JP2009078311A - 多関節ロボット用ハンドおよびこれを備えた多関節ロボット - Google Patents

多関節ロボット用ハンドおよびこれを備えた多関節ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】不特定で多様な姿勢をとるワークを所定の姿勢で効率的に掴み取ることができ、安価で作業効率が高い多関節ロボット用ハンドを提供する。
【解決手段】多関節ロボット4のZ軸5に取り付けられるハンド1が、Z軸5に装着されてZ軸5の軸方向に延びるハンドベース2を備えている。ハンドベース2はワーク21側の下端部が幅狭部10とされ、ガイド軸16とリニアモータ11によってZ軸5に対して直交方向に直線運動可能なスライダ15を備えている。ハンド1は、チャック回動手段としてスライダ15の直線運動をワークチャック22の回転運動に変換するリンク機構32を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水平多関節ロボットの出力端に装着される多関節ロボット用ハンドおよびこれを備えた多関節ロボットに関する。
ワークの自動組立工程において、当該自動組立工程に搬入されるワークは、通常バラ積み状態であるので、作業台上に搬入されるワークの姿勢は様々である。このため、ワークの自動組立では、様々な姿勢のワークを持ち替えるロボットが重要である。このようなロボットにおいて、ワークを画像で捕らえて位置や形状で認識し、認識した情報に基づいてワークを持ち替える等の機能を備えたり、様々なワークの姿勢に対応するためには、6軸ロボットが有効であるが、6軸ロボットは高価であるのみならず、ワークをつかむハンド部分が大きいために小さなワークをつかみにくい等の問題がある。
また、作業台に搬入されたワークの姿勢を所定の姿勢に持ち替えるためには、通常スカラ(SCARA)と称される水平多関節ロボットが知られている。この水平多関節ロボットは、水平方向に移動自在な多関節アームの先端部にZ軸が保持され、Z軸の下端部の取付部にはワークを把持するエアーチャックあるいはワークを吸着する吸引パッド等を備えたハンド部が設けられている。
また、下記の特許文献1及び特許文献2のロボットハンドの場合、ロボットアームの先端部に昇降可能なエアシリンダを取り付け、このエアシリンダの下端部に垂直方向に延びる一対の平板部を設け、この一対の平板部間に部品吸着ノズルを設けたものであり、一対の平板部間にエアシリンダを設けている。部品吸着ノズルの上端部は、リンクを介してエアシリンダのシリンダロッドに結合されている。
このロボットハンドでは、シリンダロッドを延ばすと、リンクを介して部品吸着ノズルが斜めに回転し、リンクの下端部がストッパ等の部材に当たると、シリンダロッドの伸張が停止して部品吸着ノズルの傾斜角度が固定される。また、シリンダロッドを収縮させると、リンクを介して部品吸着ノズルが鉛直方向に向き始め、最終的には部品吸着ノズルは鉛直方向真下に向くように構成されている。
特許文献2に開示されるものでは、上記特許文献1のスカラには、Z軸方向に伸縮可能なハンド軸が取り付けられ、このハンド軸の下端部にハンド支持部が螺着されている。ハンド軸はZ軸周り方向に回転可能とされており、ハンド軸を収縮させてハンド支持部を上昇させてアーム側に回転不能に拘束させ、更にハンド軸を回転させると、ハンド軸がハンド支持部にねじ込まれ、ハンド支持部を貫通するピンを介して部品吸着ノズルのリンクを止めるストッパの高さを調整できるようになっている。
特開平7−108482号公報 特開平7−116984号公報
しかしながら、従来の水平多関節ロボットでは、水平面内でのワークのハンドリングを得意とするものであるために、複数のアームを有しているが、ワークの多様な姿勢に対応するように、アームやハンド部に更に軸や関節を増やすと、高価になるという問題がある。また、任意の姿勢変更を可能となるようにアームやハンド部等を有する構成としても、ワーク毎にそれぞれ姿勢が異なるために、Z軸に用いられるエアシリンダのシリンダロッドのストロークが毎回異なり、ストロークを変えるために所定位置までシリンダロッドを戻さなければならないので、迅速なストローク変更が困難である。
さらに、上記の特許文献1、2に開示されるものの場合、エアシリンダの下端部に設けた一対の平板部の間に、部品吸着ノズルを回転可能に設け、一対の平板部間に配備されたエアシリンダのシリンダロッドが、リンクを介して部品吸着ノズルに結合されている構成であるために、ハンドの先端部の形状が大きくなっている。このため、把持目的のワークに接近したときに、目的となるワークの周辺にあるワークに接触して動かしてしまい、対象となるワークをも動かしてなかなかワークを把持できなくなるという問題がある。
更に、先端のチャックの角度が任意の角度に変更できるものであっても、水平多関節ロボットのアームあるいはZ軸の伸張量とチャックの角度変更との調節が行われないと、任意の姿勢のワークに合わせたチャックの姿勢制御が難しい問題がある。すなわち、ハンド部の姿勢角度に対し、水平多関節ロボットの協調動作がないと、ワークを把持したり、ワークを組み込んだりするための傾斜動作や複雑な動作ができないという問題がある。
また、ワークの把持作業とワークの組み込み作業とにおいて、ワークを掴む姿勢は基本的に同じか、水平面内で補正するか、水平/垂直間のいずれかの姿勢に限られていて、表裏が逆であったり、傾きが異なって高さ方向或いは上下方向において姿勢の違いがある場合、ワークの姿勢変換は自由ではなかった。
いずれの場合であっても、作業台上に任意にばら蒔かれたワークの姿勢は多様であるので、特定の姿勢のワークしか掴み取ることができない場合には、ワークの搬送効率が低くなる。また、ワークに対して特定の姿勢をとらせるためにベルトコンベア等でワークの循環を繰り返すと、サイクルタイムが長くなるのみならず、電力消費等も多くなり生産効率が悪化する問題がある。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、自動組立その他の作業工程において、不特定で多様な姿勢をとるワークを所定の姿勢で効率的に掴み取ることができ、安価で作業効率が高い多関節ロボット用ハンドおよびこれを用いた多関節ロボットを提供することを目的とする。
本発明の多関節ロボット用ハンドは、鉛直方向にスライド自在に且つ鉛直軸周りに回転自在に構成された水平多関節ロボットの出力端に、着脱自在に装着される多関節ロボット用ハンドであって、前記出力端に装着され、鉛直方向に延在すると共に下端部が幅狭に形成されたハンドベースと、前記ハンドベースの下端部から直交方向に延びる支軸に回動自在に軸支されたワークチャックと、前記ハンドベースに取り付けられ、前記ワークチャックを角度制御可能に回動動作させるチャック回動手段と、を備え、前記ワークチャックは、下向き状態の所定の角度範囲で回動自在に構成されると共に、前記支軸に片持ち形式で軸支されていることを特徴とする。
上記の多関節ロボット用ハンドによれば、ハンドベースのワークチャック部は、多関節ロボットによる水平移動、Z軸方向の上下移動、Z軸周りの回転動作に加えて、チャック回動手段により、ワークチャックの回転角度を制御でき、ワークの姿勢に合わせて、ワークチャックの姿勢をとることができ、Z軸の頻繁なストローク変更が少なくなり、迅速にワークを把持できる。
また、ハンドベースのワークに接近する下端部は幅狭部とされ、この幅狭部にワークチャック部が片持ち型で回動可能に設けられているので、ワークに接近する部位全体が小さく構成され、小さなワークが平面上に多数搬入されても、ベース自身にワークに当たり難く、目標のワークを移動させたり、ワークの姿勢を変えたりすることが少なくなるので、目標のワークを把持しやすい。
さらに、ワークチャックにより多様な姿勢のワークに対応して、ワークチャック部の姿勢そのものを変えるためのチャック回動手段が、リンク機構等により構成できるので、6軸型の高価な多関節ロボットを用いなくても、安価に構成できる。
上記の多関節ロボット用ハンドは、前記ワークチャックが真空チャックで構成されており、前記支軸の軸心には前記上流側を前記真空チャックに連通すると共に、下流側を真空吸引手段に連通した軸内真空通路が形成されているものであっても良い。
真空吸引手段が、ワークチャックの支軸内の軸内真空通路を介してワークチャックの内部の空気吸引用の通路とが連通していることによって、ベースの外部にはチャック部の周囲におけるエア吸引用の配管がなくなり、これらの配管がワークに当たってワークの姿勢を変えてしまうことが防止され、迅速にワークを把持できる。
更に、上記の多関節ロボット用ハンドにおいては、チャック回動手段は、水平方向に往復動するリニアモータと、一端部を前記リニアモータのスライダに連結されると共に他端部を前記ワークチャックに連結され、前記スライダの往復動を前記ワークチャックの回動動作に変換するリンク機構と、を有していても良い。
上記の多関節ロボット用ハンドにおいて、チャック回動手段がリニアモータで構成されると、構成も簡単で安価であり、組み込みや制御が容易である。
また、上記の多関節ロボット用ハンドにおいて、前記チャック回動手段は、正逆回転可能な回転モータと、水平方向に往復動するスライドブロックと、一端部を前記回転モータの主軸に連結されると共に他端部を前記スライドブロックに連結され、前記回転モータの正逆回転を前記スライドブロックの往復動に変換する第1リンク機構と、一端部を前記スライドブロックに連結されると共に他端部を前記ワークチャックに連結され、前記スライドブロックの往復動を前記ワークチャックの回動動作に変換する第2リンク機構と、を有しているものであっても良い。
チャック回動手段が、回転モータと、第1リンク機構と、第2リンク機構により構成されると、例えば、安価な機構とすることができる。
上述のハンドを備えた多関節ロボットによれば、ワークの姿勢に合わせてワークチャックの姿勢を制御可能であり、その機構を安価に且つ精度良く構成できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態にかかる多関節ロボット用ハンドについて説明する。図1は第1の実施の形態にかかる水平多関節ロボット用ハンドを示したものであり、符号1はロボット用ハンドである。このロボット用ハンド1は、平板状のハンドベース2を備えている。ハンドベース2の上端部には略円筒状の取付部3が取り付けられている。取付部3は、図4に示す水平多関節ロボット4のZ軸5の下端部(水平多関節ロボットの出力端)に取り付けられる取付穴6を備えており、円筒軸方向に割溝7を有している。取付部3は、割溝7の側方のボルト穴8に図示しないボルトを挿入し、ナットを締結することによりて、Z軸5に取り付けられる。
ハンドベース2は、Z軸5の軸方向に延びる大略五角形の平板形状を有しており、ハンドベース2の上部が幅広部9とされ、ハンドベース2の下部が幅狭部10とされている。幅広部9の上端部には前述の取付部3が取り付けられ、取付部3の下方にリニアモータ11のスクリュー12が配備されている。リニアモータ11はハンドベース2に取り付けられ、リニアモータ11のスクリュー12の一端部はハンドベース2に設けられた軸受け部13に保持されている。スクリュー12にはリニアエンコーダ14が螺着されている。リニアエンコーダ14は、スクリュー12の回転に伴ってスクリュー12の軸方向に移動すると共に、リニアエンコーダ12の移動方向及び移動量を検出信号として出力する。リニアエンコーダ14の検出したリニアエンコーダ14が取り付けられたスライダ15の移動方向と移動距離は、多関節ロボット4の図示しないコンピュータを備えた制御手段によって、ワークチャック22の回動方向および回動角度として演算され、その制御手段によってワークチャック22の傾斜方向および傾斜角度の制御が行われる。
リニアエンコーダ14にはスライダ15が取り付けられている。ハンドベース2の中間部にはスクリュー12と平行に延びるガイド軸16が取り付けられている。スライダ15は、ハンドベース2から離反することなくガイド軸16に対してその軸方向にスライド自在に嵌合している。スライダ15の下端部にはハンドベース2の縦方向に延びるガイド溝17が形成されている。
ハンドベース2の幅狭部10は略三角形の角部形状を有しており、幅狭部10の下端部にはハンドベース2の下端部から下方に突出する突出部18が形成されている。突出部18には図2に示す取付穴19が貫通して形成され、この取付穴19に、回転軸20が回転可能に装着されている。回転軸20は、幅狭部10においてZ軸5とスライダ15のスライド方向の両者に直交する方向に延びており、ハンドベース2の下端部から直交方向に延びる支軸を構成している。回転軸20にはワーク21(図1b参照)を把持する片持ち型のワークチャック22が回転可能に装着されている。このワーク21には、円板部21aの片面に円柱状の突起21bが形成されている。ワークチャック22はエア吸引によりワーク21を把持する吸引型のチャックとされている。ワークチャック22は、ワーク21の突起部21bを挿入することによりワーク21の姿勢を決めて把持する円筒部23と、スライダ15の直線運動をワークチャック22の回転運動に変換するアーム部24とを備えている。
図2の断面図に示すように、ワークチャック22の内部には、円筒部23のエアを吸引するための通路24が形成されており、この通路25は回転軸20の軸中心に形成された軸内真空通路26と通じている。軸内真空通路26は分岐通路26aにより通路25に接続している。回転軸20の頭部の反対側にはねじ部が形成されており、このねじ部には突出部18に回転軸20を回転自在に装着するナット部27が締結されている。軸内真空通路26の頭部反対側の端部の開口部は栓によって閉塞されている。回転軸20の頭部の反対側には軸内真空通路26から外部に通じる通路26bが形成されている。この通路26bは回転軸20の外周面全面に形成されたリング状の溝部28と連なっている。突出部18内部には溝部28と連なる通路29が形成されており、通路29は突出部18のワークチャック22と反対側の面に開口している。通路29の溝部28の反対側の端部にはチューブ固定用のリング30が固定されており、このリング30にエア吸引用のチューブ31の端部が固定されている。エア吸引用のチューブ31には真空吸引手段としての図示しない真空ポンプが制御バルブを介して接続されている。
図1に示すように、ワークチャック22のアーム部24と、スライダ15には、スライダ15の直線運動をワークチャック22の回転運動に変えるリンク機構32が、形成されている。この実施形態の多関節ロボット用ハンドおいては、ワークチャック22を回動させるチャック回動手段は、水平方向に往復動するリニアモータ11と、一端部をリニアモータ11のスライダ15に連結されると共に他端部をワークチャック22に連結され、スライダ15の往復動をワークチャック22の回動動作に変換するリンク機構32とで構成されている。このリンク機構32は、具体的には、スライダ15のガイド溝17と、アーム部24の先端部に取り付けられたローラ33とで構成されている。ローラ33はガイド溝17に対して緩く挟まれており、ローラ33はガイド溝17に沿ってスライド可能とされている。
これによって、リニアモータ11によりスクリュー12が回転して、スライダ15がスクリュー12の軸方向に移動すると、ガイド溝17が横移動しつつローラ33をガイド軸16に沿って移動させ、アーム24を回転させる。リニアモータ11は回転方向の制御により円筒部23を鉛直方向に向けたり、水平方向に向けたりするように、ワークチャック22を回転させてワーク21を把持できる。
上述のハンド1は、直交するX軸・Y軸で形成される水平面に沿って先端部が平行移動可能とされる水平多関節ロボット4の先端部に設けられる軸周り方向に回転可能なZ軸5(出力端)に取り付けられるハンドである。ハンド1は、Z軸5に装着されてZ軸5の軸方向に延びるハンドベース2を備えており、ハンドベース2はZ軸5に取付られる部位から遠い部位が幅狭部10とされている。ハンドベース2には、ガイド軸16とリニアモータ11によってZ軸5に対して直交方向に直線運動可能なスライダ15が配備され、スライダ15とワークチャック22は、スライダ15の直線運動をワークチャック22の回転運動に変換するチャック回動手段を備えており、チャック回動手段は、リニアモータ11と、スライダ15の往復動をワークチャック22の回動動作に回動角度制御可能に変換するリンク機構32とで構成されている。チャック回動手段の回転角度制御および回転方向制御はリニアエンコーダ14の出力信号に基づいて多関節ロボット4の制御手段により行われる。
従って、上記ハンド1によれば、ハンドベース2のワークチャック22は、水平多関節ロボット4による水平方向及び高さ方向並びにZ軸5の軸周り方向の制御の他に、ワークチャック22の回転角度の制御によって、把持目標のワーク21の突起21bの姿勢に合わせて突起21bを挿入する姿勢をとることができる。
その際、ハンドベース2のZ軸5との取付部3から遠い部位すなわちワーク21に接近する部位(ハンドベース2の下端部)は幅狭部10とされ、この幅狭部10にワークチャック22が片持ち型で回動可能に設けられているので、ワーク21に接近する部位全体が小さく構成される。このため、小さなワーク21が作業面上に多数搬入されても、ハンドベース2自体にワーク21が当たり難い。そして、ハンドベース2やワークチャック22が目標周辺のワークに当たって目標のワーク21を移動させたり、ワーク21の姿勢を変えたりすることが少なくなるので、目標のワーク21を把持しやすい。
さらに、ワークチャック22により多様な姿勢のワーク21に対応して、ワークチャック22の姿勢そのものを変えるためのチャック回動手段が、スライダ15と、片持ち型のワークチャック22と、リンク機構32により構成されているので、ワーク21の掴み変えの際にZ軸5の上下移動をすることなく、ワークチャック22の傾斜動作により、他のワークの上を通過できる。このため、6軸型の高価な多関節ロボットを用いなくても、安価に構成できる。
また、上記のワークチャック22は片持ちであり、しかも回転軸20内部に軸方向に伸びる軸内真空通路26が形成され、この軸内真空通路26がワークチャック22に形成された空気吸引用の通路25と通じて空気吸引用の流路を形成しており、真空ポンプおよび制御バルブ等の真空吸引手段に接続されているので、ワークチャック22のエア吸引用のエアチューブをハンドベース2の先端部周りに配備しなくて良く、ワーク把持の邪魔とならない。次に、スライダ15を直線運動させる駆動部は、ハンドベース2に設けられたリニアモータ11により構成されているので、安価である。
図3は本発明の第2の実施形態にかかる多関節ロボット用ハンド50を示す。この多関節ロボット用ハンド50において、ベース51の上部にはZ軸5に取り付けられる円筒状の取付部52がボルト等により取り付けられている。取付部52は内側の取付穴53にZ軸5(水平多関節ロボットの出力端)が挿入され、図持しないボルトをボルト穴54に挿入して螺着すると、ベース51がZ軸5に固定されるようになっている。ベース51の上端部は幅広部55とされ、ベース51の下端部はZ軸5に取り付ける部位から遠方部位の幅狭部56とされる。
幅広部55の裏面側には、ACサーボモータからなると共に減速機構とロータリーエンコーダを備えたギアードモータ57が取り付けられており、ギアードモータ57の回転軸はベース51の表側に突出している。ギアードモータ57の回転軸にはアーム58が固定されている。アーム58の自由端部にはピン59が取り付けられ、このピン59の先端部に図示しないローラが装着されている。ギアードモータ57の回転角度および回転方向は、ロータリーエンコーダで検出され、ロータリーエンコーダの検出信号は多関節ロボット4の図示しないコンピュータを備えた制御手段により処理される。その制御手段はロータリーエンコーダの検出信号によりギアードモータ57の回転方向および回転角度からワークチャック66の傾斜方向および傾斜角度を演算し、ワークチャック66の傾斜方向および傾斜角度を制御する。
ベース51の上部には、Z軸5に対して直交方向に延びるガイド軸60が取り付けられており、このガイド軸60にスライダ61がガイド軸60から離脱することなくスライド自在に装着されている。スライダ61の上部にはZ軸方向に延びるガイド溝62が形成されている。上部のガイド溝62にはアーム58のピン59に装着された上記ローラが緩く挟まれており、アーム58のローラとガイド溝61によりギアードモータ57の回転運動をスライダ61の直線運動に変換する変換機構67(第1リンク機構)を構成している。ギアードモータ57の回転軸が回転すると、アーム58のローラがガイド溝62の壁面をガイド軸60の延びる方向に押して、スライダ61がガイド軸60に沿ってスライドする。
スライダ61の下部には第1の実施形態のスライダ15のガイド溝34と同様なガイド溝63が形成されている。ベース51の幅狭部56の下端部はワーク64(図3b参照)側に突出する突出部65とされており、突出部65にワークチャック66が回転自在に装着されている。ワークチャック66は回転軸68により突出部65に回転自在に取り付けられ、ワークチャック66のアーム部69のローラ70はスライダ61のガイド溝63に緩く入っている。ワークチャック66のアーム部69の反対側にはエアを吸引してワーク64を把持する円筒部71とされている。
スライダ61の直線運動をワークチャック66の回転運動に変える変換機構72(第2リンク機構)は、ガイド溝63とアーム69のローラ70で構成されている。変換機構72の詳しい構成並びにワークチャック66と突出部65の通路の詳しい構成は第1の実施形態の構成と同一であるので、その説明を援用し、詳細な説明を省略する。
図3に示すハンド50では、第1リンク機構である変換機構67と第2リンク機構である変換機構72は、ワークチャック66のチャック回動手段を構成している。スライダ61をスライド自在に駆動する駆動部は、ベース51に取り付けられたギアードモータ57により回転駆動されるアーム58と、アーム58の回転運動をスライダ61の直線運動に変換する変換機構67を備えているので、駆動源であるギアードモータ57が回転すると、アーム58とガイド溝62によって、アーム58の回転運動がスライダ61の直線運動に変えられ、さらにスライダ61の直線運動が下部の変換機構72によりワークチャック66の回転運動に変換される。図3のハンド50のように、駆動部がギアードモータ57により駆動されるアーム58とアーム58の回転運動をスライダ61の直線運動に変える変換機構67で構成されるので、ワークの掴み変えの際にワークチャック66の傾斜動作により、Z軸5の上下移動をすることなく他のワークの上を通過できる。これによって、安価で且つワーク把持動作の迅速なハンドを提供できる。
更に、上記のハンド1若しくはハンド50を備えた水平多関節ロボットによれば、安価な構成で様々なワーク21、62の姿勢に応じて容易にワークチャック22或いはワークチャック66の向きを変えてワーク21、64を把持することができる。
本発明の多関節ロボット用ハンド及びこれを用いた多関節ロボットは、作業台等に搬入される様々な姿勢のワークに応じてチャックの姿勢を速やかにとることができ、ワークの把持工程及び組込み工程の迅速化を促進でき、低コスト化に貢献できる。
図1(a)は本発明の第1の実施形態にかかる多関節ロボット用ハンドの斜視図、図1(b)はチャック部の斜視図である。 図2はチャック部の通路の構成を示す断面図である。 図3(a)は本発明の第2の実施形態にかかる多関節ロボット用ハンドの斜視図、図3(b)はチャック部の斜視図である。 図4は水平多関節ロボットの概略を示す概略図である。
符号の説明
1:ハンド、 2:ハンドベース、 4:水平多関節ロボット、 5:Z軸、 10:ベースの幅狭部、 11:リニアモータ、 14:リニアエンコーダ、 15:スライダ、 16:ガイド軸、 17:ガイド溝、 18:突出部、 20 回転軸、 21:ワーク、 22:ワークチャック、 25:チャック部の通路、 26:軸内真空通路、 32:変換機構(リンク機構:チャック回動手段)

Claims (5)

  1. 鉛直方向にスライド自在に且つ鉛直軸周りに回転自在に構成された水平多関節ロボットの出力端に、着脱自在に装着される多関節ロボット用ハンドであって、
    前記出力端に装着され、鉛直方向に延在すると共に下端部が幅狭に形成されたハンドベースと、
    前記ハンドベースの下端部から直交方向に延びる支軸に回動自在に軸支されたワークチャックと、
    前記ハンドベースに取り付けられ、前記ワークチャックを角度制御可能に回動動作させるチャック回動手段と、を備え、
    前記ワークチャックは、下向き状態の所定の角度範囲で回動自在に構成されると共に、前記支軸に片持ち形式で軸支されていることを特徴とする多関節ロボット用ハンド。
  2. 前記ワークチャックは、真空チャックで構成されており、
    前記支軸の軸心には、前記上流側を前記真空チャックに連通すると共に、下流側を前記支軸の軸受部に形成した真空通路を介して真空吸引手段に連通した軸内真空通路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多関節ロボット用ハンド。
  3. 前記チャック回動手段は、水平方向に往復動するリニアモータと、
    一端部を前記リニアモータのスライダに連結されると共に他端部を前記ワークチャックに連結され、前記スライダの往復動を前記ワークチャックの回動動作に変換するリンク機構と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の多関節ロボット用ハンド。
  4. 前記チャック回動手段は、正逆回転可能な回転モータと、
    水平方向に往復動するスライドブロックと、
    一端部を前記回転モータの主軸に連結されると共に他端部を前記スライドブロックに連結され、前記回転モータの正逆回転を前記スライドブロックの往復動に変換する第1リンク機構と、
    一端部を前記スライドブロックに連結されると共に他端部を前記ワークチャックに連結され、前記スライドブロックの往復動を前記ワークチャックの回動動作に変換する第2リンク機構と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の多関節ロボット用ハンド。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の多関節ロボット用ハンドを、出力端に着脱自在に装着したことを特徴とする多関節ロボット。
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