JP2009077381A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2009077381A
JP2009077381A JP2008183816A JP2008183816A JP2009077381A JP 2009077381 A JP2009077381 A JP 2009077381A JP 2008183816 A JP2008183816 A JP 2008183816A JP 2008183816 A JP2008183816 A JP 2008183816A JP 2009077381 A JP2009077381 A JP 2009077381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
unit
charge
solid
state imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008183816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5205155B2 (ja
Inventor
Takahiko Murata
隆彦 村田
Takayoshi Yamada
隆善 山田
Takehisa Kato
剛久 加藤
Shigetaka Kasuga
繁孝 春日
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008183816A priority Critical patent/JP5205155B2/ja
Publication of JP2009077381A publication Critical patent/JP2009077381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5205155B2 publication Critical patent/JP5205155B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components
    • H04N25/771Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components comprising storage means other than floating diffusion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/58Control of the dynamic range involving two or more exposures
    • H04N25/587Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired sequentially, e.g. using the combination of odd and even image fields
    • H04N25/589Control of the dynamic range involving two or more exposures acquired sequentially, e.g. using the combination of odd and even image fields with different integration times, e.g. short and long exposures
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/50Control of the SSIS exposure
    • H04N25/57Control of the dynamic range
    • H04N25/59Control of the dynamic range by controlling the amount of charge storable in the pixel, e.g. modification of the charge conversion ratio of the floating node capacitance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

【課題】固体撮像装置のダイナミックレンジを拡張する場合に、固体撮像素子内において短時間で信号合成が実現されるようにする。
【解決手段】複数の画素部が二次元状に配置された固体撮像素子であって、受光強度及び露光時間に応じた光信号電荷を発生するフォトダイオード1と、光信号電荷を転送するMOSトランジスタ2と、MOSトランジスタ2を介して光信号電荷に応じた電圧を発生する蓄積部13と、蓄積部13の光信号電荷に応じた電圧を記憶する記憶部5と、蓄積部13の電圧を記憶部5の電圧に応じた値に設定する電圧設定部6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子に関し、特にデジタルカメラに用いられる固体撮像素子に関する。
従来の固体撮像装置のダイナミックレンジは、60dBから80dB程度であり、肉眼や銀塩フィルムに匹敵する100dBから120dB程度、あるいは車載カメラや監視カメラ等の用途によってはそれ以上のレベルにまで向上させることが望まれている。
特許文献1では、露光時間の長さを異ならせて複数のフレームを撮像し、撮像された複数のフレームを合成する技術が開示されている。1フレームで撮影可能な輝度域は、露光時間の長さに応じて変化するが、特許文献1では、露光時間が異なることにより輝度域が異なる複数のフレームが合成されることにより、ダイナミックレンジが拡大される。
図21は特許文献1記載の固体撮像素子のブロック図である。
同図における固体撮像素子は、画素部171と、フォトダイオード172と、ノイズキャンセラ173と、アンプ174とを備える。フォトダイオード172は受光素子である。
図中に記載されているタイミングコントローラは、上記構成要素を制御し、動作させる画素行や画素列の選択などを実行させる。タイミングコントローラの指示により端子Riの電圧レベルがHIGHになると、フォトダイオード172のカソードが高い電圧(初期値)に設定される。次に、端子Riの電圧レベルがLOWになるとフォトダイオード172に入射した光によりカソード電位が低下する積分モードに移る。
端子Siの電圧レベルがHIGHになった行においては、フォトダイオード172のカソード電位が、ノイズキャンセラ173及びアンプ174を介して出力端子に出力される。
そして、再び端子Riの電圧レベルがHIGHになると、フォトダイオード172のカソードが高い電圧(初期値)に設定され、新たな積分モードへと移る。
図22は、特許文献1記載の固体撮像素子における露光時間および出力のタイミングを示す図である。同図は、露光時間を、長(LAi:iは自然数)、短(SAi:iは自然数)、極短(VSAi:iは自然数)の3種に分けて、それぞれ積分モードにて得られた信号をそれぞれLRi(iは自然数)、SRi(iは自然数)、VSRi(iは自然数)にて出力するタイミングを示す。LAiは通常光、SAiは強い光、VSAiは大変強い光を受光して電圧変換する場合に対応できるため、広いダイナミックレンジをもった光応答が可能となる。
特開2004−363666号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、複数の信号(LAi、SAi、VSAi)を別々に記憶する必要があるため、処理時間がかかる。また、それらを記憶するための記憶部や、合成するための信号合成部を固体撮像素子の外部に設置して後処理を実行しなければならない。
上記問題に鑑み、本発明は、固体撮像装置のダイナミックレンジ拡張に関して、固体撮像素子の外部に記憶部や信号合成部を必要とせず、固体撮像素子内において短時間で信号合成が実現されることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像素子は、複数の画素部が二次元状に配置された固体撮像素子であって、受光強度及び露光時間に応じた光信号電荷を発生する受光素子と、前記光信号電荷を転送する転送部と、前記転送部を介して前記光信号電荷に応じた信号電圧を発生する電荷合成部と、前記電荷合成部の光信号電荷に応じた電圧を記憶する記憶部と、前記電荷合成部の電圧を前記記憶部の電圧に応じた値に設定する電圧設定部とを備えることを特徴とする。
これにより、複数回の光信号電荷の連続転送が可能となり、画素内電位の経時変動に影響されない。また、固体撮像素子外部に信号合成部を必要とせず、固体撮像素子内部での光信号電荷の短時間合成によるダイナミックレンジの拡張が実現される。
また、前記受光素子、前記転送部、前記電荷合成部、前記記憶部、及び前記電圧設定部は前記画素部に形成されていることが好ましい。
これにより、複数回の光信号電荷の連続転送が可能となり、画素内電位の経時変動に影響されず、また、固体撮像素子外部に信号合成部を必要とせず、画素部内で光信号電荷の短時間合成がなされる。
また、前記電荷合成部は、前記光信号電荷を蓄積する蓄積部と、前記蓄積部の電圧をリセットするリセット部と、前記蓄積部で蓄積された光信号電荷に応じた信号電圧とリセット電圧との差分電圧を、予め設定された基準電圧に合成して得られる電圧を出力する差分回路部とを備え、前記電圧設定部は、前記記憶部で記憶された前記信号電圧を前記差分回路部の前記基準電圧として設定してもよい。
これにより、受光素子で発生した光信号電荷に対応した光信号電圧は、蓄積部にて常にリセット電圧との差分として得られた電圧が差分回路にて加算されるので、画素間のばらつきが低減された光信号電荷の合成がなされる。
また、前記受光素子、前記転送部、前記蓄積部、及び前記リセット部は前記画素部に形成され、前記差分回路部、前記記憶部、及び前記電圧設定部は、同列の画素部に共通して接続された列信号線毎に形成されていてもよい。
これにより、差分回路部、記憶部、及び電圧設定部は、画素部毎に設けられる必要がなく、列信号線毎に設けられるので、回路素子数の削減および省面積化が実現される。
また、前記電圧設定部は、ゲート端子が前記記憶部に接続され、ドレイン又はソース端子が電源に接続され、ソース又はドレイン端子がスイッチを介して前記電荷合成部に接続されたトランジスタを有していてもよい。
これにより、簡単な回路素子で電圧設定部が構成されるので、固体撮像素子全体の回路規模がコンパクトとなる。
また、前記電圧設定部は、前記記憶部の電圧に応じた電圧値を画素信号として出力する端子を備え、前記出力端子は列方向に配置された複数の画素部に共通の列信号線に接続してもよい。
これにより、電圧設定部は記憶部の電圧を増幅し、出力する回路を兼ねることが可能となり、回路素子数が削減できるので画素に占める受光素子の面積割合(開口率)が大きくなり、感度が向上できる。あるいは、省面積化が実現できるので、半導体基板上にレイアウトできるチップ数が多くなり、コストが削減可能となる。
また、前記垂直信号線の一端にリセット電圧印加回路が接続され、前記出力端子から前記電荷合成部および前記記憶部にリセット電圧を印加してもよい。
これにより、リセット回路を画素内に設けることが不要、かつリセット電圧を印加するための配線を列信号線が兼ねるため、画素に占める受光素子の面積割合(開口率)が大きくなり、感度が向上できる。あるいは、省面積化が実現できるので、半導体基板上にレイアウトできるチップ数が多くなり、コストが削減可能となる。
また、前記電圧設定部は、前記記憶部からの出力を入力とするバッファ回路を有していてもよい。
これにより、電圧設定部を構成する回路素子自体や周辺回路の負荷による電圧降下が防止され、光信号電荷の精確な合成が実現される。
また、前記記憶部は、前記回路部の出力ノードと前記電荷合成部との間に第1のキャパシタがスイッチを介して接続され、また、前記出力ノードとグランドとの間に第2のキャパシタが接続され、前記電圧設定部は第1の容量が保持する電圧を前記電荷合成部に設定してもよい。
これにより、少ない回路素子で記憶部および電圧設定部が構成され、またキャパシタが使用されることで、電圧設定部を構成する回路素子自体や周辺回路の負荷による電圧降下が防止され、光信号電荷の精確な合成が実現される。
また、前記記憶部は、一方の端子がスイッチを介して前記電荷合成部に接続され、他方の端子がバイアス回路に接続されたキャパシタを有していてもよい。
これにより、後段に接続される電圧設定部にて発生する電圧降下が、バイアス電圧の印加により電圧設定動作時に補償され、光信号電荷の精確な合成が実現される。
なお、本発明は、上記のような特徴を有する固体撮像素子として実現することができるだけでなく、このような固体撮像素子を備える固体撮像装置としても、上記と同様の構成と効果がある。
また、本発明は、上記のような特徴を有する固体撮像素子または固体撮像装置として実現することができるだけでなく、このような固体撮像素子または固体撮像装置を備えるカメラとしても、上記と同様の構成と効果がある。
また、本発明は、このような特徴的な手段を備える固体撮像素子または固体撮像装置として実現することができるだけでなく、固体撮像装置に含まれる特徴的な手段をステップとする固体撮像装置の駆動方法として実現することができる。
本発明の固体撮像素子によれば、複数回の光信号電荷の連続転送が可能となり、固体撮像素子内部で短時間合成がなされるため、固体撮像素子外部に信号合成部を必要とせず、ダイナミックレンジの拡張が達成される。
(実施の形態1)
本実施の形態1における固体撮像素子は、受光素子で発生した光信号電荷に応じた複数の光信号電圧を合成する電荷合成部と、当該電荷合成部の電圧を記憶する記憶部と、当該記憶部の電圧に応じた値を前記電荷合成部に設定する電圧設定部とを画素部内に備える。
この実施の形態によれば、例えば、複数回の露光時間により発生したそれぞれの光信号電荷に対応した電圧が、電荷合成部の経時変化による電圧変動の影響を受けずに、画素部内で短時間に加算される。よって、外部回路を必要とせずにダイナミックレンジの拡張が達成される。
以下、本発明の実施の形態に係る固体撮像素子について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の基本回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ2、3、4、7、8、9、及び12と、記憶部5と、電圧設定部6と、キャパシタ10及び11と、蓄積部13とを備える。
フォトダイオード1は、受光強度に応じた光信号電荷を発生する受光素子である。
MOSトランジスタ2は、転送部を構成し、フォトダイオード1で発生した信号電荷を蓄積部13へ転送するための転送ゲートである。MOSトランジスタ2が導通すると、フォトダイオード1に発生した電荷が蓄積部13に転送される。そして、その電荷に応じた電圧が蓄積部13に発生する。
MOSトランジスタ3は、蓄積部13の電圧を初期化電圧VRSTに設定するリセットトランジスタであり、リセット部を構成する。
MOSトランジスタ4は、回路部を構成し、MOSトランジスタ7と組み合わせることでソースフォロワとして機能している。
記憶部5は、蓄積部13の電圧に応じた電圧を記憶する。
電圧設定部6は、蓄積部13の電圧を、記憶部5の信号に応じた電圧に設定する電圧設定回路である。
MOSトランジスタ8は、画素行を選択するスイッチとして機能している。
同図において、破線で囲まれた部分が1つの画素内に存在する。
また、MOSトランジスタ9および12、キャパシタ10および11はノイズキャンセラを形成している。この構成から画素のリセット状態における出力電圧と光信号電荷に対応した出力電圧との差分が出力されることにより、画素ごとのオフセットばらつきが低減される。
ここで、電圧設定部6にリセット部を組みあわせても良い。すなわち、リセット回路が電圧設定部の一部を共用してもよい。
蓄積部13は、電荷合成部を構成し、受光素子で発生した光信号電荷が転送部により転送されることにより発生した信号電圧と、電圧設定部により設定された電圧とを合成する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の基本回路構成を具現化した回路図である。つまり、図2は図1における記憶部及び電圧設定部を具体的な回路素子で構成したものである。
同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、4、7、9、12、21、23、及び24と、キャパシタ10、11、及び22と、蓄積部13とを備える。図2の回路構成は、図1の回路構成と比べ、図1における記憶部5および電圧設定部6が具体的な回路素子によって構成されている点が異なる。
また、図2では、図1に示されているMOSトランジスタ8が削除されている点が異なる。
加えて、MOSトランジスタ7が、画素内に設けられておらず、同列の画素部に共通して接続される列信号線毎に設けられている。図2に記載された回路構成について、図1に記載されたものと同じ点は説明を省略し、以下、異なる点について詳細に説明する。
図1に記載されているMOSトランジスタ8は画素行を選択するスイッチであり、例えば、図2に記載されている回路のように全画素の電荷合成部を、リセット回路等を用いてGNDにした後、行選択を行い、選択行のみについて電荷合成部に記憶部の電圧に応じた値を電圧設定部により設定することで読み出しを行い、その後電荷合成部をGNDにして次の行の読み出しを行う方式をとってもよい。
さらには、MOSトランジスタ4に接続されているVDDCELが信号として行ごとに制御されることにより、非選択行が確実にオフされるという方式をとってもよい。
MOSトランジスタ7は、回路素子数削減のため、画素毎に設けられず、列信号線毎に設けられているが、画素毎に設けられる構造をとってもよい。
MOSトランジスタ21及びキャパシタ22は、蓄積部13の電圧に応じた電圧を記憶する記憶部として機能する。キャパシタ22の一端は接地されている。MOSトランジスタ21をオンにすること、つまり図中のWRTの電圧レベルを電源電圧VDD(以下、HIGH)にすると、蓄積部13の容量とキャパシタ22の容量との分配により、キャパシタ22は蓄積部13の電荷量に応じた電圧を保持する。
MOSトランジスタ23及び24は、蓄積部13の電圧を、キャパシタ22の電荷量に応じた電圧に設定する電圧設定部として機能する。MOSトランジスタ23のゲートはキャパシタ22に接続されており、ドレインは電源VDDに接続され、ソースはMOSトランジスタ24のドレインに接続されている。
MOSトランジスタ23はゲート電圧に応じた電圧をドレイン端子に供給する。
MOSトランジスタ24のゲートは制御信号線RDに接続され、ソースは蓄積部13に接続されている。
制御信号線RDをオンにすると、MOSトランジスタ24は蓄積部13の電圧をドレイン端子の電圧に設定する。
この構成により、フォトダイオード1で受光した光信号電荷は、MOSトランジスタ2を介して蓄積部13に蓄積される。次に、蓄積された電荷に応じた電圧が、MOSトランジスタ21を介してキャパシタ22に記憶される。記憶された電圧は、MOSトランジスタ23及び24を介して、蓄積部13に設定される。従って、蓄積部13において、光信号電荷の蓄積が複数回実行されても、それぞれの光信号電荷に対応した信号電圧は累積加算される。
このとき、蓄積部13の光信号電荷に応じた電圧は、いったん記憶部に記憶され、必要に応じて電圧設定部により再設定される。よって、累積加算された信号電圧は、蓄積部13の電圧の経時変動の影響を受けない。
なお、TRAN、RST、WRT及びRDは画素行で共通化され、MOSトランジスタ4の出力端子(VDDCELに接続されていない方の端子)は画素列で共通に列信号線90に接続される。
図3は、本発明の実施の形態1に係る第1の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。
同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、4、7、9、12、21、23、及び24と、キャパシタ10、11、及び32と、蓄積部13とを備える。図3に示される回路構成は、図2に示される回路構成と比べ、キャパシタ32の一端が接地されていない点が異なる。図3に記載された回路構成について、図2に記載されたものと同じ点は説明を省略し、以下、異なる点について詳細に説明する。
キャパシタ32は、一端が接地されておらず、制御信号線CPに接続されている。これは、後段での電圧降下分を補償するためである。MOSトランジスタ23のソース端子(MOSトランジスタ24に接続された端子)は、ゲートに印加された電圧VGに対し、その閾値電圧VTだけ降下することになる。よって、キャパシタ32で保持された電圧を後段のMOSトランジスタ23及び24へ読み出す時に、制御信号線CPによるバイアス電圧を印加する。これにより、キャパシタ32の電位はVTだけ電圧上昇し、MOSトランジスタ23のドレイン電圧は、キャパシタ32で保持された電圧と同一の電圧を出力する。
つまり、記憶部であるキャパシタ32の電圧は、MOSトランジスタ23の通過による電圧降下分が補償されて、蓄積部13に設定される。従って、蓄積部13において、光信号電荷の蓄積が複数回実行されても、それぞれの光信号電荷に対応した信号電圧は精確に累積加算される。
図4は、本発明の実施の形態1に係る第2の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、4、7、9、12及び21と、キャパシタ10、11、及び22と、蓄積部13と、バッファ回路41とを備える。
図4に示される回路構成は、図2に示される回路構成と比べ、MOSトランジスタ23及び24の代わりにバッファ回路41が設けられている点が異なる。図4に記載された回路構成について、図2に記載されたものと同じ点は説明を省略し、以下、異なる点について詳細に説明する。
バッファ回路41は、その入力端子はキャパシタ22に接続され、出力端子は蓄積部13に接続されている。バッファ回路41のオンオフ制御は制御信号線RDでなされる。バッファ回路41の構成例としては、インバータ回路を2段直列に接続したものが挙げられる。また、オペアンプを用いて増幅率を1としたものがバッファ回路として用いられる。
これにより、記憶部として機能するキャパシタ22の電圧は、電圧設定部での電圧降下を受けずに、蓄積部13に設定される。従って、蓄積部13において、光信号電荷の蓄積が複数回実行されても、それぞれの光信号電荷に対応した信号電圧は精確に累積加算される。
図5は、本発明の実施の形態1に係る第1の変形例を示す固体撮像素子の駆動タイミングチャートである。
ここでは、図3で示された回路構成を用いてその動作を詳細に説明する。
まず、時刻t1において、制御信号RSTおよびWRTの電圧レベルがHIGHとなり、記憶部として機能するMOSトランジスタ21とキャパシタ32との接点、及び蓄積部13の電圧が初期電圧VRSTで初期化される。また、制御信号CLの電圧レベルがHIGHとなり、出力OUTの電圧レベルがVNCDCとなる。
次に、時刻t2において、MOSトランジスタ2の制御信号TRANの電圧レベルがHIGHとなり、期間TLにおいてフォトダイオード1で発生した信号電荷が蓄積部13に転送される。また同時に、出力OUTの電位は、VNCDCから蓄積部13の電圧変化相当分だけ変化する。その電圧変化相当分とは、蓄積部13の変化電圧にMOSトランジスタ4及び7で構成されるソースフォロワのゲインを乗じたものを、キャパシタ10とキャパシタ11とで分圧して得られた電圧である。
以降の時刻においても、制御信号SHが常時オンとなっているため、出力OUTの電位は、蓄積部13の電位の変化を反映した特性となる。
次に、時刻t3において、WRTの電圧レベルがHIGHとなり、蓄積部13の容量とキャパシタ32の容量との比により、蓄積部13に転送された電荷がそれぞれに分配される。
ここで、時刻t3の後、出力OUTの電位が、期間TSにおいて経時変化している。期間TSは、例えば、通常の露光時間であるTL(10msec程度)の1/100である100μsecと短いが、蓄積部13では結晶欠陥や暗電流が原因で負電荷が発生し、時刻t3の電位よりさらに下がっている。これは、フォトダイオード1から電荷が転送されていないにもかかわらず、あたかも転送されたような動作になり、通常“白キズ”と呼ばれる不良の原因となる。
以上の理由で、通常は蓄積部13にフォトダイオード1からの電荷を転送する直前に、蓄積部13を一定の基準電圧に設定した後にフォトダイオード1からの電荷を転送する必要がある。
そのため、例えば、期間TL、TS、及びTVSにおいて発生したそれぞれの信号を蓄積部13にて合成しようとした場合、期間TLで得られた信号電荷が蓄積部13で保存されたまま、期間TSで得られた信号電荷が蓄積部13で加算されると、上述したような“白キズ”が発生し、電圧変動が生じて画像が劣化してしまう。
これに対して本発明の固体撮像素子では、時刻t4以降の動作により、この“白キズ”問題が解決される。
時刻t4において、キャパシタ32に接続された制御信号線CP及びMOSトランジスタ24の制御信号RDの電圧レベルがHIGHとなることで、キャパシタ32の電圧がCPの電圧分昇圧する。そして、MOSトランジスタ24を介して蓄積部13の電圧が、キャパシタ32に記憶された電圧に対応した電圧に設定される。ここで、上述したように、MOSトランジスタ23のゲート電圧から閾値電圧VT分が降下した電圧が蓄積部13に与えられないよう、CPをVT分だけ昇圧させることで、キャパシタ32とほぼ同等の電圧が蓄積部13に設定される。
次に、時刻t5において、MOSトランジスタ2の制御信号TRANの電圧レベルが再びHIGHとなり、期間TSにおいて露光されていたフォトダイオード1で発生した信号電荷が蓄積部13に転送される。
次に、時刻t6において、WRTの電圧レベルがHIGHとなり、時刻t4において蓄積部13に設定された電圧に時刻t5で転送された電荷による信号電圧が加算される。そして、蓄積部13に蓄積された期間TL分の信号電圧と期間TS分の信号電圧との加算電圧が、蓄積部13の容量とキャパシタ32の容量との比により、蓄積部13およびキャパシタ32にそれぞれに分配される。
時刻t7においては、時刻t4と同様の動作が実行され、蓄積部13には期間TL分の信号電圧と期間TS分の信号電圧との加算電圧が設定される。
次に時刻t8においては、時刻t5と同様の動作が実行され、MOSトランジスタ2の制御信号TRANが三たびHIGHとなり、期間TVSにおいて露光されていたフォトダイオード1で発生した信号電荷が蓄積部13に転送される。
最後に、時刻t9では、期間TL、TS、及びTVSにおいて発生したそれぞれの電荷信号が、蓄積部13にて精確に加算された電圧変化分が、出力OUTで出力される。
以上のように、本発明の実施の形態1による固体撮像素子によれば、受光素子で発生した信号電荷の量に応じた電圧が記憶部に退避され、その電圧で電圧設定部により蓄積部が電圧設定された後、新たに受光素子で発生した信号電荷が蓄積部に転送される。よって、蓄積部で発生する白キズの影響を受けずに、素子内での光信号電荷の精確な合成が完了する。
また、記憶部のキャパシタとしては、MOSキャパシタやMIM(Metal Insulation Metal)キャパシタなどのような容量素子を用いることで、リーク電流等によるノイズの少ない記憶機能が実現される。
図6は、本発明の実施の形態1における第3の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。回路構成は図3のものと同様である。同図に示される駆動方法は、図5に示される駆動方法と比較して、露光時間の短い順に信号検出が実行されており、また、複数の画素行から1つの行を選択して信号を読み出す動作のタイミングが記載されている点が異なる。
本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置の駆動方法は、光信号の蓄積、転送、及び合成は、全画素で同時に実行され、各画素からの信号読み出しが行走査により読み出されることで、グローバルシャッタとしての動作が実現される。この動作を実行するための各種制御信号は、固体撮像素子以外の駆動部にて制御される。ここで、この駆動部を含んだ固体撮像装置の説明をする。
図7は、本発明の固体撮像素子を含む固体撮像装置の機能構成図である。同図における固体撮像装置は、画素部141と、ノイズキャンセラ142と、垂直シフトレジスタ143と、水平シフトレジスタ144と、駆動部145と、画素電源部146と、アンプ147とを備える。
画素部141は、上述したように、受光素子と、転送部と、蓄積部と、記憶部と、電圧設定部と、回路部の一部とを備え、異なる露光時間で受光したそれぞれの光電荷信号を合成してその信号電圧を生成する機能を有する。
ノイズキャンセラ142は、上述したように、回路部の一部を備え、蓄積部の電圧を精度よく読み出す機能を有する。
垂直シフトレジスタ143は、駆動部145の指示により、選択された画素行の読み出し動作を実行する。
水平シフトレジスタ144は、駆動部145の指示により、選択された画素列の読み出し動作を実行する。
駆動部145は、画素部141、ノイズキャンセラ142、垂直シフトレジスタ143、水平シフトレジスタ144を制御する。
画素電源部146は、画素部141へ、定電流を供給する。
アンプ147は、画素部141で得られた信号電圧を増幅する。
再び、図6に戻って、本発明の固体撮像素子の駆動方法を説明する。
まず、時刻t10において、全画素について同時に、駆動部145により制御信号RST、TRAN、及びWRTの電圧レベルがHIGHに設定される。これによりフォトダイオード1と、蓄積部13と、MOSトランジスタ21及びキャパシタ32の接点とが初期電圧VRSTで初期化される。
次に、時刻t11において、駆動部145により再び制御信号RSTの電圧レベルがHIGHに設定され、電圧変動しやすい蓄積部13が初期電圧VRSTに再設定される。
次に、時刻t12において、期間E1後に、駆動部145によりTRANの電圧レベルがHIGHと設定され、フォトダイオード1に発生した電荷が蓄積部13に転送される。そして、WRTの電圧レベルがHIGHと設定され蓄積部13の容量とキャパシタ32の容量が結合され、それらの容量分配によりキャパシタ32に電荷の一部が移動する。
ここで、蓄積部13の容量をCFD、キャパシタ32の容量をCSとし、結合前の蓄積部13の電圧をVFD、結合後の電圧をVFD’とすると、VFD’=CS/(CS+CFD)×VFDとなる。
次に時刻t13において、期間E2における光信号電荷が合成される前に、駆動部145によりRDの電圧レベルがHIGHとされ、蓄積部13に期間E1での光信号電荷に対応する電圧が設定される。続いてTRANがHIGHとされることで期間E2での光信号電荷が蓄積部13に転送され信号の合成が実行される。
同様にして、時刻t14において、期間E3における光信号電荷が合成された後、駆動部145によりWRTの電圧レベルがHIGHとされ、合成信号が記憶される。
ここまでの動作がチップの全画素で同時に行われ、いわゆるグローバルシャッタ動作が行われる。
続いて、三種類の異なる期間E1、E2、及びE3の信号電圧が合成された信号の読み出し動作について説明する。
駆動部145により、全ての画素で初期化電圧VRSTが0Vに設定され、RSTの電圧レベルがHIGHとされることで蓄積部13の電圧が0Vとなり、MOSトランジスタ4がオフとなり、列信号線90に信号が出力されない状態となる。
この状態で、駆動部145により垂直シフトレジスタを順に動作させ、時刻t15において、シフトレジスタにより選択された行のみRSTの電圧レベルがLOWとされ、RDの電圧レベルがHIGHとされることで蓄積部13には合成信号に応じた電圧が設定される。すると、列信号線90を介してMOSトランジスタ7とソースフォロワを形成しているMOSトランジスタ4はオンとなり、列信号線90に蓄積部13の電圧に応じた出力がなされる。
CDS(Correlated Double Sampling)によるノイズ削除を行う場合は、まず、時刻t15bにおいて駆動部145によりMOSトランジスタ3をリセット電圧VRSTに戻しRSTの電圧レベルをHIGHにすることで光入力がない初期状態を蓄積部13に設定し記憶部に記憶する。次に、時刻t15cにて記憶した初期状態に応じた電圧が蓄積部に設定されリセット時の出力信号が得られ、このリセット時出力と合成信号出力との差分が検出されることでMOSトランジスタ4の画素間ばらつきが低減される。
垂直シフトレジスタの駆動がすべての画素行でなされると、読み出し動作が完了する。
この駆動方法では、画像の取り込みは全画素で同時に実行され、それらが順に出力され、全データが出力された後に次の画像の取り込みが開始される。
従って、CMOSセンサなどでみられる画像の歪みが生じにくい。図5に示された駆動動作では、露光時間の長い順に光電荷信号が蓄積部13に取り込まれている。例えば、露光時間を30msec、300μsec、3μsecのように100分の1ごとの割合で3種類撮影し合成動作させる。この場合、最長露光時間の30msecを3種類の蓄積動作のうち先頭で行うことにより、当該露光動作と他の行の出力動作とが同時になされることが可能となり、動作の高速化が実現される。
また逆に、図6に示された駆動動作のように、高輝度の情報に相当する短時間露光を先に行い、長時間露光を後で行うことで中低輝度ほどノイズが少なくなり、より高画質な画像が得られる。
図8は、本発明の実施の形態1に係る第4の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、7、8、9、12、21、23及び24と、キャパシタ10、11、及び32と、蓄積部13とを備える。
図8に示される回路構成は、図3に示される回路構成と比べ、MOSトランジスタ4が省略されている点が異なる。また、図1に示された、画素を選択するためのMOSトランジスタ8がMOSトランジスタ23の出力端子と列信号線90の間に挿入されている。図8に記載された回路構成について、図3に記載されたものが実行する複数回の光信号電荷の蓄積動作については同様であるので、その説明を省略する。本発明の実施の形態1における第4の変形例では、蓄積された電荷の読み出し動作に特徴があり、この点について詳細に説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における第4の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。光信号の蓄積、転送、及び合成は、全画素で同時に実行され、各画素からの信号読み出しが行走査により読み出されることで、グローバルシャッタとしての動作が実現される。この動作は、図6に記載された第3の変形例における時刻t10から時刻t14までの動作、および時刻t14の後にWRTの電圧レベルがHIGHとされ、合成信号がキャパシタ32に記憶されるまでの動作と同様である。この期間を通じて、MOSトランジスタ8の制御端子SNにはLOW電圧が印加され、画素と列信号線90は切り離されている。
続いて、三種類の異なる期間E1、E2、及びE3の信号電圧が合成された信号の読み出し動作について説明する。
駆動部145により、全ての画素で初期化電圧VRSTが0Vに設定され、RSTの電圧レベルがHIGHとされることで蓄積部13の電圧が0Vとなり、MOSトランジスタ4がオフとなり、列信号線90に信号が出力されない状態となる。
この状態で、駆動部145により垂直シフトレジスタを順に動作させ、時刻t15において、シフトレジスタにより選択された行の制御端子SNの電圧レベルをHIGHにすることで、MOSトランジスタ8がオン状態となる。この動作により、画素と列信号線90が接続され、MOSトランジスタ7とMOSトランジスタ23は直列接続されてソースフォロワ回路を形成し、列信号線90にキャパシタ32に記憶された電圧に応じた信号が出力される。
CDSによるノイズ削除を行う場合は、時刻t15bにおいて駆動部145によりRSTおよびWRTの電圧レベルをHIGHにすることで光入力がない初期状態をキャパシタ32に記憶する。時刻t15cにおいて、上記初期状態を反映したMOSトランジスタ23のゲート電圧に応じたリセット信号がMOSトランジスタ23から出力され、このリセット時出力と合成信号出力との差分が検出されることでMOSトランジスタ23の画素間ばらつきが低減される。
垂直シフトレジスタの駆動がすべての画素行でなされると、読み出し動作が完了する。この駆動方法では、画像の取り込みは全画素で同時に実行され、それらが順に出力され、全データが出力された後に次の画像の取り込みが開始される。
本実施の形態1に係る変形例4においては、電圧設定部が信号の出力動作を担うソースフォロワ回路の一部を兼ねており、画素を構成する素子数を削減できる効果を有する。
図10は、本発明の実施の形態1に係る第5の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、7、8、9、12、21、23及び24と、キャパシタ10、11、及び32と、蓄積部13とを備える。
図10に示される回路構成は、図8に示される回路構成と比べ、MOSトランジスタ3が省略されている点が異なる。また、図8ではMOSトランジスタ7のソースが接地されているが、本変形例では制御信号INが印加されている。図10に記載された回路構成について、図2、図3および図8に記載されたものが実行する複数回の光信号電荷の蓄積動作については同様であり、その説明を省略する。本発明の実施の形態1における第5の変形例では、リセット動作に特徴があり、この点について詳細に説明する。
図11は、本発明の実施の形態1における第5の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。光信号の蓄積、転送、及び合成は、全画素で同時に実行され、各画素からの信号読み出しが行走査により読み出されることで、グローバルシャッタとしての動作が実現される。これら一連の動作の中で、図6に示した第3の変形例における初期電圧VRSTへのリセット動作が異なる。
リセット動作は、時刻t10、t11、t15に実行される。このとき、MOSトランジスタ7の制御端子LGには電源電圧VDDを印加して低抵抗なオン状態とし、INにはVRSTを印加する。時刻t10およびt15のリセット動作ではSN、RD及びWRTの電圧レベルをHIGHにして、蓄積部13及びキャパシタ32をリセットする。また、時刻t11のリセット動作ではSN及びRDの電圧レベルをHIGHにして、蓄積部13をリセットする。
リセット動作以外の期間は、MOSトランジスタ7の制御端子LGは電圧VLGを印加し、INは接地電位とする。電圧VLGは、読み出し動作においてMOSトランジスタ7とMOSトランジスタ23が直列接続されてソースフォロワ回路を形成した際に、キャパシタ32に記憶された電圧と列信号線90に出力される信号電圧が線形な関係となり、かつ出力が飽和しないように選ぶ。
本実施の形態1に係る変形例5においては、ソースフォロワ回路を形成するMOSトランジスタ7がリセット回路を兼ねており、画素を構成する回路素子数を削減できる効果を有する。同時に、リセット電圧VRSTおよびリセット動作の制御信号RSTを画素へ印加する配線を省略することができるので、省面積化が実現される。
図12(a)は、本発明の実施の形態1に係る第6の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、4、7、8、9、12、81、82、83、85、86、及び88と、キャパシタ10、11、及び87と、蓄積部13と、ソースフォロワ出力点47と、バッファ回路84とを備える。
図12(a)に示される回路構成は、図1に示される回路構成と比べ、リセット部が独立に設けられておらず、記憶部、電圧設定部、およびリセット部の機能は各回路素子で共有されている点が異なる。図12(a)に記載された回路構成について、図1に記載されたものと同じ点は説明を省略し、以下、異なる点について詳細に説明する。
バッファ回路84のゲインは1である。バッファ回路84の構成例としては、図12(b)に示されるような2段の反転回路で構成されるバッファ回路80であってもよい。
バイアス電圧端子C89には任意のバイアス電圧が印加される。
同図において、破線で囲まれた部分が1つの画素内に存在する。
本回路構成の機能について、各回路素子の駆動動作を例示して説明する。
図13は、本発明の実施の形態1における第6の変形例を示す固体撮像素子のタイミングチャートである。また、図中に記載されたVFDは、蓄積部13の電位を示す。また、MOSトランジスタ8は、画素行選択のためのスイッチであり、本画素およびノイズキャンセラで信号電圧の合成が実行されている間は、常にオン状態である。
最初に、時刻t91では、ゲート端子C81、C82、C86、C88、CL、及びSHの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ81、82、86、88、12、及び9が導通する。
このとき、端子C89のバイアス電圧が蓄積部13に与えられ、かつ、電圧VNCDCが、キャパシタ10とキャパシタ11との接続点である出力OUTに与えられる。
次に、時刻t92ではTRANの電圧レベルがHIGHとなり、期間TLにおいてフォトダイオード1に発生した電荷がMOSトランジスタ2を介して蓄積部13に転送される。
ここで、発生した電荷は負の特性のため、蓄積部13は端子C89より電位が低くなる。
次に、時刻t93ではゲート端子C81、C82、及びC85の電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ81、82、及び85が導通する。
このとき、蓄積部13の電圧値がバッファ回路84を介してキャパシタ87に保存される。例えば、期間TSは通常の露光時間であるTL(30msec程度)の1/100である300μsecと短いが、前述したように、蓄積部13では結晶欠陥や暗電流が原因で負電荷が発生し、時間の経過とともに、時点t93の電位よりさらに低くなっている。
時刻t94では、ゲート端子C81、C83、及びC86の電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ81、83、及び86が導通する。
このとき、キャパシタ87の電圧値がバッファ回路84を介して蓄積部13に充電される。即ち蓄積部13は、時刻t93のときの電圧に設定されたことで、いわゆる“白キズ”による電圧変動の影響を受けない。
上述した時刻t92から時刻t94までの動作と同様に、時刻t95から時刻t97の動作が実行される。その後、時刻t98においてTRANの電圧レベルがHIGHとなりMOSトランジスタ2が導通すれば、蓄積部13には連続して期間TL、TS、TVSにおいてフォトダイオード1で発生した電荷が転送されたことになる。即ち、蓄積部13において期間TL、TS、TVSの信号が合成される。
最後に、時点t99ではSHの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ9が導通する。
このとき、蓄積部13の電圧変化分がソースフォロワであるMOSトランジスタ4及び7を介し、出力OUTに伝わる。ここでの電圧変化は、{蓄積部13の電圧変化分×ソースフォロワのゲイン×(キャパシタ10の容量とキャパシタ11の容量との比)}となる。
従って、時点t99における出力OUTの電圧とVNCDCとの差が、期間TL、TS、TVSの合成信号となる。
本発明の実施の形態1における第6の変形例を示す固体撮像素子の回路構成を、図1に記載された基本回路構成と対比すると、以下のようになる。MOSトランジスタ81、82、86、及び88が、図1におけるリセット部に相当する。また、MOSトランジスタ81、82、及び85、バッファ回路84、及びキャパシタ87が、図1における記憶部に相当する。また、MOSトランジスタ81、83、及び86、およびバッファ回路84が、図1における電圧設定部に相当する。
図14は、本発明の実施の形態1に係る第7の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、4、7、8、9、12、102、及び103と、キャパシタ10、11、104及び105と、蓄積部13と、画素出力点34と、ソースフォロワ出力点47とを備える。
図14に示される回路構成は、図1に示される回路構成と比べ、リセット部が独立に設けられている点が共通しており、記憶部及び電圧設定部の機能は各回路素子で共有されている点が異なる。図14に記載された回路構成について、図1に記載されたものと同じ点は説明を省略し、以下、異なる点について詳細に説明する。
キャパシタ104とキャパシタ105とが、画素出力点34で接続されている。
同図において、破線で囲まれた部分が1つの画素内に存在する。
本回路構成の機能について、各回路素子の駆動動作を例示して説明する。
図15は、本発明の実施の形態1における第7の変形例を示す固体撮像素子のタイミングチャートである。また、図中に記載されたVFDは、蓄積部13の電位を示す。また、MOSトランジスタ8は、画素行選択のためのスイッチであり、本画素およびノイズキャンセラで信号電圧の合成が実行されている間は、常にオン状態である。
まず時刻t111では、RST、C102、C103、SH、及びCLの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ3、9、12、102、及び103が導通する。
このとき、電圧VRSTが蓄積部13に与えられ、かつ、電圧VNCDCが、キャパシタ10とキャパシタ11との接続点である出力OUTに与えられる。
ここで、MOSトランジスタ4のゲート端子とソースフォロワ出力点47との電圧差を“V4”とする。すると、キャパシタ104とMOSトランジスタ102との接続点には電圧VRSTが、また、画素出力点34には(VRST−V4)が印加され、キャパシタ104には電圧差V4が記憶される。キャパシタ105には(VRST−V4)が印加されている。
次に、時刻t112では、TRANの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ2を介して、期間TLにおいてフォトダイオード1に発生した光信号電荷が蓄積部13に転送される。発生した電荷は負の特性のため、蓄積部13は電圧VRSTより電位が下がる。この電圧降下分を“VTL”とすると蓄積部13の電圧は(VRST−VTL)となる。
次に、時刻t113では、C103の電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ103が導通する。この時、キャパシタ105には電圧値(VRST−VTL−V4)がMOSトランジスタ103を介して保存される。キャパシタ104は電圧値V4を保存しているため、キャパシタ104とMOSトランジスタ102との接続点の電圧は{(VRST−VTL−V4)+V4}となり、蓄積部13の電圧(VRST−VTL)と同じとなる。
前述したように、期間TSでは“白キズ”が発生し、時間の経過とともに蓄積部13の電圧が降下する。よって、次回の光信号電荷の蓄積までに、蓄積部13の電位を時刻t113での蓄積部13の電圧に設定しておく必要がある。
次に、時刻t114では、C102の電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ102が導通して、キャパシタ104で保存していた電圧が蓄積部13に伝わり、蓄積部13は時刻t113での電圧値(VRST−VTL)に設定される。
上述した時刻t112から時刻114までの動作と同様に、時刻115から時刻t117までの動作が実行される。その後、時刻t118においてTRANの電圧レベルがHIGHとなりMOSトランジスタ2が導通すれば、蓄積部13には連続して期間TL、TS、TVSにおいてフォトダイオード1で発生した電荷が転送されたことになる。即ち、蓄積部13において期間TL、TS、TVSの信号が合成される。
最後に、時点t119では、SH及びC103の電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ9及び103が導通する。
このとき、蓄積部13の電圧変化分がソースフォロワであるMOSトランジスタ4及び7を介し、出力OUTに伝わる。ここでの電圧変化は、{蓄積部13の電圧変化分×ソースフォロワのゲイン×(キャパシタ10の容量とキャパシタ11の容量との比)}となる。
従って、時点t119における出力OUTの電圧とVNCDCとの差が、期間TL、TS、TVSの合成信号となる。
本発明の実施の形態1における第7の変形例を示す固体撮像素子の回路構成を、図1に記載された基本回路構成と対比すると、以下のようになる。MOSトランジスタ3が、図1におけるリセット部に相当する。また、MOSトランジスタ103、及びキャパシタ104および105が、図1における記憶部に相当する。また、MOSトランジスタ102が、図1における電圧設定部に相当する。
以上のように、本発明の実施の形態1における固体撮像素子は、受光素子で発生した光信号電荷に応じた複数の光信号電圧を合成する電荷合成部と、当該電荷合成部の電圧を記憶する記憶部と、当該記憶部の電圧に応じた値を前記電荷合成部に設定する電圧設定部とを画素部内に備えることにより、例えば、複数回の露光時間により発生したそれぞれの光信号電荷に対応した電圧を、電荷合成部の経時変化による電圧変動の影響を受けずに、画素部内で短時間に加算することができる。よって、外部回路を必要とせずにダイナミックレンジの拡張が達成される。
なお、本実施の形態1における第3の変形例で説明した固体撮像装置としての駆動方法については、図3に記載された固体撮像素子の回路構成を含む固体撮像装置によってのみ実現されるのではない。本駆動方法は、図1に記載された基本回路構成、及び図2、図4、図12、及び図14に記載された固体撮像素子の回路構成を含む固体撮像装置によっても実現される。
図16(a)は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子を含む固体撮像装置の機能ブロック図であり、図16(b)は、従来の固体撮像装置の機能ブロック図である。図16(a)に記載された本発明の固体撮像装置は、期間TLの信号と期間TSの信号との合成、さらにそれと期間TVSの信号との合成が固体撮像素子部71中の画素部で実行される。よって、画素部内で生成された出力信号そのものが合成画像となっており、外部の合成回路が不要である。
これに対し、図16(b)に記載された従来の固体撮像装置は、固体撮像素子部72で発生した期間TL、期間TS、期間TVSのそれぞれの信号sig1、sig2、sig3を固体撮像素子外部の回路73で記憶し信号を合成して合成画像が得られる。
よって、本実施の形態1の固体撮像素子は、素子外部に記憶部、画像合成を必要としない。これにより、ダイナミックレンジの仕様および設計変更が生じた場合においても、外部システムに大きな影響を及ぼすことなく、固体撮像素子の画素部のみが設計変更されることで対応できるという大きな効果を奏する。
従来のMOS型センサは行順次に露光し、出力するローリングシャッタ動作であったので、撮影者が動きながら止まっている被写体を撮像した場合に画像が歪む、あるいは止まっている撮影者が動く被写体を撮像した場合に画像が歪むという課題があった。これに対し、本実施の形態1では画面全体が一括して同時に露光するグローバルシャッタ動作を実現しているので、画像が歪むことがない。このようなグローバルシャッタ動作を実現した固体撮像素子は、動きながらの撮像あるいは動くものの撮像を行う車載カメラやマシンビジョンといった分野では、極めて有効である。よって、本発明の有効性は、複数の露光時間で蓄積した電荷の合成(すなわち多重露光)による広ダイナミックレンジ化だけにとどまらない。例えば1回の露光時間で蓄積した電荷を出力するような動作においても、グローバルシャッタ動作を可能としているので極めて高いのである。ゆえに、本発明の権利範囲は、1回の露光による撮像も含むものである。
(実施の形態2)
本実施の形態2における固体撮像素子は、受光素子で発生した光信号電荷を蓄積する蓄積部と、蓄積部の電圧をリセットするリセット部と、当該蓄積部の信号電圧とリセット電圧との差分電圧を加算する差分回路部と、差分回路部の電圧を記憶する記憶部と、当該記憶部の電圧を前記差分回路部に設定する電圧設定部とを素子内に備える。
この実施の形態によれば、例えば、複数回の露光時間により発生したそれぞれの光信号電荷に対応した電圧を素子内で短時間に加算することができるため、外部回路を必要とせずにダイナミックレンジの拡張が達成される。
以下、本発明の実施の形態2に係る固体撮像素子について図面を参照しながら詳細に説明する。
図17は、本発明の実施の形態2に係る固体撮像素子の回路構成図である。
同図における固体撮像素子は、フォトダイオード1とMOSトランジスタ2、3、4、7、8、9、121、122、124、及び125と、キャパシタ10、11、及び126と、ソースフォロワ出力点47と、蓄積部120と、バッファ回路123とを備える。図12の回路構成は、図8の回路構成と比べ、記憶部及び電圧設定部として機能する回路素子であるMOSトランジスタ121、122、124、及び125と、キャパシタ126と、バッファ回路123とが、画素内ではなく、列信号線毎に設けられている点が異なる。
フォトダイオード1は、受光強度に応じた光信号電荷を発生する受光素子である。
MOSトランジスタ2は、転送部を構成し、フォトダイオード1で発生した光信号電荷を蓄積部120に転送する機能を有する。
MOSトランジスタ3は、リセット部を構成し、蓄積部120の電圧をリセットする機能を有する。
MOSトランジスタ9、12、キャパシタ10、及び11は、差分回路部を構成し、蓄積部120の信号電圧とリセット電圧との差分電圧と、電圧設定部により設定された基準電圧とを合成する機能を有する。なお、基準電圧の初期値はVNCDCである。
MOSトランジスタ121、124、バッファ回路123、及びキャパシタ126は、記憶部を構成し、差分回路部で合成された電圧を記憶する機能を有する。
MOSトランジスタ122、125、及びバッファ回路123は、電圧設定部を構成し、記憶部で保持された電圧を基準電圧として差分回路部に設定する機能を有する。
MOSトランジスタ4及び7は、回路部を構成し、蓄積部120の電圧を読み出す機能を有する。
本実施の形態2においては、蓄積部120、リセット部、及び差分回路部が機能分担して1つの電荷合成部を構成しており、光信号電荷に応じた電圧を合成する機能を有する。
バッファ回路123のゲインは1である。なお、バッファ回路123は、例えば、図12(b)に記載された2段の反転回路で構成したバッファ回路80や演算増幅器によって構成される。
図中点線で囲った部分が1つの画素内に存在する。
本回路構成の機能について、各回路素子の駆動動作を例示して説明する。
図18は、本発明の実施の形態2における固体撮像素子のタイミングチャートである。また、図中に記載されたVFDは、蓄積部120の電位を示す。また、MOSトランジスタ8は、画素行選択のためのスイッチである。
最初に、時刻t131では、RST、C121、C124、SH、及びCLの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ3、121、124、9、及び12が導通する。電圧VRSTが蓄積部120に与えられ、電圧VNCDCが出力OUTに与えられる。また、VNCDCは、MOSトランジスタ121及び124、及びバッファ回路123を介してキャパシタ126に保存される。
次に、時刻t132では、TRANの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ2を介して期間TLにおいてフォトダイオード1に発生した電荷が蓄積部120に転送される。発生した電荷は負の特性のため蓄積部120はVRSTより電位が下がる。この電圧降下分を“VTL”とすると蓄積部120の電圧は(VRST−VTL)である。
次に、時点t133では、C121、C124、SHの電圧レベルがHIGHとなりMOSトランジスタ121、124、及び9が導通する。この時、出力OUTにおいて、VNCDCからの電圧変化は{k×(−VTL)}であり、これが期間TLにフォトダイオード1が受光した信号出力である。ここで、kは、ソースフォロワのゲイン×(キャパシタ10の容量とキャパシタ11の容量との比)である。この電圧値[VNCDC−{k×(VRST−VTL)}]がキャパシタ126に保持される。
時刻t134では、RST、C122、C125、SHの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ3、122、125、及び9が導通する。蓄積部120では再びリセット電圧であるVRSTに設定される。しかし、出力OUTはキャパシタ126で保持されていた電圧値[VNCDC−{k×(VRST−VTL)}]が設定される。即ち、初期(時点t131)では、出力OUTはVNCDCが設定されたが、時刻t134では期間TLの信号出力を含んだ電圧値が設定されることで各期間の信号出力の加算が実現されている。
上述した時刻t132から時刻134までの動作と同様に、時刻135から時刻t137までの動作が実行される。その後、時刻t138においてTRANの電圧レベルがHIGHとなりMOSトランジスタ2が導通すれば、蓄積部120には連続して期間TVSにおいてフォトダイオード1で発生した電荷が転送される。
最後に、時点t139ではSHの電圧レベルがHIGHとなり、MOSトランジスタ9が導通する。これにより、出力OUTにはVNCDCに対して期間TL、TS、TVSの合成信号の変化分が出力される。
なお、本実施の形態2における固体撮像素子の回路構成では、期間TL、TS、TVSで発生したそれぞれの信号電圧を合成するため電荷合成部の核となる差分回路部が、画素毎に設けられていない。
本実施例では、差分回路部、記憶部、及び電圧設定部が、画素毎ではなく列信号線毎に設けられているので、回路素子数が削減され、素子の省面積化が実現される。
ここで、列信号線毎に電荷合成部が設けられた場合の出力電圧の読み出し動作について、説明する。
例えば、所望のダイナミックレンジが得られるケースが多い場合として、期間TL、TS、TVSをそれぞれ30msec、300μsec、3μsecとする。
この条件に対し、列信号線が1行を読み取るのに与えられる時間Hは、60μsecである。
ここで、期間TLとして最長露光時間である30msecが先頭で実行されることにより、期間TLによる露光動作は、他の複数の画素行の出力動作中になされることが可能となり、上記読み取り時間Hには影響しない。
また、最短露光時間である3μsecについては、上記読み取り時間Hに対し、無視できる値であるため、上記読み取り時間Hには影響しない。
しかし、露光時間300μsecである期間TSに関しては、期間TLの最後に期間TLに相当する信号電圧が差分回路部に読み込まれて以来、差分回路部は本画素部の信号処理で占有される。しかしながら、期間TSに相当する300μsecについては、その間に画素行の選択が保持されず、60μsecで読み出し行が変更されてしまうことになる。
例えば、図17に記載された回路構成図において、キャパシタ126が1素子ではなく、5素子が並列接続され、各々のキャパシタの切り替えがスイッチにて実現される構成とする。そして、スイッチによりこの5つのキャパシタが60μsecごとに切り替えられ、各画素行での受光動作も60μsecずらせて実行されるとする。そうすると、1行目の画素の信号電圧が1つ目のキャパシタに記憶され、2行目の画素の信号電圧が2つ目のキャパシタに記憶され、同様にして3行目、4行目、5行目が記憶される。つまり、1行目の画素が読み込まれて以来合計300μsecが経過し、1行目の画素の露光時間300μsec及び3μsecの信号電圧が合成され読み出される。そして、その直後に1つ目のキャパシタに6行目の画素の信号電圧の読み込みが開始される。
このようにして、スムーズなローリングシャッタ動作が実現される。
以上のように、本実施の形態2における固体撮像素子によれば、受光素子で発生した光信号電荷を蓄積する蓄積部と、蓄積部の電圧をリセットするリセット部と、当該蓄積部の信号電圧とリセット電圧との差分電圧を加算する差分回路部と、差分回路部の電圧を記憶する記憶部と、当該記憶部の電圧を前記差分回路部に設定する電圧設定部とを素子内に備えることにより、例えば、複数回の露光時間により発生したそれぞれの光信号電荷に対応した電圧を素子内で短時間に加算することができるため、外部回路を必要とせずにダイナミックレンジの拡張が達成される。
実施の形態1と同様に、本実施の形態2においても、図16に示される固体撮像装置の本発明と従来技術との機能比較が該当する。よって、本実施の形態2の固体撮像素子は、素子外部に記憶部、画像合成を必要としない。これにより、ダイナミックレンジの仕様および設計変更が生じた場合においても、外部システムに大きな影響を及ぼすことなく、固体撮像素子であるチップのみが設計変更されることで対応できるという大きな効果を奏する。
なお、本発明に係る固体撮像装置は、上記実施の形態に限定されるものではない。実施形態1及び2における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施形態や、実施の形態1及び2に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る固体撮像装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、図3に記載された本発明の実施の形態1に係る第1の変形例を示す固体撮像素子の回路構成において、記憶部及び電圧設定部を構成するMOSトランジスタ21、23、及び24と、バイアス電圧CPを有するキャパシタ32とが、同図記載の出力端子OUTに接続されることにより、実施の形態2に係る固体撮像素子の有する機能が発揮される。これにより、画素毎に配置されていた、バイアス機能を有するシンプルな回路が、さらに、列信号線毎に配置されることで必要な回路素子数が削減される。
また、例えば、図19に示されるように、本発明に係る固体撮像装置152が内蔵されたカメラも本発明に含まれる。このカメラは、図19に示されるように、レンズ151と、固体撮像装置152と、駆動回路153と、信号処理部154と、外部インターフェイス部155とを備える。レンズ151を通過した光は、固体撮像装置152に入射する。信号処理部154は、駆動回路153を介して固体撮像装置152を駆動し、固体撮像装置152からの出力信号を取り込む。その出力信号は、信号処理部154で各種信号処理が施され、外部インターフェイス部155を介して外部に出力される。ここで、駆動回路153は、複数の異なる露光時間が設定されることにより、固体撮像装置152が備える複数の画素部およびノイズキャンセラからの信号が、外部回路を必要とせずに広いダイナミックレンジを有するように固体撮像装置152を駆動する点に特徴を有する。このようなカメラは、強い光が入射したときであっても、あるいは微弱な光が入射されても、鮮明な画像を撮影することができる利点を有し、例えば、図20(a)に示されるデジタルスチルカメラや図20(b)に示されるビデオカメラとして実現される。
本発明は、特に固体撮像素子を内蔵するデジタルスチルカメラやビデオカメラに有用であり、特に広いダイナミックレンジが必要な固体撮像装置に用いるのに最適である。
本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の基本回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子の基本回路構成を具現化した回路図である。 本発明の実施の形態1に係る第1の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る第2の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る第1の変形例を示す固体撮像素子の駆動タイミングチャートである。 本発明の実施の形態1における第3の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。 本発明の固体撮像素子を含む固体撮像装置の機能構成図である。 本発明の実施の形態1に係る第4の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における第4の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る第5の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における第5の変形例を示す固体撮像装置の駆動タイミングチャートである。 (a)は本発明の実施の形態1に係る第6の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。(b)はバッファ回路の構成例である。 本発明の実施の形態1における第6の変形例を示す固体撮像素子のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る第7の変形例を示す固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態1における第7の変形例を示す固体撮像素子のタイミングチャートである。 (a)は本発明の実施の形態1に係る固体撮像素子を含む固体撮像装置の機能ブロック図である。(b)は従来の固体撮像装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る固体撮像素子の回路構成図である。 本発明の実施の形態2における固体撮像素子のタイミングチャートである。 本発明に係る固体撮像装置を備えるカメラの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明に係る固体撮像装置を備えたデジタルスチルカメラの外観図である。(b)は本発明に係る固体撮像装置を備えたビデオカメラの外観図である。 特許文献1記載の固体撮像素子のブロック図である。 特許文献1記載の固体撮像素子における露光時間および出力のタイミングを示す図である。
符号の説明
1、172 フォトダイオード
2、3、4、7、8、9、12、21、23、24、81、82、83、85、86、88、102、103、121、122、124、125 MOSトランジスタ
5 記憶部
6 電圧設定部
10、11、22、32、87、104、105、126 キャパシタ
13、120 蓄積部
34 画素出力点
41、80、84、123 バッファ回路
47 ソースフォロワ出力点
71、72 固体撮像素子部
73 固体撮像素子外部の回路
90 列信号線
141、171 画素部
142、173 ノイズキャンセラ
143 垂直シフトレジスタ
144 水平シフトレジスタ
145 駆動部
146 画素電源部
147、174 アンプ
151 レンズ
152 固体撮像装置
153 駆動回路
154 信号処理部
155 外部インターフェイス部

Claims (15)

  1. 複数の画素部が二次元状に配置された固体撮像素子であって、
    受光強度及び露光時間に応じた光信号電荷を発生する受光素子と、
    前記光信号電荷を転送する転送部と、
    前記光信号電荷に応じた信号電圧を発生する電荷合成部と、
    前記電荷合成部の光信号電荷に応じた電圧を記憶する記憶部と、
    前記電荷合成部の電圧を前記記憶部の電圧に応じた値に設定する電圧設定部とを備える
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記受光素子、前記転送部、前記電荷合成部、前記記憶部、及び前記電圧設定部は前記画素部に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記電荷合成部は、
    前記光信号電荷を蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部の電圧をリセットするリセット部と、
    前記蓄積部で蓄積された光信号電荷に応じた信号電圧とリセット電圧との差分電圧を、予め設定された基準電圧に合成して得られる電圧を出力する差分回路部とを備え、
    前記電圧設定部は、前記記憶部で記憶された前記信号電圧を前記差分回路部の前記基準電圧として設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 前記受光素子、前記転送部、前記蓄積部、及び前記リセット部は前記画素部に形成され、
    前記差分回路部、前記記憶部、及び前記電圧設定部は、同列の画素部に共通して接続された列信号線毎に形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の固体撮像素子。
  5. 前記電圧設定部は、
    ゲート端子が前記記憶部に接続され、ドレイン又はソース端子が電源に接続され、ソース又はドレイン端子がスイッチを介して前記電荷合成部に接続されたトランジスタを有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記電圧設定部は、
    前記記憶部の電圧に応じた電圧値を画素信号として出力する出力端子を備え、
    前記出力端子は、列方向に配置された複数の画素部に共通の列信号線に接続される
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  7. 前記列信号線の一端にリセット電圧印加回路が接続され、
    前記出力端子から前記電荷合成部および前記記憶部にリセット電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像素子。
  8. 前記電圧設定部は、
    前記記憶部からの出力を入力とするバッファ回路を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  9. 前記記憶部は、
    前記回路部の出力ノードと前記電荷合成部との間に第1のキャパシタがスイッチを介して接続され、また、前記出力ノードとグランドとの間に第2のキャパシタが接続され、
    前記電圧設定部は
    前記第1のキャパシタが保持する電圧を前記電荷合成部に設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像素子。
  10. 前記記憶部は、
    一方の端子がスイッチを介して前記電荷合成部に接続され、他方の端子がバイアス回路に接続されたキャパシタを有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  11. 請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の固体撮像素子と駆動部とを備えた固体撮像装置であって、
    前記駆動部は、
    第1の露光時間において発生した光信号電荷に応じた電圧を第1の信号電圧として、前記転送部、前記電荷合成部、及び前記記憶部を介し前記第1の信号電圧を記憶し、その後、前記電圧設定部を介して前記電荷合成部を前記第1の信号電圧に設定し、
    設定された前記第1の信号電圧に相当する電荷と、第2の露光時間において発生した光信号電荷を前記転送部を介して前記電荷合成部で電荷を合成し、前記合成した電荷に応じた電圧を前記信号電圧とする
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  12. 請求項1〜10のうちいずれか1項に記載の固体撮像素子、または請求項11に記載の固体撮像装置を備える
    ことを特徴とするカメラ。
  13. 複数の画素部が二次元状に配置された固体撮像素子の駆動方法であって、
    第1の露光時間において前記画素部に設けられた受光素子が生成した第1の光信号電荷を電荷合成部に転送する第1転送ステップと、
    前記第1転送ステップにおいて、前記電荷合成部で変換された前記第1の光信号電荷に応じた電圧を記憶する記憶ステップと、
    前記記憶ステップで記憶された前記第1の光信号電荷に応じた電圧を前記電荷合成部に設定する電圧設定ステップと、
    第2の露光時間において前記受光素子が生成した第2の光信号電荷を、前記電圧設定ステップの後、前記電荷合成部に転送する第2転送ステップと、
    前記第2転送ステップで転送された前記第2の光信号電荷と、前記電圧設定ステップにより設定された前記第1の光信号電荷に応じた電荷とを前記電荷合成部にて合成して得られた電圧を画素信号として読み出す読み出しステップとを含む
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  14. 前記記憶ステップでは、
    一方の端子がスイッチを介して前記電荷合成部に接続され、他方の端子がバイアス回路に接続されたキャパシタに前記第1の光信号電荷に応じた電圧が記憶され、
    前記記憶ステップにおいて前記キャパシタが前記第1の光信号電荷に応じた電圧を記憶するときのバイアス電圧と、前記電圧設定ステップにおいて前記キャパシタに記憶された前記第1の光信号電荷に応じた電圧が前記電荷合成部に設定されるときのバイアス電圧とが異なる
    ことを特徴とする請求項13記載の固体撮像素子の駆動方法。
  15. 請求項13または14に記載の各ステップを、有効なすべての前記画素部においてほぼ同時刻に実施する
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の固体撮像素子の駆動方法。
JP2008183816A 2007-08-31 2008-07-15 固体撮像素子 Active JP5205155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008183816A JP5205155B2 (ja) 2007-08-31 2008-07-15 固体撮像素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007226663 2007-08-31
JP2007226663 2007-08-31
JP2008183816A JP5205155B2 (ja) 2007-08-31 2008-07-15 固体撮像素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009077381A true JP2009077381A (ja) 2009-04-09
JP5205155B2 JP5205155B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=40406814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008183816A Active JP5205155B2 (ja) 2007-08-31 2008-07-15 固体撮像素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7956916B2 (ja)
JP (1) JP5205155B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4455215B2 (ja) * 2004-08-06 2010-04-21 キヤノン株式会社 撮像装置
JP4929075B2 (ja) * 2007-06-28 2012-05-09 パナソニック株式会社 固体撮像装置およびその駆動方法、撮像装置
US7569803B2 (en) * 2007-10-04 2009-08-04 Aptina Imaging Corporation Biasing apparatus, systems, and methods
JP5173503B2 (ja) * 2008-03-14 2013-04-03 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像システム
JP5122358B2 (ja) * 2008-04-25 2013-01-16 パナソニック株式会社 カメラの駆動方法、カメラ
JP2009267836A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Panasonic Corp 固体撮像装置、その駆動方法およびカメラ
JP2009303088A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Panasonic Corp 固体撮像装置、その駆動方法及びカメラ
JP2010200025A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Panasonic Corp 固体撮像装置
WO2010119702A1 (ja) 2009-04-16 2010-10-21 パナソニック株式会社 固体撮像素子および駆動方法
US20150103973A1 (en) * 2013-10-11 2015-04-16 General Electric Company X-ray system with multiple dynamic range selections
JP2016111378A (ja) * 2014-12-02 2016-06-20 キヤノン株式会社 固体撮像装置
CN108063905B (zh) * 2016-11-09 2020-04-14 京东方科技集团股份有限公司 像素感应电路及其驱动方法、图像传感器、电子设备
CN111247793B (zh) 2017-10-23 2022-12-16 索尼半导体解决方案公司 摄像装置和电子设备
KR102490273B1 (ko) * 2018-03-29 2023-01-20 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000092396A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Olympus Optical Co Ltd 増幅型固体撮像素子を用いた撮像装置
JP2001203940A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Eastman Kodak Co イメージセンサ
JP2002064751A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Victor Co Of Japan Ltd 固体撮像装置
JP2003018469A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像装置
JP2003198948A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Sony Corp 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JP2004363666A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Shoji Kawahito 広ダイナミックレンジイメージセンサ
JP2005328493A (ja) * 2004-04-12 2005-11-24 Shigetoshi Sugawa 固体撮像装置、光センサおよび固体撮像装置の動作方法
JP2005354484A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Canon Inc 増幅型メモリ装置及び固体撮像装置
JP2006148328A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
WO2007086352A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Kyocera Corporation 撮像素子及びカメラモジュール

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101105617B1 (ko) * 2004-02-27 2012-01-18 고쿠리츠다이가쿠호진 도호쿠다이가쿠 고체 촬상 장치, 라인 센서, 광 센서 및 고체 촬상 장치의동작 방법
US8018510B2 (en) 2004-05-31 2011-09-13 Panasonic Corporation Summing signals in pixel units of solid-state imager
US7667171B2 (en) 2004-07-06 2010-02-23 Panasonic Corporation Solid-state imaging device
US20060102827A1 (en) 2004-11-17 2006-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid-state imaging device
US7446807B2 (en) 2004-12-03 2008-11-04 Micron Technology, Inc. Imager pixel with capacitance for boosting reset voltage
US7968888B2 (en) 2005-06-08 2011-06-28 Panasonic Corporation Solid-state image sensor and manufacturing method thereof
US7728896B2 (en) * 2005-07-12 2010-06-01 Micron Technology, Inc. Dual conversion gain gate and capacitor and HDR combination
US8279312B2 (en) * 2005-11-24 2012-10-02 Stmicroelectronics S.A. Image sensor element with multiple outputs
JP2008141610A (ja) 2006-12-04 2008-06-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置及び撮像システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000092396A (ja) * 1998-09-16 2000-03-31 Olympus Optical Co Ltd 増幅型固体撮像素子を用いた撮像装置
JP2001203940A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Eastman Kodak Co イメージセンサ
JP2002064751A (ja) * 2000-08-22 2002-02-28 Victor Co Of Japan Ltd 固体撮像装置
JP2003018469A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Olympus Optical Co Ltd 固体撮像装置
JP2003198948A (ja) * 2001-12-25 2003-07-11 Sony Corp 固体撮像装置および固体撮像装置の駆動方法
JP2004363666A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Shoji Kawahito 広ダイナミックレンジイメージセンサ
JP2005328493A (ja) * 2004-04-12 2005-11-24 Shigetoshi Sugawa 固体撮像装置、光センサおよび固体撮像装置の動作方法
JP2005354484A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Canon Inc 増幅型メモリ装置及び固体撮像装置
JP2006148328A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置
WO2007086352A1 (ja) * 2006-01-25 2007-08-02 Kyocera Corporation 撮像素子及びカメラモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP5205155B2 (ja) 2013-06-05
US20090059047A1 (en) 2009-03-05
US7956916B2 (en) 2011-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5205155B2 (ja) 固体撮像素子
US8553101B2 (en) Solid-state image sensing device and image sensing system
JP5965674B2 (ja) 固体撮像装置および撮像装置
US9025064B2 (en) Solid-state imaging device, imaging device, and signal readout method
US9473720B2 (en) Solid-state image-capturing device and image-capturing device
JP2000165754A (ja) 固体撮像装置および固体撮像装置の信号読出し方法
JP2008167004A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法および撮像装置
JP2005217771A (ja) 撮像装置
US8149308B2 (en) Solid-state image pickup device
US20140002703A1 (en) Solid state imaging element and camera system
USRE46551E1 (en) Solid state imaging device
JP2010130254A (ja) 固体撮像素子、固体撮像装置及びその駆動方法
WO2009087726A1 (ja) 撮像装置
JP2010263443A (ja) 固体撮像素子
WO2023002643A1 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP7400909B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP7136168B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP4777451B2 (ja) 撮像装置
JP6798532B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP4551935B2 (ja) 固体撮像装置および撮像システム
JP6673310B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
JP2023000029A (ja) 撮像素子、及び、撮像装置
JP6375614B2 (ja) 固体撮像素子及び撮像装置
JP2022170557A (ja) Ad変換回路の駆動方法、ad変換回路、光電変換装置、機器
JP2018061116A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5205155

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160222

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313135

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z02

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313135

SZ02 Written request for trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z02

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313135

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250