JP2009077917A - 可動式入賞装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球誘導部材を駆動変位せしめる回数を増やしたとしても、遊技球が入賞する確率を所定の確率に維持することが出来る、新規な構造の可動式入賞装置を提供することを、目的とする。
【解決手段】遊技球誘導部材16,16によって誘導されてきた遊技球23が遊技球検出手段30に至るまでの位置において、遊技球23を遊技領域52へ排出する排出口24(32),40が、遊技球誘導部材16,16の駆動状態に応じて、形成されるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】遊技球誘導部材16,16によって誘導されてきた遊技球23が遊技球検出手段30に至るまでの位置において、遊技球23を遊技領域52へ排出する排出口24(32),40が、遊技球誘導部材16,16の駆動状態に応じて、形成されるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、パチンコ機の遊技領域に設けられる可動式入賞装置に関するものである。
従来から、パチンコ機の遊技領域には、遊技領域を流下する遊技球の動きに変化を与えること等を目的として、各種の構造物が設けられている。その一つに、遊技領域を流下する遊技球が通過可能な入口が形成されており、かかる入口を通過した遊技球が近接スイッチ等で構成された遊技球検出手段によって検出された場合(以下、遊技球が入賞した場合とする)に所定数の遊技球が払い出されるように設定された入賞装置がある。
そこにおいて、入賞装置には、特許文献1に記載されているように、入口の近くに配された遊技球誘導部材としての一対の羽根部材を揺動変位せしめて、遊技領域を流下する遊技球を羽根部材によって入口のほうへ誘導することにより、入口の大きさを実質的に変更することが出来る可動式入賞装置がある。かかる可動式入賞装置においては、入口の大きさが実質的に変更可能とされていることから、遊技球が入賞する確率を高めることが可能となる。
ところで、パチンコ機で遊技をする遊技者にとって、特許文献1に記載の如き可動式入賞装置は、入口が拡大される回数、即ち、遊技球誘導部材が駆動変位せしめられる回数が多くなると、遊技者に有利な状態になっていると感じる。そこで、遊技者の興味を惹きつけるために、遊技球誘導部材を駆動変位せしめる回数を多くすることが考えられる。
しかしながら、ただ単に遊技球誘導部材を駆動変位せしめる回数を増やすだけでは、可動式入賞装置に入賞する遊技球の数も増えてしまい、パチンコ機が設置されている遊技ホールに不利益を及ぼしてしまうという問題があった。
実用新案登録第2582866号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、遊技球誘導部材を駆動変位せしめる回数を増やしたとしても、遊技球が入賞する確率を所定の確率に維持することが出来る、新規な構造の可動式入賞装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
本発明に係る可動式入賞装置は、駆動手段によって駆動変位せしめられて、遊技領域を流下する遊技球を遊技球検出手段へ誘導する遊技球誘導部材を備えており、かかる遊技球誘導部材によって誘導されてきた遊技球が遊技球検出手段に至るまでの位置において、遊技球誘導部材によって誘導されてきた遊技球を遊技領域へ排出する排出口が、遊技球誘導部材の駆動状態に応じて、形成されるようにしたことを、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされた可動式入賞装置においては、遊技球誘導部材によって誘導されてきた遊技球が遊技球検出手段に至るまでの位置において、遊技球を遊技領域へ排出する排出口が、遊技球誘導部材の駆動状態に応じて、形成されるようになっていることから、遊技球誘導部材によって遊技球検出手段のほうへ誘導されてきた遊技球が、遊技球誘導部材の駆動状態によっては、遊技球検出手段によって検出されることなく、排出口から遊技領域へ排出されることがある。換言すれば、遊技球誘導部材によって遊技球検出手段のほうへ誘導されてきた遊技球の全てが遊技球検出手段によって検出される訳ではない。
従って、本発明においては、遊技球誘導部材を駆動変位せしめる回数を増やしたとしても、遊技球が遊技球検出手段によって検出される確率、即ち、遊技球が入賞する確率を所定の確率に維持することが出来るのである。
なお、本発明において、遊技球誘導部材は、遊技球を誘導不能な状態をとり得るものであっても良いし、遊技球を誘導することが困難な状態をとり得るものであっても良い。
また、本発明の排出口は、遊技球誘導部材が往復移動せしめられる場合、遊技球誘導部材が一方の移動端から他方の移動端へ移動するまでの間に、一回だけ形成されるようになっていても良いし、複数回形成されるようになっていても良い。
そこにおいて、本発明では、遊技球誘導部材が、一軸回りに揺動可能な状態で対向配置された一対の羽根部材によって構成されており、一対の羽根部材が開いた傾動状態で、遊技領域を流下する遊技球を各羽根部材の揺動中心軸側へ誘導する誘導面が形成されるようになっていると共に、一対の羽根部材のそれぞれにおいて揺動中心軸側に設けられたガイド片が協働することにより、誘導面によって誘導されてきた遊技球を遊技球検出手段へ誘導する誘導通路が形成されるようになっている一方、一対の羽根部材が閉じた起立状態で、一対のガイド片が離隔位置せしめられて、一対のガイド片の間に排出口が形成されるようになっていても良い。この場合、排出口を遊技球誘導部材の駆動状態に応じて形成することが有利に実現され得ることとなる。
また、本発明に係る可動式入賞装置は、遊技領域を流下する遊技球を遊技球検出手段へ誘導する遊技球ガイド部材が設けられており、かかる遊技球ガイド部材によって誘導されてきた遊技球が転動せしめられる転動ステージが設けられていると共に、転動ステージが、固定的に設けられた固定ステージと、固定ステージに対してスライド変位可能に設けられた可動ステージによって構成されており、可動ステージが固定ステージのほうへ接近変位せしめられた状態で、転動ステージを転動する遊技球を遊技球検出手段のほうへ案内する案内通路が、可動ステージと固定ステージの間に形成されるようになっている一方、可動ステージが固定ステージに対して離隔変位せしめられた状態で、可動ステージと固定ステージの間に遊技球を遊技領域へ排出する排出口が形成されることも、特徴とする。
このような本発明に従う構造とされた可動式入賞装置においては、遊技球ガイド部材によって誘導されてきた遊技球が遊技球検出手段に至るまでの位置において、遊技球を遊技領域へ排出する排出口が、固定ステージに対する可動ステージの位置に応じて、形成されるようになっていることから、遊技球ガイド部材によって誘導されてきた遊技球が、固定ステージに対する可動ステージの位置によっては、遊技球検出手段によって検出されることなく、排出口から遊技領域へ排出されるようになっている。従って、遊技球ガイド部材によって多くの遊技球が誘導せしめられる場合であっても、遊技球が遊技球検出手段によって検出される確率を所定の確率に維持することが可能となる。なお、遊技球ガイド部材は、駆動機構によって駆動変位せしめられる羽根形状乃至は扉形状のものであっても良いし、遊技領域に対して固定的に設けられた枠体形状のものであっても良い。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1乃至図3には、本発明の第一実施形態としての可動式入賞装置10が示されている。この可動式入賞装置10は、本体部分12に対して取付板14が一体的に設けられた構造とされている。そして、取付板14には、遊技球誘導部材としての一対の羽根部材16,16が、それぞれ、一軸回りに揺動可能な状態で設けられている。
一対の羽根部材16,16は、それぞれ、PC等の硬質の合成樹脂材料によって形成されており、図4乃至6に示されているように、幅方向一方の面が略平坦とされている一方、幅方向他方の面が円弧状に湾曲されており、それによって、長手方向一端側から他端側へ行くに従って幅寸法が次第に小さくなる形状とされている。
このような一対の羽根部材16,16は、それぞれ、図4乃至6に示されているように、厚さ方向に貫通形成された挿通孔17に、取付板14に形成された揺動中心軸としての支軸19が収容配置された状態で、且つ、裏面に突設された連結軸(図示せず)が、取付板14に形成された挿通孔(図示せず)に挿通配置された状態で、取付板14の前面側に配置されるようになっている。
そして、この状態で、連結軸が、図示しないクランクを介して、本体部分12に取り付けられた駆動手段としてのソレノイド18のプランジャ(図示せず)に連結されている。その結果、ソレノイド18への通電が行われた場合には、ソレノイド18のプランジャがコイルスプリング(図示せず)の付勢力に抗して引込作動せしめられることにより、一対の羽根部材16,16が、それぞれ、支軸19回りに揺動せしめられて、図4や図5に示されているように、一対の羽根部材16,16が開いた傾動状態となる一方、ソレノイド18への通電が停止された場合には、ソレノイド18のプランジャがコイルスプリングの付勢力によって突出作動せしめられることにより、一対の羽根部材16,16が、それぞれ、支軸19回りに揺動せしめられて、図6に示されているように、一対の羽根部材16,16が閉じた起立状態となる。なお、本実施形態の場合、一対の羽根部材16,16が閉じた起立状態では、一対の羽根部材16,16の間には、遊技球1個分の隙間しか形成されていない。
そこにおいて、本実施形態では、各羽根部材16の幅方向一方の面が略平坦な誘導面20とされており、上述の如く、一対の羽根部材16,16が開いた傾動状態では、各羽根部材16の誘導面20が各羽根部材16の支軸19のほうに下る傾斜面となっている。
また、本実施形態では、各羽根部材16の揺動中心軸(支軸19)側において、外周面から外側へ突出するようにして、ガイド片22が設けられている。特に本実施形態では、ガイド片22は、羽根部材16の厚さ寸法の全長に亘って形成されている。また、本実施形態では、図7に示されているように、各ガイド片22の厚さ方向一方の面には、突出側端縁部において、基端側から突出端側へ下る傾斜面21が形成されている。
そして、本実施形態では、図4に示されているように、一対の羽根部材16,16が最も開いた状態(最大傾動状態)では、一対のガイド片22,22の間に遊技球23の直径よりも小さな隙間24が形成されるようになっている。これにより、一対のガイド片22,22によって、取付板14に開口形成された入球口26へ向かう誘導通路28が形成されるようになっている。特に本実施形態では、各ガイド片22に形成された傾斜面21の下流端が、入球口26の開口周縁部に設けられたストッパ片25よりも上方に位置せしめられており、それによって、一対のガイド片22,22による遊技球の入球口26へのガイド作用が、ストッパ片25によって邪魔されることなく発揮されるようになっている。そして、かかる入球口26に入球した遊技球は、入球口26の奥に配設された遊技球検出手段としての検出スイッチ30によって検出されるようになっている。なお、検出スイッチ30は、従来から公知の近接スイッチによって構成されており、適当な取付部材を介して、本体部分12に取り付けられている。
また、本実施形態では、図5に示されているように、一対の羽根部材16,16が図4に示された最大傾動状態よりも僅かに起立せしめられた状態では、一対のガイド片22,22の間に形成された隙間24は遊技球23の直径よりも小さくされているが、各ガイド片22に形成されている傾斜面21の下流端が入球口26の開口周縁部に設けられたストッパ片25の上端面よりも下方に位置せしめられることにより、一対のガイド片22,22による遊技球の入球口26へのガイド作用がストッパ片25によって邪魔されて、遊技球23が入球口26に入球しないようになっている。即ち、遊技球は、ストッパ片25によって、入球口26の手前に停留されるようになっているのである。
その後、一対の羽根部材16,16が更に起立せしめられることにより、一対のガイド片22,22の間に形成された隙間24が遊技球23の直径よりも大きくなると、一対のガイド片22,22によって形成されていた誘導通路28が消失して、かかる誘導通路28の代わりに、落下穴32が一対のガイド片22,22の間に出現するようになっている。即ち、落下穴32は、入球口26が形成されている取付板14よりも手前側(遊技者側)に出現するようにするようになっているのである。そして、本実施形態では、一対のガイド片22,22の間に出現した落下穴32は、一対の羽根部材16,16が起立状態(図6に示された状態)になっても存在し続けるようになっている。
すなわち、本実施形態では、遊技球誘導部材としての一対の羽根部材16,16が、所定の移動範囲で往復移動せしめられるようになっている。そして、その一方の移動端では、図6に示されているように、誘導通路28を形成せずに、落下穴32を形成する。また、他方の移動端では、図4に示されているように、誘導通路28を形成して、落下穴32を形成しない。
特に、かかる一対の羽根部材16,16は、誘導通路28の形成状態においても、落下穴32の開口幅を狭めることにより、具体的には、遊技球23の外径寸法よりも僅かに小さな開口幅とすることにより、遊技球23の通り抜けを阻止するようになっているに過ぎない。これにより、一対の羽根部材16,16は、一方の回動端(図6の起立状態)から他方の回動端(図4の最大傾動状態)に移動せしめられる際、実質的に他方の回動端に至るまでは、落下穴32の開口幅が遊技球23の外径寸法よりも大きく維持されており、落下穴32が存在する構造とされている。また、反対に、一対の羽根部材16,16が他方の回動端から一方の回動端に移動せしめられる際には、僅かに移動を開始した時点で、誘導通路28が消失するようになっている。
換言すれば、遊技球誘導部材としての一対の羽根部材16,16は、遊技領域52を流下してきた遊技球を受けて入球口26に案内する誘導通路28と、また、受け入れた遊技球を入球口26に入らないように遊技領域52に戻してやる落下穴32とを、その変位によって択一的に形成するものであり、特に本実施形態では、一方の移動端(図4の最大傾動状態)で誘導通路28を形成するようになっていると共に、かかる一方の移動端を僅かに外れた場合には、誘導通路28が消失し、その他の移動状態では、常時、落下穴32を形成するようになっている。
その結果、一対の羽根部材16,16によって遊技領域52を流下する遊技球が拾われたとしても、検出スイッチ30によって検出されない確率のほうが検出スイッチ30によって検出される確率よりも高く設定されているのである。
さらに、本実施形態では、一対の羽根部材16,16を前方から覆うカバー部材34が取付板14に取り付けられている。そこにおいて、本実施形態のカバー部材34は、カバー板36に対して一対の連結脚38,38が設けられた構造とされており、一対の連結脚38,38が一対の羽根部材16,16の下方に位置するようにして取付板14に対して固定的に取り付けられることにより、カバー板36が一対の羽根部材16,16の前方に位置せしめられて、一対の羽根部材16,16が前方からカバー板36で覆われるようになっている。
そして、このようにしてカバー部材34が取付板14に設けられた状態で、一対の連結脚38,38の間に形成された隙間40は、一対のガイド片22,22の間に形成される隙間24の下方に位置せしめられるようになっている。これにより、一対のガイド片22,22の間に形成される隙間24を通過した遊技球が、一対の連結脚38,38の間に形成された隙間40も通過するようになっている。その結果、遊技球が遊技領域52に排出されることとなる。即ち、本実施形態では、常時、遊技球が通過可能な大きさとされている隙間40の上方において、遊技球が通過可能な大きさと通過不能な大きさに変化する隙間24が位置せしめられており、隙間24が遊技球が通過可能な大きさとされている場合、即ち、落下穴32が形成されている場合には、遊技球が隙間24(落下穴32)と隙間40を通じて遊技領域52に排出されるようになっている。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、隙間24(落下穴32)と隙間40によって、排出口が構成されている。
また、本実施形態では、一対の連結脚38,38によって、一対の羽根部材16,16の傾動端が規定されるようになっており、一対の羽根部材16,16の傾動端が一対の連結脚38,38で規定された状態が、図4に示された最大傾動状態とされている。
更にまた、本実施形態では、カバー板36にスリット42が形成されており、かかるスリット42を通じて、一対のガイド片22,22によって形成された誘導通路28で誘導される遊技球や一対のガイド片22,22の間に形成された落下穴32から排出される遊技球の動きを視認出来るようになっている。従って、本実施形態では、カバー板36を有色透明乃至は無色透明にする必要はなく、カバー板36を透明でない材料で形成することが可能となる。なお、カバー板36を透明な材料で形成することも、勿論可能である。
また、本実施形態では、取付板14の上端において、遊技球が入球可能な入賞口44が設けられており、かかる入賞口44に入賞した遊技球は、排出路46によって排出された後、従来から公知の近接スイッチによって構成された入賞検出スイッチ(図示せず)によって検出されるようになっている。なお、入賞口44は、起立状態とされた一対の羽根部材16,16の間に形成された隙間を遊技球が通過することが出来ない位置に設けられており、それによって、本実施形態の遊技球誘導部材(一対の羽根部材16,16)は遊技球を誘導不能な状態をとるようになっている。そして、このことから明らかなように、本実施形態では、遊技球誘導部材としての一対の羽根部材16,16は、遊技領域52を流下してきた遊技球を受けることなく、入球口26に入らないように、そのまま流下させる機能を有している。
このような構造とされた可動式入賞装置10は、図8に示されているように、遊技盤48を構成する遊技板50に形成された遊技領域52に設けられるようになっている。具体的には、遊技板50に形成された貫通孔(図示せず)に本体部分12が挿通配置されて、取付板14が遊技板50の表面に重ね合わせられた状態で、取付板14が遊技板50に対してネジ止めされることにより、可動式入賞装置10が遊技領域52に固定的に設けられるようになっている。
なお、遊技盤48は、図示しないパチンコ機の中枠に取り付けられることで、パチンコ機に備えつけられるようになっており、パチンコ機の中枠に突設された操作ハンドル(図示せず)に対して回動操作可能に組み付けられた操作レバー(図示せず)を遊技者が回動操作することにより、中枠に設けられた発射球貯留皿(図示せず)に貯留されている遊技球が発射されるようになっている。
そして、発射された遊技球は、遊技領域52を流下する際において、一対の羽根部材16,16が最大傾動状態である場合には、一対の羽根部材16,16で拾われて、誘導面20によって誘導された後、誘導通路28を通って入球口26に入球し、検出スイッチ30によって検出されるようになっている。なお、一対の羽根部材16,16は、例えば、遊技領域52に設けられたゲートを遊技球が通過することによって行われる抽選に当たる等した場合に、所定回数揺動せしめられるようになっている。また、検出スイッチ30によって検出された遊技球は、遊技盤48の裏側に排出されるようになっている。
一方、一対の羽根部材16,16が最大傾動状態ではなく、最大傾動状態へ向けて、或いは、起立状態へ向けて駆動せしめられている状態では、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球は、誘導面20によって誘導されても、隙間24(落下穴32)及び隙間40を通って遊技領域52に排出されるようになっており、検出スイッチ30によって検出されることはない。
従って、上述の如き構造とされた可動式入賞装置10においては、一対の羽根部材16,16の開閉回数を増やしたとしても、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球の全てが検出スイッチ30によって検出されるわけではないことから、遊技球が入賞する確率を所定の確率に設定することが可能となる。
そこにおいて、本実施形態では、一対の羽根部材16,16のそれぞれに設けられたガイド片22を利用して、誘導通路28や排出口を構成する落下穴32が形成されるようになっていることから、一対の羽根部材16,16の動きに連動させて、誘導通路28や排出口を構成する落下穴32を形成することが容易となる。その結果、誘導通路28や排出口を構成する落下穴32を形成するための機構を簡単にすることが可能となる。
続いて、本発明の第二実施形態としての可動式入賞装置54について、図9乃至図11に基づいて説明する。なお、本実施形態や後述する第三実施形態において、第一実施形態と同様な構造とされた部材及び部位については、図中に、第一実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態の可動式入賞装置54は、第一実施形態の可動式入賞装置(10)に比して、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球の全てが、カバー部材34における一対の連結脚38,38の間に形成された隙間40を通じて下方に落下するようになっており、取付板14に対して入球口(26)が形成されておらず、検出スイッチ(30)も設けられていない。
また、本実施形態では、隙間40を通じて落下してきた遊技球が転動する転動ステージ56が、一対の羽根部材16,16の下方に設けられている。即ち、本実施形態では、各羽根部材16によって遊技球ガイド部材が構成されているのである。
この転動ステージ56は、縦壁58の長手方向一端から長手方向中央部分に亘って縦壁58に対して固定的に設けられた固定ステージ60と、縦壁58に形成されたガイド穴62に沿って移動可能に配された可動ステージ64によって構成されている。
なお、縦壁58は、カバー部材34におけるカバー板36に対して取り付けられるようになっている。そこにおいて、カバー板36は有色透明乃至は無色透明な材料によって形成されており、それによって、転動ステージ56を転動する遊技球の動きを外部から視認することが可能とされている。
また、可動ステージ64は、固定ステージ60とは反対側の端部において縦壁58側に突設された操作ロッド66が、ソレノイド68のプランジャ70に連結されたクランク72に取り付けられている。これにより、ソレノイド68への通電時には、図10に示されているように、プランジャ70がコイルスプリング73の付勢力に抗して引込作動せしめられて、可動ステージ64に設けられた操作ロッド66が縦壁58に設けられたガイド穴62に沿って動かされると、可動ステージ64がガイド穴62に沿って動き、固定ステージ60のほうへ移動するようになっている。一方、ソレノイド68への通電が停止された場合には、図11に示されているように、プランジャ70がコイルスプリング73の付勢力によって突出作動せしめられて、可動ステージ64に設けられた操作ロッド66が縦壁58に設けられたガイド穴62に沿って動き、可動ステージ64が固定ステージ60から離れる方向へ移動するようになっている。
そして、可動ステージ64が固定ステージ60に接近した位置では、可動ステージ64と固定ステージ60の間には、遊技球74の直径よりも小さな隙間76が形成されて、遊技球74を案内する誘導通路としての案内通路78が形成されるようになっている。そこにおいて、縦壁58には、案内通路78によって案内されてきた遊技球74が通過する入球口80が形成されており、かかる入球口80を通過した遊技球は、遊技球検出手段としての検出スイッチ82によって検出されるようになっている。なお、検出スイッチ82は、従来から公知の近接スイッチによって構成されており、縦壁58に対して適当な取付部材を介して取り付けられている。
一方、可動ステージ64が固定ステージ60から離れた位置では、可動ステージ64と固定ステージ60の間に形成されている隙間76は遊技球74の直径よりも大きくなり、それによって、案内通路78が消失し、その代わりに、排出口84が出現するようになっている。
このような構造とされた可動式入賞装置54においては、遊技領域52を流下する遊技球が一対の羽根部材16,16で拾われると、転動ステージ56に案内されてくるようになっている。なお、本実施形態では、遊技領域52を流下する遊技球は、一対の羽根部材16,16で拾われない限り、転動ステージ56を転動することはない。
そして、遊技球が転動ステージ56に案内されてきた際に、転動ステージ56に案内通路78が形成されていれば、かかる案内通路78を通って遊技球が入球口80に入球した後、検出スイッチ82によって検出されるようになっている一方、転動ステージ56に排出口84が形成されていれば、かかる排出口84を通って遊技球が遊技領域52に排出されるようになっている。なお、検出スイッチ82によって検出された遊技球は、第一実施形態と同様に、遊技盤48の裏側へ排出されるようになっている。
従って、本実施形態の可動式入賞装置54においても、第一実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
続いて、本発明の第三実施形態の可動式入賞装置86について、図12に基づいて説明する。本実施形態の可動式入賞装置86は、第一実施形態の可動式入賞装置(10)の下方に対して、第二実施形態の可動式入賞装置(54)で採用されていた転動ステージ56が設けられた構造とされている。なお、転動ステージ56を構成する各種部材及び部位については、図中に、第二実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略することにする。
このような構造とされた可動式入賞装置86においては、一対の羽根部材16,16が最大傾動状態である場合には、遊技領域52を流下する遊技球が一対の羽根部材16,16で拾われて、誘導面20によって誘導された後、誘導通路28を通って入球口26に入球し、検出スイッチ30によって検出されるようになっている。なお、検出スイッチ30によって検出された遊技球は、遊技盤48の裏側に排出されるようになっている。
一方、一対の羽根部材16,16が最大傾動状態ではなく、最大傾動状態へ向けて、或いは、起立状態へ向けて駆動せしめられている状態では、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球は、誘導面20によって誘導されても、落下穴32及び隙間40を通って転動ステージ56に落下するようになっており、検出スイッチ30によって検出されることはない。
そして、転動ステージ56に案内されてきた遊技球は、転動ステージ56に案内通路78が形成されていれば、かかる案内通路78を通って入球口80に入球した後、検出スイッチ82によって検出されるようになっている。なお、検出スイッチ82によって検出された遊技球は、遊技盤48の裏側へ排出されるようになっている。
一方、転動ステージ56に排出口84が形成されていれば、かかる排出口84を通って遊技球が遊技領域52に排出されるようになっている。
従って、本実施形態の可動式入賞装置86においても、第一実施形態と同様な効果を得ることが出来る。
また、本実施形態では、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球が検出スイッチ30によって検出されなかった場合でも、検出スイッチ82によって検出される可能性があることから、遊技者に対して、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球の行方に興味を持たせ続けることが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第二実施形態において、一対の羽根部材16,16の代わりに、扉状部材によって遊技球誘導部材を構成するようにしても良い。
また、前記第一実施形態において、入賞口44は必ずしも必要ではない。そこにおいて、入賞口44が設けられていない場合には、起立状態とされた一対の羽根部材16,16の間に形成された隙間の大きさが遊技球1個分とされていることから、一対の羽根部材16,16が起立せしめられた状態では、一対の羽根部材16,16で遊技球を誘導することは難しい。従って、このような場合、遊技球誘導部材(一対の羽根部材16,16)は、遊技球を誘導することが困難な状態をとることになる。
さらに、前記第一実施形態において、カバー部材34は必ずしも必要ではなく、カバー部材34における一対の連結脚38,38に相当する部材が取付板14に突設されていれば良い。
更にまた、前記第一乃至第三実施形態において、起立状態とされた一対の羽根部材16,16の間に形成される隙間は、遊技球1個分よりも大きくても良い。
なお、前記第二実施形態において、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球の全てを検出する検出センサを設けるようにしても良い。具体的には、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球が転動ステージ56に到達するまでの間に必ず通過する領域(例えば、図9では明示されていないが、カバー部材34における一対の連結脚38,38の間に形成された隙間40の下方等)に遊技球の検出センサを設けるようにしても良い。この場合、一対の羽根部材16,16で拾われた遊技球の全てを検出する検出センサによって遊技球が検出されると、例えば、遊技領域52に設けられた特別図柄表示装置に表示される特別図柄の変動表示が開始されるようにする一方、検出スイッチ82で遊技球が検出されると、遊技球の払い出しをするようにしても良い。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:可動式入賞装置,16:羽根部材,18:ソレノイド,22:ガイド片,23:遊技球,30:検出スイッチ,32:排出口,52:遊技領域
Claims (3)
- 駆動手段によって駆動変位せしめられて、遊技領域を流下する遊技球を遊技球検出手段へ誘導する遊技球誘導部材を備えており、かかる遊技球誘導部材によって誘導されてきた遊技球が該遊技球検出手段に至るまでの位置において、該遊技球誘導部材によって誘導されてきた該遊技球を該遊技領域へ排出する排出口が、該遊技球誘導部材の駆動状態に応じて、形成されるようにしたことを特徴とする可動式入賞装置。
- 前記遊技球誘導部材が、一軸回りに揺動可能な状態で対向配置された一対の羽根部材によって構成されており、該一対の羽根部材が開いた傾動状態で、前記遊技領域を流下する遊技球を各羽根部材の揺動中心軸側へ誘導する誘導面が形成されるようになっていると共に、該一対の羽根部材のそれぞれにおいて揺動中心軸側に設けられたガイド片が協働することにより、該誘導面によって誘導されてきた遊技球を前記遊技球検出手段へ誘導する誘導通路が形成されるようになっている一方、該一対の羽根部材が閉じた起立状態で、該一対のガイド片が離隔位置せしめられて、該一対のガイド片の間に前記排出口が形成されるようになっている請求項1に記載の可動式入賞装置。
- 遊技領域を流下する遊技球を遊技球検出手段へ誘導する遊技球ガイド部材が設けられており、該遊技球ガイド部材によって誘導されてきた遊技球が転動せしめられる転動ステージが設けられていると共に、該転動ステージが、固定的に設けられた固定ステージと、該固定ステージに対してスライド変位可能に設けられた可動ステージによって構成されており、該可動ステージが該固定ステージのほうへ接近変位せしめられた状態で、該転動ステージを転動する該遊技球を該遊技球検出手段のほうへ案内する案内通路が、該可動ステージと該固定ステージの間に形成されるようになっている一方、該可動ステージが該固定ステージに対して離隔変位せしめられた状態で、該可動ステージと該固定ステージの間に遊技球を該遊技領域へ排出する排出口が形成されるようになっていることを特徴とする可動式入賞装置。
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-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007249309A patent/JP2009077917A/ja active Pending
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