JP2009077481A - モータ制御装置およびそれを搭載する車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転角データの誤差発生の可能性を低減することができるモータ制御装置およびそれを搭載する車両を提供する。
【解決手段】モータ制御装置は、カウンタ26と、レゾルバからの回転角信号を受け、カウンタ26のカウント値を回転角信号に対応するように増減させるR/Dコンバータ部14と、カウンタ26のカウント値を読み出してモータの電気角として用いモータ電流を制御するマイコン部40とを備える。マイコン部40は、中央処理装置(CPU)42と、CPU42にデータを転送するためのデータバス56とを含み、カウンタ26は、データバス56にカウント値を出力可能に構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置およびそれを搭載する車両に関し、特にレゾルバを用いるモータ制御装置およびそれを搭載する車両に関する。
モータのロータの回転角を検出するセンサとして、レゾルバが知られている。レゾルバで検出された回転角は、モータの電流の制御などに用いられる。
特開2004−325166号公報(特許文献1)および特開平11−337371号公報(特許文献2)は、レゾルバの出力に基づき回転角θを算出し、これをデジタル値として出力するR/Dコンバータ(レゾルバ/デジタルコンバータ)とCPU(Central Processing Unit)とを用いた回転角検出装置が開示されている。
図4は、従来の回転角検出装置の概略構成を示したブロック図である。
図4を参照して、この回転角検出装置は、レゾルバ512の出力に基づき回転角θを算出し、これをデジタル値として出力するR/Dコンバータ514と、R/Dコンバータ514の出力に基づいてモータの電流の制御を行なうCPU540とを含む。
発振器510は参照信号sinωtを出力し、これがレゾルバ512の1次コイルに印加される。レゾルバ512の90°の位相差をもって配置された二つの2次コイルには、電動機などの回転機の回転角θにより参照信号REFが変調された電圧sinωtsinθ,sinωtcosθが発生し、これらがレゾルバ信号として出力される。
なお、レゾルバ信号の処理において、位相のみが問題となるので、前記参照信号およびレゾルバ信号は、振幅を1として説明する。
R/Dコンバータ514は回転角θに相当するカウント値φが設定されているカウンタ526を含む。レゾルバ信号は、R/Dコンバータ514に送られ、掛算器516でそれぞれ cosφ,sinφを乗算し、減算器518で減算し、sinωtsin(θ−φ)を得る。
この信号と参照信号sinωtが検波器520に入力され、検波器520は変調成分sin(θ−φ)のみ出力する。積分器522は、検波器520の出力sin(θ−φ)を積分し、この値が正の所定値を超えると、電圧制御発振器524はカウント値φの値を増加させる指示を行なう。また、積分器522の出力が、前記正の所定値と絶対値が等しい負の所定値未満であると、電圧制御発振器524はカウント値φの値を減少させる指示を行なう。
電圧制御発振器524の増加、減少指示により、12ビットアップ/ダウンカウンタ526の値が増加、減少する。このカウンタ526に格納された値がカウント値φを表し、このカウント値φがD/Aコンバータ(デジタル/アナログコンバータ)528を介して、掛算器516に入力され、前述の演算が行われる。
掛算器516から減算器518、検波器520、積分器522、電圧制御発振器524、カウンタ526、D/Aコンバータ528までは、フィードバック回路を形成する。このフィードバック回路によって、位相(θ−φ)が所定値以下となるまで、すなわち回転角θとカウンタ526のカウント値φがほぼ一致するまで、R/Dコンバータ514は演算を繰返す。したがって、フィードバックが収束した後は、カウンタ526のカウント値φは、回転角θを表わすものとなる。なお、このカウンタ値φの収束に要する時間は、セットリングタイムと呼ばれる。
カウンタ526の最下位2ビットの出力に基づき、エンコーダI/F(エンコーダインタフェイス)530は、回転機の回転方向を表すA相信号とB相信号を出力する。これらの相信号は、互いに位相が90°ずれた方形波信号であり、A相の位相が進んでいる場合は回転機が正転していることを示し、逆にB相が進んでいる場合は逆転していることを示す。カウンタ値φがカウントアップまたはダウンされるごとにA相、B相信号が出力される。
カウンタ526の全ビットの出力はゼロ判定部532に送られ、カウンタ526がゼロになったことがここで判定されると、このゼロ判定部532からZ相を示す信号が出力される。このZ相信号は、回転機の1回転につき1回出力される。
このようなA,B,Z相の信号は、エンコーダエミュレーション出力といい、モータ制御用のCPUの入力信号として一般的に用いられているもののうちの一つである。
一方、回転機制御用のCPU540からラッチ信号CSを受けると、ラッチ回路534は、このときのカウンタ526の値φをラッチし、シリアルI/F(シリアルインタフェイス)536に格納する。そして、CPU540からのクロック信号CLKに従ってシリアルI/F536からデータを出力する。
以上のR/Dコンバータ514は、R/Dコンバータ用電源538からの電力により駆動される。
回転機制御用CPU540は、シリアルI/F536からの出力を絶対値データ格納部542に格納する。格納されたデータは、ラッチ指示がなされたときのカウンタ値φであり、またこれは回転角θを表している。回転機の起動時にあっては、さらに絶対値データ格納部542のデータφを制御用データ格納部544に転送し、これが制御用回転角のデータαの初期値となる。シリアルI/F536からのデータの読み出しは、所定の時間経過ごとに行われ、絶対値データ格納部542に格納されたデータはこのたびに更新される。
一方、前述のA相、B相信号を受けたCPU540のエンコーダI/F546は、A相、B相信号の位相に基づき制御用データ格納部544に格納されたデータαの値を増加、減少させて更新する。すなわち、A相がB相に対して進んでいればデータαを増加させ、逆にB相が進んでいればデータαを減少させる。エンコーダI/F546は、また、Z相信号が検出されると制御用データ格納部544をクリアしデータαを0にする。各部が正常に機能すれば、カウンタ526のカウント値φ、制御用回転角データαは、現実の回転角θに実質的に一致する。そして、CPU540は、このデータαに基づき回転機の相電流の制御を行なう。
図5は、CPU540が実行する処理を説明するためのフローチャートである。
図4,図5を参照して、まず処理が開始されるとステップS11において、CPU内の各種レジスタがクリアされる。そしてステップS12においてCPU540は、R/Dコンバータ514がカウント値φを回転角θに一致させるのに必要なセットリングタイム分の時間待ちを行なう。
そして、ステップS13において、CPU540は、R/Dコンバータ514より、信号DATAをクロックCLKで読み出すシリアル通信によってシリアルI/F536からのデータの読み出して絶対値データ格納部542に格納させる。
さらにステップS14において、CPU540内の制御用データ格納部544(モータカウンタ)にカウント値φをデータαとしてセットする。その後、CPU540は、エンコーダI/F546に入力されるA,B,Z相の信号を有効化させ(ステップS15)、以降はエンコーダI/F546からのアップダウン信号に応じて制御用データ格納部544の保持するデータを増減させる。そしてCPU540は、ステップS16においてデータαに基づいてモータ電流のPWM制御を実行する。その後、モータの停止指示等によってステップS17において処理は終了となる。
特開2004−325166号公報 特開平11−337371号公報
このように、従来の回転角検出装置においては、初期値のみシリアルI/F536から読み出せば、以後エンコーダI/F530とゼロ判定部532の出力のみで回転角θ(=データα)を算出することができる。すなわち回転角の増減の情報を示す信号により、基準値からの回転角変化を累積して推定した回転角θを用いることでCPUの負担の軽減を図っている。
しかし、一旦、何らかの原因で制御用データ格納部544に格納されたデータαが、現実の回転角θからずれると、モータのロータが所定角度まで回転してZ相信号が受信されるまで、このずれは修正されない。
例えば、R/Dコンバータ用電源538の電圧が、このコンバータが正常に作動する電圧未満に低下した後、電圧が正常値に復帰する場合にこのようなずれが発生する。このような電源電圧異常時のずれを修復するために、図4の従来の回転角検出装置は、R/Dコンバータ用電源538の出力をCPU540の電源異常判定部548で監視し、電圧低下が生じたときには再セット処理部550によってデータαの再セットを行なう。
しかし、使用中の経年劣化やノイズ等により、電源電圧低下時以外にもカウンタ526にビット化けが生ずる場合がある。
図6は、カウンタにビット化けが生じる様子を説明するための図である。
図6を参照して、12ビットのカウンタの第8ビットが“0”から“1”に反転している。
図7は、ビット化けが発生した後のカウンタのカウント値の変化を説明するための図である。
図7を参照して、時刻t1において図6に示したようにビット化けが発生している。ここで、360°を12ビットのカウント値で表わす場合、第8ビットが反転すると、360°の16分の1である22.5°のずれが生じてしまう。
しかし、カウンタ526は、先に説明したように、掛算器516,減算器518、検波器520、積分器522、電圧制御発振器524、D/Aコンバータ528とともに、フィードバック回路を形成している。したがって、所定のセットリングタイム(例えば2ms)経過後には、カウント値φはレゾルバからの回転角信号が示す回転角θにトラッキングされる。時刻t1〜t2において、トラッキングによりカウント値φは正常値に復帰する。
しかし、このトラッキング動作によってデータαは逆に22.5°のずれが生じてしまう。これは、A相信号、B相信号は、カウンタ526の最下位2ビットに基づく信号であるので、カウンタ526をトラッキングさせることにより変化する。このA相信号、B相信号の変化は、カウンタ526を−22.5°分減少させたことによって生じる。したがって、エンコーダI/F546は、このA相信号、B相信号の変化によって、制御用データ格納部544であるアップダウンカウンタを正常値よりも−22.5°分減少させてしまう。したがって、時刻t2以降は、データαの値に誤差が残留する。そしてこの誤差は、モータのロータが回転してZ相信号がエンコーダI/F546に入力されるまでまたは、再セット処理部550によって再セットが行なわれるまでは残留してしまう。
この発明の目的は、回転角のデータの誤差を抑制することができるモータ制御装置およびそれを搭載する車両を提供することである。
この発明は、要約すると、モータ制御装置であって、カウンタと、レゾルバからの回転角信号を受け、カウンタのカウント値を回転角信号に対応するように増減させる変換部と、カウンタのカウント値を読み出してモータの電気角として用いモータ電流を制御する制御部とを備え、制御部は、中央処理装置と、中央処理装置にデータを転送するためのデータバスとを含み、カウンタは、データバスにカウント値を出力可能に構成される。
好ましくは、変換部は、回転角信号の示す値とカウンタのカウント値との差を検出する誤差検出部と、誤差に基づいてカウンタのカウントアップとカウントダウンの動作切換を行なうアップダウン切換信号をカウンタに対して出力すると共にカウントアップまたはカウントダウンのためのクロック信号を出力する発振器とを含む。
より好ましくは、中央処理装置は、起動されるとカウンタのリセット解除後セットリングタイムが経過するまで待ってからモータに対するPWM制御を開始する。セットリングタイムは、変換部が回転角信号の示す値とカウンタのカウント値とを一致させるために十分な時間である。
この発明は、他の局面においては、上記いずれかのモータ制御装置を搭載する車両である。
本発明によれば、モータ制御時にレゾルバから送られてくる回転角の処理におけるデータの誤差の発生確率を低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明のモータ制御回路が適用される車両1の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、車両1は、インバータ装置2と、モータジェネレータ4とモータジェネレータのロータシャフトに接続されたレゾルバ12とを含む。車両1が電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池自動車の場合は、モータジェネレータ4は車輪を駆動するために使用することができる。なお、他の用途にモータジェネレータ4を使用しても良い。
レゾルバ12は、楕円等の偏心形状をしたロータシャフトと、ステータに設けられた一次巻線15と、90°の位相差をもってステータに配置された二つの2次巻線16,17とを含む。ロータシャフトの外形は、ステータとのギャップが角度によって正弦波状に変化するような形状である。レゾルバの1次巻線に正弦波sinωtの信号を入力すると、90°の位相差をもって配置された二つの2次巻線には、それぞれモータ回転角θに応じて変調された信号sinωtsinθ,sinωtcosθが得られる。
インバータ装置2は、モータ制御回路6と、IPM(Intelligent Power Module)7と、電流センサ8,9とを含む。IPM7は、モータジェネレータのステータコイルに流す電流を制御するためのIGBTなどのパワースイッチング素子を含む。モータジェネレータのステータコイルはU相、V相、W相のコイルを含む。U相、V相、W相のコイルはY結線されているので、V相、W相の電流を電流センサ8,9によって測定すればU相の電流は演算で求めることができる。
モータ制御回路6は、マイコン部40とR/Dコンバータ部14が1チップに集積された制御IC10と、電流センサ8,9の出力をそれぞれ増幅するアンプA1,A2と、制御ICからの励磁用参照信号Refに基づいてレゾルバの一次巻線を励磁するアンプA3とを含む。制御IC10は、マイコン部40と、R/Dコンバータ部14とに共用される電気角&R/D変換共用カウンタ26を含む。
すなわち、マイコン部40とR/Dコンバータ部14は一体化され、マイコン部40のモータ制御用電気角カウンタとR/Dコンバータ部14の変換角度カウンタは共用化されている。マイコン部40によりU,V,W相の三相PWM信号が出力され、IPM7内のIGBTをオンオフ制御することでモータジェネレータMGに通電を行なう。
モータジェネレータMGにはレゾルバ12のロータシャフトが機械的に連結され、レゾルバ一次巻線15には、マイコン部40内のD/Aコンバータにより生成した例えば10kHzの励磁正弦波信号を電流増幅アンプA3で増幅した信号が印加される。
レゾルバ12は、回転トランスであり、二次側のSIN巻線16、COS巻線17にはモータジェネレータMGの回転に伴い、変調された10kHz正弦波が誘導される。SIN巻線16、COS巻線17からR/Dコンバータ部14に与えられた信号は、R/Dコンバータ部14によってデジタル値に変換されてデジタル角度データとなる。このデジタル角度データは電気角&R/D変換共用カウンタ26に格納される。
IPM7のV相、W相電流値は電流センサ8,9で検出され、バッファアンプA1,A2を介しマイコン部40のA/D変換入力に印加される。
上位のECU(たとえば、ハイブリッド車両では、ハイブリッドECU)より通信で送られてきたトルク指令、電気角、電流値に基づいて、マイコン部40はdq軸演算を行ないPWMタイマーとの比較により通電デューティー比が決定される。
図2は、本実施の形態の制御IC10の構成を示すブロック図である。
図2を参照して、制御IC10は、カウンタ26と、レゾルバからの回転角信号を受け、カウンタ26のカウント値を回転角信号に対応するように増減させるR/Dコンバータ部14と、カウンタ26のカウント値を読み出してモータの電気角として用いモータ電流を制御するマイコン部40とを備える。マイコン部40は、中央処理装置(CPU)42と、CPU42にデータを転送するためのデータバス56とを含み、カウンタ26は、データバス56にカウント値を出力可能に構成される。
CPU42は、プログラムカウンタ(PC)86とシフタ88とシステムレジスタ90と汎用レジスタ92と、乗算器82と、算術・論理演算ユニット(ALU)84とを含む。
マイコン部40は、さらに、バスコントロールユニット(BCU)46と、メモリコントローラ(MEMC)48と、DMAC(Direct Memory Access Controller)50と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)54とを含む。
BCU46は、CPU42で得られた物理アドレスに基づいて必要な外部バスサイクルを起動する。MEMC48は、外部拡張時にメモリや各種入出力の制御を行なう。DMAC50は、CPU42の代わりにメモリ、I/O間でのデータ転送を行なう。
マイコン部40は、さらに、割り込みコントローラ(INTC)58と、クロックジェネレータ(CKG)74と、タイマ回路44と、非同期シリアルインタフェース(UART0〜UART2)60〜64と、クロック同期シリアルインタフェース(CSI)66と、汎用ポート70と、A/D変換器(ADC)72と、システムコントローラ76とを含む。
タイマ回路44は、タイマTM0〜TM4を含む。このうちタイマTM4は、R/Dコンバータ部14と共用されるカウンタ26である。
好ましくは、R/Dコンバータ部14は、回転角信号の示す値とカウンタ26のカウント値との差を検出する誤差検出部19と、誤差に基づいてカウンタ26のカウントアップとカウントダウンの動作切換を行なうアップダウン切換信号U/Dをカウンタに対して出力すると共にカウントアップまたはカウントダウンのためのクロック信号CLKを出力する電圧制御発振器24とを含む。R/Dコンバータ部14は、レゾルバ出力に基づき得られる回転角θに対応するデジタル値に、カウンタ26の値を一致させる。
誤差検出部19は、コサインROM27と、乗算型D/Aコンバータ28と、サインROM30と、乗算型D/Aコンバータ29と、減算器18と、同期検波部20と、積分器22とを含む。
R/Dコンバータ部14は、図1のレゾルバ12のサイン側二次巻線16の両端が接続される差動アンプ32と、コサイン側二次巻線17の両端が接続される差動アンプ34と、差動アンプ32および34の出力に基づいて位相を検出して同期検波部20に検波用の参照信号sinωtを送信する位相検出部36とをさらに含む。
差動アンプ32には、回転角θにより参照信号Refが変調された電圧sinωtsinθがレゾルバ信号として入力される。また差動アンプ34には、回転角θにより参照信号Refが変調された電圧sinωtcosθがレゾルバ信号として入力される。
R/Dコンバータ部14は回転角θに相当するカウント値φを設定するカウンタ26を用いる。このカウンタ26は、マイコン部40にタイマTM4として使用される共用カウンタである。すなわち、カウンタ26は、CPU42の指令によってカウント値をデータバス56に直接出力可能に構成されている。
カウント値φはコサインROM27に入力されデジタル値のcosφに変換される。乗算型D/Aコンバータ28は、デジタル値のcosφをアナログ値に変換すると共に、アンプ32の出力sinωtsinθをさらに乗算したアナログ値sinωtsinθcosφを出力する。
カウント値φは、またサインROM30に入力されデジタル値のsinφに変換される。乗算型D/Aコンバータ29は、デジタル値のsinφをアナログ値に変換すると共に、アンプ34の出力sinωtcosθをさらに乗算したアナログ値sinωtcosθsinφを出力する。
減算器18によって、乗算型D/Aコンバータ28,29の出力の差が求められる。出力の差はsinωtsinθcosφ−sinωtcosθsinφ=sinωt(sinθcosφ−cosθsinφ)と変形でき、結局減算器18の出力はsinωtsin(θ−φ)となる。
この信号と位相検出部36で再生された参照信号sinωtが同期検波部20に入力され、同期検波部20は変調成分sin(θ−φ)のみ出力する。積分器22は、同期検波部20の出力sin(θ−φ)を積分する。積分器22の積分値が正の所定値を超えると、VCO24はカウント値φを増加させる指示を行なう。すなわちカウンタ26がアップダウンカウンタであれば、VCO24はアップ信号UとクロックCLKをカウンタ26に出力する。また、積分器22の出力が、前記正の所定値と絶対値が等しい負の所定値未満であると、VCO24は位相差φの値を減少させる指示を行なう。すなわちカウンタ26がアップダウンカウンタであれば、VCO24はダウン信号DとクロックCLKをカウンタ26に出力する。
VCO24の増加、減少指示により、12ビットアップダウンカウンタ26の値が増加、減少する。このカウンタ26に格納された値がカウント値φを表わし、このカウント値φと回転角θの差を小さくするように前述の演算が行われる。
サインROM30、コサインROM27、乗算型D/Aコンバータ28,29、減算器18、同期検波部20、積分器22、VCO24、カウンタ26は、フィードバック回路を形成する。このフィードバック回路によって、位相(θ−φ)がほぼ0(所定値以下)となるまで、すなわち回転角θとカウンタ26のカウント値φがほぼ一致するまで、R/Dコンバータ部14は演算を繰返す。したがって、セットリングタイムが経過してフィードバックが収束した後は、カウンタ26のカウント値φは、回転角θを表わすものとなる。
図3は、図2におけるCPU42の行なう動作を説明するためのフローチャートである。
図3を参照して、CPU42は、起動されるとステップS1において、内部レジスタ値のクリアを行なうとともに、カウンタ26のリセットを行なう。そしてステップS2において、カウンタ26のリセット解除後セットリングタイムが経過するまで待ってからステップS3においてモータに対するPWM制御を開始する。
セットリングタイムは、R/Dコンバータ部14がレゾルバからの回転角信号の示す値とカウンタ26のカウント値とを一致させるために十分な時間である。
従来は、毎回シリアル転送を行なう場合に比べてCPUの負担を軽減させるために、A,B,Z相の信号を受信して、CPU内部のカウンタを増減させていた。しかし、図3のフローチャートを従来の図5のフローチャートと比較すると、本実施の形態においては初期のシリアル転送に関する制御が不要であるので、制御が簡単になりCPUの負荷が一層低減されている。また、CPUが用いる電気角を示すカウンタとR/Dコンバータが用いるトラッキング用のカウンタとを同一のカウンタにまとめることによって、R/Dコンバータ部でトラッキング動作が生じたときにCPU側でずれた角度を認識するような図7で示した現象は原理的に発生しなくなる。
したがって、本実施の形態のモータ制御装置は、従来のCPUとR/Dコンバータとを単に1チップに集積させたものよりも、回転角のデータの誤差発生の可能性を低減することができるとともにCPU負荷も低減されるという優れた効果を奏する。
なお、本実施の形態については、モータ制御装置は車両に適用されるものを例示したが、特に限定されるものではない。本実施の形態のモータ制御装置は、車両以外のモータにも好適に適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のモータ制御回路が適用される車両1の構成を示すブロック図である。 本実施の形態の制御IC10の構成を示すブロック図である。 図2におけるCPU42の行なう動作を説明するためのフローチャートである。 従来の回転角検出装置の概略構成を示したブロック図である。 CPU540が実行する処理を説明するためのフローチャートである。 カウンタにビット化けが生じる様子を説明するための図である。 ビット化けが発生した後のカウンタのカウント値の変化を説明するための図である。
符号の説明
1 車両、2 インバータ装置、4 モータジェネレータ、6 モータ制御回路、8,9 電流センサ、10 制御IC、12 レゾルバ、14 コンバータ部、15 レゾルバ一次巻線、16,17 レゾルバ二次巻線巻線、18 減算器、19 誤差検出部、20 同期検波部、22 積分器、24 電圧制御発振器、26 カウンタ、27 コサインROM、30 サインROM、28,29 乗算型D/Aコンバータ、32,34 差動アンプ、36 位相検出部、40 マイコン部、44 タイマ回路、56 データバス、70 汎用ポート、76 システムコントローラ、82 乗算器、88 シフタ、90 システムレジスタ、92 汎用レジスタ、A1,A2,A3 アンプ、MG モータジェネレータ、TM0-TM4 タイマ。

Claims (4)

  1. カウンタと、
    レゾルバからの回転角信号を受け、前記カウンタのカウント値を前記回転角信号に対応するように増減させる変換部と、
    前記カウンタのカウント値を読み出してモータの電気角として用いモータ電流を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    中央処理装置と、
    前記中央処理装置にデータを転送するためのデータバスとを含み、
    前記カウンタは、前記データバスにカウント値を出力可能に構成される、モータ制御装置。
  2. 前記変換部は、
    前記回転角信号の示す値と前記カウンタのカウント値との差を検出する誤差検出部と、
    前記誤差に基づいて前記カウンタのカウントアップとカウントダウンの動作切換を行なうアップダウン切換信号を前記カウンタに対して出力すると共に前記カウントアップまたは前記カウントダウンのためのクロック信号を出力する発振器とを含む、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記中央処理装置は、起動されると前記カウンタのリセット解除後セットリングタイムが経過するまで待ってからモータに対するPWM制御を開始し、
    前記セットリングタイムは、前記変換部が前記回転角信号の示す値と前記カウンタのカウント値とを一致させるために十分な時間である、請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ制御装置を搭載する車両。
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