JP2006034694A - 役物ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技球の物理的な法則に従った動作を用いて演出する場合に、予測困難性を増大し、かつ当たり又は外れ等の結果が確定するまで、遊技球の動きに興味を持たせる。
【解決手段】 1個の当たり設定収容部106Bと9個の外れ設定収容部106Aとにより、見た目での当たりの確率を1/10とすると共に、第1の外れ孔136に一定周期で開閉される開閉部材140を設け、この開閉部材140が閉位置の場合に、第1の外れ孔136への流入を阻止するようにした(第1の救済)。さらに、上記第1の救済によって救済されたパチンコ球を、キャラクタ152によって持ち出し、第2のスロープ116Bへ移動させて、再度振り分けを実行するチャンスを与えるようにした。遊技者から見て、パチンコ球の動向が最後まで予測できなくなり、センター役物42内のパチンコ球の演出動作途中で結果がわかる(特に、外れ決定)といった不具合を解消でき、予測困難性が増大することで、遊技の趣向性を高めることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、発射装置によって打ち出された複数の遊技球がランダムな軌道で落下するのを案内する遊技盤を備えた遊技機に用いられ、前記遊技盤面に取り付けられ、所定の条件が成立した場合に特定の空間部へ遊技球を受け入れ、当該特定の空間部内での遊技球を用いた演出を実行する役物ユニットに関するものである。
遊技機、特にパチンコ機は、遊技仕様により複数種類に分類することができる。この遊技仕様は、従来、第1種、第2種、第3種、一般機種などと称され、それぞれ独立した単独の遊技仕様によって遊技が進行する構成となっている。なお、将来的には、単独の遊技仕様にこだわらない、複合的な遊技仕様の遊技機も提案されている。
第1種パチンコ機では、通常遊技状態で、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、前記通常遊技状態では閉止状態とされている大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする特別遊技状態(以下、大当り処理という)とすることができる。
また、第2種パチンコ機では、遊技盤面中央に開閉可能な羽根部材を備えた役物装置を具備し、所定の始動口に入賞することで、1回から2回の羽根部材の開閉を行い、その間に役物装置内にパチンコ球が入賞し、かつVゾーンへ入賞することで、羽根部材を開閉を実行し(最大10個の入賞で1ラウンド終了)、Vゾーンに入賞することで、当該所定回数(一般に15ラウンド程度)繰り返すことができる。
さらに、第3種パチンコ機では、図柄の抽選結果や入賞球の抽選結果で特別な状態となり、特別な状態中に特定の入賞口に入賞すると、予め定められた期間、電動役物を作動させ、入賞確率を高めることができる。
また、上記一般機種は一般電役機種、等とも呼ばれ、所謂メカ式チューリップ、電動方チューリップ、アタッカ等を初めとする複数の入賞具が遊技盤面に設けられ、遊技盤面に打ち出されたパチンコ球が特定な領域を通過/入賞することに基づき、そのタイミングに応じて上記入賞具が相関的に連動して入賞し易い/し難い状態を順次変化させながら良好な遊技性を形成するものである。
上記各種のパチンコ機の共通点としては、遊技盤上に打ち出されたパチンコ球を何らかの形で振り分けることで、当たり/外れ等を定め、その後の遊技状態に変化をもたらすようにしている。
その中で、パチンコ球自体を用いて、機械的に振り分ける振分装置を備えた役物ユニットを遊技盤に設置する構造のパチンコ機が存在する。例えば、役物ユニットの内部に当たり孔と外れ孔を設けておき、別途設けた図柄変動表示装置により、当たり図柄が揃った場合に、前記役物ユニット内へ入賞したパチンコ球が当たり孔へ誘導されて当たりとなり、例えば、通常閉塞状態である入賞口を開放して、短時間で多くの入賞が可能となる遊技者に有利な遊技状態へ移行させることが提案されている(特許文献1参照)。
特許第3300275号公報
しかしながら、上記特許文献1のような従来技術では、役物ユニット内へ入賞したパチンコ球が当たり孔へ誘導されるためには、図柄変動表示装置によって、当たり図柄が揃った場合に限られるため、図柄変動が停止した時点で、役物ユニット内の当たり孔への誘導、外れ孔への誘導の何れかが判明してしまう。
また、役物ユニット内のみで、当たり又は外れを決めるような遊技性を持つパチンコ機の場合、従来の役物ユニットでは、当該役物ユニット内でのパチンコ球の動きの途中で、当たり孔へ導かれるのか、外れ孔へ導かれるのかが、予測可能となることが多く、物理的な法則に従い、かつ動作予測困難な役物ユニット内のパチンコ球の動き(演出)を楽しむという遊技機本来の趣向性が低下することになる。
本発明は上記事実を考慮し、遊技球の物理的な法則に従った動作を用いて演出する場合に、予測困難性を増大し、かつ当たり又は外れ等の結果が確定するまで、遊技球の動きに興味を持たせることができる遊技機の役物ユニットを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、発射された複数の遊技球がランダムな軌道で落下するのを案内する遊技盤を備えた遊技機に用いられ、前記遊技盤面に取り付けられ、所定の条件が成立した場合に特定の空間部へ遊技球を受け入れ、当該特定の空間部内での遊技球を用いた演出を実行する役物ユニットであって、前記特定の空間部内に受け入れられた遊技球を所定の確率で選択的に収容可能な複数の収容部が設けられ、それぞれの収容部には予め当たり又は外れが設定されており、前記遊技球が前記収容部に収容されることによって、前記当たり又は外れを仮決定するための振分部材と、前記振分部材を周期動作させることで、前記複数の収容部のそれぞれを、前記振分部材の周期動作軌跡に沿って設けられた当たり通路及び外れ通路に対応させる振分部材駆動手段と、前記当たりと定められた当たり設定収容部が前記当たり通路と対応したときに、当該遊技球を当たり通路へ案内すると共に、前記外れと定められた外れ設定収容部が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球を外れ通路へ案内する案内手段と、前記当たり設定収容部が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球の収容状態を保持すると共に、前記外れ設定収容部に収容された遊技球が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球の収容状態を保持する保持手段と、外れ設定収容部に収容された遊技球を持ち出して、前記所定の確率よりも高い確率で、再度、振分部材での振り分けを実行させる再振分手段と、を有している。
請求項1記載の発明によれば、遊技盤上に発射された遊技球は、所定の条件が成立すると、役物ユニット内の特定の空間部に入賞する(特定の空間部への受け入れ)。
入賞した遊技球は、所定の確率で振分部材に設けられた当たりが設定された収容部、或いは外れが設定された収容部に収容される。
振分部材は、振分部材駆動手段の駆動力で周期動作を行っており、複数の収容部材は、当たり通路及び外れ通路に順次対応する。
このとき、当たりと定められた収容部が当たり通路に対応すると、遊技球は当たり通路に案内されるが(案内手段)、外れと定められた収容部が当たり通路に対応しても、遊技球は当たり通路には案内されない(保持手段)。
また、逆に外れと定められた収容部が外れ通路に対応するすると、遊技球は外れ通路に案内されるが(案内手段)、当たりと定められた収容部が外れ通路に対応しても、遊技球は外れ通路には案内されない(保持手段)。
すなわち、案内手段と保持手段の機能により、当たりと定められた収容部に収容された遊技球は確実に当たり通路へ案内され、外れと定められた収容部に収容された遊技球は確実に外れ通路へ案内される。
ところで、上記では、外れと定められた収容部に収容された時点で、その遊技球は、外れが確定してしまう。そこで、請求項1の発明では、再振分手段により、外れと定められた収容部に収容された遊技球を振分部材外へ持ち出して、前記所定の確率よりも高い確率で、再度振分部材での振り分けを実行させる。これにより、当たり通路或いは外れ通路へ到達するまで、当たり又は外れが予測できなくなり、遊技の趣向性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記外れ通路の入り口を所定の周期で開閉動作することで、前記案内手段による前記外れ通路への案内を阻止するタイミングを形成する開閉部材をさらに備え、前記再振分手段における、遊技球の持ち出し位置が、前記振分部材の周期動作方向における、前記外れ通路よりも下流側に設定され、前記開閉部材動作手段による開閉部材の開閉タイミングに基づいて、外れ通路への案内が阻止され収容部に残留する遊技球を持ち出すことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、外れ通路には、開閉部材が設けられており、遊技球の外れ通路への案内を阻止するタイミングが形成される。
このタイミングに、遊技球が収容された外れ設定の収容部が外れ通路に対応すると、本来は外れ通路に案内されるところ、これが阻止され外れ設定の収容部に残留する。
この残留した遊技球を対象として、前記再振分手段を用いて、再振り分けを実行することで、予測の困難性をさらに増大させることができる。
請求項3に記載の発明は、発射された複数の遊技球がランダムな軌道で落下するのを案内する遊技盤を備えた遊技機に用いられ、前記遊技盤面に取り付けられ、所定の条件が成立した場合に特定の空間部へ遊技球を受け入れ、当該特定の空間部内での遊技球を用いた演出を実行する役物ユニットであって、有底の円筒部材の内周に収容され、モータの駆動力で円筒部材の内周面に沿って一定速度で一定方向へ回転すると共に、外周端に沿って、有底かつ周壁無しの当たり設定収容部及び無底かつ周壁有りの外れ設定収容部が形成された振分部材と、前記円筒部材の内周面に設けられ、前記振分部材の回転により前記周壁無しの当たり設定収容部と対向することで、当該当たり設定収容に収容されている遊技球の受け入れを可能とすると共に、前記周壁有りの外れ設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを不可とする当たり通路部と、前記円筒部材の底面に設けられ、前記振分部材の回転により前記無底の外れ設定収容部と対向することで、当該外れ設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを可能とする共に、前記有底の当たり設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを不可とする外れ通部と、前記円筒部材外周回りに形成され、前記特定の空間部内に受け入れた遊技球の転動始点とされ、当該点灯始点から円筒部材の右回り及び左回りにそれぞれ半周ずつ転動させる一対のスロープと、一方のスロープにおける遊技球の転動到達点に設けられ、前記振分部材の全ての切欠部へ送り出し可能な通常ステージと、他方のスロープにおける遊技球の転動到達点に設けられ、前記振分部材の当たり設定収容部への送り出し確率が前記通常ステージよりも高く設定された特別ステージと、前記外れ設定収容部に収容された遊技球を所定の持出位置から持ち出し、前記他方のスロープ上又は特別ステージ上の何れかの移動先位置へ移動させ、再振り分けを実行させる再振分手段と、を有している。
請求項3に記載の発明によれば、遊技盤上に発射された遊技球は、所定の条件が成立すると、役物ユニット内の特定の空間部に入賞する(特定の空間部への受け入れ)。
入賞した遊技球は、円筒部材の一方のスロープを転動始点として円筒部材の外周に沿って転動し、最低位の転動到達点へと至る。この転動到達点には、通常ステージが設けられ、モータの駆動力で一定速度で一定回転している振分部材へと送り出され、結果として、所定の確率で振分部材に設けられた当たり設定収容部、或いは外れ設定収容部に収容される。
ここで、当たり設定収容部は有底であるため、円筒部材の底面に設けられた外れ通路へ案内されることはなく、周壁がないため、円筒部材の内周面に設けられた当たり通路へ案内される。
一方、外れ設定収容部は、周壁があるため、円筒部材の内周面に設けられた当たり通路へ案内されることはなく、無底であるため、振分部材の回転で、円筒部材の底面に設けられた外れ通路へ案内される。
すなわち、当たり設定収容部の構造、外れ設定収容部の構造の違いにより、当たり設定収容部に収容された遊技球は確実に当たり通路へ案内され、外れ設定収容部に収容された遊技球は確実に外れ通路へ案内される。
ところで、上記では、外れ設定収容部に収容された時点で、その遊技球は、外れが確定してしまう。そこで、請求項3の発明では、再振分手段により、外れ設定収容部に収容された遊技球を持ち出し、他方のスロープ又は特別ステージへ移動させる。言い換えれば、当たり設定収容部へ収容される確率が前記所定の確率よりも高い確率で再度振分部材での振り分けを実行させる。これにより、当たり通路或いは外れ通路へ到達するまで、当たり又は外れが予測できなくなり、遊技の趣向性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記外れ通路の入り口を所定の周期で開閉動作することで、前記案内手段による前記外れ通路への案内を阻止するタイミングを形成する開閉部材をさらに備え、前記再振分手段における、遊技球の持出位置が、前記開閉部材よりも前記振分部材の回転方向の下流側に設定され、前記開閉部材動作手段による開閉部材の開閉タイミングに基づいて、外れ通路への案内が阻止され収容部に残留する遊技球を持ち出すことを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、外れ通路には、一定周期で開閉する開閉部材が設けられており、遊技球の外れ通路への案内を阻止するタイミングが形成される。
このタイミングに、遊技球が収容された外れ設定収容部が外れ通路に対応すると、本来は外れ通路に案内されるところ、これが阻止され外れ設定の収容部に残留する。
この残留した遊技球を対象として、前記再振分手段を用いて、再振り分けを実行することで、予測の困難性をさらに増大させることができる。
また、開閉部材よりも振分部材の下流側とすることで、誤って当たり設定収容部に収容した遊技球を持ち出すことがない。
請求項5に記載の発明は、前記請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記特別ステージの遊技球支持面の高さと、前記外れ設定収容部に設けられた周壁の高さとの差に基づいて、当該特別ステージから送り出される遊技球の当たり設定収容部への収容確率が設定されることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、前記一方のスロープから通常ステージを経て振分部材へ送り出されるときの当たり設定収容部へ収容される確率(所定の確率)は、通常ステージからは全ての収容部に対して、収容可能な状態であるため、当たり設定収容部の数/全収容部の数の確率となる。例えば、1個の当たり設定収容部と9個の外れ設定収容部が存在した場合には、当たり設定収容部へ収容される確率は、1/10となり振分部材の構造に依存する。
ここで、他方のスロープから特別ステージを経て振分部材へ送り出されるときの当たり設定収容部へ収容される確率は、特別ステージの遊技球支持面の高さと、外れ設定収容部に設けられた周壁の高さとの差に基づいて、設定される。例えば、特別ステージの遊技球支持面の高さが、外れ設定収容部に設けられた全ての周壁の高さよりも低い場合、遊技球は、この周壁を乗り越えることができず、外れ設定収容部に収容される確率は0となる。すなわち、周壁のない当たり設定収容部のみに収容可能となり、当たり設定収容部へ収容される確率は、100%となる。
このように、通常ステージと特別ステージとの間で当たり設定収容部への収容確率に差を設け、外れ設定収容部から持ち出した遊技球を他方のスロープ又は特別ステージへ移動させることで、再振り分け時の期待感を増大させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記再振分手段が、前記持出位置と移動先位置との間を往復移動する移動体と、前記移動体に取り付けられ、前記持出位置に移動したときに励磁して磁性体である遊技球を磁着し、移動先位置に移動したときに励磁解除する電磁石と、で構成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、例えば、移動体を持出位置と移動先位置との間で一定の周期で移動させると共に、電磁石に対しては持出位置で励磁して、移動先位置で励磁を解除する。
この動作と、遊技球(磁性体)が収容されている外れ設定収容部が持出位置に到達したときとのタイミングが合うと、遊技球は磁力によって外れ設定収容部から持ち出され、移動先位置へ移動させることができる。
移動体の動作タイミングは、振分部材の回転速度等との間で何らかの関連付けをしてもよいが、予測困難性を高めるためには全く非同期の方が好ましい。
以上説明した如く本発明では、遊技球の物理的な法則に従った動作を用いて演出する場合に、予測困難性を増大し、かつ当たり又は外れ等の結果が確定するまで、遊技球の動きに興味を持たせることができるという優れた効果を有する。
図1には、本実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。
パチンコ機10の外形を構成する内枠14には、ガラス枠20が嵌め込まれており、複数の表示灯62やスピーカ64が設けられている。また、ガラス枠20の中央は、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
ガラス枠20の下方位置には、表面側に球皿部24を備え、かつ裏面側に図示しない発射装置を備えた発射装置ユニット26が配設されている。この発射装置ユニット26の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
発射装置ユニット26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられ、その前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置(図示省略)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域が形成されている。
遊技領域には、図示しない釘や風車の他、センター役物42、センター役物42の内部(特定の空間部)へパチンコ球を入賞する契機を形成する始動入賞口46、47、普通図柄始動通過装置48、演出用表示装置50、当該演出用表示装置50の一部(左下部)に設けられた普通図柄変動表示装置52、大入賞口53等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。
始動入賞口46、47は、センター役物42に左右対称に一対設けられた羽根部材42Aを開放状態(図2の実線状態)とするためのトリガとなる入賞口であり、図2に「1」と表示されている左右の始動入賞口46にパチンコ球が入賞すると、羽根部材42Aが1回、開放する(開放時間は、約0.5秒)。一方、図2に「2」と表示されている中央の始動入賞口47にパチンコ球が入賞すると、羽根部材42Aが2回開放する(開放時間は、1回約1秒)。
また、始動入賞口47には、電動役物としての電動チューリップ47Aが設けられており、通常は閉じ状態となっている。なお、始動入賞口47は、電動チューリップ47Aが閉じているときでも(図2の状態)、上部はパチンコ球が通過できる幅分だけ開放されており、電動チューリップ47Aが開放したときには、それよりも広いエリアのパチンコ球を入賞させることができる構造となっている。
電動チューリップ47Aの開放は、普通図柄通過装置48をパチンコ球が通過したときに実行される抽選の結果に基づく。すなわち、普通図柄通過装置48をパチンコ球が通過すると、所定の確率の下での抽選(例えば、乱数カウンタから乱数を取得)が実行され、この抽選の結果(取得乱数と当たり値との比較照合)を普通図柄変動表示装置52に表示される図柄変動によって報知し、停止した図柄が当たりの場合に、所定時間電動チューリップ47Aを開放する構成となっている。
また、前記大入賞口53は、センター役物42内で実行されるパチンコ球を用いた振り分け動作演出の結果に基づいて、開放するか否かが決められており、通常は閉じ状態となっている。すなわち、センター役物42内では、羽根部材42Aの開放時に入賞したパチンコ球の振り分け動作演出が実行され、後述する当たり通路130(図3参照)へパチンコ球が案内されることを契機に大入賞口53を所定時間、所定回数開放するものである。
以下、大入賞口53を開放するか否かを決定するためのパチンコ球の振り分け動作を実行するセンター役物42に設けられた振分装置43の詳細の構造を図3に示す。
図3に示される如く、センター役物42は、中央に円筒部材100を備えた役物本体102と、この役物本体102を支持するための支持ベース104と、前記円筒部材100に収容される円盤状の振分部材106と、で構成されている。
これら円筒部材100、役物本体102、支持ベース104、並びに振分部材106は、センター役物42に形成された空間部42Bに配置され、図2に示される如く、空間部42Bの上部には傾斜板42Cが設けられている。傾斜板42Cは、空間部42Bを上下に分離しており、図2の奥側が手前側よりも低くなるように傾斜させている。
パチンコ球が羽根部材42Aによって空間部42Bに入賞すると、まず傾斜板42Cよりも上側に誘導され、直接、空間部42Bの下側に誘導されることはなく、上述した傾斜によってパチンコ球は、傾斜板42C上を図2の手前側から奥側に向かって転動し、図示を省略したガイドを通って後述するスロープ116の最高位点H(図3および図4参照)に誘導される。
そして、役物本体102の円筒部材100の上端面は、所謂袈裟懸け状に切断されており、その最低位部は、幅寸法がパチンコ球が2個分(直径×2)の切欠部108が形成されている。
円筒部材100は、底板部110が設けられており、その中心部には、貫通孔112が設けられ、後述するモータ114の回転軸114Aが突出するようになっている。
役物本体102の円筒部材100の周囲には、前記袈裟懸け状とされた円筒部材100の上端面に平行なスロープ116が形成されている。
このスロープ116の最高位点Hは、前述の如く、前記羽根部材42A(図2参照)が開放したときにパチンコ球が送り込まれる転動開始点とされ、この転動開始点から右回り又は左回りにスロープ116に沿って約180°転動するようになっている。
また、役物本体102には、円筒状の4本の脚部118(図3では2本のみ図示)が、支持ベース104方向に突出するように設けられている。この脚部118の突出先端は、支持ベース104に突き当てられており、これにより、役物本体102は、支持ベース104に対して、脚部118を介して支持されている。なお、4本の脚部118は、それぞれ、図示しないビスが支持ベース104の裏面(下面)側から螺合され、当該支持ベース104に固定されている。
支持ベース104は、略矩形状で、一辺の周端から中央に向けて、略U字型の切欠部104Aが形成されている。
切欠部104Aは、支持ベース104の下面に取り付けられたモータ114の回転軸114Aが収容されている。
モータ114の回転軸114Aは、前記役物本体102の底部110に形成された貫通孔112を貫通し、先端部は、円筒部材100の内方空間部に位置している。
この回転軸114Aには、前記振分部材106が嵌合されており、モータ114の駆動力で、振分部材106は、円筒部材100の中で回転する構成である。なお、本実施の形態では、振分部材106は、一定速度で、一定方向(図3の左回り(反時計回り方向))に回転するように制御されている。
振分部材106には、その外周端に沿って、複数(本実施の形態では、10個)の切欠部が形成され、パチンコ球の収容部106A、106Bとされている。
収容部106A、106Bは、平面視で略U字形状となっており、構造的に異なる2種類で構成されている。一方は、底が無く、かつ周壁120が存在する構造であり、以下、外れ設定収容部106Aとする。また、他方は、底部122が有り、かつ周壁が存在しない構造であり、以下、当たり設定収容部106Bとする。
外れ設定収容部106Aと当たり設定収容部106Bの数の比率は、9:1(9個の外れ設定収容部106Aと1個の当たり設定収容部106B)とされている。
この外れ設定収容部106Aと当たり設定収容部106Bが形成された振分部材106が、一定速度で一定方向に回転すると、前記円筒部材100に形成された切欠部108に順次対応することになり、パチンコ球がこの切欠部108から円筒部材100の内側へ至るタイミングで、外れ設定収容部106A又は当たり設定収容部106Bの何れかに収容されることになる。
この収容されるパチンコ球は、前記スロープ116を転動してくるパチンコ球が対象となっている。
ここで、本実施の形態では、スロープ116を2種類に分類している。すなわち、図3及び図4の左回り(反時計方向回り)を通常ルートとして設定しており、以下、この左回りのスロープ116を第1のスロープ116Aとする。また、図3及び図4の右回り(時計方向回り)を特別ルートとして設定しており、以下、この右回りのスロープ116を第2のスロープ116Bとする。
本実施の形態では、前記転動開始点に送り込まれたパチンコ球は、全て(100%)、第1のスロープ116Aへ案内されるようになっている。
この第1のスロープ116Aで180°分だけ転動した位置には、通常ステージ124が設けられている。なお、この通常ステージ124には、縦壁部126を介して前記第2のスロープ116Bで180°分転動した位置とされる特別ステージ128が隣接して設けられている。
通常ステージ124及び特別ステージ128は、前記円筒部材100の切欠部108に対応しており、通常ステージ124又は特別ステージ128に到達したパチンコ球は、振分部材106へ送り出されることになる。
ここで、通常ステージ124は、その高さ位置が、前記振分部材106の外れ設定収容部106Aに設けられた周壁120の上端の高さ位置よりも高くなっており、振分部材106に形成された全ての収容部(外れ設定収容部106A及び当たり設定収容部106B)に収容可能であり、1/10の確率で当たり設定収容部106Bに収容することになる。
一方、特別ステージ128は、その高さ位置が、前記振分部材106の外れ設定収容部106Aに設けられた周壁120の上端の高さ位置よりも低くなっており、振分部材106に形成された外れ設定収容部106Aには、周壁120が防壁となって、パチンコ球の収容が阻止されるようになっている。なお、当たり設定収容部106Bには、前述の如く、周壁が存在しないため、パチンコ球が収容可能である。
従って、パチンコ球がいかなるタイミングで特別ステージ128に到達しようと、必ず(100%の確率で)当たり設定収容部106Bに収容されることになる。
円筒部材100の内周面における、前記切欠部108が形成された位置に対して、振分部材106の回転方向(反時計回り)下流側には、当たり通路130に通じる開口部(以下、当たり孔132という)が形成されている。この当たり孔132は、振分部材106の周面が対向するようになっている。ここで、振分部材106が回転して、前記当たり設定収容部106Bが前記当たり孔132に対向すると、当該当たり設定収容部106Bに収容されたパチンコ球は、当たり通路130へと案内されることになる。
一方、前記外れ設定収容部106Aには、周壁120が設けられており、この当たり孔132に対向したとしても、収容しているパチンコ球は当たり通路130へは案内されない。
また、円筒部材100の底部110には、前記当たり通路130に通じる当たり孔132の、さらに振分部材106の回転方向下流側位置に、外れ通路134に通じる開口部(以下、第1の外れ孔136という)が設けられている。ここで、振分部材106が回転して、前記外れ設定収容部106Aが前記第1の外れ孔136に対向すると、当該外れ設定収容部106Aに収容されたパチンコ球は、底部が無いため、外れ通路134へと案内されることになる。
一方、前記当たり設定収容部106Bには、底部124が設けられており、この第1の外れ孔136に対向したとしても、収容しているパチンコ球は外れ通路134へは案内されない。
なお、第1の外れ孔136のさらに振分部材106の回転方向下流側には、略矩形状の第2の外れ孔138が設けられており、第1の外れ孔136と同様の機能を持つ。
前記第1の外れ孔136の近傍には、開閉部材140が配設されている。開閉部材140は、薄板形状で、その基部が円筒部材100の内周面に設けられた貫通孔100Aに収容されている。開閉部材140の基部、すなわち、円筒部材100の外側は、図示しないソレノイドのプランジャに連結されている。このソレノイドの励磁/非励磁によって、開閉部材140は、貫通孔100Aから突出して前記第1の外れ孔136を閉塞する閉位置と、貫通孔100Aに引き込んで第1の外れ孔136を開放する開位置と、に移動可能となっている。
この閉位置及び開位置との移動は、一定の周期で実行されており、本実施の形態では、2秒間の閉位置、3秒間の開位置の移動を繰り返している。このため、開閉部材140が閉位置となっているときに、パチンコ球が収容されている外れ設定収容部106Aが通過した場合、パチンコ球はこの第1の外れ孔136から外れ通路134へと案内されることが免れるようになっている。
ここで、図4に示される如く、外れ設定収容部106Aに収容され第1の外れ孔136から第2の外れ孔138へのパチンコ球の移動軌跡上には、外れ設定収容部106Aに収容されたパチンコ球を持ち出し、再度振り分けを実行させる、再振分装置150(図5参照、図4では想像線で再振り分け実行時のパチンコ球の移動状態のみを図示)の持ち出し点Pが設定されている。
図5及び図6に示される如く、再振分装置150は、円筒部材100の内周面から中心に向かって突出する支持体100B上に設けられた人間の形をしたキャラクタ152を備えている。
キャラクタ152は、一方の足154R(以下、右足154Rという)が立直状態で前記支持体100Bに軸支され、図示しない駆動手段の駆動力で所定角度の範囲(図4の角度θ参照)で往復回転するようになっている。
また、他方の足154L(以下、左足154Lという)は、胴体156に対して股関節機構(図示省略)を介して連結されている。
この左足154Lは、前記右足154Rの回転範囲の一端において、前記股関節機構によって上下方向に回動し、最も下降した位置で足先が何れかの収容部106A又は106Bに対向するようになっている。
また、この左足154Lの足先には、電磁石158が取り付けられており、収容部106A又は106Bに対向したときに励磁され、対向している収容部106A又は106Bにパチンコ球が存在した場合には、このパチンコ球を磁着することが可能となっている(図5の状態、並びに図6の想像線で示す状態の持ち出し)。
また、キャラクタ152は、電磁石158に励磁した状態で右足154Lを中心に回転範囲の他端へと回転し、かつ当該右足154Lの膝部に設けた膝関節機構(図示省略)によってを伸ばした状態で当該励磁が解除されるようになっている(図6の実線で示す状態の放出)。この回転範囲の他端への回転、並びに左足154Lの延び状態では、左足154Lの下方は、第2のスロープ116Bと対向するようになっており、電磁石158の励磁解除によって、パチンコ球を第2のスロープ116Bへ落とす(載置)ことが可能となっている(移動)。
すなわち、キャラクタ152は、回転範囲の一端で左足154Lの膝を曲げ、かつ上げた状態を基点とすると、左足154Lの下降→電磁石の励磁→左足154Lの上昇→回転範囲の他端への回転→左足154Lの延び→電磁石の励磁解除→回転範囲の一端への回転→左足154Lの曲げ、を1周期として、常に繰り返すようになっている。
この結果、外れ設定収容部106Aにパチンコ球が収容した状態で、タイミング良く、前記開閉部材140(図3参照)が第1の外れ孔136を閉塞しているときにこの第1の外れ孔136を通過し、さらにタイミング良く、キャラクタ152の左足154Lが下降すると、電磁石158の磁力によって外れ設定収容部106Aからパチンコ球を持ち出し、第2のステージ116Bへ移動させることができることになる。
逆に、タイミングが合わないと、外れ設定収容部106Aに収容されたパチンコ球は、第1の外れ孔136から外れ通路134へ案内される(開閉部材140の開状態)、或いは、第2の外れ孔138から外れ通路134へ案内される(キャラクタ152の非動作状態)ことになる。
一方、当たり設定収容部106Bに収容されたパチンコ球は、第1の外れ孔136へ到達する前に、当たり孔132から当たり通路130へ案内されるため、誤って当たり設定収容部106Bからパチンコ球を持ち出すことはない。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ球が遊技盤32に向けて発射されると、パチンコ球は釘や風車等に当接し、予期せぬ方向に跳ね返りながら落下していく。
この落下途中において、普通図柄通過装置48を通過すると、内部的に普通図柄抽選が実行される。すなわち、普通図柄通過装置48の通過を検出した時点で、乱数カウンタから乱数値を取得し(抽選)、当該取得した乱数値を当たり値と比較照合する(判定)。
この抽選判定の結果は、普通図柄変動表示装置52に表示される図柄変動によって報知される。
この普通図柄変動表示装置52での表示において、停止した図柄が当たりの場合には、始動入賞口47に設けられた電動チューリップ47Aを所定時間開放する。この始動入賞口47は、電動チューリップ47Aが閉止状態であっても、パチンコ球が入賞可能な開口は存在し、比較的に低確率で入賞可能ではあるが、電動チューリップ47Aが開放すると、広いエリアから落下してくるパチンコ球を入賞対象とすることができ、比較的に高確率での入賞が可能となる。
この始動入賞口47、或いはもう一方の始動入賞口46の何れかにパチンコ球が入賞すると、センター役物42の羽根部材42Aが開放する。
すなわち、始動入賞口46に入賞した場合には、羽根部材42Aが1回だけ開閉動作を実行する。このときの開放時間は、約0.5秒である。また、始動入賞口47に入賞した場合には、羽根部材42Aが2回開閉動作を実行する。このときの各開放時間は、約1秒である。
この羽根部材42Aの開放中に、タイミングよくパチンコ球が羽根部材42Aに乗り上げると、パチンコ球はセンター役物42の中(特定の空間部)に入賞することができる。
なお、この羽根部材42Aの開放中に、2個以上のパチンコ球が入賞する場合もあるが、以下では、通常の1個の入賞として説明する。
センター役物42に入賞したパチンコ球は、第1のスロープ116Aの最高位点Hに導かれ、第1のスロープ116Aに沿って、円筒部材100の周囲を左回り(図3の反時計回り)に約半周し、通常ステージ124へと至る。
ところで、センター役物42内では、振分部材106が一定速度で一定方向(図3の反時計回り方向)に回転している。
また、第1の外れ孔136に対応した設けられた開閉部材140が、第1の外れ孔136を閉止する閉位置と、開放する開位置との間を一定の周期(2秒間の開位置、3秒間の閉位置)で移動している。
さらに、再振分装置150のキャラクタ152は、前記羽根部材42Aが開放したことをトリガとして、パチンコ球のセンター役物42内での移動時間等を考慮して、前記持ち出し、移動動作を数回繰り返している。
このような状況下で、第1のスロープ116Aから通常ステージ124に到達したパチンコ球は、通常ステージ124の高さ位置が、外れ設定収容部106Aに設けられた周壁120の上端の高さ位置よりも高く設定されているため、振分部材106の全ての収容部(外れ設定収容部106A又は当たり設定収容部106B)に収容可能である。従って、本実施の形態では、当たり設定収容部106Bに収容される確率は1/10となり、外れ設定収容部106Aに収容される確率は9/10となる。
(当たり設定収容部106Bへの収容後の動作)
当たり設定収容部106Bにパチンコ球が入賞した状態で、振分部材106が回転を継続すると、最初に当たり孔132に対向する。このとき、当たり設定収容部106Bには、周壁が存在しないため、当たり孔132に対向した時点で、パチンコ球は当たり設定収容部106Bから当たり孔132へと移動し、当たり通路130へと案内される。
当たり通路130へ案内されたパチンコ球は、当たり球として認識され、遊技盤32上の、通常は閉塞状態である大入賞口53を所定時間、所定回数開放動作する。例えば、30秒間の開放を10〜15回(ラウンド)繰り返すことで、通常であればアウト口54へと至るパチンコ球を入賞へと導くことができ、短期間で多くの賞球払出を受けることができる、所謂遊技者に有利な遊技状態とすることができる。
なお、上記30秒の開放中に、所定数(例えば、10個)のパチンコ球が入賞した場合には、30秒を経過するまえに大入賞口53を一旦閉じ、次のラウンド移行させることが好ましい。
(外れ設定収容部106Aへの収容後の動作)
外れ設定収容部106Aにパチンコ球が入賞した状態で、振分部材106が回転を継続すると、最初に当たり孔132に対向する。このとき、外れ設定収容部106Aには、周壁120が存在しているため、当たり孔132に対向しても、当該周壁120がパチンコ球の移動を阻止し、パチンコ球は外れ設定収容部106Aから抜け出ることはない。
振分部材106がさらに回転を継続すると、第1の外れ孔136に対向する。このとき、外れ設定収容部106Aには、底部が存在しないため、外れ設定収容部106Aに収容されているパチンコ球は、第1の外れ孔136へと移動し、外れ通路134へと案内される。
ところで、この第1の外れ孔136上では、開閉部材140が一定の周期で、当該第1の外れ孔136の閉位置及び開位置との間で移動を繰り返している。従って、開閉部材140が開位置の場合は、前述の如く、パチンコ球は第1の外れ孔136へと移動するが、開閉部材140が閉位置の場合は、パチンコ球は外れ設定収容部106A内で保持される(第1の救済)。
振分部材106がさらに回転すると、前記パチンコ球が第1の救済によって保持された外れ設定収容部106Aがキャラクタ152の左足154Lによる持出位置へと到達する。
このとき、タイミングよく、左足154Lが下降し、電磁石158が励磁されると、パチンコ球は左足154Lに磁着し、外れ設定収容部106Aから持ち出される。
左足154Lは、パチンコ球を磁着した状態で上昇し、右足154Rを中心に回転する。これにより、パチンコ球を磁着した左足154Lは、第2のスロープ116Bの上方へと移動する。この状態で、電磁石158の励磁を解除すると、パチンコ球は第2のスロープ116Bへ移動され、転動する(第2の救済)。
なお、逆にタイミングが悪く、左足154Lが下降していないときは、この持出位置をそのまま通過し、外れ設定収容部106Aに収容されているパチンコ球は、第2の外れ孔138から外れ通路134へと案内される。
第2のスロープ116Bを転動するパチンコ球は、特別ステージ128へと到達する。この特別ステージ128の高さ位置は、前記外れ設定収容部106Aに設けられた周壁120の上端の高さ位置よりも低く設定されているため、特別ステージ128に、この外れ設定収容部106Aが対応しても、パチンコ球は周壁120にその移動が阻止され、特別ステージ128上に保持されることになる。
一方、当たり設定収容部106Bには、周壁が存在しないため、この当たり設定収容部106Bが、特別ステージ128と対応すると、パチンコ球は当たり設定収容部106Bへ収容される。すなわち、100%の確率で当たり設定収容部106Bへ収容させることができる。
以上説明したように本実施の形態では、振分部材106に1個の当たり設定収容部106Bと9個の外れ設定収容部106Aとを設け、見た目での当たりの確率を1/10とすると共に、第1の外れ孔136に一定周期で開閉される開閉部材140を設け、この開閉部材140が閉位置の場合に、第1の外れ孔136への流入を阻止するようにした(第1の救済)。さらに、上記第1の救済によって救済され、外れ設定収容部106Aに残ったパチンコ球を、再振分装置150であるキャラクタ152によって持ち出し、第2のスロープ116Bへ移動させて、再度振り分けを実行するチャンスを与えるようにした。
これにより、遊技者から見て、パチンコ球の動向が最後まで予測できなくなり、センター役物42内のパチンコ球の演出動作途中で結果がわかる(特に、外れ決定)といった不具合を解消でき、予測困難性が増大することで、遊技の趣向性を高めることができる。
なお、本実施の形態では、再振分装置150として、キャラクタ152を用い、股関節機構や膝関節機構を用いて、パチンコ球をキャラクタが移動させる演出としたが、パチンコ球を外れ設定収容孔106Aから第2のスロープ116B又は特別ステージ128へ移動させればよく、例えば、キャラクタ152の代わりに、図7(A)及び(B)に示されるようなクレーン式の移動機構200を設けてもよい。
図7(A)及び(B)に示される如く、移動機構200は、ボールネジ機構部202を備えている。ボールねじ機構202でスライドするキャッチャー204は、図4に示すP点(外れ設定収容孔106A)と第2のスロープ116Bとの間を移動するようになっている。キャッチャー204には、モータ等の駆動力で動作する昇降アーム206が取り付けられ、この昇降アーム206の先端(下端)部に電磁石158が設けられている。電磁石158は、キャッチャー204に設けられた通電コントロール部208によって通電、非通電が制御される。
上記クレーン式の移動機構200を用いることで、キャラクタ152を回転させたり、関節駆動させるための構造や電気配線が簡便となる。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 センター役物内に設けられた振分装置(再振分装置を除く)の分解斜視図である。 振分装置(再振分装置を除く)の平面図である。 振分装置に再振分装置を取り付けた状態の斜視図である。 振分装置に取り付けた再振分装置の動作状態を示す斜視図である。 再振分装置の変形例を示し、(A)はその正面図、(B)はその側面図である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
42 センター役物(役物ユニット)
43 振分装置
30 発射ハンドル
32 遊技盤
42 センター役物
46、47 始動入賞口
48 普通図柄始動通過装置
50 演出用表示装置
52 普通図柄変動表示装置
53 大入賞口
54 アウト口
42A 羽根部材
47A 電動チューリップ
100 円筒部材
100A 貫通孔
100B 支持体
102 役物本体
104 支持ベース
104A 切欠部
106 振分部材
106A 外れ設定収容部
106B 当たり設定収容部
108 切欠部
110 底板部
112 貫通孔
114 モータ(振分部材駆動手段)
114A 回転軸
116 スロープ
118 脚部
114 モータ
114A 回転軸
116 スロープ
116A 第1のスロープ
116B 第2のスロープ
120 周壁(保持手段)
122 底部(保持手段)
124 通常ステージ
126 縦壁部
128 特別ステージ
130 当たり通路
132 当たり孔(案内手段)
134 外れ通路
136 第1の外れ孔(案内手段)
138 第2の外れ孔
140 開閉部材(開閉部材動作手段)
150 再振分装置(再振分手段)
152 キャラクタ
154R 右足
154L 左足
156 胴体
158 電磁石

Claims (6)

  1. 発射された複数の遊技球がランダムな軌道で落下するのを案内する遊技盤を備えた遊技機に用いられ、前記遊技盤面に取り付けられ、所定の条件が成立した場合に特定の空間部へ遊技球を受け入れ、当該特定の空間部内での遊技球を用いた演出を実行する役物ユニットであって、
    前記特定の空間部内に受け入れられた遊技球を所定の確率で選択的に収容可能な複数の収容部が設けられ、それぞれの収容部には予め当たり又は外れが設定されており、前記遊技球が前記収容部に収容されることによって、前記当たり又は外れを仮決定するための振分部材と、
    前記振分部材を周期動作させることで、前記複数の収容部のそれぞれを、前記振分部材の周期動作軌跡に沿って設けられた当たり通路及び外れ通路に対応させる振分部材駆動手段と、
    前記当たりと定められた当たり設定収容部が前記当たり通路と対応したときに、当該遊技球を当たり通路へ案内すると共に、前記外れと定められた外れ設定収容部が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球を外れ通路へ案内する案内手段と、
    前記当たり設定収容部が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球の収容状態を保持すると共に、前記外れ設定収容部に収容された遊技球が前記外れ通路と対応したときに、当該遊技球の収容状態を保持する保持手段と、
    外れ設定収容部に収容された遊技球を持ち出して、前記所定の確率よりも高い確率で、再度、振分部材での振り分けを実行させる再振分手段と、
    を有する遊技機の役物ユニット。
  2. 前記外れ通路の入り口を所定の周期で開閉動作することで、前記案内手段による前記外れ通路への案内を阻止するタイミングを形成する開閉部材をさらに備え、
    前記再振分手段における、遊技球の持ち出し位置が、前記振分部材の周期動作方向における、前記外れ通路よりも下流側に設定され、前記開閉部材の開閉タイミングに基づいて、外れ通路への案内が阻止され収容部に残留する遊技球を持ち出すことを特徴とする請求項1記載の遊技機の役物ユニット。
  3. 発射された複数の遊技球がランダムな軌道で落下するのを案内する遊技盤を備えた遊技機に用いられ、前記遊技盤面に取り付けられ、所定の条件が成立した場合に特定の空間部へ遊技球を受け入れ、当該特定の空間部内での遊技球を用いた演出を実行する役物ユニットであって、
    有底の円筒部材の内周に収容され、モータの駆動力で円筒部材の内周面に沿って一定速度で一定方向へ回転すると共に、外周端に沿って、有底かつ周壁無しの当たり設定収容部及び無底かつ周壁有りの外れ設定収容部が形成された振分部材と、
    前記円筒部材の内周面に設けられ、前記振分部材の回転により前記周壁無しの当たり設定収容部と対向することで、当該当たり設定収容に収容されている遊技球の受け入れを可能とすると共に、前記周壁有りの外れ設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを不可とする当たり通路部と、
    前記円筒部材の底面に設けられ、前記振分部材の回転により前記無底の外れ設定収容部と対向することで、当該外れ設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを可能とする共に、前記有底の当たり設定収容部に収容されている遊技球の受け入れを不可とする外れ通部と、
    前記円筒部材外周回りに形成され、前記特定の空間部内に受け入れた遊技球の転動始点とされ、当該点灯始点から円筒部材の右回り及び左回りにそれぞれ半周ずつ転動させる一対のスロープと、
    一方のスロープにおける遊技球の転動到達点に設けられ、前記振分部材の全ての切欠部へ送り出し可能な通常ステージと、
    他方のスロープにおける遊技球の転動到達点に設けられ、前記振分部材の当たり設定収容部への送り出し確率が前記通常ステージよりも高く設定された特別ステージと、
    前記外れ設定収容部に収容された遊技球を所定の持出位置から持ち出し、前記他方のスロープ上又は特別ステージ上の何れかの移動先位置へ移動させ、再振り分けを実行させる再振分手段と、
    を有する遊技機の役物ユニット。
  4. 前記外れ通路の入り口を所定の周期で開閉動作することで、前記案内手段による前記外れ通路への案内を阻止するタイミングを形成する開閉部材をさらに備え、
    前記再振分手段における、遊技球の持出位置が、前記開閉部材よりも前記振分部材の回転方向の下流側に設定され、前記開閉部材の開閉タイミングに基づいて、外れ通路への案内が阻止され収容部に残留する遊技球を持ち出すことを特徴とする請求項3記載の遊技機の役物ユニット。
  5. 前記特別ステージの遊技球支持面の高さと、前記外れ設定収容部に設けられた周壁の高さとの差に基づいて、当該特別ステージから送り出される遊技球の当たり設定収容部への収容確率が設定されることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の遊技機の役物ユニット。
  6. 前記再振分手段が、
    前記持出位置と移動先位置との間を往復移動する移動体と、
    前記移動体に取り付けられ、前記持出位置に移動したときに励磁して磁性体である遊技球を磁着し、移動先位置に移動したときに励磁解除する電磁石と、
    で構成されていることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項記載の遊技機の役物ユニット。
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