし(ステップS44)、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを一旦終了する。
最後に、連通制御実行処理ルーチンについて図6及び図7に示すフローチャートに基づき以下説明する。
さて、ECU15は、所定周期毎(例えば0.01sec.毎)に連通制御実行処理ルーチンを実行する。そして、連通制御実行処理ルーチンにおいて、ECU15は、前輪実行中フラグFLGFabsが「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS50)。ECU15は、ステップS50の判定結果が否定判定(FLGFabs=「1」)である場合には連通制御実行処理ルーチンを一旦終了する一方、ステップS50の判定結果が肯定判定(FLGFabs=「0」)である場合には後輪実行中フラグFLGRabsが「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS51)。ECU15は、ステップS51の判定結果が否定判定(FLGRabs=「1」)である場合には連通制御実行処理ルーチンを一旦終了する一方、ステップS51の判定結果が肯定判定(FLGRabs=「0」)である場合にはその処理を後述するステップS52に移行する。すなわち、本実施形態では、前輪ABS制御及び後輪ABS制御のうち少なくとも一方が実行中である場合、連通制御の実行が規制される。
ステップS52において、ECU15は、RAM42に記憶されている第1実行回数FKが予め設定された第1実行回数閾値KFK(例えば「8回」)以上であるか否かを判定する。この第1実行回数閾値KFKは、後輪ABS制御が実行されずに前輪ABS制御のみが実行されることが何度も続いたことによって第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内の上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が大きくなったと判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS52の判定結果が肯定判定(FK≧KFK)である場合、ECU15は、連通制御許可フラグFLGrを「1」にセットして第2制動機構14に対する第2連通制御の実行を許可する(ステップS53)。この点で、ステップS53が、第2連通制御の実行を許可する連通制御許可ステップに相当する。その後、ECU15は、その処理を後述するステップS56に移行する。
一方、ステップS52の判定結果が否定判定(FK<KFK)である場合、ECU15は、RAM42に記憶されている第2実行回数RKが予め設定された第2実行回数閾値KRK(例えば「10回」)以上であるか否かを判定する(ステップS54)。この第2実行回数閾値KRKは、前輪ABS制御が実行されずに後輪ABS制御のみが実行されることが何度も続いたことによって第1制動機構13の下流側ブレーキ液路25f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が大きくなったと判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS54の判定結果が否定判定(RK<KRK)である場合、ECU15は、連通制御実行処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS54の判定結果が肯定判定(RK≧KRK)である場合、ECU15は、連通制御許可フラグFLGrを「0(零)」にセットして第1制動機構13に対する第1連通制御の実行を許可する(ステップS55)。この点で、ステップS55が、第1連通制御の実行を許可する連通制御許可ステップに相当する。その後、ECU15は、その処理を後述するステップS56に移行する。
ステップS56において、ECU15は、各ブレーキスイッチSW1,SW2が共に「オフ」であるか否かを判定する。この判定結果が否定判定(SW1=「オン」又はSW2=「オン」)である場合、ECU15は、ブレーキレバー22及びブレーキペダル23のうち少なくとも一方が操作(即ち、ブレーキ操作)されていると判断し、連通制御実行処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS56の判定結果が肯定判定(SW1=「オフ」及びSW2=「オフ」)である場合、車体加速度センサSE3からの入力信号に基づき、車両の車体加速度Gを演算する(ステップS57)。そして、ECU15は、ステップS57にて演算した車体加速度Gの値が「0(零)」よりも大きいか否かを判定する(ステップS58)。
この判定結果が否定判定(G≦「0」)である場合、ECU15は、運転手によるブレーキ操作によって車両が減速している可能性があると判断し、連通制御実行処理ルーチンを一旦終了する。一方、ステップS58の判定結果が肯定判定(G>「0」)である場合、ECU15は、車両が加速中であると判断し、各車輪速度センサSE1,SE2からの各入力信号に基づき各車輪FW,RWの車輪速度をそれぞれ演算する。そして、ECU15は、演算した各車輪FW,RWの車輪速度に基づき車両の推定車体速度VSを演算する(ステップS59)。続いて、ECU15は、ステップS59にて演算した推定車体速度VSが予め設定された車体速度閾値KVS(例えば「20km/h(時速20キロメータ)」)以下であるか否かを判定する(ステップS60)。この車体速度閾値KVSは、車両が低速度で走行しているか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。ステップS60の判定結果が否定判定(VS>KVS)である場合、ECU15は、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS60の判定結果が肯定判定(VS≦KVS)である場合、ECU15は、ブレーキ操作されていないことを判断するための非ブレーキ操作判定条件Aが成立していると判断し、ステップS53又はステップS55にてセットされた連通制御許可フラグFLGrが「0(零)」にセットされているか否かを判定する(ステップS61)。この判定結果が肯定判定(FLGr=「0」)である場合、ECU15は、第1駆動パターンP1をROM41から読み出し、第1連通制御を実行する(ステップS62)。この点で、本実施形態では、ステップS62が、第1連通制御を実行する連通制御実行ステップに相当する。
そして、ECU15は、第1連通制御が開始されてからの経過時間である第1経過時間Tm1を更新する(ステップS63)。続いて、ECU15は、ステップS63にて更新した第1経過時間Tm1が上記第1経過時間閾値KTm1以上であるか否かを判定する(ステップS64)。この判定結果が否定判定(Tm1<KTm1)である場合、ECU15は、ステップS64の判定結果が肯定判定になるまでステップS63,S64の各処理を繰り返し実行する。一方、ステップS64の判定結果が肯定判定(Tm1≧KTm1)である場合、ECU15は、第1連通制御を終了して第2実行回数RKを「0(零)」にリセットし(ステップS65)、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS61の判定結果が否定判定(FLGr=「1」)である場合、ECU15は、第2駆動パターンP2をROM41から読み出し、第2連通制御を実行する(ステップS66)。この点で、本実施形態では、ステップS66が、第2連通制御を実行する連通制御実行ステップに相当する。そして、ECU15は、第2連通制御が開始されてからの経過時間である第2経過時間Tm2を更新する(ステップS67)。続いて、ECU15は、ステップS67にて更新した第2経過時間Tm2が上記第2経過時間閾値KTm2以上であるか否かを判定する(ステップS68)。この判定結果が否定判定(Tm2<KTm2)である場合、ECU15は、ステップS68の判定結果が肯定判定になるまでステップS67,S68の各処理を繰り返し実行する。一方、ステップS68の判定結果が肯定判定(Tm2≧KTm2)である場合、ECU15は、第2連通制御を終了して第1実行回数FKを「0(零)」にリセットし(ステップS69)、連通制御処理ルーチンを一旦終了する。
すなわち、自動二輪車両のイグニッションスイッチIGSWが「オン」である間に、後輪ABS制御が10回以上実行された場合において前輪ABS制御が1回も実行されなかった場合、第1制動機構13の下流側ブレーキ液路25f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が大きくなってしまう。この状態で前輪ABS制御が実行されると、第2開閉弁30fが開き状態になった場合に第1ホイールシリンダ19fから下流側ブレーキ液路25f側に流出するブレーキ液の流出量は、下流側ブレーキ液路25f内に上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が発生していない通常の場合に比して多くなる。すると、運転手によるブレーキレバー22の握り操作によって第1マスタシリンダ16f側から第1ホイールシリンダ19f内に流入するブレーキ液の流入量は、上記通常の場合に比して多くなる。そのため、運転手によるブレーキレバー22の操作量は、通常の場合に比して多くなってしまう。
そこで、本実施形態では、第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK(10回)以上になった場合において非ブレーキ操作判定条件Aが成立しているときには、第1連通制御が実行される。そのため、その後に前輪ABS制御を実行させるべく運転手がブレーキレバー22を握り操作しても、その操作量が上記通常の場合と同程度になるため、ブレーキレバー22の握り操作に関して違和感を運転手に与えてしまうことが抑制される。
また、第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK(8回)以上になった場合において非ブレーキ操作判定条件Aが成立しているときには、第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内の上流側ブレーキ液路24rに対する負圧を解消すべく第2連通制御が実行される。そのため、その後に後輪ABS制御を実行させるべく運転手がブレーキペダル23を踏込み操作しても、その操作量が下流側ブレーキ液路25r内に上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が発生していない通常の場合と同程度になるため、ブレーキペダル23の踏込み操作に関して違和感を運転手に与えてしまうことが抑制される。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)前輪ABS制御が実行されたことによって第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK以上になった場合には、第2連通制御の実行が許可される。そして、第2連通制御が実行された場合には、第2制動機構14における下流側ブレーキ液路25r内の上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が解消される。したがって、運転手によるブレーキレバー22の握り操作によって前輪ABS制御が実行された場合に前輪FWへの制動力の付与が不能な第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内に発生した上流側ブレーキ液路24rに対する負圧を解消できる。
(2)同様に、後輪ABS制御が実行されたことによって第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上になった場合には、第1連通制御の実行が許可される。そして、第1連通制御が実行された場合には、第1制動機構13における下流側ブレーキ液路25f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が解消される。したがって、運転手によるブレーキペダル23の踏込み操作によって後輪ABS制御が実行された場合に後輪RWへの制動力の付与が不能な第1制動機構13の下流側ブレーキ液路25f内に発生した上流側ブレーキ液路24fに対する負圧を解消できる。
(3)第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK以上になった場合には、第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内の上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が大きくなったと判断される結果、後輪ABS制御が実行される。また、第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上になった場合には、第1制動機構13の下流側ブレーキ液路25f内の上流側ブレーキ液路24fに対する負圧が大きくなったと判断される結果、前輪ABS制御が実行される。そのため、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧の大きさに応じた適切なタイミングで連通制御を実行できる。
(4)また、各車輪FW,RWの何れか一方の車輪に対してのみABS制御が実行された毎に連通制御を実行する場合に比して、連通制御の実行過多を抑制できる。
(5)第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK以上になった場合には、第2連通制御は実行される一方で、第1連通制御は実行されない。同様に、第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上になった場合には、第1連通制御は実行される一方で、第2連通制御は実行されない。そのため、連通制御を実行する必要のない車輪に対して連通制御が不必要に実行されることを抑制できる。
(6)第1制動機構13には、該第1制動機構13の液圧回路20f内を流動するブレーキ液の流量に対応した適切な第1駆動パターンP1に基づく第1連通制御を実行することができる。同様に、第2制動機構14には、該第2制動機構14の液圧回路20r内を流動するブレーキ液の流量に対応した適切な第2駆動パターンP2に基づく第2連通制御を実行することができる。
(7)本実施形態の連通制御では、第2開閉弁32f,32rが開き状態である場合には第1開閉弁31f,31rが必ず閉じ状態になる。そのため、連通制御の実行中にブレーキレバー22やブレーキペダル23が操作されても、該ブレーキ操作によってマスタシリンダ16f,16rから上流側ブレーキ液路24f,24rに供給されたブレーキ液が、ホイールシリンダ19f,19r内に流入することなく連通液路28f,28rを介して下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入してしまうことを抑制できる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図8及び図9に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第2制動機構14の構成、及びABS制御実行回数計測処理ルーチンの内容が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図8に示すように、本実施形態の自動二輪車両には、前輪FWに制動力を付与するための第3ホイールシリンダ50が第1ホイールシリンダ19fとは別体として設けられている。この第3ホイールシリンダ50内は、第2制動機構14の第2液圧回路20rに接続されている。すなわち、第2液圧回路20rには、その連通液路28rにおいて第1開閉弁31rと第2開閉弁32rとの間の負圧解消用液路33rから第3ホイールシリンダ50に向けて延びる第3ホイールシリンダ用液路51が設けられている。そのため、本実施形態では、ブレーキペダル23が踏込み操作された場合には、後輪RWだけではなく前輪FWにも制動力が付与されるようになっている。
次に、本実施形態のABS制御実行回数計測処理ルーチンについて図9に示すフローチャートに基づき説明する。
さて、ABS制御実行回数計測処理ルーチンにおいて、ECU15は、上記ステップS30に相当するステップS80の判定処理を実行する。この判定結果が肯定判定である場合、ECU15は、上記ステップS33に相当するステップS81の処理を実行した後、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを終了する。一方、ステップS80の判定結果が否定判定である場合、ECU15は、上記ステップS38に相当するステップS82の判定処理を実行する。
この判定結果が肯定判定である場合、ECU15は、上記ステップS39,S41,S42に相当するステップS83,S84,S85の各処理を順次実行した後、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを終了する。したがって、本実施形態では、ECU15が、実行回数計測手段としても機能する。一方、ステップS82の判定結果が否定判定である場合、ECU15は、上記ステップS44に相当するステップS86の処理を実行した後、ABS制御実行回数計測処理ルーチンを終了する。
すなわち、本実施形態では、前輪ABS制御を実行すると、第1制動機構13の第1開閉弁29f及び第2開閉弁30fだけではなく、第3ホイールシリンダ50内のブレーキ液圧の減圧、保持及び増圧が繰り返されるように第2制動機構14の第1開閉弁31r及び第2開閉弁32rもまた開閉駆動する。そのため、前輪ABS制御が実行されると、第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内には、上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が発生しない。したがって、前輪ABS制御が実行された場合には、第1連通制御の実行が規制されると共に第2連通制御の実行も規制される。なお、前輪ABS制御が実行されずに後輪ABS制御のみが実行された場合には、第2実行回数RKが「1」だけインクリメントされ、該第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上になると、第1連通制御の実行が許可される。
したがって、本実施形態では、上記(2)〜(7)に示す効果の他に以下に示す効果を得ることができる。
(8)前輪ABS制御を実行する場合には、第1制動機構13だけではなく第2制動機構14も駆動することになるため、前輪ABS制御が実行された場合、第2制動機構14の下流側ブレーキ液路25r内に上流側ブレーキ液路24rに対する負圧が発生しない。そのため、第1連通制御及び第2連通制御の実行が共に規制されるため、連通制御の不必要な実行を抑制できる。
なお、各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・各実施形態において、第1実行回数FKが第1実行回数閾値KFK以上になった場合には、後輪ABS制御が実行中であっても非ブレーキ操作判定条件Aが成立しているのであれば第2連通制御が実行されるようにしてもよい。同様に、第2実行回数RKが第2実行回数閾値KRK以上になった場合には、前輪ABS制御が実行中であっても非ブレーキ操作判定条件Aが成立しているのであれば第1連通制御が実行されるようにしてもよい。ただし、連通制御の実行中に非ブレーキ操作判定条件Aが非成立になった場合には、連通制御の実行を中止させることが望ましい。
・第1の実施形態において、ROM41は、一種類の駆動パターン(例えば駆動パターンP1)のみを記憶した構成であってもよい。この場合、第1連通制御と第2連通制御とは、それぞれの実行時間が共に第1経過時間閾値KTm1となる。
・各実施形態において、第1駆動パターンP1は、第1開閉弁31f,31rが閉じ状態である第1弁制御時間Tvm1及び第2開閉弁32f,32rが開き状態である第3弁制御時間Tvm3が、第2駆動パターンP2の場合の第1弁制御時間Tvm1及び第3弁制御時間Tvm3に比して短くなるように設定されたものであってもよい。このように構成した場合、第1経過時間閾値KTm1と第2経過時間閾値KTm2とが同一時間であっても、第2開閉弁32fよりも上流側から下流側ブレーキ液路25f側へのブレーキ液の流入可能量が、第2開閉弁32rよりも上流側から下流側ブレーキ液路25r側へのブレーキ液の流入可能量よりも多くなる。
・各実施形態において、各制動機構13,14のうち少なくとも一方の制動機構に対する連通制御の実行が許可された場合には、第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rを開閉駆動させる連通制御を実行するようにしてもよい。このような連通制御を実行する場合には、第1開閉弁31f,31r及び第2開閉弁32f,32rだけではなく、ポンプ27f,27rも駆動させるようにしてもよい。
・各実施形態において、第1実行回数閾値KFKは、「8」以外の任意の値(例えば「5」)であってもよい。すなわち、第2マスタシリンダ16r内の容量が大きい場合には、容量が小さい場合に比して大きくなるように第1実行回数閾値KFKを設定することが望ましい。
・第1の実施形態において、第2実行回数閾値KRKは、「10」以外の任意の値(例えば「12」)であってもよい。すなわち、第1マスタシリンダ16f内の容量が大きい場合には、容量が小さい場合に比して大きくなるように第2実行回数閾値KRKを設定することが望ましい。
・第1の実施形態において、前輪ABS制御が実行された後には、第2制動機構14に対して第2連通制御が必ず実行されるようにしてもよい。同様に、後輪ABS制御が実行された後には、第1制動機構13に対して第1連通制御が必ず実行されるようにしてもよい。
・第2の実施形態において、後輪ABS制御が実行された後には、第1制動機構13に対して第1連通制御が必ず実行されるようにしてもよい。
・各実施形態において、連通制御時において、第1開閉弁31f,31rが開き状態である場合に第2開閉弁32f,32rも開き状態になるようにしてもよい。このように構成した場合、連通制御が実行されると、下流側ブレーキ液路25f,25r内には、上流側ブレーキ液路24f,24rからブレーキ液が一気に流入することになるため、連通制御の実行時間を短くできる。なお、この場合には、連通制御の実行時に非ブレーキ操作判定条件Aが非成立になったときには、連通制御の実行を中止させることが望ましい。
・また、連通制御時には、第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとを駆動させるようにしてもよい。このように構成すると、第1開閉弁29f,29rが閉じ状態である場合に第2開閉弁30f,30rを開き状態にすると、下流側ブレーキ液路25f,25r内とホイールシリンダ19f,19r内とが連通状態になる。その結果、ホイールシリンダ19f,19r内のブレーキ液の一部が下流側ブレーキ液路25f,25r内に流入する。その後、第2開閉弁30f,30rが閉じ状態になってから第1開閉弁29f,29rが開き状態になると、上流側ブレーキ液路24f,24r内からホイールシリンダ19f,19r内にブレーキ液が流入し、該ホイールシリンダ19f,19r内に発生していた上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧が解消される。このように第1開閉弁29f,29rと第2開閉弁30f,30rとの開閉駆動を各別に繰り返すことにより、下流側ブレーキ液路25f,25r内の上流側ブレーキ液路24f,24rに対する負圧を解消できる。なお、このような連通制御の実行時に非ブレーキ操作判定条件Aが非成立になったときには、連通制御の実行を中止させることが望ましい。
・第1の実施形態において、第1制動機構13からブレーキ液が供給された場合に前輪FWに制動力を付与可能な第4ホイールシリンダを、第2ホイールシリンダ19rとは別体として設けてもよい。この場合、第1液圧回路20fには、その連通液路28fにおいて第1開閉弁31fと第2開閉弁32fとの間の負圧解消用液路33fから第4ホイールシリンダに向けて延びる第4ホイールシリンダ用液路を設けることが望ましい。このような構成の制動装置11を制御するECU15は、第2の実施形態のABS制御実行回数計測処理ルーチンと同様のABS制御実行回数計測処理ルーチンを実行することが望ましい。
第1の実施形態における自動二輪車両の制動装置のブロック図。 連通制御中における各開閉弁の駆動態様を示すタイミングチャート。 連通制御に関して各駆動パターンの実行時間を示すテーブル。 第1の実施形態におけるABS制御処理ルーチンを示すフローチャート。 第1の実施形態におけるABS制御実行回数計測処理ルーチンを示すフローチャート。 第1の実施形態における連通制御実行処理ルーチンを示すフローチャート(前半部分)。 第1の実施形態における連通制御実行処理ルーチンを示すフローチャート(後半部分)。 第2の実施形態における自動二輪車両の制動装置のブロック図。 第2の実施形態におけるABS制御実行回数計測処理ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
11…制動装置、13…第1制動機構、14…第2制動機構、15…制動制御装置、制御手段、第1実行回数計測手段、第2実行回数計測手段、実行回数計測手段としてのECU、16f,16r…マスタシリンダ、19f,19r,50…ホイールシリンダ、22…ブレーキ操作手段としてのブレーキレバー、23…ブレーキ操作手段としてのブレーキペダル、24f,24r…上流側ブレーキ液路、25f,25r…下流側ブレーキ液路、26f,26r…リザーバ、27f,27r…ポンプ、29f,29r,31f,31r…第1開閉弁、30f,30r,32f,32r…第2開閉弁、33f,33r…負圧解消用液路、41…記憶手段としてのROM、KFK…第1実行回数閾値、KRK…第2実行回数閾値、FK…第1実行回数、FW…第1の車輪としての前輪、P1…第1駆動パターン、P2…第2駆動パターン、RK…第2実行回数、RW…第2の車輪としての後輪。

Claims (7)

  1. 自動二輪車両の各車輪(FW,RW)のうち第1の車輪(FW,RW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)を制御する自動二輪車両の制動制御装置(15)であって、
    前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FW,RW)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられ、前記各ポンプ(27f,27r)は、共通の回転電機(M)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっており、
    前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された場合に、前記各ポンプ(27f,27r)を駆動させるべく前記回転電機(M)を回転させることにより前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)内のブレーキ液圧を制御して該ホイールシリンダ(19f,19r,50)に対応する車輪(FW,RW)がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行する制御手段(15)を備え、
    該制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW,RW)及び第2の車輪(RW)のうち何れか一方の車輪に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(24f,24r、33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御の実行を許可する自動二輪車両の制動制御装置。
  2. 前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された第1実行回数(FK)を計測する第1実行回数計測手段(S35)と、
    前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された第2実行回数(RK)を計測する第2実行回数計測手段(S41)とをさらに備え、
    前記制御手段(15)は、前記第1実行回数計測手段(S35)によって計測された第1実行回数(FK)が予め設定された第1実行回数閾値(KFK)以上である場合、又は、前記第2実行回数計測手段(S41)によって計測された第2実行回数(RK)が予め設定された第2実行回数閾値(KRK)以上である場合に、前記連通制御の実行を許可する請求項1に記載の自動二輪車両の制動制御装置。
  3. 前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には前記第2制動機構(14)に対する前記連通制御の実行を許可する一方、前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には前記第1制動機構(13)に対する前記連通制御の実行を許可する請求項1又は請求項2に記載の車両の制動制御装置。
  4. 前記第1制動機構(13)に前記連通制御を実行するための第1駆動パターン(P1)と前記第2制動機構(14)に前記連通制御を実行するための第2駆動パターン(P2)とを記憶する記憶手段(41)をさらに備え、
    前記各駆動パターン(P1,P2)は、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも上流側から前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)側へのブレーキ液の流入可能量が互いに異なるようにそれぞれ設定されており、
    前記制御手段(15)は、前記第1制動機構(13)に対する前記連通制御の実行を許可した場合には前記第1駆動パターン(P1)に基づく連通制御を実行する一方、前記第2制動機構(14)に対する前記連通制御の実行を許可した場合には前記第2駆動パターン(P2)に基づく連通制御を実行する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の自動二輪車両の制動制御装置。
  5. 前記第2制動機構(14)は、前記第1の車輪(FW)及び第2の車輪(RW)に制動力をそれぞれ付与可能な構成とされ、前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行する場合には前記各制動機構(13,14)の駆動をそれぞれ制御するようになっており、
    前記制御手段(15)は、前記第1の車輪(FW,RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御を実行した場合には、前記連通制御の実行を規制する請求項2に記載の自動二輪車両の制動制御装置。
  6. 前記第2の車輪(RW)に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された実行回数(RK)を計測する実行回数計測手段(S84)をさらに備え、
    前記制御手段(15)は、前記実行回数計測手段(S84)によって計測された実行回数(RK)が予め設定された実行回数閾値(KRK)以上である場合に、前記連通制御の実行を許可する請求項5に記載の自動二輪車両の制動制御装置。
  7. 車両の各車輪(FW,RW)のうち第1の車輪(FW,RW)に制動力を付与するための第1制動機構(13)と、前記各車輪(FW,RW)のうち第2の車輪(RW)に制動力を付与するための第2制動機構(14)とを備える制動装置(11)を制御する自動二輪車両の制動制御方法であって、
    前記各制動機構(13,14)には、運転手によるブレーキ操作手段(22,23)の操作に基づきブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ(16f,16r)と、該マスタシリンダ(16f,16r)から供給されたブレーキ液のブレーキ液圧に応じた制動力を対応する車輪(FK,RK)に付与するためのホイールシリンダ(19f,19r,50)と、該ホイールシリンダ(19f,19r,50)から流出したブレーキ液を貯留するためのリザーバ(26f,26r)と、該リザーバ(26f,26r)内に貯留されているブレーキ液を吸引して前記マスタシリンダ(16f,16r)側から前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)に向けてブレーキ液を流動させるための上流側ブレーキ液路(24f,24r)に吐出するポンプ(27f,27r)と、前記上流側ブレーキ液路(24f,24r)と前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)から前記リザーバ(26f,26r)に向けてブレーキ液を流動させるための下流側ブレーキ液路(25f,25r)との間に配置された開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)と、がそれぞれ設けられ、前記各ポンプ(27f,27r)は、共通の回転電機(M)の回転に基づきそれぞれ駆動するようになっており、前記ブレーキ操作手段(22,23)が操作された場合に、前記各ポンプ(27f,27r)を駆動させるべく前記回転電機(M)を回転させることにより前記ホイールシリンダ(19f,19r,50)内のブレーキ液圧を制御して該ホイールシリンダ(19f,19r,50)に対応する車輪(FW,RW)がロックすることを抑制するアンチロックブレーキ制御を実行する自動二輪車両の制動制御方法において、
    前記第1の車輪(FW,RW)及び第2の車輪(RW)のうち何れか一方の車輪に対して前記アンチロックブレーキ制御が実行された場合に、前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)よりも前記マスタシリンダ(16f,16r)側となるブレーキ液路(24f,24r,33f,33r)と前記下流側ブレーキ液路(25f,25r)とを連通するために前記開閉弁(29f,29r,30f,30r,31f,31r,32f,32r)を開閉駆動させる連通制御の実行を許可する連通制御許可ステップ(S53,S54)と、
    該連通制御許可ステップ(S53,S54)にて前記連通制御の実行が許可された場合に、該連通制御を実行する連通制御実行ステップ(S62,S66)と
    を有する自動二輪車両の制動制御方法。
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